JP2010277597A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を考慮しながら画質を向上できるようにする。
【解決手段】電子回路が収納される筺体の表面のうち、生体部位を載置すべき載置部に対して、生体内方における特定の組織に吸収される性質を有する特性光を照射する照射部と、載置部に載置される生体部位から得られる特性光が進入すべき進入口を有し、該進入口から、筐体に設けられる開口までの空間を特性光の経路として仕切る遮蔽部と、遮蔽部を、開口が遮蔽部から開放される位置にまで移動させる移動機構と、筐体の内部に設けられ、特定の組織又は特定の組織以外の被写体が結像される撮像素子とを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、撮像装置に関し、例えばバイオメトリクス認証に適用して好適なものである。
近年、生体内方に介在する血管がバイオメトリクス認証の対象の1つとして着目されている。
この血管を通る脱酸素化ヘモグロビン(静脈血)又は酸素化ヘモグロビン(動脈血)には、近赤外線帯域の光(近赤外光)を特異的に吸収するといった性質があり、この性質を利用して血管を撮像する撮像装置が提案されている。
具体的には、近赤外光光源から、撮像開口上に配された指に近赤外光を照射し、この指の内方を反射又は散乱することにより当該指から撮像開口を介して筺体内部に入射する近赤外光を、光学レンズを介して撮像素子の撮像面に導光させるようにして血管を撮像する撮像装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−195792公報(第2図、第15図参照)
ところでかかる構成の撮像装置においては、指と撮像素子との間の距離が短いことに起因する光学系における収差の歪を、マクロレンズや信号処理によって補正するが、その再現性には限界があるため、ある一定以上の画質の向上を見込むことができなくなるといった問題がある。特に、この画質問題は、血管画像の用途が認証対象や、医療診断における資料の一部となることを鑑みれば、より深刻となる。
一方、撮像開口と、撮像対象との距離を物理的に確保しようとすると、その分だけ撮像装置全体としての厚みが増すことになり、近年における小型化の要請にはなじまず、特に、かかる撮像装置を、薄厚化の要請が強い携帯電話機等の可搬型の端末装置に搭載する場合には、不向きとなる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、小型化を考慮しながら画質を向上し得る撮像装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、撮像装置であって、電子回路が収納される筺体の表面のうち、生体部位を載置すべき載置部に対して、生体内方における特定の組織に吸収される性質を有する特性光を照射する照射部と、筐体の内部に設けられ、特定の組織又は特定の組織以外の被写体が結像される撮像素子と、被写体を撮像すべき第1のモードの場合よりも特定の組織を撮像すべき第2のモードの場合に筐体に設けられる開口へ入射する特性光以外の光を少なくさせる遮蔽手段とを有する。
本発明によれば、被写体を撮像すべき第1のモードと、特定の組織を撮像すべき第2のモードとで撮像素子を共用できるため、その分小型化を実現できる。また、遮蔽手段が、特定の組織を撮像すべき第2のモードでは、被写体を撮像すべき第1のモードよりも開口へ入射する特性光以外の光を少なくさせるので、撮像素子に結像される特定の組織の像に対する特性光以外の光の影響が低減される。かくして小型化を考慮しながら画質を向上することができる。
認証装置の外観構成(1)を示す略線図である。 認証装置の外観構成(2)を示す略線図である。 近赤外光の光路の説明に供する略線図である。 指の載置の説明に供する略線図である。 認証装置の回路構成を示すブロック図である。 携帯電話機の外観構成(開状態)を示す略線図である。 携帯電話機の外観構成(閉状態(1))を示す略線図である。 携帯電話機の外観構成(閉状態(2))を示す略線図である。 第2筺体の断面(1)を示す略線図である。 第2筺体の断面(2)を示す略線図である。 第2筺体での近赤外光の光路の説明に供する略線図である。 携帯電話機の回路構成を示すブロック図である。 他の実施の形態における撮像装置の構成を示す略線図である。
以下図面について本発明を適用した実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)認証装置の外観構成
図1及びこの図1のA−A´を断面にとった図2において、1は全体として第1の実施の形態による認証装置を示し、略直方体形状でなる筺体2には、短手一端ED1の近傍位置に、上面2Aから筺体2の内部にわたって撮像開口部3が形成され、この撮像開口部3の底面には、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子4が配設されている。
またこの撮像開口部3と、CCD撮像素子4との間には、マクロレンズ機能と、近赤外光を選択的に透過するフィルタ機能とを有するレンズ、絞り及び対物レンズからなる光学系部OSが設けられている。そしてこの撮像開口部3の表面には、所定材質でなる無色透明の開口カバー部5が設けられており、これにより撮像開口部3から筺体2内への異物の流入を防止すると共に、光学系部OS及びCCD撮像素子4を保護することができるようになされている。
一方、この撮像開口部3と短手一端ED1との間には、板状の反射板6が、上面2Aに対して45°の傾斜角度をなすように短手他端ED2側に傾斜した状態で設けられ、当該短手他端ED2の近傍位置には、指を載置する載置部7が設けられ、当該載置部7と短手他端ED2との間には、ヘモグロビンに特異的に吸収される近赤外光を血管の撮像光として載置部7に照射する3つの近赤外光照射部8(8A、8B及び8C)が設けられている。
これによりこの認証装置1では、図3に示すように、載置部7に指FGを載置した場合、近赤外光照射部8から照射される近赤外光は、当該指FGに照射され、その指FG内方に介在する血管を通るヘモグロビンに吸収されると共に血管以外の組織で反射及び散乱するようにして指FG内方を経由し、当該指FGから血管を投影する近赤外光(以下、これを血管投影光と呼ぶ)として出射する。そして、上面2Aと略平行の血管投影光は、反射板6の反射面RFで折り曲げられ、開口カバー部5及び光学系部OSを順次介してCCD撮像素子4の撮像面IFに入射する。この結果、この認証装置1では、載置部7に載置される指FG内方の血管がCCD撮像素子4の撮像面IFに結像されることになる。
CCD撮像素子4は、撮像面IFに結像される血管を撮像し、この結果得られる信号を血管画像信号として、筺体2内に収納された電子回路に出力するようになされている。
このようにしてこの認証装置1は、指FG内方における血管を撮像することができるようになされている。
(1−2)画質向上対策
かかる構成に加えて、この認証装置1には、良質な撮像結果を得るための各種画質向上対策が講じられている。
実際上、図1及び図2からも明らかなように、反射板6には、反射面RFに対する撮像光(近赤外光)の入射経路及び反射経路を除いて反射面RFを被覆する被覆部9が一体形成されている。これによりこの認証装置1においては、雰囲気中の光が撮像開口部3に入射するといった事態を未然に防止することができるため、当該雰囲気中の光に起因するノイズ成分が血管画像信号に含まないように、生体内方の血管を撮像し得るようになされている。
そして反射板6と、載置部7との間には、シート状の光吸収部10が敷設されている。これによりこの認証装置1においては、雰囲気中の光が上面2Aの反射光として反射板6に向かうといった事態を未然に防止することができると共に、指FGの内方を経由して出射する血管投影光のうち、上面2Aと略平行の血管投影光をより選択的にCCD撮像素子4の撮像面IFに入射することができるため、生体内方の血管をより忠実に撮像し得るようになされている。
なお、この認証装置1においては、上面2Aを全体的に外界から遮蔽しないため、当該遮蔽した場合にその内部において指FGを経由せずに反射した近赤外光が反射板6を介してCCD撮像素子4の撮像面IFに入射するといった事態を回避できることとなる。
またこの近赤外光照射部8が設けられた上面2Aには、当該上面2Aと120°をなす傾斜角度の傾斜面SFが形成されている。これによりこの認証装置1においては、図3からも明らかなように、載置部7に載置される指FG表面に対して斜め方向から近赤外光を照射することになる。このためこの認証装置1においては、上面2Aと平行な方向から照射する場合に比して、指FG表面での反射光を大幅に低減すると共に、当該指FGからより多くの血管投影光を出射させることができ、この結果、生体内方の血管をより忠実に撮像し得るようになされている。
そしてこの近赤外光照射部8は、酸素化ヘモグロビン及び脱酸素化ヘモグロビンの双方に対して特異的に吸収される波長域(およそ900[nm]〜1000[nm])の近赤外光を照射するようになされている。これによりこの認証装置1においては、生体の末端に混在する静脈系及び動脈系双方の血管を忠実に撮像することができるようになされている。
さらに載置部7には、上面2Aに対して指FGの指腹面が直交するように、当該指FGをガイドする一対のガイド部11(11A及び11B)が形成されている。これによりこの認証装置1では、図4に示すように、指FGの指側面を載置部7に載置させることができるため、当該指FGの指腹面を載置させる場合に比して、ユーザが指FGを載置部7に強く押し当てることによる血流停止を防止することができ、この結果、生体内方の血管を確実に撮像することができるようになされている。
さらにこの一対のガイド部11の間には、図1からも明らかなように、ガイド方向に沿って、指FGの接触を検知する3つのスイッチ(以下、これを指接触検知スイッチと呼ぶ)12(12A、12B及び12C)が所定間隔で設けられており、この認証装置1においては、これら指接触検知スイッチ12A、12B及び12Cによる検知結果に基づいて指FGが平行であることを認識した場合に、当該指FGの撮像を開始し得るようになされている。
これによりこの認証装置1では、撮像者にかかわらず同じ指の傾き状態で撮像することができ、この結果、当該撮像後に画像を回転するといった撮像結果(血管画像信号S1)に対する補正処理を省略することができるようになされている。
(1−3)認証装置の回路構成
次に、この認証装置1の回路構成を図5に示す。
この図5において、認証装置1は、制御部20にバス21を介して、撮像駆動部22、画像処理部23、認証部24、フラッシュメモリ25及び外部とデータの授受をするインターフェース(以下、これを外部インターフェースと呼ぶ)26をそれぞれ接続することにより構成されている。
この制御部20は、認証装置1全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)と、各種プログラムが格納されるROM(Read Only Memory)と、当該CPUのワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)とを含むコンピュータ構成でなり、当該制御部20には、3つの指接触検知スイッチ12A、12B及び12C(図1)から対応する検知信号S12A、S12B及びS12Cがそれぞれ与えられる。
またこの制御部20には、登録血管画像をデータベース化して管理する外部の管理装置(図示せず)から外部インターフェース26を介して、当該登録血管画像のデータ(以下、これを登録血管画像データと呼ぶ)DRが与えられる。
そして制御部20は、かかる登録血管画像データDRが与えられた場合には、ROMに格納された対応するプログラムに基づいて、動作モードを血管登録モードに遷移してフラッシュメモリ25を制御し、当該登録血管画像データDRをフラッシュメモリ25に記憶することにより保持させる。
一方、制御部20は、3つの指接触検知スイッチ12A、12B及び12C(図1)から対応する検知信号S12A、S12B及びS12Cの全てが与えられた場合には、指FGが平行であると認識し、ROMに格納された対応するプログラムに基づいて、動作モードを認証モードに遷移して撮像駆動部22、画像処理部23及び認証部24をそれぞれ制御すると共に、フラッシュメモリ25に登録された登録血管画像データDRを読み出して認証部24に送出する。
この場合、撮像駆動部22は、近赤外光照射部8及びCCD撮像素子4をそれぞれ駆動する。この結果、近赤外光照射部8から、このとき一対のガイド部11A及び11B(図3)間に載置される指FGに近赤外光が照射され、当該指FGを経由してCCD撮像素子4の撮像面IF(図3)に導光される血管投影光が血管画像信号S1として、このCCD撮像素子4から画像処理部23に出力される。
画像処理部23は、血管画像信号S1に対して、例えば、A/D変換処理、ノイズ成分除去や輪郭強調に対応する各種フィルタリング処理、2値化処理及びモルフォロジーと呼ばれる血管線状化処理を順次施し、この結果得られる血管画像のデータ(以下、これを血管画像データと呼ぶ)D23を認証部24に送出する。
認証部24は、この血管画像データD23に基づく血管画像と、フラッシュメモリ25から読み出された登録血管画像データDRに基づく登録血管画像との間における血管の形成パターンの合致度を検出し、当該合致度に応じて、このとき撮像されている指FGが登録者本人のものであるか否かを判定し、この判定結果を判定データD24として制御部20に送出する。
制御部20は、このようにして撮像駆動部22、画像処理部23及び認証部24を制御することによって当該認証部24から判定データD24を受け取ると、この判定データD24を外部インターフェースIFを介して外部に転送すると共に、当該撮像駆動部22を介して近赤外光照射部8及びCCD撮像素子4をそれぞれ停止させる。
このようにして制御部20は、生体の内方に介在する固有構造物の血管を認証対象として本人(登録者)の有無を判定する生体認証処理を実行することにより、生体表面に有する指紋等を対象とする場合に比して、生体からの直接的な盗用のみならず第三者による登録者への成りすましをも防止できるようになされている。
(1−4)第1の実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、この認証装置1は、筺体2の上面2Aのうち、短手他端ED2の近傍に載置部7を設け、当該載置部7に対向する撮像開口部3と短手一端ED1との間に反射板6を設けると共に、当該撮像開口部3下方における筺体2の内部に、載置部7に載置された指FGを経由して反射板6により折り曲げられた近赤外光を血管画像信号S1として出力するCCD撮像素子4を設けるようにする。
従って、この認証装置1では、CCD撮像素子4から撮像開口部3の表面までの距離と、当該撮像開口部3の表面から載置部7までの距離とを反射板6によって連結するようにして、当該CCD撮像素子4から載置部7までの距離を、従来に比して、撮像開口部3の表面から載置部7までの距離分だけ長く確保することができるため、光学系における収差の歪を、マクロレンズや信号処理回路による補正だけにたよらずに解消することができ、かくして画質を向上することができる。
そしてこの認証装置1では、筺体2の上面2Aと略平行に光路が形成されるように、載置部7及び反射板6を配置しているため、厚み方向に距離を確保する場合に比して、格段に認証装置1における厚みを抑えることができ、かくして小型化を図ることができる。
また、この認証装置1は、上述したように、筺体2の上面2Aにおいて良質な撮像結果を得るための各種画質向上対策を講じて、CCD撮像素子4に入射する撮像光(近赤外光)に、当該撮像光以外の雰囲気中の光の混在を低減することができるため、より画質を向上することができる。
以上の構成によれば、筺体2の上面2Aのうち、短手他端ED2の近傍に載置部7を設け、当該載置部7に対向する撮像開口部3と短手一端ED1との間に反射板6を設けると共に、当該撮像開口部3下方における筺体2の内部に、載置部7に載置された指FGを経由して反射板6により折り曲げられた近赤外光を血管画像信号S1として出力するCCD撮像素子4を設けるようにしたことにより、CCD撮像素子4から反射板6までの厚み方向の距離に加えて、当該反射板6から載置部7までの水平方向の距離を確保することができるため、全体としての厚みを抑えながら、光学系における収差の歪を、マクロレンズや信号処理回路による補正だけにたよらずに解消することができ、かくして小型化を考慮しながら画質を向上することができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)携帯電話機の外観構成
図6及び図7において、51は全体として第2の実施の形態による携帯電話機を示し、略直方体形状でなる第1の筺体(以下、これを第1筐体と呼ぶ)52及び第2の筺体(以下、これを第2筺体と呼ぶ)53が、当該第2筺体53の一端に設けられた回転軸部54を介して略水平方向へ回転自在に連結されことにより構成される。
この第1筺体52の表面中央には表示部55が設けられていると共に、当該表示部55の上方にはスピーカ56、下方にはジョグダイヤルと呼ばれる回転及び押圧自在の操作子(以下、これを回転押圧操作子と呼ぶ)57がそれぞれ設けられている。
一方、第2筺体53の表面中央には電源キー、発呼キー及び文字入力キー等の各種操作キーからなる操作部58が設けられていると共に、当該操作部58の下方にはマイクロフォン59が設けられている。
そしてこの携帯電話機51は、第1筺体52の裏面及び第2筺体53の表面を離した開状態において(図6)、第2筺体53を片手で把持しながら通話又は操作部58を操作し得る一方、第1筺体52の裏面及び第2筺体53の表面を重ねた閉状態において(図7)、操作部58を保護すると共に誤操作を防止し、かつ携帯電話機51全体の寸法を小型化して携帯性を向上し得るようになされている。
他方、この第2筺体53の裏面には、図1との対応部分に同一符号を付した図8と、この図8のB−B´の断面をとった図9及び図10とに示すように、短手一端ED3の近傍に凹形状の段差部61が形成されており、この段差部61の中央には、撮像開口部3が形成され、当該撮像開口部3には、開口カバー部5、光学系部OS及びCCD撮像素子4が順次配設されている。
また段差部61には、かかるCCDカメラ61と対向する位置(以下、これをカメラ遮蔽位置と呼ぶ(図9))から、当該カメラ遮蔽位置から隔てた短手一端ED3の位置(以下、これをカメラ露出位置と呼ぶ(図10))まで移動自在でなるスライド板62が、第2筺体53の裏面と対応するように設けられている。
そして段差部61における底面の所定位置には、スライド板62のカメラ遮蔽位置又はカメラ露出位置を検知する押圧式のスイッチ(以下、これを位置検知スイッチと呼ぶ)63が設けられており、この携帯電話機51においては、当該位置検知スイッチ63による検知結果に基づいてカメラ露出位置(図10)を認識した場合に、背景や人物等の被写体を撮像し得るようになされている。
かかる構成に加えて、このスライド板62においては、その中央に穿設された開口部64に反射板6と被覆部9と嵌め込むようにして保持するようになされており、これにより当該反射板6及び被覆部9をカメラ遮蔽位置(図9)からカメラ露出位置(図10)まで自在に移動し得るようになされている。
また短手他端ED4には、この第2筺体53の裏面と120°をなす傾斜角度となるように傾斜面SFが形成されており、当該傾斜面SFには、酸素化ヘモグロビン及び脱酸素化ヘモグロビンの双方に対して特異的に吸収される波長域(およそ900[nm]〜1000[nm])の近赤外光を載置部7に発射する近赤外光照射部8(8A、8B及び8C)が設けられている。
さらにこの短手他端ED4の近傍位置には、指を載置させるための載置部7が設けられ、当該載置部7には、上面2Aに対して指FGの指腹面が直交するように、当該指FGをガイドする一対のガイド部11(11A及び11B)が設けられると共に、当該ガイド部11の間には、ガイド方向に沿って3つの指接触検知スイッチ12(12A、12B及び12C)が所定間隔で設けられている。
従って、この携帯電話機51では、図11に示すように、スライド板62がカメラ遮蔽位置(図9)にあり、かつ載置部7における一対のガイド部11A及び11B間に指FGを載置した場合、近赤外光照射部8から照射される近赤外光は、当該指FGに照射され、その指FG内方内方を経由して、血管投影光として当該指FGから出射する。そして、第2筺体53の裏面と略平行の血管投影光は、スライド板62と被覆部9とによって形成される空間内に入射し、当該反射板6の反射面RFで折り曲げられ、開口部64、開口カバー部5及び光学系部OSを順次介してCCD撮像素子4に入射する。この結果、このCCD撮像素子4によって、指FG内方の血管が撮像され、この撮像結果が血管画像信号として出力される。
この実施の形態の場合、携帯電話機51においては、位置検知スイッチ63による検知結果に基づいてスライド板62のカメラ遮蔽位置(図9)を認識すると共に、指接触検知スイッチ12A、12B及び12Cによる検知結果に基づいて指FGが平行であることを認識した場合に、自動的に、当該指FG内方の血管を撮像し得るようになされている。
従って、この携帯電話機51のユーザは、被写体を撮像しないときには、通常スライド板62をカメラ遮蔽位置(図9)としておくため、血管撮像時には、ガイド部11間に指FGを載置するといった必然的な行為だけで、当該血管を撮像することができることになる。
またこの実施の形態における携帯電話機51では、被写体撮像時に、近赤外光照射部8から発射される近赤外光をフラッシュとして共用することができるようになされており、当該フラッシュ専用の光源を回避する分だけ小型化し得るようになされている。
(2−2)携帯電話機の回路構成
次に、この携帯電話機51の回路構成を図5との対応部分に同一符号を付した図12に示す。
この図12において、携帯電話機51は、制御部70にバス21を介して、表示部55、撮像駆動部72、画像処理部73、認証部24、フラッシュメモリ25及び送受信部74をそれぞれ接続することにより構成されている。このフラッシュメモリ25には、例えば、この携帯電話機51が購入された際に所定の血管登録装置によって、当該購入したユーザの指FG内方の血管が登録血管画像のデータ(登録血管画像データ)DRとして登録されている。
この制御部70は、認証装置1全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)と、各種プログラムが格納されるROM(Read Only Memory)と、当該CPUのワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)とを含むコンピュータ構成でなり、当該制御部70には、3つの指接触検知スイッチ12A〜12C(図8)から対応する検知信号S12A〜S12Cがそれぞれ与えられると共に、位置検知スイッチ63(図8)から位置検知信号S63が与えられる。
またこの制御部70には、操作部58の各種ボタンにそれぞれ対応する命令と、回転押圧操作子57の回転操作又は押圧操作にそれぞれ対応する命令とが実行命令COMとして操作部58又は回転押圧操作子57から与えられる。
そして制御部70は、かかる検知信号S12〜12Cに基づいて指FGが平行であることを認識すると共に、当該位置検知信号S63に基づいてカメラ遮蔽位置(図9)又はカメラ露出位置(図10)を認識し、これら認識結果と、実行命令COMと、ROMに格納されたプログラムとに基づいて、表示部55、撮像駆動部72、画像処理部73、認証部24、フラッシュメモリ25及び送受信部74を適宜制御するようになされている。
撮像駆動部72は、指内方の血管を撮像する場合には、近赤外光照射部8及びCCD撮像素子4をそれぞれ駆動するようになされている。この場合、このとき一対のガイド部11A及び11B(図8)間に載置される指FG(図8)には、近赤外光照射部8から近赤外光が照射され、当該指FGを経由してCCDカメラ61に導光される血管投影光が血管画像信号S1として、このCCDカメラ61から画像処理部73に出力される。
また撮像駆動部72は、被写体を撮像する場合には、CCDカメラ61を駆動すると共に、必要に応じて近赤外光照射部8を駆動することにより近赤外光をフラッシュとして照射する。そして撮像駆動部72は、自動露出制御処理によって光学系部OSの絞りを制御することによりCCD撮像素子4に入射する光の光量を調整するとともに、オートフォーカス制御処理によって光学系部OSのレンズ位置を制御することにより焦点距離及びフォーカス位置を調整する。この場合、このCCD撮像素子4に結像される被写体が、当該CCD撮像素子4から画像信号(以下、これを被写体画像信号と呼ぶ)S10として画像処理部73に出力される。
画像処理部73は、CCD撮像素子4から血管画像信号S1が与えられた場合、当該血管画像信号S1に対して、例えば上述の第1の実施の形態の場合と同様にA/D変換処理、ノイズ成分除去及び輪郭強調等に対応する各種フィルタリング処理、2値化処理及びモルフォロジーと呼ばれる血管線状化処理を順次施すようにして、血管画像データD23を生成する。
また画像処理部73は、CCD撮像素子4から被写体画像信号S10が与えられた場合、当該被写体画像信号S10に対して、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)と呼ばれる圧縮符号化方式に準拠した圧縮符号化処理を施すようにして、圧縮画像データD73を生成するようになされている。
送受信部74は、スピーカ56、マイクロフォン59及びこの携帯電話機51に設けられたアンテナANTとそれぞれ接続されており、当該マイクロフォン59又は制御部70から供給される信号を変調した後に増幅し、この結果得られるアップリンク波信号をアンテナANTを介して基地局(図示せず)に送信する。
一方、送受信部74は、基地局(図示せず)から送信されたダウンリンク波信号をアンテナANTを介して受信し、増幅した後に復調し、この結果得られる信号をスピーカ56又は制御部70に送出するようになされている。
(2−3)制御部の具体的な処理内容
次に、かかる制御部70の具体的な処理内容について説明する。
この携帯電話機51には、登録者であると判定するまでフラッシュメモリ25へのアクセスを禁止する不正アクセス防止機能が搭載されている。
実際上、制御部70は、電源投入に応じて動作モードを不正アクセス禁止モードに遷移するようになされており、この不正アクセス禁止モードにおいて、携帯電話機51に有する諸機能にそれぞれ対応する各処理のうち、予め設定された対象処理の実行を制限するようになされている。
この実施の形態の場合、対象処理として、フラッシュメモリ25に対するアクセス処理が設定されており、制御部70は、例えば被写体撮像処理や電子メール送信処理等、フラッシュメモリ25に対するアクセスに関する実行命令COMを受け付けないようになされている。
すなわち制御部70は、この不正アクセス禁止モードにおいて、スライド板62のカメラ露出位置(図10)を表す位置検知信号S63が位置検知スイッチ63(図8)から与えられると、被写体撮像処理を実行することなく、「登録者本人と確認するまでは撮影できません。認証して下さい。」等といった内容を例えば表示部55に表示するようにして、被写体撮像処理を実行する前に生体認証処理を実行すべき旨を通知するようになされている。
また制御部70は、電子メール送信処理等を表す実行命令COMを受けた場合にも、当該電子メール送信処理等を実行することなく、被写体撮像処理を実行する前に生体認証処理を実行すべき旨を通知するようになされている。
一方、制御部70は、この不正アクセス禁止モードにおいて、スライド板62のカメラ遮蔽位置(図9)を表す位置検知信号S63が位置検知スイッチ63(図8)から与えられている状態において、検知信号S12A、S12B及びS12Cの全てが対応する指接触検知スイッチ12A、12B及び12C(図1)から与えられた場合には、生体認証処理を実行するようになされている。
この場合、制御部70は、CCD撮像素子4及び近赤外光照射部8を駆動するように撮像駆動部72を制御し、当該CCD撮像素子4から出力される血管画像信号S1に対して血管線状化処理等の各種処理を施すように画像処理部73を制御する。
そして制御部70は、かかる画像処理部73で生成される血管画像データD23と、フラッシュメモリ25に予め登録された登録血管画像データDRとを認証部24に送出し、これら血管画像データD23及び登録血管画像データDRに基づいて登録者本人の有無を判定するように認証部24を制御する。
ここで、制御部70は、かかる判定結果として認証部24から与えられる判定データD24が登録者本人でないことを表すものであった場合には、CCDカメラ61及び近赤外光照射部8を駆動するように撮像駆動部72を制御すると共に、この不正アクセス禁止モードを維持する。
これに対して制御部70は、判定データD24が登録者本人であることを表すものであった場合には、CCDカメラ61及び近赤外光照射部8を駆動するように撮像駆動部72を制御すると共に、動作モードをこの不正アクセス禁止モードから通常の使用モードに遷移する。
このようにして制御部70は、生体認証処理を実行することができるようになされている。
他方、制御部70は、かかる使用モードにおいて、スライド板62のカメラ露出位置(図10)を表す位置検知信号S63が位置検知スイッチ63(図8)から与えられると、被写体撮像処理を実行するようになされている。
この場合、制御部70は、CCD撮像素子4を駆動するように撮像駆動部72を制御すると共に、光学系部OSのレンズ位置や、CCD撮像素子4への光量を調整するように撮像駆動部72を制御する。この際、制御部70は、フラッシュ点灯命令を表す実行命令COMが与えられた場合には、近赤外光照射部8から近赤外光をフラッシュとして照射するように撮像駆動部72を制御する。
そして制御部70は、かかる状態において撮像命令を表す実行命令COMが与えられると、このときCCD撮像素子4から出力される被写体画像信号S10に対して画像圧縮処理を施すように画像処理部73を制御し、この結果得られる圧縮画像データD73をフラッシュメモリ25に記憶する。
このようにして制御部70は、被写体撮像処理を実行することができるようになされている。
なお、制御部70は、この使用モードにおいて、電子メール送信処理等を表す実行命令COMを受けた場合にも、対応する各種処理を制限することなく実行するようになされている。
このようにこの携帯電話機51においては、登録者であると判定するまでフラッシュメモリ25へのアクセスを禁止することにより、フラッシュメモリ25に記憶された各種データの内容を第三者から保護することができるようになされている。
(2−4)第2の実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、この携帯電話機51は、第2筺体53の裏面のうち、短手他端ED4の近傍に載置部7を設け、当該載置部7に対向する撮像開口部3と短手一端ED3との間に反射板6を設けると共に、当該撮像開口部3下方における第2筺体53の内部に、載置部7に載置された指FGを経由して反射板6により折り曲げられた近赤外光を血管画像信号S1として出力するCCD撮像素子4を設けるようにする。
従って、この携帯電話機51では、上述の第1の実施の形態の場合と同様に、CCD撮像素子4から反射板6までの厚み方向の距離に加えて、当該反射板6から載置部7までの水平方向の距離を確保することができるため、全体としての厚みを抑えながら、光学系における収差の歪を、マクロレンズや信号処理回路による補正だけにたよらずに解消することができ、かくして小型化を考慮しながら画質を向上することができる。
これに加えて、この携帯電話機51は、かかる反射板6を、CCD撮像素子4と対向するカメラ遮蔽位置(図9)から、当該カメラ遮蔽位置から隔てたカメラ露出位置(図10)まで移動自在に保持し、当該保持位置に応じて、CCD撮像素子4から出力される信号に対する処理を、生体認証処理又は画像圧縮処理に切り替えるようにする。
従って、この携帯電話機51では、光学系部OS及びCCD撮像素子4を共用することができるため、全体として小型化することができる。
以上の構成によれば、反射板6を、CCD撮像素子4と対向するカメラ遮蔽位置(図9)から、当該カメラ遮蔽位置から隔てたカメラ露出位置(図10)まで移動自在に保持し、当該保持位置に応じて、CCD撮像素子4から出力される信号に対する処理を、生体認証処理又は画像圧縮処理に切り替えるようにしたことにより、当該CCD撮像素子4を共用することができるため、全体として小型化することができる。
(3)他の実施の形態
上述の実施の形態においては、生体部位における構造物を撮像対象として撮像する撮像装置を、第1の実施の形態では、認証機能を有する専用の認証装置1に、第2の実施の形態では、認証機能を有する携帯電話機51に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、医用機器に適用する等、この他種々の用途の装置に本発明の撮像装置を適用することができる。
また構造物として、上述の実施の形態では、血管を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば生体に内在する神経や、生体に表在する指紋や口紋等、この他種々の構造物を適用することができる。因みに、神経を適用する場合には、例えば神経に特異的なマーカを体内に注入し、当該マーカを撮像するようにすれば、上述の実施の形態と同様にして神経を撮像することができる。
さらに生体部位として、上述の実施の形態では、指を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば掌、腕又は目等、撮像対象に応じてこの他種々の生体部位を適用することができる。
さらに撮像装置の構成として、第1の実施の形態では、図1及び図2に示した構成でなる認証装置1を、第2の実施の形態では、図6〜図10に示した構成でなる携帯電話機51を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、用途又は撮像対象などに応じて、当該撮像に関係する各部の配置、形状又は構成を適宜変更するようにしても良い。
すなわち、電子回路が収納される筺体の表面側に設けられ、生体部位を載置する載置部として、上述の実施の形態では、筺体2の上面2A(第2筺体53の裏面)に設けるようにしたが、これに代えて、例えば上面2A(第2筺体53の裏面)から直交する方向に段差を設け、その段差部分の一部又は全部を載置部とするようにしても良い。
また、一対のガイド部11A及び11Bと指接触検知スイッチ12A〜12Cとからなる載置部7を適用するようにしたが、当該指接触検知スイッチ12の個数を変更したり、ガイド部11の形状又は構成を変更するようにしても良く、これらの一方を省略するようにしても良く、あるいは、これら双方を省略する代わりに、表面に載置用のマークを設けるようにしても良く、さらには、上述した内容を組み合わせてなる載置部を採用するようにしても良い。
次に、載置部に撮像光を照射する照射部として、上述の実施の形態では、900[nm]〜1000[nm]の近赤外光を照射するようにしたが、これに代えて、例えば可視光等、この他種々の波長からなる光を照射するようにしても良い。
また、照射部の取り付け手法として、筺体2の上面2A(第2筺体53の裏面)に設けるようにしたが、これに代えて、当該上面2A(裏面)に埋め込むようにしても良く、当該上面2A(第2筺体53の裏面)上の空間に照射部を配置させるような部材を設け、その部材に設けるようにしても良い。但し、装置全体としての厚みを考慮する場合には、筺体2の上面2A(第2筺体53の裏面)又はその近傍空間に設けることが望ましい。
また、撮像光の照射方向として、筺体2の上面2A(第2筺体53の裏面)と120°をなす方向から照射したが、あらゆる方向から照射することができる。但し、上述の実施の形態で適用した血管のように生体に内在する構造物に対する撮像光を照射する場合には、装置全体としての厚みを考慮すると、載置部の載置面と鈍角をなす照射方向となるように設けることが望ましく、特に、載置部の載置面と100°から140°までのいずれかの角度に選定すれば、より望ましい。
次に、筺体の表面側に載置部に対向するように設けられ、載置部に載置された生体部位からの撮像光を筺体の内部側に反射させる反射板として、筺体2の上面2A(第2筺体53の裏面)に対して45°の傾斜角度をなすように短手他端ED2(短手他端ED4)側に傾斜した状態で設けるようにしたが、これに代えて、例えば上面2A(第2筺体53の裏面)から直交する方向に段差を設け、その段差上に設けるようにしても良く、当該上面2A(第2筺体53の裏面)上の空間に反射板を配置させるような部材を設け、その部材に設けるようにしても良い。また、傾斜角度としては、45°以外の角度を選定することもできる。
次に、筺体の内部に設けられ、反射板により反射させられた撮像光を画像信号として出力する撮像素子として、CCD撮像素子4を適用するようにしたが、これに代えて、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等、この他種々の撮像素子を適用することができる。またこの配置位置についても、筺体内の種々の位置に配置することができる。
次に、ガイド部にガイドされる指又は手の傾きを検知する傾き検知手段として、ガイド方向に沿って所定間隔で指接触検知スイッチを設けるようにしたが、当該指接触検知スイッチに代えて、カメラを設けるようにしても良く、機械的に検知する検知機構を設けるようにしても良い。
この場合において、上述の実施の形態では、傾きの有無を検知するようにしたが、傾き角度を検知するようにしても良く、これを通知するようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、反射板6の反射面に対する撮像光の入射経路及び反射経路を除いて反射面6を被覆するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、筺体2の上面2A(第2筐体53の裏面)を全体的に被覆するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、撮像装置として、第1の実施の形態では、図1及び図2に示した構成のものを、第2の実施の形態では、図6〜図10に示した構成でなるものを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図2又は図9との対応部分に同一符号を付した図13に示す構成でなる撮像装置80を適用するようにしても良い。
この撮像装置80は、光学系部OS及びCCD撮像素子4からなる撮像系を、筺体2の上面2A(第2筺体53の裏面)に配置した点で、当該筺体2(第2筺体53)の内部に収納していた認証装置1(携帯電話機51)とは大きく相違する。またこの撮像装置80では、かかる光学系部OS及びCCD撮像素子4を、撮像面IFに対する入射方向を除いて被覆する被覆部81が設けられた点で、反射板6の反射面に対する撮像光の入射経路及び反射経路を除いて反射面6を被覆していた被覆部9とは相違する。
この撮像装置80によれば、筺体2(第2筺体53)の表面に、載置部7に対向するように光学系部OS及びCCD撮像素子4を設けるようにしたことにより、電子回路が収納される筺体2(第2筺体53)内に撮像系を収納することなく、当該筺体2(第2筺体53)の水平方向の表面において距離を確保することができるため、当該筺体2(第2筺体53)自体を薄厚化すると共に全体としての厚みを抑えながら、光学系における収差の歪を、マクロレンズや信号処理回路による補正だけにたよらずに解消することができる。
なお、光学系部OS、CCD撮像素子4及び被覆部81を、第2の実施の形態におけるスライド板61のように、第1の位置から、当該第1の位置から隔てた第2の位置まで移動自在に保持する保持部を搭載し、載置部7に載置される指の太さに応じて撮像素子CCD撮像素子4及び載置部7間の距離を調整するようにしても良い。このようにすれば、より画質を向上することができる。
本発明は、生体を識別する技術を用いる分野又は医療分野に利用可能である。
1……認証装置、2……筺体、3……撮像開口部、4……CCD撮像素子、6……反射板、7……載置部、8A、8B、8C……近赤外光照射部、9、81……被覆部、10……光吸収部、11A、11B……ガイド部、12A、12B、12C……指接触検知スイッチ、20、70……制御部、21……バス、22、72……撮像駆動部、23、73……画像処理部、24……認証部、25……フラッシュメモリ、26……外部インターフェース、51……携帯電話機、52……第1筺体、53……第2筺体、54……回転軸部、55……表示部、61……段差部、62……スライド板、63……位置検知スイッチ、64……開口部、74……送受信部、80……撮像装置、OS……光学系部、ED1、ED3……短手一端、ED2、ED4……短手他端、FG……指、S1……血管画像信号、S10……被写体画像信号、S12A、S12B、S12C……検知信号、S63……位置検知信号、COM……実行命令、DR……登録血管画像データ、D23……血管画像データ、D24……判定データ、D73……圧縮画像データ。

Claims (5)

  1. 電子回路が収納される筺体の表面のうち、生体部位を載置すべき載置部に対して、生体内方における特定の組織に吸収される性質を有する特性光を照射する照射部と、
    上記筐体の内部に設けられ、上記特定の組織又は特定の組織以外の被写体が結像される撮像素子と、
    上記被写体を撮像すべき第1のモードの場合に上記筐体に設けられる開口へ入射する上記特性光以外の光量よりも、上記特定の組織を撮像すべき第2のモードの場合に上記開口へ入射する上記特性光以外の光量を少なくさせる遮蔽手段と
    を有する撮像装置。
  2. 上記載置部に載置される生体部位から得られる特性光が進入すべき進入口から、上記開口までの空間を遮蔽する遮蔽部と、
    上記開口に入射する上記特性光以外の光が、上記第1のモードの場合よりも上記第2のモードの場合のほうが少ない状態となる位置にまで上記遮蔽部を移動させる移動機構と
    を有する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記進入口は上記筐体の表面を用いて形成され、
    上記遮蔽部によって特性光の経路として仕切られる空間には、上記進入口から進入する特性光を上記開口に折り曲げる反射面が存在する
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 上記載置部に対する上記生体部位の接触を検知する接触検知手段と、
    上記接触検知手段により生体部位の接触が検知された場合、上記照射部及び上記撮像素子を駆動する駆動手段と
    を有する請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  5. 上記載置部に設けられ、指腹面又は掌面が上記筐体の表面と直交するよう指又は手をガイドするガイド部
    を有する請求項1乃至請求項4に記載の撮像装置。
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