JP2010277555A - 中継装置及び中継プログラム - Google Patents

中継装置及び中継プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010277555A
JP2010277555A JP2009132488A JP2009132488A JP2010277555A JP 2010277555 A JP2010277555 A JP 2010277555A JP 2009132488 A JP2009132488 A JP 2009132488A JP 2009132488 A JP2009132488 A JP 2009132488A JP 2010277555 A JP2010277555 A JP 2010277555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
virtualization
access request
storage
virtual
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009132488A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Kinoshita
徹哉 木下
Toshiaki Takeuchi
利明 竹内
Masakazu Sakamoto
眞和 坂元
Takuya Kurihara
拓弥 栗原
Jun Takeuchi
順 竹内
Atsushi Shinohara
敦史 篠原
Yusuke Kurasawa
祐輔 倉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2009132488A priority Critical patent/JP2010277555A/ja
Priority to US12/663,000 priority patent/US20100306492A1/en
Publication of JP2010277555A publication Critical patent/JP2010277555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/10Protocols in which an application is distributed across nodes in the network
    • H04L67/1097Protocols in which an application is distributed across nodes in the network for distributed storage of data in networks, e.g. transport arrangements for network file system [NFS], storage area networks [SAN] or network attached storage [NAS]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L49/00Packet switching elements
    • H04L49/35Switches specially adapted for specific applications
    • H04L49/356Switches specially adapted for specific applications for storage area networks
    • H04L49/357Fibre channel switches
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/50Network services
    • H04L67/56Provisioning of proxy services
    • H04L67/563Data redirection of data network streams
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L69/00Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
    • H04L69/14Multichannel or multilink protocols
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/06Digital input from, or digital output to, record carriers, e.g. RAID, emulated record carriers or networked record carriers
    • G06F3/0601Interfaces specially adapted for storage systems
    • G06F3/0602Interfaces specially adapted for storage systems specifically adapted to achieve a particular effect
    • G06F3/0614Improving the reliability of storage systems
    • G06F3/0617Improving the reliability of storage systems in relation to availability
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/06Digital input from, or digital output to, record carriers, e.g. RAID, emulated record carriers or networked record carriers
    • G06F3/0601Interfaces specially adapted for storage systems
    • G06F3/0628Interfaces specially adapted for storage systems making use of a particular technique
    • G06F3/0629Configuration or reconfiguration of storage systems
    • G06F3/0635Configuration or reconfiguration of storage systems by changing the path, e.g. traffic rerouting, path reconfiguration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/06Digital input from, or digital output to, record carriers, e.g. RAID, emulated record carriers or networked record carriers
    • G06F3/0601Interfaces specially adapted for storage systems
    • G06F3/0668Interfaces specially adapted for storage systems adopting a particular infrastructure
    • G06F3/067Distributed or networked storage systems, e.g. storage area networks [SAN], network attached storage [NAS]

Abstract

【課題】ストレージ装置におけるパスの切り替えを低減し、ストレージ仮想化システムの性能を向上させることを課題とする。
【解決手段】中継装置それぞれは、他の中継装置との間で相互にアクセス要求を転送する通信路が接続されるポートと、アクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された第一仮想領域部と、他の中継装置から転送されるアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された第二仮想領域部とを備える。また、中継装置それぞれは、記憶装置との間の経路が運用中である場合には、第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求及び第二仮想領域部宛に転送されたアクセス要求が当該経路を介して記憶装置に送信されるように制御し、経路が運用中でない場合には、第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求がポートに接続された通信路を介して他方の中継装置に転送されるように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、中継装置及び中継プログラムに関する。
近年、ストレージを仮想化することで記憶領域を柔軟に割り当てるストレージ仮想化システムが登場している。ストレージの仮想化には様々な手法が用いられる。従来、例えば、ホストコンピュータと物理的なストレージ装置との間に介在する中継装置に、仮想的に割り当てられた記憶領域の構成情報やパスを設定する手法が開示されている。
ところで、ストレージ仮想化システムは、負荷分散や高信頼性などを目的として冗長的に構成されることが多い。例えば図8〜図10に示すように、ストレージ仮想化システムは、中継装置である仮想化スイッチを冗長化する。この場合、ホストコンピュータは、マルチパスドライバを搭載し、仮想化スイッチそれぞれとの間で形成したパスに対して、マルチパス制御を行う。なお、図8〜図10は、従来技術を説明するための図である。
また、最近では、ストレージ装置が、冗長化されたパスを有することもある。例えば図8〜図10に示すように、ストレージ装置が、現に運用中の経路であるActiveパス(図8〜図10において実線で示すパス)と、現に運用中でない経路であるPassiveパス(図8〜図10において点線で示すパス)とを有する。
この場合、ストレージ装置は、例えば図8の(A)及び(B)に示すように、ホストコンピュータからのアクセス要求に応じてパスを切り替えて処理を行う。また、切り替えに際し、ストレージ装置は、ホストコンピュータに対してエラー応答を行う。すなわち、ストレージ装置は、(A)に示すアクセス要求を受け付けた後に(B)に示すアクセス要求を受け付けた際には、ホストコンピュータに対してエラー応答を行った後に、パスを切り替える。
特開2008−112399号公報 特開2005−242982号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、ストレージ装置においてパスの切り替えが頻発し、ストレージ仮想化システムの性能が低下してしまうという課題があった。すなわち、例えば図8の(C)に示すように、ホストコンピュータによるマルチパス制御の結果、ホストコンピュータからのアクセス要求が両パスに対してランダムに送信されると、ストレージ装置は、その都度エラー応答を行ってパスを切り替えなければならない。すると、エラー応答が頻発し、ひいてはパスが閉塞してアクセス要求自体がエラーになる事態も生じ得る。
また、上記した課題は、ホストコンピュータによるマルチパス制御上の課題に限られない。例えば図9に示すように、ストレージ装置が、Activeパスを用いてコピー処理を行っている際に、ホストコンピュータからのアクセス要求がPassiveパスに対して送信されると、ストレージ装置においてパスの切り替えが頻発し、コピー処理自体がエラーになる事態も生じ得る。また、例えば図10に示すように、仮想化スイッチにおいて、Activeパスに接続された実ディスクボリュームとPassiveパスに接続された実ディスクボリュームとを仮想的に結合させたコンカチネーション型の仮想ボリュームが設定されていたとする。ホストコンピュータからのアクセス要求が実ディスクボリューム1側の記憶領域宛に送信されたり実ディスクボリューム2側の記憶領域宛に送信されたりすると、ストレージ装置においてパスの切り替えが頻発し、アクセス要求自体がエラーになる事態も生じ得る。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ストレージ装置におけるパスの切り替えを低減し、ストレージ仮想化システムの性能を向上させることが可能な中継装置及び中継プログラムを提供することを目的とする。
本願の開示する中継装置は、一つの態様において、ホストコンピュータと記憶装置との間に接続され、当該記憶装置が有する実体的な記憶領域を用いて仮想的な記憶領域をホストコンピュータに割り当てて当該仮想的な記憶領域宛のアクセス要求を処理する。また、中継装置は、他の中継装置との間で相互にアクセス要求を転送する通信路が接続されるポートと、ホストコンピュータからのアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された第一仮想領域部と、前記通信路に前記ポートを介して接続され、前記他の中継装置から転送されるアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された第二仮想領域部とを備える。また、中継装置は、前記記憶装置との間の経路が運用中である場合には、前記第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求及び前記第二仮想領域部宛に転送されたアクセス要求が当該経路を介して前記記憶装置に送信されるように制御し、前記経路が運用中でない場合には、前記第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求が前記ポートに接続された前記通信路を介して前記他の中継装置に転送されるように制御する制御部を備える。
本願の開示する中継装置及び中継プログラムの一つの態様によれば、ストレージ装置におけるパスの切り替えを低減し、ストレージ仮想化システムの性能を向上させるという効果を奏する。
図1は、実施例1におけるストレージ仮想化システムを説明するための図である。 図2は、実施例2におけるストレージ仮想化システムを説明するための図である。 図3は、実施例2におけるストレージ仮想化システムを説明するための図である。 図4は、仮想化スイッチの構成を示すブロック図である。 図5−1は、仮想化スイッチAの構成情報を説明するための図である。 図5−2は、仮想化スイッチBの構成情報を説明するための図である。 図6は、ストレージ仮想化部による処理手順を示すフローチャートである。 図7は、スイッチ間ゾーニング部による処理手順を示すフローチャートである。 図8は、従来技術を説明するための図である。 図9は、従来技術を説明するための図である。 図10は、従来技術を説明するための図である。
以下、本願の開示する中継装置及び中継プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
[実施例1におけるストレージ仮想化システム]
まず、図1を用いて、実施例1におけるストレージ仮想化システムを説明する。図1は、実施例1におけるストレージ仮想化システムを説明するための図である。
図1に示すように、実施例1におけるストレージ仮想化システムは、ホストコンピュータと記憶装置との間に接続され、記憶装置が有する実体的な記憶領域を用いて仮想的な記憶領域をホストコンピュータに割り当てて仮想的な記憶領域宛のアクセス要求を処理する中継装置を有する。
また、図1に示すように、中継装置それぞれは、他の中継装置との間で相互にアクセス要求を転送する通信路が接続されるポートを有する。
また、図1に示すように、中継装置それぞれは、第一仮想領域部と第二仮想領域部とを有する。ここで、第一仮想領域部は、ホストコンピュータからのアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として中継装置に設定される。また、第二仮想領域部は、他の中継装置から転送されるアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として中継装置に設定される。なお、図1に示すように、第二仮想領域部は、ポートを介して通信路に接続される。
また、図1に示すように、中継装置それぞれは、記憶装置との間の経路が運用中であるか否かに応じて制御する。
例えば、図1に示す左側の中継装置は、記憶装置との間の経路が運用中である。このため、中継装置は、第一仮想領域部宛にホストコンピュータから送信されたアクセス要求、及び、第二仮想領域部宛に他の中継装置から転送されたアクセス要求が、運用中の経路を介して記憶装置に送信されるように制御する。
一方、例えば、図1に示す右側の中継装置は、記憶装置との間の経路が運用中でない。このため、中継装置は、第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求が、ポートに接続された通信路を介して他方の中継装置に転送されるように制御する。
[実施例1の効果]
上記してきたように、実施例1におけるストレージ仮想化システムは、中継装置に分散して送信される仮想領域部宛のアクセス要求を、中継装置間に形成された通信路を用いて転送し、運用中の経路側の中継装置からストレージ装置に送出する。このようなことから、実施例1によれば、ストレージ装置におけるパスの切り替えを低減し、ストレージ仮想化システムの性能を向上させることが可能になる。
次に、実施例2におけるストレージ仮想化システムを説明する。なお、実施例2においては、中継装置の一例である「仮想化スイッチ」と、ホストコンピュータと、ストレージ装置とを有するストレージ仮想化システムを説明する。
[実施例2におけるストレージ仮想化システム]
まず、図2及び図3を用いて、実施例2におけるストレージ仮想化システムを説明する。図2及び図3は、実施例2におけるストレージ仮想化システムを説明するための図である。
実施例2におけるストレージ仮想化システムは、図2に示すように、ホストコンピュータと物理的なストレージ装置との間に仮想化スイッチが接続され、仮想化スイッチが、ストレージの仮想化を実現している。また、実施例2におけるストレージ仮想化システムは、図2に示すように、仮想化スイッチを冗長化している。すなわち、ホストコンピュータが、マルチパスドライバを搭載し、冗長化された仮想化スイッチAと仮想化スイッチBとに負荷を分散するようにマルチパス制御を行う。
また、実施例2におけるストレージ仮想化システムは、ストレージ装置が、冗長化されたパスを有する。すなわち、ストレージ装置は、実ディスクボリュームにアクセスする経路として、現に運用中の経路と運用中でない経路とを有する。なお、図2及び図3においては、現に運用中の経路(Activeパス)を実線で示し、運用中でない経路(Passiveパス)を点線で示す。図2においては、仮想化スイッチAとストレージ装置との間の経路が現に運用中であり(Activeパス)、仮想化スイッチBとストレージ装置との間の経路が現に運用中でない(Passiveパス)。一方、図3においては、仮想化スイッチAとストレージ装置との間の経路が現に運用中でなく(Passiveパス)、仮想化スイッチBとストレージ装置との間の経路が現に運用中である(Activeパス)。
また、実施例2におけるストレージ仮想化システムにおいては、仮想化スイッチが、ストレージ装置の実ディスクボリュームについて仮想的に割り当てられた記憶領域(以下「仮想ボリューム」)の構成情報やパスを記憶している。一方、ホストコンピュータは、仮想化スイッチに設定された仮想ボリュームにアクセスすることで、実ディスクボリュームに対するアクセスを実現する。
具体的には、ホストコンピュータは、仮想化スイッチに設定された「仮想ターゲット」にアクセス要求を送信することで、実ディスクボリュームに対するアクセスを実現する。例えば、図2に示すように、実施例2における仮想化スイッチAは、仮想ボリューム1にアクセスするための仮想ターゲットとして『WWN(World Wide Name):1』を生成し、『WWN:1』と仮想ボリューム1とを連結したパスを設定する。また、仮想化スイッチAは、仮想ボリューム1と実ディスクボリュームのターゲット『WWN:S1』とを連結したパスを設定する。すると、仮想ボリューム1にアクセスするために『WWN:1』に対して送信されたホストコンピュータからのアクセス要求は、実ディスクボリュームに対して送信されることになる。
さて、このような構成の下、実施例2における仮想化スイッチは、ストレージ装置におけるパスの切り替えを低減し、ストレージ仮想化システムの性能を向上させるべく、以下に説明するように仮想ボリュームやパスを設定する。
具体的には、実施例2における仮想化スイッチのうち、仮想化スイッチAは、図2に示すように、ホストコンピュータからアクセスを受け付ける記憶領域として仮想ボリューム1を設定する他に、仮想ボリューム3を設定する。一方、仮想化スイッチBは、図2に示すように、ホストコンピュータからアクセスを受け付ける記憶領域として仮想ボリューム2を設定する他に、仮想ボリューム4を設定する。
ここで、仮想ボリューム3は、仮想化スイッチBに設定された仮想ボリューム2に対応する仮想ボリュームであり、仮想ボリューム4は、仮想化スイッチAに設定された仮想ボリューム1に対応する仮想ボリュームである。
すなわち、仮想化スイッチA及び仮想化スイッチBは、いずれも、図2に示すように、仮想化スイッチ間で相互にアクセスするための「スイッチ間仮想ターゲット」として『WWN:C1』及び『WWN:C2』を生成する。また、図2に示すように、仮想化スイッチAが、仮想ボリューム3を、『WWN:C1』と、ストレージ装置のターゲット『WWN:S1』に接続するストレージポートとに連結する。仮想化スイッチBが、仮想ボリューム4を、『WWN:C2』と、ストレージ装置のターゲット『WWN:S2』に接続するストレージポートとに連結する。
そして、図2に示すように、仮想化スイッチAとストレージ装置との間の経路が現に運用中である(Activeパス)場合には、仮想化スイッチAが、仮想ボリューム1をストレージポートに連結するように制御する。また、仮想化スイッチBが、仮想ボリューム2を、『WWN:C1』と接続するストレージポートに連結するように制御する。すると、仮想ボリューム2に対して送信されたホストコンピュータからのアクセス要求は、仮想ボリューム3に転送されることになる。
言い換えると、ホストコンピュータからのアクセス要求が仮想ボリューム1に対するものであろうと仮想ボリューム2に対するものであろうと、いずれのアクセス要求も仮想化スイッチA側に送信される。そして、仮想化スイッチAが、いずれのアクセス要求もActiveパスを用いてストレージ装置に転送する。この結果、ホストコンピュータによるマルチパス制御がいかに行われようとも、ストレージ装置におけるパスの切り替えは発生しない。
一方、図3に示すように、仮想化スイッチBとストレージ装置との間の経路が現に運用中である(Activeパス)場合には、仮想化スイッチBが、仮想ボリューム2をストレージポートに連結するように制御する。また、仮想化スイッチAが、仮想ボリューム1を、『WWN:C2』と接続するストレージポートに連結するように制御する。すると、仮想ボリューム1に対して送信されたホストコンピュータからのアクセス要求は、仮想ボリューム4に転送されることになる。
言い換えると、ホストコンピュータからのアクセス要求が仮想ボリューム1に対するものであろうと仮想ボリューム2に対するものであろうと、いずれのアクセス要求も仮想化スイッチB側に送信される。そして、仮想化スイッチBが、いずれのアクセス要求もActiveパスを用いてストレージ装置に転送する。この結果、ホストコンピュータによるマルチパス制御がいかに行われようとも、ストレージ装置におけるパスの切り替えは発生しない。
このように、仮想化スイッチA及び仮想化スイッチBは、ホストコンピュータによるマルチパス制御に影響されることなく、いずれの仮想ボリュームに対するアクセス要求も、現に運用中である経路に転送されるように、仮想ボリュームやパスを設定する。この結果、ストレージ装置におけるパスの切り替えを低減し、ストレージ仮想化システムの性能を向上させることが可能になる。
[実施例2における仮想化スイッチの構成]
次に、図4を用いて、実施例2における仮想化スイッチの構成を説明する。図4は、仮想化スイッチの構成を示すブロック図である。なお、図2や図3で示した仮想化スイッチAと仮想化スイッチBとは同様の構成である。このため、以下では、仮想化スイッチ100として、仮想化スイッチA及び仮想化スイッチBの構成を説明する。
実施例2における仮想化スイッチ100は、図4に示すように、特に、ファイバチャネル接続ポート部10(10−1〜10−16)と、外部接続ポート部11(11−1〜11−2)と、制御部20とを備える。また、制御部20は、図4に示すように、特に、アクセス受付部21と、スイッチ間アクセス受付部22と、ストレージ仮想化部23と、スイッチ間ゾーニング部24と、コピー部25とを備える。
ファイバチャネル接続ポート部10は、仮想化スイッチ100と他の装置とをファイバチャネルにより接続するためのインタフェースである。具体的には、ファイバチャネル接続ポート部10は、ファイバチャネルケーブル(例えば同軸ケーブルや光ファイバケーブルなど)を介して他の装置に接続される。例えば、ファイバチャネル接続ポート部10は、ホストコンピュータや、他の仮想化スイッチ100、あるいはストレージ装置に接続される。なお、実施例2においては、仮想化スイッチ100がファイバチャネル接続ポート部10を16ポート(10−1〜10−16)有する例を示すが、これに限られるものではなく、ポートの数は仮想化スイッチ100の規模などに応じて任意に変更される。
外部接続ポート部11は、仮想化スイッチ100と他の装置とをイーサネット(登録商標)により接続するためのインタフェースである。具体的には、外部接続ポート部11は、イーサネット(登録商標)ケーブルを介して他の装置に接続される。例えば、外部接続ポート部11は、他の仮想化スイッチ100や、仮想化スイッチ100を管理する管理サーバに接続される。なお、実施例2においては、仮想化スイッチ100が外部接続ポート部11を2ポート(11−1〜11−2)有する例を示すが、これに限られるものではなく、ポートの数は仮想化スイッチ100の規模などに応じて任意に変更される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、LSI(Large Scale Integration)などを有する。具体的には、制御部20は、ROMに記憶されたファームウェアプログラムをCPUにて実行したりLSIを用いることで、以下に説明する各部の機能を実現する。
アクセス受付部21は、ホストコンピュータから送信されたアクセス要求を受け付ける。具体的には、アクセス受付部21は、ファイバチャネル接続ポート部10とストレージ仮想化部23と接続され、ホストコンピュータから送信されたアクセス要求をファイバチャネル接続ポート部10を介して受け付け、受け付けたアクセス要求をストレージ仮想化部23に転送する。例えば、図4に例示する仮想化スイッチ100においては、ファイバチャネル接続ポート部10−8がホストコンピュータと接続される。このため、アクセス受付部21は、アクセス要求をファイバチャネル接続ポート部10−8を介して受け付ける。
ここで、仮想化スイッチ100が、図2及び図3に例示する仮想化スイッチAであるとする。図2及び図3に示すように、仮想化スイッチAは、ホストコンピュータに対して提示する仮想的な領域として『仮想ボリューム1』を設定している。このため、ホストコンピュータは、『仮想ボリューム1』に対するアクセス要求を仮想化スイッチAに送信することになる。すなわち、仮想化スイッチAのアクセス受付部21は、仮想ターゲット『WWN:1』に対するアクセス要求をホストコンピュータから受け付け、ストレージ仮想化部23に転送する。
一方、仮想化スイッチ100が、図2及び図3に例示する仮想化スイッチBであるとする。図2及び図3に示すように、仮想化スイッチBは、ホストコンピュータに対して提示する仮想的な領域として『仮想ボリューム2』を設定している。このため、ホストコンピュータは、『仮想ボリューム2』に対するアクセス要求を仮想化スイッチBに送信することになる。すなわち、仮想化スイッチBのアクセス受付部21は、仮想ターゲット『WWN:2』に対するアクセス要求をホストコンピュータから受け付け、ストレージ仮想化部23に転送する。
スイッチ間アクセス受付部22は、他の仮想化スイッチ100から送信されたアクセス要求を受け付ける。具体的には、スイッチ間アクセス受付部22は、ファイバチャネル接続ポート部10とストレージ仮想化部23と接続され、他の仮想化スイッチ100から送信されたアクセス要求をファイバチャネル接続ポート部10を介して受け付け、受け付けたアクセス要求をストレージ仮想化部23に転送する。例えば、図4に例示する仮想化スイッチ100においては、ファイバチャネル接続ポート部10−16が他の仮想化スイッチ100と接続される。このため、スイッチ間アクセス受付部21は、アクセス要求をファイバチャネル接続ポート部10−16を介して受け付ける。
ここで、仮想化スイッチ100が、図2及び図3に例示する仮想化スイッチAであるとする。図2及び図3に示すように、仮想化スイッチAは、仮想化スイッチBに設定された『仮想ボリューム2』に対応する外部仮想ボリュームとして『仮想ボリューム3』を設定している。外部仮想ボリュームとは、自仮想化スイッチに設定されている仮想ボリュームに対するアクセス要求の転送先として他の仮想化スイッチに設定された仮想ボリュームのことであり、自仮想化スイッチ外の仮想化スイッチに設定された外部の仮想ボリュームである。また、図2及び図3に示すように、『仮想ボリューム3』は、仮想化スイッチAとストレージ装置との間の経路が現に運用中である(Activeパス)場合にのみ利用される。すなわち、ホストコンピュータが、『仮想ボリューム2』(仮想ターゲット『WWN:2』)に対するアクセス要求を仮想化スイッチBに送信すると、仮想化スイッチBは、仮想化スイッチBとストレージ装置との間の経路が現に運用中でない(Passiveパス)場合にのみ、ホストコンピュータから受け付けたアクセス要求を仮想化スイッチAに送信する。この時、仮想化スイッチBは、『仮想ボリューム2』に対するアクセス要求(仮想ターゲット『WWN:2』)を『仮想ボリューム3』に対するアクセス要求(スイッチ間仮想ターゲット『WWN:C1』)に変換する。すると、仮想化スイッチAのスイッチ間アクセス受付部22は、『仮想ボリューム3』に対するアクセス要求を仮想化スイッチBから受け付け、ストレージ仮想化部23に転送する。
一方、仮想化スイッチ100が、図2及び図3に例示する仮想化スイッチBであるとする。図2及び図3に示すように、仮想化スイッチBは、仮想化スイッチAに設定された『仮想ボリューム1』に対応する外部仮想ボリュームとして『仮想ボリューム4』を設定している。また、図2及び図3に示すように、『仮想ボリューム4』は、仮想化スイッチBとストレージ装置との間の経路が現に運用中である(Activeパス)場合にのみ利用される。すなわち、ホストコンピュータが、『仮想ボリューム1』に対するアクセス要求(仮想ターゲット『WWN:1』)を仮想化スイッチAに送信すると、仮想化スイッチAは、仮想化スイッチAとストレージ装置との間の経路が現に運用中でない(Passiveパス)場合にのみ、ホストコンピュータから受け付けたアクセス要求を仮想化スイッチBに送信する。この時、仮想化スイッチAは、『仮想ボリューム1』に対するアクセス要求(仮想ターゲット『WWN:1』)を『仮想ボリューム4』に対するアクセス要求(スイッチ間仮想ターゲット『WWN:C2』)に変換する。すると、仮想化スイッチBのスイッチ間アクセス受付部22は、『仮想ボリューム4』に対するアクセス要求を仮想化スイッチAから受け付け、ストレージ仮想化部23に転送する。
ストレージ仮想化部23は、仮想化スイッチ100に構成された仮想ボリュームの構成情報を記憶し、アクセス要求を受け付けると、構成情報を参照してストレージ装置の実ディスクボリュームにアクセスする。具体的には、ストレージ仮想化部23は、アクセス受付部21とスイッチ間アクセス受付部22とスイッチ間ゾーニング部24と接続される。また、ストレージ仮想化部23は、アクセス受付部21やスイッチ間アクセス受付部22から転送されたアクセス要求を受け付けると、受け付けたアクセス要求を用いて構成情報を参照し、構成情報に基づき実ディスクボリュームにアクセスする。また、ストレージ仮想化部23は、構成情報を参照した結果、アクセス要求をさらにスイッチ間ゾーニング部24に転送することもある。
ここで、仮想化スイッチ100が、図2及び図3に例示する仮想化スイッチAであるとする。この時、ストレージ仮想化部23は、例えば図5−1に示すような構成情報を記憶する。例えば、ストレージ仮想化部23は、アクセス受付部21からアクセス要求を受け付けると、仮想化スイッチAとストレージ装置との間の経路が現に運用中である(Activeパス)か否かを検知する。現に運用中である(Activeパス)場合、ストレージ仮想化部23は、接続ポート情報としてストレージ装置のポート『WWN:S1』を取得し、また、領域情報として『領域A』を取得する。そして、ストレージ仮想化部23は、ファイバチャネル接続ポート部10−9を介してストレージ装置にアクセスし、実ディスクボリュームの領域Aにアクセスすることで、ホストコンピュータから『仮想ボリューム1』に対するアクセスを実現する。
また、例えば、現に運用中でない(Passiveパス)場合、ストレージ仮想化部23は、接続ポート情報としてスイッチ間仮想ターゲット『WWN:C2』を取得する。そして、ストレージ仮想化部23は、アクセス要求をさらにスイッチ間ゾーニング部24に転送する。
また、例えば、ストレージ仮想化部23は、スイッチ間アクセス受付部22からアクセス要求を受け付けると、接続ポート情報としてストレージ装置のポート『WWN:S1』を取得し、また、領域情報として『領域B』を取得する。そして、ストレージ仮想化部23は、ファイバチャネル接続ポート部10−9を介してストレージ装置にアクセスし、実ディスクボリュームの領域Bにアクセスすることで、『仮想ボリューム3』に対するアクセスを実現する。なお、『仮想ボリューム3』は、『仮想ボリューム2』に対応する外部仮想ボリュームとして設定されているため、結局、ホストコンピュータから『仮想ボリューム2』に対するアクセスを実現することになる。
一方、仮想化スイッチ100が、図2及び図3に例示する仮想化スイッチBであるとする。この時、ストレージ仮想化部23は、例えば図5−2に示すような構成情報を記憶する。例えば、ストレージ仮想化部23は、アクセス受付部21からアクセス要求を受け付けると、仮想化スイッチBとストレージ装置との間の経路が現に運用中である(Activeパス)か否かを検知する。現に運用中である(Activeパス)場合、ストレージ仮想化部23は、接続ポート情報としてストレージ装置のポート『WWN:S2』を取得し、また、領域情報として『領域B』を取得する。そして、ストレージ仮想化部23は、ファイバチャネル接続ポート部10−9を介してストレージ装置にアクセスし、実ディスクボリュームの領域Bにアクセスすることで、ホストコンピュータから『仮想ボリューム2』に対するアクセスを実現する。
また、例えば、現に運用中でない(Passiveパス)場合、ストレージ仮想化部23は、接続ポート情報としてスイッチ間仮想ターゲット『WWN:C1』を取得する。そして、ストレージ仮想化部23は、アクセス要求をさらにスイッチ間ゾーニング部24に転送する。
また、例えば、ストレージ仮想化部23は、スイッチ間アクセス受付部22からアクセス要求を受け付けると、接続ポート情報としてストレージ装置のポート『WWN:S2』を取得し、また、領域情報として『領域A』を取得する。そして、ストレージ仮想化部23は、ファイバチャネル接続ポート部10−9を介してストレージ装置にアクセスし、実ディスクボリュームの領域Aにアクセスすることで、『仮想ボリューム4』に対するアクセスを実現する。なお、『仮想ボリューム4』は、『仮想ボリューム1』に対応する外部仮想ボリュームとして設定されているため、結局、ホストコンピュータから『仮想ボリューム1』に対するアクセスを実現することになる。
スイッチ間ゾーニング部24は、他の仮想化スイッチ100に構成された外部仮想ボリュームにアクセス要求を転送する。具体的には、スイッチ間ゾーニング部24は、ストレージ仮想化部23とファイバチャネル接続ポート部10と接続され、ストレージ仮想化部23から転送されたアクセス要求を受け付けると、アクセス要求の宛先を外部仮想ボリュームが接続するスイッチ間仮想ターゲットに変換し、ファイバチャネル接続ポート部10に送出する。
ここで、仮想化スイッチ100が、図2及び図3に例示する仮想化スイッチAであるとする。図2及び図3に示すように、仮想化スイッチAに構成された『仮想ボリューム1』の外部仮想ボリュームは、仮想化スイッチBに『仮想ボリューム4』として設定されている。また、図5−1を用いて説明したように、ストレージ仮想化部23は、現に運用中でない(Passiveパス)場合に、アクセス要求をさらにスイッチ間ゾーニング部24に転送する。すなわち、スイッチ間ゾーニング部24がストレージ仮想化部23からアクセス要求を転送される場合とは、『仮想ボリューム1』に対するアクセス要求を『仮想ボリューム4』に対するアクセス要求として転送すべき場合である。このため、仮想化スイッチAのスイッチ間ゾーニング部24は、アクセス要求の宛先を仮想ターゲット『WWN:1』からスイッチ間仮想ターゲット『WWN:C2』に変換し、他の仮想化スイッチ100が接続されたファイバチャネル接続ポート部10−16に送出する。
一方、仮想化スイッチ100が、図2及び図3に例示する仮想化スイッチBであるとする。図2及び図3に示すように、仮想化スイッチBに構成された『仮想ボリューム2』の外部仮想ボリュームは、仮想化スイッチAに『仮想ボリューム3』として設定されている。また、図5−2を用いて説明したように、ストレージ仮想化部23は、現に運用中でない(Passiveパス)場合に、アクセス要求をさらにスイッチ間ゾーニング部24に転送する。すなわち、スイッチ間ゾーニング部24がストレージ仮想化部23からアクセス要求を転送される場合とは、『仮想ボリューム2』に対するアクセス要求を『仮想ボリューム3』に対するアクセス要求として転送すべき場合である。このため、仮想化スイッチBのスイッチ間ゾーニング部24は、アクセス要求の宛先を仮想ターゲット『WWN:2』からスイッチ間仮想ターゲット『WWN:C1』に変換し、他の仮想化スイッチ100が接続されたファイバチャネル接続ポート部10−16に送出する。
コピー部25は、ホストコンピュータからの指示に基づいて仮想ボリュームに記憶されたデータのコピーを実行する。
[実施例2における仮想化スイッチの処理手順]
次に、図6及び図7を用いて、実施例2における仮想化スイッチの処理手順を説明する。図6は、ストレージ仮想化部による処理手順を示すフローチャートであり、図7は、スイッチ間ゾーニング部による処理手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、ストレージ仮想化部23は、アクセス要求を受け付けたか否かを判定し(ステップS101)、受け付けていない場合には(ステップS101否定)、アクセス要求を受け付けたか否かを判定する処理に戻る。
一方、ストレージ仮想化部23は、アクセス要求を受け付けた場合には(ステップS101肯定)、次に、仮想化スイッチ100とストレージ装置との間の経路が現に運用中であるか否かを検知する(ステップS102)。
そして、ストレージ仮想化部23は、ステップS102における検知結果に基づき構成情報を参照し(ステップS103)、接続ポート情報を取得する(ステップS104)。なお、ストレージ仮想化部23は、接続ポート情報が、ストレージ装置と接続するポートを指定するものである場合には、接続ポート情報の他に領域情報を取得する。
続いて、ストレージ仮想化部23は、ステップS104において取得した接続ポート情報に従って、実ディスクボリュームにアクセスし、もしくはアクセス要求を転送する(ステップS105)。
すなわち、ステップS104において取得した接続ポート情報がストレージ装置のポートを指定するものである場合には、ストレージ仮想化部23は、接続ポート情報の他に領域情報を取得している。このため、ストレージ仮想化部23は、ファイバチャネル接続ポート部10を介してストレージ装置にアクセスし、領域情報によって指定された実ディスクボリュームの所定領域にアクセスすることで、ホストコンピュータから仮想ボリュームに対するアクセスを実現する。一方、ステップS104において取得した接続ポート情報が、ストレージ装置のポートを指定するものではなく、スイッチ間仮想ターゲットを指定するものである場合には、ストレージ仮想化部23は、アクセス要求をスイッチ間ゾーニング部24に転送する。
次に、図7に示すように、スイッチ間ゾーニング部24は、アクセス要求を受け付けたか否かを判定し(ステップS201)、受け付けていない場合には(ステップS201否定)、アクセス要求を受け付けたか否かを判定する処理に戻る。
一方、スイッチ間ゾーニング部24は、アクセス要求を受け付けた場合には(ステップS201肯定)、次に、アクセス要求の宛先を変換する(ステップS202)。すなわち、スイッチ間ゾーニング部24がストレージ仮想化部23からアクセス要求を転送される場合とは、自仮想化スイッチ100に構成された仮想ボリュームに対するアクセス要求を、他の仮想化スイッチ100に構成された外部仮想ボリュームに対するアクセス要求として転送すべき場合である。このため、スイッチ間ゾーニング部24は、アクセス要求の宛先を自仮想化スイッチ100の仮想ボリュームから、他の仮想化スイッチ100の外部仮想ボリュームに変換する。
そして、スイッチ間ゾーニング部24は、アクセス要求を転送する(ステップS203)。すなわち、スイッチ間ゾーニング部24は、他の仮想化スイッチ100が接続されたファイバチャネル接続ポート部10にアクセス要求を送出する。
[実施例2の効果]
上記してきたように、実施例2における仮想化スイッチは、ホストコンピュータとストレージ装置との間に冗長的に接続され、他方の仮想化スイッチとの間で相互にアクセス要求を転送する通信路を形成する。また、仮想化スイッチは、ホストコンピュータからのアクセス要求を直接受け付ける仮想的な記憶領域として設定された仮想ボリュームと、他方の仮想化スイッチから転送されるアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された仮想ボリュームとを備える。また、仮想化スイッチは、ストレージ装置との間の経路が現に運用中である場合には、アクセス要求がこの経路を介してストレージ装置に送信されるように制御し、運用中でない場合には、アクセス要求が通信路を介して他方の仮想化スイッチに転送されるように制御する。
このように、実施例2におけるストレージ仮想化システムは、仮想化スイッチに分散して送信される仮想ボリューム宛のアクセス要求を、仮想化スイッチ間に形成された通信路を用いて転送し、現に運用中の経路側の仮想化スイッチからストレージ装置に送出する。このようなことから、実施例2によれば、ストレージ装置におけるパスの切り替えを低減し、ストレージ仮想化システムの性能を向上させることが可能になる。
すなわち、従来の技術では、例えば図8の(C)に示したように、ホストコンピュータからのアクセス要求が両パスに対してランダムに送信されると、ストレージ装置は、その都度エラー応答を行ってパスを切り替えなければならなかった。すると、エラー応答が頻発し、ひいてはパスが閉塞してアクセス要求自体がエラーになる事態も生じ得た。
しかしながら、実施例2におけるストレージ仮想化システムによれば、ホストコンピュータから仮想化スイッチにランダムにアクセス要求が送信されたとしても、仮想化スイッチは、常に、現に運用中の経路側の仮想スイッチにアクセス要求を転送する。そして、現に運用中の経路側の仮想スイッチからのみストレージ装置にアクセス要求が送信される結果、ストレージ装置は、パスを切り替える必要がなくなる。すると、エラー応答が発生せず、パスが閉塞することやアクセス要求自体がエラーになる事態も避けられる。
また、ホストコンピュータによるマルチパス制御の場合に限られない。例えば図9に示したように、仮想化スイッチのコピー部25が、Activeパスを用いてストレージ装置のコピー処理を行っている際に、ホストコンピュータからのアクセス要求がPassiveパスに対して送信されたとする。従来の技術では、ストレージ装置においてパスの切り替えが頻発し、コピー処理自体がエラーになる事態も生じ得た。
また、例えば図10に示したように、仮想化スイッチにおいて、Activeパスに接続された実ディスクボリュームとPassiveパスに接続された実ディスクボリュームとを仮想的に結合させたコンカチネーション型の仮想ボリュームが設定されていたとする。具体的には、仮想化スイッチ1においては、Activeパスに接続された実ディスクボリューム1とPassiveパスに接続された実ディスクボリューム2とを仮想的に結合させたコンカチネーション型の仮想ボリュームが設定されている。一方、仮想化スイッチ2においては、Activeパスに接続された実ディスクボリューム2とPassiveパスに接続された実ディスクボリューム1とを仮想的に結合させたコンカチネーション型の仮想ボリュームが設定されている。ホストコンピュータからのアクセス要求が実ディスクボリューム1側の記憶領域宛に送信されたり実ディスクボリューム2側の記憶領域宛に送信されたりすると、従来の技術では、ストレージ装置においてパスの切り替えが頻発し、アクセス要求自体がエラーになる事態も生じ得た。
しかしながら、実施例2におけるストレージ仮想化システムによれば、このような場合も、仮想化スイッチは、常に、現に運用中の経路側の仮想スイッチにアクセス要求を転送する。そして、現に運用中の経路側の仮想スイッチからのみストレージ装置にアクセス要求が送信される結果、ストレージ装置は、パスを切り替える必要がなくなる。例えば、仮想化スイッチ1に対して、実ディスクボリューム2側の記憶領域宛のアクセス要求が送信されると、仮想化スイッチ1は、仮想化スイッチ2にアクセス要求を転送する。そして、そして、仮想化スイッチ2からActiveパス経由でストレージ装置にアクセス要求が送信される結果、ストレージ装置は、パスを切り替える必要がなくなる。すると、エラー応答が発生せず、コピー処理自体がエラーになる事態やアクセス要求自体がエラーになる事態も避けられる。
以上、本願の開示する中継装置及び中継プログラムの実施例を説明してきたが、これらの実施例は例示にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
例えば、上記の実施例2においては、仮想化スイッチが、アクセス要求を受け付ける度に、その都度、自仮想化スイッチとストレージ装置との間の経路の運用状況を検知する手法を説明したが、これに限られるものではない。例えば、所定の経路が現用系の経路であることが予め定まっている場合などには、仮想化スイッチは、通常、現用系の経路を用いる構成情報に基づきアクセス要求を制御していればよい。この時、仮想化スイッチは、現用系の経路に障害が発生して初めて障害が発生したことを検知し、アクセス要求を停止する。そして、仮想化スイッチは、待機系の経路を用いる構成情報に基づきパスを切り替え、アクセス要求を再開させる。この際、仮想化スイッチ間で情報のやりとり(障害検知情報のやりとりなど)が必要な場合は、例えば外部接続ポート部を介して行えばよい。
なお、例えば、ストレージ装置との間の経路が現に運用中である場合には、アクセス要求が当該経路を介してストレージ装置に送信されるように制御し、運用中でない場合には、アクセス要求が通信路を介して他方の仮想化スイッチに転送されるように制御する制御手順は、中継プログラムとして仮想化スイッチに実行させてもよい。
100 仮想化スイッチ
10 ファイバチャネル接続ポート部
11 外部接続ポート部
20 制御部
21 アクセス受付部
22 スイッチ間アクセス受付部
23 ストレージ仮想化部
24 スイッチ間ゾーニング部
25 コピー部

Claims (2)

  1. ホストコンピュータと記憶装置との間に接続され、当該記憶装置が有する実体的な記憶領域を用いて仮想的な記憶領域をホストコンピュータに割り当てて当該仮想的な記憶領域宛のアクセス要求を処理する中継装置であって、
    他の中継装置との間で相互にアクセス要求を転送する通信路が接続されるポートと、
    ホストコンピュータからのアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された第一仮想領域部と、
    前記通信路に前記ポートを介して接続され、前記他の中継装置から転送されるアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された第二仮想領域部と、
    前記記憶装置との間の経路が運用中である場合には、前記第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求及び前記第二仮想領域部宛に転送されたアクセス要求が当該経路を介して前記記憶装置に送信されるように制御し、前記経路が運用中でない場合には、前記第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求が前記ポートに接続された前記通信路を介して前記他の中継装置に転送されるように制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする中継装置。
  2. ホストコンピュータと記憶装置との間に接続され、当該記憶装置が有する実体的な記憶領域を用いて仮想的な記憶領域をホストコンピュータに割り当てて当該仮想的な記憶領域宛のアクセス要求を処理する中継装置に実行させる中継プログラムであって、
    前記中継装置は、他の中継装置との間で相互にアクセス要求を転送する通信路が接続されるポートと、ホストコンピュータからのアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された第一仮想領域部と、前記通信路に前記ポートを介して接続され、前記他の中継装置から転送されるアクセス要求を受け付ける仮想的な記憶領域として設定された第二仮想領域部とを備えるものであって、
    前記中継装置に、
    前記記憶装置との間の経路が運用中である場合には、前記第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求及び前記第二仮想領域部宛に転送されたアクセス要求が当該経路を介して前記記憶装置に送信されるように制御し、前記経路が運用中でない場合には、前記第一仮想領域部宛に送信されたアクセス要求が前記ポートに接続された前記通信路を介して前記他の中継装置に転送されるように制御する制御手順を実行させることを特徴とする中継プログラム。
JP2009132488A 2009-06-01 2009-06-01 中継装置及び中継プログラム Pending JP2010277555A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009132488A JP2010277555A (ja) 2009-06-01 2009-06-01 中継装置及び中継プログラム
US12/663,000 US20100306492A1 (en) 2009-06-01 2010-05-14 Relay device and relay program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009132488A JP2010277555A (ja) 2009-06-01 2009-06-01 中継装置及び中継プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010277555A true JP2010277555A (ja) 2010-12-09

Family

ID=43221590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009132488A Pending JP2010277555A (ja) 2009-06-01 2009-06-01 中継装置及び中継プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20100306492A1 (ja)
JP (1) JP2010277555A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9716798B2 (en) * 2014-09-08 2017-07-25 At&T Intellectual Property I, L.P. ACR buffering in the cloud

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184949A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Hitachi Ltd 記憶制御システム
JP2006309640A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Hitachi Ltd 記憶制御システム及び記憶制御方法
JP2008112399A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Fujitsu Ltd ストレージ仮想化スイッチおよびコンピュータシステム
JP2009093316A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Hitachi Ltd ストレージシステム及び仮想化方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7133988B2 (en) * 2004-02-25 2006-11-07 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for managing direct I/O to storage systems in virtualization
US7814293B2 (en) * 2004-07-19 2010-10-12 Infotrend Technology Inc. Redundant controller host-side IO rerouting

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184949A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Hitachi Ltd 記憶制御システム
JP2006309640A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Hitachi Ltd 記憶制御システム及び記憶制御方法
JP2008112399A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Fujitsu Ltd ストレージ仮想化スイッチおよびコンピュータシステム
JP2009093316A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Hitachi Ltd ストレージシステム及び仮想化方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20100306492A1 (en) 2010-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9917767B2 (en) Maintaining a communication path from a host to a storage subsystem in a network
US8060775B1 (en) Method and apparatus for providing dynamic multi-pathing (DMP) for an asymmetric logical unit access (ALUA) based storage system
US11734137B2 (en) System, and control method and program for input/output requests for storage systems
JP5159475B2 (ja) ストレージシステムおよびストレージシステムの動作方法
JP5593184B2 (ja) マルチパスを使用するシステム及び方法
US9219695B2 (en) Switch, information processing apparatus, and communication control method
US20080052432A1 (en) Data buffer allocation in a non-blocking data services platform using input/output switching fabric
CN108196800B (zh) 存储系统
JP2008083939A (ja) 計算機システム及び動的ポート割当方法
JP4477437B2 (ja) ストレージ装置、そのクラスタ間データ通信方法、及びそのクラスタ通信制御プログラム
JP2008065561A (ja) ストレージシステムおよびストレージシステムの制御方法
US10007536B2 (en) Virtualization system, switch controller, fiber-channel switch, migration method and migration program
US20140047441A1 (en) Information processing apparatus, virtual machine control method, and program
JP2009245379A (ja) ストレージシステム及びストレージシステムの制御方法
US20070127365A1 (en) Method for implementing redundant structure of ATCA (advanced telecom computing architecture) system via base interface and the ATCA system for use in the same
JP2008165379A (ja) ストレージシステムとプログラム並びに方法
JP2009187090A (ja) クラスタシステムおよび情報処理方法
JP4474356B2 (ja) コンピュータシステムおよびストレージ仮想化装置
JP2006053896A (ja) コンピュータシステムの複数の処理ノードを接続するファブリック数のソフトウェアトランスペアレントな拡張
US7155537B1 (en) Infiniband isolation bridge merged with architecture of an infiniband translation bridge
JP2010277555A (ja) 中継装置及び中継プログラム
WO2010050092A1 (ja) 情報処理システム
KR101499668B1 (ko) 가상 실행 환경에서 네트워크 프레임을 전달하기 위한 장치 및 방법
JP2008047142A (ja) 情報処理システム、および、情報処理システムのストレージ制御方法
JP2020119325A (ja) ストレージシステム、及びストレージ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110524