JP2010277244A - 安全運転支援システム及び車載器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車載器300が、路側DSRC通信装置200から配信されている、暗号化された配信情報を受信し、自車両400が通信エリアを通過した路側光ビーコン装置100から受信した通知データに含まれる暗号化データで配信情報を解読し、解読した配信情報のうちから、当該通知データ及び自車両400の運転状況に応じて配信情報を選択して運転者に提示する。
【選択図】図1
Description
車載狭域無線通信装置は、この基点ID及び提供IDを受信して記憶しておき、基点アンテナから所定の走行領域内で情報配信アンテナから提供される、基点ID及び提供IDに対応する走行支援情報を利用して、交差する優先道路を走行中の他車両(自車に接近してくる車両)の情報(交差点の路側に設置された車両検出センサからの相対位置情報等)と、基点アンテナからの位置情報とを基に、運転者に提供するタイミングとその内容を判断し、この交差点において提供IDに対応して予め設定されたサービス(例えば、出会い頭衝突防止支援)の支援情報を提供する。
また、走行距離が道路区間長Xよりも長くなると(交差点内に入ってしまった後)、車載器は、交通情報を無効として破棄し、それ以降の処理を実行しない。
このようにすることで、交差点内に進入する道路が異なる各車両に応じて、異なる交通情報を提供でき、交差点までの進入道路上において時々刻々と変化する情報をリアルタイムに取得できる。
一方、安全運転支援システムに利用される路車間通信システムにおいては、サービスを受けるユーザが広く一般の車両利用者であるため、暗号化の方式として公開鍵暗号方式が実運用上(暗号鍵の配布など)都合がよい。
しかしながら、公開鍵暗号方式では暗号処理に時間がかかるため、リアルタイム性が要求される通信には適さない。
このため、特許文献5では、公開鍵暗号方式と比較して通信の安全性(セキュリティ)において脆弱であるが、実用上の暗号処理の時間に問題がない共通鍵暗号方式を用いて暗号通信を行っている。
このように、車載端末に暗号鍵を生成する高性能のコンピュータが要求されるため、ナビゲーション装置等の高性能な情報処理機器を搭載していない二輪車や業務用車両、低価格車両では、実現が困難であるという課題があった。
通信の安全性を確保しつつ、安全運転支援システムとして公共性の高いサービスを提供するには、より実用性の高いもの、つまり低コストでの運用が容易でなければならない。
また、アンテナからの電波が、周辺の建物や車両で反射し、想定した通信エリアより遠くで受信される恐れもある。この場合、進入路が誤検出される可能性があり、配信情報を与えたい車両に対して、確実に情報配信できるとは限らない。
さらに、進入路が複数車線であると、基点アンテナの設置位置や送信出力、方向等に工夫が必要で設置が困難となる。
さらに、基点アンテナを通過した後、情報提供アンテナから走行支援情報として送信される情報は、交差点への他車両の接近情報のみであり、情報提供サービス区間では、同一種類の情報が配信される。このため、異なる位置にある車両毎に異なる情報を提供できない。
しかしながら、特許文献4に記載のシステムでは、進入道路を1つの区間(空間として同一のもの)として扱い、この同一空間内で時々刻々と変化するリアルタイム情報のみが提供されるため、このような見通しの利かない道路を走行する自車両に応じた情報の提供が困難であるという課題があった。
また、交差点等に第1の無線通信装置を設置しておけば、走行する道路や運転状況が異なる複数の車両に対して、各車両の車載器が自車両に適した配信情報を選択し、的確なタイミングで提示することができる。
例えば、第1の無線通信装置から、その通信エリア内の道路上を走行中の車両の進行方向、その進行方向に対応する信号の状態、車速、ブレーキやウインカー操作状態、走行車線、交差点手前での接近状況、交差点に進入後、交差点を離脱後等に対応して予め用意した複数種類の配信情報(安全運転支援情報)が配信され、その配信情報の中から、それを受信した車載器が自車両の運行状況に最も適切に対応する配信情報を再生して運転者に提示する。これにより、交差点等の1つの通信エリアに複数台の異なる進行方向の車両がある場合であっても、異なる方向の各車両に対し適切で異なる内容の配信情報を確実に伝えることができる。
さらに、安全運転に関する配信情報の必要な道路が第1の無線通信装置の有効通信エリアに含まれるので、第1の無線通信装置を複数台設ける必要がなく、設置コストを低減することができ、この有効通信エリアで一斉同報配信される配信情報を車載器が受ければよいので、進行方向の異なる車両、右折、左折車両等への無線電波の飛び過ぎや反射による影響が低減され、大型車によるシャドーイングによる誤った情報伝達も軽減できる。
図1は、この発明の実施の形態1による安全運転支援システムの構成を示すブロック図である。また、図2は、図1中の安全運転支援システムの設置例を示す図であり、片側2車線の道路及びこの道路が交差する交差点に設置された場合を示している。図1に示すように、実施の形態1による安全運転支援システムは、路側あるいは路上の固定局側の構成として、路側光ビーコン装置100,110及び路側DSRC通信装置200を備え、車載の移動局側の構成として車載器300を備える。
光ビーコン制御装置103は、ネットワーク210に接続して、情報のやり取りを行う構成部であり、路側光ビーコン装置100が搭載する不図示の路側記憶部から、光ビーコン通信装置101,102のそれぞれに対応する通知データ(後述する通過ID情報や暗号化データを含む)を読み出して、光ビーコン通信装置101,102に与える。なお、光ビーコン制御装置103は、路上に設置された光ビーコン通信装置101,102に個別に内蔵して、それぞれネットワーク210に接続してもよい。
(参考文献1)“日経NETWORK 2004年3月号”p.35〜
なお、この情報処理装置自体の構成及びその基本的な機能については、当業者が当該技術分野の技術常識に基づいて容易に認識できるものであり、この発明の本質に直接関わるものでないので詳細な記載を省略する。
図3は、実施の形態1による安全運転支援システムの車載器の動作を示すフローチャートである。この図3に沿って、図2に示す道路上に安全運転支援システムを展開した場合における車載器300の動作を詳細に説明する。なお、図2において、車載器300は、車両400に搭載されており、この車両400が、走行することにより、時間経過に伴って、車両位置401→車両位置402→車両位置403→車両位置404に移動する。
また、路側光ビーコン装置100の下、つまり第1車線用光ビーコン通信装置101の光ビーコン通信エリア105に車両400が差し掛かった位置が車両位置401である。以降では、この車両位置401を基点(X0)とし、ここからそれぞれ道程L1,L2,L3だけ車両400が走行した位置をそれぞれ車両位置402,403,404とする。
有効通信距離データLavailは、路側DSRC通信装置200の有効通信エリアを走行する道路上の道程距離で規定する情報であり、有効通信開始距離データLavail−1及び有効通信終止距離データLavail−2から構成される。
有効通信開始距離データLavail−1は、基点X0を通過した車両400が道なりに走行し、路側DSRC通信装置200と有効な通信が開始されるまでの距離、すなわち基点X0から路側DSRC通信装置200の通信エリアまでの道程(道なりの距離)を示すデータである。
また、有効通信終止距離データLavail−2は、基点X0を通過した車両400が道なりに走行して、路側DSRC通信装置200と有効な通信が終止されるまでの距離、すなわち基点X0から路側DSRC通信装置200の通信エリア外になるまでの道程(道なりの距離)を示すデータである。
つまり、車両が交差点に向かって東向きに走行する接続道路(車両400が走行している道路)は0番、車両が交差点を抜けて北向きに走行する接続道路は1番、車両が交差点に向かって南向きに走行する接続道路は2番、車両が交差点を抜けて東向きに走行する接続道路は3番、車両が交差点に向かって西向きに走行する接続道路(車両410が走行している道路)は4番、車両が交差点を抜けて南向きに走行する接続道路(車両520が走行している道路)は5番、車両が交差点に向かって北向きに走行する接続道路(車両420が走行している道路)は6番、車両が交差点を抜けて西向きに走行する接続道路は7番となる。この道路番号が、道路番号で特定される道路上に設置された光ビーコン通信装置101,102に固有に付与したID(通過ID情報)に相当する。
なお、通過ID情報511の4bitsのデータ列において、前3bitsの全てが“1”のビットデータとなる“111*”が設定された場合は、接続道路ではないことを示す。
車両位置402は、交差点のほぼ中央の路上に設置された路側DSRC通信装置200の路上DSRC電波アンテナから遠い位置であり、かなり電波強度が小さく通信が不安定な遠距離DSRC電波通信エリア211に車両400が入り始めた位置である。
このとき、車載器300の車載DSRCアンテナ303及びDSRC通信部304は、路側DSRC通信装置200との間で不安定ではあるが、何らかの通信を行い、配信情報を受信し、車載情報提供判断部307に対して配信情報のデータを送出している。
ここで、車両400がDSRC通信エリア内に入っていない、すなわち道程距離データLが有効通信開始距離データLavail_1に満たないとき(L<Lavail_1)(ステップST4;NO)、車載情報提供判断部307は、路側DSRC通信装置200から配信される配信情報が無効であると判断し、車載DSRCアンテナ303及びDSRC通信部304によって路側DSRC通信装置200から受信した配信情報を破棄する。この後、車両400の走行に伴い時々刻々と算出される道程距離データLを用いて、上述した比較処理を繰り返す。
例えば、配信情報のコンテンツが設定されるデータ列のみを暗号化し、通過ID情報については暗号化しないデータ構成とした場合、上述したステップST6とステップST7の処理順序を入れ替え、通過ID情報による配信情報の選択を行って解読対象の配信情報を絞り込んだ上で解読処理を行うようにしてもよい。
また、図2に示す車両位置404の場合は、車載情報提供判断部307が、道程距離データLから車両400が交差点の直前位置にあることを検出しており、このときの運転状況検出部306の出力信号に基づいて特定された運転状況(アクセル操作等)に応じて、記憶部307aに残された配信情報のうち、安全警報に関する情報も選択する。これにより、運転者に対して安全警報に関する情報が追加提供される。
一旦停止標識や車線表示、速度規制標識など、動的には変化しない標識情報を含めてもよい。見落としやすいところや、見にくいところに設置せざるを得ない標識情報の提供には好適な例となる。
例えば、「右折時対向車に注意」や、「横断歩道上の歩行者、自転車に注意」等の安全注意情報、一時的な道路通行規制や通行区分の変更情報等がある。これらの配信情報が、どのような形で、通過ID情報や運転状況、交差点までの接近状態(道程距離データLに応じた位置)に対応付けされて配信されるかについては後述する。
つまり、通過ID情報501も、4bits長のデータで表される。また、図2に示す交差点に接続する道路を、車両の進行方向及び交差点への入退出で8本の接続道路に分類して、車両が交差点に向かって東向きに走行する接続道路から始めて右回りに0番から1番、2番と大きくなる道路番号(道路の識別ID)が付与される。
また、通過ID情報501においても、図2に示した8本の接続道路を想定しており、その4bits長のビットデータのうち、3bits分のデータに接続道路の道路番号が2進数データで設定され、残りの1bit分のデータには、車両の進行方向が最も近い交差点へ入る(進入)方向であるか、出る(退出)方向であるかを示す“0”か“1”のビットデータが設定される。
なお、通過ID情報501の4bitsのデータ列が、前3bitsの全てが“1”のビットデータとなる“111*”である場合は、接続道路ではないことを示す。
特定の1種類の車線にのみ配信する場合もあるが、複数車線、2種類(例えば、右折と直進の兼用車線等もある)の車線上を走行する車両への配信情報になることも考慮して、8bits分のフラグデータ列としてコード化している。
例えば、第1ビットと第6ビットが“1”にセットされていれば、第1車線で左折車線を走行中と想定される車両に対して提供すべき配信情報が、このデータフォーマット中のデータ列505の中に設定される。
先ず、車両400が、第1車線用光ビーコン通信装置101の下(通信エリア)を通過したとき、第1車線を走行中という信号が路側光ビーコン装置100から送信され、車載器300内の光送受信素子301及び光通信部302を介して、その情報が車載情報提供判断部307の記憶部307aに記憶されている。
車両400が走行を続け、車両位置401から車両位置403に至る数秒前に右ターンシグナルのオン信号が、運転状況検出部306を介して車載情報提供判断部307に入力される。
これらの情報入力と並行して、車載情報提供判断部307には、常時、車輪回転パルス検出器305からの車輪速パルス信号が入力され、道程距離データLの演算、及び定期的(例えば、100ms毎)な各時点における車両400の速度が演算される。これら情報から対応車線情報として時点例2の(4)に示すデータが得られる。
一方、車両400がDSRC通信エリア外に出たとき(L>Lavail_2)(ステップST9;YES)、車載情報提供判断部307は、配信情報の提供処理を終了して、その時点以降に受信された配信情報を全て無効として廃棄する。図2の例では、車両400が車両位置404を通過して右折を完了し車両位置520を通過した時点に該当する。
また、路側DSRC通信装置200の路上DSRC通信装置201を交差点のほぼ中央の路上に設置し、この交差点及びこれに接続する道路の交差点周辺を有効なDSRC通信エリアに含めることで、DSRC通信エリア内の車両に搭載された車載器300が、路側DSRC通信装置200から一斉同報で配信される配信情報を受信して、自車両の位置や運転状況に応じて適切な配信情報のみを選択して運転者に伝達することができる。
さらに、安全運転に関する配信情報の必要な道路が路側DSRC通信装置200の有効なDSRC通信エリア内に含まれる。これにより、路側DSRC通信装置200を複数台設ける必要がなく、設置コストを低減することができる。さらに、車載器300は、DSRC通信エリアで一斉同報配信された配信情報を受信すればよいので、進行方向の異なる車両、右折、左折車両等への無線電波の飛び過ぎや反射、大型車によるシャドーイングによる誤った情報伝達を低減できる。
この実施の形態2は、上記実施の形態1とシステム構成及び動作の基本的な内容は同様であるが、上記実施の形態1と比較して、よりきめの細かい情報提供を可能にするものである。すなわち、安全運転支援システムの構成及び構成要素としての路側の機器、車載器の構成は、図1及び図2と同様であるが、交差点までどれくらい近づいているかに応じて異なる配信情報を提供する。
これらを交差点の手前で車載器300に通知するとともに、具体的な距離エリアに対応して提供すべき配信情報がデータ列505に設定され、路上DSRC電波アンテナを介して路側DSRC通信装置200から送信される。
図7の例では、遠距離エリアへの配信情報であれば、対応道程距離エリア503には、“1000”が設定され、中距離エリアへの配信情報ならば、対応道程距離エリア503に“0100”が設定され、交差点領域内(近距離エリア)への配信情報であるならば、対応道程距離エリア503に“0000”が設定され、交差点領域外への配信情報では、対応道程距離エリア503に“0010”が設定される。
また、車両位置401から交差点領域外(車両が交差点を離脱する)に至るまでの道程距離データLの値が、時点例3の(6)に示す交差点領域外距離データ値Lout−crosである。
なお、図2では、交差点に接続する道路が直線道路であるため、幾何学的な距離と道程距離は、ほとんど同じであるが、道路が曲線状であれば、上述のデータ値は、全て道なりの距離(道程)になる。
先ず、図2に示す車両位置404において、車載情報提供判断部307が、車両位置401で路側光ビーコン装置100から受信した暗号化データを用いて、記憶部307aに格納された配信情報を解読し、解読した配信情報の対応道程距離エリア503として、時点例4の(9)に示す値を出力する。
時点例4では、車両400が車両位置403の手前で右折ターンシグナルをオンとし、この車両位置403を経て右折ターンシグナルがオン状態のまま、交差点領域に入る直前位置である車両位置404まで進行している。この交差点領域直前の近距離エリアであることは、時点例4の(7)に示す道程距離データLから判断できる。
(例c)は、図2に示す交差点のほぼ中心で右折するために停止中の大型トラックの陰に隠れて、車両400の運転者から見えにくい対向直進車両410の接近を検出した場合における交差点での配信情報である。なお、対向直進車両410は、図2において不図示の路上の画像監視カメラ等によって検出する。
また、これら配信情報を受信した各車両の車載器300が、自車両の位置及び運転状況に応じて適切な配信情報をほぼリアルタイムに選別し、これを運転者に提供することができる。なお、上記実施の形態1では、交差点に進入してくる複数の車両についての区別は車線位置だけであるが、この実施の形態2では、これに加えて交差点までの接近具合に応じて区別して異なる配信情報を提供できる。
このときの配信情報としては、例えば、通常は交差点の手前でしか伝達されない道路案内情報(右に行けば国道100号線に至るというような道先案内)に対して、交差点通過後にも意味のある道路案内情報(交差点通過後の道路案内)やその方向での渋滞情報等がある。
この実施の形態3は、上記実施の形態1,2とシステム構成及び動作の基本的な内容は同様であるが、路上DSRC電波アンテナの設置位置が、交差点の中心付近ではない点で異なる。図9は、この発明の実施の形態3による安全運転支援システムの設置例を示す図であり、交差点に接続する3本の道路のうち、西側から接続する道路の交差点手前に路側DSRC通信装置200の路上DSRC電波アンテナを設置した場合を示している。
実施の形態3による安全運転支援システムを構成する路側の機器及び車載器の構成は、図1及び図2と同様である。図9において、車両450に車載器300が搭載されているものとして動作を説明する。なお、上記実施の形態1及び上記実施の形態2と重複する内容は適宜省略する。
また、車両450の速度に応じても区別できる配信情報を路側DSRC通信装置200が配信することから、例えば、交差点までの見通しが効かない道路上を走行してくる車両に対しては、上記実施の形態2と同様に交差点までの接近具合に応じて区別される配信情報を配信すると同時に、車両速度に応じても配信情報を区別できる。
さらに、安全運転に関する配信情報の必要な道路が、路側DSRC通信装置200の有効なDSRC通信エリア内に含まれるように、路上DSRC電波アンテナを交差点中心から見通しの悪い道路上に少しずらして設置することにより、見通しが悪い方の道路上を走行する車両に対して、危険箇所(衝突可能性の高い場所)との離間距離に応じて、よりきめの細かい情報提供が可能である。
Claims (6)
- 道路に設置され、道路を走行する車両が取り得る運転状況にそれぞれ対応した安全運転に関する配信情報を有し、車両が走行する道路毎のID情報が付与され、所定の暗号化データで暗号化された前記配信情報を、自身の通信エリア内の車両に配信する第1の無線通信装置と、
前記第1の無線通信装置の設置位置から車両進行方向手前に所定の道程で離間した道路上に設置され、自身が設置された道路の前記ID情報、前記第1の無線通信装置の有効通信エリアを道路上の道程距離で規定する有効通信距離データ、及び、前記暗号化データを含む通知データを、自身の通信エリアを通過する車両に送信する第2の無線通信装置と、
前記第1の無線通信装置から前記配信情報を受信する第1の無線通信部と、前記第2の無線通信装置から前記通知データを受信する第2の無線通信部と、自身を搭載した車両の運転状況を検出する運転状況検出部と、前記第2の無線通信部が前記第2の無線通信装置から通知データを受信した地点から自車両が走行した道程を、道程距離データとして算出する道程算出部と、前記道程算出部が算出した道程距離データを、前記通知データに含まれる有効通信距離データと比較して、前記第1の無線通信部が前記第1の無線通信装置から受信した配信情報が有効であるか否かを判定する有効通信判定部と、前記有効通信判定部が有効と判定した配信情報を、前記通知データに含まれる前記暗号化データで解読する解読部と、前記解読部が解読した配信情報のうちから、前記ID情報が前記通知データに含まれるID情報と一致し、前記運転状況検出部で検出された運転状況に対応する配信情報を選択する情報選択部と、前記情報選択部で選択された配信情報を前記自車両の運転者に提示する提示処理部とを有する車載器とを備えた安全運転支援システム。 - 第1の無線通信装置は、複数種類の車線を走行する車両が取り得る運転状況にそれぞれ対応した配信情報を配信し、
情報選択部は、解読部が解読した配信情報のうちから、運転状況検出部で検出された運転状況から特定した走行車線に対応する配信情報を選択することを特徴とする請求項1記載の安全運転支援システム。 - 第1の無線通信装置は、道路上の道程距離で規定される距離区分毎の車両の運転状況にそれぞれ対応する配信情報を配信し、
第2の無線通信装置は、前記距離区分を規定する距離区分情報を通知データに含めて送信し、
情報選択部は、解読部が解読した配信情報のうちから、前記通知データに含まれる距離区分情報で特定した距離区分に対応する配信情報を選択することを特徴とする請求項1または請求項2記載の安全運転支援システム。 - 第1の無線通信装置は、車両が取り得る車速にそれぞれ対応した配信情報を配信し、
情報選択部は、解読部が解読した配信情報のうちから、自車両の車速に対応する配信情報を選択することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の安全運転支援システム。 - 第1の無線通信装置は、交差点あるいは、交差点に近い道路上に設置され、当該交差点及びこれに接続する道路の前記交差点周辺を有効通信エリアに含むことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の安全運転支援システム。
- 道路を走行する車両が取り得る運転状況にそれぞれ対応した安全運転に関する配信情報を有する、道路に設置された第1の無線通信装置から、車両が走行する道路毎のID情報が付与され、所定の暗号化データで暗号化された前記配信情報を受信する第1の無線通信部と、
前記第1の無線通信装置の設置位置から車両進行方向手前に所定の道程で離間した道路上に設置された第2の無線通信装置から、当該第2の無線通信装置が設置された道路の前記ID情報、前記第1の無線通信装置の有効通信エリアを道路上の道程距離で規定する有効通信距離データ、及び、前記暗号化データを含む通知データを受信する第2の無線通信部と、
自身を搭載した車両の運転状況を検出する運転状況検出部と、
前記第2の無線通信部が前記第2の無線通信装置から通知データを受信した地点から自車両が走行した道程を、道程距離データとして算出する道程算出部と、
前記道程算出部が算出した道程距離データを、前記通知データに含まれる有効通信距離データと比較して、前記第1の無線通信部が前記第1の無線通信装置から受信した配信情報が有効であるか否かを判定する有効通信判定部と、
前記有効通信判定部が有効と判定した配信情報を、前記通知データに含まれる前記暗号化データで解読する解読部と、
前記解読部が解読した配信情報のうちから、前記ID情報が前記通知データに含まれるID情報と一致し、前記運転状況検出部で検出された運転状況に対応する配信情報を選択する情報選択部と、
前記情報選択部で選択された配信情報を前記自車両の運転者に提示する提示処理部とを備えた車載器。
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