JP2010276813A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010276813A
JP2010276813A JP2009128539A JP2009128539A JP2010276813A JP 2010276813 A JP2010276813 A JP 2010276813A JP 2009128539 A JP2009128539 A JP 2009128539A JP 2009128539 A JP2009128539 A JP 2009128539A JP 2010276813 A JP2010276813 A JP 2010276813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
optical element
focus detection
microcomputer
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009128539A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Inukai
宏明 犬飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009128539A priority Critical patent/JP2010276813A/ja
Publication of JP2010276813A publication Critical patent/JP2010276813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

【課題】振れの無い被写体像の観察を行わせるとともに、焦点検出誤差を少なくすることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】防振光学素子の状態を取得する取得手段(ステップS206)と、防振光学素子の状態と所定の条件とを比較し、防振光学素子の状態が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段(ステップS207)と、判定手段により所定の条件を満たすと判定された場合に、焦点検出動作を行わせる制御手段(S208)と、焦点検出動作の結果に基づいて焦点調節動作を行う焦点調節手段とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、像振れ補正機能を有する撮像装置に関するものである。
従来、撮像光学系からの光を用いて焦点検出動作を行うとともに、撮像装置に加わる振動を検出し、撮像光学系内の防振光学素子(以下、補正レンズ)を変位させることにより、上記振動による像振れを補正する防振機能を備えた撮像装置が知られている。
特許文献1にて開示された撮像装置では、オートフォーカス(AF)中は、防振機能の動作を停止させる。これは、撮像光学系内の補正レンズを変位させることで撮像光学系の光学特性が変化し、その結果、焦点検出結果に誤差が生じる可能性があるためである。補正レンズの状態を示す物理量が大きいほど、焦点検出誤差も大きくなり、特に、補正レンズの変位量が大きい場合には撮影レンズの最適ピント(BP)補正値とのずれが大きくなる。
特開平9−90457号公報
しかしながら、特許文献1にて開示されたカメラのように、AF中に防振機能の動作を完全に停止させてしまうと、AF中にファインダにより観察している被写体像が振れて良好な観察状態が得られない。また、受光センサ上に形成されている被写体像が大きく振れると、結果的に焦点検出誤差が生じてしまう。
(発明の目的)
本発明の目的は、振れの無い被写体像の観察を行わせるとともに、焦点検出誤差を少なくすることのできる撮像装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、当該撮像装置に加わる振れを検出する振れ検出手段と、前記振れ検出手段の振れ検出結果をもとに防振光学素子を駆動して像振れ補正を行う像振れ補正手段と、前記防振光学素子の状態を取得する取得手段と、前記防振光学素子の状態と所定の条件とを比較し、前記防振光学素子の状態が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により所定の条件を満たすと判定された場合に、焦点検出動作を行わせる制御手段と、前記焦点検出動作の結果に基づいて焦点調節動作を行う焦点調節手段とを有する撮像装置とするものである。
本発明によれば、振れの無い被写体像の観察を行わせるとともに、焦点検出誤差を少なくすることができる撮像装置を提供できるものである。
本発明の各実施例の光学的構成を示す概略図である。 本発明の各実施例に係る回路構成を示すブロック図である。 本発明の各実施例に係る振れ補正系の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施例1に係る動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る動作を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例1ないし3に示す通りである。
図1(a)は本発明の実施例1に係る撮像装置であるところのデジタル一眼レフカメラの概略を示す構成図である。なお、デジタル一眼レフカメラは、カメラ本体101と該カメラ本体101に着脱可能に装着された交換レンズ102により構成されるものとする。
まず、カメラ本体101内の構成について説明する。103はハーフミラーにより構成されるメインミラーである。メインミラー103は、交換レンズ113内の撮像光学系からの光路(以下、撮像光路という)内に斜めに配置される図示されるダウン位置と、該撮像光路外(上方)に退避させられるアップ位置とに回動可能である。ダウン位置に配置されたメインミラー103は、撮像光学系からの光の一部を反射してペンタプリズム102に導き、残りの光を透過させる。また、メインミラー103がアップ位置に回動させられることで、撮像光学系からの光は後述するシャッタユニット108及び撮像素子104に向かう。
105はサブミラーであり、メインミラー103がダウン位置に配置されるときには該メインミラー103の図示のように背後に斜めに位置し、メインミラー103がアップ位置に配置されるときには撮像光路の下側に退避する。ダウン位置に配置されたメインミラー103を透過した撮像光学系からの光は、サブミラー105によって反射されて後述する焦点検出ユニット106に導かれる。
ここで、上記焦点検出ユニット106の詳細を図1(b)に示す。
図1(b)において、0は被写体、1は図1(a)に示した交換レンズ113に相当する撮像光学系、3は撮像光学系1の予定結像面2の位置又はその近傍に配置されたフィールドレンズである。4,5は2次結像レンズであり、撮像光学系1の光軸Lを中心にして対称となるように配置され、撮像光学系1の瞳における互いに異なる領域1a,1bを通過する2つの光束に2つの像を形成させる。6,7は2次結像レンズ4,5によって形成された2像を光電変換するラインセンサであり、複数の受光素子がアレイ状に配列されることで構成される。8は2次結像レンズ4,5の近傍に設けられたマスクである。フィールドレンズ3はマスク8に形成された2つの開口部8a,8bを通して撮像光学系1の瞳における互いに異なる領域1a,1bからの2つの光束をラインセンサ6,7上にそれぞれ結像させる。
上記のような焦点検出ユニット106では、ラインセンサ6,7上に形成される2像の位相差を求めることで、撮像光学系1のデフォーカス量を求めることができる。上記焦点検出ユニット106は、ラインセンサ6,7にて得られる2つの像信号を出力する。
図1(a)に戻り、107は接眼レンズであり、ペンタプリズム102とともにファインダ光学系を構成する。撮影者は、接眼レンズ107及びペンタプリズム102を通して、撮像光学系により形成される被写体像(ファインダ像)を観察することができる。115は測光センサであり、ペンタプリズム102を介して撮像光学系からの光の一部を受光して被写体輝度を検出する。
次に、交換レンズ113内について説明する。
109は交換レンズ113(又はカメラ本体101)に加わる振動(振れ)を検出する振れセンサであり、振動ジャイロ等の角速度センサにより構成されている。振れセンサ109として加速度センサを用いることもできる。111は撮像光学系内の防振光学素子としての補正レンズであり、振れセンサ109により検出された振れに応じて撮像光学系の光軸Lに対して直交する方向に変位駆動される。なお、本実施例1では、補正レンズ111を光軸Lと直交する方向に変位させて防振(像振れ補正又は像振れ抑制)を行う場合について説明するが、補正レンズ111を光軸と直交する方向以外の方向に変位させて防振を行ってもよい。110は絞り、112は変倍レンズやフォーカスレンズを含むレンズ群である。
上記レンズ群112、絞り110及び補正レンズ111により、図1(b)に示した撮像光学系1が構成される。
カメラ本体101に設けられた不図示のレリーズボタンが半押し(第1ストローク)されると、測光センサ115を用いた測光動作や、測光結果等に基づく露出演算/焦点検出動作を許可するための位置閾値(詳細は後述する)の設定が行われる。さらには、焦点検出ユニット106を用いた焦点検出動作、焦点検出結果に基づくフォーカス動作が行われる。そして、レリーズボタンが全押し(第2ストローク)操作されると、メインミラー103とサブミラー105が撮像光路外に退避され(以下、ミラーのアップ動作と記す)、シャッタユニット108の先幕と後幕が動作(走行)して撮像素子104が露光される。
図2は、上記構成のデジタル一眼レフカメラの電気的構成を示すブロック図である。
カメラ本体101と交換レンズ113は、接点209a〜209eを介して互いに電気的に接続されている。接点209aはカメラ本体101側から交換レンズ113側に電源218からの電力供給を行うための電源用接点であり、209bはグランド用接点である。また、接点209cはカメラ本体101側から交換レンズ113側に通信用クロック信号を供給するためのクロック接点である。また、接点209dはカメラ本体101側から交換レンズ113側に指令信号やデータを送信するための通信接点であり、209eは交換レンズ113側からカメラ本体101側にデータを送信するための通信接点である。
次に、交換レンズ113内の電気的構成について説明する。
202は振れ補正系である。振れ補正系202は、図1(a)に示した振れセンサ109に相当する振れセンサ206と、該振れセンサ206からの出力信号に対してフィルタ処理や積分処理を行って、振れの量と方向を示す振れ信号を生成する信号処理系207とを有する。また、振れ補正系202は、振れ信号に基づいて、図1(a)に示した補正レンズ111を光軸Lと直交する方向に変位させる(駆動する)振れ補正駆動系208も有する。上記信号処理系207は、補正レンズ111の位置を検出する防振位置センサを含み、該防振位置センサからの信号に基づいて、補正レンズ111が目標位置に駆動されるように振れ信号の補正(フィードバック制御)を行う。さらに、信号処理系207は、補正レンズ111の位置を算出するための該防振位置センサからの信号をレンズマイクロコンピュータ201に出力する。
203はズーム駆動系であり、図1(a)に示したレンズ群112に含まれる変倍レンズを光軸方向に移動させて変倍を行う。204はフォーカス駆動系であり、レンズ群112に含まれるフォーカスレンズを光軸方向に移動させて焦点調節を行う。205は絞り駆動系であり、図1(a)に示した絞り110を駆動して、その開口径を変化させる。
201はレンズマイクロコンピュータであり、後述するカメラマイクロコンピュータ217からの指令信号に応じて、振れ補正系202、ズーム駆動系203、フォーカス駆動系204及び絞り駆動系205の動作を制御する。別言すれば、カメラマイクロコンピュータ217は、レンズマイクロコンピュータ201を介して振れ補正系202、ズーム駆動系203、フォーカス駆動系204及び絞り駆動系205の動作を制御する。
また、上記レンズマイクロコンピュータ201は、交換レンズ113内の状態(ズーム位置、フォーカス位置、絞り値等)や光学情報(開放絞り値、焦点距離、フォーカス演算用データ等)を通信接点209eを介してカメラマイクロコンピュータ217に送信する。さらに、レンズマイクロコンピュータ201は、補正レンズ111の位置と、カメラマイクロコンピュータ217から受信した位置閾値とを比較し、レンズマイクロコンピュータ201における自動焦点検出動作ステータスの禁止/許可を切り換える。
次に、カメラ本体101内の電気的構成について説明する。
212は図1(a)に示した焦点検出ユニット106を含む焦点検出部である。焦点検出部212は、焦点検出ユニット106(ラインセンサ6,7)から出力された複数の像信号に対して相関演算を行い、これら像信号の位相差を算出し、さらに該位相差から撮像光学系のデフォーカス量を求める。そして、デフォーカス量の情報をカメラマイクロコンピュータ217に伝える。
213は図1(a)に示した測光センサ115を含む測光部であり、測光センサ115からの信号に基づいて、被写体輝度を示す信号を生成する。この信号は、カメラマイクロコンピュータ217に入力される。214は図1(a)に示したシャッタユニット108を含み、該シャッタユニット108を駆動するシャッタ部である。215は前述した背面ディスプレイやその他の表示素子を駆動する表示部である。
カメラ本体101には、その他のカメラ本体101の動作(ミラー103,105の動作等)を制御する制御部216も設けられている。
カメラマイクロコンピュータ217は、焦点検出部212から伝えられたデフォーカス量に基づいて、合焦を得るためのフォーカスレンズの駆動量(駆動方向を含む)を算出する。そして、算出された駆動量の情報を通信接点209dを介してレンズマイクロコンピュータ201に送信する。レンズマイクロコンピュータ201は、受信した駆動量情報に基づいて、フォーカス駆動系204を通じてフォーカスレンズを移動させる。これにより、撮像光学系1の合焦が得られる。
また、カメラマイクロコンピュータ217は、測光部213からの被写体輝度情報に基づいて適正露光を得るための目標絞り値やシャッタ時間を算出する。算出された目標絞り値は通信接点209dを介してレンズマイクロコンピュータ201に送信される。レンズマイクロコンピュータ201は、撮像素子104の露光時(撮像時)に該目標絞り値の情報に基づいて、絞り駆動系205を介して絞り110を絞り込み動作させる。また、カメラマイクロコンピュータ217は、算出したシャッタ時間に基づいて、撮影時にシャッタ部214を通じてシャッタユニット108を制御する。
さらに、カメラマイクロコンピュータ217は、レンズマイクロコンピュータ201にて自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の位置閾値を設定し、設定した位置閾値をレンズマイクロコンピュータ201に出力する。
221(SW1)は撮影準備用のスイッチであり、222(SW2)は撮影開始用のスイッチである。スイッチSW1は、前述したレリーズボタンの第1ストローク操作によってONになり、スイッチSW2はレリーズボタンの第2ストローク操作によってONになる。223(SWM)は各種撮影モードを選択するための撮影モード選択用のスイッチである。224(SWIS)は振れ補正系202の防振動作(以下、IS動作)を実行させるか否かを選択するためのIS選択用のスイッチである。IS動作を実行させる場合は、このスイッチSWISをONにすればよい。
図3は、上記振れ補正系202の具体的な構成例を示す斜視図である。なお、振れ補正系202は、補正レンズ111をそれぞれ光軸Lに直交し、互いに直交する2方向(ピッチ方向Pとヨー方向Y)に駆動するが、両方向への補正レンズ111の駆動は同様な構成により行うため、ここではピッチ方向Pの駆動に関する説明のみ行う。ピッチ方向Pの駆動に関する構成要素には符号の末尾にPを、ヨー方向Yの駆動に関する構成要素には符号の末尾にYを付す。
図3において、補正レンズ111を保持するレンズ保持枠401は、すべり軸受け402Pを介してピッチスライド軸403Pに沿って移動できる。ピッチスライド軸403Pは、中間アーム404に取り付けられている。中間アーム404は、ヨースライド軸403Yを介して固定枠406によりヨー方向Yに移動可能に保持されている。
レンズ保持枠401にはコイル405Pが取り付けられている。固定枠406には、ヨーク407Pと永久磁石408Pとにより構成される磁気回路が固定されている。コイル405Pに通電することにより、レンズ保持枠401はピッチ方向Pに駆動される。
レンズ保持枠401に設けられた穴部409Pには、スリット410P、集光レンズ411P及び赤外発光ダイオード(IRED)412Pが収容されている。固定枠406上におけるスリット410Pと対向する位置には、受光素子(PSD)413Pが固定されている。IRED412Pから発せられた近赤外光はスリット410Pを通過してPSD413Pに投射される。PSD413Pがその受光した近赤外光の位置に応じた信号を出力することにより、レンズ保持枠401、つまりは補正レンズ111のピッチ方向Pでの位置を検出することができる。スリット410P、集光レンズ411P、IRED412P及びPSD413Pにより、補正レンズ111の位置検出機構が構成される。
PSD413Pの出力は、増幅器414Pで増幅され、駆動回路415Pを通してコイル405Pに入力される。これにより、レンズ保持枠401がピッチ方向Pに駆動されて、PSD413Pの出力が変化する。レンズ保持枠401は、PSD413Pの出力がゼロになる中立点で安定する。増幅器414Pの出力に、図2に示した振れセンサ206に相当するピッチ振れセンサ416Pの出力(より正確には、該出力から生成された振れ信号)が加算される。これにより、駆動回路415Pは、コイル405Pへの通電量を制御し、レンズ保持枠401、つまりは補正レンズ111を、振れ量に応じて駆動する。
本実施例1では、前述したように、位置検出機構を用いて検出された防振光学素子である補正レンズ111の位置(補正レンズ111の中心が撮像光学系の光軸上に位置する状態からの変位量)と、設定された位置閾値との比較を行う。そして、カメラマイクロコンピュータ217は、上記補正レンズ111の位置が、レンズマイクロコンピュータ201から受信したレンズ情報に基づいて設定した位置閾値以下の場合に、焦点検出動作を行う。
本実施例1では、位置閾値の設定方法として、例えば、位置閾値を補正レンズ111の最大IS駆動範囲の1/2とする。
さらに、カメラマイクロコンピュータ217は、測光部213により検出された被写体輝度(測光値)に応じて、自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の位置閾値を変更する。
詳しくは、測光値が小さい、すなわち被写体輝度が低い(暗い)と、焦点検出ユニット106に設けられているラインセンサ6,7上に形成される2像も暗いため、像信号を生成するために必要な電荷蓄積時間が長くなる。ラインセンサ6,7の電荷蓄積時間が長いと、焦点検出動作中(ラインセンサ6,7の電荷蓄積動作中)のIS動作によって補正レンズ111が大きく動く可能性が高くなる。補正レンズ111が大きく動くと、撮像光学系の光学特性が光軸を中心とした対称な特性からずれるため、ラインセンサ6,7上に形成される2像に変化が生じる。この結果、焦点検出結果に誤差が生じる。
そこで、本実施例1では、測光値が小さいほど焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の位置閾値を低くなるように設定する。例えば、測光値が所定値よりも高い場合には、位置閾値を補正レンズ111の最大IS駆動範囲の1/2とする。測光値が所定値よりも低い場合には、位置閾値を、測光値が所定値よりも高い場合の2/3とする。このように、補正レンズ111の変位による焦点検出誤差が生じにくい任意の範囲とする。
なお、IS動作を行わない場合には、様々な振動によって補正レンズ111が変位しないように、補正レンズ111をその中心が撮像光学系の光軸上に位置するように固定(ロック)しておく必要がある。このため、振れ補正系202には、補正レンズ111をその中心が撮像光学系の光軸上に位置するようにロックするロック機構が設けられている。
図3を用いて上記ロック機構について説明する。レンズ保持枠401には、円錐状の凹部417が形成されており、ロック部材418には、円錐状の凸部418aが形成されている。補正レンズ111をロックする場合は、ロック部材418を図中の419の方向に動かして凸部418aを凹部417に係合される。これにより、補正レンズ111(レンズ保持枠401)のピッチ方向P及びヨー方向Yへの動きを阻止でき、補正レンズ111をその中心が撮像光学系の光軸上に位置するように固定(ロック)しておくことができる。
ロックを解除する場合には、ロック部材418を図中の420の方向に動かして凸部418aを凹部417から離脱させる。
次に、図4のフローチャートを用いて、カメラマイクロコンピュータ217とレンズマイクロコンピュータ201の動作について説明する。この動作は、カメラマイクロコンピュータ217及びレンズマイクロコンピュータ201に格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。
まず、カメラマイクロコンピュータ217での動作について説明する。ここでは、IS選択用のスイッチSWISがONであり、IS動作の実行が選択されているものとして説明を行う。
先ずステップS101では、カメラマイクロコンピュータ217は、スイッチSW1の状態を検知する。該スイッチSW1がONされていなければこのステップで待機し、その後、ONされたことを検知するとステップS102へ進み、レンズマイクロコンピュータ201にレンズ情報送信要求を送信する。この通信は、自動露出演算(AE)や自動焦点検出動作(AF)を行うのに必要な情報を得るためのものである。次のステップS103では、レンズマイクロコンピュータ201から、レンズ情報(焦点距離、フォーカス敏感度、開放Fナンバー、補正レンズ111の最大IS駆動範囲等)を取得する。
次のステップS104では、カメラマイクロコンピュータ217は、レンズマイクロコンピュータ201にIS動作の開始要求(IS駆動要求)を送信する。次いでステップS105にて、測光部213に測光動作を行わせる。そして、ステップS106にて、上記ステップS103で得られたレンズ情報と上記ステップS105で得られた測光値に基づいて、レンズマイクロコンピュータ201での自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の位置閾値を設定する。焦点検出動作を許可するための位置閾値は、測光値が所定値よりも高い場合には測光値が所定値より低い場合に比べて大きくする。例えば、測光値が所定値よりも高い場合には、位置閾値を補正レンズ111の最大IS駆動範囲の1/2に設定する。測光値が所定値よりも低い場合には、位置閾値を、測光値が所定値よりも高い場合の2/3に設定する。これらの位置閾値の設定値は例であり、これ以外の設定値を用いてもよい。なお、ステップS104では、ステップS105にて測光値が得られない場合、もしくは測光値を位置閾値に反映しない設定にした場合には、ステップS103で得られたレンズ情報のみから位置閾値を決定してもよい。
次のステップS107では、カメラマイクロコンピュータ217は、上記ステップS106で設定された位置閾値をレンズマイクロコンピュータ201に送信する。そして、次のステップS108にて、レンズマイクロコンピュータ201における自動焦点検出動作ステータス(以下、AFステータス)を確認する。続くステップS109では、レンズマイクロコンピュータ201におけるAFステータスが許可状態になっているかどうかを判定する。AFステータスが許可になっている場合はステップS110へ進み、AFステータスが許可になっていない場合はステップS108、ステップS109へ戻り、再度AFステータスの確認を行う。
ステップS110へ進むと、カメラマイクロコンピュータ217は、焦点検出部212に焦点検出動作を行わせる。そして、次のステップS111にて、上記ステップS110で得られたデフォーカス量からフォーカスレンズ駆動量を算出する。そして、該駆動量の情報とともにレンズマイクロコンピュータ201に合焦駆動要求(フォーカスレンズの駆動要求)を送信する。続くステップS112では、レンズマイクロコンピュータ201からフォーカスレンズの合焦駆動の完了を示す信号が送信されてきたかどうかを判定する。該信号が送信されてきていない場合はこのステップで待機し、その後、該信号が送信されてくるとステップS113へ進む。
ステップS113へ進むと、カメラマイクロコンピュータ217は、焦点検出部212に再度焦点検出動作を行わせ、デフォーカス量が所定値より小さいか否かで合焦/非合焦を判定する。非合焦の場合はステップS110〜S113へ戻り、再度焦点検出、フォーカスレンズ駆動及び合焦/非合焦判定を行う。一方、ステップS113で合焦と判定した(合焦が得られた)場合は、フォーカス制御を終了してステップS114へ進む。
次のステップS114では、カメラマイクロコンピュータ217は、スイッチSW2がONされたか否かを判定する。該スイッチSW2がONされていなければこのステップで待機し、その後、ONされたことを検知するとステップS115へ進む。ステップS115では、ミラー103,105のアップ動作、絞り110の目標絞り値への絞り込み動作及びシャッタユニット108の動作を含む記録用画像取得のための撮影動作を行わせる。そして、次のステップS116にて、レンズマイクロコンピュータ201にIS動作の停止要求(IS駆動停止要求)を送信する。そして、動作を終了する(ステップS101に戻る)。
次に、レンズマイクロコンピュータ201での動作について説明する。
先ずステップS201では、レンズマイクロコンピュータ201は、カメラマイクロコンピュータ217からレンズ情報送信要求を受信したか否かを判定する。受信していない場合はこのステップで待機し、その後、受信したことを判定するとステップS202へ進み、カメラマイクロコンピュータ217にレンズ情報を送信する。そして、次のステップS203にて、カメラマイクロコンピュータ217からIS駆動要求を受信したか否かを判定する。受信していない場合はこのステップで待機し、その後、受信したことを判定するとステップS204へ進む。
ステップS204へ進むと、レンズマイクロコンピュータ201は、IS動作(IS駆動)を開始させる。そして、次のステップS205にて、カメラマイクロコンピュータ217から自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の位置閾値を受信したか否かを判定する。受信していない場合はこのステップで待機し、その後、受信したことを判定するとテップS206へ進み、補正レンズ111の構成要素であるPSD413の信号から補正レンズ111の位置を算出する。
次のステップS207では、レンズマイクロコンピュータ201は、補正レンズ111の位置が位置閾値以下か否かを判定する。位置閾値より大の場合はこのステップで待機し、その後、位置閾値以下になったことを判定するとステップS208へ進み、AFステータスを禁止から許可に切り換える。そして。次のステップS209にて、カメラマイクロコンピュータ217から合焦駆動要求を受信したか否かを判定する。受信していない場合はこのステップに待機し、その後、受信したことを判定するとステップS210へ進む。
ステップS210へ進むと、レンズマイクロコンピュータ201は、合焦駆動要求とともに受信したフォーカスレンズ駆動量の情報に基づいてフォーカス駆動系204を介してフォーカスレンズを移動させる。そして、次のステップS211にて、上記ステップS210でのフォーカスレンズ駆動が完了したか否かを判定する。完了していなければこのステップで待機し、その後、完了したことを判定するとステップS212へ進み、カメラマイクロコンピュータ217に合焦駆動の完了を示す信号を送信する。
次のステップS213では、レンズマイクロコンピュータ201は、カメラマイクロコンピュータ217からIS駆動停止要求を受信したか否かを判定する。受信していない場合はこのステップで待機し、その後、受信したことを判定するとステップS214へ進み、IS動作を停止させる。そして、次のステップS215にて、AFステータスを許可から禁止に切り換える。
以上説明したように、本実施例1では、防振光学素子の状態を示す物理量が所定の条件を満たした場合、具体的には、補正レンズ111の位置が、設定された位置閾値以下(所定の範囲内)の場合に、焦点検出動作を行うようにしている。このため、補正レンズ111の位置が設定された閾値より大である手振れ等の振れの大きい場合に生じる受光センサ上での像振れ、さらに、撮影レンズの最適ピント(BP)補正値とのずれに起因する焦点検出誤差が大きい場合の撮影を抑制することが出来る。
さらに、測光結果に応じて上記位置閾値の所定の範囲を変化させるようにしているため、測光値に適した焦点検出動作を行うことが可能である。
次に、本発明の実施例2に係るデジタル一眼レフカメラについて説明する。本発明の実施例2におけるカメラ本体および交換レンズの構成は、上記実施例1と同じであるものとする。
上記実施例1では、防振光学素子である補正レンズ111の位置を基に該位置が設定された閾値以下の場合に焦点検出動作を行うようにしていた。これに対し、本発明の実施例2においては、補正レンズ111の速度を基に該速度が設定された閾値以下の場合に焦点検出動作を行うようにするものである。本実施例2では、速度閾値の設定方法として、例えば、速度閾値を補正レンズ111の最大移動速度の1/2とする。さらに、カメラマイクロコンピュータ217は、測光部213により検出された被写体輝度(測光値)に応じて、自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の速度閾値を変更する。
以下、カメラマイクロコンピュータ217とレンズマイクロコンピュータ201での動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
先ず、カメラマイクロコンピュータ217での動作について説明する。なお、スイッチSW1の状態を検知するステップS101から、測光部213にて測光動作を行わせるステップS105までは、図4で説明した実施例1と同様であるため、その詳細説明は省略する。
ステップS306では、カメラマイクロコンピュータ217は、上記ステップS103,S105にて得られたレンズ情報と測光値を基に、レンズマイクロコンピュータ201にて自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の速度閾値を設定する。焦点検出動作を許可するための速度閾値は、測光値が所定値よりも高い場合には、測光値が所定値より低い場合に比べて大きくする。例えば、測光値が所定値よりも高い場合には、速度閾値を補正レンズ111の最大移動速度の1/2に設定する。測光値が所定値よりも低い場合には、速度閾値を、測光値が所定値よりも高い場合の2/3に設定する。これらの速度閾値の設定値は例であり、これ以外の設定値を用いてもよい。なお、ステップS306では、ステップS105にて測光値が得られない場合、もしくは測光値を速度閾値に反映しない設定にした場合には、ステップS103で得られたレンズ情報のみから速度閾値を決定してもよい。
次のステップS307では、カメラマイクロコンピュータ217は、上記ステップS306で設定された速度閾値をレンズマイクロコンピュータ201に送信する。
以降の、カメラマイクロコンピュータ217が、レンズマイクロコンピュータ201におけるAFステータスを確認するステップS108からステップS116までは、図5で説明した上記実施例1と同様であるため、その詳細説明は省略する。
次に、レンズマイクロコンピュータ201での動作について説明する。なお、レンズマイクロコンピュータ201が、カメラマイクロコンピュータ217からレンズ情報送信要求を受信したか否かを判定するステップS201からIS動作(IS駆動)を開始させるステップS204までは、上記実施例1と同様である。よって、その詳細説明は省略する。
ステップS405では、レンズマイクロコンピュータ201は、カメラマイクロコンピュータ217から自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の速度閾値を受信したか否かを判定する。受信していない場合はこのステップで待機し、その後、受信することによりステップS406へ進み、補正レンズ111の構成要素であるPSD413の信号に対してフィルタ処理や演算処理を行って補正レンズ111の移動速度を算出する。
次のステップS407では、レンズマイクロコンピュータ201は、補正レンズ111の移動速度が速度閾値以下か否かを判定する。速度閾値より大の場合はこのステップで待機し、その後、補正レンズ111の移動速度が速度閾値以下となることによりはステップS208へ進む。
以降の、レンズマイクロコンピュータ201が、AFステータスを禁止から許可に切り換えるステップS208からステップS215までは、上記実施例1と同様であるため、その詳細説明は省略する。
なお、本実施例2では、補正レンズ111の移動速度を位置検出機構の信号から演算処理を行って算出したが、移動速度の算出に関しては別の方法で算出することも可能である。例えば、補正レンズ111に速度センサを配し、その信号から移動速度を求めても良く、また補正レンズ111に加速度センサを配し、その信号から演算処理を行って移動速度を求めても良い。
以上説明したように、本実施例2では、防振光学素子の状態を示す物理量が所定の条件を満たした場合、具体的には、補正レンズ111の移動速度が、設定された閾値以下(所定の範囲内)の場合に焦点検出動作を行うようにしている。このため、補正レンズ111の移動速度が設定された閾値より大である場合に生じる受光センサ上での像振れに起因する焦点検出誤差が大きい場合の撮影を抑制することが出来る。
さらに、測光結果に応じて上記速度閾値の所定の範囲を変化させるようにしているため、測光値に適した焦点検出動作を行うことが可能である。
次に、本発明の実施例3に係るデジタル一眼レフカメラについて説明する。本発明の実施例3におけるカメラ本体および交換レンズの構成は、上記実施例1と同じであるものとする。
上記実施例1では、防振光学素子である補正レンズ111の位置を、上記実施例2では、補正レンズ111の速度を、それぞれ基に所定の範囲(閾値以下)の場合に焦点検出動作を行うようにしていた。これに対し、本発明の実施例3においては、補正レンズ111の加速度を基に該加速度が所定の範囲内(閾値以下)の場合に焦点検出動作を行うようにするものである。本実施例3では、加速度閾値の設定方法として、例えば、加速度閾値を補正レンズ111の最大移動加速の1/2とする。さらに、カメラマイクロコンピュータ217は、測光部213により検出された被写体輝度(測光値)に応じて、自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の加速度閾値を変更する。
以下、カメラマイクロコンピュータ217とレンズマイクロコンピュータ201での動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
先ず、カメラマイクロコンピュータ217での動作について説明する。なお、スイッチSW1の状態を検知するステップS101から、測光部213にて測光動作を行わせるステップS105までは、図4で説明した実施例1と同様であるため、その詳細説明は省略する。
ステップS506では、カメラマイクロコンピュータ217は、上記ステップS103,S105にて得られた測光値を基に、レンズマイクロコンピュータ201にて自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の加速度閾値を設定する。焦点検出動作を許可するための加速度閾値は、測光値が所定値よりも高い場合には測光値が所定値より低い場合に比べて大きくする。例えば、測光値が所定値よりも高い場合には、加速度閾値を補正レンズ111の最大移動加速度の1/2に設定する。測光値が所定値よりも低い場合には、加速度閾値を、測光値が所定値よりも高い場合の2/3に設定する。これらの加速度閾値の設定値は例であり、これ以外の設定値を用いてもよい。なお、ステップS506では、ステップS105にて測光値が得られない場合、もしくは測光値を加速度閾値に反映しない設定にした場合には、ステップS103で得られたレンズ情報のみから加速度閾値を決定してもよい。
次のステップS507では、カメラマイクロコンピュータ217は、上記ステップS506で設定された加速度閾値をレンズマイクロコンピュータ201に送信する。
以降、カメラマイクロコンピュータ217が、レンズマイクロコンピュータ201におけるAFステータスを確認するステップS108からステップS116までは、上記実施例1と同様であるため、その詳細説明は省略する。
次に、レンズマイクロコンピュータ201の動作を説明する。なお、レンズマイクロコンピュータ201が、カメラマイクロコンピュータ217からレンズ情報送信要求を受信したか否かを判定するステップS201からIS動作を開始させるステップS204までは上記実施例1と同様であるため、その詳細説明は省略する。
ステップS605では、レンズマイクロコンピュータ201は、カメラマイクロコンピュータ217から自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の加速度閾値を受信したか否かを判定する。受信していない場合はこのステップで待機し、その後、受信することによりステップS606へ進み、補正レンズ111の構成要素であるPSD413の信号に対してフィルタ処理や演算処理を行って補正レンズ111の移動加速度を算出する。
次のステップS607では、レンズマイクロコンピュータ201は、補正レンズ111の移動加速度が加速度閾値以下か否かを判定する。加速度閾値より大の場合はこのステップで待機し、その後、補正レンズの移動加速度が加速度閾値以下になるとステップS208へ進む。
以降の、レンズマイクロコンピュータ201が、AFステータスを禁止から許可に切替えるステップS208からステップS215までは、上記実施例1と同様であるため、その詳細説明は省略する。
なお、本実施例3では、補正レンズ111の移動加速度を位置検出機構の信号から演算処理を行い算出したが、移動加速度の算出に関しては別の方法で算出することも可能である。例えば、補正レンズ111に速度センサを配し、その信号から演算処理を行って移動加速度を求めても良く、また補正レンズ111に加速度センサを配し、その信号から移動加速度を求めても良い。
以上説明したように、本実施例3では、防振光学素子の状態を示す物理量が所定の条件を満たした場合、具体的には、補正レンズ111の移動加速度が、設定された閾値以下(所定の範囲内)の場合に焦点検出動作を行うようにしている。このため、補正レンズ111の移動加速度が設定された閾値より大である場合に生じる受光センサ上での像振れに起因する焦点検出誤差が大きい場合の撮影を抑制することが出来る。
さらに、測光結果に応じて上記加速度閾値の所定の範囲を変化させるようにしているため、測光値に適した焦点検出動作を行うことが可能である。
(本発明と実施例の対応)
振れセンサ109,206,416が、本発明の、当該撮像装置に加わる振れを検出する振れ検出手段に相当する。また、信号処理系207、振れ補正駆動系208が、本発明の、振れ検出手段の結果をもとに防振光学素子(補正レンズ111)を駆動して像振れ補正を行う像振れ補正手段に相当する。また、レンズマイクロコンピュータ201でのステップS206の動作を行う部分が、本発明の、防振光学素子の状態を取得する取得手段に相当する。また、レンズマイクロコンピュータ201でのステップS207の動作を行う部分が、本発明の、防振光学素子の状態と所定の条件とを比較し、防振光学素子の状態が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段に相当する。また、レンズマイクロコンピュータ201でのステップS208の動作を行う部分が、本発明の、判定手段により所定の条件を満たすと判定された場合に、焦点検出動作を行わせる制御手段に相当する。また、レンズマイクロコンピュータ201、フォーカス駆動系204が、本発明の、焦点検出動作の結果に基づいて焦点調節動作を行う焦点調節手段に相当する。
(変形例)
以上説明した各実施例において、自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の閾値を、被写体輝度(測光値)に応じて変更して設定したが、別の方法で閾値を変更して設定することも可能である。例えば、交換レンズ113の焦点距離を検出する焦点距離検出動作の結果に応じて閾値を設定しても良い。焦点距離が小さい交換レンズ113の場合、補正レンズ111の動きにより、撮像光学系の光学特性が光軸を中心とした対称な特性からずれるため、ラインセンサ6,7上に形成される2像に変化が生じ易い。この結果、焦点検出結果に誤差が生じる。そこで、交換レンズ113の焦点距離が小さいほど焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の閾値を低くなるように設定する。このように、焦点距離に応じて上記位置、速度、加速度の閾値の所定の範囲を変化させるようにすることにより、焦点距離に適した焦点検出動作を行うことが可能である
さらに、自動焦点検出動作を許可する判定基準となる補正レンズ111の閾値を、被写体輝度(測光値)と交換レンズ113の焦点距離との組み合わせに応じて変更して設定することも可能である。
また、各実施例は代表的な例に過ぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。例えば、本実施例では、デジタル一眼レフカメラについて説明したが、本発明は、撮像レンズ一体型のカメラにも適用することができる。また、本実施例では、防振システムが交換レンズに搭載されている場合について説明したが、防振システムが一眼レフカメラと交換レンズとの間又は交換レンズに装着される防振アダプタ(レンズ装置)に搭載されている場合にも本発明を適用することができる。また、本実施例では、撮像素子とは別に焦点検出ユニットを設けたカメラ(撮像装置)について説明したが、本発明は、撮像素子の一部の画素列又は画素群を受光素子としてのラインセンサとして用いる撮像装置にも適用することができる。なお、本発明の撮像装置は、単独の交換レンズをもその技術的範囲に含むものである。
104 撮像素子
109,206 振れセンサ
111 補正レンズ
113 交換レンズ
201 レンズマイクロコンピュータ
202 振れ補正系
207 信号処理系
208 振れ補正駆動系
217 カメラマイクロコンピュータ

Claims (6)

  1. 当該撮像装置に加わる振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れ検出手段の振れ検出結果をもとに防振光学素子を駆動して像振れ補正を行う像振れ補正手段と、
    前記防振光学素子の状態を取得する取得手段と、
    前記防振光学素子の状態と所定の条件とを比較し、前記防振光学素子の状態が所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により所定の条件を満たすと判定された場合に、焦点検出動作を行わせる制御手段と、
    前記焦点検出動作の結果に基づいて焦点調節動作を行う焦点調節手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記防振光学素子の状態は、前記防振光学素子の位置であり、
    前記所定の条件は、前記防振光学素子の位置が所定の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記防振光学素子の状態は、前記防振光学素子の移動速度であり、
    前記所定の条件は、前記防振光学素子の移動速度が所定の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記防振光学素子の状態とは、前記防振光学素子の移動加速度であり、
    前記所定の条件は、前記防振光学素子の移動加速度が所定の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 被写体輝度を検出する測光結果に応じて、前記所定の範囲を変更することを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記撮像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出動作の結果に応じて、前記所定の範囲を変更することを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の撮像装置。
JP2009128539A 2009-05-28 2009-05-28 撮像装置 Pending JP2010276813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009128539A JP2010276813A (ja) 2009-05-28 2009-05-28 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009128539A JP2010276813A (ja) 2009-05-28 2009-05-28 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010276813A true JP2010276813A (ja) 2010-12-09

Family

ID=43423841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009128539A Pending JP2010276813A (ja) 2009-05-28 2009-05-28 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010276813A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5183135B2 (ja) 交換レンズおよび光学機器
JP5007612B2 (ja) 焦点調節装置
JP2006003439A (ja) 光学機器
CN110058474B (zh) 可换镜头
JP5850624B2 (ja) 交換レンズ
JP2011107716A (ja) オートフォーカス装置
JP2003302571A (ja) 自動焦点調節方法、自動焦点調節装置及び撮像装置
JP5398140B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2009139724A (ja) 撮像装置
JP2008191391A (ja) 焦点調節装置、カメラ
JP2010145495A (ja) カメラシステム
JP6544941B2 (ja) 光学機器の制御方法、レンズ装置、撮像装置および撮影システム
JP2010145493A (ja) カメラシステム
JP2008139640A (ja) 撮像装置
JP2009258401A (ja) 撮像装置
JP2012042589A (ja) 像振れ補正機構、レンズ鏡筒、および撮像装置
JP2006133265A (ja) カメラシステム
JP2013003325A (ja) 光学装置
JP2017194553A (ja) 像振れ補正装置及びその制御方法、撮像装置、プログラム
JP2006309086A (ja) 光学機器
JP2010276813A (ja) 撮像装置
JP5590850B2 (ja) 撮像装置および撮像装置のフォーカス制御方法
JP2008083344A (ja) 光学機器
JP6808370B2 (ja) レンズ鏡筒およびそれを有する光学機器
JP6257139B2 (ja) 撮像装置、レンズ装置および撮影システム