JP2010276531A - 到来方向推定装置及び到来方向推定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易なハードウェアの構成によって、パルス信号の搬送波の位相情報を取得し、パルス信号の到来方向を高精度に推定することができる到来方向推定装置及び到来方向推定方法を提供する。
【解決手段】各アンテナは、マルチパス環境において第1の無線信号の第1到来波及びその他の到来波を受信し、第1到来波検出部は、第1到来波を検出し、タイミング制御部は、検出された第1到来波に基づいて、第1サンプリングタイミングを決定し、第1サンプリング部は、プリアンブル期間中に、I、Q信号と、決定された第1サンプリングタイミングと、の同期を確立し、第1相関部は、第1の無線信号の相関データを取得し、到来方向推定部は、各アンテナが受信した第1の無線信号の間の位相差を検出し、検出された位相差に基づいて、第1の無線信号の到来方向を計算することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】各アンテナは、マルチパス環境において第1の無線信号の第1到来波及びその他の到来波を受信し、第1到来波検出部は、第1到来波を検出し、タイミング制御部は、検出された第1到来波に基づいて、第1サンプリングタイミングを決定し、第1サンプリング部は、プリアンブル期間中に、I、Q信号と、決定された第1サンプリングタイミングと、の同期を確立し、第1相関部は、第1の無線信号の相関データを取得し、到来方向推定部は、各アンテナが受信した第1の無線信号の間の位相差を検出し、検出された位相差に基づいて、第1の無線信号の到来方向を計算することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線通信を用いて無線信号の送信元が存在する方向を推定する到来方向推定装置及び到来方向推定方法に関する。
物体の位置を測定する方法として、GPS(Global Positioning System)を利用する方法及びレーダ(特に、ミリ波帯を用いたレーダ)を利用する方法が知られている。
また、二つの受信ユニットを用いて、各受信ユニットに到達する無線信号の受信時刻を取得し、取得した受信時刻の差から無線信号の到来方向を推定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の基地局を用いて、各端末(ノード)から送信される無線信号の受信時刻を取得し、取得した受信時刻の差と光速とを乗算し、ノードからの各基地局までの信号の伝搬距離を計算することによって、ノードの位置を測定するシステムが提案されている(例えば、非特許文献1、2参照)。
荻野敦、他5名、「無線LAN統合アクセスシステム(1)位置検出システムの検討」、2003年総合大会講演論文集、電子情報通信学会、B−5−203、p.662
水垣健一、他9名、「3nW/bps超低消費電力UWB無線システム(6):30cm高精度測位システムの検討」、2005年ソサイエティ大会講演論文集、電子情報通信学会、A−5−15、p.139
無線信号の到来方向(AOA:Angle of Arrival)を推定する場合、背景技術において述べたように無線信号の到達時刻の差を測定する。
図18は、従来の複数アンテナを用いた到来方向推定(AOA)の説明図である。
アンテナ101とアンテナ102との間の距離がLであり、無線信号の到来方向がθである場合、二つのアンテナ101、アンテナ102に到来する無線信号の経路差dは、下記の式で与えられる。
d=L×sinθ
前述した特許文献1に記載された技術によると、受信ユニットは、パルス信号の包絡線(エネルギー)を検出し、検出された包絡線に基づいて、パルス信号の受信時刻を計測する。そして、計測された受信時刻の差を求めることによって、パルス信号の到来方向を計算する。このため、原理的に、計測することができる受信時刻の精度は、パルス信号のパルス幅に依存する。
前述した特許文献1に記載された技術によると、受信ユニットは、パルス信号の包絡線(エネルギー)を検出し、検出された包絡線に基づいて、パルス信号の受信時刻を計測する。そして、計測された受信時刻の差を求めることによって、パルス信号の到来方向を計算する。このため、原理的に、計測することができる受信時刻の精度は、パルス信号のパルス幅に依存する。
例えば、高精度に到来時刻を推定する場合には、ウルトラワイドバンドインパルスラジオ(UWB−IR)方式が利用されるが、UWB−IRのパルス信号のパルス幅は1〜2ナノ秒であるので、受信時刻の誤差によって、経路差dは、少なくとも30センチメートル以上の誤差を含む。この場合、高い精度で到来方向を推定するためには、アンテナ間の距離Lを、一般的には数メートル以上と、大きくしなければならない。したがって、UWB−IRによって高精度な到来方向推定システムを実現しようとすると、ハードウェアの構成が複雑かつ大規模になる問題がある。
ところで、受信時刻の差を高精度に推定する方法として、受信した複数のパルス信号に用いられている搬送波の位相情報を比較する方法がある。
図19は、従来のパルス信号の搬送波の位相差の説明図である。
パルス信号がアンテナ101、アンテナ102で受信される場合、アンテナ101とアンテナ102とは距離Lだけ離れているので、受信した各パルス信号の経路差dによって、アンテナ101が受信したパルス信号s1の搬送波とアンテナ102が受信したパルス信号s2の搬送波との間に位相差αが生じる。
各パルス信号の搬送波の位相情報を比較する場合、パルス信号の搬送波の周波数(例えば、4GHz)は、パルスの繰返し周波数(例えば、32MHz)よりもずっと大きいので、ナノ秒の数分の1のオーダーで受信時刻の差を取得することができる。このため、アンテナ101とアンテナ102との間の距離Lがパルス信号の1/2波長以下の場合であっても、高い精度で到来方向を推定することができる。つまり、各アンテナの間の距離が小さくてもよいので、受信機を小型化することができる。
図20は、従来のマルチパス環境における受信波形の例を示す説明図である。
図20の縦軸は受信信号の強度(振幅値)であり、横軸は時間である。屋内等のマルチパス環境において、ピーク波は直接波(第1到来波)の後に現れることがある。
また、一般的に、受信機は、信号対雑音電力比が高いピーク波に基づいて受信した信号とサンプリングタイミングとを同期するように設計されている。
ところで、マルチパス環境において、直接波でないピーク波に基づいて同期された搬送波の位相情報では、高い精度でパルス信号の到来方向を推定することができないので、受信機は、直接波の位相情報を取得する必要がある。したがって、受信機は、ピーク波ではなく、直接波に基づいて、受信信号を同期させなければならないが、特に、UWB−IR方式のような高時間分解能なパルス信号を用いるシステムでは、簡易なハードウェアの構成によって、直接波の位相情報を取得する処理を実現するのは非常に困難であった。
本発明は、前述した問題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成のハードウェアによって、マルチパス環境においても、直接波の位相情報を取得し、到来方向を高精度に推定することができる到来方向推定装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の代表的な一例を示せば以下のとおりである。すなわち、無線機によって送信された無線信号の到来方向を推定する到来方向推定装置であって、前記到来方向推定装置は、複数のアンテナと、第1サンプリング部と、第1相関部と、到来方向推定部と、第1到来波検出部と、タイミング制御部と、を備え、前記各アンテナは、マルチパス環境において第1の前記無線信号の第1到来波及びその他の到来波を受信し、前記第1到来波検出部は、前記第1相関部によって出力された、前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記第1到来波を検出し、前記タイミング制御部は、前記検出された第1到来波に基づいて、第1サンプリングタイミングを決定し、前記第1サンプリング部は、前記第1到来波から生成されたパケットのプリアンブル期間中に、所定のサンプリング周波数に基づいて、前記第1の無線信号を直交復調することによって取得されるI、Q信号と、前記決定された第1サンプリングタイミングと、の同期を確立し、前記第1相関部は、前記第1サンプリングタイミングによってサンプリングされたI、Q信号と前記無線機が使用する拡散符号との符号相関を計算することによって、前記第1の無線信号の相関データを取得し、前記到来方向推定部は、前記第1相関部によって出力された、前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記各アンテナが受信した第1の無線信号の間の位相差を検出し、前記検出された位相差に基づいて、前記第1の無線信号の到来方向を計算することを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、簡易な構成及び簡易な処理によって、無線信号の到来方向を高精度に推定することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
[実施形態1]
第1の実施形態の到来方向推定装置について図1〜図7を用いて説明する。
第1の実施形態の到来方向推定装置について図1〜図7を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施形態の到来方向推定装置は、複数のアンテナ401、複数の直交周波数変換部(Down conversion)402、複数のサンプリング部(Smapling)403、複数の相関部(Correlation)404、第1到来波検出部(First path synchronization)405、ダウンサンプリング部(Down−samp)406、同期追跡部(Tracking)407、復調部(Demodulation)408、到来時刻推定部(TOA estimation)409、タイミング制御部(Timing control)410、到来方向推定部(Angle estimation)411、ローカル発振器(LO)412、タイミング生成部(TG)413及び制御部(Control)414を備える。
アンテナ401は、図示しない端末又は送信機(ノード)によって送信されたUWB−IRのパルス信号を受信し、受信したパルス信号(s1、s2、・・・)を直交周波数変換部402に出力する。なお、直交周波数変換部402、サンプリング部403及び相関部404は、アンテナ401と同じ数が備えられる。
直交周波数変換部402は、アンテナ401から入力された受信パルス信号(s1、s2、・・・)をパルス信号(d1、d2、・・・)に変換し、変換されたパルス信号(d1、d2、・・・)をサンプリング部403に出力する。パルス信号(d1、d2、・・・)は、同相成分(I成分)及び直交成分(Q成分)の二つの成分によって表わされる。なお、直交周波数変換部402の処理の詳細については、図2及び図3を用いて後述する。
サンプリング部403は、タイミング生成部(TG)413によって生成されたタイミングに基づいて、直交周波数変換部402から入力されたパルス信号(d1、d2、・・・)をサンプリングすることによって、ベースバンド信号(x1、x2、・・・)を生成し、生成されたベースバンド信号(x1、x2、・・・)を相関部404に出力する。なお、サンプリング部403の処理の詳細については、図4から図6、図8及び図9を用いて後述する。
相関部404は、サンプリング部403から入力されたベースバンド信号(x1、x2、・・・)と、送信側で用いられた拡散符号との相関を計算することによって、相関データを生成し、生成された相関データを第1到来波検出部405に出力する。
第1到来波検出部405は、相関部404から入力された相関データに基づいて、第1到来波を検出する。さらに、第1到来波検出部405は、検出された第1到来波を基準として、パルス信号(d1、d2、・・・)とサンプリングタイミングとを同期させるためのタイミング制御信号を生成し、生成されたタイミング制御信号を同期追跡部407、到来時刻推定部409及びタイミング制御部410に出力する。また、拡散符号同期のための逆拡散タイミング制御信号を生成し、生成された逆拡散タイミング制御信号をダウンサンプリング部406に出力する。なお、相関部404及び第1到来波検出部405の処理の詳細については、図7を用いて後述する。
ダウンサンプリング部406は、第1到来波検出部405から入力された逆拡散タイミング制御信号に基づいて、拡散符号長の逆数倍のサンプリングレートを用いて、相関部404から入力された相関データをサンプリングし、サンプリングされた相関データを同期追跡部407、復調部408及び到来方向推定部411に出力する。
同期追跡部407は、第1到来波検出部405から入力されたタイミング制御信号、及びダウンサンプリング部406から入力されたサンプリング後の相関データに基づいて、サンプリング部403のサンプリングタイミングを制御するためのタイミング制御信号を生成し、生成されたタイミング制御信号をタイミング生成部413に出力する。
復調部408は、ダウンサンプリング部406から入力されたサンプリング後の相関データを符号情報に復調し、復調された符号情報を到来時刻推定部409、到来方向推定部411及び制御部414に出力する。
到来時刻推定部409は、パルス信号(s1、s2、・・・)の受信時刻を計算する。具体的には、復調部408から入力された符号情報、及び同期追跡部407から入力されたタイミング制御信号に基づいて、パケットのフレーム開始部(SFD:Start Frame Delimiter)を取得した時のクロック数を計数することによって、パケットの受信時刻を計算する。
タイミング制御部410は、第1到来波検出部405から入力されたタイミング制御信号、及び同期追跡部407から入力されたタイミング制御信号に基づいて、タイミング生成部413を制御する。
到来方向推定部411は、各アンテナが受信したパルス信号(s1、s2、・・・)に対応する相関データのI、Q成分に基づいて、受信した各パルス信号の間の位相差を検出し、さらに、検出された位相差に基づいて、パルス信号の到来方向を計算する。
ローカル発振器412は、直交周波数変換部402及びタイミング生成部413に基準クロックを供給する。タイミング生成部413は、サンプリングタイミングを生成し、生成されたサンプリングタイミングをサンプリング部403に出力する。制御部414は、復調された符号情報等を処理する上位のモジュールである。
図2は、本発明の第1の実施形態の到来方向推定装置の処理を示すフローチャートである。
まず、S501において、直交周波数変換部402は、各アンテナ401から入力された受信パルス信号(s1、s2、・・・)を必要に応じて増幅し、増幅された受信パルス信号(s1、s2、・・・)と、ローカル発振器412によって入力された受信パルス信号の搬送波と同じ周波数を持つ信号とを乗算し、また、増幅された受信パルス信号(s1、s2、・・・)と前述した受信パルス信号の搬送波と同じ周波数を持つ信号とは位相が90度だけ異なった信号とを乗算する。
さらに、直交周波数変換部402は、ローパスフィルタを用いて、乗算された各信号の交流成分を除去し、パルス信号(d1、d2、・・・)を生成する。パルス信号(d1、d2、・・・)は、複素信号であり、I成分(d1I、d2I、・・・)とQ成分(d1Q、d2Q、・・・)との二つの成分によって表わされる。
図3Aは、本発明の第1の実施形態の直交周波数変換部402の処理によって出力されるパルス信号の波形を示す説明図である。
s1、s2は、各アンテナ401から入力された受信パルス信号の波形である。d1、d2は、直交周波数変換部404の処理によって出力されたパルス信号の波形である。d1、d2は、それぞれI成分及びQ成分を含む。
なお、受信パルス信号(s1、s2)の搬送波の周波数とローカル発振器412の周波数との間に偏差がある場合、出力されたパルス信号(d1、d2)の波形の尖頭値は、前述した偏差によって変動する(うねりを生じる)。
図3Bは、本発明の第1の実施形態の直交周波数変換部402の処理によって出力されるパルス信号のコンスタレーションを示す説明図である。
各パルス信号(d1、d2)のI成分及びQ成分の尖頭値をIQ平面上でプロットすると、図3Bに示すとおり、例えば、時刻t1のコンスタレーション、及び、時刻t2のコンスタレーションが作成される。各コンスタレーションにおいて、複素ベクトルd1とd2とは、回転位相差αを持つ。回転位相差αは、図19に示した受信パルス信号s1とs2との位相差αである。なお、前述した偏差によって尖頭値が変動するので、時刻t1から時刻t2に進むにしたがって、複素ベクトルd1、d2はIQ平面上で回転する。
また、前述した偏差がない場合、パルス信号(d1、d2、・・・)のそれぞれの尖頭値は一定の値となり、変動しないので、複素ベクトルd1、d2は、IQ平面上で回転しない。
なお、必要に応じて、直交周波数変換部402とサンプリング部403との間に、可変ゲインアンプ等が挿入されてもよい。この場合、後段のダイナミックレンジに適するように適切なゲインが選択される。
図2のS501の後、S504からS507において、サンプリング部403、相関部404、第1到来波検出部405、及び、タイミング制御部410は、パルス信号(d1、d2、・・・)とサンプリングタイミングとを同期させることによって、ベースバンド信号(x1、x2、・・・)を生成し、生成されたベースバンド信号(x1、x2、・・・)を相関部404に出力する。
まず、S504において、サンプリング部403は、直交周波数変換部402から入力されたパルス信号(d1、d2、・・・)のI成分及びQ成分にサンプリングをする。ここで、サンプリング部403は、受信パルス信号(s1、s2、・・・)の搬送波の周波数よりも低いサンプリング周波数(例えば、パルス繰返し周波数)を用いて、パルス信号(d1、d2、・・・)をサンプリングする。この場合、サンプリング部403は、復調された符号情報によって構成されるパケットのプリアンブル部に相当する期間中にサンプリングタイミングの同期を確立する。パケットの構成については、図6を用いて後述する。
図4は、本発明の第1の実施形態のデータ期間中のサンプリングの例を示す説明図である。
サンプリングのタイミング(黒点)は、受信パルス信号(s1、s2)が到来するタイミング、すなわち、パルス信号(d1、d2)の尖頭値が現れるタイミングである。
パケットのプリアンブル期間(T1(図6参照))において、パルス信号(d1、d2、・・・)とサンプリングタイミングとの同期が確立されると、データ期間(T2(図6参照))において、一度確立された同期は維持される。なお、図4に示したように、サンプリング周波数は、パルス信号の搬送波の周波数(例えば、4GHz)ではなく、パルス信号のパルス繰り返し周波数(例えば、32MHz)の数倍に設定されるので、サンプリング部は高速で動作する。このため、簡易かつ低消費電力のハードウェアの構成によって、到来方向推定装置を実現することができる。
図5は、本発明の第1の実施形態のプリアンブル期間中のサンプリングの例を示す説明図である。
パルス信号(d1、d2)の尖頭値が現れるタイミングとサンプリングタイミングとが一致していないので、同期が確立されていない。プリアンブル期間(T1)において、同期が確立されるまでは、サンプリング部403は、ベースバンド信号(x1、x2)を検出することができないので、雑音を出力する。
次に、図2のS504において、相関部404は、サンプリング部403から入力されたベースバンド信号(x1、x2、・・・)について、逆拡散の処理を実行することによって、相関データを取得し、取得した相関データを第1到来波検出部405に出力する。
S505において、第1到来波検出部405は、相関部404から入力された相関データの電力値を計算し、計算された電力値に基づいて、受信信号が検出されたか否かを判定する。S505において、受信信号が検出されていないと判定された場合、S504の処理に戻る。この場合、タイミング制御部410は、サンプリングタイミングを所定の量だけシフトする。タイミング生成部413は、シフトされたサンプリングタイミングをサンプリング部403に出力する。サンプリング部403は、新たなサンプリングタイミングに基づいてサンプリングをする。また、相関部404は、新たなサンプリングタイミングに基づいて出力された信号について、相関を計算する。
一方、S505において、受信信号が検出されたと判定された場合、第1到来波検出部405は、第1到来波を検出する(S506)。次に、S507において、第1到来波検出部405は、第1到来波を基準として取得したサンプリングタイミングをタイミング制御部410に出力する。タイミング制御部410は、入力されたサンプリングタイミングに基づいて、タイミング制御信号を生成し、タイミング生成部413を制御する。
なお、相関部404及び第1到来波検出部405の構成及び処理の詳細については図7を用いて後述する。
前述したS504からS507によって、プリアンブル期間中に、第1到来波を基準として、サンプリング部403のサンプリングタイミングとパルス信号(d1、d2)の尖頭値との同期が確立される。なお、同期が確立した後は、同期追跡部407及びタイミング制御部410によって、同期が維持される。
以下に、サンプリング部403がプリアンブル期間中に同期を確立し、ベースバンド信号を検出する処理ついて説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態の到来方向推定装置のサンプリング部403の処理によって出力される信号の波形を示す説明図である。
x1、x2は、到来方向推定装置が一つのパケット600を受信した場合、サンプリング部403が出力するベースバンド信号の尖頭値の包絡線である。パケット600は、プリアンブル部601、SFD部602及びデータ部603を含む。データ部603には、情報が格納される。プリアンブル期間(例えば、T1)において、図2に示したS504からS507の同期の処理が実行され、パルス信号(d1、d2)とサンプリングタイミングとの同期が確立される。また、データ期間(例えば、T2)においては、同期が確立されているため、ベースバンド信号(x1、x2)が検出されている。
図2のS501において、第1到来波が検出され、第1到来波を基準として、同期が確立された後は、次に、S502において、相関部404は、サンプリング部403から入力されたベースバンド信号(x1、x2)の相関データをダウンサンプリング部406に出力する。ダウンサンプリング部406は、相関データを到来方向推定部411に出力する。
S503において、到来方向推定部411は、ダウンサンプリング部406から入力された各アンテナ401に対応する相関データのI成分及びQ成分に基づいて、各アンテナ401で受信された各パルス信号の位相差を検出する。さらに、到来方向推定部411は、検出された位相差に基づいて、受信したパルス信号の到来方向を計算する。この場合、データ期間中に取得された相関データのすべて又は一部を利用することによって、雑音に対する信号の劣化を低減することができる。例えば、すべての相関データの平均値を求めることによって、到来方向推定の精度を向上させることができる。
パルス信号の到来方向を求めるアルゴリズムには様々なアルゴリズムがある。ここでは、最も簡単な下記の関係式に基づくアルゴリズムによって到来方向を推定する。すなわち、到来方向θ、各アンテナ間の距離L、搬送波の波長λを用いると、位相差αは下記の式で表現される。
α=2π×L×sinθ/λ
よって、到来方向θは、位相差αから推定することができる。また、このほかに、ビームフォーマ法、Capon法、線形予測法、最小ノルム法、MUSIC(MUltiple Signal Classification)法、ESPRIT法等の様々な方法がある。本実施形態では、これらのどの方法を適用してもよい。また、到来方向推定部411は、LSI、FPGA等の論理回路によって構成されてもよい。
よって、到来方向θは、位相差αから推定することができる。また、このほかに、ビームフォーマ法、Capon法、線形予測法、最小ノルム法、MUSIC(MUltiple Signal Classification)法、ESPRIT法等の様々な方法がある。本実施形態では、これらのどの方法を適用してもよい。また、到来方向推定部411は、LSI、FPGA等の論理回路によって構成されてもよい。
また、到来時刻推定部409は、タイミング制御信号及び復調部408から入力されたデータを用いて、パケットの受信時刻を計算する。これによって、到来方向推定装置は、到来方向及び到来時間を推定することができる。到来方向及び到来時間は、パルス信号を送信した端末(ノード)の位置情報を取得するために利用される。
図7は、本発明の第1の実施形態の相関部及び第1到来波検出部の構成の例を示す説明図である。
相関部404は、送信側で用いられた拡散符号に対応したマッチトフィルタ(MF)1001を備える。第1到来波検出部405は、電力算出部(Pow)1003、同相加算部(In−phase addition)1004、合算部(Σ)1005、サーチ部(Search)1006を備える。
マッチトフィルタ1001は、サンプリング部403から入力された各信号について、送信側で用いられた拡散符号を用いて、符号の相関を計算することによって、相関データを生成し、生成された相関データを第1到来波検出部405の電力算出部1003、及びダウンサンプリング部406に出力する。
電力算出部1003は、マッチトフィルタ1001から入力された相関データのI成分及びQ成分のそれぞれの電力値を計算する。同相加算部1004は、各マッチトフィルタ1001から入力されたマッチトフィルタの各位相の電力値を積算する。この積算によって、雑音が大きい場合(信号対雑音電力比が低い場合)であっても、信号を検出することができる。
合算部1005は、各同相加算部1004によって積算された電力値を合算し、合算された電力値をサーチ部1006に出力する。サーチ部1006は、合算された電力値が所定の閾値を超えるか否かを判定する。所定の閾値を超えると判定された場合、第1到来波を検出する。
また、サーチ部1006は、第1到来波を検出したサンプリングタイミングを取得し、取得したサンプリングタイミングに基づいてタイミング制御信号を生成し、生成されたタイミング信号を同期追跡部407、タイミング制御部410等に出力する。さらに、サーチ部1006は、マッチトフィルタ出力の出力タイミング(逆拡散タイミング)を取得し、取得した逆拡散タイミングに基づいて、逆拡散タイミング制御信号を生成し、生成された逆拡散タイミング信号をダウンサンプリング部406に出力する。
タイミング制御部410は、第1到来波をサーチした結果(第1到来波を検出したサンプリングタイミング)に基づいて、タイミング生成部413を制御する。サンプリング部403のサンプリングタイミングは、タイミング生成部413によって生成されたタイミングに基づく。
なお、サーチ部1006は、タイミング制御部410及びタイミング生成部413によって、サンプリングタイミングを少しずつシフトさせながら、相関データの電力値を監視する。これによって、サーチ部1006は、第1到来波を検出することができる。
図8Aは、本発明の第1の実施形態のサンプリング部の構成の例を示す説明図である。
第1の実施形態のサンプリング部403は、例えば、アナログディジタル変換器(ADC)1101を備える。ADC1101は、広帯域なアナログ入力帯域を持ち、低速なクロックで動作する。ADC1101は、サンプルアンドホールド回路を含んでもよい。アナログ入力帯域は、例えば、500MHz〜4GHzである。また、アナログデータをディジタルデータに変換する場合の動作クロック周波数は、数MHz〜数十MHzである。
ADC1101は、タイミング生成部413から入力されたサンプリングタイミングに基づいて、直交周波数変換部402から入力されたパルス信号(x1、x2、・・・)をサンプリングする。
図8Bは、本発明の第1の実施形態のサンプリングの処理の例を示す説明図である。
サンプリング部403によって、直交周波数変換部402から入力されたパルス信号(x1、x2、・・・)の尖頭値がサンプリングされる。
図9Aは、本発明の第1の実施形態のサンプリング部の構成の別の例を示す説明図である。
また、別の例では、第1の実施形態のサンプリング部403は、高速に動作するアナログディジタル変換器(ADC)1202、間引き部(Decimation)1203及びクロック1204を備える。ADC1202は、一旦高速なクロック1204によってアナログディジタル変換を実行する。間引き部1203は、タイミング生成部413から入力されたサンプリングタイミングに基づいて、ディジタルデータに変換されたデータから所望のデータのみを選択する。
図9B、図9Cは、本発明の第1の実施形態のサンプリングの処理の別の例を示す説明図である。
図9Aに示した間引き部1203は、ディジタルデータに変換されたデータから任意にデータを選択することができる。例えば、図9Bでは、ディジタルデータに変換されたデータからパルス波形の尖頭値のデータのみが選択されている。図9Cでは、パルス波形の尖頭値を中心として複数のデータが選択されている。選択された複数の点を同期の処理に利用することによって、復調性能、及び同期追跡の精度を向上させることができる。
以上説明したように、第1の実施形態によると、簡易なハードウェア構成によって、マルチパス環境における第1到来波の到来方向を推定することができる。さらに、3.0ナノ秒以下のパルス幅を用いるウルトラワイドバンド信号を利用するので、第1到来波(直接波)とその他のマルチパス波(反射波)とを分離することが容易である。このため、マルチパスによる到来方向推定の精度が低下しにくいので、高い精度で到来方向を推定することができる。
[実施形態2]
図10は、本発明の第2の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
図10は、本発明の第2の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
第2の実施形態の到来方向推定装置は、複数のアンテナ401のそれぞれに対応する2系統のサンプリング部403A、403B、相関部404A、404B、ダウンサンプリング部406A、406B、及びタイミング生成部413A、413Bを備える点で、図1に示した第1の実施形態の到来方向推定装置の構成と異なる。また、ピーク波・第1到来波検出部(Peak/First path synchronization)1301を備える点で異なる。その他の処理部は、図1に示した同名の処理部と同じである。
ピーク波・第1到来波検出部1301は、プリアンブル期間において、第1到来波及びその他のマルチパス到来波(好適にはピーク波)を検出し、第1到来波を基準とするサンプリングタイミング、及び、ピーク波を基準とするサンプリングタイミングを取得する。
そして、例えば、タイミング生成部413Aは、第1到来波を基準としたサンプリングタイミングを基準としたサンプリングタイミングをサンプリング部403Aに出力する。また、例えば、タイミング生成部413Bは、ピーク波を基準としたサンプリングタイミングをサンプリング部403Bに出力する。
サンプリング部403A、403Bは、タイミング生成部413A、413Bから入力されたそれぞれのサンプリングタイミングに基づいて、ベースバンド信号を取得し、取得したベースバンド信号を相関部404A、404Bに出力する。相関部404A、404Bは、各々、サンプリング部403A、403Bから入力されたベースバンド信号の相関を計算することによって、相関データを生成し、生成された相関データをピーク波・第1到来波検出部1301、及びダウンサンプリング部406A、406Bに出力する。
また、例えば、ダウンサンプリング部406Aは、逆拡散タイミングによってサンプリングされた相関データを、同期追跡部407及び到来方向推定部411に出力する。なお、ダウンサンプリング部406Aは、相関データを復調部408に出力してもよい。また、例えば、ダウンサンプリング部406Bは、逆拡散タイミングによってサンプリングされた相関データを、復調部408に出力する。なお、ダウンサンプリング部406Bは、相関データを到来方向推定部411に出力してもよい。
これによって、例えば、到来方向推定部411は、第1到来波を基準として取得されたサンプリングタイミングに同期する信号に基づいて、到来方向を高精度に推定する。一方、復調部408は、最も受信信号電力の高いピーク波(又は、第1到来波とピーク波との合成波)を基準として取得されたサンプリングタイミングに同期する信号を復調する。このため、復調性能を向上させることができる。
以上説明したように、第2の実施形態によると、第1の実施形態の効果に加えて、最も受信信号電力の高いピーク波を基準としたサンプリングタイミングに基づいてパルス信号を復調するので、復調性能を向上させることができる。さらに、ピーク波の到来方向を推定することも可能であるので、パルス信号を送信した端末の位置に関する情報をより多く得ることができる。
[実施形態3]
図11は、本発明の第3の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
図11は、本発明の第3の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
第3の実施形態の到来方向推定装置は、複数のアンテナ401に対して一つの直交周波数変換部(Down conversion)402、一つのサンプリング部403、一つの相関部(Correlation)404を備え、さらに、アンテナ制御部(Antenna control)1402及びセレクター(Selector)1401を備える点で、図1に示した第1の実施形態の到来方向推定装置の構成と異なる。
セレクター1401は、複数のアンテナ401から入力された一つの受信パルス信号を選択し、選択された受信パルス信号を直交周波数変換部402に出力する。アンテナ制御部1402は、制御信号をセレクター1401に出力することによって、セレクター1401を制御する。その他の処理部は、図1に示した同名の処理部と同じである。
図12は、本発明の第3の実施形態の到来方向推定装置の処理の例を示す説明図である。
図12では、受信パケット600、選択されるアンテナ1200、及び取得したベースバンド信号のI成分、Q成分が示されている。
パケットを受信する場合、本実施形態のセレクター1401は、アンテナ制御部1402から入力された制御信号に基づいて、アンテナ401を切り替える。
まず、セレクター1401は、ある一つのアンテナ401(Ant1)を選択し、選択されたAnt1がパルス信号を受信するのを待ち受ける。サンプリング部403は、プリアンブル期間中において、第1の実施形態で説明したとおり、パルス信号とサンプリングタイミングとの同期を確立する。到来方向推定部415は、Ant1が受信したパルス信号のI成分、Q成分1211を取得する。
同期が確立された後、データ期間中において、セレクター1401は、別のアンテナ401(Ant2)に切り替える。到来方向推定部415は、Ant2が受信したパルス信号のI成分、Q成分1212を取得する。同様にして、到来方向推定部415は、Ant3が受信したパルス信号のI成分、Q成分1213を取得する。一つのパケットを受信した後、到来方向推定部415は、各アンテナ401が受信したパルス信号に対応する相関部404の出力(相関データ)を取得する。そして、到来方向推定部415は、各アンテナ401が受信した各パルス信号1211、1212、1213の位相差に基づいて、パルス信号の到来方向を推定する。
以上説明したように、第3の実施形態によると、高周波帯域で動作する直交周波数変換部、サンプリング部及び相関部を複数備える必要がないので、高い精度で到来方向を推定することできる受信機を簡易かつ低消費電力のハードウェアの構成によって実現することできる。
[実施形態4]
図13は、本発明の第4の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
図13は、本発明の第4の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
第4の実施形態の到来方向推定装置は、各アンテナ毎の受信機内部の受信パスの経路長又は回路のばらつきによって生じる誤差をキャリブレーションする。第4の実施形態の到来方向推定装置は、スイッチ1601、減衰器(Att)1602及び位相差検出器(Phase−diff Detector)1603を備える。
スイッチ1601は、各アンテナ401の後段に備えられ、減衰器1602から入力された信号を直交周波数変換部402に出力するか、又は、アンテナ401から入力された信号を直交周波数変換部402に出力するかを選択する。
減衰器1602は、直交周波数変換部402、及び直交周波数変換部402の後段の回路が飽和しないように、ローカル発信器から入力された信号を適切に減衰し、減衰された信号をスイッチ1601に出力する。
また、位相差検出部1603は、各アンテナ401が受信したパルス信号に対応する相関部404の出力(相関データ)に基づいて、各アンテナ401に対応する処理部の受信パスの位相差を検出する。なお、到来方向推定部411が、位相差検出部1603の処理を実行してもよい。
受信の処理を開始する前にスイッチ1601を減衰器1602の出力側に接続すると、位相差検出部1603は、各アンテナ401に対応する受信パスの位相差を検出し、検出した受信パスの位相差を記憶領域に格納する。その後、スイッチ1601を減衰器1602の出力側に接続する。
以上説明したとおり、第4の実施形態によると、到来方向推定部411は、到来方向を推定する場合、受信パスの位相差を計算することによって、各受信パスの経路長及び回路のばらつきによって生じる誤差を補正することができる。これによって、より高精度な到来方向推定が可能となる。
[実施形態5]
図14は、本発明の第5の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
図14は、本発明の第5の実施形態の到来方向推定装置の構成を示すブロック図である。
第5の実施形態の到来方向推定装置は、第1の実施形態に送信機能を加えた構成である。第5の実施形態の到来方向推定装置は、送信アンテナ1701、増幅部(Amplifier)1702、パルス整形部(Pulse shape)1703及びフレーム部(Frame)1704を備える。
フレーム部1704は、制御部414から送信された伝送データを処理し、ベースバンド信号をパルス整形部1703に出力する。パルス整形部1703は、フレーム部1704から入力されたベースバンド信号を送信周波数帯域のパルス信号に変換し、変換されたパルス信号を増幅部1702に出力する。増幅部1702は、パルス信号を増幅し、増幅されたパルス信号を送信アンテナ1701に出力する。送信アンテナ1701は、パルス信号を端末(ノード)に送信する。なお、アンテナ401は、別にスイッチを備えることによって、送信アンテナ1701の機能を備えてもよい。
第5の実施形態によると、到来時刻推定部409は、パルス信号を端末に送信する時刻と、端末から送信されたパルス信号を受信する時刻との差を計測することによって、送受信機と端末(ノード)と間のパルス信号の往復時間を計測することができる。よって、送受信機と端末(ノード)との間の距離を測定する測距機能が実現される。
以上、第1の実施形態から第5の実施形態について説明した。本発明の適用範囲は、それぞれの実施形態に限定されるものではない。例えば、複数の実施形態を組み合わせることもできる。
以下に、各実施形態の到来方向推定装置を測位システムに適用した例について説明する。
[システム1]
図15は、本発明による到来方向推定装置を適用した測位システムの第1の例を示す説明図である。
図15は、本発明による到来方向推定装置を適用した測位システムの第1の例を示す説明図である。
本測位システムは、サーバ(Server)1801、基地局(Base station)1804及びノード(Node)1807を備える。基地局1804は、制御部1802及び送受信装置1803を備える。また、ノード1807は、送受信装置1805及び制御部1806を備える。例えば、送受信装置1803は、第5の実施形態の到来方向推定装置を適用することができる。
基地局1804は、パルス信号を送信する。ノード1807は、基地局1804から送信されたパルス信号を受信し、受信したパルス信号を基地局1804に送信する。基地局1804は、ノード1807から送信されたパルス信号を受信し、パルス信号の往復時間及び到来方向を推定する。サーバ1801は、パルス信号の往復時間に基づいて、基地局1804とノード1807との間の距離rを計算する。また、サーバ1801は、距離r及び到来方向θに基づいて、基地局1804を基準としたノード1807の位置を計算する。
[システム2]
図16は、本発明による到来方向推定装置を利用した測位システムの第2の例を示す説明図である。
図16は、本発明による到来方向推定装置を利用した測位システムの第2の例を示す説明図である。
本測位システムは、サーバ(Server)1901、二つの基地局(Base station)1902、1903、及びノード(Node)1904を備える。基地局1902、1903は、本発明のいずれかの実施形態の到来方向推定装置を備え、ネットワーク等を介して、サーバ1901に接続する。ノード1904は、送信装置を備える。基地局1902と1903とは同じ構成である。
ノード1904は、パルス信号を送信する。基地局1902、1903は、それぞれ、ノード1904から送信されたパルス信号を受信し、受信したパルス信号の到来方向を推定する。サーバ1901は、各基地局1902、1903によって推定された到来方向(AOA結果1、AOA結果2)に対応する直線が交わる点をノード1904の位置座標として推定する。
また、さらに、サーバ1901は、基地局1902、1903が取得したパルス信号の受信時刻を用いて、各パルス信号の受信時刻の差を計算し、計算された受信時刻の差に基づいて、距離差(TDOA結果)を計算する。サーバ1901は、計算されたTDOA結果を利用することによって、より高精度にノード1904の位置座標を計算することができる。
[システム3]
図17は、本発明による到来方向推定装置を利用した測位システムの第3の例を示す説明図である。
図17は、本発明による到来方向推定装置を利用した測位システムの第3の例を示す説明図である。
本測位システムは、図16に示したシステム2において、さらに、基地局を追加したシステムである。すわなち、本測位システムは、サーバ(Server)2001、基地局1(Base station1)2002、基地局2(Base station2)2003、基地局3(Base station3)2004、及びノード(Node)2005を備える。基地局1(2002)、基地局2(2003)、基地局3(2004)は、本発明のいずれかの実施形態の到来方向推定装置を備える。また、ノード2005は、送信装置を含む。
図16に示したシステム2の説明のとおり、サーバ2001は、基地局1(2002)、基地局2(2003)、基地局3(2004)によって取得された到来方向推定結果(AOA結果1、AOA結果2、AOA結果3)、及び各基地局の間の距離差(TDOA結果(1、2)、TDOA結果(1、3))に基づいて、ノード2005の位置座標を計算する。
本測位システムでは、位置を特定するために必要な最低限の情報より多い情報を利用することができるので、より高精度に位置座標を計算することができる。
例えば、基地局1(2002)とノード2005との間に障害物2101がある場合、基地局1(2002)は、ノード2005からの直接波ではなく、反射物2102によって反射された反射波を受信する可能性がある。この場合、基地局1(2002)は、反射物2102がある方向をパルス信号の到来方向とするので、到来方向推定結果(AOA結果1)と、距離差推定結果(TDOA結果(1、2)、TDOA結果(1、3))と、の間には大きな誤差が生じる。
そこで、本測位システムでは、障害物の影響を受けた推定結果(AOA結果1、TDOA結果(1、2)、TDOA結果(1、3))を位置座標の計算から除外する。これによって、位置座標の精度を向上させることができる。
具体的には、位置座標の計算からから誤差を含む推定結果を除外するため、誤差を含む推定結果に対応する基地局を抽出する。どの基地局が障害物の影響を受けたかを推定する方法には、様々なアルゴリズムが考えられる。例えば、すべての推定結果に基づいてノード2005の位置座標を計算し、計算された位置座標とそれぞれのAOA結果とを比較し、矛盾がある場合、障害物が存在したと仮定してもよい。
また、別の方法としては、まず、すべての基地局から取得された推定結果に基づいて第1の位置座標を計算し、さらに、一つの基地局をそれぞれ除外して、他の二つの基地局から取得された推定結果に基づいて第2、第3、第4の位置座標を計算する。次に、計算された第1の位置座標と第2、第3、第4の位置座標とを比較して、第1の位置座標に対して最も誤差(移動量)が大きくなる位置座標を特定し、このとき除外していた基地局を、障害物の影響を受けた基地局と仮定してもよい。
また、別の方法としては、AOA結果から得られた3つの直線と、TDOA結果から得られた3つの双曲線とのすべての組み合わせの交点を選び、選ばれた交点の平均点から最も遠い交点を推定位置から除外してもよい。
以上、システム1〜3において説明したように、本発明の各実施形態の到来方向推定装置を利用すると、簡易かつ低消費電力のハードウェアの構成によって、パルス信号を送信する端末(ノード)の位置を測定する測位システムを実現することができる。
401 アンテナ
402 直交周波数変換部(Down conversion)
403 サンプリング部(Smapling)
404 相関部(Correlation)
405 第1到来波検出部(First path synchronization)
406 ダウンサンプリング部(Down−samp)
407 同期追跡部(Tracking)
408 復調部(Demodulation)
409 到来時刻推定部(TOA estimation)
410、1302 タイミング制御部(Timing control)
411 到来方向推定部(AOA estimation)
412 ローカル発信器(LO)
413 タイミング生成部(TG)
414 制御部(Control)
1301 ピーク波・第1到来波検出部(Peak/First path synchronization)
1401 セレクター(Selector)
1402 アンテナ制御部(Antenna control)
1601 スイッチ
1602 減衰器(Att)
1603 位相差検出部(Phase−diff detector)
1701 送信アンテナ
1702 増幅器(Amplifier)
1703 パルス整形部(Phase shape)
1704 フレーム部(Frame)
1801、1901、2001 サーバ(Server)
1802、1806 制御部(Control)
1803、1805 送受信装置(Transceiver)
1804、1902、1903、2002、2003、2004 基地局(Base station)
1807、1904、2005 ノード(Node)
402 直交周波数変換部(Down conversion)
403 サンプリング部(Smapling)
404 相関部(Correlation)
405 第1到来波検出部(First path synchronization)
406 ダウンサンプリング部(Down−samp)
407 同期追跡部(Tracking)
408 復調部(Demodulation)
409 到来時刻推定部(TOA estimation)
410、1302 タイミング制御部(Timing control)
411 到来方向推定部(AOA estimation)
412 ローカル発信器(LO)
413 タイミング生成部(TG)
414 制御部(Control)
1301 ピーク波・第1到来波検出部(Peak/First path synchronization)
1401 セレクター(Selector)
1402 アンテナ制御部(Antenna control)
1601 スイッチ
1602 減衰器(Att)
1603 位相差検出部(Phase−diff detector)
1701 送信アンテナ
1702 増幅器(Amplifier)
1703 パルス整形部(Phase shape)
1704 フレーム部(Frame)
1801、1901、2001 サーバ(Server)
1802、1806 制御部(Control)
1803、1805 送受信装置(Transceiver)
1804、1902、1903、2002、2003、2004 基地局(Base station)
1807、1904、2005 ノード(Node)
Claims (16)
- 無線機によって送信された無線信号の到来方向を推定する到来方向推定装置であって、
前記到来方向推定装置は、複数のアンテナと、第1サンプリング部と、第1相関部と、到来方向推定部と、第1到来波検出部と、タイミング制御部と、を備え、
前記各アンテナは、マルチパス環境において第1の前記無線信号の第1到来波及びその他の到来波を受信し、
前記第1到来波検出部は、前記第1相関部によって出力された、前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記第1到来波を検出し、
前記タイミング制御部は、前記検出された第1到来波に基づいて、第1サンプリングタイミングを決定し、
前記第1サンプリング部は、前記第1到来波から生成されたパケットのプリアンブル期間中に、所定のサンプリング周波数に基づいて、前記第1の無線信号を直交復調することによって取得されるI、Q信号と、前記決定された第1サンプリングタイミングと、の同期を確立し、
前記第1相関部は、前記第1サンプリングタイミングによってサンプリングされたI、Q信号と前記無線機が使用する拡散符号との符号相関を計算することによって、前記第1の無線信号の相関データを取得し、
前記到来方向推定部は、
前記第1相関部によって出力された、前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記各アンテナが受信した第1の無線信号の間の位相差を検出し、
前記検出された位相差に基づいて、前記第1の無線信号の到来方向を計算することを特徴とする到来方向推定装置。 - 前記サンプリング周波数は、前記受信した第1の無線信号のパルス繰り返し周波数であることを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。
- 前記サンプリング周波数は、前記第1の無線信号のパルス繰り返し周波数以上であって、前記第1の無線信号のパルス幅の逆数に対応する周波数以下であることを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。
- 前記到来方向推定部は、前記第1到来波から生成されたパケットのプリアンブル期間中に同期が確立してから、前記生成されたパケットのデータ部が終了するまでの間に、前記第1相関部によって出力された前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記第1の無線信号の到来方向を計算することを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。
- 前記到来方向推定装置は、さらに、前記タイミング制御部によって決定された第1サンプリングタイミングに基づいて、前記第1到来波から生成されたパケットのフレーム開始部に対応する前記第1の無線信号を受信した時刻を計算する到来時刻推定部を備えることを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。
- 前記到来方向推定装置は、さらに、無線信号を送信する送信部を備え、
前記到来時刻推定部は、前記送信部が第2の前記無線信号を送信した時刻と、前記第2の無線信号を受信した前記無線機によって送信された前記第1の無線信号を受信した時刻との間の時間を計測することを特徴とする請求項5に記載の到来方向推定装置。 - 前記到来方向推定装置は、さらに、ダウンサンプリング部と、復調部と、を備え、
前記第1到来波検出部は、さらに、前記第1サンプリングタイミングによってサンプリングされたI、Q信号と前記拡散符号とを同期させるための逆拡散タイミングを検出し、
前記ダウンサンプリング部は、
前記検出された逆拡散タイミングに基づいて、前記第1相関部によって出力された前記第1の無線信号の相関データをサンプリングし、
前記復調部は、前記ダウンサンプリング部によってサンプリングされた相関データに基づいて、前記パケットの符号情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。 - 前記第1の無線信号は、所定のパルス幅の信号が間欠的に送信されるウルトラワイドバンドインパルス信号であることを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。
- 前記到来方向推定装置は、さらに、第2サンプリング部と、第2相関部と、を備え、
前記第1到来波検出部は、前記第2相関部によって出力された、前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記その他の到来波を検出し、
前記タイミング制御部は、前記検出されたその他の到来波に基づいて、第2サンプリングタイミングを決定し、
前記第2サンプリング部は、前記その他の到来波から生成されたパケットのプリアンブル期間中に、所定のサンプリング周波数に基づいて、前記第1の無線信号を直交復調することによって取得されるI、Q信号と、前記決定された第2サンプリングタイミングと、の同期を確立し、
前記第2相関部は、
前記第2サンプリングタイミングによってサンプリングされたI、Q信号と前記拡散符号との符号相関を計算することによって、前記第1の無線信号の相関データを取得し、
前記取得した相関データを前記復調部に出力することを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。 - さらに、アンテナ制御部を備え、
前記アンテナ制御部は、
前記パケットを受信する場合、前記複数のアンテナのうち、前記第1の無線信号を受信する一のアンテナを選択し、
前記第1の無線信号を直交復調することによって取得されるI、Q信号と前記第1サンプリングタイミングとの同期が確立し、所定の時間が経過した後、他のアンテナを選択し、
前記到来方向推定部は、
前期第1相関部によって出力された前記第1の無線信号の相関データのI、Q信号を取得し、
前記取得した各相関データのI、Q信号に基づいて、前記選択されたアンテナが受信した各第1の無線信号の間の位相差を検出することを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。 - さらに、スイッチと、位相差検出部と、を備え、
前記スイッチは、前記複数のアンテナが受信した第1の無線信号、及び前記直交復調のために使用されるローカル信号のいずれかを出力し、
前記位相差検出部は、前記スイッチによって、前記直交復調に使用されるローカル信号が出力される場合、各アンテナに対応する受信機内部の経路差によって生じる位相差を検出し、
前期到来方向推定部は、前記スイッチによって、前記複数のアンテナが受信した第1の無線信号が出力される場合、前記位相差検出部によって検出された、各アンテナに対応する受信機内部の経路差によって生じる位相差を用いて、前記計算された第1の無線信号の到来方向を補正することを特徴とする請求項1に記載の到来方向推定装置。 - 無線機によって送信された無線信号の到来方向を推定する到来方向推定装置において実行される到来方向推定方法であって、
前記到来方向推定装置は、複数のアンテナと、第1サンプリング部と、第1相関部と、到来方向推定部と、第1到来波検出部と、タイミング制御部と、を備え、
前記到来方向推定方法は、
前記各アンテナが、マルチパス環境において第1の前記無線信号の第1到来波及びその他の到来波を受信し、
前記第1到来波検出部が、前記第1相関部によって出力された、前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記第1到来波を検出し、
前記タイミング制御部が、前記検出された第1到来波に基づいて、第1サンプリングタイミングを決定し、
前記第1サンプリング部が、前記第1到来波から生成されたパケットのプリアンブル期間中に、所定のサンプリング周波数に基づいて、前記第1の無線信号を直交復調することによって取得されるI、Q信号と、前記決定された第1サンプリングタイミングと、の同期を確立し、
前記第1相関部が、前記第1サンプリングタイミングによってサンプリングされたI、Q信号と前記無線機が使用する拡散符号との符号相関を計算することによって、前記第1の無線信号の相関データを取得し、
前記到来方向推定部が、
前記第1相関部によって出力された、前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記各アンテナが受信した第1の無線信号の間の位相差を検出し、
前記検出された位相差に基づいて、前記第1の無線信号の到来方向を計算することを特徴とする到来方向推定方法。 - 前記サンプリング周波数は、前記受信した第1の無線信号のパルス繰り返し周波数であることを特徴とする請求項12に記載の到来方向推定方法。
- 前記サンプリング周波数は、前記第1の無線信号のパルス繰り返し周波数以上であって、前記第1の無線信号のパルス幅の逆数に対応する周波数以下であることを特徴とする請求項12に記載の到来方向推定方法。
- 前記到来方向推定部が、前記第1到来波から生成されたパケットのプリアンブル期間中に同期が確立してから、前記生成されたパケットのデータ部が終了するまでの間に、前記第1相関部によって出力された前記第1の無線信号の相関データに基づいて、前記第1の無線信号の到来方向を計算することを特徴とする請求項12に記載の到来方向推定方法。
- 前記到来方向推定装置は、さらに、到来時刻推定部を備え、
前記到来方向推定方法は、前記到来時刻推定部が、前記タイミング制御部によって決定された第1サンプリングタイミングに基づいて、前記第1到来波から生成されたパケットのフレーム開始部に対応する前記第1の無線信号を受信した時刻を計算することを特徴とする請求項12に記載の到来方向推定方法。
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