JP2010276408A - 電力監視システム及び電力監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流計測部を有し、各端末装置の消費電力値を簡易に測定可能な電力監視システム及び電力監視装置を提供すること。
【解決手段】複数の電力供給ラインLを構成する複数の電線と、総電力値P1、P2、P3を計測して出力する積算電力量計500と、総電力値P1、P2、P3に関する総電力値情報が入力される第1入力部710と、複数の電力供給ラインLそれぞれに対して1つ配置され、電流値を計測して出力する電流計測部600と、電流値が入力される第2入力部720と、総電力値を記憶する第1記憶部731と、第2入力部720により入力された電流値を記憶する第2記憶部735と、第2記憶部735に記憶された複数の電流値I200の総和に対する各電流値の割合と、第1記憶部731に記憶された総電力値P1、P2、P3とに基づいて端末装置が消費した電力値P300を算出する処理部741と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、電流計測部を有する電力監視システム及び電力監視装置に関する。
従来より、環境への配慮の観点から、各設備機器の実際の消費電力を把握することにより、省エネルギーや省電力を図りたいとの意識が高まっている。
ところで、ビル等の比較的大きなエリア全体の消費電力を測定するために、消費電力を測定する積算電力量計が設置されている場合がある。しかし、例えば、個々の設備装置等で消費されている電力については、全体の積算電力量を計測する積算電力量計では把握できない。そのため、個々の設備機器等の消費電力を計測するためには、各設備機器それぞれに対応する電力量計が必要となる。
しかしながら、通常、各設備機器それぞれに対応する電力量計は設置されていないことが多い。また、各設備機器それぞれに対応する電力量計を設置する場合には、設置工事による作業負担や、設置工事の必要性から生じるコストの観点等から、各設備機器それぞれに対応する電力量計を設置することが困難である。そのため、各設備機器等の消費電力を把握することが困難であった。
これに対し、設備機器としての端末装置の電流値を計測して、各端末装置の消費電力を計測する方法が用いられる場合がある。各端末装置の電流値を簡易に測定する測定器として、各端末装置への電力供給線としての電線に直接接続する必要がないクランプ式電流計が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−14659号公報
しかしながら、特許文献1のクランプ式電流計は、消費電力を算出する際の電圧値を実際に測定せず、予め設定しておいた電圧値を選択するものである。そのため、実際に消費している消費電力値とは異なる消費電力値が計測される可能性もある。
本発明は、電流計測部を有し、各端末装置の消費電力値を簡易に測定可能な電力監視システム及び電力監視装置を提供することを目的とする。
本発明は、1つの所定の電力供給エリア内に配置された1又は複数の端末装置それぞれにおける消費電力量を測定する電力監視システムであって、所定の電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置とを電気的につなぐと共に、前記電力供給部から前記1又は複数の端末装置それぞれまでの1又は複数の電力供給ラインを構成する1又は複数の電線と、前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置との間に接続され、前記1又は複数の端末装置により所定時間において消費された総電力値を計測すると共に、前記総電力値を出力する積算電力量計と、前記積算電力量計から出力された前記総電力値に関する総電力値情報が入力される第1入力部と、前記積算電力量計と前記1又は複数の端末装置とをつなぐ前記1又は複数の電線に対して非接触で配置されると共に前記1又は複数の電力供給ラインそれぞれに対して1つ配置され、前記1又は複数の電力供給ラインそれぞれを構成する電線に流れる電流値を計測して出力する1又は複数の電流計測部と、前記1又は複数の電流計測部から出力された前記電流値が入力される第2入力部と、前記第1入力部により入力された前記総電力値を記憶する第1記憶部と、前記第2入力部により入力された前記電流値を記憶する第2記憶部と、前記第2記憶部に記憶された前記1又は複数の電流値の総和に対する各電流値の割合と、前記第1記憶部に記憶された前記総電力値とに基づいて前記端末装置が消費した所定時間における電力値を算出する処理部と、を備える電力監視システムに関する。
また、前記電流計測部は、前記電線に非接触で配置されるクランプ式電流計であることが好ましい。
また、前記複数の端末装置それぞれに接続される前記複数の電線は、分岐接続部を介して前記積算電力量計に接続され、前記電流計測部は、前記分岐接続部と前記積算電力量計との間の前記電線に配置されることが好ましい。
また、前記積算電力量計に流れる総電流値を計測する総電流計測器部と、を更に備えることが好ましい。
また、前記積算電力量計と前記総電力値とを互いに関連付けて記憶すると共に、前記端末装置と前記処理部により算出された前記電力値とを互いに関連付けて記憶する第3記憶部と、前記第3記憶部に記憶された前記1又は複数の電力値を前記1又は複数の端末装置に対応付けて対比可能に解析処理する解析部と、前記解析部による解析処理結果を表示する結果表示部と、を備えることが好ましい。
また、前記解析部は、前記電力値の変化を時間変化に基づいて解析処理することが好ましい。
また、前記積算電力量計は、前記複数の電力供給エリアそれぞれに配置され、前記解析部は、前記複数の電力供給エリアにおける前記複数の電力値を対比可能に解析処理することが好ましい。
また、接続線を介して前記積算電力量計に接続される入力端子部を備え、前記第1入力部には、前記入力端子部及び前記接続線を介して前記総電力値情報が入力されることが好ましい。
また、前記総電力値を入力可能な入力操作部を備え、前記第1入力部には、前記入力操作部を介して前記総電力値情報が入力されることが好ましい。
また、総電力値を含む画像を表示する計測表示部を有する前記積算電力量計の近傍に配置され、前記計測表示部に表示された前記総電力値を含む画像を撮像すると共に、前記総電力値を含む画像の画像情報を出力する撮像部と、前記撮像部からの前記画像情報を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記画像情報を記憶する第4記憶部と、前記第4記憶部により記憶された前記画像情報を解析処理して、総電力値の画像情報を総電力値に関する数値情報である総電力値情報に変換する変換部と、を備え、前記第1入力部には、前記変換部により変換された前記総電力値情報が入力されることが好ましい。
また、1つの所定の電力供給エリア内に配置された1又は複数の端末装置それぞれにおける消費電力量を測定し、所定の電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置とを電気的につなぐと共に、前記電力供給部から前記1又は複数の端末装置それぞれまでの1又は複数の電力供給ラインを構成する1又は複数の電線と、前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置との間に接続され、前記1又は複数の端末装置により所定時間において消費された総電力値を計測すると共に、前記総電力値を出力する積算電力量計と、を備える電力監視システムに用いられる電力監視装置であって、前記積算電力量計から出力された前記総電力値に関する総電力値情報が入力される第1入力部と、前記積算電力量計と前記1又は複数の端末装置とをつなぐ前記1又は複数の電線に対して非接触で配置されると共に前記1又は複数の電力供給ラインそれぞれに対して1つ配置され、前記1又は複数の電力供給ラインそれぞれを構成する電線に流れる電流値を計測して出力する1又は複数の電流計測部と、前記1又は複数の電流計測部から出力された前記電流値が入力される第2入力部と、前記第2入力部により入力された前記1又は複数の電流値の総和に対する各電流値の割合と、前記第1入力部に入力された前記総電力値とに基づいて前記端末装置が消費した所定時間における電力値を算出する処理部と、を備える電力監視装置に関する。
また、1つの所定の電力供給エリア内に配置された複数の端末装置それぞれにおける消費電力量を測定すると共に前記電力供給エリア内における消費電力量の不均衡を調整する電力監視システムであって、複数の電力供給相のうちのいずれかの電力供給相により前記複数の端末装置それぞれに所定の電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部と前記複数の端末装置とを電気的につなぐと共に、前記電力供給部から前記複数の端末装置それぞれまでの複数の電力供給ラインを構成する複数の電線と、前記電力供給部と前記複数の端末装置との間に接続される積算電力量計と、前記積算電力量計と前記複数の端末装置とをつなぐ前記複数の電線に対して非接触で配置されると共に前記複数の電力供給ラインそれぞれに対して1つ配置され、前記複数の電力供給ラインそれぞれを構成する電線に流れる電流値を計測して出力する複数の電流計測部と、前記複数の電流計測部から出力された前記電流値が入力される第2入力部と、前記第2入力部により入力された前記電流値を記憶する第2記憶部と、前記複数の電力供給ラインそれぞれに対して1つ配置され、前記複数の端末装置それぞれに電力を供給する電力供給相を一の電力供給相から他の電力供給相に切り替え可能な複数の切り替え部と、前記第2記憶部により記憶される前記電流値を各電力供給相ごとに加算すると共に各電力供給相における加算結果値を比較して、各電力供給相同士における消費電力量の不均衡を判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、前記切り替え部を制御する制御部と、を備える電力監視システムに関する。
また、1つの所定の電力供給エリア内に配置された1又は複数の端末装置それぞれの故障を検知する電力監視システムであって、複数の電力供給相における全ての電力供給相により前記1又は複数の端末装置それぞれに所定の電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置とを電気的につなぐと共に、前記電力供給部から前記1又は複数の端末装置それぞれまでの複数の電力供給ラインを構成する複数の電線と、前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置との間に接続される積算電力量計と、前記積算電力量計と前記1又は複数の端末装置とをつなぐ前記複数の電線に対して非接触で配置されると共に、前記複数の電力供給ラインそれぞれを構成する前記複数の電線に流れる電流値を計測して出力する複数の電流計測部と、前記複数の電流計測部から出力された前記電流値が入力される第2入力部と、前記第2入力部により入力された前記電流値を記憶する第2記憶部と、前記第2記憶部に記憶された前記電流値に基づいて前記1又は複数の端末装置それぞれの故障を検知する故障検知部と、を備える電力監視システムに関する。
本発明によれば、電流計測部を有し、各端末装置の消費電力値を簡易に測定可能な電力監視システム及び電力監視装置を提供することができる。
第1実施形態における電力監視システムSの概略について説明する図である。 第1実施形態における電力監視システムSの電力供給ライン群Lを説明する摸式的な図である。 第1実施形態における第1部屋R1について説明する図である。 第1実施形態におけるコンセント群400に接続された端末装置群300が消費する電流をクランプ式電流計群600で計測する図である。 第1実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。 第1実施形態における電力監視システムSにおける電力監視装置1に表示されるグラフの一例を示す図である。 第2実施形態における積算電力量計510の計測表示部800の数字データをカメラ810の撮像により総電力値P1に変換する構成を説明する図である。 第2実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。 第3実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。 第4実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。 その他の実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1Aから図5により電力監視システムSについて説明する。図1Aは、第1実施形態における電力監視システムSの概略について説明する図である。図1Bは、第1実施形態における電力監視システムSの電力供給ラインL群を説明する模式的な図である。図2は、第1実施形態における第1部屋R1について説明する図である。図3は、第1実施形態におけるコンセント群400に接続された端末装置群300が消費する電流をクランプ式電流計群600で計測する図である。図4は、第1実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。図5は、第1実施形態における電力監視システムSにおける電力監視装置1に表示されるグラフの一例を示す図である。
図1Aに示すように、電力監視システムSは、ビルBにおいて複数の電力供給エリアとしての所定の部屋R1、R2、R3に配置された端末装置群300と、それぞれに所定の電力を供給する複数の電力供給部110、120、130と、電線群200と、複数の電力供給部110、120、130と端末装置群300との間に接続される積算電力量計群500と、端末装置群300を接続可能なコンセント群400と、電力監視装置1と、を備える。
複数の電力供給部110、120、130は、第1部屋R1に電力を供給する第1電力供給部110と、第2部屋R2に配置される第2電力供給部120と、第3部屋R3に配置される第3電力供給部130と、を有する。複数の電力供給部110、120、130は、ビルBの外部から供給される電力を単相3線式の配電方式により端末装置群300へ供給する。複数の電力供給部110、120、130それぞれは、複数の電線210a、220a、230aを介して積算電力量計群500に接続される。
積算電力量計群500は、第1部屋R1に配置される第1積算電力量計510と、第2部屋R2に配置される第2積算電力量計520と、第3部屋R3に配置される第3積算電力量計530と、を有する。積算電力量計群500は、ビルBの複数の所定の部屋R1、R2、R3それぞれにおける積算電力値P1、P2、P3それぞれを計測して出力する。
図1Bに示すように、電線群200は、電力供給部110、120、130と端末装置群300とを電気的につなぐように構成される。電線群200は、電力供給部110、120、130から端末装置群300それぞれまでの1又は複数の電力供給ライン群Lを構成する。
本実施形態においては、第1部屋R1において、第1エアコン電力供給ラインL311は、第1電力供給部110と第1エアコン311とを電気的につなぐ。同様に、第1パソコン電力供給ラインL312、電灯電力供給ラインL313、第1テレビ電力供給ラインL314、冷蔵庫電力供給ラインL315それぞれは、第1電力供給部110と、第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314、冷蔵庫315それぞれと、を電気的につなぐ。
具体的には、第1エアコン電力供給ラインL311は、第1電力供給部110側から、電線210a、210b、211により構成される。また、第1パソコン電力供給ラインL312、電灯電力供給ラインL313、第1テレビ電力供給ラインL314、冷蔵庫電力供給ラインL315それぞれは、第1電力供給部110側から、共通の構成要素である電線210a、210bと、電線212、213、214、215それぞれと、により構成される。
また、第2部屋R2において、第2Aパソコン電力供給ラインL321、第2エアコン電力供給ラインL322、第2Bパソコン電力供給ラインL323、第2テレビ電力供給ラインL324それぞれは、第2電力供給部120と、第2Aパソコン321、第2エアコン322、第2Bパソコン323、第2テレビ324それぞれと、を電気的につなぐ。
具体的は、第2Aパソコン電力供給ラインL321、第2エアコン電力供給ラインL322それぞれは、第2電力供給部120側から、共通の構成要素である電線220a、220b、221と、電線221a、221bそれぞれと、により構成される。また、第2Bパソコン電力供給ラインL323、第2テレビ電力供給ラインL324それぞれは、第2電力供給部120側から、共通の構成要素である電線220a、220bと、電線222、223それぞれと、により構成される。
また、第3部屋R3において、第3Aパソコン電力供給ラインL331、第3Bパソコン電力供給ラインL332、第3Cパソコン電力供給ラインL333、第3Dパソコン電力供給ラインL334、第3Eパソコン電力供給ラインL335、第3Fパソコン電力供給ラインL336、第3エアコン電力供給ラインL337それぞれは、第3電力供給部130と、第3Aパソコン331、第3Bパソコン332、第3Cパソコン333、第3Dパソコン334、第3Eパソコン335、第3Fパソコン336、第3エアコン337それぞれと、を電気的につなぐ。
具体的には、第3Aパソコン電力供給ラインL331、第3Bパソコン電力供給ラインL332、第3Cパソコン電力供給ラインL333は、第3電力供給部130側から、共通の構成要素である電線230a、230b、231と、電線231a、231b、231cそれぞれと、により構成される。また、第3Dパソコン電力供給ラインL334、第3Eパソコン電力供給ラインL335、第3Fパソコン電力供給ラインL336それぞれは、第3電力供給部130側から、共通の構成要素である電線230a、230b、232と、電線232a、232b、232cそれぞれと、により構成される。また、第3エアコン電力供給ラインL337は、第3電力供給部130側から、電線230a、230b、233により構成される。
図1Aに示すように、コンセント群400は、端末装置群300を接続可能な接続部として機能すると共に、分岐部として機能する。コンセント群400それぞれには、端末装置群300が接続される。なお、本発明に係る電力監視システムSにおいては、コンセントに端末装置が接続されていなくてもよい。
端末装置群300は、第1部屋R1に配置される第1端末装置群310と、第2部屋R2に配置される第2端末装置群320と、第3部屋R3に配置される第3端末装置群330と、を有する。
端末装置群300を中心とする各部屋R1、R2、R3毎の構成の詳細については後に詳述する。
図2及び図4に示すように、電力監視装置1は、電力監視システムSに用いられる電力量を測定する装置である。電力監視装置1は、電力監視装置本体1aと、電流計測部としてのクランプ式電流計群600と、を有する。
図4に示すように、電力監視装置本体1aは、第1入力部710と、第2入力部720と、入力端子部としての第1入力端子部711と、第2入力端子部721と、入力操作部712と、第1記憶部731と、第2記憶部735と、第3記憶部736と、処理部741と、解析部742と、結果表示部750と、を備える。
図1A及び図2に示すように、電力監視装置1におけるクランプ式電流計群600は、有線又は無線で電力監視装置本体1aに接続される。本実施形態においては、クランプ式電流計群600は、接続線としての第2ケーブル7を介して電線群200に配置される。クランプ式電流計群600は、電線群200における電線それぞれに流れる所定時間における電流値群I200を測定する。クランプ式電流計群600で測定した電流値群I200は、クランプ式電流計の内部で所定の処理がされることにより電流値データとなる。ここで、電線群200における電線それぞれに流れる電流値は、電線に接続される端末装置が消費する電流値と一致する。従って、端末装置に接続される電線に流れる電流値を測定することにより、所定の電線に対応する所定の端末装置が消費する電流値を求めることができる。
本実施形態においては、クランプ式電流計それぞれは、電線群200における電線それぞれに非接触で配置されるクランプ式の電流計により構成される。クランプ式電流計群600は、電線群200に流れる電流値群I200を計測することにより、端末装置群300が消費する電流値群I200を計測する。計測された電流値群I200は、第2ケーブル7を介して電力監視装置本体1aへ出力される。そして、第2入力部720には、クランプ式電流計群600により計測された電流値群I200それぞれが第2入力端子部721を介して入力される。
図4に示すように、第1入力部710には、積算電力量計510、520、530それぞれの合計の総電力値P1、P2、P3の数値データそれぞれが第1入力端子部711を介して入力される。また、入力操作部712は、例えば、手入力等の操作により、積算電力量計510、520、530それぞれの合計の総電力値P1、P2、P3の数値データを第1入力部710に入力するためのインターフェースとして機能する。
なお、本実施形態においては、第1入力部710には、第1入力端子部711を介して数値データが入力されると共に、入力操作部712を介して数値データが入力される構成としているが、これに限定されない。第1入力部710に数値データが入力される態様として、第1入力端子部711を介してのみ数値データが入力される態様又は入力操作部712を介してのみ数値データが入力される態様のいずれか一方の態様であってもよい。
第1記憶部731は、第1入力部710により入力された総電力値P1、P2、P3を記憶する。第2記憶部735は、第2入力部720により入力された電流値群I200を記憶する。第3記憶部736は、積算電力量計510、520、530と総電力値P1、P2、P3とを関連付けて記憶する。また、第3記憶部736は、端末装置群300と処理部741により算出された電力値Pとを関連付けて記憶する。
処理部741は、第1記憶部731に記憶された総電力値P1、P2、P3と第2記憶部735とに記憶された電流値群I200に基づいて端末装置群300が消費する所定時間における電力値群P300を算出する。
結果表示部750は、第3記憶部736に記憶された電力値Pを解析処理する解析部742による解析処理結果を表示する。
ここで、各部屋R1、R2、R3の構成について、電線群200、電線群200に接続される端末装置群300、その電線群200に流れる端末装置群300の消費電流としての電流値群I200及びクランプ式電流計群600を中心に更に詳述する。
まず、図1A及び図2により、第1部屋R1における構成について詳細に説明する。
図1に示すように、第1部屋R1には、第1電力供給部110により電力が供給される。第1電力供給部110には、第1端末装置群310が電線群210を介して接続される。第1部屋R1における第1端末装置群310は、第1エアコン311と、第1パソコン312と、電灯313と、第1テレビ314と、冷蔵庫315と、を備える。第1部屋R1における第1端末装置群310には、電線群210を介して電力供給部110から所定の電力が供給される。
第1積算電力量計510は、第1電力供給部110と第1端末装置群310との間に配置され、第1部屋R1における第1端末装置群310により消費される所定時間における合計の総電力値P1を計測する。第1積算電力量計510の一次側(電力を供給する側)には、電線210aを介して第1電力供給部110が接続される。第1積算電力量計510の二次側(第1端末装置群310側)には、電線210bを介して第1端末装置群310が接続される。
第1積算電力量計510の二次側に接続される電線210bは、途中で5本の電線211、212、213、214、215に分岐される。分岐された5本の電線211、212、213、214、215それぞれは、5つのコンセント411、412、413、414、415それぞれに接続される。そして、5つのコンセント411、412、413、414、415それぞれには、第1エアコン311、第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314及び冷蔵庫315それぞれが接続される。
図1A、図1B及び図2に示すように、第1部屋R1において、クランプ式電流計611は、第1エアコン電力供給ラインL311に対して1つ配置される。具体的には、クランプ式電流計611は、第1エアコン電力供給ラインL311の電線211に対して配置される。クランプ式電流計611は、電線211に対して配置されることにより、電線211に流れる電流値I211を計測する。電線211に所定時間に流れる電流値I211は、電線211に接続される第1エアコン311が所定時間に消費する電流値と一致する。
また、同様に、クランプ式電流計612、613、614、615それぞれは、第1パソコン電力供給ラインL312、電灯電力供給ラインL313、第1テレビ電力供給ラインL314、冷蔵庫電力供給ラインL315それぞれに対して1つ配置される。具体的には、クランプ式電流計612、613、614、615それぞれは、電線212、213、214、215それぞれに対して配置される。クランプ式電流計612、613、614、615それぞれは、第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314及び冷蔵庫315が消費する電流値I212、I213、I214、I215それぞれを計測する。
また、総電流計測器部としてのクランプ式総電流計610は、電線210bに対して配置される。クランプ式総電流計610は、第1部屋R1における積算電力量計510に接続される第1端末装置群310が所定時間に消費する総電流値I210bを計測する。
ここで、第1部屋R1における電線210bは、5本の電線211、212、213、214、215に分岐している。そのため、電線210bに流れる総電流値I210bは、(1)式によって表される。
I210b=I211+I212+I213+I214+I215・・・(1)
次に、A1及び図3により、第2部屋R2における構成について説明する。
図1Aに示すように、第2部屋R2における構成は、第1部屋R1における構成とは、第2端末装置群320の構成及び電線群220の配線構成の点で異なる。
第2部屋R2には、第2電力供給部120により電力が供給される。電力供給部120には、第2端末装置群320が電線群220を介して接続される。第2部屋R2における第2端末装置群320は、第2Aパソコン321と、第2エアコン322と、第2Bパソコン323と、第2テレビ324と、を備える。第2部屋R2における第2端末装置群320には、電線群220を介して電力供給部120から所定の電力が供給される。
第2積算電力量計520は、第2電力供給部120と第2端末装置群320との間に配置され、第2部屋R2における第2端末装置群320により消費される所定時間における合計の総電力値P2を計測する。第2積算電力量計520の一次側(電力を供給する側)には、電線220aを介して第2電力供給部120が接続される。第2積算電力量計520の二次側(第2端末装置群320側)には、電線220bを介して第2端末装置群320が接続される。
第2積算電力量計520の二次側に接続される電線220bは、途中で3本の電線221、222、223に分岐される。分岐された3本の電線221、222、223それぞれは、第3Aコンセント421、第3Bコンセント422、第3Cコンセント423それぞれに接続される。
図3に示すように、分岐接続部としての第2Aコンセント421には、2本の電線221a、221bが接続される。第2Aコンセント421は、1本の電線221を2本の電線221a、221bに分岐する分岐接続部として機能する。一方の電線221aは、第2Aパソコン321における第2Aコンセント421への接続線として構成される。他方の電線221bは、第2エアコン322における第2Aコンセント421への接続線として構成される。
また、図1Aに示すように、電線222は、第2Bパソコン323に接続される。電線223は、第2テレビ324に接続される。
図1A及び図1Bに示すように、第2部屋R2において、クランプ式電流計621aは、第1Aパソコン電力供給ラインL321に対して1つ配置される。クランプ式電流計621aは、第1Aパソコン電力供給ラインL321の電線221aに配置される。クランプ式電流計621aは、電線221aに流れる電流値I221aを計測する。電線221aに所定時間に流れる電流値I221aは、電線221aに接続される第2Aパソコン321が所定時間に消費する電流値と一致する。
同様に、クランプ式電流計621b、622、623それぞれは、第2エアコン電力供給ラインL322、第2Bパソコン電力供給ラインL323、第2テレビ電力供給ラインL324それぞれに対して1つ配置される。クランプ式電流計621b、622、623それぞれは、電線221b、222、223それぞれに対して配置される。クランプ式電流計621b、622、623それぞれは、第2エアコン322、第2Bパソコン323、第2テレビ324それぞれが消費する電流値I221b、I222、I223それぞれを計測する。
また、図3に示すように、クランプ式電流計621は、電線221に対して配置される。クランプ式電流計621は、コンセント421に接続される第2Aパソコン321及び第2エアコン322が所定時間に消費する合計の電流値I221を計測する。ここで、電線221は、コンセント421を介して2本の電線221a、221bに分岐している。そのため、電線221に流れる合計の電流値I221は、(2)式で表される。
I221=I221a+I221b・・・(2)
また、図1Aに示すように、総電流計測器部としてのクランプ式総電流計620は、電線220bに対して配置される。クランプ式総電流計620は、第2部屋R2における積算電力量計520に接続される第2端末装置群320が所定時間に消費する総電流値I220を計測する。
ここで、第2部屋R2における電線220bは、3本の電線221、222、223に分岐している。そのため、電線220bに流れる総電流値I220bは、(3)式によって表される。また、総電流値I220bは、(2)式により、(4)式でも表される。
I220b=I221+I222+I223・・・(3)
I220b=(I221a+I221b)+I222+I223・・・(4)
次に、図1Aにより、第3部屋R3における構成について説明する。
図1Aに示すように、第3部屋R3における構成は、第1部屋R1における構成とは、第3端末装置群330の構成及び電線230の配線構成の点で異なる。
第3部屋R3には、第3電力供給部130により電力が供給される。電力供給部130には、第3端末装置群330が電線230を介して接続される。第3部屋R3における第3端末装置群330は、第3Aパソコン331と、第3Bパソコン332と、第3Cパソコン333と、第3Dパソコン334と、第3Eパソコン335と、第3Fパソコン336と、第3エアコン337と、を備える。第3部屋R3における第3端末装置群330には、電線230を介して電力供給部130から所定の電力が供給される。
第3積算電力量計530は、第3電力供給部130と第3端末装置群330との間に配置され、第3部屋R3における第3端末装置群330により消費される所定時間における合計の総電力値P3を計測する。第3積算電力量計530の一次側(電力を供給する側)には、電線230aを介して第3電力供給部130が接続される。第3積算電力量計530の二次側(第3端末装置群330側)には、電線230bを介して第3端末装置群330が接続される。
第3積算電力量計530の二次側に接続される電線230bは、途中で3本の電線231、232、233に分岐される。分岐された3本の電線231、232、233それぞれは、分岐接続部としての第3Aコンセント431、分岐接続部としての第3Bコンセント432、第3Cコンセント433それぞれに接続される。
第3Aコンセント431には、3本の電線231a、231b、231cが接続される。第3Aコンセント431は、1本の電線231を3本の電線231a、231b、231cに分岐する分岐接続部として機能する。電線231aには、第3Aパソコン331が接続される。電線231bには、第3Bパソコン332が接続される。電線231cには、第3Cパソコン333が接続される。
同様に、第3Bコンセント432には、3本の電線232a、232b、232cが接続される。第3Bコンセント432は、1本の電線232を3本の電線232a、232b、232cに分岐する分岐接続部として機能する。電線232aには、第3Dパソコン334が接続される。電線232bには、第3Eパソコン335が接続される。電線232cには、第3Fパソコン336が接続される。
また、電線233は、第3エアコン337に接続される。
図1Bに示すように、第3部屋R3において、クランプ式電流計631aは、第3Aパソコン電力供給ラインL331に対して1つ配置される。具体的には、クランプ式電流計631aは、第3Aパソコン電力供給ラインL331の電線231aに対して配置される。クランプ式電流計631aは、電線231aに流れる電流値I231aを計測する。電線231aに所定時間に流れる電流値I231aは、電線231aに接続される第3Aパソコン331が所定時間に消費する電流値と一致する。
同様に、クランプ式電流計631b、631c、632a、632b、632c、633それぞれは、第3Bパソコン電力供給ラインL332、第3Cパソコン電力供給ラインL333、第3Dパソコン電力供給ラインL334、第3Eパソコン電力供給ラインL335、第3Fパソコン電力供給ラインL336、第3エアコン電力供給ラインL337それぞれに対して1つ配置される。具体的には、クランプ式電流計631b、631c、632a、632b、632c、633それぞれは、電線231b、231c、232a、232b、232c、233それぞれに対して配置される。クランプ式電流計631b、631c、632a、632b、632c、633それぞれは、第3Bパソコン332、第3Cパソコン333、第3Dパソコン334、第3Eパソコン335、第3Fパソコン336、第3エアコン337それぞれが消費する電流値I231b、I231c、I232a、I232b、I232c、I233それぞれを計測する。
また、図1Aに示すように、クランプ式電流計631は、電線231に対して配置される。クランプ式電流計631は、第3Aコンセント431に接続される第3Aパソコン331、第3Bパソコン332及び第3Cパソコン333が所定時間に消費する合計の電流値I231を計測する。ここで、電線231は、第3Aコンセント431を介して3本の電線231a、231b、231cに分岐する。そのため、電線231に流れる合計の電流値I231は、(5)式によって表される。
I231=I231a+I231b+I231c・・・(5)
また、クランプ式電流計632は、電線232に対して配置される。クランプ式電流計632は、第3Bコンセント432に接続される第3Dパソコン334、第3Eパソコン335及び第3Fパソコン336が所定時間に消費する合計の電流値I632を計測する。ここで、電線232は、第3Bコンセント432を介して3本の電線232a、232b、232cに分岐する。そのため、電線232に流れる合計の電流値I232は、(6)式によって表される。
I232=I232a+I232b+I232c・・・(6)
また、総電流計測器部としてのクランプ式総電流計630は、電線230bに対して配置される。クランプ式総電流計630は、部屋R3における積算電力量計530に接続される第3端末装置群330が所定時間に消費する総電流値I230bを計測する。ここで、電線230bは、3本の電線231、232、233に分岐している。そのため、電線230bに流れる総電流値I230bは、(7)式によって表される。また、総電流値I230bは、(5)及び(6)式により、(8)式でも表される。
I230b=I231+I232+I233・・・(7)
I230b=(I231a+I231b+I231c)+(I232a+I232b+I232c)+I233・・・(8)
次に、図4により、電力監視装置1における、第1入力部710、第2入力部720、第1記憶部731、第2記憶部735、処理部741、解析部742及び結果表示部750に関連する構成を中心に詳述する。
図4に示すように、第1入力部710には、積算電力量計群500により計測された所定時間における積算電力量計510、520、530それぞれの合計の総電力値P1、P2、P3に関する総電力値情報それぞれが入力される。
具体的には、第1部屋R1において、第1積算電力量計510は、第1端末装置群310により消費される所定時間における合計の総電力値P1を計測して、総電力値P1を出力する。第1積算電力量計510により出力された総電力値P1に関する総電力値情報は、第1ケーブル6及び第1入力端子部711を介して第1入力部710に入力される。総電力値P1に関する総電力値情報は、例えば、第1積算電力量計510により計測された電力値における実効値の数値データで第1積算電力量計510から出力されて第1入力部710に入力される。
また、同様に、第2部屋R2、第3部屋R3それぞれにおいても、対応する第2積算電力量計520、第3積算電力量計530それぞれにより計測された総電力値P2、P3に関する総電力量情報が、第1ケーブル6及び第1入力端子部711を介して第1入力部710に入力される。
第1記憶部731は、第1入力部710により入力された積算電力量計510、520、530それぞれの合計の総電力値P1、P2、P3を記憶する。
第2入力部720には、前述のクランプ式電流計群600により計測された所定時間における端末装置群300により消費される電流値Iが入力される。
具体的には、前述の通り、第1部屋R1において、クランプ式電流計611、612、613、614、615それぞれは、電線211、212、213、214、215に流れる電流値I211,I212、I213、I214、I215それぞれを計測することにより、第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314及び冷蔵庫315が消費する電流値I212、I213、I214、I215それぞれを計測する(図1A参照)。
クランプ式電流計611、612、613、614、615それぞれは、それぞれの計測値としての電流値I211、I212、I213、I214、I215を出力する。クランプ式電流計611、612、613、614、615それぞれにより出力された電流値I211、I212、I213、I214、I215それぞれは、第2ケーブル7及び第2入力端子部721を介して第2入力部720に入力される。電流値Iは、例えば、クランプ式電流計により計測された電流値の実効値で出力される。
また、同様に、第2部屋R2、第3部屋R3それぞれにおいても、クランプ式電流計群600により計測された電流値群I200が、第2ケーブル7及び第2入力端子部721を介して第2入力部720に入力される。
第2記憶部735は、第2入力部720により入力された電流値Iそれぞれを記憶する。
処理部741は、第2記憶部735に記憶された複数の電流値Iの総和に対する各電流値の割合と、第1記憶部731に記憶された総電力値P1、P2、P3とに基づいて端末装置が消費した所定時間における電力値を算出する。
一例として、第1部屋R1における第1エアコン311の消費電力値を算出する処理部741による処理を説明する。
第1部屋R1において、処理部741は、第2記憶部735に記憶された電流値I211、I212、I213、I214、I215の総和を算出する。総和は、(9)によって表される。
I211+I212+I213+I214+I215・・・(9)
ここで、第1記憶部731に記憶された第1部屋R1における第1積算電力量計510の計測値は、総電力値P1である。
そして、例えば、第1部屋R1における第1エアコン311が消費する電力値P311は、第1エアコン311接続される電線211に流れる電流値I211により算出できる。従って、第1エアコン311の消費電力値P311は、(10)により算出される。
P311=P1×I211/(I211+I212+I213+I214+I215)・・・(10)
以上の所定の端末装置における処理部741による電力値の算出方法に関して詳細に説明する。
例えば、本実施形態においては、単相3線式の配電方式により各部屋R1、R2、R3に電力を供給している。
図2に示すように、単相3線式の配電方式は、例えば、単相変圧器の二次側の中間点から電圧の掛からない接地(G)がされた中性線と、単相変圧器の二次側の両端の端子から位相が逆の対地電圧100Vの電圧が掛かった電圧線2本と、を引き出した3本の電線により構成される。電圧線同士を接続してAC200V用の端末装置等への電力供給部とする。また、電圧線と中性線を接続してAC100V用の端末装置等への電力供給部とする。本実施形態においては、電圧線と中性線を接続してAC100V用の端末装置等への電力供給部とする。
本実施形態においては、各端末装置には、AC100V(実効値)の電圧値Vが印加される。ここで、端末装置に流れる電流値をI、力率をcosθとすると、消費電力Pは、(11)式により定まる。
P=VIcosθ・・・(11)
例えば、第1部屋R1においては、図1Aに示すように、第1部屋R1に配置される各端末装置の消費電力値をP311、P312、P313,P314、P315、力率をcosθとすると、P311=V・I211cosθ、P312=V・I212cosθ、P313=V・I213cosθ、P314=V・I214cosθ、P315=V・I215cosθと表される。
ところで、部屋全体での消費電力値と、部屋に配置される端末装置それぞれの消費電力値それぞれがわかれば、合計の消費電力値を所定の端末装置の電力値の比率で配分することにより、所定の端末装置における消費電力値を算出できる。
例えば、第1部屋R1においては、第1エアコン311により消費される電力P311を算出する場合には、第1部屋R1に配置される全ての端末装置の合計の総電力値P1を、第1エアコン311、第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314、冷蔵庫315の合計の電力値(P311+P312+P313+P314+P315)に対する第1エアコン311の電力値P311の比率により配分する。これにより、第1エアコン311の消費する電力値P311を算出できる。例えば、(12)式のように、電力値P311を算出できる。
P311=P1×P311/(P311+P312+P313+P314+P315)・・・(12)
また、(12)式を(11)式により書き換えた場合、P311=V・I211cosθ、P312=V・I212cosθ、P313=V・I213cosθ、P314=V・I214cosθ、P315=V・I215cosθより、(13)式が得られる。
P311=P1×V・I211cosθ/(V・I211cosθ+V・I212cosθ+V・I213cosθ+V・I214cosθ+V・I215cosθ)・・・(13)
この場合、消費電力値P311は、電流値I、電圧値V、力率cosθを測定しなければ算出できない。
ここで、各端末装置へ印加される電圧値Vを略同一とみなすこととする。また、各端末装置における力率cosθを全て同一とみなすこととする。
その結果、(13)式において、(14)式を得ることができる。
P311=P1×V・I211cosθ/{V・(I211+I212+I213+I214+I215)cosθ}=P1×I211/(I211+I212+I213+I214+I215)=・・・(14)
即ち、(14)式は、前述の(10)式と同一の式である。従って、(10)式により、第1部屋R1における第1エアコン311の消費電力値P311を算出できる。つまり、各端末装置の電圧値Vを計測する必要なく、各端末装置で消費される電力を算出できる。
このように、第1部屋R1における総電力値P1と、第1エアコン311、第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314、冷蔵庫315に対応する電線群210に流れる電流値群I210の総和に対する各電流値の割合と、に基づき、例えば、第1エアコン311が所定時間に消費する電力値P311を算出できる。
第1部屋R1における第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314、冷蔵庫315についても、同様に、処理部741の処理により消費電力値を算出できる。また、第2部屋R2及び第3部屋R3に配置される第2端末装置群320、第3端末装置群330についても同様に算出できる。
ここで、本発明の電力監視システムSは、前述のように、総電力値及び各電流値の連比に基づいて算出して各電流値の比率により配分して各端末装置で消費される電力値を算出する。そのため、各端末装置が消費する電力値を算出する場合には、その所定の部屋(エリア)に配置される全ての端末装置に対応する電線における電流値を、重複することなく且つ漏れることなく計測する必要がある。
例えば、第2部屋R2に配置される端末装置群320で消費される電力値P320を算出する場合、全ての端末装置群320に対応する電線群220のうちの電流値I221、I222、I223を用いて算出する場合と、電流値I221a、I221b、I222、I223を用いて算出する場合がある。なお、電流値I221、I221a、I221b、I222、I223を用いて各端末装置が消費する電力値を算出すると、前述の(2)式によりI221=I221a+I221bであることから、端末装置に対応する電線における電流値が重複しており各端末装置の電力値を正確に算出できない。従って、クランプ式電流計は、1つの電力供給ラインLに対して1つ配置されるという条件が必要である。
また、例えば、複数の端末装置の全ての端末装置について消費される電流値を漏れなく計測していない場合には、前述のように各電流値の総和に基づく各端末装置の消費電力値は、正しく得られない。
そこで、本実施形態は、積算電力量計に流れる総電流値を計測する構成を備える。
例えば、前述のように、図1Aに示すように、第1部屋R1においては、第1積算電力量計510の二次側に接続されると共に第1端末装置群310に分岐される前の電線210bに流れる電流値I210bをクランプ式総電流計610において計測する。同様に、第2部屋R2においては、第2積算電力量計520の二次側に接続されると共に第2端末装置群320に分岐する前の電線220bに流れる電流I220bをクランプ式総電流計620において計測する。第3部屋R3においても、第3積算電力量計530の二次側に接続されると共に第3端末装置群339に分岐する前の電線230bに流れる電流値I230bをクランプ式総電流計630において計測する。
ここで、積算電力量計に流れる総電流値は、積算電力量計に接続される全ての端末装置が消費する電流値の総和である。具体的には、各総電流値としての第1部屋R1における電流値I210b、第2部屋R2における電流値I220b、第2部屋R2における電流値I230bそれぞれは、各部屋に配置される端末装置群310、320、330それぞれの端末装置に対応する電線に流れる電流値の合計に一致する。
そこで、例えば、全ての端末装置における各電流値の合計値を算出した合計電流値と、クランプ式電流計により計測された積算電力量計に流れる総電流値とを対比する。そして、例えば、積算電力量計510、520、530に接続されているにも関わらず、消費電流値が計測されていない電線がある場合や、クランプ式電流計の故障等により端末装置の電流値が計測されてない場合に、電力監視装置1のCPU等で対比等することで正しい計測でないことを検知することができる。このように、積算電力量計に流れる総電流値を計測する構成を備えることで、クランプ式電流計が計測すべき全ての電線に対して配置され、各端末装置の消費電力値が正しく算出されることを確認できる。
次に、図4により、前述のように計測された各端末装置の消費電力値を解析処理する解析部742と、解析部742による解析処理結果を表示する結果表示部750と、について詳細に説明する。
図4に示すように、本発明の電力監視システムSは、第3記憶部736と、第3記憶部736に記憶された電力値群P300を端末装置群300に対応付けて対比可能に解析処理する解析部742と、解析部742による解析処理結果を表示する結果表示部750と、を備える。
第3記憶部736は、積算電力量計510、520、530と総電力値P1、P2、P3とを互いに関連付けて記憶する。また、第3記憶部736は、端末装置群300と処理部741により算出された電力値群P300とを互いに関連付けて記憶する。
具体的には、例えば、第1部屋R1においては、第3記憶部736は、第1積算電力量計510から入力された総電力値P1を、第1積算電力量計510に関連付けて記憶する。また、第3記憶部736は、前述の処理部741により算出された各端末装置について、第1エアコン311が消費した電力値P311を、第1エアコン311に関連付けて記憶する。また、同様に、第3記憶部736は、第1パソコン312が消費した電力値P312、電灯313が消費した電力値P313、第1テレビ314が消費した電力値P314、冷蔵庫315が消費した電力値P315それぞれを、第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314、冷蔵庫315それぞれに関連付けて記憶する。
また、第3記憶部736は、第2部屋R2、第3部屋R3においても同様に関連付けて記憶する。
解析部742は、第3記憶部736に記憶された各端末装置の電力値を、各端末装置に対応付けて対比可能に解析処理する。
具体的には、解析部742は、解析テーブルを有する。解析テーブルは、部屋R1、R2、R3と、部屋R1、R2、R3に配置された電線群200と、クランプ式電流計群600と、端末装置群300と、コンセント群400と、をそれぞれ対応付ける。解析部742は、解析テーブルの対応付けに基づき、例えば、第1部屋R1におけるクランプ式電流計611で計測した電線211が接続された第1エアコン311と、第3記憶部736に記憶された処理部741により処理された第1エアコン311の消費する電力値P311と、を対応付けして対比可能に解析処理をする。
解析処理としては、蓄積された電力値のデータに基づいて、部屋別の消費電力や、コンセント別の消費電力や、消費電力の経時的な変化等を視覚的に把握できるグラフや表を作成するための処理等を例示できる。
本実施形態においては、第3部屋R3には、各端末装置が接続されたコンセント431、432、433が3つ配置されている(図1A参照)。
解析部742は、この3つのコンセント431、432、433により各端末装置に分岐する前の3本の電線231、232、233に流れる電流値I231、I232、I233を測定することにより、3つのコンセント431、432、433それぞれに接続された全ての端末装置が消費する電力値の合計を算出する。そして、3つのコンセント431、432、433それぞれに接続された消費電力を対比可能に解析処理する。
例えば、第3部屋R3における第3Aコンセント431には、第3Aパソコン331、第3Bパソコン332、第3Cパソコン333が接続されている。第3部屋R3における第3Bコンセント432には、第3Dパソコン334、第3Eパソコン335、第3Fパソコン336が接続されている。第3部屋R3における第3Cコンセント433には、第3エアコン337が接続されている(図1A参照)。
解析部742は、前述の解析テーブルの対応付けに基づいて、第3Aパソコン331、第3Bパソコン332及び第3Cパソコン333が接続された第3Aコンセント431と、第3Dパソコン334、第3Eパソコン335、第3Fパソコン336が接続された第3Bコンセント432と、第3エアコン337が接続された第3Cコンセント433と、を、前述の処理部741により処理された各端末装置の消費する電力値に対応付けして対比可能に解析処理をする。
また、解析部742は、第1部屋R1、第2部屋R2、第3部屋R3それぞれでの消費電力P1、P2、P3を対比可能に解析処理する。
また、解析部742は、例えば、1つの端末装置としての第1部屋R1における第1エアコン311や第1パソコン312の時間の変化に基づく電力値P311、P312の変化を解析処理する。
電力監視装置1における結果表示部750は、解析部742による解析処理結果に表示する。これにより、各部屋R1、R2、R3や、各端末装置群300や、各コンセント群400での消費電力を視覚的に把握できる。
本実施形態においては、図5(A)に示すように、結果表示部750は、例えば、第1部屋R1、第2部屋R2、第3部屋R3で消費される総電力値P1、P2、P3を視覚的に対比可能にグラフで表示できる。そのため、部屋別の消費電力値の対比が容易である。
また、図5(B)に示すように、結果表示部750は、例えば、第3部屋R3における第3Aコンセント431、第3Bコンセント432、第3Cコンセント433で消費される電力値を視覚的に対比可能にグラフで表示できる。そのため、コンセント別の消費電力値の対比が容易である。
また、図5(C)に示すように、結果表示部750は、例えば、第1部屋R1における第1エアコン311、第1パソコン312での消費電力の時間的な変化を視覚的にグラフで表示できる。そのため、各端末装置の消費電力値の時間的な変化を容易に把握できる。
以上、説明した第1実施形態の電力監視システムS及び電力監視装置1によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、第2記憶部735に記憶された全ての複数の電流値の総和に対する各電流値の割合と、第1記憶部731に記憶された総電力値P1、P2、P3とに基づいて各端末装置が消費した所定時間における電力値P300を算出する処理部741を備える。そのため、端末装置群300により消費される電流値群I200を計測するだけで、簡易に各端末装置が消費した所定時間における電力値P300を算出することができる。
また、本実施形態によれば、電流計として電線に非接触で配置されるクランプ式電流計群600を用いるため、各端末装置に流れる電流値を簡易に計測できる。つまり、コスト面や作業負担も少なく本発明の電力監視システムSを構築することができる。
また、本実施形態によれば、コンセント群400により分岐される前の電線群200に流れる電流値群I200をクランプ式電流計群600で計測するので、コンセント群400に接続された全ての端末装置群300が消費する合計の電力値群P300を算出することができる。
また、本実施形態によれば、積算電力量計510、520、530に流れる総電流値I220a、I220b、I220cを測定することから、クランプ式電流計群600が全ての電線群200に対して配置されているか把握することができる。つまり、本発明の電力監視システムSが正しい状態で構築されているかを確認することができる。
また、本実施形態によれば、各端末装置群300の電力値群P300を各端末装置に対応付けて対比可能に解析処理する解析部742と、解析部742による解析処理結果を表示する結果表示部750と、を備える。そのため、各端末装置別の消費電力を視覚的に対比させて把握することができる。
また、本実施形態によれば、解析部742は、各端末装置の電力値の変化を時間変化に基づいて処理する。そのため、各端末装置の消費電力の経時変化を視覚的に把握することができる。
また、本実施形態によれば、第1部屋R1、第2部屋R2、第3部屋R3の複数の電力供給エリアを備える。そのため、部屋(エリア)別の消費電力を視覚的に対比させて把握することができる。
また、本実施形態によれば、第1ケーブル6を介して積算電力量計510、520、530に接続される第1入力端子部711を備える。そのため、第1入力部710には、積算電力量計510、520、530に計測された総電力値P1、P2、P3が容易に入力される。
また、本実施形態によれば、総電力値P1、P2、P3を入力可能な入力操作部712を備える。そのため、第1ケーブル6により積算電力量計510、520、530と電力監視装置1とが接続されていなくても、入力操作部712により容易に総電力値P1、P2、P3を入力することができる。
次に、図6及び図7により、第2実施形態に係る電力監視システムSについて説明する。図6は、第2実施形態における積算電力量計510の計測表示部800の数字データをカメラ810の撮像により総電力値P1に変換する構成を説明する図である。図7は、第2実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。
第2実施形態における電力監視システムSは、第1積算電力量計510の総電力値P1が第1入力部710へ入力される構成を除いて第1実施形態における電力監視システムSと同様の構成を有する。従って、第2実施形態については、総電力値P1が第1入力部710へ入力される構成を中心に説明し、他の構成要素の説明は省略する。
図6及び図7に示すように、第2実施形態における電力監視システムSは、総電力値を含む画像を表示する計測表示部800を有する第1積算電力量計510の近傍に配置されて、計測表示部800に表示された総電力値を含む画像を撮像すると共に、総電力値を含む画像の画像情報を出力する撮像部としてのカメラ810と、カメラ810からの画像情報を受信する受信部820と、受信部820により受信されたカメラ810により撮像された画像情報を記憶する第4記憶部としての撮像用メモリ部830と、撮像用メモリ部830により記憶された画像情報を解析処理して、総電力値の画像情報を総電力値に関する数値情報である総電力値情報に変換する変換部850と、を備える。
撮像用メモリ部830は、画像データ記憶部831と、数字テーブル記憶部832と、数値‐電力値変換テーブル記憶部833と、電力値データ記憶部834と、を有する。
画像データ記憶部831は、カメラ810により出力された撮像画像の画像データを記憶する。
数字テーブル記憶部832は、数字データと数字の形状情報とを関連付けて記憶する。数字テーブル記憶部832は、数字データと数字の形状情報とが対比された数字テーブルを記憶する。数字テーブル記憶部832に記憶される数字テーブルは、主に変換部850に利用される。
数字−電力値変換テーブル記憶部833は、数字テーブルによって変換された数字データを電力値に変換するための変換テーブルを記憶する。例えば、積算電力量計510により計測された電力値P1は、積算電力量計510の計測表示部800に表示される数字に電力値P1を算出するための倍率を乗ずることにより算出される。そのため、数字−電力値変換テーブル記憶部833は、倍率を乗じて電力値P1を算出するための変換テーブルを記憶する。数字−電力値変換テーブル記憶部833は、主に変換部850に利用される。例えば、変換部850は、表示部が所定方向に並んだ数字で計測値を表示する場合、所定方向に並んだ数字の画像に基づいて、数字の計測値を電力値P1に変換する。
本実施形態では、まず、カメラ810により、積算電力量計510の計測表示部800に表示された所定の方向に並んだ数字の画像を撮像する。そして、その画像データを画像データ記憶部831に記憶する。画像データ記憶部831に記憶された画像データは、数字テーブル記憶部832に記憶される数字テーブルの数字の形状情報と対比されて、変換部850により数字データに変換される。
そして、変換された数字データは、数字−電力値変換テーブル記憶部833に記憶された計測表示部800に表示される数字に電力値P1を算出するための倍率に基づいて、変換部850により電力値P1データに変換される。変換された電力値P1データは、電力値データ記憶部834に記憶される。
そして、変換部850に変換された積算電力量計510の総電力値P1が、第1入力部710に入力される。
以上、説明した第2実施形態の電力監視システムSによれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、例えば、カメラ810により第1積算電力量計510で計測された総電力値P1の画像情報を得ることができ、その総電力値P1の画像情報から数値情報に変換できる。そして、変換後の総電力値P1の数値情報を第1入力部710へ入力することができる。そのため、カメラ810を第1積算電力量計510の計測表示部800を撮像可能な位置に取り付けるだけで、第1入力部710へ総電力値P1の数値情報を入力することができる。つまり、本実施形態の電力監視システムSにおいて、第1入力部710へ入力される総電力値P1を出力する第1積算電力量計510を新たに購入して設置する必要がないので、コスト面や作業負担が少なく、既存の積算電力量計を利用して電力監視システムSを構築することができる。
次に、図8により、第3実施形態に係る電力監視システムSについて説明する。図8は、第3実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。
第3実施形態における電力監視システムSは、複数の切り替え部901、902、903、904、905、CPUにおける判定部としてのバランス判定部743及び制御部としてのスイッチ制御部744に関する構成を除いて第1実施形態における電力監視システムSと同様の構成を有する。従って、第3実施形態については、複数の切り替え部901、902、903、904、905、バランス判定部743及びスイッチ制御部744に関する構成を中心に説明し、他の構成要素の説明は省略する。
第3実施形態においては、図8により、第1部屋R1における構成を例に説明する。
図8に示すように、第3実施形態における電力監視システムSは、第1実施形態と同様に、単相3線式の配電方式による第1電力供給部110により第1部屋R1に電力を供給している。
具体的には、本実施形態の電力監視システムSは、単相変圧器の二次側の中間点から電圧の掛からない接地(G)がされた中性線と、単相変圧器の二次側の両端の端子から位相が逆の対地電圧100Vの電圧が掛かった電圧線2本と、を引き出した3本の電線を有する。詳細には、電力監視システムSは、接地(G)された中性線と一方の電線とにより構成されてAC100Vを供給する電力供給相としてのA相PAと、接地(G)された中性線と他方の電線とにより構成されてAC100Vを供給する電力供給相としてのB相PBとにより構成される。
図8に示すように、本実施形態における電力監視システムSは、複数の切り替え部としての第1エアコン切り替え部901と、第1パソコン切り替え部902と、電灯切り替え部903と、第1テレビ切り替え部904と、冷蔵庫切り替え部905と、を有する。複数の切り替え部901、902、903、904、905は、複数の電力供給ラインLそれぞれに1つ配置される。第1エアコン切り替え部901、第1パソコン切り替え部902、電灯切り替え部903、第1テレビ切り替え部904、冷蔵庫切り替え部905それぞれは、複数の端末装置群300それぞれに電力を供給する電力供給相PA、PBを一の電力供給相から他の電力供給相に切り替え可能に構成される。
エアコン切り替え部901、第1パソコン切り替え部902、電灯切り替え部903、第1テレビ切り替え部904、冷蔵庫切り替え部905それぞれは、基端子部T1S、T2S、T3S、T4S、T5Sと、A相選択端子部T1A、T2A、T3A、T4A、T5Aと、B相選択端子部T1B、T2B、T3B、T4B、T5Bと、スイッチ部SW1、SW2、SW3、SW4、SW5と、を有する。
基端子部T1S、T2S、T3S、T4S、T5Sそれぞれは、電線を介して第1エアコン311、第1パソコン312、電灯313、第1テレビ314、冷蔵庫315それぞれに接続されと共に、スイッチ部SW1、SW2、SW3、SW4、SW5それぞれの一端に接続される。
A相選択端子部T1A、T2A、T3A、T4A、T5Aそれぞれは、電線を介してA相PAに接続される。B相選択端子部T1B、T2B、T3B、T4B、T5Bそれぞれは、電線を介してB相PBに接続される。
スイッチ部SW1、SW2、SW3、SW4、SW5それぞれは、一端が基端子部T1S、T2S、T3S、T4S、T5Sそれぞれに接続され、他端がA相選択端子部T1A、T2A、T3A、T4A、T5A又はB相選択端子部T1B、T2B、T3B、T4B、T5Bを選択可能に構成される。
言い換えると、スイッチ部SW1、SW2、SW3、SW4、SW5それぞれは、基端子部T1S、T2S、T3S、T4S、T5SそれぞれとA相選択端子部T1A、T2A、T3A、T4A、T5Aとを電気的につなぐ状態、又は基端子部T1S、T2S、T3S、T4S、T5SとB相選択端子部T1B、T2B、T3B、T4B、T5Bとを電気的につなぐ状態に選択可能に構成される。
本実施形態においては、第1エアコン切り替え部901、電灯切り替え部903それぞれは、スイッチ部SW1、SW3が基端子部T1S、T3SそれぞれとA相選択端子部T1A、T3Aそれぞれとを電気的につなぐ状態に接続されている。そのため、第1エアコン311、電灯313それぞれには、A相PAにより電力が供給される。
また、第1エアコン切り替え部901、電灯切り替え部903それぞれは、スイッチ部SW1、SW3を切り替えることにより、基端子部T1S、T3SそれぞれとB相選択端子部T1B、T3Bそれぞれとを電気的につなぐ状態に切り替え可能に構成される。これにより、第1エアコン311、電灯313それぞれは、A相PAにより電力が供給される構成からB相PBにより電力が供給される構成に切り替えることができる。
第1パソコン切り替え部902、第1テレビ切り替え部904、冷蔵庫切り替え部905それぞれは、スイッチ部SW2、SW4、SW5が基端子部T2S、T4S、T5SそれぞれとB相選択端子部T2B、T4B、T5Bそれぞれとを電気的につなぐ状態に接続されている。そのため、第1パソコン312、第1テレビ314、冷蔵庫315それぞれには、B相PBにより電力が供給される。
また、第1パソコン切り替え部902、第1テレビ切り替え部904、冷蔵庫切り替え部905それぞれは、スイッチ部SW2、SW4、SW5を切り替えることにより、基端子部T2S、T4S、T5SそれぞれとB相選択端子部T2B、T4B、T5Bそれぞれとを電気的につなぐ状態に切り替え可能に構成される。これにより、第1パソコン312、第1テレビ314、冷蔵庫315それぞれは、B相PBにより電力が供給される構成からA相PAにより電力が供給される構成に切り替えることができる。
本実施形態における電力監視システムSは、判定部としてのバランス判定部743及び制御部としてのスイッチ制御部744を備える。
バランス判定部743は、第2記憶部735により記憶される各端末装置の電流値を各電力供給相PA、PBごとに加算すると共に各電力供給相PA、PBにおける加算結果を比較して、各電力供給相PA、PB同士における消費電力量の不均衡を判定する。
本実施形態においては、バランス判定部743は、A相PAにおいては、第2記憶部735に記憶されるA相PAにより電力が供給される第1エアコン311、電灯313それぞれに流れる電流値I211、I213それぞれを加算する。また、バランス判定部743は、B相PBにおいては、第2記憶部735に記憶されるB相PBにより電力が供給される第1パソコン312、第1テレビ314、冷蔵庫315それぞれに流れる電流値I212、I214、I215それぞれを加算する。
また、バランス判定部743は、A相PAにおける電流値の加算結果及びB相PBにおける電流値の加算結果を比較して、A相PA及びB相PB同士における消費電力量の不均衡を判定する。具体的には、バランス判定部743は、A相PAにおける電流値の加算結果及びB相PBにおける電流値の加算結果の割合が所定の閾値を超えた場合に、A相PA及びB相PB同士における消費電力量が不均衡であると判定することができる。例えば、バランス判定部743は、A相PA又はB相PBにおけるいずれか大きい電流値の加算結果に対してA相PA又はB相PBにおけるいずれか小さい電流値の加算結果の割合が60%未満である場合に、A相PA及びB相PB同士における消費電力量の不均衡を判定するように閾値を設定して判定することもできる。
バランス判定部743による判定結果の信号は、スイッチ制御部744に出力される。
スイッチ制御部744には、バランス判定部743による判定結果の信号が入力される。
スイッチ制御部744は、バランス判定部743の判定結果に基づいて、エアコン切り替え部901、第1パソコン切り替え部902、電灯切り替え部903、第1テレビ切り替え部904、冷蔵庫切り替え部905それぞれを制御する。具体的には、スイッチ制御部744は、バランス判定部743からA相PA及びB相PB同士における消費電力量が不均衡であるとの判定結果の信号が入力された場合に、エアコン切り替え部901、第1パソコン切り替え部902、電灯切り替え部903、第1テレビ切り替え部904、冷蔵庫切り替え部905を切り替えて、A相PA及びB相PB同士における電流値の加算結果が不均衡にならないように制御する。
例えば、スイッチ制御部744は、B相PBにおける電流値の加算結果がA相PAにおける電流値の加算結果と比べて大きいことにより消費電力が不均衡であると判定された場合には、電流値の加算結果が大きいB相PBにより電力が供給されている端末装置を、電流値の加算結果が小さいA相PAにより電力が供給されるように、切り替え部901、902、903、904、905を切り替えることにより制御する。
次に、本実施形態における作用について説明する。
代表例として、図8により、第1部屋R1における構成の場合について説明する。
図8に示すように、本実施形態においては、A相PAに第1エアコン311及び電灯313が接続されると共にB相PAに第1パソコン312、第1テレビ314及び冷蔵庫315が接続されている。
この場合において、バランス判定部743は、A相PAにおける電流値の加算結果及びB相PBにおける電流値の加算結果を比較して、A相PA及びB相PB同士における消費電力量の不均衡を判定する。
例えば、バランス判定部743は、B相PBにおける電流値の加算結果に対してA相PAにおける電流値の加算結果の割合が60%未満である場合に、各電力供給相同士における消費電力量の不均衡であると判定する。
この場合、バランス判定部743は、各電力供給相同士における消費電力量の不均衡である判定結果の信号をスイッチ制御部744に対して出力する。
バランス判定部からの判定結果に基づく信号が入力されたスイッチ制御部744は、バランス判定部743がB相PBにおける電流値の加算結果に対してA相PAにおける電流値の加算結果の割合が60%未満であるとの判定しているので、B相PBにおける消費電力が大きいことから、B相PBにより電力が供給されている第1テレビ314を第1テレビ切り替え部904によりA相PAにより電力が供給されるように切り替えることができる。
具体的は、第1テレビ切り替え部904は、スイッチ部SW4がB相選択端子部T4Bに接続されている状態からA相選択端子部T4Aに接続されるように切り替える。これにより、第1テレビ314は、B相PBにより電力が供給される構成からA相PAにより電力が供給される構成になる。従って、A相PA及びB相PB同士における消費電力の不均衡を簡易に調整することができる。
なお、本実施形態においては、スイッチ制御部744は、第1テレビ切り替え部904を制御するとしているが、これに限定されない。スイッチ制御部744は、バランス判定部743の判定結果に基づいて、第1パソコン切り替え部902、第1テレビ切り替え部904、冷蔵庫切り替え部905を適宜選択することにより、端末装置群300それぞれに電力を供給する電力供給相PA、PBを一の電力供給相から他の電力供給相に切り替えるように各電力供給相PA、PBにおける消費電力量が不均衡にならないように制御することができる。
以上、説明した第3実施形態の電力監視システムSによれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、複数の電力供給ラインLそれぞれに対して1つ配置され、複数の端末装置それぞれに電力を供給する電力供給相PA、PBを一の電力供給相から他の電力供給相に切り替え可能な複数の切り替え部901、902、903、904、905と、第2記憶部735により記憶される電流値群I200を各電力供給相PA、PBごとに加算すると共に各電力供給相PA,PBにおける加算結果値を比較して、各電力供給相PA、PB同士における消費電力量の不均衡を判定するバランス判定部743と、バランス判定部743による判定結果に基づいて、切り替え部901、902、903、904、905を制御するスイッチ制御部744と、を備える。そのため、端末装置群300により消費される電流値群I200を計測するだけで、1つの電力供給エリア内の電力供給相としてのA相PA及びB相PB同士における消費電力の不均衡を簡易に調整できる。
特に、1つの電力供給エリア内の電力供給相としてのA相PA及びB相PB同士における消費電力に不均衡が生じた場合には、力率が悪化して電力損失が大きくなる。そのため、負荷としての端末装置群300を効率的に分散することができる本発明の電力監視システムSにおける効果は大きい。本発明の電力監視システムSは、A相PA及びB相PB同士における消費電力の不均衡を簡易に調整することより、力率の改善を図ることができる。その結果、1つの供給エリア内における電力損失を軽減することができる。
次に、図9により、第4実施形態に係る電力監視システムSについて説明する。図9は、第4実施形態における電力監視システムSの機能ブロック図である。
第4実施形態については、主として、第1実施形態と異なる点を説明し、第1実施形態と同様の構成については、詳しい説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
第4実施形態においては、図9により、第1部屋R1における構成を例に説明する。
図9に示すように、第4実施形態における電力監視システムSは、第1実施形態と異なり、三相3線式の配電方式による第1電力供給部110により第1部屋R1に電力を供給している。三相3線式の配電方式においては、三相交流電力それぞれを3本の電線により供給する。具体的には、本実施形態の電力監視システムSにおいては、電力供給部110は、R相PR、S相PS及びT相PTの三相による三相交流により電力を供給する。
本実施形態の電力監視システムSは、第1部屋R1に配置されたポンプ351と、三相交流電力を三相PR、PS、PTにより供給する電力供給部110と、積算電力量計510と、積算電力量計510とポンプ351とを電気的につなぐ電線群200と、電力監視装置1と、を備える。
電力供給部110は、電線210aを介して積算電力量計510に接続される。積算電力量計510は、電線210b及び電線251R、251S、251Tを介してポンプ351における動力源としてのモータに接続される。電線210b及び電線251R、251S、251Tそれぞれは、電力供給部110からポンプ351までの電力供給ラインを構成する。
ポンプ351には、電線251R、251S、251Tそれぞれを介してR相PR、S相PS、T相PTのそれぞれの電力供給相により電力が供給される。
ポンプ351におけるモータは、R相PR、S相PS、T相PTの全ての電力供給相により電力が供給されることにより、動作する。
電線251R、251S、251Tそれぞれには、クランプ式電流計651、652、653それぞれが接続される。クランプ式電流計651、652、653それぞれから出力された電流値I251R、I251S、I251Tそれぞれは、第2入力部720に入力される。第2入力部720により入力された電流値I251R、I251S、I251Tそれぞれは、第2記憶部735に記憶される。
本実施形態における電力監視システムSは、故障検知部745及び故障報知部746を備える。
故障検知部745は、第2記憶部735に記憶された電流値I251R、I251S、I251Tに基づいてポンプ351の故障を検知する。具体的には、故障検知部745は、例えば、第2記憶部735に記憶された電流値I251Rが他の電流値I251S、I251Tと比較して一定の範囲より大きい場合や小さい場合に故障を検知する。あるいは、第2記憶部735に記憶された電流値I251Rを、第2記憶部735に記憶された正常時における電流値I251Rと比較して、一定の範囲より大きい場合や小さい場合にポンプ351の故障を検知する。
故障検知部745は、ポンプ351における故障の検知信号を故障報知部746に出力する。
故障報知部746には、故障検知部745から出力された検知信号が入力される。故障報知部746は、故障検知部745から入力された信号に基づいて、結果表示部750にポンプ351の故障に関する情報を表示させる。
本実施形態においては、第2記憶部735に記憶されたポンプ351に接続された3本の電線251R、251S、251Tそれぞれに流れる電流値I251R、I251S、I251Tそれぞれを比較する。例えば、故障検知部745は、電線251Rに流れる電流値I251Rが、電線251Sに流れる電流値I251S又は電線251Tに流れる電流値I251Tに比べて10分の1である場合に検知する構成とする。
この場合、故障検知部745により故障が検知されると、故障報知部746に検知信号が出力される。故障報知部746は、故障検知部745により入力された検知信号により、結果表示部750にポンプ351の故障に関する情報を表示させる。
以上、説明した第4実施形態の電力監視システムSによれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、第2記憶部735に記憶された電力供給相としてのR相PR、S相PS、T相PTにおける電流値I251R、I251S、I251Tに基づいて、ポンプ351の故障を検知する故障検知部745を備える。そのため、電流値I251R、I251S、I251Tを計測するだけで、ポンプ351におけるモータ等の動力系の異常、劣化、磨耗等の故障を簡易に検知することができる。
以上、本形態の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、ビルBの所定の部屋R1、R2、R3における積算電力量計の総電力値を入力しているが、計測対象はこれに限定されず、一戸建て全体や、工場における所定のライン等であってもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、配電方式を単相3線式としているが、これに限定されない。例えば、三相3線式の配電方式であってもよい。三相3線式の配電方式の場合であっても、電力値Pは、電圧値をV、電流値をI、力率をcosθとすると、P=√3×VIcosθで与えられるが、各端末装置の電圧値V及び力率cosθを一定とみなすことで、前述の実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
また、第1実施形態から第4実施形態において、第1記憶部731、第2記憶部735及び第3記憶部736は、電力監視装置1の中に一体として構成されているが、これに限定されない。例えば、図10に示すように、第1記憶部731、第2記憶部735及び第3記憶部736は、電力監視装置1とは別体として全てが電力監視装置1の外に配置される構成であってもよいし、一部が電力監視装置1の外に配置される構成でもよい。
また、結果表示部750は、電力監視装置1の中に一体として構成されているが、これに限定されない。例えば、結果表示部750は、電力監視装置1の外に配置される構成であってもよい。なお、結果表示部750は、電力監視装置1の外において記憶部と一体として構成されていてもよい。
また、第4実施形態において、端末装置をポンプ351としているが、これに限定されない。
また、本実施形態において、積算電力量計510、520、530の計測表示部800の形式においても、上述の形式に限定されず、例えば、計測値を表示可能であれば表示の仕方は特に限定されない。
また、本実施形態において、電流計測部を直接電流値が出力されるクランプ式電流計群600としているがこれに限定されない。例えば、電流計測部は、電線をクランプするクランプ部材を有し、クランプ部材の出力値から電流値へ変換する構成を電力監視装置本体1aが備えていてもよい。
1 電力監視装置
110 第1電力供給部
120 第2電力供給部
130 第3電力供給部
200 電線群
210 電線群
220 電線群
230 電線群
300 端末装置群
310 第1端末装置群
320 第2端末装置群
330 第3端末装置群
500 積算電力量計群
510 第1積算電力量計
520 第2積算電力量計
530 第3積算電力量計
600 クランプ式電流計群(電流計測部群)
710 第1入力部
720 第2入力部
731 第1記憶部
735 第2記憶部
741 処理部
P1 総電力値
P2 総電力値
P3 総電力値
S 電力監視システム

Claims (13)

  1. 1つの所定の電力供給エリア内に配置された1又は複数の端末装置それぞれにおける消費電力量を測定する電力監視システムであって、
    所定の電力を供給する電力供給部と、
    前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置とを電気的につなぐと共に、前記電力供給部から前記1又は複数の端末装置それぞれまでの1又は複数の電力供給ラインを構成する1又は複数の電線と、
    前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置との間に接続され、前記1又は複数の端末装置により所定時間において消費された総電力値を計測すると共に、前記総電力値を出力する積算電力量計と、
    前記積算電力量計から出力された前記総電力値に関する総電力値情報が入力される第1入力部と、
    前記積算電力量計と前記1又は複数の端末装置とをつなぐ前記1又は複数の電線に対して非接触で配置されると共に前記1又は複数の電力供給ラインそれぞれに対して1つ配置され、前記1又は複数の電力供給ラインそれぞれを構成する電線に流れる電流値を計測して出力する1又は複数の電流計測部と、
    前記1又は複数の電流計測部から出力された前記電流値が入力される第2入力部と、
    前記第1入力部により入力された前記総電力値を記憶する第1記憶部と、
    前記第2入力部により入力された前記電流値を記憶する第2記憶部と、
    前記第2記憶部に記憶された前記1又は複数の電流値の総和に対する各電流値の割合と、前記第1記憶部に記憶された前記総電力値とに基づいて前記端末装置が消費した所定時間における電力値を算出する処理部と、
    を備える電力監視システム。
  2. 前記電流計測部は、前記電線に非接触で配置されるクランプ式電流計である
    請求項1に記載の電力監視システム。
  3. 前記複数の端末装置それぞれに接続される前記複数の電線は、分岐接続部を介して前記積算電力量計に接続され、
    前記電流計測部は、前記分岐接続部と前記積算電力量計との間の前記電線に配置される
    請求項1又は2に記載の電力監視システム。
  4. 前記積算電力量計に流れる総電流値を計測する総電流計測器部と、を更に備える
    請求項1から3のいずれかに記載の電力監視システム。
  5. 前記積算電力量計と前記総電力値とを互いに関連付けて記憶すると共に、前記端末装置と前記処理部により算出された前記電力値とを互いに関連付けて記憶する第3記憶部と、
    前記第3記憶部に記憶された前記1又は複数の電力値を前記1又は複数の端末装置に対応付けて対比可能に解析処理する解析部と、
    前記解析部による解析処理結果を表示する結果表示部と、を備える
    請求項1から4のいずれかに記載の電力監視システム。
  6. 前記解析部は、前記電力値の変化を時間変化に基づいて解析処理する
    請求項5に記載の電力監視システム。
  7. 前記積算電力量計は、前記複数の電力供給エリアそれぞれに配置され、
    前記解析部は、前記複数の電力供給エリアにおける前記複数の電力値を対比可能に解析処理する
    請求項5又は6に記載の電力監視システム。
  8. 接続線を介して前記積算電力量計に接続される入力端子部を備え、
    前記第1入力部には、前記入力端子部及び前記接続線を介して前記総電力値情報が入力される
    請求項1から7のいずれかに記載の電力監視システム。
  9. 前記総電力値を入力可能な入力操作部を備え、
    前記第1入力部には、前記入力操作部を介して前記総電力値情報が入力される
    請求項1から7のいずれかに記載の電力監視システム。
  10. 総電力値を含む画像を表示する計測表示部を有する前記積算電力量計の近傍に配置され、前記計測表示部に表示された前記総電力値を含む画像を撮像すると共に、前記総電力値を含む画像の画像情報を出力する撮像部と、
    前記撮像部からの前記画像情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記画像情報を記憶する第4記憶部と、
    前記第4記憶部により記憶された前記画像情報を解析処理して、総電力値の画像情報を総電力値に関する数値情報である総電力値情報に変換する変換部と、を備え、
    前記第1入力部には、前記変換部により変換された前記総電力値情報が入力される
    請求項1から7のいずれかに記載の電力監視システム。
  11. 1つの所定の電力供給エリア内に配置された1又は複数の端末装置それぞれにおける消費電力量を測定し、
    所定の電力を供給する電力供給部と、
    前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置とを電気的につなぐと共に、前記電力供給部から前記1又は複数の端末装置それぞれまでの1又は複数の電力供給ラインを構成する1又は複数の電線と、
    前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置との間に接続され、前記1又は複数の端末装置により所定時間において消費された総電力値を計測すると共に、前記総電力値を出力する積算電力量計と、を備える電力監視システムに用いられる電力監視装置であって、
    前記積算電力量計から出力された前記総電力値に関する総電力値情報が入力される第1入力部と、
    前記積算電力量計と前記1又は複数の端末装置とをつなぐ前記1又は複数の電線に対して非接触で配置されると共に前記1又は複数の電力供給ラインそれぞれに対して1つ配置され、前記1又は複数の電力供給ラインそれぞれを構成する電線に流れる電流値を計測して出力する1又は複数の電流計測部と、
    前記1又は複数の電流計測部から出力された前記電流値が入力される第2入力部と、
    前記第2入力部により入力された前記1又は複数の電流値の総和に対する各電流値の割合と、前記第1入力部に入力された前記総電力値とに基づいて前記端末装置が消費した所定時間における電力値を算出する処理部と、
    を備える電力監視装置。
  12. 1つの所定の電力供給エリア内に配置された複数の端末装置それぞれにおける消費電力量を測定すると共に前記電力供給エリア内における消費電力量の不均衡を調整する電力監視システムであって、
    複数の電力供給相のうちのいずれかの電力供給相により前記複数の端末装置それぞれに所定の電力を供給する電力供給部と、
    前記電力供給部と前記複数の端末装置とを電気的につなぐと共に、前記電力供給部から前記複数の端末装置それぞれまでの複数の電力供給ラインを構成する複数の電線と、
    前記電力供給部と前記複数の端末装置との間に接続される積算電力量計と、
    前記積算電力量計と前記複数の端末装置とをつなぐ前記複数の電線に対して非接触で配置されると共に前記複数の電力供給ラインそれぞれに対して1つ配置され、前記複数の電力供給ラインそれぞれを構成する電線に流れる電流値を計測して出力する複数の電流計測部と、
    前記複数の電流計測部から出力された前記電流値が入力される第2入力部と、
    前記第2入力部により入力された前記電流値を記憶する第2記憶部と、
    前記複数の電力供給ラインそれぞれに対して1つ配置され、前記複数の端末装置それぞれに電力を供給する電力供給相を一の電力供給相から他の電力供給相に切り替え可能な複数の切り替え部と、
    前記第2記憶部により記憶される前記電流値を各電力供給相ごとに加算すると共に各電力供給相における加算結果値を比較して、各電力供給相同士における消費電力量の不均衡を判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて、前記切り替え部を制御する制御部と、
    を備える電力監視システム。
  13. 1つの所定の電力供給エリア内に配置された1又は複数の端末装置それぞれの故障を検知する電力監視システムであって、
    複数の電力供給相における全ての電力供給相により前記1又は複数の端末装置それぞれに所定の電力を供給する電力供給部と、
    前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置とを電気的につなぐと共に、前記電力供給部から前記1又は複数の端末装置それぞれまでの複数の電力供給ラインを構成する複数の電線と、
    前記電力供給部と前記1又は複数の端末装置との間に接続される積算電力量計と、
    前記積算電力量計と前記1又は複数の端末装置とをつなぐ前記複数の電線に対して非接触で配置されると共に、前記複数の電力供給ラインそれぞれを構成する前記複数の電線に流れる電流値を計測して出力する複数の電流計測部と、
    前記複数の電流計測部から出力された前記電流値が入力される第2入力部と、
    前記第2入力部により入力された前記電流値を記憶する第2記憶部と、
    前記第2記憶部に記憶された前記電流値に基づいて前記1又は複数の端末装置それぞれの故障を検知する故障検知部と、
    を備える電力監視システム。
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