JP2010274664A - センサにより印刷用紙の位置決めを行ってする印刷 - Google Patents

センサにより印刷用紙の位置決めを行ってする印刷 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷用紙を正確に位置決めして印刷を行う。
【解決手段】印刷用紙Pの下端部Pr(図1においては、上端)の印刷は、印刷ヘッド上のノズルのうち、上流側溝部26f上にある一部のノズルによって行われる。印刷用紙Pが矢印SSの方向に送られ、その後端が地点DP2を通過したことがフォトリフレクタ33によって検知されると、そこからさらに主走査および副走査が行われる。その間、印刷用紙Pの下端は、矢印SSrで示すように、Pr2まで送られる。よって、印刷用紙Pが傾いていたり、インク滴の着弾位置に多少のずれがあっても、印刷用紙Pの下端に余白を作ることなく画像を形成することができる。また、印刷に使用されるノズルは上流側溝部26f上にあるノズルであるため、インク滴がプラテン26の中央部26cに着弾することがない。
【選択図】図1

Description

この発明は、ドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面にドットの記録を行う技術に関し、特に、印刷用紙を正確に位置決めして印刷を行う技術に関する。
近年、コンピュータの出力装置として、印刷ヘッドのノズルからインクを吐出するプリンタが広く普及している。図19は、従来のプリンタの印刷ヘッドの周辺を示す側面図である。印刷用紙Pは、プラテン26oの上流に配された上流側紙送りローラ25p,25q、およびプラテン26oの下流に配された下流側紙送りローラ25r,25sによって、矢印Aの方向に送られ、所定の位置で停止される。そして、印刷用紙Pは、プラテン26o上でヘッド28oに向かい合うように支持される。その後、印刷用紙を矢印Aの方向に少しづつ送りながら印刷ヘッドからプラテン26o上の所定の位置に向けて多数のインク滴Ipが吐出される。それらのインク滴Ipがプラテン26o上の印刷用紙Pに着弾し、印刷用紙に画像が記録される。
特開2001−96874号公報
上記のようなプリンタで印刷用紙の後端部を印刷する場合において、図19に示すように、破線で示す想定位置から印刷用紙がずれている場合、印刷用紙上の想定した位置に画像が形成されない。また、印刷用紙の端部近傍に形成される予定であった画像が、印刷用紙からはみ出してしまうこともある。そのような場合には、図19に示すように、インク滴が本来着弾すべき印刷用紙端部からはずれてプラテン上に着弾してしまい、その後プラテン上を通過する印刷用紙が、汚れてしまう。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、印刷用紙を正確に位置決めして印刷を行う技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では以下の構成を採用した。本発明のドット記録装置は、インク滴を吐出する複数のドット形成要素が設けられたドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面にドットの記録を行うドット記録装置である。そして、ドット記録ヘッドを印刷媒体に対して駆動して主走査を行う主走査駆動部と、主走査の最中に複数のドット形成要素のうちの少なくとも一部を駆動してドットの形成を行わせるヘッド駆動部と、主走査の方向と交わる方向に印刷媒体を駆動して副走査を行う副走査駆動部と、所定の検出地点における印刷媒体の有無を検知するための検知部と、各部を制御するための制御部と、を備える。検知部は、主走査の際にドット形成要素から吐出されるインク滴の軌跡と交わらない位置に設けられている。このような態様とすれば、検知部によって印刷媒体を検出することによって、印刷媒体を正確に位置決めしてドットの記録を行い、印刷媒体上に画像を形成することができる。
また、検知部の位置は、副走査の方向については、印刷に使用されるドット形成要素のうち副走査の方向の下流側の端に位置するドット形成要素よりも上流の位置に設定されていることが好ましい。このような態様とすれば、検知部で印刷媒体の後端を検知した後、逆向きの副走査を行わなくても、少なくとも副走査の方向の下流側の端に位置するドット形成要素で、印刷媒体にドットを形成することができる。
また、検知部は、所定の検出地点に向けて光を射出する発光部と、光が印刷媒体に当たって反射した反射光を受ける受光部と、を備えることが好ましい。このようにすれば、印刷媒体に接触することなく印刷媒体を検知することができ、印刷媒体へのドットの記録の際に邪魔になることがない。
なお、検知部は、主走査の際にドット記録ヘッドと一体で移動するように設けられていることが好ましい。このような態様とすれば、主走査においてドット記録ヘッドと検知部とが干渉することがない。
また、検知部が、印刷に使用されるドット形成要素のうち副走査の方向の下流側の端に位置するドット形成要素の近傍、または上流に設けられているドット記録装置において、以下のような印刷を行うこともできる。すなわち、まず、印刷媒体上の領域と印刷媒体の後端を超えて設定された領域とを含む画像領域に画像を印刷することが可能な画像データを準備する。そして、画像データに基づいて、印刷ヘッドから印刷媒体に向けてインク滴を吐出しつつ主走査および副走査を行う。その後、印刷媒体の後端が検出地点を通過したことを検知部で検知して、その時点から一定の距離だけ副走査を行った時点で、画像データに基づくドット記録を終了する。このような態様とすれば、印刷媒体の後端が所定の検出位置を通過したことを検出して印刷を行うことができるので、印刷媒体の後端まで、または後端から正確な位置まで画像を印刷することができる。
なお、ドット記録装置は、検知部が印刷媒体を検出しなくなった後にインク滴を吐出しつつ行う主走査によって新たに記録される主走査ラインの本数、または上記一定の距離を記憶している記憶部を備えることが好ましい。このような態様とすれば、あらかじめ記憶している送り量だけ副走査をすることによって、印刷媒体の後端まで、または後端から正確な位置まで印刷を行うことができる。なお、上記新たに記録される主走査ラインの本数、または上記一定の距離に代えて、印刷媒体の後端が検出地点を通過したことを検知部で検知したあとの、副走査の送り量の合計値を、記憶し取り扱う態様とすることもできる。
また、検知部が印刷媒体を検出しなくなった後に新たに記録される主走査ラインの本数、または上記一定の距離は、印刷媒体の材質に応じて定められていることが好ましい。このような態様とすれば、副走査の際に滑りが生じやすい材質の印刷媒体については、新たに記録される主走査ラインの本数または上記一定の距離を多くし、副走査の際に滑りが生じにくい材質の印刷媒体については、新たに記録される主走査ラインの本数または上記一定の距離少なく設定することができる。
なお、検知部が印刷媒体を検出しなくなった後に新たに記録される主走査ラインの本数、または上記一定の距離は、印刷媒体の大きさに応じて定められていることが好ましい。このような態様とすれば、寸法の大きい印刷媒体については、新たに記録される主走査ラインの本数または上記一定の距離を多くし、寸法の小さい印刷媒体については、新たに記録される主走査ラインの本数または上記一定の距離を少なく設定することができる。
また、ドット記録装置が、主走査の行路の少なくとも一部においてドット形成要素と向かい合うように、主走査の方向に延長して設けられ、印刷媒体を支持するプラテンを備える場合には、そのプラテンには、複数のドット形成要素の少なくとも一部と向かい合う位置に、主走査の方向に延長して設けられた溝部を設けることが好ましい。そして、検出地点は、溝部の開口内で、かつ、副走査の方向に関してはドット形成要素が存在する範囲内の所定の位置とすることが好ましい。このような態様とすれば、印刷媒体の先端が溝部の開口に達したこと、または、印刷媒体の後端が溝部の開口に達したこと、を検出して、印刷媒体に対して溝部と向かい合うドット形成要素でドットの記録を行うことができる。
なお、溝部は、少なくとも複数のドット形成要素のうち副走査の方向の上流側の端に位置するドット形成要素と向かい合う位置に、主走査の方向に延長して設けてもよい。このような態様とすれば、少なくとも副走査の方向の上流側の端に位置するドット形成要素を使用して、上流側溝部上で印刷媒体の後端部にドットを形成することができる。このため、印刷媒体の中間部の印刷については溝部と向かい合うノズル以外のノズルを使用する場合にも、逆送りをすることなく印刷媒体の中間部の印刷から後端部の印刷に移行することができる。
また、検知部は、溝部と向かい合う位置に設けられているドット形成要素のうちの下流側の端に位置するドット形成要素の近傍に設置することもできる。このような態様とすれば、溝部と向かい合う位置に設けられているドット形成要素を使用して印刷を行う際に、印刷媒体の後端が、使用されるドット形成要素と向かい合う位置を通過したことを検出して、印刷を行うことができる。このため、印刷媒体の端を超えてインク滴を吐出する範囲を少なくすることができる。
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)ドット記録装置、印刷制御装置、印刷装置。
(2)ドット記録方法、印刷制御方法、印刷方法。
(3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラム。
(4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
(5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
印刷用紙Pの下端部Prを印刷する際の印刷用紙Pとプラテン26の関係を示した平面図。 本印刷装置のソフトウェアの構成を示すブロック図。 本印刷装置の機械部分の構成を示す図。 ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図。 印刷ヘッドユニット60におけるインクジェットノズルNzとフォトリフレクタ33,33bの配置の例を示す平面図。 フォトリフレクタの電気的構成を示す説明図。 プラテン26の周辺を示す平面図。 印刷用紙Pと印刷する画像の関係を示す平面図。 印刷用紙Pの下端が検出地点DP2を通過してからさらにインク滴を吐出する画像部分Arの大きさRsを表す表。 印刷用紙の材質を指示するウィンドウを示す図。 印刷用紙のサイズを指示するウィンドウを示す図。 インクジェットプリンタにおいて最初に印刷用紙Pをプラテン26上に配するときの各部の配置を示す平面図。 印刷用紙Pの下端部Prの印刷をする際の上流側溝部26fと印刷用紙Pの関係を示す平面図。 印刷用紙の下端部Prを印刷する際の印刷ヘッド28と印刷用紙Pの関係を示す側面図。 下端処理における印刷の手順を示すフローチャート。 下端処理における印刷の手順を示すフローチャート。 印刷終了直前の印刷ヘッド28と印刷用紙Pの関係を示す側面図。 第2実施例のプラテン26の周辺を示す平面図。 従来のプリンタの印刷ヘッドの周辺を示す側面図。
以下で、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施形態の概要:
B.第1実施例:
(1)装置の全体構成:
(2)画像データの設定:
(3)印刷用紙の配置:
(4)下端処理:
(5)効果:
C.第2実施例:
D.変形例:
(1)変形例1:
(2)変形例2:
(3)変形例3:
(4)変形例4:
(5)その他:
A.実施形態の概要:
図1は、印刷用紙Pの下端部Prを印刷する際の印刷用紙Pとプラテン26の関係を示した平面図である。図1においては、印刷用紙Pは、上方から下方に向けて矢印SSの向きに副走査送りされる。印刷ヘッドのキャリッジ31は、プラテン26と向かい合う面にフォトリフレクタ33bを備えている。このフォトリフレクタ33bは、副走査方向については、上流側溝部26fと向かい合うノズルのうちの副走査方向の下流側の端に位置するノズルと同じ位置に設けられている。このフォトリフレクタ33bは、左側溝部26aと上流側溝部26fの接続部分26gの所定の地点DP2に印刷用紙Pが存在するか否かを検知する。
印刷用紙Pの下端部Pr(図1においては、上端となる。)の印刷は、印刷ヘッド上のノズルのうち、上流側溝部26f上にある一部のノズルによって行われる。印刷用紙Pが矢印SSの方向に送られ、その後端が地点DP2を通過したことがフォトリフレクタ33によって検知されると、そこからさらに主走査および副走査が行われる。その間、印刷用紙Pの下端は、矢印SSrで示すように、Pr2まで送られる。よって、印刷用紙Pが傾いていたり、インク滴の着弾位置に多少のずれがあっても、印刷用紙Pの下端に余白を作ることなく画像を形成することができる。また、印刷に使用されるノズルは上流側溝部26f上にあるノズルであるため、インク滴がプラテン26の中央部26cに着弾することがない。
なお、本明細書では、印刷用紙Pに記録する画像データの上下に対応させて印刷用紙Pの端を呼ぶ場合は、「上端(部)」、「下端(部)」の語を使用し、プリンタ22上での印刷用紙Pの副走査送りの進行方向に対応させて印刷用紙Pの端を呼ぶ場合は、「前端(部)」、「後端(部)」の語を使用することがある。本明細書では、印刷用紙Pにおいて「上端(部)」が「前端(部)」に対応し、「下端(部)」が「後端(部)」に対応する。
B.第1実施例:
(1)装置の構成:
図2は、本印刷装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、プリンタ22に転送するための画像データDが出力されることになる。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示している。スキャナ12から供給されるデータORGは、カラー原稿から読み取られ、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データORGである。
このアプリケーションプログラム95が、印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信号(ここではシアン、マゼンタ、イエロ、ライトシアン、ライトマゼンタ、ブラックの各色についての多値化された信号)に変換している。図2に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色補正モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100とが備えられている。また、拡張領域テーブルEAT、色補正テーブルLUT、ドット形成パターンテーブルDTも記憶されている。
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95が扱っているカラー画像データの解像度、即ち、単位長さ当りの画素数をプリンタドライバ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果たす。この解像度変換モジュール97は、画像データの解像度を変換する際、拡張領域テーブルEATを参照する。そして、あらかじめ入力された紙の種類と拡張領域テーブルEATとから定まる画像の記録領域を、指定された解像度で記録できるようなデータに、画像データを変換する。画像の記録領域と拡張領域テーブルEATについては、後に詳述する。この解像度変換モジュール97が、特許請求の範囲における制御部の、「画像領域に画像を印刷することが可能な画像データを準備する機能」を果たす。すなわち、コンピュータ90が、後述するプリンタ22のCPU41とともに、特許請求の範囲にいう「制御部」としての機能を果たす。
解像度変換された画像データは、まだRGBの3色からなる画像情報であるから、色補正モジュール98は色補正テーブルLUTを参照しつつ、各画素ごとにプリンタ22が使用するシアン(C)、マゼンタ(M)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色のデータに変換する。
色補正されたデータは、所定の階調値を有している。プリンタ22はこの階調値を、ドットを分散して形成することによって表現する。ハーフトーンモジュール99がデータに対してハーフトーン処理を行うことによって、データは、プリンタ22がそのようなドットの形成で階調値を表現できるようなデータとなる。ハーフトーンモジュール99は、ドット形成パターンテーブルDTを参照して、画像データの階調値に応じてそれぞれのインクドットのドット形成パターンを設定した上で、このハーフトーン処理を実行する。処理された画像データは、ラスタライザ100によりプリンタ22に転送する順番に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとして出力される。印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を表すラスタデータと副走査送り量を示すデータとを含んでいる。本実施例では、プリンタ22は印刷データPDに従ってドットを形成する役割を果たすのみであり画像処理は行っていないが、これらの処理をプリンタ22で行うものとしても差し支えない。
次に、図3によりプリンタ22の概略構成を説明する。特許請求の範囲においえる「印刷装置」とは、コンピュータ90とこのプリンタ22を含む概念である。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモータ23によって印刷用紙Pを搬送する機構と、搬送の際に印刷用紙Pをガイドするガイド29a,29b(図3において図示せず)と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31を印刷用紙Pの搬送方向と垂直な方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された印刷ヘッド28を駆動してインクの吐出およびインクドットの形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23、キャリッジモータ24、印刷ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されている。
なお、ここでは印刷媒体が「印刷用紙」である場合について説明するが、印刷媒体は紙に限られるものではなく、OHPシートや布であってもよく、また、CD−Rなどの剛性を有するものであってもよい。すなわち、印刷媒体は、インク滴によってドットを形成することができるものであれば、どのようなものでもよい。
キャリッジ31を印刷用紙Pの搬送方向と垂直な方向に往復動させる機構は、印刷用紙Pの搬送方向と垂直な方向に架設され、キャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34とキャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成されている。
キャリッジ31には、黒インク(K)用のカートリッジ71とシアン(C),ライトシアン(LC)、マゼンタ(M),ライトマゼンダ(LM)、イエロ(Y)の6色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の下部の印刷ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド61ないし66が形成されており、キャリッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導入管67が立設されている。キャリッジ31に黒(K)インク用のカートリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入され、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし66へのインクの供給が可能となる。
図4は、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示した説明図である。キャリッジ31下部に設けられた各色のヘッド61ないし66には、各ノズルごとに、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。そして、図4上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図4下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより、印刷が行われる。
図5は、印刷ヘッドユニット60におけるインクジェットノズルNzとフォトリフレクタ33,33bの配置の例を示す平面図である。これらのノズルの配置は、ブラック(K)、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンダ(LM)、イエロ(Y)各色ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成っており、それぞれ48個のノズルが一定のノズルピッチkで一列に配列されている。「ノズルピッチ」とは、印刷ヘッド上に配されるノズルの副走査方向の間隔が主走査ライン何本分(すなわち、何画素分)であるかを示す値である。ここで、「主走査ライン」とは、主走査方向に並ぶ画素の列である。そして、「画素」とは、インク滴を着弾させドットを記録する位置を規定するために、印刷媒体上に仮想的に定められた方眼状の升目である。例えば、間に3ライン分の間隔をあけて配されているノズルのピッチkは4である。
キャリッジ31下面には、図5に示すように、副走査方向についてノズル#4と同じ位置にフォトリフレクタ33が設けられている。なお、フォトリフレクタ33は、副走査の方向の下流側の端に位置する#1のノズルの近傍に設けられていればよい。副走査方向についての、あるノズルの「近傍」とは、副走査方向について、そのノズルを中心とする「副走査方向についてノズルが設けられている範囲の1/5の距離」までの範囲のことをいう。例えば、本実施例の印刷ヘッドにおいてはノズルは全部で48個あるので、フォトリフレクタ33は、ノズル#1の位置からノズル#11の位置までの範囲内に設けることが好ましい。そして、#1のノズルよりもノズルのピッチの数倍だけ上流側に設けることがさらに好ましい。そのような態様とすることで、溝部と向かい合う位置にあるノズルで印刷用紙の前端にドットを形成することができる。
図6は、フォトリフレクタの電気的構成を示す説明図である。フォトリフレクタ33は、図6に示すように、発光ダイオード33dとフォトトランジスタ33tを一体として設けたものである。発光ダイオード33dは、所定の検出地点に向けて光を射出し、フォトトランジスタ33tは、その反射光を受けて光量の変化を電流の変化に変換する。制御回路40内のCPU41は、印刷用紙Pによって反射された反射光を、フォトトランジスタ33tが受光したか否かに応じて、印刷用紙Pの一部が検出地点にあるか否かを判定する。
キャリッジ31の下面には、さらに、図5に示すように、副走査方向についてノズル#45と同じ位置にフォトリフレクタ33bが設けられている。フォトリフレクタ33bの構造および機能は、フォトリフレクタ33と同様である(図6参照)。フォトリフレクタ33が、キャリッジ31が図1の位置にあるときに、左側溝部26aと下流側溝部26rの接続部分26dにある所定の検出地点DPのにおける印刷用紙Pの有無を検知することができるのに対して、フォトリフレクタ33bは、左側溝部26aと上流側溝部26fの接続部分26gの所定の地点DP2に印刷用紙Pが存在するか否かを検知することができる(図1参照)。なお、上流側溝部26fは、ノズル#45〜#48と向かい合う位置に設けられている。よって、検出地点DP2は、上流側溝部26fの開口内で、副走査の方向の位置については、印刷ヘッド28上のノズルが存在する範囲内の所定の位置にある。
なお、フォトリフレクタ33bは、上流側溝部26fと向かい合う位置に設けられているノズルのうちの下流側の端に位置するノズル#45と並ぶ位置に設けられているものとするが、このフォトリフレクタ33bは、副走査の方向の上流側の端に位置する#48のノズルの近傍またはその下流に設けられていればよい。例えば、フォトリフレクタ33bを、#48のノズルよりもノズルのピッチの数倍だけ上流側に設けることもできる。なお、図5においては、印刷用紙は矢印SSの方向に送られるため、「上流」および「下流」の呼称と図の上下とは逆になる。
これらのフォトリフレクタ33,33bが特許請求の範囲にいう「検知部」に相当する。そして、発光ダイオード33dを「発光部」に相当し、フォトトランジスタ33tが「受光部」に相当する。なお、発光部は、所定の検出地点に向けて光を射出することができるものであればよく、レーザとすることもできる。また、受光部は、光が印刷媒体に当たって反射した反射光を受けることができるものであればよく、フォトダイオードとすることもできる。
フォトリフレクタ33、33bは、印刷用紙に接触することなく印刷用紙を検知することができるため、接触式のセンサの場合と異なり、その後の印刷において邪魔になることがない。また、フォトリフレクタ33、33bはキャリッジに設けられているため、主走査におけるインク滴の軌跡と交わることがない。よって、インクがかかって検出性能が劣化する可能性が少ない。そして、フォトリフレクタ33、33bの検出地点DP、DP2は、いずれも副走査方向についてノズルが存在する範囲内の所定の位置であるため、印刷用紙Pの前端Pfまたは後端Prを検出することによって、印刷用紙Pの前端Pfまたは後端Prに余白なく画像を形成することができる。
図7は、プラテン26の周辺を示す平面図である。プラテン26は、主走査において印刷ヘッド28の各ノズルと向かい合うように、主走査の方向MSに印刷用紙Pの幅よりも長く設けられている。そして、プラテン26の上流には、上流側紙送りローラ25a、25bが設けられている。上流側紙送りローラ25aが一つの駆動ローラであるのに対し、上流側紙送りローラ25bは自由に回転する複数の小ローラである。また、プラテンの下流には、下流側紙送りローラ25c、25dが設けられている。下流側紙送りローラ25cが駆動軸に設けられた複数のローラであり、下流側紙送りローラ25dは自由に回転する複数の小ローラである。下流側紙送りローラ25cと上流側紙送りローラ25aとは、外周の速さが等しくなるように同期して回転する。
印刷ヘッド28は、これらの上流側紙送りローラ25a、25bおよび下流側紙送りローラ25c、25dに挟まれたプラテン26上を主走査において往復動する。印刷用紙Pは、上流側紙送りローラ25a、25bおよび下流側紙送りローラ25c、25dに保持され、その間の部分をプラテン26の上面によって印刷ヘッド28のノズル列と向かい合うように支持される。そして、上流側紙送りローラ25a、25bおよび下流側紙送りローラ25c、25dによって副走査送りを実施されて、印刷ヘッド28のノズルから吐出されるインクにより順次画像を記録される。
また、プラテン26には、副走査方向の上流側および下流側にそれぞれ上流側溝部26fと下流側溝部26rが設けられている。上流側溝部26fと下流側溝部26rは、それぞれ主走査方向に印刷用紙Pの幅よりも長く設けられている。下流側溝部26rは、印刷ヘッド28上のノズルNのうち下流の端のノズルを含む下流側の一部のノズル群Nr(図7において斜線で示す部分のノズル)と向かい合う位置に設けられている。ただし、下流側溝部26rの幅は、ノズル群Nrの副走査方向の幅よりも広い。そして、上流側溝部26fは、印刷ヘッド28上のノズルのうち上流の端のノズルを含む上流側の一部のノズル群Nf(図7において図示せず)と向かい合う位置に設けられている。そして、上流側溝部26fの幅は、ノズル群Nfの副走査方向の幅よりも広い。なお、ノズル群Nfは、ノズル#1〜#4であり、ノズル群Nrは、ノズル#45〜#48である。
また、プラテン26には、上流側溝部26fと下流側溝部26rとのそれぞれの両端を結ぶように副走査方向に延びる、左側溝部26aと右側溝部26bとが設けられている。左側溝部26aと右側溝部26bとは、印刷ヘッド上のノズル列から吐出されるインク滴の着弾範囲よりも長く副走査の方向の範囲に設けられている。そして、左側溝部26aと右側溝部26bは、それぞれの中心線同士の主走査方向の間隔が、印刷用紙Pの主走査方向の幅に等しくなるように設けられている。なお、左側溝部26aと右側溝部26bは、印刷用紙Pがガイド29a,29bによってガイドされる所定の主走査位置にあるとき、印刷用紙Pの主走査の方向の一方の側端部Paが左側溝部26a上に位置し、他方の側端部Pbが右側溝部26b上に位置するように設けられていればよい。したがって、上記のように、印刷用紙Pが定位置にあるとき、その両側端部がそれぞれ左側溝部26aと右側溝部26bの中心線上にある態様以外に、印刷用紙Pの側端部が左側溝部26aと右側溝部26bの中心線よりも内側に位置するように設けられていてもよい。
これら上流側溝部26f、下流側溝部26r、左側溝部26aおよび右側溝部26bは互いに接続されており、四辺形の溝部を構成する。そして、その底部にはインク滴Ipを受けてこれを吸収するための吸収部材27が配されている。
印刷用紙Pは、上流側紙送りローラ25a、25bおよび下流側紙送りローラ25c、25dによって副走査送りを実施されているときには、上流側溝部26fと下流側溝部26rの開口上を通過していく。また、印刷用紙Pは、プラテン26上において、左側端部Paは左側溝部26a上に位置し、右側端部Pbは右側溝部26b上に位置するように、ガイド29a,29bによって主走査方向について位置決めされている。
次に、プリンタ22の制御回路40(図3参照)の内部構成を説明する。制御回路40の内部には、CPU41、PROM42、RAM43の他、コンピュータ90とのデータのやり取りを行うPCインタフェース45と、インク吐出用ヘッド61〜66にインクドットのON、OFFの信号を出力する駆動用バッファ44などが設けられており、これらの素子および回路はバスで相互に接続されている。制御回路40は、コンピュータ90で処理されたドットデータを受け取り、これを一時的にRAM43に蓄え、所定のタイミングで駆動用バッファ44に出力する。
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に印刷ヘッド28の各ノズルユニットのピエゾ素子を駆動して、各色インク滴Ipの吐出を行い、インクドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
なお、本実施例のプリンタにおいては、後述するように、印刷用紙Pの上端Pfを下流側溝部26r上で印刷し、下端Prを上流側溝部26f上で印刷するために、印刷用紙の上端近傍と下端近傍において、印刷用紙の中間部分とは異なる印刷処理が行われる。この明細書では、印刷用紙の中間部分における印刷処理を「中間処理」と呼び、また、印刷用紙の上端近傍における印刷処理を「上端処理」、印刷用紙の下端近傍における印刷処理を「下端処理」と呼ぶ。また、上端処理と下端処理とをまとめて呼ぶときには「上下端処理」と呼ぶ。
上端処理において使用されるノズルは、下流側溝部26rと向かい合う位置にあるノズルである。下端処理において使用されるノズルは、上流側溝部26fと向かい合う位置にあるノズルである。そして、中間処理において使用されるノズルは、各色48個のすべてのノズルである。中間処理において各色48個のすべてのノズルが使用されることから、この実施例においては、特許請求の範囲にいう「印刷に使用されるノズル」とは、各色48個のすべてのノズルである。
また、上流側溝部26fおよび下流側溝部26rの副走査方向の幅Wは、次の式で定めることができる。
W=p×n+α
ここで、pは、上下端処理における副走査送りの1回の送り量[インチ]である。nは、上端処理、下端処理それぞれにおいて実施する副走査送りの回数である。αは、上端処理、下端処理それぞれにおいて想定される副走査送りの誤差である。上流側溝部26f上で行われる下端処理におけるαの値は、下流側溝部26rで行われる上端処理におけるαの値よりも大きく設定しておくことが好ましい。上記のような式でプラテンの溝部の幅を定めることとすれば、上下端処理の際にノズルから吐出されるインク滴を十分受け止められるだけの幅を有する溝部を設けることができる。
(2)画像データの設定:
図8は、画像データDと印刷用紙Pとの関係を示す平面図である。図8においては、プラテン26および印刷ヘッド28に対して適正な位置にあるとき、すなわち、ノズルがインク滴を吐出する領域に対して適正な位置にあるときの印刷用紙Pを実線で示している。また、印刷すべき画像の領域を破線で示している。
そして、印刷用紙が適正な位置にあるときの、プラテン26の左側溝部26a、右側溝部26bの範囲を示している。
本実施例では、印刷用紙Pの上端Pfを超えて印刷用紙Pの外側まで画像データDを設定する。また、下端Pr、左側端Pa、右側端Pbについても同様に、印刷用紙Pの端を超えて印刷用紙Pの外側まで画像データDを設定する。したがって、本実施例においては、画像データDと印刷用紙Pの大きさ、及び印刷時の画像データDの想定位置と印刷用紙Pの配置の関係は、図8に示すようになる。図8において、破線で示された画像データDの領域のうち、印刷用紙Pと重なる領域が、特許請求の範囲にいう「印刷媒体上の領域」であり、印刷用紙の下端Prを超えて設定される領域Arが「印刷媒体の後端を超えて設定された領域」である。なお、図8においては、印刷用紙Pの向きを図7と一致させたため、印刷用紙Pの上端Pfが図の下方に位置し、下端Prが図の上方に位置する。
印刷用紙Pの下端Prを超えて印刷用紙Pの外側まで設定される画像領域Arの長さRsは、二種類の数値に基づいて決定される。一つは、印刷用紙Pがその上端Pfから下端Prまで、上流側紙送りローラ25a、25bおよび下流側紙送りローラ25c、25dによってプラテン26上を搬送される間に生じることが予想される副走査方向の送り誤差に基づいて定められる寸法Rssである。もう一つは、印刷用紙Pの下端Prが上流側溝部26f上に達した時点で生じていることが予想される印刷用紙Pの傾きに基づいて定められる寸法Rsdである。Rssは、予想される副走査送りの誤差よりも大きな値に設定され、Rsdは、予想される印刷用紙の傾きがθ°、印刷用紙の幅がWpであるとき、Wp×sinθよりも大きな値に設定される。すなわち、副走査の際に印刷用紙Pの送り量に誤差が生じ、また、印刷用紙Pが傾いた場合にも、その印刷用紙Pの下端Prまで画像を印刷できるだけの画像データDが準備される。なお、Rssは、印刷用紙Pがその上端Pfから下端Prまでノズル#45直下を搬送される間に生じることが予想される副走査方向の送り誤差に基づいて定められることが好ましく、Rsdは、印刷用紙Pの下端Prがノズル#45直下に達した時点で生じていることが予想される印刷用紙Pの傾きに基づいて定められることが好ましい。副走査方向についてノズル#45と同じ位置にフォトリフレクタ33bが設けられているためである。
上記のような領域に画像を記録できるように画像データを変換するのは、解像度変換モジュール97(図2参照)である。そして、Rsd,Rssは、主走査ラインの本数で、すなわちドット数で規定され、印刷用紙の材質および大きさに対応づけられて、拡張領域テーブルEATに記憶されている。
図9は、印刷用紙Pの下端を超えてインク滴を吐出する画像部分Arの大きさRsを表す表である。表の最上段には、A5〜B4までの印刷用紙のサイズが記載されている。そして、表の左端の列には、P1〜P4までの紙質が記載されている。各升目の上段にはRsの値が示されており、下段にはRssとRsdの値が(Rss,Rsd)の形で示されている。なお、図9では、画像部分Ar(図8参照)の大きさRsは主走査ラインの数で規定されているが、大きさRsは、寸法で規定することもできる。これらの値は、コンピュータ90の拡張領域テーブルEAT内に格納されている。
図8に示すように、印刷用紙の幅が大きいほど、印刷用紙がプラテン上で傾いて配置されたときの左右両端での副走査方向についての下端部の位置ずれが大きくなる。また、印刷用紙の縦の長さが長いほど、印刷用紙の前端から後端までプラテン26上を搬送する間の副走査の送り誤差が大きくなる。このため、印刷用紙の幅が大きいほど、印刷用紙Pの下端を超えてさらにインク滴を吐出する部分である画像部分Arの大きさRsを大きくすることが好ましく、印刷用紙の長さが長いほど、印刷用紙Pの下端を超えてさらにインク滴を吐出する部分である画像部分Arの大きさRsを大きくすることが好ましい。なお、「印刷用紙の幅」とは、印刷の際にプラテン26上に印刷用紙が配されるときの、印刷用紙の主走査方向の寸法であり、「印刷用紙の長さ」とは、印刷の際にプラテン26上に印刷用紙が配されるときの、印刷用紙の副走査方向の寸法である。
また、印刷媒体には、その材質によって、下流側紙送りローラ25r,25sとの間で滑りが生じやすいものと滑りが生じにくいものとがある。よって、副走査の際に、下流側紙送りローラ25r,25sが同じ量だけ回転しても、比較的多く送られるものと少なく送られるものとがある。このため、下流側紙送りローラ25r,25sとの間で滑りが生じやすい材質の印刷媒体については、上記画像部分Rsの大きさを大きくすることが好ましい。
図10は、印刷用紙の材質を指示するウィンドウを示す図である。図11は、印刷用紙のサイズを指示するウィンドウを示す図である。印刷用紙の大きさと材質は、印刷に先立って以下のようにコンピュータ90に入力される。ユーザが、図2のアプリケーションプログラム95に対して印刷を指示すると、アプリケーションプログラム95は、プリンタドライバ96に対して印刷命令を発する。すると、プリンタドライバ96は、CRT21に、「印刷」のウィンドウを表示する。ユーザが「印刷」のウィンドウから「プリンタのプロパティ」のアイコンをクリックすると、図10に示すようなウィンドウが表示される。
ユーザは、まず、図10のウィンドウの複数のタブのうちの「基本設定」のタブを選択し、「用紙種類」の項目において用紙の種類(材質)を選択する。なお、図10のウィンドウにおいては、「用紙種類」とは、本明細書における印刷用紙の「材質」を意味する。図10においては、「普通紙」が選択されている。その後、図11に示すように、ユーザは、「用紙設定」のタブを選択し、「用紙サイズ」の項目において用紙のサイズを選択する。図11においては、「A4」が選択されている。その後、図11のウィンドウ下段の「OK」のアイコンをクリックし、「印刷」のウィンドウの「OK」のアイコンをクリックする。プリンタドライバ96は、解像度変換モジュール97による解像度変換を開始し、印刷が実行される。以上のような、ユーザによるプリンタドライバへの各指示(選択)は、マウス13のほか、キーボード14(図2参照)を通じてもなされる。これらマウス13、キーボード14は「入力部」として機能する。
(3)印刷用紙の配置:
図12は、インクジェットプリンタにおいて最初に印刷用紙Pをプラテン26上に配するときの各部の配置を示す平面図である。図12においては、印刷用紙Pは、上方から下方に向けて矢印SSの向きに副走査送りされる。その際、印刷用紙Pは、ガイド29a,29b(図7参照)によってガイドされ、両側端がプラテン26の左側溝部26a、右側溝部26b上に位置するように副走査送りされる。
(4)下端処理:
図13は、印刷用紙Pの下端部Prの印刷をする際の上流側溝部26fと印刷用紙Pの関係を示す平面図である。本実施例では、印刷用紙の下端について印刷用紙Pの端まで余白なく画像を記録する。図13において、印刷ヘッド28の斜線で示した部分のノズル群Nfが、下端処理を実施するノズルが位置する部分である。主走査の際にそれらのノズルが通過する部分の下方には、上流側溝部26fが設けられている。そして、上流側溝部26f上の一点鎖線で示す位置に印刷用紙Pの下端Prがあるときに、下端部Prの印刷が行われ、その後印刷を終了する。このとき、ノズル群Nfのうちの一部のノズルは、印刷用紙Pの下端(図13においては図の上側の端)よりも副走査方向上流に位置する。
図14は、印刷用紙の下端部Prを印刷する際の印刷ヘッド28と印刷用紙Pの関係を示す側面図である。ここでは、説明を簡単にするためノズルの数を8個として説明する。そして、図14の態様においては、フォトリフレクタ33bは、主走査方向についてノズル#7と並ぶ位置に設けられているものとする。このノズル#7は、上流側溝部26fと向かい合う位置に設けられているノズルのうちの下流側の端に位置するノズルである。印刷用紙Pの下端部Prの印刷においては、第1実施例で説明したのと同様に、上流側溝部26fと向かい合う位置に設けられたノズル群Nf(ノズル#7,#8)で印刷が行われる(図13参照)。
図15および図16は、下端処理における印刷の手順を示すフローチャートである。印刷指示が出されると、CPU41は、印刷用紙Pを所定の位置まで送った後、ステップS2において、インク滴を吐出しつつ主走査を開始する。主走査の際には、ステップS4で、フォトリフレクタ33bによって、検出地点DP2において印刷用紙Pが存在するか否かを検知する(図1および図14参照)。
ステップS6においては、検出地点DP2における印刷用紙の有無が判定される。印刷用紙が検知された場合には、ステップS8において主走査が続行され、主走査が完了した後には、ステップS10で副走査が行われる。なお、インク滴を吐出しつつ行われる主走査は、ステップS2〜S8の間中断することなく行われる。ステップS4,S6の処理は、その主走査を実行している間に行われる。ステップS10の副走査の後、再びステップS2で主走査が開始される。以下同様にして、ステップS6において、印刷用紙が検知されなくなるまで、ステップS2〜S10が繰り返される。
ステップS6において、印刷用紙がないと判断された場合には、すなわち、印刷用紙Pの下端が検出地点DP2(図14参照)を通過したことが検知されると、CPU41は、その後ステップS12で、何本の主走査ラインにドットの記録を行うかを決定し、その主走査ラインの情報をRAM43(図3参照)に格納する。このとき、CPU41は、図8に示す長さRsdに相当する主走査ラインについて、記録を行うことを決定する。なお、Rsdのデータは印刷データPDの中に含まれており、印刷データPDがプリンタ22に送られることによって、プリンタ22に送られる。ステップS12の時点では、その直前のステップS4で印刷用紙Pの下端Prが検出地点DP2を通過したことを検出されている。すなわち、ステップS12でさらにドットを記録する主走査ライン数を決定する際には、印刷用紙Pの下端PrがDP2の下流側の所定の位置にあることが分かっている。このため、ステップS12では、それまでに生じた副走査の送り量の誤差は考慮する必要はなく、印刷用紙の傾きだけを考慮して主走査ライン数を決定することができる(図8参照)。図14の例では、フォトリフレクタ33bが印刷用紙Pの下端の通過を検出してからさらに主走査ライン3本分の印刷を行うものとする。
ステップS12の後には、ステップS2で開始した主走査がステップS14において続行される。主走査が完了した後には、ステップS16で、ステップS12において記録することを決定したすべての主走査ラインについて、記録を終えたか否かが判定される。なお、インク滴を吐出しつつ行われる主走査は、ステップS2〜S14の間中断することなく行われる。ステップS4,S6,S12の処理は、その主走査を実行しつつ行われる。
ステップS16で、まだ未記録の主走査ラインが残っていると判定された場合には、図15のステップS18で、画像データ中に未記録の主走査ラインを記録するための画像データが残っているか否かが判定される。図8において説明したように、画像データDは副走査の送り誤差と印刷用紙の傾きとを考慮して、印刷用紙の下端Prまで画像を記録できるように、十分な大きさに設定されている。すなわち、ステップS4で印刷用紙Pの下端Prが検出されステップS12以下の処理が行われるまでに副走査において送り誤差が生じていたとしても、その誤差はRss(図8参照)の範囲内であるはずである。そして、検出地点DP2で印刷用紙の下端Prを検出した後さらに幅Rsdだけ印刷を行っても、画像データがなくなることはないはずである。しかし、なんらかの予想できなかったアクシデントにより、それまでに生じた副走査の送り誤差がRssを超えることもある。そのような場合には、ステップS12で設定したRsdに相当する主走査ラインをすべて記録する前に、画像データがなくなってしまう。そのような場合には、ステップS18において、画像データが残っていないと判定され、処理は終了する。
一方、ステップS18において、画像データが残っていると判定された場合には、ステップS20で副走査が行われ、ステップS22で再び主走査が開始される。そして、S14以下の処理が行われる。ステップS18で画像データがなくなったと判定される場合を除いて、ステップS12で記録することを決定したすべての主走査ラインの記録が終了するまで、このステップS20、S22、S14の処理が繰り返される。なお、インク滴を吐出しつつ行われる主走査は、ステップS22〜S14の間中断することなく行われる。
図17は、印刷終了直前の印刷ヘッド28と印刷用紙Pの関係を示す側面図である。図14および図17の例では、ステップS16、S20、S22、S14の処理が繰り返される間に、矢印SSrで示すように、印刷用紙Pは主走査ライン3本分だけ送られ、その間、引き続きインク滴の吐出を伴う主走査と副走査が行われる。そして、ステップS16で、ステップS12でセットしたすべての主走査ラインの記録が終了したと判定されたときには、印刷を終了する。このときの状態が、図17の状態である。
(5)効果:
下端処理においては、印刷用紙Pの下端部Prの印刷をする際、印刷用紙Pの下端Prが上流側溝部26f上に位置する。そして、印刷用紙Pの下端部Prの印刷は、下端部Prの真上にある#7のノズルと、印刷用紙Pの下端部Prの上流側にある#8のノズルとを使用して実施する。このため、印刷用紙の後端Prについて、余白なく印刷を行うことができる。また、#7、#8のノズルは、上流側溝部26f上にあるため、インク滴がプラテン26の中央部26cに着弾することがない。
図14に示すように、検出地点DP2で印刷用紙Pが検出されなくなった段階で、すでに、ノズル#7、#8の下方には印刷用紙は存在しないはずである。すなわち、下端部Prの印刷は完了しているはずである。このため、この段階で印刷を終了しても、理論上は、印刷用紙の下端まで余白なく画像を記録することができているはずである。
しかし、印刷用紙Pがプラテン上で傾いて配置されていた場合には、左側溝部26a上の検出地点DP2では印刷用紙Pが検出されない場合でも、右側溝部26b側では、副走査方向の同じ位置に印刷用紙Pが存在する可能性がある。すなわち、この時点で印刷を終了すると、印刷用紙Pの下端部Prに余白部分が残ってしまう可能性がある。印刷用紙の上流左側の角がちぎれていたり折れ曲がっていた場合にも、同様の問題が生じる可能性がある。しかし、本実施例では、画像データによって規定される領域Dに基づいて、印刷用紙Pの下端が印刷に使用されるノズル#8および#7よりも下流に位置するときまで幅Rsdだけ印刷を継続する。そして、印刷用紙Pの下端が検出地点DP2よりも下流に位置するときに、印刷用紙Pの下端部Prの印刷を終了する(図14および図17参照)。よって、印刷用紙Pがプラテン上で傾いて配置されていた場合、そして、用紙の一部がちぎれていたり折れ曲がっていた場合についても、印刷用紙の下端に余白が生じてしまう可能性が少ない。
また、上流側のノズル群Nfの近辺にフォトリフレクタ33bを有していないプリンタにおいても、図14と同様に、印刷用紙Pの下端が、上端ノズルよりも下流に位置するときに下端部Prの印刷を実施することによって、印刷用紙の下端部Prに余白なく画像を印刷することが可能である。しかし、そのようなプリンタは、印刷用紙Pの上端Pfが検出地点DPに達したことを検知した後は(図12参照)、印刷用紙がノズル群Nfと向かい合う位置を通過してしまう前には印刷用紙Pの位置を検出できない。一方、印刷用紙Pの上端Pfが下流側溝部26r内の検出地点DPに達してから、下端部Prが上流側溝部26f上に達するまで(図13参照)には、副走査送りの送り量に誤差が生じている可能性がある。このため、そのようなプリンタにおいては、印刷用紙の下端部を越えて印刷を行う領域Arの大きさRsを決定する際には、印刷用紙の位置検出後の副走査送りの誤差も考慮した上で、印刷範囲を定めることが好ましい。具体的には、送り誤差に関する寸法Rssと、印刷用紙Pの傾きに関する寸法Rsdと、に基づいて定められる、図8に示した画像データDのすべての範囲の印刷を行うことになる。その結果、印刷用紙の位置検出後の副走査送りが想定量よりも大きかった場合には、実際には印刷用紙の下端が上流側溝部26f上を通過してしまって、さらに、印刷用紙の傾きを想定した幅Rsd分の印刷を行ってしまった後にも、印刷が続行される可能性がある。
これに対して、本実施例においては、印刷用紙Pの下端が、ノズル群Nfが設けられている範囲の下流端である検出地点DP2を通過したことを検出し、そこから一定の幅、すなわち一定の主走査ライン数だけさらに印刷を行って印刷を終了している。具体的には、印刷用紙Pの下端が検出地点DP2を検出してから幅Rsdだけさらに印刷を行って、印刷を終了している。そして、画像データDのすべての画像を印刷しているわけではない。
本実施例では、印刷用紙の下端を実際に検出しているため、印刷用紙の下端をこえて画像を印刷するにあたって、印刷用紙Pの上端Pfが検出地点DPに達してから下端部Prが上流側溝部上に達するまでの、副走査の送り誤差を考慮する必要がない。よって、印刷用紙の下端をこえて設定され、印刷に際してインク滴を吐出される画像の部分の大きさを小さくすることができる。その結果、印刷に要する時間を短くすることができ、また、印刷用紙上に着弾しない無駄なインク滴を節約することができる。
なお、印刷用紙の中間部の印刷においては、印刷用紙Pの上端Pfまたは下端Prからインクがはみ出す可能性がないので、印刷ヘッドに設けられた他のノズルも使用して、高速に印刷を行うことが好ましい。また、印刷用紙の中間部の印刷が完了した後には、その後、さらに副走査方向の上流に位置する印刷用紙の下端部を印刷することになる。よって、上流の端に位置するノズル群Nfで印刷用紙の下端部を印刷することで、印刷用紙の中間部の印刷から後端部の印刷に移行する際に、逆送りをすることなく、スムーズに移行を行うことができる。
C.第2実施例:
図18は、第2実施例のプラテン26の周辺を示す平面図である。第1実施例では、検知部として機能するフォトリフレクタはキャリッジ31上に設けられていた。しかし、検知部は、プリンタ22の他の部位に設けることもできる。第2実施例においては、検知部としてのフォトリフレクタ33aは、主走査においてキャリッジ31が往復する位置よりもさらに副走査方向の下流に設けられている。そして、主走査においてキャリッジ31が往復する位置よりもさらに副走査方向の上流に検知部としてのフォトリフレクタ33cが設けられている。第2実施例のプリンタの他の構成は、第1実施例のプリンタ22と同様である。
第2実施例においては、フォトリフレクタ33aによって印刷媒体を検出することによって、印刷媒体を正確に位置決めしてドットの記録を行い、印刷媒体上に画像を形成することができる。ただし、このような態様においては、溝上に印刷用紙の上端部を配して、溝上のノズルで印刷用紙の上端まで余白なく印刷を行う場合には、印刷用紙を副走査方向の上流に向けて通常とは逆の方向に印刷用紙を送る必要がある。
一方、第2実施例においては、フォトリフレクタ33cで印刷用紙を検知した後、すなわち、フォトリフレクタ33cで印刷用紙の前端を検出した後、所定量だけ副走査送りを行ってから印刷を開始することとすれば、印刷媒体の上端が任意の位置に来るように印刷用紙を配して、印刷を開始することができる。よって、印刷用紙検知後、溝上に印刷用紙の上端が来るように副走査を行って、その状態から溝上のノズルで端部印刷を行うこともできる。
また、フォトリフレクタ33cで印刷用紙を検知しなくなった後、すなわち、印刷用紙の後端の通過を検知した後、所定量だけ副走査送りを行って、その間印刷を行ってから印刷を終了することとすれば、印刷媒体の下端が溝の上にあるときに、その溝と向かい合う位置にあるノズルで端部印刷を行うことができる。この場合、印刷用紙Pの下端が検出地点を通過してからさらにインク滴を吐出する画像部分の副走査方向の長さ、すなわち、検知部が印刷媒体を検出しなくなった後に記録する主走査ラインの本数Rspは、次のようにして求められる。
Rsp=Ldn+(Rss×Ldn/L)+Rsd ・・・(1)
ここで、Ldnは、フォトリフレクタ33cの検出地点から下端処理に使用するノズルのうちの最下流のノズルまでの距離である。Lは印刷用紙Pの縦方向の長さである。Rssは、下端処理に使用するノズルのうちの最下流のノズルの下を、印刷用紙Pをその前端から後端まで通過させる際に想定される、副走査の誤差に基づいて定められる寸法である。Rsdは、予想される印刷用紙Pの傾きに基づいて定められる寸法である。各値はいずれもドット数で規定されているものとする。
このように、主走査においてキャリッジ31が往復する位置よりも副走査方向の下流又は上流に検知部を配することとすれば、単純な構造で印刷媒体の位置を検知するという目的を達成することができ、装置も小さくすることができる。また、図18に示すように、検知部を主走査方向について印刷可能領域の中央近辺に配することとすれば、印刷用紙が傾いている場合にも検知部が検知した印刷用紙の端の位置と、そこからもっともずれている実際の印刷用紙の端までの距離を小さくすることができる。よって、印刷用紙の端を越えて設定される画像部分Rsの大きさをより小さくすることができる。
また、第1実施例では、検知部としてのフォトリフレクタ33bがキャリッジ31に設けられていたため、図15の印刷手順では、ステップS2における主走査開始後にステップS4で印刷用紙の有無を検出していた。しかし、検知部がプラテン26に対して固定的に設けられており、搬送経路上における印刷用紙の有無を検知できるものであれば、主走査の前または後に、印刷用紙の有無を検知する態様とすることができる。主走査の前に印刷用紙を検知する態様においては、その印刷手順は、図15の手順からステップS2を除いて、ステップS8において主走査を開始し完了することとなる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)変形例1:
例えば、キャリッジ31が主走査において通過する空間よりもさらにプラテンから離れた位置に、キャリッジ31とは独立に検知部を設けることとしてもよい。そのような態様とすれば、キャリッジ31を動かすことなく検出地点における印刷用紙の有無を検出することができる。そして、主走査におけるキャリッジの位置に寸法誤差が生じた場合にも、その影響を受けない。さらには、それぞれ異なる検出地点に対応する複数の検知部を設けることができる。左側溝部上と右側溝部上にそれぞれ検知部を設けて、複数の検出地点、例えば、図1のDP2とDP3で印刷用紙の有無を検出することとすれば、主走査方向のいずれかの向きに印刷用紙がずれた場合や、印刷用紙が傾いて配された場合にも、これを検知することができる。
(2)変形例2:
また、検知部が、摺動軸34上をキャリッジ31とは独立に動く態様とすることもできる。そして、印刷の際にキャリッジと検知部とが干渉しないように検知部を移動させることとすれば、印刷の際に支障になることもない。このような態様とすれば、上述のキャリッジ31よりもさらにプラテンから離れた位置に検知部を設ける態様に比べて、プリンタの高さ方向の寸法を小さくすることができる。
(3)変形例3:
上記各実施例では、印刷用紙を検知する地点は、主走査方向についてそれぞれ一点DP、DP2であったが、印刷用紙の検出地点を主走査方向について2点以上設けてもよく、また、検出地点を主走査方向の一定の範囲としてもよい。たとえば、図1のように、検知部をキャリッジ上に設ける場合には、キャリッジを搬送しつつ、DP2とDP3の間の範囲について、印刷用紙の有無を検知してもよい。このような態様とすれば、より正確に印刷用紙の位置を検出することができる。
(4)変形例4:
本実施例の印刷装置は、プラテン26の、副走査方向の上流側および下流側にそれぞれ上流側溝部26fと下流側溝部26rを備え、左右に左側溝部26aと右側溝部26bとを備えていたが、これらのうちいずれかを選択的に備えるものとしてもよい。そのような場合には、印刷用紙Pの各端部の印刷は、対応する溝部が設けられている端部についての行われ、それぞれ溝部上にあるノズルを使用して行われることが好ましい。また、溝部を備えないプラテン上において、検知部で印刷用紙を検知することによって印刷用紙Pを正確に位置決めして、四辺に余白を設けて印刷用紙P内の正確な位置に画像を印刷することとしてもよい。
(5)その他:
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、CPU41(図3参照)の機能の一部をホストコンピュータ90が実行するようにすることもできる。
このような機能を実現するコンピュータプログラムは、フロッピディスクやCD−ROM等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。ホストコンピュータ90は、その記録媒体からコンピュータプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送する。あるいは、通信経路を介してプログラム供給装置からホストコンピュータ90にコンピュータプログラムを供給するようにしてもよい。コンピュータプログラムの機能を実現する時には、内部記憶装置に格納されたコンピュータプログラムがホストコンピュータ90のマイクロプロセッサによって実行される。また、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをホストコンピュータ90が直接実行するようにしてもよい。
この明細書において、ホストコンピュータ90とは、ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作するハードウェア装置を意味している。コンピュータプログラムは、このようなホストコンピュータ90に、上述の各部の機能を実現させる。なお、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラムでなく、オペレーションシステムによって実現されていても良い。
なお、この発明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。
12…スキャナ
13…マウス
14…キーボード
21…CRT
22…プリンタ
23…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
25a,25b…上流側紙送りローラ
25c,25d…下流側紙送りローラ
25p,25q…上流側紙送りローラ
25r,25s…下流側紙送りローラ
26,26o…プラテン
26a…左側溝部
26b…右側溝部
26c…中央部
26d…左側溝部26aと下流側溝部26rの接続部分
26f…上流側溝部
26g…左側溝部26aと上流側溝部26fの接続部分
26r…下流側溝部
27…吸収部材
28,28o…印刷ヘッド
29a,29b…ガイド
31…キャリッジ
32…操作パネル
33,33a〜33c…フォトリフレクタ
33d…発光ダイオード
33t…フォトトランジスタ
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
41…CPU
42…PROM
43…RAM
44…駆動用バッファ
45…PCインタフェース
48…色
60…印刷ヘッドユニット
61〜66…インク吐出用ヘッド
67…導入管
68…インク通路
71…カートリッジ
72…カラーインク用カートリッジ
90…ホストコンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色補正モジュール
99…ハーフトーンモジュール
100…ラスタライザ
A…印刷用紙Pの搬送方向を示す矢印
Ar…印刷用紙の下端Prを超えて設定される画像の領域
D…画像データ
DP…下流側溝部26r内の検出地点
DP2…上流側溝部26f内の検出地点
DT…ドット形成パターンテーブル
EAT…拡張領域テーブル
Ip…インク滴
LUT…色補正テーブル
MS…主走査方向
N…ノズル
Nf…上流側溝部26fと向かい合う位置に設けられたノズル群
Nr…下流側溝部26rと向かい合う位置に設けられたノズル群
Nz…インクジェットノズル
ORG…原カラー画像データ
P…印刷用紙
PD…印刷データ
PE…ピエゾ素子
Pa…印刷用紙Pの左側端
Pb…印刷用紙Pの右側端
Pf…印刷用紙Pの上端(前端)
Pr…印刷用紙Pの下端(後端)
Rs…印刷用紙Pの下端Prを超えて設定される画像領域Arの長さ
Rsd…印刷用紙Pの傾きに基づいて定められる寸法
Rss…送り誤差に基づいて定められる寸法
SS…副走査方向
SSr…下端が検出位置を通過した後の送りを示す矢印
Wp…印刷用紙Pの主走査方向の寸法
k…ノズルピッチ

Claims (13)

  1. インク滴を吐出する複数のドット形成要素が設けられたドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面にドットの記録を行うドット記録装置であって、
    前記ドット記録ヘッドを前記印刷媒体に対して駆動して主走査を行う主走査駆動部と、
    前記主走査の最中に前記複数のドット形成要素のうちの少なくとも一部を駆動してドットの形成を行わせるヘッド駆動部と、
    前記主走査の方向と交わる方向に前記印刷媒体を駆動して副走査を行う副走査駆動部と、
    所定の検出地点における前記印刷媒体の有無を検知するための検知部と、
    前記各部を制御するための制御部と、を備え、
    前記検知部は、前記主走査の際に前記ドット形成要素から吐出されるインク滴の軌跡と交わらない位置であって、前記副走査の方向については、印刷に使用される前記ドット形成要素のうち前記副走査の方向の下流側の端に位置するドット形成要素よりも上流の位置に設けられている、ドット記録装置。
  2. 請求項1記載のドット記録装置であって、
    前記検知部は、
    前記所定の検出地点に向けて光を射出する発光部と、
    前記光が前記印刷媒体に当たって反射した反射光を受ける受光部と、
    を有するドット記録装置。
  3. 請求項1記載のドット記録装置であって、
    前記検知部は、前記主走査の際に前記ドット記録ヘッドと一体で移動するように設けられている、ドット記録装置。
  4. 請求項1記載のドット記録装置であって、
    前記制御部は、
    前記印刷媒体上の領域と前記印刷媒体の後端を超えて設定された領域とを含む画像領域に画像を印刷することが可能な画像データを準備する機能と、
    前記画像データに基づいて、前記印刷ヘッドから前記印刷媒体に向けてインク滴を吐出しつつ前記主走査および前記副走査を行う機能と、
    前記印刷媒体の後端が前記検出地点を通過したことを前記検知部で検知して、その時点から一定の距離だけ前記副走査を行った時点で、前記画像データに基づくドット記録を終了する機能と、を備えるドット記録装置。
  5. 請求項4記載のドット記録装置であって、
    前記一定の距離は、前記印刷媒体の材質に応じて定められている、ドット記録装置。
  6. 請求項4記載のドット記録装置であって、
    前記一定の距離は、前記印刷媒体の大きさに応じて定められている、ドット記録装置。
  7. 請求項1記載のドット記録装置であって、さらに、
    前記主走査の行路の少なくとも一部において前記ドット形成要素と向かい合うように、前記主走査の方向に延長して設けられ、前記印刷媒体を支持するプラテンを備え、
    前記プラテンは、前記複数のドット形成要素の少なくとも一部と向かい合う位置に、前記主走査の方向に延長して設けられた溝部を有しており、
    前記検出地点は、前記溝部の開口内で、かつ、前記副走査の方向に関しては前記ドット形成要素が存在する範囲内の所定の位置である、ドット記録装置。
  8. 請求項7記載のドット記録装置であって、
    前記溝部は、少なくとも前記複数のドット形成要素のうち前記副走査の方向の上流側の端に位置するドット形成要素と向かい合う位置に、前記主走査の方向に延長して設けられた上流側溝部である、ドット記録装置。
  9. 請求項7記載のドット記録装置であって、
    前記検知部は、前記溝部と向かい合う位置に設けられているドット形成要素のうちの下流側の端に位置するドット形成要素の近傍に設置されている、ドット記録装置。
  10. インク滴を吐出する複数のドット形成要素が設けられたドット記録ヘッドと、主走査の際の前記ドット形成要素のインク滴の軌跡と交わらない位置に設けられ所定の検出地点における前記印刷媒体の有無を検知するための検知部と、を備え、前記印刷媒体の表面にドットの記録を行うドット記録装置を使用したドット記録方法であって、
    前記検知部の位置は、副走査の方向については、印刷に使用される前記ドット形成要素のうち前記副走査の方向の下流側の端に位置するドット形成要素よりも上流の位置に設定されており、
    前記ドット記録方法は、
    (a)前記印刷媒体上の領域と前記印刷媒体の後端を超えて設定された領域とを含む画像領域に画像を印刷することが可能な画像データを準備する工程と、
    (b)前記画像データに基づいて、前記印刷ヘッドから前記印刷媒体に向けてインク滴を吐出しつつ前記主走査および前記副走査を行う工程と、
    (c)前記印刷媒体の後端が前記検出地点を通過したことを前記検知部で検知して、その時点から一定の距離だけ前記副走査を行った時点で、前記画像データに基づくドット記録を終了する工程と、を備えることを特徴とするドット記録方法。
  11. 請求項10記載のドット記録方法であって、
    前記ドット記録装置は、前記主走査の行路の少なくとも一部において前記ドット形成要素と向かい合うように、前記主走査の方向に延長して設けられ、前記印刷媒体を支持するプラテンを備え、
    前記プラテンは、前記複数のドット形成要素の少なくとも一部と向かい合う位置に、前記主走査の方向に延長して設けられた溝部を有しており、
    前記工程(a)および(c)は、
    前記溝部の開口内で、かつ、前記副走査の方向に関しては前記ドット形成要素が存在する範囲内の所定の位置である前記検出地点における前記印刷媒体の有無を検知する工程を含む、ドット記録方法。
  12. インク滴を吐出する複数のドット形成要素が設けられたドット記録ヘッドと、主走査の際の前記ドット形成要素のインク滴の軌跡と交わらない位置に設けられ所定の検出地点における前記印刷媒体の有無を検知するための検知部と、を有し、前記印刷媒体の表面にドットの記録を行うドット記録部を備えるコンピュータに、ドットの記録を行わせるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記検知部の位置は、副走査の方向については、印刷に使用される前記ドット形成要素のうち前記副走査の方向の下流側の端に位置するドット形成要素よりも上流の位置に設定されており、
    前記記録媒体は、
    前記印刷媒体上の領域と前記印刷媒体の後端を超えて設定された領域とを含む画像領域に画像を印刷することが可能な画像データを準備する機能と、
    前記画像データに基づいて、前記印刷ヘッドから前記印刷媒体に向けてインク滴を吐出しつつ前記主走査および前記副走査を行う機能と、
    前記印刷媒体の後端が前記検出地点を通過したことを前記検知部で検知して、その時点から一定の距離だけ前記副走査を行った時点で、前記画像データに基づくドット記録を終了する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 請求項12記載の記録媒体であって、
    前記ドット記録部は、前記主走査の行路の少なくとも一部において前記ドット形成要素と向かい合うように、前記主走査の方向に延長して設けられ、前記印刷媒体を支持するプラテンを備え、
    前記プラテンは、前記複数のドット形成要素の少なくとも一部と向かい合う位置に、前記主走査の方向に延長して設けられた溝部を有しており、
    前記記録媒体は、さらに、前記溝部の開口内で、かつ、前記副走査の方向に関しては前記ドット形成要素が存在する範囲内の所定の位置である前記検出地点における前記印刷媒体の有無を検知する機能を前記コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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