JP2010274382A - アタッチメント - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類のアタッチメントを用意することなく、1個のアタッチメントにて複数種類の内径を持つディスクに適用する。
【解決手段】ベース2の中央部に穿孔した貫通孔30の周囲に円周上3等分した円弧状のスライド溝22を3つ設ける。スライド溝22は外側にいくほど貫通孔30から離れる方向に形成されている。このスライド溝22にピン4を長手方向に沿ってスライド自在に配置する。ベース2の上部開口面にはプレート3がベース2に対して回転自在に配置される。ピン4の先端部分はプレート3の挿通孔31から突出している。プレート3を回転させると、ピン4がスライド溝22の長手方向に沿って移動し、この移動は挿通孔31の長手方向、つまりアタッチメント本体1の径方向に移動する。このピン4の径方向に移動にて、ディスクの取付穴の内径に対応させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、エアーカッターや電動カッターのディスクをカッター本体に装着する際に用いるカッター用のアタッチメントに関するものである。
エアーカッターは、駆動源をエアーとしてカッター本体に装着した円盤状のディスクを回転させて、ディスクにてコンクリートの筋つけ・切断、ブロック、石膏ボード、レンガ、タイル、スレート、石材等の切断を行なうものである。
また、電動カッターは、駆動源を電気として上記エアーカッターの場合と同様に、カッター本体に装着した円盤状のディスクを回転させて、各種コンクリート製品・ALC・鋼管・ダクタイル・鋳鉄管・塩ビパイプ・アスファルトなどの切断、溝付けを行なうものである。
また、金属用の切断砥石では、鉄筋・鉄骨・鉄パイプなどの鋼材の切断を行なうことができ、非金属用の切断砥石では、コンクリート・アスファルト・鋳鉄・銅、アルミなどの切断も行なうことができる。
図17は、上記エアーカッターや電動カッターなどのカッター本体に装着される円盤状のディスク51の平面図を示し、周縁部分に刃が形成されていて、中心部にはカッター本体に取り付けるための取付穴52が穿孔されている。
このディスク51の大きさ(外径)や取付穴52の内径φは、施工内容の用途に応じて異なり、例えば、内径φは、20mm、22mm、24.5mm、25.4mm等がディスク51の種類により存在している。
そして、用途に応じて各ディスク51をカッター本体に装着する場合は、図18に示すようなアタッチメント53を介してカッター本体に装着するようになっている。この金属製のアタッチメント53の中央部分に位置する円盤状のベース54の一方の面には円形の突起部55が一体が形成されており、また、ベース54の他方の面には前記突起部55より太径の突起部56が一体に形成されている。また、ベース54及び突起部55、56の中央部分には、上下面に貫通する貫通孔57が穿設されている。
このアタッチメント53の上下の突起部55、56の外径は、ディスク51の取付穴52の内径φに対応させており、例えば、図18に示す突起部55の外径を20mmとし、他方の突起部56の外径を22mmとしている。そして、各内径φに合う突起部を設けたアタッチメント53(図示せず)が複数種類存在している。
図19は、前記アタッチメント53を介してカッター本体60にディスク51を装着する場合の分解図を示し、図20はディスク51をアタッチメント53を介してカッター本体60に装着した場合の断面図を示している。
図19及び図20に示すように、先ず、使用するディスク51の内径φに合った側のアタッチメント53の突起部55、または突起部56をディスク51の取付穴52に挿入する。ここでは、ディスク51の取付穴52の内径φを20mmとすると、この内径φ20mmに合ったアタッチメント53の突起部は突起部55であるので、この突起部55をディスク51の取付穴52に挿入する。
次に、略円筒状のスペーサ61をアタッチメント53の貫通孔57に貫通させ、さらにボルト62をスペーサ61の挿通孔63に挿通させて、カッター本体60の回転軸65に螺刻されているねじ穴64に螺着することで、所定の内径φを持つディスク51がアタッチメント53を介してカッター本体60に着脱自在に装着されることになる。
また、施工用途に応じて内径φが異なるディスク51を用いる場合は、ボルト62を緩めてディスク51及びアタッチメント53等をカッター本体60から取り外し、ディスク51の内径φに合った突起部のアタッチメント53を使用する。例えば、ディスク51の内径φが22mmであるとすると、突起部56の外径が22mmであるので、アタッチメント53を裏返して突起部56をディスク51の取付穴52に挿入して、該アタッチメント53を介してディスク51をカッター本体60に取り付ける。
また、使用しようとするディスク51の取付穴52の内径が、24.5mmとすると、この外径を24.5mmとした突起部を有する別のアタッチメントと交換して、該アタッチメントを介して所望のディスク51をカッター本体60に取り付けることになる。
このように、従来例では、使用するディスク51の内径φに合う突起部を有するアタッチメント53が複数種類必要であり、1個のアタッチメント53で、異なる内径φを有する複数種類のディスク51をカバーすることができず、各ディスク51の内径φに合った複数種類のアタッチメント53を予め用意しておかなければならないという問題があった。
また、複数種類のアタッチメント53を用意するには、使用者側にとっては、コスト高になるという問題もある。
ところで、前記アタッチメント53は、ディスク51をカッター本体60の回転軸65の中心に取り付けるためのものであり、ディスク51を回転軸65の中心からずれて取り付けられた場合には、ディスク51が偏芯回転して危険を伴うことになる。
そこで、ディスク51をカッター本体60の回転軸65の中心に取り付けるべくアタッチメント53を用いているものである。
なお、複数のアタッチメントを用意することなく、1個のアタッチメントにて中心に孔を有する回転物の中心を、その大きさに関係なく、容易且つ正確に位置決めができるようにしたものとして、例えば、下記に示す特許文献1が挙げられる。
特開平11−99409号公報
この特許文献1は、複数の中心位置決め固定部材を周方向に等間隔で、それぞれ径方向に進退可能に設け、各中心位置決め固定部材を同様に径方向に進退移動させる進退移動手段を設け、各中心位置決め固定部材の先端に、カッターボディのボアの面取り部に係合可能な傾斜面をそれぞれ形成しているものである。
また、進退移動手段は、治具本体の中心に昇降可能に設けられたテーパー部材と、このテーパー部材と一体に設けられてテーパー部材を昇降移動させるシャフトとを備え、各中心位置決め固定部材の基端の上方には、傾斜面がテーパー部材の傾斜面と整合する角度で形成されているものである。
そして、テーパー部材を下降させると、各中心位置決め固定部材が同時に同じ距離だけ突出するようになっている。
しかしながら、この特許文献1に記載されている回転物の中心位置決め固定部材は、後述するように本発明の構成とは全く異にするものである。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持ったカッター用のアタッチメントを提供するものである。
(1)複数種類のアタッチメントを用意することなく、1個のアタッチメントにて複数種類の内径を持つディスクに適用できること。
(2)ディスクをカッター本体の回転軸の中心に容易且つ正確に取り付けることができること。
(3)複数種類のディスクを使用する場合でも、1個のアタッチメントにてコストを安価にすること。
そこで、本発明の請求項1に記載のアタッチメントでは、円盤状で中心に穿孔されている穴52を有するディスク51を該ディスク51の回転中心位置に前記穴52を介して取り付けるためのアタッチメントにおいて、
回転中心位置Pの周囲に円弧状であって外側に至るほど前記回転中心位置Pから離れる方向に形成されて円周上ほぼ3等分にされ上面を開口した3つのスライド溝22を凹設したベース2と、
前記ベース2の各スライド溝22内に該スライド溝22の長手方向に沿ってスライド自在にそれぞれ配されたピン4と、
径方向に長孔状とした挿通孔31が円周上ほぼ3等分された位置に3つ形成され、前記各ピン4の先端部が前記各挿通孔31よりそれぞれ突出し、前記回転中心位置Pを中心として前記ベース2に対して回転可能として該ベース2に配されたプレート3と
でアタッチメント本体1を構成し、
前記プレート3を回転させて前記各ピン4が各スライド溝22の長手方向に沿ってスライドさせることで、該プレート3の各挿通孔31より突出している各ピン4を前記アタッチメント本体1の径方向に同時に移動可能としていることを特徴としている。
請求項2に記載のアタッチメントでは、前記ベース2の底部20より上方には凹所24が形成されており、前記凹所24側に面するベース2の内周面に溝23を全周にわたって凹設し、前記プレート3の外周に全周にわたって前記溝23と対面する溝33を凹設し、前記ベース2の溝23と前記プレート3の溝33とを合わせた両溝23、33内の寸法より若干小さくした外径寸法であって、断面を略円形とした略Cリング状のバネ体5を、前記プレート3の溝33に配した状態で前記ベース2の溝23に嵌めていることを特徴としている。
請求項3に記載のアタッチメントでは、前記プレート3の中央部には貫通孔30が穿孔されており、この貫通孔30に面して上面及び内側が開口した凹部32を該貫通孔30の両側に形成し、前記両側の凹部32に、前記プレート3を回転させる回転用用具7が挿入係止されるようにしていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載のアタッチメントによれば、プレート3を回転させると、プレート3の挿通孔31にはピン4の先端部分が挿通しているので、プレート3の回転によりピン4は、ベース2のスライド溝22の長手方向に沿って移動させられる。ピン4がスライド溝22の長手方向に沿ってスライドすると、ピン4はプレート3の挿通孔31の長手方向、つまりアタッチメント本体1の径方向に沿って移動するようになる。これにより、ピン4を径方向に自在に移動させることができ、3本のピン4で結ばれる円10の直径を自在に可変させることができる。
このように、回転中心位置Pを中心として円周上3等分した位置にピン4があり、この3本のピン4によるディスク51の取付穴52の内縁に3点支持しているので、どのような内径φの取付穴52のディスク51でも、単にプレート3を回転させて、ピン4をアタッチメント本体1の径方向に移動させるだけで、ディスク51を回転の中心位置に正確、且つ容易に位置決めさせることができる。
しかも、従来とは異なり、複数種類のアタッチメントではなく、1つのアタッチメント本体1にて、内径φが異なる複数種類のディスク51に対応することができ、ディスク51の回転の中心位置の位置決め用部材として、コストも安価に抑えることができるものである。
また、作業時において、カッター本体60を駆動してディスク51を回転させると、アタッチメント本体1も同時に回転し、そのため、3本のピン4は外方への遠心力をそれぞれ受けることなり、ピン4はディスク51の内縁を遠心力により付勢することになる。よって、ディスク51の回転時は、遠心力を受けている3本のピン4により、ディスク51の軸芯がぶれることがなく、ディスク51が偏芯して回転するのを防止することができる。
請求項2に記載のアタッチメントによれば、前記ベース2の溝23と前記プレート3の溝33とを合わせた両溝23、33内の寸法より若干小さくした外径寸法であって、断面を略円形とした略Cリング状のバネ体5を、前記プレート3の溝33に配した状態で前記ベース2の溝23に嵌めているので、プレート3はバネ体5によりベース2に装着されることになり、プレート3はベース2に簡単に装着されることになる。また、プレート3はベース2から抜けなくなると共に、プレート3はベース2に対して回転可能な状態とすることができる。
請求項3に記載のアタッチメントによれば、前記プレート3の中央部には貫通孔30が穿孔されており、この貫通孔30に面して上面及び内側が開口した凹部32を該貫通孔30の両側に形成し、前記両側の凹部32に、前記プレート3を回転させる回転用用具7が挿入係止されるようにしているので、凹部32に回転用用具7を挿入係止して、回転用用具7を手で回転させると、プレート3をベース2に対して回転させることができる。これにより、プレート3の貫通孔30の両側に凹部32を形成しておき、該凹部32に挿入係止した回転用用具7を回転させると、プレート3を簡単に回転させることができ、ピン4の径方向の調整を容易に行なうことができる。
本発明の実施の形態におけるアタッチメント本体の斜視図である。 本発明の実施の形態におけるアタッチメント本体の平面図である。 本発明の実施の形態におけるアタッチメント本体の分解斜視図である。 本発明の実施の形態におけるアタッチメント本体のベースの斜視図である。 (a)は本発明の実施の形態におけるベースの平面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 (a)(b)は本発明の実施の形態におけるアタッチメント本体のプレートの平面図及び側面図であり、(c)は(a)のA−A断面図である。 (a)〜(c)は本発明の実施の形態におけるピンの正面図、側面図及び斜視図である。 (a)は本発明の実施の形態におけるバネ体の力を加えない状態の平面図であり、(b)は閉じた上記のバネ体の平面図である。 本発明の実施の形態におけるバネ体を介してプレートをベースに取り付けた状態の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態におけるアタッチメント本体のプレートを回転させるための回転用用具の斜視図である。 本発明の実施の形態における回転用用具にてプレートを回転させる場合の説明図である。 本発明の実施の形態におけるプレートを回転させてピンを径方向に移動させる場合の説明図である。 本発明の実施の形態におけるプレートを回転させてピンを径方向に移動させる場合の説明図である。 本発明の実施の形態におけるプレートを回転させてピンを径方向に移動させる場合の説明図である。 本発明の実施の形態におけるディスクをアタッチメントを介してカッター本体に装着する場合の分解図である。 本発明の実施の形態におけるディスクをアタッチメントを介してカッター本体に装着する場合の断面図である。 カッター本体に装着されるディスクの平面図である。 従来例のアタッチメントの斜視図である。 従来例のディスクをアタッチメントを介してカッター本体に装着する場合の分解図である。 従来例のディスクをアタッチメントを介してカッター本体に装着する場合の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のアタッチメント本体1の斜視図を示し、図2はアタッチメント本体1の平面図を、図3はアタッチメント本体1の分解斜視図をそれぞれ示している。
なお、本発明は従来のアタッチメント53の代わりに前記アタッチメント本体1を発明したものであり、ディスク51、スペーサ61、カッター本体60等は従来と同じである。
前記アタッチメント本体1は、図3に示すように、ベース2と、このベース2の上面開口部に回転自在に配されるプレート3と、前記ベース2とプレート3との間に配される3個のピン4と、前記ベース2にプレート3を装着するためのバネ体5(図8参照)とで構成されている。
前記ベース2は、図3〜図5に示すように、金属製で構成されていて、外周面はローレット加工が施されており、アタッチメント本体1を指で持った場合に滑りにくくしている。また、ベース2の底部20の中央部には円形の貫通孔21が上下面に貫通して穿孔されている。
また、ベース2の底部20の上面には、前記貫通孔21を中心にした円弧状ないし巴状のスライド溝22が三つ凹設されている。このスライド溝22は底面が閉塞されており、スライド溝22の上面は開口している。
前記スライド溝22の長さは、ベース2(貫通孔21)の中心をPとした場合、この中心P(回転中心位置P(図5(a)参照))から略120度に対応した長さとし、円周上ほぼ3等分されて3つのスライド溝22によりベース2の周方向に3つ形成された形態となっている。また、ベース2の上部の内周面には全周にわたって溝23が凹設されている。なお、図5(b)は、図5(a)のA−A断面図である。
また、図5(a)に示すように、各スライド溝22の一方の端部22aは、それぞれ貫通孔21に近接した位置に形成され、スライド溝22の他方の端部22bは、貫通孔21から離れてベース2の外周に近い位置となるように形成されている。
図6に示すように、円盤状のプレート3の中央には、ベース2の貫通孔21と同じ大きさの貫通孔30が上下に貫通して穿孔されていて、また、プレート3の外径は、図4及び図5(b)に示すベース2の凹所24の内径より若干小さく形成されている。
また、金属製のプレート3には、外周縁と貫通孔30との間に長孔状の挿通孔31が上下面に貫通して穿孔されており、この挿通孔31は径方向に長い形状としてある。そして、挿通孔31は、円周上3等分した位置に回転中心位置Pを中心にして放射状にそれぞれ形成されている。
図3及び図6に示すように、プレート3の貫通孔30に面する位置であって、挿通孔31以外の箇所に凹部32が対向して凹設されている。この凹部32は底面及び貫通孔30とは反対側の面が閉塞され、上面及び貫通孔30側の面が開口されている。この一対の凹部32は、プレート3をベース2に対して回転させるべく、回転用用具が挿入される凹みである。
さらに、プレート3の外周面には全周にわたって溝33が凹設されている。ベース2の凹所24の上面にプレート3を位置させて、ベース2の外周の上面とプレート3の上面とを略面一にした時に、プレート3の溝33とベース2の溝23とが同じ高さ位置となり、両溝23、33が対面した位置となる。
図7はピン4を示し、この金属製のピン4は、略円柱状で、基部40と、この基部40より細径とした先部41との2段形状で構成されている。ピン4は、ベース2のスライド溝22にそれぞれ配され、ピン4の基部40はスライド溝22内に挿入配置される。
ピン4の基部40の外径は、スライド溝22の幅寸法より若干小さく形成されており、ピン4はスライド溝22の長手方向に沿ってスライド(移動)自在となっている。つまり、ピン4はベース2の周方向に沿ってスライド自在となっている。
図8はバネ体5を示し、断面を円形とし、全体の形状は略Cリング形状としている。図8(a)は、バネ体5に力を加えない状態を示し、バネ体5に力を加えない状態では、バネ体5の先端5a、5bが開いている。
このバネ体5の両側から指等で矢印に示すように力を加えると、図8(b)に示すように、先端5a、5bの端面同士が当接した状態となり、全体としてリング状になる。
次に、アタッチメント本体1の組み立てについて説明する。先ず、ベース2の3つのスライド溝22の長手方向の同じ位置にピン4の基部40をそれぞれ配置する。そして、バネ体5を少し外側に広げてプレート3の溝33に沿わせた後に、バネ体5を溝33内で力を加えて閉じ、その状態のままプレート3をベース2の開口面に配置する。
プレート3をベース2の開口面に配置すると、図9に示すように、プレート3の溝33、すなわち、バネ体5はベース2の溝23に対応した位置となっているので、バネ体5は両溝23、33内に入ると復帰して開く。バネ体5が開くと、バネ体5はベース2の溝23の内周面に弾接した状態で位置することになる。
また、バネ体5の外径は、両溝23、33を合わせた幅寸法よりも少し小さく形成しているので、バネ体5の内側の略半分が、プレート3の溝33内に位置し、プレート3の溝33とベース2の溝23内にバネ体5が嵌まり、バネ体5は両溝23、33から抜けないようになる。
これにより、プレート3はバネ体5によりベース2に装着されることになり、プレート3はベース2に簡単に装着されることになる。また、プレート3はベース2から抜けなくなると共に、プレート3はベース2に対して回転可能な状態となる。
このようにして、ベース2のスライド溝22に3個のピン4を配置し、プレート3をバネ体5を介してベース2に装着した状態が図1及び図2に示す図である。かかる場合、ピン4の先端部分がプレート3の上面より少し突出状態となる。
ここで、プレート3をベース2に対して回転させる用具の一例を図10に示す。この回転用用具7は、金属製でリング円板状に形成されており、図11に示すように、回転用用具7を手に持って回転用用具7の下部をアタッチメント本体1の対向している凹部32に挿入する。
回転用用具7の下部の両側の部分が凹部32に挿入されるので、該回転用用具7を手で回転させると、プレート3をベース2に対して回転させることができる。これにより、プレート3の貫通孔30の両側に凹部32を形成しておくことで、この凹部32に回転用用具7を挿入係止して、該回転用用具7を回転させると、プレート3を簡単に回転させることができ、ピン4の径方向の調整を容易に行なうことができる。
プレート3を回転させると、プレート3の挿通孔31にはピン4の先端部分が挿通しているので、プレート3の回転によりピン4が周方向に付勢されて、ピン4は、ベース2のスライド溝22の長手方向(アタッチメント本体1の周方向)に沿って移動させられる。スライド溝22の一方の端部22aは貫通孔21に近接して位置し、他方の端部22bは貫通孔21から離れた外周部分に近接して位置していることで、ピン4がスライド溝22の長手方向に沿ってスライドすると、ピン4はプレート3の挿通孔31の長手方向、つまりアタッチメント本体1の径方向に沿って移動するようになる。
このように、図2の矢印に示すように、プレート3と共にピン4は周方向に回転しながら、ピン4をアタッチメント本体1の径方向に自在に移動させることができ、3本のピン4で結ばれる円10の直径を自在に可変させることができる。ここで、挿通孔31の一方の端部31aは、スライド溝22の一方の端部22aと対応した位置としており、また、挿通孔31の他方の端部31bはスライド溝22の他方の端部22bに対応させた位置としている。
したがって、ピン4がスライド溝22の一方の端部22aから、他方の端部22bまで周方向に移動した場合、プレート3の挿通孔31内においては、ピン4は挿通孔31の一方の端部31aから他方の端部31bまでアタッチメント本体1の径方向に移動するものである。
挿通孔31は、アタッチメント本体1の径方向に長孔状に形成しているので、3本のピン4は、アタッチメント本体1の径方向に同時に移動させることができる。この挿通孔31の長手方向の寸法が、ピン4が径方向に移動する距離であり、ベース2のスライド溝22の長手方向の寸法と、プレート3の挿通孔31の長手方向の寸法とを適宜設定することで、3本のピン4により描かれる円10の大きさを任意に設定することが可能となる。
そして、各ディスク51の内径φに対応した円10を形成すべく、プレート3を回転させてピン4をアタッチメント本体1の径方向に同時に移動させるものである。図12はディスク51の内径φが小さい場合を示し、図13はディスク51の内径φがそれより大きい場合を示している。また、図14は、ディスク51の内径φが最も大きい場合を示している。
なお、図12では、ピン4の位置が図面上では挿通孔31の内側に来ている状態を示しているが、実際には、挿通孔31の内側の部分には余裕があり、ディスク51の取付穴52にアタッチメント本体1を装着した後に、プレート3を回転させて、ピン4の位置を挿通孔31の内側より外方にスライドさせた状態となる。
かかる場合、アタッチメント本体1のピン4の位置を内側に移動させておき、ピン4をディスク51の取付穴52に入れた後に、回転用用具7をアタッチメント本体1の凹部32に挿入し、回転用用具7を回転させてプレート3を回転させることで、3本のピン4を外側にディスク51の取付穴52の内縁に当接するまで同時に移動させる。
これにより、回転中心位置Pを中心として円周上3等分した位置にピン4があり、この3本のピン4によるディスク51の取付穴52の内縁に3点支持しているので、どのような内径φの取付穴52のディスク51でも、単にプレート3を回転させて、ピン4をアタッチメント本体1の径方向に移動させるだけで、ディスク51を回転の中心位置に正確、且つ容易に位置決めさせることができる。
しかも、従来とは異なり、複数種類のアタッチメントではなく、1つのアタッチメント本体1にて、内径φが異なる複数種類のディスク51に対応することができ、ディスク51の回転の中心位置の位置決め用部材として、コストも安価に抑えることができるものである。
ここで、作業時において、カッター本体60を駆動してディスク51を回転させると、アタッチメント本体1も同時に回転し、そのため、3本のピン4は外方への遠心力をそれぞれ受けることなり、ピン4はディスク51の内縁を遠心力により付勢することになる。よって、ディスク51の回転時は、遠心力を受けている3本のピン4により、ディスク51の軸芯がぶれることがなく、ディスク51が偏芯して回転するのを防止することができる。
なお、ピン4をアタッチメント本体1の径方向に移動させて、図2に示す円10の直径を例えば、15mm〜25.4mmまで任意の寸法に無段階で調整することができる。したがって、各種のディスク51の取付穴52の内径φが、20mm、22mm、24.5mmであっても、本発明のアタッチメント本体1を介してどのようなディスク51でもカッター本体60に、回転の中心位置に正確に装着することができるものである。
図15は、前記アタッチメント本体1にてディスク51をカッター本体60に取り付けた状態の分解図を示し、図16は断面図を示している。本発明のアタッチメント本体1を用いる場合は、上述したようにアタッチメント本体1のピン4をディスク51の取付穴52に挿入してピン4を取付穴52の内縁に当接させた状態で、スペーサ61及びボルト62にてディスク51をカッター本体60の回転軸65に取り付ける。
ディスク51のカッター本体60への取り付けや、取り外しは従来例と同様である。また、回転軸65と、この回転軸65を駆動するエアー、モータ等の駆動源との連結構造は、本発明とは関係がないので、図示及び説明は省略する。
なお、上記の実施形態での説明において、カッター本体60を、エアーカッター、電動カッターの場合に用いられるアタッチメント本体1として説明していたが、電気サンダーの場合にも適用することができる。
1 アタッチメント本体
2 ベース
3 プレート
4 ピン
5 バネ体
7 回転用用具
20 底部
22 スライド溝
23 溝
24 凹所
30 貫通孔
31 挿通孔
32 凹部
33 溝
51 ディスク
52 取付穴

Claims (3)

  1. 円盤状で中心に穿孔されている穴(52)を有するディスク(51)を該ディスク(51)の回転中心位置に前記穴(52)を介して取り付けるためのアタッチメントにおいて、
    回転中心位置(P)の周囲に円弧状であって外側に至るほど前記回転中心位置(P)から離れる方向に形成されて円周上ほぼ3等分にされ上面を開口した3つのスライド溝(22)を凹設したベース(2)と、
    前記ベース(2)の各スライド溝(22)内に該スライド溝(22)の長手方向に沿ってスライド自在にそれぞれ配されたピン(4)と、
    径方向に長孔状とした挿通孔(31)が円周上ほぼ3等分された位置に3つ形成され、前記各ピン(4)の先端部が前記各挿通孔(31)よりそれぞれ突出し、前記回転中心位置(P)を中心として前記ベース(2)に対して回転可能として該ベース(2)に配されたプレート(3)と
    でアタッチメント本体(1)を構成し、
    前記プレート(3)を回転させて前記各ピン(4)が各スライド溝(22)の長手方向に沿ってスライドさせることで、該プレート(3)の各挿通孔(31)より突出している各ピン(4)を前記アタッチメント本体(1)の径方向に同時に移動可能としていることを特徴とするアタッチメント。
  2. 前記ベース(2)の底部(20)より上方には凹所(24)が形成されており、前記凹所(24)側に面するベース(2)の内周面に溝(23)を全周にわたって凹設し、
    前記プレート(3)の外周に全周にわたって前記溝(23)と対面する溝(33)を凹設し、
    前記ベース(2)の溝(23)と前記プレート(3)の溝(33)とを合わせた両溝(23)(33)内の寸法より若干小さくした外径寸法であって、断面を略円形とした略Cリング状のバネ体(5)を、前記プレート(3)の溝(33)に配した状態で前記ベース(2)の溝(23)に嵌めていることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
  3. 前記プレート(3)の中央部には貫通孔(30)が穿孔されており、この貫通孔(30)に面して上面及び内側が開口した凹部(32)を該貫通孔(30)の両側に形成し、
    前記両側の凹部(32)に、前記プレート(3)を回転させる回転用用具(7)が挿入係止されるようにしていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアタッチメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112045362A (zh) * 2020-07-27 2020-12-08 昆山哈工万洲焊接研究院有限公司 一种焊具修磨器及修磨方法
CN112476117A (zh) * 2020-11-23 2021-03-12 朱建波 一种传动轴的加工装置

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