JP2010273229A - 映像伝送システム、映像送信装置、映像受信装置 - Google Patents

映像伝送システム、映像送信装置、映像受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010273229A
JP2010273229A JP2009124842A JP2009124842A JP2010273229A JP 2010273229 A JP2010273229 A JP 2010273229A JP 2009124842 A JP2009124842 A JP 2009124842A JP 2009124842 A JP2009124842 A JP 2009124842A JP 2010273229 A JP2010273229 A JP 2010273229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
data group
data
video stream
outputs
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009124842A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakamura
拓 中村
Hironori Komi
弘典 小味
Hiroki Mizozoe
博樹 溝添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2009124842A priority Critical patent/JP2010273229A/ja
Publication of JP2010273229A publication Critical patent/JP2010273229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】
映像ストリームの伝送システムにおいて、エラー検知時に再送を行なう方式では、再送されるまでの間、受信装置は映像データのデコードを行うことができず、映像の伝送に遅延が生じる。送信装置に多数の受信装置を接続し、ブロードキャストする場合、再送要求に応答することが困難である。本発明は、上記課題を解決し、低遅延で映像データを伝送し、かつ高いエラー耐性を備えた映像伝送システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
ピクチャデータに、含まれるスライスデータの後に同じスライスデータを冗長に出力し、最初のスライスデータでエラーを検出した場合、冗長に出力されたスライスデータをデコードすることでエラーを訂正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は映像を伝送するシステムに関するものである。
本技術分野の背景技術として、例えば、特開平10−308932号公報(特許文献1)がある。該公報には「[課題]データ伝送方法において、低遅延性及び映像の実時間性を保証した上で、映像データのエラー及びロスの回復を行うことが可能な技術を提供する。[解決手段]実時間で発生する映像データをノード・ノード間またはエンド・エンド間で高品質にかつリアルタイムに伝送するデータ伝送方法において、複数個の伝送パケットをひとまとめにしたものをブロックとし、受信側で、1ブロック内の各伝送パケットがすべて正しく受信されたことを表すACK信号を含む確認応答、あるいは、1ブロック内のいずれかの伝送パケットが正しく受信されなかったことを表すNAK信号を含む確認応答をブロック単位で生成して送信側へ返送し、送信側で、前記受信側からのブロック単位の確認応答がNAK信号を含む場合に、再送が必要な伝送パケットのみを複数個コピーして受信側へ再送する。」と記載されている。
特開平10−308932号公報
従来、車の後方を確認する車載カメラ等の映像伝送システムがある。運転手はカメラ映像をモニタで確認しながら運転を行うため、撮影からモニタ表示までの遅延を少なくし、低遅延でシステムを実現したい。ゲーム機、テレビ電話なども表示されたものに対して行動を行うため、映像送出から表示までの期間を低遅延で実現することが必要である。
映像送出から表示するモニタまでの伝送できるビットレートが低い場合は、映像を送出する前に情報圧縮を行ない、モニタ側で圧縮伸張することでシステムを実現する。
特許文献1には、実時間で発生する映像ストリームを2点間で低遅延で伝送する装置が示されている。この装置では受信側から送信側に伝送単位のパケットが正しく受信された、もしくは失敗したことを示す応答を返し、送信側は応答に従いパケットを再送する。
上記特許文献1では、映像ストリームの伝送において、エラーを検知した後に映像データの再送要求を行い、エラー訂正を行うため、映像データが再送されるまでの間受信装置は映像データのデコード処理を行うことができず、データ伝送に遅延が生じる。
また、送信装置に多数の受信装置を接続し、ブロードキャストする場合、送信装置はエラー発生時に各受信装置の再送要求に個別に応答して再送することが極めて困難である。
本発明は、上記課題を解決し、低遅延で映像データを伝送し、かつ高いエラー耐性を備えた映像伝送システムを提供することを目的とする。特に、例えば、1フレーム期間(33ms)より小さな伝送遅延を実現するような低遅延伝送システムの実現を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
上記目的は、特許請求の範囲に記載の発明により達成される。
本発明によれば、低遅延で映像データを伝送し、かつ高いエラー耐性を備えた映像伝送システムを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第一の実施例における映像伝送システムの一例を示す概略図 第一の実施例における映像ストリームのデータ階層構造 第一の実施例におけるデコーダの構成 第一の実施例における伝送エラーが発生したときのVLD331のデコード出力 第一の実施例におけるピクチャデータ構造 第四の実施例におけるTSパケット 第一の実施例におけるスライスAのエラー訂正時間を示すパイプライン図 第三の実施例におけるVBVのビット量の推移を表す図 第一の実施例におけるデマルチプレクサ310の制御フロー
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は映像送信装置100、ネットワーク200、映像受信装置300からなる映像伝送システムの一例を示す概略図である。
映像送信装置100はエンコーダ110、バッファ120、マルチプレクサ130から構成される。
エンコーダ110は映像データを受け取り、符号化を行い映像ストリームを出力する。符号化の代表的な例としてはMPEG2Video(ISO/IEC13818−2 Video)などが知られている。
バッファ120はマルチプレクサ130が出力する映像ストリームを記憶する媒体である。
マルチプレクサ130はエンコーダ110から映像ストリームを受け取り、バッファ120に格納する。その後、バッファ120から映像ストリームを読み出し、伝送の単位であるパケットに分割してネットワーク200に出力する。パケット化の例としてMPEGで規定されたTS(Transport Stream)パケットが知られている。
映像受信装置300はデマルチプレクサ310、バッファ320、デコーダ330から構成される。
デマルチプレクサ310はネットワーク200からパケットを受け取り、パケット受信処理、パケット解析処理、バッファ320書き込み処理、バッファ320読み出し処理を行い、デコーダ330に出力する。
バッファ320はデマルチプレクサ310が出力する映像ストリームを記憶する媒体である。
デコーダ330はデマルチプレクサ310から映像ストリームを受け取り、復号処理を行い映像データを出力する。また、伝送エラー検出時にエラー検出の制御情報を出力する。
映像ストリームは階層化されて符号化され、伝送が行われる。
図2を用いて、MPEG−2規格を用いて映像を符号化し、伝送するときのデータ階層構造を説明する。
エンコーダ110は映像データを符号化の処理単位であるマクロブロック(MB)に分割し、動き予測符号化、周波数変換、量子化を行い、可変長符号化を行いマクロブロックデータ410を作成する。
スライス420はマクロブロックデータを1つ以上含むデータであり、映像ストリーム中で固有のコードであるスライスヘッダ421を持つ。
ピクチャ430はスライスを1つ以上含む表示画面を構成するデータであり、映像ストリーム中で固有のコードであるピクチャヘッダ431を持つ。
GOP440はピクチャを1つ以上含むデータであり、先頭のピクチャデータはすべて画面内符号化が行われたマクロブロックで構成される。この場合、先頭のピクチャデータのみを用いて表示画面をデコードできる。続くピクチャに含まれるマクロブロックデータは先にデコードしたピクチャデータを参照し、動き補償を行う画面間符号化を選択可能である。GOP440の先頭には映像ストリーム中で固有のコードであるGOPヘッダ441を持つ。
なお、先頭のピクチャデータをすべて画面内符号化が行われたマクロブロックで構成する代わりに、1つのGOP内において、複数のピクチャによって、全ての位置のマクロブロックに対し画面内符号化が行われたマクロブロックが得られるように構成しても良い。
シーケンス450はGOPを1つ以上含むデータであり、エンコーダ110が出力する映像ストリームに等しい。シーケンス450の先頭には映像ストリーム中で固有のコードであるシーケンスヘッダ451を持つ。
シーケンス450はマルチプレクサ130にて、PES(Packetized Elementary Stream:パケット化されたストリーム)460に分割され、PESヘッダ461を付記される。
PES460は伝送する単位であるTSパケット470に分割される。TSパケット470は188バイトの固定長のパケットであり、先頭に伝送するデータを区別するための識別番号であるPIDを含むTSヘッダ471が付記される。
図3はデコーダ330の構成を示す図である。
デコーダ330はVLD(Variable Length Decode)331とMB復号処理部332から構成される。
VLD331は映像ストリーム、すなわちシーケンス450を受け取り、GOPヘッダ441、ピクチャヘッダ431、スライスヘッダ421を検出し、マクロブロックデータ410の先頭位置から、可変長復号を行う。
MB復号処理部332はVLD331から可変長復号を行った後のマクロブロックデータ410を受け取り、逆量子化、逆周波数変換、動き補償を行い、映像データを出力する。
ここで図4を用いて、映像ストリームの伝送において、伝送エラーが発生したときのVLD331のデコード処理を説明する。
図4(A)はエンコーダ110が出力するスライスデータを示し、MB#0からMB#nまでのマクロブロックデータを含む。
図4(B)は図4(A)スライスデータをTSパケットに分割してネットワーク200を通じて伝送するとき、エラー発生部422に相当するTSパケットが伝送エラーにより欠落したときにデコーダ330がネットワーク200を通じて受け取るスライスデータを示す。
図4(C)はVLD331が図4(B)のスライスデータをデコードして解釈したマクロブロックデータの配置を示す。マクロブロックデータにはストリーム中で固有のコードであるヘッダ情報が付属していないため、VLD331は図4(B)の映像ストリームをデコードする際、マクロブロックデータの境界が図4(A)と一致しているか確認しながら可変長復号を行うことができない。従ってMB#3の可変長復号処理において、MB#3先頭部分のデータの後に不連続となるMB#5の終端データ423を入力されてもVLD331はデータが不連続であることを認識せず処理を続行し、MB#6の途中のデータを用いてスライスデータにMB#3Bのマクロブロックデータが含まれると認識する。以後、VLD331は誤ったマクロブロックデータ境界を用いて可変長復号処理を進めるため、図4(A)と異なるマクロブロックデータを出力する。
VLD331はMB#(m+1)を可変長復号するため、スライスヘッダ424を読み込んだときにマクロブロック境界の認識を誤っていることを初めて検出できる。
図5に示す本実施例では、マルチプレクサ130は、ピクチャデータに含まれるスライスデータの後に同じスライスデータを冗長に出力するよう構成する。スライスデータに含まれるMB数は、映像送信装置100と映像受信装置300で固定の数にあらかじめ定めておき、VLD331はスライスA432を可変長復号処理する際、あらかじめ定めたMB分のデータをデコードしたとき、映像ストリームの次のデータとして、映像ストリーム中で固有のコードであるスライスヘッダが存在するかを一致比較する。スライスヘッダと一致しない場合はデマルチプレクサ310とMB復号処理部332にエラー検出の制御信号を送り、続いてデマルチプレクサ310から送られるスライスA433の可変長復号を行う。
図9に示すように、デマルチプレクサ310はエラー検出の制御信号を受け取った場合(S102)、冗長に出力されたスライスA433を出力し、エラー検出を受け取らない場合(S103)はスライスB434を出力する。
MB復号処理部332はエラー検出の制御信号を受け取った場合はスライスA432に含まれるマクロブロックデータの復号処理結果を破棄し、続いてVLD331から入力されるスライスA433に含まれるマクロブロックデータの復号処理を行い、その結果を出力する。
上記の例ではスライスデータに含まれるMB数はあらかじめ定めておくとしたが、映像ストリームを送信する毎に映像送出装置100と映像受信装置300で通信を行い、スライスデータに含まれるMB数を定めてもよい。
なお、スライスデータに含まれるMB数は、例えば、ピクチャの1ライン分に相当するMB数とすることができる。例えば、ピクチャが720*480画素で、MBが16*16画素である場合、スライスデータに含まれるMB数は(720÷16=)45個である。
VLD331はスライスA432を可変長復号処理する際、マクロブロックデータの処理途中でスライスヘッダを検出したときは、デマルチプレクサ310およびMB復号処理部332にエラー検出の制御信号を送り、続くスライスA433の可変長復号を行うようにしてもよい。
本実施例の伝送システムでは、画面間参照を行なわないIピクチャと、前方向予測のみ行なうPピクチャを用いる。これにより、ピクチャデータをデコードする順番と表示する順番を同じにでき、デコードする順番を表示する順番に並べ替えることによる遅延を発生させることなく、表示開始までの時間を低遅延に抑えることができる。
また、ビットレートのばらつきをスライス単位で均一にレート制御することで、1ピクチャのエンコード処理が終了する前にスライスデータの伝送を開始し、バッファ320に数スライスに格納したところでデコードしても、バッファ120、バッファ320のアンダーフロー、オーバーフローを起こさないで、画像データをリアルタイムで出力することができる。例えば、各スライスごとのターゲット符号量に対してビットレートのばらつきがあっても、5スライスでターゲットビットレートへの収束が保証できれば、エンコーダ110で、5スライス分ストリームを生成した段階で多重化処理し、ターゲットビットレートで伝送し、映像受信装置300で、同じく5スライス分データを受信した段階で、デコードを開始すればよい。数スライスでレートを収束させることは、スライスエンコード中の各MBごとの量子化ステップをターゲットビットレートに対する余裕度を見ながら制御することで、一般に実現可能である。このように、数スライス低遅延伝送システムを原理上構築する事が可能である。1920x1080のHDサイズの画像の1MBライン(縦16ライン)で1スライスを構築する場合、約0.5msが1スライスのディレイであり、上記のように5ラインでビットレートが収束する場合には、映像送信装置100、映像受信装置300で各々2.5msずつの遅延になるため、合計約5msという低遅延での伝送が可能となる。
次に、低遅延を保持しつつ、エラー耐性を上げる方法について述べる。
スライスデータを冗長に出力することによって、例えば伝送時に確率30%でスライスデータの伝送エラーが発生する場合、いずれかのスライスデータは伝送エラーを起こさず伝送できる確率が上がる。すなわち、図5の例では2つのスライスデータを出力するので、2つのスライスともエラーが生じ、スライスデータが正しく伝送できない確率は、30%x30%=9%になる。このように、スライスデータを複数個転送することで、エラー耐性を高くする事が可能である。
また、図7に示すようにデマルチプレクサ310で行なわれるパケット受信処理、パケット解析処理、バッファ320書き込み処理、バッファ320読み出し処理、およびVLD331で行なわれる可変長復号処理はパイプライン化して処理される。図7(a)に示す従来例のようにデータの再送によってエラーを訂正する場合は、可変長復号処理でエラーを検出したとき、処理中のパイプラインを一旦クリアし、再送されるデータを待った上でパイプライン処理を再開する必要があり、スライスAを正しく可変長復号するまでにt1の時間を要する。一方、図7(b)に示す本実施例ではスライスデータは冗長に送られているので、VLDで伝送エラーを検知した場合、パイプライン処理をクリアせず処理が続行でき、t2の時間でスライスAを正しく可変長復号できる。デマルチプレクサ330、VLD331は、映像ストリームのビットレートよりも高速に処理することが容易であり、エラー訂正を行なったスライスAのデータを1スライス分のVLD処理遅延程度程度で得られる。伝送側のマルチプレクサ130の処理も同様にパイプライン化されているため、データを再送する場合、デコード側と同様の遅延が発生する。
よって本実施例に示す映像伝送システムは低遅延でかつエラー耐性の高い伝送システムを実現することができる。
また、映像ストリームにエラーが発生したときはスライスデータ単位で映像データを差し替えるので、デコーダのエラー訂正回路が不要となり、エラー訂正が低コストでできる。
また、映像ストリーム内で固有のコードであるスライスヘッダを冗長化するデータ群の単位としているので、確実にエラーを検知することができ、冗長データ群を用いたエラー訂正が可能になる。
また、映像ストリーム内で固有のコードであるスライスヘッダを用いてデコーダはデータ群のエラーを検出できるようになる。
図1に示す例ではネットワーク200に接続する映像受信装置300を1つとしたが、2つ以上の映像受信装置を接続してもよい。本方式では映像受信装置でエラーが発生しても、映像送信装置100に再送要求を行わずに訂正できるため、映像送信装置100の負荷が増えることなく映像伝送システムを構成できる。
図4に示す例ではエラーの検出をスライスヘッダをきっかけに行ったが、VLD331で可変長復号を行う際、復号を行うためのコードテーブルにない符号を検出したときにエラーとしてもよい。
図5に示す例ではピクチャデータに含まれる同じスライスデータを2つとしたが、エンコーダ110は3つ以上の同じスライスデータを含むよう符号化処理を行ってもよい。冗長に出力するスライスデータを増やすことで、冗長に出力したスライスにもエラーが含まれている場合でも、エラーのないスライスを低遅延で得ることが可能になる。
図5に示す例では1スライス毎に冗長なスライスを挿入しているが、複数スライス単位で冗長なスライス出力を行ってもよい。最初に送信するスライスデータと冗長に出力したスライスデータの間隔をあけることで特定の部分に集中してエラーが発生しても回避できるようになる。
本発明の第二の実施例では、デマルチプレクサにおけるエラー検出方法について述べる。構成は図1と同様であるため、説明を省略する。
図5に示す例ではスライスA432の直後にスライスA433が続くとしたが、本実施例では映像送信装置100はスライスA432とスライスA433の間にスライスA432の情報、例えばチェックサム値、CRC値、もしくはスライス長などの誤り検出符号を付加する。デマルチプレクサ310は映像ストリームを受信し、バッファ320に書き込む際にこれら誤り検出符号を用いてエラー検出を行う。スライスA432からエラーを検出し、スライスA433からはエラーを検出しなかった場合、デマルチプレクサ310はデコーダ330へスライスA433を出力する。
以上の処理により、本実施例に示す映像伝送システムは映像ストリームのエラー検出時、デマルチプレクサとデコーダの制御信号のやり取りが必要ないため、設計コストを低くできる。
本発明の第三の実施例では、映像送信装置におけるエンコーダの符号化方法について述べる。構成は図1と同様であるため、説明を省略する。
エンコーダ110は映像データの符号化をMPEG−2の形式で行う場合は、VBV(Video Buffering Verifier)と呼ばれるエンコーダとデコーダで共通のバッファモデルを想定し、映像ストリームのビットレート制御を行う。
図8にVBVのビット量推移を示す。縦軸にVBVが保持するビット量、横軸が時間である。VBVモデルでは、エンコーダが出力したビットをデコーダが瞬時に抜き取る制御を行った際、VBVの最大値であるVBVmax値を上回らないこと、0値を下回らないことを検証する。ビット量変化500に示すように、エンコーダはVBVバッファモデルを満たすよう、映像ストリームの出力ビット量、もしくは量子化係数から出力ビット量を予測し、量子化係数の制御を行う。
図5に示すようにピクチャ層においてスライスAを冗長に出力する場合、出力される映像ストリームのビットレートは冗長に出力しない場合の2倍となる。よって図8のビット量変化501に示すように出力ビットの傾きが2倍となる。本実施例に示すエンコーダ110は映像ストリームのビット量変化500ではなく、出力ビット量501を想定し、VBVバッファがVBVmaxを超えてオーバーフローしないよう、量子化係数の制御を行う。
以上の処理により、本実施例に示す映像伝送システムのストリームをデコードする際、VBVモデルがオーバーフロー/アンダーフローを起こすことなく、映像データの転送を継続することが可能となる。
本実施例では2つのスライスを含む例をあげたが、本発明の効果は冗長に出力する回数にかかわらず得られる。
本発明の第四の実施例では、映像送信装置におけるマルチプレクサのTSパケット生成方法について述べる。構成は図1と同様であるため、説明を省略する。
図2に示すようにマルチプレクサ130が出力するTSパケットにはTSヘッダ471が含まれ、TSパケットに含まれる映像ストリームを他TSパケットに含まれるデータと区別するための識別番号であるPIDが含まれる。
本実施例では、マルチプレクサ130が映像ストリームを出力する際、スライス層のデータを第一のPIDでTSパケット化して出力した後に、第二のPIDで同じスライス層のデータをTSパケット化して出力する。
図6にパケット化の例を示す。スライスA432は4つのTSパケットに分割されて送信される。先頭のTSパケットのTSヘッダ471に第一のPIDが付加され、続くTSパケット群475にも第一のPIDが付加される。TSパケットヘッダ473には第二のPIDが付加され、続くTSパケット群476にも第二のPIDが付加される。ここで、スライスデータの断片であるTSペイロード472とTSペイロード474は同じデータが格納され、それぞれ続くTSペイロードも同様である。
デマルチプレクサ310は第一のPIDと第二のPIDの両方のTSパケットから映像ストリームを取り出し、バッファ320に領域を分けて格納する。デコーダ330は第一のPIDのTSパケットをデコードし、デコードエラーを検出すると、第二のPIDからTSパケットを読み出しデコードを行ないエラーを訂正する。
以上の処理により、本実施例は第一の実施例と同様の効果が得られると共に、第一のPIDの映像ストリームに限りデマルチプレクスした場合、通常のMPEG−2ストリームと変わらないため、ネットワーク200に2つのPIDから得られる映像ストリームを用いてエラー訂正を行なわない、従来からある一般的な映像受信装置を接続できるようになる。
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において,各種の変形例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、例えば、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
100 映像送信装置
110 エンコーダ
120 バッファ
130 マルチプレクサ
200 ネットワーク
300 映像受信装置
310 デマルチプレクサ
320 バッファ
330 デコーダ
331 VLD部
332 MB復号処理部

Claims (16)

  1. 映像データが入力され、符号化を行ない、映像ストリームを出力するエンコーダと、
    前記映像ストリームを受け取り、伝送路に出力するマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサが出力する映像ストリームを前記伝送路から受け取るデマルチプレクサと、
    前記デマルチプレクサから前記映像ストリームを受け取り、復号を行ない、映像データを出力するデコーダと、
    を備え、
    前記マルチプレクサは、前記映像ストリームに含まれるピクチャデータよりも小さい単位で第一のデータ群を構成し、前記第一のデータ群と前記第一のデータ群と同じ冗長データ群を出力すること、
    を特徴とする映像伝送システム。
  2. 請求項1において、
    前記デコーダは、前記映像ストリームにエラーを検出したときは、前記冗長データ群のうちエラーのないデータ群を選択し、該データ群を復号し映像データを生成出力すること、
    を特徴とする映像伝送システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記マルチプレクサは前記第一のデータ群に誤り検出符号を付加し、
    前記デマルチプレクサは前記誤り検出符号を用いてエラーを検出すること、
    を特徴とする映像伝送システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記第一のデータ群の先頭は、前記映像ストリーム内の固有のコードであること、
    を特徴とする映像伝送システム。
  5. 請求項4において、
    前記デコーダは所定のタイミングで復号している前記映像ストリームを抜き出し、前記固有のコードと一致比較を行ない、データ群のエラーを検出すること、
    を特徴とした映像伝送システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記エンコーダがNbpsの映像ストリーム出力を行ない、前記マルチプレクサが前記映像ストリームをM倍して出力する際、前記エンコーダはN×MbpsのVBVモデルを想定し、量子化制御を行うこと、
    を特徴とした映像伝送システム。
  7. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記マルチプレクサは前記第一のデータ群と前記冗長データ群に異なる識別番号を付加して出力すること、
    を特徴とした映像伝送システム。
  8. 映像データが入力され、符号化を行ない、映像ストリームを出力するエンコーダと、
    前記映像ストリームを受け取り、伝送路に出力するマルチプレクサと、
    を備え、
    前記マルチプレクサは、前記映像ストリームに含まれるピクチャデータよりも小さい単位で第一のデータ群を構成し、前記第一のデータ群と前記第一のデータ群と同じ冗長データ群を出力すること、
    を特徴とする映像送信装置。
  9. 請求項8において、
    前記マルチプレクサは前記第一のデータ群に誤り検出符号を付加し出力すること、
    を特徴とする映像送信装置。
  10. 請求項8または9において、
    前記第一のデータ群の先頭は、前記映像ストリーム内の固有のコードであること、
    を特徴とする映像送信装置。
  11. 請求項8ないし10のいずれかにおいて、
    前記エンコーダがNbpsの映像ストリーム出力を行ない、前記マルチプレクサが前記映像ストリームをM倍して出力する際、前記エンコーダはN×MbpsのVBVモデルを想定し、量子化制御を行うこと、
    を特徴とした映像送信装置。
  12. 請求項8ないし11のいずれかにおいて、
    前記マルチプレクサは前記第一のデータ群と前記第二のデータ群に異なる識別番号を付加して出力すること、
    を特徴とした映像送信装置。
  13. 映像ストリームを、前記映像ストリームに含まれるピクチャデータよりも小さい単位で構成された第一のデータ群と、前記第一のデータ群と同じ冗長データ群とに分けて、受け取るデマルチプレクサと、
    前記デマルチプレクサから前記映像ストリームを受け取り、復号を行ない、映像データを出力するデコーダと、
    を備え、
    前記デコーダは、前記映像ストリームに含まれるピクチャデータよりも小さい単位の第一のデータ群にエラーを検出したときは、前記第一のデータ群と前記第一のデータ群と同じ冗長データ群のうちエラーのないデータ群を選択し、該データ群を復号し映像データを生成出力すること、
    を特徴とする映像受信装置。
  14. 請求項13において、
    前記デマルチプレクサは前記映像ストリームに含まれる誤り検出符号を用いてエラーを検出すること、
    を特徴とする映像受信装置。
  15. 請求項13または14において、
    前記第一のデータ群の先頭は、前記映像ストリーム内の固有のコードであること、
    を特徴とする映像受信装置。
  16. 請求項15において、
    前記デコーダは所定のタイミングで復号している前記映像ストリームを抜き出し、前記固有のコードと一致比較を行ない、データ群のエラーを検出すること、
    を特徴とした映像受信装置。
JP2009124842A 2009-05-25 2009-05-25 映像伝送システム、映像送信装置、映像受信装置 Pending JP2010273229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009124842A JP2010273229A (ja) 2009-05-25 2009-05-25 映像伝送システム、映像送信装置、映像受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009124842A JP2010273229A (ja) 2009-05-25 2009-05-25 映像伝送システム、映像送信装置、映像受信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010273229A true JP2010273229A (ja) 2010-12-02

Family

ID=43420875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009124842A Pending JP2010273229A (ja) 2009-05-25 2009-05-25 映像伝送システム、映像送信装置、映像受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010273229A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2666861C (en) Reducing channel-change time
US8750385B2 (en) Video data loss recovery using low bit rate stream in an IPTV system
JP5553663B2 (ja) 映像送信装置、映像受信装置、映像伝送システム
US5289276A (en) Method and apparatus for conveying compressed video data over a noisy communication channel
JP5043096B2 (ja) チャネル変更方法及びデジタル・ビデオ装置
US8832519B2 (en) Method and apparatus for FEC encoding and decoding
JPH07322248A (ja) 動画像データの伝送方法および伝送装置
JP2007235588A (ja) 動画像復号装置及び動画像符号化装置
JP4041137B2 (ja) 映像符号化・送信装置,映像符号化・送信方法,映像符号化・送信プログラムおよびその記録媒体
JP5474777B2 (ja) ザッピング方法及び送信方法
US20130058409A1 (en) Moving picture coding apparatus and moving picture decoding apparatus
JP5588244B2 (ja) 映像伝送システム
JP3927443B2 (ja) 動画像送受信システムおよび動画像送受信方法
JP6104044B2 (ja) 映像データ伝送装置及び映像データ伝送方法
JP2010273229A (ja) 映像伝送システム、映像送信装置、映像受信装置
JP4956849B2 (ja) 画像復号装置およびパケット損失補償方法
JP4525697B2 (ja) 伝送ヘッダ圧縮装置、動画像符号化装置及び動画像伝送システム
JP2004056234A (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法
JP2005064574A (ja) ストリームパケット送出装置及びストリームパケット送出方法
JPWO2019180869A1 (ja) 画像伝送システム、画像送信装置及び画像受信装置
JP2008236186A (ja) Tsパケット多重化装置とその多重化方法
JPH10224404A (ja) 信号伝送装置及び信号伝送方法