JP2010272630A - 車載装置 - Google Patents

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正樹 小南
Takamasa Konishi
孝昌 小西
Yutaka Isaka
豊 井阪
Hidenori Furuta
秀憲 古田
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Abstract

【課題】車載装置に搭載された電子部品から発生するノイズが、他の電子部品に与える影響を低減できる車載装置を提供する。
【解決手段】電子部品が実装されるメイン基板30Mと、金属製のシールド筐体311と、メイン基板30M上にシールド筐体311の下面とメイン基板30Mとを離間して固定するための足(シールド筐体固定部)312とを有するラジオT/M31Rと、メイン基板30Mに実装され、シールド筐体311の一部と接触するオンボードコンタクト33と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、車載装置に関する。
近年、車両に搭載される車載装置は、DVDデッキ、MDデッキ等の音響機器を含む各種機器や、それらの機器を制御するための電子部品が実装された基板を積層して構成されている。こういった車載装置における課題の1つとして、各種機器および電子部品等から発生したノイズが他の機器、他の電子部品に与える影響の低減が挙げられる。
ノイズが他の機器、他の電子部品へ与える影響を低減する1つの方法として、発生するノイズの周波数を他の機器に影響を与えない周波数となるように調整する方法がある。例えば、特許文献1では、金属筐体に開けられた細長い開口がスロットアンテナとして働き、放射ノイズを悪化させるため、開口の長手方向の両辺間を電気的に接続している。開口の長手方向の両辺間を電気的に接続することによって、発生するノイズの周波数がノイズ規格外へシフトされる。
特開2003−262818号公報
ところで、基板に実装される電子部品の中には、金属製のシールド筐体で覆われているものもあり、この電子部品と基板とが前述したスロットアンテナを形成する場合がある。ここで、図1を用いて、基板と金属製のシールド筐体で覆われた電子部品とが形成するスロットアンテナについて説明する。図1(A)は、金属製のシールド筐体311で覆われた電子部品31を基板30に実装した様子を表す斜視図である。電子部品31のシールド筐体311は、基板30に電子部品31を固定するための足(シールド筐体固定部)312を有している。なお、基板30には他の電子部品も実装されるが、図1では図示されていない。
図1(B)は、基板30と電子部品31とを図1(A)のD1方向から見た図である。図1(B)に示すように、基板30と、シールド筐体311の下面と、シールド筐体311の足312とは、ハッチングで示す長方形状の隙間部100を形成する。この隙間部100が、スロットアンテナとして働き、隙間部100の長手方向の長さL1に依存する周波数を有するノイズが発生する。隙間部100から発生したノイズは、その周波数によって、車載装置に搭載された他の電子部品、あるいは他の車載装置等に悪影響を及ぼす場合がある。例えば、車載装置がナビゲーション装置である場合、発生したノイズの周波数が、GPS(Global Positioning System)チューナと干渉して、GPSチューナの受信感度を低下させる。あるいは、発生したノイズによって、テレビ画像を受信するチューナの受信感度が低下する。
隙間部100から発生するノイズが他の電子部品等に与える影響は、ノイズの周波数を、他の電子部品等が悪影響を受ける周波数範囲外となる高周波側に移動させることによって解決できる。前述したように、隙間部100から発生するノイズの周波数は隙間部100の長手方向の長さに依存するため、隙間部100の長手方向の長さを短くできれば、周波数を高周波側に移動させることができる。つまり、図1(C)に示すように、足312の間に新たな足313を設け基板30と接続すれば、隙間部100は分割されて長手方向の長さL1はL2およびL3となるため、ノイズの周波数を高周波側に移動させることができる。
しかしながら、新たな足313をシールド筐体311に設けると、足313を挿入し、アースをとるためのスルーホール301を基板30に新たに設けなければならない。基板30には、その両面に他の電子部品が実装されており、電子部品31が実装される面の裏側にも電子部品が存在する場合がある。従って、基板30に新たにスルーホール301を設ける場合には、基板30に実装される他の電子部品の配置を見直し、新たに回路を設計し直す等の設計変更が必要となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成によって、車載装置に搭載された電子部品から発生するノイズが、他の電子部品に与える影響を低減できる車載装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車載装置は、電子部品が実装される基板と、金属製のシールド筐体と、前記基板上に前記シールド筐体の下面と前記基板とを離間して固定するためのシールド筐体固定部とを有する電子部品と、前記基板に実装され、前記シールド筐体の一部と接触するオンボードコンタクトと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、空間上の制約から基板が小さく、基板に実装される電子部品の数が多い車載装置において、基板上の任意の位置に配置可能なオンボードコンタクトによって、シールド筐体固定部によってシールド筐体の下面と基板とが離間して配置されることにより発生するノイズの周波数を、シールド筐体の一部とオンボードコンタクトとが接触する位置に応じた周波数とすることができ、他の電子部品に与える影響を低減できる。
上記構成において、前記シールド筐体は、側面から外側に伸延する伸延部を有し、前記伸延部と前記オンボードコンタクトとは接触することを特徴とする。
本構成によれば、伸延部とオンボードコンタクトとを接触させればノイズの周波数を高周波側に移動させることができるため、オンボードコンタクトを配置できる範囲が広がる。
上記構成において、前記伸延部は、前記側面の一部に所定の間隔を有する切り込みを入れ、前記切り込みによって形成される部位を、外側に折り返して形成されることを特徴とする。
この構成によれば、電子部品に新たな部品を付加することなく、シールド筐体の改良によって、簡易に隙間部が出力するノイズの周波数を高周波側に移動させることができる。
前記オンボードコンタクトは、前記基板に固定される固定部と、押圧に対して延伸する弾性部とを有し、前記弾性部のうち、前記弾性部と前記伸延部とが接触する場合に前記伸延部の端部から突出する部分の上面投影面積は、前記弾性部と前記伸延部とが接触していない場合において前記伸延部の端部から突出する部分の上面投影面積よりも大きいことを特徴とする。
この構成によれば、弾性部と伸延部が接触すると、伸延部の端部から突出する弾性部の面積が大きくなるため、伸延部とオンボードコンタクトとが接触しているか否かの判定が容易になる。
上記構成において、前記伸延部は、所定の周波数の波長の半分以下の間隔毎に、前記側面部に形成されることを特徴とする。
この構成によれば、所定の周波数を有するノイズの発生を抑制することができる。
本発明によれば、簡易な構成によって、車載装置に搭載された電子部品から発生するノイズが、他の電子部品に与える影響を低減することができる。
基板と金属製のシールド筐体で覆われた電子部品とが形成するスロットアンテナを示す図である。 本発明が適用される車載装置に相当するナビゲーション装置のシステム構成を示す図である。 本発明を適用した場合の、メイン基板とラジオT/Mとオンボードコンタクトとの関係を示す図である。 オンボードコンタクトの構成を示す模式図である。 本発明を適用した場合の、メイン基板とラジオT/Mとオンボードコンタクトとの関係を示す図である。 シールド筐体の側面に伸延部を設ける方法の一例について示す図である。 シールド筐体の側面に伸延部を複数設ける場合の一例を示す図である。 従来の、ナビゲーション基板と、ナビゲーション基板に実装されるコネクタと、金属筐体との配置関係を示す図である。 本実施例におけるナビゲーション基板と、板バネと、コネクタとの配置関係を示す図である。 金属筐体に天板を設置する場合に形成されるスロットアンテナを示した図である。 金属筐体と天板とによって形成されたスロットアンテナから発生するノイズを低減する方法の一例を示す図である。 ナビゲーション装置とディスプレイ装置との配置関係を示す図である。 導電性スポンジの接着方法の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図2は、本発明の一実施形態が適用される車載装置に相当するナビゲーション装置のシステム構成例を示す図である。図2に示すように、ナビゲーション装置200は、DVDデッキ10、MDデッキ20、メイン基板30M、ナビゲーション基板40、GPSアンテナ50、及び金属筐体60とを備える。
DVDデッキ10は、CDまたはDVDなどの記憶媒体に記録されている音声データや映像データなどを読み出す。また、DVDデッキ10は、記録媒体に記録されている音楽データの再生も可能である。
MDデッキ20は、MDに記録されている音楽データを再生する。
メイン基板30Mには、前述した電子部品31に相当するラジオチューナモジュール(以下、「ラジオT/M」と略記する)31Rと、電子部品群32とが備えられる。ラジオT/M31Rは、ラジオ放送局から放送されるラジオ情報を受信し、受信したラジオ情報を電子部品群32に含まれるマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略記する)に出力する。
電子部品群32は、テレビ放送を受信するテレビチューナモジュール、マイコン等を含む。マイコンは、ラジオT/M31R、テレビチューナモジュール、その他電子部品群32に含まれる電子部品を制御する。
ナビゲーション基板40には、GPSチューナモジュール(以下、「GPST/M」と略記する)41と、電子部品群42と、コネクタ43とが備えられる。
コネクタ43は、図示外のGPS用衛星から送信される複数の電波信号を受信するGPSアンテナ50と、GPST/M41とを接続する。GPST/M41は、GPSアンテナ50を介して受信した複数の電波信号を、電子部品群42に含まれるマイコンに出力する。電子部品群42は、ナビゲーション機能を実現するための各種電子部品が含まれており、マイコンは、各種電子部品を制御したり、GPST/M41から入力した電波信号に基づいて、演算処理を実行したりする。
上述したDVDデッキ10、MDデッキ20、メイン基板30M、ナビゲーション基板40は、金属筐体60の中に収納される。
次に、図3を用いて、本発明を適用した場合の、メイン基板30MとラジオT/M31Rとオンボードコンタクト33との関係について説明する。
図3(A)は、メイン基板30Mと、メイン基板30Mに実装されたラジオT/M31R及びオンボードコンタクト33とを示す斜視図である。図3(A)に示すように、ラジオT/M31Rは、シールド筐体311を有し、シールド筐体311の内部に、ラジオ放送を受信するための電子部品素子が収納される構造となっている。シールド筐体311の筐体下部には、オンボードコンタクト33が配置され、シールド筐体311と接触している。つまり、基板30Mとグランド接続するためにシールド筐体311に追加する図1(C)の足313の代わりに、オンボードコンタクト33を隙間部100に配置している。
ここで、図4を用いてオンボードコンタクト33の構成について説明する。オンボードコンタクトとは、基板に実装することにより、基板と筐体との間や、基板と基板との間を接続し、グランド接続を可能とするものである。図4(A)に示すようにオンボードコンタクト33は、固定部331と弾性部332とを備える。固定部331をメイン基板30Mに半田付けすることにより、オンボードコンタクト33はメイン基板30Mに実装される。弾性部332は、図中D4方向(上部方向)からの押圧により弾性変形する。従って、図4(B)に示すように、基板に実装されたオンボードコンタクト33とシールド筐体311又は後述する伸延部314とが接触すると、弾性部332はシールド筐体311又は伸延部314に押圧され、延伸する。
図3(B)は、メイン基板30M、ラジオT/M31R及びオンボードコンタクト33を図3(A)のD2方向から見た図である。
図3(B)に示すように、シールド筐体311の下面がメイン基板30Mに実装されたオンボードコンタクト33と接触することで、シールド筐体311は新たにアースされる。その結果、発生するノイズの周波数に影響を与える長手方向長さL1は、L2とL3とに分割される。つまり、長手方向の長さが短くなるため、発生するノイズの周波数は、高周波側に移動する。また、オンボードコンタクト33を配置する位置を変更することによって、L2及びL3の長さを変更できるため、発生するノイズの周波数を調整することができる。
これにより、発生するノイズの周波数が、GPST/M41と干渉する周波数範囲外となるような位置に伸延部314を形成することで、GPST/M41に与える影響を低減し、GPST/M41の受信感度を向上させることができる。また、発生するノイズの周波数が、テレビチューナモジュールと干渉する周波数範囲外となるような位置にオンボードコンタクト33を配置することで、テレビチューナモジュールの受信感度を向上させることができる。例えば、図3(B)において、L2の長さをL1/4にすることによって、ノイズがGPST/M41に与える影響を低減させることができる。
図3(C)は、メイン基板30M、ラジオT/M31R及びオンボードコンタクト33を図3(A)のD3方向(上面)から見た図である。本実施例では、上面からオンボードコンタクト33を視認することができない。オンボードコンタクト33がラジオT/M31Rに隠れてしまうからである。また、ラジオT/M31Rの周囲に他の電子部品が配置されてしまうと、図3(A)のD2方向からも、オンボードコンタクト33を視認することができなくなってしまう。この場合、シールド筐体311とオンボードコンタクト33とが接触しているか否かについて、目視による検査や、カメラ撮影等による自動検査を行うことが困難となってしまう。
そこで、実施例2では、上記問題を解決し、目視による検査や、カメラ撮影等による自動検査を行うことが可能な本発明の実施形態について説明する。
図5(A)は、メイン基板30Mと、メイン基板30Mに実装されたラジオT/M31R及びオンボードコンタクト33とを示す斜視図である。図5(A)に示すように、ラジオT/M31Rは、シールド筐体311を有し、シールド筐体311の内部に、ラジオ放送を受信するための電子部品素子が収納される構造となっている。シールド筐体311の側面には、シールド筐体311の外側に伸延する伸延部314が形成されている。シールド筐体311の一部である伸延部314が、メイン基板30Mに実装されたオンボードコンタクト33と接触する。
図5(B)は、メイン基板30M、ラジオT/M31R及びオンボードコンタクト33を図5(A)のD2’方向から見た図である。
図5(B)に示すように、伸延部314がメイン基板30Mに実装されたオンボードコンタクト33と接触することで、シールド筐体311は新たにアースされる。その結果、発生するノイズの周波数に影響を与える長手方向長さL1は、L2とL3とに分割される。つまり、長手方向の長さが短くなるため、発生するノイズの周波数は、高周波側に移動する。また、伸延部314を形成する位置を変更することによって、L2及びL3の長さを変更できるため、発生するノイズの周波数を調整することができる。
これにより、発生するノイズの周波数が、GPST/M41と干渉する周波数範囲外となるような位置に伸延部314を形成することで、GPST/M41に与える影響を低減し、GPST/M41の受信感度を向上させることができる。また、発生するノイズの周波数が、テレビチューナモジュールと干渉する周波数範囲外となるような位置に伸延部314を形成することで、テレビチューナモジュールの受信感度を向上させることができる。
例えば、図5(B)において、L2の長さをL1/4にすることによって、ノイズがGPST/M41に与える影響を低減させることができる。
図5(C)は、メイン基板30M、ラジオT/M31R及びオンボードコンタクト33を図5(A)のD3’方向(上面)から見た図である。
図5(C)において、オンボードコンタクト33の弾性部332が、伸延部314に押圧されることにより延伸し、弾性部332の端部が伸延部314の端部から突出していることがわかる。図4からもわかるように、弾性部332と伸延部314とが接触していれば、伸延部314の端部から突出する弾性部332の部分の上面投影面積が、接触していない場合と比較して大きくなる。
従って、上面投影面積を確認することにより、オンボードコンタクト33の弾性部332と伸延部314とが接触しているか否かを簡単に確認できる。つまり、目視による検査や、シールド筐体311及びオンボードコンタクト33をD3’方向から撮影するカメラを用いた自動検査を行うことができる。弾性部332が伸延部314と接触していない場合には伸延部314の端部から突出せず、接触している場合には伸延部314の端部から突出するように、伸延部314の長さを調節することにより、伸延部314とオンボードコンタクト33との接触の確認がより簡易になる。
次に、シールド筐体311の側面に伸延部314を設ける方法について説明する。図6は、シールド筐体311の側面に伸延部314を設ける方法の一例について示す図である。
シールド筐体311の側面となる部材を製造する場合、金属板をシールド筐体311のサイズに合わせて切断する。例えば、図6(A)に示すように金属板70において、ハッチングした部分70aを切断して、シールド筐体311の側面となる部材を作成する。
本実施例では、伸延部314を作成するために、通常は切断してしまう部分70aの一部を切断せずに図6(B)のように残し、シールド筐体311の側面に2つの切り込みを入れる。この切り込みの深さL4は、オンボードコンタクト33の弾性部332と伸延部314が接触した際に、伸延部314が弾性部332を押圧できる長さとするのが良い。
切り込みによって形成される部位70bを折り返すことによって、図6(C)に示すような伸延部314を形成することができる。
なお、伸延部314の縦方向の長さL5は、オンボードコンタクト33の大きさに基づいて決定され、例えば、2〜3mmである。また、伸延部314の横方向の長さL6は、伸延部314を設けるシールド筐体311の側面と、オンボードコンタクト33の接触部322との距離に基づいて決定される。例えば、伸延部314を設けるシールド筐体311の側面と、オンボードコンタクト33の接触部322との距離がL7であれば、横方向の長さL6はL7となる。
以上の説明から明らかなように、本実施例によれば、伸延部314が基板に実装されたオンボードコンタクト33と接触することでアースされるため、隙間部100の長手方向の長さを短くできる。そのため、隙間部100から発生するノイズの周波数が高周波となり、隙間部100から発生するノイズがGPST/M41等の他の電子部品に与える影響を低減できる。
また、本実施例によれば、弾性部332と伸延部314とが接触していれば、伸延部314の端部から突出した弾性部332の上面投影面積が、接触していない場合と比較して大きくなる。そのため、オンボードコンタクト33と伸延部314とが接触しているか否かを簡単に確認できる。従って、目視による検査や、自動検査を行うことができるため、簡易な方法によって、製品の品質を向上できる。
また、オンボードコンタクト33は、メイン基板30M上の任意の位置に実装が可能である。従って、空間上の制約から基板が小さく、また、基板に実装される電子部品の多い車載装置において、簡易な構成によって、隙間部100から発生するノイズがGPST/M41等の他の電子部品に与える影響を低減できる。
さらに、シールド筐体311の改良及びオンボードコンタクト33の追加によって前述した効果を得ることができるため、設計変更等が必要なく、コストの増加も抑制され、また、組み立て作業に与える影響も少ない。
なお、本実施例では、シールド筐体311に設けた伸延部314は1つであったが、図7のように、伸延部314を複数設け、伸延部314のそれぞれに対してオンボードコンタクト33を実装するようにしても良い。この場合、分割された隙間部100の長手方向の長さL8を、他の電子部品に影響を与えるノイズ周波数の波長の半分以下の間隔とすることで、ノイズが他の電子部品に与える影響を低減できる。
実施例1では、ラジオT/M31Rとメイン基板30Mとが形成するスロットアンテナから発生し、他の電子部品に影響を与えるノイズについて対策を行った。実施例3では、ナビゲーション基板40に実装されたコネクタ43から出入りするノイズの対策について説明する。
図8は、従来のノイズ対策を実施する場合の、ナビゲーション基板40と、ナビゲーション基板40に実装されるコネクタ43と、金属筐体60との配置関係を示す図である。
図8(A)は、金属筐体60に収納されたコネクタ43及びナビゲーション基板40の断面図である。通常、コネクタ43からは不要伝導ノイズが漏洩しており、不要伝導ノイズの対策には、コンデンサ等のフィルタ(不図示)が導入されている。しかし、コンデンサでは、基板をアースする力が弱く、ノイズ除去効果が発揮できない。そこで、図8(B)に示すように、ナビゲーション基板40と金属筐体60との間に、アース接続用の板バネ80を有するシールド81を設置し、ナビゲーション基板40を接地電位に電気的に接続する場合がある。通常、板バネ80は、図8(C)に示すように、コネクタの周囲を覆うシールド81の一部として形成され、シールド81はナビゲーション基板40に半田付けで固定される。なお、図8(C)では、金属筐体60が、板バネ80と接する前面側に存在しているが、図示していない。
しかし、図8(C)のようなシールド81と一体に形成された板バネ80を用いた場合、シールド81とナビゲーション基板40との接触面積が少ないため、ナビゲーション基板40をアースする力が弱い可能性がある。
そこで、本実施例では図9に示すような板バネ80Nを用いることにより、上記課題を解決する。図9は、本実施例におけるナビゲーション基板40と、板バネ80Nと、コネクタ43との配置関係を示す図である。
図9(A)は、本実施例に係る板バネ80Nを、コネクタ43とナビゲーション基板40との間に配置し、金属筐体60に接触させた様子を示す断面図である。また、図9(B)は、コネクタ43とナビゲーション基板40との間に板バネ80Nを設置した様子を示す斜視図である。なお、図9(A)では、金属筐体60が板バネ80Nと接する前面側に存在しているが、図示していない。
図9(A)(B)からわかるように、板バネ80Nは、コネクタ43とナビゲーション基板40との間に配置されるため、従来のようにコネクタ43の上面側、側面側及び背面側にシールド81を設置するための空間を設ける必要がない。また、板バネ80Nは、板バネ80を有するシールド81と比較して、小型ではあるが、ナビゲーション基板40と接触している面積が大きいことがわかる。
つまり、本実施例によれば、図8(C)に示した板バネ80と比較して、ナビゲーション基板40と板バネ80Nとの接触面積が広いため、ナビゲーション基板40をアースする力が強力になる。
また、ナビゲーション装置200の機構的にコネクタ43を覆う空間がない場合、板バネ80を有するシールド81を追加することができない。しかし、本実施例によれば、コネクタ43とナビゲーション基板40との間に板バネ80Nを挿入することができるので、機構的にコネクタ43を覆う空間が無い等によって、設置を制約されることがない。
また、本実施例の板バネ80Nは、コネクタ43全体を覆うシールド81を必要とせず、形状を小型かつ平板にできるなため、板バネ80Nの製造に必要なコストを抑えることができる。
実施例1及び実施例3においてノイズ対策を行ったナビゲーション装置200の金属筐体60には天板が取り付けられる。金属筐体60に天板を取り付けた場合、金属筐体60と天板との間にスロットアンテナが形成される場合がある。
図10は、金属筐体に天板を設置する場合に形成されるスロットアンテナを示した図である。図10(A)は、金属筐体60に天板90を取り付ける様子を示した図であり、図10(B)は、金属筐体60に天板90が取り付けられた図である。
図10(A)に示すように、金属筐体60には、くぼみ部分61が設けられている。
図10(C)は、図10(B)に示した天板90が取り付けられた金属筐体60のA−A断面図である。なお、金属筐体60が収納するMDデッキ10、DVDデッキ20、メイン基板30M、及びナビゲーション基板40の図示を省略する。
図10(C)に示されるように、金属筐体60に天板90を取り付けた場合、くぼみ部分61と天板90との間に細長い隙間部100aが形成され、スロットアンテナとして働く。この隙間部100aから、隙間部100aの長手方向長さL9に依存する周波数のノイズが、電子部品及び他の車載装置等に悪影響を及ぼす場合がある。
図11は、金属筐体60と天板90とによって形成されたスロットアンテナから発生するノイズを低減する方法の一例を示す図である。
本実施例では、図11(A)に示すように、天板90に凹部91を設けることで、隙間部100aを分割し、長手方向長さL9をL10及びL11にすることで、ノイズの周波数が高周波側となるように調節できる。
ただし、図11(A)のように、凹部91と対向する金属筐体60の面が平面の場合、凹部91との接点においてきしみ音が発生する場合ある。そこで、図11(B)に示すように、金属筐体60に凹部91に対応する凹部62を設けることによって、きしみ音の発生を抑制できる。
以上の説明から明らかなように、本実施例によれば、天板90に凹部91を設けることで、金属筐体60と天板90とによって形成されたスロットアンテナから発生するノイズが電子部品や他の車載装置等に与える影響を低減できる。また、新規に部品を追加することなく、凹部91及び凹部62を設けるという既存部品の改良によって前述した効果を得ることができるため、コストの増加もなく、また、組み立て作業に与える影響もない。
実施例4において、金属筐体60に天板90を取り付けたナビゲーション装置200には、ディスプレイ装置が取り付けられる場合がある。
図12(A)は、ナビゲーション装置にディスプレイ装置を取り付けた図である。また、図12(B)には、ディスプレイ装置と金属筐体の接続部とを拡大した図を示す。
図12(A)に示すように、金属筐体60にディスプレイ装置130を取り付ける場合を仮定する。ディスプレイ装置130は、図12(B)に示すように、ディスプレイ装置130を構成する部品のメッキ部132が実装されたパネル基板131を、ディスプレイ装置筐体133に収納して構成される。
ディスプレイ装置130が取り付けられたナビゲーション装置200に対して、静電気実験を実施する場合、メッキ部132へ静電気が印加される。メッキ部132へ静電気が印加されると、図12(B)に矢印で示したように、ディスプレイ装置130の内部で最も距離の近いパネル基板131に静電気が放電される。その結果、パネル基板131に実装されているVFD(Vacuum Fluorescent Display)の表示がチラつく等の現象が起きるという問題が存在する。
上述した問題を、メッキ部132や金属筐体60を加工して解決する方法があるが、金型形成上の問題や、組み立て作業性の面などで問題があり、実際に実現するのは難しい。
そこで、本実施例では図12(C)に示すように、メッキ部132と金属筐体60との間に導電性のスポンジを導入することによって、上述した問題を解決する。図12(C)は、ディスプレイ装置と金属筐体の接続部との間に導電性スポンジを設置した様子を表す図である。
図12(C)に示すように、メッキ部132と金属筐体60との間に導電性スポンジ140を挿入し、メッキ部132と金属筐体60とを電気的に接触させる。その結果、メッキ部132と金属筐体60とのインピーダンスが下がるため、メッキ部132に印加された静電気はパネル基板131に放電されず、金属筐体60に流入する。なお、導電性スポンジ140には、スポンジを導電性の金属繊維からなる布でくるむことによって製造することができる。
また、導電性スポンジ140は、金属筐体60に接着部材によって接着される。図13は、導電性スポンジ140の接着方法の例を示す図である。
接着部材が導電性を有さない場合、図13(A)にハッチングで示した部分に接着部材141を配置する。接着部材141をハッチング部分に配置することで、金属筐体60と導電性スポンジ140が接触する面積が広く確保される。
接着部材が導電性を有する場合、図13(B)にハッチングで示した部分に導電性接着部材142を配置する。金属筐体60との接着力が強化されると共に、金属筐体60と導電性スポンジ140が接触する面積が広く確保される。
また、導電性スポンジ140が設置される金属筐体60の先端を図13(C)(1)のような単なる突起ではなく、図13(C)(2)のように折り曲げても良い。これにより、金属筐体60と導電性スポンジ140が接触する面積をさらに大きくできる。
以上の説明から明らかなように、本実施例によれば、メッキ部132と金属筐体60と間に導電性スポンジ140を挿入することによって、パネル基板131に実装されているVFDの表示がチラつく等の現象を抑制できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。実施例1〜実施例5では、発明を適用する車載装置としてナビゲーション装置を用いたが、基板に実装される電子部品によってスロットアンテナが形成されノイズが発生する車載装置であれば、本発明を適用することができる。
10…DVDデッキ
20…MDデッキ
30…基板
30M…メイン基板
31…電子部品
31R…ラジオT/M
32、42…電子部品群
33…オンボードコンタクト
40…ナビゲーション基板
41…GPST/M
43…コネクタ
50…GPSアンテナ
60…金属筐体
61…凹部
70…金属板
70a…切断部
70b…切り込みによって形成される部位
80、80N…板バネ
81…シールド
90…天板
91…凹部
100、100a…隙間部
101…くぼみ部分
130…ディスプレイ装置
131…パネル基板
132…メッキ部分
133…ディスプレイ装置筐体
140…導電性スポンジ
141…接着部材
142…導電性接着部材
200…ナビゲーション装置
301…スルーホール
311…シールド筐体
312、313…足(シールド筐体固定部)
314…伸延部
331…固定部
332…弾性部

Claims (5)

  1. 電子部品が実装される基板と、
    金属製のシールド筐体と、前記基板上に前記シールド筐体の下面と前記基板とを離間して固定するためのシールド筐体固定部とを有する電子部品と、
    前記基板に実装され、前記シールド筐体の一部と接触するオンボードコンタクトと、
    を備えることを特徴とする車載装置。
  2. 前記シールド筐体は、側面から外側に伸延する伸延部を有し、
    前記伸延部と前記オンボードコンタクトとは接触することを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 伸延部は、前記側面の一部に所定の間隔を有する切り込みを入れ、前記切り込みによって形成される部位を、外側に折り返して形成されることを特徴とする請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記オンボードコンタクトは、前記基板に固定される固定部と、押圧に対して延伸する弾性部とを有し、
    前記弾性部のうち、前記弾性部と前記伸延部とが接触する場合に前記伸延部の端部から突出する部分の上面投影面積は、前記弾性部と前記伸延部とが接触していない場合において前記伸延部の端部から突出する部分の上面投影面積よりも大きいことを特徴とする請求項2又は3に記載の車載装置。
  5. 前記伸延部は、所定の周波数の波長の半分以下の間隔毎に、前記側面部に形成されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の車載装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013035320A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置
JP2013035319A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置
JP2017216419A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 電子機器、及び電子機器の製造方法

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