JP2010272043A - データ表示システム、データ表示方法およびデータ表示用プログラム - Google Patents

データ表示システム、データ表示方法およびデータ表示用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多種多様かつ大量のサービス監視項目について実測したデータ値を同じ形式のグラフでサービス監視項目ごとに一覧表示する場合に、各サービス監視項目における問題の程度を一見して分かりやすく表示する。
【解決手段】データ表示システム10は、サービス監視項目の実測値をまとめてサービス監視項目ごとに一覧表示するデータ表示システムであって、記憶手段11に蓄積されたサービス監視項目の実測値から、当該サービス監視項目の実測値の総数に対する所定割合以上の実測値が含まれるようにグラフの描画範囲を決定し、ある着目値付近における実測値の変動を把握可能にグラフのデータ分布を決定する描画スケール決定手段12と、描画スケール決定手段12で決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、作成したグラフに当該サービス監視項目の所定の実測値を描画するデータ描画手段13とを備えている。
【選択図】図11

Description

本発明は、多種多様かつ大量のサービス監視項目について実測したデータ値をまとめてサービス監視項目ごとに一覧表示する場合に、各サービス監視項目のデータ変動幅や問題の程度を一見して把握できるデータ表示システム、データ表示方法およびデータ表示用プログラムに関する。
近年のITシステムでは、ビジネスや業務における重要な機能を『ITサービス』という形で提供することが多くなってきている。これに伴い、ITシステムの価値はサービスの性能で評価されるようになっている。ITシステムやサービスの状態を監視するための指標は多種多様に存在するが、その一例として、SLA(Service Level Agreement )がある。SLAとは、ITサービスを契約する際のサービス性能を評価するための評価項目であり、経済産業省では、SLAガイドラインの中で多くの評価項目を規定している(非特許文献1参照)。SLA評価項目例として、サービス応答時間、サービス提供時間、サービス稼働率およびトランザクション完了率などがある。図12は、SLA評価項目の一例およびその保証内容を示す説明図である。
図13は、SLA評価項目のグラフ表示例を示す説明図である。図13に示すように、SLA評価項目は項目により情報の性質や確認すべき内容が異なるため、それぞれに適したグラフ表示方法がある。例えば、サービス応答時間は、試行(測定)ごとの応答時間およびSLA基準値との相対関係の傾向を確認し、分析することが重要であるため、図13に示すサービス応答時間におけるグラフのように、時系列での棒グラフ表示が適している。しかし、図13に示す各SLA評価項目におけるグラフのように、SLA評価項目ごとに適切なグラフ表示を行った場合、必然的に表示領域が大きくなり、結果一覧性が低下する。また、多種多様なグラフが混在することによって、画面が煩雑になり、一見して状況を把握することが困難になってしまう。
非特許文献2には、多様でかつ大量の監視項目の遵守状況を一見して把握可能にする表示方法が記載されている。図14は、非特許文献2に記載されたサービス監視状況の表示例を示す説明図である。図14に示す表の一番左の列には、顧客名または監視対象トポロジ(太字)と、顧客または監視対象トポロジ単位の監視項目(SLA評価項目)とが表示されている。図14に示す表の右側の列の各セルには、それぞれの監視項目の遵守状況が日付ごとに表示されている。遵守状況は、「×(違反)」「!(危険)」といったインジケータと、傾向分析値および違反分析値の二つ組みとで表示されている。ユーザは、各SLA評価項目について、遵守状況が表示された情報を見ながら状況を判断し、対処の内容や順序といった方針を立てる。
特許文献1には、同一の表示領域に対して部分的データの縮小または拡大の領域が複数混在する表示を可能にする編集機能を持つ表示装置が記載されている。特許文献1に記載された表示装置は、表示画面に対するトレンドグラフの表示倍率の入力や表示領域または表示区間の指定を行うことによって、同一画面内で、拡大係数の異なった領域が複数存在するように、データを表示する。
特許第2865730号(2ページ右10行−2ページ右24行、請求項1)
経済産業省、『SaaS向けSLAガイドライン』、[online]、2008年1月21日、[2009年5月11日検索]、インターネット<URL :http://www.meti.go.jp/press/20080121004/03_guide_line_set.pdf > 日本アイ・ビー・エム株式会社、『Tivoli Service Level Advisorを使用したサービスレベル管理』、[online]、2005年4月7日、[2009年5月11日検索]、インターネット<URL :http://www-06.ibm.com/jp/services/itil/pdf/events/2005040704.pdf>(11ページ)
しかし、非特許文献2に記載された表示方法では、各SLA評価項目の遵守状況は数値の羅列で表示されるため、遵守状況を正確に把握するには羅列された数値の意味を解釈する必要があり、ユーザの負担が大きい。特に、顧客数やSLA評価項目の数が多い場合には、ユーザの負担が顕著になり、例えば、インジケータでの警告は出ていないが数値の傾向からは実は危険だった、といった重要な情報を見落とす可能性が高くなる。
また、特許文献1に記載された表示装置では、グラフごとに拡大または縮小の対象領域や倍率をユーザが指定する必要があり、ユーザの負担が大きい。特に、大量のSLA評価項目についてのグラフが表示されて、大量のグラフを一覧するような場合には、ユーザの負担は顕著になる。
そこで、本発明は、多種多様かつ大量のサービス監視項目について実測したデータ値を同じ形式のグラフでサービス監視項目ごとに一覧表示する場合に、各サービス監視項目における問題の程度を一見して分かりやすく表示するデータ表示システム、データ表示方法およびデータ表示用プログラムを提供することを目的とする。
本発明によるデータ表示システムは、記憶手段に蓄積されたサービス監視項目の実測値から、当該サービス監視項目の実測値の総数に対する所定割合以上の実測値が含まれるようにグラフの描画範囲を決定し、着目値付近における実測値の変動を把握可能にグラフのデータ分布を決定する描画スケール決定手段と、描画スケール決定手段によって決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、作成したグラフに当該サービス監視項目の実測値を描画するデータ描画手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によるデータ表示方法は、サービス監視項目の実測値をまとめてサービス監視項目ごとに一覧表示するデータ表示方法であって、蓄積されたサービス監視項目の実測値から、当該サービス監視項目の実測値の総数に対する所定割合以上の実測値が含まれるようにグラフの描画範囲を決定し、ある着目値付近における実測値の変動を把握可能にグラフのデータ分布を決定し、決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、作成したグラフに当該サービス監視項目の実測値を描画することを特徴とする。
本発明によるデータ表示用プログラムは、サービス監視項目の実測値をまとめてサービス監視項目ごとに一覧表示するデータ表示システムに備えられたコンピュータに、蓄積されたサービス監視項目の実測値から、当該サービス監視項目の実測値の総数に対する所定割合以上の実測値が含まれるようにグラフの描画範囲を決定する処理と、ある着目値付近における実測値の変動を把握可能にグラフのデータ分布を決定する処理と、決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、作成したグラフに当該サービス監視項目の実測値を描画する処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、多種多様かつ大量のサービス監視項目について実測したデータ値を同じ形式のグラフでサービス監視項目ごとに一覧表示する場合に、各サービス監視項目における問題の程度を一見して分かりやすく表示できる。
本発明によるデータ表示システムの第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 監視記憶情報記憶部が保持するデータ形式の一例を示す説明図である。 図1に示すデータ表示システムの動作を示すフローチャートである。 サービス応答時間の実測値の一例を示す説明図である。 図4に示す実測値を描画した棒グラフを示す説明図である。 データ描画手段が描画する棒グラフの一例を示す説明図である。 データ描画手段が描画する棒グラフの一例を示す説明図である。 本発明によるデータ表示システムの第2の実施形態の構成を示すブロック図である。 図8に示すデータ表示システムの動作を示すフローチャートである。 図8に示すデータ表示システムが描画する棒グラフの一例を示す説明図である。 本発明によるデータ表示システムの主要部を示すブロック図である。 SLA評価項目の一例およびその保証内容を示す説明図である。 SLA評価項目のグラフ表示例を示す説明図である。 非特許文献2に記載されたサービス監視状況の表示例を示す説明図である。
実施形態1.
図1は、本発明によるデータ表示システムの第1の実施形態(実施形態1)の構成を示すブロック図である。図1を参照して、本発明の第1の実施形態のデータ表示システムの構成を説明する。
図1に示すデータ表示システムは、入出力装置1、データ処理装置2および記憶装置3を備える。
入出力装置1は、キーボードやマウスなどの入力手段(図示せず)およびモニタやプリンタなどの表示手段(図示せず)を含む。入出力装置1は、入力手段における入力操作に応じた入力信号をデータ処理装置2に入力する。入出力装置1は、データ処理装置2から出力された出力信号に応じて、出力手段から出力表示する。
記憶装置3は、図1に示すデータ表示システムで取り扱う情報を記憶する。記憶装置3は、監視項目情報記憶部301を含む。
監視項目情報記憶部301は、客先単位または監視対象トポロジごとの監視項目と、その基準値および実測値とを保持する。
実測値は、監視項目について実測された値である。実測値は、実測された時間情報と紐づけて監視項目情報記憶部301に格納される。なお、例えば、実測値を備えていないあるサーバのCPU稼働率を監視項目に新たに追加する場合などには、例えば、別のサーバで測定したCPU稼働率の実測値を流用するなど、特性が近いと判断される他の対象の実測値を流用する運用を行ってもよい。
基準値は、監視項目が問題がある状態であるか否かを分類するための基準となる値である。監視項目の問題の程度を段階的に監視するために、複数の基準値が設定されてもよい。例えば、監視項目の問題の程度を「問題あり」「警告」「危険」「問題なし」といった4段階に分類して監視する場合には、3つの基準値S1,S2,S3を設定すればよい。例えば、監視記憶情報記憶部301は、問題あり/なしを判別するための基準値Sとは別に、問題の程度を段階的に監視するための基準値(例えば、要注意か否かを判別するための値や警告か否かを判別するための値等)を保持する。データ処理装置2が、実測値と基準値を比較することによって、当該監視項目における遵守状況を判定することができる。
閾値が用いられる場合には、実測値と特定の範囲の包含関係を判定して、監視項目が問題がある状態であるか否かを分類する。このような場合には、当該範囲を特定するために、範囲の上下限を閾値として設定する。監視項目の問題の程度を段階的に監視するために、基準値の場合と同様に、複数の閾値が設定されていてもよい。閾値が設定されている場合には、監視記憶情報記憶部301が閾値を保持する。なお、基準値および閾値は、手動で設定されてもよいし、SLAの契約において設定されてもよい。
図2は、監視記憶情報記憶部301が保持するデータ形式の一例を示す説明図である。図2に示す『監視ルール』とは、実測値が基準値(または閾値)とどのような関係を示す場合にサービス性能が良いとするかを示す分類パターンである。それぞれの監視ルールに従って実測値と基準値(または閾値)とを比較することによって、当該監視項目における遵守状況を判定することができる。
監視ルール「0」では、実測値が基準値Sより小さければサービス性能が良いとする。実測値が基準値Sより小さいほどサービス性能が良いことを示す。監視ルール「1」では、実測値が基準値Sより大きければサービス性能が良いとする。実測値が基準値Sより大きいほどサービス性能が良いことを示す。監視ルール「2」では、実測値が2つの基準値S1,S2に囲まれた範囲内であればサービス性能が良いとする。実測値と基準値S1,S2の中点との距離が小さいほどサービス性能が良いことを示す。監視ルール「3」では、実測値が2つの基準値S1,S2による範囲外であればサービス性能が良いとする。実測値と基準値S1,S2の中点との距離が大きいほどサービス性能が良いことを示す。
図2に示す『タイムスタンプ,実測値』には、取得した実測値およびそのタイムスタンプを二つ組みで示す。例えば、図2に示す一行目のデータでは、左から、03月03日13時00分45秒に0.8秒を、03月03日13時00分46秒に1.0秒を、03月03日13時00分47秒に1.5秒という実測値をそれぞれ取得したことを表す。
図2に示すデータの見方を説明する。一行目のデータを例とする。一行目のデータは、顧客AのサービスPにおけるサービス応答時間に関する。基準値Sが「3秒」であり、監視ルールが「0」であるので、実測値が3秒より大きい場合には、サービス性能に問題があると判断できる。
データ処理装置2は、例えば、プログラムに従って制御を行うCPUである。データ処理装置2は、描画スケール決定手段201、中心値変更手段202およびデータ描画手段203を含む。
まず、描画スケール決定手段201は、グラフに描画する数値範囲を決定する。描画スケール決定手段201は、監視項目情報記憶部301が保持する各監視項目の最新のタイムスタンプの実測値(以降、描画用実測値とする。)以外のすべての実測値(以降、分析用実測値とする。)と基準値Sとを参照し、当該監視項目に関する分析用実測値のほとんどをカバーし、かつ、基準値Sが中心となるような数値範囲の上下限を算出する。描画スケール決定手段201は、算出した上下限によって特定される数値範囲を『グラフ描画可能な数値範囲』として決定する。
描画用実測値は、必ずしも最新のタイムスタンプに紐付けられた実測値である必要はなく、例えば、既定のタイムスタンプに紐付けられた実測値であっても良い。このような場合にも、監視項目情報記憶部301によって当該監視項目の実測値として蓄積される実測値のうちの描画用実測値以外の全ての実測値が、各監視項目の分析用実測値になる。例えば、障害やイベントが発生した事後に、障害やイベントの発生時の既定のタイムスタンプを手掛かりにして、各監視項目における当該タイムスタンプに紐付けられた実測値を描画用実測値として描画することによって、それらの障害やイベントの発生時にどの監視項目に異常があったのかを確認し、事後分析する支援をすることができる。
ある基準値Sが設定されている場合に、描画スケール決定手段201がグラフ描画可能な数値範囲を決定する処理を説明する。(1)式は、グラフ描画可能な数値範囲の上下限を算出するための式の一例である。ただし、(1)式において、Max{y,z}は、実数yと実数zのうち小さくない方の値を表す。
R=Max{|S−(a±2σ)|} ・・・(1)
描画スケール決定手段201は、当該監視項目に関する分析用実測値の平均値aと標準偏差σを算出し、ある基準値Sを監視項目情報記憶部301から読み取る。描画スケール決定手段201は、平均値a、標準偏差σおよび基準値Sを(1)式に用いてRを算出する。そして、描画スケール決定手段201は、(S−R)および(S+R)を上下限として示される範囲をグラフ描画可能な数値範囲として決定する。(1)式を利用して決定されたグラフ描画可能な数値範囲には、分析用実測値の約95%が存在することが保証され、当該監視項目に関する分析用実測値のほとんどがカバーされる。
なお、描画スケール決定手段201は、グラフ描画可能な数値範囲の中心を示す基準値Sを監視項目情報記憶部301から読み取る場合と、中心値変更手段202から受け取る場合とがある。中心値変更手段202が新たな基準値Sを描画スケール決定手段201に渡す処理については、後述する。監視項目情報記憶部301から読み取った基準値Sと、中心値変更手段202から受け取った新たな基準値Sとが競合する場合には、基準値として登録されたタイムスタンプが新しい基準値が優先される。タイムスタンプが同じ場合には、中心値変更手段202から受け取った新たな基準値Sが優先される。
また、基準値Sが設定されていない場合や、複数の基準値が存在する場合には、描画スケール決定手段201は、当該監視項目に関する分析用実測値から算出した平均値aを基準値Sとして、(1)式を用いてRを求める。そして、描画スケール決定手段201は、グラフ描画可能な数値範囲の上下限を示す(S−R)および(S+R)を算出する。
次に、描画スケール決定手段201は、棒グラフ内のデータについて、ある着目点に近いほどデータ間隔が広く表示されるように、棒グラフの描画範囲を特定する座標と描画用実測値の座標とを求める。ここで、グラフ描画可能な数値範囲内でデータ間隔が最も広く表示される点を着目点と呼び、着目点が示す値を着目値と呼ぶ。基準値Sが存在する場合には、着目値は基準値Sである。
ある基準値Sが設定されている場合に、描画スケール決定手段201が棒グラフの描画範囲を特定する座標と描画用実測値の座標とを求める処理を説明する。(2)式は、棒グラフを表現するために数値を描画用の座標に変換する式の一例である。(2)式は、数値xに対して、基準値Sを着目値としたときの対数スケール座標としてD(x)を表す。ただし、(2)式において、|x−S|=0の場合は、(x−S)/|x−S|=1とする。
Figure 2010272043
描画スケール決定手段201は、(2)式を用いて、(S−R)および(S+R)の対数スケール座標D(S−R)およびD(S+R)を算出する。描画スケール決定手段201は、算出した対数スケール座標D(S−R)およびD(S+R)を棒グラフの描画範囲を特定する座標とする。
そして、描画スケール決定手段201は、監視項目情報記憶部301が保持する実測値から、当該監視項目の描画用実測値Tをグラフに描画する対象データとして参照する。描画スケール決定手段201は、(2)式においてx=Tとし、棒グラフの描画用実測値Tの対数スケール座標D(T)を算出する。また、描画用実測値T以外に、必要であれば、問題の程度を段階的に監視するための要注意値Kや警告値Wも、(2)式を用いて対数スケール座標D(K)やD(W)に変換する。
なお、複数の基準値S1,S2,…,Snが設定されている場合、または、基準値Sが設定されておらず、複数の閾値Th1,Th2,…,Thnが設定されている場合には、描画スケール決定手段201は、描画用実測値との距離が最も小さい基準値S_aまたは閾値Th_aを着目値として選択する。選択されたS_aまたはTh_aは、(2)式におけるSに代用される。描画スケール決定手段201は、S_aまたはTh_aをSに代用した(2)式を用いて、その他の基準値、閾値および描画用実測値を対数スケール座標に変換する。
描画スケール決定手段201は、算出した棒グラフの描画範囲を特定する座標D(S−R),D(S+R)、描画用実測値Tの対数スケール座標D(T)、および基準値Sをデータ描画手段203に渡す。要注意値K、警告値W、および閾値Th_nなどが設定されている場合には、それぞれの基準値や閾値の対数スケール座標D(K),D(W)、およびD(Th_n)などもデータ描画手段203に渡す。また、描画スケール決定手段201は、当該監視項目のデータを対数スケール座標に変換するために用いた(2)’式を中心値変更手段202に渡す。(2)’式は、(2)式においてRおよびSに所定の数値が代入されたものである。
中心値変更手段202は、入出力装置1に対するユーザ操作に応じて、データ描画手段203が描画する監視項目を示すグラフ上の指定座標を取得し、取得した座標を棒グラフ描画用座標から対応する数値データに変換し、新しい基準値Sとして描画スケール決定手段201へ渡す。本実施形態では基準値を中心値として、中心値付近のデータは拡大表示される。中心値とは棒グラフの中心になるデータ値のことである。中心値は、例えば、ユーザによって直接指定されるが、監視のための値として監視項目情報記憶部301に登録されている要注意値や警告値等または平均値を選択肢としてユーザに提示しユーザに選択させるようにしてもよい。基準値を中心値にするには、例えば、データ描画手段201から渡された(2)’式を用いて、D(x)=S’を満たすxを基準値Sにすればよい。
データ描画手段203は、描画スケール決定手段201および監視項目情報記憶部301から、監視項目ごとの棒グラフの描画範囲の上下限を示すD(S−R),D(S+R)、描画用実測値Tの対数スケール座標D(T)、および基準値Sを参照し、各監視項目の棒グラフを描画し、入出力装置1に出力信号を出力する。入出力装置1は、出力された出力信号に応じて出力手段から棒グラフを出力する。
データ描画手段203は、棒グラフ描画手段211、実測値描画手段212および基準値/閾値描画手段213を含む。棒グラフ描画手段211、実測値描画手段212および基準値/閾値描画手段213は、データ描画手段203が行う棒グラフの描画を分担する。
棒グラフ描画手段211は、D(S−R)およびD(S+R)を描画範囲の上下限とする棒グラフを描画する。実測値描画手段212は、実測値としてD(T)を描画する。その際、棒グラフ描画手段211は、監視項目情報記憶部301に保持されている『監視ルール』が示す分類に従って描画実測値を基に遵守状況を判定し、遵守状況に応じた異なる配色を用いて棒グラフを描画する。基準値/閾値描画手段213は、基準値Sを棒グラフの中心に描画し、例えば、基準値の選択肢やグラフ理解の補助として閾値を描画する必要がある場合には、要注意値Kや警告値Wの対数スケール座標(例えば、D(K)やD(W))に描画する。基準値Sが設定されていない場合には、閾値だけを描画する。
図3は、図1に示すデータ表示システムの動作を示すフローチャートである。図3を参照して、図1に示すデータ表示システムがデータを描画する動作を説明する。
ある監視項目の新しい実測値が監視項目情報記憶部301に追加されたタイミングで、または、ユーザが指定したタイミングで、描画スケール決定手段201は、監視項目情報記憶部301から、当該監視項目の分析用実測値と基準値Sを取得する(ステップA1)。
図4は、サービス応答時間の実測値の一例を示す説明図である。図4に示すサービス応答時間の実測値は、監視項目情報記憶部301に保持されている。図4に示す実測値には、便宜上、実測した時系列順にIDを01から20まで付与している。また、各実測値には、分析用実測値と描画用実測値とを区別するタグをつけて表示している。本来の監視項目情報記憶部301ではこのようなタグが存在しないことが多いが、その場合は、タイムスタンプをもとに分析用実測値と描画用実測値とに分類する。具体的には、例えば、最新のタイムスタンプ(最大値のID)を持つ実測値を描画用実測値とし、その他の実測値を分析用実測値とする。
描画スケール決定手段201は、ステップA1において取得した実測値を入力とし、(1)式および(2)式を用いて棒グラフの描画範囲(グラフ描画可能な数値範囲)を決定する(ステップA2)。図2に示すデータ形式の一例および図4に示す実測値を用いて具体的な計算を説明する。描画スケール決定手段201は、取得した分析用実測値19個(ID:01〜19)から平均値aと標準偏差σを算出し、監視項目情報記憶部301が保持するデータ形式のサービス応答時間のデータを参照して基準値Sを取得する。図4に例示される値を用いた場合には、平均値a=2.14、標準偏差σ=2.10、S=3.0である。描画スケール決定手段201は、(1)式を用いて、基準値Sを中心点とし、かつ、分析用実測値の大半をカバーするような数値範囲の上下限を算出する。図4に例示される値を用いた場合には、R=5.1である。その結果、S−R=−2.1,S+R=8.1となり、すなわち、「平均値a±標準偏差σ×2」を実測値の大半が存在する数値範囲とし、かつ、基準値S=3.0を中心点とする数値範囲(グラフ描画可能な数値範囲)は、−2.1から8.1となる。
次に、描画スケール決定手段201は、監視項目情報記憶部301に登録されている当該監視項目の描画対象データの数値(T=4)を取得する(ステップA3)。描画対象データとは描画用実測値Tであるが、それに加えて、必要であれば監視のための要注意値Kや警告値Wなどや閾値も含む。
次に、描画スケール決定手段201は、(2)式およびステップA2において決定した棒グラフの描画範囲の上下限を示す数値(S−R,S+R)を用いて、棒グラフの描画範囲を特定する対数スケール座標に変換する。この例では、D(S−R)=−2.3、D(S+R)=8.3である。また、描画スケール決定手段201は、(2)式およびステップA3において取得した描画対象データの数値(例えば、T=4)を用いて、グラフ描画のための対数スケール座標に変換する。この例では、D(T)=5.4である。描画スケール決定手段201は、棒グラフの描画範囲を特定する対数スケール座標および描画対象データの対数スケール座標をデータ描画手段203に渡す(ステップA4)。さらに、描画スケール決定手段201は、(2)式に代入したパラメータS,Rの情報を、中心値変更手段201へ渡す。
データ描画手段203は、ステップA2およびA4において描画スケール決定手段201が算出した描画対象データとその対数スケール座標を参照し、当該監視項目に関して、基準値Sを中心とした対数スケールの棒グラフに、描画用実測値を描画する(ステップA5)。図5は、図4に示す実測値を描画した棒グラフを示す説明図である。図5においては、数値と座標の関係を明確にするために、グラフ上部に数値、下部に座標を書いているが、本来の表示は数値のみでよい。
データ描画手段203の棒グラフ描画手段211は、棒グラフの領域や目盛り、両端の数値等を描画する。実測値描画手段212は、描画用実測値の座標まで帯を透過表示し、さらに、データ描画手段203は、監視項目情報記憶部301が保持する『監視ルール』の数値と基準値Sの情報をもとに、基準値Sに対して描画用実測値Tがサービス性能に問題がある状態を示すか否か(サービス性能の問題の程度)を判断し、判断に応じた配色または模様などで棒グラフの一部または全てを表現する。第1の実施形態のデータ表示システムでは、棒グラフにおける描画用実測値を示す部分は、サービス性能の問題の程度に応じた模様で表示される。例えば、サービス性能の問題の程度が「問題あり」である場合には網掛け模様で、「危険」である場合には斜線模様で、「問題なし」である場合には梨地模様で表示されるとする。図5に示す棒グラフでは、実測値Tの数値(4.0)は基準値Sの数値(3.0)を超えているので、サービス性能に「問題あり」の状態であり、棒グラフの一部が網掛け模様で表示されている。
図6は、データ描画手段が描画する棒グラフの一例を示す説明図である。図6(A)〜(D)に示す棒グラフは、それぞれ異なる監視ルールにおいて描画されている。
図6(A)は、設定された基準値S(既定の基準値S)が一つ存在し、かつ、監視ルールが「0」の場合の棒グラフ表示例である。基準値Sが棒グラフの中心になり、かつ、着目値になる。そのため、棒グラフは、基準値Sを中心とする対数スケールで表示される。また、監視ルール「0」より、基準値Sより大きい実測値Tはサービス性能に問題があると判断され、棒グラフの一部が網掛け模様で表示されている。
図6(B)は、設定された基準値が複数存在し、かつ、監視ルールが「1」の場合の棒グラフ表示例である。複数の基準値(S1〜S3)が存在するため、分析用実測値の平均が棒グラフの中心になり、実測値Tに一番近い基準値S3が着目値になる。そのため、棒グラフは、基準値S3を中心とする対数スケールで表示される。また、監視ルール「1」より、基準値S1〜S3より大きい実測値Tはサービス性能に問題がないと判断され、棒グラフの一部が梨地模様で表示されている。なお、いずれかの基準値よりも実測値Tが小さい場合には、その基準値が示す問題の程度に応じた模様で棒グラフが表示される。
図6(C)は、設定された基準値が存在せず、かわりに複数の閾値が存在し、かつ、監視ルールが「2」の場合の棒グラフ表示例である。複数の閾値(b1,b2とc1,c2)が存在するので、分析用実測値の平均値がグラフの中心になり、実測値Tに一番近い閾値b2が着目値になる。そのため、棒グラフは、閾値b2を中心とする対数スケールで表示される。また、監視ルール「2」より、閾値b1と閾値b2との範囲内にある実測値Tはサービス性能に問題がないと判断され、棒グラフの一部が梨地模様で表示されている。なお、実測値Tが、閾値b1と閾値c1との間または閾値b2と閾値c2との間にある場合には、サービス性能が危険な状態と判断されて、斜線模様で棒グラフが表示される。
図6(D)は、設定された基準値が存在せず、かわりに複数の閾値が存在し、かつ、監視ルールが「3」の場合の棒グラフ表示例である。複数の閾値(b1,b2とc1,c2)が存在するので、分析用実測値の平均値がグラフの中心になり、実測値Tに一番近い閾値b2が着目値になる。そのため、棒グラフは、閾値b2を中心とする対数スケールで表示される。また、監視ルール「3」より、閾値b1と閾値b2との範囲内にある実測値Tはサービス性能に問題があると判断され、棒グラフの一部が網掛け模様で表示されている。なお、実測値Tが、閾値b1と閾値c1との間または閾値b2と閾値c2との間にある場合には、サービス状態が危険な状態と判断されて、斜線模様で棒グラフが表示される。
ステップA5において棒グラフを描画した後に、ユーザによって棒グラフの中心を変更する操作が行われた場合には(ステップA6のY)、中心値変更手段202は、入出力装置1においてユーザが変更指定した中心値を示す対数スケール座標である中心値座標S’を取得する。そして、中心値変更手段202は、ステップA4において描画スケール決定手段201から取得した(2)’式を用いて、中心値座標S’に対応するデータの数値を算出し、新しい基準値Sとして描画スケール決定手段201に渡す(ステップA7)。
ステップA7において新しい基準値Sが描画スケール手段201に渡されると、描画スケール決定手段201は、ステップA2に戻り、基準値Sの値を更新して再度グラフの描画を行う。図7は、データ描画手段が描画する棒グラフの一例を示す説明図である。図7に示す棒グラフは、ユーザが基準値Sから、より小さい値である要危険値Kに棒グラフの中心を変更したときに再描画される棒グラフである。第1の実施形態のデータ表示システムにおいて、図7に示す棒グラフを再描画する処理を説明する。中心値変更手段202は要危険値Kの対数スケール座標を取得し、(2)’式を用いて、要危険値Kの対数スケール座標に対応するデータの数値を算出する。描画スケール決定手段201は、ステップA2において、棒グラフの描画範囲を再決定する。そして、ステップA3およびステップA4において、描画スケール決定手段201は、棒グラフの描画範囲を特定する対数スケール座標および描画対象データの対数スケール座標を算出し、ステップA5において、データ描画手段203が、図7に示す棒グラフを再描画する。
このようなデータ表示システムでは、監視項目データをグラフ表示する場合、当該監視項目の蓄積データの統計値からデータ範囲を推定し描画するので、監視項目ごとに、多くの実測値をグラフの描画範囲へ広く分散させて表示させることができ、データの視認性が向上する。
また、このようなデータ表示システムでは、ユーザが設定した閾値のうち、描画用実測値に最も近い閾値を着目値とし、着目値を中心とした対数スケール座標でグラフを表示するので、着目値付近を拡大表示することができる。そのため、監視項目の問題の有無を判断するために閾値付近におけるデータの微細な動きの観測が必要となる場合にも、ユーザは効率的かつ正確に監視項目の遵守状況を確認することができる。
実施形態2.
図8は、本発明によるデータ表示システムの第2の実施形態(実施形態2)の構成を示すブロック図である。第2の実施形態のデータ表示システムは、現時点のデータに問題がない場合でも、過去のある時点までに問題が発生していた場合には、その問題の程度等の情報を同時に表示できることを特徴とする。図8を参照して、本発明の第2の実施形態のデータ表示システムの構成を説明する。
図8に示すデータ表示システムでは、図1に示すデータ表示システムの構成に過去問題検出手段204および過去実測値描画手段214が追加されている。過去問題検出手段204はデータ処理装置4に含まれ、過去実測値描画手段214はデータ描画手段205に含まれる。
過去問題検出手段204は、監視項目情報記憶部301が保持する描画用実測値Tおよび監視ルールを参照し、描画用実測値Tについては問題がないと判断される監視項目に関して、過去の規定時間Δt内に問題があると判断された実測値があるかどうかを調べる。過去の規定時間Δt内に問題があると判断された実測値があった場合には、その実測値のうちで最も問題がある実測値(最悪値)を描画用過去実測値として描画スケール決定手段201に渡す。なお、時間Δtの値は、監視項目ごとにユーザが設定/変更することができ、監視項目情報記憶部301に保持される。例えば、監視ルール「0」に設定されたオンライン応答時間という監視項目において、時間Δtの値が「Δt=1分」に設定されているとする。このとき、監視ルール「0」より、問題があると判断される実測値は、基準値Sより大きい実測値になる。過去問題検出手段204は、最新タイムスタンプの1分前まで遡ったすべての実測値の中から、基準値Sより大きい実測値の中で最大のものを描画用過去実測値として検出する。過去問題検出手段204は、描画スケール決定手段201に、描画用過去実測値の有無と、描画用過去実測値がある場合にはその最大値とを渡す。描画スケール決定手段201は、過去問題検出手段204で検出された描画用過去実測値を対数スケール座標に変換し、データ描画手段203に渡す。
データ描画手段205は、第1の実施形態のデータ描画手段204の処理に加えて、描画スケール決定手段201から取得した描画用過去実測値の対数スケール座標を、過去実測値描画手段214において、過去実測値のグラフ上の位置すなわち問題の程度と、最新実測値T(描画用実測値)との差分を示す図形として描画する。
図9は、図8に示すデータ表示システムの動作を示すフローチャートである。図9を参照して、図8に示すデータ表示システムがデータを描画する動作を説明する。
を参照して説明する。
図9のステップA1〜A3およびA6〜A7における動作は、第1の実施形態のデータ表示システムが、実測値および基準値を取得して描画範囲を決定し、描画対象データを取得する動作(図3のステップA1〜A3に相当)、および、ユーザからの中心値の変更操作に対応して新しい基準値を算出する動作(図3のステップA6〜A7に相当)と同じである。
図8に示すデータ表示システムでは、ステップA3において監視項目の描画対象データの数値を取得した際に、過去問題検出手段204が、描画用実測値について問題が発生しているかどうかを調べる(ステップB1)。
ステップB1において問題が発生していない場合には、過去問題検出手段204は、監視項目情報記憶部301を参照し、描画用実測値について問題が発生していない監視項目に関して、過去の規定時間内に問題が発生していたか否かを調べる(ステップB2)。ステップB2において過去の規定時間内に問題が発生していなかった場合には、図3のステップA4における動作と同様に、描画スケール決定手段201は描画用実測値の対数スケール座標を算出する(ステップB4)。ステップB2において過去の規定時間内に問題が発生していた場合には、過去問題検出手段204は、監視項目情報記憶部301が保持する監視ルールを参照し、最悪値を描画用過去実測値として検出する(ステップB3)。そして、ステップB4において、描画スケール決定手段201は、描画用実測値および描画用過去実測値の対数スケール座標を算出する。
ステップB1において問題が発生している場合には、ステップB4において、図3のステップA4における動作と同様に、描画スケール決定手段201は描画用実測値の対数スケール座標を算出する。
ステップB4において描画用実測値の対数スケール座標が算出されると、実測値描画手段212が描画用実測値を棒グラフに描画し、描画用過去実測値の対数スケール座標が算出されている場合には、実測値描画手段214が描画用過去実測値も棒グラフに描画する(ステップB5)。
図10は、図8に示すデータ表示システムが描画する棒グラフの一例を示す説明図である。図10に示す過去の問題値は、描画用過去実測値であり、例えば、円形のアイコンで示される。図10では、過去の問題値から実測値T(描画用実測値)への矢印が描画されている。このように描画することにより、当該監視項目における過去の規定時間Δt内での問題発生の有無と、問題の程度、および、問題があった過去の実測値(過去の問題値)から現在の実測値Tにデータ値が変化したことの概要を、ユーザに明示することができる。
このようなデータ表示システムでは、ある時点における監視項目の実測値をグラフ表示する場合に、当該時点では問題がないときは、過去の規定時間内のデータを調査し、問題があった過去の実測値の最悪値を過去の問題値として、ある時点における実測値と同時に表示するので、ユーザは、棒グラフ等の単一のグラフで監視項目の遵守状況を確認する場合に、当該監視項目において過去に発生した問題の有無および問題の程度を把握することができる。
なお、各実施形態のデータ表示システムでは、データを一次元グラフとしての棒グラフで描画したが、例えば計器系アナログメータなどの他の一次元グラフで描画してもよい。
図11は、本発明によるデータ表示システムの主要部を示すブロック図である。図11に示すように、データ表示システム10は、サービス監視項目の実測値をまとめてサービス監視項目ごとに一覧表示するデータ表示システムであって、記憶手段11(例えば、図1に示す監視項目情報記憶部301に相当)に蓄積されたサービス監視項目の実測値から、当該サービス監視項目の実測値の総数に対する所定割合(例えば、95%)以上の実測値が含まれるようにグラフの描画範囲を決定し、ある着目値付近における実測値の変動を把握可能にグラフのデータ分布を決定する描画スケール決定手段12(例えば、図1に示す描画スケール決定手段201に相当)と、描画スケール決定手段12によって決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、作成したグラフに当該サービス監視項目の実測値を描画するデータ描画手段13(例えば、図1に示すデータ描画手段203に相当)とを備えるように構成されている。
また、上記の各実施形態では、以下の(1)〜(5)に示すようなデータ表示システムも開示されている。
(1)描画スケール決定手段は、1つの基準値がユーザによって設定されている場合には基準値を着目値とし、記憶手段に蓄積されたサービス監視項目ごとの実測値の平均値および標準偏差を含む統計量を係数に持ち、着目値を中心とする対数分布を与える対数関数(例えば、(2)式に相当)を用いて、当該サービス監視項目のグラフのデータ分布を決定する(例えば、ステップA1〜ステップA4における動作で実現される。)データ表示システム。
(2)データ描画手段は、描画スケール決定手段によって決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従って、一次元グラフにサービス監視項目ごとのデータを描画するデータ表示システム。
(3)グラフ上の任意の座標がユーザに指定された場合に、座標とグラフのデータ分布とを基に新たな着目値を算出する中心値変更手段(例えば、図1に示す中心値変更手段202に相当)を備え、データ描画手段は、描画スケール決定手段が中心値変更手段に算出された新たな着目値に応じて決定したグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、作成したグラフに新たな着目値を描画する(例えば、ステップA6〜ステップA7〜ステップA5における動作によって実現される。)データ表示システム。
(4)最新の実測値ではサービス監視項目に問題がない場合に、過去の規定時間内に問題があったときの過去の実測値を検出する過去問題検出手段(例えば、図8に示す過去問題検出手段204に相当)を備え、データ描画手段は、描画スケール決定手段によって決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、作成したグラフに当該サービス監視項目の最新の実測値と過去問題検出手段で検出された過去の実測値とを描画する(例えば、ステップB1〜ステップB5における動作によって実現される。)データ表示システム。
(5)データ描画手段は、所定の図形を用いて、最新の実測値と過去の実測値との差分および推移をグラフに示すデータ表示システム(図10に示す棒グラフを描画するデータ表示システムによって実現される。)。
本発明を、ITサービス提供者の運用業務において自社提供サービスに問題が発生してないか、顧客とのサービス契約に違反がないかの確認に適用できる。また、サービスに問題が発生した場合、影響を受ける顧客および監視項目とその程度について一見把握し、迅速な対処方法の判断を支援するといった用途にも適用できる。また、ITサービス受け取り者においても、自社に提供されているサービスが問題なく稼動しているかどうかをあらゆる監視項目から一見して把握するのに適用できる。
1 入出力装置
2,4 データ処理装置
3 記憶装置
10 データ表示システム
11 記憶手段
12 描画スケール決定手段
13 データ描画手段
201 描画スケール決定手段
202 中心値変更手段
203,205 データ描画手段
204 過去問題検出手段
211 棒グラフ描画手段
212 実測値描画手段
213 基準値描画手段
214 過去実測値描画手段
301 監視項目情報記憶部

Claims (16)

  1. サービス監視項目の実測値をまとめてサービス監視項目ごとに一覧表示するデータ表示システムであって、
    記憶手段に蓄積されたサービス監視項目の実測値から、当該サービス監視項目の実測値の総数に対する所定割合以上の実測値が含まれるようにグラフの描画範囲を決定し、着目値付近における前記実測値の変動を把握可能に前記グラフのデータ分布を決定する描画スケール決定手段と、
    前記描画スケール決定手段によって決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに当該サービス監視項目の実測値を描画するデータ描画手段とを備えた
    ことを特徴とするデータ表示システム。
  2. 描画スケール決定手段は、
    1つの基準値がユーザによって設定されている場合には前記基準値を着目値とし、
    記憶手段に蓄積されたサービス監視項目ごとの実測値の平均値および標準偏差を含む統計量を係数に持ち、前記着目値を中心とする対数分布を与える対数関数を用いて、当該サービス監視項目のグラフのデータ分布を決定する
    請求項1記載のデータ表示システム。
  3. データ描画手段は、描画スケール決定手段によって決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従って、一次元グラフにサービス監視項目ごとのデータを描画する
    請求項1または請求項2記載のデータ表示システム。
  4. グラフ上の任意の座標がユーザに指定された場合に、前記座標と前記グラフのデータ分布とを基に新たな着目値を算出する中心値変更手段を備え、
    データ描画手段は、描画スケール決定手段が前記中心値変更手段に算出された新たな着目値に応じて決定したグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに前記新たな着目値を描画する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のデータ表示システム。
  5. 最新の実測値ではサービス監視項目に問題がない場合に、過去の規定時間内に問題があったときの過去の実測値を検出する過去問題検出手段を備え、
    データ描画手段は、描画スケール決定手段によって決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに当該サービス監視項目の最新の実測値と前記過去問題検出手段で検出された過去の実測値とを描画する
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のデータ表示システム。
  6. データ描画手段は、所定の図形を用いて、最新の実測値と過去の実測値との差分および推移をグラフに示す
    請求項5記載のデータ表現システム。
  7. サービス監視項目の実測値をまとめてサービス監視項目ごとに一覧表示するデータ表示方法であって、
    蓄積されたサービス監視項目の実測値から、当該サービス監視項目の実測値の総数に対する所定割合以上の実測値が含まれるようにグラフの描画範囲を決定し、ある着目値付近における前記実測値の変動を把握可能に前記グラフのデータ分布を決定し、
    前記決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに当該サービス監視項目の実測値を描画する
    ことを特徴とするデータ表示方法。
  8. 1つの基準値がユーザによって設定されている場合には前記基準値を着目値とし、
    蓄積されたサービス監視項目ごとの実測値の平均値および標準偏差を含む統計量を係数に持ち、前記着目値を中心とする対数分布を与える対数関数を用いて、当該サービス監視項目のグラフのデータ分布を決定する
    請求項7記載のデータ表示方法。
  9. グラフの描画範囲およびデータ分布に従って、棒グラフまたは計器系のアナログメータに示される一次元グラフにサービス監視項目ごとのデータを描画する
    請求項7または請求項8記載のデータ表示方法。
  10. グラフ上の任意の座標がユーザに指定された場合に、前記座標と前記グラフのデータ分布とを基に新たな着目値を算出し、
    前記算出された新たな着目値に応じて決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに前記新たな着目値を描画する
    請求項7から請求項9のうちのいずれか1項に記載のデータ表示方法。
  11. 最新の実測値ではサービス監視項目に問題がない場合に、過去の規定時間内に問題があったときの過去の実測値を検出し、
    グラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに当該サービス監視項目の最新の実測値と過去の実測値とを描画する
    請求項7から請求項10のうちのいずれか1項に記載のデータ表示方法。
  12. 所定の図形を用いて、最新の実測値と過去の実測値との差分および推移をグラフに示す
    請求項11記載のデータ表現方法。
  13. サービス監視項目の実測値をまとめてサービス監視項目ごとに一覧表示するデータ表示システムに備えられたコンピュータに、
    蓄積されたサービス監視項目の実測値から、当該サービス監視項目の実測値の総数に対する所定割合以上の実測値が含まれるようにグラフの描画範囲を決定する処理と、
    ある着目値付近における前記実測値の変動を把握可能に前記グラフのデータ分布を決定する処理と、
    前記決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに当該サービス監視項目の実測値を描画する処理とを実行させるための
    データ表示用プログラム。
  14. コンピュータに、
    1つの基準値がユーザによって設定されている場合には前記基準値を着目値とする処理と、
    蓄積されたサービス監視項目ごとの実測値の平均値および標準偏差を含む統計量を係数に持ち、前記着目値を中心とする対数分布を与える対数関数を用いて、当該サービス監視項目のグラフのデータ分布を決定する処理とを実行させるための
    請求項13記載のデータ表示用プログラム。
  15. コンピュータに、
    グラフ上の任意の座標がユーザに指定された場合に、前記座標と前記グラフのデータ分布とを基に新たな着目値を算出する処理と、
    前記算出された新たな着目値に応じて決定されたグラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに前記新たな着目値を描画する処理とを実行させるための
    請求項13または請求項14に記載のデータ表示用プログラム。
  16. コンピュータに、
    最新の実測値ではサービス監視項目に問題がない場合に、過去の規定時間内に問題があったときの過去の実測値を検出する処理と、
    グラフの描画範囲およびデータ分布に従ってグラフを作成し、前記作成したグラフに当該サービス監視項目の最新の実測値と過去の実測値とを描画する処理とを実行させるための
    請求項13から請求項15のうちのいずれか1項に記載のデータ表示用プログラム。
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