JP2010271765A - 電源電圧制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の電源電圧制御回路は、電源電圧を高速に制御することができない等の問題があった。
【解決手段】本発明にかかる電源電圧制御回路は、所定の信号処理を行うターゲット回路6に対して供給する電源電圧を制御する電源電圧制御回路である。そして、ターゲット回路6に対して供給する電源電圧を第1の電源電圧から第2の電源電圧に上昇させる場合に、電源電圧を前記第2の電源電圧の電圧レベルに向けて上昇させる第1の制御信号と、第2の電源電圧よりも高い電圧レベルまで上昇させた後に第2の電源電圧まで降下させる第2の制御信号と、を選択的に生成する制御回路3と、第1又は第2の制御信号に基づいて電源電圧を生成し、ターゲット回路6に供給する電源供給回路2と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源電圧制御回路に関し、特に電源電圧を高速に制御する電源電圧制御回路に関する。
CMOS論理ゲートを用いた半導体集積回路における消費電力の低減方法として、外部から要求される動作周波数(以下、要求周波数と称す)に応じて電源電圧を制御するDynamic Voltage and Frequency Scaling(DVFS)が有効である。ここで、要求周波数が変化した場合、半導体集積回路の消費エネルギー低減や電源電圧不足期間短縮のために、電源電圧を高速に最適な電圧値まで制御する必要がある。
また、たとえ要求周波数が同じ場合でも、温度等の環境に応じて電源電圧の最適電圧は変動する。そのため、遅延モニタなどを用いて、要求周波数と実際の回路の動作周波数との関係を比較しながら電源電圧を制御する必要がある。
要求周波数が速度1から速度2に上昇した場合に電源電圧を制御する方法として、主として以下の2つの方法がある。ひとつは、電源電圧を単調増加させながら回路の動作周波数が要求周波数を満たしているか否かを確認する方法である。しかし、この方法では、速度1に対応する最適電圧値1と速度2に対応する最適電圧値2との差が大きい場合には、電源電圧が最適電圧値2に達するまでに時間がかかる。つまり、回路が安定動作できない時間が長くなるという問題があった。
もうひとつは、特許文献1に開示されているような電源電圧の制御方法である。図15に示すように、電源電圧をまず最大電圧値に上昇させた後に最適電圧値2まで降下させることにより、回路が安定動作できない時間を短くすることができる。しかし、この方法では、速度1に対応する最適電圧値1と速度2に対応する最適電圧値2との差が小さい場合には、最大電圧値から最適電圧値2に達するまでに時間がかかる。つまり、その間の消費電力が増大するという問題があった。
その他、特許文献2には、電源電圧を昇圧するチャージポンプ回路が提案されている。このチャージポンプ回路は、複数のチャージポンプユニットと、これらを制御する制御回路と、を備える。この制御電圧は、チャージポンプユニットにより生成されるチャージポンプ電圧が第1の目標電圧より低くなるように変化する場合には、チャージポンプユニットの活性化状態の数を増やす。一方、チャージポンプ電圧が第1の目標電圧より低い第2の目標電圧より高くなるように変化する場合には、チャージポンプユニットの活性化状態の数を減らす。このようにして、生成されるチャージポンプ電圧の振幅を低く抑えることを特徴とする。
特開2001−244421号公報 特開2004−248475号公報
上述のように、従来の電源電圧制御回路は、電源電圧を高速に制御することができない等の問題があった。
本発明にかかる電源電圧制御回路は、所定の信号処理を行うターゲット回路に対して供給する電源電圧を制御する電源電圧制御回路であって、前記ターゲット回路に対して供給する電源電圧を第1の電源電圧から第2の電源電圧に上昇させる場合に、当該電源電圧を前記第2の電源電圧の電圧レベルに向けて上昇させる第1の制御信号と、前記第2の電源電圧よりも高い電圧レベルまで上昇させた後に当該第2の電源電圧まで降下させる第2の制御信号と、を選択的に生成する制御信号生成回路と、前記第1又は前記第2の制御信号に基づいて前記電源電圧を生成し、前記ターゲット回路に供給する電源供給回路と、を備える。
上述のような回路構成により、電源電圧を高速に制御することができる。
本発明により、電源電圧を高速に制御することが可能な電源電圧制御回路を提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかる電源電圧生成回路の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかる電源供給回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかるリファレンス電圧生成回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかるしきい電圧回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる差電圧生成回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる速度モニタ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる選択回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかるリファレンス電圧生成回路の別の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる制御回路の別の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる遅延比モニタの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2にかかる制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2にかかる選択回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3にかかる制御回路の構成を示す回路図である。 従来の電源電圧制御回路の制御方法を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる電源電圧制御回路の制御方法を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる電源電圧制御回路の制御方法を示すタイミングチャートである。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる電源電圧制御回路である。図1に示す回路は、出力電圧が可変である電源供給回路2と、複数の制御方式により電源供給回路2の出力電圧を制御する制御回路(制御信号生成回路)3と、制御回路3の制御方式を選択する選択回路5と、電源供給回路2からの電源電圧が供給されるターゲット回路6と、ターゲット回路6の動作周波数を検出する速度モニタ回路(遅延時間検出回路)4と、を備える。なお、電源供給回路2と、制御回路3と、速度モニタ回路4と、選択回路5と、により電源電圧制御回路を構成する。
外部から要求された動作周波数fCLK(要求周波数f2)のクロック信号は、速度モニタ回路4の一方の入力端子と、選択回路5の第1の入力端子と、に入力される。電源供給回路2から出力される電源電圧は、速度モニタ回路4の他方の入力端子と、ターゲット回路6の入力端子と、制御回路3の第1の入力端子と、に入力される。速度モニタ回路4の出力信号は、制御回路3の第2の入力端子に入力される。予め設定されている動作周波数fPRE(要求周波数f1)のクロック信号は、選択回路5の第2の入力端子に入力される。また、最大動作周波数fmaxのクロック信号は、選択回路5の第3の入力端子に入力される。選択回路5の出力信号は、制御回路3の第3の入力端子に入力される。制御回路3の出力信号は、電源供給回路2の入力端子に入力される。
速度モニタ回路4は、外部から要求された動作周波数とターゲット回路6の動作周波数とを比較した結果を制御回路3に対して出力する。ここで、要求周波数f1から要求周波数f2に上昇した場合、制御回路3は、ターゲット回路6の動作周波数が要求周波数を満たすまで電源電圧を上昇させるための制御信号を出力する。電源供給回路2は、この制御信号に基づいて電源電圧を生成し、ターゲット回路6に対して出力する。
要求周波数f1から要求周波数f2に上昇した場合に電源電圧を制御する方法として、例えば、以下の2つの方法がある。ひとつは、ターゲット回路6の動作周波数が要求周波数を満たす最適電圧まで電源電圧を単調増加させる方法である。もうひとつは、電源電圧をまず最大電圧VMAXに上昇させた後に最適電圧まで降下させる方法である。図1に示す電源電圧制御回路は、選択回路5から出力される切替制御信号MAXに基づいてこれら2つの電圧制御方法のいずれかを選択し、電源電圧を制御することを特徴とする。
具体的には、選択回路5は、変化前の要求周波数f1と変化後の要求周波数f2との比、および要求周波数f2とターゲット回路6の最大動作周波数fmaxとの比を比較する。そして、f2/f1よりfmax/f2が大きい場合には、ターゲット回路6の動作周波数fopが要求周波数f2と同等またはわずかに大きくなるまで電源電圧を単調増加させる制御方式を選択する。なお、ターゲット回路6の動作周波数fopは、速度モニタ回路4から検知される。一方、f2/f1よりfmax/f2が小さい場合には、電源電圧をまず最大電圧VMAXに上昇させた後に最適電圧まで降下させる制御方式を選択する。なお、最適電圧は、ターゲット回路6の動作周波数fopが要求周波数f2と同等またはわずかに大きい値を示すように制御される。
ここで、速度モニタ回路4からの出力信号により電源電圧を制御する場合、電圧変化1ステップあたりの動作周波数fopの変化割合が一定になるようにステップバイステップで電圧を制御する。なお、電源電圧をまず最大電圧VMAXに上昇させる制御方式の場合には、速度モニタ回路4によってターゲット回路6の動作周波数fopを検出する必要がない。つまり、動作周波数fopを検出することなく要求周波数f2を満たす電源電圧が供給される。したがって、制御に必要な時間は非常に短い。このように、いずれかの制御方式を選択することにより、消費電力の増大を抑制するとともに、電源電圧を制御する時間を短縮することができる。つまり、動作周波数f1、f2がどのような値を示した場合でも、最適な電源電圧の制御を行うことが可能である。
図2に電源供給回路2の回路構成を示す。電源供給回路2は、リファレンス電圧生成回路21と、オペアンプ22と、NチャネルMOSトランジスタ23と、を備える。リファレンス電圧生成回路21には、制御回路3からの制御信号が入力される。オペアンプ22の非反転入力端子には、リファレンス電圧生成回路21の出力VREFが入力される。また、オペアンプ22の出力信号は、トランジスタ23のゲートに供給される。トランジスタ23のドレインは、高電位側電源VHIGHに接続される。トランジスタ23のソースは、電源供給回路2の出力端子と、オペアンプ22の反転入力端子と、に接続される。つまり、電源供給回路2の出力VDDは、VDD=VREFとなるように制御される。なお、この電源供給回路2では、制御回路3からの制御信号によってリファレンス電圧生成回路21が制御される。そして、リファレンス電圧生成回路21から出力されるリファレンス電位VREFに基づいて電源供給回路2から電源電圧VDDが出力される。
図3にリファレンス電圧生成回路21の回路構成を示す。リファレンス電圧生成回路21は直列に接続されたS(Sは自然数)個の抵抗21−1〜21−Sと、これらの抵抗間の各ノードとリファレンス電圧生成回路21の出力端子との間に設けられたS−1個のスイッチと、により構成される。なお、各スイッチのうち、選択されたいずれか1つのスイッチのみがオン状態を示す。このとき、出力VREFは、オンしたスイッチを介して接続されたノードの電位と一致する。なお、スイッチのオンオフは制御回路3によって制御される。
図4に、制御回路3の回路構成を示す。制御回路3は、ターゲット回路6のクリティカルパスのしきい電圧VTHを生成するしきい電圧生成回路31と、ターゲット回路6の電源電圧VDDとしきい値電圧VTHとの差を出力する差電圧生成回路32と、差電圧生成回路32の出力をデジタル値に変換するA/Dコンバータ33と、ターゲット回路6に供給可能な最大電圧VMAXと電源電圧VDDとの大小関係を比較する比較器34と、スイッチ制御回路35と、を備える。ここで、しきい電圧VTHとは、ターゲット回路6のクリティカルパスに含まれるMOSトランジスタのしきい電圧を意味する。
しきい値電圧生成回路31の出力信号は、差電圧生成回路32の一方の端子に入力される。電源電圧VDDは、差電圧生成回路32の他方の端子と、比較器34の一方の入力端子と、に入力される。また、最大電圧VMAXは、比較器34の他方の入力端子に入力される。差電圧生成回路32の出力信号は、ADコンバータ33の入力端子に入力される。ADコンバータ33の出力信号は、スイッチ制御回路35に入力される。スイッチ制御回路35には、比較器34の出力信号と、選択回路5の切替制御信号MAXと、速度モニタ回路4の出力信号と、がさらに入力される。
ここで、回路の動作周波数fは、電源電圧VDD及びしきい電圧VTHを用いて、一般に次の近似式で表される。
Figure 2010271765
式(1)より、電源電圧VDDを変化させた場合の動作周波数の変化率は、以下の式(2)のように表すことができる。
Figure 2010271765
したがって、電源電圧の制御速度を
Figure 2010271765
とすれば、時間当たりの動作周波数の変化率は
Figure 2010271765
となる。ここで、kは定数である。
したがって、電源制御1ステップあたりの電圧変化量をVDD−VTHに比例するように制御すれば、電源制御1ステップあたりの動作周波数の変化率を常に一定に保ったまま電源電圧を変化させるができる。ここで、上記のリングオシレータのVTHを検出するしきい値電圧生成回路31の回路構成例を図5に示す。しきい値電圧生成回路31は、電流値ILの電流が流れる定電流源312と、NチャネルMOSトランジスタ311と、を備える。NチャネルMOSトランジスタ311のソースには、低電位側電源GNDが接続される。NチャネルMOSトランジスタ311のゲート及びドレインは、電流源312の出力端子に接続される。電流源312の入力端子には、高電位側電源VHIGHが接続される。ここで、NチャネルMOSトランジスタ311のゲート電位がしきい値電圧VTHとして出力される。
また、差電圧生成回路32の回路構成の一例を図6に示す。差電圧生成回路32は、NチャネルMOSトランジスタ321、322を備える。高電位側電源VHIGHは、トランジスタ322のドレインに接続される。トランジスタ322のソースには、トランジスタ321のドレインと、差電圧生成回路32の出力端子と、に接続される。トランジスタ321のソースには、低電位側電源GNDが接続される。トランジスタ321のゲートには、しきい値電圧生成回路31からの出力電圧VTHが供給される。また、トランジスタ322のゲートには、電源電圧VDDが供給される。
NチャネルMOSトランジスタ321及び322に流れるドレイン電流は等しいので、各トランジスタのゲート−ソース間電圧は等しい。つまり、トランジスタ321のゲート−ソース間電圧はVTHを示す。トランジスタ322のゲート−ソース間電圧はVDDを示す。したがって、トランジスタ322のソース電位はVDD−VTHを示す。
図4において、スイッチ制御回路35は、速度モニタ回路4からの比較結果(UP/DOWN/HOLD信号)と、選択回路5からの切替制御信号(MAX信号)と、比較器34からの出力信号と、A/Dコンバータ33からの出力信号と、に基づいて電源電圧を制御するための制御信号を電源供給回路2に対して出力する。比較器34は、電源電圧VDDと最大電圧VMAXとを比較し、比較結果を出力する。ここで、比較器34は、電源電圧VDDが最大電圧VMAXに達した時点でMAX信号を解除するようにスイッチ制御回路35に対して信号を出力する。つまり、スイッチ制御回路35は、MAX信号が活性化されている間は、電源電圧VDDを最大電圧VMAXにするように制御信号(第2の制御信号)を出力する。一方、MAX信号が解除される(活性化されなくなる)とUP/DOWN/HOLD信号にしたがって電源電圧VDDを制御するように制御信号を出力する。つまり、UP信号の場合には、スイッチ制御回路35は、電源電圧VDDを最適電圧値まで単調増加させるように制御信号(第1の制御信号)を出力する。DOWN信号の場合には、スイッチ制御回路35は、電源電圧VDDを最適電圧まで単調減少させるように制御信号(第3の制御信号)を出力する。HOLD信号の場合には、スイッチ制御回路35は、電源電圧VDDを維持するように制御信号(第4の制御信号)を出力する。例えば、電源電圧VDDが最大電圧VMAXに達してMAX信号が解除された場合、その後はDOWN信号により電源電圧VDDを最適電圧まで降下させる。なお、このときの1ステップあたりの電圧変化量はA/Dコンバータ33の出力に基づいて決定される。
図7に速度モニタ回路4の回路構成を示す。速度モニタ回路4は、ターゲット回路6のクリティカルパス遅延と同程度の遅延時間を有するクリティカルパスレプリカ(以下、単にCPと称す)41と、所定の遅延時間を有する遅延素子42と、これらの前後に設けられたフリップフロップ(以下、単にFFと称す)43、44−1、44−2と、を備える。なお、CP41は、例えばターゲット回路6と同一構成を有するものでも良い。所定の入力信号がFF43に入力される。FF43の出力信号は、CP41に入力される。CP41の出力信号は、FF44−1と、遅延素子42を介してFF44−2と、に入力される。なお、CP41および遅延素子42にはターゲット回路6と等しい電源電圧VDDが供給されている。各FFは、ターゲット回路6に要求される動作周波数(要求周波数f2)fCLKと同じ周波数のクロック信号に同期して駆動する。そして、FF43から出力された信号を次のクロック信号に同期してFF44−1、44−2が取り込む。それにより、1クロックの期間とクリティカルパス遅延との大小関係を比較する。なお、FF44−1、44−2の出力結果が、速度モニタ回路4の比較結果として出力される。
ここで、1クロックの期間にFF43からの出力信号が44−1に到達していなければ、ターゲット回路6の動作周波数が要求周波数f2を満たしていない。したがって、速度モニタ回路4はUP信号を出力する。一方、1クロックの期間にFF43からの出力信号がFF44−2に到達していれば、ターゲット回路6の動作周波数が要求周波数f2よりも速すぎる。したがって、速度モニタ回路4はDOWN信号を出力する。また、それ以外の場合は、電源電圧VDDを現在設定されている値に維持するためのHOLD信号を出力する。
図8に選択回路5の回路図を示す。選択回路5は、分周器51A、51Bと、カウンタ52A、52Bと、FF53A、53Bと、比較回路54と、を備える。要求周波数f1のクロック信号が、分周器51Aに入力される。分周器51Aの出力信号は、カウンタ52Aのリセット入力端子と、FF53Aのクロック入力端子と、に入力される。カウンタ52Aの入力端子には、要求周波数f2のクロック信号が入力される。カウンタ52Aの出力信号は、FF53Aの入力端子に入力される。FF53Aの出力信号は、比較回路54の一方の入力端子に入力される。要求周波数f2のクロック信号が、分周器51Bに入力される。分周器51Bの出力信号は、カウンタ52Bのリセット入力端子と、FF53Bのクロック入力端子と、に入力される。カウンタ52Bの入力端子には、fmaxのクロック信号が入力される。カウンタ52Bの出力信号は、FF53Bの入力端子に入力される。FF53Bの出力信号は、比較回路54の他方の入力端子に入力される。比較回路54の出力信号は、選択回路5の出力信号MAXとして出力される。
より具体的な選択回路5の動作としては、ターゲット回路6への要求周波数がf1からf2に変わった場合(f2>f1)、カウンタ52Aには周波数f2のクロック信号が入力される。また、分周器51Aは、周波数f1のクロック信号をn分周して出力する。分周器51Aの出力信号は、カウンタ52Aにリセット信号として入力されるとともに、FF53Aにクロック入力信号として入力される。ここで、カウンタ52Aは、周波数f1のクロック信号のカウントを行う。FF53Aは、カウンタ52Aのリセット信号がオンした時点におけるカウンタ値を取り込む。
このような動作により、カウンタ52Aでは、0.5n/f1の期間における周波数f2のパルス数が計測される。したがって、FF53Aの出力結果N1として、N1=0.5n・f2/f1の値が取り出される。
同様にしてFF53Bの出力結果N2として、N2=0.5n・fmax/f2の値が取り出される。なお、fmaxはターゲット回路6に電源電圧VMAXを供給した場合において、ターゲット回路6に入力可能な最大動作周波数である。比較回路54は、N1>N2、すなわちf2/f1>fmax/f2の場合、制御信号MAXとして"1"、それ以外は"0"を出力する。
以上のような回路動作を実現するため、選択回路5には、要求周波数を切り替える前の要求周波数fPREのクロック信号と、切り替えた後の要求周波数fCLKのクロック信号と、最大動作周波数fmaxのクロック信号と、が入力される。なお、要求周波数が切り替わった直後はfPRE=f1、fCLK=f2である。そして、速度モニタ回路4からHOLD信号が出力された後(電源制御が完了した後)に、fPRE=f2となる。
電圧変化1ステップあたりの動作周波数の変化割合が一定となるような電源電圧制御を行う場合、電圧制御に必要なステップ数Nは次のように表される。つまり、電源電圧を単調増加させる場合は、N=log(f2/f1)で表される。一方、電源電圧をまず最大電圧VMAXに上昇させた後に最適電圧まで降下させる場合は、N=log(fmax/f2)+Aで表される。なお、Aは電源電圧を一度VMAXに上げるために必要な時間に相当するステップ数である。ここで、電源電圧を所定のターゲット電圧(最大電圧VMAX)まで上昇させるために要する時間は、速度モニタ回路4の比較結果に基づいて電源電圧を制御する場合と比較して非常に短い。つまり、log(fmax/f2)>>Aと表すことができる。したがって、fmax/f2>f2/f1の場合には、電源電圧を単調増加させる制御を行う。一方、fmax/f2<f2/f1の場合には、電源電圧をまず最大電圧VMAXまで上昇させた後に最適電圧まで単調減少させる制御を行う。それにより、電源制御にかかるステップ数を少なくすることができる。本実施例では選択回路5から出力される制御信号MAXに基づいて、両制御方式のうち、いずれの制御方式を用いるかを選択している。
以上のように、本発明の実施の形態1にかかる電源電圧制御回路を用いることにより、要求周波数の変化に応じて最適な電源電圧制御方式を選択することが可能である。それにより、電源制御にかかる時間を最小限に抑えることができる。また、消費電力の増大を抑制することができる。具体的には、例えば、要求動作周波数f2に対応する電圧V2が、所定の電圧値よりも大きい場合には、図16に示すように、電源電圧VDDを最大電圧VMAXに上昇させた後に電圧V2まで単調減少させる。一方、電圧V2が所定の電圧値よりも小さい場合には、図17に示すように、電源電圧VDDを単調増加させる。
なお、本実施例では、MAX="1"が入力された場合において、制御回路3に設けられたスイッチ制御回路35は、電源供給回路2に設けられたリファレンス電圧生成回路21に対してVREF=VMAXを示すように制御信号を送った場合を例に説明したが、これに限られない。例えば、VREF>VMAXを示すような所定のターゲット電圧を示すように制御信号を送る回路構成にも適宜変更可能である。これにより、電源電圧VDDが最大電圧VMAXまで到達する時間を短縮することができる。
また、本実施例では、リファレンス電圧生成回路21として抵抗分圧によって生成した電位のうち、いずれか1つを出力電圧VREFとして出力する回路構成を例に説明したが、これに限られない。入力される制御信号に応じて出力電圧を制御できる回路構成であれば適宜変更可能である。例えば、図9に示すように、制御信号に応じて電流IREFが制御される定電流源24と、定電流源24に直列に接続され、固定抵抗値Rを有する抵抗素子25と、を有する回路構成にも適宜変更可能である。この場合、定電流源24と抵抗素子25とを接続するノードがリファレンス電圧生成回路の出力信号VREFとなる。
また、本実施例では1ステップあたりの電圧変化量を制御するために図4に示す制御回路3を用いているが、これに限られない。1ステップあたりの電圧変化量がターゲット回路6の動作可能周波数に比例するように制御できる回路構成であれば、適宜変更可能である。つまり、例えば、図10に示すような制御回路を用いてもよい。この制御回路は比較器34と、スイッチ制御回路35と、遅延比モニタ37と、により構成されている。遅延比モニタ37の出力信号は、スイッチ制御回路35に入力される。スイッチ制御回路35には、さらに比較器34の出力信号と、選択回路5の切替制御信号MAXと、速度モニタ回路4の出力信号と、がさらに入力される。なお、比較器34には、電源電圧VDDと最大電圧VMAXとが入力される。
遅延比モニタ37の回路構成を図11に示す。遅延比モニタ37は、FF38−0〜38−N(Nは自然数)と、遅延素子37−1〜37−Nと、を備える。遅延素子37−1〜37−Nは、FF38−0とFF38−Nとの間に直列に接続される。FF38−1〜FF38−Nの入力端子は、FF38−0及び遅延素子37−1〜37−Nの各接続ノード(FF38−Nは遅延素子37−Nの出力端子側)に接続される。
遅延素子37−1〜37−Nには、ターゲット回路6と等しい電源電圧が供給されている。また、それぞれの遅延素子による遅延時間は等しい。FF38−0〜38−Nのクロック入力端子には、ターゲット回路6に要求される最高動作周波数fmaxと同じ周波数のクロック信号が入力される。そして、各FFは、このクロック信号に同期して動作する。
遅延比モニタ37において、クロック信号のあるエッジに同期してFF38−0からパルス信号が出力される。そして、そのクロック信号の次のエッジに同期して38−1〜38−Nから各ノードの電位が出力される。つまり、遅延比モニタ37は、FF37−0の出力信号が1クロック周期内で到達した各ノードの数Kを出力する。ここで、スイッチ制御回路35は、遅延比モニタ37の出力結果と、1ステップあたりの電圧変化量と、が比例するように制御を行う。このような回路構成を用いることにより、電流源やA/Dコンバータなどが不要である。したがって、より小さい面積で本発明の効果が得られる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2にかかる電源電圧制御回路について説明する。本発明の実施の形態2にかかる電源電圧制御回路は、図1に示す回路と比較して、制御回路3及び選択回路5の回路構成が異なる。その他の回路構成については図1の場合と同様であるため、説明を省略する。
本発明の実施の形態2にかかる電源電圧制御回路は、図1に示す選択回路5の代わりに、図13に示す選択回路5bを備える。また、図1に示す制御回路3の代わりに、制御回路3bを備える。具体的には、選択回路5bを用いて、変化前の要求周波数f1と変化後の要求周波数f2との差と、要求周波数f2とターゲット回路6の動作周波数fmaxとの差と、を比較する。
f2−f1よりfmax−f2が大きい場合には、ターゲット回路6の動作周波数fopが要求周波数f2と同等またはわずかに大きくなるまで電源電圧を単調増加させる制御方式を選択する。なお、ターゲット回路6の動作周波数fopは、速度モニタ回路4から検知される。一方、f2−f1よりfmax−f2が小さい場合には、電源電圧をまず最大電圧VMAXに上昇させた後に最適電圧まで降下させる制御方式を選択する。なお、最適電圧は、ターゲット回路6の動作周波数fopが要求周波数f2と同等またはわずかに大きい値を示すように制御される。
図12に、本実施例における制御回路3bの回路構成を示す。制御回路3bは、最大電圧VMAXと電源電圧VDDとの大小関係を比較する比較器34と、スイッチ制御回路35と、を備える。スイッチ制御回路35は、速度モニタ回路4からの比較結果(UP/DOWN/HOLD信号)と、選択回路5bからの切替制御信号(MAX信号)と、比較器34からの出力信号と、に基づいて電源電圧を制御するための制御信号を電源供給回路2に対して出力する。
比較器34は、電源電圧VDDと最大電圧VMAXとを比較し、比較結果を出力する。ここで、比較器34は、電源電圧VDDが最大電圧VMAXに達した時点でMAX信号を解除するようにスイッチ制御回路35に対して信号を出力する。つまり、スイッチ制御回路35は、MAX信号が活性化されている間は、電源電圧VDDを最大電圧VMAXにするように制御信号(第2の制御信号)を出力する。一方、MAX信号が解除される(活性化されなくなる)とUP/DOWN/HOLD信号にしたがって電源電圧VDDを制御するように制御信号を出力する。つまり、UP信号の場合には、スイッチ制御回路35は、電源電圧VDDを最適電圧値まで単調増加させるように制御信号(第1の制御信号)を出力する。DOWN信号の場合には、スイッチ制御回路35は、電源電圧VDDを最適電圧まで単調減少させるように制御信号(第3の制御信号)を出力する。HOLD信号の場合には、スイッチ制御回路35は、電源電圧VDDを維持するように制御信号(第4の制御信号)を出力する。なお、このときの1ステップあたりの電圧変化量は常に一定値ΔVである。
ここで、要求周波数がf1からf2に変わった場合(f2>f1)の、最大の動作周波数をfmaxとする。また、ターゲット回路6がf1、f2、fmaxで動作可能な最小電圧をそれぞれV1、V2、VMAXとする。動作周波数fは近似的にf=k(VDD−VTH)で表すことができる。したがって、f2−f1およびfmax−f2は、それぞれV2−V1およびVMAX−V2に比例する。
1ステップあたりの電圧変化量を常に一定値ΔVとして電源電圧VDDを制御した場合、以下のことが成り立つ。つまり、電源電圧VDDの単調増加に必要な制御ステップ数と、電源電圧VDDを最大電圧VMAXに上昇させた後に最適電圧まで単調減少させるために必要な制御ステップ数と、の比較は、f2−f1とfmax−f2との比較と同等である。したがって、本実施例における選択回路5bは、f2−f1とfmax−f2とを比較した結果に基づいて制御信号MAXを出力する。
図13に本実施例における選択回路5bの回路構成を示す。選択回路5bは、カウンタ52C、52D、52Eと、FF53C、53D、53Eと、減算回路55A、55Bと、比較回路54と、を備える。カウンタ52C、52D、52Eには、それぞれ周波数fmax、f2、f1のクロック信号が入力される。また、カウンタ回路52C、52D、52Eには、リセット信号が入力される。
カウンタ回路52Cの出力信号は、FF53Cの入力端子に入力される。FF53Cの出力信号は、減算回路55Aの一方の入力端子に入力される。カウンタ回路52Dの出力信号は、FF53Dの入力端子に入力される。FF53Dの出力信号は、減算回路55Aの他方の入力端子と、減算回路55Bの一方の入力端子と、に入力される。カウンタ回路52Eの出力信号は、FF53Eの入力端子に入力される。FF53Eの出力信号は、減算回路55Bの他方の入力端子に入力される。また、各FFのクロック入力端子には、クロック信号が入力される。なお、図13に示す選択回路5bは、図8に示す選択回路5の場合と同様に、各FFに入力されるクロック信号と、対応するカウンタのリセット信号と、は互いに共通の信号であってもよい。
カウンタ52Cは、例えばリセット信号が"0"に変化した後に周波数fmaxのクロック信号のカウントを開始する。そして、FF53Cは、クロック信号に同期してカウンタ52Cのカウント数N0を取り込む。カウンタ52Dは、例えばリセット信号が"0"に変化した後に周波数f2のクロック信号のカウントを開始する。そして、FF53Dは、クロック信号に同期してカウンタ52Dのカウント数N2を取り込む。カウンタ52Eは、例えばリセット信号が"0"に変化した後に周波数f1のクロック信号のカウントを開始する。そして、FF53Eは、クロック信号に同期してカウンタ52Eのカウント数N1を取り込む。
減算回路55Aでは、N0−N2の計算結果が出力される。また、減算回路55Bでは、N2−N1の計算結果が出力される。各減算回路の計算結果は、比較回路54によって大小関係が比較される。ここで、N0−N2>N2−N1、すなわちf2−f1>fmax−f2であれば制御信号MAXとして"1"、それ以外は"0"を出力する。
以上のように、本発明の実施の形態2にかかる電源電圧制御回路を用いることにより、要求周波数の変化に応じて最適な電源電圧制御方式を選択することが可能である。それにより、電源制御にかかる時間を最小限に抑えることができる。また、消費電力の増大を抑制することができる。さらに、本実施例では制御回路にしきい電圧生成回路、差電圧生成回路、A/Dコンバータなどを必要としないため、より小さい面積で回路を実装することが可能である。
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3にかかる電源電圧制御回路について説明する。本発明の実施の形態3にかかる電源電圧制御回路は、図1に示す回路と比較して、制御回路3の回路構成が異なる。その他の回路構成については図1の場合と同様であるため、説明を省略する。
本発明の実施の形態3にかかる電源電圧制御回路は、図1に示す制御回路3の代わりに、図14に示す制御回路3cを備える。制御回路3cは、ターゲット回路6のクリティカルパスのしきい電圧VTHを生成するしきい電圧生成回路31と、ターゲット回路6の電源電圧VDDとしきい値電圧VTHとの差を出力する差電圧生成回路32と、差電圧生成回路32の出力をデジタル値に変換するA/Dコンバータ33と、ターゲット回路6に供給可能な最大電圧VMAXと電源電圧VDDとの大小関係を比較する比較器34と、スイッチ制御回路35と、比較器36と、により構成される。なお、しきい電圧生成回路31と、差電圧生成回路32と、A/Dコンバータ33と、比較器34と、の回路構成および動作は図1の場合と同様であるため、説明を省略する。
本実施例におけるスイッチ制御回路35は、速度モニタ回路4からの比較結果(UP/DOWN/HOLD信号)と、選択回路5からの切替制御信号(MAX信号)と、比較器34からの出力信号と、A/Dコンバータ33からの出力信号と、に基づいて電源電圧を制御するための制御信号を電源供給回路2に対して出力する。
ここで、A/Dコンバータ33の出力に基づいて決定される1ステップあたりの電圧変化量をVSTEPとする。速度モニタ回路4からUP信号が出力されている場合、スイッチ制御回路35は、リファレンス電圧VREFの電圧変化量をVSTEP+ΔVとして上昇させるように制御信号を出力する。その後、比較器36は、電源電圧VDDがVREF−ΔVに達したことを検出する。このとき、スイッチ制御回路35は、リファレンス電圧VREFの電圧変化量をΔVだけ下げて制御するように制御信号を出力する(つまり、電圧変化量をVSTEPにする)。なお、ΔVは任意の正の電圧値である。
一方、速度モニタ回路4からDOWN信号が出力されている場合、スイッチ制御回路35は、リファレンス電圧VREFの電圧変化量をVSTEP+ΔVとして降下させるように制御信号を出力する。その後、比較器36は、電源電圧VDDがVREF+ΔVに達したことを検出する。このとき、スイッチ制御回路35は、リファレンス電圧VREFの電圧変化量をΔVだけ上げて制御するように制御信号を出力する(つまり、電圧変化量をVSTEPにする)。
一般的に、基準電圧に応じて出力電圧を制御する電源電圧制御回路において、基準電圧を変化させた場合、基準電圧の変化量が大きいほど出力電圧の変化速度も大きくなる。したがって、本実施例のように一時的に基準電圧の変化量を大きくすることにより、電源電圧VDDの収束時間を短縮することが可能である。また、速度モニタ回路4での検出間隔を短縮することができる。
以上のように、本発明の実施の形態3にかかる電源電圧制御回路を用いることにより、要求周波数の変化に応じて最適な電源電圧制御方式を選択することが可能である。それにより、電源制御にかかる時間を最小限に抑えることができる。また、消費電力の増大を抑制することができる。さらに、本実施例では速度モニタ回路4での検出間隔を短縮することができる。つまり、電圧制御1ステップあたりに要する時間を短縮できる。それにより、速度モニタ回路4の電源制御全体に要する時間をさらに短縮することが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本実施例ではΔVを任意の正の定数としているが、これを常にVSTEPに比例するように変更してもよい。そのように制御することにより、VSTEPが小さい場合に出力電圧VDDにリンギングが生じることを抑制することができる。
また、VSTEPが小さい場合にはΔVを0にするように制御する回路構成にも適宜変更可能である。つまり、スイッチ制御回路35にUP信号が入力されている場合には、リファレンス電圧VREFをVSTEPだけ上げるように制御信号を出力する。一方、スイッチ制御回路35にDOWN信号が入力されている場合には、VSTEPだけ下げるように制御信号を出力する。つまり、比較器36の機能を無効にするようにしてもよい。このように制御することにより、比較器36の入力オフセット電圧による誤動作などを防ぐことができる。あるいは、本実施例における制御回路として図10に示す制御回路と同じ回路を用いた回路構成にも適宜変更可能である。
なお、特許文献2に開示されたチャージポンプ回路の電圧制御は、目標電圧が一定である場合に、必要最小限の電圧と電圧変動の最大値との差をできるだけ小さく抑えることを特徴とする。それに対し、上記発明の実施の形態にかかる電源電圧制御回路は、目標電圧値そのものが変わった場合に、電圧をできるだけ速く変更後の目標電圧値に収束させることを特徴とする。したがって、本発明の実施の形態にかかる電源電圧制御回路は、特許文献2の場合と比較して、目的及び効果が異なる。
また、本発明の実施の形態にかかる電源電圧制御回路は、単に電源電圧を目標電圧に収束させるだけでなく、電源電圧を目標電圧以上に高速に上昇させる制御を行う制御方式を有する。つまり、この制御方式の場合、電源電圧は、ターゲット回路が正常動作可能な電圧まで高速に上昇する。このように、電源電圧の制御方式においても、特許文献2に開示された内容と異なる。
1 半導体集積回路装置
2 電源供給回路
3 制御回路
3b 制御回路
3c 制御回路
4 速度モニタ回路
5 選択回路
5b 選択回路
6 ターゲット回路
21 リファレンス電圧生成回路
21−1〜21−S 抵抗素子
22 オペアンプ
23 NチャネルMOSトランジスタ
24 定電流源
25 抵抗素子
31 しきい電圧生成回路
32 差電圧生成回路
33 A/Dコンバータ
34 比較器
36 比較器
35 スイッチ制御回路
37 遅延比モニタ
37−1〜37−N 遅延素子
38−0〜38−N フリップフロップ
41 クリティカルパスレプリカ
42 遅延素子
43 フリップフロップ
44−1 フリップフロップ
44−2 フリップフロップ
51A 分周器
51B 分周器
52A、52B、52C、52D、52E カウンタ
53A、53B、53C、53D、53E フリップフロップ
54 比較回路
55A 減算回路
55B 減算回路
311、321、322 NチャネルMOSトランジスタ
312 電流源

Claims (22)

  1. 所定の信号処理を行うターゲット回路に対して供給する電源電圧を制御する電源電圧制御回路であって、
    前記ターゲット回路に対して供給する電源電圧を第1の電源電圧から第2の電源電圧に上昇させる場合に、当該電源電圧を前記第2の電源電圧の電圧レベルに向けて上昇させる第1の制御信号と、前記第2の電源電圧よりも高い電圧レベルまで上昇させた後に当該第2の電源電圧まで降下させる第2の制御信号と、を選択的に生成する制御信号生成回路と、
    前記第1又は前記第2の制御信号に基づいて前記電源電圧を生成し、前記ターゲット回路に供給する電源供給回路と、を備えた電源電圧制御回路。
  2. 前記電源電圧制御回路は、さらに、前記ターゲット回路における信号処理の遅延時間を検出する遅延時間検出回路を備え
    前記制御信号生成回路は、前記遅延時間検出回路により検出された遅延時間に基づいて前記第2の電源電圧の電圧レベルを決定することを特徴とする請求項1に記載の電源電圧制御回路。
  3. 前記ターゲット回路に供給されている第1のクロック信号と、前記第1のクロック信号に代えて前記ターゲット回路に供給される第2のクロック信号と、に基づいて前記第1及び前記第2の制御信号のいずれかを選択するための切替制御信号を生成し、前記制御信号生成回路に対して出力する選択回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源電圧制御回路。
  4. 前記制御信号生成回路は、
    前記第2のクロック信号の動作周波数が、前記第1のクロック信号の動作周波数と前記第2のクロック信号の動作周波数とに基づいて決定される基準周波数よりも小さい場合には、前記第1の制御信号を生成し、
    前記第2のクロック信号の動作周波数が、当該基準周波数よりも大きい場合には、前記第2の制御信号を生成することを特徴とする請求項3に記載の電源電圧制御回路。
  5. 前記選択回路は、
    前記第1及び前記第2のクロック信号に加え、所定の動作周波数と、に基づいて前記切替制御信号を生成することを特徴とする請求項3又は4に記載の電源電圧制御回路。
  6. 前記所定の動作周波数は、前記ターゲット回路に供給可能な最大電圧レベルに対応した動作周波数であることを特徴とする請求項5に記載の電源電圧制御回路。
  7. 前記制御信号生成回路は、
    前記第2のクロック信号の動作周波数が、前記第1のクロック信号の動作周波数と前記所定の動作周波数とに基づいて決定される基準周波数よりも小さい場合には、前記第1の制御信号を生成し、
    前記第2のクロック信号の動作周波数が、当該基準周波数よりも大きい場合には、前記第2の制御信号を生成することを特徴とする請求項6に記載の電源電圧制御回路。
  8. 前記第2の制御信号に基づいて制御される前記電源電圧は、
    前記ターゲット回路に供給可能な最大電圧レベルまで上昇させた後に前記第2の電源電圧まで降下させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
  9. 前記第2の制御信号に基づいて制御される前記電源電圧は、
    前記第2の電源電圧よりも高い電圧レベルから前記第2の電源電圧まで単調に降下することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
  10. 前記第1の制御信号に応じて生成される前記電源電圧は、単調に上昇することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
  11. 前記遅延時間検出回路は、
    前記ターゲット回路のクリティカルパスと同程度の遅延時間を有するレプリカ回路を備えた請求項2〜10のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
  12. 前記レプリカ回路は、
    前記ターゲット回路と同一の回路構成であることを特徴とする請求項11に記載の電源電圧制御回路。
  13. 前記制御信号生成回路は、前記電源電圧を前記第1の電源電圧から前記第2の電源電圧に降下させる場合に、当該電源電圧を前記第2の電源電圧に向けて降下させる第3の制御信号を生成し、
    前記電源供給回路は、当該第3の制御信号に基づいて前記電源電圧を生成することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
  14. 前記制御信号生成回路は、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧とが同じである場合に、前記電源電圧を維持する第4の制御信号を生成し、
    前記電源供給回路は、当該第4の制御信号に基づいて前記電源電圧を生成することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
  15. 前記電圧制御回路は、前記遅延時間検出回路から得られる遅延情報に基づいて、前記第1又は前記第2の制御信号と、前記第3の制御信号と、前記第4の制御信号と、を選択的に生成することを特徴とする請求項14に記載の電源電圧制御回路。
  16. 前記制御信号生成回路は、
    基準電圧を設定する基準電圧設定回路をさらに有し、
    前記電源電圧を前記基準電圧に向けて変化させることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
  17. 前記基準電圧設定回路は、
    前記電源電圧を前記第1の電源電圧から前記第2の電源電圧に変化させる場合には、前記基準電圧を所定の制御用電圧に設定した後に、前記第2の電源電圧に設定することを特徴とする請求項16に記載の電源電圧制御回路。
  18. 前記第2の電源電圧が前記第1の電源電圧よりも高い場合には、前記制御用電圧は前記第2の電源電圧よりも高く、
    前記第2の電源電圧が前記第1の電源電圧よりも低い場合には、前記制御用電圧は前記第2の電源電圧よりも低いことを特徴とする請求項17に記載の電源電圧制御回路。
  19. 前記基準電圧設定回路は、
    前記電源電圧と前記第2の電源電圧との差が所定の電圧値以下の場合には、前記制御用電圧に設定されていた前記基準電圧を前記第2の電源電圧に設定することを特徴とする請求項17または18に記載の電源電圧制御回路。
  20. 前記基準電圧設定回路は、
    前記電源電圧と前記第2の電源電圧との比が一定値以下の場合には、前記制御用電圧に設定されていた前記基準電圧を前記第2の電源電圧に設定することを特徴とする請求項17または18に記載の電源電圧制御回路。
  21. 前記基準電圧設定回路は、
    前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧との差が大きいほど前記第2の電圧と前記制御用電圧との差が大きくなる前記制御用電圧に前記基準電圧を設定することを特徴とする請求項17〜20のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
  22. 前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧との差が小さい場合には、前記基準電圧を前記第2の電源電圧に設定することを特徴とする請求項17〜21のいずれか一項に記載の電源電圧制御回路。
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