JP2010271428A - 電子ドラム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でリアリティのある打撃音を放音可能なPCM録音方式の電子ドラムを提供すること。
【解決手段】衝撃波信号(Su)を入力する、周波数特性の異なる2種類のフィルタ(HPF300、LPF302)の夫々に対して個別にその後段側に、トリガ検出部(304、306)、フィルタ固有の音源部(312、314)および割り当て指示部(308、310)とを含んで成る2系統の信号処理系を設ける。そして、各割り当て指示部(308、310)は、トリガ検出部(304、306)がトリガ信号を検出するとこれに応答して、音源部(312、314)にボイス割り当て指示を与えるので、音源部(312、314)はこれに応答してフィルタ固有の発音動作を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、胴本体に張設された打撃面に対する打撃による該打撃面の振動を振動ピックアップによって衝撃波信号として検出するように構成された電子ドラムの改良に関する。
メモリにPCM方式で記録しておいたPCM信号を所要時に読み出してドラム打撃音等をリアルに放音する電子ドラムが従来から提案されている。この電子ドラムにあっては、手やスティックを用いた打撃による打撃面の振動を振動ピックアップによって衝撃波信号として検出し、この検出した衝撃波信号の強さでドラム音の音量、音色等を制御するものであった。しかし、衝撃波信号の強さでドラム音の音色、音量等を制御する方式によれば、打撃対象物、打撃態様(打撃面の叩き方)、あるいは打撃位置によって音色、音量等を制御することはできない。そのため、例えば打撃位置を検出する打撃位置検出センサを設けこれに対処する電子ドラムが提案されていた。また、LFO(低周波発振器)で変調制御されたVCF(ボルテージコントロールドフィルタ)とPCM波形を読み出し可能な波形発生回路を備え、VCFからの出力(第1の出力)と波形発生回路からのPCM信号出力(第2の出力)と、VCFからの出力および波形発生回路からのPCM出力との混合信号の出力(第3の出力)と、を得ることができる電子打楽器も提案されており、この電子打楽器によって様々な音色変化が可能となっていた(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3772674号公報(第5−7頁、第1図)
しかしながら、例えば打撃位置を検出する打撃位置検出センサを設けた装置によれば、複数の位置で同時に打撃した場合にその位置検出が困難になることから、センサを複数個備えた大掛かりな構成にならざるを得なかった。しかも、打撃位置を検出するだけで打撃対象物や打撃態様は何ら考慮されていなかった。また、上述したLFO(低周波発振器)で変調制御されたVCFとPCM波形を読み出し可能な波形発生回路を備えた電子ドラムにあっても、LFOを設ける等構成が複雑であり、やはり打撃対象物や打撃態様に対する考慮が欠けており、打撃音のリアリティに欠けていた。
本発明は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、簡単な構成でリアリティのある打撃音を放音可能なPCM録音方式の電子ドラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ドラム本体の打撃面に対する打撃によるこの打撃面の振動を振動ピックアップによって衝撃波信号として検出するように構成された電子ドラムにおいて、
前記振動ピックアップによって検出された前記衝撃波信号を入力する、周波数特性の異なる複数種類のフィルタを備え、
前記複数種類のフィルタの夫々に対して個別にその後段側に、
フィルタの出力に基づいてトリガ信号を検出出力するトリガ検出手段と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答して当該フィルタ固有の発音動作を行う音源手段と、前記トリガ検出手段からトリガ信号が出力されるとこれに応答して前記音源手段にボイス割り当て指示を与える割り当て指示手段とを含んで成る信号処理系を設けたことを特徴とするようにした。
この構成によれば、振動ピックアップによって検出された衝撃波信号を入力する、周波数特性の異なる複数種類のフィルタの夫々に対して個別にその後段側に、トリガ検出手段、当該フィルタ固有の音源手段および割り当て指示手段とを含んで成る信号処理系を備える。そして、割り当て指示手段は、トリガ検出手段がトリガ信号を検出出力するとこれに応答して音源手段にボイス割り当て指示を与えるので、音源手段はこれに応答して当該フィルタ固有の発音動作を行う。この結果、衝撃波信号に対して各フィルタ固有の周波数特性で抽出される周波数成分を利用した発音処理が行われることによって、リアリティのある打撃音を放音することが可能となり、しかもその構成は簡素なものである。
また、上記電子ドラムにおいて、前記複数種類のフィルタの夫々に対してPCM方式で録音したPCM信号を記録したメモリを更に備え、前記ボイス割り当て指示が与えられた前記音源手段は、前記メモリから対応するPCM信号を読み出し再生する構成とすることができる。そして、周波数特性の異なる2種類のフィルタを用いた具体的な構成としては、前記複数種類のフィルタは、ハイパスフィルタとローパスフィルタであり、前記ハイパスフィルタの後段には、前記ハイパスフィルタの出力に基づいてトリガ信号を検出出力する第1のトリガ検出手段と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答して当該ハイパスフィルタ固有の発音動作を行う第1の音源手段と、前記第1のトリガ検出手段からトリガ信号が出力されるとこれに応答して前記第1の音源手段にボイス割り当て指示を与える第1の割り当て指示手段とを含んで成るハイパス信号処理系を備え、更に、前記ローパスフィルタの後段には、前記ローパスフィルタの出力に基づいてトリガ信号を検出出力する第2のトリガ検出手段と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答して当該ローパスパスフィルタ固有の発音動作を行う第2の音源手段と、前記第2のトリガ検出手段からトリガ信号が出力されるとこれに応答して前記第2の音源手段にボイス割り当て指示を与える第2の割り当て指示手段とを含んで成るローパス信号処理系を設け、前記メモリは、前記ローパスフィルタおよび前記ハイパスフィルタのそれぞれに対してPCM方式で録音した2種類のPCM信号を記録する構成とすれば良い。この際、衝撃波信号の総ての周波数成分に対応するために、前記ローパスフィルタの周波数特性の右肩下がり部と前記ハイパスフィルタの周波数特性の右肩上がり部とが交差しているようにすることが好ましい。
また、本発明によれば、胴本体に張設されたヘッドやリム、または樹脂材料で一体成型された本体にゴム板を取り付けたヘッドなどの打撃面に対する打撃によるこの打撃面の振動を振動ピックアップによって衝撃波信号として検出する構成とし、前記振動ピックアップによって検出された前記衝撃波信号を入力する、周波数特性の異なる複数種類のフィルタを備えた電子ドラムの前記複数種類のフィルタの夫々に対して個別にその後段側に設けた信号処理系に、当該個別の信号処理系のフィルタの出力に基づいてトリガ信号を検出するトリガ検出機能と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答して発音動作を行う当該フィルタ固有の音源手段に対して、前記トリガ検出手段がトリガ信号を検出するとこれに応答し前記音源手段にボイス割り当て指示を与える割り当て指示機能と、を実現させるためのコンピュータ実行可能な動作プログラムも提供される。
本発明によれば、簡単な構成でリアリティのある打撃音を放音可能なPCM録音方式の電子ドラムを提供することができるという効果が得られる。
信号処理系の構成図である。 信号処理系の動作の説明図である。 衝撃波信号の波形の説明図である。 ドラム側の外観の模式的な説明図である。 ドラム側の平面図である。 PCM系信号処理部30の構成図である。 テーブル700の説明図である。 フィルタの周波数特性の説明図である。
以下、本発明を実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の実施形態においては、共振系信号処理部20とPCM系信号処理部30とを並設した構成の電子ドラム用の信号処理部を例にとり説明するが、本発明の特徴部はPCM系信号処理部30である。
図4は本発明の実施形態である電子ドラムのドラム本体側の外観を示す模式的説明図であり、図5はその平面図である。図4、図5に示すように、外観視筒状体のシェル200(胴本体)の上面である開放面には、打撃面1(ドラムヘッド)がシエル200に張設されている。また、シエル200の外周面には、その縦方向において適宜の間隔を設けてラグ500が配置されている。更に、テンションボルト100の貫通孔が形成されたリム400が打撃面1の外縁部を押さえ付けるようにした状態で、テンションボルト100が前記貫通孔を介してラグ500にねじ込まれて締結され所定の張設力で打撃面1が張設されている。そして、図4、図5では図示はしないが、打撃面1の打撃による打撃面1の振動信号を検出し、衝撃波信号(Su)として出力する振動ピックアップが打撃面1(ドラムヘッド)の裏面又は表面の適宜の位置に設けられている。図3はこの衝撃波信号(Su)の波形の模式的説明図であり、横軸を時間軸(t)としている。
(信号処理部)
図1は本発明の実施形態である電子ドラムの信号処理部の構成図である。この信号処理部は、打撃面1を打撃した際に打撃面1の振動振幅に応じた振幅信号を出力する振動ピックアップ(不図示)が出力する衝撃波信号(Su)をアナログデジタル変換するA/D変換器10と、このアナログデジタル変換されたデジタル信号を入力する共振系信号処理部20と、このアナログデジタル変換されたデジタル信号を入力するPCM系信号処理部30と、共振系信号処理部20からの出力信号を増幅するゲイン60と、PCM系信号処理部30からの出力信号を増幅するゲイン62と、両ゲイン60、62からの出力信号を混合するミキサー65(混合手段)と、混合されたミキシング信号をデジタルアナログ変換するD/A変換器40と、このデジタルアナログ変換されたアナログ信号を電子ドラム音として放音するためのスピーカ50とを備えている。更に、ゲイン60、ゲイン62は不図示の操作子でゲイン量を個別に調整可能になっている。そして、電子ドラムには図1に示すような信号処理部が内蔵されている。
また、メモリ70には予め実際の打楽器音等をPCM方式で録音した信号(例えば電子ドラム残響音等)が記録されており、PCM系信号処理部30は、以下に説明するように、所定時にメモリ70から録音信号を読み出して再生出力するように構成されている。図7は電子ドラムに適用した場合に、このメモリ70に格納されるテーブル700の説明図である。この例では、打撃面1を打撃することによって得られる衝撃波信号(Su)が、HPF300(ハイパスフィルタ)を通過した場合とLPF302(ローパスフィルタ)を通過した場合の2種類に分けて別々に記録されている。打撃面1を打撃することによって得られる衝撃波信号(Su)がLPF302を通過して発音動作される場合には「低音用」としてPCM信号「PL」が読み出し再生されるように構成されている。同様に、打撃面1を打撃することによって得られる衝撃波信号(Su)がHPF300を通過して発音動作される場合には「高音用」としてPCM信号「PH」が読み出し再生されるように構成されている。
図6は本発明の特徴部の構成例であり、図1に示したPCM系信号処理部30の構成図である。図6に示すように、PCM系信号処理部30は、ハイパス信号処理系とローパス信号処理系の2系統の信号処理系で成っている。HPF300とLPF302とは夫々、衝撃波信号(Su)を入力する構成となっている。図8(a)はこのHPF300とLPF302の周波数特性(横軸は周波数f、縦軸は出力レベル)を模式的に示した説明図である。図中「LPF」で示した特性はLPF302に対するものであり、図中「HPF」で示した特性はHPF300に対するものである。図8(a)を参照すれば分かるように、衝撃波信号(Su)の低域側周波数成分はLPF302で抽出される一方、衝撃波信号(Su)の高域側周波数成分はHPF300で抽出される。かくして、衝撃波信号(Su)は2種類の周波数特性の異なるフィルタ(HPF300、LPF302)によって低域と高域の両成分に分かれて(周波数特性の交差部が存在するため「完全な分離」を意味しない)以降の信号処理が実行される。但し、LPF302の右肩下がり部とHPF300の右肩上がり部とは交差するようになっていて、これによって衝撃波信号(Su)の総ての周波数成分に対応可能となり、両信号処理系の動作が対等に行われるようになっている。
また、図8(b)は、HPF300と不図示のBPF(バンドパスフィルタ)とLPF302の周波数特性を模式的に説明した説明図である。図中「LPF」で示した特性はLPF302に対するものであり、また、図中の「BPF」で示した特性はBPFに対するものであり、更にまた、図中「HPF」で示した特性はHPF300に対するものである。図8(b)を参照すれば分かるように、衝撃波信号(Su)の低域側周波数成分はLPF302で抽出され、衝撃波信号(Su)の高域側周波数成分はHPF300で抽出され、そして、低域側周波数成分と高域側周波数成分の中間の中間周波数成分はBPFで抽出されるようになっている。かくして、衝撃波信号(Su)は周波数特性の異なる3種類のフィルタ(HPF300、LPF302、BPF)によって低域、中域側、高域の3つの周波数成分に分かれて以降の信号処理が実行される。なお、LPF302の特性とHPF300の特性とBPFの特性に交差する部分が存在する。このように本発明にあっては周波数特性の異なる2種類以上のフィルタの夫々を用いて衝撃波信号(Su)の周波数成分抽出を行うようにすれば良く、周波数特性の異なるフィルタの種類数は2個乃至3個に限られない。
さて、図6を参照してPCM系信号処理部30の構成の説明を続ける。ハイパス信号処理系は、衝撃波信号(Su)を入力して高域側周波数成分を抽出するHPF300と、このHPF300の出力を入力しこれに基づいてトリガ信号の検出出力を行うトリガ検出部304と、このトリガ検出部304が出力したトリガ信号が入力されると音源部312に対してボイス割り当て指示を与える割り当て指示部308と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答してハイパスフィルタ固有の発音制御を行う音源部312と、音源部312からの発音信号を増幅するゲイン316とを有している。一方、ローパス信号処理系は、衝撃波信号(Su)を入力して低域側周波数成分を抽出するLPF302と、このLPF302の出力を入力しこれに基づいてトリガ信号の検出出力を行うトリガ検出部306と、このトリガ検出部306が出力したトリガ信号が入力されると音源部314に対してボイス割り当て指示を与える割り当て指示部310と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答してローパスフィルタ固有の発音制御を行う音源部314と、音源部314からの発音信号を増幅するゲイン318とを有している。そして、両ゲイン316、318からの増幅信号はミキサー320で混合されて、図1のゲイン62へと出力される。2個のゲイン316、ゲイン318は不図示の操作子でゲイン量を個別に調整可能になっている。なお、音源部312および音源部314は夫々、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答して発音動作を行うように構成されていると共に、例えば3音分割り当て可能で同時発音可能にも構成されている。
また、割り当て指示部308が音源部312に対してボイス割り当て指示を与えた場合、これに応答して音源部312は、メモリ70からPCM信号「PH」を読み出し再生出力する。同様に、割り当て指示部310が音源部314に対してボイス割り当て指示を与えた場合、これに応答して音源部314は、メモリ70からPCM信号「PL」を読み出し再生出力する。
(動作)
次に動作を説明する。今、打撃面1がドラムスティック又は手等により打撃されて振動ピックアップが衝撃波信号(Su)を検出した場合、この衝撃波信号(Su)はA/D変換器10でアナログデジタル変換されて、共振系信号処理部20およびPCM系信号処理部30の両信号処理部に供給される。共振系信号処理部20は、衝撃波信号(Su)に対するノイズ除去処理を行い、例えば共振周波数に合致した周波数の信号及びこの共振周波数の倍音信号を出力する。すると、これがゲイン60によって増幅されてミキサー65に入力される。PCM信号処理部30からの信号もゲイン62によって増幅されミキサー65に入力されると、両者は混合されてこの混合信号がD/A変換器40でデジタルアナログ変換され、電子ドラムの楽音信号がスピーカ50から放音されることになる。
次に、図2、図6を参照してPCM系信号処理部30に衝撃波信号(Su)が入力されてから所要の処理が施された信号が出力されるまでの動作を説明する。図2におけるステップS200、ステップS210、ステップS220の処理は図6のトリガ検出部304およびトリガ信号検出部306が行う。先ず、衝撃波信号(Su)が入力されるとHPF300はその高域側周波数成分を抽出してトリガ検出部304に出力する一方、LPF302はその低域側周波数成分を抽出してトリガ検出部306に出力する。トリガ検出部304およびトリガ信号検出部306は夫々、ステップS200において、衝撃波信号(Su)のエンベロープ信号を生成する。次に、ステップS210において、生成されたエンベロープ信号が予め設定した或る閾値(th)を超えたか否かを判定する。そして、この或る閾値(th)を超えたものが存在すると判定した場合にのみ(ステップS210のYes)、ステップS220に移行して、そのピーク値を検出したか否かを判定する一方、これ以外の場合(ステップS210のNo)には処理を終える。次に、トリガ検出部304およびトリガ信号検出部306は夫々、ステップS220において、ピーク値を検出した場合(ステップS220のYes)にはトリガ信号を検出したとして、対応する割り当て指示部(308、310)にトリガ信号を出力してステップS230に移行し、これ以外の場合(ステップS220のNo)には処理を終える。
そして、ステップS230ではPCM再生を行う。先ず、割り当て指示部308がトリガ検出部304からのトリガ信号を受けた場合には、音源部312に対してボイス割り当て指示を与える。これに応答して音源部312は、メモリ70からPCM信号「PH」を読み出し再生出力する。同様に、割り当て指示部310がトリガ検出部306からのトリガ信号を受けた場合には音源部314に対してボイス割り当て指示を与える。これに応答して音源部314は、メモリ70からPCM信号「PL」を読み出し再生出力する。そして、音源部312、314からの出力は夫々ゲイン316、318で増幅されミキサー320で混合され、図1のゲイン62へ出力される。これに応答して、ゲイン62はPCM信号を増幅しミキサー65に供給する。以上のようにPCM方式で録音された残響音等を再生出力することができる。
以上説明してきたように本発明の実施形態の電子ドラムによれば、衝撃波信号(Su)を異なる周波数特性の2種類のフィルタであるHPF300とLPF302の夫々に対してその後段側に、トリガ検出部(304、306)、フィルタ固有の音源部(312、314)および割り当て指示部(308、310)とを含んで成る2系統の信号処理系(ハイパス信号処理系、ローパス信号処理系)を設けている。そして、割り当て指示部(308、310)は、各フィルタ(HPF300、LPF302)の出力に基づいてトリガ信号を検出するトリガ検出部(304、3306)からトリガ信号を与えられると、これに応答して対応する音源部(312、314)にボイス割り当て指示を与えるので、対応する音源部(312、314)はこれに応答してフィルタ固有の発音動作を行う。したがって、衝撃波信号に対して各フィルタ固有の周波数特性で抽出される周波数成分を利用した発音処理が行われることによって、リアリティのある打撃音を放音することが可能となる。この結果、簡単な構成で打撃対象物や打撃態様を考慮した音色制御等を行うことが可能となる。
例えば、打撃対象物として硬い物を打撃すればLPF302よりもHPF300の出力レベルが大きくなり、その結果、ミキサー320で混合される混合信号の内、ハイパス信号処理系からの混合比が高くなる一方、打撃対象物として軟い物を打撃すればミキサー320で混合される混合信号の内、ローパス信号処理系からの混合比が高くなる。また、打撃位置や打撃態様を変化させることで衝撃波信号の周波数成分が変わるので、本実施形態によれば、打撃位置や打撃態様の変化を考慮したリアリティのある打撃音を放音可能なPCM録音方式の電子ドラムを簡単な構成で実現することができる。
また、本発明の機能は、CPUやDSPがROM等の記録媒体に記録された動作プログラムをRAM等をワークエリアとして使用しながら実行することによって実現可能である。
以上説明してきたように、本発明は打撃面を打撃することによって打撃音を放音可能な電子ドラムに適用することができる。
10 A/D変換器
20 共振系信号処理部
30 PCM系信号処理部
40 D/A変換器
50 スピーカ
60 ゲイン
62 ゲイン
65 ミキサー
300 HPF(ハイパスフィルタ)
302 LPF(ローパスフィルタ)
304 トリガ検出部
306 トリガ検出部
308 割り当て指示部
310 割り当て指示部
312 音源部
314 音源部
316 ゲイン
318 ゲイン
320 ミキサ
700 テーブル

Claims (4)

  1. ドラム本体の打撃面に対する打撃によるこの打撃面の振動を振動ピックアップによって衝撃波信号として検出するように構成された電子ドラムにおいて、
    前記振動ピックアップによって検出された前記衝撃波信号を入力する、周波数特性の異なる複数種類のフィルタを備え、
    前記複数種類のフィルタの夫々に対して個別にその後段側に、
    フィルタの出力に基づいてトリガ信号を検出出力するトリガ検出手段と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答して当該フィルタ固有の発音動作を行う音源手段と、前記トリガ検出手段からトリガ信号が出力されるとこれに応答して前記音源手段にボイス割り当て指示を与える割り当て指示手段とを含んで成る信号処理系を設けたことを特徴とする電子ドラム。
  2. 請求項1に記載の電子ドラムにおいて、
    前記複数種類のフィルタの夫々に対してPCM方式で録音したPCM信号を記録したメモリを更に備え、
    前記ボイス割り当て指示が与えられた前記音源手段は、前記メモリから対応するPCM信号を読み出し再生することを特徴とする電子ドラム。
  3. 請求項2に記載の電子ドラムにおいて、
    前記複数種類のフィルタは、
    ハイパスフィルタとローパスフィルタであり、
    前記ハイパスフィルタの後段には、
    前記ハイパスフィルタの出力に基づいてトリガ信号を検出出力する第1のトリガ検出手段と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答して当該ハイパスフィルタ固有の発音動作を行う第1の音源手段と、前記第1のトリガ検出手段からトリガ信号が出力されるとこれに応答して前記第1の音源手段にボイス割り当て指示を与える第1の割り当て指示手段とを含んで成るハイパス信号処理系を備え、更に、
    前記ローパスフィルタの後段には、
    前記ローパスフィルタの出力に基づいてトリガ信号を検出出力する第2のトリガ検出手段と、ボイス割り当て指示が与えられるとこれに応答して当該ローパスパスフィルタ固有の発音動作を行う第2の音源手段と、前記第2のトリガ検出手段からトリガ信号が出力されるとこれに応答して前記第2の音源手段にボイス割り当て指示を与える第2の割り当て指示手段とを含んで成るローパス信号処理系を備え、
    前記メモリは、
    前記ローパスフィルタおよび前記ハイパスフィルタのそれぞれに対してPCM方式で録音した2種類のPCM信号を記録することを特徴とする電子ドラム。
  4. 請求項3に記載の電子ドラムにおいて、
    前記ローパスフィルタの周波数特性の右肩下がり部と、前記ハイパスフィルタの周波数特性の右肩上がり部とが交差していることを特徴とする電子ドラム。
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