JP2010270660A - 発電装置およびこの発電装置を備えるエネルギー回収システム - Google Patents

発電装置およびこの発電装置を備えるエネルギー回収システム Download PDF

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Abstract

【課題】環境に優しい、新たな発電装置およびこの発電装置を備えるエネルギー回収システムを提供することを目的とする。
【解決手段】発電装置が備える発電機の回転軸に取り付けられ、水力によって回転する羽根車122の羽根について、第1種の第1羽根1226Aと第2種の第2羽根1226Bとし、第1羽根1226Aと第2羽根1226Bとを、羽根車122の回転方向に交互に配置したものである。第1羽根1226Aおよび第2羽根1226B各々は、第1羽根1226Aの回転軸側端部が、第2羽根1226Bの回転軸側端部と比較し、羽根車外周側となるように配置されるとともに、第1羽根1226Aの羽根車外周側端部が、第2羽根1226Bの羽根車外周側端部と比較し、羽根車外周側となるように配置される。第1羽根1226Aには、羽根車122の回転方向後進側の面に凸状部1228が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、発電機の回転軸に取り付けられ、水力によって回転する羽根車の回転を利用して電気エネルギーを発生させる発電装置に関するものである。
近年、環境問題に対する関心が高まっている。このような状況において、環境に優しい発電装置が提案されている。例えば、一般家庭から工業に至る全てが使用する水道の廃棄排水を利用した発電装置として、全ての上水道又は工業用水を廃棄排水することの過程で、水道管或は工業用水道管に装着された水車で駆動による発電機を設置した、クリーンで省エネルギーな発電装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
なお、ポンプなどで流体を搬送するシステムにおいて、省エネルギーを図ることを目的として、ポンプの余剰揚程を、ポンプ前段に設けたエネルギー回収型揚程調節ユニットで、エネルギーに変換して帰還する閉回路型液体搬送システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−332947号公報 特開2001−227473号公報
ところで、一般に自治体などが提供している上水道の送水圧力は200〜300kPa程度であるが、利用者側からすれば、多くの場合、水量だけが必要であり、必ずしも水圧は必要ではない。例えば、アパート、マンション、オフィスビル、病院などは私有地内に受水槽(貯水槽)を持ち、一旦、受水槽に水をためてから、配水ポンプで適宜建物内に送水するのが一般的である。また、近年は受水槽が平地または地下に設置される場合が多いので、受水槽に水を供給する場合に水道管の末端に作用する背圧は大気圧に近い場合が多い。このことは、上水道の送水圧力200〜300kPaの持つエネルギーを無駄に使い捨てていることを示している。
本発明は、環境に優しい、新たな発電装置およびこの発電装置を備えるエネルギー回収システムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑みなされた本発明は、発電装置が備える発電機の回転軸に取り付けられ、水力によって回転する羽根車の羽根を、第1種の第1羽根と第2種の第2羽根とし、第1羽根と第2羽根とを、羽根車の回転方向に交互に配置したものである。
第1羽根の回転軸側端部各々と、第1羽根の羽根車外周側端部各々と、第2羽根の回転軸側端部各々と、第2羽根の羽根車外周側端部各々とは、互いに異なる円周上に、それぞれ配置される。
第1羽根および第2羽根各々は、第1羽根の回転軸側端部が、第2羽根の回転軸側端部と比較し、羽根車外周側となるように配置されるとともに、第1羽根の羽根車外周側端部が、第2羽根の羽根車外周側端部と比較し、羽根車外周側となるように配置される。換言すれば、第2羽根は、第2羽根の回転軸側端部が、第1羽根の回転軸側端部と比較し、回転軸側となるように配置されるとともに、第2羽根の羽根車外周側端部が、第1羽根の羽根車外周側端部と比較し、回転軸側となるように配置される。
第1羽根には、羽根車の回転方向後進側の面に凸状部が形成される。羽根車を回転させるための水は、羽根車外周側から羽根車内に流入し、第1羽根と第2羽根とによって形成される空間を通過し、回転軸側から吐き出される。
本発明を反映した第1の課題解決手段は、発電機と、前記発電機の回転軸に取り付けられた羽根車とを備え、前記羽根車を、水力を利用して回転させることで、電気エネルギーを発生させる発電装置であって、前記羽根車は、前記羽根車の回転方向に交互に配置される、第1種の第1羽根と第2種の第2羽根とを備え、前記第1羽根の回転軸側端部各々と、前記第1羽根の羽根車外周側端部各々と、前記第2羽根の回転軸側端部各々と、前記第2羽根の羽根車外周側端部各々とは、互いに異なる円周上に、それぞれ配置され、前記第1羽根および前記第2羽根各々は、前記第1羽根の回転軸側端部が、前記第2羽根の回転軸側端部と比較し、前記羽根車外周側となるように配置されるとともに、前記第1羽根の羽根車外周側端部が、前記第2羽根の羽根車外周側端部と比較し、前記羽根車外周側となるように配置され、前記第1羽根は、前記羽根車の回転方向後進側の面に凸状部を備え、前記羽根車を回転させるための水は、前記羽根車外周側から前記羽根車内に流入し、前記第1羽根と前記第2羽根とによって形成される空間を通過し、前記回転軸側から吐き出されることを特徴とする発電装置である。これによれば、水力を利用し、効果的(効率良く)発電することができる。
第2の課題解決手段は、水道本管と前記水道本管から供給される水を貯留する受水槽とを接続する枝管の途中に配置可能なエネルギー回収システムであって、第1の課題解決手段の発電装置と、前記枝管と前記発電装置とを接続する第1流路と、前記枝管に接続され、前記発電装置をバイパスする第2流路と、前記水道本管から供給される水が、前記第1流路を流れる状態とするか、前記第2流路を流れる状態とするかを切り換える流路切替弁機構とを備えることを特徴とするエネルギー回収システムである。これによれば、水道本管から受水槽に供給される水(水の水力)を利用して、発電することが可能であるとともに、水道本管から供給される水を、発電装置を通過させることなく、受水槽に供給することもできる。
第3の課題解決手段は、第2の課題解決手段のエネルギー回収システムであって、前記水道本管から供給され、前記エネルギー回収システム内を流れる水の流量を調整するための流量調整弁機構を備えることを特徴とする。これによれば、羽根車の回転数(発電機の回転数)を、流量調整弁機構によって調整することができる。
第4の課題解決手段は、第2または第3の課題解決手段のエネルギー回収システムであって、前記発電装置の振動を検知する振動センサを備え、前記振動センサによって、前記発電装置の振動が所定の振動レベルであると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記水道本管から供給される水が、前記第1流路を流れる状態から、前記第2流路を流れる状態に切り替えることを特徴とする。
これによれば、発電装置の振動が所定の振動レベルである場合、水道本管から供給される水を、第2流路をとおして、受水槽に供給することができる。例えば、羽根車に異常が発生したとしても、受水槽への水の供給を遮断させることなく、発電装置を停止させ、発生した異常を修理することができる。
第5の課題解決手段は、第2から第4の課題解決手段のいずれか1つのエネルギー回収システムであって、前記流路切替弁機構は、前記第1流路および前記第2流路に対し、前記水道本管から供給される水の流れを遮断した止水状態に切り替え可能であるとともに、前記受水槽に貯留された水の水位または水量を検知する貯留水センサを備え、前記貯留水センサによって、前記受水槽に貯留された水の水位または水量が所定の低レベル状態であると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記止水状態から、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態に切り替え、前記貯留水センサによって、前記受水槽に貯留された水の水位または水量が所定の高レベル状態であると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態から、前記止水状態に切り替えることを特徴とする。これによれば、受水槽に貯留された水の水位または水量に連動して、発電装置のオン・オフ動作を実現することができる。
第6の課題解決手段は、第5の課題解決手段のエネルギー回収システムであって、前記発電装置と所定の電源とを接続する電源接続スイッチを備え、前記貯留水センサによって、前記受水槽に貯留された水の水位または水量が所定の低レベル状態であると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記止水状態から、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態に切り替えるとともに、前記電源接続スイッチを接続状態とし、前記貯留水センサによって、前記受水槽に貯留された水の水位または水量が所定の高レベル状態であると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態から、前記止水状態に切り替えるとともに、前記電源接続スイッチを遮断状態とすることを特徴とする。これによれば、発電装置のオン・オフ動作に連動して、電源接続スイッチの接続および遮断を実現することができる。
第7の課題解決手段は、第6の課題解決手段のエネルギー回収システムであって、前記発電機の回転数を検知する回転数検知センサを備え、前記流路切替弁機構が前記止水状態から、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態に切り替えられ、さらに前記回転数検知センサによって、前記発電機の回転数が所定回転数であると検知された場合、前記電源接続スイッチを接続状態とすることを特徴とする。これによれば、発電機の回転数が所定回転数であることが検知された場合、電源接続スイッチを接続状態とし、給電を開始することができる。
本発明によれば、環境に優しい、新たな発電装置およびこの発電装置を備えるエネルギー回収システムを得ることができる。
発電装置を示す図である。 羽根車の羽根を示す図である。 エネルギー回収システムを示す図である。 (a)および(b)は、エネルギー回収システムの電気回路を示し、(c)は、バッテリー駆動による場合を説明する図である。 実験システムを示す図である。 (a)は、比較羽根車を示し、(b)は、本実施形態の羽根車を示す図である。 2つの羽根車を有するポンプを備える発電装置を示す図である。 2台の発電装置を含むエネルギー回収システムを示す図である。
本発明を反映した上記課題解決手段を実施するための実施形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。上記課題解決手段は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に説明する各構成において、所定の構成を省略することもできる。
(発電装置)
本実施形態の発電装置100について、図1を参照して説明する。発電装置100は、発電機110とポンプ120とを備える。なお、図1に示すポンプ120について、その一部を切断した状態で図示している。また、図1に記載の一点鎖線は、発電装置100の構成を示すものではなく、作図上の中心線(基準線)である。発電機110は、コイルが巻線された固定子(図示を省略)と、固定子の内周に僅かな空隙を介して対向して配置された回転子(図示を省略)とを備える。回転子は、回転軸112に取り付けられる。回転軸112は、軸受(図示を省略)を介して保持される。これにより、回転子は、固定子の内周を回転自在に保持される。
また、回転軸112には、ポンプ120を構成する羽根車122が取り付けられている。羽根車122は、ポンプ120を構成するケーシング124に収納される。ケーシング124には、羽根車122を通過する水を吸い込む吸込口1242と、羽根車122を通過し、羽根車122から吐き出される水を吐出する吐出口1244とが形成される。なお、吸込口1242および吐出口1244は、水が流れる流路に接続される。流路への接続についての詳細は、後述する。
発電装置100が備えるポンプ120は、いわゆる渦巻ポンプを逆転させたものであり、羽根車122は、この渦巻きポンプなどにも採用される遠心ファンと称されるタイプの羽根車と同様の構成を有する。羽根車122は、主板1222と、側板1224と、第1種の第1羽根1226Aおよび第2種の第2羽根1226B(以下、第1羽根1226Aおよび第2羽根1226Bを総称して「羽根1226」ともいう。)とにより構成される。ポンプ120において、羽根車122は、側板1224が下側(発電機110と反対側)となるように、回転軸112に取り付けられる。なお、羽根車122の中心には、回転軸112を取り付けるための取付穴1230が形成されている。
羽根車122の羽根1226について、図2を参照して説明する。羽根車122において、羽根1226は、回転方向(図2で「回転方向」と記載の矢印参照)側の面が凹状である円弧形状、換言すれば、回転方向後進側の面が凸状である円弧形状をなす。第1羽根1226Aおよび第2羽根1226Bは、羽根車122の回転方向に交互に配置される。なお、本実施形態の羽根車122では、第1羽根1226Aおよび第2羽根1226Bの数を、各3枚(合計6枚)とし、6枚の羽根1226は、60度間隔で等しく配置される(一点鎖線で記載した直線参照/羽根1226の枚数は、6枚に限定されるものではない)。
第1羽根1226Aの回転軸側端部各々は、第1の円周上(円a1(一点鎖線)参照)に配置される。第1羽根1226Aの羽根車外周側端部各々は、第2の円周上(羽根車122の外径線参照)に配置される。第2羽根1226Bの回転軸側端部各々は、第3の円周上(円b1(一点鎖線)参照)に配置され、第2羽根1226Bの羽根車外周側端部各々は、第4の円周上(円b2(一点鎖線)参照)に配置される。
第1羽根1226Aおよび第2羽根1226B各々は、第1羽根1226Aの回転軸側端部が、第2羽根1226Bの回転軸側端部と比較し、羽根車外周側となるように配置されるとともに、第1羽根1226Aの羽根車外周側端部が、第2羽根1226Bの羽根車外周側端部と比較し、羽根車外周側となるように配置される。換言すれば、第1羽根1226Aおよび第2羽根1226B各々は、第2羽根1226Bの回転軸側端部が、第1羽根1226Aの回転軸側端部と比較し、回転軸側となるように配置されるとともに、第2羽根1226Bの羽根車外周側端部が、第1羽根1226Aの羽根車外周側端部と比較し、回転軸側となるように配置される。
第1羽根1226Aには、羽根車122の回転方向後進側の面に凸状部1228が形成されている。凸状部1228は、羽根車122の回転方向後進側の面の所定の位置、例えば羽根車外周側寄りの位置において、第1羽根1226Aの幅方向(回転軸112と略同一の方向)に形成される。例えば、凸状部1228は、第1羽根1226Aの幅方向の略全域に形成される。また、凸状部1228は、羽根車122の回転方向に略垂直な面を有する。吸込口1242からケーシング124内に吸い込まれ、羽根車122を回転させる水は、まず、凸状部1228の回転方向に対して略垂直な面に当たって羽根車122を押すと同時に、流れの向きを変えて、羽根車外周側から羽根車122内に流入し、第1羽根1226Aと第2羽根1226Bとによって形成される空間を通過し、回転軸側から吐き出される(図1参照)。なお、凸状部1228を形成することによって、羽根車122内部の流線が安定するため、一定条件で運転する際の流水量が安定し、その結果、ケーシング124の振動および騒音を小さくすることができる。
(エネルギー回収システム)
本実施形態のエネルギー回収システム200について、図3を参照して説明する。なお、以下では、水道事業者による上水道(水道本管)から供給される水道水を利用した構成のエネルギー回収システムを例として説明する。エネルギー回収システム200は、水道事業者による上水道300と上水道300から供給される水道水を貯留(貯水)する受水槽(貯水槽)400とを接続する枝管310の途中に、枝管310に接続された状態、すなわち、一端が枝管310Aに接続され、他端が枝管310Bに接続された状態で設置される。換言すれば、エネルギー回収システム200は、水道事業者の量水器320の下流で、かつ上水道300から供給され量水器320を通過した水道水を貯留する受水槽400の上流に設置される。
なお、受水槽400には、受水槽400に貯留された水(水道水)の水位(液面)または水量を検知する貯留水センサ410が設置されている。貯留水センサ410は、例えば、ボールタップまたはフロートレスリレー(フロートレススイッチ)によって構成される。ここで、一つの受水槽400に基づけば、水位が高ければ、水量は多く、水位が低ければ、水量は少ない。逆に、水量が多ければ、水位は高く、水量が少なければ、水位は低い。なお、以下では、水位を例として説明する。また、枝管310Bには、枝管310Bを流れる水道水の水量を測定(検出)するための量水センサ340が設置されている。
エネルギー回収システム200は、エネルギー回収システム200のための電気回路を収納した制御ボックス210を備える。エネルギー回収システム200の電気回路についての詳細は、後述する。また、エネルギー回収システム200は、エネルギー回収システム200内を流れる水道水の量を調整する流量調整弁機構220を備える。なお、流量調整弁機構220は、流量を調整可能なものであればよく、例えば、手動式の調整バルブによって構成することができる。
エネルギー回収システム200は、上述した発電装置100を備える。発電装置100には、振動センサ102が取り付けられている。振動センサ102は、発電装置100、具体的には、発電機110またはポンプ120に生じる振動、例えば羽根車122または回転軸112などを支持する軸受が原因となって発生する振動を検出する。発電装置100は、エネルギー回収システム200を構成する第1流路230の途中に設置される。第1流路230は、発電装置100と枝管310とを接続する。具体的には、発電装置100の吸込口1242に、その一端が上水道側の枝管310Aに接続された第1流路230Aの他端が接続され、吐出口1244に、その一端が受水槽側の枝管310Bに接続された第1流路230Bの他端が接続される。また、エネルギー回収システム200は、発電装置100をバイパスし、枝管310(枝管310A,310B)に接続される第2流路240を備える。
第1流路230、詳細には、第1流路230Aには、第1流路230への水道水の流れを制御する第1電磁弁250が設置されている。第2流路240には、第2流路240への水道水の流れを制御する第2電磁弁260が設置されている。
第1電磁弁250が開放状態で、第2電磁弁260が閉鎖状態である場合、第2流路240を介した水道水の流れは遮断される。換言すれば、水道水は、第1流路230を流れる。一方、第1電磁弁250が閉鎖状態で、第2電磁弁260が開放状態である場合、第1流路230を介した水道水の流れは遮断される。換言すれば、水道水は、第2流路240を流れる。すなわち、第1電磁弁250および第2電磁弁260は、水道水が、第1流路230を流れる状態とするか、第2流路240を流れる状態とするかを切り替える流路切替弁機構としての機能を有する。第1流路230および第2流路240がともに閉鎖状態である場合、第1流路230および第2流路240への水道水の流れは遮断される(止水状態)。エネルギー回収システム200が通常状態(発電装置100で発電されている状態)で作動している場合、第2電磁弁260は、閉鎖状態とされる。
例えば、受水槽400に設置された貯留水センサ410によって、受水槽400に貯留された水の水位が所定の低レベル状態であると検知された場合、止水状態から、上水道300から供給され量水器320を通過した水道水が第1流路230を流れる状態に切り替えられる(移行される)。換言すれば、閉鎖状態にある第1電磁弁250および第2電磁弁260の内、第1電磁弁250は開放状態に移行する。この場合、水道水が、第1流路230Aを通過し、吸込口1242に吸い込まれ、凸状部1228の回転方向に対して略垂直な面に当たって羽根車122を押すと同時に、流れの向きを変えて、羽根車外周側から羽根車122内に流入し、第1羽根1226Aと第2羽根1226Bとによって形成される空間を通過し、回転軸側から吐き出される。そして、羽根車122の回転軸側から吐き出された水道水は、吐出口1244から吐出され、第1流路230Bを通過し、さらに、枝管310Bを流れて受水槽400に供給される。
このような水道水の流れによって、羽根車122が回転する。これにともない発電機110の回転子が回転し、発電が行われる(開始される)。なお、流量調整弁機構220を操作し、水道水の量を調整することで、羽根車122の回転数(発電機110の回転数)を調整することができる。例えば、流量を増加させることで、羽根車122の回転数を高回転とすることができる。一方、流量を減少させることで、低回転とすることができる。
発電された電気(電気エネルギー)は、発電装置100の電源接続スイッチ(図2で図示を省略)を介して所定の電源など(例えば、商用電源または所定の装置)に給電される。なお、水道水が第1流路230を流れる状態に切り替えられた場合、電源接続スイッチは、接続状態に移行される。電源接続スイッチの接続状態への移行は、水道水が第1流路230を流れる状態に切り替えられたことの他、さらに、これによって、発電機110(回転子)の回転数が所定回転数に到達したこと(発電機110の回転数が所定の回転数であること)を、条件とすることもできる。この場合、発電機110の回転数は、回転子の回転数を検知可能な回転数検知センサによって検知される。
これに対し、受水槽400に水道水が供給され、貯留水センサ410によって、受水槽400に貯留された水の水位が所定の高レベル状態であると検知された場合、開放状態にある第1電磁弁250は、閉鎖状態に移行する。これにより、水道水の流れは、止水状態になる(移行する)。なお、止水状態への移行にともない、羽根車122の回転が終了するとともに、発電も終了し、所定の電源などへの給電も停止される。電源接続スイッチは遮断状態に移行する。
また、第1電磁弁250が開放状態で、第2電磁弁260が閉鎖状態にされ、水道水が第1流路230を流れ、羽根車122が回転状態である場合において、振動センサ102が所定のレベル以上の振動を検出したとき、振動センサ102からの電気信号に基づき、第1電磁弁250は閉鎖状態に移行し、第2電磁弁260は開放状態に移行する。エネルギー回収システム200では、ポンプ120の振動に基づきポンプ120において異常が発生したと想定される場合、水道水の流れが、第2流路240に切り替えられる。なお、第2流路240に水道水の流れを切り替えることによって、受水槽400への水道水の供給は、ポンプ120の異常に関わりなく、実現される。
上記同様、水道水が第1流路230を流れている場合において、枝管310Bに設置された量水センサ340が、枝管310Bを流れる水道水の水量が、所定の基準値より少なくなったことを検出したとき、量水センサ340からの電気信号に基づき、第1電磁弁250は、閉鎖状態に移行し、第2電磁弁260は、開放状態に移行する。これによって、水道水が、受水槽400に適切に供給される。
(制御ボックスの電気回路)
エネルギー回収システム200で、上述した動作を実現するための制御ボックス210に収納された電気回路について、図4を参照して説明する。電気回路は、切替スイッチ2102を有する。切替スイッチ2102は、発電装置100を、停止状態にするための切替接点2102aと、自動運転状態にするための切替接点2102bと、手動運転状態にするための切替接点2102cとを有する。第1電磁弁250および第2電磁弁260が、リレー接点2104を介して接続される。第1電磁弁250は、リレー2103のコイルに通電しているときに繋がっている接点側に接続され、第2電磁弁260は、リレー2103のコイルに通電していないときに繋がっている接点側に接続される。
第1電磁弁250と並列に運転ランプ2502が接続され、第2電磁弁260と並列に運転ランプ2602が接続されている。なお、切替スイッチ2102が切替接点2102aに切り替えられた場合、第1電磁弁250は、閉鎖状態となる一方、第2電磁弁260は、開放状態となる。また、切替スイッチ2102が切替接点2102cに切り替えられた場合、第1電磁弁250は、開放状態となる一方、第2電磁弁260は、閉鎖状態となる。
電気回路は、リレー2105とリレー接点2106とを有する。リレー接点2106の各接点は、リレー接点2104側の端子M,Nに接続される。また、電気回路には、振動センサ102と、圧力センサ2108(図3で図示を省略)とが接続される。圧力センサ2108では、所定の箇所の水圧が測定される。切替スイッチ2102の切替接点2102a側および切替接点2102b側には、入切スイッチ2110A,2110Bが設けられている。さらに、電源ランプ2112が接続されている。
エネルギー回収システム200は、商用電源の他、直流電源(バッテリー)による駆動も可能である(図4(b)参照)。なお、図4(b)に示す電気回路自体は、図4(a)と同一であるため、その説明は省略する。バッテリーによる駆動とする場合、例えば、発電機(発電機110とは別の発電機)によって発電された電気を、ブレーカーを介してトランス(変圧器)に入力し、トランスで所定の電圧(例えば12V)に変換し、整流器で整流し、バッテリーに充電し、これを、例えば第1電磁弁250および第2電磁弁260に出力(給電)する(図4(c)参照)。
エネルギー回収システム200に対応する実験用エネルギー回収システムを含むシステム(以下、「実験システム」ともいう。)を構築し、実験用エネルギー回収システムによる流量変化および発電に関する実験を行った。以下、これについて説明する。なお、実験用エネルギー回収システムにおいて、発電装置は、上述した発電装置100を採用した。
(実験システム全体の概要)
まず、今回の実験システム700全体の概要について、図5を参照して説明する。実験システム700は、実験用水槽702と増圧ポンプ704とを含む。実験用水槽702は、今回の実験で用いる水を貯留するための水槽である。実験システム700は、増圧ポンプ704から吐出された水を、発電装置100側に流す第1実験用流路730と、発電装置100を通過することなく実験用水槽702に戻す第2実験用流路740とを備える。第1実験用流路730と第2実験用流路740とは、それぞれ、第3実験用流路710(送水側である第3実験用流路710A)から分岐し、第3実験用流路710(受水側である第3実験用流路710B)に合流する。なお、図5に示す実線の矢印は、第1実験用流路730の水の流れを示し、破線の矢印は、第2実験用流路740の水の流れを示す。
増圧ポンプ704は、実験システム700を流れる水を、上水道300からの水道水と同程度の水圧に増圧させるためのポンプである。増圧ポンプ704は、揚水ポンプ65φ×揚程30m×揚水量700L/分×7.5kWのタービン式のポンプである。増圧ポンプ704は、第3実験用流路710Aに設置されている。実験用水槽702と増圧ポンプ704とを接続する第3実験用流路710Aには、実験システム700を流れる水量を調節するための水量調節バルブ720が設置されている。
第1実験用流路730には、第1実験用流路730の水の流れを制御(切り替える)するバルブ750が設置されている。第2実験用流路740には、第2実験用流路740の水の流れを制御(切り替える)するバルブ760が設置されている。バルブ750が開放状態で、バルブ760が閉鎖状態である場合(第1電磁弁250が開放状態で、第2電磁弁260が閉鎖状態である場合に相当(図2参照))、増圧ポンプ704から吐出される水は、第1実験用流路730を流れる。一方、バルブ750が閉鎖状態で、バルブ760が開放状態である場合(第1電磁弁250が閉鎖状態で、第2電磁弁260が開放状態である場合に相当(図2参照))、水は第2実験用流路740を流れる。第3実験用流路710Bには、第3実験用流路710Bを流れる水道水の水量を測定するための水量計量器770が設置されている。
なお、発電装置100のポンプ120には、ポンプ120から吐出される水の水圧を測定するための吐出圧ゲージ202が、取り付けられている。同様に、増圧ポンプ704にも、増圧ポンプ704から吐出される水の水圧を測定するための吐出圧ゲージ706が、取り付けられている。
実験システム700の上記各構成と図3の構成との対応をとると、次のとおりである。すなわち、実験用水槽702は、上水道300および受水槽400に対応する。実験システム700を流れる水(今回の実験では、送水圧力を200kPaに設定)は、上水道300からの水道水に対応する。また、第3実験用流路710は、枝管310に、具体的には、送水側の第3実験用流路710Aは、枝管310Aに対応し、受水側である第3実験用流路710Bは、枝管310Bに対応する。第1実験用流路730は、第1流路230に対応し、第2実験用流路740は、第2流路240に対応する。水量調節バルブ720は、流量調整弁機構220に対応し、バルブ750は、第1電磁弁250に対応し、バルブ760は、第2電磁弁260に対応する。さらに、水量計量器770は、量水センサ340に対応する。
ここで、実験システム700において、エネルギー回収システム200に対応する実験用エネルギー回収システムは、発電装置100と第1実験用流路730と第2実験用流路740と水量調節バルブ720とバルブ750,760によって構成される。
(実験結果)
次に、実験用エネルギー回収システムによる流量変化および発電に関する実験結果について説明する。
(流量変化)
実験用エネルギー回収システムによる流量変化に関する実験は、増圧ポンプ704から吐出された水が、第1実験用流路730に流れるように、バルブ750を開放状態とし、バルブ760を閉鎖状態とした第1状態と、第2実験用流路740に流れるように、バルブ750を閉鎖状態とし、バルブ760を開放状態とした第2状態とで行った。そして、第1状態および第2状態の各状態において、第3実験用流路710Bを流れる水の水量を、水量計量器770で測定した。
また、この流量変化に関する実験では、発電装置100のポンプ120が備える羽根車122を、図6(a)に示す構成の羽根車(以下、「比較羽根車」という。)900としたポンプを備える発電装置(エネルギー回収システム)を比較例とした。この際、羽根車122の場合と同一条件の下、第3実験用流路710Bを流れる水の水量を、水量計量器770で測定した。なお、以下、羽根車122を備えたポンプ120による場合を「本実施形態の構成」といい、比較羽根車を備えたポンプによる場合を「比較例の構成」ともいう。なお、図6(b)に、比較羽根車との比較を容易なものとするため、羽根車122(図2と同一の構成)を示す。
測定結果を説明する前に、比較羽根車900について説明する。比較羽根車900も、羽根車122と同じく、主板および側板(図6(a)で図示を省略)と、両板間に羽根910とを備える。比較羽根車900は、羽根910を6枚備え、これら6枚の羽根910が、等間隔で配置される(図6(a)に一点鎖線で記載した直線参照)。羽根910は、羽根車122の第1羽根1226Aおよび第2羽根1226Bと異なり、6枚とも同一の形状を有する。羽根910の回転軸側端部各々は、一の円周上(図6(a)に一点鎖線で記載した小径の円参照)に配置される。また、羽根910の羽根車外周側端部各々は、他の円周上(比較羽根車の外形線参照/一の円と同心円)に配置される。なお、比較羽根車900は、通常の渦巻ポンプが採用する形状の遠心ファンである。
次に、水量計量器770による水量の測定結果について説明する。本実施形態の構成では、第1状態の水量は、第2状態の水量と略同一であった。すなわち、実験用エネルギー回収システムを流れることで、より具体的には、発電装置100のポンプ120を通過することで、増圧ポンプ704から吐出された水の水量が、低下するといった現象は認められなかった。また、本実施形態の構成では、吐出圧ゲージ202で測定された水圧は、増圧ポンプ704の吐出圧ゲージ706で測定された水圧と略同一であった。これらは、第1羽根1226Aおよび第2羽根1226B各々の配置について、第1羽根1226Aの回転軸側端部が、第2羽根1226Bの回転軸側端部と比較し、羽根車外周側となるように配置されるとともに、第1羽根1226Aの羽根車外周側端部が、第2羽根1226Bの羽根車外周側端部と比較し、羽根車外周側となるように配置された、羽根車122の構成に基づくものと考えられる。すなわち、このような構成により、羽根車122の外周側の空間(第2羽根1226Bを介して隣接する第1羽根1226Aの間の空間(幅)/図6(b)の羽根車122の外周外側に示す両矢の矢印参照)が、広くなっていることなどに基づくものであると考えられる。なお、上述の構成を有する羽根車122では、羽根車122の外周側の空間と同じく、羽根車122の回転軸側の空間も、広くなっている。この点についても、有利に作用しているものと考えられる。
これに対し、比較例の構成では、第1状態の水量は、第2状態の水量に対し、20〜30%低下した。このような結果に基づけば、本実施形態の構成(羽根車122)は、水量の低下が発生せず、この点において、好適な流量特性を発揮することができる。なお、本実施形態の構成によれば、キャビテーションの発生を抑制することができた。また、本実施形態の構成によれば、羽根車122の回転数を一定で安定させることができた。
(発電効率)
発電効率に関する実験は、増圧ポンプ704から吐出された水が、第1実験用流路730側に流れるように、バルブ750,760の状態を、上記第1状態として行った。実験の結果、発電装置100によって、60サイクル、3相、200〜240V、1.6〜2.0kWの発電を観測できた。ここで、元のエネルギー(入力エネルギー)Eは、式(1)で示すとおりであるから、式(1)に、送水圧力P=200×103(N/m)と、流量V(m/s)=700/(1,000×60)とを代入して元のエネルギーEを算出すると、元のエネルギーEは、約2.3(kW)(2,333(N・m/s))である。
E=P(N/m)×V(m/s)・・・(1)
したがって、実験用エネルギー回収システムにおけるエネルギー回収効率は、約69(1.6/2.333×100)〜86(2.0/2.333×100)%であった。このようなエネルギー回収効率は、羽根車122を備える本実施形態の構成によって得られる優れた流量特性に起因する。
(本実施形態の構成に基づく有利な効果)
本実施形態の羽根車122を有するポンプ120を備えた発電装置100を含むエネルギー回収システム200によれば、上水道300の送水圧力(200〜300kPa程度/余力)を有効に活用し、効果的(効率的)に発電することができる。すなわち、本実施形態の発電装置100を備えたエネルギー回収システム200は、環境に易しいクリーンなエネルギー供給源として利用することが可能で、二酸化炭素の排出量低減に貢献することができる。また、第1流路230への水道水の流れを遮断しつつ、第2流路240をとおして水道水を受水槽400に供給することが可能であるため、発電装置100が、仮に故障などしたとしても、適切に対処することができる。
(変形例)
(1)上記では、1つの羽根車122を有するポンプ120を備える発電装置100を例に説明した。しかし、これ以外の構成とすることもできる。すなわち、回転軸112に羽根車を複数個取り付けた構成とすることもできる。例えば、図7(図1と同一の構成については、同一の符号を付す。図7に記載の一点鎖線は、作図上の中心線(基準線)である。)に示す発電装置のように、2個の羽根車122X,122Yを回転軸112に取り付けたポンプ120とすることもできる。このような発電装置によれば、より効果的に発電することができる。
例えば、羽根車122X,122Yは、羽根車122Xの主板1222と羽根車122Yの主板1222とが対向した位置関係で、回転軸112に取り付けられる(第1構成/図7参照)。第1構成では、羽根車122X,122Yにおいて、羽根車外周側から羽根車122X,122Y内に流入した水は、各々反対側の方向に吐き出される。なお、第1構成を採用する場合、羽根車122X,122Yの第1羽根1226Aおよび第2羽根1226Bの形状は、羽根車122X,122Yが同一の方向に回転するように設定される。凸状部1228は、羽根車122X,122Yのいずれについても、回転方向後進側の面の所定の位置(上記参照)に形成される。
また、羽根車122Xの主板1222と羽根車122Yの側板1224とが対向した位置関係、または、羽根車122Yの主板1222と羽根車122Xの側板1224とが対向した位置関係となるように、羽根車122X,122Yを回転軸112に取り付けた構成とすることもできる(第2構成)。なお、第1構成および第2構成のいずれの場合であっても、羽根車122X,122Yから吐き出される水の吐き出し方向が、対向した関係となることはない。
(2)上記では、発電装置100を第1流路230に配置し、第2流路240および第2電磁弁260を備えたエネルギー回収システム200を例に説明した。例えば、水の供給(本実施形態の構成に基づけば、受水槽400への水道水の供給)を、一時的に遮断することが許容される場合、第2流路240および第2電磁弁260を省略した構成のエネルギー回収システムとすることもできる。なお、この場合、第1電磁弁250を省略することもできる。
(3)上記では、発電装置100を1台備えるエネルギー回収システム200を例に説明した。しかし、これ以外の構成とすることもできる。すなわち、複数台の発電装置100を備える構成とすることもできる。例えば、図8(図3と同一の構成については、同一の符号を付す。)に示すように、発電装置100を2台連続して配置したエネルギー回収システムとすることもできる。この場合、1番目の発電装置100−1の吐出口1244(図1参照)から吐出された水道水が、再度、2番目の発電装置100−2の吸込口1242(図1参照)から吸い込まれる。このようなエネルギー回収システムによれば、より効果的に発電することができる。なお、発電装置としては、例えば、上記変形例(1)のような発電装置とすることもできる。
(4)上記では、電気回路を、ハードウェアによって構成した例に基づき説明したが、コンピュータのような制御装置と、制御装置に各種処理を実行させるためのソフトウェアとによって構成することもできる。
(5)上記では、水道事業者による上水道300から供給される水道水を利用する構成を例に説明した。しかし、これ以外の構成とすることも可能であり、多目的に利用することができる。例えば、農作物などを栽培するハウスで利用される循環ポンプを利用し、ハウスに設置され、この循環ポンプによる配管途中に、エネルギー回収システム200を設置(接続)した構成とすることもできる。これにより、発電装置100によって発電された電気を利用して循環水の温度を上昇させ、ハウス内の温度を上昇させることが可能で、省エネルギー(省電力)に貢献できる。なお、ハウスで、水(温水)の循環を一時的に遮断することが可能であれば、エネルギー回収システム200を、上記変形例(2)によるエネルギー回収システムのようにすることもできる。
また、ボイラーなどが設置された建物などである場合、ボイラーなどの循環配管の途中に、発電装置100(上記変形例(2)によるエネルギー回収システム参照)または発電装置100を備えるエネルギー回収システム200を設置(接続)した構成とすることもできる。これにより、発電装置100によって発電された電気を利用して、ボイラー電源または建物内の冷暖房設備などを駆動させることが可能で、省エネルギー(省電力)に貢献できる。
100 発電装置
110 発電機
112 回転軸
120 ポンプ
122 羽根車
1226A 第1羽根
1226B 第2羽根
1228 凸状部
124 ケーシング
1242 吸込口
1244 吐出口

Claims (7)

  1. 発電機と、前記発電機の回転軸に取り付けられた羽根車とを備え、前記羽根車を、水力を利用して回転させることで、電気エネルギーを発生させる発電装置であって、
    前記羽根車は、前記羽根車の回転方向に交互に配置される、第1種の第1羽根と第2種の第2羽根とを備え、
    前記第1羽根の回転軸側端部各々と、前記第1羽根の羽根車外周側端部各々と、前記第2羽根の回転軸側端部各々と、前記第2羽根の羽根車外周側端部各々とは、互いに異なる円周上に、それぞれ配置され、
    前記第1羽根および前記第2羽根各々は、前記第1羽根の回転軸側端部が、前記第2羽根の回転軸側端部と比較し、前記羽根車外周側となるように配置されるとともに、前記第1羽根の羽根車外周側端部が、前記第2羽根の羽根車外周側端部と比較し、前記羽根車外周側となるように配置され、
    前記第1羽根は、前記羽根車の回転方向後進側の面に凸状部を備え、
    前記羽根車を回転させるための水は、前記羽根車外周側から前記羽根車内に流入し、前記第1羽根と前記第2羽根とによって形成される空間を通過し、前記回転軸側から吐き出されることを特徴とする発電装置。
  2. 水道本管と前記水道本管から供給される水を貯留する受水槽とを接続する枝管の途中に配置可能なエネルギー回収システムであって、
    請求項1に記載の発電装置と、
    前記枝管と前記発電装置とを接続する第1流路と、
    前記枝管に接続され、前記発電装置をバイパスする第2流路と、
    前記水道本管から供給される水が、前記第1流路を流れる状態とするか、前記第2流路を流れる状態とするかを切り換える流路切替弁機構とを備えることを特徴とするエネルギー回収システム。
  3. 前記水道本管から供給され、前記エネルギー回収システム内を流れる水の流量を調整するための流量調整弁機構を備えることを特徴とする請求項2に記載のエネルギー回収システム。
  4. 前記発電装置の振動を検知する振動センサを備え、
    前記振動センサによって、前記発電装置の振動が所定の振動レベルであると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記水道本管から供給される水が、前記第1流路を流れる状態から、前記第2流路を流れる状態に切り替えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のエネルギー回収システム。
  5. 前記流路切替弁機構は、前記第1流路および前記第2流路に対し、前記水道本管から供給される水の流れを遮断した止水状態に切り替え可能であるとともに、
    前記受水槽に貯留された水の水位または水量を検知する貯留水センサを備え、
    前記貯留水センサによって、前記受水槽に貯留された水の水位または水量が所定の低レベル状態であると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記止水状態から、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態に切り替え、
    前記貯留水センサによって、前記受水槽に貯留された水の水位または水量が所定の高レベル状態であると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態から、前記止水状態に切り替えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー回収システム。
  6. 前記発電装置と所定の電源とを接続する電源接続スイッチを備え、
    前記貯留水センサによって、前記受水槽に貯留された水の水位または水量が所定の低レベル状態であると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記止水状態から、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態に切り替えるとともに、前記電源接続スイッチを接続状態とし、
    前記貯留水センサによって、前記受水槽に貯留された水の水位または水量が所定の高レベル状態であると検知された場合、前記流路切替弁機構を、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態から、前記止水状態に切り替えるとともに、前記電源接続スイッチを遮断状態とすることを特徴とする請求項5に記載のエネルギー回収システム。
  7. 前記発電機の回転数を検知する回転数検知センサを備え、
    前記流路切替弁機構が前記止水状態から、前記水道本管から供給される水が前記第1流路を流れる状態に切り替えられ、さらに前記回転数検知センサによって、前記発電機の回転数が所定回転数であると検知された場合、前記電源接続スイッチを接続状態とすることを特徴とする請求項6に記載のエネルギー回収システム。
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