JP2010270280A - ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ - Google Patents

ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ Download PDF

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JP2010270280A JP2009125557A JP2009125557A JP2010270280A JP 2010270280 A JP2010270280 A JP 2010270280A JP 2009125557 A JP2009125557 A JP 2009125557A JP 2009125557 A JP2009125557 A JP 2009125557A JP 2010270280 A JP2010270280 A JP 2010270280A
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Abstract

【課題】タイヤに使用した際に優れたウェットグリップ性能および耐摩耗性を付与できるゴム組成物及びそれを用いたタイヤを提供する
【解決手段】(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム、(B)無機充填剤、(C)有機ケイ素化合物および(D)軟化剤を含み、(C)有機ケイ素化合物が、分子内に、1個以上のケイ素−酸素結合と、1〜10個の硫黄原子と、を有し、かつ、ケイ素原子から原子数で3〜8個離れた位置に窒素原子を1個以上有するゴム組成物及びそれを用いたタイヤである。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物及びそれを用いたタイヤに関し、詳しくは、タイヤに使用した際に優れたウェットグリップ性能および耐摩耗性を付与できるゴム組成物及びそれを用いたタイヤに関する。
一般に、自動車運転時に路面が降雨等で濡れていると、タイヤと路面との間に水が介在するため、ウェットグリップ性能が低下する。そこで、ウェットグリップ性能を高めるためには、従来から、(1)ヒステリシスロスを大きくすること、(2)粘着摩擦力を大きくすること、(3)掘り起こし摩擦力を大きくすること等が考えられている。具体的には、充填剤として用いられるカーボンブラックの配合量を多くすることによってヒステリシスロスを大きくし、ウェットグリップ性能を高め、併せて十分な耐摩耗性を得ようとしていた。
しかしながら、カーボンブラックの配合量を多くすることによるウェットグリップ性能の改善には、限界がある。そこで、かかる点を考慮して、近年、カーボンブラックの一部または全部をシリカに置き換えて、粘着摩擦力を大きくし、ウェットグリップ性能を改善することが試みられている。
しかしながら、カーボンブラックをシリカに置き換えた場合、ヒステリシスロスが小さくなるため、ウェットグリップ性能の改善効果が小さく、さらに、耐摩耗性が低下するという問題がある。そこで、特許文献1には、シリカを使用するとともに、ゴム成分として、特定分子構造のスチレン−ブタジエンゴムおよびイソプレンゴムを含んだガラス転移温度の高いゴム成分を使用し、さらに、低凝固点可塑剤を配合したゴム組成物が提案されている。
特開平10−273560号公報
しかしながら、特許文献1記載のゴム組成物をタイヤに使用した場合、ウェットグリップ性能および耐摩耗性について若干の改良はできるものの、十分なウェットグリップ性能および耐摩耗性を有するタイヤを得ることはできず、改良が求められている。
そこで本発明の目的は、タイヤに使用した際に優れたウェットグリップ性能および耐摩耗性を付与できるゴム組成物及びそれを用いたタイヤを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、ゴム成分に、無機充填剤、有機ケイ素化合物および軟化剤を含有することで、タイヤに使用した際に優れたウェットグリップ性能および耐摩耗性を付与できるゴム組成物及びそれを用いたタイヤが得られることを見出して、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のゴム組成物は、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム、(B)無機充填剤、(C)有機ケイ素化合物および(D)軟化剤を含み、
前記(C)有機ケイ素化合物が、分子内に、1個以上のケイ素−酸素結合と、1〜10個の硫黄原子と、を有し、かつ、ケイ素原子から原子数で3〜8個離れた位置に窒素原子を1個以上有することを特徴とする。
また、本発明のゴム組成物は、前記ケイ素−酸素結合の数が1〜6個であることが好ましい。
さらに、本発明のゴム組成物は、前記(C)有機ケイ素化合物が、下記一般式(I)、
Figure 2010270280
[式中、Aは、下記一般式(II)、
Figure 2010270280
又は式(III)、
Figure 2010270280
で表わされ、
式(I)及び式(II)中のR、R及びRは、少なくとも一つが下記一般式(IV)、
Figure 2010270280
又は式(V)、
Figure 2010270280
(式中、Mは−O−又は−CH−で、X及びYはそれぞれ独立して−O−、−NR−又は−CH−で、Rは−OR、−NR又は−Rで、Rは−NR、−NR−NR又は−N=NRで、但し、Rは−C2n+1であり、Rは−C2q+1であり、l、m、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である)で表わされ、その他が−M−C2l+1(ここで、M及びlは上記と同義である)で表わされ、但し、R、R及びRの一つ以上はMが−O−であり、
は下記一般式(VI)、
Figure 2010270280
又は式(VII)、
Figure 2010270280
(式中、M、X、Y、R、l及びmは上記と同義であり、R10は−NR−、−NR−NR−又は−N=N−で、但し、Rは上記と同義である)或いは−M−C2l−(ここで、M及びlは上記と同義である)で表され、
式(III)中のRは上記一般式(IV)又は式(V)或いは−C2l−R11(ここで、R11は−NR、−NR−NR、−N=NR又は−M−C2m+1であり、但し、R、R、M、l及びmは上記と同義である)で表わされ、xは1〜10である]で表わされることが好ましい。
さらにまた、本発明のゴム組成物は、前記(C)有機ケイ素化合物が、下記一般式(VIII)、
Figure 2010270280
[式中、Aは、下記一般式(IX)、
Figure 2010270280
又は式(III)、
Figure 2010270280
で表わされ、
式(VIII)及び式(IX)中のWは−NR−、−O−又は−CR15−(ここで、R15は−R又は−C2m−Rであり、但し、Rは−NR、−NR−NR又は−N=NRであり、Rは−C2n+1で、Rは−C2q+1で、m、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である)で表わされ、
12及びR13はそれぞれ独立して−M−C2l−(ここで、Mは−O−又は−CH−で、lは0〜10である)で表わされ、
14は−M−C2l+1又は−M−C2l−R(ここで、M、R及びlは上記と同義である)で表わされ、但し、R12、R13及びR14の一つ以上はMが−O−であり、
は下記一般式(VI)、
Figure 2010270280
又は式(VII)、
Figure 2010270280
(式中、M、l及びmは上記と同義であり、X及びYはそれぞれ独立して−O−、−NR−又は−CH−で、Rは−OR、−NR又は−Rで、R10は−NR−、−NR−NR−又は−N=N−であり、但し、R及びRは上記と同義である)或いは−M−C2l−(ここで、M及びlは上記と同義である)で表され、
式(III)中のRは下記一般式(IV)、
Figure 2010270280
又は式(V)、
Figure 2010270280
(式中、M、X、Y、R、R、l及びmは上記と同義である)或いは−C2l−R11(ここで、R11は−NR、−NR−NR、−N=NR又は−M−C2m+1であり、但し、R、R、M、l及びmは上記と同義である)で表わされ、xは1〜10である]で表わされることが好ましい。
また、本発明のゴム組成物は、前記Mが−O−であることが好ましい。
さらに、本発明のゴム組成物は、前記R、R及びRは、少なくとも一つが−O−C2l−R(ここで、R及びlは上記と同義である)で表わされ、その他が−O−C2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記Rが−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記Rが−C2l−R11(ここで、R11及びlは上記と同義である)で表わされることが好ましい。
さらにまた、本発明のゴム組成物は、前記R、R及びRは、少なくとも一つが−O−C2l−NR(ここで、R、R及びlは上記と同義である)で表わされ、
前記Rが−C2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることが好ましい。
また、本発明のゴム組成物は、前記Wが−NR−(ここで、Rは上記と同義である)で表わされ、
前記R12及びR13がそれぞれ独立して−O−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R14は−O−C2l−R(ここで、R及びlは上記と同義である)で表わされ、
前記Rが−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記Rが−C2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることが好ましい。
さらに、本発明のゴム組成物は、前記Wが−O−又は−CR−(ここで、R及びRは上記と同義である)で表わされ、
前記R12及びR13がそれぞれ独立して−O−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記R14は−O−C2l−NR(ここで、R、R及びlは上記と同義である)で表わされ、
前記Rが−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
前記Rが−C2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされることが好ましい。
また、本発明のゴム組成物は、前記(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム100質量部に対し、0より多く350質量部以下の前記(B)無機充填剤、および1〜20質量部の前記(C)有機ケイ素化合物を含むことが好ましい。
さらに、本発明のゴム組成物は、前記(B)無機充填剤として、シリカを含むことが好ましく、前記(B)無機充填剤として、さらにカーボンブラックおよび/または水酸化アルミニウムを含むことが好ましい。
本発明のタイヤは、前記ゴム組成物を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、上記構成としたことにより、タイヤに使用した際に優れたウェットグリップ性能および耐摩耗性を付与できるゴム組成物及びそれを用いたタイヤを提供することが可能となった。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
本発明のゴム組成物は、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム、(B)無機充填剤、(C)有機ケイ素化合物および(D)軟化剤を含むことを特徴とするものであり、さらに、(C)有機ケイ素化合物が、分子内に、1個以上のケイ素−酸素結合と、1〜10個の硫黄原子と、を有し、かつ、ケイ素原子から原子数で3〜8個離れた位置に窒素原子を1個以上有することを肝要とする。かかる構成とすることにより、ゴム組成物をタイヤに使用した際に、耐摩耗性およびウェットグリップ性能を向上することができる。具体的には、(C)有機ケイ素化合物を配合することにより、耐摩耗性とウェットグリップ性能を向上でき、加えて、(D)軟化剤を配合することでヒステリシスロス性を向上させた結果、タイヤのウェットグリップ性能を向上することができる。
また、上記(C)有機ケイ素化合物は、分子構造中のケイ素原子(Si)から3〜8原子離れた位置に、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムとの親和性が高いアミノ基、イミノ基、置換アミノ基、置換イミノ基等の含窒素官能基を含むため、窒素原子の非共有電子対が、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムとの親和性に関与でき、これにより、本発明の所期の効果を得ることができる。なお、ケイ素原子(Si)と窒素原子(N)との間の原子数が3個未満又は8個を超えると、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムとの十分な親和性が得られず、本発明の所期の効果を得ることができなくなる。
本発明において、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムとしては、天然ゴムおよび合成ジエン系ゴムをそれぞれ単独または併用して使用してもよく、好適には、天然ゴム(NR)の他、スチレン・ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR),ニトリルゴム(アクリロニトリル−ブタジエン共重合体)(NBR)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、ブチルゴム(IIR)等の合成ジエン系ゴムが挙げられる。
また、本発明において、(B)無機充填剤としては、通常、タイヤ用のゴム組成物に配合できるものであれば限定されないが、例えば、シリカ、カーボンブラックおよび下記一般式(1)、
mM・xSiO・zHO (1)
(式中、Mは、アルミニウム、マグネシウム、チタン及びカルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属、前記金属の酸化物及び前記金属の水酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の物質であり、m=1〜5、x=0〜10、y=2〜5及びz=0〜10からなる群より選ばれる整数である。)で表される無機剤からなる群より選ばれるものであることが好ましく、特に、(B)無機充填剤として、シリカを含むことが好ましく、さらにカーボンブラックおよび/または水酸化アルミニウムを含むことが好ましい。
さらに、本発明において、(B)無機充填剤は、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム100質量部に対し、0より多く350質量部以下含むことが好ましく、300質量部以下含むことさらに好ましく、100〜300質量部含むことがさらにより好ましい。かかる配合量としたことにより、タイヤに使用した際により優れたウェットグリップ性能および耐摩耗性を付与できるゴム組成物及びそれを用いたタイヤを提供することができる。
さらにまた、本発明において、(B)無機充填剤の総量が(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム100質量部に対し、0より多く350質量部以下であることに加えて、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム100質量部に対し、シリカ50〜300質量部、カーボンブラック0〜50質量部、および上記一般式(1)で表される無機剤10〜80質量部含むことが好ましい。
本発明において、シリカとしては、特に制限はなく、湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム等が挙げられ、これらの中でも、耐破壊特性の改良効果、ウェットグリップ性能及び低転がり抵抗性の両立効果が最も顕著な点で、湿式シリカが好ましい。また、かかるシリカの配合量は、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム100質量部に対し、ウェットグリップ性能の点で50質量部以上、混練り性及び耐摩耗性等の面で300質量部以下が好ましく、100〜250質量部がさらに好ましい。50質量部未満ではウェットグリップ性能の改善効果が弱くなるおそれがあり、また、300質量部を超えると加工性、耐摩耗性、耐久性等が十分に確保できないおそれがある。
また、本発明において、シリカは、ウェットグリップ性能及び耐久性の点で、CTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロマイド吸着量)が100〜300m/gの範囲である、あるいは、DBP(給油量)が150〜300mL/100gの範囲であることが好ましい。
本発明において、カーボンブラックとしては、特に制限はなく、SRF、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF等のグレードのものを用いることができる。また、かかるカーボンブラックは、ウェットグリップ性能の点ではシリカ又は無機剤には及ばないものの、耐久性及び混練性が良いため、0〜50質量部の範囲で用いることが好ましく、10〜30質量部がさらに好ましい。
また、本発明では、混練り方法の適用により未加硫時のゴム加工性が大幅に改良されるものの、カーボンブラックの存在は飛躍的にこれを助ける。一方、50質量部を超えると、未加硫時の加工性改良幅が小さく、また、ウェットグリップ性能への寄与も小さい。
さらに、カーボンブラックは、70〜250m/gの窒素吸着比表面積(NSA)を有することが好ましい。
本発明において、上記一般式(1)で表される無機剤の配合量は、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム100質量部に対し、10〜80質量部が好ましく、25〜70質量部がさらに好ましい。10質量部未満ではウェットグリップ性能の改善効果が弱くなるおそれがあり、80質量部を超えると耐摩耗性、耐久性等の改善効果が弱くなるおそれがある。
上記無機剤としては、アルミナ(Al)、アルミナ水和物(Al・HO)、水酸化アルミニウム[Al(OH)]、水酸化マグネシウム[Mg(OH)]、酸化マグネシウム(MgO)、タルク(MgO・4SiO・HO)、アタパルジャイト(5MgO・8SiO・9HO)、チタン白(TiO)、チタン黒(TiO2n−1)、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カルシウム[Ca(OH)]、酸化アルミニウムマグネシウム(MgO・Al)、クレー(Al・2SiO)、カオリン(Al・2SiO・2HO)、パイロフィライト(Al・4SiO・HO)、ベントナイト(Al・4SiO・2HO)、ケイ酸アルミニウム(AlSiO、Al・3SiO・5HO等)、ケイ酸マグネシウム(MgSiO、MgSiO等)、ケイ酸カルシウム(CaSiO等)、ケイ酸アルミニウムカルシウム(Al・CaO・2SiO等)、ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaMgSiO)等を用いることができる。これらの無機剤は、単独での使用、あるいは2種以上の混合での使用でもよい。中でも、グリップ向上の大きさの点で、アルミナ水和物、水酸化アルミニウム、カオリン等、特に、アルミナ水和物及び水酸化アルミニウムの少なくとも1方が好ましい。また、無機剤の平均粒子径としては、0.01〜10μmの範囲が好ましく、0.1〜5μmがさらに好ましい。
また、本発明において、(C)有機ケイ素化合物は、上記ケイ素−酸素結合(Si−O)を1〜6個有することが好ましく、この場合、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムとのより良好な親和性が得られ、本発明の所期の効果を得ることができる。
本発明において、(C)有機ケイ素化合物として、より具体的には、上記一般式(I)で表わされる化合物及び上記一般式(VIII)で表わされる化合物が好ましい。これら(C)有機ケイ素化合物は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
<式(I)の化合物>
上記一般式(I)において、Aは、上記一般式(II)又は式(III)で表わされ、xは1〜10である。ここで、xは2〜4の範囲が好ましい。
上記式(I)及び(II)において、R、R及びRは、少なくとも一つが上記一般式(IV)又は式(V)で表わされ、その他が−M−C2l+1(ここで、Mは−O−又は−CH−であり、lは0〜10である)で表わされる。但し、R、R及びRの一つ以上は、Mが−O−である。なお、−C2l+1は、lが0〜10であるため、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。ここで、炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、該アルキル基は、直鎖状でも、分岐状でもよい。
上記式(IV)及び(V)において、Mは−O−又は−CH−であり、lは0〜10である。また、上記式(IV)において、mは0〜10である。
上記式(IV)において、X及びYは、それぞれ独立して−O−、−NR−又は−CH−である。ここで、Rは−C2n+1であり、nは0〜10である。なお、−C2n+1は、nが0〜10であるため、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。ここで、炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、該アルキル基は、直鎖状でも、分岐状でもよい。
上記式(IV)において、Rは、−OR、−NR又は−Rである。ここで、Rは−C2n+1であり、Rは−C2q+1であり、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である。なお、−C2n+1については、上述の通りであり、−C2q+1は、qが0〜10であるため、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。ここで、炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、該アルキル基は、直鎖状でも、分岐状でもよい。
上記式(V)において、Rは、−NR、−NR−NR又は−N=NRである。ここで、Rは−C2n+1であり、Rは−C2q+1であり、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である。なお、−C2n+1及び−C2q+1については、上述の通りである。
また、上記式(I)及び(II)において、Rは、上記一般式(VI)又は式(VII)、或いは−M−C2l−で表わされ、特には−C2l−で表わされることが好ましく、ここで、Mは−O−又は−CH−であり、lは0〜10である。なお、−C2l−は、lが0〜10であるため、単結合又は炭素数1〜10のアルキレン基である。ここで、炭素数1〜10のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基等が挙げられ、該アルキレン基は、直鎖状でも分岐状でもよい。
上記式(VI)及び(VII)において、Mは−O−又は−CH−であり、l及びmは0〜10である。また、上記式(VI)において、X及びYはそれぞれ独立して−O−、−NR−又は−CH−であり、Rは−OR、−NR又は−Rである。なお、R及びRについては、上述の通りである。更に、上記式(VII)において、R10は、−NR−、−NR−NR−又は−N=N−であり、ここで、Rは−C2n+1であり、−C2n+1については、上述の通りである。
また、上記式(III)中のRは、上記一般式(IV)又は式(V)、或いは−C2l−R11で表わされ、特には−C2l+1で表わされることが好ましく、ここで、R11は、−NR、−NR−NR、−N=NR又は−M−C2m+1であり、但し、R、R、M、l及びmは上記と同義である。なお、−C2l−及び−C2l+1については上述の通りであり。また、−C2m+1は、mが0〜10であるため、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であり、ここで、炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、該アルキル基は、直鎖状でも、分岐状でもよい。
上記式(I)の化合物において、Mは−O−(酸素)であることが好ましい。この場合、Mが−CH−である化合物と比べて(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムとの親和性が高い。
また、上記式(I)の化合物において、上記R、R及びRは、少なくとも一つが−O−C2l−Rで表わされ、その他が−O−C2l+1で表わされることが好ましく、上記Rは−C2l−で表わされることが好ましく、上記Rは−C2l−R11で表わされることが好ましい。
更に、上記式(I)の化合物において、上記R、R及びRは、少なくとも一つが−O−C2l−NRで表わされることが更に好ましく、上記Rは−C2l−で表わされることが好ましく、上記Rは−C2l+1で表わされることが更に好ましい。
<式(VIII)の化合物>
上記一般式(VIII)において、Aは、上記一般式(IX)又は式(III)で表わされ、xは1〜10である。ここで、xは2〜4の範囲が好ましい。
上記式(VIII)及び(IX)において、Wは、−NR−、−O−又は−CR15−で表わされ、ここで、R15は−R又は−C2m−Rであり、但し、Rは−NR、−NR−NR又は−N=NRであり、Rは−C2n+1で、Rは−C2q+1で、m、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である。なお、−C2m−は、mが0〜10であるため、単結合又は炭素数1〜10のアルキレン基である。ここで、炭素数1〜10のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基等が挙げられ、該アルキレン基は、直鎖状でも分岐状でもよい。また、−C2n+1及び−C2q+1は、n及びqが0〜10であるため、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基である。ここで、炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、該アルキル基は、直鎖状でも、分岐状でもよい。
上記式(VIII)及び(IX)において、R12及びR13はそれぞれ独立して−M−C2l−で表わされ、R14は−M−C2l+1又は−M−C2l−Rで表わされ、ここで、Mは−O−又は−CH−であり、Rは−NR、−NR−NR又は−N=NRであり、Rは−C2n+1で、Rは−C2q+1で、l、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である。但し、R12、R13及びR14の一つ以上は、Mが−O−である。なお、−C2l−は、lが0〜10であるため、単結合又は炭素数1〜10のアルキレン基であり、ここで、炭素数1〜10のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基等が挙げられ、該アルキレン基は、直鎖状でも分岐状でもよい。また、−C2l+1は、lが0〜10であるため、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であり、ここで、炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、該アルキル基は、直鎖状でも、分岐状でもよい。なお、−C2n+1及び−C2q+1については、上述の通りである。
また、上記式(VIII)及び(IX)において、Rは上記一般式(VI)又は式(VII)、或いは−M−C2l−で表わされ、特には−C2l−で表わされることが好ましく、ここで、Mは−O−又は−CH−であり、lは0〜10である。なお、−C2l−については、上述の通りである。
上記式(VI)及び(VII)において、Mは−O−又は−CH−であり、l及びmは0〜10である。また、上記式(VI)において、X及びYはそれぞれ独立して−O−、−NR−又は−CH−であり、Rは−OR、−NR又は−Rであり、ここで、Rは−C2n+1で、Rは−C2q+1である。更に、上記式(VII)において、R10は、−NR−、−NR−NR−又は−N=N−であり、ここで、Rは−C2n+1である。なお、−C2n+1及び−C2q+1については、上述の通りである。
また、上記式(III)中のRは、上記一般式(IV)又は式(V)、或いは−C2l−R11で表わされ、特には−C2l+1で表わされることが好ましく、ここで、R11は、−NR、−NR−NR、−N=NR又は−M−C2m+1であり、但し、R、R、M、l及びmは上記と同義である。なお、−C2l−及び−C2l+1については、上述の通りであり、また、−C2m+1は、mが0〜10であるため、水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基であり、ここで、炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、該アルキル基は、直鎖状でも、分岐状でもよい。
上記式(VIII)の化合物において、Mは−O−(酸素)であることが好ましい。この場合、Mが−CH−である化合物と比べて(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムとの親和性が高い。
また、上記Wが−NR−で表わされる場合、上記R12及びR13はそれぞれ独立して−O−C2l−で表わされることが好ましく、上記R14は−O−C2l−Rで表わされることが好ましく、上記Rは−C2l−で表わされることが好ましく、上記Rは−C2l+1で表わされることが好ましい。
一方、上記Wが−O−又は−CR−で表わされる場合、上記R12及びR13はそれぞれ独立して−O−C2l−で表わされることが好ましく、上記R14は−O−C2l−NRで表わされることが好ましく、上記Rは−C2l−で表わされることが好ましく、上記Rは−C2l+1で表わされることが好ましい。
<(C)有機ケイ素化合物の合成方法>
本発明において、(C)有機ケイ素化合物は、例えば、上記一般式(I)で表わされ、R、R及びRが−M−C2l+1で表わされ、R、R及びR中のMの一つ以上が−O−である化合物に対し、2−(ジメチルアミノ)エタノール、2−(ジエチルアミノ)エタノール、2−(ジメチルアミノ)プロパノール、2−(ジエチルアミノ)プロパノール、N−メチルジエタノールアミン等のアミン化合物を加え、更に触媒としてp−トルエンスルホン酸、塩酸等の酸や、チタンテトラn−ブトキシド等チタンアルコキシドを添加し、加熱して、R、R及びRの一つ以上を式(IV)又は式(V)で表わされる一価の窒素含有基で置換、或いはR及びRを−R12−W−R13−で表わされる二価の窒素含有基で置換することで合成できる。
<(C)有機ケイ素化合物の具体例>
本発明において、(C)有機ケイ素化合物として、具体的には、3−オクタノイルチオ−プロピル(モノジメチルアミノエトキシ)ジエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−プロピル(ジジメチルアミノエトキシ)モノエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−プロピルトリジメチルアミノエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−プロピル(モノジエチルアミノエトキシ)ジエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−プロピル(モノジメチルアミノプロピロキシ)ジエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−プロピル(モノジエチルアミノプロピロキシ)ジエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−プロピル(エトキシ)1,3−ジオキサ−5−メチルアザ−2−シラシクロヘキサン、3−オクタノイルチオ−プロピル(エトキシ)1,3−ジオキサ−5−エチルアザ−2−シラシクロヘキサン、3−オクタノイルチオ−プロピル(エトキシ)1,3−ジオキサ−6−メチルアザ−2−シラシクロヘキサン、3−オクタノイルチオ−プロピル(エトキシ)1,3−ジオキサ−6−エチルアザ−2−シラシクロヘキサン、ビス(3−(モノジメチルアミノエトキシ)ジエトキシシリル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(ジジメチルアミノエトキシ)モノエトキシシリル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(トリジメチルアミノエトキシ)シリル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(モノジメチルアミノエトキシ)ジエトキシシリル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(モノジエチルアミノエトキシ)ジエトキシシリル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(モノジメチルアミノプロピロキシ)ジエトキシシリル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(モノジエチルアミノプロピロキシ)ジエトキシシリル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(モノジメチルアミノエトキシ)ジエトキシシリル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(ジジメチルアミノエトキシ)モノエトキシシリル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(トリジメチルアミノエトキシ)シリル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(モノジメチルアミノエトキシ)ジエトキシシリル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(モノジエチルアミノエトキシ)ジエトキシシリル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(モノジメチルアミノプロピロキシ)ジエトキシシリル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(モノジエチルアミノプロピロキシ)ジエトキシシリル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(エトキシ)1,3−ジオキサ−5−メチルアザ−2−シラシクロヘキシル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(エトキシ)1,3−ジオキサ−5−エチルアザ−2−シラシクロヘキシル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(エトキシ)1,3−ジオキサ−6−メチルアザ−2−シラシクロヘキシル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(エトキシ)1,3−ジオキサ−6−エチルアザ−2−シラシクロヘキシル−プロピル)ジスルフィド、ビス(3−(エトキシ)1,3−ジオキサ−5−メチルアザ−2−シラシクロヘキシル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(エトキシ)1,3−ジオキサ−5−エチルアザ−2−シラシクロヘキシル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(エトキシ)1,3−ジオキサ−6−メチルアザ−2−シラシクロヘキシル−プロピル)テトラスルフィド、ビス(3−(エトキシ)1,3−ジオキサ−6−エチルアザ−2−シラシクロヘキシル−プロピル)テトラスルフィドが挙げられる。
本発明において、ゴム組成物中に、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム100質量部に対し、(C)有機ケイ素化合物を1〜20質量部含有することが好ましい。かかる範囲で、(C)有機ケイ素化合物をゴム組成物に配合することで、タイヤに使用した際により優れたウェットグリップ性能および耐摩耗性を付与できるゴム組成物とすることができる。
本発明において、(D)軟化剤としては、通常、タイヤ用のゴム組成物に配合できるものであれば限定されないが、例えば、石油系オイル、樹脂、可塑剤等を使用でき、中でも特に、樹脂および/または可塑剤を使用することが好ましい。
本発明において、(D)軟化剤として用いることができる樹脂としては、一般には分子量が数百から数千の熱可塑性樹脂で、天然ゴムや合成ゴムに配合することによって粘着性を付与する樹脂をいい、種々の天然樹脂及び合成樹脂を使用することができる。具体的には、ロジン系樹脂,テルペン系樹脂などの天然樹脂、石油系樹脂,フェノール系樹脂,石炭系樹脂,キシレン系樹脂などの合成樹脂が使用できる。ロジン系樹脂としては、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン、水素添加ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、変性ロジンのグリセリン、ペンタエリスリトールエステル等が挙げられ、テルペン系樹脂としては、α−ピネン系,β−ピネン系,ジペンテン系等のテルペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、水素添加テルペン樹脂等が挙げられる。これらの天然樹脂の中でも、配合されたゴム組成物の耐摩耗性とグリップ特性の観点から、重合ロジン、テルペンフェノール樹脂、水素添加テルペン樹脂が好ましい。
上記石油系樹脂は、例えば、石油化学工業のナフサの熱分解により、エチレン、プロピレンなどの石油化学基礎原料とともに副生するオレフィンやジオレフィン等の不飽和炭化水素を含む分解油留分を混合物のままフリーデルクラフツ型触媒により重合して得られる。該石油系樹脂としては、ナフサの熱分解によって得られるC留分を(共)重合して得られる脂肪族系石油樹脂、ナフサの熱分解によって得られるC留分を(共)重合して得られる芳香族系石油樹脂、前記C留分とC留分を共重合して得られる共重合系石油樹脂、水素添加系,ジシクロペンタジエン系等の脂環式化合物系石油樹脂、スチレン,置換スチレン,スチレンと他のモノマーとの共重合体等のスチレン系樹脂等の石油系樹脂が挙げられる。ナフサの熱分解によって得られるC留分には、通常1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、3−メチル−1−ブテン等のオレフィン系炭化水素、2−メチル−1,3−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、3−メチル−1,2−ブタジエンなどのジオレフィン系炭化水素等が含まれる。また、C留分を(共)重合して得られる芳香族系石油樹脂とは、ビニルトルエン、インデンを主要なモノマーとする炭素数9の芳香族を重合した樹脂であり、ナフサの熱分解によって得られるC留分の具体例としては、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、γ−メチルスチレン等のスチレン同族体やインデン、クマロン等のインデン同族体等が挙げられる。商品名としては、三井石油化学製ペトロジン、ミクニ化学製ペトライト、日本石油化学製ネオポリマー、東洋曹達製ペトコール等がある。
さらに、上記C留分からなる石油樹脂を変性した変性石油樹脂が、グリップ性及び工場作業性の両立を可能にする樹脂として、本発明では、好適に使用される。変性石油樹脂としては、不飽和脂環式化合物で変性したC系石油樹脂、水酸基を有する化合物で変性したC系石油樹脂、不飽和カルボン酸化合物で変性したC系石油樹脂等が挙げられる。
好ましい不飽和脂環式化合物としては、シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエンなどを、また、アルキルシクロペンタジエンのディールスアルダー反応生成物としては、ジシクロペンタジエン、シクロペンタジエン/メチルシクロペンタジエン共二量化物、トリシクロペンタジエン等が挙げられる。本発明に用いられる不飽和脂環式化合物としては、ジシクロペンタジエンが特に好ましい。ジシクロペンタジエン変性C系石油樹脂は、ジシクロペンタジエンおよびC留分両者の存在下、熱重合等で得ることができる。例えば、ジシクロペンタジエン変性C系石油樹脂としては、新日本石油化学製、ネオポリマー130Sが挙げられる。
また、水酸基を有する化合物としては、アルコール化合物やフェノール化合物が挙げられる。アルコール化合物の具体例としては、例えば、アリルアルコール、2−ブテン−1,4ジオール等の二重結合を有するアルコール化合物が挙げられる。フェノール化合物としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、p−t−ブチルフェノール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェノール等のアルキルフェノール類を使用できる。これらの水酸機含有化合物は、単独で用いてもよく、二種以上を併用して使用してもよい。また、水酸基含有C系石油樹脂は、石油留分とともに(メタ)アクリル酸アルキルエステル等を熱重合して石油樹脂中にエステル基を導入した後、該エステル基を還元する方法、石油樹脂中に二重結合を残存又は導入した後、当該二重結合を水和する方法、等によっても製造できる。本発明では、水酸基含有C系石油樹脂として、上記のように各種の方法により得られるものを使用できるが、性能面、製造面から見て、フェノール変性石油樹脂等を使用するのが好ましい。該フェノール変性石油樹脂は、C留分をフェノールの存在下でカチオン重合して得られ、変性が容易であり、低価格である。例えば、フェノール変性C系石油樹脂としては、新日本石油化学製、ネオポリマー−E−130が挙げられる。
さらに、本発明で使用される不飽和カルボン酸化合物で変性したC系石油樹脂は、C系石油樹脂をエチレン性不飽和カルボン酸で変性することができる。かかるエチレン性不飽和カルボン酸の代表的なものとして、(無水)マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、テトラヒドロ(無水)フタール酸、(メタ)アクリル酸またはシトラコン酸などが挙げられる。不飽和カルボン酸変性C系石油樹脂は、C系石油樹脂及びエチレン系不飽和カルボン酸を熱重合することで得ることができる。本発明においては、マレイン酸変性C系石油樹脂が好ましい。例えば、不飽和カルボン酸変性C系石油樹脂としては、新日本石油化学製、ネオポリマー160が挙げられる。
また、本発明では、ナフサの熱分解によって得られるC留分とC留分の共重合樹脂を好適に使用することができる。ここでC留分としては、特に制限はないが、ナフサの熱分解によって得られたC留分であることが好ましい。具体的には、SCHILL& SEILACHER社製Struktolシリーズの、TS30、TS30−DL、TS35、TS35−DL等が挙げられる。
上記フェノール系樹脂としては、アルキルフェノールホルムアルデヒド系樹脂及びそのロジン変性体、アルキルフェノールアセチレン系樹脂、変性アルキルフェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、具体的にはノボラック型アルキルフェノール樹脂である商品名、ヒタノール1502(日立化成工業社製)、p−t−ブチルフェノールアセチレン樹脂である商品名、コレシン(BASF社製)等が挙げられる。また石炭系樹脂としては、クマロンインデン樹脂等が挙げられ、キシレン系樹脂としては、キシレンホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。その他ポリブテンも粘着付与性を有する樹脂として使用することができる。これらの合成樹脂の中で、配合されたゴム組成物の耐摩耗性とグリップ特性の観点から、C留分とC留分の共重合樹脂、C留分を(共)重合して得られる芳香族系石油樹脂、フェノール系樹脂及びクマロンインデン樹脂が好ましい。
(D)軟化剤として使用する樹脂は、軟化点が200℃(測定法:ASTM E28−58−T)以下であることが好ましく、さらには80〜150℃の範囲であることが好ましい。軟化点が200℃を超えると、ヒステリシスロス特性の温度依存性が高くなりすぎる場合があり、また加工性を悪化させる場合がある。また、80℃未満ではグリップ性能に影響を与える場合がある。これらの観点から軟化点は90〜120℃の範囲がより好ましい。
(D)軟化剤として使用する可塑剤としては、凝固点が−50℃以下であることを要する。凝固点が−50℃以下の可塑剤は、低温時のゴム組成物の弾性率を低下させ、トレッドと路面との真実接触面積を増大させ、粘着摩擦力を向上させるため、低温領域におけるグリップ性能を大幅に向上させることができる。かかる可塑剤としては、エステル系の可塑剤が好ましく、具体的には、フタル酸誘導体、長鎖脂肪酸誘導体、リン酸誘導体、セバシン酸誘導体及びアジピン酸誘導体が好ましい。炭化水素系の可塑剤の中にも、−50℃以下の凝固点を有するものがあるが、本発明のゴム組成物は、構造の相違する軟化成分を複数含むことが好ましいため、エステル系可塑剤のように、構造の異なるものを用いることが好ましい。
また、上記フタル酸誘導体としては、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)等のフタル酸エステルが挙げられ、上記長鎖脂肪酸誘導体としては、長鎖脂肪酸グリセリンエステルが挙げられ、上記リン酸誘導体としては、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート(TOP)、トリブチルホスフェート(TBP)等のリン酸エステルが挙げられ、上記セバシン酸誘導体としては、ジ(2−エチルヘキシル)セバケート(DOS)、ジイソオクチルセバケート(DIOS)等のセバシン酸エステルが挙げられ、上記アジピン酸誘導体としては、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート(DOA)、ジイソオクチルアジペート(DIOA)等のアジピン酸エステルが挙げられる。これら可塑剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明のゴム組成物には、上記(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム、(B)無機充填剤、(C)有機ケイ素化合物および(D)軟化剤の他に、ゴム工業界で通常使用される配合剤、例えば、老化防止剤、加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤、スコーチ防止剤等を、本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択して配合することができる。これら配合剤としては、市販品を好適に使用することができる。なお、上記ゴム組成物は、(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴムに、(B)無機充填剤、(C)有機ケイ素化合物および(D)軟化剤と、必要に応じて適宜選択した各種配合剤とを配合して、混練り、熱入れ、押出等することにより製造することができる。
本発明のタイヤは、本発明のゴム組成物を使用したものであり、具体的には、トレッドゴムとして用いたことを特徴とするものであり、高性能乗用車用タイヤとして特に好適に使用できる。本発明のタイヤは、上記ゴム組成物をトレッドゴムとして用いているため、ウェットグリップ性能および耐摩耗性が顕著に優れている。なお、本発明のタイヤは、上述のゴム組成物をトレッドに用いる以外特に制限は無く、常法に従って製造することができる。また、該タイヤに充填する気体としては、通常の或いは酸素分圧を調整した空気の他、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを用いることができる。
次に、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明は、この例によって限定されるものではない。
下記の表1および2に示す配合処方(質量部)に従って、バンバリーミキサーを用いて混練し、タイヤトレッド用のゴム組成物を調製した。得られたゴム組成物を160℃、15分間の条件で加硫し、耐摩耗性およびウェットグリップ性能の評価を行った。なお、タイヤの耐摩耗性およびウェットグリップ性能についての評価は下記方法により行った。得られた評価結果を下記の表1および2に併記する。
(耐摩耗性)
岩本製作所(株)製ランボーン試験を用いて、負荷荷重2kg、スリップ率20%、落砂量20g/分、試験時間5分間の条件で測定する。各配合の容積損失を求め、比較例2の損失量を100として下記計算式(2)で指数表示する。数値が大きいものほど耐摩耗性が良い。
摩耗指数=比較例2の損失量/各配合の損失量×100 (2)
(ウェットグリップ性能)
ブリティッシュ・ポータブル・スキッド・テスターを用いて、湿潤コンクリート路面に対する加硫ゴム試験片の抵抗値を測定する。比較例2を100とした指数表示で、数値が大きいものほど抵抗値が大きくウェットグリップ性能が良い。
Figure 2010270280
*1:日本合成ゴム社製、♯1500(非油展、結合スチレン量23.5%)
*2:旭カーボン社製、N110
*3:日本シリカ工業社製、ニップシルAQ
*4:住友化学工業社製、C−301(平均粒子径1μm)
*5:ビス(3−トリエトキシルプロピル)ジスルフィド
*6:有機ケイ素化合物2:下記にて製造したものを使用
*7:N−(1,3−ジメチル−ブチル)−N´−フェニル−ρ−フェニレンジアミン
*8:ノクセラーD(DPG)、大内新興化学工業(株)製
*9:ノクセラーCZ、大内新興化学工業(株)製
Figure 2010270280
<有機ケイ素化合物2の製造>
500mLの四つ口ナスフラスコに、3−オクタノイルチオ−プロピルトリエトキシシラン[式(I)で表わされ、Aが式(III)であり、Rが−O−CHCHで、Rが−O−CHCHで、Rが−O−CHCHで、Rが−CHCHCH−で、Rが−C15であり、xが1である化合物]60g、N−メチルジエタノールアミン20g、チタンテトラn−ブトキシド0.8g、トルエン220mLを計量した。次に、メカニカルスターラーで撹拌しながら、乾燥窒素を流しつつ(0.2L/分)、フラスコをオイルバスで加熱し、ジムロートコンデンサーを取り付け、11時間還流を行なった。その後、20hPa/40℃にてロータリーエバポレーターにより溶媒を除去し、続いて、ロータリーポンプ(10Pa)とコールドトラップ(ドライアイス+エタノール)にて残存する揮発分を除去し、70gの黄色透明の液体を得た。得られた有機ケイ素化合物2をH−NMRで分析したところ、0.7(t;2H),0.9(t;3H),1.2(t;3H),1.4(m;8H),1.7(m;4H),2.4(s;3H),2.5(m;6H),2.9(t;2H),3.8(m;6H)であり、式(VIII)で表わされ、Aが式(III)であり、Wが−N(CH)−で、R12が−O−CHCH−で(但し、O側がSiに連結)、R13が−O−CHCH−で(但し、O側がSiに連結)、R14が−O−CHCHで、Rが−CHCHCH−で、Rが−C15であり、xが1である化合物であることが分かった。
実施例1〜4のゴム組成物は、(C)有機ケイ素化合物を含んでいるため、ウェットグリップ性能および耐摩耗性ともに良好であった。これに対し、比較例1〜5では、十分なウェットグリップ性能および耐摩耗性が得られなかった。

Claims (13)

  1. (A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム、(B)無機充填剤、(C)有機ケイ素化合物および(D)軟化剤を含み、
    前記(C)有機ケイ素化合物が、分子内に、1個以上のケイ素−酸素結合と、1〜10個の硫黄原子と、を有し、かつ、ケイ素原子から原子数で3〜8個離れた位置に窒素原子を1個以上有することを特徴とするゴム組成物。
  2. 前記ケイ素−酸素結合の数が1〜6個である請求項1記載のゴム組成物。
  3. 前記(C)有機ケイ素化合物が、下記一般式(I)、
    Figure 2010270280
    [式中、Aは、下記一般式(II)、
    Figure 2010270280
    又は式(III)、
    Figure 2010270280
    で表わされ、
    式(I)及び式(II)中のR、R及びRは、少なくとも一つが下記一般式(IV)、
    Figure 2010270280
    又は式(V)、
    Figure 2010270280
    (式中、Mは−O−又は−CH−で、X及びYはそれぞれ独立して−O−、−NR−又は−CH−で、Rは−OR、−NR又は−Rで、Rは−NR、−NR−NR又は−N=NRで、但し、Rは−C2n+1であり、Rは−C2q+1であり、l、m、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である)で表わされ、その他が−M−C2l+1(ここで、M及びlは上記と同義である)で表わされ、但し、R、R及びRの一つ以上はMが−O−であり、
    は下記一般式(VI)、
    Figure 2010270280
    又は式(VII)、
    Figure 2010270280
    (式中、M、X、Y、R、l及びmは上記と同義であり、R10は−NR−、−NR−NR−又は−N=N−で、但し、Rは上記と同義である)或いは−M−C2l−(ここで、M及びlは上記と同義である)で表され、
    式(III)中のRは上記一般式(IV)又は式(V)或いは−C2l−R11(ここで、R11は−NR、−NR−NR、−N=NR又は−M−C2m+1であり、但し、R、R、M、l及びmは上記と同義である)で表わされ、
    xは1〜10である]で表わされる請求項1記載のゴム組成物。
  4. 前記(C)有機ケイ素化合物が、下記一般式(VIII)、
    Figure 2010270280
    [式中、Aは、下記一般式(IX)、
    Figure 2010270280
    又は式(III)、
    Figure 2010270280
    で表わされ、
    式(VIII)及び式(IX)中のWは−NR−、−O−又は−CR15−(ここで、R15は−R又は−C2m−Rであり、但し、Rは−NR、−NR−NR又は−N=NRであり、Rは−C2n+1で、Rは−C2q+1で、m、n及びqはそれぞれ独立して0〜10である)で表わされ、
    12及びR13はそれぞれ独立して−M−C2l−(ここで、Mは−O−又は−CH−で、lは0〜10である)で表わされ、
    14は−M−C2l+1又は−M−C2l−R(ここで、M、R及びlは上記と同義である)で表わされ、但し、R12、R13及びR14の一つ以上はMが−O−であり、
    は下記一般式(VI)、
    Figure 2010270280
    又は式(VII)、
    Figure 2010270280
    (式中、M、l及びmは上記と同義であり、X及びYはそれぞれ独立して−O−、−NR−又は−CH−で、Rは−OR、−NR又は−Rで、R10は−NR−、−NR−NR−又は−N=N−であり、但し、R及びRは上記と同義である)或いは−M−C2l−(ここで、M及びlは上記と同義である)で表され、
    式(III)中のRは下記一般式(IV)、
    Figure 2010270280
    又は式(V)、
    Figure 2010270280
    (式中、M、X、Y、R、R、l及びmは上記と同義である)或いは−C2l−R11(ここで、R11は−NR、−NR−NR、−N=NR又は−M−C2m+1であり、但し、R、R、M、l及びmは上記と同義である)で表わされ、
    xは1〜10である]で表わされる請求項1記載のゴム組成物。
  5. 前記Mが−O−である請求項3または4記載のゴム組成物。
  6. 前記R、R及びRは、少なくとも一つが−O−C2l−R(ここで、R及びlは上記と同義である)で表わされ、その他が−O−C2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
    前記Rが−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
    前記Rが−C2l−R11(ここで、R11及びlは上記と同義である)で表わされる請求項3または5記載のゴム組成物。
  7. 前記R、R及びRは、少なくとも一つが−O−C2l−NR(ここで、R、R及びlは上記と同義である)で表わされ、
    前記Rが−C2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされる請求項3、5または6記載のゴム組成物。
  8. 前記Wが−NR−(ここで、Rは上記と同義である)で表わされ、
    前記R12及びR13がそれぞれ独立して−O−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
    前記R14は−O−C2l−R(ここで、R及びlは上記と同義である)で表わされ、
    前記Rが−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
    前記Rが−C2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされる請求項4または5記載のゴム組成物。
  9. 前記Wが−O−又は−CR−(ここで、R及びRは上記と同義である)で表わされ、
    前記R12及びR13がそれぞれ独立して−O−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
    前記R14は−O−C2l−NR(ここで、R、R及びlは上記と同義である)
    で表わされ、
    前記Rが−C2l−(ここで、lは上記と同義である)で表わされ、
    前記Rが−C2l+1(ここで、lは上記と同義である)で表わされる請求項4または5記載のゴム組成物。
  10. 前記(A)天然ゴムおよび/またはジエン系ゴム100質量部に対し、0より多く350質量部以下の前記(B)無機充填剤、および1〜20質量部の前記(C)有機ケイ素化合物を含む請求項1〜9のうちいずれか一項記載のゴム組成物。
  11. 前記(B)無機充填剤として、シリカを含む請求項1〜10のうちいずれか一項記載のゴム組成物。
  12. 前記(B)無機充填剤として、さらにカーボンブラックおよび/または水酸化アルミニウムを含む請求項11記載のゴム組成物。
  13. 請求項1〜12のうちいずれか一項に記載のゴム組成物を用いたことを特徴とするタイヤ。
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