JP2010269313A - 目違い矯正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 目違いを矯正する際の作業性を向上させることができる目違い矯正装置を提供する。
【解決手段】 厚み寸法が大小異なる2つの鋼板B1,B2を水平に置いた状態で継ぎ合わせる際、これら2つの鋼板B1,B2の継ぎ目Jにおける目違いを矯正する目違い矯正装置A1であって、この目違い矯正装置A1は、支持体1の下方に支持され、鋼板B1,B2のそれぞれに磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する2つの電磁石M1,M2と、一方の電磁石B2を支持体1に対して上下調整可能に支持することにより、他方の電磁石M1の吸着面が厚み寸法大の鋼板B1に吸着させられた状態において、一方の電磁石B2の吸着面を厚み寸法小の鋼板B2に吸着する位置からその鋼板B2に吸着させた状態のまま他方の電磁石B1の吸着面と揃う位置まで移動させ得る上下調整機構T2とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2つの鋼板の継ぎ目における目違いを矯正するための目違い矯正装置に関する。
従来の目違い矯正装置としては、たとえば特許文献1に開示されたものがある。同文献に開示された目違い矯正装置は、2つの形鋼を溶接によって継ぎ合わせる際、これらの継ぎ目の目違いを矯正するためのものである。この目違い矯正装置は、装置本体となる基体と複数のクサビを備えている。基体は、T形鋼などのフランジに対して両側から挟み込むような形状の複数の幅決め部と倒立C型部を有する。
継ぎ目の目違いを矯正する際には、一方の形鋼から他方の形鋼へと継ぎ目を跨ぐように基体を配置し、この基体の倒立C型部を各形鋼のフランジに掛け合わした状態とする。そして、倒立C型部とフランジとの隙間に対し、双方のフランジの上面が面一状となるようにクサビを打ち込む。このようにクサビを打ち込んで目違いを矯正した後は、継ぎ目を溶接によって接合し、その後、クサビをハンマーなどで叩いて抜き取る。これにより、基体は、溶接で一体となった双方のフランジから取り外される。
一方、上記目違い矯正装置は、フランジを有する形鋼に対して適用可能であるものの、平板状の鋼板には適用することができない。そのため、平板状の鋼板に対しては、上記特許文献1において従来の技術を説明する欄に記載されているような手法が採用される。すなわち、平板状の鋼板の目違いを矯正するには、厚み寸法小の鋼板から厚み寸法大の鋼板へと継ぎ目を跨ぐようにブロックを配置し、このブロックを厚み寸法小の鋼板の上面に溶接により固定した後、厚み寸法大の鋼板の上面にまで延びたブロックの先端部とその鋼板との間にクサビを打ち込んで目違いを矯正する。
特開平10−156585号公報
しかしながら、上記従来の技術では、基体やブロックに対して個別部品としてのクサビが用いられるため、これらの部品の取り扱いが煩雑となり、ブロックやクサビの取り付け・取り外し作業にも手間がかかるので、目違いを矯正する際の作業性に劣るという問題がある。
特に、平板状の鋼板では、たとえば継ぎ目が10m以上にもなることがあり、そのような比較的長い継ぎ目では、継ぎ目の所々において目違いを矯正してから複数箇所を仮溶接する必要がある。そのため、平板状の鋼板において複数箇所の目違いを矯正する際には、各箇所においてブロックを溶接し、繋ぎ合わせる2つの鋼板の仮溶接を行った後、ブロックを除去して溶接痕を除去するといった面倒な作業を何度も行わなければならず、作業性の面でより劣るという難点があった。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、目違いを矯正する際の作業性を向上させることができる目違い矯正装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される目違い矯正装置は、厚み寸法が大小異なる2つの鋼板を水平に置いた状態で継ぎ合わせる際、これら2つの鋼板の継ぎ目における目違いを矯正する目違い矯正装置であって、上記継ぎ目の上方に配置される支持体と、上記支持体の下方に支持され、上記鋼板のそれぞれに磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する2つの電磁石と、上記2つの電磁石のうち少なくともいずれか一方の電磁石を上記支持体に対して上下調整可能に支持することにより、他方の電磁石の吸着面が上記厚み寸法大の鋼板に吸着させられた状態において、上記一方の電磁石の吸着面を上記厚み寸法小の鋼板に吸着する位置からその鋼板に吸着させた状態のまま上記他方の電磁石の吸着面と揃う位置まで移動させ得る上下調整機構と、を備えていることを特徴としている。
好ましい実施の形態においては、上記2つの電磁石は、それぞれ上記上下調整機構を介して上記支持体に支持されている。
好ましい実施の形態においては、上記支持体の適部には、上下方向に貫通する軸孔が設けられており、上記上下調整機構には、上記電磁石を下端に設けた状態で上記軸孔に通されるボルト軸と、このボルト軸に対して上記軸孔の両側から螺結されるダブルロックナットとが含まれる。
本発明の第2の側面により提供される目違い矯正装置は、厚み寸法が大小異なる2つの鋼板を水平に置いた状態で継ぎ合わせる際、これら2つの鋼板の継ぎ目における目違いを矯正する目違い矯正装置であって、上記厚み寸法大の鋼板の上方に配置される第1支持体と、上記第1支持体の下方に支持され、上記厚み寸法大の鋼板に磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する第1の電磁石と、上記継ぎ目を跨ぐように上記第1支持体に支持され、上記厚み寸法小の鋼板の上方に配置される第2支持体と、上記第2支持体の下方に支持され、上記厚み寸法小の鋼板に磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する第2の電磁石と、上記第2支持体を上記第1支持体に対して上下移動可能に支持することにより、上記第1の電磁石の吸着面が上記厚み寸法大の鋼板に吸着させられた状態において、上記第2の電磁石の吸着面を上記厚み寸法小の鋼板に吸着する位置からその鋼板に吸着させた状態のまま上記第1の電磁石の吸着面と揃う位置まで移動させ得る上下移動機構と、を備えていることを特徴としている。
好ましい実施の形態においては、上記第2支持体の適部には、ナットブロックが設けられており、上記上下移動機構には、上下方向に延びた姿勢で上記ナットブロックに螺合する送りネジ軸と、この送りネジ軸を回転させるモータと、このモータを制御する制御手段とが含まれる。
好ましい実施の形態においては、上記第2支持体の下方には、上記第2の電磁石の吸着面が上記厚み寸法小の鋼板に対して吸着可能となる位置を検出するための検出手段が設けられており、上記制御手段は、上記検出手段からの信号と所定のプリセット情報とに基づいて上記モータを制御する。
好ましい実施の形態においては、上記第1の電磁石および第2の電磁石を上記2つの鋼板上に引き上げた状態で上記継ぎ目に沿って走行可能な走行機構と、この走行機構に対して上記第1支持体を上下移動可能に保持する引き上げ機構とを備えている。
本発明の第3の側面により提供される目違い矯正装置は、厚み寸法が大小異なる2つの鋼板を水平に置いた状態で継ぎ合わせる際、これら2つの鋼板の継ぎ目における目違いを矯正する目違い矯正装置であって、上記厚み寸法大の鋼板の上方に配置される第1支持体と、上記第1支持体の下方に支持され、上記厚み寸法大の鋼板に磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する第1の電磁石と、上記厚み寸法小の鋼板の上方に配置される第2支持体と、上記第2支持体の下方に支持され、上記厚み寸法小の鋼板に磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する第2の電磁石と、上記第1および第2の電磁石を上記2つの鋼板上に引き上げた状態で上記継ぎ目に沿って走行可能な走行機構と、上記第1支持体を上記走行機構に対して上下移動可能に保持する第1の引き上げ機構と、上記第2支持体を上記走行機構に対して上下移動可能に保持することにより、上記第1の電磁石の吸着面が上記厚み寸法大の鋼板に吸着させられた状態において、上記第2の電磁石の吸着面を上記厚み寸法小の鋼板に吸着する位置からその鋼板に吸着させた状態のまま上記第1の電磁石の吸着面と揃う位置まで移動させ得る第2の引き上げ機構と、を備えていることを特徴としている。
好ましい実施の形態においては、上記第1支持体および第2支持体の適部には、ナットブロックが設けられており、上記第1および第2の引き上げ機構のそれぞれには、上下方向に延びた姿勢で上記ナットブロックに螺合する送りネジ軸と、この送りネジ軸を回転させるモータとが含まれる。
好ましい実施の形態においては、上記走行機構には、上記継ぎ目の適所を溶接するための溶接手段が搭載されている。
このような構成では、支持体に支持された2つの電磁石を用い、一方の電磁石(第1の電磁石)を厚み寸法大の鋼板に吸着させて支持体(第1支持体)を固定させた後、他方の電磁石(第2の電磁石)を厚み寸法小の鋼板に吸着させる。その後、他方の電磁石に鋼板を吸着させた状態のまま、一方の電磁石の吸着面と揃う位置まで他方の電磁石の吸着面を移動させる。これにより、2つの鋼板の継ぎ目における目違いが矯正される。したがって、本発明によれば、2つの電磁石を鋼板に吸着させ、いずれか一方の電磁石を上下移動させるだけで目違いを矯正することができ、かつ2つの鋼板の仮溶接時のブロックやクサビの取り付け、取り外し作業が不要になるなど、目違いを矯正する際の作業性を向上させることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る目違い矯正装置の第1実施形態を示す一部破断正面図である。 図1に示す目違い矯正装置の動作を説明するための一部破断正面図である。 図1に示す目違い矯正装置の動作を説明するための一部破断正面図である。 本発明に係る目違い矯正装置の第2実施形態を示す正面図である。 図4に示す目違い矯正装置の動作を説明するための正面図である。 図4に示す目違い矯正装置の動作を説明するための正面図である。 本発明に係る目違い矯正装置の第3実施形態を示す正面図である。 図7に示す目違い矯正装置の使用例を説明するための上面図である。 図7に示す目違い矯正装置の動作を説明するための正面図である。 図7に示す目違い矯正装置の動作を説明するための正面図である。 図7に示す目違い矯正装置の動作を説明するための正面図である。 図7に示す目違い矯正装置の動作を説明するための正面図である。 本発明に係る目違い矯正装置の第4実施形態を示す正面図である。 本発明に係る目違い矯正装置の第5実施形態を示す正面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜3は、本発明に係る目違い矯正装置の第1実施形態を示している。本実施形態の目違い矯正装置A1は、平板状を呈した厚み寸法大の鋼板B1と厚み寸法小の鋼板B2との継ぎ目Jにおける目違いを矯正するための作業用具である。2つの鋼板B1,B2は、それぞれの端部を突き合わせた状態で作業定盤C上に置かれ、継ぎ目Jは、鋼板B1,B2の端部間に形成される。鋼板B1,B2の端部には、切り欠きが設けられており、これらの切り欠きが互いに対向することで溶接用の開先が形成される。2つの鋼板B1,B2は、厚み寸法がたとえば20〜40mm程度であり、厚み方向の寸法差となる目違い量mは、たとえば3〜4mm以上である。継ぎ目Jの長さは、たとえば長手方向に2〜4m程度であり、さらに長い場合は10m程度にもなる。このような鋼板B1,B2は、たとえば船体の外板として溶接により継ぎ合わされるものである。目違い矯正装置A1を用いた作業は、継ぎ目Jの長手方向に沿う複数箇所を仮溶接する際に実施される。
目違い矯正装置A1は、支持体1、第1の電磁石M1、第2の電磁石M2、第1の上下調整機構T1、および第2の上下調整機構T2を備えている。第1の電磁石M1は、第1の上下調整機構T1を介して支持体1に支持されており、第2の電磁石M2は、第2の上下調整機構T2を介して支持体1に支持されている。
支持体1は、たとえば剛性に優れた金属ブロックからなる。支持体1には、第1および第2の上下調整機構T1,T2を取り付けるためのフランジ部10と、フランジ部10から上方に延びた手持ち用の把持部11が含まれる。フランジ部10は、継ぎ目Jを跨いで両側の鋼板B1,B2の一部に対向させられ、各鋼板B1,B2と対向する箇所に上下方向に貫通した軸孔10A,10Bを有する。これらの軸孔10A,10Bには、第1および第2の上下調整機構T1,T2が取り付けられる。把持部11には、手で持ちやすいように指を差し入れ可能な開口11Aが設けられている。このような支持体1は、2つの鋼板B1,B2の上方において継ぎ目Jを跨ぐように配置される。
第1の電磁石M1は、使用者のスイッチ操作による通電オンオフに応じて磁力の発生・停止が可能なものであり、たとえば外観が円柱状を呈している。第1の電磁石M1の底面は、平板状の鋼材に対して磁力により確実に吸着するように比較的大きな面積をもつ平坦な吸着面M1aになっている。この第1の電磁石M1によれば、たとえば5t程度の鋼材を磁力によって吸着させた状態のまま引き上げる程度の吸着力を発揮することができる。このような第1の電磁石M1は、その吸着面M1aが厚み寸法大の鋼板B1の上面に接し、磁力の作用によって鋼板B1に吸着する。
第2の電磁石M2も、上記第1の電磁石M1と同様の構成である。すなわち、第2の電磁石M2は、使用者のスイッチ操作による通電オンオフに応じて磁力の発生・停止が可能であり、たとえば外観が円柱状を呈している。第2の電磁石M2の底面は、平板状の鋼材に対して磁力により確実に吸着するように比較的大きな面積をもつ平坦な吸着面M2aになっている。この第2の電磁石M2も、たとえば5t程度の鋼材を磁力によって吸着させた状態のまま引き上げる程度の吸着力を発揮することができる。このような第2の電磁石M2は、その吸着面M2aが厚み寸法小の鋼板B2の表面に接し、磁力の作用によって鋼板B2に吸着する。
第1の上下調整機構T1は、第1の電磁石M1を支持体1に対して上下方向に調整可能に支持するものである。この第1の上下調整機構T1には、ボルト軸2、上ロックナット3、および下ロックナット4が含まれる。ボルト軸2は、支持体1の軸孔10Aに挿入されており、このボルト軸2の下端に第1の電磁石M1が固定されている。上ロックナット3および下ロックナット4は、軸孔10Aの両側からボルト軸2に螺結されており、互いにフランジ部10に密着するまで締め付けられる。つまり、ボルト軸2は、フランジ部10の軸孔10Aに対し、上ロックナット3および下ロックナット4のダブルロックナットによって確実に固定される。これにより、第1の電磁石M1は、フランジ部10の下方に適当な間隔をあけて支持される。
なお、厚み寸法大の鋼板B1に対応する第1の電磁石M1については、第1の上下調整機構T1における上ロックナット3や下ロックナット4の締め付け位置を調整し、軸孔10Aに対するボルト軸2の位置をずらすことにより、その位置を上下方向に調整することが可能であるものの、その必要はほとんどない。すなわち、第1の上下調整機構T1は、専ら第1の電磁石M1を確実に位置決めした状態で支持する役割をもつ。これに対し、第2の上下調整機構T2では、次に説明するように目違い矯正作業に際して上下調整機能が有効に利用される。
第2の上下調整機構T2は、第2の電磁石M2を支持体1に対して上下方向に調整可能に支持するものである。この第2の上下調整機構T2には、ボルト軸2’、上ロックナット3’、および下ロックナット4’が含まれる。ボルト軸2’は、支持体1の軸孔10Bに挿入されており、このボルト軸2’の下端に第2の電磁石M2が固定されている。上ロックナット3’および下ロックナット4’は、軸孔10Bの両側からボルト軸2’に螺結されており、互いにフランジ部10に密着するまで締め付けられる。つまり、ボルト軸2’は、フランジ部10の軸孔10Bに対し、上ロックナット3’および下ロックナット4’のダブルロックナットによって位置決めされた状態で固定される。これにより、第2の電磁石M2は、フランジ部10の下方に適当な間隔をあけて支持される。たとえば図1に示すように目違い矯正作業を行う前、第2の電磁石M2は、第1の電磁石M1と上下方向に同一となる高さ位置に支持されている。
上記第2の上下調整機構T2については、目違い矯正作業を行う際、第2の電磁石M2の高さ位置を上下方向に調整すべく使用者によって適当に動かされる。たとえば図2に示すように、第2の電磁石M2をフランジ部10に対してより下方に移動させるには、上ロックナット3’をボルト軸2’に対して上方へと抜ける方向(図2では反時計回りの方向)に緩める。このとき、上ロックナット3’は、フランジ部10に接しながら上下方向に変位することなく回転するので、相対的にボルト軸2’が下方に移動させられ、それに伴い下ロックナット4’がフランジ部10に対して離れる。これにより、第2の電磁石M2は、ボルト軸2’と一体になって下降させられ、その吸着面M2aが磁力によって吸着するまで鋼板B2に近づけられる。
その後、再び第1の電磁石M1と同じ高さ位置まで第2の電磁石M2を上昇させるには、図3に示すように上ロックナット3’をボルト軸2’に対して下方へと変位する方向(図3では時計回りの方向)に締め付ける。すると、上ロックナット3’がフランジ部10に接しながら回転するので、相対的にボルト軸2’が上方に移動させられ、やがて下ロックナット4’がフランジ部10に接した状態になる。これにより、第2の電磁石M2は、第1の電磁石M1と同じ高さ位置まで引き上げられる。このとき、第1および第2の電磁石M1,M2の吸着面M1a,M2aは、互いに上下方向に揃った同じ高さ位置にある。そのため、その吸着面M2aに厚み寸法小の鋼板B2が吸着させられていると、鋼板B2の継ぎ目J付近が第2の電磁石M2に吸着した状態のまま鋼板B1と上下方向に揃うように浮上する。その結果、継ぎ目J付近となる2つの鋼板B1,B2の上面が面一状となり、目違い量mが概ね0となることで目違いが矯正される。
次に、目違い矯正装置A1の使用方法について説明する。
まず、図1に示すように、作業定盤C上には、厚み寸法大の鋼板B1と厚み寸法小の鋼板B2が継ぎ目Jを形成するように作業定盤C上に置かれる。
次に、目違い矯正装置A1は、鋼板B1,B2の上方において支持体1が継ぎ目Jを跨ぐように配置される。このとき、第1および第2の電磁石M1,M2は、ともに通電オフとして磁力が発生させられず、第1の電磁石M1の吸着面M1aのみが厚み寸法大の鋼板B1に接した状態とされる。
その後、第1の電磁石M1について通電オンとし、この第1の電磁石M1に磁力を発生させる。これにより、第1の電磁石M1の吸着面M1aは、鋼板B1に吸着した状態で固定される。このとき、吸着面M1aと鋼板B1との間に生じる吸着力が相当大きく、鋼板B1に対する吸着面M1aの接触面積も比較的大きいため、把持部11から手を離しても、第2の電磁石M2は、鋼板B2に接することなく支持体1および第2の上下調整機構T2を介して片持ち梁状に支持される。
次に、図2に示すように、第2の電磁石M2は、第2の上下調整機構T2を下向きに動かすことにより、鋼板B2に対して電磁石の吸着力が及ぶ位置まで引き下げられる。そうした後、第2の電磁石M2について通電オンとする。すると、第2の電磁石M2に磁力が発生し、この第2の電磁石M2の吸着面M2aが鋼板B2に吸着した状態となる。
その後、第2の電磁石M2の吸着面M2aに鋼板B2を吸着させた状態のまま、第2の上下調整機構T2が上向きに動かされる。これにより、第2の電磁石M2は、第1の電磁石M1と同じ高さ位置まで移動させられ、吸着面M2aが吸着面M1aと揃うようになる。すなわち、厚み寸法小の鋼板B2の継ぎ目J付近が作業定盤C上に浮いた状態となり、この鋼板B2の上面が厚み寸法大の鋼板B1の上面と面一状に揃った状態になる。以上のようにして継ぎ目Jの所定箇所における目違い矯正作業が終わる。
上記のようにして目違い矯正作業が終わると、第1および第2の電磁石M1,M2を鋼板B1,B2に吸着させた状態のまま、その吸着付近における継ぎ目Jの所定箇所が仮溶接によって接合される。
その後、第1および第2の電磁石M1,M2を通電オフとすると、吸着面M1a,M2aが鋼板B1,B2に対して非吸着状態となり、目違い矯正装置A1は、鋼板B1,B2に吸着固定された状態から持ち運び可能になる。そして、目違い矯正装置A1は、仮溶接によって接合された箇所から継ぎ目Jに沿って所定距離だけ離れた箇所へと移動させられ、再び上記と同様の手順で取り扱われる。このようにして目違い矯正装置A1を繰り返し用いることにより、目違い矯正作業や仮溶接作業は、継ぎ目Jの所定箇所ごとに迅速に行われる。
したがって、本実施形態の目違い矯正装置A1によれば、目違い矯正作業や仮溶接作業を行う際には、支持体1と一体になった2つの電磁石M1,M2について通電オンオフや上下調整するだけでよいので、そのような作業を繰り返し行うにしても、持ち運びが容易で簡単に取り扱うことができる。つまり、上記目違い矯正装置A1によれば、従来のような複数のクサビを用いる手法に比べて効率よく作業を進めることができ、目違いを矯正する際の作業性を格段に向上させることができる。
なお、本実施形態の目違い矯正装置A1は、第1および第2の電磁石M1,M2の両方ともに上下調整機構T1,T2を介して支持体1に支持されているため、第1の電磁石M1を厚み寸法小の鋼板B2に吸着させる一方、第2の電磁石M2を厚み寸法大の鋼板B1に吸着させるように配置しても、上記と同様にして目違い矯正作業を行うことができる。
図4〜14は、本発明に係る目違い矯正装置の他の実施形態を示している。なお、先述した実施形態によるものと同一または類似の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4〜6に示す第2実施形態の目違い矯正装置A2は、第2の電磁石M2を電動機構によって上下移動させるように構成したものである。この目違い矯正装置A2は、第1の電磁石M1、第2の電磁石M2、第1支持体5、第2支持体6、支持具T、上下移動機構T3、制御部8、および位置検出センサ9を備えている。第1の電磁石M1は、支持具Tを介して第1支持体5に支持されており、第2の電磁石M2も、同様に支持具Tを介して第2支持体6に支持されている。これらの支持具Tは、先述の第1実施形態による上下調整機構T1,T2と同様のものであるが、専ら電磁石M1,M2を確実に支持するために用いられている。第2支持体6は、上下移動機構T3を介して第1支持体5に支持されている。第2支持体6の下方には、第2の電磁石M2の吸着面M2aと上下方向に揃うように位置検出センサ9が支持されている。上下移動機構T3は、モータ32によって駆動される電動機構である。制御部8は、第1および第2の電磁石M1,M2、モータ32、ならびに位置検出センサ9と電気的に接続されている。
第1支持体5は、継ぎ目Jの近傍となる鋼板B1の上方に配置される。この第1支持体5にも、フランジ部50と手持ち用の把持部51が設けられている。フランジ部50には、支持具Tを介して第1の電磁石M1が支持されている。継ぎ目Jの上方付近となる第1支持体5の側部52には、上下移動機構T3に含まれる送りネジ軸30やモータ32が設けられている。
第2支持体6は、継ぎ目Jの近傍となる鋼板B2の上方に配置される。この第2支持体6にも、フランジ部60が設けられている。フランジ部60には、支持具Tを介して第2の電磁石M2が支持されているとともに、この電磁石M2の吸着面M2aと揃うように位置検出センサ9が支持されている。継ぎ目Jの上方付近となる第2支持体6の側部61には、ナットブロック31が一体的に設けられる。このナットブロック31は、送りネジ軸30に螺合させられている。
上下移動機構T3は、送りネジ軸30およびナットブロック31によって構成される。送りネジ軸30は、第1支持体5の側部52において上下方向に延びた姿勢で保持されており、モータ32によって鉛直軸周りに回転させられる。ナットブロック31は、送りネジ軸30に螺合しており、この送りネジ軸30の回転方向に応じて上下移動させられる。このような上下移動機構T3により、ナットブロック31と一体になった第2支持体6は、第1支持体5に対して相対的に上下移動させられる。
制御部8は、たとえばプログラマブルコントローラからなる。この制御部8には、たとえば使用者のキー操作によって2つの鋼板B1,B2の厚み寸法や目違い量mをプリセット情報として設定することができるほか、位置検出センサ9から第2の電磁石M2の吸着面M2aが鋼板B2に吸着した状態を示すセンサ信号が入力される。このような制御部8は、上記センサ信号とプリセット情報とに基づいてモータ32を制御することにより、上下移動機構T3における送りネジ軸30の回転方向および回転量を制御し、ナットブロック31の上下移動を制御する。また、制御部8には、第1および第2の電磁石M1,M2の通電オンオフを手動あるいは自動で行うための機能が備えられている。
位置検出センサ9は、たとえば防塵性に優れたリミットスイッチからなる。この位置検出センサ9のセンサ面に鋼板B2の表面が触れると、第2の電磁石M2の吸着面M2aが鋼板B2に対して吸着可能な状態になる。このとき、位置検出センサ9からは、制御部8に対してセンサ信号が出力される。
たとえば図4に示すように目違い矯正作業を行う前、第2の電磁石M2は、第1の電磁石M1と上下方向に同一の高さ位置に支持された状態とされる。このような支持状態は、たとえば作業定盤Cの上面に対し、第1および第2の電磁石M1,M2の吸着面M1a,M2aをともに接触させた状態とすることで容易に実現される。
図4の状態から図5に例示するように送りネジ軸30が反時計回りの方向に回転すると、ナットブロック31と一体になって第2支持体6が下向きに移動させられ、やがて位置検出センサ9のセンサ面が鋼板B2の表面に接触する。このとき、第2の電磁石M2の吸着面M2aは、鋼板B2の表面に対して電磁石の吸着力が及ぶ位置をとる。
再び第1の電磁石M1と同じ高さ位置まで第2の電磁石M2を移動させるには、図6に示すように送りネジ軸30が上記とは逆の時計回りの方向に回転させられる。すると、ナットブロック31と一体になって第2支持体6が上向きに移動させられる。このとき、ナットブロック31は、下向きに移動した際と同じ距離だけ上向きに移動すればよいので、制御部8は、それに応じた送りネジ軸30の回転角となるようにモータ32を制御する。このようにして第2の電磁石M2が第1の電磁石M1と同じ高さ位置まで引き上げられ、これらの吸着面M1a,M2aに鋼板B1,B2が吸着させられている場合には、2つの鋼板B1,B2の上面が面一状となり、継ぎ目Jにおける目違い量mが概ね0となって目違いが矯正される。
次に、目違い矯正装置A2の使用方法について説明する。
まず、図4に示すように、目違い矯正装置A2は、継ぎ目Jの所定箇所において第1の電磁石M1が鋼板B1の上面に接した状態で、第2の電磁石M2が鋼板B2の上面に対して浮いた状態となるように配置される。このとき、継ぎ目Jは、第1および第2の電磁石M1,M2の間に位置し、第1および第2の電磁石M1,M2は、通電オフによって磁力が発生しておらず、これらの吸着面M1a,M2aが同じ高さ位置にある。
その後、第1の電磁石M1について通電オンとし、この第1の電磁石M1に磁力を発生させる。これにより、第1の電磁石M1の吸着面M1aは、鋼板B1に吸着した状態で固定される。このとき、吸着面M1aと鋼板B1との間に生じる吸着力が相当大きく、鋼板B1に対する吸着面M1aの接触面積も比較的大きいため、把持部51から手を離しても、第2の電磁石M2は、鋼板B2に接することなく第2支持体6および上下移動機構T3を介して片持ち梁状に支持される。
次に、図5に示すように、第2の電磁石M2は、上下移動機構T3によって下向きに移動させられる。この第2の電磁石M2が下向きに移動し始めた後、位置検出センサ9のセンサ面に鋼板B2の表面が接触すると、この位置検出センサ9からのセンサ信号が制御部8に入力され、それに応じて上下移動機構T3の動作が自動停止させられる。これにより、第2の電磁石M2は、鋼板B2に電磁石の吸着力が及ぶ位置まで引き下げられる。その後、第2の電磁石M2は、制御部8によって自動的に通電オンとされる。すると、第2の電磁石M2に磁力が発生し、この第2の電磁石M2の吸着面M2aが鋼板B2に吸着した状態となる。
その後、第2の電磁石M2の吸着面M2aに鋼板B2を吸着させた状態のまま、この第2の電磁石M2が上下移動機構T3によって上向きに移動させられる。このとき、上下移動機構T3は、第2の電磁石M2を下向きに移動させた分と同じ移動距離となるように動作させられるため、第2の電磁石M2の吸着面M2aが第1の電磁石M1の吸着面M1aと同じ高さ位置に並んだ状態で静止する。すなわち、厚み寸法小の鋼板B2の継ぎ目J付近が作業定盤C上に浮いた状態となり、この鋼板B2の上面が厚み寸法大の鋼板B1の上面に対して面一状になる。以上のようにして継ぎ目Jの所定箇所における目違い矯正作業が終わる。
上記のようにして目違い矯正作業が終わると、第1および第2の電磁石M1,M2を鋼板B1,B2に吸着させた状態のまま、その吸着付近における継ぎ目Jの所定箇所が仮溶接によって接合される。
その後、第1および第2の電磁石M1,M2を通電オフとし、吸着面M1a,M2aを鋼板B1,B2に対して非吸着状態とした後、目違い矯正装置A2は、鋼板B1,B2に吸着固定された状態から持ち運び可能になる。そして、目違い矯正装置A2は、仮溶接によって接合された箇所から継ぎ目Jに沿って所定距離だけ離れた箇所へと移動させられ、再び上記と同様の手順で取り扱われる。このようにして目違い矯正装置A2を繰り返し用いることにより、目違い矯正作業や仮溶接作業は、継ぎ目Jの所定箇所ごとに迅速に行われる。
したがって、本実施形態の目違い矯正装置A2によれば、2つの電磁石M1,M2についての通電オンオフや上下移動が半自動的に行われるので、目違い矯正作業をより単純で簡単なものとすることができ、その作業性をより一層向上させることができる。
図7〜12に示す第3実施形態の目違い矯正装置A3は、基本的に先述した第2実施形態によるものと同様の構成要素を備え、これらの構成要素を走行機構としての台車Dに搭載したものである。その他の構成要素として、目違い矯正装置A3は、台車DのフレームD1に対して第1支持体5を上下移動可能に保持する引き上げ機構T4や、継ぎ目Jに沿って台車Dを走行させるための倣い機構Fを備えている。
台車Dは、継ぎ目Jに跨った状態でその継ぎ目Jの長手方向に沿って走行可能な4輪の手押し車である。台車DのフレームD1の四隅下部には、サスペンションSを介して車輪Wが支持されている。フレームD1の上部には、ハンドルHが設けられている。ハンドルHには、使用者が操作するための入力キーや操作スイッチとともに制御部8が設けられている。厚み寸法大の鋼板B1上に配置されるフレームD1の片側には、引き上げ機構T4を介して第1の支持体5が支持されている。引き上げ機構T4は、モータ42によって駆動される電動機構である。この引き上げ機構T4が設けられたフレームD1の片側には、引き上げ機構T4に含まれる送りネジ軸40、ナットブロック41、およびモータ42が設けられている。このような台車Dを段差がある2つの鋼板B1,B2上に継ぎ目Jを跨ぐように置いた場合、継ぎ目Jの両側のサスペンションSに段差の分だけ伸縮差が生じるため、停止時や走行時における台車Dの姿勢が安定させられ、全体として台車Dが傾くことはない。
第1支持体5は、引き上げ機構T4を介して台車DのフレームD1に支持されている。第1支持体5の側部53には、ナットブロック41が一体的に設けられている。このナットブロック41は、送りネジ軸40に螺合させられている。第1支持体5のフランジ部50には、支持具Tを介して第1の電磁石M1が支持されているとともに、この電磁石M1の吸着面M1aと揃うように位置検出センサ9’が支持されており、さらには継ぎ目Jに沿うように倣い機構Fが設けられている。倣い機構Fは、継ぎ目Jの長手方向に沿って台車Dを真っ直ぐ走行させるためのものであり、台車Dの走行方向前後の2箇所に設けられている。このような倣い機構Fには、継ぎ目Jに追従して回転するガイドローラ70、このガイドローラ70を下端に支持する揺動アーム71、および揺動アーム71の振れ角に応じてガイドローラ70の倣い状態を確認する倣い確認センサ(図示略)が含まれる。たとえば揺動アーム71の振れ角が許容範囲外になると、その旨を示す信号が倣い確認センサから制御部8に入力され、制御部8は、ガイドローラ70が継ぎ目Jから外れている旨を音や光によって使用者に報知する。制御部8には、第1および第2の電磁石M1,M2、モータ32,42、追従機構F、位置検出センサ9,9’、ならびに倣い確認センサが電気的に接続されている。
引き上げ機構T4は、送りネジ軸40、ナットブロック41、およびモータ42によって構成される。送りネジ軸40は、台車DのフレームD1に対して上下方向に延びた姿勢で保持されており、モータ42によって鉛直軸周りに回転させられる。ナットブロック41は、送りネジ軸40に螺合しており、この送りネジ軸40の回転方向に応じて上下移動させられる。このような引き上げ機構T4により、ナットブロック41と一体になった第1支持体5は、台車DのフレームD1に対して相対的に上下移動させられる。
次に、目違い矯正装置A3の使用方法について説明する。
まず、図9に示すように、目違い矯正装置A3は、引き上げ機構T4によって第1の電磁石M1を鋼板B1上に浮上させた状態とし、かつ、第2の電磁石M2も鋼板B2上に浮上させた状態にある。このとき、第1および第2の電磁石M1,M2は、通電オフによって磁力が発生しておらず、これらの吸着面M1a,M2aが同じ高さ位置にある。これにより、台車Dは、継ぎ目Jの長手方向に自由に走行可能とされ、この台車Dを移動させることで継ぎ目Jの所望とする箇所に目違い矯正装置A3を配置することができる。台車Dを移動させる際には、倣い機構Fによって継ぎ目Jから大きく外れないように台車Dを押すようにして走行させることができる。
継ぎ目Jの所望とする箇所に目違い矯正装置A3を配置すると、図10に示すように、第1の電磁石M1は、使用者の操作に応じて引き上げ機構T4により下向きに移動させられる。この第1の電磁石M1が下向きに移動し始めた後、位置検出センサ9’のセンサ面に鋼板B1の上面が接触すると、この位置検出センサ9’からのセンサ信号が制御部8に入力され、それに応じて引き上げ機構T4の動作が自動停止させられる。これにより、第1の電磁石M1は、鋼板B1に接した状態になる。このとき、第2の電磁石M2も引き下げられるが、この第2の電磁石M2は、厚み寸法小の鋼板B2を磁力によって吸着し得るほどの高さ位置になく、鋼板B2との間に目違い量mに相当する間隔をあけた状態になる。
その後、第1の電磁石M1は、制御部8によって自動的に通電オンとされる。すると、第1の電磁石M1に磁力が発生し、この第1の電磁石M1の吸着面M1aが鋼板B1に吸着した状態で固定される。このとき、吸着面M1aと鋼板B1との間に生じる吸着力が相当大きく、鋼板B1に対する吸着面M1aの接触面積も比較的大きいため、台車Dや第2支持体6は、第1の電磁石M1によって専ら支えられた状態になる。すなわち、台車Dの車輪Wには、ほとんど荷重がかからないので、第2の電磁石M2は、鋼板B2に接することなく第2支持体6および上下移動機構T3を介して片持ち梁状に支持された状態になる。
次に、図11に示すように、第2の電磁石M2は、上下移動機構T3によって下向きに移動させられる。この第2の電磁石M2が下向きに移動し始めた後、位置検出センサ9のセンサ面に鋼板B2の表面が接触すると、この位置検出センサ9からのセンサ信号が制御部8に入力され、それに応じて上下移動機構T3の動作が停止させられる。これにより、第2の電磁石M2は、鋼板B2に電磁石の吸着力が及ぶ位置まで引き下げられる。その後、第2の電磁石M2は、制御部8によって自動的に通電オンとされる。すると、第2の電磁石M2に磁力が発生し、この第2の電磁石M2の吸着面M2aが鋼板B2に吸着した状態となる。
その後、図12に示すように、第2の電磁石M2の吸着面M2aに鋼板B2を吸着させた状態のまま、この第2の電磁石M2が上下移動機構T3によって上向きに移動させられる。このとき、上下移動機構T3は、第2の電磁石M2を下向きに移動させた分と同じ移動距離となるように動作させられるため、第2の電磁石M2の吸着面M2aが第1の電磁石M1の吸着面M1aと同じ高さ位置に並んだ状態で静止する。すなわち、厚み寸法小の鋼板B2の継ぎ目J付近が台車Dの片側の車輪Wもろとも作業定盤C上に浮いた状態となり、この鋼板B2の上面が厚み寸法大の鋼板B1の上面に対して面一状になる。以上のようにして継ぎ目Jの所定箇所における目違い矯正作業が終わる。
上記のようにして目違い矯正作業が終わると、第1および第2の電磁石M1,M2を鋼板B1,B2に吸着させた状態のまま、その吸着付近における継ぎ目Jの所定箇所が仮溶接によって接合される。
その後、第1および第2の電磁石M1,M2を通電オフとし、吸着面M1a,M2aを鋼板B1,B2に対して非吸着状態とした後、使用者は、再び引き上げ機構T4を動作ささせることで第1および第2の電磁石M1,M2を鋼板B1,B2上に浮上させることができる(図9参照)。これにより、台車Dは、再び継ぎ目Jの長手方向に自由に走行可能となり、使用者は、台車Dを次の箇所へと容易に移動させることができる。このようにして目違い矯正装置A3を繰り返し移動させながら用いることにより、目違い矯正作業や仮溶接作業を継ぎ目Jの所定箇所ごとに迅速に行うことができる。
したがって、本実施形態の目違い矯正装置A3によれば、電磁石M1,M2の通電オンオフや上下移動を半自動的に行うことができるほか、継ぎ目Jの長手方向に沿った移動も比較的スムーズに行うことができるので、目違い矯正作業や仮溶接作業を効率よく行うことができる。
なお、上記第3実施形態に係る目違い矯正装置A3の変形例としては、台車の車輪を駆動するための駆動モータや車輪の回転数に基づいて移動距離を計測する距離計を備えたものとしてもよい。このような構成によれば、台車を自走式で走行させながら所定の距離を移動するごとに目違い矯正作業を自動的に行うことができる。
図13に示す第4実施形態の目違い矯正装置A4は、基本的に先述した第3実施形態によるものと同様の構成要素を備えたものであり、これに加えて溶接手段を台車Dに搭載したものである。
溶接手段は、ワイヤ送給機100、溶接ワイヤ110、溶接トーチ120、トーチ移動機構130、および溶接用電源140を備えている。このような溶接手段によれば、ワイヤ送給機100から溶接トーチ120へと溶接ワイヤ110が自動的に供給され、トーチ移動機構130によって溶接トーチ120が前後左右上下に動かされることにより、所定箇所に対する仮溶接作業が自動的に行われる。したがって、溶接手段を備えた目違い矯正装置A4によれば、目違い矯正作業だけでなく仮溶接作業までも自動化によってより効率よく行うことができる。
図14に示す第5実施形態の目違い矯正装置A5は、先述した第3実施形態によるものと類似した構成のものであり、異なる点として次のように構成されている。
すなわち、第1支持体5は、第1の引き上げ機構T4を介して台車DのフレームD1の片側に支持されている一方、第2支持体6は、第1支持体5とは独立して上下移動可能となるように、第2の引き上げ機構T4’を介して台車DのフレームD1の他側に支持されている。これらの引き上げ機構T4,T4’は、先述した第3実施形態によるものと同様の構成である。
このような目違い矯正装置A5では、第2の電磁石M2が第1の電磁石M1とは独立して上下方向に移動可能であり、この第2の電磁石M2を上下移動させる際に第2の引き上げ機構T4’が動作させられる以外は、先述した第3の実施形態による場合と同様の手順で動作させられる。
したがって、本実施形態の目違い矯正装置A5によっても、目違い矯正作業や仮溶接作業を効率よく行うことができる。しかも、上記目違い矯正装置A5では、第1および第2の電磁石M1,M2を互いに独立して上下移動させることができ、継ぎ目Jに対して第1および第2の電磁石M1,M2をどちらの側に配置しても同様の動作になる。そのため、継ぎ目Jに対する第1および第2の電磁石M1,M2の配置パターンを考慮する必要はなく、台車Dの向きなどについても特段の注意を払うことなく台車Dを取り扱うことができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態で示した構成は、あくまでも一例にすぎず、仕様に応じて適宜設計変更することが可能である。
たとえば、第5実施形態の目違い矯正装置には、第4実施形態によるものと同様の溶接手段を備えるようにしてもよい。
A1〜A5 目違い矯正装置
B1 厚み寸法大の鋼板
B2 厚み寸法小の鋼板
J 継ぎ目
M1 第1の電磁石
M1a 吸着面
M2 第2の電磁石
M2a 吸着面
T1 第1の上下調整機構
T2 第2の上下調整機構
T3 上下移動機構
30 送りネジ軸
31 ナットブロック
32 モータ
T4 (第1の)引き上げ機構
T4’ 第2の引き上げ機構
40 送りネジ軸
41 ナットブロック
42 モータ
D 台車(走行機構)
1 支持体
10A,10B 軸孔
2,2’ ボルト軸
3 上ロックナット(ダブルロックナット)
4 下ロックナット(ダブルロックナット)
5 第1支持体
6 第2支持体
8 制御部(制御手段)
9,9’ 位置検出センサ(検出手段)
100 ワイヤ送給機(溶接手段)
110 溶接ワイヤ(溶接手段)
120 溶接トーチ(溶接手段)
130 トーチ移動機構(溶接手段)
140 溶接用電源(溶接手段)

Claims (10)

  1. 厚み寸法が大小異なる2つの鋼板を水平に置いた状態で継ぎ合わせる際、これら2つの鋼板の継ぎ目における目違いを矯正する目違い矯正装置であって、
    上記継ぎ目の上方に配置される支持体と、
    上記支持体の下方に支持され、上記鋼板のそれぞれに磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する2つの電磁石と、
    上記2つの電磁石のうち少なくともいずれか一方の電磁石を上記支持体に対して上下調整可能に支持することにより、他方の電磁石の吸着面が上記厚み寸法大の鋼板に吸着させられた状態において、上記一方の電磁石の吸着面を上記厚み寸法小の鋼板に吸着する位置からその鋼板に吸着させた状態のまま上記他方の電磁石の吸着面と揃う位置まで移動させ得る上下調整機構と、
    を備えていることを特徴とする、目違い矯正装置。
  2. 上記2つの電磁石は、それぞれ上記上下調整機構を介して上記支持体に支持されている、請求項1に記載の目違い矯正装置。
  3. 上記支持体の適部には、上下方向に貫通する軸孔が設けられており、上記上下調整機構には、上記電磁石を下端に設けた状態で上記軸孔に通されるボルト軸と、このボルト軸に対して上記軸孔の両側から螺結されるダブルロックナットとが含まれる、請求項1または2に記載の目違い矯正装置。
  4. 厚み寸法が大小異なる2つの鋼板を水平に置いた状態で継ぎ合わせる際、これら2つの鋼板の継ぎ目における目違いを矯正する目違い矯正装置であって、
    上記厚み寸法大の鋼板の上方に配置される第1支持体と、
    上記第1支持体の下方に支持され、上記厚み寸法大の鋼板に磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する第1の電磁石と、
    上記継ぎ目を跨ぐように上記第1支持体に支持され、上記厚み寸法小の鋼板の上方に配置される第2支持体と、
    上記第2支持体の下方に支持され、上記厚み寸法小の鋼板に磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する第2の電磁石と、
    上記第2支持体を上記第1支持体に対して上下移動可能に支持することにより、上記第1の電磁石の吸着面が上記厚み寸法大の鋼板に吸着させられた状態において、上記第2の電磁石の吸着面を上記厚み寸法小の鋼板に吸着する位置からその鋼板に吸着させた状態のまま上記第1の電磁石の吸着面と揃う位置まで移動させ得る上下移動機構と、
    を備えていることを特徴とする、目違い矯正装置。
  5. 上記第2支持体の適部には、ナットブロックが設けられており、上記上下移動機構には、上下方向に延びた姿勢で上記ナットブロックに螺合する送りネジ軸と、この送りネジ軸を回転させるモータと、このモータを制御する制御手段とが含まれる、請求項4に記載の目違い矯正装置。
  6. 上記第2支持体の下方には、上記第2の電磁石の吸着面が上記厚み寸法小の鋼板に対して吸着可能となる位置を検出するための検出手段が設けられており、上記制御手段は、上記検出手段からの信号と所定のプリセット情報とに基づいて上記モータを制御する、請求項5に記載の目違い矯正装置。
  7. 上記第1の電磁石および第2の電磁石を上記2つの鋼板上に引き上げた状態で上記継ぎ目に沿って走行可能な走行機構と、この走行機構に対して上記第1支持体を上下移動可能に保持する引き上げ機構とを備えている、請求項4ないし6のいずれかに記載の目違い矯正装置。
  8. 厚み寸法が大小異なる2つの鋼板を水平に置いた状態で継ぎ合わせる際、これら2つの鋼板の継ぎ目における目違いを矯正する目違い矯正装置であって、
    上記厚み寸法大の鋼板の上方に配置される第1支持体と、
    上記第1支持体の下方に支持され、上記厚み寸法大の鋼板に磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する第1の電磁石と、
    上記厚み寸法小の鋼板の上方に配置される第2支持体と、
    上記第2支持体の下方に支持され、上記厚み寸法小の鋼板に磁力の作用によって吸着可能な吸着面を有する第2の電磁石と、
    上記第1および第2の電磁石を上記2つの鋼板上に引き上げた状態で上記継ぎ目に沿って走行可能な走行機構と、
    上記第1支持体を上記走行機構に対して上下移動可能に保持する第1の引き上げ機構と、
    上記第2支持体を上記走行機構に対して上下移動可能に保持することにより、上記第1の電磁石の吸着面が上記厚み寸法大の鋼板に吸着させられた状態において、上記第2の電磁石の吸着面を上記厚み寸法小の鋼板に吸着する位置からその鋼板に吸着させた状態のまま上記第1の電磁石の吸着面と揃う位置まで移動させ得る第2の引き上げ機構と、
    を備えていることを特徴とする、目違い矯正装置。
  9. 上記第1支持体および第2支持体の適部には、ナットブロックが設けられており、上記第1および第2の引き上げ機構のそれぞれには、上下方向に延びた姿勢で上記ナットブロックに螺合する送りネジ軸と、この送りネジ軸を回転させるモータとが含まれる、請求項8に記載の目違い矯正装置。
  10. 上記走行機構には、上記継ぎ目の適所を溶接するための溶接手段が搭載されている、請求項7ないし9のいずれかに記載の目違い矯正装置。
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