JP2010269093A - 電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム - Google Patents
電子機器、遊技機、主制御基板、周辺基板、認証方法および認証プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】主制御基板310は、決定部313によって決定された分割数に応じて、選択部314により複数種類のコードの中から認証値として利用するコードを選択する。さらに送信部315は、選択されたコードからなる認証値を分割数で分割した状態で周辺部へ送信する。周辺基板320は、受信部321によって受信した認証値について、特定部322によって、分割状態から分割数を特定し、さらに、複数のコードのうち、どのコードを受信した場合の認証処理をおこなえばよいかを特定する。そして、認証部323による認証時には、2種類の認証値の双方の認証が成立した場合にのみ、主制御基板310から送信された制御コマンドが正しいものと判断する。
【選択図】図3
Description
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電子機器の機能を有したぱちんこ遊技機と、このぱちんこ遊技機に搭載されている複数の基板間(主制御基板および周辺基板)の制御信号に含まれる制御コマンドを認証する認証方法および認証プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のぱちんこ遊技機の遊技盤の一例を示す正面図である。遊技盤101の下部位置に配置された発射部(図2参照)の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。遊技領域103には、図示を省略する複数の釘が設けられ、遊技球を各種の方向に向けて落下させるとともに、落下途中の位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や、入賞口が配設されている。
図3は、主制御基板(主制御部)および周辺基板(演出制御部、賞球制御部)の機能的構成を示すブロック図である。まず、主制御部201としての機能を有する主制御基板310の機能的構成について説明する。図3に示すように、主制御基板310は、周辺基板320を動作させるための制御コマンドを送信する機能部であり、制御コマンド出力部311、認証値生成部312、決定部313、選択部314、送信部315によって構成される。
認証データは、主制御基板310を認証者が正規の主制御基板であると認証するための情報である。具体的には、たとえば、主制御部201(図2参照)に格納されたプログラムデータのすべて、もしくは一部から誤り検査値を生成し、この誤り検査値に所定の演算を施した値を認証コードとして利用する。なお、誤り検査値とは、プログラムデータのすべて、もしくは一部からハッシュ関数による演算やパリティチェック、巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)、チェックサムなどの誤り検出演算をおこなって得られた値である。
動作コードは、主制御基板310による制御コマンドの送信が継続して実行されていることを確認するための情報である。具体的には、たとえば、プログラム機能の処理番号、認証コードなどの認証値生成処理の実行回数、所定の法則で変動する値などによって構成された検査値である。周辺基板320では、この動作コードを参照することにより、主制御基板310の動作(ここでは、制御コマンドの送信)順序が連続しておこなわれているか否かを判断することができる。
相対時間コードは、フリーランに動作している計時機器から取得された計時情報から生成される。したがって、相対時間コードは、主制御基板310による制御コマンドの送信が継続して実行されていることを確認するための情報である。具体的には、たとえば、計時情報からある基準値を設定し、この基準値からの差分値や、累積値などによってあらわされる。なお、相対時間コードは、計時情報に基づいて設定した情報をそのまま含んでもよいし、これらの情報に所定の演算を施して暗号化した値を含んでもよい。
つぎに、同期コードについて詳しく説明する。同期コードは、主制御基板310による制御コマンドの送信が継続して実行されていることを確認するための情報である。上述したように、同期コードは、主制御基板310の制御コマンドの生成に伴って、連続した出力タイミングで出力されたパケット情報が含まれている。この連続したタイミングで出力されたパケット情報は、所定の間隔の相関関係を有している。したがって、後述する認証部323では、この複数のパケット情報同士の相関関係を求めることによって主制御基板310の動作の継続性を認証する。なお、同期コードは、パケット情報として取得した値をそのまま利用してもよいし、これらの値に所定の演算を施して暗号化した値を利用してもよい。
分割数3:相対時間コード、動作コード
分割数4:同期コード、認証コード
(分割数5以上の場合も同様にあらかじめ設定しておく)
上記構成によるぱちんこ遊技機の基本動作の一例を説明する。主制御部201は、各入賞口に対する遊技球の入賞状況を制御コマンドとして賞球制御部203に出力する。賞球制御部203は、主制御部201から出力された制御コマンドに応じて、入賞状況に対応した賞球数の払い出しをおこなう。
つぎに、各制御部がおこなう各種処理の詳細について説明する。はじめに、主制御部201による演出制御部202の制御処理について説明する。図4および図5は、主制御部による演出制御部の制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、図4〜図9においては、演出制御部202の制御処理の手順を明確にするため、補正データ、認証データおよび付随データについては考慮しないものとする。すなわち、図4〜図9の説明において、「コマンドを送信する」とは、「当該コマンドを示すデータ(制御コマンドデータ)を含む制御信号を送信する」との意味であり、たとえば補正データや認証データや付随データ(図10参照)の有無は考慮しないものとする。
図10は、主制御部が出力する制御信号のデータフォーマットを模式的に示す説明図である。図10には、主制御部201が出力する通常の制御信号1010および認証データ付制御信号1020が示されている。
図11は、主制御部における認証データ(検査値)の生成方法を模式的に示す説明図である。認証データ1003は、主制御基板310の認証値生成部312によって生成された4種類のコードのうちの2種類のコードによって構成される。すなわち、選択部314によっていずれのコードが選択されるかによって、認証データ1003の情報は大きく違うものとなる。ここでは、具体例として図11に提示した2種類の選択例について以下に説明する。
選択例1では、分割数として決定された値を特定値Xで除算した際の余り値に基づいて、2種類のコードを選択する。たとえば、特定値X=4、分割数=7であれば、余り値=3となり、図11の選択例1では、認証コードと同期コードとを選択する。
選択例2では、前回決定された分割数と今回決定された分割数の減算した際の絶対値に基づいて、2種類のコードを選択する。たとえば、前回の分割数=3、今回の分割数=4であれば、絶対値|−1|=1となり図11の選択例2では、同期コードと相対時間コードとを選択する。
つづいて、主制御部201と周辺部との間でおこなう制御信号の送受信処理について説明する。図12は、主制御部による制御信号の送信処理の手順を示すフローチャートである。主制御部201は、通常の制御信号の送信をおこないながら(ステップS1201)、認証データ(たとえば、図10の認証データ1003)の送信タイミングになるまで待機する(ステップS1202:No)。認証データの送信タイミングになると(ステップS1202:Yes)、認証データとして利用する各コード(認証コード、動作コード、相対時間コード、同期コード)を生成する(ステップS1203)。その後、主制御部201はプログラムデータの分割数を決定する(ステップS1204)。分割数の決定方法は任意である。また、分割数は認証データの送信タイミングとなる前に決定されていてもよい。
つづいて、図11および図12に示す処理のうち、検査値生成方法の切り替え処理の具体例について説明する。図14は、制御部間のデータの流れの一例を示すシーケンス図である。図14においては、分割数に応じたコードの選択例として、図11に示した選択例1(ここでは、X=3とする)によって利用するコードを選択するものとして以下説明をおこなう。
311 制御コマンド出力部
312 認証値生成部
313 決定部
314 選択部
315 送信部
320 周辺基板
321 受信部
322 特定部
323 認証部
Claims (12)
- 主制御部と、前記主制御部によって送信された制御コマンドに基づいて所定の処理をおこなう周辺部と、を備える電子機器であって、
前記主制御部は、
当該主制御部自身を認証するための認証コードと、当該主制御部の動作順序を認証するための動作コードと、指定されたタイミングでフリーランに動く計時機器から取得した計時時間を含んだ相対時間コードと、前記制御コマンド送信時の当該主制御部の動作検査値として出力されたパケット情報を含んだ同期コードとをそれぞれ認証値として生成する認証値生成手段と、
前記認証値生成手段によって生成された認証値を分割する数(以下、「分割数」という)を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された分割数に応じて、認証値生成手段によって生成された認証値の中の2種類の認証値を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された2種類の認証値を前記分割数に分割して前記周辺部に送信する送信手段と、を備え、
前記周辺部は、
前記分割数分の前記認証値を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した認証値から特定された分割数に応じて、当該受信した2種類の認証値を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された2種類の認証値の双方が認証された場合に、前記主制御部が正しい制御コマンドを出力していると認証する認証手段と、を備え、
前記認証手段は、
前記特定手段によって認証値として認証コードが特定された場合、当該認証コードを用いて前記主制御部を認証し、認証値として動作コード、相対時間コードもしくは同期コードが特定された場合、前記制御コマンド送信時の前記主制御部の動作順序を認証することを特徴とする電子機器。 - 前記送信手段は、前記制御コマンドに前記認証値を付加して前記周辺部に送信することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記認証値生成手段は、前記制御コマンドの少なくとも一部を用いて認証値を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
- 前記認証値生成手段は、前記認証値を所定の暗号化方法で暗号化し、
前記認証手段は、前記認証値を前記所定の暗号化方法に対応する復号化方法で復号化して前記認証をおこなうことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電子機器。 - 前記認証値生成手段は、前記分割数に応じて前記認証値の暗号化方法を変更し、
前記認証手段は、前記主制御部が正しい制御コマンドを出力していると認証した場合に、前記認証値の数に応じて前記認証値の復号化方法を変更することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。 - 前記選択手段は、前記分割数を特定値で割った時の余りの数に応じて、前記認証コード、前記動作コード、相対時間コードおよび同期コードの中の2種類を認証値として選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電子機器。
- 前記選択手段は、前回の分割数と今回の分割数との差分に応じて、前記認証コード、前記動作コード、相対時間コードおよび同期コードの中の2種類を認証値として選択し、
前記特定手段は、前回受信した認証値の分割数と、今回受信した認証値の分割数との差分に応じて当該受信した2種類の認証値を特定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電子機器。 - 請求項1〜7のいずれか一つに記載の電子機器を備え、
主制御基板は、前記認証値を送信し、周辺部は、前記主制御基板によって送信された前記認証値を用いて前記主制御基板が正しい制御コマンドを出力しているかの認証をおこなうことを特徴とする遊技機。 - 電子機器に搭載され、周辺基板に所定の処理をおこなわせる制御コマンドを送信する主制御基板であって、
当該主制御基板自身を認証するための認証コードと、当該主制御基板の動作順序を認証するための動作コードと、指定されたタイミングでフリーランに動く計時機器から取得した計時時間を含んだ相対時間コードと、前記制御コマンド送信時の当該主制御基板の動作検査値として出力されたパケット情報を含んだ同期コードとをそれぞれ認証値として生成する認証値生成手段と、
前記認証値生成手段によって生成された認証値を分割する数(以下、「分割数」という)を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された分割数に応じて、認証値生成手段によって生成された認証値の中の2種類の認証値を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された2種類の認証値を前記分割数に分割して前記周辺基板に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする主制御基板。 - 電子機器に搭載され、主制御基板によって送信された制御コマンドに基づいて所定の処理をおこなう周辺基板であって、
前記主制御基板によって送信された複数の認証値を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した認証値から特定された分割数に応じて、当該受信した2種類の認証値を特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された2種類の認証値の双方が認証された場合に、前記主制御基板が正しい制御コマンドを出力していると認証する認証手段と、を備え、
前記認証手段は、
前記特定手段によって認証値として認証コードが特定された場合、当該認証コードを用いて前記主制御基板を認証し、認証値として動作コード、相対時間コードもしくは同期コードが特定された場合、前記制御コマンド送信時の前記主制御基板の動作順序を認証することを特徴とする周辺基板。 - 主制御部と、前記主制御部によって送信された制御コマンドに基づいて所定の処理をおこなう周辺部と、を備える電子機器における認証方法であって、
前記主制御部において、
当該主制御部自身を認証するための認証コードと、当該主制御部の動作順序を認証するための動作コードと、指定されたタイミングでフリーランに動く計時機器から取得した計時時間を含んだ相対時間コードと、前記制御コマンド送信時の当該主制御部の動作検査値として出力されたパケット情報を含んだ同期コードとをそれぞれ認証値として生成する認証値生成工程と、
前記認証値生成工程によって生成された認証値を分割する数(以下、「分割数」という)を決定する決定工程と、
前記決定工程によって決定された分割数に応じて、認証値生成工程によって生成された認証値の中の2種類の認証値を選択する選択工程、
前記選択工程によって選択された2種類の認証値を前記分割数に分割して前記周辺部に送信する送信工程と、を含み、
前記周辺部において、
前記分割数分の前記認証値を受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信した認証値から特定された分割数に応じて、当該受信した2種類の認証値を特定する特定工程と、
前記特定工程によって認証値として認証コードが特定された場合、当該認証コードを用いて前記主制御部を認証し、認証値として動作コード、相対時間コードもしくは同期コードが特定された場合、前記制御コマンド送信時の前記主制御部の動作順序を認証する第1の認証工程と、
前記第1の認証工程において、特定工程によって特定された2種類の認証値の双方が認証された場合に、前記主制御部が正しい制御コマンドを出力していると認証する第2の認証工程と、
を含むことを特徴とする認証方法。 - 請求項11に記載の認証方法をコンピュータに実行させることを特徴とする認証プログラム。
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