JP2010267441A - 燃料電池発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外気温度が高い場合に換気ファンの性能要求を抑制しながら、筺体内の全ての機器の耐熱温度以下に筺体内温度を維持することを可能とし、しかも、筺体内の機器配置の自由度を確保可能な燃料電池発電装置を提供すること。
【解決手段】この燃料電池発電装置1は、原燃料を燃料ガスに改質する改質器10と、改質された燃料ガスと空気との電気化学反応に基づいて発電する燃料電池本体11と、発電に伴い発生する排熱を回収する電池系排熱回収器12及びガス系排熱回収器13とを収納した筺体2と、筺体2内に設けられるとともに、筺体2内の熱気を吸気し、吸気した熱気を冷気に変換し、変換した冷気を筺体2内に放出するヒートポンプ28とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】この燃料電池発電装置1は、原燃料を燃料ガスに改質する改質器10と、改質された燃料ガスと空気との電気化学反応に基づいて発電する燃料電池本体11と、発電に伴い発生する排熱を回収する電池系排熱回収器12及びガス系排熱回収器13とを収納した筺体2と、筺体2内に設けられるとともに、筺体2内の熱気を吸気し、吸気した熱気を冷気に変換し、変換した冷気を筺体2内に放出するヒートポンプ28とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池発電に係る機器を筺体内に収納したパッケージ型の燃料電池発電装置に関する。
近年、燃料電池発電装置は、発電に伴う排熱を給湯、空調等に利用可能なコージェネレーションシステムとして注目されている(例えば、特許文献1)。
また、燃料電池発電装置では、風雨からの保護や安全性維持のため、各種機器を金属等の筺体内に収納することが知られている。この各種機器を筺体内に収納したパッケージ型の燃料電池発電装置では、換気ファンによって外気を筺体内に導入することによって、機器放熱により上昇する筺体内温度を、各種機器の耐熱温度以下に維持している。
ところで、上述のようなパッケージ型の燃料電池発電装置では、筺体内の一部の電子機器(例えば、自動調節弁のアクチュエーター)の耐熱温度が、50℃程度に低く設定されている。したがって、夏季の日中等外気温度が40℃近くなる場合に、換気ファンによる外気導入のみで、耐熱性の低い機器を含めた全ての機器の耐熱温度(例えば、50℃)以下に筺体内温度を維持しようとすると、換気ファンの性能要求が過大となってしまう。
そこで、換気ファンによって導入した外気を耐熱性の低い機器に直接導風するダクトを筺体内に設けることにより、耐熱温度の低い機器を局所冷却することも知られている(例えば、特許文献2)。このようなダクトを筺体内に設けた燃料電池発電装置では、耐熱性の低い機器が局所冷却されるため、換気ファンの性能要求を過大にせずとも、筺体内の全ての機器の耐熱温度を満たすことができる。
しかしながら、上述のようなダクトを筺体内に設けた燃料電池発電装置では、ダクト内の冷気が筺体内の雰囲気と熱交換して局所冷却効果が低下してしまう。また、冷却効果を上げるため十分な風量を確保するには、ダクトの直径を太くする必要がある。したがって、筺体内におけるダクトの占有部が大きくなり、筺体内の機器配置の制約が大きくなってしまう。特に、筺体内に耐熱性の低い機器が多数存在する場合、筺体内に太いダクトが複雑に配置されるため、筺体内の機器配置の制約が非常に大きくなってしまうという問題点があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、外気温度が高い場合に換気ファンの性能要求を抑制しながら、筺体内の全ての機器の耐熱温度以下に筺体内温度を維持することを可能とし、しかも、筺体内の機器配置の自由度を確保可能な燃料電池発電装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池発電装置は、原燃料を燃料ガスに改質する改質器と、改質された燃料ガスと空気との電気化学反応に基づいて発電する燃料電池本体と、前記発電に伴い発生する排熱を回収する排熱回収器とを収納した筺体と、前記筺体内に設けられるとともに、前記筺体内の熱気を吸気し、吸気した熱気を冷気に変換し、変換した冷気を前記筺体内に放出するヒートポンプと、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、ヒートポンプから放出される冷気によって、筺体内の筺体内温度の上昇を抑制することができる。したがって、外気温度が高い場合に換気ファンの性能要求を抑制しながら、筺体内の全ての機器の耐熱温度以下に筺体内温度を維持することができる。しかも、ヒートポンプの占有部は一箇所に限られるため、筺体内に耐熱性の低い機器が多数設けられる場合であっても、筺体内の機器配置の自由度を確保することができる。
また、本発明は、上記燃料電池発電装置において、前記排熱回収器は、前記改質器及び/又は前記燃料電池本体から排出されるガスに含まれるガス系排熱を回収し、前記ヒートポンプは、前記熱気を前記冷気に変換することにより取得した熱を、前記排熱回収器によって回収された前記ガス系排熱に放熱することを特徴とする。
この構成によれば、ヒートポンプが取得した熱をガス系排熱に放熱することによって、ガス系排熱の温度レベルを中温排熱から高温排熱に変換することができる。したがって、ガス系排熱を、給湯加熱だけでなく吸収式冷凍機にも利用することが可能となり、ガス系排熱の利用用途を拡大することができる。
本発明によれば、外気温度が高い場合に換気ファンの性能要求を抑制しながら、筺体内の全ての機器の耐熱温度以下に筺体内温度を維持することを可能とし、しかも、筺体内の機器配置の自由度を確保可能な燃料電池発電装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池発電装置の概略図である。図1に示すように、燃料電池発電装置1は、金属等の筺体2内に各種機器を収納したパッケージ型の燃料電池発電装置である。
筺体2の側壁には、吸気口3が設けられており、吸気口3の近くには、吸気口3から筺体2内に外気(冷気)を取り込むための換気ファン4が設けられている。また、筺体2の天井部には、筺体2内の雰囲気(熱気)を外部に排気するための排気口5が設けられている。なお、換気ファン4は、排気口5の近傍に設置されてもよい。
筺体2内には、改質器10、燃料電池本体11、電池系排熱回収器12、ガス系排熱回収器13、回収水タンク14、ヒートポンプ28等が収納されており、収納された各種機器は、原燃料ラインL1、燃料ガスラインL2等の配管により接続されている。
改質器10は、触媒層10aとバーナ10bとから構成される。触媒層10aは、原燃料ラインL1と、燃料ガスラインL2とに接続されており、バーナ10bは、起動用燃料ラインL6と、燃焼空気ラインL7と、燃料極オフガスラインL3と、燃焼排ガスラインL8とに接続されている。
改質器10のバーナ10bは、触媒層10aを加熱するために、燃焼空気ブロワ16から燃焼空気ラインL7を通じて供給された燃焼空気を用いて、燃料極オフガスラインL3を通じて供給された燃料極オフガスを燃焼させる。また、バーナ10bは、燃焼排ガスラインL8を通じて燃焼排ガスを排出する。なお、燃料極オフガスラインL3を通じて供給される燃料極オフガスは、燃焼促進のために、燃料予熱器17において予熱されている。燃料予熱器17における燃料極オフガスの予熱は、燃焼排ガスラインL8を通じて排出された燃焼排ガスとの熱交換により行われる。
バーナ10bにより加熱された触媒層10aは、脱硫器18を経て原燃料ラインL1を通じて供給された原燃料を、触媒反応により燃料ガスに改質する。改質された燃料ガスは、変成器19とCO除去器20とを経て、燃料ガスラインL2を通じて燃料電池本体11の燃料極11aに供給される。
燃料電池本体11は、燃料極11aと、空気極11bと、冷却板11cとから構成される。燃料極11aは、燃料ガスラインL2と、燃料極オフガスラインL3とに接続されており、空気極11bは、反応空気ラインL4と、空気極オフガスラインL10とに接続されており、冷却板11cには電池冷却水ラインL5が組み込まれている。
燃料電池本体11は、燃料ガスラインL2を通じて燃料極11aに供給された燃料ガスと、反応空気ブロワ15から反応空気ラインL4を通じて空気極11bに供給された反応空気との電気化学反応に基づいて発電する。発電に伴い発熱した燃料電池本体11は、冷却板11cに組み込まれた電池冷却水ラインL5を通流する電池冷却水により冷却される。
電池系排熱回収器12には、電池冷却水ラインL5と、電池系排熱回収ラインL9とが組み込まれており、燃料電池本体11の冷却によって得られた電池系排熱を回収する。具体的には、電池系排熱回収器12は、電池冷却水ラインL5を通流する電池冷却水と、温水ポンプ21によって電池系排熱回収ラインL9に汲み上げられた冷水との熱交換により、電池冷却水ラインL5を通流する電池冷却水を冷却し、電池系排熱回収ラインL9を通流する冷水を90℃程度の高温水に変換する。
ガス系排熱回収器13には、燃焼排ガスラインL8と、空気極オフガスラインL10と、ガス系排熱回収ラインL11とが組み込まれており、燃焼排ガスラインL8を通流する燃焼排ガスと空気極オフガスラインL10を通流する空気極オフガスとに含まれるガス系排熱を回収する。具体的には、ガス系排熱回収器13は、ガス系排熱を有する燃焼排ガス及び空気極オフガスと、温水ポンプ22によってガス系排熱回収ラインL11に汲み上げられた冷水との熱交換により、ガス系排熱回収ラインL11を通流する冷水を60℃程度の中温水に変換する。
回収水タンク14は、燃焼排ガスラインL8と、空気極オフガスラインL10と、排気ガスラインL12と、回収水ラインL13と、補給水ラインL14とに接続されている。回収水タンク14には、燃焼排ガスラインL8及び空気極オフガスラインL10を通じて、ガス系排熱が回収された燃焼排ガスと空気極オフガスとが排出される。燃焼排ガスと空気極オフガスに含まれるガスである排気ガスは、排気ガスラインL12を通じて筺体2の外部に排出され、燃焼排ガスと空気極オフガスに含まれる水分である回収水は、回収水ポンプ23によって、回収水ラインL13から電池冷却水タンク24に供給される。また、回収水タンク14では、回収水が不足した場合に、補給水弁25を介して、補給水ラインL14から市水が補充される。電池冷却水タンク24に供給された回収水は、電池冷却水ポンプ26によって電池冷却水ラインL5に汲み上げられる他、改質用ポンプ27によって改質用水ラインL15に汲み上げられ、原燃料と混合されて改質器10に導入される。
ヒートポンプ28は、ヒートポンプ熱交換器28aと、圧縮機28bと、ヒートポンプ熱交換器28cと、膨張弁28dとから構成される。ヒートポンプ28を構成する各種機器は、冷媒ラインL16に接続されている。
ヒートポンプ熱交換器28aの一方の側面には、吸気口28a1が設けられており、対向する他方の側面には、排気口28a2が設けられている。ヒートポンプ熱交換器28aの内部には、筺体2内の熱気を吸気口28a1からヒートポンプ熱交換器28a内に導入するためのファン28a3が設けられている。また、ヒートポンプ熱交換器28aには、冷媒ラインL16が組み込まれている。ヒートポンプ熱交換器28aは、冷媒ラインL16を通流する冷媒と吸気口28a1から導入された熱気との熱交換により、導入された熱気を冷気に変換し、変換した冷気を排気口28a2から筺体2内に排出する。
圧縮機28bは、所定の駆動電力により、冷媒ラインL16を通流する冷媒を圧縮することによって、ヒートポンプ熱交換器28aにおける熱交換により上昇した冷媒の温度を、更に上昇させる。
ヒートポンプ熱交換器28cには、冷媒ラインL16と、ガス系排熱回収ラインL11とが組み込まれている。ヒートポンプ熱交換器28cは、圧縮機28bで高温化された冷媒とガス系排熱回収ラインL11を通流する中温水との熱交換によって、ガス系排熱回収ラインL11を通流する60℃程度の中温水を90℃程度の高温水に変換する。
膨張弁28dは、冷媒ラインL16を通流する冷媒を減圧することによって、ヒートポンプ熱交換器28cにおける熱交換により低下した冷媒の温度を、更に低下させる。
次に、以上のように構成された燃料電池発電装置1において筺体内温度の上昇を抑制するための動作について説明する。図2は、燃料電池発電装置1における筺体2内の気流の流れを示す図である。図2において、実線は冷気の流れを示し、破線は、熱気の流れを示す。
図2に示すように、換気ファン4を駆動することよって、吸気口3から筺体2内に外気(冷気)が導入される。筺体2内に導入された冷気は、筺体2内の機器放熱を吸熱し、熱気となる。筺体2内の機器放熱を吸熱した熱気は、筺体2の天井部に設けられた排気口5から、筺体2の外部に排出される。
また、筺体2内の機器放熱を吸熱した熱気は、ヒートポンプ熱交換器28a内に設けられたファン28a3によって、吸気口28a1からヒートポンプ熱交換器28a内に導入される。ヒートポンプ熱交換器28a内に導入された筺体2内の熱気は、ヒートポンプ熱交換器28aに組み込まれた冷媒ラインL16を通流する冷媒との熱交換によって、冷気に変換される。変換された冷気は、排気口28a2から筺体2内に放出される。筺体2内に放出された冷気は、筺体2内の機器放熱を吸熱して、一部が排気口5から筺体2の外部に排出され、一部がヒートポンプ熱交換器28aに再導入される。
このように、ヒートポンプ熱交換器28aでは、筺体2内の熱気を熱源とする冷媒の吸熱反応により、筺体2内に冷気が放出される。このため、燃料電池発電装置1では、ヒートポンプ熱交換器28aから放出される冷気によって、筺体内温度の上昇を抑制することができる。したがって、外気温度が高い場合に換気ファン4にかかる負担を低減でき、換気ファン4の性能要求を抑制しながら、筺体2内の全ての機器の耐熱温度以下に筺体内温度を維持することができる。また、ヒートポンプ28の占有部は一箇所に限られるため、筺体2内に耐熱性の低い機器が多数設けられる場合であっても、筺体内の機器配置の自由度を確保することができる。
さらに、ヒートポンプ熱交換器28cでは、圧縮機28bにより高温化した冷媒を熱源とする冷媒の放熱反応により、ガス系排熱回収ラインL11の60℃程度の中温水が90℃程度の高温水に変換される。ここで、90℃程度の高温排熱は、吸収式冷凍機への投入等が可能であるのに対して、60℃程度の中温排熱の用途は、給湯加温に限られる。したがって、ガス系排熱の温度レベルを中温排熱から高温排熱に変換することにより、ガス系排熱の利用用途を拡大することができる。
なお、筺体2内部の構成は、図1及び図2に示すものに限られるものではなく、例えば、図4に示すように、機器配置及び仕切り板の設置等の工夫を行うことで、よりヒートポンプ28による冷却の効果を高めることが可能である。図4は、本発明の変形例に係る燃料電池発電装置の筺体2の上部からの断面図である。図4に示す燃料電池発電装置6においては、筺体2内に、ヒートポンプ熱交換器28aの吸気口28a1側と排気口28a2側とを分ける仕切り板29を設ける。仕切り板29を設けることにより、筺体2内を冷気側と熱気側とに分けることができるため、ヒートポンプ28による冷却の効果を高めることができる。
(実施例)
以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明の実施の形態について具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。図3は、本実施例及び比較例における各種条件を示す表である。
以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明の実施の形態について具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。図3は、本実施例及び比較例における各種条件を示す表である。
本実施例では、燃料電池発電装置1は、100kW級のりん酸形燃料電池とした。100kW級のりん酸形燃料電池の場合、筺体2内の機器放熱は約10〜20kWである。そこで、図3に示すように、本実施例では、筺体2内の機器放熱を15kWとして想定した。また、筺体2内の全ての機器の耐熱温度を満たす目標筺体内温度が50℃、外気温度が40℃である場合を想定した。
本実施例では、上記条件下で、筺体2内にCOP5のヒートポンプ28が設けられる。ここで、COP5とは、ヒートポンプ28の圧縮機28bに与える動力の5倍の熱を吸熱することが可能であることを示す。
このヒートポンプ28の圧縮機28bに2kWの起動電力を投入することにより、筺体2内の機器放熱15kWのうち、10kW(2kW×5)分を、ヒートポンプ熱交換器28aによって吸熱することができる。
したがって、本実施例では、筺体2内の残りの機器放熱5kW分のみを、換気ファン4によって導入する外気により吸熱する。ここで、機器放熱5kW分を吸熱するために、換気ファン4に要求される外気導入量[Nm3/min]は、空気の密度を1.29kg/Nm3とし、空気の比熱を1.007kJ/kg/Kとし、許容温度上昇値ΔTを10K(目標筺体内温度50℃−外気温度40℃)すると、
5[kJ/sec]×60[sec/min]/1.29[kg/Nm3]/1.007[kJ/kg/K]/10[K]=23[Nm3/min]
である。
5[kJ/sec]×60[sec/min]/1.29[kg/Nm3]/1.007[kJ/kg/K]/10[K]=23[Nm3/min]
である。
また、本実施例では、ヒートポンプ28によって吸熱した筺体2内の機器放熱10kW分を、ヒートポンプ熱交換器28cにおいて、ガス系排熱回収ラインL11を通流する中温水に放熱する。ここで、10kWの熱量は、287kg/hの水を30℃上昇させることが可能なエネルギーであるため、ガス系排熱回収ラインL11を通流する中温水のうち、287kg/h相当量をヒートポンプ熱交換器28cにおいて、90℃の高温水に変換することができる。
(比較例)
比較例では、実施例と同様に、筺体2内の機器放熱を15kWとし、目標筺体内温度が50℃、外気温度が40℃である場合を想定した。
比較例では、実施例と同様に、筺体2内の機器放熱を15kWとし、目標筺体内温度が50℃、外気温度が40℃である場合を想定した。
ただし、比較例では、上記条件下で、筺体2内にヒートポンプ28を設けずに、筺体2内の機器放熱15kW分を換気ファン4による外気導入のみで吸熱する。ここで、機器放熱15kW分を吸熱するために、換気ファン4に要求される外気導入量[Nm3/min]は、空気の密度を1.29kg/Nm3とし、空気の比熱を1.007kJ/kg/Kとし、許容温度上昇値ΔTを10K(目標筺体内温度50℃−外気温度40℃)すると、
15[kJ/sec]×60[sec/min]/1.29[kg/Nm3]/1.007[kJ/kg/K]/10[K]=69[Nm3/min]
である。
15[kJ/sec]×60[sec/min]/1.29[kg/Nm3]/1.007[kJ/kg/K]/10[K]=69[Nm3/min]
である。
以上説明したように、換気ファン4とヒートポンプ28を併用した実施例では、ヒートポンプ28により筺体内温度の上昇を抑制することができるため、換気ファン4のみを使用した比較例と比較して、換気ファン4による外気導入量を1/3に抑えることができる。したがって、実施例では、外気温度が40℃近くなる場合に、換気ファンの性能要求を抑制しながら、筺体2内の全ての機器の耐熱温度を満たす50℃以下に筺体内温度を維持することができる。
さらに、比較例では、筺体2内の熱気を排気口5から外部に排出するにすぎないため、ガス系排熱の温度レベルは60℃程度の中温排熱にすぎない。一方、実施例では、ヒートポンプ28が取得した筺体2内の熱気の熱をガス系排熱に放熱することによって、ガス系排熱の温度レベルを60℃の中温排熱から90℃の高温排熱に変換できる。したがって、本実施例では、ガス系排熱の利用用途を拡大することもできる。
1…燃料電池発電装置、2…筺体、3…吸気口、4…換気ファン、5…排気口、10…改質器、10a…触媒層、10b…バーナ、11…燃料電池本体、11a…燃料極、11b…空気極、11c…冷却板、12…電池系排熱回収器、13…ガス系排熱回収器、14…回収水タンク、15…反応空気ブロワ、16…燃焼空気ブロワ、17…燃料予熱器、18…脱硫器、19…変成器、20…CO除去器、21、22…温水ポンプ、23…回収水ポンプ、24…電池冷却水タンク、25…補給水弁、26…電池冷却水ポンプ、27…改質用ポンプ、28…ヒートポンプ、28a…ヒートポンプ熱交換器、28a1…吸気口、28a2…排気口、28a3…ファン、28b…圧縮機、28c…ヒートポンプ熱交換器、28d…膨張弁、29…仕切り板、L1…原燃料ライン、L2…燃料ガスライン、L3…燃料極オフガスライン、L4…反応空気ライン、L5…電池冷却水ライン、L6…起動用燃料ライン、L7…燃焼空気ライン、L8…燃焼排ガスライン、L9…電池系排熱回収ライン、L10…空気極オフガスライン、L11…ガス系排熱回収ラインL、L12…排気ガスライン、L13…回収水ライン、L14…補給水ライン、L15…改質用水ライン、L16…冷媒ライン、
Claims (2)
- 原燃料を燃料ガスに改質する改質器と、改質された燃料ガスと空気との電気化学反応に基づいて発電する燃料電池本体と、前記発電に伴い発生する排熱を回収する排熱回収器とを収納した筺体と、
前記筺体内に設けられるとともに、前記筺体内の熱気を吸気し、吸気した熱気を冷気に変換し、変換した冷気を前記筺体内に放出するヒートポンプと、
を具備することを特徴とする燃料電池発電装置。 - 前記排熱回収器は、前記改質器及び/又は前記燃料電池本体から排出されるガスに含まれるガス系排熱を回収し、
前記ヒートポンプは、前記熱気を前記冷気に変換することにより取得した熱を、前記排熱回収器によって回収された前記ガス系排熱に放熱することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009116512A JP2010267441A (ja) | 2009-05-13 | 2009-05-13 | 燃料電池発電装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011210685A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Osaka Gas Co Ltd | 燃料電池コジェネレーション装置 |
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2009
- 2009-05-13 JP JP2009116512A patent/JP2010267441A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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