JP2010266524A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MF機能とAF機能を備えた光学機器において、AF中、マニュアル操作でユーザが指示したフォーカス位置近傍でAFを行う制御方法がある。しかし、単純にマニュアル操作の後、AF動作を行っても所望のフォーカス位置に合わないことがある。また、ユーザが故意に被写体に合焦させたくない場合もある。
【解決手段】 予めエリア分割されたAF枠ごとに焦点距離に対するAF信号データを保存しておき、マニュアル操作でユーザが指示したフォーカス位置近傍で極大を迎えるAFエリアを自動で選択し、AFする。さらに、極大を迎える被写体が存在しない場合、AF動作を停止する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、光学機器のフォーカシング操作において、マニュアルフォーカスリングを回転し設定することにより、自動合焦をユーザの意図を反映させるものにするカメラ、ビデオカメラ等の光学機器に関するものである。
オートフォーカス(AF)技術の従来例として、レンズを介して撮像素子で得られた映像信号の高周波成分の増減を検知して増加する方向に動かすコントラスト方式のAF技術が知られている。しかしながら、フォーカス位置が異なる複数の被写体がある場合、AF動作は必ずしもユーザが望んだ被写体に合焦してくれるとは限らず、別の被写体に合焦してしまう可能性がある。
特許文献1では、マニュアルフォーカス(MF)動作で手に入れたコントラスト情報を利用してマニュアル操作後に自動的にAFに移行することで高画質な画像に耐えうる合焦を行えるものである。
特登録02504499号
しかしながら特許文献1では、ユーザがMF操作によってフォーカス位置を調整していても、それとは別途AF枠の指定を行うなど、MF操作と連動していない。
また、ユーザのもう一方の意図として、ボケを活かした画像を作るためにわざと被写体にピントの合っていない位置にフォーカス位置をおきたい場合がある。このような場合、AF操作が行われるとユーザの望むフォーカス位置で静止せず、近傍の合焦位置へと移動してしまう。
上記課題に鑑み、本発明では、AF動作中にMF動作によりフォーカス位置を決め、そのフォーカス位置に基づくAF動作を行うフォーカス制御ができ、さらにユーザが被写体に合焦させずに撮影を行うこともできる光学機器を提供する。
上記課題に鑑み、本発明は請求項1に記載のとおり、撮像レンズと、前記撮像レンズによって導かれた光束を取り込み、電気信号に変換する撮影手段と、前記撮影手段によって電気信号に変換された電気映像信号から得られるAF信号を用いて前記撮像レンズの焦点の変更を自動的に行う自動焦点調整手段と、前記撮像レンズの焦点の変更を手動で行えるマニュアル焦点調整手段と、前記撮像レンズとは異なるレンズを用いて被写体距離情報を取得する測距手段と、前記自動焦点調整手段と前記マニュアル焦点調整手段による焦点調整を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記自動焦点調整手段による焦点調整が設定されている状態で前記マニュアル焦点調整手段によって焦点調整がなされ、さらに前記測距手段により得られた前記被写体距離情報と前記マニュアル焦点調整手段によって指示されたフォーカス位置とを比較して、前記フォーカス位置の所定の範囲内に被写体があると判断された場合には、前記フォーカス位置の所定の範囲内で自動焦点調整手段により焦点調整を行い、前記測距手段により得られた前記被写体距離情報と前記フォーカス位置とを比較して、前記フォーカス位置の所定の範囲内に被写体がないと判断された場合には、前記フォーカス位置で自動焦点調整手段の動作を停止することを特徴とする。
本発明によれば、AF動作中にMF動作によりフォーカス位置を決め、さらにその後AFにより焦点調整を行うフォーカス制御において、ユーザが故意に被写体の合焦位置とは別の位置にフォーカス位置をもっていくこともできる。これによりユーザの多岐にわたる撮影状況に対応できるようになる。
実施例1におけるカメラシステムのブロック図 被写体とAF信号の関係図 被写体とAF信号とAF枠の関係図 実施例1のフォーカス操作に関するフローチャート図 実施例2におけるカメラシステムのブロック図 実施例2におけるフォーカスユニットの詳細図 外測センサの原理図 実施例2のフォーカス操作に関するフローチャート図
(実施例1)
図1は本実施例に利用できるカメラ、ビデオカメラ等の光学機器の一例であるレンズ交換式ビデオカメラのブロック図である。この撮影システムは大きくレンズユニット121とカメラユニット122から構成され両ユニットは電気的な接点を持ったマウント部を介して自由に着脱できるようになっている。
外部から入射された光束は、撮像レンズを含む光学系、すなわち第1レンズ102、ズームレンズ103、絞り104、シャッタ105、第3レンズ106、フォーカスレンズ107を通り、CCD等の撮像素子108上で結像する。撮像素子108上で電気信号に変換された電気映像信号は信号処理装置109に送られ、信号増幅などの信号処理を経てデジタル映像信号となり、さらに色補正、ホワイトバランスなどの撮像処理が施され、記録処理装置110への映像出力が行われる。
また電気映像信号は信号処理装置109からレンズ制御データ演算装置117にも送られ、レンズ制御データ演算装置117は自動露光、自動焦点、動きベクトルなどのためのレンズ制御に必要な信号(AE信号、AF信号、ベクトル信号)を生成する。AE信号は輝度信号について1画面分もしくは、特定領域分を積分し、その輝度が適正露出状態からどれだけ離れているかを評価する評価値データを作成することで作られる。AF信号は輝度信号を複数の特定領域分をレンズ制御データ演算装置117内のハイパスフィルターによって摘出された高周波成分の量を積分した1つもしくは複数の高周波信号積分値を利用することによって生成される。ベクトル信号は1画面分もしくは、複数の特定領域分について、1つ前の過去の画像と比較してそれぞれの画面内の被写体がどこに移動したかを計算し、その中で画面全体の移動と判断される動き量を判断し、そのベクトルを生成したものである。ベクトル信号は振れ補正に利用され、また、急激なベクトル信号の変化によって、外部からの振れではなくパンニングが行われたと判断するための情報としても利用される。このようなレンズ制御データはカメラマイコン120に送られる。
一方カメラマイコン120はレンズマイコン119とは所定の周期で通信しあっており、カメラユニット122からレンズ制御データや操作情報やカメラの状態を送り、レンズユニット121はレンズの状態を送っている。レンズマイコン119は、カメラマイコン120から受け取った各種レンズ制御データや、レンズユニットにあるAFのオン/オフを切り替えるAFスイッチ118や、フォーカス操作ユニット101の操作情報を元に各種部位を動かしている。
フォーカスレンズ107はフォーカスレンズ駆動装置116、シャッタはシャッタ駆動装置115、絞り104は絞り駆動装置114、ズームレンズ103はズームレンズ駆動装置113に、それぞれレンズマイコン119からの指令で駆動される。フォーカスレンズ駆動装置116は自動的に焦点の調整が行われる自動焦点調整(AF)と外部からのユーザの操作によって手動で焦点が調整される手動焦点調整(MF)の2通りの方法でレンズマイコン119から指令を受ける。このAFとMFの切り換えはAFスイッチ118のオン/オフで主に行われる。AFがオンになった状態でMFになるなど、特別な場合もあるが、それについては後述する。
外測センサ128(測距手段)は後述する方法によってセンサから被写体までの距離(被写体距離情報)が絶対値で分かる。この外測センサ出力を信号処理装置109で演算し、そのデータをカメラマイコン120が受け取る。さらにそのデータをレンズマイコン119が受け取る。
ここで被写体とAF信号の関係図を、図2を用いて説明する。図2のようにカメラによって遠景に木、中景に人、近景に花がある景色を撮影した場合、撮影画面上は右側の撮影画像のようになる。そのときフォーカス位置を無限から至近まで振ったとき下図のようなAF信号を出力する。ユーザが近景の花の写真を撮影したい場合でも、AFを用いて撮影すると遠景や中景の木や人にあってしまう場合がある。これを防ぐために花のエリアにフォーカス位置の駆動範囲を設定することによってAFによって花にフォーカスを合わせることができる。
図3(a)は被写体とAF信号とAF枠の関係図である。このようにAF枠をさらに複数のエリアに分けることによって、被写体に依存した各種AF信号を生成することができる。また、(b)AF枠1から56までを加算して平均を取ったAF信号のフォーカス位置による全体の出力変化である。(c)はAF枠6〜8,14,15,16,22〜24、(d)は20,21,36,37,44,45、(e)は33〜35,41〜43,49〜51までを加算して平均を取ったAF信号のフォーカス位置による被写体が人であるときの出力変化である。このようにAF枠を複数のエリアに分け、それらの中から適宜エリアを選択して合焦を行わせることで、複数の被写体から選択的に合焦を行うことができる。
ここで図4のフローチャートを用いて、本実施例においてレンズマイコン119が実行する制御の流れを説明する。図4(a)はメイン処理である。まずAFスイッチ118がAFオンの状態かオフの状態か検知する処理S402を行い、オフの場合は、S401へ移り、オンの場合はS403に移る。
次にS403ではFリング操作があるかどうか検知し、ある場合は、S413に移る。ない場合は、S404の処理に移る。S405ではAF合焦FlagをFalseに設定し非合焦状態にし、次の処理S406で、操作されたFリング操作量、速度の記憶を行う。そして次に設定されているAF枠のAF信号をフォーカス位置ごとに記録しておく。この記録するデータ量が多すぎる場合には、AF信号の極大極小になるフォーカス位置だけのデータでもよい。次にS407でFリング操作位置にしたがいフォーカス移動を行う。S408ではFリング操作位置が示すフォーカス位置から所定の範囲内に外測センサで被写体が発見できない場合、S409に移る。もし被写体が発見できる場合はS410に移る。ここで所定の範囲とは、現在のF値と焦点距離から計算されてる被写界深度に所定の係数をかけた値であり、所定の係数は予め決めてあっても良いし、不図示のユーザカメラ設定でユーザに自由選択させることができる。また、被写界深度を用いずに、被写体距離範囲でフォーカス位置の距離にして「±5%以内」など不図示のユーザカメラ設定で自由選択させてもよい。マニュアル操作において指示されたフォーカス位置から所定の範囲内に被写体が発見できない場合は、ユーザがわざとピントの合っていない場所にピントを合わせたいという場合が想定される。上記の「±5%以内」はその判断基準の一例であり、これによりユーザの意図を推測するという効果を奏する。S409ではAF合焦Flagをオンにして合焦状態であるとすることで、後のAF動作を行わないようにする。これによってわざとピントの合っていない場所へフォーカス位置を置きたいというユーザの意図を汲み取りながらAF動作とMF操作を両立させている。
S410ではS405で記憶したフォーカス位置ごとのAF信号データに基づいてユーザのマニュアル操作によって指定されたフォーカス位置に適切だと思われるAF枠を選択し、AF枠を変更する処理に移る。次にS411ではズーム位置やフォーカス位置、絞り状態などから被写界深度計算を行う。次にS412ではS410の被写界深度データとフォーカス操作量と速度よりAF動作において、フォーカス可動範囲(F可動範囲)を設定する。このとき、被写界深度が浅くて、ユーザによりフォーカス操作の操作量が予め決められた値よりも小さい場合や速度が遅い場合、ユーザが自分の手でより詳細にフォーカス決めを行いたいと判断してF可動範囲を小さくする。これは、被写界深度が浅い場合で、人の顔の目と鼻のような微小な距離に合焦候補があり、例えば目にフォーカスを合わせたいにも関わらず、鼻の方のAF信号レベルが高く、目にはAFで合焦できない場合などに効果を発揮する。S412の処理が終わったら、S413のAF処理に移り、不図示の各種カメラレンズ制御処理が終わった後に次回またS402の処理に戻ることになる。
次に図4(b)に示すサブルーチンであるS413のAF処理について説明する。最初にS414でAF合焦Flagの状態を判別し、合焦状態の場合は、S422に移り、非合焦の場合はS415に移る。S415ではAF移動方向が分かっているかどうか判断し、分かっていない場合は、S418の処理に移り、分かっている場合はS416の処理に移る。
S416では、フォーカスレンズ107を撮影映像には分からない程度に微小に無限側、至近側に動かす処理を行い、どちらの方向にフォーカスのピークがあるのかどうか探る処理を行う。そして次の処理S417でS524の結果を受けてAF移動方向を決定する。そしてS511の一連の処理を抜ける。
一方S418では分かっているAF移動方向に向けてフォーカスレンズ107を大きくフォーカスが合焦する方向へ移動させる処理を行う。次にS419でAF信号が極大になったかどうか判断し、極大になった場合S420でAF合焦Flagを合焦状態にして、S421の処理に移り、極大になっていない場合にはS421でFalseにし、非合焦状態に設定し、次の処理S422に移る。S422ではAF信号がある決められた値よりも大きく変化したかどうか計算し、もし大きく変化している場合はS425に移る。もし大きく変化していない場合はS423に移る。S423ではパンニング移動があったかどうか判断し、もしあった場合には425に移り、ない場合にはS424に移る。パンニング移動は、前記したベクトル信号から大きく移動があった場合にはカメラがパンもしくはチルド動作されたと判断してパンニング移動があったと判断する信号である。次にS424ではユーザのズーム操作によって画角が大きく変わったかどうかズームレンズ103の位置から判断して、大きく変わっていればS425の処理に移り、画角変わっていなければS413の一連の処理を抜ける。
S424ではAF枠を最初の状態に戻し、F可動範囲を解除する処理を行い、次の処理S425に移る。S425ではAF合焦FlagをFalseに設定して、合焦状態を非合焦に設定し、S413の一連の処理を抜ける。
S422〜426の一連の処理は、S410とS412で設定されたAF枠とF可動範囲指定をリセットする処理である。これはユーザが求める被写体が各種変化によって変化してしまい、設定されたAF枠やF可動範囲が被写体にAFさせるために悪影響となってしまうからである。
本実施例ではフォーカス位置から所定の範囲内での被写体の有無の判断に外測センサを用いたが、これに限らず別途フォーカス位置に関する情報をセンシングすることが出来るものであれば、コントラスト情報を取得する素子や超音波センサなどでもよい。
以上のように、本実施例ではAF動作中にMF動作によりフォーカス位置を決め、さらにその後AFにより焦点調整を行うことができる。これにより、ユーザが望む被写体に合焦させるときにでもより精度の高い合焦を行うことができる。さらに、ユーザが敢えて被写体に合焦させずに撮影を行いたいという場合を検知し、AF動作を停止させることで、ユーザの多岐にわたる撮影状況に対応できるようになる。
(実施例2)
図5は本実施例に利用できるレンズ交換式カメラのブロック図である。実施例1と違う部分は、フォーカスユニット501である。フォーカスユニット501は、相対MF操作部材523と絶対MF操作部材524と絶対MF操作部材のフォーカス位置を示す距離表示部材525とを備える。これにより絶対MF操作と相対MF操作が切り換え可能である。それらの状態を検知するセンサとして相対位置センサ512、結合状態検出センサ526、絶対位置センサ527がある。相対MF操作部材523と絶対MF操作部材524は、ユーザによって自由に連結できるようになっている。また相対MF操作部材523の操作量はMRA(磁気抵抗素子)などの素子を用いた相対位置センサ512で操作量を相対的に読まれる。絶対MF操作部材524の操作位置は可変抵抗などの素子を用いた絶対位置センサ527で部材の絶対位置として読み取られ、レンズマイコン119に送られる。相対MF操作部材523と絶対MF操作部材524の連結状態は結合状態検出センサ526によって検知し、レンズマイコン119に送られる。その他実施例1と共通する部分には同じ番号を付し、説明を省略する。
図6を参照してフォーカスユニット501の構成をさらに詳しく説明する。図6(a)〜(c)は相対MF操作部材523と絶対MF操作部材524が接続された状態、(d)〜(f)は接続を外した状態である。また(a)、(d)が相対MF操作部材523を、(c)、(f)が絶対MF操作部材524を前から見た図である。
まず接続された状態では、絶対MF操作部材524の内側にギヤを配置し、絶対位置センサ527がギヤに接するように配置されている。絶対位置センサは回転型可変抵抗などを用いて実現されている。絶対MF操作部材524が回転操作されると絶対位置センサ527が回転され、操作部材の絶対位置が電気的に分かるようになっている。また絶対MF操作部材524の内側にメカ的なストッパ629が配置され、絶対位置センサ527の動きに制限をかけている。これによってフォーカス位置が制限され、操作部材の位置に一対一に対応した絶対値操作を達成させている。
また絶対MF操作部材524の外部に記載された指標と距離表示部材525の指標があり、それを見ると共に、端のあるフォーカスによってユーザはフォーカス位置を直感的に知ることができる。
一方相対MF操作部材523は絶対MF操作部材524と同様に内側にギヤを配置し、相対位置センサ512がギヤに接するように配置されている。相対位置センサには回転型GMR(磁気抵抗素子)を用いて実現され、回転に応じて2相の概サイン波が出力され、その2相をつなぎ合わせることで相対操作量を絶対位置センサよりも高い精度で検知することができる。この2つの操作部材が連結されている場合、絶対MF操作部材524が駆動範囲に制限があるため相対位置センサも同様の可動制限を受けるようになる。
一方、(d)〜(f)のように絶対MF操作部材524を右側に移動させることにより取り外すことができ、相対値操作に切り換えることができる。この状態で相対MF操作部材523を回転させると、現在のフォーカス位置から相対的に焦点の変更を行える。このとき距離表示部材525の指標を隠すことでユーザに相対値操作しか出来ないことを知らせることができる。また絶対MF操作部材524が外されていることにより、相対MF操作部材523は駆動範囲に制限なくユーザによって駆動させることができる。
絶対MF操作部材の接続状態は、結合状態検出センサ526によって検知されており、フォトインタラプタなどを用いて絶対MF操作部材524のメカ的な遮光構成により状態を検知することができる。
図7は外測センサの原理図である。外測センサは、2つの撮像センサと2つの光学系から構成され、その2つの視差に基づいて、撮像センサに結ばれる位置の違いから被写体までの距離を求めることができるものである。ここで、被写体までの距離をL、レンズから撮像センサまでの焦点距離をf、視差をBとおく。また被写体像の光が光学系を通り、撮像センサに像が結ばれる時のそれぞれの光学系、撮像センサの光軸からのズレ量を図のようにX1、X2と置く。このとき、相似系の三角形が、辺の2乗の比と面積比が比例になることを利用して、
L=(B・f)/(X2−X1)
という関係を求めることができる。これによって被写体までの距離を求めることができる。
ここで図8のフローチャートを用いて、本実施例においてレンズマイコン119が行う処理を説明する。図8(a)はメイン処理である。まずAFスイッチ118がAFオンの状態かオフの状態か検知する処理S804を行い、オフの場合はS802へ進み、オンの場合はS805に移る。次に、S802では相対MF操作部材523と絶対MF操作部材524の連結状態を結合状態検出センサ526で検知し、結合している場合は絶対MF操作処理S803に移り、非結合の場合、相対MF処理S801に移る。S803ではFリングで示されるフォーカス位置に一対一に対応させるMF操作を行う。絶対MF操作処理S803が終了したら、不図示の各種カメラレンズ制御処理が終わった後に、次回またS804の処理に戻ることになる。またS801では相対MF操作処理を行い、フォーカスの操作量に対応したフォーカスのマニュアル操作を行う。相対MF操作処理S801が終了したら、不図示の各種カメラレンズ制御処理が終わった後に、次回またS804の処理に戻ることになる。
次に前記S805でも同様に連結状態を結合状態検出センサ526で検知し、結合している場合は絶対MF操作処理S812に移り、非結合の場合、S806に移る。S806の処理ではAF枠を初期状態に変更し、F可動範囲つまり、フォーカス可動範囲の制限を解除する処理を行う。S806の処理は、S812以降の処理の絶対MF操作部材524が結合されていて、AFオン時にかけられるAF枠の制限や、フォーカス可動範囲の制限、合焦Flagを解除し通常AFを行うための処理である。S810では、Fリング操作があるかどうか判断し、ない場合は、S811に示すサブルーチン、AF処理へと進む。ある場合にはS808に移りAF合焦FlagをFALSEにして非合焦状態であることを示し、次に相対MF操作処理S809に移る。基本的にS801とS809は同一の処理である。S809やS811の処理が終わった後に、次回またS804の処理に戻ることになる。
次にS812ではFリング操作を検知しない場合は、S819に移る。ある場合には、S813の処理に移る。S813ではAF合焦FlagをFalseに設定し非合焦状態にして、次の処理S814で操作されたFリング操作量、速度の記憶を行う。そして次にS815で設定されているAF枠のAF信号をフォーカス位置ごとに記録しておく。この記録するデータ量が多すぎる場合には、AF信号の極大極小になるフォーカス位置だけのデータでもよい。次にS816でFリング操作位置にしたがいフォーカス移動を行う。S817ではFリング操作位置が示すフォーカス位置から所定の範囲内に外測センサで被写体が発見できない場合、S818に移る。被写体が発見できた場合はS819に移る。
マニュアル操作において指示されたフォーカス位置から所定の範囲内に被写体が発見できない場合は、ユーザがわざとピントの合っていない場所にピントを合わせたいという場合が想定される。そこでS818ではAF合焦Flagをオンにして合焦状態であるとすることで、後のAF動作を行わないようにする。これによってわざとピントの合っていない場所へフォーカス位置を置きたいというユーザの意図を汲み取りながらAF動作とMMF操作を両立させている。
S819ではS814で記憶したフォーカス位置ごとのAF信号データに基づいてユーザのマニュアル操作によって指定されたフォーカス位置にもっとも最適だと思われるAF枠を選択し、AF枠を変更する処理に移る。次にS820ではズーム位置やフォーカス位置、絞り状態などから被写界深度計算を行う。次にS821ではS820の被写界深度データとフォーカス操作量と速度よりAF動作におけるフォーカス可動範囲(F可動範囲、焦点移動範囲)を設定する。
このとき、被写界深度が浅くて、ユーザによるフォーカス操作が所定の速度よりも小さいか、または所定の操作量よりも小さい場合、ユーザが自分の手でより詳細にフォーカス決めを行いたいと判断してF可動範囲を小さくしたり、AFを停止したりする。これは、被写界深度が浅い場合で、人の顔の目と鼻のような微小な距離に合焦候補があり、例えば目にフォーカスを合わせたいにも関わらず、鼻の方のAF信号レベルが高く、目にはAFで合焦できない場合などに効果を発揮する。
S821の処理が終わったら、S811のAF処理に移り、不図示の各種カメラレンズ制御処理が終わった後に次回またS804の処理に戻ることになる。
次に、図8(b)に示すサブルーチンであるS811のAF処理について説明する。最初にS822で指定AF枠の被写体に対して大ボケかどうか外測センサ128の結果を用いて判別し、大ボケの場合は、S826の処理に移り、そうでない場合はS823に移る。S823ではAF移動方向が分かっているかどうか判断し、分かっていない場合は、S824の処理に移り、分かっている場合はS826の処理に移る。
S824では、フォーカスレンズ107を撮影映像には分からない程度に微小に無限側、至近側に動かす処理を行い、どちらの方向にフォーカスのピークがあるのかどうか探る処理を行う。そして次の処理S825でS824の結果を受けてAF移動方向を決定する。そしてS811の一連の処理を抜ける。
一方S826では分かっているAF移動方向に向けてフォーカスレンズ107を大きくフォーカスが合焦する方向へ移動させる処理を行う。次にS829でAF信号が極大になったかどうか判断し、極大になった場合S830でAF合焦FlagをTrueにして、極大になっていない場合にはS835でFalseにし、非合焦状態に設定し、S831に移る。S831ではAF信号が所定値よりも大きく変化したかどうか計算し、もし大きく変化している場合はS835に移る。大きく変化していない場合はS832に移る。S832ではパンニング移動があったかどうか判断し、あった場合にはS836に移り、ない場合にはS832に移る。パンニング移動は、前記したベクトル信号から大きく移動があった場合にはカメラがパンもしくはチルド動作されたと判断してパンニング移動があったと判断する信号である。次にS833ではユーザのズーム操作によって画角が大きく変わったかどうかズームレンズ103の位置から判断して、大きく変わっていればS836の処理に移り、変わっていなければS811の一連の処理を抜ける。
S825ではAF枠を最初の状態に戻し、F可動範囲を解除する処理を行い、次の処理S837に移る。S837ではAF合焦FlagをFalseに設定して、合焦状態を非合焦に設定し、S811の一連の処理を抜ける。
S831,S832,S833,S836,S837の一連の処理は、S819とS821で設定されたAF枠とF可動範囲指定をリセットする処理である。これはユーザが求める被写体が各種変化によって変化してしまい、設定されたAF枠やF可動範囲が被写体にAFさせるために悪影響となってしまうからである。
以上のように、本実施例では、AF動作中に絶対MF動作によりフォーカス位置を決め、さらにその後AFにより焦点調整を行うことができる。これにより、ユーザが望む被写体に合焦させるときにでもより精度の高い合焦を行うことができ、絶対MF動作であることで実施例1に比べてユーザの利便性も向上する。さらに、ユーザが敢えて被写体に合焦させずに撮影を行いたいという場合を検知し、AF動作を停止させることで、ユーザの多岐にわたる撮影状況に対応できるようになる。
108 撮像素子
109 信号処理装置
110 記録処理装置
117 レンズ制御データ演算装置
118 AFスイッチ
119 レンズマイコン
120 カメラマイコン
121 レンズユニット
122 カメラユニット
512 相対位置センサ
523 相対MF操作部材
524 絶対MF操作部材
525 距離表示部材
526 結合状態検出センサ
527 絶対位置センサ

Claims (4)

  1. 撮像レンズと、
    前記撮像レンズによって導かれた光束を取り込み、電気信号に変換する撮影手段と、
    前記撮影手段によって電気信号に変換された電気映像信号から得られるAF信号を用いて前記撮像レンズの焦点の変更を自動的に行う自動焦点調整手段と、
    前記撮像レンズの焦点の変更を手動で行える手動焦点調整手段と、
    前記撮像レンズとは異なるレンズを用いて被写体距離情報を取得する測距手段と、
    前記自動焦点調整手段と前記手動焦点調整手段による焦点調整を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記自動焦点調整手段による焦点調整が設定されている状態で前記手動焦点調整手段によって焦点調整がなされ、
    さらに前記測距手段により得られた前記被写体距離情報と前記手動焦点調整手段によって指示されたフォーカス位置とを比較して、前記フォーカス位置の所定の範囲内に被写体があると判断された場合には、前記フォーカス位置の所定の範囲内で自動焦点調整手段により焦点調整を行い、
    前記測距手段により得られた前記被写体距離情報と前記フォーカス位置とを比較して、前記フォーカス位置の所定の範囲内に被写体がないと判断された場合には、前記フォーカス位置で自動焦点調整手段の動作を停止することを特徴とする光学機器。
  2. 前記手動焦点調整手段は絶対値操作と相対値操作とに切り換え可能であり、
    前記自動焦点調整手段による焦点調整が設定されている状態で行われる前記手動焦点調整手段による焦点調整は、前記絶対値操作による焦点調整であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記制御手段は、前記自動焦点調整手段による焦点調整が設定されている状態で前記手動焦点調整手段によって焦点調整がなされ、さらに前記手動焦点調整手段が所定の速度よりも小さく、または所定の操作量よりも小さく操作された場合には、AF動作を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  4. 前記制御手段は、前記自動焦点調整手段による焦点調整が設定されている状態で前記手動焦点調整手段によって焦点調整がなされ、さらに前記手動焦点調整手段が所定の速度よりも小さく、または所定の操作量よりも小さく操作された場合には、前記手動焦点調整手段が所定の速度よりも小さく、または所定の操作量よりも小さく操作されていない場合に比べて、焦点移動範囲を小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
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