JP2010266510A - ミラーシステム - Google Patents

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信吾 湯浅
Yuriko Kamigaki
百合子 上垣
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逸人 松田
Rie Okai
理恵 岡井
Hideyasu Akihara
秀育 穐原
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Abstract

【課題】ユーザの鏡像にあわせて映像を表示するにあたり処理の複雑さを軽減することが可能なミラーシステムを提供する。
【解決手段】ミラーシステム1は、目位置検出部41aと、特定部位検出部41bと、表示位置制御部41d1とを備えている。特定部位検出部41bは、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザHの特定部位を検出し、表示位置制御部41d1は、目位置検出部41aにより検出された目の上下左右位置及び特定部位検出部41bにより検出された特定部位に基づいて映像の表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、映像表示部とハーフミラーとを重ね合わせたミラーシステムに関する。
従来、ユーザの鏡像を映し出すハーフミラーと、ハーフミラーのユーザ反対側に設けられた拡散層に投射光を投射して情報等を表示する情報表示機能付きミラーシステムが知られている。このミラーシステムによると、鏡像の他に、鏡像として映るユーザに対応して、小鳥や犬などの映像を映し出すことができ、ユーザ自身の鏡像と映像とが一体となった表示を行うことができる(特許文献1参照)。
特開2006−330011号公報(段落[0043]から[0044]参照)
しかし、従来システムでは、ユーザの鏡像にあわせて映像を表示するにあたり、処理が複雑であった。特許文献1に記載のシステムの場合、カメラにより撮影された人の形と大きさから、表示装置に対する人の位置と距離を計算して鏡に反射されている人の鏡像を推定し、推定された鏡像に応じて、小鳥や犬などの映像の位置や大きさを決定している。このため、ユーザの鏡像を推定するという複雑な処理が必要となってしまう。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、ユーザの鏡像にあわせて映像を表示するにあたり処理の複雑さを軽減することが可能なミラーシステムを提供することである。
本発明の特徴は、映像をユーザに視認可能に表示する表示部と、表示部の表示面に重ね合わされたハーフミラーと、ユーザを撮像するカメラと、表示部に対するユーザの目の位置を検出する目位置検出手段と、カメラにより撮像された画像内におけるユーザの特定部位を検出する特定部位検出手段と、目位置検出手段により検出された目の位置及び特定部位検出手段により検出された特定部位に基づいて、表示部に映像を表示する際の基準位置となる表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御する表示位置制御手段とを備えるミラーシステムであることを要旨とする。
ユーザは、自己の目からハーフミラーの反射面までの距離の2倍離れた位置において自己の鏡像を視認する。よって、ユーザと自己の鏡像との中間点にハーフミラーが存在する。そして、ユーザの目の位置と鏡像におけるユーザの特定部位とを結ぶ線分の中間点の位置はハーフミラー上に存在し、この中間点の位置において映像を表示すれば、ユーザは、この映像を自己の特定部位と重ね合わされた状態で視認することができる。
また、ユーザの目の位置と鏡像におけるユーザの特定部位とを結ぶ線分の中間点の位置は、ユーザの目の位置と特定部位の位置に応じて変化するが、ユーザとハーフミラーとの距離とは無関係である。すなわち、ユーザの特定部位に映像を重ね合わせるためには、ユーザの目の位置の情報と、映像を合致させたい対象であるユーザの特定部位との情報があれば足りる。
そこで、カメラにより撮像された画像内におけるユーザの特定部位を検出することにより、ユーザの顔、足下及び胴体などの特定部位の位置を検出する。また、目位置検出手段により目の位置を検出し、特定部位と目の位置とに基づいて表示基準位置を決定する。そして、表示基準位置を例えば特定部位と目の中間点として、この中間点近傍に映像を表示すれば、ユーザの鏡像における顔、足下及び胴体などの特定部位に対して映像を重ね合わせることができる。
したがって、本発明の特徴によれば、ユーザの鏡像にあわせて映像を表示するにあたり、ユーザの鏡像を推定するという複雑な処理が不要となり、処理の複雑さを軽減することができる。
ここで「ハーフミラー像」とは、ハーフミラーが反射する光により作り出されるユーザの鏡像のハーフミラー面上における像を示し、ユーザの目からハーフミラーの反射面までの距離の2倍離れた位置において視認される自己の「鏡像」とは異なる概念である。
本発明の特徴において、ミラーシステムは、カメラにより撮像された画像内におけるユーザの大きさから、映像の軸を中心とした映像の表示幅を決定する表示幅制御手段を更に有していても構わない。カメラにより撮像された画像内におけるユーザの大きさから映像の表示幅を決定するため、大人では小さく表現される映像(例えば人の顔に表示させた小さな星などの映像)であっても子供では大きく表現されてしまうことが防止される。例えば小さな星が巨大な星の映像で表現されてしまうことが防止される。
本発明の特徴において、表示位置制御手段は、目位置検出手段により検出された目の位置と、特定部位検出手段により検出された特定部位との中間位置に対応する表示部上の位置に表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御してもよい。画像上において目の位置と特定部位の位置とが検出されれば、画像上において両者の中間位置を求めることは処理が複雑でなく、比較的容易に中間位置を求めることができる。このため、求めた中間位置と表示部上の位置との対応関係を示す演算式や対応表などを予め求めておけば、これら演算式や対応表に従って、比較的容易に投射基準位置を決定することができる。従って、一層処理の複雑さを軽減することができる。
本発明の特徴において、特定部位検出手段は、ユーザの顔を特定部位として検出し、表示位置制御手段は、特定部位として検出された顔と目位置検出手段により検出された目の位置との中間位置に対応する表示部上の位置に表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御することで、映像がユーザの顔の所定位置に重なってユーザに視認されるように、映像を表示させてもよい。特定部位として検出された顔の所定位置に重なってユーザに視認されるように、表示基準位置を決定して表示させるため、ユーザの顔をどのようにマッサージすべきかを示すマッサージラインや、ユーザの顔の部位毎に水分量表示などを行うことができる。ここで、ミラーシステムは、顔の手入れや顔の状態の確認を行うために用いられるケースが多い。よって、そのような顔を対象に詳細情報等を提示し、利便性を向上させることができる。
本発明の特徴において、特定部位検出手段は、所定時間毎に、カメラにより撮像された画像内におけるユーザの特定部位を検出し、表示位置制御手段は、特定部位検出手段が特定部位を検出する度に、目位置検出手段により検出された目の位置及び特定部位検出手段により検出された最新の特定部位に基づいて、映像の表示の基準位置となる表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御してもよい。これにより、特定部位が移動する場合に、特定部位の移動にあわせて表示基準位置を移動させることができる。このため、例えばユーザの左手に太鼓の映像を重ねて表示する場合、左手の移動にあわせて太鼓の映像を移動させることができる。
本発明の特徴において、ミラーシステムは、カメラにより撮像された画像内におけるユーザの身体部位の移動を検出する移動検出手段を更に備え、制御手段は、移動検出手段により検出されたユーザの身体部位の移動が、特定部位に重ね合わせて表示された映像に対応した動作である場合には、その動作に応じて予め定められた制御を行うようにしてもよい。これにより、例えば、ユーザの左手に太鼓の映像を表示し、ユーザが右手(身体部位の一例)を左手側に移動させた場合に、太鼓の音を鳴らすことなどができ、より面白味あるミラーシステムを提供することができる。
本発明の特徴において、ミラーシステムは、カメラにより撮像された画像内におけるユーザの大きさが大きくなるに従って映像の表示幅を大きくすると共に、画像内におけるユーザの大きさが小さくなるに従って映像の表示幅を小さくする演算式を記憶した演算式記憶手段をさらに備え、表示幅制御手段は、カメラにより撮像された撮像画像内におけるユーザの大きさと、演算式記憶手段により記憶された演算式に従って、映像の表示幅を決定してもよい。これにより、映像の表示幅を算出するにあたり、ユーザの大きさの情報を演算式に代入するだけでよく、一層処理の複雑さを軽減することができる。
本発明の特徴において、ミラーシステムは、カメラとは異なる角度からユーザを撮像する第2カメラをさらに備え、表示幅制御手段は、カメラにより撮像された画像内におけるユーザの大きさにあわせて、第2カメラにより撮像されたユーザの映像が表示部に表示されるように映像の表示幅を決定してもよい。これにより、ハーフミラーが反射する光によりユーザの鏡像が作り出され、表示部にはハーフミラー像と同じ大きさのユーザの映像を表示することができる。よって、例えばユーザの正面(ハーフミラー像)と側方(映像)とを表示して、正面及び側方の双方からユーザの姿勢が正しいかなどをユーザに違和感少なく確認させることができ、しかも、ユーザの姿勢が正しいときに正面及び側方が表示されるユーザに対して正しい旨の映像を表示することも可能となる。従って、より利便性を向上させることができる。
本発明の特徴において、目位置検出手段は、カメラにより撮像された画像に映るユーザの画像に基づいて、目の上下左右位置を検出してもよい。これにより、目の上下左右位置を検出するためのセンサ等を表示部の近傍などに設置する必要が無く、構成を簡略化することができる。
本発明に係るミラーシステムよれば、ユーザの鏡像にあわせて映像を表示するにあたり処理の複雑さを軽減することができる。
本発明の実施形態に係るミラーシステムを示す外観構成図である。 図1のフラットパネルディスプレイ24及びハーフミラー21を含む表示ユニット15の詳細な構成を示す斜視図である。 図1に示したコンピュータ40の構成を示すブロック図である。 図3に示した目位置検出部の検出対象及び表示位置制御部の制御の詳細を示す側面図である。 本実施形態に係るミラーシステムの映像の表示についての制御方法を示すフローチャートである。 図1に示したミラーシステムの第1の表示例を示す平面図であり、(a)は初期状態を示し、(b)は最終状態を示している。 図1に示したミラーシステムの第2の表示例を示す平面図であり、(a)は初期状態を示し、(b)は最終状態を示している。 図1に示したミラーシステムの第3の表示例を示す平面図である。 図1に示したミラーシステムの第4の表示例を示す平面図であり、(a)は初期状態であり、(b)は最終状態を示している。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るミラーシステムを示す外観構成図である。ミラーシステム1は、ユーザHの鏡像を映し出すと共に、この鏡像に対応した映像を表示するものである。このミラーシステム1は、映像をユーザHに視認可能に表示するフラットパネルディスプレイ24(表示部)と、フラットパネルディスプレイ24の表示面に重ね合わされたハーフミラー21と、フラットパネルディスプレイ24の表側FSに居るユーザHの画像を撮像する正面カメラ(カメラ)30と、コンピュータ(制御手段)40と、体重計(ユーザ状態検出手段)50と、側方カメラ(第2カメラ)60とを備えている。なお、図1では、ユーザHがフラットパネルディスプレイ24の表示面に対して正対している例を図示している。
フラットパネルディスプレイ24として、例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)又は液晶表示装置(LCD)を用いる。ハーフミラー21は、入射する光の一部を反射し、一部を透過する性質を有する。フラットパネルディスプレイ24及びハーフミラー21は表示ユニット15を構成している。ハーフミラー21は、半透過膜シートを透明板の表面に貼り付けて形成してもよいし、金属膜を金属蒸着させて形成してもよい。フラットパネルディスプレイ24は、コンピュータ40から映像ケーブル或いは無線通信により映像データを受信し、映像データを解析して映像を表示する。
ハーフミラー21の上記性質を利用することにより、ハーフミラー21の裏側BSに配置された正面カメラ30は、ハーフミラー21を介してユーザHの画像を撮像することができる。また、ハーフミラー21の表側FSにおいてハーフミラー21が反射する光により作り出されるユーザHの鏡像と、フラットパネルディスプレイ24に表示される映像とがフラットパネルディスプレイ24の表側FSへ向けて表示される。よって、フラットパネルディスプレイ24の表側FSに居るユーザHは、自己の鏡像及び映像を視認することができる。
正面カメラ30は、ユーザHを撮像するものである。正面カメラ30は、例えば、USBケーブルにより通信が可能なUSBカメラにより構成されている。この場合、正面カメラ30は、コンピュータ40とUSBケーブルにより接続されることとなる。
コンピュータ40は、正面カメラ30により撮像された画像に応じてフラットパネルディスプレイ24に表示される映像を制御するものである。体重計50は、ユーザHの身体状態の1つである体重を検出するものである。体重計50はコンピュータ40に接続されており、検出した体重の情報をコンピュータ40に送信する。なお、本実施形態では、体重計50を例に挙げているが、特に体重計50に限らず、ユーザHの身体状態を検出できれば、身長計や血圧計などであってもよい。
側方カメラ60は、正面カメラ30とは異なる角度からユーザHを撮像するものである。本実施形態では、側方カメラ60は、フラットパネルディスプレイ24の表側FSにおいて、フラットパネルディスプレイ24に正対したユーザHを側方から撮像するものである。この側方カメラ60は、正面カメラ30と同様に、例えば、USBケーブルにより通信が可能なUSBカメラにより構成され、コンピュータ40とUSBケーブルにより接続されることとなる。
なお、図1は、ユーザHがフラットパネルディスプレイ24の表示面に対して正対している場合を示している。
図2を参照して、図1のフラットパネルディスプレイ24及びハーフミラー21を含む表示ユニット15の詳細な構成を説明する。表示ユニット15は、ハーフミラー21と、フラットパネルディスプレイ24と、フラットパネルディスプレイ24の形状に合わせて切り欠き部25aが形成された表示枠部25と、フラットパネルディスプレイ24の表示面に対向する面に接続される取付け金具26と、取付け金具26を通じてフラットパネルディスプレイ24が取付けられる取付け台27と、取付け台27とフラットパネルディスプレイ24の間に挿入されるスペーサ28a、28bとを備える。
フラットパネルディスプレイ24の表示面はハーフミラー21の面に直接重ね合わされ、フラットパネルディスプレイ24の外周は切り欠き部25aが形成された表示枠部25によって取り囲まれている。フラットパネルディスプレイ24は、その表示面に対向する面が取付け金具26を通じて取付け台27に固定されることにより、取付け台27に支持されている。また、縦横自在に配置可能なスペーサ28a、28bを用いて、フラットパネルディスプレイ24の表示面の向きをハーフミラー21の面に平行になるように調整して、フラットパネルディスプレイ24とハーフミラー21との密着性を高めている。この密着性を高めることにより、フラットパネルディスプレイ24に表示された映像のハーフミラー21による反射を抑制することができる。
図2では、スペーサ28a、28bが水平方向に向けて配置された例を示すが、フラットパネルディスプレイ24の表示面の傾きによっては、スペーサ28a、28bを垂直方向に向けて配置しても構わない。また、フラットパネルディスプレイ24に表示された映像のハーフミラー21による反射を更に抑制するために、フラットパネルディスプレイ24とハーフミラー21との間に液体を注入した部材を挿入して重ね合わせても構わない。また、フラットパネルディスプレイ24をその長辺が水平方向に向けて設置する場合を示すが、もちろん、長辺を垂直方向に向けて配置しても構わない。
図3は、図1に示したコンピュータ40の詳細を示す構成図である。コンピュータ40は、データの演算処理機能を備える処理演算部(CPU)41と、データを格納するデータベース42と、体重計50、フラットパネルディスプレイ24、正面カメラ30及び側方カメラ60との間でデータの入出力を制御する入出力部43を備える。
処理演算部41は、正面カメラ30が撮影したユーザHの映像からユーザHの目の上下左右位置を検出する目位置検出部(目位置検出手段)41aと、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザの特定部位(例えば顔、胴体及び手など)を検出する特定部位検出部(特定部位検出手段)41bと、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザの身体部位の移動を検出する移動検出部41cと、フラットパネルディスプレイ24の表示動作を制御する表示制御部41dとを備える。
目位置検出部41aは、正面カメラ30により撮像された画像を処理し、画像内から目を抽出し、その目の上下左右位置を特定するものである。具体的に、目位置検出部41aは、まず画像内からユーザHの顔を特定する。次いで、目位置検出部41aは、顔の画像を2値化処理し、顔の暗い部分(例えば、眉、アイライン、鼻の穴、上唇と下唇との境界)を抽出する。その後、目位置検出部41aは、顔の暗い部分の配置関係から、目の位置を特定する。なお、目の位置の検出については、種々の方法があり、目位置検出部41aは、テンプレートマッチングや濃淡画像マッチングなど他の方法により、目の位置を検出してもよい。
特定部位検出部41bは、正面カメラ30により撮影された画像から、ユーザHの特定部位(例えば顔、胴体及び手など)を検出するものである。例えば、特定部位検出部41bは、体の輪郭や、及びユーザの身体画像のうち、肌色の部分などから特定部位を検出する。なお、特定部位検出部41bが顔を特定部位として検出する場合、目位置検出部41aが顔を特定する処理と、特定部位検出部41bが顔を特定する処理とは共通化されることとなる。また、特定部位検出部41bは、特定部位までの距離を求める必要が無く、上下左右位置だけ求めることができればよい。
移動検出部41cは、正面カメラ30により撮影された画像から、ユーザHの身体部位(例えば右手など)の移動を検出するものである。この移動検出部41cは、特定部位検出部41bと同様に、体の輪郭や、及びユーザの身体画像のうち、肌色の部分などからユーザHの身体部位を検出し、検出した身体部位を追跡することにより、移動を検出する構成となっている。
表示制御部41dは、表示位置制御部(表示位置制御手段)41d1と、表示面積制御部(表示幅制御手段)41d2とを有している。
表示位置制御部41d1は、目位置検出部41aにより検出された目の上下左右位置、及び、特定部位検出部41bにより検出された特定部位に基づいてフラットパネルディスプレイ24に映像を表示する際の基準位置となる表示基準位置を決定し、この表示射基準位置に映像の軸が一致するように制御するものである。
図4は、図3に示した目位置検出部41aの検出対象及び表示位置制御部41d1の制御の詳細を示す側面図である。図4に示すように、ユーザHは、ユーザHの目からハーフミラー21の反射面までの距離αの2倍離れた位置に鏡像Mにおける自己の目の位置を視認することができる。また、ユーザHは、ユーザHの目からハーフミラー21の反射面までの距離α’の2倍離れた位置に鏡像Mにおける自己の足下の位置を視認することができる。そして、ユーザHは、自己の鏡像Mを図4で示すNの範囲内で視認することとなる。すなわち、ユーザの鏡像Mのハーフミラー面上における像であるハーフミラー像は図4で示すNの範囲内に現れる。
このため、ユーザHと同じ大きさの物体等をユーザHに視認させる場合、鏡像Mの大きさの約1/2の大きさNとなるように、映像を表示すれば、ユーザHに自己の鏡像Mと同じ大きさの映像を提供することができる。このときの映像の表示基準位置は、Nの中間に位置する点N’となる。
ここで、距離Nの大きさは、表示ユニット15に対するユーザHの距離に拘わらず同じである。ユーザHが表示ユニット15(具体的にはハーフミラー21)から離れると、鏡像Mの目の位置や足下の位置も同様に離れることとなり、中間点には必ず表示ユニット15が位置するからである。このように、中間点に必ず表示ユニット15が位置する関係から、距離Nは、表示ユニット15に対するユーザHの距離に拘わらず、ほぼ一定となる。よって、目位置検出部41aは、表示ユニット15に対するユーザHの目までの距離を検出する必要が無く、目の上下左右位置のみを検出することとなる。なお、目位置検出部41aは、特に表示ユニット15に対するユーザHの目までの距離を検出する必要が無いだけであり、ユーザHの目までの距離を検出する構成であっても問題はない。
さらに、上記のような関係を有することから、ユーザHの鏡像Mに映像を一致させる場合にも同様のことがいえる。すなわち、表示位置制御部41d1が鏡像Mに適切に映像を一致させるためには、ユーザHの目の上下左右位置の情報と、映像を一致させたい対象であるユーザHの特定部位との情報があれば足りる。具体的に、ユーザHと表示ユニット15との距離とは無関係に、ユーザHの目の位置と特定部位(例えば、足下など)との中間点にはハーフミラー像が現れる表示ユニット15が必ず存在する。このため、その中間点近傍(例えば、ユーザHの目の位置と鏡像Mの足下との中間点近傍)に映像を表示すれば、ユーザHの鏡像M(特に足下の鏡像)と映像とを一致させることができる。
より具体的に説明すると、表示位置制御部41d1は、正面カメラ30により撮影された画面内における目の位置と、画面内における特定部位の位置とを求め、画面上においてその中間位置を求める。そして、表示位置制御部41d1は、その中間位置に対応する表示ユニット15上の位置を求める。これにより、ユーザHの目の位置と特定部位との中間点を求めることができ、表示位置制御部41d1は、表示ユニット15上の中間位置に映像を表示させれば、ユーザHの鏡像Mに映像を一致させることができる。
再度、図3を参照する。表示面積制御部41d2は、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザHの大きさから、映像の軸を中心とした映像の表示幅を決定するものである。図4に示す例において、例えば、ユーザHの身長が高くなれば、距離Nは長くなり、ユーザHの身長が低くなれば、距離Nは短くなる。よって、表示幅に違いが生じることとなる。このため、表示面積制御部41d2は、ユーザHの大きさから表示幅を変更させることとなる。これにより、大人では小さく表現される映像(例えば人の顔に表示させた小さな星などの映像)であっても子供では大きく表現されてしまうことが防止される。例えば小さな星が巨大な星の映像で表現されてしまうことが防止される。
より具体的に説明すると、後述のプログラムデータ部42bには、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザHの大きさが大きくなるに従って表示幅を大きくすると共に、画像内におけるユーザHの大きさが小さくなるに従って表示幅を小さくする演算式を記憶している。そして、表示面積制御部41d2は、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザHの大きさと、プログラムデータ部42bに記憶された演算式に従って、表示幅を決定する。これにより、表示面積制御部41d2は、投射幅を算出するにあたり、ユーザの大きさの情報を演算式に代入するだけでよく、一層処理の複雑さを軽減することができる。
なお、図4において、正面カメラ30は、ユーザHの目線の位置に配置されているが、実際にはフラットパネルディスプレイ24により遮られてしまうため、実際には図1に示すように、フラットパネルディスプレイ24の下方側など、フラットパネルディスプレイ24により遮られない位置に設けられている。しかしながら、正面カメラ30は、ユーザHの目線の位置に配置されていることが望ましい。これにより、目の上下左右位置の検出が容易となるからである。図1に示す位置に配置されている場合、目の上下左右位置の検出にあたり、ユーザHの目線の位置に正面カメラ30が配置されているように画像を変換する処理を行うこともあるが、図4に示すように配置されていれば、画像の変換処理が必要なく、処理負荷の観点から望ましい。
以上の表示位置制御部41d1及び表示面積制御部41d2の説明から明らかなように、本実施形態では、ユーザHの鏡像M自体を推定する構成を有していない。このため、複雑な処理を必要とせず、処理を軽減させたうえで、ユーザHの鏡像Mに映像を合致させることができる。なお、本実施形態では、ユーザHの鏡像Mを推定していないが、上記構成に加えて、ユーザHの鏡像Mを推定する構成を備えていてもよい。これにより、ユーザHの鏡像Mを推定する必要性が高い場合にのみユーザHの鏡像Mを推定し、そうでない場合には、ユーザHの鏡像Mを推定しないことができるからである。
再度、図3を説明する。データベース42は、映像データ格納部42aと、プログラムデータ部(演算式記憶手段)42bとを備えている。映像データ格納部42aは、フラットパネルディスプレイ24に表示される映像のデータを格納しており、例えば木の映像データや、矢印の映像データや、太鼓の映像データなどを格納している。プログラムデータ部42bは、処理演算部41が行う演算処理のアルゴリズムを規定したコンピュータプログラムのデータを格納したものである。コンピュータプログラムには、正面カメラ30で撮影した画像をフラットパネルディスプレイ24に表示するためのアプリケーションソフトウェア(FLASH、C++などのプログラミング言語で記述されたもの)やオペレーティングシステム(OS)等の基本ソフトウェアが含まれる。また、上記したように、プログラムデータ部42bは、表示幅を算出するための演算式も記憶されている。
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施形態に係るミラーシステム1における映像の表示についての制御方法を説明する。
図5に示すように、まず、正面カメラ30はユーザHを撮像する(S1)。次に、コンピュータ40は、正面カメラ30により撮像された画像からユーザの画像を抽出する(S2)。そして、目位置検出部41aは、抽出されたユーザの画像からユーザHの目の上下左右位置を検出する(S3)。その後、特定部位検出部41bは、ユーザHの特定部位の上下左右位置を検出する(S4)。特定部位は、上述したように、ユーザHの全身、胴体、顔、及び右手などであって、予め定められている。
その後、表示位置制御部41d1は、ステップS3において検出された目の上下左右位置及びステップS4において検出された特定部位の上下左右位置に基づき、図4を参照して説明したようにして、映像の表示基準位置を決定する(S5)。
その後、表示面積制御部41d2は、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザHの大きさを特定する(S6)。次いで、表示面積制御部41d2は、ステップS6において特定したユーザHの大きさと、プログラムデータ部42bに記憶された演算式とから、映像の表示幅を決定する(S7)。
その後、コンピュータ40は、ステップS5において決定された表示基準位置、且つ、ステップS7において決定された表示幅で、映像を表示させる(S9)。次に、コンピュータ40は、例えば図6〜図9を参照して後述するような所定の処理を行う(S10)。そして、図5に示す処理は終了する。
(第1の表示例)
次に、本実施形態に係るミラーシステム1の各種の表示例を説明する。図6は、図1に示したミラーシステム1の第1の表示例を示す平面図であり、(a)は初期状態を示し、(b)は最終状態を示している。図6(a)に示すように、ハーフミラー21の反射面上には、ユーザHのハーフミラー像Rが現れている。また、フラットパネルディスプレイ24には、側方カメラ60によって撮像されたユーザHの映像I1が表示されている。この映像I1は、正面カメラ30により検出されたユーザHの大きさにあわせて表示させられている。すなわち表示面積制御部41d2は、正面カメラ30により検出されたユーザHの大きさにあわせて、側方カメラ60によって撮像されたユーザHがフラットパネルディスプレイ24に表示されるように、表示幅を決定することとなる。これにより、映像I1は、ハーフミラー像Rと同じ大きさで映し出されることとなる。加えて、フラットパネルディスプレイ24には、ハーフミラー像Rの背面に木の映像I2が表示されている。
このような状態において、ユーザHが木の映像I2に対して傾くことなく真っ直ぐに立つと、図6(b)に示すように、木の映像I2は、側方カメラ60によって撮像されたユーザHの映像I1の位置に移動する。そして、側方カメラ60によって撮像されたユーザHの映像I1の背中が木の映像I2の幹部分に一致すると、フラットパネルディスプレイ24は、小鳥の映像I3を表示する。また、コンピュータ40は、音声出力部(図示せず)から小鳥がさえずる音声を出力させ、且つ、フラットパネルディスプレイ24に小鳥のさえずりを示す音符の映像I4を表示させる。
これにより、ミラーシステム1は、ユーザHに姿勢矯正を促すことができる。なお、この場合において、木の映像I2は、図4を参照して説明したように、ユーザHの目の位置と、ユーザHの特定部位(この場合は全身)とに基づいて、表示位置が決定されている。また、大人が表示ユニット15の前に立っているため、大人の大きさにあわせた表示幅で、映像は表示されている。これにより、鏡像を推定することなく、ユーザHの鏡像に合致した映像を提供できることとなる。
(第2の表示例)
図7は、図1に示したミラーシステム1の第2の表示例を示す平面図であり、(a)は初期状態を示し、(b)は最終状態を示している。図7(a)に示すように、ハーフミラー21の反射面上には、ユーザHのハーフミラー像Rが現れている。この状態において、体重計50からの情報を読み込み、ユーザHの体重が昨日(又は数日前や数ヶ月前や数年前)よりも増加している場合、コンピュータ40は、図7(b)に示すように、ユーザHが太ったことを示す胴体の映像I5をフラットパネルディスプレイ24に表示させる。このとき、特定部位検出部41bは、予め記憶された体重に応じた特定部位である胴体の位置を検出しており、表示位置制御部41d1は、ユーザHが太ったことを示す胴体の映像I5が、ユーザHの胴体の位置に重なって視認されるように映像の表示基準位置を決定している。
これにより、ミラーシステム1は、ユーザHが太ったことを簡便にユーザHに伝えることができる。なお、この場合において、胴体の映像I5は、図4を参照して説明したように、ユーザHの目の位置と、ユーザHの特定部位(この場合は胴体)とに基づいて、その表示位置が決定されている。また、大人が表示ユニット15の前に立っているため、大人の大きさにあわせた表示幅で、映像は表示されている。これにより、鏡像を推定することなく、ユーザHの鏡像に合致した映像を提供できることとなる。
(第3の表示例)
図8は、図1に示したミラーシステム1の第3の表示例を示す平面図である。図8に示すように、ハーフミラー21の反射面上には、ユーザHのハーフミラー像Rが現れている。また、フラットパネルディスプレイ24には、矢印の映像I6が表示されている。矢印の映像I6は、ユーザH自身のハーフミラー像Rのうち、顔のハーフミラー像の所定位置(頬の位置)に重なって表示されている。このとき、特定部位検出部41bは、ユーザHの顔(特に頬)を特定部位として検出しており、表示位置制御部41d1は、ユーザH自身のハーフミラー像Rのうち、頬の位置に重なってユーザHに視認されるように、映像の表示基準位置を決定する。
これにより、ミラーシステム1は、ユーザHの顔のマッサージ方法を簡便にユーザHに伝えることができる。なお、この場合において、矢印の映像I6は、図4を参照して説明したように、ユーザHの目の位置と、ユーザHの特定部位(この場合は頬)とに基づいて、その表示位置が決定されている。また、大人が表示ユニット15の前に立っているため、大人の大きさにあわせた表示幅で、映像は表示されている。これにより、鏡像を推定することなく、ユーザHの鏡像に合致した映像を提供できることとなる。
ここで、コンピュータ40は、矢印の映像I6を変化させることが好ましい。具体的に、コンピュータ40は、顔のマッサージの速度(すなわち顔に手をあて動かす速度)を矢印の大きさや太さにより表現することが好ましい。これにより、より詳細にマッサージ方法をユーザHに分かりやすく伝えることができるからである。
さらに、ユーザHの顔の各部位に引き出し線の映像と、引き出し線の終端位置に水分量などを表示するようにしてもよい。これによっても、ユーザHの顔の各部位について水分量を簡便にユーザHに伝えることができるからである。なお、水分量については、体重計50に代えて、水分量計測計などを用いて水分量の情報を取得しておけばよい。
(第4の表示例)
図9は、図1に示したミラーシステム1の第4の表示例を示す平面図であり、(a)は初期状態であり、(b)は最終状態を示している。図9に示すように、ハーフミラー21の反射面上には、ユーザHのハーフミラー像Rが現れている。また、フラットパネルディスプレイ24には、ユーザHの左手の位置に太鼓の映像I7が表示されている。ここでの特定部位はユーザHの左手である。
このような状態において、ユーザHが左手をやや右手方向に動かしたとする。図3の特定部位検出部41bは、所定時間毎に、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザの特定部位である左手を検出する。そして、表示位置制御部41d1は、特定部位検出部41bが左手を検出する度に、目位置検出部41aにより検出された目の位置及び特定部位検出部41bにより検出された最新の左手の位置に基づいて、太鼓の映像I7の表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像I7の軸が一致するように映像I7の表示位置を制御する。これにより、太鼓の映像I7を、特定部位である左手の移動にあわせてやや左手方向に移動させることができる。
さらに、図7(b)に示すように、ユーザHが右手を太鼓の映像I7の位置に移動させたとする。この場合において、移動検出部41cはユーザHの身体部位の一例である右手の移動を検出し、コンピュータ40は、移動検出部41cにより検出された右手の移動が、左手に重ね合わせて表示された太鼓の映像I7に対応した動作(太鼓をたたくような動作)である場合には、その動作に応じて予め定められた制御、例えば太鼓音をならす制御を行う。これにより、ミラーシステム1は、面白味ある映像と効果音をユーザHに提供することとなる。
なお、図7に示す例に限らず、例えば、フラットパネルディスプレイ24にサッカーボールなどの映像を表示し、ユーザHがサッカーボールを蹴る動作を行った場合に、サッカーボールが移動するようにし、且つ、サッカーボールが蹴られた音を出力するようにしてもよいし、他の表現を行うようにしてもよい。これによっても、ミラーシステム1は、面白味ある映像と効果音をユーザHに提供することができるからである。
また、上記の場合において、太鼓の映像I7は、図4を参照して説明したように、ユーザHの目の位置と、ユーザHの特定部位(この場合は左手)とに基づいて、その表示位置が決定されている。また、大人が表示ユニット15の前に立っているため、大人の大きさにあわせた表示幅で映像は表示されている。これにより、鏡像を推定することなく、ユーザHの鏡像に合致した映像を提供できることとなる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
本実施形態に係るミラーシステム1は、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザHの顔、足下及び胴体などの特定部位を検出する。また、目位置検出部41aにより目の位置を検出し、特定部位と目の位置とに基づいて表示基準位置を決定する。ここで、ユーザHの鏡像Mに映像を合致させるためには、ユーザHの目の位置の情報と、映像を合致させたい対象であるユーザHの特定部位との情報があれば足りる。すなわち、ユーザHと表示ユニット15との距離とは無関係に、ユーザHの目の位置と特定部位との中間点にはハーフミラー像Rが現れる表示ユニット15が必ず存在するため、ユーザHの目の位置と特定部位との中間点近傍に映像を表示すれば、ユーザHの鏡像Mと映像とを合致させることができる。加えて、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザHの大きさから、映像の表示幅を決定するため、大人では小さく表現される映像(例えば人の顔に表示させた小さな星などの映像)であっても子供では大きく表現されてしまうことが防止される。例えば小さな星が巨大な星の映像で表現されてしまうことが防止される。従って、ユーザHの鏡像Mにあわせて映像を表示するにあたり処理の複雑さを軽減することができる。
また、検出された目の位置と、検出された特定部位との中間位置に対応するフラットパネルディスプレイ24上の位置に表示基準位置を決定する。ここで、画像上において目の位置と特定部位の位置とが検出されれば、画像上において両者の中間位置を求めることは処理が複雑でなく、比較的容易に中間位置を求めることができる。このため、求めた中間位置とフラットパネルディスプレイ24上の位置との対応関係を示す演算式や対応表などを予め求めておけば、これら演算式や対応表に従って、比較的容易に表示基準位置を決定することができる。従って、一層処理の複雑さを軽減することができる。
また、特定部位として検出された顔の所定位置に重なってユーザHに視認されるように、表示基準位置を決定して映像を表示させるため、ユーザHの顔をどのようにマッサージすべきかを示すマッサージラインや、ユーザHの顔の部位毎に水分量表示などを行うことができる。ここで、ミラーシステム1は、顔の手入れや顔の状態の確認を行うために用いられるケースが多い。よって、そのような顔を対象に詳細情報等を提示し、利便性を向上させることができる。
また、ユーザHの身体状態に応じた映像が、ユーザHの特定部位に重なってユーザHに視認されるように映像を表示させるため、例えばユーザHの体重が増加した場合には、ユーザHの特定部位である胴体をふくらませるなどを表現することができ、表示ユニット15の視認だけでユーザHに身体状態を分かりやすく提供することができる。
また、特定部位に重なって視認されるように表示された映像の表示基準位置を、特定部位の移動にあわせて移動させる。このため、例えばユーザHの左手に太鼓の映像I7を表示し、ユーザHが左手を動かすことにより太鼓自体の映像I7を連動させることができる。また、ユーザHの足下にあるボールをユーザHが蹴る動作をした場合にボールの映像を動かすことなどもできる。従って、より面白味ある映像を提供することができる。
また、検出されたユーザHの身体部位の移動が、特定部位に重ね合わせて表示された映像に対応した動作である場合には、その動作に応じて予め定められた制御を行う。このため、ユーザの左手に太鼓の映像I7を表示し、ユーザが右手(身体部位の一例)を左手側に移動させた場合に、太鼓の音を鳴らすことなどができ、より面白味あるミラーシステムを提供することができる。
また、ユーザHの大きさが大きくなるに従って表示幅を大きくすると共に、画像内におけるユーザHの大きさが小さくなるに従って表示幅を小さくする演算式を記憶し、正面カメラ30により撮像された画像内におけるユーザHの大きさと記憶された演算式に従って、表示幅を決定する。このため、表示幅を算出するにあたり、ユーザHの大きさの情報を演算式に代入するだけでよく、一層処理の複雑さを軽減することができる。
また、正面カメラ30とは異なる角度からユーザHを撮像する側方カメラ60をさらに備え、表示面積制御部41d2は、正面カメラ30により検出されたユーザHの大きさにあわせて、側方カメラ60により撮像されたユーザHの映像がフラットパネルディスプレイ24に表示されるように表示幅を決定する。このため、表示ユニット15には、ユーザHのハーフミラー像Rのみならず、ハーフミラー像Rと同じ大きさのユーザHの映像を表現することができる。これにより、例えばユーザHの正面(ハーフミラー像)と側方(映像)とを表現して、正面及び側方の双方からユーザHの姿勢が正しいかなどをユーザHに違和感少なく確認させることができ、しかも、ユーザHの姿勢が正しいときに正面及び側方が表示されるユーザHに対して正しい旨の映像表示することも可能となる。従って、より利便性を向上させることができる。
また、正面カメラ30により撮像された画像に映るユーザHの画像に基づいて、目の上下左右位置を検出するため、目の上下左右位置を検出するためのセンサ等をフラットパネルディスプレイ24の近傍などに設置する必要が無く、構成を簡略化することができる。
以上、本発明に係るミラーシステムを実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態では、図6〜図9に示す表示例を説明したが、これらの限らず、他の表示を行ってもよい。例えば、太鼓に限らず、他の楽器等を表示してもよいし、木の映像I2等に限らず、人物などの映像であってもよい。
本実施形態では側方カメラ60を設けているが、これに限らず、後方カメラや左右逆方向から撮像するカメラであってもよい。
さらに、本実施形態では、正面カメラ30により得られた画像から、目の上下左右位置を検出しているが、これに加えて、表示ユニット15に対する目までの距離を求めてもよい。この場合、表示ユニット15の裏側BSにおいてフラットパネルディスプレイ24により遮られないように、左右2つの正面カメラ30を設けることが望ましい。これにより、ステレオ立体視の原理により目の位置を正確に検出することができるからである。また、距離画像カメラや距離センサ(レーザ方式、超音波方式)を用いるようにしてもよい。
1 ミラーシステム
15 表示ユニット
21 ハーフミラー
24 プラズマディスプレイパネルや液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイ(表示部)
25 表示枠部
25a 切り欠き部
26 取付け金具
27 取付け台
28a、28b スペーサ
30 正面カメラ(カメラ)
40 コンピュータ(制御手段)
41 処理演算部
41a 目位置検出部(目位置検出手段)
41b 特定部位検出部(特定部位検出手段)
41c 移動検出部(移動検出手段)
41d 表示制御部
41d1 表示位置制御部(投射位置制御手段)
41d2 表示面積制御部(投射幅制御手段)
42 データベース
42a 映像データ格納部
42b プログラムデータ部(演算式記憶手段)
43 入出力部
50 体重計
60 側方カメラ(第2カメラ)

Claims (9)

  1. 映像をユーザに視認可能に表示する表示部と、
    前記表示部の表示面に重ね合わされたハーフミラーと、
    ユーザを撮像するカメラと、
    前記表示部に対するユーザの目の位置を検出する目位置検出手段と、
    前記カメラにより撮像された画像内におけるユーザの特定部位を検出する特定部位検出手段と、
    前記目位置検出手段により検出された目の位置及び前記特定部位検出手段により検出された特定部位に基づいて、前記表示部に映像を表示する際の基準位置となる表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御する表示位置制御手段と、
    を備えることを特徴とするミラーシステム。
  2. (07P02375の請求項1の投射幅制御手段を別クレームとしました。)
    前記カメラにより撮像された画像内におけるユーザの大きさから、前記映像の軸を中心とした映像の表示幅を決定する表示幅制御手段を更に有することを特徴とするミラーシステム。
  3. 前記表示位置制御手段は、前記目位置検出手段により検出された目の位置と、前記特定部位検出手段により検出された特定部位との中間位置に対応する前記表示部上の位置に表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のミラーシステム。
  4. 前記特定部位検出手段は、ユーザの顔を特定部位として検出し、
    前記表示位置制御手段は、前記特定部位として検出された顔と前記目位置検出手段により検出された目の位置との中間位置に対応する前記表示部上の位置に表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御することで、映像がユーザの顔の所定位置に重なってユーザに視認されるように、映像を表示させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のミラーシステム。
  5. 前記特定部位検出手段は、所定時間毎に、前記カメラにより撮像された画像内におけるユーザの特定部位を検出し、
    表示位置制御手段は、前記特定部位検出手段が特定部位を検出する度に、前記目位置検出手段により検出された目の位置及び前記特定部位検出手段により検出された最新の特定部位に基づいて、映像の表示の基準位置となる表示基準位置を決定し、この表示基準位置に映像の軸が一致するように映像の表示位置を制御する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のミラーシステム。
  6. 前記カメラにより撮像された画像内におけるユーザの身体部位の移動を検出する移動検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記移動検出手段により検出されたユーザの身体部位の移動が、前記特定部位に重ね合わせて表示された映像に対応した動作である場合には、その動作に応じて予め定められた制御を行うことを特徴とする請求項5に記載のミラーシステム。
  7. 前記カメラにより撮像された画像内におけるユーザの大きさが大きくなるに従って映像の表示幅を大きくすると共に、画像内におけるユーザの大きさが小さくなるに従って映像の表示幅を小さくする演算式を記憶した演算式記憶手段をさらに備え、
    前記表示幅制御手段は、前記カメラにより撮像された撮像画像内におけるユーザの大きさと、前記演算式記憶手段により記憶された演算式に従って、映像の表示幅を決定することを特徴とする請求項2に記載のミラーシステム。
  8. 前記カメラとは異なる角度から前記ユーザを撮像する第2カメラをさらに備え、
    前記表示幅制御手段は、前記カメラにより撮像された画像内におけるユーザの大きさにあわせて、前記第2カメラにより撮像されたユーザの映像が前記表示部に表示されるように映像の表示幅を決定する
    ことを特徴とする請求項7に記載のミラーシステム。
  9. 前記目位置検出手段は、前記カメラにより撮像された画像に映るユーザの画像に基づいて、目の上下左右位置を検出することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のミラーシステム。
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