JP2010264834A - コンバインのクローラ式走行装置 - Google Patents

コンバインのクローラ式走行装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010264834A
JP2010264834A JP2009116773A JP2009116773A JP2010264834A JP 2010264834 A JP2010264834 A JP 2010264834A JP 2009116773 A JP2009116773 A JP 2009116773A JP 2009116773 A JP2009116773 A JP 2009116773A JP 2010264834 A JP2010264834 A JP 2010264834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
crawler
guide
type traveling
traveling device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009116773A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukikazu Tanaka
如一 田中
Kenta Matsumoto
健太 松本
Kazuhiko Nishida
和彦 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2009116773A priority Critical patent/JP2010264834A/ja
Priority to CN2010201831207U priority patent/CN201685896U/zh
Publication of JP2010264834A publication Critical patent/JP2010264834A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

【課題】クローラ式走行装置に装備する所定数の転輪を合理的に配置することにより、転輪の増加などによる構造の複雑化やコストの高騰を招くことなく、クローラベルトが転輪から外れる虞を効果的に抑制しながら、刈取搬送部の重量をクローラ式走行装置の前部側によって安定性良く受け止められるようにする。
【解決手段】第1転輪26と第2転輪27と第3転輪28と第4転輪29とを、その順に機体の前側から後側に向けて一直線状に並ぶように配備し、それらの転輪26〜29の前後間隔を、第1転輪26と第2転輪27の前後間隔P1が第3転輪28と第4転輪29の前後間隔P3よりも大きくなり、かつ、第2転輪27と第3転輪28の前後間隔P2が第1転輪26と第2転輪27の前後間隔P1よりも大きくなるように設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、機体の前後方向に所定間隔をあけて配備した起動輪と遊動輪との間に複数の転輪を配備してあるコンバインのクローラ式走行装置に関する。
コンバインのクローラ式走行装置としては、複数の転輪8の前後間隔D1,D2を、機体重心Wの下方に位置する前後間隔D2を除いて等間隔に設定し、機体重心Wの下方に位置する前後間隔D2が他の前後間隔D1よりも広くなるように設定したものがある(例えば特許文献1参照、符号は特許文献1に記載のものである)。
特開2000−95153号公報
近年、2条や3条の刈り取りを行う小型機種のコンバインにおいては、例えば、機体前面の全域又は略全域を刈り取り領域に設定して、圃場のどこからでも未刈り作物を踏み倒すことなく作物の刈り取り収穫作業を行えるようにする、いわゆる全面刈り仕様に構成することにより、刈り取り収穫作業の高効率化を図れるようにしてある。
このような全面刈り仕様のコンバインにおいては、未刈り作物の踏み倒しを防止するために、例えば、刈取搬送部の左端部に位置するデバイダの分草始端が、機体の左右方向において左側のクローラ式走行装置の左外側端と一致又は略一致し、かつ、刈取搬送部の右端部に位置するデバイダの分草始端が、機体の左右方向において右側のクローラ式走行装置の右外側端と一致又は略一致するように、デバイダの配置を設定してある。
又、このようなデバイダの配置設定を可能にするために、刈取搬送部の前部に備えるデバイダや引起装置が搭乗運転部よりも機体前方側に位置するように、刈取搬送部を、機体の前端部から機体の前方に向けてより大きく延出させてある。
つまり、近年の小型機種のコンバインにおいては、刈り取り収穫作業の高効率化を図るために、刈取搬送部が大型化し、かつ、機体の前方に向けてより大きく延出することにより、クローラ式走行装置の前部側にかかる重量が大きくなる傾向にある。
このような小型機種のコンバインにおいて、クローラ式走行装置における複数の転輪の前後間隔を、前記特許文献1のように、機体重心の下方に位置する前後間隔を除いて等間隔に設定すると、転輪の前後間隔を狭く設定した場合には、機体の前側に位置する転輪の前後間隔も狭くなることから、クローラ式走行装置の前部側に配備する転輪の数量を多くするなどの改良を施さない限り、刈り取り収穫作業の高効率化を図るために大きくなった刈取搬送部の重量をクローラ式走行装置の前部側で安定性良く受け止めさせることができなくなる。逆に、転輪の前後間隔を広く設定した場合には、転輪の前後間隔が全体的に広くなり、クローラベルトにおける転輪のガイド作用が及ばない範囲が不必要に広くなることから、クローラベルトが転輪から外れる虞を効果的に抑制することが難しくなる。
本発明の目的は、クローラ式走行装置に装備する所定数の転輪を合理的に配置することにより、転輪の増加などによる構造の複雑化やコストの高騰を招くことなく、クローラベルトが転輪から外れる虞を効果的に抑制しながら、刈取搬送部の重量をクローラ式走行装置の前部側によって安定性良く受け止められるようにすることにある。
上記の目的を達成するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、
第1転輪と第2転輪と第3転輪と第4転輪とを、その順に機体の前側から後側に向けて一直線状に並ぶように配備し、
それらの転輪の前後間隔を、前記第1転輪と前記第2転輪の前後間隔が前記第3転輪と前記第4転輪の前後間隔よりも大きくなり、かつ、前記第2転輪と前記第3転輪の前後間隔が前記第1転輪と前記第2転輪の前後間隔よりも大きくなるように設定してあることを特徴とする。
この特徴構成によると、クローラ式走行装置の前後中央側に位置する第2転輪と第3転輪の前後間隔が最も広くなる。これにより、第2転輪と第3転輪の間でのクローラベルトの撓み代を大きく確保することができ、クローラ式走行装置の前後中央での隆起物に対する吸収性を高めることができる。その結果、クローラ式走行装置が隆起物に乗り上げた状態での機体高さを低く抑えることができ、クローラ式走行装置が畦などの隆起物を乗り越える際には、機体重心を極力低くした安定状態で機体を走行させることができる。
又、クローラ式走行装置の前部側に位置する第1転輪と第2転輪の前後間隔が第2転輪と第3転輪の前後間隔の次に広くなる。これにより、機体の前端部に機体の前方に向けて延出するように装備する刈取搬送部の重量を、クローラ式走行装置における前部側の第1転輪と第2転輪の間の広いスパンで安定性良く受け止めることができる。その結果、刈り取り収穫作業の高効率化を図るための刈取搬送部の作業幅の拡張により、刈取搬送部が大型化し、かつ、機体前方に向けてより大きく延出することにより、クローラ式走行装置の前部側にかかる刈取搬送部の重量が大きくなった場合であっても、その刈取搬送部の重量を広いスパンで受け止めた安定状態で機体を走行させることができる。
更に、クローラ式走行装置の後部側に位置する第3転輪と第4転輪の前後間隔が最も狭くなる。これにより、クローラベルトに対する第3転輪及び第4転輪のガイド作用が高くなり、クローラベルトにおける転輪のガイド作用が及ばない範囲が不必要に広くなることを防止することができ、各転輪に対するクローラベルトの左右方向への変位を抑制することができる。その結果、各転輪からクローラベルトが外れる虞を効果的に抑制することができる。
従って、クローラ式走行装置に装備する4つの転輪を合理的に配置することにより、転輪の増加による構造の複雑化やコストの高騰を招くことなく、クローラベルトが転輪から外れる虞を効果的に抑制しながら、刈取搬送部の重量をクローラ式走行装置の前部側により安定性良く受け止めさせることができ、刈り取り収穫作業の高効率化や畦越え性能などを向上させることができる。
本発明のうちの請求項2に記載の発明では、上記請求項1に記載の発明において、
前記第1転輪及び前記第2転輪に対するクローラベルトの外れを防止する第1クローラガイドと、前記第3転輪及び前記第4転輪に対する前記クローラベルトの外れを防止する第2クローラガイドを備え、
前記第1クローラガイド及び前記第2クローラガイドを、対応する2つの転輪と同じ前後位置に、それらの転輪の下端部と同じ又は略同じ高さに位置して前記クローラベルトをガイドする前後の第1ガイド部を有し、かつ、対応する2つの転輪の間の位置に、それらの転輪の下端部よりも上方に位置して前記クローラベルトをガイドする第2ガイド部を有するように形成してあることを特徴とする。
この特徴構成によると、第1転輪と第2転輪の前後間隔が広くなって第1転輪及び第2転輪のガイド作用がクローラベルトに及び難くなることにより、クローラ式走行装置の前部側において発生し易くなる第1転輪及び第2転輪に対するクローラベルトの左右方向への変位を、第1クローラガイドによって効果的に抑制することができる。
又、クローラ式走行装置の後部側において発生する虞のある第3転輪及び第4転輪に対するクローラベルトの左右方向への変位を、第2クローラガイドによってより効果的に抑制することができる。
ところで、第1クローラガイド及び第2クローラガイドにおけるガイド部の全域を第1ガイド部に形成すると、クローラベルトにおける第1転輪及び第2転輪のガイド作用を受けない第1転輪と第2転輪の間のベルト部分が、第1クローラガイドにおける第1転輪と第2転輪の間に位置するガイド部分に常に摺接し、又、クローラベルトにおける第3転輪及び第4転輪のガイド作用を受けない第3転輪と第4転輪の間のベルト部分が、第2クローラガイドにおける第3転輪と第4転輪の間に位置するガイド部分に常に摺接することになる。
そのため、走行時に、クローラベルトと第1クローラガイド及び第2クローラガイドとの間において、摺接音が発生し易くなり、又、摩耗が発生し易くなってクローラ式走行装置の耐久性の低下を招く虞がある。
これに対し、本発明のうちの請求項2に記載の発明の特徴構成では、第1クローラガイド及び第2クローラガイドに第1ガイド部と第2ガイド部とを形成することから、クローラベルトにおいて、第1ガイド部に対向するベルト部分は、第1〜4のいずれかの転輪のガイド作用を受けることになり、よって、第1ガイド部に摺接し難くなる。又、第2ガイド部に対向するベルト部分は、第2ガイド部が対応する2つの転輪の下端部よりも上方に位置することにより第2ガイド部に摺接し難くなる。
つまり、第1クローラガイド及び第2クローラガイドを、できるだけ転輪の下端に近づけてクローラベルトの外れをより効果的に抑制するようにしながら、第1クローラガイド及び第2クローラガイドにおけるガイド部の全域を第1ガイド部に形成する場合に比較して、第1クローラガイド及び第2クローラガイドに対するクローラベルトの摺接を効果的に抑制することができる。
従って、第1クローラガイド及び第2クローラガイドを用いてクローラベルトの外れをより効果的に抑制するようにしながら、走行時におけるクローラベルトと第1クローラガイド及び第2クローラガイドとの摺接に起因した摺接音の発生やクローラ式走行装置の耐久性の低下を抑制することができる。
本発明のうちの請求項3に記載の発明では、上記請求項2に記載の発明において、
前記第2クローラガイドを、前記第4転輪の直後方に位置する遊動輪に向けて延出し、その延出部に、前記遊動輪に向けて垂直状に立ち上がって前記遊動輪に近接する起立部を形成してあることを特徴とする。
この特徴構成によると、第2クローラガイドの延出部により、後進時に発生する虞のある第2クローラガイドと遊動輪との間へのクローラベルトの入り込みを抑制することができる。又、その延出部に起立部を形成することにより、万が一、第2クローラガイドと遊動輪との間にクローラベルトが入り込んだ場合であっても、クローラベルトに埋設した芯金が第2クローラガイドの延出端(後端)に引っ掛かる虞を未然に回避することができる。
従って、クローラベルトの芯金が第2クローラガイドの延出端に引っ掛かることによって発生する虞のあるクローラベルトの折れや芯金の脱落などを阻止することができる。
本発明のうちの請求項4に記載の発明では、上記請求項3に記載の発明において、
前記起立部を後窄まり形状に形成してあることを特徴とする。
例えば、起立部の後端を平面状に形成すると、クローラベルトにおける第2クローラガイドと遊動輪との間のベルト部分が隆起部に乗り上げて第2クローラガイドと遊動輪との間に入り込み、クローラベルトに埋設した芯金が第2クローラガイドの起立部と遊動輪との間に嵌まり込んだ場合に、その嵌まり込んだ芯金の姿勢が、第2クローラガイドの起立部と遊動輪との間において安定して動き難くなることから、クローラベルトの芯金が、第2クローラガイドの起立部と遊動輪との間に噛み込む虞が高くなる。
これに対し、本発明のうちの請求項4に記載の発明の特徴構成では、起立部が後窄まり形状であることにより、クローラベルトの芯金が第2クローラガイドの起立部と遊動輪との間に嵌まり込んだとしても、その嵌まり込んだ芯金は、第2クローラガイドの起立部と遊動輪との間では安定し難く動き易くなることから、第2クローラガイドの起立部と遊動輪との間に噛み込み難くなる。
従って、クローラベルトの芯金が第2クローラガイドの起立部と遊動輪との間に噛み込む虞を効果的に防止することができる。
本発明のうちの請求項5に記載の発明では、上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、
前記第1転輪の直前方に位置する起動輪を、その回転中心と前記第1転輪の回転中心との上下間隔が、前記クローラベルトの接地面と前記第1転輪の回転中心との上下間隔よりも大きくなる高さ位置に配備してあることを特徴とする。
この特徴構成によると、起動輪に対する出力軸を備えたトランスミッションケースの地上高を高くすることができ、深田においてトランスミッションケースの底部が圃場面に接触する虞を回避することができる。
従って、深田での作業性を向上させることができる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 クローラ式走行装置の側面図である。 図3におけるIV−IV断面図である。 図3におけるV−V断面図である。 第1クローラガイドの側面図である。 図6におけるVII−VII断面図である。 第2クローラガイドの側面図である。 図8におけるIX−IX断面図である。 畦越え走行状態でのクローラ式走行装置の側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態で例示するコンバインは、走行車体1の前部右側に搭乗運転部2を形成してある。走行車体1の前部左側には、作業走行時に水稲や麦などの作物の穀稈を刈り取って搬送する刈取搬送部3を昇降揺動可能に連結してある。走行車体1の左半部には、刈取搬送部3が搬送する刈り取り後の穀稈を受け取り、その刈り取り後の穀稈に脱穀処理を施し、この脱穀処理で得た処理物に選別処理を施す脱穀装置4を搭載してある。脱穀装置4の後部には、脱穀処理後の穀稈である排ワラを車外に排出する排ワラ処理装置5を連結してある。走行車体1の後部右側には、揚送スクリュー6が搬送する脱穀装置4からの単粒化穀粒を貯留し、貯留した単粒化穀粒の袋詰めを可能にする袋詰め装置7を搭載してある。
走行車体1は、車体フレーム8に搭載したエンジン(図示せず)からの動力を、トランスミッションケース(以下、T/Mケースと略称する)9に一体装備した静油圧式無段変速装置(図示せず)や、T/Mケース9の内部に備えた走行伝動系(図示せず)などを介して、車体フレーム8の下部に備えた左右一対のクローラ式走行装置10に伝達するように構成してある。
刈取搬送部3には、車体フレーム8の前部左側に昇降揺動可能に連結した刈取フレーム11に、3つの分草部材12、左右一対の引起装置13、バリカン型の切断装置14、左右一対の掻込搬送装置15、及び供給搬送装置16、などを備えてある。そして、3つの分草部材12を左右方向に所定間隔をあけて配置し、それらの分草部材12のうちの隣接する2つの間に、左右いずれかの対応する引起装置13を配置することにより、刈取搬送部3の前部に左右一対の引起枠17を形成してある。
3つの分草部材12は、刈取搬送部3の左端部と右端部と左右中間部とに、隣り合う2つの分草部材12の間に最大2条の作物穀稈の導入が可能となるように、左右方向に所定間隔をあけて配備してあり、作業走行時には、機体の走行に伴って収穫対象となる最大4条の作物穀稈を引起枠17ごとに分ける。左右の各引起装置13は、対応する分草部材12の間に導入される最大2条の作物穀稈の引き起こしが可能となるように構成してある。切断装置14は、左右の引起装置13により引き起こした最大4条の作物穀稈の株元側を切断するように構成してある。左右の掻込搬送装置15は、最大4条の作物穀稈を刈取搬送部3の左右中央部に向けて掻き込み搬送するように構成してある。供給搬送装置16は、左右の掻込搬送装置15から刈り取り後の作物穀稈を受け取り、その穀稈を、受け取り時の起立姿勢から脱穀用の右倒れ姿勢に姿勢変更しながら脱穀装置4に向けて供給搬送するように構成してある。
つまり、刈取搬送部3は、左右一対の引起枠17により最大4条の作物の収穫を行うことが可能な2枠4条刈り仕様に構成してある。これにより、4つの分草部材と3つの引起装置とを備えて最大4条の作物の収穫を行なうように構成した一般的な3枠4条刈り仕様の刈取搬送部に比較して、同様の広い作業幅を有するように構成しながら、構成の簡素化やコストの削減を図ることができる。
図2に示すように、刈取搬送部3の左端部に位置する分草部材12は、その前端部に備えたデバイダ18の分草始端の位置が、機体の左右方向において、左側のクローラ式走行装置10における左端部の位置と一致するように構成してある。又、刈取搬送部3の右端部に位置する分草部材12は、その前端部に備えたデバイダ18の分草始端の位置が、機体の左右方向において、右側のクローラ式走行装置10における右端部の位置よりも少しだけ機体内方寄りになる状態で、右側のクローラ式走行装置10における右端部の位置と略一致するように構成してある。
つまり、左右のクローラ式走行装置10は、それらの機体横外方側の端部間距離が、最大4条の刈り取り搬送が可能となるように構成した刈取搬送部3の作業幅よりも大きくなるように、左右方向に所定間隔をあけて配置してある。これにより、左右のクローラ式走行装置10の轍間距離を長くすることができ、各クローラ式走行装置10の接地長さを長くすることによる旋回性能の低下を招くことなく、湿田性能を向上させることができる。
又、左側のクローラ式走行装置10は、その左端部の位置が左側のデバイダ18の分草始端と左右方向で一致することにより、その分草始端から機体左側に食み出さないようになっている。これにより、走行車体1の左外側方に未刈りの作物が存在する回り刈りや走行車体1の左右両外側方に未刈りの作物が存在する中割りなどの作業走行時に、左側のクローラ式走行装置10により、その左外側近傍に位置する未刈りの作物を踏み付ける、あるいは、左側のクローラ式走行装置10により、その左外側近傍に位置する未刈りの作物に泥寄せする、などの不都合の発生を防止することができ、その踏み付けや泥寄せに起因した作業効率の低下を回避することができる。
一方、右側のクローラ式走行装置10は、その右端部の位置が右側のデバイダ18の分草始端と左右方向で略一致することにより、走行車体1の左右両外側方に未刈りの作物が存在する中割りなどの作業走行時に、右側のデバイダ18の分草始端が、刈取搬送部3の作業幅内最右の作物と、この作物と隣り合う作業幅外の作物との間における、作業幅内の作物の側近を通るように設定すれば、右側のクローラ式走行装置10により、その右外側近傍に位置する未刈りの作物を踏み付ける、といった不都合の発生を防止することができ、その踏み付けに起因した作業効率の低下を回避することができる。
つまり、回り刈りや中割りなどの作業走行時に、左右のクローラ式走行装置10による未刈り作物の踏み付けや未刈り作物への泥寄せを防止することができる全面刈り仕様に構成することができる。
尚、刈取搬送部3の右端部に位置する分草部材12を、その前端部に備えたデバイダ18の分草始端の位置が、機体の左右方向において、右側のクローラ式走行装置10における右端部の位置と一致するように構成してもよく、又、右側のクローラ式走行装置10における右端部の位置よりも少しだけ機体外方寄りになる状態で、右側のクローラ式走行装置10における右端部の位置と略一致するように構成してもよい。一方、刈取搬送部3の左端部に位置する分草部材12を、その前端部に備えたデバイダ18の分草始端の位置が、機体の左右方向において、左側のクローラ式走行装置10における左端部の位置よりも少しだけ機体外方寄りになる状態で、左側のクローラ式走行装置10における左端部の位置と略一致するように構成してもよく、又、左側のクローラ式走行装置10による機体左外側近傍の未刈り作物の踏み付けを防止でき、かつ、未刈り作物に対する泥寄せを抑制できる範囲内で、左側のクローラ式走行装置10における左端部の位置よりも少しだけ機体内方寄りになる状態で、左側のクローラ式走行装置10における左端部の位置と略一致するように構成してもよい。
図1及び図2に示すように、刈取搬送部3は、上記のような全面刈り仕様に構成する上において、その3つのデバイダ18と左右一対の引起装置13とが搭乗運転部2よりも機体前側に位置するように、走行車体1の前端部から機体の前方に向けて大きく延出させてある。
図1に示すように、刈取搬送部3は、車体フレーム8と刈取フレーム11とにわたって架設した昇降シリンダ19の作動により昇降揺動する。昇降シリンダ19には単動型の油圧シリンダを採用してある。
搭乗運転部2には、前後揺動式の変速レバー20や十字揺動式の操縦レバー21などを配備してある。図示は省略するが、変速レバー20は、その揺動操作に基づいて静油圧式無段変速装置が作動するように、静油圧式無段変速装置の変速操作軸に連係機構を介して連係してある。操縦レバー21は、その前後方向への揺動操作に基づいて昇降シリンダ19の作動が制御されるように、昇降用の油圧制御系を介して昇降シリンダ19に連係してある。又、その左右方向への揺動操作に基づいて、走行伝動系に備えた左右のサイドクラッチ及びサイドブレーキのうち、その左右の操作領域に対応する側のサイドクラッチ及びサイドブレーキの作動が制御されるように、操舵用の油圧制御系を介して左右のサイドクラッチ及びサイドブレーキに連係してある。
これにより、変速レバー20を揺動操作することにより、左右のクローラ式走行装置10を、停止状態と前進駆動状態と後進駆動状態とに無段階に切り換えることができる。又、前進駆動状態と後進駆動状態のそれぞれにおいては、左右のクローラ式走行装置10の駆動速度を無段階に変更することができる。そして、前進駆動状態又は後進駆動状態において、操縦レバー21を左右方向に揺動操作することにより、走行状態を、左右のクローラ式走行装置10を等速駆動させる直進状態と、サイドクラッチの作動により左右のクローラ式走行装置10を差動させる緩旋回状態と、サイドブレーキの作動により左右一方(旋回内側)のクローラ式走行装置10を制動する急旋回状態とに切り換えることができる。
図1及び図3〜5に示すように、左右の各クローラ式走行装置10は、車体フレーム8に備えた前後の支持フレーム22に、その主フレームであるトラックフレーム23を支持させてある。トラックフレーム23の前端部には起動輪24を配備してある。トラックフレーム23の後端部には内転輪式の遊動輪25を配備してある。トラックフレーム23における起動輪24と遊動輪25との間には、外転輪式の第1転輪26と第2転輪27と第3転輪28と第4転輪29とを、その順に機体の前側から後側に向けて一直線状に並ぶように配備してある。そして、起動輪24と遊動輪25とにわたって、それらと第1〜4の各転輪26〜29を囲むようにクローラベルト30を巻き掛けてある。
トラックフレーム23は、前後向きの角パイプからなるメインフレーム31の前端部に、T/Mケース9の下部から左右に向けて延出した出力軸32を支持するブラケット33を装備してある。メインフレーム31の後端部には、遊動輪支持用の角パイプからなるサブフレーム34を前後方向に相対摺動可能に内嵌してある。メインフレーム31とサブフレーム34とにわたって、メインフレーム31に対するサブフレーム34の出退操作による遊動輪25の位置調節を可能にするネジ送り式の調節機構35を架設してある。サブフレーム34の後端部には、遊動輪25を相対回転可能に支持する左右向きの固定軸36を装備してある。メインフレーム31の下部には、対応する第1〜4の転輪26〜29を相対回転可能に支持する左右向きの第1〜4の固定軸37〜40を装備してある。
起動輪24は、対応する出力軸32と一体回転するように出力軸32の延出端に連結してある。そして、その回転に伴って、その外周に備えた複数の歯部24Aが、クローラベルト30の左右中間部に、クローラベルト30の周方向に一定間隔をあけて形成した複数の貫通孔30Aに係入することにより、クローラベルト30をその周方向に回動させるように構成してある。
クローラベルト30は、その外周面に複数のラグ30Bを周方向に一定間隔をあけて形成したゴム製で、その周方向における各ラグ間の左右中間部に、前述した複数の貫通孔30Aを周方向に一定間隔をあけるように形成してある。又、各ラグ30Bの形成箇所には、左右一対の芯金突起41Aを備えた複数の芯金41を、各貫通孔30Aの間に位置するように、周方向に一定間隔をあけて埋設してある。
起動輪24及び遊動輪25は、各芯金41における左右の芯金突起41Aの間に位置してクローラベルト30に作用するように構成してある。又、第1〜4の各転輪26〜29は、それらに備えた左右一対の大径部26A〜29Aが、各芯金41における左右の芯金突起41Aを跨いだ状態でクローラベルト30に作用するように構成してある。
図1、図3、図4及び図10に示すように、左右の各クローラ式走行装置10において、第1〜4の各転輪26〜29の前後間隔は、第1転輪26と第2転輪27の前後間隔P1が第3転輪28と第4転輪29の前後間隔P3よりも大きくなり、かつ、第2転輪27と第3転輪28の前後間隔P2が第1転輪26と第2転輪27の前後間隔P1よりも大きくなるように設定してある。
つまり、左右のクローラ式走行装置10においては、それらの前後中央側に位置する第2転輪27と第3転輪28の前後間隔P2が最も広くなる。これにより、第2転輪27と第3転輪28の間でのクローラベルト30の撓み代を大きく確保することができ、クローラ式走行装置10の前後中央での隆起物に対する吸収性を高めることができる。その結果、クローラ式走行装置10が隆起物に乗り上げた状態での機体高さを低く抑えることができ、クローラ式走行装置10が畦などの隆起物を乗り越える際には、機体重心を極力低くした安定状態で機体を走行させることができる。
又、左右のクローラ式走行装置10の前部側に位置する第1転輪26と第2転輪27の前後間隔P1が第2転輪27と第3転輪28の前後間隔P2の次に広くなる。これにより、前述した作業幅の広い2枠4条刈り仕様に構成するために大型化し、かつ、前述した全面刈り仕様に構成するために、走行車体1の前端部から機体の前方に向けて大きく延出することにより、左右のクローラ式走行装置10の前部側にかかる刈取搬送部3の重量が大きくなった場合であっても、その重量を、左右のクローラ式走行装置10における前部側の第1転輪26と第2転輪27の間の広いスパンで安定性良く受け止めることができる。その結果、刈り取り収穫作業の高効率化を図りながら、そのために左右のクローラ式走行装置10の前部側にかかる刈取搬送部3の重量が大きくなっても、その刈取搬送部3の重量を広いスパンで受け止めた安定状態で機体を走行させることができる。
更に、クローラ式走行装置10の後部側に位置する第3転輪28と第4転輪29の前後間隔P3が最も狭くなる。これにより、クローラベルト30に対する第3転輪28及び第4転輪29のガイド作用が高くなり、クローラベルト30における各転輪26〜29のガイド作用が及ばない範囲が不必要に広くなることを防止することができ、各転輪26〜29に対するクローラベルト30の左右方向への変位を抑制することができる。その結果、各転輪26〜29からクローラベルトが外れる虞を効果的に抑制することができる。
従って、左右のクローラ式走行装置10に装備する4つの転輪26〜29を合理的に配置することにより、転輪の増加による構造の複雑化やコストの高騰を招くことなく、クローラベルト30が各転輪26〜29から外れる虞を効果的に抑制しながら、刈取搬送部3の重量を左右のクローラ式走行装置10の前部側により安定性良く受け止めさせることができ、刈り取り収穫作業の高効率化や畦越え性能などを向上させることができる。
図3及び図4に示すように、左右の各クローラ式走行装置10において、第4転輪29と遊動輪25の前後間P4は、第1転輪26と第2転輪27の前後間隔P1よりも小さくなるように設定してある。
つまり、左右の各クローラ式走行装置10の後部側に位置する第3転輪28と第4転輪29の前後間隔P3や第4転輪29と遊動輪25の前後間P4を狭くすることにより、左右の各クローラ式走行装置10の前部側に位置する第1転輪26と第2転輪27の前後間隔P1や、左右の各クローラ式走行装置10の前後中央側に位置する第2転輪27と第3転輪28の前後間隔P2を広くしながらも、左右のクローラ式走行装置10の接地長さが長くなることに起因した旋回性能の低下を防止するようにしてある。
図1及び図3に示すように、起動輪24は、その回転中心と第1転輪26の回転中心との上下間隔P5が、クローラベルト30の接地面30Cと第1転輪26の回転中心との上下間隔P6よりも大きくなる高さ位置に配備してある。
これにより、起動輪24に対する出力軸32を下部に備えたT/Mケース9の地上高を高くすることができ、深田においてT/Mケース9の底部が圃場面に接触する虞を回避することができる。その結果、深田での作業性を向上させることができる。
図1及び図3〜5に示すように、左右の各クローラ式走行装置10には、第1転輪26及び第2転輪27に対するクローラベルト30の外れを防止するソリ状の第1クローラガイド42と、第3転輪28及び第4転輪29に対するクローラベルト30の外れを防止するソリ状の第2クローラガイド43を備えてある。
図3〜10に示すように、第1クローラガイド42には、トラックフレーム23の前部側に備えた第1連結部44にボルト連結する連結部42A、前後に位置する第1ガイド部42B、及び、前後の第1ガイド部42Bの間に位置する第2ガイド部42C、などを一体形成してある。そして、第1クローラガイド42は、その連結部42Aをトラックフレーム23の第1連結部44にボルト連結した状態では、その前後の第1ガイド部42Bと第2ガイド部42Cのそれぞれが左右一対の芯金突起41Aの間に位置し、前側の第1ガイド部42Bが、第1転輪26と同じ前後位置に、第1転輪26の下端部26Bと同じ高さで位置して、クローラベルト30をガイドするように形成してある。又、後側の第1ガイド部42Bが、第2転輪27と同じ前後位置に、第2転輪27の下端部27Bと同じ高さで位置して、クローラベルト30をガイドするように形成してある。更に、第2ガイド部42Cが、第1転輪26と第2転輪27の間の位置に、それらの転輪26,27の下端部26B,27Bよりも芯金突起41Aの高さ範囲内で上方に位置して、クローラベルト30をガイドするように形成してある。
第2クローラガイド43には、トラックフレーム23の後部側に備えた第2連結部45と第3連結部46にボルト連結する第1連結部43Aと第2連結部43B、前後に位置する第1ガイド部43C、前後の第1ガイド部43Cの間に位置する第2ガイド部43D、及び、後側の第1ガイド部43Cから遊動輪25に向けて延出する延出部43E、などを一体形成してある。そして、第2クローラガイド43は、その各連結部42A,42Bをトラックフレーム23の対応する連結部45,46にボルト連結した状態では、その前後の第1ガイド部43Cと第2ガイド部43Dと延出部43Eのそれぞれが左右一対の芯金突起41Aの間に位置し、前側の第1ガイド部43Cが、第3転輪28と同じ前後位置に、第3転輪28の下端部28Bと同じ高さで位置して、クローラベルト30をガイドするように形成してある。又、後側の第1ガイド部43Dが、第4転輪29と同じ前後位置に、第4転輪29の下端部29Bと同じ高さで位置して、クローラベルト30をガイドするように形成してある。更に、第2ガイド部42Cが、第3転輪28と第4転輪29の間の位置に、それらの転輪28,29の下端部28B,29Bよりも芯金突起41Aの高さ範囲内で上方に位置して、クローラベルト30をガイドするように形成してある。又、延出部43Eが、第4転輪29と遊動輪25の間の位置に、第4転輪29の下端部29Bよりも芯金突起41Aの高さ範囲内で上方に位置して、クローラベルト30をガイドするように形成してある。
上記の構成により、第1転輪26と第2転輪27の前後間隔P1が広くなって第1転輪26及び第2転輪27のガイド作用がクローラベルト30に及び難くなることにより、左右のクローラ式走行装置10の前部側において発生し易くなる第1転輪26及び第2転輪27に対するクローラベルト30の左右方向への変位を、第1クローラガイド42によって効果的に抑制することができる。
又、左右のクローラ式走行装置10の後部側において発生する虞のある第3転輪28や第4転輪29あるいは遊動輪25に対するクローラベルト30の左右方向への変位を、第2クローラガイド43によってより効果的に抑制することができる。
しかも、前述したように、第1クローラガイド42及び第2クローラガイド43に第1ガイド部42B,43Cと第2ガイド部42C,43Dとを形成し、更に、第2クローラガイド43に延出部43Eを形成することにより、クローラベルト30において、第1ガイド部42B,43Cに対向するベルト部分は、第1〜4の転輪26〜29のいずれかのガイド作用を受けることから、第1ガイド部42B,43Cに摺接し難くなる。又、第2ガイド部42C,43D及び延出部43Eに対向するベルト部分は、第2ガイド部42C,43D及び延出部43Eが各転輪26〜29の下端部26B〜29Bよりも上方に位置することにより第2ガイド部42C,43D及び延出部43Eに摺接し難くなる。
つまり、第1クローラガイド42及び第2クローラガイド43を、できるだけ各転輪26〜29の下端に近づけてクローラベルト30の外れをより効果的に抑制するようにしながら、第1クローラガイド42及び第2クローラガイド43におけるガイド部の全域を第1ガイド部に形成する(各転輪26〜29の下端部26B〜29Bと同じ高さに形成する)場合に比較して、第1クローラガイド42及び第2クローラガイド43に対するクローラベルト30の摺接を効果的に抑制することができる。
その結果、第1クローラガイド42及び第2クローラガイド43を用いてクローラベルト30の外れをより効果的に抑制するようにしながら、走行時におけるクローラベルト30と第1クローラガイド42及び第2クローラガイド43との摺接に起因した摺接音の発生やクローラ式走行装置10の耐久性の低下を抑制することができる。
又、第2クローラガイド43に延出部43Eを形成したことにより、後進時に発生する虞のある第2クローラガイド43と遊動輪25との間へのクローラベルト30の入り込みを抑制することができる。
図3、図4及び図8〜10に示すように、第2クローラガイド43の延出部43Eには、遊動輪25に向けて垂直状に立ち上がって遊動輪25に近接する起立部43Fを形成してある。又、起立部43Fを後窄まり形状に形成してある。
これにより、万が一、第2クローラガイド43と遊動輪25との間にクローラベルト30が入り込んだ場合であっても、クローラベルト30に埋設した芯金41が第2クローラガイド43の延出端(後端)に引っ掛かる虞を未然に回避することができ、その引っ掛かりによって発生する虞のあるクローラベルト30の折れや芯金41の脱落などを阻止することができる。
しかも、起立部43Fの形状が後窄まり形状であることから、例えば、クローラベルト30における第2クローラガイド43と遊動輪25との間のベルト部分が隆起部に乗り上げて第2クローラガイド43と遊動輪25との間に入り込み、クローラベルト30の芯金41が第2クローラガイド43の起立部43Fと遊動輪25との間に嵌まり込んだとしても、その嵌まり込んだ芯金41は、第2クローラガイド43の起立部43Fと遊動輪25との間においては安定し難くなることから、第2クローラガイド43の起立部43Fと遊動輪25との間に噛み込み難くなる。その結果、クローラベルト30の芯金41が第2クローラガイド43の起立部43Fと遊動輪25との間に噛み込む虞を効果的に防止することができる。
〔別実施形態〕
〔1〕コンバインとしては、刈取搬送部3に2枠の引起枠17を備えるとともに、それらのいずれか一方を1条用に形成し、かつ、他方を2条用に形成した2枠3条刈り仕様で、刈取搬送部3の左端部に位置するデバイダ18の分草始端が、機体の左右方向において左側のクローラ式走行装置10の左外側端と一致又は略一致し、かつ、刈取搬送部3の右端部に位置するデバイダ18の分草始端が、機体の左右方向において右側のクローラ式走行装置10の右外側端と一致又は略一致するように、それらのデバイダ18を配置した全面刈り仕様のものであってもよい。
又、2枠4条刈り仕様や2枠3条刈り仕様でないもので全面刈り仕様に構成したものや、2枠4条刈り仕様や2枠3条刈り仕様で全面刈り仕様でないものに構成したものなどであってもよい。
〔2〕第1クローラガイド42及び第2クローラガイド43としては、それらの第1ガイド部42B,43Cの高さ位置が、対応する転輪26〜29の下端部よりも少し上方に位置し、かつ、それらの第2ガイド部42C,43Dの高さ位置が、第1ガイド部42B,43Cの高さ位置よりも少し上方に位置するように形成したものであってもよい。
〔3〕第2クローラガイド43の起立部43Fを、その後端が機体後方に向けて膨出するように湾曲する湾曲形状に形成してもよい。
本発明は、機体の前後方向に所定間隔をあけて配備した起動輪と遊動輪との間に4つの転輪を配備するものであれば、種々のコンバインのクローラ式走行装置に適用することができる。
24 起動輪
25 遊動輪
26 第1転輪
26B 下端部
27 第2転輪
27B 下端部
28 第3転輪
28B 下端部
29 第4転輪
29B 下端部
30 クローラベルト
30C 接地面
42 第1クローラガイド
42B 第1ガイド部
42C 第2ガイド部
43 第2クローラガイド
43C 第1ガイド部
43D 第2ガイド部
43E 延出部
43F 起立部
P1 第1転輪と第2転輪の前後間隔
P2 第2転輪と第3転輪の前後間隔
P3 第3転輪と第4転輪の前後間隔
P5 起動輪の回転中心と第1転輪の回転中心との上下間隔
P6 クローラベルトの接地面と第1転輪の回転中心との上下間隔

Claims (5)

  1. 第1転輪と第2転輪と第3転輪と第4転輪とを、その順に機体の前側から後側に向けて一直線状に並ぶように配備し、
    それらの転輪の前後間隔を、前記第1転輪と前記第2転輪の前後間隔が前記第3転輪と前記第4転輪の前後間隔よりも大きくなり、かつ、前記第2転輪と前記第3転輪の前後間隔が前記第1転輪と前記第2転輪の前後間隔よりも大きくなるように設定してあることを特徴とするコンバインのクローラ式走行装置。
  2. 前記第1転輪及び前記第2転輪に対するクローラベルトの外れを防止する第1クローラガイドと、前記第3転輪及び前記第4転輪に対する前記クローラベルトの外れを防止する第2クローラガイドを備え、
    前記第1クローラガイド及び前記第2クローラガイドを、対応する2つの転輪と同じ前後位置に、それらの転輪の下端部と同じ又は略同じ高さに位置して前記クローラベルトをガイドする前後の第1ガイド部を有し、かつ、対応する2つの転輪の間の位置に、それらの転輪の下端部よりも上方に位置して前記クローラベルトをガイドする第2ガイド部を有するように形成してあることを特徴とする請求項1に記載のコンバインのクローラ式走行装置。
  3. 前記第2クローラガイドを、前記第4転輪の直後方に位置する遊動輪に向けて延出し、その延出部に、前記遊動輪に向けて垂直状に立ち上がって前記遊動輪に近接する起立部を形成してあることを特徴とする請求項2に記載のコンバインのクローラ式走行装置。
  4. 前記起立部を後窄まり形状に形成してあることを特徴とする請求項3に記載のコンバインのクローラ式走行装置。
  5. 前記第1転輪の直前方に位置する起動輪を、その回転中心と前記第1転輪の回転中心との上下間隔が、前記クローラベルトの接地面と前記第1転輪の回転中心との上下間隔よりも大きくなる高さ位置に配備してあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のコンバインのクローラ式走行装置。
JP2009116773A 2009-05-13 2009-05-13 コンバインのクローラ式走行装置 Pending JP2010264834A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009116773A JP2010264834A (ja) 2009-05-13 2009-05-13 コンバインのクローラ式走行装置
CN2010201831207U CN201685896U (zh) 2009-05-13 2010-04-22 联合收割机的履带式行驶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009116773A JP2010264834A (ja) 2009-05-13 2009-05-13 コンバインのクローラ式走行装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010264834A true JP2010264834A (ja) 2010-11-25

Family

ID=43362238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009116773A Pending JP2010264834A (ja) 2009-05-13 2009-05-13 コンバインのクローラ式走行装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2010264834A (ja)
CN (1) CN201685896U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043557A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Yanmar Co Ltd 作業車両
CN103975664A (zh) * 2014-04-25 2014-08-13 江苏云马农机制造有限公司 一种农机传动装置
USD941886S1 (en) 2019-11-21 2022-01-25 Caterpillar Inc. Slider

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014010422A1 (ja) * 2012-07-10 2014-01-16 株式会社クボタ クローラ走行装置及び収穫機
CN103329682A (zh) * 2013-06-08 2013-10-02 广西开元农用机械制造有限公司 微型半喂入联合收割机加长加宽底盘装置
CN108163065A (zh) * 2017-11-22 2018-06-15 北京理工华汇智能科技有限公司 履带万向轮

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043557A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Yanmar Co Ltd 作業車両
CN103975664A (zh) * 2014-04-25 2014-08-13 江苏云马农机制造有限公司 一种农机传动装置
USD941886S1 (en) 2019-11-21 2022-01-25 Caterpillar Inc. Slider

Also Published As

Publication number Publication date
CN201685896U (zh) 2010-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010264834A (ja) コンバインのクローラ式走行装置
JP5018443B2 (ja) 多条刈りコンバイン
JP2009142173A5 (ja)
JP2009278902A (ja) 8条刈りのコンバイン
JP2013183680A (ja) コンバインの前処理装置
JP6309869B2 (ja) 収穫機
JP4507800B2 (ja) コンバイン
JP2014068586A (ja) コンバイン
JP2013126388A (ja) 収穫機用の収穫前処理装置
JP5324844B2 (ja) 自脱型コンバインの刈り取り搬送構造
JP5991231B2 (ja) コンバイン
JP5324845B2 (ja) 自脱型コンバインの刈り取り搬送構造
JP4980521B2 (ja) コンバイン
JP2007236275A (ja) コンバイン
JP2006254706A (ja) コンバインの刈取装置
JP5018184B2 (ja) コンバイン
JP5756613B2 (ja) コンバイン
JP2004113020A (ja) 汎用コンバインのロ−クロップ装置
JP4787778B2 (ja) コンバイン
JP2022070660A (ja) コンバイン
JP2014007985A (ja) コンバイン
JP3831520B2 (ja) コンバイン
JP4933971B2 (ja) 自脱型コンバイン
JP5160291B2 (ja) コンバインの前処理部構造
JP2007159466A (ja) コンバインの刈取り部駆動構造