JP2010263021A - 偏光面検波センサー、半導体集積回路及び偏光面検波センサーの制御方法 - Google Patents

偏光面検波センサー、半導体集積回路及び偏光面検波センサーの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入射する光のs波成分とp波成分とでオフセット及びアンバランスが生じない偏光面検波センサーを提供する。
【解決手段】本発明の偏光面検波センサーは、シリコン基板301に形成された2つのフォトダイオードと、フローティングディフュージョンCfdと、シリコン基板301上方に形成された偏光層とを有する複数の単位画素を備え、偏光層は、2つのフォトダイオードの一方が形成されている領域の上方に形成され、入射光の第1の偏光成分を透過する第1の偏光子Ps1と、2つのフォトダイオードの他方が形成されている領域の上方に形成され、第1の偏光成分に直交する第2の偏光成分を透過する第2の偏光子とを有し、複数の単位画素それぞれは、さらに、第1の偏光子Ps1及び第2の偏光子からフローティングディフュージョンCfdに入射する斜め光を遮光する遮光部310を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーに関する。
近赤外とミリ波の間に位置する0.1THzから100THzまでの周波数域(テラヘルツ領域とよばれる)の電磁波は、様々な物質を透過するミリ波の性質と直進性・集光性を有する赤外光の性質を共に有するので、様々な応用があり、非常に重要である。
例えば、近年、半導体技術、生医学応用、セキュリティ、一般的な研究開発、環境調査、通信などの広い分野において、このテラヘルツ光の発振/検出技術が注目されている(例えば、特許文献1〜5参照)。このようなテラヘルツ光の検出のために、テラヘルツイメージセンサーが求められている。
図10A及び図10Bは、従来のテラヘルツ光検出システムの構成を示す図である。具体的には、図10Aはテラヘルツ光がない場合を示し、図10Bはテラヘルツ光がある場合を示している。なお、図10A及び図10Bで示されている、テラヘルツ検出システム500の構成は同一である。
まず、図10Aに示したテラヘルツ光がない場合について説明する。
テラヘルツ検出システム500に入射した780nmの波長のプローブ光501はテラヘルツ光無しの状態でZnTe結晶502を透過するとき、偏光面がプローブ光501と同じである透過光503が透過する。透過光503は、λ/4板504を介してWollastonプリズム505で分光されて、第1のビーム506及び第2のビーム507となる。このとき、第1のビーム506及び第2のビーム507は、同強度のビームとなっている。第1のビーム506及び第2のビーム507はそれぞれ、シリコンフォトダイオード508及び509のうち対応するいずれかで受光される。このシリコンフォトダイオード508及び509を有するバランスディテクター510は、シリコンフォトダイオード508及び509で生成された信号電荷に応じたバランス信号をモニタする。具体的には、バランスディテクター510は、シリコンフォトダイオード508に入射したビームと、シリコンフォトダイオード509に入射したビームとの差分を示す差分信号bdを出力する。差分信号bdは、例えば各シリコンフォトダイオードに入射したビームの強度に差がない場合0を示し、差がある場合その差に応じた、例えば電圧を出力する。
次に、図10Bに示したテラヘルツ光がある場合について説明する。
テラヘルツ光511とプローブ光501とが、同時にZnTe結晶502を透過する時、テラヘルツ光の電界が印加電界として働き、プローブ光501の偏光面に対し回転した偏光面を有する光である回転透過光512が発生する。この回転透過光512は、λ/4板504を介し、Wollastonプリズム505で分光され、第1のビーム513及び第2のビーム514となる。この第1のビーム513及び第2のビーム514は、図10Aに示した第1のビーム506及び第2のビーム507の関係と異なり、互いに強度の異なるビームとなっている。このときバランスディテクター510から出力されるバランスディテクター信号bdは、各シリコンフォトダイオードに入射したビームの強度の差に応じた、例えば電圧を出力する。
このように、従来のテラヘルツ検出システム500は、バランスディテクター510から出力される差分信号bdにより、テラヘルツ光を検出できる。
また、テラヘルツ光の偏光面に応じて応答するセンサーを用いた偏光面イメージセンサーの実現が期待されている。
図11は、従来のイメージセンサーの構成を示す図である。
従来のイメージセンサー600は、行列状(例えば、312×238)に配置された複数の画素610と、複数の画素610を行ごとに制御する垂直走査回路620と、複数の画素610の列ごとに設けられた垂直信号線640と、水平走査回路630とを備える。
画素610は、具体的には、s波用偏光子611と、p波用偏光子612と、スイッチTr613とを備える。
s波用偏光子611は、対応するフォトダイオードの上に配置され、入射光のうち、特定の偏光成分のみを透過する金属偏光子である。この金属偏光子は、ストライプ状に形成された、例えばアルミである。ストライプ間隔がファムト秒レーザー光源の波長(800nm)より短いサブ波長で形成された金属偏光子は、ストライプ状に配置されたラインの方向によって特定の偏光面の光を吸収し、また、その特定の偏光面に対して垂直な偏光面の光はほとんど吸収せずに透過する。具体的には、金属偏光子のラインと同じ方向の偏光面を有する光が入射する場合、ラインのエッジにラインと平行方向に電荷が発生することによってほとんどの光が吸収される。一方、金属偏光子のラインに対して垂直方向の偏光面を有する光が入射する場合、ライン上のエッジに電荷が発生するため光はほとんど吸収せずに透過する。
p波用偏光子612は、対応するフォトダイオードの上に配置され、入射光のうち、特定の偏光成分のみを透過する金属偏光子である。ここで、s波用偏光子611が透過する偏光成分と、p波用偏光子612が透過する偏光成分とは互いに90°異なっている。つまり、s波用偏光子611は入射光のs波成分のみを透過し、p波用偏光子612は入射光のp波成分のみを透過する。
また、s波用偏光子611に対応するフォトダイオードで生成された信号電荷と、p波用偏光子612に対応するフォトダイオードで生成された信号電荷との差分を示す電圧が、画素610内のCDS(Correlated Double Sampling)回路で算出及び保持される。
スイッチTr613は、垂直走査回路620により同一行の画素ごとに制御され、CDS回路で保持されたp波用偏光子612に対応するフォトダイオードで生成された信号電荷と、s波用偏光子611に対応するフォトダイオードで生成された信号電荷との差分を示す電圧を垂直信号線640へ読み出す。
その後、CDS回路に保存されたデータは、垂直走査回路620の制御に応じて行ごとに垂直信号線640へ読み出される。
水平走査回路630は、垂直信号線640に読み出された電圧を、順次読み出しバッファを介して、イメージセンサー600の外部のディスプレーへ送る。
このように、従来のイメージセンサー600では、入射したテラヘルツ光のs波成分とp波成分との差分をとることで、入射光の2次元分布を検知し、テラヘルツ光によるイメージングを実現している。
特開2002−5828号公報 特開2004−20504号公報 特開2005−37213号公報 特開2008−76350号公報 特開2008−199414号公報
しかしながら、上記の従来の技術においては、s波用偏光子611及びp波用偏光子612以外を遮光膜で覆っている場合にも、s波用偏光子611及びp波用偏光子612それぞれの下に設けられたフォトダイオードに隣接するフローティングディフュージョンにテラヘルツ光が入射することで、以下に述べるような課題が生じる。
図12は、イメージセンサー600の特性を評価するために用いた光学系の構成を模式的に示す図である。
同図に示す光学系700は、入射した半導体レーザービーム701を減光するND(Neutral Density)フィルター702と、減光された半導体レーザーのうち、特定の偏光面の成分のみを透過する(偏光する)2つの偏光子703と、偏光された半導体レーザーの偏光面を回転させるλ/2板704とを通して、図11で説明したイメージセンサー600の特性を調べるための測定系である。
図13は、光学系700におけるイメージセンサー600の特性の測定結果を示すグラフである。同図の横軸は、基準角度に対するs波用偏光子611及びp波用偏光子612それぞれの角度を示し、縦軸は、フォトダイオードで生成された電荷に対応する電圧である。
同図に示すように、s波用偏光子611の下のフォトダイオードで生成された信号電荷に対応する電圧であるs波用信号711と、p波用偏光子612の下のフォトダイオードで生成された信号電荷に対応する電圧であるp波用信号712とがそれぞれ最大となる角度は、互いに45°ずれている。また、s波用信号711及びp波用信号712がそれぞれ最小となる角度も互いに45°ずれている。
ここで、次の2つの課題が挙げられる。
まず1つめの課題は、s波用信号711の最大値と最小値との差(peak-to-peak電圧)と、p波用信号712の最大値と最小値との差とが異なり、アンバランスが生じている点である。具体的には、s波用信号711の最大値と最小値との差分は約0.6Vであり、p波用信号712の最大値と最小値との差分は約0.4Vであることが図13から読み取れる。
また、2つめの課題は、s波用信号711とp波用信号712との間に、全体的にオフセットがかかり、s波用信号711がp波用信号712と比較して0.3V程度電圧値が高くなっている点である。例えば、s波用信号711の最大値は約1.15Vであるのに対し、p波用信号712の最大値は約0.8Vである。また、s波用信号711の最小値は約0.55Vであるのに対し、p波用信号712の最小値は約0.4Vである。
このようなs波用信号711及びp波用信号712のオフセット及びアンバランスが生じることにより、半導体レーザービーム701のs波成分とp波成分との差を正確にとることができない。その結果、従来のイメージセンサー600では正確なイメージングができない。
上述のs波用信号711及びp波用信号712のオフセット及びアンバランスが生じる原因は以下のように考えられる。
図14は、イメージセンサー600が有する画素610の一部の構成を示す断面図であり、具体的にはs波用偏光子611と、対応するフォトダイオードと、フローティングディフュージョンとの構成を示す断面図である。
同図に示すように、画素610は、シリコン基板801と、シリコン基板801に形成されたフォトダイオード802と、信号電荷を保持するフローティングディフュージョン803と、フィルター層805と、フォトダイオード802で生成された信号電荷を転送する転送トランジスタのゲート電極806と、平坦層807と、s波用偏光子611と、遮光層809とを有する。
ここで、s波用偏光子611は、フォトダイオード802が形成された領域と重なるようにシリコン基板801上方に配置されている。また、フォトダイオード802が形成された領域以外の領域は遮光層809と重なっている。したがって、s波用偏光子611の下に配置されているフォトダイオード802で受光する光は、s波用偏光子611を透過した光のみである。つまり、フォトダイオード802で生成される信号電荷は、s波用偏光子611を透過した光の強度に対応するはずである。
s波用偏光子611及びp波用偏光子612はそれぞれ、対応するフォトダイオード802上にモノリシックに作られている。これにより、図12に示した光学系700において、λ/2板704が45°回転した場合に、各フォトダイオード802からほぼ同じ信号電荷が得られる。つまり、本来は、s波用信号711とp波用信号712とは、位相が45°異なり、振幅及び平均電圧が同じ信号となるはずである。
しかし、現実は、シリコン基板801に形成されているフォトダイオード802と、s波用偏光子611及びp波用偏光子612との間には、数μmのギャップがある。
s波用偏光子611及びp波用偏光子612は、形成されているストライプ状に配置されたライン間のピッチが、入射する(数十〜百数十)ファムト秒レーザー光源の波長(800nm)より短いため、通常の回折素子効果は得られない。しかし、各金属偏光子(s波用偏光子611及びp波用偏光子612)の端部のみは、回折格子として機能することが分かっている。その結果、図14に示すように、s波用偏光子611のエッジから回折光dr1が発生し、その回折光dr1がフローティングディフュージョン803へ入射する。なお、図14においては、画素610のs波用偏光子611についてのみ説明をしたが、p波用偏光子612についても同様に、回折光が直接フローティングディフュージョン803へ入射する。
図15Aは、入射したファムト秒レーザー光に対するs波用偏光子611で発生する回折光を模式的に示す図であり、図15Bは、入射したファムト秒レーザー光に対するp波用偏光子612で発生する回折光を模式的に示す図である。なお、各金属偏光子は、複数のストライプ状のラインと、そのラインとで挟まれたスリットを含む。また、回折光は、各金属偏光子の端部のエッジ、言い換えると外枠の矩形のエッジで発生する。具体的には、図15A及び図15Bにおいて、回折光は、右方向へ発生してフローティングディフュージョン803へ入射するものと、図の手前、奥及び左にも発生するものとがあるが、ここでは便宜上フローティングディフュージョン803へ入射する1つのみを示す。
金属偏光子から異なる方向に発生する複数の回折光のうち、複数のスリットの並び方向に発生する回折光dr1と比較して、スリットの伸延方向に発生する回折光dr2の方が、より弱い光強度を有する。具体的には、図15A及び図15Bにおいては、s波用偏光子611のエッジで発生する回折光dr1が、p波用偏光子612のエッジで発生する回折光dr2と比較して、より多くフローティングディフュージョン803へ入射する。
このように、金属偏光子のラインの並び方向に応じてフローティングディフュージョン803へ入射する光量が変わることが、図13に示したようなs波用信号711とp波用信号712とでオフセット及びアンバランスが生じる原因である。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みて、入射する光のs波成分とp波成分とでオフセット及びアンバランスが生じない偏光面検波センサーを提供することを目的とする。また、そのような偏光面検波センサーの制御方法を提供すること、及び、そのような偏光面検波センサーを有する半導体装置を提供することも、本発明の目的に含まれる。
上記課題を解決するために、本発明の偏光面検波センサーは、2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、前記複数の単位画素それぞれは、基板に形成され、光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、各フォトダイオードに対応して形成され、対応するフォトダイオードで生成された電荷を転送する転送トランジスタと、各フォトダイオードが形成されている領域に隣接して前記基板に形成され、前記転送トランジスタを介して転送された電荷を蓄積するフローティングディフュージョンと、前記基板上方に形成されている偏光層とを備え、前記偏光層は、前記2つのフォトダイオードの一方が形成されている領域の上方に形成され、前記入射光の第1の偏光成分を透過する第1の偏光子と、前記2つのフォトダイオードの他方が形成されている領域の上方に形成され、前記第1の偏光成分に直交する第2の偏光成分を透過する第2の偏光子とを有し、前記複数の単位画素それぞれは、さらに、前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子から前記フローティングディフュージョンに入射する斜め光を遮光する遮光部を備える。
これにより、第1の偏光子又は第2の偏光子を透過した光がフローティングディフュージョンへ入射することで発生する、第1の偏光子を透過した光に応じた信号と第2の偏光子を透過した光に応じた信号とのオフセット及びアンバランスを防止できる。
また、例えば空及び地面から偏光面検波センサーへ入射する散乱光の影響を防止でき、耐環境性が向上する。
また、前記遮光部は、前記転送トランジスタのゲート電極上方において、前記基板に対し垂直方向に形成されていてもよい。
これにより、簡易な構成で第1の偏光子を透過した光に応じた信号と第2の偏光子を透過した光に応じた信号とのオフセット及びアンバランスを防止できる。
また、前記単位画素は、前記基板上に形成されている絶縁層を備え、前記遮光部は、前記絶縁層を介して前記ゲート電極上方に形成されていてもよい。
また、前記遮光部は、前記ゲート電極の対応するフォトダイオード側の端部の上に形成されていてもよい。
これにより、第1の偏光子又は第2の偏光子を透過した光のフローティングディフュージョンへの入射を一層低減できる。
また、本発明の偏光面検波センサーは、2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、前記複数の単位画素それぞれは、基板に形成され、光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、各フォトダイオードに対応して形成され、対応するフォトダイオードで生成された電荷を転送する転送トランジスタと、各フォトダイオードが形成されている領域に隣接して前記基板に形成され、前記転送トランジスタを介して転送された電荷を蓄積するフローティングディフュージョンと、前記基板上方に形成されている偏光層とを備え、前記偏光層は、前記2つのフォトダイオードの一方が形成されている領域の上方に複数の第1スリットを有する第1の偏光子と、前記2つのフォトダイオードの他方が形成されている領域の上方に前記第1スリットに直交する複数の第2スリットを有する第2の偏光子とを有し、前記第1スリット及び前記第2スリットそれぞれが、各フォトダイオードと、対応する転送トランジスタと、対応するフローティングディフュージョンとの並び方向と成す角度は、45°である。
これにより、第1の偏光子を透過した光のフローティングディフュージョンへの入射光の強度と、第2の偏光子を透過した光のフローティングディフュージョンへの入射光の強度とが等しくなる。その結果、第1の偏光子を透過した光に応じた信号と第2の偏光子を透過した光に応じた信号とのオフセット及びアンバランスを防止できる。
また、本発明の偏光面検波センサーは、2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、前記複数の単位画素それぞれは、光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、前記2つのフォトダイオードの直上に形成された偏光層とを備え、前記偏光層は、前記2つのフォトダイオードの一方の直上に形成され、入射光の第1の偏光成分を透過する第1の偏光子と、前記2つのフォトダイオードの他方の直上に形成され、前記第1の偏光成分に直交する第2の偏光成分を透過する第2の偏光子とを有する。
このように、第1の偏光子及び第2の偏光子それぞれを、対応するフォトダイオードの直上に設けることにより、簡易な構成で第1の偏光子又は第2の偏光子を透過した光のフローティングディフュージョンへの入射を防止できる。
また、本発明の半導体集積回路は上述の偏光面検波センサーを備える。
また、本発明の偏光面検波センサーの制御方法は、各フォトダイオードで受光した光から電荷を生成する生成ステップと、前記第1の偏光子に対応するフォトダイオードで生成された電荷と、前記第2の偏光子に対応するフォトダイオードで生成された電荷との差分を検出する差分ステップとを含む。
以上のように、本発明は入射する光のs波成分とp波成分とでオフセット及びアンバランスが生じない偏光面検波センサーを提供できる。
実施の形態1の偏光面検波センサーの構成を示す図である。 画素の詳細な構成を示す回路図である。 画素の一部の構成を示す断面図である。 s波用偏光子を含む画素の構成を模式的に示す図である。 p波用偏光子を含む画素の構成を模式的に示す図である。 フォトダイオード、ゲート電極、フローティングディフュージョンの一部及び遮光部の配置の一例を示す図である。 フォトダイオード、ゲート電極、フローティングディフュージョン及び遮光部の配置の他の一例を示す図である。 実施の形態2のs波用偏光子を含む画素の一部の構成を模式的に示す図である。 p波用偏光子を含む画素の一部の構成を模式的に示す図である。 実施の形態2の偏光面検波センサーが有する画素の一部の構成を示す断面図である。 テラヘルツイメージングシステムの実用例を模式的に示す図である。 s波偏光子の他の一例を示す上面図である。 p波用偏光子の他の一例を示す上面図である。 従来のテラヘルツ光検出システムにおいて、テラヘルツ光がない場合を模式的に示す図である。 従来のテラヘルツ光検出システムにおいて、テラヘルツ光がある場合を模式的に示す図である。 従来のイメージセンサーの構成を示す図である。 イメージセンサーの特性を評価するために用いた光学系を示す図である。 イメージセンサーの特性の測定結果を示すグラフである。 画素の一部の構成を示す断面図である。 s波用偏光子で発生する回折光を模式的に示す図である。 p波用偏光子で発生する回折光を模式的に示す図である。
(実施の形態1)
本実施の形態の偏光面検波センサーは、2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、前記複数の単位画素それぞれは、基板に形成され、光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、各フォトダイオードに対応して形成され、対応するフォトダイオードで生成された電荷を転送する転送トランジスタと、各フォトダイオードが形成されている領域に隣接して前記基板に形成され、前記転送トランジスタを介して転送された電荷を蓄積するフローティングディフュージョンと、前記基板上方に形成されている偏光層とを備え、前記偏光層は、前記2つのフォトダイオードの一方が形成されている領域の上方に形成され、前記入射光の第1の偏光成分を透過する第1の偏光子と、前記2つのフォトダイオードの他方が形成されている領域の上方に形成され、前記第1の偏光成分に直交する第2の偏光成分を透過する第2の偏光子とを有し、前記複数の単位画素それぞれは、さらに、前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子から前記フローティングディフュージョンに入射する斜め光を遮光する遮光部を備える。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施の形態1の偏光面検波センサーの構成を示す図である。
同図に示す偏光面検波センサー100は、2次元状に配置された複数の画素110と、垂直走査回路120と、水平走査回路130と、垂直信号線140とを備える。
画素110は、入射光のs波成分及びp波成分を検出し、検出したs波成分及びp波成分の差分に応じた電圧を出力する。具体的には、画素110は、s波用偏光子Ps1と、p波用偏光子Pp1と、差分回路111と、スイッチトランジスタM1とを備える。
s波用偏光子Ps1は、入射光のs波成分のみを透過する金属偏光子であり、例えば、6.4μm×5μmの長方形で、幅が500nmのスリットが7箇所形成されている。このs波用偏光子Ps1の材料は、例えばアルミ(Al)である。これらのスリットはそれぞれ、直線状の格子により挟まれている。
p波用偏光子Pp1は、入射光のs波成分に直交する成分であるp波成分のみを透過する金属偏光子であり、例えば、6.4μm×5μmの長方形で、幅が500nmかつs波用偏光子Ps1に形成されているスリットと直交方向のスリットが12箇所形成されている。このp波用偏光子Pp1の材料は、例えばアルミ(Al)である。また、これらのスリットそれぞれは、s波用偏光子Ps1に形成された各スリットと同様に、直線状の格子により挟まれている。
なお、本実施の形態において、s波用偏光子Ps1及びp波用偏光子Pp1のスリット幅は、800nmの波長を有する入射光に対してFDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いて最適化することで求めている。また、s波用偏光子Ps1及びp波用偏光子Pp1に入射したランダム偏光面の光の透過光の強度は、形成されているスリットを挟む直線状の格子の数ではなく、s波用偏光子Ps1及びp波用偏光子Pp1の面積及びそれらが有する格子のエッジの寸法で決定される。つまり、同一面積、かつエッジ寸法の合計が同一のs波用偏光子Ps1及びp波用偏光子Pp1に入射したランダム偏光面を有する光の透過光の光強度は同一である。
差分回路111は、s波用偏光子Ps1を透過した光に応じた信号電荷と、p波用偏光子Pp1を透過した光に応じた信号電荷とに対応する電圧を検出及び保持する回路であり、例えば、CDS(correlated double sampling)回路である。CDS回路とは、例えば、信号線に対して直列に挿入されたクランプ容量と、所定の電圧線との間に並列に挿入されたサンプルホールド容量と、クランプ容量の前段に挿入されクランプ容量及びサンプルホールド容量とに電圧を保持させるサンプルホールドトランジスタと、サンプルホールド容量に保持された電圧をリセットするクランプトランジスタとを備える。このCDS回路のサンプルホールドトランジスタ及びクランプトランジスタのオン及びオフのタイミングを制御することで、クランプ容量とサンプルホールド容量との接続点に、s波用偏光子Ps1を透過した光に応じた信号電荷と、p波用偏光子Pp1を透過した光に応じた信号電荷との差分に対応する電圧が保持される。
スイッチトランジスタM1は、垂直走査回路120から制御線121を介して印加されるパルスに応じてオン及びオフすることで、差分回路111に保持されたs波用偏光子Ps1を透過した光に応じた信号電荷と、p波用偏光子Pp1を透過した光に応じた信号電荷との差分に対応する電圧を、垂直信号線140へ出力する。
垂直走査回路120は、複数の画素110の行ごとに対応して設けられた制御線121〜124を介して、複数の画素110を行ごとに制御する。
水平走査回路130は、各垂直信号線140に対応して設けられた列選択トランジスタ131を順次オン及びオフすることで、容量132に保持されている垂直信号線140の電圧を出力信号線133へ出力する。なお、出力信号線133へ出力された各画素110からの電圧は、例えばバッファアンプなどを介して、偏光面検波センサー100外部のディスプレーへ出力される。
このように、図1に示す偏光面検波センサー100は、画素110ごとに入射光のs波成分とp波成分との差分を検出し、画素110ごとに検出した差分は、外部のディスプレーによって2次元画像として表示される。
図2は、画素110の詳細な構成を示す回路図である。
同図に示すように、画素110は、上記で説明した差分回路111及びスイッチトランジスタM1と、フォトダイオード112s及び112pと、転送トランジスタMs及びMpと、フローティングディフュージョンCfdと、リセットトランジスタM2と、増幅トランジスタM3と、負荷トランジスタM4とを備える。
フォトダイオード112sは、s波用偏光子Ps1と重なって配置され、s波用偏光子Ps1を透過した光を受光し、受光した光の強度に応じて信号電荷を生成する。つまり、フォトダイオード112sで生成された信号電荷は、入射光のs波成分に対応する。
同様に、フォトダイオード112pは、p波用偏光子Pp1と重なって配置され、p波用偏光子Pp1を透過した光を受光し、受光した光の強度に応じて信号電荷を生成する。つまり、フォトダイオード112pで生成された信号電荷は、入射光のp波成分に対応する。
転送トランジスタMsは、垂直走査回路120から制御線123を介してゲートに印加されるTRANSパルスに従って、フォトダイオード112sで生成された信号電荷をフローティングディフュージョンCfdへ転送する。
同様に、転送トランジスタMpは、垂直走査回路120から制御線124を介してゲートに印加されるTRANPパルスに従って、フォトダイオード112pで生成された信号電荷をフローティングディフュージョンCfdへ転送する。なお、TRANSパルス及びTRANPパルスは、フォトダイオード112sで生成された信号電荷と、フォトダイオード112pで生成された信号電荷とが、同時にフローティングディフュージョンCfdに転送されないようなタイミングとなっている。
フローティングディフュージョンCfdは、転送トランジスタMs及びMpにより転送された信号電荷、すなわちs波成分に対応する信号電荷又はp波成分に対応する信号電荷を保持する。
リセットトランジスタM2は、垂直走査回路120から制御線122を介してゲートに印加されるRSCELLパルスに従って、フローティングディフュージョンCfdに保持された電圧を所定の電圧VDDCELLにリセットする。
増幅トランジスタM3は、負荷トランジスタM4とでソースフォロアを形成しており、フローティングディフュージョンCfdに保持された信号電荷を電圧に変換し、配線MONを介して差分回路111へ出力する。
負荷トランジスタM4は、増幅トランジスタM3の負荷として機能するトランジスタであり、負荷トランジスタM4のゲートには、負荷電圧LDCELLが印加されている。
入射光のs波成分及びp波成分それぞれに対応し、増幅トランジスタM3及び負荷トランジスタM4で構成されるソースフォロアにより変換された電圧が、上述した差分回路111に入力されることで、差分回路111はs波成分及びp波成分との差分に対応する電圧を保持する。この差分回路111に保持された電圧は、スイッチトランジスタM1のオン及びオフに応じて垂直信号線140へ出力される。
図3は、本実施の形態の偏光面検波センサー100の画素110の一部の構成を示す断面図である。具体的には、s波用偏光子Ps1と、フォトダイオード112sと、転送トランジスタMsと、フローティングディフュージョンCfdとを含む断面図である。なお、同図には、s波用偏光子Ps1に対応する画素110の一部が示されているが、p波用偏光子Pp1に対応する画素110の一部も同じ構成である。
同図に示すように、画素110は、シリコン基板301と、フォトダイオード112sと、フローティングディフュージョンCfdと、転送トランジスタMsのゲート電極303sと、フィルター層305と、平坦層307と、金属遮光層309とを備える。
シリコン基板301は、例えばp型シリコン基板である。
フォトダイオード112sは、シリコン基板301に形成された、例えばn型領域であり、入射光を信号電荷に変換する。
フローティングディフュージョンCfdは、シリコン基板301に形成された、例えばn型領域であり、転送トランジスタMsを介してフォトダイオード112sから転送された信号電荷を保持する。
ゲート電極303sは、フィルター層305に形成された金属配線であり、垂直走査回路120から印加される制御パルスTRANSにより、直下のシリコン基板301に電圧を印加することで、直下のシリコン基板301をチャネルとして、フォトダイオード112sで生成された信号電荷をフローティングディフュージョンCfdへ転送する。
フィルター層305は、シリコン基板301上に形成され、s波用偏光子Ps1を透過した光のうち、所定の周波数の光をフォトダイオード112sへ透過する。
平坦層307は、フィルター層305上に形成され、光入射側の面である上面を平坦にする。
s波用偏光子Ps1は、平坦層307上に形成されている。また、s波用偏光子Ps1が形成されている領域は、フォトダイオード112sが形成されている領域と重なっている。s波用偏光子Ps1は、例えばアルミスピンコートにより形成されたアルミ層であり、例えば厚さが200nmである。また、s波用偏光子Ps1が有するスリットの間隔は500nmである。
金属遮光層309は、平坦層307上のs波用偏光子Ps1及びp波用偏光子Pp1が形成されている領域以外の領域と重なって形成されている。この金属遮光層309は、ゲート電極303s上方に、画素110に光入射側(図中上側)からフォトダイオード112sが形成されているシリコン基板301へ向けて、シリコン基板301に対し垂直方向に形成されている遮光部310を備える。
なお、金属遮光層309上には、誘電体層膜が成長されている。
図4A及び図4Bは、画素110の構成を模式的に示す図である。なお、図4Aは、s波用偏光子Ps1を含む画素110の一部を模式的に示す図であり、図4Bは、p波用偏光子Pp1を含む画素110の一部を模式的に示す図である。また、図4Bに示すゲート電極303sは、転送トランジスタMpのゲート電極である。
これらの図に示すように、ゲート電極303s及び303pの上方において、金属遮光層309がシリコン基板301側へ深く形成されている遮光部310を有することで、s波用偏光子Ps1又はp波用偏光子Pp1を透過した入射光は、フローティングディフュージョンCfdへ入射しない。
図5A及び図5Bは、フォトダイオード112s、ゲート電極303s、フローティングディフュージョンCfdの一部及び遮光部310の光入射側からの配置の一例を示す図である。
これらの図に示すように、ゲート電極303s及びフローティングディフュージョンCfdの一部は、フォトダイオード112sの1辺に対して等しい大きさで形成されてもよいし、より小さい大きさで形成されてもよい。また、フォトダイオード112sに対するゲート電極303s及びフローティングディフュージョンCfdの一部の大きさに応じて、遮光部310が形成される。また、ゲート電極303sは、遮光部310と重ならない領域において、制御線123を介して垂直走査回路120と接続され、転送パルスTRANSが印加される。
なお、図5A及び図5Bにはフォトダイオード112sに対応する配置のみを示したが、フォトダイオード112pに対応する配置も同様である。また、フォトダイオード112pと並んで、フローティングディフュージョンCfdの他の一部が形成され、フローティングディフュージョンCfdの一部と電気的に接続されることで、1つのフローティングディフュージョンCfdを構成している。
以上のように、本実施の形態の偏光面検波センサー100は、ゲート電極303s及び303p上方の金属遮光層309を深く形成して遮光部310を設けることで、s波用偏光子Ps1及びp波用偏光子Pp1を透過した光が、フローティングディフュージョンCfdへ入射することを防止する。これにより、フローティングディフュージョンCfdへの回折光の入射がなくなるので、s波用偏光子Ps1を透過した光及びp波用偏光子Pp1を透過した光それぞれに対応する信号の間で生じていたオフセット及びアンバランスを改善できる。
また、例えば空及び地面から偏光面検波センサー100へ入射する散乱光の影響を防止でき、耐環境性が向上する。
(実施の形態2)
本実施の形態の偏光面検波センサーは、2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、前記複数の単位画素それぞれは、基板に形成され、光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、各フォトダイオードに対応して形成され、対応するフォトダイオードで生成された電荷を転送する転送トランジスタと、各フォトダイオードが形成されている領域に隣接して前記基板に形成され、前記転送トランジスタを介して転送された電荷を蓄積するフローティングディフュージョンと、前記基板上方に形成されている偏光層とを備え、前記偏光層は、前記2つのフォトダイオードの一方が形成されている領域の上方に複数の第1スリットを有する第1の偏光子と、前記2つのフォトダイオードの他方が形成されている領域の上方に前記第1スリットに直交する複数の第2スリットを有する第2の偏光子とを有し、前記第1スリット及び前記第2スリットそれぞれが、各フォトダイオードと、対応する転送トランジスタと、対応するフローティングディフュージョンとの並び方向と成す角度は、45°である。
本実施の形態の偏光面検波センサーは、実施の形態1の偏光面検波センサーと比較して、s波用偏光子及びp波用偏光子がそれぞれ45°回転して形成されている点と、金属遮光層が遮光部を有さない点とが異なる。以下、本実施の形態の偏光面検波センサーについて、実施の形態1と異なる点を中心に、図面を参照しながら説明する。
図6A及び図6Bは、本実施の形態の画素の一部の構成を模式的に示す図である。なお、図6Aは、s波用偏光子Ps2を含む画素の一部の構成を示し、図6Bは、p波用偏光子Pp2を含む画素の一部の構成を示す図である。
図6Aに示すs波用偏光子Ps2は、図4Aに示したs波用偏光子Ps1と比較して、スリットの形成されている方向が45°回転している。つまり、s波用偏光子Ps2に形成されているスリットが、フォトダイオード112s、ゲート電極303s及びフローティングディフュージョンCfdと成す角θsの角度は、45°である。
同様に、図6Bに示すp波用偏光子Pp2は、図4Bに示したp波用偏光子Pp1と比較して、スリットの形成されている方向が45°回転している。つまり、p波用偏光子Pp2に形成されているスリットが、フォトダイオード112p、ゲート電極303p及びフローティングディフュージョンCfdと成す角θpの角度は、45°である。また、p波用偏光子Pp2のスリットが形成されている方向は、s波用偏光子Ps2のスリットが形成されている方向に対して直交している。
また、金属遮光層309’は、図4A及び図4Bに示した金属遮光層309と比較して、シリコン基板301側へ深く形成された遮光部310を有さない。
以上のように、本実施の形態の偏光面検波センサーは、s波用偏光子Ps2及びp波用偏光子Pp2に形成されているスリットそれぞれが、対応するフォトダイオード、対応するゲート電極及びフローティングディフュージョンCfdの並び方向に対して成す角θs及びθpは、45°である。これにより、ランダム偏光面を有する入射光がs波用偏光子Ps2へ入射した場合の回折光dr_bsと、p波用偏光子Pp2へ入射した場合の回折光dr_bpとが、フローティングディフュージョンCfdへ入射する量は等しくなる。
なぜならば、s波用偏光子Ps2及びp波用偏光子Pp2のいずれにおいても、フローティングディフュージョンCfdへ入射する回折光dr_bs及びdr_bpが発生するエッジ、すなわちs波用偏光子Ps2及びp波用偏光子Pp2の図中右辺の形状が等しくなるので、そこで発生する回折光dr_bs及びdr_bpの強度も等しくなるからである。
その結果、s波用偏光子Ps2を透過した光及びp波用偏光子Pp2を透過した光それぞれに対応する信号の間で生じていたオフセット及びアンバランスを改善できる。
また、金属遮光層309’は、金属遮光層309のようにシリコン基板301方向へ深く形成された遮光部310を有する必要がないので、本実施の形態の偏光面検波センサーは実施の形態1の偏光面検波センサー100と比較して、製造工程を簡略化することができ、低コストで製造できる。
なお、図6A及び図6Bにおいて、回折光は、図中手前と、奥と、左とにもそれぞれ発生するが、便宜上図中右に発生する1つのみを図示している。
(実施の形態3)
本実施の形態の偏光面検波センサーは、2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、前記複数の単位画素それぞれは、光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、前記2つのフォトダイオードの直上に形成された偏光層とを備え、前記偏光層は、前記2つのフォトダイオードの一方の直上に形成され、入射光の第1の偏光成分を透過する第1の偏光子と、前記2つのフォトダイオードの他方の直上に形成され、前記第1の偏光成分に直交する第2の偏光成分を透過する第2の偏光子とを有する。
本実施の形態の偏光面検波センサーは、実施の形態1の偏光面検波センサーとほぼ同じであるが、s波用偏光子及びp波用偏光子それぞれが、対応するフォトダイオードの直上に形成されている点が異なる。以下、本実施の形態の偏光面検波センサーが実施の形態1の偏光面検波センサー100と比較して異なる点を中心に、図面を参照しながら説明する。
図7は、本実施の形態の偏光面検波センサーが有する画素の一部の構成を示す断面図である。なお、同図には、本実施の形態の偏光面検波センサーが有する画素のうち、s波用偏光子Ps3を含む一部の構造が示されている。また、本実施の形態の偏光面検波センサーが有する画素のうち、p波用偏光子を含む構造は、図7に示すs波用偏光子Ps3とp波用偏光子との構造が異なるだけである。
同図に示すように、本実施の形態のs波用偏光子Ps3は、フィルター層305に形成され、対応するフォトダイオード112sの直上に配置されている。ただし、フォトダイオード112sとs波用偏光子Ps3とは、電気的に接続しないために、絶縁体であるフィルター層305の一部を介している。
以上のように、本実施の形態の偏光面検波センサーは、s波用偏光子Ps3をフォトダイオード112sの直上に形成することで、s波用偏光子Ps3を透過した光がフローティングディフュージョンCfdへ入射することを防止する。同様に、p波用偏光子を対応するフォトダイオードの直上に形成することで、p波用偏光子を透過した光がフローティングディフュージョンCfdへ入射することも防止する。その結果、フローティングディフュージョンCfdへ各偏光子(s波用偏光子Ps3及びp波用偏光子)を透過した光が入射することがなくなり、s波用偏光子Ps3を透過した光及びp波用偏光子を透過した光それぞれに対応する信号の間で生じていたオフセット及びアンバランスを改善できる。
(イメージングシステム)
以上、実施の形態1〜3で説明した偏光面検波センサーを適用したテラヘルツイメージングシステムについて説明する。
図8は、前述したテラヘルツイメージングシステムの実用例を模式的に示す図である。
同図に示すテラヘルツイメージングシステム400は、光源401、ミラー402、λ/2板403、偏光ビームスプリッタ404、偏光子405、ビームエクスパンダ406、テラヘルツエミッター407、被測定物408、ポリエチレンレンズ409、シリコンミラー410、電気光学変調器411及び偏光面検波センサー412を備える。
光源401より、波長800nm、周波数1kHz、平均光強度3Wのレーザーが発生され、ミラー402及びλ/2板403を介して、偏光ビームスプリッタ404に入力される。
偏光ビームスプリッタ404に入力されたレーザーは、s波成分及びp波成分に分離され、p波成分はポンプ光421として、s波成分はプローブ光422として出力される。
ポンプ光421は光遅延線413を経て、ビームエクスパンダ406によりビーム径が2〜3倍に拡大される。その後、プローブ光422は、ZnTe結晶よりなるテラヘルツエミッター407に入射され、テラヘルツ光が発生される。
テラヘルツエミッター407は、例えば、半絶縁性GaAsウエハー上に間隔10mmをおいて形成された電極対を有する光伝導スイッチによって構成される。このようなテラヘルツエミッター407により発生されたテラヘルツ光は極めてコリメート性の高いビームであり、テラヘルツ光に対して2次元的な透過特性分布を有する被測定物408に照射される。被測定物408を透過したテラヘルツ光は被測定物408の2次元透過特性分布に従い、空間的に強度変調されたビームとなる。これをポリエチレンレンズ409によって、後段のZnTe結晶よりなる電気光学変調器411内に結像する。
一方、偏光ビームスプリッタ404で分離されたプローブ光422は、偏光子405で消光比を上げられた後にミラー402で進路変更され、さらにビームエクスパンダ406によってビーム幅が広げられた後、シリコンウエハーで構成されたシリコンミラー410に入射し、シリコンミラー410を透過した強度変調されたテラヘルツ光と光軸を共有して、[110]面が光軸に垂直に配置されたZnTe結晶よりなる電気光学変調器411に入射する。
電気光学変調器411の後段には、偏光面検波センサー412が配置され、電気光学変調器411を透過したテラヘルツ光の偏光面の分布を検知する。なお、この偏光面検波センサー412は、実施の形態1〜3において述べた偏光面検波センサーのいずれかと同等である。
電気光学変調器411へは、プローブ光422と、ポリエチレンレンズ409を透過した空間的に強度変調されたテラヘルツ光とが入射する。その結果、電気光学変調器411を透過して偏光面検波センサー412へ入射する光は、当該電気光学変調器411へ入射したテラヘルツ光の強度変調分布に応じて偏光面が回転したプローブ光422が入射される。
従って、偏光面検波センサー412が有する2次元状に配置された複数の画素それぞれの2つのフォトダイオードに入射する光強度の差分は、画素ごとに異なる。これにより、偏光面検波センサー412から出力される信号は、被測定物408の2次元的な透過特性分布に対応する信号となる。この信号を偏光面検波センサー412から例えば画像表示装置へ出力することで、被測定物408のイメージングが可能となる。
以上のように、本実施の形態1〜3のいずれかに記載の偏光面検波センサーをテラヘルツイメージングシステム400に適用することで、被測定物408のイメージングが精度良く行える。
以上、本発明の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これら実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、本発明の実施の形態で説明した各画素110は、バランスディテクターとして適用することもできる。
また、本発明の実施の形態で説明した偏光面検波センサーは、半導体集積回路として実装され、1チップで実現されてもよい。
また、実施の形態1において遮光部310が形成されている箇所を、転送トランジスタMs及びMpのゲート電極の、転送トランジスタMs及びMpそれぞれに対応するフォトダイオード112p又は112s側の端部の上に形成されていてもよい。具体的に図3を参照しながら説明すると、遮光部310は、ゲート電極303sのフォトダイオード112s側(図中左)の端部の上に形成されていてもよい。これより、s波用偏光子Ps1を透過した光のフローティングディフュージョンCfdへの入射をより一層低減できる。なお、p波用偏光子Pp1に対応して設けられた遮光部についても同様である。
また、実施の形態2として、実施の形態1に示したs波用偏光子Ps1及びp波用偏光子Pp1を45°回転させた構造としてもよい。
図9A及び図9Bは、s波用偏光子及びp波用偏光子の他の一例を示す上面図である。
同図に示すs波用偏光子Ps4は実施の形態1に示したs波用偏光子Ps1を45°回転させたものであり、p波用偏光子Pp4は実施の形態1に示したp波用偏光子Pp1をPs4と同じ回転方向に45°回転させたものである。
このように、s波用偏光子Ps4及びp波用偏光子Pp4に形成されているスリットの方向を、フォトダイオード、ゲート電極及びフローティングディフュージョンの並び方向に対して45°回転させることで、ランダム偏光面を有する入射光がs波用偏光子Ps2へ入射した場合の回折光dr1及びdr2と、p波用偏光子Pp2へ入射した場合の回折光dr1及びdr2とが、フローティングディフュージョンCfdへ入射する量は等しくなる。その結果、s波用偏光子Ps2を透過した光及びp波用偏光子Pp2を透過した光それぞれに対応する信号の間で生じていたオフセット及びアンバランスを改善できる。
なお、図9A及び図9Bにおいて、s波用偏光子Ps4及びp波用偏光子Pp4のスリットが形成されている箇所以外は、遮光膜が形成されている。
本発明の偏光面検波センサーは、入射光の偏光面を検知する各種機器に利用でき、特に、セキュリティ検査装置、食品検査装置、大気センサー、医療診断装置などに利用可能である。
100 偏光面検波センサー
110、610 画素
111 差分回路
112s、112p、802 フォトダイオード
120、620 垂直走査回路
121〜124 制御線
130、630 水平走査回路
140、640 垂直信号線
131 列選択トランジスタ
132 容量
133 出力信号線
301、801 シリコン基板
303p、303s、806 ゲート電極
305、805 フィルター層
307、807 平坦層
309、309’ 金属遮光層
310 遮光部
400 テラヘルツイメージングシステム
401 光源
402 ミラー
403、704 λ/2板
404 偏光ビームスプリッタ
405 偏光子
406 ビームエクスパンダ
407 テラヘルツエミッター(ZnTe結晶)
408 被測定物
409 ポリエチレンレンズ
410 シリコンミラー
411 電気光学変調器(ZnTe結晶)
412 偏光面検波センサー
413 光遅延線
421 ポンプ光
422、501 プローブ光
500 テラヘルツ検出システム
502 ZnTe結晶
503 透過光
504 λ/4板
505 Wollastonプリズム
506、513 第1のビーム
507、514 第2のビーム
508、509 シリコンフォトダイオード
510 バランスディテクター
512 回転透過光
600 イメージセンサー
611、Ps1、Ps2、Ps3、Ps4 s波用偏光子
612、Pp1、Pp2、Pp4 p波用偏光子
613 スイッチTr
700 光学系
701 半導体レーザービーム
702 NDフィルター
703 偏光子
711 s波用信号
712 p波用信号
803、Cfd フローティングディフュージョン
809 遮光層
dr1、dr2、dr_bs、dr_bp 回折光
M1 スイッチトランジスタ
M2 リセットトランジスタ
M3 増幅トランジスタ
M4 負荷トランジスタ
MON 配線
Ms、Mp 転送トランジスタ

Claims (8)

  1. 2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、
    前記複数の単位画素それぞれは、
    基板に形成され、光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、
    各フォトダイオードに対応して形成され、対応するフォトダイオードで生成された電荷を転送する転送トランジスタと、
    各フォトダイオードが形成されている領域に隣接して前記基板に形成され、前記転送トランジスタを介して転送された電荷を蓄積するフローティングディフュージョンと、
    前記基板上方に形成されている偏光層とを備え、
    前記偏光層は、
    前記2つのフォトダイオードの一方が形成されている領域の上方に形成され、前記入射光の第1の偏光成分を透過する第1の偏光子と、
    前記2つのフォトダイオードの他方が形成されている領域の上方に形成され、前記第1の偏光成分に直交する第2の偏光成分を透過する第2の偏光子とを有し、
    前記複数の単位画素それぞれは、さらに、
    前記第1の偏光子及び前記第2の偏光子から前記フローティングディフュージョンに入射する斜め光を遮光する遮光部
    を備える偏光面検波センサー。
  2. 前記遮光部は、前記転送トランジスタのゲート電極上方において、前記基板に対し垂直方向に形成されている
    請求項1記載の偏光面検波センサー。
  3. 前記単位画素は、前記基板上に形成されている絶縁層を備え、
    前記遮光部は、前記絶縁層を介して前記ゲート電極上方に形成されている
    請求項2記載の偏光面検波センサー。
  4. 前記遮光部は、前記ゲート電極の対応するフォトダイオード側の端部の上に形成されている
    請求項2又は3記載の偏光面検波センサー。
  5. 2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、
    前記複数の単位画素それぞれは、
    基板に形成され、光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、
    各フォトダイオードに対応して形成され、対応するフォトダイオードで生成された電荷を転送する転送トランジスタと、
    各フォトダイオードが形成されている領域に隣接して前記基板に形成され、前記転送トランジスタを介して転送された電荷を蓄積するフローティングディフュージョンと、
    前記基板上方に形成されている偏光層とを備え、
    前記偏光層は、
    前記2つのフォトダイオードの一方が形成されている領域の上方に複数の第1スリットを有する第1の偏光子と、
    前記2つのフォトダイオードの他方が形成されている領域の上方に前記第1スリットに直交する複数の第2スリットを有する第2の偏光子とを有し、
    前記第1スリット及び前記第2スリットそれぞれが、各フォトダイオードと、対応する転送トランジスタと、対応するフローティングディフュージョンとの並び方向と成す角度は、45°である
    偏光面検波センサー。
  6. 2次元状に配置された複数の単位画素を備え、入射光の偏光面を検出するための偏光面検波センサーであって、
    前記複数の単位画素それぞれは、
    光電変換により電荷を生成する2つのフォトダイオードと、
    前記2つのフォトダイオードの直上に形成された偏光層とを備え、
    前記偏光層は、
    前記2つのフォトダイオードの一方の直上に形成され、入射光の第1の偏光成分を透過する第1の偏光子と、
    前記2つのフォトダイオードの他方の直上に形成され、前記第1の偏光成分に直交する第2の偏光成分を透過する第2の偏光子とを有する
    偏光面検波センサー。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の偏光面検波センサーを有する
    半導体集積回路。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の偏光面検波センサーの制御方法であって、
    各フォトダイオードで受光した光から電荷を生成する生成ステップと、
    前記第1の偏光子に対応するフォトダイオードで生成された電荷と、前記第2の偏光子に対応するフォトダイオードで生成された電荷との差分を検出する差分ステップとを含む
    偏光面検波センサーの制御方法。
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