JP2007263891A - 電磁波検出装置 - Google Patents

電磁波検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007263891A
JP2007263891A JP2006092376A JP2006092376A JP2007263891A JP 2007263891 A JP2007263891 A JP 2007263891A JP 2006092376 A JP2006092376 A JP 2006092376A JP 2006092376 A JP2006092376 A JP 2006092376A JP 2007263891 A JP2007263891 A JP 2007263891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
electromagnetic wave
detection device
wave detection
optical filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006092376A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Hirose
裕 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006092376A priority Critical patent/JP2007263891A/ja
Publication of JP2007263891A publication Critical patent/JP2007263891A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】不要光に対して高い耐ノイズ性を有する電磁波検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】試料を透過したテラヘルツ波にて変調された電界変調素子に直線偏光を透過させ、その偏光角の変移を光強度として検出する電磁波検出装置において、2次元配列され、光強度を検出する複数の光電変換素子202と、光電変換素子202に入射する光を波長分離する光学フィルタ205と、を備え、光学フィルタ205は、直線偏光の波長域を選択的に透過させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、テラヘルツ波を検出する電磁波検出装置に関し、特に、可視光等に対する耐ノイズ性を向上させる技術に関する。
0.1THzから100THzまでの周波数の電磁波であるテラヘルツ波は、他の波長の電磁波、例えば、赤外光や可視光、紫外光、X線といった短波長の電磁波やミリ波、マイクロ波といった長波長の電磁波とは異なって、紙やプラスチック等を透過する一方、水分や薬物については特徴ある吸収特性を示す。この性質に着目して、セキュリティ検査や医療検査、食品分析等の分野においてテラヘルツ波を使った透視検査装置の技術開発が活発に進められている(非特許文献1、2、特許文献1、2を参照)。
図7は、従来技術に係る検査装置の構成を例示する図である(例えば、非特許文献3を参照)。図7に示されるように、検査装置7はレーザ光源701、ビームスプリッタ702、テラヘルツ光源703、ペリクルミラー704、電界変調子705、検光子706、撮像素子707及び偏光子708を備えている。
レーザ光源701から放射されたレーザ光はビームスプリッタ702にてポンプ光711とプローブ光712とに分岐される。
ポンプ光711がテラヘルツ光源703に入射すると、光励起によってテラヘルツ波713が発生する。テラヘルツ波713は検査対象721とペリクルミラー704とを順次透過した後、電界変調子705に入射する。
一方、プローブ光712は偏光子708にて直線偏光にされた後、ペリクルミラー704を経て、電界変調子705に入射する。
プローブ光712は電界変調子中705を透過する際に、テラヘルツ波713の電界強度に応じて直線偏光から楕円偏光へと変調される。そして、検光子706にて偏光状態に応じた光量の光に変換された後、撮像素子707にて撮像される。
このようにすれば、検査対象721の化学組成の分布が場所ごとに異なる等、テラヘルツ波713の透過率が検査対象721の部分ごとに異なる場合には、テラヘルツ波713が変調されるので、プローブ光も変調される。従って、透過率にて示される検査対象721の内部構造を撮像素子707にて撮像することができる。
特開平4−296430号公報 米国特許5,056,111号 Kiyomi Sakai ed., "Terahertz Optoelectronics", Springer Verlag, 2005. 大森 豊明著、「テラヘルツテクノロジー―発生・計測・応用技術・展望」、エヌ・ティー・エス(2005年7月)。 Q.Wu, T.D.Hewitt, and X.-C.Zhang, "Two-dimensional electro-optic imaging of THz beams", Applied Physics Letters, Vol.69, p.1026-p.1028, (1996).
しかしながら、上記撮像素子707として、CCDイメージセンサ等の固体撮像素子を用いる場合には、外光に起因するノイズが発生し得る。これを排除するためには、検査装置7全体を暗室内に設置して、外光の無い状態で検査を行なわなければならない。このため、検査設備が大掛かりになる等、検査装置7の使用条件が著しく制限される。
一方、セキュリティや環境監視、生産管理など、テラヘルツ波を用いた検査装置に対する需要が高まっており、自然光や照明光といった不要光の下でも撮像できることが望まれている。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、不要光に対して高い耐ノイズ性を有する電磁波検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電磁波検出装置は、試料を透過したテラヘルツ波にて変調された電界変調素子に直線偏光を透過させ、その偏光角の変移を光強度として検出する電磁波検出装置であって、2次元配列され、光強度を検出する複数の光電変換素子と、光電変換素子に入射する光を波長分離する光学フィルタと、を備え、光学フィルタは、該直線偏光の波長域を選択的に透過させることを特徴とする。
このようにすれば、光学フィルタにて不要光を遮断するので、自然光や照明光の下でも高いS/N比を実現することができる。
この場合において、光学フィルタは、直線偏光の波長域に応じた光学膜厚の誘電体層である中間層を、屈折率を異にし、光学膜厚を同じくする2種類の誘電体層を交互に積層した多層膜にて挟んだ多層膜干渉フィルタであることとすれば好適である。
また、前記多層膜は6層以上の誘電体層からなるとすれば、光電変換素子に入射する信号光と不要光との比、すなわちS/N比を100以上にすることができる。
また、直線偏光はレーザ光であって、前記多層膜を構成する誘電体層の光学膜厚はそれぞれ当該レーザ光の中心波長の4分の1にほぼ等しいことを特徴とする。このようにすれば、レーザ光の中心波長を中心とする広い波長域の光を遮断して、S/N比を向上させることができる。
この場合において、直線偏光はレーザ光であって、前記多層膜を構成する2種類の誘電体層の当該レーザ光の中心波長における屈折率の差が1以上であるとすれば、特に遮断波長域を広くすることができるので、高いS/N比を実現する上で有効である。
また、直線偏光はレーザ光であって、中間層の光学膜厚は当該レーザ光の中心波長の2分の1にほぼ等しいことを特徴とする。このようにすれば、レーザ光の中心波長を中心とする狭い波長域の光を透過させて、高いS/N比を実現することができる。
また、光学フィルタは相異なる波長の光を遮断する2以上の光学フィルタからなることを特徴とする。このようにすれば、ひとつの光学フィルタによっては遮断しきれない広い波長域の不要光を遮断することができる。
この場合において、例えば、光学フィルタは、直線偏光の波長域に応じた光学膜厚の誘電体層である中間層を、屈折率を異にし、光学膜厚を同じくする2種類の誘電体層を交互に積層した前記多層膜にて挟んだ多層膜干渉フィルタと、紫外線吸収フィルタとからなるとすれば良く、紫外線吸収フィルタは四窒化三シリコンからなるとすれば更に好適である。
また、前記レーザ光は、中心波長が700nmから900nmまでの範囲内にあることを特徴とする。このようにすれば、レーザ光とテラヘルツ波とが光源を共用することができるので、装置構成を簡略化し、製造コストを低減し、また、可搬性を向上させることができる。
この場合において、前記レーザ光はチタン−サファイア短パルスレーザ光であるするのが望ましい。更に、前記多層膜を構成する誘電体層のうち屈折率が高い方の誘電体層は、前記レーザ光の中心波長について屈折率が3以上であるとすれば、レーザ光の中心波長よりも長波長の光を光学フィルタにて完全に遮断することができる。従って、かかる波長域の光を遮断するために別途光学フィルタを設ける必要がなくなるので、電磁波検出装置の構成を簡略化し、製造コストを低減することができる。
ここで、前記多層膜を構成する誘電体層のうち屈折率が高い方の誘電体層はシリコン、ゲルマニウム、セレン、アルミニウムリン、アルミニウムアンチモン、ガリウムリン、ガリウムアンチモン、インジウムリン、インジウム砒素、インジウムアンチモン、亜鉛テルビウム、鉛イオウ、鉛テルビウム及び三酸化二鉄の何れかであるとすれば、中心波長が700nmから900nmまでの範囲内にあるレーザ光の中心波長について屈折率を3以上とすることができる。
また、光電変換素子ごとに入射光を集光する集光手段を備え、光学フィルタは、集光手段を透過した入射光を波長分離することを特徴とする。このようにすれば、より多くの光を光電変換素子に入射させることができるので、電磁波検出装置の感度を向上させることができる。
この場合において、集光手段はレンズであり、前記直線偏光はパルス幅が1ピコ秒以下のパルスレーザ光であるとすれば、光学フィルタの群速度分散によって生じる空間光強度分布の歪みがレンズによって増幅されるのを防ぐことができる。
また、光学フィルタが光電変換素子上に積層されていることを特徴とする。このようにすれば、光学フィルタと光電変換素子との間の距離を最小限に抑えることができるので、迷光が光電変換素子に入射する等して生じるノイズを抑えることができる。また、電磁波検出装置を小型化することができる。
また、光電変換素子は、フォトダイオード、フォトトランジスタ、光導電素子、ショットキーバリアダイオード及び電界効果トランジスタの何れかであることを特徴とする。いずれによっても、暗室を要することなく、不要光を排除して高いS/N比を達成することができる。
以下、本発明に係る電磁波検出装置の実施の形態について、検査装置を例にとり、図面を参照しながら説明する。
(1) 検査装置の構成
先ず、本発明の実施の形態に係る検査装置の構成を説明する。
図1は、本実施の形態に係る検査装置の構成を示す模式図である。
図1に示されるように、本実施の形態に係る検査装置1はレーザ光源101、ビームスプリッタ102、チョッパ103、テラヘルツ光源104、レンズ105、シリコン板106、電界変調子107、検光子108、撮像素子109、信号処理回路110、表示装置111、光学遅延112、ビームエクスパンダ113、偏光子114及び同期回路115を備えている。
レーザ光源101はパルス幅100フェムト秒、周波数1MHz、平均パワー50mWの超短光パルス(ultrashort light pulse)を出力する。
ビームスプリッタ102は、レーザ光源101が出力した超短光パルスをポンプ光121とプローブ光122に分岐する。
チョッパ103はポンプ光121を変調する。
テラヘルツ光源104は、300℃で成長したGaAsを活性層とし、表面に100μmの間隔を置いて対向する2つの電極からなり、当該電極間には30Vの直流バイアス電圧が印加されている。
ポンプ光121がテラヘルツ光源104の上記電極間に入射すると、テラヘルツ光源104の裏面から周波数0.1THzから5THzまでの帯域を有するテラヘルツ波123がパルス幅1ピコ秒から10ピコ秒程度のパルス列として放射される。
なお、テラヘルツ光源を用いてテラヘルツ波を発生させる原理については、非特許文献1に詳述されている。
レンズ105はシクロオレフィンからなっており、テラヘルツ波123をコリメートして検査対象131に照射する。
検査対象131は、例えば、金属のようにテラヘルツ波123を透過し難い領域131aを内部に有している。このため、検査対象131を透過したテラヘルツ波123は領域131aを透過したか、領域131a以外の領域を透過したかによって、強度や位相が異なっている。すなわち、テラヘルツ波123による電場は検査対象131によって空間的に変調されている。
シリコン板106はテラヘルツ波について高い透過性を有しており、テラヘルツ波123を透過させる。
電界変調子107はZnTe結晶からなり、その(110)面がテラヘルツ波123の伝播方向に垂直になるように配置されている。
光学遅延112は、ビームスプリッタ102から電界変調子107に至る光路長がポンプ光121(テラヘルツ波123)とプローブ光122との間で一致するように、プローブ光の光路長を調整する。これによって、電界変調子107に入射する際にポンプ光121とテラヘルツ光123とが同位相となる。
ビームエクスパンダ113はプローブ光122のビーム径を拡大する。これにより、プローブ光122のビーム径がテラヘルツ光123のビーム径よりも大きくなる。
偏光子114は、プローブ光122の偏光状態を直線偏光にする。
検光子108は、偏光子114による直線偏光に偏光角が直交する直線偏光のみを透過させる。従って、偏光子114を透過した光はそのままでは検光子108を透過することができない。
さて、電界変調子107はテラヘルツ波123によって変調されると複屈折性が誘起される。この複屈折性によって、電界変調子107を透過するプローブ光122の偏光角が変調される。すなわち、プローブ光122の偏光面が捩れる。このため、プローブ光122は検光子108を透過すると変調された偏光角の大きさに応じたパワーをもつようになる。
テラヘルツ波123に検査対象131を透過させた場合には、領域131aと他の領域との何れを透過するかによってテラヘルツ波123の強度が変調される。また、電界変調子107に誘起される複屈折性の空間分布はテラヘルツ波123の強度変調の空間分布と同じ分布となる。
従って、検光子108を透過したプローブ光122の強度分布は検査対象131におけるテラヘルツ光の透過特性の空間分布に等しいので、撮像素子109にてプローブ光122を受光すれば当該透過特性の空間分布を撮像することができる。
撮像素子109は、同期回路115からの同期信号に従って、チョッパ103に同期した蓄積時間で各個のフレームを撮像する。これによって、テラヘルツ波123が電界変調子107に照射しているときのプローブ光122と照射していないときのプローブ光122とを撮像し、信号処理回路110はこれらの差分を求めることによって、検査対象131の透過特性を表わす画像を生成する。
表示装置111は信号処理回路110が生成した画像を表示する。
(2) 撮像素子109の構成
次に、本実施の形態に係る撮像素子109の構成を説明する。撮像素子109はプローブ光122を撮像する際の外光の影響を排除するために、外光を遮断する光学フィルタを備える点を特徴とする。
図2は、本実施の形態に係る撮像素子109の特徴的な構成を示す断面図である。図2に示されるように、撮像素子109はシリコン基板201上に誘電体保護層203、光学フィルタ205及びマイクロレンズ206が順次積層されてなる。
シリコン基板201の表層部分にはフォトダイオード202が形成されている。
誘電体保護層203の内部には金属遮光膜204が形成されている。誘電体保護層203は窒化シリコン(SiN)からなり、波長400nm以下の紫外光を吸収する紫外線カットフィルタになっている。これによって、不要光のうちの紫外線を除去することができる。
(3) 光学フィルタ205の構成
次に、光学フィルタ205の構成を説明する。光学フィルタ205は不要光のうちの可視光と赤外光とを除去し、波長780nm±10nmの波長域の光のみを選択的に95%以上透過させる。
図3は、本実施の形態に係る光学フィルタ205の構成を示す断面図である。図3に示されるように、光学フィルタ205は誘電体保護層203上に酸化シリコン(SiO)層301、303とガリウムリン(GaP)層302とが交互に積層されてなる。
光学フィルタ205のうち、誘電体保護層203に近い8層を下位多層膜311、酸化シリコン層303を中間層、また、残りの8層を上位多層膜312という。酸化シリコン層301の物理膜厚は134nm、ガリウムリン層302の物理膜厚は80nmである。この物理膜厚にそれぞれの屈折率を乗じて求められる光学膜厚は相等しい。
すなわち、多層膜311、312はいわゆるλ/4多層膜になっており、各層の光学膜厚の4倍の波長の光を中心とする波長域の光を遮断する。この光遮断波長域がいわゆるフォトニックバンドギャップである。光遮断波長域は多層膜311、312を構成する2種類の誘電体層の誘電率の差に応じた帯域幅となる。
(4) 透過特性
次に、本実施の形態に係る光学フィルタ205の透過特性について説明する。
図4は、光学フィルタ205から中間層303を除いた場合の透過特性を示すグラフである。図4に示されるように、本実施の形態に係る光学フィルタ205は中間層303を除いた状態で波長450nmから1000nmまでを光遮断波長域とする。
この光遮断波長域は光学フィルタ205が透過させるべき波長域である780nm±10nmを含んでいる。このため、本実施の形態においては、中間層303を設けることによって、当該波長域の光を透過させる。すなわち、中間層の光学膜厚を透過させるべき波長域の中心波長(780nm)の2分の1に等しくすることによって、当該中心波長における透過率を95%以上とする。
図5は、本実施の形態に係る光学フィルタ205の透過特性を示すグラフである。図5に示されるように、光学フィルタ205は450nmから1100nmまでの光遮断波長域のうち780nm±10nmの透過波長域のみ高い透過率を示す。
(5) S/N比
次に、光学フィルタ205が有る場合と無い場合とについてS/N比を比較する。図6は、本実施の形態に係る光学フィルタ205が有る場合と無い場合とについて、自然光下と照明光下とのそれぞれの場合のS/N比を示す表である。
図6に示されるように、光学フィルタ205を設ければ、光学フィルタ205が無い場合と比較して、10倍以上のS/N比が得られる。従って、本実施の形態に係る検査装置1は自然光や照明光の下でも十分に実用に耐える。
透過光波の透過量と不要波長域光の減衰量の比すなわちS/N比を100以上の高い値とすることが可能となるからである。
(6) 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(a) 上記実施の形態においては、多層膜311、312の材料として酸化シリコンとガリウムリンとを用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これらに代えて他の材料を用いても良い。
(b) 上記実施の形態においては、多層膜311、312と中間層303との両方に酸化シリコンを用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、多層膜311、312の材料以外の材料を中間層303に用いても良い。
(c) 上記実施の形態において述べた光学フィルタ205の各層の膜厚はあくまで例示に過ぎず、材料その他の条件に応じて異なる膜厚としても良い。テラヘルツ波と誘電体保護層203が遮断する紫外光と以外の波長の電磁波であって、フォトダイオード202が検知する電磁波を遮断することができれば、上記と異なっていても良い。
(d) 上記実施の形態においては、多層膜311、312がそれぞれ8層からなる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、8層以外の層数をとしても良い。また、多層膜311、312の層数が互いに異なっていても良い。
(e) 上記実施の形態においては、専ら検査装置について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、テラヘルツ波を精度よく検出する必要があれば、検査以外の用途に用いられる装置に本発明に係る電磁波検出装置を適用しても、同様の効果を得ることができる。
(f) 上記実施の形態においては、電界変調子107としてZnTe結晶を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて他の電気光学結晶を用いても良い。どのようなものであれ、テラヘルツ波によって複屈折性が変調されるものであれば、電界変調子107として用いることができる。
本発明に係る電磁波検出装置は、可視光等、テラヘルツ波以外の電磁波に曝されてもテラヘルツ波を精度よく検出することができる装置として有用である。
本発明の実施の形態に係る検査装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る撮像素子109の特徴的な構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る光学フィルタ205の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る光学フィルタ205から中間層303を除いた場合の透過特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る光学フィルタ205の透過特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る光学フィルタ205が有る場合と無い場合とについて、自然光下と照明光下とのそれぞれの場合のS/N比を示す表である。 従来技術に係る検査装置の構成を例示する図である。
符号の説明
1、7……………検査装置
101、701…レーザ光源
102、702…ビームスプリッタ
103……………チョッパ
104、703…テラヘルツ光源
105……………レンズ
106……………シリコン板
107、705…電界変調子
108、706…検光子
109、707…撮像素子
110……………信号処理回路
111……………表示装置
112……………光学遅延
113……………ビームエクスパンダ
114、708…偏光子
115……………同期回路
121、711…ポンプ光
122、712…プローブ光
123、713…テラヘルツ波
131、721…検査対象
131a…………領域
201……………シリコン基板
202……………フォトダイオード
203……………誘電体保護層
204……………金属遮光膜
205……………光学フィルタ
206……………マイクロレンズ
301、303…酸化シリコン層
302……………ガリウムリン層
311……………下位多層膜
312……………上位多層膜
704……………ペリクルミラー

Claims (17)

  1. 試料を透過したテラヘルツ波にて変調された電界変調素子に直線偏光を透過させ、その偏光角の変移を光強度として検出する電磁波検出装置であって、
    2次元配列され、光強度を検出する複数の光電変換素子と、
    光電変換素子に入射する光を波長分離する光学フィルタと、を備え、
    光学フィルタは、該直線偏光の波長域を選択的に透過させる
    ことを特徴とする電磁波検出装置。
  2. 光学フィルタは、直線偏光の波長域に応じた光学膜厚の誘電体層である中間層を、屈折率を異にし、光学膜厚を同じくする2種類の誘電体層を交互に積層した多層膜にて挟んだ多層膜干渉フィルタである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出装置。
  3. 前記多層膜は6層以上の誘電体層からなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁波検出装置。
  4. 直線偏光はレーザ光であって、前記多層膜を構成する誘電体層の光学膜厚はそれぞれ当該レーザ光の中心波長の4分の1にほぼ等しい
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁波検出装置。
  5. 直線偏光はレーザ光であって、前記多層膜を構成する2種類の誘電体層の当該レーザ光の中心波長における屈折率の差が1以上である
    ことを特徴とする請求項4に記載の電磁波検出装置。
  6. 直線偏光はレーザ光であって、中間層の光学膜厚は当該レーザ光の中心波長の2分の1にほぼ等しい
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁波検出装置。
  7. 光学フィルタは相異なる波長の光を遮断する2以上の光学フィルタからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出装置。
  8. 光学フィルタは、直線偏光の波長域に応じた光学膜厚の誘電体層である中間層を、屈折率を異にし、光学膜厚を同じくする2種類の誘電体層を交互に積層した前記多層膜にて挟んだ多層膜干渉フィルタと、紫外線吸収フィルタとからなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の電磁波検出装置。
  9. 紫外線吸収フィルタは四窒化三シリコンからなる
    ことを特徴とする請求項8に記載の電磁波検出装置。
  10. 前記レーザ光は、中心波長が700nmから900nmまでの範囲内にある
    ことを特徴とする請求項4から6の何れかに記載の電磁波検出装置。
  11. 前記レーザ光はチタン−サファイア短パルスレーザ光である
    ことを特徴とする請求項10に記載の電磁波検出装置。
  12. 前記多層膜を構成する誘電体層のうち屈折率が高い方の誘電体層は、前記レーザ光の中心波長について屈折率が3以上である
    ことを特徴とする請求項11に記載の電磁波検出装置。
  13. 前記多層膜を構成する誘電体層のうち屈折率が高い方の誘電体層はシリコン、ゲルマニウム、セレン、アルミニウムリン、アルミニウムアンチモン、ガリウムリン、ガリウムアンチモン、インジウムリン、インジウム砒素、インジウムアンチモン、亜鉛テルビウム、鉛イオウ、鉛テルビウム及び三酸化二鉄の何れかである
    ことを特徴とする請求項12に記載の電磁波検出装置。
  14. 光電変換素子ごとに入射光を集光する集光手段を備え、
    光学フィルタは、集光手段を透過した入射光を波長分離する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出装置。
  15. 集光手段はレンズであり、
    前記直線偏光はパルス幅が1ピコ秒以下のパルスレーザ光である
    ことを特徴とする請求項14に記載の電磁波検出装置。
  16. 光学フィルタが光電変換素子上に積層されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出装置。
  17. 光電変換素子は、フォトダイオード、フォトトランジスタ、光導電素子、ショットキーバリアダイオード及び電界効果トランジスタの何れかである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出装置。
JP2006092376A 2006-03-29 2006-03-29 電磁波検出装置 Pending JP2007263891A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092376A JP2007263891A (ja) 2006-03-29 2006-03-29 電磁波検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092376A JP2007263891A (ja) 2006-03-29 2006-03-29 電磁波検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007263891A true JP2007263891A (ja) 2007-10-11

Family

ID=38637014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006092376A Pending JP2007263891A (ja) 2006-03-29 2006-03-29 電磁波検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007263891A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010210991A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Kagawa Univ テラヘルツ光検出素子および光学設備
WO2010131762A1 (ja) * 2009-05-15 2010-11-18 株式会社アドバンテスト 収容具、収容具配置方法および測定方法
JP2011047800A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電磁波計測装置
WO2011048992A1 (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 株式会社村田製作所 被測定物の特性を測定するための測定装置および測定方法
JP2011149735A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Toyota Central R&D Labs Inc 材質判定装置及び半導体集積回路の製造方法
JP2012026943A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Hitachi High-Technologies Corp 遠赤外撮像装置およびそれを用いた撮像方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010210991A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Kagawa Univ テラヘルツ光検出素子および光学設備
WO2010131762A1 (ja) * 2009-05-15 2010-11-18 株式会社アドバンテスト 収容具、収容具配置方法および測定方法
JPWO2010131762A1 (ja) * 2009-05-15 2012-11-08 株式会社アドバンテスト 収容具、収容具配置方法および測定方法
JP2011047800A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電磁波計測装置
WO2011048992A1 (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 株式会社村田製作所 被測定物の特性を測定するための測定装置および測定方法
JP2011149735A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Toyota Central R&D Labs Inc 材質判定装置及び半導体集積回路の製造方法
JP2012026943A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Hitachi High-Technologies Corp 遠赤外撮像装置およびそれを用いた撮像方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108780043B (zh) 用于太赫兹图像的高对比度、近实时采集的系统和方法
US8415625B2 (en) Total reflection terahertz wave measurement device
TWI665840B (zh) 使用單體頻寬窄化裝置之雷射總成及檢測系統
Wynne et al. Superluminal terahertz pulses
JP2007263891A (ja) 電磁波検出装置
US20150177128A1 (en) Quantum imaging with undetected photons
US9040918B2 (en) Terahertz wave detection device and method
JP2009080448A (ja) テラヘルツ光源
JP2012195545A (ja) テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置および計測装置
WO2015122211A1 (ja) 遠赤外撮像装置、および遠赤外撮像方法
JP2012222303A (ja) テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置および計測装置
CA3094962A1 (en) Real-time multidimensional terahertz imaging system and method
JP5618119B2 (ja) テラヘルツ光検出素子および光学設備
RU105738U1 (ru) Малогабаритный терагерцовый спектрометр
JP2010263021A (ja) 偏光面検波センサー、半導体集積回路及び偏光面検波センサーの制御方法
TW201725372A (zh) 檢查裝置及檢查方法
JP6266813B2 (ja) 光変調素子および電界センサ
JP2009058875A (ja) 光学フィルタ
JP2015118241A (ja) 短光パルス発生装置、テラヘルツ波発生装置、カメラ、イメージング装置、および計測装置
Wu et al. Demonstration of time-of-flight technique with all-optical modulation and MCT detection in SWIR/MWIR range
JP5554952B2 (ja) 電磁波計測装置
KR100926032B1 (ko) 시간분해 THz 펌프-프로브 분광기
JP2008076350A (ja) 光電変換装置、イメージセンサ、及びイメージングシステム
Bracken et al. A Delayed-Choice Quantum Eraser with Photon-Counting MKIDs (Experimental Design)
Pan Nonlinear optical analysis of superconductor metal nitride and oxides for advanced photonic sensor applications