JP2010262364A - 抵抗式タッチパネルの保護方法及びその方法を使用するコンピュータ読み取り可能な記録媒体と電子装置 - Google Patents

Abstract

【目的】抵抗式タッチパネルの保護方法を提供する。
【解決手段】本発明は、抵抗式タッチパネルの保護方法を提供するものであり、抵抗式タッチパネル上で接触行為が発生したか否かを判断することを含む。前記接触行為が発生したとき、前記接触行為が抵抗式タッチパネルの上下の両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値を測定するとともに、前記アナログ抵抗変化値をデジタル圧力値に変換する。続いて、前記デジタル圧力値が所定の閾値より大きいか否かを判断する。前記デジタル圧力値が前記所定の閾値より大きいとき、警告ウインドウを発生させるとともに、抵抗式タッチパネルを介して前記警告ウインドウを表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、タッチパネルの保護メカニズムに関するものであり、かつ特には抵抗式タッチパネルの保護方法及びその方法を使用する電子装置に関するものである。

現代科学技術の迅速な発展に伴い、例えば、PDA、携帯電話、ノートブック型パソコン等といった多くの電子装置の大部分がタッチパネルを配置することにより、その操作の利便性を向上させており、現在の多種多様なタッチパネルから言えば、抵抗式タッチパネルは、例えば、タッチ用ペン、指、カード等如何なるものでも媒体として使用して入力することができ、さらにタッチ位置の判断の正確さと反応速度も非常に高くかつ速いので、市場発展の主流となっている。

従来では、抵抗式タッチパネルの電子装置への応用は、通常、タッチ圧力状態の表示メカニズムを具備していない。これにより、使用者が、不適切に長時間又は瞬間的に例えば硬度単位3Hなど、抵抗式タッチパネルそのものが受け入れられる最大の圧力値を超える負荷をかけたとき、抵抗式タッチパネルを永久的に損壊させてしまう可能性が高い。

これを鑑み、本発明は、使用者により抵抗式タッチパネルそのものが受け入れられる最大圧力値を超える負荷が不適切にかけられたとき、警告ウインドウを発生させ使用者に通知することができる抵抗式タッチパネルの保護方法を提供する。

本発明は、抵抗式タッチパネルの保護方法を提供し、それは、抵抗式タッチパネル上で接触行為が発生したか否かを判断することを含む。接触行為が発生したとき、接触行為が抵抗式タッチパネルの上下の両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値を測定するとともに、アナログ抵抗変化値をデジタル圧力値に変換する。続いて、デジタル圧力値が所定の閾値（デジタル数値）より大きいか否かを判断する。もしデジタル圧力値が所定の閾値より大きいのであれば、警告ウインドウを発生させるとともに、抵抗式タッチパネルを介してその警告ウインドウを表示する。

本発明はまた、コンピュータプログラムの記憶に用いるコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。このコンピュータプログラムは、コンピュータシステム中に搭載されるとともに、コンピュータシステムに上記抵抗式タッチパネルの保護方法を執行させることができる。

本発明はまた、抵抗式タッチパネルとその処理モジュールを含む電子装置を提供する。処理モジュールは、抵抗式タッチパネルに接続され、抵抗式タッチパネル上で接触行為が発生したか否かを判断する。接触行為が発生したとき、処理モジュールは更に、接触行為が抵抗式タッチパネルの上下両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値を判断するとともに、アナログ抵抗変化値をデジタル圧力値に変換し、これによりデジタル圧力値が所定の閾値より大きいか否かを判断する。処理モジュールは、更に警告ウインドウを発生させ、抵抗式タッチパネルを介して警告ウインドウを表示する。

上記に基づくと、本発明が提供する抵抗式タッチパネルの保護方法は、使用者が、不適切に抵抗式タッチパネルそのものが受け入れられる最大圧力値を超える負荷をかけたとき、警告ウインドウを発生させて使用者に通知し、これにより使用者にその抵抗式タッチパネルの操作方法を変更する必要があることを知らせ、抵抗式タッチパネルの損壊を回避すると共に、その使用寿命を増加させることができる。

理解しなければならないことは、上記一般の描写及び以下で述べる具体的な実施の形態は、例示的及び解釈的なものであり、それは、本発明が主張する範囲を限定することができない。

図1は、本発明の例示的実施の形態の電子装置を示す略図である。 図2は、本発明の例示的実施の形態の抵抗式タッチパネルの保護方法を示したフローチャートである。

ここで、本発明の図面を詳細に参考し、本発明の例示的実施の形態を説明する。また、可能な限り、図面及び実施の形態で使用する同じ表示の素子/部材/符号は、同一又は類似部分を表す。

図1は、本発明の例示的な実施形態の電子装置100を示した略図である。図1を参照すると、電子装置100は、例えばノートブック型パソコン、PDA又は携帯電話でもよいが、これに限るものではなく、かつそれは処理モジュール101及び処理モジュール101と接続する抵抗式タッチパネル103とメモリ105を含む。メモリ105は、例えば相補型金属酸化膜半導体（Complementary Metal-Oxide- Semiconductor、CMOS）メモリでもよいが、これに限るものではなく、以下CMOSメモリ105と称す。

本例示的実施の形態では、抵抗式タッチパネル103そのものが受け入れられる最大の圧力値を硬度単位3H（ただし、これに限るものではない）と仮定すると、即ち抵抗式タッチパネル103の上下両基板（図示なし）の間に発生するアナログ抵抗変化値は、2KΩ（ただし、これに限るものではない）を超過してはならない。また、CM0Sメモリ105内は少なくとも一つの所定の閾値（predetermined threshold value、例えばデジタル値E0であるが、これに限るものではない）及び抵抗式タッチパネル103が前に警告ウインドウを発生させた全頻度（例えば2であるが、これに限るものではない）が記録されている。

本例示的実施の形態において、処理モジュール101は、抵抗式タッチパネル103上で接触行為が発生したか否か（例えば、使用者が指、タッチ用ペン又はその他の媒体により抵抗式タッチパネル103に接触したか否か）を判断する能力を具備する。また、処理モジュール101は、抵抗式タッチパネル103上で、接触行為が発生したか否かを判断する前に、先ずCMOSメモリ105内において所定の閾値（即ちE0）及び抵抗式タッチパネル103が前に警告ウインドウを発生させた全頻度（即ち2）を読み取り、それを内部のバッファメモリ（buffer memory、図示なし）に一時保存する。

このようにして、処理モジュール101は、使用者が指、タッチ用ペン或いはその他の媒体で抵抗式タッチパネル103に接触したと判断した（即ち接触行為が既に発生した）とき、処理モジュール101は、接触行為が抵抗式タッチパネル103の上下両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値（即ち、抵抗式タッチパネル103の上下両基板のうち1つをX軸、他方をY軸としたときのX軸とY軸間の抵抗値）を測定するとともに、このアナログ抵抗変化値をデジタル圧力値に変換することにより、デジタル圧力値が所定の閾値（つまりE0）を超えているか否かを判断する。

本例示的実施の形態において、デジタル圧力値が所定の閾値より大きい（即ちデジタル圧力値＞E0）とき、接触行為が抵抗式タッチパネル103の上下両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値は、2KΩより大きいことを示す。つまり、使用者が、指、タッチ用ペン又はその他の媒体で抵抗式タッチパネル103に接触した行為は、既に抵抗式タッチパネル103そのものが受け入れられる最大圧力値（即ち硬度単位3H）を超過しており、かつ不適切又は過度な操作に属する。

これにより、処理モジュール101は、即座に警告ウインドウ107を発生させ、かつ抵抗式タッチパネル103を介して警告ウインドウ107を表示し、例えば警告ウインドウ107中に“接触圧力が大きすぎるので、使用者は注意されたい”等の文字を記載するなどにより、使用者にその抵抗式タッチパネルの操作方法を変える必要があることを通知して、抵抗式タッチパネル103の永久的な損壊を避けるとともに、抵抗式タッチパネル103の使用寿命を増加させることができる。

また、抵抗式タッチパネル103の正常な表示に影響させないため、警告ウインドウ107を表示した後、処理モジュール101は、所定の時間後（例えば3秒後であるが、これに限るものではない）、自動的に警告ウインドウ107を閉じる。

しかしながら、本例示的実施の形態において、接触行為が発生していない（即ち使用者が指、タッチ用ペン又はその他の媒体で抵抗式タッチパネル103に接触していない）とき、処理モジュール101は、警告ウインドウ107を発生させない。また、処理モジュール101が変換したデジタル圧力値が所定の閾値より大きくない（即ちデジタル圧力値＜E0）とき、接触行為が抵抗式タッチパネル103の上下両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値は、2KΩより大きくないことを示す。つまり、使用者が、指、タッチ用ペン又はその他の媒体で抵抗式タッチパネル103に接触した行為は、抵抗式タッチパネル103そのものが受け入れられる最大圧力値（即ち硬度単位3H）を超過しておらず、かつ安全な操作である。このように、処理モジュール101は、警告ウインドウ107を発生させない。

電子装置100のメーカーに後のメンテナンスの根拠を提供するために、本例示的実施の形態では、警告ウインドウ107を表示した後、処理モジュール101は、警告ウインドウ107が対応するデジタル圧力値の大きさとその発生時間（例えば、年/月/日の形式）をCMOSメモリ105内に記録し、かつ現全頻度（即ち2）に1を累積した後、累積した後の全頻度（即ち3）を現全頻度（即ち2）の代わりにCMOSメモリ15内に記録する。

このようにして、使用者が電子装置100の抵抗式タッチパネル103が損壊したという理由を申し立てて電子装置100を修理に出したとき、電子装置100のメーカーは、すぐにCMOSメモリ105内の記録データ（即ち、警告ウインドウ107が発生した全頻度）を読み取ることにより、使用者が抵抗式タッチパネル103に不適切な操作を行ったが故であるか否かを明確にすることができるので、後の電子装置100のメンテナンスの根拠とすることができる。

上記に基づくと、図2は、本発明の例示的実施の形態の抵抗式タッチパネルの保護方法を示したフローチャートである。図2を参照すると、本例示的実施の形態の抵抗式タッチパネルの保護方法は、以下を含む。先ず、メモリ内において、抵抗式タッチパネルが前に警告ウインドウを発生させた頻度である現全頻度を読み込む（ステップS201）。続いて、例えば、使用者の指、タッチ用ペン又はその他の媒体によって抵抗式タッチパネルに接触したといった、抵抗式タッチパネル上での接触行為が発生したか否かを判断する（ステップS203）。

接触行為が発生したのであれば、接触行為が抵抗式タッチパネルの上下の両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値を測定し（ステップS205）、アナログ抵抗変化値をデジタル圧力値に変換する（ステップS207）。その後、デジタル圧力値が所定の閾値より大きいか否かを判断する（ステップS209）。デジタル圧力値が所定の閾値より大きいとき、警告ウインドウを発生させ（ステップS211）、抵抗式タッチパネルを介して警告ウインドウを表示する（ステップS213）。

また、接触行為が発生していない、又は変換されたデジタル圧力値が所定の閾値を超えていないとき、警告ウインドウは発生しない（ステップS219）。

本例示的実施の形態では、警告ウインドウを表示した後、更に警告ウインドウに対応するデジタル圧力値の大きさとその発生した時間をメモリ内に記録するとともに、現全頻度に1を累積した後、累積後の全頻度を現全頻度に代えてメモリ内に記録することができる（ステップS215）。このほか、抵抗式タッチパネルの正常な表示に影響させないため、警告ウインドウを表示した後、所定の時間後に自動的に警告ウインドウを閉じることができる（ステップS217）。また、警告ウインドウを表示した後のステップS215とS217は、順番において制限はない。

ここで、注意すべきことは、上記抵抗式タッチパネルの保護方法は、例えばコンピュータシステム上で執行することができる。つまり、上記例示的実施の形態の抵抗式タッチパネルの保護方法をコンピュータプログラムとして設計し、例えば光ディスク若しくはハードディスクなど、コンピュータを利用して読み取り保存可能な媒体にこのコンピュータプログラムを保存して、それをコンピュータシステムにロードさせて、コンピュータシステム上で例示的実施の形態の抵抗式タッチパネルの保護方法を執行することができる。

上記をまとめると、本発明が提供する抵抗式タッチパネルの保護方法は、使用者が、不適切に抵抗式タッチパネルそのものが受け入れられる最大圧力値より大きい負荷をかけたとき、警告ウインドウを発生させて使用者に通知し、これにより、使用者に抵抗式タッチパネルの操作方法を変える必要があることを知らせ、抵抗式タッチパネルの損壊を回避すると共に、その使用寿命を増加させることができる。

また、抵抗式タッチパネルを具えた電子装置のメーカーは、メモリ（即ちCMOSメモリ）内の記録データ（即ち、警告ウインドウ発生の全頻度）を読み取ることにより、使用者が抵抗式タッチパネルに対して不適切な操作をしたがためにその損壊を招いたか否かを明確にして、後の電子装置のメンテナンスの根拠とすることができる。

本発明は、実施の形態により上記の通り開示を行ったが、それは本発明を限定するものではなく、如何なる当業者も本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、いくつかの変更と修正をすることができるので、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲に限定するものを基準とする。

100 電子装置
101 処理モジュール
103 抵抗式タッチパネル
105 メモリ（CMOSメモリ）
S201〜S219 本発明の例示的実施の形態の抵抗式タッチパネルの保護方法のフローチャート各ステップ

Claims (14)

1. 抵抗式タッチパネル上で接触行為が発生したか否かを判断するステップと、
   前記接触行為が発生したとき、前記接触行為が前記抵抗式タッチパネルの上下の両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値を測定するステップと、
   前記アナログ抵抗変化値をデジタル圧力値に変換するステップと、
   前記デジタル圧力値が所定の閾値より大きいか否かを判断するステップと、
   前記デジタル圧力値が前記所定の閾値より大きいとき、警告ウインドウを発生させるステップと、
   前記抵抗式タッチパネルを介して前記警告ウインドウを表示するステップとを含むことを特徴とする抵抗式タッチパネルの保護方法。
2. 前記抵抗式タッチパネル上で接触行為が発生したか否かを判断する前に、更にメモリ内から前記抵抗式タッチパネルが前に前記警告ウインドウを発生させた現全頻度を読み取ることを含む請求項1に記載の抵抗式タッチパネルの保護方法。
3. 前記警告ウインドウを表示した後、更に前記警告ウインドウが対応する前記デジタル圧力値の大きさとその発生時間を前記メモリ内に記録し、
   前記現全頻度に1を累積し、
   前記累積後の全頻度を前記現全頻度に代えて、前記メモリ内に記録することを含む請求項2に記載の抵抗式タッチパネルの保護方法。
4. 前記接触行為が発生していない又は前記変換されたデジタル圧力値が前記所定の閾値より大きくないとき、前記警告ウインドウが発生しないことを含む請求項1に記載の抵抗式タッチパネルの保護方法。
5. 前記警告ウインドウが表示された後、更に所定の時間の後、前記警告ウインドウが自動的に閉じることを含む請求項1に記載の抵抗式タッチパネルの保護方法。
6. コンピュータプログラムの記録に用い、前記コンピュータプログラムをコンピュータシステム中にロードするのに用いるとともに、前記コンピュータシステムに請求項1から5の何れか1項に記載の抵抗式タッチパネルの保護方法を執行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
7. 抵抗式タッチパネルと、
   前記抵抗式タッチパネルに接続し、前記抵抗式タッチパネル上で接触行為が発生したか否かを判断し、前記接触行為が発生したとき、更に前記接触行為が前記抵抗式タッチパネルの上下の両基板の間で発生させたアナログ抵抗変化値を測定するとともに前記アナログ抵抗変化値をデジタル圧力値に変換して、前記デジタル圧力値が所定の閾値より大きいか否かを判断するものである処理モジュールとを含み、
   そのうち、前記デジタル圧力値が前記所定の閾値より大きいとき、前記処理モジュールが、更に警告ウインドウを発生させるとともに、前記抵抗式タッチパネルを介して前記警告ウインドウを表示することを特徴とする電子装置。
8. 前記処理モジュールに接続し、少なくとも前記所定の閾値及び前記抵抗式タッチパネルが前に前記警告ウインドウを発生させた現全頻度を記録するためのメモリを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
9. 前記処理モジュールが更に前記抵抗式タッチパネル上で前記接触行為が発生したか否かを判断する前に、前記メモリ内における前記現全頻度を読み取ることを特徴とする請求項8に記載の電子装置。
10. 前記警告ウインドウを表示した後、前記処理モジュールが更に、
    前記警告ウインドウが対応する前記デジタル圧力値の大きさとその発生時間を前記メモリ内に記録し、
    前記現全頻度に1を累積し、
    前記累積後の全頻度を前記現全頻度に代えて前記メモリ内に記録することを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
11. 前記メモリが、相補型金属酸化膜半導体（Complementary Metal-Oxide- Semiconductor、CMOS）メモリであることを特徴とする請求項8に記載の電子装置。
12. 前記接触行為が発生していない、又は前記変換したデジタル圧力値が前記所定の閾値を超えていないとき、前記処理モジュールが前記警告ウインドウを発生させないことを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
13. 前記処理モジュールが更に、前記警告ウインドウを表示した後、所定の時間後に前記警告ウインドウを自動的に閉じることを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
14. 前記電子装置が少なくともノートブック型パソコン、PDA（Personal Digital Assistant）或いは携帯電話であることを特徴とする請求項7に記載の電子装置。

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