JP2010261792A - 送受信一体型光学装置 - Google Patents

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佳宏 松本
Yoshitaka Nakano
貴敬 中野
Yukihisa Tamagawa
恭久 玉川
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Abstract

【課題】送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえることが可能な送受信一体型光学装置を得る。
【解決手段】レーザ光を発生するレーザ光源1と、このレーザ光源1から出射したレーザ光を目標へ照射するとともに、目標からの反射光を集光する集光レンズ2又は回折レンズ6と、目標からの反射光を受光する受光センサ4とを備え、集光レンズ2又は回折レンズ6は、透過型グレーティング構造部3、反射型グレーティング構造部7、回折レンズ構造部8、プリズム構造部9、ミラー構造部10、あるいはスリット構造部11を持つものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、レーザ光の送受信を同一光学系で行う送受信一体型光学装置に関するものである。
レーザ光を用いた測定技術として、レーザ光を照射して大気中のエアロゾルからの散乱光を受信することで風速や粒子濃度を測定するものや、車両や建物などの固体目標からの反射光を受信することで目標までの距離を測定するものがある。これらのレーザレーダ装置では、目標を送信光学系及び受信光学系の視野の同一範囲内に捕らえる必要がある。そこでレーザレーダ装置では、レーザ光の送受信を同一光学系で行う送受信一体型光学系が広く用いられている。
例えば、ビームスプリッタを用いて受信光の伝搬方向を受光部へと変化させることで、送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえることが可能な送受信一体型光学系を実現している(例えば、特許文献1参照)。
また、ミラーを用いて送信光の伝搬方向を目標へと変化させることで、送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえることが可能な送受信一体型光学系を実現している(例えば、特許文献2参照)。
特開昭61−219884号公報 特開2002−196075号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。従来の送受信一体型光学系において、送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえるためにビームスプリッタやミラーなどの光学素子を用いて送信光または受信光の伝搬方向を任意方向へと変化させている。このような場合、送受信光学系を構成する光学素子数が多くなり、光学系が複雑化する、光学系の小型化の障害となる、といった問題が生じる。
また、ビームスプリッタやミラーを固定するためのジグ(スパイダー、等)によって送信光または受信光が遮光され、レーザレーダ装置のエネルギー効率低下の原因となる。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、部材の一部分に回折素子構造部を備えた光学素子を用いる。レーザレーダ装置に用いるレーザ光は狭波長域であるため、回折素子構造部に入射したレーザ光の伝搬方向を回折現象によって任意方向へと変化させることが可能である。これによって送信光と受信光のいずれか一方または両方の伝搬方向を任意方向へと変化させることで、送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえることが可能な送受信一体型光学装置を得ることを目的とする。
本発明に係る送受信一体型光学装置は、レーザ光を発生するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射したレーザ光を目標へ照射するとともに、目標からの反射光を集光する集光レンズ又は回折レンズと、目標からの反射光を受光する受光センサとを備え、前記集光レンズ又は回折レンズは、回折素子構造を持つものである。
本発明に係る送受信一体型光学装置によれば、部材の一部分に回折素子構造部を備えた光学素子を用いることで、送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえるために別途光学素子を必要とせず、送受信光学系の構成を簡単化することが可能である。また、送信光と受信光の伝搬方向を任意方向へと変化させる機能を光学素子の一部分に備えることで、送信光または受信光を遮光する原因となる固定ジグを無くすことが可能となり、レーザレーダ装置のエネルギー効率低下を防ぐことが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る送受信一体型光学装置の透過型グレーティング構造部の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る送受信一体型光学装置のレーザ光源の傾き配置調整方法の例を示した図である。 この発明の実施の形態1に係る送受信一体型光学装置の別の断面構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る送受信一体型光学装置の回折レンズ構造部の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る送受信一体型光学装置のスリット構造部の構成を示す図である。
以下、本発明の送受信一体型光学装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る送受信一体型光学装置について図1から図4までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この発明の実施の形態1に係る送受信一体型光学装置は、レーザ光源1と、集光レンズ2と、透過型グレーティング構造部3と、受光センサ4とが設けられている。
つぎに、この実施の形態1に係る送受信一体型光学装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る送受信一体型光学装置の透過型グレーティング構造部の構成を示す断面図である。
図1に示すように、レーザ光源1から出射した光を、集光レンズ2の一部分を加工した透過型グレーティング構造部3へ入射する。この透過型グレーティング構造部3へ入射した光は、回折現象によって伝搬方向を変化させて、送信光101として、目標へ照射される。そして、目標で反射した光を、受信光102として、集光レンズ2によって受光センサ4へ集光する。このとき、送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえることが可能となる。
図1では、本実施の形態1の部材の一部分に回折素子構造部を持つ光学素子の例として、中心部を透過型グレーティング構造部3に加工した集光レンズ2を示しているが、回折素子構造部の位置は光学素子の中心部に限定しなくても良い。
本実施の形態1の部材の一部分に回折素子構造を備える光学素子は、レーザ加工やエッチング加工などによって光学素子自体の一部分を直接、回折素子構造とする他に、別途部材を回折素子構造に加工したものを部材の一部分に貼り付けたものでも良い。
ここで、図2では、透過型グレーティング構造部3の一例として、鋸歯型回折格子の構造を示しており、他にも正弦波型構造や矩形型構造でも良い。また、透過型グレーティング構造部3を平面構造とし、媒質の屈折率を鋸歯分布、正弦波分布、矩形分布と変化するような構造としても良い。
透過型グレーティング構造部3における回折現象は、レーザ光の入射角をθin、グレーティング周期をΔ、レーザ光の波長をλとすると、m次回折光(m=±1、±2、・・・)の出射角をθoutとすると、次の式(1)が成り立つ。
Figure 2010261792
式(1)より、レーザ光の波長λと、入射角θinと、出射角θoutと、送信光101として使用する回折光次数を決定すると、グレーティング周期Δが求まる。
例えば、回折光のうち最も光強度が強くなる1次回折光を送信光101とし、この送信光101を受信光学系の視野中心方向へと伝搬させるとして出射角をθout=0とすると、式(1)より、次の式(2)が成り立つ。
Figure 2010261792
式(2)より、レーザ光の波長λと入射角θinからグレーティング周期Δが決定される。
以上より、本実施の形態1では素子の一部分に透過型グレーティング構造部3を備えた集光レンズ2を用いることで、レーザ光の送受信を集光レンズ2のみで行うことが可能であり、従来技術よりも光学素子数を減少させることが可能となる。
また、送信光の伝搬方向を変化させるための光学素子を固定するジグを用いる必要がないため、受信光の遮光が生じず、レーザレーダ装置のエネルギー効率低下を防ぐことが可能となる。
本実施の形態1において、送信光101の伝搬方向を調整する際には、透過型グレーティング構造部3へ入射するレーザ光の入射角、つまり集光レンズ2に対するレーザ光源1の傾き配置調整が重要となる。
ここで、入射角θinの微小変化量をΔθin、出射角θoutの微小変化量をΔθoutとすると、式(1)より、次の式(3)が成り立つ。
Figure 2010261792
例えば、回折光のうち最も光強度が強くなる1次回折光を送信光101とし、この送信光101を受信光学系の視野中心方向へと伝搬させるとして出射角をθout=0とすると、式(3)より、次の式(4)が成り立つ。
Figure 2010261792
式(4)より、入射角の微小変化量Δθinに対して出射角の微小変化量Δθoutは小さくなる。例えば、入射角θinが60[deg]以上になると入射角の微小変化量Δθinに対する出射角の微小変化量Δθoutは1/2以下となる。
一方、従来のようにミラーの反射を用いて送信光101の伝搬方向を目標へと変化させるような場合では、反射の法則から入射角θinと反射(出射)角θoutは等しくなり、入射角θinの微小変化量Δθinと出射角θoutの微小変化量Δθoutも、次の式(5)が成り立つ。
Figure 2010261792
式(4)と式(5)を比較すると、送信光101の伝搬方向を目標へと変化させるために、従来では送信光101の伝搬方向調整と同感度で入射角θinの調整、すなわち、レーザ光源1の傾き配置調整を行う必要があるのに対し、本実施形態では、Δθout≦Δθinとなることから、送信光101の伝搬方向調整よりも低感度で入射角θinの調整、すなわち、レーザ光源1の傾き配置調整を行うことが可能である。
例えば、送受信光学系から1km先の地点において10mm精度で送信光101の照射点調整を行う場合、Δθout=6×10−4[deg]の精度で傾き配置調整を行う必要がある。ミラーの反射を用いて送信光101の伝搬方向を目標へと変化させる場合には、式(5)から、Δθin=6×10−4[deg]でレーザ光源1の傾き配置調整を行う必要があるのに対して、本実施の形態1では、集光レンズ2への入射角θinを60[deg]とした場合には、Δθin=12×10−4[deg]の精度でレーザ光源1の傾き配置調整を行えば良いことになる。
以上より、本実施の形態1は、従来よりも各光学素子の傾き配置調整を容易に行うことが可能である。
本実施の形態1におけるレーザ光源1の傾き配置調整方法として、例えば、図3に示すように、傾き配置調整ミラー5を用いる方法がある。レーザ光源1から出射した光は、集光レンズ2の一部分を加工した透過型グレーティング構造部3へ入射する。ここで、送信光101を受信光学系の視野中心方向へと伝搬させるとして出射角をθout=0とする。
また、傾き配置調整ミラー5の受光面の法線が受信光学系の光軸と一致するように配置する。透過型グレーティング構造部3を出射したレーザ光は傾き配置調整ミラー5で反射してそれまでの伝搬方向とは逆の方向へと伝搬し、再度透過型グレーティング構造部3へ、受信光102として、入射する。そして、受信光102は、式(1)に従って、レーザ光源1へと伝搬方向を変化する。このとき、受信光102がレーザ光源1の出射口へ入射するようにレーザ光源1の傾き配置調整をすることで高精度な傾き配置調整を行うことが可能である。
本実施の形態1において、集光レンズ2の一部分を透過型グレーティング構造部3とする以外にも、図4に示すように、集光レンズ2を回折レンズ6に置き換えて、その一部分を透過型グレーティング構造部3とすることも可能である。集光レンズ2を回折レンズ6に置き換えることで、受信光102の伝搬方向も回折現象によって変化させることが可能となる。これによって、レーザ光源1と受光センサ4の配置自由度が向上し、光学系の小型化を実現することが可能となる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る送受信一体型光学装置について図5を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態2に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。
図5において、この発明の実施の形態2に係る送受信一体型光学装置は、レーザ光源1と、集光レンズ2と、反射型グレーティング構造部7と、受光センサ4とが設けられている。
本実施の形態2では、集光レンズ2の一部分に透過型グレーティング構造部3を用いた実施の形態1に対し、図1に示す実施の形態1と同様の送受信一体型光学装置において、透過型グレーティング構造部3を反射型グレーティング構造部7としたものである。
つぎに、この実施の形態2に係る送受信一体型光学装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図5に示す実施の形態2において、レーザ光源1から出射した光を、集光レンズ2の一部分を加工した反射型グレーティング構造部7へ入射する。この反射型グレーティング構造部7へ入射した光は、回折現象によって反射して目標へ、送信光101として、照射される。
そして、目標で反射した光を、受信光102として、集光レンズ2によって受光センサ4へ集光する。このとき、目標は送信光学系及び受信光学系の同一視野内に捕らえられている。
グレーティング構造部を透過型構造から反射型構造に変えることによって、レーザ光源1の配置が集光レンズ2の配置に対して受光センサ4側に制限されることがなくなる。これによって、各光学素子の配置設計自由度が向上し、光学系の小型化を実現することが可能である。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る送受信一体型光学装置について図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、この発明の実施の形態3に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。
図6において、この発明の実施の形態3に係る送受信一体型光学装置は、レーザ光源1と、集光レンズ2と、回折レンズ構造部8と、受光センサ4とが設けられている。
本実施の形態3では、集光レンズ2の透過型グレーティング構造部3のグレーティング間隔が等間隔構造である実施の形態1に対して、グレーティング構造部を、屈折力を持つ回折レンズ構造部8としたものである。
つぎに、この実施の形態3に係る送受信一体型光学装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図7は、この発明の実施の形態3に係る送受信一体型光学装置の回折レンズ構造部の構成を示す断面図である。
図6に示す実施の形態3において、レーザ光源1から出射した光を、集光レンズ2の一部分を加工した回折レンズ構造部8へ入射する。この回折レンズ構造部8に入射した光は、回折現象によって任意角で発散して目標へ、送信光101として、照射する。
回折レンズ構造部8の構造例を図7に示す。そして、目標で反射した光を、受信光102として、集光レンズ2によって受光センサ4へ集光する。このとき、回折レンズ構造部8における送信光101の発散角を受光センサ4の画角と一致させることによって、目標へと効率良く送信光101を照射することが可能となる。
図7では、本実施の形態3の回折レンズ構造部8の構造例として、回折レンズ構造部8の中心軸と回折レンズの中心軸が一致するような構造を示しているが、回折レンズ構造部8の中心軸と回折レンズの中心軸は一致しないような軸外し構造とすることも可能である。
本実施の形態3において、集光レンズ2の一部分を加工したグレーティング構造部を回折レンズ構造部8とする以外にも、図4に示すように、集光レンズ2を回折レンズ6に置き換えて、その一部分を回折レンズ構造部8とすることも可能である。集光レンズ2を回折レンズ6に置き換えることで、受信光102の伝搬方向も回折現象によって変化させることが可能となる。これによって、レーザ光源1と受光センサ4の配置自由度が向上し、光学系の小型化を実現することが可能となる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る送受信一体型光学装置について図8を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態4に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。
図8において、この発明の実施の形態4に係る送受信一体型光学装置は、レーザ光源1と、集光レンズ2と、プリズム構造部9と、受光センサ4とが設けられている。
本実施の形態4では、集光レンズ2の一部分に透過型グレーティング構造部3を用いた実施の形態1に対して、図1に示す実施の形態1と同様の送受信一体型光学装置において、集光レンズ2の一部分を加工した透過型グレーティング構造部3の代わりに、プリズム構造部9を用いるものである。
つぎに、この実施の形態4に係る送受信一体型光学装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図8に示す実施の形態4において、レーザ光源1から出射した光を、集光レンズ2の一部分を加工したプリズム構造部9へ入射する。このプリズム構造部9へ入射した光は、屈折によって目標へ、送信光101として、照射される。そして、目標で反射した光を、受信光102として、集光レンズ2によって受光センサ4へ集光する。このとき、目標は送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえることが可能となる。
本実施の形態4の部材の一部分にプリズム構造部9を備える光学素子は、レーザ加工やエッチング加工などによって光学素子自体の一部分を直接回折素子構造とする他に、別途部材を回折素子構造に加工したものを部材の一部分に貼り付けたものでも良い。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る送受信一体型光学装置について図9を参照しながら説明する。図9は、この発明の実施の形態5に係る送受信一体型光学装置の断面構成を示す図である。
図9において、この発明の実施の形態5に係る送受信一体型光学装置は、レーザ光源1と、集光レンズ2と、ミラー構造部10と、受光センサ4とが設けられている。
本実施の形態5では、集光レンズ2の一部分に透過型グレーティング構造部3を用いた実施の形態1に対して、図1に示す実施の形態1と同様の送受信一体型光学装置において、集光レンズ2の一部分を加工した透過型グレーティング構造部3の代わりに、ミラー構造部10を用いるものである。
つぎに、この実施の形態5に係る送受信一体型光学装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図9に示す実施の形態5において、レーザ光源1から出射した光を、集光レンズ2の一部分を加工したミラー構造部10へ入射する。このミラー構造部10へ入射した光は、反射によって目標へ、送信光101として、照射される。そして、目標で反射した光を、受信光102として、集光レンズ2によって受光センサ4へ集光する。このとき、目標は送信光学系及び受信光学系の同一視野内に目標を捕らえることが可能となる。
本実施の形態5の部材の一部分にミラー構造部10を備える光学素子は、レーザ加工やエッチング加工などによって光学素子自体の一部分を直接回折素子構造とする他に、別途部材を回折素子構造に加工したものを部材の一部分に貼り付けたものでも良い。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係る送受信一体型光学装置について図10を参照しながら説明する。図10は、この発明の実施の形態6に係る送受信一体型光学装置のスリット構造部の構成を示す図である。
この発明の実施の形態6に係る送受信一体型光学装置は、レーザ光源1と、集光レンズ2と、スリット構造部11と、受光センサ4とが設けられている。
本実施の形態6では、集光レンズ2の一部分に透過型グレーティング構造部3を用いた実施の形態1に対し、図1に示す実施の形態1と同様の送受信一体型光学装置において、集光レンズ2の一部分を加工した透過型グレーティング構造部3の代わりに、スリット構造部11を用いるものである。
つぎに、この実施の形態6に係る送受信一体型光学装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図10に示すように、スリット構造部11をX軸方向のスリット間隔が周期的となるような構造とする。このようなスリット構造とすることで各軸方向の透過屈折率分布がY軸方向には一定分布、X軸方向には周期的な分布となる。逆に、透過屈折率分布がX軸方向には一定分布、Y軸方向には周期的な分布としてもよい。
ここで、光の振幅を直交する2方向の振幅(偏光)成分に分解したとき、スリット構造部11を透過する光に対して、Y軸方向の偏光成分には屈折率が一定として作用するため光路差は生じないが、X軸方向の偏光成分には入射位置によって屈折率が異なるために光路差が生じる。つまり、X軸方向の偏光成分に対しては回折素子として作用することになり、回折現象によってスリット構造部11への入射光の伝搬方向を変化させることが可能となる。
X軸方向に偏光を持つ直線偏光のレーザ光をレーザ光源1から出射させ、集光レンズ2の一部分を加工したスリット構造部11へと入射させると、入射したレーザ光は回折現象によって伝搬方向が変化して目標へと照射する。そして、目標で反射した光を集光レンズ2によって受光センサ4へ集光する。
ここで、上記の実施の形態1から実施の形態3までで用いた透過型グレーティング構造部3、反射型グレーティング構造部7、または回折レンズ構造部8へと入射した受信光102は、回折現象によって伝搬方向が変化して受光センサ4へ集光されずに受光量損失の原因となっていた。しかし、本実施の形態6のスリット構造部11は、受信光102のX軸方向の偏光成分に対してのみ回折素子として作用するため、Y軸方向に平行な偏光成分は伝搬方向を変化せずに受光センサ4へと集光することが可能となり、受光量を増加させることが可能となる。
以上より、本実施の形態6では、グレーティング構造の代わりにスリット構造を用いるものであり、スリット分布を周期構造とすることで任意軸方向の偏光成分に対してのみ回折素子して作用させることが可能であり、この特徴を用いることで上記の実施の形態1から実施の形態3までの回折素子構造部を用いた場合よりも受光量を増加させることが可能である。
本実施の形態6において、集光レンズ2の一部分を加工したグレーティング構造をスリット構造部11とする以外にも、図4に示すように、集光レンズ2を回折レンズ6に置き換えて、その一部分をスリット構造部11とすることも可能である。集光レンズ2を回折レンズ6に置き換えることで、受信光の伝搬方向も回折現象によって変化させることが可能となり、受光センサ4の配置を集光レンズ2の焦点位置に配置する必要がなくなる。これによって、レーザ光源1と受光センサ4の配置自由度が向上し、光学系の小型化を実現することが可能となる。
本実施の形態6の部材の一部分にスリット構造を備える光学素子は、レーザ加工やエッチング加工などによって光学素子自体の一部分を直接回折素子構造とする他に、別途部材を回折素子構造に加工したものを部材の一部分に貼り付けたものでも良い。
1 レーザ光源、2 集光レンズ、3 透過型グレーティング構造部、4 受光センサ、5 傾き配置調整ミラー、6 回折レンズ、7 反射型グレーティング構造部、8 回折レンズ構造部、9 プリズム構造部、10 ミラー構造部、11 スリット構造部。

Claims (7)

  1. レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射したレーザ光を目標へ照射するとともに、目標からの反射光を集光する集光レンズ又は回折レンズと、
    目標からの反射光を受光する受光センサとを備え、
    前記集光レンズ又は回折レンズは、回折素子構造を持つ
    ことを特徴とする送受信一体型光学装置。
  2. 前記回折素子構造がグレーティング構造である
    ことを特徴とする請求項1記載の送受信一体型光学装置。
  3. 前記回折素子構造が回折レンズ構造である
    ことを特徴とする請求項1記載の送受信一体型光学装置。
  4. レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射したレーザ光を目標へ照射するとともに、目標からの反射光を集光する集光レンズと、
    目標からの反射光を受光する受光センサとを備え、
    前記集光レンズは、プリズム構造を持つ
    ことを特徴とする送受信一体型光学装置。
  5. レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射したレーザ光を目標へ照射するとともに、目標からの反射光を集光する集光レンズと、
    目標からの反射光を受光する受光センサとを備え、
    前記集光レンズは、ミラー構造を持つ
    ことを特徴とする送受信一体型光学装置。
  6. レーザ光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射したレーザ光を目標へ照射するとともに、目標からの反射光を集光する集光レンズと、
    目標からの反射光を受光する受光センサとを備え、
    前記集光レンズは、スリット構造を持つ
    ことを特徴とする送受信一体型光学装置。
  7. 前記スリット構造は、光軸を法線とする平面内に直交座標系X−Yを定義すると、スリット間隔がX又はY軸方向のいずれか一軸方向で周期的である
    ことを特徴とする請求項6記載の送受信一体型光学装置。
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JP2014228492A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 リコー光学株式会社 レーザ装置
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