JP2010261634A - 傘除水機 - Google Patents

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Masayoshi Maruyama
正義 丸山
Takeshi Doi
全 土井
Hitoshi Kikuchi
仁 菊地
Kenji Sawabe
健司 澤部
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Abstract

【課題】傘をスムーズに取り出すことができ、外部への水滴の飛散を抑えた傘除水機を得ること。
【解決手段】傘布20eに付着した水滴を除去する傘除水機1において、開口部11に石突20c側から挿入された傘20の石突から露先20fの終端までを収容する箱体2と、箱体内に配設され、傘の中棒20aと略平行方向に石突側からエアーを噴き出し、石突側から露先側に向くエアーの流れを発生させ、傘布に付着した水滴を除去する第1のエアー噴出部7と、箱体内に配設され、中棒に向かってエアーを噴き出し、傘布および傘の親骨を中棒方向にすぼませる第2のエアー噴出部8と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、傘布に付着した水滴をエアーで除去する傘除水機に関する。
近年、傘布に付着した水滴をエアーで除去する傘除水機が利用されている。雨の日に建物の中に入る際に傘除水機を利用すれば、建物内で傘から水滴が垂れにくくなり、大変便利である。
このような傘除水機では、傘挿入口から挿入されて箱体内に収容された傘に対してエアーを吹き付けることで、除去された水滴が周囲に飛び散るのを防いでいる。しかし、箱体内に収容された傘に対して吹き付けられたエアーが、傘挿入口から外部に噴き出す場合がある。この傘挿入口から噴き出すエアーに水滴が混じってしまい、傘挿入口から水滴が飛散し、傘除水機の外部を濡らしたり、使用者を濡らして不快感を与えたりしてしまう場合がある。
そこで、傘に吹き付けられたエアーの排出口を傘挿入口とは異なる場所に設けて傘挿入口からのエアーの噴き出しを抑える技術や、傘挿入口を放射状のスリットが入った弾性体で覆って傘の中棒と傘挿入口との隙間を減らす技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特開2005−337624号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、傘挿入口とは異なる位置に排気口を設けるため、構造が複雑となり製造コストが増大する。また、傘の長さ、形状には様々なものがあるが、これらすべての傘に対して、円滑に排気口へ向かう気流を箱体内に形成させることは難しく、構造の一層の複雑化を招き、さらに製造コストが増大する場合がある。
また、傘挿入口に放射状のスリットを設けた弾性体を備えた場合には、除水作業後の傘を抜取る際に傘布が弾性体と接触する。傘布が弾性体に接触した際に、弾性体の内側に付着した水滴が傘布に再付着する。傘布に水滴が再付着することで、箱体外部に水滴が飛散し、使用者の手・衣服・所持品等を濡らし、使用者に対して不快感を与えてしまうという問題が生じる。また、弾性体としてゴムやエラストマーや軟質PVCなどを用いた場合には、繰返し使用や経年劣化等により破損する場合があり、弾性体の破損により、箱体外部への水滴の飛散を防止する機能が著しく低下する場合がある。
また、上記従来の技術では、傘を箱体から抜き取りやすくするために、傘の露先を傘挿入口に向けて案内する上部ガイドを箱体の内側に設けている。しかし、この上部ガイドにより、傘挿入口に向かう気流が発生しやすくなり、傘挿入口からのエアーの噴き出しや水滴の飛散が助長される。これに対し、上部ガイドを設けなければ、傘の抜き取り時に露先が傘挿入口に引っ掛かってしまい、傘の抜き取りが困難になる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、傘をスムーズに取り出すことができ、外部への水滴の飛散を抑えた傘除水機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、傘布に付着した水滴を除去する傘除水機において、開口部に石突側から挿入された傘の石突から露先の終端までを収容する箱体と、箱体内に配設され、傘の中棒と略平行方向に石突側からエアーを噴き出し、石突側から露先側に向くエアーの流れを発生させ、傘布に付着した水滴を除去する第1のエアー噴出部と、箱体内に配設され、中棒に向かってエアーを噴き出し、傘布および傘の親骨を中棒方向にすぼませる第2のエアー噴出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、傘布および親骨をすぼませることで除水作業後の傘をスムーズに取り出すことができるという効果を奏する。また、傘布および親骨をすぼませるので、傘を出し入れする開口部を小さく形成することができ、外部への水滴の飛散を抑えることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る傘除水機の断面図であり、第1のノズルからエアーが吹き出されている状態を示す図である。 図2は、傘除水機の断面図であり、第2のノズルからエアーが噴き出されている状態を示す図である。 図3は、内側面近傍のエアーの流れを説明するための部分拡大断面図である。 図4は、図2のA−A線に沿う矢視断面図である。 図5は、送気室18内の詳細を示す部分拡大断面図である。 図6は、本実施の形態1の変形例1に係る傘除水機の断面図である。 図7は、本発明の実施の形態2に係る傘除水機の外観斜視図である。 図8は、図7に示す傘除水機の断面図であり、第1のノズルからエアーが噴き出されている状態を示す図である。 図9は、図8のB−B線に沿う矢視断面図である。 図10は、図7に示す傘除水機の断面図であり、第2のノズルからエアーが噴き出されている状態を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態2の変形例1に係る傘除水機の断面図であって、図8のB−B線に沿う矢視断面図である。 図12は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る傘除水機の断面図であって、図8のB−B線に沿う矢視断面図である。
以下に、本発明にかかる傘除水機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る傘除水機1の断面図であり、第1のノズル7からエアーが吹き出されている状態(傘布20e除水時)を示す図である。図2は、本実施の形態1に係る傘除水機1の断面図であり、第2のノズル8からエアーが噴き出されている状態(傘布・親骨をすぼませる運転)を示す図である。傘除水機1は、箱体2、ブロワ(送風手段)5を有して大略構成されている。
傘除水機1によって水滴を除去される傘20は、例えば、中棒20a、手元(持ち手部)20b、石突20c、親骨20d、傘布20e、露先20f、傘紐20gを有して構成される。中棒20aは、その両端に手元20bと石突20cとが取り付けられて、傘20の中心に位置する軸部材である。手元20bは、傘20の利用者が持つ持ち手部分である。石突20cは、傘20の先端に取り付けられて傘布20eをまとめる機能を有する。親骨20dは中棒20aの石突20c近傍に複数本軸支されている。傘布20eは親骨20dの間を覆う布状の部材である。親骨20dの先端(自由端)側を露先20fという。傘紐20gは傘20を閉じた状態で傘布20eをまとめて縛る機能を有する。なお、傘20の開閉機構等についての詳細な説明は省略する。
本願において、傘布20eのおもて面とは、傘20をさした場合に雨を受ける面のことで、傘20を閉じた状態においては外側を向く面のことをいう。傘布20eの裏面とは、おもて面とは反対側の面のことをいう。また傘20の内側とは、閉じた状態の傘20において傘布20eに囲まれた領域のことをいう。
箱体2は、傘除水機1の全体を覆う筐体としての機能を有する。箱体2は、薄板状の板金等や合成樹脂による成型品等で構成され、本体(本体部)10と除水室14へ傘20を挿入・抜取するための開口11が形成されている。
開口11は傘除水機1を設置する床面に対して鉛直真上方向に開口しており、傘20を鉛直上方から下方へ挿入できるようになっている。傘は石突側から傘布・親骨のテーパ形状に沿ってスムーズに挿入されるため、大きな開口面積を必要とせず、開口11は傘布20eの拡がりを上面から投影した場合の直径の半分程度の小さい径となっている。開口11の外周には、抜取りをガイドするテーパが親骨20dの拡がりを投影した場合の直径よりも小さく形成されている。
本体10には、後に詳説するブロワ5を運転・停止するための運転スイッチ(図示せず)、停止スイッチ(図示せず)が設けられている。本体10の内部は、隔壁10bで区切られて、第1の風路3、第2の風路4、除水室14、送気室18、排水タンク30を有して構成されている。
除水室14は、開口11に石突側から挿入された閉じた状態の傘20を収容するための空間である。除水室14の内部であって、開口11の下方には石突入れ(石突保持部)21が設けられている。石突入れ21は、開口11から挿入された傘20の石突20cを収容して回転可能に保持する。石突入れ21は、例えば直動型スライドレールと連結して移動可能とすれば多様な長さの傘に対応することができ、使い勝手が向上する。
石突入れ21は、挿入方向から見て奥の方ほど細くなるすり鉢状の形状をしており、使用者が傘20を挿入していく過程において所定の位置に傘20の石突20cを誘導することが可能になっている。
除水室14と第1の風路3との間の隔壁10bには第1のノズル(エアー噴出部)7が形成されている。第1のノズル7は除水室14と第1の風路3とを連通させる楕円形または円形または長円形の開口を構成する。ブロワ5(後に詳説。)から吐出されたエアーが第1のノズル7を介して除水室14内に噴出されるようになっている。
図1内の矢印は、傘布20eを除水する場合のエアーの流れを示す。第1のノズル7はブロワ5から吐出されたエアーを傘20の石突20c側から噴出し、石突20c側から露先20f側に向くエアーの流れ(矢印Xの流れ。)を発生させる。第1のノズル7から噴出されたエアーは、傘布20eのおもて面に付着した水滴を吹き飛ばしながら(除去しながら)石突20c側から露先20f側に向かって流れる。
図3は、内側面10d近傍のエアーの流れを説明するための部分拡大断面図である。本体10のうち、開口11の周囲に形成される天板10cの内側面10dはエアー対向面としての機能を有する。内側面10dは、傘20の露先20fよりも第1のノズル7から見て下流に位置する面である。内側面10dは、傘布20eのおもて面に付着した水滴を吹き飛ばした後のエアーの流れに対向する。内側面10dに衝突したエアーは衝突点を中心に内側面10dに沿って放射状に拡散するが、水滴を吹き飛ばした後のエアーは親骨20dおよび傘布20eのテーパに沿った角度に方向を変えており、内側面10dに対して鋭角な入射角θを持つ。拡散した流れの一部(矢印Zの流れ。)は、傘20の中心軸20hに向かって流れるが、拡散した流れの大半は入射角θに従い開口11とは反対方向へ内側面10dに沿って流れる。
内側面10dには、エアーとともに傘布から離脱した水滴が多数付着するが、その大半はエアー対向面に衝突し、開口11とは反対方向へのエアーの流れにより、箱体2の側壁を経由して除水室内底部に配設された排水タンク30へ流入する。
なお、本実施の形態1において第1のノズル7の噴出し方向と傘の中棒20aの固定軸(=中心軸20h)は10〜100mmの範囲内にあり、石突20cから露先20fに至るまで傘布全体にエアーを十分に当てることができるようになっている。
図4は、図2のA−A線に沿う矢視断面図である。除水室14内には、傘20を囲むように環状に形成された第2のノズル(第2のエアー噴出部)8が、開口11の近傍に1ヶ設けられている。その設置位置は、除水室14に挿入された傘20の露先20fの位置よりも第1のノズル7側、すなわち鉛直下方に位置している。第2のノズル8は、傘20の傘布20eおよび露先20fの拡がりよりも大きい径を有しており、除水時に第1のノズル7からのエアーの流れを妨げて除水性能を低下させたり、傘布に接触したりすることがないようになっている。
第2のノズル8には、円形の開口が等間隔で複数設けられており、第2の風路4を経由してブロワ5から供給されたエアーが、円形の開口から傘の中棒20aに向かって噴き出す。除水終了後に使用者が、本体10に設けられたスイッチを操作することで、第1のノズル7からのエアー噴出しが停止され、風路内に設けられた風路切替ダンパ6が動作されることで第2のノズル8からのエアーの噴き出しが開始される(矢印Yの流れ。)。第2のノズル8からのエアーの噴出し方向は、上述したように傘の中棒20aに向かっており、傘布20eと親骨20dを中棒20a方向にすぼませる。本実施の形態1では、第1のノズル7からのエアー噴き出し停止後に第2のノズル8の噴出しを開始するように構成しているが、第1のノズル7からの噴出し開始後であればどのタイミングでもよく、例えば第1のノズル7からの噴出し開始から10秒後に第2のノズル8からエアーの噴き出しを開始する、といったように、一定の遅延時間を設けて噴出しを開始する方式でもよい。
なお、第2のノズル8は少なくとも露先20fの位置よりも第1のノズル7側に位置していればよく、例えば開口11の近傍ではなく、除水室内の長さをLとした時、開口11からL/2程度離れた位置であってもよい。この場合、第2の風路4を短く構成することができ、風路圧損の低減が可能である。開口11から離れた位置に第2のノズル8が配設される場合には、第2のノズル8から噴出すエアーの量や吐出圧を調整して、傘布20eと親骨20dをすぼめる効果を実現すればよい。
第2のノズル8へのエアーの供給源は、第1のノズル7へのエアー供給源であるブロワ5を共用する。第1のノズル7の運転停止後に風路切替ダンパ6で風路を切替えることで、ブロワ5から第2のノズル8へエアーを供給する。
なお、本実施の形態1では第1のノズル7と第2のノズル8へのエアー供給源を共用としているが、それぞれのノズルに対応したブロワを搭載し、風路を独立させた構成としてもよい。この場合、風路切替ダンパ6を不要とすることができるので、風路切替ダンパ6の動作不良時に、傘20のスムーズな抜き取りが困難になってしまうというリスクを回避することができる。また、第1のノズル7と第2のノズル8とで空力の要求スペックが異なる場合にも、それぞれのノズルに適したブロワを選択することができる。
本体底部には排水タンク30が配置されている。除水室14内には傘布20eから吹き飛ばした水滴が排水タンクへと誘導されるガイド(図示せず)や傾斜が設けられている。第1のノズル7から噴出されたエアーによって傘布20eから吹き飛ばされた水滴は除水室内の側壁や隔壁などあらゆる面に付着するが、水滴径が一定以上の大きさに達すると底部に向かって自然に流下し、ガイドや傾斜に沿って排水タンク30に向けて落下する。排水タンク30に水が溜まった場合には、排水タンク30を傘除水機1から取り出して溜まった水を捨てることができる。本実施の形態1においては、傘布20eから吹き飛ばされた水滴を排水タンク30に一旦溜めているが、排水ポンプと排水管を接続し、水滴を溜めることなく傘除水機1外へ排水できるようにしてもよい。排水タンク30に溜まった水をわざわざ捨てる必要がなくなり便利である。また、超音波霧化や送風による気化促進により水分を傘除水機外へ排出するようにしてもよい。排水タンク30に溜まる水量を減少させることができ、水を捨てる作業の頻度を少なくすることができる。
図5は、送気室18内の詳細を示す部分断面拡大図である。送気室18は、エアーを取り込むとともに、取り込んだエアーを第1のノズル7または第2のノズル8から噴出させるための空間である。
本体10には吸込口41が形成されている。吸込口41を介して本体10内部の風路と傘除水機1の外部とがつながっている。ブロワ5が運転状態となると、ブロワ5の作用により、吸込口41から外気(エアー)が取り込まれる。吸込口41はエアーフィルタ(集塵手段)40で覆われている。エアーフィルタ40は吸込口41から取り込まれるエアーからゴミ等の異物を取り除き、傘除水機1内部の汚れや機器の故障を防止する。ブロワ5の吸込口周辺には吸音材42が貼り付けられている。吸音材42は、通過するエアーによって生じる騒音が外部に漏れるのを抑える。
ブロワ5は、パッキン44と防振部材46とによって挟持されて収容されている。ブロワ5の吸込口がパッキン44を介して接続され、エアー漏れを低減している。また、ブロワ5の運転による振動を、パッキン44及び防振部材46によって吸収するので、本体10に振動が伝わるのを防止し、騒音の発生を抑制することができる。
ブロワ5は、使用者によって運転スイッチが押されると運転状態となる。ブロワ5が運転状態となると、ブロワ5の内部に保持されたファン(図示せず)が回転し、本体10に設けられた吸込口41からエアーが吸い込まれる。吸込口41から吸込まれたエアーは送気室18から第1の風路3へ吐出される。ブロワ5から吐出されるエアーの量に比べて第1のノズル7の開口面積が狭いため第1のノズル7からエアーが勢いよく噴出される。
風路切替ダンパ6は、図示しない切替機構によって所定のタイミングで動作されることで、送気室18からのエアーの向かう先を切り替える。風路切替ダンパ6によって、送気室18からのエアーの向かう先を、第1の風路3と第2の風路4のいずれかに切り替えることができる。
次に、傘除水機1の動作手順について説明する。傘除水機1の使用者が、本体10に形成された開口11に閉じた状態の傘20の石突20cを石突入れ21に収めるとともに、傘布20e全体および露先20fまでが除水室14内に収まるように挿入する。開口11は小さく形成されているため、傘の中棒20aは略鉛直に支持された状態となる。利用者が運転スイッチを押すとブロワ5が運転状態となる。ブロワ5が運転状態となると、吸込口41からエアーが吸込まれる。吸込口41から吸込まれたエアーは、第1の風路3を経由して隔壁10bに形成された第1のノズル7から除水室14に噴出される。
第1のノズル7から除水室14に噴出されたエアーは傘20の石突20c側から露先20f側に向くエアーの流れ(矢印Xの流れ)を形成する。第1のノズル7から噴出されたエアーは、傘20の石突20cから露先20fに至る過程で、傘布20eのおもて面に付着した水滴を吹き飛ばす。
傘20の石突20cから露先20fに至る過程で、傘布20eのおもて面に付着した水滴を吹き飛ばした(除去した)エアーは露先20fよりも下流で本体10の内側面10dに衝突し、拡散される。
開口11から箱体2の外部に突出している傘20の手元20bを回転させることで、傘布20e全体に付着した水滴をエアーで吹き飛ばすことができる。開口11は小さく形成されているので、傘20を回転させても傘20の中心軸20hの方向は略鉛直方向からほとんど変化せず、良好な除水生能を維持できる。
傘布20eの水滴除去が終了し、使用者が停止スイッチを押すと、風路切替ダンパ6によって送気室からのエアーの向かう先が切替えられ、第2の風路4を経由してエアーが第2のノズル8から傘20の中棒20aに向けて噴き出される。第2のノズル8よりエアーが噴き出されることで、親骨20dおよび傘布20eからなる傘20の外形形状はすぼまる方向に変形し、開口11の除水室側に設けられたテーパの径よりも露先20fの広がりの投影径が小さくなり、開口11から傘20をスムーズに取り出すことができる。
傘20の取り出し時に、傘20の外形形状がすぼめられるので、傘布20eの拡がりを上面から投影した場合の直径の半分程度の小さい径で開口11を形成することができる。それに伴って、開口11に形成されるテーパの外径も小さくすることができる。このように、開口11およびテーパの小径化によって、開口11からのエアーの噴き出しを減らして、水滴が外部に飛散するのを抑えることができる。
また、傘布20eから離脱した水滴は内壁に付着しているが、取出し時に傘布20eおよび親骨20dをすぼめることで、除水後の傘を開口部11や内壁に接触させずに取出すことが可能であり、水滴の再付着を防止することができる。
さらに、第2のノズル8からのエアーは傘20を取出す過程においても、第2のノズル8からのエアーの噴き出しを継続することで、傘布20e全体にエアーを吹き付けることになり、第1のノズル7からのエアーでは十分に除水ができなかった部分の仕上げ処理を全周にわたって行うことができる。
以上の構成によれば、開口部11のテーパを傘の親骨20dの広がり径よりも小さく形成し、傘布20eに付着した水滴を除水するためのエアーが機外へ噴出すことによる水滴飛散を防止し、除水の仕上げをしながら内壁に付着した水滴を再付着させることなく、傘20をスムーズに取出すことができる。
なお、本実施の形態1では、第2のノズル8の形状を環状としたが、傘20の中棒20aに向かって傘布20eおよび親骨20dがすぼまればよく、例えば上面からの投影図としてや三角形や四角形などの多角形に形成しても同等の効果が得られるため問題はない。第2のノズル8の形状を変更することで、製品デザインの自由度を向上させることができる。
また、本実施の形態1では、第2のノズル8に円形の開口を設けているが、スリット状(長方形)としても問題はない。エアーを噴き出す方向は傘の中棒20aに向かう方向としたが、水平方向より傘20の石突20c側(開口11から離れる側)に傾けて噴き出すようにしてもよい。例えば、水平方向からの傾きを0〜45°としてもよい。エアーを噴き出す方向を傾けることで、開口11からのエアー噴き出しをより一層低減することができる。
また、本実施の形態1では、第2のノズル8へ連通する風路を1経路としているが、これに限られず、複数の風路を形成しても構わない。複数の風路を形成しエアー通過面の面積を増大することで圧力損失の低減を図ることができ、省エネルギーを実現できる。
また、本実施の形態1では、傘布20eの水滴除去が終了した後に第2のノズル8よりエアーを噴出しているが、これに限られない。例えば、傘20の挿入を検知するセンサ等を設けて、傘20を除水室14に挿入する際に第2のノズル8からエアーを噴出してもよい。傘20を挿入する際に第2のノズル8からエアーを噴き出すことで、傘布20eおよび親骨20dをすぼませることができ、開口11の面積が小さくてもスムーズに傘20を挿入することが可能になる。
図6は、本実施の形態1の変形例1に係る傘除水機1の断面図である。上述した構成と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本変形例1では、開口11の近傍に1ヶと、それよりも開口11から離れた1ヶとの、合計2ヶの第2のノズルが2段構成で設けられている。第2のノズル8が2段構成とされることで、傘20をより小さくすぼめることができる。これにより、開口11をより小さく形成しても、傘20のスムーズな抜き取りを実現することができる。開口11をより小さく形成することで、開口11からのエアーの噴き出しを抑え、水滴の飛散をより一層減らすことができる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る傘除水機1の外観斜視図である。図8は、図7に示す傘除水機1の断面図であり、第1のノズル7からエアーが噴き出されている状態を示す図である。図9は、図8のB−B線に沿う矢視断面図である。図10は、図7に示す傘除水機1の断面図であり、第2のノズル8からエアーが噴き出されている状態を示す図である。実施の形態1のものと同じ部分については、実施の形態1のものと同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。本実施の形態2に係る傘除水機は、斜め上方に向かって開口11が形成されており、傘の挿入は斜め下方向、傘の取出しは斜め上方向となる。開口11は略円形に形成されており、その下端には切込み(載置部)15が形成されている。使用者が傘20を除水室内に露先20fの終端まで挿入すると、戴置部15に傘20の中棒20aまたは手元20bの一部が回転可能に戴置される。戴置部15と石突入れ21の2点により傘20の重量を支持し、使用者が手を離しても、石突20cから手元20bを結ぶ直線で傘20は支持され、除水室14内における傘20を水滴の除去に最適な位置に位置決めすることができる。
除水室14内に収められ位置決めされた傘20は重力にしたがい鉛直下方への力を受ける。傘20の中心軸20h(中棒20a)は斜め方向となっているため、中心軸20hよりも鉛直上方に位置する親骨20dおよび傘布20eは中棒20aに向かってすぼまっている。一方、中心軸よりも鉛直下方に位置する親骨20dおよび傘布20eは中棒20aから離れる方向へ広がっている。
本体10内には、傘20の挿入完了および使用者が抜取り動作へ移行したことを検出して検出信号を発信する検出手段(図示せず)と、検出信号を受信した際に、ブロワ5の運転・停止および風路切替ダンパ6を制御して第2のノズル8からエアーを噴き出させる制御部(図示せず)が設けられている。
位置決めされた傘20の中心軸20hは、開口11の下端にある戴置部15と石突入れ21を結ぶ直線と一致しており、開口11の中心軸とは一致していない。したがって、傘20の中心軸20hと平行の方向で鉛直下方の位置に第1のノズル7を設けることで、傘布20eを除水した後のエアーは開口11よりも下部の内側面10dに衝突することになり、傘20の中心軸20hより鉛直上方の位置には傘布20eから離脱した水滴が飛散することはない。よって、本体10に設けられた開口11は傘の中心軸20hより上方において、実施の形態1で示した開口11の場合と比して大きな面積としても、水滴の外部への飛散を抑えることが可能である。
第2のノズル8は、開口11の中心または傘の中心軸20hを中心とする半円形状に形成されている。第2のノズル8には円形の開口が等間隔で設けられている。第2のノズル8は、載置部15と石突入れ21に支持された傘20の下方側を囲み、第2のノズル8から中心軸20hに向けてエアーが噴き出される。
次に、本実施の形態2における傘除水機1の動作手順について説明する。傘除水機1の使用者が、本体10に斜め上方向きに形成された開口11に閉じた状態の傘20の石突20cを石突入れ21に収めるとともに、傘布20e全体および露先20fまでが除水室14内に収まるように挿入する。露先20fまで挿入すると、傘20eの中棒20aまたは手元20bの一部が戴置部15に回転可能に戴置される。中棒20aまたは手元20bの一部が戴置部15に戴置されたことを前記検出手段により検出し、その信号によりブロワ5が運転状態となる。傘布20eの除水作業が終了し、使用者が傘を開口11に向かう方向へ持ち上げると、戴置部15より傘の中棒20aまたは手元20bが離脱し、これを検出した信号により風路内の風路切替ダンパ6が切替えられ、第2のノズル8よりエアーが噴き出される。
第2のノズル8から噴出されたエアーは、傘の中心軸20hより下方にある親骨20dおよび傘布20eを中棒20aに向かってすぼめるとともに、傘の中心軸20hの上方にある開口11への移動を補助し、傘20の取出しを容易にする。傘の中心軸20hより上方にある親骨20dおよび傘布20eは戴置部15と石突入れ21にて軸支された時点で自重によってすぼまっており、第2のノズル8から噴出されるエアーの効果がなくとも取り出しの邪魔になりにくい。
以上の構成によれば、傘支持軸より上部に位置する傘布20eおよび親骨20dは大きな開口により容易に取出し可能な状態となっており、傘の下半分すなわち傘20の中心軸20hより下方に位置する傘布20eおよび親骨20dを第2のノズル8から噴出すエアーで傘20の中棒20a方向へすぼませることで、上方へ押し付けることになり、スムーズな抜き取りが可能となる。本実施の形態2によれば、実施の形態1と比して、すぼませる空気のエネルギーを半分程度に低減する効果が得られる。
なお、本実施の形態2では傘20の中心軸20hが斜めに傾いて支持されるように構成したが、これに限られない。例えば、中心軸20hが略水平、すなわち傘除水機の設置床面に対して略平行となるように構成してもよい。この場合も、傘20の中棒20aより上方は自重によりすぼまり、下方はエアーによりすぼめられるので、スムーズな傘の抜き取り、水滴の飛散の低減、傘20をすぼませるための空気エネルギーの低減といった効果を得ることができる。
図11は、本発明の実施の形態2の変形例1に係る傘除水機1の断面図であって、図8のB−B線に沿う矢視断面図である。上述した構成と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本変形例1では、第2のノズル8が、傘20の中心軸20hを中心とした下半分を囲むようにV字形状に形成されている。本変形例1の場合も、傘20の上方は自重によりすぼまり、傘20の下方は第2のノズル8からのエアーですぼめられるので、スムーズな傘の抜き取り、水滴の飛散の低減、傘20をすぼませるための空気エネルギーの低減といった効果を得ることができる。
図12は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る傘除水機1の断面図であって、図8のB−B線に沿う矢視断面図である。上述した構成と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本変形例1では、第2のノズル8が、傘20の中心軸20hを中心とした下半分を囲むように、直線状のノズル3ヶをコの字形に配置して形成されている。本変形例2の場合も、傘20の上方は自重によりすぼまり、傘20の下方は第2のノズル8からのエアーですぼめられるので、スムーズな傘の抜き取り、水滴の飛散の低減、傘20をすぼませるための空気エネルギーの低減といった効果を得ることができる。また、最も親骨20dおよび傘布20eの拡がりが大きい鉛直真下の位置する第2のノズル8から噴き出すエアーの風量を増やせば、よりスムーズな傘20の抜き取りが可能となり、使い勝手がより一層向上する。
以上のように、本発明にかかる傘除水機は、傘に付着した水滴の除去に有用である。
X,Y,Z 矢印
1 傘除水機
2 箱体
3 第1の風路
4 第2の風路
5 ブロワ(送風手段)
6 風路切替ダンパ
7 第1のノズル(傘布除水用エアー噴出部)
8 第2のノズル(傘布・親骨すぼませ用エアー噴出部)
10 本体(本体部)
10b 隔壁
10c 天板
10d 内側面
11 開口(開口部)
14 除水室
15 戴置部
18 送気室
20 傘
20a 中棒
20b 手元(持ち手部)
20c 石突
20d 親骨
20e 傘布
20f 露先
20g 傘紐
20h 中心軸
21 石突入れ(石突保持部)
30 排水タンク
40 エアーフィルタ(集塵手段)
41 吸込口
42 吸音材
44 パッキン
46 防振部材

Claims (10)

  1. 傘布に付着した水滴を除去する傘除水機において、
    開口部に石突側から挿入された傘の前記石突から露先の終端までを収容する箱体と、
    前記箱体内に配設され、前記傘の中棒と略平行方向に前記石突側からエアーを噴き出し、前記石突側から露先側に向くエアーの流れを発生させ、傘布に付着した水滴を除去する第1のエアー噴出部と、
    前記箱体内に配設され、前記中棒に向かってエアーを噴き出し、前記傘布および前記傘の親骨を前記中棒方向にすぼませる第2のエアー噴出部と、を備えることを特徴とする傘除水機。
  2. 前記第1のエアー噴出部からのエアーの噴き出しと前記第2のエアー噴出部からのエアーの噴き出しとが時間差を設けて行われることを特徴とする請求項1に記載の傘除水機。
  3. 前記第1のエアー噴出部からエアーが噴き出された後、所定の遅延時間を設けて前記第2のエアー噴出部からエアーが噴き出されることを特徴とする請求項2に記載の傘除水機。
  4. 前記第1のエアー噴出部からのエアーの噴き出しが停止した後に、前記第2のエアー噴出部からのエアーの噴き出しが行われることを特徴とする請求項2に記載の傘除水機。
  5. 前記箱体内に設けられ、前記傘が取り出されることを検出して検出信号を発信する検出手段をさらに備え、
    前記検出信号が発信された際に、前記第2のエアー噴出部からエアーが噴き出されることを特徴とする請求項1に記載の傘除水機。
  6. 前記第2のエアー噴出部を複数設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の傘除水機。
  7. 前記第2のエアー噴出部が、前記箱体内に傘を収容した時の露先の位置よりも前記石突側に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の傘除水機。
  8. 前記第2のエアー噴出部は、前記傘を囲むように略環状に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の傘除水機。
  9. 前記箱体内に設けられて前記石突を保持する石突保持部と、
    前記開口部に形成されて前記傘の持ち手部または前記中棒を載置する載置部をさらに備え、
    前記石突保持部と前記載置部とで前記中棒が斜めまたは水平となるように前記傘を支持することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の傘除水機。
  10. 前記第2のエアー噴出部は、前記開口の中心軸または前記中棒を中心とする略半円形状に形成され、前記石突保持部と前記載置部とに支持された前記傘の下方側を囲むことを特徴とする請求項9に記載の傘除水機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103196283A (zh) * 2013-03-29 2013-07-10 上海第二工业大学 一种雨伞脱水机

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