JP2010260390A - 後輪操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】後輪操舵装置にて、ネジ機構における噛合部でのバックラッシュの適正化を図るとともに、各タイロッドから操舵軸の径方向に作用する外力に起因して雄ネジと雌ネジのネジ面での滑りを防止すること
【解決手段】後輪操舵装置において、操舵軸40の一端部(形状変更部40a)に対して径方向に押圧力Nを付与し台形雄ネジ62aを台形雌ネジ61aに向けて押圧する押圧力付与手段70が、ハウジング10に設けられる。押圧力付与手段70は、その押圧力Nが各タイロッドから操舵軸40の径方向に作用する外力(Fsinθ)の作用方向と逆方向になるように配置され、かつその押圧力Nは、前記外力の想定最大値より大きく設定される。各タイロッドから操舵軸の径方向に前記想定最大値以下の外力が作用するとき、押圧力付与手段70による押圧力Nを台形雌ネジ61aと所定比率A:Bで分担して受承する押圧力受承手段80が、ハウジング10に設けられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、後輪操舵装置に関し、ハウジングに対して回転可能かつ軸方向に移動不能に組付けられた電動機の中空回転軸と、この中空回転軸を貫通しハウジングに対して回転不能かつ軸方向に移動可能に組付けられて車両の左右方向に延びる操舵軸と、この操舵軸の左右各端部に連結されて操舵軸の軸方向移動に伴い後輪を転舵させる左右一対のタイロッドを備えるとともに、中空回転軸と同軸的かつ一体回転可能に配置されてハウジングに対して回転可能かつ軸方向に移動不能に組付けられた雌ネジと、操舵軸の中間部と一体に構成されて雌ネジに噛合する雄ネジを有し、中空回転軸の回転を操舵軸の軸方向移動に変換するネジ機構を備えた後輪操舵装置に関する。
この種の後輪操舵装置においては、ネジ機構の噛合部にバックラッシュ(雄ネジと雌ネジの軸方向隙間)が存在し、車両走行時に、上記したバックラッシュに起因してネジ機構の噛合部にガタツキが生じて、後輪のフラツキを感じるおそれがある。このため、下記特許文献1に記載されている後輪操舵装置においては、操舵軸(移動部材)の一端部(被押し付け部)を径方向(軸方向に垂直な方向)に押し付ける押圧力付与手段(弾性力付勢手段)が、ハウジングに設けられている。
特開2001−146173号公報
上記特許文献1に記載されている後輪操舵装置においては、押圧力付与手段による押圧力(弾性力)により、操舵軸の一端部が径方向に押し付けられているため、操舵軸の中間部と一体に構成された雄ネジが、雌ネジに対して接触する位置まで強制的に偏心して配設される。このため、ネジ機構の噛合部でのバックラッシュを小さく(極小化)することができて、車両走行時に後輪のフラツキを低減させることが可能である。
ところで、上記特許文献1に記載されている後輪操舵装置においては、各タイロッドから操舵軸の径方向に作用する外力(径方向分力)に基づいて、押圧力付与手段の配置、および押圧力付与手段による押圧力の大きさが考慮されていないため、車両走行時(車両が標準車高付近で直進状態付近にあるとき)に、各タイロッドから操舵軸の径方向に外力(径方向分力)が作用すると、雄ネジと雌ネジが上記した外力に起因してネジ面にて滑る場合がある。したがって、この場合には、雄ネジと雌ネジのネジ面での滑りに起因して操舵軸が軸方向移動し、後輪が意図せずに微少量転舵されるおそれがある。
本発明は、上記した課題に対処すべくなされたものであり、ハウジングに対して回転可能かつ軸方向に移動不能に組付けられた電動機の中空回転軸と、この中空回転軸を貫通し前記ハウジングに対して回転不能かつ軸方向に移動可能に組付けられて車両の左右方向に延びる操舵軸と、この操舵軸の左右各端部に連結されて前記操舵軸の軸方向移動に伴い後輪を転舵させる左右一対のタイロッドを備えるとともに、前記中空回転軸と同軸的かつ一体回転可能に配置されて前記ハウジングに対して回転可能かつ軸方向に移動不能に組付けられた雌ネジと、前記操舵軸の中間部と一体に構成されて前記雌ネジに噛合する雄ネジを有し、前記中空回転軸の回転を前記操舵軸の軸方向移動に変換するネジ機構を備え、前記操舵軸の一端部に対して径方向に押圧力を付与し前記雄ネジを前記雌ネジに向けて押圧する押圧力付与手段が前記ハウジングに設けられている後輪操舵装置において、前記押圧力付与手段は、その押圧力が前記各タイロッドから前記操舵軸の径方向に作用する外力の作用方向と逆方向になるように配置され、かつその押圧力は、前記外力の想定最大値より大きく設定され、前記各タイロッドから前記操舵軸の径方向に前記想定最大値以下の外力が作用するとき、前記押圧力付与手段による前記押圧力を前記雌ネジとにより所定比率で分担して受承する押圧力受承手段が前記ハウジングに設けられていることに特徴がある。
本発明における後輪操舵装置においては、押圧力付与手段および押圧力受承手段が上述したように構成されているため、各タイロッドから操舵軸の径方向に作用する外力(径方向分力)が想定最大値(車両走行時に各タイロッドから操舵軸の径方向に作用する外力の通常想定される範囲の最大値)以下であるとき、押圧力付与手段による押圧力は、押圧力受承手段と雌ネジにより所定比率で分担して受承される。
このため、車両走行時に各タイロッドから操舵軸の径方向に作用する外力が想定最大値以下であれば、上記した外力に対して操舵軸に作用している押圧力が機能して、ネジ機構における噛合部でのバックラッシュ(雄ネジと雌ネジの軸方向隙間)の適正化が図られるとともに、雄ネジと雌ネジが上記した外力に起因してネジ面にて滑ることが防止される。したがって、車両走行時に、バックラッシュに起因する後輪のフラツキを低減することができるとともに、雄ネジと雌ネジのネジ面での滑りに起因する操舵軸の軸方向移動を防止することができて、後輪が意図せずに微少量転舵されることを防止することが可能である。
また、押圧力付与手段による押圧力が、押圧力受承手段と雌ネジにより所定比率で分担して受承されるため、押圧力受承手段が設けられていない場合に比して、雌ネジにて受承される押圧力を小さくすることが可能である。このため、押圧力付与手段により付与される押圧力を、上述したように外力の最大想定値より大きく設定したとしても、雌ネジにて受承される押圧力が過度に大きくなることを防止でき、電動機の作動時に電動機の回転負荷が過度に大きくなることを防止することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記押圧力受承手段は、前記ハウジングに対して前記操舵軸の径方向に進退可能かつ位置調整可能に組付けられた調整ボルトと、この調整ボルトに組付けられて前記操舵軸を軸方向移動可能に受承する受承部材を備えていることも可能である。この場合には、受承部材により、操舵軸の軸方向移動を円滑にしつつ、押圧力付与手段による押圧力の一部を的確に受承することが可能である。また、調整ボルトの位置を調整することで、受承部材にて受承される押圧力を増減することができ、受承部材と雌ネジにて分担して受承される押圧力の所定比率を容易に変更することができて、雌ネジにて受承される押圧力を容易に最適値に設定することが可能である。
本発明における後輪操舵装置の一実施形態を概略的に示した全体構成図である。 図1の部分拡大縦断断面図である。 図2の3−3線に沿った拡大断面図である。 押圧力付与手段による押圧力を押圧力受承手段と雌ネジが分担して受承するときの作動説明図である。
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明による後輪操舵装置を示していて、この後輪操舵装置は、図2に示したように、ハウジング10と、このハウジング10に組付けられている電動機20と、この電動機20を貫通しハウジング10に対して軸方向に移動可能に組付けられている操舵軸40と、この操舵軸40の左右各端部に連結されている左右一対のタイロッド50L,50Rを備えている。また、後輪操舵装置は、電動機20の中空回転軸22の回転を操舵軸40の軸方向移動に変換する台形ネジ機構60と、ハウジング10に組付けられて操舵軸40を径方向に押圧している押圧力付与手段70と、押圧力付与手段70による押圧力の一部を受承している押圧力受承手段80を備えている。
ハウジング10は、車体側部材(図示省略)に固定されていて、車両の左右方向に延びており、円筒状に形成されている(図4参照)。電動機20は、ハウジング10に固定されているモータ本体21と、このモータ本体21に対して回転可能に組付けられている中空回転軸22を有していて、電気制御装置ECUにより作動を制御されている。中空回転軸22は、右端部にて軸受Br1を介してハウジング10に回転可能かつ軸方向(車両の左右方向)に移動不能に組付けられ、左端部にて軸受Br2を介してハウジング10に回転可能かつ軸方向に移動不能に組付けられている。なお、電気制御装置ECUは、モータ本体21と舵角センサS1と車速センサS2に接続されていて、両センサS1,S2から得られる操舵状況に応じて電動機20の作動を制御するように構成されている。
操舵軸40は、図2に示したように、車両の左右方向に延びていて、中間部に台形ネジ機構60におけるネジ軸62を一体に有し、中間部より左方の一端部に断面が下向きの三角形状である形状変更部40a(図3参照)を有している。この操舵軸40は、外スプライン40bにてハウジング10に設けた内スプライン10aにスプライン嵌合されている。これにより、操舵軸40は、ハウジング10に対して回転不能かつ軸方向に移動可能に組付けられている。なお、操舵軸40の右方部分は、中空軸40cで構成されていて、その右端部はハウジング10から突出している。
各タイロッド50L,50Rは、図1および図2に示したように、操舵軸40の左右各端部に組付けられたボールジョイント41L,41Rに揺動可能に接続されていて、操舵軸40の軸方向移動に伴い左右後輪RW1,RW2を転舵させるようになっている。また、各タイロッド50L,50Rは、車両走行時(車両が標準車高付近で直進状態付近にあるとき)において操舵軸40の軸線O1に対して所定角θ傾斜している。これにより、車両走行時に左右後輪RW1,RW2から各タイロッド50L,50Rに入力された外部入力Fが、操舵軸40に作用するとき、各タイロッド50L,50Rから操舵軸40の径方向に作用する外力(上記した外部入力Fの径方向分力)はFsinθとなる。なお、図2は、外力Fsinθの作用方向が図2の下方となる切断面でハウジング10等を切断した断面図である。
台形ネジ機構60は、図2および図4に概略的に示したように、中空回転軸22と操舵軸40の間に同軸的に介装されていて、ナット61とネジ軸62を備えている。ナット61は、内周に台形雌ネジ61aを有していて、軸受Br3およびサークリップ12等を用いてハウジング10に対して回転可能かつ軸方向に移動不能に組付けられている。また、ナット61は、右端にて電動機20における中空回転軸22の左端に一体回転可能に連結されている。ネジ軸62は、外周に台形雌ネジ61aと噛合する台形雄ネジ62aを有していて、台形雄ネジ62aは、押圧力付与手段70による押圧力Nにより(図4参照)、台形雌ネジ61aに向けて押圧されている。なお、台形雌ネジ61aと台形雄ネジ62aのリード角は、静的に逆効率がゼロとなるように設計されている。
押圧力付与手段70は、図2〜図4に示したように、操舵軸40の形状変更部40aに対して径方向に押圧力を付与し台形雄ネジ62aを台形雌ネジ61aに向けて押圧するためのものであり、その押圧力Nが各タイロッド50L,50Rから操舵軸40の径方向に作用する外力Fsinθの作用方向(図2の下方向)と逆方向(図2の上方向)となるように配置されている。この押圧力付与手段70は、左右一対のメタルブッシュ71L,71Rと、ガイド部材72と、調整ボルト73と、圧縮コイルスプリング74を備えている。
各メタルブッシュ71L,71Rは、図3に示したように、操舵軸40を軸方向移動可能に押圧するためのものであり、ガイド部材72に組付けられていて、操舵軸40の形状変更部40aにおける左側面40a1および右側面40a2に摺動可能に係合している。これにより、操舵軸40の形状変更部40aは、図3の上下方向に僅かに移動可能で、図3の左右方向の移動を規制されている。ガイド部材72は、調整ボルト73の内孔73a内にて図3の上下方向に摺動可能に嵌合されている。
調整ボルト73は、ハウジング10外に突出する六角形の頭部73bを有していて、ハウジング10に対して操舵軸40の径方向(図3の上下方向)に進退可能かつ位置調整可能に組付けられている。圧縮コイルスプリング74は、ガイド部材72と調整ボルト73の間に介装されていて、調整ボルト73の位置調整によってバネ力を調整可能であり、形状変更部40aに対して図3の上方向に押圧力Nを付与している。この押圧力付与手段70による押圧力Nは、車両走行時に各タイロッド50L,50Rから操舵軸40の径方向に作用する外力Fsinθにおいて通常想定される範囲の最大値(想定最大値)より大きく設定されている。
押圧力受承手段80は、図2〜図4に示したように、ハウジング10に組付けられていて、押圧力付与手段70との間で操舵軸40の形状変更部40aを挟むように、押圧力付与手段70と対向配置されている。この押圧力受承手段80は、メタルブッシュ81(受承部材)と、調整ボルト82を備えている。メタルブッシュ81は、操舵軸40を軸方向移動可能に受承するためのものであり、調整ボルト82に組付けられていて、操舵軸40の形状変更部40aにおける上面40a3に摺動可能に係合している。調整ボルト82は、ハウジング10外に突出する六角形の頭部82aを有していて、ハウジング10に操舵軸40の径方向(図3の上下方向)に進退可能かつ位置調整可能に組付けられている。この調整ボルト82の位置調整によって、押圧力受承手段80にて受承される押圧力A(図4参照)を増減させることが可能である。
この実施形態においては、図4に示したように、押圧力付与手段70による押圧力Nを押圧力受承手段80(メタルブッシュ81)とナット61における台形雌ネジ61aにて所定比率A:Bで分担して受承していて、押圧力受承手段80にて受承される押圧力がAであり、台形雌ネジ61aにて受承される押圧力がBとなっている(N=A+B)。なお、押圧力受承手段80にて受承される押圧力A、および台形雌ネジ61aにて受承される押圧力Bは、モータ本体21の無負荷電流などにより測定を行い、押圧力受承手段80にて受承される押圧力A、および台形雌ネジ61aにて受承される押圧力Bが設計値に合うように調整ボルト73,82の位置調整を行う。
上記のように構成した実施形態においては、押圧力付与手段70および押圧力受承手段80が上述したように構成されているため、各タイロッド50L,50Rから操舵軸40の径方向に作用する外力Fsinθが想定最大値(車両走行時に前記外力Fsinθにおいて通常想定される範囲の最大値)以下であるとき、押圧力付与手段70による押圧力Nは、図4に示したように、押圧力受承手段80と台形雌ネジ61aにより所定比率A:Bで分担して受承される。
このため、車両走行時に各タイロッド50L,50Rから操舵軸40の径方向に作用する外力Fsinθが想定最大値以下であれば、上記した外力Fsinθに対して操舵軸40に作用している押圧力Nが機能して、台形ネジ機構60における噛合部でのバックラッシュの適正化が図られるとともに、台形雄ネジ62aと台形雌ネジ61aが上記した外力Fsinθに起因してネジ面にて滑ることが防止される。したがって、車両走行時に、バックラッシュに起因する左右後輪RW1,RW2のフラツキを低減することができるとともに、台形雄ネジ62aと台形雌ネジ61aのネジ面での滑りに起因する操舵軸40の軸方向移動を防止することができて、左右後輪RW1,RW2が意図せずに微少量転舵されることを防止することが可能である。
また、押圧力付与手段70による押圧力Nが、押圧力受承手段80と台形雌ネジ61aにより所定比率A:Bで分担して受承されるため、押圧力受承手段80が設けられていない場合に比して、台形雌ネジ61aにて受承される押圧力Bを小さくすることが可能である。このため、押圧力付与手段70により付与される押圧力Nを、上述したように外力Fsinθの想定最大値より大きく設定したとしても、台形雌ネジ61aにて受承される押圧力Bが過度に大きくなることを防止でき、電動機20の作動時に電動機20の回転負荷が過度に大きくなることを防止することが可能である。
また、この実施形態においては、メタルブッシュ81により、操舵軸40の軸方向移動を円滑にしつつ、押圧力付与手段70による押圧力Nの一部を的確に受承することが可能である。また、調整ボルト82の位置を調整することで、メタルブッシュ81にて受承される押圧力Aを増減することができ、メタルブッシュ81と台形雌ネジ61aにて分担して受承される押圧力Nの所定比率A:Bを容易に変更することができて、台形雌ネジ61aにて受承される押圧力Bを容易に最適値に設定することが可能である。
なお、この実施形態において、車両走行時に各タイロッド50L,50Rから操舵軸40の径方向に作用する外力Fsinθが、上述したように設定した押圧力Nより大きい場合には、押圧力付与手段70による押圧力Nが、押圧力受承手段80と台形雌ネジ61aによって受承されなくて、台形雄ネジ62aと台形雌ネジ61aが上記した外力Fsinθに起因してネジ面にて滑ることとなる。しかし、上記した押圧力Nは、外力Fsinθの想定最大値より大きく設定されたものであるため、上述したように台形雄ネジ62aと台形雌ネジ61aがネジ面に滑ることは、極めて稀であり、殆ど問題とならない。
上記のように構成した実施形態においては、ネジ機構が、台形雌ネジ61aと台形雄ネジ62aを有する台形ネジ機構60であるように構成して実施したが、ネジ機構は台形ネジ機構に限定されるものではなく、例えばネジ機構が、三角雌ネジと三角雄ネジを有する三角ネジ機構であるように構成して実施することも可能である。
また、上記のように構成した実施形態においては、押圧力付与手段70におけるメタルブッシュ71L,71R、および押圧力受承手段80におけるメタルブッシュ81が、操舵軸40の形状変更部40a(左側面40a1、右側面40a2、上面40a3)に摺動可能に係合するように構成して実施したが、メタルブッシュ71L,71R、81に換えてローラが、操舵軸40の形状変更部40aに転動可能に係合するように構成して実施することも可能である。また、押圧力付与手段70による押圧力Nを、調整ボルト73の位置を調整することにより、増減して実施したが、押圧力付与手段70による押圧力Nを、圧縮コイルスプリング74のバネ定数を変更することにより、増減して実施することも可能である。
また、上記のように構成した実施形態においては、操舵軸40の一端部(形状変更部40a)が、その断面が下向きの三角形状であるように構成して実施したが、操舵軸40の一端部の形状は上記した形状に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
10…ハウジング、20…電動機、21…モータ本体、22…中空回転軸、40…操舵軸、40a…形状変更部、40a1…左側面、40a2…右側面、40a3…上面、41L,41R…ボールジョイント、50L,50R…タイロッド、60…台形ネジ機構、61…ナット、61a…台形雌ネジ、62…ネジ軸、62a…台形雄ネジ、70…押圧力付与手段、71L,71R…メタルブッシュ、72…ガイド部材、73…調整ボルト、74…コイルスプリング、80…押圧力受承手段、81…メタルブッシュ、82…調整ボルト、Br1,Br2,Br3…軸受、F…外部入力、Fsinθ…タイロッドから操舵軸の径方向に作用する外力、N…押圧力付与手段による押圧力、A…押圧力受承手段にて受承される押圧力、B…台形雌ネジにて受承される押圧力、ECU…電気制御装置、S1…舵角センサ、S2…車速センサ、O1…軸線

Claims (2)

  1. ハウジングに対して回転可能かつ軸方向に移動不能に組付けられた電動機の中空回転軸と、この中空回転軸を貫通し前記ハウジングに対して回転不能かつ軸方向に移動可能に組付けられて車両の左右方向に延びる操舵軸と、この操舵軸の左右各端部に連結されて前記操舵軸の軸方向移動に伴い後輪を転舵させる左右一対のタイロッドを備えるとともに、
    前記中空回転軸と同軸的かつ一体回転可能に配置されて前記ハウジングに対して回転可能かつ軸方向に移動不能に組付けられた雌ネジと、前記操舵軸の中間部と一体に構成されて前記雌ネジに噛合する雄ネジを有し、前記中空回転軸の回転を前記操舵軸の軸方向移動に変換するネジ機構を備え、
    前記操舵軸の一端部に対して径方向に押圧力を付与し前記雄ネジを前記雌ネジに向けて押圧する押圧力付与手段が前記ハウジングに設けられている後輪操舵装置において、
    前記押圧力付与手段は、その押圧力が前記各タイロッドから前記操舵軸の径方向に作用する外力の作用方向と逆方向になるように配置され、かつその押圧力は、前記外力の想定最大値より大きく設定され、
    前記各タイロッドから前記操舵軸の径方向に前記想定最大値以下の外力が作用するとき、前記押圧力付与手段による前記押圧力を前記雌ネジとにより所定比率で分担して受承する押圧力受承手段が前記ハウジングに設けられていることを特徴とする後輪操舵装置。
  2. 請求項1に記載の後輪操舵装置において、前記押圧力受承手段は、前記ハウジングに対して前記操舵軸の径方向に進退可能かつ位置調整可能に組付けられた調整ボルトと、この調整ボルトに組付けられて前記操舵軸を移動可能に受承する受承部材を備えていることを特徴とする後輪操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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