JP2010259479A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】可撓性シースの所望の範囲に所望の強さの屈曲形状保持機能を付与することができて、外力により受動的に形状変化する状態と、任意の屈曲形状を安定して保持できる状態とを確実かつ容易に切り換えることができる内視鏡用処置具を提供すること。
【解決手段】各関節輪7に配置されたワイヤガイド孔91は、直列方向において隣に位置するワイヤガイド孔91と軸線方向又は軸線位置が相違していて、形状保持用操作ワイヤ15に加わる張力が大きくなるのにしたがって、ワイヤガイド孔91との接触部において形状保持用操作ワイヤ15に作用する摩擦抵抗が増大するように構成され、全ての形状保持用操作ワイヤ15が基端側から牽引されると、それによって全ての形状保持用操作ワイヤ15とワイヤガイド孔91との間の摩擦抵抗が増大することにより、屈曲形状保持可能管部11の屈曲形状が保持される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性シースを有する内視鏡用処置具に関する。
胆嚢摘出等のような腹腔内の手術は、以前は腹部を切開するいわゆる開腹手術により行われていたが、近年は、腹部に数cm程度の孔を幾つかあけて、そこから硬性内視鏡である腹腔鏡や手術用の処置具等を挿入して処置をする腹腔鏡下手術が広く一般に行われている。しかし、そのような腹腔鏡下手術であっても、手術を受けた患者の回復には一定以上の時間がかかるうえ、小さいとはいえ患者の体表に傷が残る。
そこで、可撓性内視鏡を口から胃内に挿入し、その可撓性内視鏡の処置具挿通チャンネルに通した処置具で胃壁に孔をあけてそこから経内視鏡的に(即ち、内視鏡の処置具挿通チャンネルを通じて)腹腔内の手術を行う技術が注目されている。胃壁にあけられた孔は、手術終了後に内視鏡用クリップ等で閉じられる。
ただし、可撓性内視鏡の挿入部は手術中に先端の姿勢や向きを長時間にわたって安定させることが困難であり、内視鏡手術中の挿入部先端の姿勢や向きが術者の意に反して変化すると、経内視鏡的腹腔内手術を円滑に行うことができない。
そこで、処置具の可撓性シースに、屈曲形状が受動的に形状変化自在な状態と、任意の時点の屈曲形状をそのまま保持することができる状態とを切り換える機能を付与して、内視鏡手術中の可撓性シースの先端の姿勢や向きを術者の意思通りに制御できるようにすることが考えられる(例えば、特許文献1)。
特開2005−46272
特許文献1に記載された従来の内視鏡用処置具においては、帯状部材を一定の径で螺旋状に巻いて形成された二つの螺旋管が径方向に重ね合わされて挿入部可撓管内に配置されていて、内側の螺旋管を径が大きくなる方向に基端側から軸線周り方向に捩り操作することにより、圧接し合う二つの螺旋管の間に摩擦力を発生させて屈曲形状保持機能が得られるようにしている。
しかし、そのような構成では、一方の螺旋管を基端側から軸線周り方向に回転させた時に基端寄りの領域ではその螺旋管の径がスムーズに大きくなるものの、先端に近い領域ほど径の広がりが少なくなって十分な屈曲形状保持機能を得難く、特に最先端近傍部分では二つの螺旋管の間に殆ど圧接力が発生しないので、満足な屈曲形状保持機能が得られない問題があった。
本発明は、可撓性シースの所望の範囲に所望の強さの屈曲形状保持機能を付与することができて、外力により受動的に形状変化する状態と、任意の時点における屈曲形状を安定して保持することができる状態とを確実かつ容易に切り換えることができる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用処置具は、処置部材が先端に配置されて内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性シースの一部又は全部に、複数の短筒状の関節輪が各々隣接する関節輪と相対的に回動自在に連結軸で直列に連結されて全体としてあらゆる方向に屈曲自在に構成された骨組みを有する屈曲形状保持可能管部が設けられ、屈曲形状保持可能管部の先端部分には可撓性を有する少なくとも3本の形状保持用操作ワイヤの先端が連結されて、各関節輪に設けられたワイヤガイド孔内に形状保持用操作ワイヤが挿通され、各ワイヤガイド部材に形成されたワイヤガイド孔は、直列方向において隣に位置するワイヤガイド部材に形成されているワイヤガイド孔と軸線方向又は軸線位置が相違していて、形状保持用操作ワイヤに加わる張力が大きくなるのにしたがって、ワイヤガイド孔との接触部において形状保持用操作ワイヤに作用する摩擦抵抗が増大するように構成され、その結果、各形状保持用操作ワイヤが基端側から牽引されていない状態では屈曲形状保持可能管部が受動的に形状変化自在であって、全ての形状保持用操作ワイヤが基端側から牽引されると、それによって全ての形状保持用操作ワイヤに加わる張力の増大に対応して各形状保持用操作ワイヤとワイヤガイド孔との間の摩擦抵抗が増大することにより、屈曲形状保持可能管部の屈曲形状が保持されるものである。
なお、ワイヤガイド部材が一つの関節輪に複数直列に並んで設けられていて、同じ関節輪に直列に並んで設けられている複数のワイヤガイド部材間において、各ワイヤガイド孔の軸線方向又は軸線位置が相違していてもよい。そして、同じ関節輪に直列に設けられている複数のワイヤガイド部材が一つながりに形成されていてもよい。
また、ワイヤガイド部材が直列方向においては各関節輪に一個ずつ設けられていて、隣り合う関節輪に直列の位置関係に設けられているワイヤガイド部材間において、各ワイヤガイド孔の軸線方向又は軸線位置が相違していてもよい。
また、可撓性シースの基端側に操作部が連結されて、各形状保持用操作ワイヤの基端部分が屈曲形状保持可能管部の屈曲状態に追随して軸線方向に進退するように操作部に配置されると共に、全ての形状保持用操作ワイヤの基端部分を一緒に牽引操作するためのワイヤ牽引操作装置が操作部に設けられていてもよい。
そして、操作部に、全ての形状保持用操作ワイヤの張力を均一化するためのワイヤ張力調整手段が設けられていてもよく、ワイヤ張力調整手段が、全ての形状保持用操作ワイヤの中の一部の形状保持用操作ワイヤの基端が係合する第1のワイヤ係合部材と他の形状保持用操作ワイヤの基端が係合する第2のワイヤ係合部材との軸線方向位置関係を調整するものであってもよい。
また、少なくとも3本の形状保持用操作ワイヤが、屈曲形状保持可能管部の軸線周りに180°以上の間隔があかない位置関係で互いの間に間隔をあけて配置されていてもよく、形状保持用操作ワイヤとして、4本の形状保持用操作ワイヤが、屈曲形状保持可能管部の軸線周りに略90°間隔で配置されていてもよい。
また、屈曲形状保持可能管部が可撓性シースの先端寄りの部分に設けられている場合において、可撓性シースの屈曲形状保持可能管部以外の部分が、外力により受動的に形状変化自在であって形状保持性のない可撓軸部になっていてもよく、可撓軸部内に、各形状保持用操作ワイヤを軸線方向に進退自在にガイドする可撓性のガイドパイプが配置されていてもよい。
本発明によれば、各関節輪に設けられたワイヤガイド孔の中を通過する形状保持用操作ワイヤを基端側から牽引することにより、形状保持用操作ワイヤとワイヤガイド孔との間の摩擦抵抗が増大して、屈曲形状保持可能管部の屈曲形状が保持されるので、ワイヤガイド孔の形状等を適宜設定することにより、可撓性シースの所望の範囲に所望の強さの屈曲形状保持機能を付与することができて、外力により受動的に形状変化する状態と、任意の時点における屈曲形状を安定して保持することができる状態とを確実かつ容易に切り換えることができる。
そして、そのような機能を発揮するためのワイヤガイド孔が形成されたワイヤガイド部材は、直列方向において隣に位置するワイヤガイド部材とワイヤガイド孔の軸線方向又は軸線位置が相違するだけの構成なので、低コストで容易に製造、組立をすることができる。
本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、形状保持用操作ワイヤに張力が作用していない状態における屈曲形状保持可能管部の部分拡大側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、形状保持用操作ワイヤに張力が作用している状態における屈曲形状保持可能管部の部分拡大側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の全体構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、形状保持用操作ワイヤに張力が作用していない状態における可撓性シースの先端寄りの部分の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、屈曲形状保持可能管部の骨組みが屈曲した状態の斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の図4におけるVI−VI断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、ワイヤガイドが取り付けられた関節輪単体の斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、形状保持用操作ワイヤに張力が作用している状態における可撓性シースの先端寄りの部分の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の図4におけるIX−IX断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、形状保持用操作ワイヤに張力が作用していない状態における屈曲形状保持可能管部の骨組みの屈曲動作を説明するための側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、形状保持用操作ワイヤに張力が作用している状態における屈曲形状保持可能管部の骨組みの屈曲動作を説明するための側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の操作部の操作用雌ねじ環の内部に配置された機構の側面断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の図12におけるXIII−XIII断面図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の操作部内の形状保持用操作ワイヤ係合部の部分斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の操作部内の形状保持用操作ワイヤ係合部の部分斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の使用状態の一例を示す略示図である。 本発明の第1の実施例に係る内視鏡用処置具の、ワイヤガイドが取り付けられた関節輪単体の変形例の斜視図である。 本発明の第2の実施例に係る内視鏡用処置具の屈曲形状保持可能管部の部分的な側面半断面図である。 本発明の第3の実施例に係る内視鏡用処置具の屈曲形状保持可能管部の部分的な側面半断面図である。 本発明の第4の実施例に係る内視鏡用処置具の屈曲形状保持可能管部の部分的な側面半断面図である。 本発明の第5の実施例に係る内視鏡用処置具の屈曲形状保持可能管部の部分的な側面半断面図である。 本発明の第1〜3の実施例に用いられる各ワイヤガイド部材の変形例の部分的な側面断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図3は、本発明の第1の実施例の内視鏡用処置具の全体構成を示しており、内視鏡用処置具は、全体としてあらゆる方向に屈曲自在で内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿脱自在な可撓性シース1と、可撓性シース1の基端に連結された操作部2と、可撓性シース1の先端に設けられた処置部材3とで構成されている。
この実施例の処置部材3は、前方に向かって嘴状に開閉自在に設けられた生検組織採取用の一対の鉗子カップであり、可撓性シース1の先端に連結された先端支持本体10に開閉自在に軸支されている。ただし、処置部材3が例えば高周波切開ナイフ或いはレーザメス等、鉗子カップ以外の処置手段であっても差し支えない。
可撓性シース1の全長は例えば1〜2m程度であり、可撓性シース1の先端寄りの部分(例えば、先端から5〜30cm程度の領域)はあらゆる方向に屈曲自在な屈曲形状保持可能管部11になっている。また、可撓性シース1の残りの基端寄りの部分はやはりあらゆる方向に屈曲自在な可撓軸部12になっている。
屈曲形状保持可能管部11と可撓軸部12との相違は、屈曲形状保持可能管部11は屈曲した形状を操作部2に配置されている操作用雌ねじ環5(ワイヤ牽引操作装置)の操作で保持することができるが、可撓軸部12は屈曲した形状を保持することができない点であり、その点については詳細に後述する。
なお、内視鏡用処置具の用途や手技等に応じ、可撓軸部12は必ずしも設けなくてもよい。その場合、可撓性シース1の全領域が屈曲形状保持可能管部11になる。また、屈曲形状保持可能管部11と可撓軸部12との間や可撓軸部12の手元側等に硬質部又は半硬質部等があってもよい。
可撓性シース1内には、処置部材3を開閉駆動するための可撓性のある処置部材操作ワイヤ4が軸線方向に進退自在に全長にわたって挿通配置され、処置部材操作ワイヤ4の基端は操作部2に達している。
操作部2には、処置部材操作ワイヤ4の基端に連結されたスライド操作部材14が操作部フレーム13に対してスライド操作自在に配置されていて、スライド操作部材14を進退操作することにより、処置部材操作ワイヤ4が可撓性シース1内で軸線方向に進退し、先端支持本体10に内蔵された公知のリンク機構により処置部材3が開閉駆動される。
図4は可撓性シース1の構成を示している。処置部材操作ワイヤ4は、図4では最先端部付近を除いて図示が省略されているが、前述のように可撓性シース1内の全長にわたって挿通配置されている。
屈曲形状保持可能管部11は、複数の(例えば10〜100個程度の)短筒状の関節輪7が、各関節輪7から前後双方向に突出する舌片部分において、隣接する関節輪7と相対的に回動自在に連結軸8で直列に連結されて、全体としてあらゆる方向に屈曲自在に構成された骨組みを有している。関節輪7は肉厚が0.3〜0.4mm程度あれば足りるので、外径を細く構成することができる。
図5には、そのような屈曲形状保持可能管部11の骨組みが最大限に屈曲した状態が例示されており、そのような構成と機能は一般的な内視鏡の湾曲部の骨組みと同様であり、各関節輪7の前後位置において連結軸8の配置が90°ずつ変化している。ただし、それ以外の角度変化(例えば60°等)であっても差し支えない。
再び図4に戻って、屈曲形状保持可能管部11の最先端の関節輪7Aの内周部には、形状保持用操作ワイヤ15の先端が固定的に連結されている。形状保持用操作ワイヤ15としては、一般的な内視鏡の湾曲操作ワイヤ等と同様のロープ状のステンレス鋼撚り線等を用いることができ、耐久性向上のために表面コーティング等を施したものであってもよい。また、撚り線の代わりに単線のワイヤを用いてもよく、この場合、しなやかで外力に対する残留変形の小さな超弾性効果を備えたNi−Ti合金製等のワイヤが好適である。
この第1の実施例の屈曲形状保持可能管部11内には、4本の形状保持用操作ワイヤ15が、図4におけるVI−VI断面を図示する図6に示されるように、軸線周りに略90°間隔で配置されて、各関節輪7の内周部から内方に突出して配置されたワイヤガイド9のワイヤガイド孔91内に通されて案内されている。
図7に示されるように、ワイヤガイド9は、連結軸8を通すために各関節輪7に穿設された連結軸孔71の位置に対応して、各関節輪7の内周部毎に90°間隔で4個取り付けられている。92は、各ワイヤガイド9から突出形成され、関節輪7の取り付け孔に差し込まれてそこに機械的に固定された取り付け足である。
図4の一部を拡大して図示する図1に示されるように、この実施例では、各関節輪7の内周部に、一本の形状保持用操作ワイヤ15を通すための二つのワイヤガイド部材9が直列に(即ち、関節輪7の軸線と平行方向に)並んで互いの間に少し間隔をあけて配置されている。
そして、同じ関節輪7に直列に並んで設けられている複数のワイヤガイド部材9の間において、ワイヤガイド孔91の軸線方向が相違している。具体的には、直列に配置されている二つのワイヤガイド部材9のワイヤガイド孔91を合わせると、その形状が山形になるように形成されている。
なお、この実施例では、その「山形」の形状が関節輪7の内周壁に向かって凸になっているが、関節輪7の周方向に向かって凸、或いはその他の方向に向かって凸であってもよい。
そのような各ワイヤガイド孔91は、全長にわたって形状保持用操作ワイヤ15が緩く通過する内径寸法に形成されているが、図8及びその部分拡大図である図2に示されるように、前後に並んでいる二つのワイヤガイド孔91を合わせると、形状保持用操作ワイヤ15が基端側から牽引されて張力により真っ直ぐな状態になろうとしても真っ直ぐになれない程度に曲がった形状になっている。
言い換えると、ワイヤガイド孔91を二つ合わせると、可撓性のある形状保持用操作ワイヤ15なら曲がりながら両ワイヤガイド孔91内を通過するが、形状保持用操作ワイヤ15と同径の硬質パイプは通過できない程度に曲がった形状になっている。なお、牽引された形状保持用操作ワイヤ15が摺接するワイヤガイド孔91の内周壁面部分や両端開口縁部等は滑らかに丸められて、形状保持用操作ワイヤ15の損傷を防止している。
そのような構成により、4本の全ての形状保持用操作ワイヤ15が基端側から同時に牽引されると、4本の全ての形状保持用操作ワイヤ15に加わる張力の増大に対応して、ワイヤガイド孔91との接触部において各形状保持用操作ワイヤ15に作用する摩擦抵抗が増大する。
屈曲形状保持可能管部11はゴムチューブ等のように柔軟で弾力性のある外皮チューブ16により水密に被覆されており、隣り合う関節輪7どうしの隙間に外皮チューブ16が挟み込まれないように、外皮チューブ16の内側には網状管19が配置されている。
図4に戻って、可撓軸部12の骨組みは、例えばステンレス鋼線を一定の径で螺旋状に巻いたコイルパイプ18により形成されている。ただし、ステンレス鋼帯等を一定の径で螺旋状に巻いた螺旋管やマルチルーメンチューブ等で形成してもよい。
可撓軸部12のコイルパイプ18の外面は、屈曲形状保持可能管部11を被覆する外皮チューブ16が延長されて連続して被覆されている。ただし、可撓軸部12には外皮チューブ16で被覆しなくてもよく、屈曲形状保持可能管部11と可撓軸部12を各々別の外皮チューブで被覆してもよい。
可撓軸部12内には、図4におけるIX−IX断面を図示する図9に示されるように、軸線位置付近に処置部材操作ワイヤ4が配置されて、その周囲の内部空間に、4本の形状保持用操作ワイヤ15が可撓軸部12内の全長にわたり可撓性のガイドパイプ17に軸線方向に進退自在に通されて配置されている。
各ガイドパイプ17は、例えばステンレス鋼線等のような金属線材を一定の径で密着巻きしたコイルパイプによって形成されている。ただし、軸線方向の耐圧縮性の優れた可撓性のパイプであればコイルパイプ以外でも使用可能である。
4本のガイドパイプ17の最先端部分は、屈曲形状保持可能管部11内のワイヤガイド9の配置に合わせて軸線周りに略90°間隔で、屈曲形状保持可能管部11と可撓軸部12との境界部付近の内周部に固定されている。
そして、可撓軸部12内に軸線と平行に配置された各ガイドパイプ17の基端は、可撓軸部12の基端に連結された操作部2内に固定されて、そこから形状保持用操作ワイヤ15の基端が延出している。
このように構成された可撓軸部12は、周囲から受ける力や、処置部材操作ワイヤ4内に挿通された内視鏡用処置具の挿入部の屈曲形状変化に対応して、屈曲形状が常に受動的に三次元的に変化自在であり、その屈曲形状を保持する特性は有していない。
図10と図11は各々屈曲形状保持可能管部11の骨組みだけを図示している。屈曲形状保持可能管部11は、図10に示されるように、形状保持用操作ワイヤ15が基端側から牽引されていない状態では屈曲形状が受動的に三次元的に変化自在であって、周囲から受ける力により、例えば2点鎖線で図示されるように受動的に屈曲形状が変化する。
そして、図11に示されるように、4本の全ての形状保持用操作ワイヤ15が基端側から同時に牽引された状態になると、4本の全ての形状保持用操作ワイヤ15に加わる張力の増大に対応して各形状保持用操作ワイヤ15とワイヤガイド孔91との間の摩擦抵抗が増大することにより、屈曲形状保持可能管部11の屈曲形状((注)屈曲角度がゼロの場合の真っ直ぐな形状も含む)が保持され、屈曲形状保持可能管部11の屈曲形状が変化しない。
このように、本発明においては、ワイヤガイド孔91との接触部において各形状保持用操作ワイヤ15に作用する摩擦抵抗の増大により屈曲形状保持可能管部11の屈曲形状を保持することができるので、形状保持力が長手軸方向の位置によってばらつかない。
その結果、ワイヤガイド孔91の形状等を適宜設定することにより、可撓性シース1の所望の範囲に所望の強さの屈曲形状保持機能を付与することができて、外力等により受動的に形状変化する状態と、任意の時点における屈曲形状を安定して保持することができる状態とを容易に切り換えることができる。
また、多数の関節輪7を直列に連結した骨組構造の屈曲形状保持可能管部11は重量が重くならず軽量で使い易く、且つ、容易に細径化して内視鏡用処置具の挿入部と共に口から容易に挿入することができる。そして、そのような機能を発揮するための本発明のワイヤガイド部材9は、低コストで容易に製造、組立をすることができる。
なお、全部の形状保持用操作ワイヤ15を基端側から牽引することで屈曲形状保持可能管部11が形状変化できないようにするためには、形状保持用操作ワイヤ15が少なくとも3本あればよい。ただし、各形状保持用操作ワイヤ15を、屈曲形状保持可能管部11の軸線周りに180°以上の間隔があかない位置関係で、互いの間に間隔をあけて配置する必要がある。
また、この第1の実施例のように形状保持用操作ワイヤ15が4本設けられている場合にも、各形状保持用操作ワイヤ15を屈曲形状保持可能管部11の軸線周りに180°以上の間隔があかない位置関係に配置すれば、必ずしも等間隔に配置する必要はない。
図12は、操作部2の操作用雌ねじ環5の内部に配置された機構を示しており、図13はそのXIII−XIII断面図である。ただし、図12は左半部と右半部とで異なる断面(図13におけるXII−XII断面) を図示している。
21は、図示されていない可撓性シース1の基端が連結固定された略円筒状の台座であり、その台座21に対して動かないように配置された固定盤22と台座21とが、4本のガイドシャフト23で連結固定されている。ガイドシャフト23は、台座21の軸線周りに90°間隔で、軸線と平行に配置されている。台座21には、各ガイドパイプ17の基端部分が固定されている。
4本のガイドシャフト23により前後方向(図において上下方向)にスライド自在に支持された雄ねじ筒27の外周部には、操作用雌ねじ環5の内周部に形成された雌ねじと螺合する雄ねじが形成されている。30がその螺合部である。
操作用雌ねじ環5は、軸線周りに回転自在に配置されているが、軸線方向への移動は、台座21と固定盤22とで規制されている。したがって、操作用雌ねじ環5を軸線周りに回転操作することにより、それと螺合する雄ねじ筒27がガイドシャフト23に沿って軸線方向に進退駆動される。
そのような雄ねじ筒27には、4本の形状保持用操作ワイヤ15(15(I),15(O))が係合する第1と第2のワイヤ係合部材28,29が、図示されていないビス等により連結固定されている。32は、第1のワイヤ係合部材28と第2のワイヤ係合部材29とを連結固定する固定ビスである。
略円筒状に形成された第1のワイヤ係合部材28の外表面には、図14に示されるように、一体につなげられてU字状に滑らかに曲げ戻された状態の2本の形状保持用操作ワイヤ15(I)の基端ループ部が係合する内側ワイヤ係合溝28gが、U字状に形成されている。なお、2本の形状保持用操作ワイヤ15(I)は1本のワイヤにより形成することができ、第1のワイヤ係合部材28の中心軸に対し180°対称の位置から内側ワイヤ係合溝28gに対し係合している。
そのような形状保持用操作ワイヤ15(I)の基端部分は、矢印αで示されるように内側ワイヤ係合溝28gに沿って進退自在であり、したがって、屈曲形状保持可能管部11が受動的に屈曲動作する際にはそれに追随して形状保持用操作ワイヤ15(I)の基端部分が内側ワイヤ係合溝28gに沿って軸線方向に自由に進退し、屈曲形状保持可能管部11の屈曲動作に対して抵抗にならない。また、第1のワイヤ係合部材28を後方(図において上方)に移動させると、2本の形状保持用操作ワイヤ15(I)が同じ張力で牽引される。
第1のワイヤ係合部材28の外周部には、略円筒状に形成された第2のワイヤ係合部材29が図15に示されるように被嵌固定されている。第2のワイヤ係合部材29の外表面にも、一体につなげられてU字状に滑らかに曲げ戻された状態の2本の形状保持用操作ワイヤ15(O)の基端ループ部が係合する外側ワイヤ係合溝29gが、内側ワイヤ係合溝28gとは90°位相をずらしてU字状に形成されている。
そのような形状保持用操作ワイヤ15(O)の基端部分は、矢印βで示されるように外側ワイヤ係合溝29gに沿って進退自在であり、したがって、屈曲形状保持可能管部11が受動的に屈曲動作する際にはそれに追随して形状保持用操作ワイヤ15(O)の基端部分が外側ワイヤ係合溝29gに沿って軸線方向に自由に進退し、屈曲形状保持可能管部11の屈曲動作に対して抵抗にならない。また、第2のワイヤ係合部材29を後方(図において上方)に移動させると、2本の形状保持用操作ワイヤ15(O)が同じ張力で牽引される。
したがって、前出の固定ビス32で連結固定されている第1のワイヤ係合部材28と第2のワイヤ係合部材29を、矢印γで示されるように、一体に軸線方向の後方(図において上方)に移動させれば、4本の形状保持用操作ワイヤ15(I),15(O)が一緒に牽引される状態になる。
なお、第1のワイヤ係合部材28と第2のワイヤ係合部材29との連結位置(即ち、軸線方向の位置関係)を調整して固定ビス32で固定することにより、全部の形状保持用操作ワイヤ15(I),15(O)にかかる張力を均一化することができる。
このような構成により、4本の形状保持用操作ワイヤ15(I),15(O)が操作部2側に牽引されていない状態では屈曲形状保持可能管部11が前述のように受動的に屈曲自在であり、操作用雌ねじ環5を回転操作して、4本の形状保持用操作ワイヤ15を基端側から一緒に牽引すると、各形状保持用操作ワイヤ15に均一な大きさの張力が発生して、前述のように屈曲形状保持可能管部11の屈曲形状が保持される状態になる。
その際に、操作用雌ねじ環5の回転量を加減することにより屈曲形状保持可能管部11の形状保持力を適宜調整することもでき、操作用雌ねじ環5を元の状態に戻せば、屈曲形状保持可能管部11が再び受動的に屈曲自在な状態に戻る。
図16は、上述の内視鏡用処置具の使用状態の一例を示しており、まず、可撓性内視鏡60の挿入部61を患者の口Aから食道を経て胃内に挿入し、処置具挿通チャンネルに通した胃壁切開用処置具(図示せず)等で胃壁に孔Bを形成する。
そして、可撓性内視鏡60の挿入部61の先端を孔Bから胃の裏側に出したら、図16に示されるように、本発明の内視鏡用処置具を可撓性内視鏡60の処置具挿通チャンネルに通し、処置部材3が胆嚢C等に対し正面から臨む状態になったら、操作用雌ねじ環5を操作して屈曲形状保持可能管部11の屈曲形状を固定する。
それによって、屈曲形状保持可能管部11の屈曲形状を長時間にわたってそのまま保持することができるので、可撓性内視鏡60の処置具挿通チャンネルに挿通した処置具で胆嚢Cに対する処置を行って、手術を安全且つ円滑に行うことができる。屈曲形状保持可能管部11は、屈曲形状を保持している状態では例えば胆嚢Cの表面が硬化を起こしているような場合でも座屈し難いので、患部へのアプローチや処置が行えなくなる恐れが少ない。処置終了後には、屈曲形状保持可能管部11を受動的に屈曲自在な状態に戻して処置具挿通チャンネルから抜去する。
図17は、ワイヤガイド部材9の配置の変形例を示しており、ワイヤガイド部材9を各関節輪7の内周部の180°対称位置に全体として2列に取り付けて屈曲形状保持可能管部11を構成したものである。
このようにして、各形状保持用操作ワイヤ15が、2個の関節輪7毎に一個のワイヤガイド孔91内を通過するように構成しても差し支えない。また、ワイヤガイド孔91が関節輪7の軸線と平行に形成されたワイヤガイド部材9が混在していても差し支えない。
図18は、本発明の第2の実施例の屈曲形状保持可能管部11に用いられるワイヤガイド部材9を示しており、一つの関節輪7に3個のワイヤガイド部材9を直列に並べて配置したものである。
この実施例では、真ん中のワイヤガイド部材9に関節輪7の軸線と平行の向きにワイヤガイド孔91が形成されて、その両隣のワイヤガイド部材9には第1の実施例と同様の方向に軸線方向が傾斜したワイヤガイド孔91が形成され、3個のワイヤガイド部材9に形成されているワイヤガイド孔91を合わせると全体で山形になっている。
図19は、本発明の第3の実施例の屈曲形状保持可能管部11に用いられるワイヤガイド部材9を示しており、上述の第2の実施例と同様に、一つの関節輪7に3個のワイヤガイド部材9が直列に並べて配置されているが、各ワイヤガイド孔91を関節輪7の軸線と平行方向に、互いの軸線が偏心した位置関係に構成して、その中を通過する形状保持用操作ワイヤ15がその領域で山形を呈するようにしたものである。
図20は、本発明の第4の実施例の屈曲形状保持可能管部11に用いられるワイヤガイド部材9を示しており、ワイヤガイド部材9が直列方向においては各関節輪7に一個ずつ設けられていて、隣り合う関節輪7に直列の位置関係に設けられているワイヤガイド部材9間においてワイヤガイド孔91の軸線方向を相違させて、それらを合わせることによりワイヤガイド孔91が全体として山形を呈するように構成したものである。
図21は、本発明の第5の実施例の屈曲形状保持可能管部11に用いられるワイヤガイド部材9を示しており、上述の第4の実施例と同様に、ワイヤガイド部材9が直列方向においては各関節輪7に一個ずつ設けられていて、隣り合う関節輪7に直列の位置関係に設けられているワイヤガイド部材9間においてワイヤガイド孔91の軸線位置を相違させ(即ち、偏心させ)、その中を通過する形状保持用操作ワイヤ15がその領域全体で山形(又は波形)を呈するようにしたものである。
本発明は、このような第2〜第5の実施例の構成によっても、程度の差こそあれ、上述の第1又は第2の実施例と同様の作用効果を得ることができる。また、一つの関節輪7に直列に複数のワイヤガイド部材9が設けられる場合には、図22に例示されるように、複数のワイヤガイド部材9を一つながりに形成してもよい。このように構成することにより、製造、組立等がより容易になる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、例えば形状保持用操作ワイヤ15としてチェーン状のワイヤや穴あきビーズを通したようなワイヤ等を用いてもよく、操作部2において形状保持用操作ワイヤ15を牽引する機構は、全ての形状保持用操作ワイヤ15を同時に牽引してその状態を保持することができる機構であればどのような機構を用いてもよい。
また、本発明の処置具には、先端付近に操作部2から湾曲操作可能な湾曲部を設けてもよい。さらに本発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通して使用される観察用の医療用プローブ(例えば、超音波プローブ)等に適用することもできる。
1 可撓性シース
2 操作部
4 処置部材操作ワイヤ
5 操作用雌ねじ環(ワイヤ牽引操作装置)
7 関節輪
8 連結軸
9 ワイヤガイド部材
11 屈曲形状保持可能管部
12 可撓軸部
15(15(I),15(O)) 形状保持用操作ワイヤ
17 ガイドパイプ
27 雄ねじ筒(ワイヤ牽引操作装置)
28 第1のワイヤ係合部材(ワイヤ牽引操作装置)
29 第2のワイヤ係合部材(ワイヤ牽引操作装置)
32 固定ビス(ワイヤ張力調整手段)
60 可撓性内視鏡
91 ワイヤガイド孔

Claims (11)

  1. 処置部材が先端に配置されて内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性シースの一部又は全部に、複数の短筒状の関節輪が各々隣接する関節輪と相対的に回動自在に連結軸で直列に連結されて全体としてあらゆる方向に屈曲自在に構成された骨組みを有する屈曲形状保持可能管部が設けられ、
    上記屈曲形状保持可能管部の先端部分には可撓性を有する少なくとも3本の形状保持用操作ワイヤの先端が連結されて、上記各関節輪に設けられたワイヤガイド孔内に上記形状保持用操作ワイヤが挿通され、
    上記各ワイヤガイド部材に形成されたワイヤガイド孔は、直列方向において隣に位置するワイヤガイド部材に形成されているワイヤガイド孔と軸線方向又は軸線位置が相違していて、上記形状保持用操作ワイヤに加わる張力が大きくなるのにしたがって、上記ワイヤガイド孔との接触部において上記形状保持用操作ワイヤに作用する摩擦抵抗が増大するように構成され、
    その結果、上記各形状保持用操作ワイヤが基端側から牽引されていない状態では上記屈曲形状保持可能管部が受動的に形状変化自在であって、上記の全ての形状保持用操作ワイヤが基端側から牽引されると、それによって上記の全ての形状保持用操作ワイヤに加わる張力の増大に対応して上記各形状保持用操作ワイヤと上記ワイヤガイド孔との間の摩擦抵抗が増大することにより、上記屈曲形状保持可能管部の屈曲形状が保持されるようにしたことを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 上記ワイヤガイド部材が一つの関節輪に複数直列に並んで設けられていて、同じ関節輪に直列に並んで設けられている複数のワイヤガイド部材間において、上記各ワイヤガイド孔の軸線方向又は軸線位置が相違している請求項1記載の内視鏡用処置具。
  3. 上記の同じ関節輪に直列に設けられている複数のワイヤガイド部材が一つながりに形成されている請求項2記載の内視鏡用処置具。
  4. 上記ワイヤガイド部材が直列方向においては上記各関節輪に一個ずつ設けられていて、隣り合う関節輪に直列の位置関係に設けられているワイヤガイド部材間において、上記各ワイヤガイド孔の軸線方向又は軸線位置が相違している請求項1記載の内視鏡用処置具。
  5. 上記可撓性シースの基端側に操作部が連結されて、上記各形状保持用操作ワイヤの基端部分が上記屈曲形状保持可能管部の屈曲状態に追随して軸線方向に進退するように上記操作部に配置されると共に、上記の全ての形状保持用操作ワイヤの基端部分を一緒に牽引操作するためのワイヤ牽引操作装置が上記操作部に設けられている請求項1ないし4のいずれかの項に記載の内視鏡用処置具。
  6. 上記操作部に、上記の全ての形状保持用操作ワイヤの張力を均一化するためのワイヤ張力調整手段が設けられている請求項5記載の内視鏡用処置具。
  7. 上記ワイヤ張力調整手段が、上記の全ての形状保持用操作ワイヤの中の一部の形状保持用操作ワイヤの基端が係合する第1のワイヤ係合部材と他の形状保持用操作ワイヤの基端が係合する第2のワイヤ係合部材との軸線方向位置関係を調整するものである請求項6記載の内視鏡用処置具。
  8. 上記の少なくとも3本の形状保持用操作ワイヤが、上記屈曲形状保持可能管部の軸線周りに180°以上の間隔があかない位置関係で互いの間に間隔をあけて配置されている請求項1ないし7のいずれかの項に記載の内視鏡用処置具。
  9. 上記形状保持用操作ワイヤとして、4本の形状保持用操作ワイヤが、上記屈曲形状保持可能管部の軸線周りに略90°間隔で配置されている請求項1ないし8のいずれかの項に記載の内視鏡用処置具。
  10. 上記屈曲形状保持可能管部が上記可撓性シースの先端寄りの部分に設けられている場合において、上記可撓性シースの屈曲形状保持可能管部以外の部分が、外力により受動的に形状変化自在であって形状保持性のない可撓軸部になっている請求項1ないし9のいずれかの項に記載の内視鏡用処置具。
  11. 上記可撓軸部内には、上記各形状保持用操作ワイヤを軸線方向に進退自在にガイドする可撓性のガイドパイプが配置されている請求項10記載の内視鏡用処置具。
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