JP2010259168A - 電子装置及び電子システム並びに電子装置の制御方法及び複数の電子装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部電源から供給される電力を用いて動作を行う電子装置が適切に動作することが可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】基地局1は、インターフェース部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。記憶部14は、外部電源41が供給可能な電力の最大値を、供給可能電力値として記憶している。制御部15は、記憶部14が記憶している供給可能電力値に基づいて基地局1の動作を制御する。インターフェース部13は、記憶部14が記憶する最大値の外部からの入力を受け付ける。
【選択図】図2
【解決手段】基地局1は、インターフェース部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。記憶部14は、外部電源41が供給可能な電力の最大値を、供給可能電力値として記憶している。制御部15は、記憶部14が記憶している供給可能電力値に基づいて基地局1の動作を制御する。インターフェース部13は、記憶部14が記憶する最大値の外部からの入力を受け付ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、外部電源から供給される電力を用いて動作を行う電子装置、電子システム、電子装置の制御方法、及び複数の電子装置の制御方法に関する。
従来から、商用電源などの外部電源から供給される電力を用いて動作する電子装置に関して様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、停電により、商用電源の電力が電子装置に供給されなくなる場合に、電子装置に補助的に電力を供給する無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)が記載されている。
さて、電力供給先との契約変更等の理由により、外部電源から電子装置に供給される電力の最大値が小さくなることがある。また、動作状態によっては、その消費電力が、外部電源が供給できる電力の最大値を超えるような電子装置を利用したい場合もある。このような場合には、電子装置の消費電力が、外部電源が供給できる電力の最大値を超えることがあり、電子装置が適切に動作できない可能性がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、外部電源から供給される電力を用いて動作を行う電子装置が適切に動作することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子装置は、外部電源から供給される電力を用いて動作を行う電子装置であって、前記外部電源が供給可能な電力の最大値を記憶する記憶部と、前記最大値に基づいて前記電子装置の動作を制御する制御部とを備える。
本発明に係る電子装置の一態様では、前記記憶部が記憶する前記最大値の外部からの入力を受け付ける入力部をさらに備える。
本発明に係る電子システムは、共通の外部電源から供給される電力を用いて動作する複数の電子装置を備え、前記複数の電子装置のいずれか一つは、前記共通の外部電源が供給可能な電力の最大値を記憶する記憶部と、前記最大値に基づいて前記複数の電子装置のそれぞれの動作を制御する制御部とを備える。
本発明に係る電子システムの一態様では、前記複数の電子装置の前記いずれか一つは、前記記憶部が記憶する前記最大値の外部からの入力を受け付ける入力部をさらに備える。
本発明に係る電子装置の制御方法は、外部電源から供給される電力を用いて動作を行う電子装置の制御方法であって、(a)前記電子装置に対して、前記外部電源が供給可能な電力の最大値を入力する工程と、(b)前記電子装置が、入力された前記最大値に基づいて、当該電子装置の動作を制御する工程とを備える。本発明に係る複数の電子装置の制御方法は、共通の外部電源から供給される電力を用いて動作する複数の電子装置の制御方法であって、(a)前記複数の電子装置のいずれか一つに、前記共通の外部電源が供給可能な電力の最大値を入力する工程と、(b)前記複数の電子装置の前記いずれか一つが、入力された前記最大値に基づいて前記複数の電子装置のそれぞれの動作を制御する工程とを備える。
本発明によれば、電子装置の動作が、外部電源が供給可能な電力の最大値に基づいて制御されるため、電子装置は、その消費電力が、外部電源が供給可能な電力の最大値を超えないように動作することができる。よって、電子装置は適切に動作することができる。
また、本発明によれば、複数の電子装置のそれぞれの動作は、共通の外部電源が供給可能な電力の最大値に基づいて制御されるため、複数の電子装置は、当該複数の電子装置全体での消費電力が、共通の外部電源が供給可能な電力の最大値を超えないように動作することができる。よって、複数の電子装置のそれぞれは適切に動作することができる。
また、本発明の一態様によれば、外部電源が供給可能な電力の最大値の外部からの入力を受け付ける入力部が設けられているため、当該最大値を簡単に変更することができる。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成とその周辺の装置を示す図である。図1に示すように、電子システムの一種である、本実施の形態に係る無線通信システムは、基地局1及び複数の通信端末2を備える。電子装置としての基地局1は、例えば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で複数の通信端末2と双方向の無線通信を行う。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成とその周辺の装置を示す図である。図1に示すように、電子システムの一種である、本実施の形態に係る無線通信システムは、基地局1及び複数の通信端末2を備える。電子装置としての基地局1は、例えば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で複数の通信端末2と双方向の無線通信を行う。
図2は、本実施の形態に係る基地局1などの構成を示すブロック図である。図2に示すように、基地局1は、電源部11と、通信端末2との通信処理を行う処理部12と、インターフェース部13と、記憶部14と、基地局1全体での動作を統括的に制御する制御部15と、回線接続部16とを備える。
電源部11は、外部電源41から電力が供給される。外部電源41には、例えば、商用電源やUPSが用いられる。外部電源41が交流電圧を電源部11に供給するものである場合には、電源部11には、交流電圧を直流電圧に変換するAC−DCコンバータが用いられる。一方で、外部電源41が直流電圧を電源部11に供給するものである場合には、電源部11には、直流電圧を降圧あるいは昇圧して出力するDC−DCコンバータが用いられる。電源部11は、外部電源41から供給される電力を変圧して、処理部12、記憶部14、インターフェース部13及び制御部15などの基地局1の各構成要素のそれぞれに必要な電力を供給する。つまり、基地局1は、外部電源41から供給される電力を用いて動作する。
本実施の形態に係る基地局1では、外部電源41が基地局1に供給可能な電力の最大値(以後、「供給可能電力値」と呼ぶ)が記憶部14に記憶される。そして、制御部15は、供給可能電力値に基づいて基地局1の動作を制御する。これにより、基地局1は、その消費電力が、供給可能電力値を超えないように動作することができる。以下、このような基地局1について詳しく説明する。
処理部12は、通信端末2と無線通信を行う。処理部12は、無線部17とデジタル変復調部18とを備える。
無線部17は、アンテナとして、複数のアンテナ素子31から成るアレイアンテナ3を有している。無線部17は、アレイアンテナ3を介して、通信端末2に無線信号を送信し、通信端末2からの無線信号を受信する。基地局1は、アレイアンテナ3を構成する複数のアンテナ素子31のそれぞれにウェイト設定(重み付け)を行うことによって、アレイアンテナ3による指向性を通信対象の通信端末2に向けることが可能である。
無線部17は、アレイアンテナ3の複数のアンテナ素子31で受信された信号のそれぞれに対して増幅処理やダウンコンバートを行って、複数のアンテナ素子31で受信された信号をそれぞれベースバンド信号に変換する。そして、無線部17は、生成した複数のベースバンド信号のそれぞれをデジタル信号に変換して出力する。
デジタル変復調部18は、通信端末2から送信される既知信号に基づいて、当該通信端末2と基地局1との間の伝送路特性を推定し、推定した伝送路特性に基づいて、アレイアンテナ3に適用する受信用のウェイトと送信用のウェイトを、アンテナ素子31ごとに、つまり、ベースバンド信号ごとに算出する。
デジタル変復調部18は、無線部17から出力される複数のベースバンド信号のそれぞれに、対応する受信用のウェイトを設定して、各ベースバンド信号の位相及び振幅を制御する。そして、デジタル変復調部18は、ウェイト設定後の複数のベースバンド信号を合成する。これにより、アレイアンテナ3のビームを希望の通信端末2に向けることができ、妨害波を除去することができる。デジタル変復調部18は、ウェイト設定後の複数のベースバンド信号を合成して得られた信号に対して復調処理等を行って、通信端末2からの上述の既知信号や各種データを再生する。そして、デジタル変復調部18は、再生した、通信端末2からのデータを制御部15に出力する。
また、デジタル変復調部18は、制御部15から出力される送信データに基づいて、送信に使用するサブキャリアを所定の変調方式を用いて変調し、送信用のベースバンド信号を生成する。この送信用のベースバンド信号は、アンテナ素子31の数だけ生成される。デジタル変復調部18は、生成した複数のベースバンド信号のそれぞれに対して、対応する送信用のウェイトを設定する。そして、デジタル変復調部18は、ウェイトが設定された複数のベースバンド信号を無線部17に出力する。
無線部17は、デジタル変復調部18から入力された複数のベースバンド信号のそれぞれをアナログ形式に変換し、その後、当該複数のベースバンド信号にアップコンバート及び増幅処理を行った後、当該複数のベースバンド信号を複数のアンテナ素子31にそれぞれ入力する。これにより、アレイアンテナ3からは、通信対象の通信端末2に向かって無線信号が送信される。
本実施の形態では、デジタル変復調部18で使用される変調方式として、256QAM(Quadrature Amplitude Modulation)とBPSK(Binary Phase Shift Keying)の2種類が存在する。制御部15は、デジタル変復調部18に対して、使用する変調方式を設定する。
また、本実施の形態では、基地局1は、送信期間と受信期間とが交互に繰り返して現れるTDD(Time Division Duplexing)方式に基づいて通信端末2と通信を行う。一つのTDDフレームは、上りフレームと下りフレームとで構成されており、上りフレーム及び下りフレームのそれぞれは、時間軸方向に4つのスロット(時間帯)に区分されている。制御部15は、通信端末2に対して処理部12に信号を送信させる際には、下りフレームにおいて、通信に使用するスロットの数(以後、「使用スロット数」と呼ぶ)を決定し、決定した数のスロットを用いて処理部12に信号を送信させる。さらに、本実施の形態では、無線部17がアレイアンテナ3から無線信号を送信する際の送信電力の設定値として、8Wと10Wの2種類が存在する。制御部15は、無線部17に対して送信電力を設定する。
以上のような構成を有する処理部12は、2通りの変調方式(256QAMまたはBPSK)のいずれか1つと、4通りの使用スロット数(1〜4つ)のいずれか1つと、2通りの送信電力(8Wまたは10W)のいずれか1つとが組み合わされることによって、16通りの通信状態を有する。さらに、処理部12は、通信端末2との無線通信をいつでも開始することができるように必要最低限の無線信号を送信するアイドル状態(「待ち受け状態」とも呼ばれる)を有する。したがって、処理部12は、16通りの通信状態と、一のアイドル状態との合計17通りの動作状態を有し、それらのいずれか一つの動作状態で動作を行うことになる。基地局1の消費電力は、処理部12での動作状態に応じて変化する。
保守端末42は、図示しない操作部を通じてユーザから入力された入力情報を、ケーブルを介してインターフェース部13に出力する。この入力情報には、例えば、外部電源41についての供給可能電力値が含まれる。これにより、ユーザは、保守端末42を通じて基地局1に対して外部電源41の供給可能電力値を入力することができる。ユーザは、供給可能電力値に変更が生じた場合には、保守端末42の操作部を操作して、変更後の供給可能電力値を保守端末42に入力する。あるいは、ユーザは、現在使用している基地局1を新しい基地局1に変更する場合には、新たな基地局1に供給可能電力値を入力するために、保守端末42と当該基地局1とを接続した後、保守端末42の操作部を操作して、当該保守端末42に供給可能電力値を入力する。
基地局1では、インターフェース部13に入力された供給可能電力値が制御部15に入力される。制御部15は、入力された供給可能電力値を記憶部14に記憶する。記憶部14には、バックアップ電源が接続されたSRAM(Static Random Access Memory)や、フラッシュメモリなどが用いられる。
記憶部14は、供給可能電力値の他に、自身が属する基地局1に固有に付与される基地局固有シリアル番号を記憶している。また、記憶部14は、処理部12の動作状態と、基地局1の消費電力とを対応付ける対応表を記憶している。この対応表には、処理部12の17通りの動作状態のそれぞれについて、当該動作状態で処理部12が動作した際の基地局1の消費電力が記述されている。具体的には、対応表には、基地局1における、下りサブフレーム単位の消費電力の平均値が記述されている。
ここで、アイドル状態は、処理部12が通信端末2との無線通信を開始するために必要最低限の無線信号を送信する動作状態であるため、処理部12の動作状態がアイドル状態に設定されている場合が、基地局1での消費電力が最も小さくなる。また、一般に、基地局1がBPSKの変調方式を使用する場合よりも、256QAMの変調方式を使用する場合の方が、基地局1での消費電力が大きくなる。また、基地局1が下りフレームにおいて使用する送信スロット数が大きくなればなるほど、基地局1での、下りフレーム単位の消費電力の平均値は大きくなる。そして、基地局1の送信電力が8Wに設定された場合よりも、10Wに設定された場合の方が、基地局1での消費電力は大きくなる。したがって、変調方式が256QAMに設定され、かつ送信スロット数が4つに設定され、かつ送信電力が10Wに設定された動作状態で処理部12が動作する場合が、基地局1での消費電力が最も大きくなる。
通信端末2は、基地局1との通信状態に応じて、基地局1の動作状態の変更を要求する要求信号を当該基地局1に送信する。例えば、通信端末2は、基地局1から受信した信号の受信レベルが低い場合には、基地局1に対して送信電力を上げるように要求する要求信号を送信する。また、通信端末2は、基地局1から受信したデータについて誤り率が高い場合には、基地局1に対して、シンボルレートが低い変調方式でデータを送信するように要求する要求信号を送信する。
制御部15は、処理部12が、通信端末2からの要求信号を受信すると、その要求信号が示す要求に応じて基地局1の動作状態を変更する。例えば、制御部15は、通信端末2からの要求信号が送信電力を上げるように要求している場合には、処理部12の無線部17に設定する送信電力を8Wから10Wに変更する。また、制御部15は、通信端末2からの要求信号が、シンボルレートが低い変調方式でデータを送信するように要求している場合には、処理部12のデジタル変復調部18に設定する変調方式を256QAMからBPSKに変更する。このように、制御部15は、通信端末2からの要求に応じて処理部12の動作状態を変更する。
ただし、無線部17に現在設定されている送信電力が10Wであって、通信端末2からの要求信号が送信電力を上げるように要求している場合など、通信端末2からの要求に応じることができない場合には、制御部15は、通信端末2からの要求信号を無視することになる。また、通信端末2からの要求に応じて処理部12の動作状態を変更すると、基地局1の消費電力が、外部電源41の供給可能電力値を超える場合には、制御部15は、通信端末2からの要求信号を無視することになる。なお、制御部15が行う、基地局1の動作制御については後で詳細に説明する。
回線接続部16は、光ケーブルやメタリックケーブルなどを介して、基地局1での通信端末2との通信に関する上位プロトコルを管理するセンタに接続されている。制御部15は、デジタル変復調部18において得られた、通信端末2からの各種データに基づいて、センタに送信する送信データを生成し、それを回線接続部16に出力する。回線接続部16は制御部15からのデータをセンタに出力する。一方、制御部15は、センタから回線接続部16を通じて入力されるデータ等に基づいて、通信端末2に対する送信データを生成し、それをデジタル変復調部18に出力する。制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成されている。
次に、制御部15が行う、基地局1の動作制御について説明する。図3は、制御部15が処理部12の動作を制御する際の基地局1の動作を示すフローチャートである。基地局1の電源が投入されると(ステップs1)、制御部15は、処理部12の動作状態をアイドル状態に設定する(ステップs2)。次に、制御部15は、処理部12が通信端末2から信号を受信して、基地局1と通信端末2との通信が開始されると、処理部12に設定可能な16通りの通信状態のうち、予め定められた一つの通信状態(初期状態)で処理部12を動作させる(ステップs3)。
次に、制御部15は、処理部12が通信端末2から要求信号を受信すると(ステップs4)、処理部12に設定可能な16通りの通信状態の中から、その要求信号が示す要求に応じた一の通信状態を、最適通信状態として決定する(ステップs5)。例えば、制御部15は、処理部12に現在設定されている通信状態での変調方式、使用スロット数及び送信電力が、それぞれBPSK、3つ及び8Wである場合に、通信端末2から送信電力を上げるように要求された場合には、制御部15は、16通りの通信状態の中から、変調方式、使用スロット数及び送信電力が、それぞれBPSK、3つ及び10Wの通信状態を最適通信状態として決定する。また、制御部15は、処理部12に現在設定されている通信状態での変調方式、使用スロット数及び送信電力が、それぞれ256QAM、2つ及び10Wである場合に、通信端末2からシンボルレートが低い変調方式でデータを送信するように要求された場合には、制御部15は、16通りの通信状態の中から、変調方式、使用スロット数及び送信電力が、それぞれBPSK、2つ及び10Wの通信状態を最適通信状態として決定する。
次に、制御部15は、記憶部14が記憶する対応表から、最適通信状態で処理部12が動作した際の基地局1の消費電力を特定する(ステップs6)。そして、制御部15は、特定した消費電力が、記憶部14が記憶する供給可能電力値以下であるか判定する(ステップs7)。
制御部15は、ステップs6で特定した消費電力が供給可能電力値以下である場合には、処理部12の動作状態を、最適通信状態に変更する(ステップs8)。一方で、制御部15は、ステップs6で特定した消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、通信端末2からの動作状態の変更要求を無視して、処理部12の動作状態を変更しない(ステップs9)。これにより、基地局1では、変更後の動作状態で動作した際の消費電力を外部電源41が供給できる場合には動作状態が実際に変更され、供給できない場合には動作状態が変更されないようになる。
以後、制御部15は、通信端末2からの動作状態の変更要求があるたびに、ステップs5〜s9の処理を行う。
以上のような本実施の形態によれば、基地局1の動作が、外部電源41の供給可能電力値に基づいて制御されるため、基地局1は、その消費電力が、外部電源41の供給可能電力値を超えないように動作することができる。言い換えれば、基地局1は、その消費電力が、外部電源41の電力供給能力を超えないように動作することができる。よって、基地局1は適切に動作することができる。
また、本実施の形態では、外部電源41の供給可能電力値の外部からの入力を受け付ける入力部であるインターフェース部13が設けられているため、供給可能電力値を簡単に変更することができる。
<実施の形態2>
図4は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成とその周辺の装置を示す図である。図4に示すように、本実施の形態に係る無線通信システムは、マスター基地局1aと、スレーブ基地局1bと、複数の通信端末2とを備える。マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bのそれぞれは、上述の図2に示される、実施の形態1に係る基地局1の構成と同様の構成を有している。以下では、マスター基地局1aが備える制御部15等の構成要素については、実施の形態1に係る基地局1が備える制御部15等の構成要素と混同しないように、符号の後に「a」を付加して説明する。同様に、スレーブ基地局1bが備える制御部15等の構成要素については、実施の形態1に係る基地局1が備える制御部15等の構成要素と混同しないように、符号の後に「b」を付加して説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成とその周辺の装置を示す図である。図4に示すように、本実施の形態に係る無線通信システムは、マスター基地局1aと、スレーブ基地局1bと、複数の通信端末2とを備える。マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bのそれぞれは、上述の図2に示される、実施の形態1に係る基地局1の構成と同様の構成を有している。以下では、マスター基地局1aが備える制御部15等の構成要素については、実施の形態1に係る基地局1が備える制御部15等の構成要素と混同しないように、符号の後に「a」を付加して説明する。同様に、スレーブ基地局1bが備える制御部15等の構成要素については、実施の形態1に係る基地局1が備える制御部15等の構成要素と混同しないように、符号の後に「b」を付加して説明する。
マスター基地局1aとスレーブ基地局1bとは、通信回線22で相互に接続されており、例えば相互に有線通信を行うことができる。マスター基地局1aの電源部11a及びスレーブ基地局1bの電源部11bには、上述の外部電源41が共通に接続されている。マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bのそれぞれは、共通の外部電源41から供給される電力を用いて動作する。マスター基地局1aの記憶部14aには、外部電源41についての供給可能電力値が記憶される。マスター基地局1aの制御部15aは、記憶部14aの供給可能電力値に基づいて、自身の動作と、スレーブ基地局1bの動作とを制御する。これにより、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1b全体での消費電力が、供給可能電力値を超えないように、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bは動作することができる。
マスター基地局1aの処理部12a及びスレーブ基地局1bの処理部12bのそれぞれには、実施の形態1の処理部12と同様に、2通りの変調方式(256QAM及びBPSK)のいずれか1つと、4通りの使用スロット数(1〜4つ)のいずれか1つと、2通りの送信電力(8W及び10W)のいずれか1つとが組み合わされて得られる、16通りの通信状態と、一のアイドル状態とを設定することができる。
マスター基地局1aのインターフェース部13aには保守端末42aが接続される。保守端末42aは、図示しない操作部を通じてユーザから入力された入力情報を、インターフェース部13aに出力する。インターフェース部13aに入力された情報は制御部15aに入力される。外部電源41の供給可能電力値は、保守端末42aを通じて制御部15aに入力され、制御部15aは入力された供給可能電力値を記憶部14aに記憶する。
また、保守端末42aには、マスター基地局1aが単独型か共同型かを示す型情報も入力される。本無線通信システムにおいて、スレーブ基地局1bが使用されない場合には、マスター基地局1aは単独型となり、スレーブ基地局1bも使用される場合には、マスター基地局1aは共同型となる。ユーザは、スレーブ基地局1bを使用するか否かに基づいて、保守端末42aに型情報を入力する。保守端末42aに入力された型情報は制御部15aに入力され、制御部15aは入力された型情報を記憶部14aに記憶する。
スレーブ基地局1bのインターフェース部13bには保守端末42bが接続される。保守端末42bは、図示しない操作部を通じてユーザから入力された入力情報を、インターフェース部13bに出力する。インターフェース部13bに入力された情報は制御部15bに入力され、制御部15bは入力された情報に応じて動作を行う。
マスター基地局1aの記憶部14aは、供給可能電力値及び型情報の他に、マスター基地局1aに固有に付与される基地局固有シリアル番号を記憶している。また、記憶部14aは、処理部12aの動作状態と、マスター基地局1aの消費電力とを対応付けるマスター側対応表を記憶している。このマスター側対応表には、処理部12aの17通りの動作状態のそれぞれについて、当該動作状態で処理部12aが動作した際のマスター基地局1aの消費電力が記述されている。さらに、記憶部14aは、スレーブ基地局1bの処理部12bの動作状態と、スレーブ基地局1bの消費電力とを対応付けるスレーブ側対応表を記憶している。このスレーブ側対応表には、処理部12bの17通りの動作状態のそれぞれについて、当該動作状態で処理部12bが動作した際のスレーブ基地局1bの消費電力が記述されている。
図5はマスター基地局1aの制御部15aの動作を示すフローチャートである。マスター基地局1aの電源が投入されると(ステップs21)、制御部15aは、記憶部14aの型情報を参照して、現在のマスター基地局1aが単独型か共同型かのいずれであるかを確認する(ステップs22)。制御部15aは、現在のマスター基地局1aが単独型である場合には、実施の形態1に係る制御部15と同様に、上述のステップs2〜ステップs9までの処理を行う。このとき、ステップs6では記憶部14a内のマスター側対応表が使用される。これにより,本無線通信システムにおいてスレーブ基地局1bが使用されない場合には、マスター基地局1aは、その消費電力が、外部電源41の供給可能電力値を超えないように動作する。
一方で、制御部15aは、現在のマスター基地局1aが共同型である場合には、処理部12aをアイドル状態に設定する(ステップs23)。
次に、制御部15aは、処理部12aが通信端末2から信号を受信して、マスター基地局1aと通信端末2との通信が開始すると、処理部12aに設定可能な16通りの通信状態のうち、予め定められた一つの通信状態(初期状態)で処理部12を動作させる(ステップs24)。その後、制御部15aは、処理部12aが通信端末2から要求信号を受信するか否かと、スレーブ基地局1bから状態変更要求信号がマスター基地局1aに入力されるか否かを、所定時間の間監視する(ステップs25)。
ここで、スレーブ基地局1bが出力する状態変更要求信号は、スレーブ基地局1bが自身の動作状態を変更したい旨をマスター基地局1aに通知するための信号である。後述するように、スレーブ基地局1bの制御部15bは、通信端末2から要求信号を受信すると、処理部12bに設定可能な16通りの通信状態の中から、その要求信号が示す要求に応じた一の通信状態を最適通信状態として決定する。そして、制御部15bは、決定した最適通信状態を特定するための情報を含む状態変更要求信号を通信回線22を通じてマスター基地局1aに出力する。
制御部15aは、ステップs25において、処理部12aが通信端末2から要求信号を受信せず、かつスレーブ基地局1bからの状態変更要求信号がマスター基地局1aに入力されない場合には、再度ステップs25を実行して、処理部12aが通信端末2から要求信号を受信するか否かと、スレーブ基地局1bから状態変更要求信号がマスター基地局1aに入力されるか否かを、所定時間の間監視する。
一方で、制御部15aは、ステップs25において、処理部12aが通信端末2からの要求信号を受信し、かつ、スレーブ基地局1bからの状態変更要求信号がマスター基地局1aに入力されない場合には、後述の処理手順Aを実行する。また、制御部15aは、ステップs25において、処理部12aが通信端末2からの要求信号を受信せず、かつ、スレーブ基地局1bからの状態変更要求信号がマスター基地局1aに入力された場合には、後述の処理手順Bを実行する。そして、制御部15aは、ステップs25において、処理部12aが通信端末2からの要求信号を受信し、かつ、スレーブ基地局1bからの状態変更要求信号がマスター基地局1aに入力された場合には、後述の処理手順Cを実行する。
図6は処理手順Aを示すフローチャートである。処理手順Aでは、まず制御部15aは、実施の形態1と同様にして、処理部12aに設定可能な16通りの通信状態の中から、処理部12aが受信した要求信号が示す要求に応じた一の通信状態を、最適通信状態として決定する。そして、制御部15aは、記憶部14aが記憶するマスター側対応表から、最適通信状態で処理部12aが動作した際のマスター基地局1aの消費電力を特定する(ステップs31)。
次に、制御部15aは、記憶部14aが記憶するスレーブ側対応表から、スレーブ基地局1bの処理部12bの現在の動作状態に応じた、スレーブ基地局1bの消費電力を特定する(ステップs32)。
次に、制御部15aは、ステップs31で特定した、マスター基地局1aでの動作状態の仮変更の消費電力と、ステップs32で特定した、スレーブ基地局1bの現在の動作状態での消費電力との和である第1総消費電力が、記憶部14a内の供給可能電力値以下であるか判定する(ステップs33)。
制御部15aは、第1総消費電力が供給可能電力値以下である場合には、処理部12aの動作状態を、最適通信状態に変更し(ステップs34)、その後、ステップs25を再度実行する。
一方で、制御部15aは、第1総消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、通信端末2からの動作状態の変更要求を無視して、処理部12aの動作状態を変更しない(ステップs35)。その後、制御部15aは、ステップs25を再度実行する。
このように、本無線通信システムでは、マスター基地局1aだけに動作状態の変更要求が生じた場合には、マスター基地局1aは、仮変更の動作状態に応じた自身の消費電力と、スレーブ基地局1bの現在の動作状態に応じた消費電力との和を、外部電源41の供給可能電力値と比較し、当該和が供給可能電力値以下の場合にだけ、自身の動作状態を変更している。これにより、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bは、それら全体での消費電力が、外部電源41の供給可能電力値を超えないように動作することができる。
図7は処理手順Bのフローチャートを示す図である。処理手順Bでは、まず制御部15aは、記憶部14aが記憶するマスター側対応表から、処理部12aの現在の動作状態に応じた、マスター基地局1aの消費電力を特定する(ステップs41)。
次に制御部15aは、マスター基地局1aに入力された状態変更要求信号が示す、スレーブ基地局1bの最適通信状態に応じた消費電力を、記憶部14a内のスレーブ側対応表から特定する(ステップs42)。
次に、制御部15aは、ステップs41で特定した、マスター基地局1aの現在の動作状態での消費電力と、ステップs42で特定した、スレーブ基地局1bでの動作状態の仮変更の消費電力との和である第2総消費電力が、記憶部14a内の供給可能電力値以下であるか判定する(ステップs43)。
制御部15aは、第2総消費電力が供給可能電力値以下である場合には、スレーブ基地局1bでの動作状態の変更を許可し、その旨を示す変更許可信号を通信回線22を通じてスレーブ基地局1bに出力する(ステップs44)。その後、制御部15aは、ステップs25を再度実行する。スレーブ基地局1bでは、変更許可信号が入力されると、制御部15bが、処理部12bの動作状態を最適通信状態に変更する。
一方で、制御部15aは、第2総消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、スレーブ基地局1bでの動作状態の変更を不許可にし、その旨を示す変更不許可信号を通信回線22を通じてスレーブ基地局1bに出力する(ステップs45)。その後、制御部15aは、ステップs25を再度実行する。スレーブ基地局1bでは、変更不許可信号が入力されると、制御部15bは、通信端末2からの要求信号を無視し、処理部12bの現在の動作状態を維持する。
このように、本無線通信システムでは、スレーブ基地局1bだけに動作状態の変更要求が生じた場合には、マスター基地局1aは、自身の現在の動作状態に応じた消費電力と、スレーブ基地局1bでの仮変更の動作状態に応じた消費電力との和を、外部電源41の供給可能電力値と比較し、当該和が供給可能電力値以下の場合にだけ、スレーブ基地局1bでの動作状態の変更を許可している。これにより、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bは、それら全体での消費電力が、外部電源41の供給可能電力値を超えないように動作することができる。
図8は処理手順Cを示すフローチャートである。処理手順Cでは、まず制御部15aは、実施の形態1と同様にして、処理部12aに設定可能な16通りの通信状態の中から、処理部12aが受信した要求信号が示す要求に応じた一の通信状態を、最適通信状態として決定する。そして、制御部15aは、記憶部14aが記憶するマスター側対応表から、最適通信状態で処理部12aが動作した際のマスター基地局1aの消費電力を特定する(ステップs51)。
次に制御部15aは、マスター基地局1aに入力された状態変更要求信号が示す、スレーブ基地局1bの最適通信状態に応じた消費電力を、記憶部14a内のスレーブ側対応表から特定する(ステップs52)。
次に、制御部15aは、ステップs51で特定した、マスター基地局1aでの動作状態の仮変更の消費電力と、ステップs52で特定した、スレーブ基地局1bでの動作状態の仮変更の消費電力との和である第3総消費電力が、記憶部14a内の供給可能電力値以下であるか判定する(ステップs53)。
制御部15aは、第3総消費電力が供給可能電力値以下である場合には、マスター基地局1aでの動作状態の変更と、スレーブ基地局1bでの動作状態の変更とを許可し、処理部12aの動作状態を、ステップs51で決定した最適通信状態に変更するとともに、変更許可信号を通信回線22を通じてスレーブ基地局1bに出力する(ステップs54)。その後、制御部15aは、ステップs25を再度実行する。
一方で、制御部15aは、第3総消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、マスター基地局1aでの動作状態の仮変更の消費電力、つまり、最適通信状態で処理部12aが仮に動作した際のマスター基地局1aの消費電力をマスター側対応表から特定するとともに、スレーブ基地局1bの現在の動作状態での消費電力をスレーブ側対応表から特定し、両消費電力の和である第1総消費電力を求める。そして、制御部15aは、求めた第1消費電力が記憶部14a内の供給可能電力値以下であるか判定する(ステップs55)。
制御部15aは、第1総消費電力が供給可能電力値以下である場合には、マスター基地局1aでの動作状態の変更を許可する一方で、スレーブ基地局1bでの動作状態の変更を不許可とする。そして、制御部15a処理部12aの動作状態を、ステップs51で決定した最適通信状態に変更するとともに、変更不許可信号を通信回線22を通じてスレーブ基地局1bに出力する(ステップs56)。その後、制御部15aは、ステップs25を再度実行する。
一方で、制御部15aは、第1総消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、マスター基地局1aの現在の動作状態での消費電力をマスター側対応表から特定するとともに、スレーブ基地局1bでの動作状態の仮変更の消費電力、つまり、最適通信状態で処理部12bが仮に動作した際のスレーブ基地局1bの消費電力をスレーブ側対応表から特定し、両消費電力の和である第2総消費電力を求める。そして、制御部15aは、求めた第2消費電力が記憶部14a内の供給可能電力値以下であるか判定する(ステップs57)。
制御部15aは、第2総消費電力が供給可能電力値以下である場合には、マスター基地局1aでの動作状態の変更を不許可にする一方で、スレーブ基地局1bでの動作状態の変更を許可する。そして、制御部15aは、処理部12aの動作状態を維持するとともに、変更許可信号を通信回線22を通じてスレーブ基地局1bに出力する(ステップs58)。その後、制御部15aは、ステップs25を再度実行する。
一方で、制御部15aは、第2総消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bでの動作状態の変更をともに不許可にする。そして、制御部15aは、処理部12aの動作状態を維持するとともに、変更不許可信号を通信回線22を通じてスレーブ基地局1bに出力する(ステップs59)。その後、制御部15aは、ステップs25を再度実行する。
このように、本無線通信システムでは、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bの両方において動作状態の変更要求が生じた場合には、マスター基地局1aは、動作状態の仮変更の自身の消費電力と、スレーブ基地局1bでの動作状態の仮変更の消費電力との和である第3総消費電力を、外部電源41の供給可能電力値と比較し、第3総消費電力が供給可能電力値以下の場合にだけ、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bの両方での動作状態の変更を許可している。そして、第3総消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、マスター基地局1bは、動作状態の仮変更の自身の消費電力と、スレーブ基地局1bの現在の動作状態での消費電力との和である第1総消費電力を供給可能電力値と比較し、第1総消費電力が供給可能電力値以下の場合には、マスター基地局1aでの動作状態の変更だけを許可している。そして、第1総消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、マスター基地局1bは、現在の動作状態での自身の消費電力と、スレーブ基地局1bでの動作状態の仮変更の消費電力との和である第2総消費電力を供給可能電力値と比較し、第2総消費電力が供給可能電力値以下の場合には、スレーブ基地局1bでの動作状態の変更だけを許可し、第2総消費電力が供給可能電力値よりも大きい場合には、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bでの動作状態の変更をともに不許可としている。これにより、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bは、それら全体での消費電力が、外部電源41の供給可能電力値を超えないように動作することができる。
図9はスレーブ基地局1bの制御部15bの動作を示すフローチャートである。スレーブ基地局1bの電源が投入されると(ステップs61)、制御部15bは、処理部12bの動作状態をアイドル状態に設定する(ステップs62)。
次に、制御部15bは、処理部12bが通信端末2から信号を受信して、スレーブ基地局1bと通信端末2との通信が開始すると、処理部12bに設定可能な16通りの通信状態のうち、予め定められた一つの通信状態(初期状態)で処理部12bを動作させる(ステップs63)。その後、制御部15bは、スレーブ基地局1bの現在の動作状態、言い換えれば、処理部12bの現在の動作状態を、通信回線22を通じてマスター基地局1aの制御部15aに通知する(ステップs64)。これにより、制御部15aは、常に、スレーブ基地局1bの現在の動作状態を把握することができる。
次に、制御部15bは、処理部12bが通信端末2から要求信号を受信すると(ステップs65)、処理部12bに設定可能な16通りの通信状態の中から、その要求信号が示す要求に応じた一の通信状態を、最適通信状態として決定する(ステップs66)。そして、制御部15bは、決定した最適通信状態を特定するための情報を含む状態変更要求信号を通信回線22を通じてマスター基地局1aに出力する(ステップs67)。
その後、制御部15bは、マスター基地局1aから変更許可信号を受け取ると(ステップs68)、処理部12bの動作状態を最適通信状態に変更する(ステップs69)。そして、制御部15bは、再度ステップs64を実行して、現在の動作状態をマスター基地局1bに通知する。
一方で、制御部15bは、マスター基地局1aから変更不許可信号を受け取ると(ステップs68)、通信端末2殻の要求信号を無視して、処理部12bの現在の動作状態を維持する(ステップs70)。その後、制御部15bは、処理部12bが通信端末2からの新たな要求信号を受信すると(ステップs65)、同様の処理を行う。
以上のような本実施の形態に係る無線通信システムによれば、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bのそれぞれの動作は、共通の外部電源41についての供給可能電力値に基づいて制御されるため、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bは、それら全体での消費電力が、外部電源41の供給可能電力値を超えないように動作することができる。よって、マスター基地局1a及びスレーブ基地局1bのそれぞれは適切に動作することができる。
なお、本実施の形態に係る無線通信システムでは、マスター基地局1aとスレーブ基地局1bとは有線通信を行っているが、マスター基地局1aとスレーブ基地局1bとは無線通信を行っても良い。
また、本実施の形態では、無線通信システムが2つの基地局を備える場合について説明したが、無線通信システムが3つ以上の基地局を備える場合には、それらのうちの一つをマスター基地局1aとし、残りの複数の基地局のそれぞれをスレーブ基地局1bとすれば良い。そして、マスター基地局1aが、自身の動作と、複数のスレーブ基地局1bのそれぞれの動作とを、共通の外部電源41についての供給可能電力値に基づいて制御することによって、一のマスター基地局1a及び複数のスレーブ基地局1bから成る複数の基地局は、それら全体での消費電力が、外部電源41の供給可能電力値を超えないように動作することができる。よって、当該複数の基地局のそれぞれを適切に動作させることができる。
また、上述の実施の形態1及び2では、本願発明を無線通信システムに適用する場合について説明したが、外部電源から供給される電力を用いて動作する電子装置を備える電子システムであれば、他の電子システムについても本願発明を適用することができる。
1 基地局
1a マスター基地局
1b スレーブ基地局
14、14a 記憶部
15、15a 制御部
41 外部電源
1a マスター基地局
1b スレーブ基地局
14、14a 記憶部
15、15a 制御部
41 外部電源
Claims (6)
- 外部電源から供給される電力を用いて動作を行う電子装置であって、
前記外部電源が供給可能な電力の最大値を記憶する記憶部と、
前記最大値に基づいて前記電子装置の動作を制御する制御部と
を備える、電子装置。 - 請求項1に記載の電子装置であって、
前記記憶部が記憶する前記最大値の外部からの入力を受け付ける入力部をさらに備える、電子装置。 - 共通の外部電源から供給される電力を用いて動作する複数の電子装置を備え、
前記複数の電子装置のいずれか一つは、
前記共通の外部電源が供給可能な電力の最大値を記憶する記憶部と、
前記最大値に基づいて前記複数の電子装置のそれぞれの動作を制御する制御部と
を備える、電子システム。 - 請求項3に記載の電子システムであって、
前記複数の電子装置の前記いずれか一つは、前記記憶部が記憶する前記最大値の外部からの入力を受け付ける入力部をさらに備える、電子システム。 - 外部電源から供給される電力を用いて動作を行う電子装置の制御方法であって、
(a)前記電子装置に対して、前記外部電源が供給可能な電力の最大値を入力する工程と、
(b)前記電子装置が、入力された前記最大値に基づいて、当該電子装置の動作を制御する工程と
を備える、電子装置の制御方法。 - 共通の外部電源から供給される電力を用いて動作する複数の電子装置の制御方法であって、
(a)前記複数の電子装置のいずれか一つに、前記共通の外部電源が供給可能な電力の最大値を入力する工程と、
(b)前記複数の電子装置の前記いずれか一つが、入力された前記最大値に基づいて前記複数の電子装置のそれぞれの動作を制御する工程と
を備える、複数の電子装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009104305A JP2010259168A (ja) | 2009-04-22 | 2009-04-22 | 電子装置及び電子システム並びに電子装置の制御方法及び複数の電子装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009104305A JP2010259168A (ja) | 2009-04-22 | 2009-04-22 | 電子装置及び電子システム並びに電子装置の制御方法及び複数の電子装置の制御方法 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2010259168A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8843137B2 (en) | 2011-06-14 | 2014-09-23 | Nec Corporation | Femtocell radio base station, communication control method, and recording medium |
-
2009
- 2009-04-22 JP JP2009104305A patent/JP2010259168A/ja active Pending
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