JP2010256622A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電動駆動時には低負荷で消費電力を抑え、手動操作時には適度な負荷を付与することで操作性が向上されたレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】 可動レンズ群14a、14bと、可動レンズ群14a、14bが光軸方向に移動自在に配設された固定鏡筒10と、光軸方向における第1の位置と第2の位置とを移動可能で、第1及び第2の位置において回転されることで、可動レンズ群14a、14bを移動させる操作リング17と、操作リング17を回転駆動させる駆動部19とを備え、操作リング17は、操作リング17が回転する際に回転抵抗が発生する第1及び第2の抵抗発生部35a、35bを有し、操作リング17が第1の位置にあるときに、第1及び第2の抵抗発生部により回転抵抗が発生し、操作リング17が第2の位置にあるときに、駆動部19からの駆動力が伝達されるとともに、第2の抵抗発生部35bからの回転抵抗の発生が解除される。
【選択図】 図8
【解決手段】 可動レンズ群14a、14bと、可動レンズ群14a、14bが光軸方向に移動自在に配設された固定鏡筒10と、光軸方向における第1の位置と第2の位置とを移動可能で、第1及び第2の位置において回転されることで、可動レンズ群14a、14bを移動させる操作リング17と、操作リング17を回転駆動させる駆動部19とを備え、操作リング17は、操作リング17が回転する際に回転抵抗が発生する第1及び第2の抵抗発生部35a、35bを有し、操作リング17が第1の位置にあるときに、第1及び第2の抵抗発生部により回転抵抗が発生し、操作リング17が第2の位置にあるときに、駆動部19からの駆動力が伝達されるとともに、第2の抵抗発生部35bからの回転抵抗の発生が解除される。
【選択図】 図8
Description
本発明は、カメラ等に用いられる少なくとも1群の可動レンズを有するレンズ鏡筒に関し、特に、この可動レンズをモータ駆動と手動操作とで切換可能なレンズ鏡筒、及び、このレンズ鏡筒を備える撮像装置に関する。
カメラなどの撮像装置には、可動レンズを有するレンズ鏡筒が設けられ、この可動レンズをモータ等の駆動源により駆動させ、フォーカシング、ズーム等の操作を行う、いわゆるオートフォーカス等の電動駆動(モータ駆動)機能を有するものがある。また、この撮像装置は、電動駆動だけでなく、手動での操作であるマニュアルフォーカスも可能なように、モータからの出力を切断し、手動操作を可能とする切換機構を備える。
このようなレンズ鏡筒を有する撮像装置においては、一方でモータ駆動の場合、可動レンズはできるだけ低負荷とし、消費電力を抑えた高速な電動駆動等が行えることが要請されている。また、このような撮像装置においては、他方で手動操作の場合、ある程度の負荷があることが要請されている。すなわち、手動操作においては、可動レンズの操作が軽すぎると、微調整がしづらく、手応えのある良好な操作感が得られないという問題があった。また、手動操作においては、ユーザによって軽く触れることで不用意に可動レンズが移動してしまう事態を防ぐことも要請されている。
そこで、モータ駆動時には操作にかかる負荷を抑え、手動操作時には意図的に操作負荷を発生させる機構を有する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のレンズ鏡筒では、ユーザが把持する操作リングを光軸方向にスライドさせることで、電動駆動と手動操作の切換えを行う機構となっている。このレンズ鏡筒では、操作リングを光軸方向の一方にスライドさせると、可動レンズと操作リングとの連結を解き、可動レンズとモータとを連結させ電動駆動とする。そして、操作リングを光軸方向の他方にスライドさせると、可動レンズと操作リングとを連結させ、可動レンズとモータとの連結を解き手動操作とする。この場合、ユーザは、操作リングを把持した状態で電動と手動の切換えが可能となっており、切換操作をするために、操作リングを把持した状態を解除する必要なく、スムーズに切換えが行える。
ところで、特許文献1のレンズ鏡筒は、可動レンズと操作リングとが、ロックピンとこのロックピンが係合するロック用溝部とからなるクラッチ機構により連結される構成を有している。そのため、可動レンズと操作リングとがクラッチ機構を介して連結され操作される手動操作時には、回転方向のバックラッシュが生じ、操作感が劣るという問題があった。
また、特許文献1のレンズ鏡筒では、操作リングのスライドによって手動操作に切換える際に、ロックピンとロック用溝部の回転位置が合っていない場合には、可動レンズ自体にかかる負荷が小さいため、可動レンズが操作リングに従動して引き込まれ係合されることとなる。しかし、この場合、可動レンズが意図せず移動することとなり、レンズ位置にずれが生じる。
さらに、このレンズ鏡筒では、可動レンズと操作リングとのクラッチ機構、モータからの駆動軸等が光軸方向に亘って設けられており、複数の操作リングを設けたい場合に、その配置が複雑となる。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、電動駆動時には低負荷で消費電力を抑え、手動操作時にはある程度の負荷を有し、バックラッシュ等が少ない操作感が良好なレンズ鏡筒及びこのレンズ鏡筒を備える撮像装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、電動駆動と手動操作との切換を不具合なくスムーズに行え、複数の切換機構を容易に配置することができるレンズ鏡筒及びこのレンズ鏡筒を備える撮像装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係るレンズ鏡筒及び撮像装置が備えるレンズ鏡筒は、少なくとも1つの可動レンズ群と、上記可動レンズ群が光軸方向に移動自在に配設された固定鏡筒と、上記固定鏡筒の外周に配設され、上記光軸方向における第1の位置と第2の位置とを移動可能で、該第1及び第2の位置において該光軸を中心とした回転方向に回転されることで、上記可動レンズ群を該光軸方向に移動させる操作リングと、上記操作リングを上記光軸を中心とした回転方向に回転駆動させる駆動部とを備える。そして、上記操作リングは、該操作リングが回転する際に回転抵抗が発生する第1の抵抗発生部及び第2の抵抗発生部を有し、該操作リングが上記固定鏡筒の上記第1の位置にあるときに、該第1及び第2の抵抗発生部により回転抵抗が発生し、該操作リングが該固定鏡筒の上記第2の位置にあるときに、上記駆動部からの駆動力が伝達されるとともに、該第2の抵抗発生部からの回転抵抗の発生が解除される。
本発明のレンズ鏡筒では、操作リングが駆動部からの駆動力が伝達される第2の位置にあるときには、軽いトルクで駆動できるため消費電力を低く抑えることができ、操作リングが第1の位置にあるときには、操作リングに適度のトルクを付加して良好な操作感を与えることができる。
また、操作リングを第1の位置と第2の位置との移動を行うことで駆動部からの駆動力の伝達を簡易な構成により付与又は解除することができる。
また、ユーザは、操作リングを操作して手動操作と電動駆動との切換えを行うので、電動駆動に切換えたときには、駆動部が操作リングに従動することとなり、操作リングの意図しない移動が発生しない。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明のレンズ鏡筒2は、図1に示すようなデジタルビデオカメラ1に用いられ、焦点を可変とすることができる、いわゆるズーム機能を有するものである。なお、レンズ鏡筒2は、デジタルビデオカメラ1に限らず、静止画の撮像を主とする電子スチルカメラに一体的に取り付けられるものであってもよく、また、一眼レフカメラの交換レンズとして用いられるものであってもよい。
1.撮像装置
図1に示す撮像装置としてのデジタルビデオカメラ1は、例えば、業務用あるいはアマチュア上級者向けのハイエンドモデルとしてのカムコーダである。デジタルビデオカメラ1は、装置本体3と、装置本体3から着脱可能とされ、撮像レンズが搭載されたレンズ鏡筒2を備えた撮像装置である。このデジタルビデオカメラ1は、撮影者によってレンズ鏡筒2に設けられたグリップ部4が把持されることにより片手で保持されるいわゆるハンディタイプの撮像装置である。
図1に示す撮像装置としてのデジタルビデオカメラ1は、例えば、業務用あるいはアマチュア上級者向けのハイエンドモデルとしてのカムコーダである。デジタルビデオカメラ1は、装置本体3と、装置本体3から着脱可能とされ、撮像レンズが搭載されたレンズ鏡筒2を備えた撮像装置である。このデジタルビデオカメラ1は、撮影者によってレンズ鏡筒2に設けられたグリップ部4が把持されることにより片手で保持されるいわゆるハンディタイプの撮像装置である。
また、デジタルビデオカメラ1は、レンズ鏡筒2が着脱可能とされるとともに、交換レンズとして倍率等の異なる複数種類のレンズ鏡筒2が用意され、必要に応じて最適なレンズ鏡筒2を装着して用いることができる。また、レンズ鏡筒2は、グリップ部4が設けられ、このグリップ部4ごと装置本体3から着脱される。かかるデジタルビデオカメラ1は、撮像レンズより取り込んだ動画や静止画等の画像をCMOSやCCD等の撮像素子で電気信号に変換するとともに、音声を電気信号に変換した後、記録媒体に記録する。また、デジタルビデオカメラ1は、電気信号に変換した画像を液晶ディスプレイ等からなるファインダ5に表示させる。また、レンズ鏡筒2には、レンズフード6が取り付けられている。
デジタルビデオカメラ1の装置本体3は、被写体の像を撮影するための撮像ユニットを有しており、この装置本体3の前面部3aには、レンズ鏡筒2が突出して設けられている。また、装置本体3の上面部3bには、音声を収録するための音声収録ユニットとして、マイクロフォン等のステレオマイク7が設けられている。
2.レンズ鏡筒
レンズ鏡筒2は、図2及び図3に示すように、全体が略筒形状をなし、光軸方向の後端部に、装置本体3と装着される装着マウント9が設けられている。また、レンズ鏡筒2には、フォーカスリング11と、ズームレンズ用の操作リング17と、アイリスリング12とが設けられている。また、レンズ鏡筒2は、その内部に前端部側から順に、フォーカスレンズ群13、移動ズームレンズ群14a、14b、アイリス16、リレーレンズ群18が設けられている。さらに、レンズ鏡筒2には、詳細は後述する、移動ズームレンズ群14a、14bを電動駆動するための駆動モータ19が設けられている。
レンズ鏡筒2は、図2及び図3に示すように、全体が略筒形状をなし、光軸方向の後端部に、装置本体3と装着される装着マウント9が設けられている。また、レンズ鏡筒2には、フォーカスリング11と、ズームレンズ用の操作リング17と、アイリスリング12とが設けられている。また、レンズ鏡筒2は、その内部に前端部側から順に、フォーカスレンズ群13、移動ズームレンズ群14a、14b、アイリス16、リレーレンズ群18が設けられている。さらに、レンズ鏡筒2には、詳細は後述する、移動ズームレンズ群14a、14bを電動駆動するための駆動モータ19が設けられている。
フォーカスレンズ群13は、ヘリコイドネジ(不図示)を備えたフォーカスレンズ用の保持枠20に保持されている。この保持枠20は、固定鏡筒10にこのヘリコイドネジによって光軸方向に移動自在に支持されている。したがって、フォーカスリング11を回転すると、ヘリコイドネジによって保持枠20は、光軸方向前後に移動する。これによりフォーカスレンズ群13は、光軸方向に移動し、フォーカス調整が可能となる。
移動ズームレンズ群14a、14bは、それぞれレンズ保持枠21a、21bに保持されている。また、このレンズ保持枠21a、21bは、ガイド軸22によって光軸方向に移動自在にレンズ鏡筒2内で支持されている。また、レンズ鏡筒2の固定鏡筒10内には、切換機構31を構成するズーム用のカム環15が回動自在に配置され、このズーム用のカム環15が、ピン33を介してズームレンズ用の操作リング17と連結されている。したがって、操作リング17が回動されると、これに伴いズーム用のカム環15も操作リング17と一体に回転する。カム環15には、詳細には図示しないが、カム溝23a、23bが形成されている。カム溝23aは、レンズ保持枠21aに立設されたピン24aが係合されており、このピン24aによりレンズ保持枠21aがガイドされる。また、カム溝23bは、レンズ保持枠21bに立設されたピン24bが係合されており、ピン24bによりレンズ保持枠21bがガイドされる。したがって、移動ズームレンズ群14a、14bは、操作リング17を介してカム環15が回転されると、カム溝23a、23bに規制されながら光軸方向に移動し、ズーム調節が可能となる。また、移動ズームレンズ群14a、14bに接続される操作リング17には、詳細は後述するが、手動による移動操作と電動駆動による移動操作とを切換える切換機構31を有する。また、固定鏡筒10には、その外周に操作リング17が挿嵌される取付部26が設けられている。
レンズ鏡筒2の各レンズ群を透過した光は、光軸8上で装置本体3に取り付けられている図示しない撮像素子(CCD(Charge-Coupled Devices)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等)に入射される。
なお、レンズ鏡筒2は、上述のような構成に限らず、固定鏡筒を有し、この固定鏡筒に、少なくとも1つの可動レンズが設けられているものであれば、いかなるものであってもよい。レンズ鏡筒2は、例えば、振動等によって発生する像ぶれを補正する補正レンズを設けるようにしてもよい。さらに、レンズ鏡筒2は、偏光フィルタを介在させるようにしてもよい。
次に、移動ズームレンズ群14a、14bの手動操作と電動駆動との切換えを行う切換機構31について、詳細に説明をする。図4及び図5に示すように、移動ズームレンズ群14a、14bの切換機構31は、カム環15と、一端がこのカム環15の円周上に設けられるピン33と、ピン33の他端側が係合される操作リング17と、電動駆動時に駆動力を発生する駆動モータ19とから構成されている。
切換機構31のカム環15は、図4乃至図6に示すように、固定鏡筒10の内周に回転可能に設けられる環状形状を有する。カム環15は、上述のように、内周部に図3に示したレンズ保持枠21a、21bがガイド軸22を介して配設される。
ピン33は、一端がカム環15に接着やネジ等により固定され、他端が操作リング17の直線溝17aに係合される。このとき、ピン33は、固定鏡筒10の取付部26の対応する位置で円周方向に設けられた長穴34に挿通され、他端が固定鏡筒10の外周に臨まされ、この他端に直線溝17aが係合される。
固定鏡筒10は、操作リング17が取り付けられる取付部26を有する。この取付部26は、後端側で円周に亘って立上がり形成される立壁26bと、立壁26bから光軸方向に片持ち梁状に形成される板バネ28とから構成される。この板バネ28は、例えば、円周方向3箇所に等間隔となるように設けられる。この取付部26の板バネ28の先端に形成される突部28aは、後述する操作リング17の突部36が当接する。また、この取付部26の立壁26bと取付フランジ26aとで操作リング17を囲み抜け止めが図られる。このとき、操作リング17は、手動操作と電動駆動とを切換えるために、光軸方向にスライド移動する余地が残されている。また、固定鏡筒10の取付部26の底部、すなわち固定鏡筒10の周面には、図5に示すような長穴34が形成される。この長穴34は、光軸8と直交する円周方向に設けられる。この長穴34には、上述のように、ピン33が挿通される。
操作リング17は、図6に示すように、全体が略環状のリング本体35と、このリング本体35の光軸方向の前端側の内周に設けられる突部36と、リング本体35の内周で光軸方向に形成される直線溝17aとを有する。また、操作リング17は、リング本体35の外周に設けられる歯車部37を有する。この操作リング17は、固定鏡筒10外周の取付部26に取り付けられる。
操作リング17のリング本体35は、図6及び図8に示すように、全体が略環状であり、例えば、樹脂成型により形成される。リング本体35は、内径が固定鏡筒10の外周面と略同一であり、この内周面が固定鏡筒10の外周面と摺動する第1の摺動面35aとなる。また、リング本体35は、その前端側において、光軸と直交する平面を有し、この平面が取付フランジ26aの対向面を摺動する第2の摺動面35bとなる。第1及び第2の摺動面35a、35bのそれぞれの面には、潤滑剤が塗布されている。第1の摺動面35aは、手動操作時も、電動駆動時にも固定鏡筒10と摺動するので、電動駆動時を考慮して、低粘度のグリスが潤滑剤として用いられている。また、第2の摺動面35bは、手動操作時に、取付フランジ26aと摺動することから、摩擦抵抗を付与することを考慮して、第1の摺動面35aに塗布したグリスよりも高粘度のグリスが潤滑剤として用いられている。
リング本体35に設けられる突部36は、リング本体35の後端側の内周に亘って形成されている。この突部36は、取付部26の板バネ28の先端に設けられる突部28aと当接し、ユーザにより手動操作と電動駆動との切換操作が行われたときに、クリック感を付与するものである。さらに、この突部36は、手動操作時に、板バネ28により前端側に付勢されるものであり、このことにより操作リング17全体が前端側に付勢され、第2の摺動面35bと取付フランジ26aとが摺動することとなり、摩擦抵抗が付与される。
リング本体35の直線溝17aは、上述のように、リング本体35の内周面(第1の摺動面35a)で光軸方向に設けられる。この直線溝17aは、ピン33が係合されるだけの幅を有している。直線溝17aは、内周面の光軸方向に亘って形成されている。そして、操作リング17は、この直線溝17aにピン33が係合されることで、光軸方向への移動は可能とするとともに、周方向への回転が付与されると、ピン33も従動する。このとき、固定鏡筒10には周方向に長穴34が形成されており、ピン33は、周方向にのみ従動される。すなわち、操作リング17を回転操作することにより、直線溝17aに係合されたピン33が周方向に回転する。そして、ピン33が固定されたカム環15が回転することとなり、カム溝23a、23bに係合されたピン24a、24bを介して、移動ズームレンズ群14a、14bが光軸方向に移動する。
リング本体35の外周部には、駆動モータ19からの駆動力が伝達される歯車部37と、ユーザにより回動操作がされるときにユーザが把持する把持部38とが形成されている。この歯車部37は、周方向に亘って外歯歯車が形成されており、電動駆動時、すなわち操作リング17が光軸方向後端側に移動されたときに、駆動モータ19と連結される。また、歯車部37は、図7に示すように、光軸方向後端側の駆動モータ19と対向する位置の歯端面に、面取り部37aが形成されている。同様に、駆動モータ19の平歯車19aにも、面取り部19bが形成されており、手動操作から電動駆動へ切換えられたときに、歯車部37と平歯車19aの回転位置が合っていない場合でも、噛み合いが適切に行われるように施されている。歯車部37及び平歯車19aは、このような構成により、手動操作から電動駆動への切換え時に、駆動モータ19の平歯車19aが、ユーザにより把持された操作リング17の歯車部37に引き込まれる。そして、このことから、移動ズームレンズ群14a、14bが意図せず移動することがなく、滑らかな切換えが行える。
リング本体35の把持部38は、歯車部37と隣接して、リング本体35の外周部に形成されている。この把持部38は、ユーザが操作リング17を回動操作する際に、ユーザが把持する部位であり、握りやすいように、凹凸が施された化粧パネル38aが取り付けられている。
切換機構31の駆動モータ19は、電動操作時に駆動力を発生させるモータであり、グリップ部4内に取り付けられている。駆動モータ19は、駆動軸に平歯車19aが取り付けられ、この平歯車19aと操作リング17の歯車部37とが噛み合う。
以上のような構成を有する切換機構31は、操作リング17が固定鏡筒10の取付部26に取り付けられる。操作リング17は、周方向に回動可能であるとともに、光軸方向にも移動可能である。操作リング17は、光軸方向後端側にあるときには駆動モータ19の平歯車19aと歯車部37とが噛み合い、モータ駆動力が伝達される電動駆動状態となる。そして、操作リング17は、ユーザにより光軸方向前端側に移動操作されることで、歯車部37と平歯車19aとの噛み合いが解除され、手動操作状態となる。このとき、操作リング17は、取付部26の板バネ28の突部28aにより光軸方向前端側に付勢されることとなり、第2の摺動面35bが取付フランジ26aと摺動する。このことにより、手動操作時には、第1の摺動面35aと第2の摺動面35b、さらには突部36が、取付部26の所定の位置と摺動することで、適度な摩擦抵抗が付与され、操作感が向上される。
また、レンズ鏡筒2の切換機構31では、2つの摺動面により、摩擦抵抗が付与されるので、点接触より安定した摩擦抵抗を付与することができる。すなわち、従来では、ギア伝達手段を構成するギアの側面にスプリングを当接等させ、ギアに摩擦力を与えて操作リングの回転トルクを調節するようにしていた。そして、このような構成では、摩擦機構が小さく摩擦力の作用点が点接触である(摩擦面が小さい)ため摩擦力が小さく摩擦力にむらがでて摩擦力が一定でない問題があった。しかし、本発明に係るレンズ鏡筒2の切換機構31では、十分な摩擦抵抗を付与することができる。さらに、摩擦抵抗が発生する位置は、操作リング17の後端側の端面であり、操作リング17の把持部38と略同一径の位置である。そのため、別部材を設けて外部からトルクを付与する場合と比べて、発生する摩擦抵抗はムラなく、安定している。また、電動駆動時には、第2の摺動面35bと取付フランジ26aとが接することがなく、低摩擦抵抗により駆動モータ19により操作リング17を回動することができる。
レンズ鏡筒2の切換機構31では、ユーザにより操作リング17を光軸方向に移動させることのみで、手動操作と電動駆動とを切換えることができる。さらに、この切換操作時には、板バネ28の突部28aを操作リング17の突部36が乗り越えることとなるため、クリック感が付与され、どちらの駆動状態にあるか確実に認識することができる。また、ユーザは、操作リング17を把持してズーム操作を行うとともに、この操作リング17を用いて切換操作を行うので、現在の駆動状態が手動操作なのか電動駆動なのかを、視認により確認する必要がなく、撮影姿勢を崩すことなく認識でき、撮影に集中することができる。また、切換操作時には、ユーザにより操作リング17が把持されるので、電動駆動状態に移動した際には、駆動モータ19の平歯車19aが歯車部37に従動して噛み合うこととなる。すなわち、歯車部37と平歯車19aとのそれぞれに面取り部37a、19bが形成され、操作リング17のスライド移動のみで歯車同士がスムーズに噛み合う。そして、操作リング17は、ユーザにより把持されていることから、平歯車19aが歯車部37に引き込まれることとなり、意図しない移動ズームレンズ群14a、14bの移動を防止することができる。また、操作リング17は、常にピン33を介して移動ズームレンズ群14a、14bと連結されているので、バックラッシュの発生を抑えることができる。さらに、電動駆動時にも、操作リング17が回転することとなるので、切換操作を行った際に、ユーザは現在の移動ズームレンズ群14a、14bの位置を直感的に認識することができ、被写体から目を反らすことなく、撮影を行うことができる。
また、このような切換機構31は、従来と比して別部材を設けて外部からトルクを付与する構成となっていないことから、部品点数を減らすことができるとともに、省スペース化を図ることができる。すなわち、切換機構31は、移動ズームレンズ群14a、14bの外周に設けられているので、また、省スペース化が図られることで、軽量化を実現することもできる。
さらに、切換機構31は、操作リング17及び駆動モータ19を取り付ける位置が、対応する可動レンズ群が設けられる固定鏡筒10の外周である。したがって、各可動レンズ群に対応して、切換機構31を外周に設けることができるので、複数の可動レンズ群、例えばズーム用、フォーカス用などを有する場合であっても、組み込みが容易となり、レンズ鏡筒全体の設計変更を要することがない。
3.切換操作
次に、ユーザによるレンズ鏡筒2の切換機構31の切換操作について説明をする。説明上、手動操作状態から電動駆動状態に切換える状態を説明する。
次に、ユーザによるレンズ鏡筒2の切換機構31の切換操作について説明をする。説明上、手動操作状態から電動駆動状態に切換える状態を説明する。
まず、手動操作状態では、図8(B)に示すように、操作リング17は、取付部26内で光軸方向前端側に位置している。このとき、歯車部37は、駆動モータ19の平歯車19aとの噛み合いが解除されている。そして、取付部26の板バネ28の突部28aにより、図8(C)に示すように、リング本体35の突部36が光軸方向前端側に付勢されて、第2の摺動面35bが取付フランジ26aと摺動する状態にある。この状態で、ユーザにより操作リング17が操作されると、第1の摺動面35a、第2の摺動面35b、突部36のそれぞれが取付部26と摺動することとなり、安定した適度な摩擦抵抗が付与される。そして、操作リング17には、その直線溝17aに、ピン33の他端が係合されている。ピン33は、操作リング17の回動に応じて周方向に回動することとなり、当該ピン33が固定されたカム環15も回動されることとなる。そして、移動ズームレンズ群14a、14bがカム溝23a、23bに倣って、光軸方向に移動することとなる。
上述の手動操作状態から、電動駆動状態に切換えるためには、ユーザは、操作リング17を光軸方向後端側に移動させる。図8(A)は、ユーザによって操作リング17が、電動駆動状態に位置した状態を示す図である。
電動駆動状態では、操作リング17は、図8(A)に示すように、取付部26内で光軸方向後端側に位置している。このとき、歯車部37は、駆動モータ19の平歯車19aと噛み合っている。そして、操作リング17の突部36は、取付部26の板バネ28の突部28aより、光軸方向後端側に位置している。これにより、操作リング17の光軸方向前端側の端面(第2の摺動面35b)は、取付フランジ26aと離間し、摺動することがなく、摩擦抵抗が少ない。この状態で、駆動モータ19の駆動力は、操作リング17に伝達され、ピン33を介して、移動ズームレンズ群14a、14bがカム溝23a、23bに倣って、光軸方向に移動する。
なお、電動駆動状態では、操作リング17は、低摩擦抵抗であることが駆動モータ19の出力を抑えることができるので、取付部26における接触点を少なくすることが好ましい。したがって、操作リング17の突部36と板バネ28の突部28aとは、それぞれ対向する山形状の傾きを異なるものとし、面接触ではなく、線接触となるようにするとよい。さらに、電動駆動時には、操作リング17の突部36と板バネ28の突部28aとは、わずかに接触する程度とし、電動駆動時に操作リング17が光軸方向のガタなく滑らかに回転できる程度の隙間を有するようにしてもよい。
以上のような操作を行うことで、ユーザは、操作リング17を光軸方向にスライドさせる簡易な方法により手動操作と電動駆動とを切換えることができる。このとき、手動操作から電動駆動に切換えるときには、ユーザは、操作リング17を把持してスライド操作するので、駆動モータ19側の平歯車19aが従動して噛み合うこととなる。切換機構31では、歯車部37と平歯車19aとのそれぞれに面取り部37a、19bが形成され、操作リング17のスライド移動のみで歯車同士がスムーズに噛み合う。そして、操作リング17は、ユーザにより把持されていることから、平歯車19aが歯車部37に引き込まれることとなり、意図しない移動ズームレンズ群14a、14bの移動を防止することができる。また、操作リング17は、常にピン33を介して移動ズームレンズ群14a、14bと連結されているので、バックラッシュの発生を抑えることができる。
また、この切換操作時には、板バネ28の突部28aを操作リング17の突部36が乗り越えることとなるため、クリック感が付与され、どちらの駆動状態にあるか確実に認識することができる。さらに、電動駆動時にも、操作リング17が回転することとなるので、切換操作を行った際に、ユーザは現在の移動ズームレンズ群14a、14bの位置を直感的に認識することができ、被写体から目を反らすことなく撮影を行うことができる。
4.他の実施の形態
次に、上述の切換機構31の他の実施の形態について説明をする。なお、以下の説明では、切換機構31と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略する。
次に、上述の切換機構31の他の実施の形態について説明をする。なお、以下の説明では、切換機構31と同様の構成については、同様の符号を付し、その説明を省略する。
他の実施の形態として示す切換機構40は、図9(A)に示すように、切換機構31の第2の摺動面35bに代わり、第2の摺動面41が形成されている。第2の摺動面41は、リング本体35の光軸方向前端側の端面に複数本のスリット41a、41aが形成されている。このスリット41aは、潤滑剤となる高粘度のグリスをより多く保持することができる。また、スリット41aは、取付フランジ26aと摺動する際のグリップの役目をする。また、スリット41aを設けることで、グリス切れの心配がなくなる。
このような構成を有する切換機構40は、切換機構31と同様に、手動操作時においてのみ、第2の摺動面41と取付フランジ26aとが摺動することとなる。また、第2の摺動面41には、スリット41aが設けられているので、潤滑剤となるグリスを保持することができ、より安定した摩擦抵抗を付与することができ、ユーザの操作感を向上することができる。
なお、切換機構40におけるスリット41aは、リング本体35の第2の摺動面41に設けることに限らず、取付フランジ26a側に形成するようにしてもよい。
図9(B)に示す切換機構45は、切換機構31の第2の摺動面35bに代わり、第2の摺動面46及び傾斜摺動面47が形成されている。この第2の摺動面46は、切換機構31の第2の摺動面35bと略同一で、リング本体35の光軸方向前端側の端面に形成されている。また、傾斜摺動面47は、リング本体35の第1の摺動面35aと第2の摺動面35bとの間の傾斜面である。この傾斜摺動面47に対応して、取付フランジ26aには、手動操作状態に摺動する傾斜面47aが形成されている。さらに、傾斜摺動面47の第1の摺動面35a側の端部には、第2の摺動面46に使用する高粘度グリスが第1の摺動面35aに流出することを防止するための混合防止溝48が形成されている。また、取付フランジ26aには、傾斜面47aの第1の摺動面35a側の端部に混合防止溝49が形成されている。さらに、取付フランジ26aと固定鏡筒10の取付部26との間には、スペーサ50が介挿されている。このスペーサ50は、操作リング17や取付フランジ26a、取付部26の部品精度による接触状態のばらつきを調整するためのものである。
このような構成を有する切換機構45では、切換機構31と比較して、手動操作時に摺動する面積をより多くすることができ、より大きい摩擦抵抗を付与することができる。また、摺動面積を大きくすることで、例えば、切換機構31における第2の摺動面35bに用いた高粘度のグリスを用いる必要はなく、第1の摺動面35aに使用するグリスを用いることができる。したがって、2種類のグリスを用意する必要がなく、さらに、組立て時にグリスの塗り分けを行う必要がなく、より経済的となる。
図10(A)に示す切換機構55は、切換機構31の板バネ28に代わり、クリックボール56が設けられている。切換機構55は、取付部26の底面である固定鏡筒10の周面にクリックボール56を嵌入する止まり穴57が形成され、コイルスプリング57aによりクリックボール56を操作リング17側に付勢している。そして、操作リング17には、切換機構31の突部36に代わり、第1の摺動面35aに光軸方向に隣接する2つのV字状溝58a、58bが形成されている。
図10(B)に示す切換機構60では、切換機構55と同様のクリックボール56を有するが、切換機構55のV字状溝58aを形成することに代えて、リング本体35の光軸方向前端側の端面から連続する傾斜面61が設けられている。傾斜面61は、リング本体35の光軸方向後端側の端面と第1の摺動面35aとの間に形成される面である。この傾斜面61により、操作リング17は、手動操作時に当該操作リング17を光軸方向前端側にも付勢することとなる。したがって、切換機構31と同様に、手動操作時に操作リング17を第2の摺動面35bに押し付けることができる。
図11(A)に示す切換機構65は、切換機構31の取付フランジ26aに代わり、操作リング17の第2の摺動面35bとの接触状態を調整することができる調整リング66を有する。この調整リング66は、内周面に雌ねじ部67aが形成されている。そして、固定鏡筒10には、調整リング66が取り付けられる周面に対応する位置に、雄ねじ部67bが形成されている。調整リング66は、雌ねじ部67aと雄ねじ部67bとの噛み合いにより、光軸方向の位置を調整することができる。そして、調整リング66は、固定ねじ68により、光軸方向における位置が固定される。さらに、調整リング66には、第2の摺動面35bと対向する位置に円環状の弾性部材69と、この弾性部材69が必要以上に圧縮されないようにするためのストッパ70とが設けられている。
このような構成を有する切換機構65では、調整リング66により手動操作時に第2の摺動面35bとの接触状態を調整することができる。したがって、手動操作時にユーザごとの摩擦抵抗を調整することができ、個々の最適な操作感を得ることができる。
また、図11(B)に示す切換機構75では、切換機構65の弾性部材69に代えて、板バネ76が設けられている。この板バネ76は、図11(C)及び図11(D)に示すように、円環状部76aと、この円環状部76aの主面から片持ち梁状に立設される複数のバネ部76bとからなる。バネ部76bの先端には、操作リング17と付勢されながら接触する接触面77が形成されている。
この切換機構75では、切換機構65と同様に、調整リング66により手動操作時に第2の摺動面35bとの接触状態を調整することができる。したがって、手動操作時にユーザごとの摩擦抵抗を調整することができ、個々の最適な操作感を得ることができる。
なお、弾性部材69や板バネ76は、上述のように、調整リング66に取り付けられることに限らず、操作リング17側に取り付けるようにしてもよい。
図12(A)及び図12(B)に示す切換機構80は、切換機構65の調整リング66の光軸方向前端側に調整リング66の回転位置を段階的に規制する複数のV字状溝81が形成されたものである。V字状溝81は、光軸方向に延びた溝であり、内周面に等間隔に例えば3箇所設けられている。さらに、切換機構80には、固定鏡筒10の雄ねじ部67bが形成される光軸方向における位置より前端側にコイルスプリング82により外周側に付勢されたクリックボール83が設けられている。このクリックボール83は、V字状溝81に嵌合することで、調整リング66を段階的に位置調整することができる。
したがって、この切換機構80では、切換機構65、75のように、調整リング66を無段階に位置決めし、その都度、固定ねじ68を締め付けるようにしなくても、簡単に位置調整を行うことができる。また、切換機構80では、調整リング66がクリックボール83により位置決めされるので、操作リング17の回転操作に応じて、連れ回りされることがない。なお、切換機構80のクリックボール83は、操作リング17の回転操作時に連れ回りされない程度で調整リング66を固定するものである。
図13(A)及び図13(B)に示す切換機構90は、切換機構31の第2の摺動面35bに相当する位置と取付フランジ26aとの間に、別体の摺動リング91が介挿されている。また、切換機構90は、リング本体35の第2の摺動面35bに相当する位置に、周方向に亘って平面ギアからなる歯車部92が形成されている。また、切換機構90の摺動リング91には、リング本体35の歯車部92と対向する位置に歯車部92と噛み合う歯車部93が形成されている。そして、摺動リング91は、取付フランジ26aとさらに固定鏡筒10の周面とも接触する。
このような構成を有する切換機構90では、手動操作時に操作リング17の歯車部92と摺動リング91の歯車部93とが噛み合う。そして、操作リング17は、摺動リング91と一体となった状態で回動されることとなる。摺動リング91は、取付フランジ26aとも、固定鏡筒10とも摺動することとなるので、より摺動面積を多くすることができ、摩擦抵抗を付与することができる。すなわち、切換機構90では、摺動リング91の取付フランジ26aと対向する面が第2の摺動面35bとなる。そして、切換機構90では、手動操作時に操作リング17がスライド移動され、摺動リング91と一体となったときに取付フランジ26aと摺動し、操作リング17に摩擦抵抗を付与する。また、切換機構90では、操作リング17を把持した状態で手動操作状態に操作リング17が移動される。このとき、操作リング17は、ユーザにより把持されて歯車部92と、摺動リング91の歯車部93とが噛み合うこととなるが、摺動リング91が操作リング17に従動して噛み合うこととなる。したがって、電動駆動から手動操作に切換えたときに、歯車部92、93の噛み合いにより操作リング17が回動移動することがなく、意図しない移動ズームレンズ群14a、14bの移動がない。また、切換機構90は、板バネ28によって操作リング17を摺動リング91側に付勢するので、操作リング17と摺動リング91との間のバックラッシュが抑制され、操作感が低減されることがない。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、図14(A)の切換機構100は、切換機構65の調整リング66と切換機構90の摺動リング91とを組み合わせたものである。また、図14(B)の切換機構101は、切換機構100の弾性部材69に代えて、切換機構75の板バネ76を設けたものである。さらに、図14(C)の切換機構102は、切換機構90の摺動リング91と、切換機構60のクリックボール56を組み合わせたものである。このように、本発明の切換機構は、所望とする摩擦抵抗に応じて、上述のように如何なる構成を組み合わせてもよい。
1 デジタルビデオカメラ、2 レンズ鏡筒、3 装置本体、3a 前面部、3b 上面部、4 グリップ部、5 ファインダ、6 レンズフード、7 ステレオマイク、8 光軸、9 装着マウント、10 固定鏡筒、11 フォーカスリング、12 アイリスリング、13 フォーカスレンズ群、14a、14b 移動ズームレンズ群、15 カム環、16 アイリス、17 操作リング、17a 直線溝、18 リレーレンズ群、19 駆動モータ、19a 平歯車、19b 面取り部、20 保持枠、21a、21b レンズ保持枠、22 ガイド軸、23a、23b カム溝、24a、24b ピン、26 取付部、26a 取付フランジ、26b 立壁、28 板バネ、28a 突部、31 切換機構、33 ピン、34 長穴、35 リング本体、35a 第1の摺動面、35b 第2の摺動面、36 突部、37 歯車部、37a 面取り部、40、45、55、60、65、75、80、90、100、101、102 切換機構
Claims (7)
- 少なくとも1つの可動レンズ群と、
上記可動レンズ群が光軸方向に移動自在に配設された固定鏡筒と、
上記固定鏡筒の外周に配設され、上記光軸方向における第1の位置と第2の位置とを移動可能で、該第1及び第2の位置において該光軸を中心とした回転方向に回転されることで、上記可動レンズ群を該光軸方向に移動させる操作リングと、
上記操作リングを上記光軸を中心とした回転方向に回転駆動させる駆動部とを備え、
上記操作リングは、該操作リングが回転する際に回転抵抗が発生する第1の抵抗発生部及び第2の抵抗発生部を有し、該操作リングが上記固定鏡筒の上記第1の位置にあるときに、該第1及び第2の抵抗発生部により回転抵抗が発生し、該操作リングが該固定鏡筒の上記第2の位置にあるときに、上記駆動部からの駆動力が伝達されるとともに、該第2の抵抗発生部からの回転抵抗の発生が解除されるレンズ鏡筒。 - 上記操作リングの第1の抵抗発生部において発生する回転抵抗は、上記第2の抵抗部において発生する回転抵抗より小である請求項1記載のレンズ鏡筒。
- 上記操作リングの第1の抵抗発生部は、上記固定鏡筒の外周面上を摺動する該操作リングの内周面であり、上記第2の抵抗発生部は、上記光軸方向と略直交する上記固定鏡筒の平面を摺動する平面である請求項2記載のレンズ鏡筒。
- 上記固定鏡筒には、上記操作リングが上記第1の位置にあるときに、該操作リングの第2の抵抗発生部を該固定鏡筒の被摺動面に付勢する付勢部材が設けられる請求項3記載のレンズ鏡筒。
- 上記固定鏡筒は、上記第2の抵抗発生部の該固定鏡筒に対する摺動抵抗を調整するための抵抗調整機構を有し、
上記摺動抵抗調整機構は、上記第2の抵抗発生部である上記操作リングの上記光軸方向と略直交する平面において摺動される上記固定鏡筒の被摺動面が、該光軸方向に移動でき、その移動された位置に固定される請求項4記載のレンズ鏡筒。 - 上記操作リングは、該操作リングが上記第1の位置にあるときに、該操作リングと連結される摺動リングを有し、
上記摺動リングは、上記操作リングが上記第1の位置にあるときに、該操作リングと連結され、該操作リングとともに回転し、上記第2の抵抗発生部が上記光軸方向と略直交する上記固定鏡筒の平面を摺動する平面に形成される請求項1記載のレンズ鏡筒。 - 撮像装置本体と、
上記撮像装置本体と一体に形成、又は、連結されるレンズ鏡筒とを備え、
上記レンズ鏡筒は、
少なくとも1つの可動レンズ群と、
上記可動レンズ群が光軸方向に移動自在に配設された固定鏡筒と、
上記固定鏡筒の外周に配設され、上記光軸方向における第1の位置と第2の位置とを移動可能で、該第1及び第2の位置において該光軸を中心とした回転方向に回転されることで、上記可動レンズ群を該光軸方向に移動させる操作リングと、
上記操作リングを上記光軸を中心とした回転方向に回転駆動させる駆動部とを備え、
上記操作リングは、該操作リングが回転する際に回転抵抗が発生する第1の抵抗発生部及び第2の抵抗発生部を有し、該操作リングが上記固定鏡筒の上記第1の位置にあるときに、該第1及び第2の抵抗発生部により回転抵抗が発生し、該操作リングが該固定鏡筒の上記第2の位置にあるときに、上記駆動部からの駆動力が伝達されるとともに、該第2の抵抗発生部からの回転抵抗の発生が解除される撮像装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015031774A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | キヤノン株式会社 | 光学機器 |
JP5702483B1 (ja) * | 2014-03-06 | 2015-04-15 | 株式会社コシナ | 交換レンズの絞り装置 |
JP7570690B2 (ja) | 2021-03-31 | 2024-10-22 | 株式会社シグマ | レンズ鏡筒 |
-
2009
- 2009-04-24 JP JP2009106503A patent/JP2010256622A/ja not_active Withdrawn
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