JP2010256569A - 画像形成装置、クリーニング制御方法、クリーニング制御プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、クリーニング制御方法、クリーニング制御プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像形成装置を使用する環境の温度や湿度に関わらず、画質の安定化が可能で、かつ過剰なクリーニングを防止することによってノコ歯の劣化を抑え、ノコ歯の長寿命化を図ることができる画像形成装置、クリーニング制御方法、クリーニング制御プログラムおよび記憶媒体を提供する。
【解決手段】 画像形成装置は、画像形成手段と、針電極とノコ歯保持部材とクリーニング部材とクリーニング部材保持体と移動手段とを含む帯電手段と、印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体のノコ歯の配列方向に沿った移動を制御する制御手段とを含む。制御手段は、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて、印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体の移動頻度を制御する。
【選択図】 図27

Description

電子写真方式の画像形成に用いられる感光体表面を均一に帯電させる帯電装置において、ノコ歯に付着した汚染物質をクリーニング部材で清掃するクリーニング機構を有する画像形成装置、クリーニング制御方法、クリーニング制御プログラムおよび記憶媒体に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、感光体の表面を均一に帯電させる帯電装置が搭載される。帯電装置としては、たとえば感光体の表面に接触しない非接触帯電装置があり、非接触の帯電装置は、高圧電源が印加された電極からの放電により、感光体の表面を帯電させる。非接触の帯電装置としては、複数の針電極を有するノコ歯タイプの帯電装置がある。ノコ歯タイプの帯電装置の課題として、この帯電装置を備える画像形成装置内に浮遊しているトナー、シリカおよび塵が、高圧電界が発生しているノコ歯の先端部に吸着し易く、これを放置すると適正な放電が行われず、いわゆる放電不良が発生する。この放電不良によって、感光体が均一に帯電されないため、画像不良が生じてしまう。特に、トナーの外添剤であるシリカに添加されている疎水化処理剤であるHMDS(ヘキサメチルジシラン)が定着工程で加熱され、TMS(トリメチルシラノール)の揮発ガスが発生し、この揮発ガスがノコ歯の先端に付着して堆積すると、放電不良が顕著化する。
しかしながら、HMDSはトナーの高温高湿環境下における帯電性低下を防ぐ目的で使用されており、画像形成装置内から無くすことは容易ではない。このため、たとえば定期的にノコ歯先端を清掃ローラで清掃する方法がある。
特許文献1には、前述のようにして帯電装置を清掃する場合に、所定サイズ(A4サイズ)の記録媒体に所定印字比率(10%)で印刷したときの印字面積を単位面積として、1の用紙毎の単位面積に対する印刷面積の倍数の累積値を取得し、累積値(印刷枚数の積算値)が所定の設定値に達したとき清掃ローラの移動による清掃処理を行い、印刷枚数の増加に伴い清掃の頻度を上げる定着装置が開示されている。
特開2008-26739号公報
ノコ歯の先端部への汚染物質の付着は、記録媒体の印刷面積率(トナー付着量)に比例して増加するが、特に空気中に含まれる絶対的な水分量に比例して増加し、その影響が非常に大きいことが判明した。しかしながら、特許文献1では、空気中に含まれる絶対的な水分量を考慮していないので、帯電装置を使用する環境の温度や湿度によっては放電不良が発生するおそれがあり、画質の安定化が不充分である。
また、近年トナーの小粒径化や画像の高精細化と共に帯電装置のロングライフ化が進んでいるが、特許文献1に開示されている累積印字枚数に対する、汚染物質の蓄積量のみを考慮してクリーニング頻度を上げる方法だけでは帯電装置のロングライフ化は不充分である。たとえば、ノコ歯のクリーニング頻度を上げることにより、画像への影響を出来るだけ少なくすることができるが、クリーニングの頻度を上げるほどクリーニングローラおよびノコ歯の機械的な磨耗劣化が進み、帯電装置のロングライフ化が困難になってくる。なお、クリーニング頻度が少ないと、画像不良と併せてノコ歯先端部への汚染物質の固着が進行し、クリーニングを行っても汚染物質を充分に除去できなくなるので、ノコ歯を交換せざるを得なくなる。
したがって、特許文献1に開示のクリーニング制御方法では、ノコ歯汚染の進行やノコ歯先端の劣化に充分対応しきれないので、クリーニングが有効に作用せず、クリーニング不良が発生するなど、使用環境にも対応したクリーニング制御が充分にできていない。
本発明の目的は、画像形成装置を使用する環境の温度や湿度に関わらず、画質の安定化が可能で、かつ過剰なクリーニングを防止することによってノコ歯の劣化を抑え、ノコ歯の長寿命化を図ることができる画像形成装置、クリーニング制御方法、クリーニング制御プログラムおよび記憶媒体を提供することである。
本発明は、入力された画像情報に基づいて電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、
複数のノコ歯が一方向に配列した針電極と、ノコ歯に対して垂直にノコ歯を保持するベース面を有するベース部分、およびノコ歯に対して平行にノコ歯を保持する保持部分で針電極を保持するノコ歯保持部材と、ノコ歯の配列方向に沿って移動するように配置され、その移動時に複数のノコ歯の先端部に順に接することで針電極をクリーニングするクリーニング部材と、クリーニング部材を支持するクリーニング部材保持体と、ノコ歯の配列方向に沿ってクリーニング部材保持体を移動させる移動手段とを含む帯電手段と、
印字枚数の累積値である印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体のノコ歯の配列方向に沿った移動を制御する制御手段とを含み、
制御手段は、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて、印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体の移動頻度を制御することを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、前記温湿度情報は、温度および相対湿度の検出が可能なセンサーによって検出された帯電手段周辺の温度および相対湿度と、温度および相対湿度に予め関連付けられた温湿度補正係数とを照合することによって求められる情報であることを特徴とする。
また本発明は、前記制御手段は、前記温湿度情報とともに、印字した記録媒体の大きさおよび印字率に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体の移動頻度を制御することを特徴とする。
また本発明は、画像形成装置に備えられるクリーニング手段を動作させるクリーニング制御方法であって、
画像形成装置が、入力された画像情報に基づいて電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、
複数のノコ歯が一方向に配列した針電極と、ノコ歯に対して垂直にノコ歯を保持するベース面を有するベース部分、およびノコ歯に対して平行にノコ歯を保持する保持部分で針電極を保持するノコ歯保持部材と、ノコ歯の配列方向に沿って移動するように配置され、その移動時に複数のノコ歯の先端部に順に接することで針電極をクリーニングするクリーニング部材と、クリーニング部材を支持するクリーニング部材保持体と、ノコ歯の配列方向に沿ってクリーニング部材保持体を移動させる移動手段とを含む帯電手段と、
印字枚数の累積値である印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体のノコ歯の配列方向に沿った移動を制御する制御手段とを含み、
制御手段が、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて、印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体の移動頻度を制御することを特徴とするクリーニング制御方法である。
また本発明は、前記クリーニング制御方法を行うためのプログラムであって、コンピュータを前記制御手段として機能させるためのクリーニング制御プログラムである。
また本発明は、前記クリーニング制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
本発明によれば、画像形成装置は、画像形成手段と帯電手段と制御手段とを含む。画像形成手段は、入力された画像情報に基づいて画像を形成する。帯電手段は、針電極とノコ歯保持部材とクリーニング部材とクリーニング部材保持体と移動手段とを含む。ノコ歯保持部材は、複数のノコ歯が一方向に配列した針電極を保持する。クリーニング部材保持体に支持されたクリーニング部材は、複数のノコ歯の配列方向に沿って移動するように配置され、その移動時にノコ歯の先端部に順に接することで針電極をクリーニングする。クリーニング部材保持体は、移動手段によって複数のノコ歯の配列方向に沿って移動する。制御手段は、印字枚数の累積値である印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体のノコ歯の配列方向に沿った移動を制御する。
ノコ歯先端部への汚染物質の付着量は空気中に含まれる絶対的な水分量に比例して増加するので、制御手段が、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体の移動頻度を制御することによって、ノコ歯のクリーニングを最適なタイミングで行うことができ、長期間に渡って高品位の画像を安定して得ることができる。また、汚染物質付着によってダメージを受ける前にノコ歯のクリーニングを行うことができ、かつ過剰なクリーニングを防止してノコ歯の劣化を抑えることができるので、ノコ歯のさらなる長寿命化を図ることができる。
また本発明によれば、前記温湿度情報は、温度および相対湿度の検出が可能なセンサーによって検出された帯電手段周辺の温度および相対湿度と、温度および相対湿度に予め関連付けられた温湿度補正係数とを照合することによって求められる情報であるので、帯電手段周辺の空気中の水分量に応じてノコ歯先端部の汚染物質をクリーニングでき、画像形成装置を使用する環境の温度および相対湿度によらず、常に安定した画質を得ることができる。
また本発明によれば、制御手段は、前記温湿度情報とともに、印字した記録媒体の大きさおよび印字率に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体の移動頻度を制御する。これによって、ノコ歯のクリーニングをさらに最適なタイミングで行うことができるので、長期間に渡って高品位の画像をより安定して得ることができる。またノコ歯の一層の長寿命化を図ることができる。
また本発明によれば、クリーニング制御は、画像形成装置に備えられるクリーニング手段を動作させるものであり、画像形成手段と帯電手段と制御手段とを含む画像形成装置を用いて行う。画像形成手段は、入力された画像情報に基づいて画像を形成する。帯電手段は、針電極とノコ歯保持部材とクリーニング部材とクリーニング部材保持体と移動手段とを含む。ノコ歯保持部材は、複数のノコ歯が一方向に配列した針電極を保持する。クリーニング部材保持体に支持されたクリーニング部材は、複数のノコ歯の配列方向に沿って移動するように配置され、その移動時にノコ歯の先端部に順に接することで針電極をクリーニングする。クリーニング部材保持体は、移動手段によって複数のノコ歯の配列方向に沿って移動する。制御手段は、印字枚数の累積値である印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体のノコ歯の配列方向に沿った移動を制御する。
ノコ歯先端部への汚染物質の付着量は空気中に含まれる絶対的な水分量に比例して増加するので、制御手段が、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体の移動頻度を制御することによって、ノコ歯のクリーニングを最適なタイミングで行うことができ、長期間に渡って高品位の画像を安定して得ることができる。また、汚染物質付着によってダメージを受ける前にノコ歯のクリーニングを行うことができ、かつ過剰なクリーニングを防止してノコ歯の劣化を抑えることができるので、ノコ歯のさらなる長寿命化を図ることができる。
また本発明によれば、クリーニング制御プログラムは、本発明のクリーニング制御方法を行うプログラムであって、コンピュータを前記制御手段として機能させる。これによって、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体の移動頻度を制御する方法を容易に制御手段に供給することができ、また前記方法を汎用的なものにすることができる。
また本発明によれば、記憶媒体は前記クリーニング制御プログラムが記録されており、コンピュータで読み取り可能であるので、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体の移動頻度を制御するクリーニング制御プログラムを容易にコンピュータに供給することができる。
本発明の第1の実施形態である画像形成装置100の構成を示すブロック図である。 本実施形態の画像形成装置100における画像形成部208の具体的な構成の一例を模式的に示す図である。 図2に示す感光体11の周辺の構造を示す説明図である。 第1帯電装置301の構成を模式的に示す側面図である。 第1帯電装置301の構成を模式的に示す底面図である。 図5に示す第1帯電装置301を切断面線S357−S357から見た断面図である。 図5に示すクリーニングゴムローラ66周辺の拡大図である。 図7に示す帯電装置301を切断面線S309−S309から見た断面図である。 図5に示すクリーニング部材保持体394周辺の拡大図である。 第2帯電装置1の構成を模式的に示す底面図である。 図10に示す第2帯電装置1を切断面線S5−S5から見た断面図である。 図10に示すクリーニングゴムローラ66周辺の拡大図である。 図10に示す帯電装置1を切断面線S50−S50から見た断面図である。 クリーニング部材保持体94がノコ歯保持部材62における長手方向の中心まで移動した状態を示す底面図である。 図14に示す帯電装置1を切断面線S55−S55から見た断面図である。 クリーニング部材保持体94がノコ歯保持部材62の端まで移動した状態を示す底面図である。 図16に示す帯電装置1を切断面線S57−S57から見た断面図である。 第3帯電装置93の構成を模式的に示す底面図である。 第4帯電装置95に含まれるクリーニングゴムローラ66および案内手段の構成を模式的に示す底面図である。 第5帯電装置101の構成を模式的に示す底面図である。
図20に示す第5帯電装置101を切断面線S105−S105から見た断面図である。 図20に示す第5帯電装置101を切断面線S150−S150から見た断面図である。 クリーニング部材保持体194がノコ歯保持部材162における長手方向の中心まで移動した状態を示す底面図である。 図23に示す帯電装置101を切断面線S155−S155から見た断面図である。 クリーニング部材保持体194がノコ歯保持部材162の端まで移動した状態を示す底面図である。 図25に示す帯電装置101を切断面線S157−S157から見た断面図である。 温湿度情報に基づくクリーニング制御方法を示すフローチャートである。 温湿度情報、記録媒体の大きさおよび印字率に基づくクリーニング制御方法を示すフローチャートである。
1、画像形成装置
(1)画像形成装置の構成
図1は、本発明の第1の実施形態である画像形成装置100の構成を示すブロック図である。
画像形成装置100は、たとえばスキャナとプリンタと周辺機器とを備えた複合機であり、読取部206と、画像処理部207と、画像形成部208と、周辺機器制御部209と、操作部と、記憶部203と、制御部202とを含む。
読取部206は原稿画像の読み取りを行い、読み取った原稿画像を画像処理部207で適正な電気信号に変換して画像データを生成する。画像形成部208は、生成された画像データを印刷出力する。画像形成部208については、後で詳しく述べる。周辺機器制御部209は、後処理装置であるフィニッシャーやソーターなどの周辺機器を制御する。操作部は、入力部204と表示部205とを備える。
画像形成装置100ではクリーニング制御が行われるが、記憶部203にはクリーニング制御で用いられる、温湿度補正係数のデータ、面積比補正係数のデータおよび印字率補正係数のデータが記憶されている。
制御手段である制御部202は、前記クリーニング制御を行う。制御部202によって行われる、記憶部203に記憶されている補正係数のデータを用いたクリーニング制御については、後で詳しく述べる。
(2)画像形成部
以下、画像形成部208の具体的な構成および動作について記載する。
図2は、本実施形態の画像形成装置100における画像形成部208の具体的な構成の一例を模式的に示す図である。本実施形態の画像形成装置100は、電子写真方式のフルカラー画像形成装置であり、たとえばネットワークを介して外部から送信されてくる画像データや読取部206によって読み取った画像データに基づいて、記録媒体(転写媒体)に対し多色または単色の画像を形成する。
図2に示すように、画像形成装置100は、可視像形成ユニット10、供給トレイ20、記録媒体搬送手段30および定着装置40を備える。ここでは、可視像形成ユニット10にて現像した像(トナー像)は、記録媒体Pに直接転写するものとするが、中間転写ベルト等の中間転写媒体に転写するようになっていてもよい。
可視像形成ユニット10には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色に対応して、4つの可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bが並設される。つまり、可視像形成ユニット10は4つの可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bからなり、可視像形成ユニット10Yはイエロー(Y)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Mはマゼンダ(M)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Cはシアン(C)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Bはブラック(B)のトナーを用いて画像形成を行う。具体的な配置としては、供給トレイ20から定着装置40へ記録媒体Pを搬送する搬送路に沿って、4組の可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bが配設されており、搬送される記録媒体Pに各色のトナーを多重転写する。図2に示すように、可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bは、それぞれ実質的に同一の構成を有する。すなわち、それぞれに、感光体(感光体ドラム、像担持体)11、帯電装置301、温湿度センサー313、レーザ光照射手段13、現像装置14、転写ローラ15、クリーナユニット16および除電装置17が設けられている。感光体11、レーザ光照射手段13および現像装置14は、画像形成手段に相当する。
図3は、図2に示す感光体11の周辺の構造を示す説明図である。帯電装置301、温湿度センサー313、レーザ光照射手段13、現像装置14、転写ローラ15、クリーナユニット16および除電装置17がこの順で像担持体である感光体11表面を臨むように配置されている。
帯電手段である帯電装置301は、感光体11の表面を所定の電位に均一に帯電させる装置であり、感光体11の表面から非接触で近接させてコロナ放電とグリッドバイアス制御によって帯電させる非接触帯電方式のコロナ帯電方式の帯電装置を用いている。
温湿度センサー313は、帯電装置301周辺の温度および相対湿度を測定する装置である。温湿度センサー313で測定された温度および相対湿度を用いて、後述する温湿度補正係数を算出する。温湿度センサー313としては、たとえば神栄テクノロジー株式会社製の温湿度センサーユニット(型名:RHI-112A)を用いることができる。
レーザ光照射手段13は、帯電装置301によって帯電された感光体11の表面を画像データに応じて露光し、感光体11の表面に静電潜像を形成する装置である。
現像装置14は、感光体11の表面に形成される静電潜像にトナーを供給して現像し、可視像であるトナー像を形成する装置である。感光体11の表面へのトナーの供給に際しては、現像装置14にトナーの帯電電位とは逆極性の電位が現像バイアス電圧として印加される。これによって、トナーが静電潜像に円滑に供給される。
転写ローラ15は、トナーとは逆極性のバイアス電圧を印加されており、感光体11に形成されたトナー像を、記録媒体搬送手段30によって搬送される記録媒体Pに転写させる装置である。
クリーナユニット16は、転写ローラ15による転写処理の後に、感光体11の表面に残留したトナーを除去および回収する。クリーナユニット16は、ケース54およびクリーニングブレード51を備えている。クリーニングブレード51は、感光体11の表面に残留するトナーを回収するためのものであり、感光体11の軸方向を長手方向とする長尺状のゴム部材によって形成されている。
除電装置17は、感光体11表面を除電する装置である。
上記の構成の各可視像形成ユニットにおいて、感光体11は除電装置17で除電された後、帯電装置301によって表面が帯電され、帯電した感光体11の表面をレーザ光照射手段13で露光して静電潜像を形成し、静電潜像を現像装置14によって現像し、現像したトナー像を転写ローラ15によって記録媒体Pに転写する。転写後に感光体11の表面に残ったトナー像は、クリーナユニット16によって除去回収される。そして、このような記録媒体Pに対するトナー像の転写を、各色の可視像形成ユニットにおいて順次行うことで、記録媒体Pに各色のトナー像が多重転写される。
図2に戻って、記録媒体搬送手段30は、駆動ローラ31、アイドリングローラ32および搬送ベルト33を含み、各可視像形成ユニットによって記録媒体Pにトナー像が転写されるように、記録媒体を搬送する。駆動ローラ31およびアイドリングローラ32は、無端状の搬送ベルト33を張架するものであり、駆動ローラ31が所定の周速度で回転駆動されることで、搬送ベルト33が回転する。また、搬送ベルト33は、外側表面は所定の電位に帯電しており、記録媒体Pを静電吸着しながら搬送する。
記録媒体搬送手段30によって搬送されて各可視像形成ユニットを通過し、トナー像(未定着トナー像)が転写された記録媒体は、駆動ローラ31の曲率によって搬送ベルト33から剥離され、定着装置40に搬送される。
定着装置40は、記録媒体に適度な熱と圧力とを与えて、記録媒体P上に転写されたトナーを溶解させて記録媒体に定着させ、記録媒体を排紙トレイ(図示せず)に排出する。定着装置40の構成は特に限定されるものではなく、たとえば加熱ローラ41と加圧ローラ42とを備え、これら両ローラによって記録媒体を挟持しながら搬送する構成のものを用いることができる。これらの動作によって、記録媒体Pに画像が形成される。
このような画像形成装置100に備えられる上記各部材の動作は、制御手段である制御部(図示しない制御用集積回路基板または図示しないコンピュータ)202によって制御される。
(3)帯電装置
以下、本実施形態の画像形成装置100の画像形成部208にて用いることができる帯電装置の構成例を複数挙げる。
(第1帯電装置301)
図4は、第1帯電装置301の構成を模式的に示す側面図である。図5は、第1帯電装置301の構成を模式的に示す底面図である。図6は、図5に示す第1帯電装置301を切断面線S357−S357から見た断面図である。
図4,5では省略しているが、図6に示すように、第1帯電装置301(以下「帯電装置301」と記載する)は、帯電ケース300に囲まれている。帯電装置301は、帯電ケース300と、針電極363と、ノコ歯保持部材362と、クリーニングゴムローラ66と、クリーニング部材保持体394と、移動手段303と、スクリーングリッド64と、端子部350とを含む。
針電極363は、薄い帯状の金属材料からなり、その全長に渡って一定の間隔で複数のノコ歯53が下向きに延出している。複数のノコ歯53は、針電極363の長さ方向に平行な矢符B1,B2に沿って一方向に配列している。針電極363からの放電によって感光体11の表面が一様の電位に帯電する。複数のノコ歯53は、感光体11の長手方向に渡って配列されており、ノコ歯53の先端部と感光体11との間には、一定の距離がある。針電極363の長さは、感光体11における周面の軸方向の長さより長い。ノコ歯53には、定電流電源が接続されている。スクリーングリッド64には、定電圧電源が接続されている。
複数のノコ歯53を保持するノコ歯保持部材362は、ノコ歯53に対して垂直にノコ歯53を保持するベース面308を有するベース部分306、およびノコ歯53に対して平行にノコ歯53を保持する保持部分307で針電極363を保持する。ノコ歯保持部材362の長さは、針電極363の長さより長い。ベース部分306は、ノコ歯53が存在する存在部362aの両端部にノコ歯53が存在しない非存在部362bが一体的に形成されてなる。本実施形態において、存在部362aの長手方向の長さ383は328mmであり、短手方向の長さ384は10mmである。ノコ歯保持部材362は、その長手方向の両端部で帯電装置301の帯電ケース300に固定される。ノコ歯保持部材362は、合成樹脂などの絶縁性材料によって構成される。
クリーニング部材であるクリーニングゴムローラ66は、シャフト65の外周において、2つの回転コロ(第1回転コロ67a、第2回転コロ67b)の間に形成される。クリーニングゴムローラ66は、ノコ歯53の先端部と感光体11との間において、ノコ歯53の配列方向に沿って移動するように配置され、その移動時に複数のノコ歯53の先端部に順に外周面が接することで針電極363をクリーニングする。
図7は、図5に示すクリーニングゴムローラ66周辺の拡大図である。図8は、図7に示す帯電装置301を切断面線S309−S309から見た断面図である。クリーニングゴムローラ66は、その内側から順に円柱状のシャフト65、円筒状の芯金67、弾性層96が形成される3層構造のロール状部材である。シャフト65の材料としては、ポリカーボネートおよびSUS(Stainless Used Steel)材が挙げられる。芯金67の材料としては、ポリカーボネートおよびSUS材が挙げられる。弾性層96の材料としては、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)が挙げられる。クリーニングゴムローラ66の直径は、スクリーングリッド64の周面に接触しない範囲でできるだけ大きくすることができ、たとえば直径が6mmであり、軸線方向の長さが4mmである。本実施形態において、クリーニングゴムローラ66は、材料をポリカーボネートとするシャフト65を用い、外径が2mmであり、材料をポリカーボネートとする芯金67を用い、厚さが1.5mmであり、軸線方向の長さが4mmであり、材料をエチレンプロピレンジエンゴムとする弾性層96を用いて構成される。なお、シャフト65と芯金67とは共に材料をポリカーボネートとする一体成型のものを用いてもよい。
図8に示すように、ノコ歯53の先端部がクリーニングゴムローラ66に埋没するようにして順に接することで、コロナ放電に伴う静電気力の集塵作用によりノコ歯53先端部に付着した、浮遊トナー、揮発したTMSおよび塵がクリーニングされる。クリーニングゴムローラ66は、複数のノコ歯53から周面に作用する抵抗によって回転しつつ矢符B1,B2に沿って移動する。クリーニング部材保持体394は、長さ53aが0.5mm程度になるように、すなわちクリーニングゴムローラ66の周面にノコ歯53の先端が0.5mm程度の長さで埋没するようにクリーニングゴムローラ66を保持する。
図4,5,6に戻って、クリーニング部材保持体394は、ゴムローラ保持体302と、シャフト65と、2つの回転コロ67a,67bと、突起片302a,302bとを含む。クリーニング部材保持体394は、ゴムローラ保持体302にシャフト65の両端部を回転自在に固定することで、クリーニングゴムローラ66を回動自在に支持する。突起片302a,302bは、クリーニング部材保持体394の内面側に形成される。クリーニング部材保持体394は、該内面における上面302cと、突起片302a,302bとでノコ歯保持部材362を上下方向に挟み、該内面における側面302d,302eでノコ歯保持部材362を左右方向に挟む。このためクリーニング部材保持体394は、ベース面308に平行で矢符B1,B2に直交する方向において、回転を含む移動を規制される。針電極363のクリーニング後、クリーニング部材保持体394は、印字の妨げとならないノコ歯53の無い位置、すなわち2つの非存在部362bのいずれか一方まで移動手段によって移動する。
図9は、図4に示すクリーニング部材保持体394周辺の拡大図である。図9に示すように、移動手段303はスクリューネジ70と移動部材371とを含む。移動部材371には、ねじ軸であるスクリューネジ70から螺合されるねじ穴82が貫通している。スクリューネジ70は、ベース部分306の長手方向に渡って設けられ、その回転によって、スクリューネジ70に沿ってクリーニング部材保持体394を移動させる。スクリューネジ70は、図示しないモータによって回転する。モータは正逆回転が可能である。スクリューネジ70が矢符A1の方向に回転すると、その回転によってクリーニング部材保持体394は矢符B1の方向に移動し、スクリューネジ70が矢符A2の方向に回転すると、その回転によってクリーニング部材保持体394は矢符B2の方向に移動する。スクリューネジ70は、ノコ歯53の配列方向および感光体11の軸線方向と平行に構成される。
端子部350は、図示しない端子を収納する。端子は、高圧電源と針電極363とを接続する。端子を介して針電極363に高圧電源が印加されると、ノコ歯53の先端部に印加電界が集中し、この部分が放電しやすくなる。これによって、複数のノコ歯53から感光体11の表面に放電され、この放電によって感光体11表面が所定の電位に帯電される。
(第2帯電装置1)
以下、帯電装置301とは構成の異なる帯電装置1について記載する。
図10は、第2帯電装置1の構成を模式的に示す底面図である。図11は、図10に示す第2帯電装置1を切断面線S5−S5から見た断面図である。図10,11に示すように、第2帯電装置1(以下「帯電装置1」と記載する)は、針電極63と、ノコ歯保持部材62と、クリーニングゴムローラ66と、クリーニング部材保持体94と、移動手段3と、案内手段と、図示しないスクリーングリッドと、図示しない端子部とを含む。スクリーングリッドおよび端子部については、帯電装置301と同一の構成のため記載を省略する。
針電極63は、複数のノコ歯53が一方向に配列したものである。針電極63からの放電によって感光体11の表面が一様の電位に帯電する。複数のノコ歯53は、感光体11の長手方向に渡って配列しており、ノコ歯53の先端部と感光体11との間には、一定の距離がある。
複数のノコ歯を保持するノコ歯保持部材62は、ノコ歯53に対して垂直にノコ歯53を保持するベース面8を有するベース部分6、およびノコ歯53に対して平行にノコ歯53を保持する保持部分7で針電極63を保持する。図10に示すように、ノコ歯保持部材62は一定の幅を有し、ベース面8に平行な方向、すなわち矢符A3の方向に湾曲している。ノコ歯保持部材62は、ノコ歯53が存在する存在部62aの両端部にノコ歯53が存在しない非存在部62bが一体的に形成されてなる。本実施形態において、存在部62aの長手方向の長さ83は328mmであり、短手方向の長さ84は10mmである。ノコ歯保持部材62の曲率は、1.481×10-1(1/m)である。曲率とは、曲線または曲面上の各点における、その曲線または曲面のまがりの程度を示す値である。曲率は、曲率半径の逆数で示す。たとえば曲率半径rの曲率円の曲率は1/rであり、まがりの程度が大きいほど曲率の値は大きくなる。本実施形態において、ノコ歯保持部材62の曲率は、存在部62aにおける中心軸99と、中心軸99の両端部B,Cとからなる円弧によって設定される。円弧BCの長さは329.8mmであり、円弧BCの弦の長さは前記存在部62aの長手方向の長さ83と等しく、円弧BCを含む曲率円の曲率半径は6752mmである。中心軸99の両端部B,Cと曲率中心とから成る角度は2.8°である。ノコ歯保持部材62は、その長手方向の両端部で帯電装置1の図示しない帯電ケースに固定される。
図11に示すように、クリーニングゴムローラ66は、シャフト65の外周において、2つの回転コロ(第1回転コロ67a、第2回転コロ67b)の間に形成される。クリーニングゴムローラ66は、ノコ歯53の先端部と感光体11との間において、ノコ歯53の配列方向に沿って移動するように配置され、その移動時に複数のノコ歯53の先端部に順に外周面が接することで針電極63をクリーニングする。
図12は、図10に示すクリーニングゴムローラ66周辺の拡大図である。クリーニングゴムローラ66の構成は、帯電装置301におけるクリーニングゴムローラ66の構成と同様である。
図10,11に戻って、クリーニング部材保持体94は、ゴムローラ保持体2と、シャフト65と、2つの回転コロ67a,67bとを含む。クリーニング部材保持体94は、ゴムローラ保持体2にシャフト65の両端部を回転自在に固定することで、クリーニングゴムローラ66を回動自在に支持する。針電極63のクリーニング後、クリーニング部材保持体94は、印字の妨げとならないノコ歯53の無い位置、すなわち2つの非存在部62bのいずれか一方まで移動手段3によって移動する。図10に示すようにゴムローラ保持体2がノコ歯保持部材62の一端に存在する時点において、ノコ歯53の先端部は図11に示すようにクリーニングゴムローラ66外周面の第1回転コロ67a側の端に接している。
図13は、図10に示す帯電装置1を切断面線S50−S50から見た断面図である。図13に示すように、移動手段3はスクリューネジ70と移動部材71とを含む。移動部材71は、基部80と、基部80の下面の逆T字状の案内レール81とが一体的に形成される。基部80には、ねじ軸であるスクリューネジ70から螺合されるねじ穴82が貫通している。スクリューネジ70は、ベース部分6の長手方向に渡って設けられ、その回転によって、スクリューネジ70に沿ってクリーニング部材保持体94を移動させる。スクリューネジ70は、図示しないモータによって回転する。モータは正逆回転が可能である。スクリューネジ70が矢符A1の方向に回転すると、その回転によってクリーニング部材保持体94は矢符B1の方向に移動し、スクリューネジ70が矢符A2の方向に回転すると、その回転によってクリーニング部材保持体94は矢符B2の方向に移動する。スクリューネジ70は、ノコ歯53の配列方向および感光体11の軸線方向と平行に構成される。
クリーニング部材保持体94を構成するゴムローラ保持体2は、案内溝部89と、案内溝部89の下面の一対の保持部88とが一体的に形成される。一対の保持部88は、ノコ歯保持部材62が収まるよう、C1,C2の方向に間隔を空けて一体的に形成される。案内溝部89は、断面が逆T字状であり、案内溝90を形成する。案内溝90は、断面が逆T字状で、案内レール81がはまり込んでおり、案内レール81がC1,C2の方向に移動できるよう案内する。各保持部88には、シャフト65が回転自在に固定される。案内溝部89のC方向における両端部には、図示しない端壁が存在する。そのため、案内レール81は各端壁の間においてCの方向に移動する。なお、図10に示す帯電装置1を側面から見た場合、案内溝90は見えず、ゴムローラ保持体2と移動部材71とは一体的に形成されているように見える。ゴムローラ保持体2および移動手段3が上記のような構成であることによってクリーニング部材保持体94が、ベース面8に平行であり、かつノコ歯53の配列方向に直交する方向、すなわちCの方向に移動可能となる。クリーニング部材保持体94および移動手段3の構造は、Cの方向に移動可能であれば、前記の構造に限定されない。
案内手段は、移動手段3によるクリーニング部材保持体94の移動に伴い、ベース面8に平行であり、かつノコ歯53の配列方向に直交する方向、すなわちCの方向にクリーニング部材保持体94を移動させる。本実施形態では、ベース部分6が案内手段に相当する。
図11に戻って、一対の保持部88が相互に対面する内面のいずれか一方には、その保持部88と一体的に固定され、各保持部88間に挿入されたノコ歯保持部材62の一側面に弾発的に当接する圧接片4を有する。圧接片4はノコ歯保持部材62を樹脂弾性で圧接する。前述のように、ベース部分6はベース面8に対して平行な方向に湾曲しており、クリーニング部材保持体94が湾曲したベース部分6を含むノコ歯保持部材62に沿って円滑に移動するためには、ノコ歯保持部材62とゴムローラ保持体2との間においてベース面8に平行な方向にある程度の隙間52が必要となる。しかしながら、隙間52があるとクリーニング部材保持体94は、ベース面8に平行であり、かつノコ歯53の配列する方向に直交する方向に自由に移動することができる。圧接片4を設けてクリーニングゴムローラ66がゴムローラ保持体2の一端に常に接する構造とすることによって、クリーニング部材保持体94が湾曲した形状のノコ歯保持部材62に沿って円滑に移動でき、かつクリーニング部材保持体94を矢符A4,A5の所望の方向に確実に移動させることができる。本実施形態において、隙間52の幅は2mmである。圧接片4の材料はある程度の弾性を有するものであれば特に限定されないが、本実施形態ではポリカーボネート樹脂である。また、圧接片4の形状は、ノコ歯保持部材62をゴムローラ保持体2の一端に圧接することができれば図11に示す形状に限定されないが、ノコ歯保持部材62との摩擦係数が小さく、クリーニング部材保持体94の移動を妨げないような形状が好ましい。
図14は、クリーニング部材保持体94がノコ歯保持部材62における長手方向の中心まで移動した状態を示す底面図である。図15は、図14に示す帯電装置1を切断面線S55−S55から見た断面図である。図14に示すようにゴムローラ保持体2がノコ歯保持部材62の中心に存在する時点では、ノコ歯53先端は、図15に示すようにクリーニングゴムローラ66の第2回転コロ67b側に接している。これは、ノコ歯53の配列方向に沿ったゴムローラ保持体2の移動に伴い、ベース部分6の形状に応じて、ベース面8に平行であり、かつノコ歯53の配列方向に直交する方向にクリーニング部材保持体94が移動したためである。クリーニング部材保持体94がノコ歯保持部材62の中心に移動するまでの間、クリーニングゴムローラ66の外周面において、第1回転コロ67a側の端から第2回転コロ67b側の端へとノコ歯53の先端部と接する位置が移動する。
図16は、クリーニング部材保持体94がノコ歯保持部材62の端まで移動した状態を示す底面図である。図17は、図16に示す帯電装置1を切断面線S57−S57から見た断面図である。図16に示すようにクリーニング部材保持体94がノコ歯保持部材62の一端に存在する時点では、ノコ歯53先端は、図17に示すようにクリーニングゴムローラ66の外周面において、第1回転コロ67a側に接している。これは、ノコ歯53の配列方向に沿ったクリーニング部材保持体94の移動に伴い、ベース部分6の形状に応じて、ベース面8に平行であり、かつノコ歯53の配列方向に直交する方向にクリーニング部材保持体94が移動したためである。ゴムローラ保持体2がノコ歯保持部材62の端に移動するまでの間、クリーニングゴムローラ66の外周面において、第2回転コロ67b側の端から第1回転コロ67a側の端へとノコ歯53の先端部と接する位置が移動する。すなわち、クリーニングゴムローラ66の外周面全域が確実にノコ歯53の先端部と接する。
このように帯電装置1を用いると、移動手段によるクリーニング部材保持体94の移動に伴い、クリーニング部材保持体94は、ベース部分6の形状に応じて、ベース面8に平行であり、かつノコ歯53の配列方向に直交する方向に移動するので、クリーニングゴムローラ66の外周面全域をノコ歯53と接触させることができる。したがって、クリーニングゴムローラ66の外周面全域を用いて確実にノコ歯53をクリーニングできるので、針電極63の安定したクリーニング性を維持でき、長期間に渡って放電むらのない均一な帯電付与を可能にすることができる。また、クリーニングの際にクリーニングゴムローラ66の一部分のみがノコ歯53と接触し続けることを防ぐことができるので、クリーニングゴムローラ66およびノコ歯53の長寿命化を図ることができる。
(第3帯電装置93)
図18は、第3帯電装置93の構成を模式的に示す底面図である。第3帯電装置93(以下「帯電装置93」と記載する)は、ノコ歯保持部材92の形状が異なる以外は帯電装置1の構成と同じである。図18に示すように、ノコ歯保持部材92は一定の幅を有し、複数のノコ歯53の配列方向とベース面の長手方向における中心軸91とは非平行である。このような形状のノコ歯保持部材92を用いても、クリーニングゴムローラ66の外周面全域で確実にノコ歯53のクリーニングを行うことができるので、安定したクリーニング性と画質を維持することができる。また、クリーニングゴムローラ66およびノコ歯53の長寿命化を図ることができる。
(第4帯電装置95)
図19は、第4帯電装置95に含まれるクリーニングゴムローラ66および案内手段の構成を模式的に示す底面図である。第4帯電装置95(以下「帯電装置95」と記載する)では、案内手段がガイド68である点が帯電装置1および帯電装置93と異なる。また、ノコ歯保持部材の形状が異なり、一定の幅を有するベース面の長手方向における中心軸が、スクリューネジ70およびノコ歯53の配列方向と平行である。それ以外の構成は帯電装置1および帯電装置93と同じであるため、記載を省略する。
ガイド68は、第1ガイド部材68aと第2ガイド部材68bとから構成される。第1回転コロ67aは、第1ガイド部材68aに沿って移動し、第2回転コロ67bは第2ガイド部材68bに沿って移動する。一対のガイド部材68a,68bは、ベース面に平行であり、かつノコ歯53の配列方向と直交する方向に湾曲しており、これによって移動手段によるクリーニング部材保持体の移動に伴い、クリーニング部材保持体は、ベース部分の形状に応じて、ベース面に平行であり、かつノコ歯53の配列方向に直交する方向に移動するので、クリーニングゴムローラ66の外周面全域をノコ歯53と接触させることができる。したがって、クリーニングゴムローラ66の外周面全域を用いて確実にノコ歯53をクリーニングできるので、針電極の安定したクリーニング性を維持でき、長期間に渡って放電むらのない均一な帯電付与を可能にできる。また、クリーニングの際にクリーニングゴムローラ66の一部分のみがノコ歯53と接触し続けることを防ぐことができるので、クリーニングゴムローラ66およびノコ歯53の長寿命化を図ることができる。
(第5帯電装置101)
図20は、第5帯電装置101の構成を模式的に示す底面図である。図21は、図20に示す第5帯電装置101を切断面線S105−S105から見た断面図である。図22は、図20に示す第5帯電装置101を切断面線S150−S150から見た断面図である。図20,21に示すように、第5帯電装置101(以下「帯電装置101」と記載する)は、針電極63と、ノコ歯保持部材162と、クリーニングゴムローラ66と、クリーニング部材保持体194と、移動手段103とを含む。帯電装置101では、案内手段を含まない点が帯電装置93と異なる。また、ノコ歯保持部材、クリーニング部材保持体194に含まれるゴムローラ保持部材102および移動部材171の構造も異なる。その他の構成は帯電装置93と同じであるため記載を省略し、図面において同一の参照符号を用いる。
ノコ歯保持部材162は、ノコ歯53に対して垂直にノコ歯53を保持するベース面108を有するベース部分106、およびノコ歯53に対して平行にノコ歯53を保持する保持部分107で針電極163を保持する。移動手段103は、ベース部分106の長手方向に渡って設けられる、ねじ軸であるスクリューネジ70を含み、その回転によってスクリューネジ70に沿ってクリーニング部材保持体194を移動させる。クリーニング部材保持体194は、クリーニングゴムローラ66を回動自在に支持する。図22に示すように、移動部材171は、図13にて示される断面が逆T字状の案内レール81を含まず、クリーニング部材保持体194は、案内溝部89を含まず、移動部材171の下面にゴムローラ保持部材102が一体的に形成される。そのため、本実施形態ではゴムローラ保持部材102がCの方向に移動することはなく、ゴムローラ保持部材102をノコ歯保持部材162の一側面に圧接させる圧接片4を含まない。
帯電装置93では、複数のノコ歯53は、スクリューネジ70に対して平行に、かつベース面の長手方向における中心軸に対して非平行に配列されていたが、帯電装置101では、スクリューネジ70とベース面108の長手方向における中心軸191とは平行であり、複数のノコ歯53は、前記中心軸191およびスクリューネジ70に対して非平行に配列される。具体的には、ノコ歯53の配列方向と、中心軸191との成す角度は、0.5°であり、ノコ歯53はノコ歯保持部材162における矩形の存在部162aの対角線上に配列される。クリーニングゴムローラ66の外周面全域でクリーニングを行う目的で、ノコ歯53の配列方向と中心軸191との角度に調整するので、前記角度は、クリーニングゴムローラ66の軸線方向の長さ、および存在部162aの長手方向の長さによって決まる。
図20に示されるように、クリーニング部材保持体194がノコ歯保持部材162の一端に存在する時点では、ノコ歯53先端は、図21に示すようにクリーニングゴムローラ66の外周面において第1回転コロ67a側の端と接している。
図23は、クリーニング部材保持体194がノコ歯保持部材162における長手方向の中心まで移動した状態を示す底面図である。図24は、図23に示す帯電装置101を切断面線S155−S155から見た断面図である。図23に示すようにゴムローラ保持体がノコ歯保持部材の中心に存在する時点では、ノコ歯53先端は、図24に示すようにクリーニングゴムローラ66の外周面において、クリーニングゴムローラ66軸の中心と接している。これは、ゴムローラ保持部材102はノコ歯53の配列方向に沿って移動するが、中心軸191とノコ歯53の配列方向とが非平行なためである。クリーニング部材保持体194がノコ歯保持部材における長手方向の中心まで移動する間、クリーニングゴムローラ66外周面において、クリーニングゴムローラ66における第1回転コロ67a側の端からクリーニングゴムローラ66軸の中心へとノコ歯53の先端部と接する位置が移動する。
図25は、クリーニング部材保持体194がノコ歯保持部材162の端まで移動した状態を示す底面図である。図26は、図25に示す帯電装置101を切断面線S157−S157から見た断面図である。図25に示すようにクリーニング部材保持体194がノコ歯保持部材162の一端に存在する時点では、ノコ歯53先端は、図26に示すようにクリーニングゴムローラ66の第2回転コロ67b側の端に接している。これは、クリーニング部材保持体194はノコ歯53の配列方向に沿って移動するが、中心軸191とノコ歯53の配列方向とが非平行なためである。クリーニング部材保持体194がノコ歯保持部材162の端まで移動する間、クリーニングゴムローラ66外周面において、クリーニングゴムローラ66軸の中心からクリーニングゴムローラ66における第2回転コロ67b側の端へとノコ歯53の先端部と接する位置が移動する。すなわち、クリーニングゴムローラ66の外周面全域が確実にノコ歯53の先端部と接する。したがって、針電極163の安定したクリーニング性を維持でき、長期間に渡って放電むらのない均一な帯電付与を可能にできる。また、クリーニングの際にクリーニングゴムローラ66の一部分のみがノコ歯53と接触し続けることを防ぐことができるので、クリーニングゴムローラ66およびノコ歯53の長寿命化を図ることができる。
(4)制御部による制御
以下、制御部202によるクリーニング部材保持体394の移動に関する制御の方法、すなわちクリーニング制御方法について記載する。
(温湿度情報に基づくクリーニング制御方法)
図27は、温湿度情報に基づくクリーニング制御方法を示すフローチャートである。
プリントスイッチまたは画像形成装置100本体の操作部におけるコピーキーをONにすると、1ジョブの画像情報が制御部202に送信され、画像形成部208で印字が開始されるが、そのジョブのうちの1ページが印字され、本フローチャートのスタートとなる。
<ステップS1>
帯電装置301周辺に設けられた温湿度センサー313で、帯電装置301周辺の温度および相対湿度を検出する。
<ステップS2>
検出した帯電装置301周辺の温度および相対湿度に基づいて、温湿度補正係数のデータから温湿度補正係数を決定する。この温湿度補正係数が温湿度情報となる。温湿度補正係数のデータは、温度および相対湿度に関連付けられているもので、温湿度補正係数を決定する際に記憶部203から読み出される。
本実施形態における温湿度補正係数のデータを表1に示す。近年、マシン設計やファンエア制御によって画像形成装置内の温度上昇が改善されており、画像形成装置内の温度が60℃まで達することはないため、本実施形態では50℃を越える場合にすべて同じ温湿度補正係数としている。
Figure 2010256569
温湿度補正係数は、たとえば温度および相対湿度を変化させ、そのときのノコ歯53先端部への汚染物質の付着量の違いを係数として示したものである。
たとえば、帯電装置301周辺の温度が23℃であり、相対湿度が53%である場合、温湿度補正係数は1.00となる。帯電装置301周辺の温度が15℃であり、相対湿度が20%である場合、温湿度補正係数は0.80となる。帯電装置301周辺の温度が30℃であり、相対湿度が80%である場合、温度および相対湿度に基づく補正係数は1.15となる。温湿度補正係数は、空気中の絶対的な水分量に比例する。本実施形態のクリーニング制御方法では、温湿度補正係数が印字毎カウント値cとなる。
<ステップS3>
印字枚数の累積値である印字累積カウント値Dを算出する。印字累積カウント値Dは、記憶部203に記憶されている印字完了累積カウント値dと、印字毎カウント値cとを足し合わせることによって算出され、下記式(1)によって表される。
(印字累積カウント値D)=(印字完了累積カウント値d)
+(印字毎カウント値c) …(1)
印字完了累積カウント値dは、直前に印字されたページよりも前に印字が完了したページのカウント値の累積である。
さらに印字完了累積カウント値dは、印字が完了したジョブそれぞれのカウント値の合計をX,X…とし、現在印字中のジョブにおいて、直前に印字されたページより前のページのそれぞれの印字毎カウント値をY,Y…とすると、印字完了累積カウント値dは、下記式(2)で表わされる。
(印字完了累積カウント値d)=(X+X+…)+(Y+Y+…)
…(2)
<ステップS4>
印字累積カウント値が500カウントに達しているかどうか判断する。500カウントに達していなければ、ステップS8に進む。500カウントに達していれば、ステップS5に進む。
<ステップS5,S6>
印字を一旦中断し、クリーニング部材保持体394を往復移動させてノコ歯53のクリーニングを1回行う。
<ステップS7>
印字累積カウントをリセットしてゼロカウントに戻す。
<ステップS8,S9>
本ジョブにおいて残りの印刷ページがあるかどうか判断する。残りの印刷ページがなければ、ステップS10に進んで印字を終了し、本クリーニング制御の終了となる。残りの印刷ページがあれば、ステップS9に進んで印刷を再開し、1ページ印刷したのちステップS1に戻る。
ノコ歯53先端部への汚染物質の付着量は、外添剤であるシリカの添加量、すなわち記録媒体の印刷面積率(トナー付着量)に応じて増加するとともに、空気中に含まれる絶対的な水分量に比例して増加するので、制御部202が、帯電装置302周辺の温度および相対湿度に関連付けられた温湿度情報に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体394の移動頻度を制御することによって、ノコ歯53のクリーニングを最適なタイミングで行うことができ、長期間に渡って高品位の画像を安定して得ることができる。また、汚染物質付着によってダメージを受ける前にノコ歯53のクリーニングを行うことができ、かつ過剰なクリーニングを防止してノコ歯53の劣化を抑えることができるので、ノコ歯53のさらなる長寿命化を図ることができる。
本フローチャートはあくまで一例であり、クリーニングを実行する印字累積カウント値や、クリーニング実行回数(クリーニングローラの往復回数)は画像形成装置毎に任意で設定が可能である。
(温湿度情報、記録媒体の大きさおよび印字率に基づくクリーニング制御方法)
図28は、温湿度情報、記録媒体の大きさおよび印字率に基づくクリーニング制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のクリーニング制御方法と、図27のフローチャートに示す実施形態のクリーニング制御方法とは、印字毎カウント値の算出方法が異なる。本実施形態のクリーニング方法は、ステップS23〜S25が図27のフローチャートに示す実施形態のクリーニング制御方法と異なる。ステップS20〜S22は、図27に示す実施形態のステップS0〜S2と同様であり、ステップS26〜S33は、ステップS3〜S10と同様であるため記載を省略する。
<ステップS23>
印字した記録媒体の大きさに基づき、面積比補正係数のデータから面積比補正係数を決定する。面積比補正係数のデータは、基準となる大きさの記録媒体を予め定めておき、この基準となる記録媒体の面積との相対比によって決まるもので、記憶部203に記憶されている。
本実施形態における面積比補正係数のデータを表2に示す。
Figure 2010256569
本実施形態の面積比補正係数のデータでは、A4サイズを基準(1.0)としており、A3サイズは2.0となり、B5サイズは0.75となる。
<ステップS24>
印字した記録媒体の印字率に基づき、印字率補正係数のデータから印字率補正係数を算出する。印字率補正係数のデータは、基準となる印字率の記録媒体を予め定めておき、この基準となる記録媒体の印字率との相対比によって決まるもので、記憶部203に記憶されている。
本実施形態における印字率補正係数のデータを表3に示す。
Figure 2010256569
本実施形態の印字率補正係数のデータでは、A4サイズの記録媒体において印字率を10%とした場合を基準(1.0)としており、印字率が5%の場合、印字率補正係数は0.5となり、印字率が20%の場合、印字率補正係数は2.0となる。
<ステップS25>
温湿度補正係数と、面積比補正係数と、印字率補正係数とを乗じて、印字毎カウント値を算出する。たとえば帯電装置301周辺の温度が23℃であり、相対湿度が53%であるときに、A4サイズに印刷し、印字率が10%であれば、1.00×1.00×1.00で印字毎カウント値は1.00となる。帯電装置301周辺の温度が15℃であり、相対湿度が20%であるときに、B5サイズに印刷し、印字率が5%であれば、0.80×0.75×0.50で印字毎カウント値は0.30となる。帯電装置301周辺の温度が30℃であり、相対湿度が80%であるときに、A3サイズに印刷し、印字率が20%であれば、1.15×2.00×2.00で印字毎カウント値は4.60となる。
これらの例を表としてまとめたものを表4に示す。
Figure 2010256569
制御部202が、帯電装置302周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体394の移動頻度を制御することによって、ノコ歯53のクリーニングを最適なタイミングで行うことができ、長期間に渡って高品位の画像を安定して得ることができる。また、汚染物質付着によってダメージを受ける前にノコ歯53のクリーニングを行うことができ、かつ過剰なクリーニングを防止してノコ歯53の劣化を抑えることができるので、ノコ歯53のさらなる長寿命化を図ることができる。
2、プログラムおよび記録媒体
本発明の第1の実施形態である画像形成装置100の制御部202は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。CPUを用いてソフトウェアによって制御部202を実現する場合、制御部202は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(Central
Processing Unit)、前記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリなどの記憶装置(記憶媒体)などを備える。
そして本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるクリーニング制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記憶媒体を、上記画像形成装置100の制御部202に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって、達成可能である。
前記記憶媒体としては、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R/Blu-ray(登録商標)ディスク等の光ディスクを含むディスク系
、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像形成装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、通信ネットワークを介して上記プログラムコードを供給してもよい。通信ネットワークとしては、特に限定されず、たとえば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。
また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、たとえば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
このように、クリーニング制御プログラムは、本発明の画像形成装置100を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを制御部202として機能させることによって、帯電装置301周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体394の移動頻度を制御する方法を容易に制御部202に供給することができ、また前記方法を汎用的なものにすることができる。
また、記憶媒体は前記制御プログラムが記録され、コンピュータで読み取り可能であるので、帯電装置301周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体392の移動頻度を制御するクリーニング制御プログラムを容易にコンピュータに供給することができる。
〔実施例1〕
図27のフローチャートにて示されたクリーニング制御方法で画像の形成を行った。このときの温度は31℃であり、相対湿度は82%であった。帯電装置は、第1帯電装置301を用いた。用いたクリーニングゴムローラは、外径が6mmであり、内径が3mmであり、長手方向の長さが4mmであった。クリーニングゴムローラの弾性層の材料としては、EPDM(硬度JISA90)を使用した。弾性層の内径は3mmであった。画像形成装置には、シャープ株式会社製のフルカラー機MX4501を用いた。温湿度センサー313としては、たとえば神栄テクノロジー株式会社製の温湿度センサーユニット(型名:RHI-112A)を用いた。この方法でクリーニング制御を行うことによって、10万(100K)枚の印字を通じて帯電むらによる画像不良を起こす事無く常に安定した画質が得られた。
〔実施例2〕
図28のフローチャートにて示されたクリーニング制御方法で画像の形成を行ったこと以外実施例1と同様に画像の形成を行った。このときの温度は13℃であり、相対湿度は19%であった。この方法でクリーニング制御を行うことによって、15万(150K)枚の印字を通じて帯電むらによる画像不良を起こす事無く常に安定した画質が得られた。
〔比較例1〕
温度および相対湿度は考慮せず、面積比と印字率とに基づいてクリーニング制御を行った。温度30℃、相対湿度81%で連続使用した場合、ノコ歯先端部への汚染物質の固着が進行してしまい、画像不良の問題と併せ、累積カウンタによらないサービスマンによるノコ歯の強制的なクリーニング実行においても、ノコ歯の使用が不可となったため約5万(50K)枚でノコ歯の交換が必要となった。また、温度15℃、相対湿度20%で連続使用した場合、クリーニングの頻度が過剰となってしまい、ノコ歯先端の機械的な磨耗劣化が進み、約7.5万(75K)枚で画像不良が発生して、ノコ歯の交換が必要となった。
実際のマシン使用環境は一定では無く、季節や使用状況によって、温度および相対湿度が変動する。このため画像形成装置内の温度と相対湿度とを考慮せずに、記録媒体の面積比および印字率に基づいてクリーニング制御を行うと、画像不良やノコ歯の劣化が加速されるため、比較的早期にノコ歯の交換が必要となるという不具合が発生した。
記録媒体の面積比および印字率に基づいたクリーニング制御方法で画像の形成を行ったこと以外実施例1と同様に画像の形成を行った。
3 移動手段
53 ノコ歯
66 クリーニングゴムローラ
301 第1帯電装置
302 ゴムローラ保持体
306 ベース部分
307 保持部分
308 ベース面
362 ノコ歯保持部材
362a 存在部
362b 非存在部
363 針電極
394 クリーニング部材保持体

Claims (6)

  1. 入力された画像情報に基づいて電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、
    複数のノコ歯が一方向に配列した針電極と、ノコ歯に対して垂直にノコ歯を保持するベース面を有するベース部分、およびノコ歯に対して平行にノコ歯を保持する保持部分で針電極を保持するノコ歯保持部材と、ノコ歯の配列方向に沿って移動するように配置され、その移動時に複数のノコ歯の先端部に順に接することで針電極をクリーニングするクリーニング部材と、クリーニング部材を支持するクリーニング部材保持体と、ノコ歯の配列方向に沿ってクリーニング部材保持体を移動させる移動手段とを含む帯電手段と、
    印字枚数の累積値である印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体のノコ歯の配列方向に沿った移動を制御する制御手段とを含み、
    制御手段は、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて、印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体の移動頻度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記温湿度情報は、温度および相対湿度の検出が可能なセンサーによって検出された帯電手段周辺の温度および相対湿度と、温度および相対湿度に予め関連付けられた温湿度補正係数とを照合することによって求められる情報であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記温湿度情報とともに、印字した記録媒体の大きさおよび印字率に基づいて印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じてクリーニング部材保持体の移動頻度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置に備えられるクリーニング手段を動作させるクリーニング制御方法であって、
    画像形成装置が、入力された画像情報に基づいて電子写真方式で画像を形成する画像形成手段と、
    複数のノコ歯が一方向に配列した針電極と、ノコ歯に対して垂直にノコ歯を保持するベース面を有するベース部分、およびノコ歯に対して平行にノコ歯を保持する保持部分で針電極を保持するノコ歯保持部材と、ノコ歯の配列方向に沿って移動するように配置され、その移動時に複数のノコ歯の先端部に順に接することで針電極をクリーニングするクリーニング部材と、クリーニング部材を支持するクリーニング部材保持体と、ノコ歯の配列方向に沿ってクリーニング部材保持体を移動させる移動手段とを含む帯電手段と、
    印字枚数の累積値である印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体のノコ歯の配列方向に沿った移動を制御する制御手段とを含み、
    制御手段が、帯電手段周辺の温度および相対湿度に関連する温湿度情報に基づいて、印字累積カウントを補正し、補正した印字累積カウントに応じて、クリーニング部材保持体の移動頻度を制御することを特徴とするクリーニング制御方法。
  5. 請求項4に記載のクリーニング制御方法を行うためのプログラムであって、コンピュータを前記制御手段として機能させるためのクリーニング制御プログラム。
  6. 請求項5に記載のクリーニング制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017211588A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 シャープ株式会社 画像形成装置及びプログラム

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