JP2010255983A - 空気調和装置 - Google Patents

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実希 山田
Mariko Takakura
麻里子 高倉
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Abstract

【課題】左右方向に傾いてドレンパンが設置された場合であっても、ドレンパンに溜まった結露水の波立ちを好適に抑制することができる空気調和装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置は、熱交換器13、熱交換器13を通過する空気流を生成する送風ファン12、熱交換器13において生じた結露水を当該熱交換器13の下方で受け止めるドレンパン31、空気流方向に対して水平に直交する方向におけるドレンパン31の一端部側に設けられ、かつ当該ドレンパン31内の結露水を排出する排水手段29、及び前記直交方向におけるドレンパン31の少なくとも他端部側に設けられ、空気流による結露水の波立ちを抑制する消波部材47A〜47Cを備える。消波部材47A〜47Cは、前記直交方向に延伸した状態で空気流方向に所定間隔をあけて複数列設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は空気調和装置に関し、特にドレンパンに溜まった結露水の波立ちを抑制することができる空気調和装置に関する。
下記特許文献1には、天井埋込ダクト型の室内機を有する空気調和装置が開示されている。この空気調和装置の室内機は、ケーシングと、ケーシング内の前部に設けられた熱交換器と、ケーシング内の後部に設けられたファンとを備えており、ファンによって生成された空気流が熱交換器に吹きつけられるとともに、熱交換器を通過した空気流が、ケーシングの前面に形成された吹き出し口から吹き出されるように構成されている。また、冷房運転時、熱交換器では結露水が発生するため、熱交換器から滴下した結露水を受け止めるドレンパンが当該熱交換器の下方に設けられている。また、ドレンパンには、当該ドレンパン内に溜まった結露水を排水するドレンポンプが設けられている。
このような構成を有する空気調和装置においては、ファンによって生成された空気流がドレンパンの上方を通過するため、ドレンパン内に溜まった結露水が空気流によって波立ち、外部に飛散する可能性がある。そのため、特許文献1の空気調和装置では、ドレンパン内に結露水の波立ちを抑制する消波部材が設けられている。この消波部材は、波の運動エネルギーを吸収することによって水面の波立ちを抑制するものであり、ドレンパンの前縁部(空気流の下流側縁部)の内側に沿って、当該前縁部のほぼ全体に亘り設けられている。
特開2008−128488号公報(図5等)
特許文献1の技術では、ドレンパンの前縁部に沿って1つの消波部材が設けられるのみであるので、当該消波部材を越えるような大きな波が発生すると、ドレンパンの前縁部を越えて結露水が飛散する可能性が高くなる。
また、室内機は、水平に据え付けられることを前提として設計されるが、据え付け環境等によっては正確に水平に据え付けられない場合もあり、僅かに左右方向(空気流に直交する方向)に関して傾いてしまうことがある。このような場合、ドレンパンも同様に傾いて低位側に結露水が偏って溜まるので、空気流による波立ちも大きくなる傾向にある。特許文献1に記載の消波部材は、このような左右方向の傾きに関して特に考慮されておらず、左右方向に亘って均一な消波機能しか備えていない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、空気流に対して水平に直交する方向に関してドレンパンが上下に傾斜して設置された場合でも、ドレンパン内の結露水の波立ちを好適に抑制することができる空気調和装置を提供する。
(1) 本発明の空気調和装置は、熱交換器と、前記熱交換器を通過する空気流を生成する送風機と、前記熱交換器において生じた結露水を当該熱交換器の下方で受け止めるドレンパンと、空気流方向に対して水平に直交する方向における前記ドレンパンの一端部側に設けられ、かつ当該ドレンパン内の結露水を排出する排水手段と、前記直交方向における前記ドレンパンの少なくとも他端部側に設けられ、前記空気流による結露水の波立ちを抑制する消波部材と、を備え、
前記消波部材が、前記直交方向に延伸した状態で空気流方向に所定間隔をあけて複数列設けられていることを特徴とする。
空気流に対し水平に直交する方向におけるドレンパンの一端部側(排水手段側)が高く、他端部側が低くなるように空気調和装置が設置された場合、当該他端部側に結露水が溜まり、空気流によって高い波が生じやすくなるが、本発明の空気調和装置によれば、少なくとも当該他端部側に複数列の消波部材が設けられているので、波立ちを効果的に抑制することができる。つまり、空気流方向の上流側の列の消波部材を越えるような波が生じたとしても、下流側の列の消波部材によって適切に波立ちを抑制することができる。
(2) 前記複数列の消波部材は、空気流方向の上流側に配置されたものほど前記直交方向に沿った長さが短く形成されていてもよい。このように構成することによって、結露水の溜まる量が多い部分ほど消波部材の列数を多くすることができ、波立ちをより効果的に抑制することができる。
(3) 前記複数列の消波部材は、前記空気流方向の下流側のものほど上端位置が高くなるように設けられていてもよい。このような構成によって、比較的小さい波は空気流方向上流側の列の消波部材で抑制することができ、たとえ空気流方向の上流側の列の消波部材を越えるような波が生じても下流側の列の消波部材によって波立ちを効果的に抑制することができる。また、上流側の消波部材ほど上端位置が低くなるので、空気流に対する抵抗になり難く、圧力損失を低減して十分な吹き出し風量を確保することができる。
(4) 前記複数列の消波部材は、その上端位置が互いに略同一の高さとなるように設けられていてもよい。このような構成によって、いずれの列の消波部材によっても同等に波立ちを防止することができる。
(5) 前記消波部材における空気流方向の上流側の側面は、上部側ほど空気流方向の上流側へ傾斜していてもよい。このような構成によって、空気流により消波部材に衝突する波を上流側にはね返すことができ、当該波が消波部材を越えるのを効果的に防止することができる。
(6) 前記ドレンパンは、空気流方向の上流側が低位となるように傾斜する第1の底面と、この第1の底面の空気流方向の上流側に配置され、当該第1の底面よりも深く形成されているとともに前記直交方向の一端部側(排水手段側)ほど低位となるように傾斜する第2の底面とを含み、前記複数列の消波部材が、前記第1の底面に設けられているとともに、その一部又は全部が前記直交方向の一端部側ほど空気流方向の上流側に位置するように前記直交方向に対して傾斜して配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第1の底面に溜まった結露水を、当該第1の底面の傾斜と消波部材の傾斜とによって、第2の底面側でかつ排水手段側に導くことができ、複数列の消波部材の間に結露水が滞留するのを防止することができる。
(7) 前記消波部材は、前記ドレンパンと一体成形されていてもよい。この場合、ドレンパンに消波部材を取り付ける工程が不要となり、部品点数及び製造コストの低減を図ることができる。
本発明の空気調和装置は、空気流に対して水平に直交する方向に関してドレンパンが上下に傾斜して据え付けられた場合でも、ドレンパン内の結露水の波立ちを好適に抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和装置の室内機を示す概略横断面図である。 図1に示される室内機の概略水平断面図である。 ドレンパンを示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る空気調和装置の消波部材を示す概略横断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る空気調和装置の消波部材を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る空気調和機の室内機10の概略横断面図であり、図2は、図1に示される室内機10の概略水平断面図である。この室内機10は、天井埋込ダクト型であり、本体ケーシング11、複数の送風ファン(送風機)12、熱交換器13、及び送風ファン駆動用のモータ(駆動部)14等を備えている。
図1に示されるように、本体ケーシング11は、天井裏の上階床の下面等に吊り下げ可能な天板部16と、この天板部16の下方に対向して配置された底板部17と、天板部16及び底板部17の前後両側に設けられた前板部18及び後板部19と、天板部16、底板部17、前板部18、及び後板部19の左右両側に設けられた側板部20(図2参照)とを備え、左右方向(図1の紙面に垂直な方向)に長く、上下方向に薄い直方体の箱型に形成されている。
本体ケーシング11の後板部19には、本体ケーシング11内に空気を吸い込むための吸い込み口22が形成されている。また、前板部18には、空調された空気を前方に吹き出す吹き出し口23が形成されている。本体ケーシング11の内部には、仕切り板24が立設されており、この仕切り板24によって、本体ケーシング11の内部が前後方向に2つの空間11A,11Bに区画されている。
図2に示されるように、複数の送風ファン12は、本体ケーシング11内の後部側の空間11Bに左右方向に並べて配置され、仕切り板24等によって支持されている。各送風ファン12は、例えばシロッコファン等の多翼型ファンであり、モータ14によって駆動される。そして、送風ファン12は、本体ケーシング11の後板部19に形成された吸い込み口22から本体ケーシング11外の空気を吸い込み、仕切り板24の前方の空間11Aへ流れる空気流を生成するように構成されている。
熱交換器13は、本体ケーシング11内の前部側の空間11Aに配置されており、送風ファン12によって生成された前方へ向かう空気流を通過させるように配置されている。この熱交換器13は、左右方向に所定間隔で並べて配置された多数のフィン27と、このフィン27を貫通するように左右方向に延びる冷媒配管28とを含む。この熱交換器13は、本体ケーシング11の内部空間における左右方向の大部分の範囲に亘る長さを有しており、左右方向一方側(図2の例では左側)に偏って配置されている。熱交換器13の左右方向他方側(図2の例では右側)には、室外機(図示略)との間で冷媒を循環させるための配管(図示略)や、後述するドレンパン31に貯留された結露水を室内機10の外部へ排出する排水手段29が配置されている。複数の送風ファン12は、熱交換器13の左右幅の範囲全体に空気流を送るように左右方向に分散して配置されている。空気調和装置は、この熱交換器13を蒸発器として用いることで冷房運転が可能であり、凝縮器として用いることで暖房運転が可能である。
図1に示されるように、熱交換器13は、上部側が前方(吹き出し口23側;空気流の下流側)に位置し、かつ下部側が後方(送風ファン12側;空気流の上流側)に位置するように傾斜して配置されている。そして、この熱交換器13の下方には、熱交換器13で発生した結露水を受け止めるドレンパン31が配置されている。
図3は、ドレンパン31の平面図であり、図4は、図3のIV−IV線断面図である。ドレンパン31は、平面視で左右方向に長い長方形状に形成されている。ドレンパン31の外周部には外周壁34が設けられ、この外周壁34の内側には、熱交換器13から滴下した結露水を受け止めるための水受け部35と、この水受け部35よりも深く形成されるとともに、水受け部35によって受け止められた結露水を室内機10の外部へ排出するための排水部36とが設けられている。
排水部36は、ドレンパン31の左右方向一側の端部(図3の右端部)に設けられており、この排水部36には、排水手段29を構成するドレンポンプ39が設けられている。このドレンポンプ39は下端部に吸引口を有し、冷房運転時には常時作動している。そして、ドレンポンプ39は、排水部36内の結露水の水位が吸引口まで上昇すると、当該結露水を吸い上げて室内機10の外部へ排出するように構成されている。
また、排水部36には、フロートスイッチ(水位検出器)38が設けられている。このフロートスイッチ38は、主として冷房運転時のドレンポンプ39の異常、例えば、吸引口が詰まったり、故障したりした場合に機能する。具体的には、ドレンポンプ39に異常が生じて排水が適切になされず、ドレンポンプ39の吸引口以上に水位が上昇すると、結露水がドレンパン31から溢れたり、後述するように送風ファン12で生成された空気流で波立ちが大きくなり、結露水が飛散したりする可能性がある。そのため、フロートスイッチ38は、排水部36内の結露水の水位がドレンポンプ39の吸引口以上に上昇したこと(異常水位となったこと)を検出する。そして、空気調和装置は、フロートスイッチ38による異常水位の検出に基づいて運転を停止することによって、それ以上ドレンパン31に結露水を溜めないように構成されている。
水受け部35は、外周壁34の内側であって、排水部36を除く範囲に設けられており、熱交換器13から滴下する結露水を受け止める。この水受け部35の空気流方向Xの下流側の底面(第1の底面)41は、空気流方向Xの上流側が低位となるように傾斜する傾斜面とされており、受け止めた結露水を空気流方向Xの上流側へ向けて流すように構成されている。また、水受け部35の空気流方向Xの上流側の底面(第2の底面)42は、第1の底面41よりも深く形成されるとともに、左右方向の一側部側(排水部36側)が低位となるように傾斜する傾斜面とされており、受け止めた結露水を排水部36へ流すように構成されている。水受け部35の第1の底面41と排水部36との間には隔壁43が設けられ、第2の底面42と排水部36とは相互に連通している。
したがって、第1の底面41で受け止められた結露水は第2の底面42へ向けて流れ、第2の底面42で受け止められた結露水、及び第1の底面41から流れ込んだ結露水は排水部36へ流れ、この排水部36に流れ込んだ結露水が所定の水位となったときにドレンポンプ39によって排出される。なお、図3において、点線で示される矢印a,bは水受け部35の第1及び第2の底面41,42の傾斜を示しており、矢印方向ほど低位となることを表している。
以上に説明した室内機10は、天井裏等に水平に据え付けられることが要求されるが、僅かに左右方向に関して傾いて設置される場合がある。排水部36側が低位となるようにドレンパン31が傾くと排水部36側に偏って結露水が溜まりやすくなるが、この場合、ドレンパン31が水平に設置された場合よりも少ない貯水量で結露水がドレンポンプ39によって排水され、又はドレンポンプ39の異常時にはフロートスイッチ38によって異常水位が検出されて空気調和装置の運転が停止されるので、特に問題とはならない。しかし、排水部36側が高位となるようにドレンパン31が傾くと、水受け部35側、特に図3の左端部に偏って結露水が溜まりやすくなり、しかも、水平に設置された場合よりもドレンポンプ39による排水が開始するまで、又はフロートスイッチ38によって異常水位が検出されるまでの結露水の貯水量が多くなるので、水受け部35側の水位がより高くなる。そのため、送風ファン12により生成された空気流によって波立ちが生じやすくなり、結露水がドレンパン31を越えて飛散する可能性が高くなる。
そこで、本実施の形態では、ドレンパン31の水受け部35側が低位となるように傾いた場合であっても、結露水の波立ちを抑制することができる消波部材47A〜47Cがドレンパン31に設けられている。本実施の形態の消波部材47A〜47Cは、水受け部35の第1の底面41に対して空気流方向Xに関して3列に設けられている。各消波部材47A〜47Cは、発泡合成樹脂等によって形成された断面矩形状の長尺部材であり、その長手方向を左右方向に向けた状態で、第1の底面41上に接着剤等によって取り付けられている。各消波部材47A〜47Cは、空気流方向Xに沿って所定の間隔をあけて配置され、空気流方向Xの最も下流側の消波部材47Cと、ドレンパン31の外周壁34との間にも間隔があけられている。また、各消波部材47A〜47Cの左右方向端部と外周壁34及び隔壁43との間にも間隔があけられている。
なお、消波部材47A〜47Cは、ドレンパン31と一体成型されていてもよく、この場合、ドレンパン31の部品点数が低減するとともに、消波部材47A〜47Cを取り付けるための工程を省略でき、製造コストを低減することができる。
消波部材47A〜47Cは、空気流方向Xの上流側に配置されたものほど左右方向の長さが短く形成されている。具体的には、空気流方向Xの最も上流側に配置された第1の消波部材47Aは、水受け部35の左端部の狭い範囲(水受け部35の左右幅の概ね1/4の範囲)に偏って設けられている。空気流方向Xの中央に配置された第2の消波部材47Bは、第1の消波部材47Aよりも若干左右方向に長く形成されているが、水受け部35の左端部の狭い範囲(水受け部35の左右幅の概ね1/3の範囲)に偏って設けられている。そして、空気流方向Xの最も下流側に配置された第3の消波部材47Cは、水受け部35の左右幅の略全体に亘る範囲に設けられている。したがって、水受け部35の右側では、第3の消波部材47Cのみが設けられているが、左側に向かうほど消波部材47A〜47Cによる列数が2列、3列と増加している。
図4に示すように、第1〜第3の消波部材47A〜47Cの断面形状はいずれも矩形状であり、第1〜第3の消波部材47A〜47Cは、同一の長尺部品の長さだけを適宜変えて作製されている。また、いずれの消波部材47A〜47Cも水受け部35の第1の底面41に対して垂直な姿勢で設けられている。したがって、第1〜第3の消波部材47A〜47Cは、上部側ほど空気流方向Xの上流側に位置するように傾斜し、また、空気流方向X下流側の消波部材47A〜47Cほど上端が高位置に配置されている。最も高い第3の消波部材47Cは、ドレンパン31の外周壁34と同じかやや低い高さとされている。
以上の構成において、送風ファン12からの空気流によって水受け部35に溜まった結露水に波が発生したとしても、消波部材47に衝突することによって波立ちが抑制される。特に、水受け部35の左側(反排水部36側)では、消波部材47A〜47Cが2列乃至3列で設けられているので、ドレンパン31が傾いて水受け部35側の水位が高くなった場合でも、結露水が二度乃至三度、消波部材47A〜47Cに衝突することで、当該結露水の波立ちを効果的に抑制することができる。また、水受け部35の右側は、左側よりも結露水が溜まり難く、空気流による波も小さいため、第3の消波部材47C単独で十分に波立ちを抑制することができる。
第1,第2の消波部材47A,47Bは、水受け部35の左右幅よりも短く、反排水部36側に偏って配置されているので、第1〜第3の消波部材47A〜47Cの全てが水受け部35の左右幅全体に亘って設けられている場合に比べて、当該消波部材47A〜47Cが空気流の抵抗になり難い。したがって、本体ケーシング11内の圧力損失を低減させて吹き出し口23から十分な風量の空気流を吹き出すことができる。
また、消波部材47A〜47Cは、上部側ほど空気流方向X上流側に位置するように傾斜しているので、消波部材47A〜47Cに衝突した波を、矢印c(図4参照)に示されるように、空気流方向Xの上流側に好適にはね返すことができ、消波部材47A〜47Cに対する越波を防止することができる。なお、図4に示される例では、空気流方向Xの上流側の側面だけではなく、これと反対側の下流側の側面も傾斜しているが、消波部材47A〜47Cは、空気流方向Xの上流側の側面のみが、上部側ほど空気流方向X上流側へ傾斜するような断面形状の部材によって作製されていてもよい。
第1〜第3の消波部材47A〜47Cは、空気流方向Xの下流側のものほど上端位置が高くなるように設けられているので、第1の消波部材47Aを越えるような波であっても第2の消波部材47Bによって抑えることができ、第2の消波部材47Bを越えるような波であっても第3の消波部材47Cによって抑えることができる。また、第1,第2の消波部材47A,47Bは外周壁34よりも低く形成されているので、空気流に対する抵抗が小さく、当該空気流の圧力損失を低減させることができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る空気調和装置の消波部材47A〜47Cを示す概略横断面図である。本実施の形態では、消波部材47A〜47Cが、水受け部35の第1の底面41の傾斜面に垂直ではなく、鉛直方向に立設されている。また、消波部材47A〜47Cは、いずれも上端の高さが外周壁34と略同一とされている。
本実施の形態では、第1の実施の形態のように、消波部材47A〜47Cの空気流方向Xの上流側の側面によって波を空気流方向Xの上流側にはね返す作用が小さいが、いずれの消波部材47A〜47Cも上端の高さが外周壁34の高さと略同一とされているので、各消波部材47A〜47Cの波立ちの抑制機能が高められている。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る空気調和装置の消波部材47A〜47Cを示す平面図である。本実施の形態では、1又は複数の消波部材、具体的には、第1,第2の消波部材47A,47Bが、排水部36側(図6の右側)において空気流方向Xの上流側に位置するように平面視で傾斜して配置されている。このように第1,第2の消波部材47A,47Bが傾斜していると、第1,第2の消波部材47A,47B間、及び第2,第3の消波部材47B,47C間の結露水は、第1の底面41の傾斜により矢印dに示されるように排水部36側且つ第2の底面42側へ向けて流れ易くなる。したがって、各消波部材47A〜47C間に結露水が滞留するのを防止することができ、特に、結露水の水位が低下した場合に各消波部材47A〜47C間に結露水が残ってしまうのを防止することができる。
なお、本実施の形態において、第3の消波部材47Cについても、第1,第2の消波部材47A,47Bと同様に傾斜させてもよい。この場合、第3消波部材47Cと外周壁34との間に結露水が滞留するのを防止することができる。また、第1の消波部材47A又は第2の消波部材47Bのみを傾斜させることも可能である。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。本発明は、天井埋込ダクト型の室内機10を有する空気調和装置に限らず、天井吊り型、天井埋込カセット型、壁掛け型等の他型式の室内機10を有する空気調和装置にも適用可能である。
また、本発明は、上下方向に長い室内機や正面視正方形状の室内機に適用することも可能である。但し、前述の実施の形態のように、左右方向に長い形状の室内機10に本発明を適用するのがより好ましい。左右方向に長い室内機10の場合、それに使用されるドレンパン31も左右方向に長くなるので、このドレンパン31が左右方向に傾いて設置されたときの結露水の水位上昇が大きくなり、波立ちが発生する可能性が高くなるからである。
また、本発明の消波部材47A〜47Cは、排水手段29としてのドレンソケットを介して結露水を自然排水するドレンパン31にも適用することができる。
消波部材は、空気流方向Xに2列又は4列以上設けられていてもよい。また、各列の消波部材47A〜47Cは、左右方向(長手方向)の途中で分断されていてもよい。但し、消波部材47A〜47Cが長手方向の途中で分断されていると、この分断部分を結露水が通過することによって流速が高まり、波が激しくなる可能性があることから、各列の消波部材47A〜47Cは、左右方向に連続した形状とされることが好ましい。
第1〜第3の消波部材47A〜47Cは、空気流方向Xの幅寸法が互いに異なっていてもよい。一般に、消波部材47A〜47Cの空気流方向Xの幅寸法が大きいほど、当該消波部材47A〜47Cを乗り越えた波のエネルギーが消波部材47A〜47Cの上面で奪われ、波立ちの抑制効果が高まるので、例えば、空気流方向Xの上流側ほど消波部材47A〜47Cの幅寸法を大きくすることによって、波立ちを早い段階で抑制し、最終的にドレンパン31の空気流方向X下流側の外周壁34で結露水が飛散するのを効果的に防止することができる。逆に、空気流方向Xの下流側ほど消波部材47A〜47Cの幅寸法を大きくすることも可能である。
10 室内機
11 本体ケーシング
12 送風ファン(送風機)
13 熱交換器
29 排水手段
31 ドレンパン
35 水受け部
36 排水部
38 フロートスイッチ
39 ドレンポンプ
41 第1の底面
42 第2の底面
47A 消波部材
47B 消波部材
47C 消波部材

Claims (7)

  1. 熱交換器(13)と、
    前記熱交換器(13)を通過する空気流を生成する送風機(12)と、
    前記熱交換器(13)において生じた結露水を当該熱交換器の下方で受け止めるドレンパン(31)と、
    空気流方向(X)に対して水平に直交する方向における前記ドレンパン(31)の一端部側に設けられ、かつ当該ドレンパン(31)内の結露水を排出する排水手段(29)と、
    前記直交方向における前記ドレンパン(31)の少なくとも他端部側に設けられ、前記空気流による結露水の波立ちを抑制する消波部材(47A,47B,47C)と、を備え、
    前記消波部材(47A,47B,47C)が、前記直交方向に延伸した状態で空気流方向(X)に所定間隔をあけて複数列設けられていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記複数列の消波部材(47A,47B,47C)は、空気流方向(X)の上流側に配置されたものほど前記直交方向に沿った長さが短く形成されている請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記複数列の消波部材(47A,47B,47C)は、前記空気流方向(X)の下流側のものほど上端位置が高くなるように設けられている請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記複数列の消波部材(47A,47B,47C)は、その上端位置が互いに略同一の高さとなるように設けられている請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  5. 前記消波部材(47A,47B,47C)における空気流方向(X)の上流側の側面が、上部側ほど空気流方向(X)の上流側へ傾斜している請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和装置。
  6. 前記ドレンパン(31)が、空気流方向(X)の上流側が低位となるように傾斜する第1の底面(41)と、この第1の底面(41)の空気流方向(X)の上流側に配置され、当該第1の底面(41)よりも深く形成されているとともに前記直交方向の一端部側ほど低位となるように傾斜する第2の底面(42)とを含み、
    前記複数列の消波部材(47A,47B,47C)が、前記第1の底面(41)に設けられているとともに、その一部又は全部が前記直交方向の一端部側ほど空気流方向(X)の上流側に位置するように前記直交方向に対して傾斜して配置されている請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和装置。
  7. 前記消波部材(47A,47B,47C)が、前記ドレンパン(31)と一体成形されている請求項1〜6のいずれかに記載の空気調和装置。
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