JP2010254749A - バイオマス炭の製造方法およびこれに用いるバイオマス炭の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動層方式の炭化炉10を用いてバイオマスを炭化してバイオマス炭を製造する際に、バイオマス炭の収率を効率的に向上可能な、バイオマス炭の製造方法およびこれに用いるバイオマス炭の製造装置を提供すること。
【解決手段】流動層方式の炭化炉10を用いてバイオマスを炭化してバイオマス炭とし、該バイオマス炭を炭化炉10の底部から排出して製造する方法であって、炭化炉10から排出される炭化の際に発生するタールを含有する排出ガス3からタール6を分離して回収し、該回収したタール6の少なくとも一部を炭化炉10に供給することでタール6をバイオマスおよびバイオマス炭に付着させることを特徴とするバイオマス炭の製造方法を用いる。回収したタールを熱風5と共に炭化炉に吹き込むことが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイオマスを炭化してバイオマス炭を製造する方法およびこれに用いるバイオマス炭の製造装置に関する。
昨今、地球温暖化防止の観点からCO2排出量削減が緊急の課題である。CO2排出量削減の方法として、インプットの炭素量を削減する、アウトプットのCO2を回収する、従来の石炭・石油等をカーボンフリーの炭素源に代替する等の技術開発が行われている。カーボンフリーの炭素源としてはバイオマスが知られている。バイオマスとしては、建築家屋の解体で発生する木材廃棄物、製材所発生の木質系廃棄物、森林等での剪定廃棄物、農業系廃棄物などがある。その処理利用方法としては、埋立て、放置、焼却、燃料等が主なものである。また、燃料利用を目的としたバイオ燃料作物も知られている。
一方で、このようなバイオマスを熱分解して可燃性ガスや炭化物(バイオマス炭)を製造して再利用する技術も知られている。
特許文献1には、バイオマスを加熱乾留することにより得られる炭化物に対し、加熱時に発生する揮発分を循環吸収させて高発熱量炭化物を製造する方法として、バイオマスを200〜500℃で加熱乾留することにより得られる炭化物と揮発分とを分離回収した後、冷却により生成した液状揮発分に120〜350℃の炭化物を浸漬して、揮発分を吸収させる高発熱量炭化物の製造方法や、バイオマスを200〜500℃で加熱乾留することにより得られる炭化物と揮発分とを分離回収した後、ガス状の揮発分に250℃以下に冷却した炭化物を接触させて、水より高沸点の揮発分を吸収させる高発熱量炭化物の製造方法などが記載されている。また、バイオマスを200〜500℃で加熱乾留することにより得られる炭化物と揮発分とを分離回収し、冷却した揮発分に冷却した炭化物を接触させた後、120〜350℃で加熱することにより水分を除去して高発熱量炭化物を製造する方法も記載されている。
特許文献2には、有機物を燃焼用空気の非供給下で熱分解して無定形炭素(炭化物)を生成し、熱分解途上の有機物から発生する可燃性ガスと気体状のタールとを含む未処理ガスを、高温で無定形炭素に流通させて、タールをほぼ完全に熱分解してタールが除去された処理ガスを得る有機物の処理方法が記載されている。特許文献2においては熱分解炉としてロータリーキルンを用い、ロータリーキルンの出口付近で有機物の熱分解で発生したガスを炭化物に接触させてタールの分解を行なうものである。この技術は、炭化物にタールを接触させて、1000℃付近の高温でタールを分解して可燃性ガスを得ようとするものである。
バイオマスを乾留、あるいは熱分解して炭化物を得るためには、上記のように炭化炉が使用される。運転方式、炉の形式や形状などで、バッチ方式、連続式に分類され、ロータリーキルン方式、流動層方式等による各種の炉が炭化炉として使用されている。特許文献3には、流動層にて廃棄物を熱分解して炭化し、炭化物を製造する流動層炭化装置が記載されている。
また加熱熱源としてはバイオマス乾留により得られる発生ガス、タールを燃焼させ、それを熱源とすることが知られている。加熱の方式としては、バイオマスを前記燃焼ガスなどの高温ガスで直接加熱する方式(熱風循環式)や、ロータリーキルン等のように炉外部から間接加熱する方式(外熱式)、炉内部で発生ガスを燃焼させ直接加熱する方式(内熱式)がある。
特開2003−213273号公報 特許第3781379号公報 特開2003−213270号公報
流動層方式の炭化炉は炉内温度が均一であり、製造される炭化物の成分や発熱量が安定して、性状にばらつきの少ない炭化物を製造することができる。流動層方式の炭化炉内で内容物を加熱して炭化すると、乾留による熱分解により、炭化物の生成と同時にガス、タール等も発生する。これらのガスやタールも有効利用することは可能であるので、特許文献2に記載の技術のように積極的にガス化を促進する場合もあるが、炭化物の製造という観点では、原料中の炭素分がガスやタール化することで、炭化物の収率が低下することになる。特許文献2に記載のように1000℃近い温度でタールを熱分解すると、ほとんどがガスに転化し、タールから得られる炭化物の収率はせいぜい数mass%である。
炭化物であるバイオマス炭の収率を向上させるために、上記の特許文献1に記載のようにバイオマスの炭化時に発生するタールやガスを炭化物に吸収させる方法がある。しかし、特許文献1に記載のように揮発分を分離回収する方法は効率的でない。また、特許文献1に記載の方法を、そのまま流動層方式の炭化炉に適用して実施することは困難である。
したがって本発明の目的は、このような従来技術の課題を解決し、流動層方式の炭化炉を用いてバイオマスを炭化してバイオマス炭を製造する際に、バイオマス炭の収率を効率的に向上可能な、バイオマス炭の製造方法およびこれに用いるバイオマス炭の製造装置を提供することにある。
このような課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
(1)流動層方式の炭化炉を用いてバイオマスを炭化してバイオマス炭とし、該バイオマス炭を前記炭化炉の底部から排出して製造する方法であって、
前記炭化炉から排出される前記炭化の際に発生するタールを含有する排出ガスからタールを分離して回収し、該回収したタールの少なくとも一部を前記炭化炉に供給することで前記タールを前記バイオマスおよび前記バイオマス炭に付着させることを特徴とするバイオマス炭の製造方法。
(2)回収したタールを熱風と共に炭化炉に吹き込むことを特徴とする(1)に記載のバイオマス炭の製造方法。
(3)タールを回収した排出ガスを空気比1未満で燃焼させて熱風を発生させて、該発生した熱風を炭化炉に供給することを特徴とする(1)または(2)に記載のバイオマス炭の製造方法。
(4)流動媒体を用いて炭化物を製造する流動層方式の炭化炉と、
前記炭化炉からの排出ガスからタールを分離する分離機と、
該分離機を通過したガスを空気比1未満で燃焼させる部分燃焼機と、
前記分離機で分離したタールと前記部分燃焼機の燃焼で発生したガスを炭化炉の下部に供給するガス流路と、
前記炭化炉からの排出物を流動媒体と炭化物とに分離する選別機と、
を備えることを特徴とするバイオマス炭の製造装置。
本発明によれば、流動層方式の炭化炉を用いて、バイオマスを炭化してバイオマス炭を効率的に製造することができ、バイオマス炭の収率を向上させることが可能となる。
また、タールが有効利用され、タール処理の負担も軽減する。乾留生成物を軽質化でき、排ガス処理工程も軽減可能となる。これにより、バイオマスの再利用が促進されて、CO2排出量削減に貢献できる。
本発明の一実施形態を示す概略図。
バイオマスとは、ある一定量集積した動植物資源とこれを起源とする廃棄物の総称(ただし、化石資源を除く)であり、本発明で用いるバイオマスには、農業系、林業系、畜産系、水産系、廃棄物系等の、熱分解して炭化物を生成するあらゆるバイオマスを用いることができる。有効発熱量の高いバイオマスを用いることが好ましく、木質系バイオマスを用いることが好ましい。木質系バイオマスとしては、パルプ黒液、チップダスト等の製紙副産物、樹皮、のこ屑等の製材副産物、枝、葉、梢、端尺材等の林地残材、スギ、ヒノキ、マツ類等の除間伐材、食用菌類の廃ホダ木等の特用林産からのもの、シイ、コナラ、マツ等の薪炭林、ヤナギ、ポプラ、ユーカリ、マツ等の短伐期林業等の林業系バイオマスや、市町村の街路樹、個人宅の庭木等の剪定枝条等の一般廃棄物や、国や県の街路樹、企業の庭木等の剪定枝条、建設・建築廃材等の産業廃棄物等が挙げられる。農業系バイオマスに分類される、廃棄物・副産物を発生源とする籾殻、麦わら、稲わら、サトウキビカス、パームヤシ等や、エネルギー作物を発生源とする米糠、菜種、大豆等の農業系バイオマスの一部も木質系バイオマスとして好適に用いることができる。
本発明では、炭化炉として流動層方式の反応器を用いてバイオマスを炭化して、炭化物であるバイオマス炭を製造する。流動層方式の炭化炉は、加熱した流動媒体により形成される流動層にてバイオマス等の原料を熱分解して炭化し、炭化物を製造する装置である。流動層を形成する高温の流動媒体としては、雰囲気ガス、流動砂等を用いることができる。
バイオマスを炭化する際の炭化とは、空気(酸素)の供給を遮断または制限して加熱し、気体(木ガスとも呼ばれる)、液体(タール)、固体(炭)の生成物を得る技術を言う。加熱温度、加熱時間を変化させることで、得られる気体、液体、固体の成分や割合が変化する。本発明ではバイオマスを粉砕して流動層に投入して加熱して炭化させ、炭化の際に発生する排出ガス中のタールを回収し、回収したタールの少なくとも一部を再度炭化炉に供給することで炭化炉内でタールをバイオマスおよびバイオマス炭に接触させて、付着させる。これによりタールがバイオマス炭として回収され、バイオマスの炭素収率が向上する。また、バイオマス及びバイオマス炭に付着させたタールは少なくともその一部は炭化炉内で乾留されて、さらにタールの炭化物をバイオマス炭上に析出させる。バイオマスの炭化で生成したタールが再度炭化炉内で炭化されてバイオマス炭上に析出することで、バイオマス炭はタールが付着しただけの状態に比べて、より酸素含有率が低く、発熱量が高くなり、反応性が低く発火性も低下して安全性が高まり、品質が向上する。なお、一般的に、バイオマスを熱分解して得られるタールとは、熱分解して得られる液体を言う。
バイオマスを粉砕することで、生成される炭化物も微細化し、比表面積が増大する。これにより、タール分が炭化物に付着しやすくなるため、炭素収率が向上する。しかし、バイオマスは熱分解を受けて炉外に気流搬送されない大きさに粉砕された状態とする必要があり、粒径20mm以上の大きさを有することが好ましい。なお、ここで粒径20mm以上とは目開き20mmの篩で篩い分けした篩上を意味するものである。
タールを分離した後の炭化炉からの排出ガスは、空気比1未満で燃焼(いわゆる不完全燃焼)後に、熱風として流動層式炭化炉に吹き込むことが好ましい。排出ガスから分離したタールは、この熱風と共に流動層式炭化炉に吹き込むことが好ましい。熱風と共に吹き込まれたタールはバイオマスに付着し、炉内で加熱されることで炭化される。
流動層式の炭化炉に供給するタールには、排出ガスから分離回収したタールに加えて、外部発生のタールを追加することも可能である。外部発生のタールとしては、炭化する余地のある、バイオマス由来のタールを用いることが好ましく、バイオマスを700℃以下で熱分解して発生するタールを用いることが特に好ましい。
タールを分離した後の炭化炉からの排出ガスは、部分燃焼機で空気比1未満で燃焼後、別途燃焼機等で燃焼させて高温の廃ガスとして、熱回収などに利用することができる。
炭化炉中の流動層の高さ(熱風吹き込み位置から流動層表面までの高さ)は、2m以上、15m未満とすることが好ましい。バイオマスが加熱される部分の高さが低すぎると、熱交換が非効率で、タールによる収率向上の効果も少ない。一方で、バイオマスが加熱される部分の高さが高すぎると、圧力損失が大きくなりすぎ、設備コストが増大する。
流動層内の炭化物は、炭化炉の底部から流動媒体とともに排出されて、選別機により流動媒体と炭化物とに分離される。
本発明の一実施形態を図1を用いて説明する。
炭化炉10は、流動層11を有する流動層式の反応器である。炭化炉10には、原料1が供給され、炉内で流動媒体と共に充填層11を形成する。
原料1は、熱風5により加熱されることで熱分解され、熱分解生成物が生成する。熱分解生成物には、炭化物、ガス、タールが含まれる。上述した排出ガスは、炭化炉を通過した熱風と熱分解生成物中のガスとタールからなるものである。
炭化炉10の排出ガス3は、分離機21に供給され、タール6が分離される。分離機21において、排出ガス3を、ガス、酢液、タールに分離することが好ましい。ここで得られるタールは、バイオマスを熱分解して得られる液体を静置あるいは蒸留によって褐色透明な液(酢液)を分離して除いた黒褐色の高粘性の液状物である。分離機の形態としては、酢液の凝縮温度以下の温度で、酢液およびタールを液相に、ガスを気相に分離させることができ、液相を水相(酢液相)と油相(タール相)に分離させることが出来る構造であれば、特に限定しない。水相には水溶性の有機物も含まれる。分離機では、必要に応じて冷却することで、分離効率を高めることが出来る。
タール6が分離除去された排出ガス4は、空気25と共に部分燃焼器22に送られ、燃焼される。ここで、空気25の量は空気比1未満で、無酸素或いは極めて低酸素(例えば、1vol%未満)の熱風26を発生させる。熱風を所定の温度まで昇温させるのにあたって、通常のバイオマス原料を使用すれば空気比1未満で可能であるが、0.5以上であることが好ましい。
部分燃焼器22で発生した熱風26の一部は、分離器21で分離されたタール6と共に炭化炉10に熱風5として送られる。
熱風5には原料から発生したタール6以外にも他で発生したタール7を混合して利用することも出来る。
熱風5は原料1の炭化の為の熱源として利用され、同時に吹き込まれたタールは熱分解され、炭素として流動層内炭化物に付着する。
部分燃焼器22で発生した熱風26の一部は、燃焼器23にて、空気27と混合して残留する可燃ガス成分を燃焼させ、廃ガス28を排出する。
タールが熱分解し付着した炭化物は流動媒体と共に炭化炉底部より抜き出され、選別機8により炭化物2と流動媒体9とに分けられ、流動媒体9は炭化炉流動層11に戻される。比重分離機等の選別機8を用いることができる。
原料1には、上記のような各種の木質系バイオマスを用いることが好ましい。もちろん、熱分解して炭化物を生成するものであれば、木質系バイオマス以外であっても良い。
原料1の形態としては、熱分解を受けて炉外に気流搬送されない大きさに粉砕された状態とする必要がある。原料1のバイオマスの粒径は、20mm以上であるものが好ましい。
熱風5の温度は400〜1200℃とする。温度が低すぎると炭化が十分に進まず、高すぎると炭化物の収率が低下する上に、設備がコスト高になるためである。好ましくは600〜1000℃である。
流動層内の温度は300〜700℃程度とする。温度が低すぎると炭化が十分に進まず、高すぎると炭化物の収率が低下する上に、設備がコスト高になるためである。好ましくは400〜700℃であり、更に好ましくは400〜600℃である。流動層内の温度は、ほぼ均一であるので、生成する炭化物の温度も同程度となる。
廃ガス28の熱は、原料1の乾燥等に利用することが出来る。
上記の本発明方法に用いる装置としては、流動層によりバイオマスを炭化して炭化物を製造する炭化炉と、該炭化炉で炭化の際に発生する排出ガスからタールを分離する分離機と、該分離機を通過したガスを空気比1未満で燃焼させる部分燃焼機とを有し、該部分燃焼機の燃焼で発生したガスと前記分離したタールとを炭化炉の下部に供給するガス流路と、炭化炉からの排出物を流動媒体と炭化物とに分離する選別機とを備えることを特徴とするバイオマス炭の製造装置を用いることができる。ここでのガス流路は、部分燃焼機で発生するガスの少なくとも一部を炭化炉下部に供給する配管(ダクト、煙道)等であれば良い。
図1に示すものと同様の設備を用いて、バイオマスを乾留して、バイオマス炭を製造する試験を行った。
分離機21にて、分離したタールを熱風と共に炭化炉に吹き込む場合(本発明例)と、吹き込まない場合(比較例)について、炭化物2の収率を比較した。
原料1として、ヒノキの原木片を用いた。このヒノキの原木片を粒径20〜50mmに粉砕した。炭化炉10の炭化温度は500℃とした。
(本発明例)分離機21にて、炭化炉からの排出ガスよりタールを分離し、熱風5に混入させた場合では、乾燥ベースの原料1の質量流量を1としたとき、製造された炭化物2の質量流量は0.27であった。すなわち、乾燥ベースでの炭化物の収率は27%であった。
(比較例)分離機21にて、炭化炉からの排出ガスよりタールを分離し、熱風5に混入させない場合では、乾燥ベースの原料1の質量流量を1としたとき、製造された炭化物2の質量流量は0.24であった。すなわち、乾燥ベースでの炭化物の収率は24%であった。
本発明方法および装置を用いることで、炭化物収率が1割以上向上した。
1 原料
2 炭化物
3 排出ガス
4 タールが除去された排出ガス
5 熱風
6 タール
7 タール
8 選別機
9 流動媒体
10 炭化炉(流動層方式)
11 流動層
21 分離機
22 部分燃焼器
23 燃焼器
25 空気
26 熱風
27 空気
28 廃ガス

Claims (4)

  1. 流動層方式の炭化炉を用いてバイオマスを炭化してバイオマス炭とし、該バイオマス炭を前記炭化炉の底部から排出して製造する方法であって、
    前記炭化炉から排出される前記炭化の際に発生するタールを含有する排出ガスからタールを分離して回収し、該回収したタールの少なくとも一部を前記炭化炉に供給することで前記タールを前記バイオマスおよび前記バイオマス炭に付着させることを特徴とするバイオマス炭の製造方法。
  2. 回収したタールを熱風と共に炭化炉に吹き込むことを特徴とする請求項1に記載のバイオマス炭の製造方法。
  3. タールを回収した排出ガスを空気比1未満で燃焼させて熱風を発生させて、該発生した熱風を炭化炉に供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバイオマス炭の製造方法。
  4. 流動媒体を用いて炭化物を製造する流動層方式の炭化炉と、
    前記炭化炉からの排出ガスからタールを分離する分離機と、
    該分離機を通過したガスを空気比1未満で燃焼させる部分燃焼機と、
    前記分離機で分離したタールと前記部分燃焼機の燃焼で発生したガスを炭化炉の下部に供給するガス流路と、
    前記炭化炉からの排出物を流動媒体と炭化物とに分離する選別機と、
    を備えることを特徴とするバイオマス炭の製造装置。
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