JP2010254248A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】転がり抵抗の少ないタイヤを提供するための、タイヤ形状の詳細について提案する。
【解決手段】一対のビード部間にトロイダル状に跨るカーカスを骨格として、該カーカスのクラウン部の径方向外側に、タイヤの赤道面に対して傾斜した向きに延びるコードの多数本をゴムで被覆した、少なくとも2層の傾斜ベルト層を含むベルトを有し、該ベルトの径方向外側にトレッドを配置した空気入りタイヤであって、該タイヤを適用リムに装着した状態のタイヤ幅方向断面において、前記タイヤの赤道面からタイヤの最大幅位置に至るカーカスラインの曲率半径を、該カーカスラインの中間部に比し、その両側部で小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐偏摩耗性能に優れかつ転がり抵抗の低い空気入りタイヤに関する。
近年、より環境負荷の小さい製品の開発が活発に行われている。この原因は、地球温暖化をはじめとする環境問題にあり、タイヤについても例外ではない。このタイヤに関し、前記環境問題に対応するためには、自動車の低燃費化に寄与する性能の確保が大切になる。これを達成する一つの手段として、タイヤの転がり抵抗を減らすことが挙げられ、従来、様々な技術開発が行われている。
以下に、従来の改良方法をいくつか紹介する。
まず、タイヤの転がり抵抗は、トレッド部のゴム内にて多く発生することが知られている。直接的な改良方法として、このトレッド部に使用されるゴムを損失正接が小さいものに変更することが有効である。しかしながら、この方法では、タイヤの、例えば耐摩耗性能をはじめとする他の性能が犠牲になることも知られている。一方、転がり抵抗を増す発生源であるゴムを減らすために、トレッド厚さを薄くする方法も容易に考えられるが、この場合はタイヤの摩耗寿命を確保できないことが問題になる。
さらには、タイヤの断面形状を工夫して転がり抵抗を低減することが提案されている。この提案によって、転がり抵抗の低減が図られるが、近年の低燃費化に対する更なる要求に対応する、より詳細なタイヤ設計が求められている。
特開2006−1360号公報
そこで、本発明の目的は、転がり抵抗の少ないタイヤを提供するための、タイヤ形状の詳細について提案することにある。
さて、タイヤの転がり抵抗の多くは、トレッドゴムで発生する歪エネルギーロスによるものである。このトレッド部での現象を詳細に解析すると、せん断変形(周方向および幅方向)による歪エネルギーロスが支配的であり、特にショルダー部において歪エネルギーロスが大きいことが判った。
そこで、歪エネルギーロスを低減する方途を鋭意究明したところ、トレッドのクラウン部に丸みを持たせると、タイヤの接地幅は狭くなり、接地幅を狭めることが出来れば、トレッド部で変形するゴムの体積が減少し、歪エネルギーロスが低減することを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明の要旨構成は次のとおりである。
(1)一対のビード部間にトロイダル状に跨るカーカスを骨格として、該カーカスのクラウン部の径方向外側に、タイヤの赤道面に対して傾斜した向きに延びるコードの多数本をゴムで被覆した、少なくとも1層の傾斜ベルト層を含むベルトを有し、該ベルトの径方向外側にトレッドを配置した空気入りタイヤであって、
該タイヤを適用リムに装着した状態のタイヤ幅方向断面において、前記タイヤの赤道面からタイヤの最大幅位置に至るカーカスラインの曲率半径が、該カーカスラインの中間部に比し、その両側部で小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
ここで、前記タイヤを適用リムに装着した状態とは、日本自動車タイヤ協会規格(JATMA)に規定の標準リムまたはその他の適用リムに組み込んだ状態にて、内圧を付加せずに若しくは、30kPa程度までの極低内圧を付加した状態を意味する。
(2)前記カーカスラインの中間部は、径方向内側に凸であることを特徴とする前記(1)に記載の空気入りタイヤ。
(3)前記傾斜ベルト層の最も幅の狭い層の幅BWに対する、当該最も幅の狭い層の幅方向中心部と幅方向端部との径差δの比δ/BWが0.05以上0.09以下であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の空気入りタイヤ。
(4)前記タイヤの最大幅SWに対する、前記傾斜ベルト層の最も幅の狭い層の幅BWの比BW/SWが0.5以上0.7以下であることを特徴とする前記(1)から(3)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
(5)前記タイヤの断面高さSHに対する、タイヤの最大幅位置にタイヤの回転軸と平行に引いた線分とビードトゥにタイヤの回転軸と平行に引いた線分との最短距離SWHの比SWH/SHが0.55以上0.80以下であることを特徴とする前記(1)から(4)のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
本発明によれば、転がり抵抗の少ないタイヤを提供することができ、特に自動車の低燃費化に偉功を奏する。
本発明に従うタイヤの幅方向断面を示す図である。 本発明に従うタイヤの幅方向断面を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を具体的に説明する。
図1に、本発明に従うタイヤについて、その幅方向断面を示す。
同図において、符号1は一対のビードコアであり、これらビードコア1間にトロイダル状に跨る、コードのラジアル配列プライからなるカーカス2を骨格として、該カーカス2のクラウン部の径方向外側に、タイヤの赤道面Oに対して傾斜した向きに延びるコードの多数本をゴムで被覆した、少なくとも1層、図示例で2層の傾斜ベルト層3aおよび3bを配置し、さらに傾斜ベルト層3aの径方向外側に、タイヤの赤道面Oに沿って延びるコードの多数本をゴムで被覆した、少なくとも1層、図示例で1層の周方向ベルト層4を配置し、これらベルトの径方向外側にトレッド5を配置してなる。なお、周方向ベルト層4は、省略することも可能である。
かようなタイヤ6は、適用リム7に装着されて使用に供される。ここで、該タイヤ6を適用リム7に装着した状態のタイヤ幅方向断面において、図1に示すように、タイヤの赤道面Oからタイヤの最大幅位置Dに至るカーカスラインの曲率半径が、該カーカスラインの中間部に比し、その両側部で小さいことが肝要である。すなわち、タイヤの赤道面Oからタイヤの最大幅位置Dに至るカーカスラインは、タイヤの赤道面O側から順に、曲率半径R、RそしてRの部分からなり、曲率半径はRに比較しRおよびRが小さいことが特徴である。すなわち、前記領域のカーカスラインが、赤道面Oからタイヤの最大幅位置Dに向かって、曲率半径R<R>Rとの関係を局所的にでも満足していればよい。
ここで、カーカスラインを上記のように規定することによって、比較的に曲率半径の小さい、カーカスのクラウン部とサイド部とを比較的に曲率半径の大きい部分を介して離したため、歪エネルギーロスの発生が大きい、トレッドのクラウン部を不必要に幅広にしないためである。
なお、曲率半径がそれぞれR、RおよびRとなる領域は、まず曲率半径Rの領域が、傾斜ベルト層のうち最も幅の狭い層、図示例では傾斜ベルト層3aの全幅の端部側8分の1の領域である。そして、ここでの曲率半径Rとは、該領域の曲率が一定であればその曲率半径、また複数の曲率を有する場合は該領域を1つの曲率で近似させた際の当該曲率の曲率半径を意味する。
次に、曲率半径Rの領域は、前記曲率半径Rの幅方向外側において最も曲率の小さい領域を指す。そして、曲率半径Rの領域は、曲率半径Rの領域とタイヤの最大幅位置Dとの間において最も曲率の大きい領域である。ちなみに、これらのR、RおよびRとなる領域は滑らかにつながっていればよい。
また、曲率半径RおよびRは小さいほど好ましいため、タイヤの基本形状を崩さない範囲で小さくすることが推奨される。これに対して、曲率半径Rは、大きくして直線に近づけることが好ましい。その際、カーカスラインの曲率半径R部分は、図2に示すように、径方向内側に凸であることが有利である。この径方向内側に凸となる場合の曲率半径は、径方向内側に凹から凸に反転する直前の曲率半径に凸になった際の曲率半径を足した値とする。このように、曲率半径Rの領域を径方向内側に凸とすると、タイヤに所定内圧を付与した際に、当該領域を径方向外側に変形させることによって、傾斜ベルト層に強い張力を保持させて、トレッド剛性を高めることが可能になる。
また、タイヤ6を適用リム7に装着した状態のタイヤ幅方向断面において、図1に示すように、前記傾斜ベルト層の最外側層3aの幅BWに対する、当該最外側層3aの幅方向中心部(赤道面O)と幅方向端部との径差δの比δ/BWが0.05以上0.09以下であることが好ましい。
この規定は、傾斜ベルト層3について、その幅方向における径差が大きいことを意味する。これは、トレッドのクラウン部に丸みを持たせることであり、その結果、タイヤの接地幅は狭くなる。接地幅を狭めることが出来れば、トレッド部で変形するゴムの体積が減少し、歪エネルギーロスを低減することが可能となる。但し、接地幅を狭くしすぎると耐摩耗性が悪化する為、0.05≦δ/BW≦0.09の範囲内に収めるのが良い。
すなわち、δ/BWが0.05未満では、接地幅が広くなって歪エネルギーロスを低減することが難しくなる。一方、0.09を超えると、接地幅が狭くなりすぎて耐摩耗性能が悪化することになる。
また、図1に示すように、前記タイヤの最大幅SWに対する、前記傾斜ベルト層の最も幅の狭い傾斜ベルト層3aの幅BWの比BW/SWが0.5以上0.7以下であることが好ましい。これは、適切なトレッド幅についての規定であり、比BW/SWが0.7を超えると、転がり抵抗が増加する傾向にあり、一方、比BW/SWが0.5未満になると、トレッドショルダー部の局所変形の発生が懸念される。すなわち、局所変形が起こると、一部に大きな変形が集中することからヒステリシスロスが発生し、上記したタイヤの転がり抵抗の低下を阻害する、おそれがある。
さらに、図1に示すように、タイヤの断面高さSHに対する、タイヤの最大幅位置Dにタイヤの回転軸と平行に引いた線分とビードトゥ10にタイヤの回転軸と平行に引いた線分との最短距離SWHの比SWH/SHが0.55以上0.80以下であることが好ましい。すなわち、上記した0.05≦δ/BW≦0.09の規定に従うベルトの張力変化を促進するには、上述のサイドの屈曲部は接地面近くに配されることが有利である。さらに、上記したカーカスラインの曲率半径規定に従って、サイド部の曲率半径を小さくする場合には、最大幅位置はビード寄りか接地面側かにすることが有利であるが、ビード寄りでは剛性の高いビードフィラーなども存在するため、十分に効果を発揮できない可能性がある。従って、比SWH/SHは0.55以上とする。
一方、比SWH/SHは0.80を超えると、製造することが難しくなる上、製造したタイヤにおいても、リム組みして内圧を充填後に車両装着して荷重変形した際に、トレッド外側のショルダー部が接地してしまう不具合をまねく、おそれがある。
サイズ195/65 R15のラジアルタイヤを、表1に示す仕様の下に作製し、上述した転がり抵抗の試験を行った。なお、タイヤの基本構造は同じであり、カーカスプライが1枚、傾斜ベルト層はタイヤ赤道面に対して24°の傾斜角度で配置したスチールコードを層間で相互に交差させた2層からなり、その上にナイロンのコードをゴム被覆したリボン体を螺旋状に巻き回して成形した周方向ベルト層を備える。
ここで、転がり抵抗試験は、供試タイヤを標準リムに装着し内圧を210kPaに調整したのち、直径1.7mの鉄板表面を持つドラム試験機(速度:80km/h)を用いて、車軸の転がり抵抗力を求める。この測定結果は、従来タイヤでの転がり抵抗力を100として指数化した。この指数が小さいほど、転がり抵抗が小さいことを示している。
Figure 2010254248
1 ビードコア
2 カーカス
3a 傾斜ベルト層(最も幅の狭い層)
3b 傾斜ベルト層
4 周方向ベルト層
5 トレッド

Claims (5)

  1. 一対のビード部間にトロイダル状に跨るカーカスを骨格として、該カーカスのクラウン部の径方向外側に、タイヤの赤道面に対して傾斜した向きに延びるコードの多数本をゴムで被覆した、少なくとも1層の傾斜ベルト層を含むベルトを有し、該ベルトの径方向外側にトレッドを配置した空気入りタイヤであって、
    該タイヤを適用リムに装着した状態のタイヤ幅方向断面において、前記タイヤの赤道面からタイヤの最大幅位置に至るカーカスラインの曲率半径が、該カーカスラインの中間部に比し、その両側部で小さいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカスラインの中間部は、径方向内側に凸であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記傾斜ベルト層の最も幅の狭い層の幅BWに対する、当該最も幅の狭い層の幅方向中心部と幅方向端部との径差δの比δ/BWが0.05以上0.09以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記タイヤの最大幅SWに対する、前記傾斜ベルト層の最も幅の狭い層の幅BWの比BW/SWが0.5以上0.7以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記タイヤの断面高さSHに対する、タイヤの最大幅位置にタイヤの回転軸と平行に引いた線分とビードトゥにタイヤの回転軸と平行に引いた線分との最短距離SWHの比SWH/SHが0.55以上0.80以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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