JP2010252455A - 回路遮断器 - Google Patents

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秀和 星
Yosuke Nozaki
洋介 野崎
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忠利 馬場崎
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徹 田中
Nobuyuki Yoshizawa
宣幸 吉澤
Kensuke Murai
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Abstract

【課題】ヒューズの溶断に連動して電圧トリップコイルによってサーキットブレーカに遮断動作を行わせる回路遮断器において遮断動作時のサーキットブレーカおよび電圧トリップコイルへの影響を低減するための技術を提供する。
【解決手段】電源から負荷に給電するための給電回路に配置される回路遮断器は、ヒューズ、サーキットブレーカ、電圧トリップコイル、および遅延手段を有している。ヒューズは電源と負荷の間に介挿されている。遅延手段は、電圧トリップコイルへ印加される電圧の伝播を遅延させる。電圧トリップコイルは、ヒューズの溶断により電圧が印加されると、サーキットブレーカに遮断動作を実施させる。サーキットブレーカは電源の少なくとも片端を遮断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷に電流を供給するための給電回路において、負荷に過電流事故や短絡事故が発生したときに電源と負荷の間を遮断する回路遮断器に関する。
一般に、給電回路には、負荷に過電流事故や短絡事故が発生したときに電源と負荷の間を遮断するために回路遮断器が設けられている。
図6〜8は、回路遮断器の構成例を示す図である。
図6の回路遮断器では、直流電源10の正負両極と負荷20との間にそれぞれヒューズ300A,300Bが介挿されており、過電流によりヒューズ300A,300Bが溶断することで直流電源10の正負両極を遮断する。
図7の回路遮断器では、直流電源10の正負両極と負荷20との間にそれぞれサーキットブレーカ400の主接点400A,400Bが介挿されており、過電流により主接点400A,400Bを連動して断路することで直流電源10の正負両極を遮断する。
図8の回路遮断器は上記の2つの例を組み合せた回路遮断器である。図8の回路遮断器では、直流電源10の正負両極と負荷20との間に、それぞれサーキットブレーカ400の主接点400A,400Bが介挿され、さらに、主接点400A,400Bと直列にそれぞれヒューズ300A,300Bが介挿されている。
図6に示したヒューズ300A,300Bを用いる回路遮断器では、2つのヒューズ300A,300Bが同一の閉回路内で直列に接続されている。このため、負荷20に過電流事故や短絡事故が発生した場合には、両ヒューズ300A,300Bに同じ電流が流れるので、理論上は両ヒューズ300A,300Bが同時に溶断することになる。
しかし、実際は、ヒューズ300A,300Bの特性には個体差があるため、ヒューズ300A,300Bのいずれか片方のみが溶断する場合がある。この場合、直流電源10のヒューズが溶断した極は負荷20から切り離されるが、溶断しなかった極は負荷20と接続されたままとなる。このため、溶断しなかった極とアースとの間に電位差があると、人体が充電部に触れた際に感電する危険性があった。
図7に示したサーキットブレーカ400を用いる回路遮断器では、直流電源10の正負両極の主接点400A、400Bが連動するので、負荷20の過電流事故発生時に、直流電源10の正負両極を同時に遮断することが可能である。
しかし、サーキットブレーカ400は、遮断容量範囲内であっても定格電流を大きく超えるような大電流の遮断を行うと、主接点400A,400Bがアークにより損傷し、次回以降の使用保証が確保されなかった。
図8に示したヒューズ300A,300Bとサーキットブレーカ400とを用いる回路遮断器では、サーキットブレーカ400とヒューズ300A,300Bとのうち遮断時間の短い方が遮断動作を行う。
サーキットブレーカ400の遮断特性とヒューズ300A,300Bの溶断特性との組み合わせを選択することにより、サーキットブレーカ400とヒューズ300A,300Bとの保護協調をとることができ、それにより、サーキットブレーカ400で遮断を行う電流値の領域と、ヒューズ300A,300Bによって遮断を行う電流値の領域を決めることができる。
電流値の領域設定としては、サーキットブレーカ400の繰り返し使用が保証されない電流領域の遮断をヒューズ300A,300Bが担うようにすればよい。具体的には、電流の小さい範囲ではサーキットブレーカ400の遮断時間をヒューズ300A,300Bより短く設定する。また、電流の大きい領域ではヒューズ300A,300Bの遮断時間をサーキットブレーカ400より短く設定する。さらに、サーキットブレーカ400の遮断特性とヒューズ300A,300Bの溶断特性の交点をサーキットブレーカの繰り返し使用が保証される電流値以下とする。
これにより、サーキットブレーカ400の繰り返し使用が保証される規定値以上の電流領域ではヒューズ300A,300Bが遮断を行うので、サーキットブレーカ400が損傷する可能性が低減する。また、サーキットブレーカ400が遮断を実施する電流領域では、サーキットブレーカ400の正極と負極の主接点400A,400Bが連動して遮断動作するため確実に両極が遮断される。また、ヒューズ300A,300Bが遮断を行う電流領域を広く取れば、サーキットブレーカ400の繰り返し使用が保証される電流値を小さくできるため、回路遮断器を小型化することができる。
しかし、ヒューズ300A,300Bが遮断を行う電流領域では、過電流事故が発生してもサーキットブレーカ400が遮断動作を行なわず閉状態のままとなるため、前述したヒューズの溶断特性の個体差の問題から確実に両極を遮断することが保証されない。
特許3091712号公報 特許2513850号公報 特許2998934号公報
図8の回路遮断器において、ヒューズ300A,300Bが遮断を行う電流領域においても両極を遮断するために、ヒューズの溶断に連動してサーキットブレーカが遮断動作を行うようにすればよい。それによって、全電流領域において確実に両極を遮断することが可能となる。
これはヒューズの溶断に連動してサーキットブレーカに遮断動作を行わせる回路遮断器の一例であるが、その他にも、サーキットブレーカをヒューズに連動させる構成が採られる場合がある。
他の例として、電源と負荷の間の正極側にヒューズとサーキットブレーカの主接点が直列に接続され、ヒューズに連動してサーキットブレーカの主接点に遮断動作を行わせる回路遮断器の構成がありうる。図9,10は、ヒューズの溶断に連動してサーキットブレーカが遮断動作を行う回路遮断器の他の構成例を示す図である。
(第1の給電系統連携方法)
図9には第1の給電系統連携方法の例が示されている。図9を参照すると、ヒューズ300とサーキットブレーカ400の主接点400Aが正極側に直列に接続されており、さらに主接点400Aに遮断動作を行わせるための電圧トリップコイル500がヒューズ300の両端に接続されている。
負荷20が短絡状態や過電流状態となりヒューズ300が溶断すると、ヒューズ300両端の電圧が上昇し、電圧トリップコイル500へ電圧が印加される。電圧が印加された電圧トリップコイル500には電流が流れ、それによって発生する電磁力がサーキットブレーカ400の主接点400Aをトリップさせる。
(第2の給電系統連携方法)
図10には第2の給電系統連携方法の例が示されている。図10では、図9の構成に対して、電圧トリップコイル500への電圧の印加をオンオフするA接点スイッチ600と、ヒューズ300が溶断したときにA接点スイッチ600を閉路するスイッチ駆動部700とが追加されている。
ヒューズ300が溶断すると、スイッチ駆動部700がA接点スイッチ600をオン(閉状態)にする。A接点スイッチ600が閉状態となると、ヒューズ300両端の電圧が電圧トリップコイル500に印加され、サーキットブレーカ400の主接点400Aがトリップする。
図9,10に示した回路遮断器では、ヒューズ300の溶断に連動してサーキットブレーカ400に遮断を実施させることができる。
しかしながら、図9,10の回路遮断器では、負荷の事故で短絡電流が流れてヒューズ300が溶断すると、それと同時に電圧トリップコイル500に電圧が印加される。このとき、電圧トリップコイル500には、図11に示すように、繰り返し利用可能な規定電流を超える領域で遮断動作を行うことになってしまう。
遮断容量を超える領域で動作した場合、サーキットブレーカ400の繰り返し利用は保証されないので交換が必要となる。繰り返し利用をするために、サーキットブレーカ400として遮断容量の大きなものを選定すると、そのサイズが大きくなり、設置スペース増やコスト増となる。
また、図9,10に示した回路遮断器では、ヒューズ300の両端の電圧が直接電圧トリップコイル500に印加されるため、図11に示すように電圧トリップコイル500の定格最大電圧以上の電圧がコイルに印加される恐れがある。コイルは、最大電圧以上の電圧が印加されると、損傷の恐れがある。
本発明の目的は、ヒューズの溶断に連動して電圧トリップコイルによってサーキットブレーカに遮断動作を行わせる回路遮断器において遮断動作時のサーキットブレーカおよび電圧トリップコイルへの影響を低減するための技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の回路遮断器は、
電源から負荷に給電するための給電回路に配置される回路遮断器であって、
前記電源と前記負荷の間に介挿されたヒューズと、
前記電源の少なくとも片端を遮断するサーキットブレーカと、
前記ヒューズの溶断により電圧が印加されると、前記サーキットブレーカに遮断動作を実施させる電圧トリップコイルと、
前記電圧トリップコイルへ印加される電圧の伝播を遅延させる遅延手段と、
を有している。
また、前記遅延手段は、前記ヒューズからの電圧信号を遅延させて前記電圧トリップコイルに印加することにしてもよい。
また、前記ヒューズと前記遅延手段の間に介挿されたスイッチと、
前記ヒューズの溶断を検知すると、前記スイッチを閉状態にするスイッチ駆動手段と、を更に有し、
前記遅延手段は、前記スイッチが閉状態のときの前記ヒューズからの前記電圧信号を遅延させて前記電圧トリップコイルに印加する、ことにしてもよい。
また、前記遅延手段は、前記ヒューズの両端と直接的あるいは間接的に接続され、前記ヒューズの両端の電位差による電圧信号を遅延させて前記電圧トリップコイルに印加する、ことにしてもよい。
また、前記遅延手段は、
前記電圧トリップコイルと直列に、該電圧トリップコイルの片端に接続された抵抗と、
前記電圧トリップコイルに並列に接続されたコンデンサと、
を有する、ことにしてもよい。
また、前記サーキットブレーカは、前記電源の両端をそれぞれ遮断する、互いに連動する2つの主接点を有する、ことにしてもよい。
本発明によれば、ヒューズの溶断に連動して電圧トリップコイルによってサーキットブレーカに遮断動作を行わせる回路遮断器において遮断動作時のサーキットブレーカおよび電圧トリップコイルへの影響を低減する。
第1の実施形態による回路遮断器の構成を示す図である。 遅延機構80の構成例を示す図である。 第2の実施形態による回路遮断器の構成を示す図である。 第3の実施形態による回路遮断器の構成を示す図である。 第4の実施形態による回路遮断器の構成を示す図である。 一般的な回路遮断器の構成例を示す図である。 一般的な回路遮断器の構成例を示す図である。 一般的な回路遮断器の構成例を示す図である。 ヒューズの溶断に連動してサーキットブレーカが遮断動作を行う回路遮断器の他の構成例を示す図である。 ヒューズの溶断に連動してサーキットブレーカが遮断動作を行う回路遮断器の他の構成例を示す図である。 ヒューズの溶断に連動してサーキットブレーカが遮断動作を行うときの短絡電流とヒューズ両端電圧を表す波形図である。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による回路遮断器の構成を示す図である。図1を参照すると、本実施形態の回路遮断器は、直流電源10から負荷20に給電するための給電回路に配置されるものであり、ヒューズ30、サーキットブレーカ40、および電圧トリップコイル50を有している。
ヒューズ30とサーキットブレーカ40の主接点40Aが、直流電源10の正極と負荷20の間に直列に接続されており、さらに主接点40Aに遮断動作を行わせるための電圧トリップコイル50が遅延機構80を介してヒューズ30の両端に接続されている。ヒューズ30の抵抗値は一例としてミリオーム程度であり、ヒューズ30が溶断していない状態では電圧トリップコイル50に電圧はほとんど印加されない。
遅延機構80は、ヒューズ30の両端と電圧トリップコイル50の両端との間に組み込まれている。図2は、遅延機構80の構成例を示す図である。図2を参照すると、遅延機構80は抵抗80Aおよびコンデンサ80Bを有している。抵抗80Aは電圧トリップコイル50と直列に、その電圧トリップコイル50の片端に接続されている。コンデンサ80Bは電圧トリップコイル50に並列に接続されている。
ただし、遅延機構80は図2の構成に限定されることはなく、インダクタンス成分を含んだものや半導体リレーなど、電圧トリップコイル50への電圧の印加を遅らせるものであればどのような構成であっても良い。
負荷20が短絡状態や過電流状態となりヒューズ30が溶断すると、ヒューズ30両端の電圧が上昇し、その電圧が遅延機構80を介して電圧トリップコイル50へ印加される。電圧が印加された電圧トリップコイル50には電流が流れ、それによって発生する電磁力がサーキットブレーカ40の主接点40Aをトリップさせる。
本実施形態では、ヒューズ30と電圧トリップコイル50の間に遅延機構80が設けられているため、ヒューズ30の溶断によりその両端の電圧が上昇した際、電圧トリップコイル50にはタイムラグをもって電圧が印加されることになる。図11を参照すると、その図に示したヒューズ両端電圧がそのまま電圧トリップコイル50に印加されるのではなく、遅延機構80による遅延を経て電圧トリップコイル50に印加される。
以上説明したように本実施形態によれば、ヒューズ30の溶断から電圧トリップコイル50が動作するまでの時間を遅延機構80によって遅らせることにより、サーキットブレーカ40が繰り返し遮断可能な遮断容量以下でトリップ動作を行うようにすることができる。また、電圧トリップコイル50への印加電圧が遅延機構80を経由することで、コイルへ印加される電圧のピークを下げて最大定格電圧以下に抑えることができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態による回路遮断器の構成を示す図である。図3を参照すると、図3では、図1の構成に対してA接点スイッチ60およびスイッチ駆動部70が追加されている。A接点スイッチ60は、電圧トリップコイル50への電圧の印加をオンオフするスイッチである。スイッチ駆動部70は、ヒューズ30が溶断したときにA接点スイッチ60を駆動(閉路)する。遅延機構80は、電圧トリップコイル50の片端とA接点スイッチ60の片端の間で、且つ電圧トリップコイル50の逆端とヒューズ30の片端の間に組み込まれている。
なお、ここでスイッチ駆動部70はヒューズ30の溶断を検知してA接点スイッチ60を駆動(閉状態)するものであれば、どのような構成であってもよい。例えば、ヒューズ30の溶断を電気的に検出するセンサと電磁リレーとを組み合わせた構成であってもよく、ヒューズ30に併設される警報ヒューズと警報ヒューズの溶断により移動するバネとを組み合わせた構成であってもよい。
ヒューズ30が溶断すると、スイッチ駆動部70がA接点スイッチ60をオン(閉状態)にする。A接点スイッチ60が閉状態となると、ヒューズ30両端の電圧が遅延機構80を介して電圧トリップコイル50に印加され、サーキットブレーカ40の主接点40Aをトリップする。
以上説明したように、本実施形態によれば、ヒューズが溶断してA接点スイッチ60が閉となってもヒューズ30の両端の電圧が瞬時に電圧トリップコイル50へ印加されるのではなく、遅延機構80によるタイムラグ(時間遅延)をもって印加される。従って、第1の実施形態と同様、繰り返し遮断が可能な遮断容量以下でサーキットブレーカ40のトリップ動作を行わせ、また電圧トリップコイル50への印加電圧を最大定格電圧以下に抑えることができる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態による回路遮断器の構成を示す図である。図4を参照すると、本実施形態の回路遮断器は、直流電源10から負荷20に給電するための給電回路に配置されるものであり、ヒューズ30、サーキットブレーカ40、電圧トリップコイル50、および遅延機構80を有している。
サーキットブレーカ40には、互いに連動する2つの主接点40A,40Bがあり、直流電源10の正負両極と負荷20との間にそれぞれ主接点40A,40Bが介挿されている。ヒューズ30は、直流電源10の正極と負荷20との間に、主接点40Bと直列に介挿されている。遅延機構80は、ヒューズ30の両端と電圧トリップコイル50の両端の間に接続され、ヒューズ30の両端の電圧を遅延させて電圧トリップコイル50に印加する。
電圧トリップコイル50は、遅延機構80を介してヒューズ30の両端に接続されている。ヒューズ30が溶断するとヒューズ30の両端の電圧が遅延機構80を介して電圧トリップコイル50に印加され、電圧トリップコイル50がサーキットブレーカ40を作動させる。
なお、図4では、サーキットブレーカ40および電圧トリップコイル50がMCCB(Molded Case Circuit Breaker:配線用遮断器)として一体化されている。
また、図4において、ヒューズ30の接続位置を、直流電源10の正極側で、サーキットブレーカ40の負荷側としたが、本発明はこれに限らず、ヒューズ30の接続位置は、直流電源10の正極側でも負極側でもどちらでもよく、また、サーキットブレーカ40の電源側でも負荷側でもどちらでもよい。
本実施形態の回路遮断器では、負荷20に過電流事故または短絡事故が発生し、ヒューズ30が溶断すると、ヒューズ30の両端の電位差によって電圧が発生し、その電圧が遅延機構80を介して電圧トリップコイル50に印加される。その結果、サーキットブレーカ40がトリップし、直流電源10の正負の両極が遮断される。
このように、ヒューズ30の溶断がサーキットブレーカ40の遮断よりも先に発生する電流領域においても、ヒューズ30の溶断に連動してサーキットブレーカ40をトリップすることにより直流電源10の正負両極に遮断動作を行わせることができる。また、サーキットブレーカ40をトリップする際、ヒューズ30の両端の電圧が遅延機構80で遅延されて電圧トリップコイル50に印加されるので、サーキットブレーカ40および電圧トリップコイル50への影響が緩和され、サーキットブレーカ40の繰り返し使用を可能にするとともに、電圧トリップコイル50の損傷を緩和することができる。
(第4の実施形態)
図5は、第4の実施形態による回路遮断器の構成を示す図である。図5を参照すると、本実施形態の回路遮断器は、ヒューズ30、サーキットブレーカ40、電圧トリップコイル50、A接点スイッチ60、スイッチ駆動部70、および遅延機構80を有している。
図5を参照すると、本実施形態の回路遮断器は、図4の回路遮断器に対してA接点スイッチ60とスイッチ駆動部70が追加されている。A接点スイッチ60は、ヒューズ30と遅延機構80の間に介挿されている。スイッチ駆動部70は、ヒューズ30の溶断を検知してA接点スイッチ60を閉状態にする。
本実施形態の構成によれば、ヒューズ30が溶断する前はA接点スイッチ60が開状態であるため、電圧トリップコイル50に電圧が印加されない。負荷20に過電流事故または短絡事故が発生し、ヒューズ30が溶断するとスイッチ駆動部70がA接点スイッチ60を閉状態にする。A接点スイッチ60が閉状態となると、遅延機構80による遅延を経て電圧トリップコイル50に電圧が印加され、サーキットブレーカ40の主接点40A,40Bがトリップし、直流電源10の正負両極と負荷20の間が遮断される。
以上説明したように、本実施形態によれば、繰り返し遮断が可能な遮断容量以下でサーキットブレーカ40のトリップ動作を行わせ、また電圧トリップコイル50への印加電圧を最大定格電圧以下に抑えることができる。
10 直流電源
20 負荷
30 ヒューズ
40 サーキットブレーカ
400A 主接点
40A、40B 主接点
50 電圧トリップコイル
60 A接点スイッチ
70 スイッチ駆動部
80 遅延機構
80A 抵抗
80B コンデンサ

Claims (6)

  1. 電源から負荷に給電するための給電回路に配置される回路遮断器であって、
    前記電源と前記負荷の間に介挿されたヒューズと、
    前記電源の少なくとも片端を遮断するサーキットブレーカと、
    前記ヒューズの溶断により電圧が印加されると、前記サーキットブレーカに遮断動作を実施させる電圧トリップコイルと、
    前記電圧トリップコイルへ印加される電圧の伝播を遅延させる遅延手段と、
    を有する回路遮断器。
  2. 前記遅延手段は、前記ヒューズからの電圧信号を遅延させて前記電圧トリップコイルに印加する、請求項1に記載の回路遮断器。
  3. 前記ヒューズと前記遅延手段の間に介挿されたスイッチと、
    前記ヒューズの溶断を検知すると、前記スイッチを閉状態にするスイッチ駆動手段と、を更に有し、
    前記遅延手段は、前記スイッチが閉状態のときの前記ヒューズからの前記電圧信号を遅延させて前記電圧トリップコイルに印加する、
    請求項2に記載の回路遮断器。
  4. 前記遅延手段は、前記ヒューズの両端と直接的あるいは間接的に接続され、前記ヒューズの両端の電位差による電圧信号を遅延させて前記電圧トリップコイルに印加する、請求項2または3に記載の回路遮断器。
  5. 前記遅延手段は、
    前記電圧トリップコイルと直列に、該電圧トリップコイルの片端に接続された抵抗と、
    前記電圧トリップコイルに並列に接続されたコンデンサと、
    を有する、請求項4に記載の回路遮断器。
  6. 前記サーキットブレーカは、前記電源の両端をそれぞれ遮断する、互いに連動する2つの主接点を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の回路遮断器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014196200A1 (ja) * 2013-06-05 2014-12-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 遮断装置および電力変換システム
CN115173372A (zh) * 2022-07-26 2022-10-11 广州小鹏汽车科技有限公司 短路保护电路、动力电池包以及车辆

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