JP2010251998A - アンテナ - Google Patents

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好伸 岡野
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Abstract

【課題】薄型しても特性劣化の少ないアンテナを実現する。
【解決手段】アンテナ素子1と反射板2とを備えるアンテナにおいて、アンテナ素子1は例えば銅箔で形成され、底辺、上辺、左側辺及び右側辺で囲まれた長方形をなしている。アンテナ素子1の長方形の長辺にあたる底辺に給電点3が設定されている。アンテナ素子1の背面に反射板2が配置されている。このようなアンテナのアンテナ素子1に切り欠き5を形成することにより、アンテナ素子1と反射板2との電磁結合が緩和されるので、アンテナ素子1と反射板2との距離を狭くしても、アンテナの特性劣化が少なくてすむ。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナに関する。
地上波テレビ放送の完全デジタル化が2011年に迫り、全国各地で、従来のVHF帯用テレビアンテナである八木式アンテナから、地上波デジタル放送用UHF帯アンテナへの付け替えが進んでいる。
UHF帯アンテナにも八木式アンテナは利用されるが、近年の住環境に対し、八木式アンテナは徐々に敬遠されつつある。具体的事由としては、例えば都市部の場合、カラスなどの鳥類が多くの水平導体棒からなる八木式アンテナを止まり木として使うことにより、アンテナの破損や糞害を誘発することがあげられる。また、温暖化に伴う台風の巨大化や、日本海側の降雪の湿潤化等の自然条件が、八木式アンテナの耐久性を著しく短縮させることもあげられる。
このため、近年、建造物壁面や軒下に設置可能なアンテナが求められている。この要求を満たすには、特許文献1或は特許文献2に示されるような平板状アンテナの電波到来方向の長さを長くしたものが適している。但し、建造物壁面に設置する場合、壁面の状態(木造、モルタル、鉄筋コンクリート等)によってアンテナ性能が変動する懸念がある。このため、平板状アンテナの裏面側に反射板を設置して指向性を付与することで、アンテナ性能が平板状アンテナの背面側の状況に依存して変動することを防ぐこと行なわれている。
特開2002−246821号公報 特開2007−312141号公報
図13は、アンテナ素子1の裏面側に反射板2が設置された従来のアンテナの概要を示す図である。
平板状アンテナとしてのアンテナ素子1は矩形の板状導体であり、一端がアンテナ素子1の外縁に達する直線状の切り欠きが形成されている。そのアンテナ素子1の外縁と切り欠きの交点が給電点3となっている。アンテナ素子1の裏面側に設置された反射板2も、矩形の板状導体で構成されている。
このようなアンテナでは、アンテナ素子1と反射板2との距離が、当該アンテナを使用可能な最高周波数に相当する波長、つまり、当該アンテナを使用可能な最低波長の1/4程度必要である。地上波デジタル放送を受信する場合には、使用可能な最高周波数はほぼ750MHzで最高周波数となるので、アンテナ素子1と反射板2との距離は最低でも、(波長)/4=(光速/周波数)/4=(3×108[m/s]/750×106[Hz])/4=100mm程度必要となる。
図13のアンテナの入力特性を調べると、図14のようになる。
反射板2を設置しない状態でアンテナ素子1のみについて、入力特性としての電圧定在波比の周波数特性を調べると、図14の特性曲線C1が得られ、電圧定在波比が低い値で安定しており、良好な入力特性を持つことが示されている。電圧定在波比は、給電点3の部分において、入射波と反射波の干渉によってできる“唸り”の最大波高値と最小波高値との比率であり、“1”に近いほど“唸り”が小さく、アンテナ受信された信号が効率よく給電点3に伝達されることを意味する。一般的には、電圧定在波比は3以下であることが望まれる。
アンテナ素子1と反射板2との距離を100mmにして、電圧定在波比の周波数特性を調べると、図14の特性曲線C2が得られ、地上波デジタル放送用の周波数帯内において、電圧定在波比が3以下となる。
これに対し、アンテナ素子1と反射板2との距離を50mmにして電圧定在波比の周波数特性を調べると、図14の特性曲線C3が得られる。特性曲線C3では、電圧定在波比が3以下となる帯域が、地上デジタル放送用の全周波数帯をカバーできなくなる。
即ち、図13のアンテナ素子1と反射板2とを近接させると、アンテナ性能が劣化するという問題があり、アンテナの薄型化が困難であった。
本発明は、以上のような現状に鑑みてなされた発明であり、アンテナの特性の劣化を回避しつつ、薄型化が可能なアンテナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るアンテナは、
第1辺、該第1辺に対向する第2辺、該第1辺の一端と該第2辺の一端とを繋ぐ第3辺、及び該第3辺に対向して該第1辺の他端と該第2辺の他端とを繋ぐ第4辺を有する箔状導体で構成され、該第1辺を端部として開口した第1の切り欠きが形成され、該第3辺或は第4辺を端部として開口した第2の切り欠きが形成されたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子に設定され、該アンテナ素子で受信した信号を外部の電子機器へ出力する給電点と、
前記アンテナ素子の背面側に配置され、前記第1辺に対峙する第5辺、該第5辺に対向すると共に前記第2辺に対峙する第6辺、該第5辺の一端と該第6辺の一端とを繋ぐと共に前記第3辺に対峙する第7辺、及び該第7辺に対向して該第5辺の他端と該第6辺の他端とを繋ぐと共に前記第4辺に対峙する第8辺を有する板状導体で構成された反射板と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係るアンテナは、
第1辺、該第1辺に対向する第2辺、該第1辺の一端と該第2辺の一端とを繋ぐ第3辺、及び該第3辺に対向して該第1辺の他端と該第2辺の他端とを繋ぐ第4辺を有する箔状導体で構成され、該第1辺を端部として開口した第1の切り欠きが形成されたアンテナ素子と、
前記アンテナ素子に設定され、該アンテナ素子で受信した信号を外部の電子機器へ出力する給電点と、
前記アンテナ素子の背面側に配置され、前記第1辺に対峙する第5辺、該第5辺に対向すると共に前記第2辺に対峙する第6辺、該第5辺の一端と該第6辺の一端とを繋ぐと共に前記第3辺に対峙する第7辺、及び該第7辺に対向して該第5辺の他端と該第6辺の他端とを繋ぐと共に前記第4辺に対峙する第8辺を有する板状導体で構成され、該第5辺または第6辺を端部として開口した第3の切り欠きが形成されている反射板と、
を備えることを特徴とする。
尚、本発明の第1の観点に係るアンテナにおいて、前記反射板には前記第5辺または第6辺を端部として開口した第3の切り欠きが形成されていてもよい。
また、本発明の第1及び第2の観点に係るアンテナにおいて、前記給電点は、前記アンテナ素子の第1辺の前記第1の切り欠きの端部が開口した場所に設定されてもよい。
或は、前記給電点は、前記アンテナ素子の前記端部から前記第2辺側に所定距離離れた前記第1の切り欠きの場所に設定されてもよい。
また、前記第1辺の長さと、該第1辺の近傍における前記第3辺と前記第4辺との間の距離は、前記第2辺の長さよりも長くてもよい。
また、前記第2辺の長さと、該第2辺の近傍における前記第3辺と前記第4辺との間の距離は、前記第1辺の長さよりも長くてもよい。
本発明によれば、アンテナの特性の劣化を回避しつつ、薄型化が可能なアンテナを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナを示す構成図である。 図1のアンテナの入力特性を従来のアンテナの入力特性と比較する図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナを示す構成図である。 図3のアンテナの入力特性を図1のアンテナの入力特性と比較する図である。 本発明の第3の実施形態に係るアンテナを示す構成図である。 図5のアンテナの入力特性を図3のアンテナの入力特性と比較する図である。 本発明の第4の実施形態に係るアンテナのアンテナ素子1を示す図である。 アンテナの受信利得の推移を示す図である。 受信感度のパターンを示す図である。 誘起電流の分布を示す図である。 図7のアンテナの3つの周波数における受信感度のパターンを示す図である。 図7のアンテナの入力特性を図5のアンテナの入力特性と比較する図である。 アンテナ素子の裏面側に反射板が設置された従来のアンテナの概要を示す図である。 図13のアンテナの入力特性を示す図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナを示す構成図である。
このアンテナは、アンテナ素子1と反射板2とを備えている。
アンテナ素子1は例えば銅箔で形成され、第1辺である底辺、それと対向する第2辺である上辺、第3辺である左側辺及びそれに対向する第4辺である右側辺で囲まれた長方形をなしている。このアンテナ素子1は、誘電体基板上に金属をプリントして形成してもよい。
アンテナ素子1の長方形の長辺にあたる底辺に給電点3が設定されている。給電点3は図示しない電子回路に接続され、給電点3を介して信号が電子回路に与えられる。アンテナ素子1には、底辺の給電点3の位置を端部として開口した直線状に上方に向く第1の切り欠き4が形成されている。
アンテナ素子1には、左側辺及び右側辺を端部として開口した、それぞれ長方形の第2の切り欠き5が形成されている。この切り欠き5は、アンテナ素子1と反射板2との電磁結合を緩和するものであり、長方形に限定されず、曲線で囲まれる円形や、多角形等の任意の形状でよい。また、切り欠き5の位置も任意であるが、反射板2からアンテナ素子1に誘起される電流が少なく、且つアンテナ素子1自体の特性劣化の懸念が最も低い位置が選ばれる。
反射板2は銅箔で形成され、アンテナ素子1の裏面側に配置されてアンテナ素子1と対向している。反射板2は、アンテナ素子1と同様の長方形であり、第5辺である底辺、それと対向する第6辺である上辺、第7辺である左側辺及びそれに対向する第8辺である右側辺で囲まれている。反射板2の底辺、上辺、左側辺、右側辺が、アンテナ素子1の底辺、上辺、左側辺、右側辺とそれぞれ対峙している。アンテナ素子1と反射板2の距離は、50mmに設定されている。この反射板2も、誘電体基板上に金属をプリントして形成してもよい。
図2は、図1のアンテナの入力特性を従来のアンテナの入力特性と比較する図であり、図1のアンテナの特性曲線NCと図14の特性曲線C1〜C3とが示されている。
図1のアンテナの入力特性として電圧定在波比の周波数特性を調べると、図2の特性曲線NC1が得られる。特性曲線NC1は、従来のアンテナ素子1と反射板2の距離が50mmの場合の図14の特性曲線C3に比べて、電圧定在波比が低くなり、特性が改善されていることが判る。これは、アンテナ素子1に切り欠き5を形成したことに起因する効果であり、切り欠き5を形成することにより、アンテナ素子1と反射板2の距離を短くしても、特性劣化を低減できることを示している。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナを示す構成図であり、図1中の要素と共通する要素には図1と共通する符合が付されている。
図3のアンテナは、長方形の反射板2の底辺と上辺とには、それぞれ底辺或は上辺を端部として開口した長方形の第3の切り欠き6が、2個ずつ形成されている。図3のアンテナの他の構成は、図1のアンテナと同様である。
前述の図1の第1の実施形態のアンテナでは、図2の特性曲線NC1の程度までは電圧定在波比を低下させることができる。しかしながら、地上デジタル放送用帯域は470MHzから開始されるのに対し、特性曲線NC1は、470〜550MHzの帯域では電圧定在波比は3以下になっておらず、地上デジタル放送用の電波を受信するには、不十分である。これを解消するために、本実施形態の図3のアンテナは、反射板2に切り欠き6を形成している。切り欠き6によって、アンテナ素子1と反射板2との電磁結合が緩和される。
通常、反射板2に切り欠きや開口部を形成すると、反射板2の効用が低下し、建造物の影響を受けやすくなる。そのため、550MHz以下の帯域の電波のみを標的としてアンテナ素子1と反射板2の電磁結合を減じるために、切り欠き6の寸法を選択する必要がある。
反射板2に誘起した電流により切り欠き6から新たな電磁波放射が誘発されると、アンテナ素子1に悪影響があるばかりでなく、アンテナの背面の構造物による依存性が高まることが想定されるため、これらを抑制するように、切り欠き6の深さは、470MHzに対応する波長の1/10を越えないようにすることが望ましい。切り欠き6の幅も470MHzに対応する波長の1/10を越えないようにすることが望ましい。なお、切り欠き6の形状は、矩形である必要はない。
図3では、切り欠き6の形成位置は、アンテナ素子1の動作における誘起電流がアンテナ素子1の底辺及び上辺に集中することから、これと反射板2の電磁結合を減免する目的で、反射板2の底辺及び上辺に設定したが、この場所以外でもよい。また、切り欠き6の配置個数も増減可能である。
図4は、図3のアンテナの入力特性を図1のアンテナの入力特性と比較する図であり、図3のアンテナの特性曲線NC2と図2の特性曲線NC1とが示されている。
図3のアンテナの入力特性である電圧定在波比の周波数特性を調べると、図4の特性曲線NC2のようになり、図2の特性曲線NC1に対して低周波側が大きく改善され、470〜550MHzの帯域でも電圧定在波比が3以下になる。ここで、切り欠き6の深さ、もしくは個数を増加させると、電圧定在波比の周波数特性は、図4の特性曲線NC3のようになり、600MHz以下の帯域の特性は改善されるが、逆に600MHz以上の帯域の周波数特性は劣化する傾向となる。
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナを示す構成図であり、図3中の要素と共通する要素には図3と共通する符合が付されている。
図5のアンテナは、給電点3が切り欠き4の端部、つまりアンテナ素子1の底辺上にない。給電点3は、アンテナ素子1の底辺から僅かに、例えば地上デジタル放送開始周波数の470MHzに対応する波長の1/30程度、上方へ移動した位置に設定されている。
図6は、図5のアンテナの入力特性を図3のアンテナの入力特性と比較する図であり、図5のアンテナの特性曲線NC4と図4の特性曲線NC3とが示されている。
給電点3の位置を周波数470MHzに対応する波長の1/30程度、上方へ移動した図5のアンテナの電圧定在波比の周波数特性を調べると、図6の特性曲線NC4が得られる。特性曲線NC4は、第2の実施形態のアンテナの特性曲線NC3に対して、600MHz以上の周波数帯域が改善されている。即ち、給電点3の位置によって、電圧定在波比の周波数特性を変化させことができることになり、アンテナの入力特性を微調整することができる。
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態に係るアンテナのアンテナ素子1を示す図である。
本実施形態のアンテナのアンテナ素子1は、図5のアンテナのアンテナ素子1の上辺近傍の長さを底辺近傍の長さに比べて僅かに短くしたものであり、他の構成は図5のアンテナと同様である。
前述の第3の実施形態の図5のアンテナは、薄型化したアンテナにおいてアンテナ素子1に切り欠き5を形成し、反射板2に切り欠き6を形成し、さらに、給電点4の位置を底辺の位置から上辺の方向に移動させることにより、地上デジタル放送用帯域における電圧定在波比を低下させたものである。第3の実施形態のアンテナの受信利得の推移を調べると、図8の特性曲線GC1が得られる。
図8は、アンテナの受信利得の推移を示す図である。
図8のアンテナの受信利得は、標準的な半波長ダイポールアンテナの受信電力に対して当該アンテナの特定方向からの受信電力がどの程度卓越しているかをデシベルで表示しており、単位は[dBd]である。
特性曲線GC1に着目すると、590MHz付近で受信利得が急激に劣化している。これはアンテナ素子1や反射板2に切り欠き5,6を開設することで、入力特性劣化は回避できたが、電磁結合が残存しており、590MHz近傍でその影響が顕在化したものである。590MHz付近で、図6の特性曲線NC3が極端に良好な値を示したのもこの影響である。
図5のアンテナにおいて、紙面に垂直な面内、即ち、アンテナ素子1に垂直でアンテナ素子1の底辺及び上辺に垂直な平面(X−Z平面)内での受信感度のパターンを代表的な3つの周波数について観測すると、図9のパターンが得られた。
図9は、受信感度のパターンを示す図である。
図9のパターンでは、明らかに590MHzの周波数の受信感度最大点が上辺の方向(Z軸)にずれ、アンテナ素子1の面に垂直な方向(X軸)の受信感度が劣化していることが判る。
本来、アンテナ素子1の底辺と上辺には、図10に示すように、誘起電流が集中して流れる。この誘起電流は使用周波数によって分布が変動し、周波数によって、アンテナ素子1の底辺近辺と上辺近辺とでアンバランスになることがある。
アンテナ素子1の上辺の近傍に流れる電流が、底辺の近傍に流れる電流よりも多い場合には、上辺側が受信感度が高くなる。上辺側の受信感度が高い場合には、アンテナ素子1の上辺側の両端の長さを、図7のように僅かに短くすることにより、解消することが可能である。
逆に、アンテナ素子1の上辺の近傍に流れる電流が、底辺の近傍に流れる電流よりも少ない場合には、底辺側が受信感度が高くなる。底辺側の受信感度が高いい場合には、アンテナ素子1の底辺側の両端の長さを、僅かに短くすることにより、解消することが可能である。
図8の特性曲線GC2は、図5のアンテナの上辺側を左右それぞれ590MHzに対応する波長の1/100程度短くした図7のアンテナの場合の受信利得である。図8の特性曲線GC2は、図5のアンテナの上辺側を左右それぞれ590MHzに対応する波長の2/100程度短くした図7のアンテナの場合の受信利得である。特性曲線GC2,GC3のいずれも、590MHz近傍での利得の低下は、大幅に改善されている。
図5のアンテナの上辺側を左右それぞれ590MHzに対応する波長の2/100程度短くした図7のアンテナの3つの周波数における受信感度のパターンを調べると、図11のようになり、3つの周波数の全てにおいて、受信感度の最大点がアンテナ素子1の正面方向(X軸方向)に向き、受信利得及び受信感度の劣化が改善されていることが判る。
図12は、図7のアンテナの入力特性を図5のアンテナの入力特性と比較する図であり、図5のアンテナの特性曲線NC4と図7のアンテナの特性曲線NC5とが示されている。
図5のアンテナの上辺側を左右それぞれ590MHzに対応する波長の2/100程度短くした図7のアンテナの電圧定在波比の周波数と特性は、図11の特性曲線NC5となり、図5のアンテナの特性曲線NC4と比較しても、遜色なく、良好な入力特性を示している。
以上のように、本願の第1〜第4の実施形態のアンテナでは、薄型が可能であると共に、特性劣化の小さいアンテナになっている。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第2の実施形態では、切り欠き5を持つアンテナ素子1の背面側に切り欠き6を持つ反射板2を配置したが、切り欠き5の形成されていないアンテナ素子1の背面側に切り欠き6を持つ反射板2を配置してもよい。反射板2の切り欠き6はアンテナ素子1との電磁結合を緩和する作用があるので、このような切り欠き5を持たない構成にしても、薄型で特性劣化の少ないアンテナになると考えられる。
また、受信する電波は、地上デジタル放送用の電波である必要はない。他の帯域の狭い電波を受信するアンテナであってもよい。
1 アンテナ素子
2 反射板
3 給電点
4 切り欠き
5 切り欠き
6 切り欠き

Claims (7)

  1. 第1辺、該第1辺に対向する第2辺、該第1辺の一端と該第2辺の一端とを繋ぐ第3辺、及び該第3辺に対向して該第1辺の他端と該第2辺の他端とを繋ぐ第4辺を有する箔状導体で構成され、該第1辺を端部として開口した第1の切り欠きが形成され、該第3辺或は第4辺を端部として開口した第2の切り欠きが形成されたアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子に設定され、該アンテナ素子で受信した信号を外部の電子機器へ出力する給電点と、
    前記アンテナ素子の背面側に配置され、前記第1辺に対峙する第5辺、該第5辺に対向すると共に前記第2辺に対峙する第6辺、該第5辺の一端と該第6辺の一端とを繋ぐと共に前記第3辺に対峙する第7辺、及び該第7辺に対向して該第5辺の他端と該第6辺の他端とを繋ぐと共に前記第4辺に対峙する第8辺を有する板状導体で構成された反射板と、
    を備えることを特徴とするアンテナ。
  2. 第1辺、該第1辺に対向する第2辺、該第1辺の一端と該第2辺の一端とを繋ぐ第3辺、及び該第3辺に対向して該第1辺の他端と該第2辺の他端とを繋ぐ第4辺を有する箔状導体で構成され、該第1辺を端部として開口した第1の切り欠きが形成されたアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子に設定され、該アンテナ素子で受信した信号を外部の電子機器へ出力する給電点と、
    前記アンテナ素子の背面側に配置され、前記第1辺に対峙する第5辺、該第5辺に対向すると共に前記第2辺に対峙する第6辺、該第5辺の一端と該第6辺の一端とを繋ぐと共に前記第3辺に対峙する第7辺、及び該第7辺に対向して該第5辺の他端と該第6辺の他端とを繋ぐと共に前記第4辺に対峙する第8辺を有する板状導体で構成され、該第5辺または第6辺を端部として開口した第3の切り欠きが形成されている反射板と、
    を備えることを特徴とするアンテナ。
  3. 前記反射板には前記第5辺または第6辺を端部として開口した第3の切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  4. 前記給電点は、前記アンテナ素子の第1辺の前記第1の切り欠きの端部が開口した場所に設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンテナ。
  5. 前記給電点は、前記アンテナ素子の前記端部から前記第2辺側に所定距離離れた前記第1の切り欠きの場所に設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンテナ。
  6. 前記第1辺の長さと、該第1辺の近傍における前記第3辺と前記第4辺との間の距離は、前記第2辺の長さよりも長いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアンテナ。
  7. 前記第2辺の長さと、該第2辺の近傍における前記第3辺と前記第4辺との間の距離は、前記第1辺の長さよりも長いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアンテナ。
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