JP2010251011A - 燃料電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】使用前のセパレータに残存する歪みや発電反応後の前記セパレータの形状変化等に容易且つ確実に対応することができ、ガスシール性及び耐久性を確保することを可能にする。
【解決手段】燃料電池モジュール10は、燃料電池スタック12と荷重付与機構19とを備える。荷重付与機構19は、燃料電池スタック12のガスシール部位に対して積層方向に第1締め付け荷重を付与する第1締め付け部104と、電解質・電極接合体26に対し、前記積層方向に前記第1締め付け荷重よりも小さな第2締め付け荷重を付与する第2締め付け部108と、前記第1締め付け部104に設けられ、前記ガスシール部位に対して前記積層方向に該第1締め付け部104とは個別に第3締め付け荷重を付与する第3締め付け部109とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体とセパレータとが積層される燃料電池を設け、複数の前記燃料電池が積層される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに積層方向に荷重を付与するための荷重付与機構とを備える燃料電池モジュールに関する。
通常、固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いており、この電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、通常、電解質・電極接合体とセパレータとが所定の数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池スタックでは、積層方向に各燃料電池を締結するための積層荷重を付与する必要がある。積層荷重は、燃料電池スタックの反応ガス(特に、燃料ガス)が流通する部位では、シール性を確保するために高い荷重が要求されている。一方、燃料電池スタックのMEAを保持する部位では、このMEAが破損しないように比較的小さな積層荷重を付与しなければならない。このため、燃料電池スタックに積層荷重を付与する荷重付与機構は、ガスシール部位とMEA保持部位とで異なる荷重を付与することが必要となっている。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池では、図10に示されているように、発電セル1aとセパレータ2aとを交互に積層して構成されている燃料電池では、タイロッド3aとナット4aとにより積層方向に締め付け荷重が付与されて、燃料電池内部のガスシール性を維持している。一方、発電セル1a上には、セパレータ2aの中央部上方側に位置して、錘5aが配置されている。発電セル1aの発電要素は、錘5aによる荷重を介して相互に密着されている。
また、特許文献2に開示されている固体高分子形燃料電池は、図11に示すように、単位電池を導電性セパレータを介して複数積層した燃料電池積層体1bと、前記燃料電池積層体1bを積層方向に締め付ける締め付け手段とを備えている。この締め付け手段は、マニホールド部が位置する領域を締め付ける第1の締め付け手段2bと、発電部が位置する領域を締め付ける第2の締め付け手段3bとを備えている。第1の締め付け手段2bは、ボルト4bを設けるとともに、第2の締め付け手段3bは、ボルト5bを設けている。
さらにまた、特許文献3に開示されている燃料電池では、図12に示すように、複数の単セル1cの積層体が一対のエンドプレート2c、3cによって挟持されている。エンドプレート2c、3c間には、複数のスルーボルト4c及びナット5cを介して積層方向に締結荷重が付与されることにより、各単セル1cのシール部に対して荷重が付与されている。
エンドプレート3cには、荷重調整器6cによってスプリングボックス7cの加圧力が調整されるようになっている。スプリングボックス7cの加圧力は、単セル1cの発電部に対して締結荷重を付与している。
特開2007−73359号公報 特開平8−88018号公報 特開2006−179402号公報
ところで、使用前のセパレータは、製造後の歪みが残っており、スタックとして積層した際に、この歪みが累積されてスタック寸法が設計寸法とならないおそれがある。しかも、セパレータは、歪みによってばね特性を有しており、スタックの剛性が高くなってしまうため、積層時には、より大きな荷重が必要となる。
一方、燃料電池スタックの発電運転後には、セパレータがスタック形状に馴染むように変形し易い。従って、燃料電池スタックに対する初期の締め付け状態が変化してしまう。さらに、セパレータやMEAは、発電反応中に熱を受けて膨張や収縮することから、スタックが伸縮して積層荷重が運転中に変化する。
しかしながら、上記の特許文献1では、錘5aを介して発電セル1aの発電部に一定の荷重を付与するだけである。このため、運転中に発生する荷重の変化に対応して燃料電池スタックに新たな荷重が必要とされる際に、対応することができないという問題がある。
また、上記の特許文献2では、燃料電池積層体1bの発電部が位置する領域を締め付ける第2の締め付け手段3bは、ボルト5bによる締め付け荷重であり、燃料電池スタックの運転中の荷重変化に対応することができないという問題がある。
さらにまた、上記の特許文献3では、単セル1cの発電部に対する締結荷重は、スプリングボックス7cによる加圧力により依存するため、燃料電池スタックへの設定荷重を新たに変更(増し締め)する場合に、設定の変更が困難であるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、使用前のセパレータに残存する歪みや発電反応後の前記セパレータの形状変化等に容易且つ確実に対応することができ、ガスシール性及び耐久性を確保することが可能な燃料電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体とセパレータとが積層される燃料電池を設け、複数の前記燃料電池が積層されるとともに、前記燃料電池の積層方向両端に第1エンドプレートと第2エンドプレートとが配設される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに積層方向に荷重を付与するための荷重付与機構とを備える燃料電池モジュールに関するものである。
荷重付与機構は、燃料電池スタックのガスシール部位に対して積層方向に第1締め付け荷重を付与する第1締め付け部と、電解質・電極接合体に対し、前記積層方向に前記第1締め付け荷重よりも小さな第2締め付け荷重を付与する第2締め付け部と、前記第1締め付け部に設けられ、前記ガスシール部位に対して前記積層方向に該第1締め付け部とは個別に第3締め付け荷重を付与する第3締め付け部とを備えている。
また、荷重付与機構は、燃料電池スタックの第1エンドプレート側に配置されるとともに、第1締め付け部及び第3締め付け部は、第2エンドプレートを介して積層方向の荷重を保持することが好ましい。従って、第1締め付け部及び第3締め付け部により、ガスシール部位に対し積層方向の荷重を確実に付与することができ、シール性を、常時、確保するとともに、前記積層方向の荷重も維持することが可能になる。
さらに、第1締め付け部は、第2エンドプレートに螺合し、燃料電池スタックを貫通して第1エンドプレート側に延在する第1ボルトと、前記第1ボルトに係合する第1プレート部材と、前記第1プレート部材と支持プレートとの間に介装され、ガスシール部に対して積層方向の荷重を付与する第1ばね部材とを備えるとともに、第2締め付け部は、前記第2エンドプレートに螺合する第2ボルトと、前記第2ボルトに係合する第2プレート部材と、前記第2プレート部材と前記燃料電池スタックとの間に介装され、電解質・電極接合体に対し前記積層方向に荷重を付与する第2ばね部材とを備えることが好ましい。
このため、第1締め付け部及び第2締め付け部は、ばね荷重による荷重の付与を行うことができ、燃料電池スタックの運転状況によって前記燃料電池スタックに係る荷重が変動した際にも、その荷重変動に追従及び対応することが可能になる。これにより、電解質・電極接合体の損傷が良好に抑制される。
さらにまた、第3締め付け部は、第2エンドプレートに螺合する第3ボルトと、前記第3ボルトに外装されるとともに、第1プレート部材と第2プレート部材との間に介装され、前記第1プレート部材に対して積層方向に荷重を付与する押し付け部材とを備えることが好ましい。従って、既存の荷重付与機構にわずかな改良を加えるだけで、第3締め付け部を構成することができ、製造コストを有効に削減することが可能になる。
また、押し付け部材は、円筒形状を有し、一端が第1プレート部材に当接するとともに、他端が第3ボルトに螺合するナット部材に当接し、前記ナット部材の螺回作用下に、前記押し付け部材により前記第1プレート部材に対して積層方向の荷重を付与することが好ましい。このため、簡単且つ経済的な構成で、第3締め付け部を構成することができる。
さらに、この燃料電池モジュールは、酸化剤ガスを燃料電池スタックに供給する前に加熱する熱交換器及び燃料を改質して燃料ガスを生成する改質器を備える流体部と、前記流体部、前記燃料電池スタック及び荷重付与機構が収納される筐体とを備え、前記荷重付与機構は、前記燃料電池スタックの第1エンドプレート側に配置されるとともに、前記流体部は、前記燃料電池スタックの第2エンドプレート側に配置されることが好ましい。
これにより、流体部及び荷重付与機構は、燃料電池スタックに対する配置が区別されるため、前記荷重付与機構を高温雰囲気から分離させることができ、耐久性の向上が図られる。
さらにまた、セパレータは、電解質・電極接合体を挟持するとともに、アノード電極の電極面に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス通路及びカソード電極の電極面に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通路が個別に設けられる挟持部と、前記挟持部に連結され、前記燃料ガスを前記燃料ガス通路に又は前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス通路に供給するための反応ガス供給通路が形成される橋架部と、前記橋架部に連結され、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスを前記反応ガス供給通路に供給するための反応ガス供給連通孔が前記積層方向に形成される反応ガス供給部とを備え、ガスシール部位は、前記反応ガス供給部に形成されることが好ましい。従って、セパレータのガスシール部位に流通する反応ガスに対し、確実なシールが遂行可能になる。
本発明によれば、燃料電池スタックのガスシール部位に対して、積層方向に第1締め付け荷重を付与する第1締め付け部には、第3締め付け部が設けられている。このため、第3締め付け部は、ガスシール部位に対して、積層方向に第1締め付け部とは個別に第3締め付け荷重を付与することができ、荷重の調整が容易に可能になる。
これにより、使用前のセパレータに歪みが残存していても、第1締め付け荷重及び第3締め付け荷重を付与することによって、ガスシール部位のシール性を確実に維持することができる。
しかも、発電反応後に、セパレータの形状変化により積層荷重が変化した際には、第3締め付け部によって荷重の調整が可能になる。従って、ガスシール部位のシール性及び所望の積層荷重を良好に維持することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池モジュールの断面説明図である。 前記燃料電池モジュールを構成する燃料電池スタックの概略斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの、図2中、III−III線断面図である。 燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池のガス流れ状態を示す一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成するセパレータの平面説明図である。 前記燃料電池の動作を説明する概略断面説明図である。 前記燃料電池スタックの一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの、図8中、IX−IX線断面図である。 特許文献1の燃料電池の説明図である。 特許文献2の燃料電池の一部断面説明図である。 特許文献3の燃料電池の説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池モジュール10は、定置用の他、車載用等の種々の用途に用いられている。燃料電池モジュール10は、燃料電池スタック12と、酸化剤ガスを前記燃料電池スタック12に供給する前に加熱する熱交換器14と、原燃料と水蒸気との混合燃料を生成するために、水を蒸発させる蒸発器15と、前記混合燃料を改質して燃料ガス(改質ガス)を生成する改質器16と、前記燃料電池スタック12、前記熱交換器14、前記蒸発器15及び前記改質器16を収容する筐体17とを備える。
改質器16は、都市ガス(原燃料)中に含まれるエタン(C26)、プロパン(C38)及びブタン(C410)等の高級炭化水素(C2+)を、主としてメタン(CH4)、水素、COを含む燃料ガスに水蒸気改質するための予備改質器であり、数百℃の作動温度に設定される。
筐体17内では、燃料電池スタック12の一方の側に、少なくとも熱交換器14、蒸発器15及び改質器16を含む流体部18が配置されるとともに、前記燃料電池スタック12の他方の側に、積層方向(矢印A方向)に締め付け荷重を付与する荷重付与機構19が配設される(図1〜図3参照)。
燃料電池スタック12は、複数の燃料電池12aを積層している。燃料電池12aは、固体電解質形燃料電池であり、この燃料電池12aは、図4及び図5に示すように、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質(電解質板)20の両面に、カソード電極22及びアノード電極24が設けられた電解質・電極接合体(MEA)26を備える。電解質・電極接合体26は、円板状に形成されるとともに、少なくとも外周端面部には、酸化剤ガス及び燃料ガスの進入や排出を阻止するためにバリアー層(図示せず)が設けられている。
燃料電池12aは、各セパレータ28間に4個の電解質・電極接合体26が、このセパレータ28の中心部である燃料ガス供給連通孔(反応ガス供給連通孔)30と同心円上に配列される。
セパレータ28は、図4に示すように、例えば、ステンレス合金等の板金で構成される1枚の金属プレートやカーボンプレート等で構成される。セパレータ28は、中央部に燃料ガス供給連通孔30を形成する燃料ガス供給部(反応ガス供給部)32を有する。この燃料ガス供給部32から外方に等角度間隔(90゜間隔)ずつ離間して放射状に延在する4本の第1橋架部34を介して比較的大径な挟持部36が一体的に設けられる。燃料ガス供給部32と各挟持部36との中心間距離は、同一距離に設定される。
各挟持部36は、電解質・電極接合体26と略同一寸法の円板形状に設定されており、互いに分離して構成される。挟持部36には、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給孔38が、例えば、前記挟持部36の中心又は中心に対して酸化剤ガスの流れ方向上流側に偏心した位置に設定される。
各挟持部36のアノード電極24に接触する面36aには、前記アノード電極24の電極面に沿って燃料ガスを供給するための燃料ガス通路40が形成される。面36aには、燃料ガス通路40を通って使用された燃料ガスを排出する燃料ガス排出通路42と、アノード電極24に接触するとともに、前記燃料ガスが燃料ガス供給孔38から前記燃料ガス排出通路42に直線状に流れることを阻止する迂回路形成用の円弧状壁部44とが設けられる。
円弧状壁部44は、略馬蹄形状を有し、その先端側内部に燃料ガス供給孔38が配置される一方、その基端部側(第1橋架部34側)に燃料ガス排出通路42が設けられる。面36aには、燃料ガス通路40側に突出してアノード電極24の外周縁部に接触する外縁周回用凸部46と、前記アノード電極24に接触する複数の突起部48とが設けられる。
凸部46は、燃料ガス排出通路42に対応して一部が切り欠かれた略リング状を有するとともに、突起部48は、面36aに、例えば、エッチングにより形成される中実部、又はプレスにより形成される中空部で構成される。
図6及び図7に示すように、各挟持部36のカソード電極22に接触する面36bは、略平坦面に形成されており、この面36bには、円板状のプレート50が、例えば、ろう付け、拡散接合やレーザ溶接等により固着される。このプレート50には、プレス等により複数の突起部52が設けられる。挟持部36の面36b側には、突起部52によりカソード電極22の電極面に沿って酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス通路54が形成されるとともに、前記突起部52は、集電部を構成する。
各挟持部36の外周部には、燃料電池12aの発電電力の取り出し及び計測を行うとともに、セパレータ28に位置決めや枚数検出等に利用可能な突出部56が形成される(図4〜図6参照)。
図4に示すように、セパレータ28のカソード電極22に対向する面には、通路部材60が、例えば、ろう付け、拡散接合やレーザ溶接等により固着される。通路部材60は、平板状に構成されるとともに、中央部に燃料ガス供給連通孔30を形成する燃料ガス供給部62を備える。燃料ガス供給部62には、補強用のボス部63が所定数だけ設けられる。
燃料ガス供給部62から放射状に4本の第2橋架部64が延在するとともに、各第2橋架部64は、セパレータ28の第1橋架部34から挟持部36の面36bに燃料ガス供給孔38を覆って固着される(図7参照)。
燃料ガス供給部62から第2橋架部64には、燃料ガス供給連通孔30から燃料ガス供給孔38に連通する燃料ガス供給通路(反応ガス供給通路)66が形成される。燃料ガス供給通路66は、例えば、エッチングにより形成される。
図7に示すように、酸化剤ガス通路54は、電解質・電極接合体26の内側周端部と挟持部36の内側周端部との間から矢印B方向に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給連通孔(反応ガス供給部)68に連通する。この酸化剤ガス供給連通孔68は、各挟持部36の内方と第1橋架部34との間に位置して積層方向(矢印A方向)に延在している。
各セパレータ28間には、燃料ガス供給連通孔30をシールするための絶縁シール70が設けられる。絶縁シール70は、例えば、マイカ材やセラミック材等、地殻成分系素材、硝子系素材、粘土とプラスチックの複合素材で形成されている。絶縁シール70は、燃料ガス供給連通孔30を電解質・電極接合体26に対してシールする機能を有する。燃料電池12aには、挟持部36の外方に位置して排ガス通路72が形成される。
隣り合う各挟持部36間には、酸化剤ガス供給連通孔68を介して各電解質・電極接合体26の面方向に沿って酸化剤ガス通路54を流通する酸化剤ガス及び燃料ガス通路40を流通する燃料ガスを整流するための整流部材74が配置される。整流部材74は、略扇方形状の板材で構成されており、矢印A方向に所定枚数だけ積層されるとともに、各挟持部36間に対応して平面視で4つ配設される。
整流部材74は、絶縁部材、例えば、マイカをシリコーン樹脂で結合して構成される。整流部材74は、挟持部36の周縁部の一部及びセパレータ28の外接円の一部に沿って配置される。整流部材74の挟持部36の一部に沿う一端部は、前記挟持部36と第1橋架部34との連結部位の近傍に配置されるとともに、前記整流部材74の他端部である外周部78は、セパレータ28の外接円の一部を構成する。
整流部材74の一端部には、酸化剤ガス供給連通孔68及び燃料ガス供給連通孔30から離間する方向に凹形状を有する凹部80が設けられる。整流部材74の両側部には、それぞれ挟持部36の外周形状に対応する円弧状部82が設けられる。
図2及び図3に示すように、燃料電池スタック12は、複数の燃料電池12aの積層方向一端に、略円板状のエンドプレート(第2エンドプレート)84aが配置されるとともに、積層方向他端に、隔壁85を介装して小径且つ略円板状の複数のエンドプレート(第1エンドプレート)84bと、大径且つ略リング状の固定リング84cとが配置される。エンドプレート84aとエンドプレート84bとの間には、複数枚のリング部材83が介装される。
隔壁85は、排ガスが燃料電池12aの外部に拡散することを阻止する機能を有する一方、エンドプレート84bは、各電解質・電極接合体26の積層位置に対応して4つ配設される。
エンドプレート84a及び固定リング84cは、複数の孔部86を有するとともに、複数枚のリング部材83には、積層方向にボルト挿入用カラー部材87が一体に挿入される。孔部86及びボルト挿入用カラー部材87に挿入されるボルト88及び前記ボルト88に螺合するナット90を介し、エンドプレート84aと固定リング84cとが締め付け固定される。
エンドプレート84aには、燃料ガス供給連通孔30に連通する単一の燃料ガス供給パイプ92と、各酸化剤ガス供給連通孔68に連通するキャビティ93aを設けるケーシング93と、前記ケーシング93に接続されて前記キャビティ93aに連通する単一の酸化剤ガス供給パイプ94とが設けられる。
エンドプレート84aには、複数のボルト88、ナット98a、98b及び板状カラー部材100を介して固定プレート部材102が固定される。固定プレート部材102とエンドプレート84aとの間には、燃料ガス供給部32、62(ガスシール部位)に第1締め付け荷重を付与する第1締め付け部104と、各電解質・電極接合体26に前記第1締め付け荷重よりも小さな第2締め付け荷重を付与する第2締め付け部108と、前記第1締め付け部104に設けられ、前記燃料ガス供給部32、62に対して前記第1締め付け部104とは個別に第3締め付け荷重を付与する第3締め付け部109とが設けられ、これらにより荷重付与機構19が構成される。
荷重付与機構19は、エンドプレート84b側に配置されるととともに、第1締め付け部104及び第3締め付け部109は、エンドプレート84aを介して積層方向の荷重を保持する。
第1締め付け部104は、図2、図3及び図8に示すように、エンドプレート84aに螺合し、積層されている燃料電池12aを貫通してエンドプレート84b側に延在する2本のボルト(第1ボルト)110と、前記ボルト110に係合する第1プレート部材112と、前記第1プレート部材112と支持プレート114との間に介装され、燃料ガス供給部32、62に対して積層方向の荷重を付与する第1ばね部材116とを備える。
燃料電池12aの中央部(燃料ガス供給部32、62の中央部)には、燃料ガス供給連通孔30から燃料ガスが漏れることを阻止するために押圧部材118が配置される。この押圧部材118は、4つのエンドプレート84bの配列中心近傍に位置して燃料電池12aを押圧する。押圧部材118には、第1プレート部材112が配置される一方、支持プレート114には、第1押圧ボルト117の先端が当接する。第1押圧ボルト117は、固定プレート部材102に形成された第1ねじ孔119に螺合するとともに、第1ナット120を介して位置調整可能に固定される。
第2締め付け部108は、エンドプレート84aに螺合するボルト88(第2ボルト)と、前記ボルト88に係合する固定プレート部材102(第2プレート部材)と、前記固定プレート部材102と燃料電池12aとの間に介装され、各電解質・電極接合体26に対し、積層方向に荷重を付与する第2ばね部材122とを備える。
エンドプレート84bには、各電解質・電極接合体26に対応して、受け部材124aが配置される。受け部材124aは、ピン126を介してエンドプレート84bに位置決め支持される。受け部材124aに第2ばね部材122の一端が当接する一方、前記第2ばね部材122の他端が受け部材124bに当接する。受け部材124bには、第2押圧ボルト128の先端が当接する。第2押圧ボルト128は、固定プレート部材102に形成された第2ねじ孔130に螺合するとともに、第2ナット132を介して位置調整可能に固定される。
第3締め付け部109は、図8及び図9に示すように、エンドプレート84aに螺合する一対のボルト(第3ボルト)134と、各ボルト134に外挿されるとともに、第1プレート部材112と、固定プレート部材102との間に介装され、前記第1プレート部材112に対して積層方向に荷重を付与する一対の押し付け部材136とを備える。
ボルト134の外周部には、一端側から所定の長さにわたってねじ部138が形成され、このねじ部138側は、固定プレート部材102に形成された孔部140に挿入される。ねじ部138側に外挿される押し付け部材136は、円筒形状を有し、一端が第1プレート部材112に当接するとともに、他端が前記ねじ部138に螺合するナット部材142に当接する。
押し付け部材136の外周には、第1プレート部材112と支持プレート114との間に介装される第1ばね部材116が配置される。ボルト134は、第1プレート部材112及び支持プレート114を貫通して配置される。各ボルト134の各ねじ部138に螺合するナット部材142は、所定の方向に螺回されることにより、各押し付け部材136を第1プレート部材112に押圧する。このため、第1プレート部材112に当接する押圧部材118を介して、燃料電池12aの中央部に積層方向の荷重が付与される。
4分割されている整流部材74は、それぞれ積層方向に貫通する孔部144を有する。各孔部144にボルト146が挿入され、このボルト146は、エンドプレート84aに螺合する。ボルト146は、整流部材74から外方に突出する端部に、円筒状の押圧部材148が外挿される。押圧部材148の一端は、最外位置に配置される整流部材74の端面に当接するとともに、他端は、ボルト146に螺合するナット部材150に当接支持される。
図1に示すように、筐体17は、荷重付与機構19を収容する第1筐体部160aと、燃料電池スタック12を収容する第2筐体部160bとを備える。第1及び第2筐体部160a、160b間は、隔壁85を介装してねじ162及びナット164により締め付けられる。隔壁85は、流体部18から荷重付与機構19に高温の排ガスや空気が流入することを阻止するガス遮蔽部を構成する。第2筐体部160bには、リング状壁板166の一端部が接合されるとともに、前記壁板166の他端部には、ヘッド板168が固着される。
蒸発器15には、原燃料(メタン、エタン又はプロパン等)を供給する原燃料供給部(図示せず)に連結される燃料ガス供給管170が接続される。蒸発器15の出口は、改質器16の入口に連通する。燃料ガス供給管170に近接して、排ガス管172が配置される。
ヘッド板168には、酸化剤ガス供給管174が連通するとともに、前記酸化剤ガス供給管174は、筐体17内の通路176を通って熱交換器14から酸化剤ガス供給連通孔68に連通する。
このように構成される燃料電池モジュール10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、エアポンプ(図示せず)により吐出された酸素含有ガスである空気は、酸化剤ガス供給管174から筐体17内の通路176に供給され、熱交換器14により加熱された後、酸化剤ガス供給パイプ94からキャビティ93aを介して各酸化剤ガス供給連通孔68には、空気が供給される。
一方、燃料ガス供給管170から改質器16に原燃料(メタン、エタン又はプロパン等)が供給されるとともに、前記燃料ガス供給管170から前記改質器16に水が供給される。原燃料が改質器16を通って改質されることにより燃料ガス(水素含有ガス)が得られ、この燃料ガスは、エンドプレート84aに接続されている燃料ガス供給パイプ92から燃料ガス供給連通孔30に供給される。
図7に示すように、燃料ガスは、燃料電池スタック12の燃料ガス供給連通孔30に沿って積層方向(矢印A方向)に移動しながら、各燃料電池12aに設けられる燃料ガス供給通路66に沿ってセパレータ28の面方向に移動する。
燃料ガスは、燃料ガス供給通路66から挟持部36に形成された燃料ガス供給孔38を通って燃料ガス通路40に導入される。燃料ガス供給孔38は、各電解質・電極接合体26のアノード電極24の略中心位置に設定されている。このため、燃料ガスは、燃料ガス供給孔38からアノード電極24の略中心に供給された後、燃料ガス通路40に沿って前記アノード電極24の外周部に向かって移動する。
一方、酸化剤ガス供給連通孔68に供給された空気は、整流部材74の整流作用下に、電解質・電極接合体26の内側周端部と挟持部36の内側周端部との間から矢印B方向に流入し、酸化剤ガス通路54に送られる。酸化剤ガス通路54では、電解質・電極接合体26のカソード電極22の内側周端部(セパレータ28の中央部)側から外側周端部(セパレータ28の外側周端部側)に向かって空気が流動する。
従って、電解質・電極接合体26では、アノード電極24の電極面の中心側から周端部側に向かって燃料ガスが供給されるとともに、カソード電極22の電極面の一方向(矢印B方向)に向かって空気が供給される。その際、酸化物イオンが電解質20を通ってアノード電極24に移動し、化学反応により発電が行われる。
なお、各電解質・電極接合体26の外周部に排出される主に発電反応後の空気を含む排ガスは、オフガスとして排ガス通路72を介して燃料電池スタック12から排出される(図1参照)。
この場合、本実施形態では、図3、図8及び図9に示すように、燃料電池スタック12の燃料ガス供給部32、62(ガスシール部位)に対して積層方向に第1締め付け荷重を付与する第1締め付け部104に、第3締め付け部109が設けられている。このため、第3締め付け部109は、燃料ガス供給部32、62に対して、積層方向に第1締め付け部とは個別に第3締め付け荷重を付与することができ、荷重の調整が容易に可能になる。
これにより、使用前のセパレータ28に歪みが残存していても、第1締め付け荷重及び第3締め付け荷重を付与することによって、燃料ガス供給部32、62のシール性を確実に維持することができるという効果が得られる。
しかも、発電反応後に、セパレータ28の形状が変化により積層荷重が変化した際には、第3締め付け部109によって荷重の調整が可能になる。従って、燃料ガス供給部32、62のシール性及び所望の積層荷重を良好に維持することができる。
また、荷重付与機構19は、燃料電池スタック12のエンドプレート84b側に配置されるとともに、第1締め付け部104及び第3締め付け部109は、エンドプレート84aを介して積層方向の荷重を保持している。従って、第1締め付け部104及び第3締め付け部109により、燃料ガス供給部32、62に対して積層方向の荷重を確実に付与することができ、シール性を、常時、確保するとともに、前記積層方向の荷重も維持することが可能になる。
さらに、第1締め付け部104は、図2及び図3に示すように、エンドプレート84aに螺合し、燃料電池スタック12の複数の燃料電池12aを貫通して、エンドプレート84b側に延在するボルト110と、前記ボルト110に係合する第1プレート部材112と、前記第1プレート部材112と支持プレート114との間に介装され、燃料ガス供給部32、62に対して積層方向の荷重を付与する第1ばね部材116とを備えている。
一方、第2締め付け部108は、エンドプレート84aに螺合するボルト88と、前記ボルト88に係合する固定プレート部材102と、前記固定プレート部材102とエンドプレート84bとの間に介装され、電解質・電極接合体26に対し、積層方向に荷重を付与する第2ばね部材122とを備えている。
このため、第1締め付け部104及び第2締め付け部108は、ばね荷重による荷重の付与を行うことができ、燃料電池スタック12の運転状況によって、前記燃料電池スタック12に係る荷重が変動した際にも、その荷重変動に追随及び対応することが可能になる。これにより、電解質・電極接合体26の損傷が良好に抑制される。
さらにまた、第3締め付け部109は、図8及び図9に示すように、エンドプレート84aに螺合するボルト134と、前記ボルト134に外挿されるとともに、第1プレート部材112と支持プレート114との間に介装され、前記第1プレート部材112に対して積層方向に荷重を付与する押し付け部材136とを備えている。従って、既存の荷重付与機構19にわずかな改良を加えるだけで、第3締め付け部109を構成することができ、製造コストを有効に削減することが可能になる。
また、押し付け部材136は、円筒形状を有し、一端が第1プレート部材112に当接するとともに、他端がボルト134のねじ部138に螺合するナット部材142に当接している。そして、ナット部材142が所定の方向に螺回操作されると、押し付け部材136により、第1プレート部材112に対して積層方向の荷重を付与することができる。このため、簡単且つ経済的な構成で、第3締め付け部109を構成することが可能になる。
ところで、使用前のセパレータ28を組み込んだ燃料電池スタック12において、運転前に、先ず、燃料ガス供給部32、62に対して第1締め付け部104による荷重付与の後、挟持部36間の電解質・電極接合体26に第2締め付け部108による第2締め付け荷重を付与した場合、前記セパレータ28の歪み等によって燃料ガス供給部32、62に所望の荷重を付与できないおそれがある。
そこで、第3締め付け部109を構成するナット部材142の螺回作用下に、押し付け部材136を介して燃料ガス供給部32、62に個別に第3締め付け荷重を付与している。従って、燃料ガス供給部32、62のガスシール性を良好に確保することが可能になる。
一方、運転後において、発電運転を行うことでセパレータ28の形状が変形する(馴染む)ことにより、燃料ガス供給部32、62に加わる荷重も変化(減少)する。その際、第3締め付け部109を操作することにより、燃料ガス供給部32、62に対して所望の締め付け荷重を付与することができ、シール性の向上が容易に図られる。
なお、運転中の燃料電池スタック12の荷重変動に対しては、第1締め付け部104及び第2締め付け部108のそれぞれのばね荷重によって、常時、最適な荷重を付与することが可能になる。
さらに、燃料電池モジュール10は、図1に示すように、荷重付与機構19は、燃料電池スタック12のエンドプレート84b側に配置されるとともに、熱交換器14、蒸発器15及び改質器16を含む流体部18は、前記燃料電池スタック12のエンドプレート84a側に配置されている。これにより、流体部18及び荷重付与機構19は、燃料電池スタック12に対する配置が区別されるため、前記荷重付与機構19を高温雰囲気から分離させることができ、耐久性の向上が図られる。
さらにまた、セパレータ28は、挟持部36と、前記挟持部36に連結される第1及び第2橋架部34、64と、前記第1及び第2橋架部34、64に連結され、燃料ガス供給連通孔30が積層方向に形成される燃料ガス供給部32、62とを備えている。このため、ガスシール部位は、燃料ガス供給部32、62に形成されている。従って、セパレータ28は、燃料ガス供給部32、62の燃料ガス供給連通孔30を流通する燃料ガスに対し、確実なシールが遂行可能になる。
10…燃料電池モジュール 12…燃料電池スタック
12a…燃料電池 14…熱交換器
15…蒸発器 16…改質器
17…筐体 18…流体部
19…荷重付与機構 20…電解質
22…カソード電極 24…アノード電極
26…電解質・電極接合体 28…セパレータ
30…燃料ガス供給連通孔 32、62…燃料ガス供給部
34、64…橋架部 36…挟持部
38…燃料ガス供給孔 40…燃料ガス流路
42…燃料ガス排出通路 60…通路部材
66…燃料ガス供給通路 68…酸化剤ガス供給連通孔
74…整流部材 84a、84b…エンドプレート
84c…固定リング 85…隔壁
88、110、134、146…ボルト 102…固定プレート部材
104、108、109…締め付け部 112…プレート部材
114…支持プレート 116、122…ばね部材
118、148…押圧部材 136…押し付け部材
160a、160b…筐体部

Claims (7)

  1. 電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体とセパレータとが積層される燃料電池を設け、複数の前記燃料電池が積層されるとともに、前記燃料電池の積層方向両端に第1エンドプレートと第2エンドプレートとが配設される燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックに積層方向に荷重を付与するための荷重付与機構と、
    を備える燃料電池モジュールであって、
    前記荷重付与機構は、前記燃料電池スタックのガスシール部位に対して前記積層方向に第1締め付け荷重を付与する第1締め付け部と、
    前記電解質・電極接合体に対し、前記積層方向に前記第1締め付け荷重よりも小さな第2締め付け荷重を付与する第2締め付け部と、
    前記第1締め付け部に設けられ、前記ガスシール部位に対して前記積層方向に該第1締め付け部とは個別に第3締め付け荷重を付与する第3締め付け部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 請求項1記載の燃料電モジュールにおいて、前記荷重付与機構は、前記燃料電池スタックの前記第1エンドプレート側に配置されるとともに、
    前記第1締め付け部及び第3締め付け部は、前記第2エンドプレートを介して前記積層方向の荷重を保持することを特徴とする燃料電池モジュール。
  3. 請求項2記載の燃料電池モジュールにおいて、前記第1締め付け部は、前記第2エンドプレートに螺合し、前記燃料電池スタックを貫通して前記第1エンドプレート側に延在する第1ボルトと、
    前記第1ボルトに係合する第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材と支持プレートとの間に介装され、前記ガスシール部に対して前記積層方向の荷重を付与する第1ばね部材と、
    を備えるとともに、
    前記第2締め付け部は、前記第2エンドプレートに螺合する第2ボルトと、
    前記第2ボルトに係合する第2プレート部材と、
    前記第2プレート部材と前記燃料電池スタックとの間に介装され、前記電解質・電極接合体に対し前記積層方向に荷重を付与する第2ばね部材と、
    を備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
  4. 請求項3記載の燃料電池モジュールにおいて、前記第3締め付け部は、前記第2エンドプレートに螺合する第3ボルトと、
    前記第3ボルトに外装されるとともに、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材との間に介装され、前記第1プレート部材に対して前記積層方向に荷重を付与する押し付け部材と、
    を備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
  5. 請求項4記載の燃料電池モジュールにおいて、前記押し付け部材は、円筒形状を有し、一端が前記第1プレート部材に当接するとともに、他端が前記第3ボルトに螺合するナット部材に当接し、
    前記ナット部材の螺回作用下に、前記押し付け部材により前記第1プレート部材に対して前記積層方向の荷重を付与することを特徴とする燃料電池モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、酸化剤ガスを前記燃料電池スタックに供給する前に加熱する熱交換器及び燃料を改質して燃料ガスを生成する改質器を備える流体部と、
    前記流体部、前記燃料電池スタック及び前記荷重付与機構が収納される筐体と、
    を備え、
    前記荷重付与機構は、前記燃料電池スタックの前記第1エンドプレート側に配置されるとともに、
    前記流体部は、前記燃料電池スタックの前記第2エンドプレート側に配置されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  7. 請求項1記載の燃料電池モジュールにおいて、前記セパレータは、前記電解質・電極接合体を挟持するとともに、前記アノード電極の電極面に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス通路及び前記カソード電極の電極面に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通路が個別に設けられる挟持部と、
    前記挟持部に連結され、前記燃料ガスを前記燃料ガス通路に又は前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス通路に供給するための反応ガス供給通路が形成される橋架部と、
    前記橋架部に連結され、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスを前記反応ガス供給通路に供給するための反応ガス供給連通孔が前記積層方向に形成される反応ガス供給部と、
    を備え、
    前記ガスシール部位は、前記反応ガス供給部に形成されることを特徴とする燃料電池モジュール。
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