JP2010250762A - 反力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセルペダルやブレーキペダルの踏込み量との関係で反力上限値や反力目標値を調整することが可能な反力装置を提供する。
【解決手段】反力装置12の反力制御部26は、反力上限値Fmaxと目標値設定用基準値αとの差から反力目標値Ftgtを算出し、踏込み速度Vθが踏込み速度閾値THvθを下回り、且つ踏力値Fcrrと反力目標値Ftgtとの偏差Fdが偏差閾値THfdを上回っているとき、踏力値Fcrrと目標値設定用基準値αの和を新たな反力上限値Fmaxとして設定し、踏力値Fcrrが反力目標値Ftgtを上回り且つ反力上限値Fmaxを下回る状態が所定期間THfl以上続いたとき、目標値設定用基準値αを減少させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、アクセルペダル又はブレーキペダルに対してアクチュエータにより反力を付与する反力装置に関する。
アクセルペダルやブレーキペダルに対して反力を付与することで、車両の運転を補助する反力装置が存在する(特許文献1、2)。特許文献1では、しきい速度毎に車速と回転モータ(2)の駆動信号との関係を規定しておき、車速に応じて回転モータ(2)からアクセルペダル(1)に対して反力を付与する(例えば、特許文献1の図2参照)。
特許文献2では、オートクルーズ制御(ACC)において、ブレーキペダル(13)に足を載せてもブレーキペダル(13)が踏み込まれないようにブレーキペダル(13)の動きを規制するフットレスト装置(24)が記載されている(特許文献2の段落[0033])。このフットレスト装置(24)では、コイル(19)への通電により電磁力を発生させ、可動子(18)を固定子(17)に吸引させることで、ブレーキペダル(13)の動きを規制する(同段落)。また、荷重センサや位置センサの信号に応じてフットレスト力を調整する(特許文献2の段落[0046])。
特開2003−260951号公報 特開2001−322538号公報
特許文献1では、しきい速度に応じて、車速と回転モータ(2)の駆動信号(すなわち、反力)との関係を変化させているが、反力の大きさの調整については言及されていない。また、特許文献2では、可動子(18)を固定子(17)に吸引させることによりブレーキペダル(13)の動きを規制する構成、すなわち、ブレーキペダル(13)を一時的に踏み込めないようにする構成が記載されている。
しかしながら、運転補助の一環として、アクセルペダルやブレーキペダルの踏込み量との関係で反力上限値を調整できることが好ましい。また、車両が定速走行をしている際のアクセルペダルやブレーキペダルの反力の目標値(反力目標値)についても同様である。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、アクセルペダルやブレーキペダルの踏込み量との関係で反力上限値や反力目標値を調整することが可能な反力装置を提供することを目的とする。
この発明に係る反力装置は、車両用ペダルに対してアクチュエータにより反力を付与するものであって、前記反力装置は、前記アクチュエータが生じる反力を制御する反力制御部と、前記車両用ペダルの踏力を判定する踏力判定部と、前記車両用ペダルの踏込み速度を判定する踏込み速度判定部とを備え、前記反力制御部は、前記反力の上限値である反力上限値と、車両の定速走行時における前記反力の目標値である反力目標値と前記反力上限値との差を規定する目標値設定用基準値と、前記踏込み速度の閾値である踏込み速度閾値と、前記踏力と前記反力目標値との偏差の閾値である偏差閾値とを設定し、さらに、前記反力制御部は、前記反力上限値と前記目標値設定用基準値との差から前記反力目標値を算出し、前記踏込み速度が前記踏込み速度閾値を下回り、且つ前記踏力と前記反力目標値との偏差が前記偏差閾値を上回っているとき、前記踏力と前記目標値設定用基準値の和を新たな反力上限値として設定し、前記踏力が前記反力目標値を上回り且つ前記反力上限値を下回る状態が所定時間以上続いたとき、前記目標値設定用基準値を減少させることを特徴とする。
この発明によれば、運転者に加速意図又は減速意図がないにもかかわらず、踏力と反力目標値との偏差が偏差閾値を上回っているとき(すなわち、踏込み速度が所定値以下で反力目標値に対応する踏込み量を超えて車両用ペダルが踏み込まれているとき)、その時点の踏力に目標値設定用基準値を加えた値を新たな反力上限値として設定する。その結果、新たな反力目標値は、その時点における踏力と等しくなる。このため、反力目標値をより適切に設定することが可能となる。また、運転者に加速意図又は減速意図があるにもかかわらず、運転者の踏力が不足しているために踏力が反力上限値に到達しないとき、目標値設定用基準値を減少させる。その結果、反力上限値も減少させる。このため、反力上限値をより適切に調節することが可能となる。
この発明に係る反力装置は、アクセルペダルに対してアクチュエータにより反力を付与するものであって、前記反力装置は、前記アクチュエータが生じる反力を制御する反力制御部と、前記アクセルペダルの踏力を判定する踏力判定部と、前記アクセルペダルの踏込み速度を判定する踏込み速度判定部と、車両の車速を判定する車速判定部と、前記車両の車速目標値を設定する車速目標値設定部とを備え、前記反力制御部は、前記反力の上限値である反力上限値と、車両の定速走行時における前記反力の目標値である反力目標値と前記反力上限値との差を規定する目標値設定用基準値と、前記踏込み速度の閾値である踏込み速度閾値と、前記踏力と前記反力目標値との偏差の閾値である偏差閾値とを設定し、さらに、前記反力制御部は、前記反力上限値と前記目標値設定用基準値との差から前記反力目標値を算出し、前記踏込み速度が前記踏込み速度閾値を下回り、且つ前記踏力と前記反力目標値との偏差が前記偏差閾値を上回っているとき、前記踏力と前記目標値設定用基準値の和を新たな反力上限値として設定し、前記踏力が前記反力目標値を上回り且つ前記車速が前記車速目標値を上回る状態が所定時間以上続いたとき、前記目標値設定用基準値を増加させることを特徴とする。
この発明によれば、運転者に加速意図がないにもかかわらず、踏力が運転者意図判定用踏力閾値を上回っているとき(すなわち、踏込み速度が所定値以下で反力目標値に対応する踏込み量を超えてアクセルペダルが踏み込まれているとき)、その時点の踏力に目標値設定用基準値を加えた値を新たな反力上限値として設定する。その結果、新たな反力目標値は、その時点における踏力と等しくなる。このため、反力目標値をより適切に設定することが可能となる。また、運転者に加速意図がないにもかかわらず、反力が不足しているために必要以上にアクセルペダルが踏み込まれて車速が車速目標値を超えているとき、目標値設定用基準値を増加させる。その結果、反力上限値も増加させる。このため、更なる加速を防止し易くなる。従って、反力目標値及び反力上限値をより適切に調節することが可能となる。
前記反力制御部は、前記踏力と前記反力目標値との偏差が前記偏差閾値を上回っているかどうかの判定を、前記踏力と前記反力目標値との偏差の平均値に基づいて行ってもよい。
前記反力制御部は、移動平均処理を用いて前記新たな反力上限値を設定してもよい。これにより、反力上限値が急に大きく変更されることにより、運転者に違和感を与えることを避けることが可能となる。
前記反力装置は、さらに、前記車両の加減速操作に影響を与える道路属性を判定する道路属性判定部を備え、前記反力制御部は、前記道路属性判定部により判定された道路属性毎に前記新たな反力上限値を記憶してもよい。これにより、車両の加減速操作に影響を与える道路属性に応じて新たな反力上限値を設定することが可能となる。
この発明によれば、運転者に加速意図又は減速意図がないにもかかわらず、踏力と反力目標値との偏差が偏差閾値を上回っているとき(すなわち、踏込み速度が所定値以下で反力目標値に対応する踏込み量を超えて車両用ペダルが踏み込まれているとき)、その時点の踏力に目標値設定用基準値を加えた値を新たな反力上限値として設定する。その結果、新たな反力目標値は、その時点における踏力と等しくなる。このため、反力目標値をより適切に設定することが可能となる。また、運転者に加速意図又は減速意図があるにもかかわらず、運転者の踏力が不足しているために踏力が反力上限値に到達しないとき、目標値設定用基準値を減少させる。その結果、反力上限値も減少させる。このため、反力上限値をより適切に調節することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る反力装置を搭載した車両のブロック図である。 アクセルペダルの踏込み量とアクセルペダルに付与される反力との関係を示す説明図である。 反力上限値と目標値設定用基準値を更新するフローチャートである。 前記反力上限値と前記目標値設定用基準値の学習の可否を判定するフローチャートである。 前記目標値設定用基準値と暫定的反力上限値を取得するフローチャートである。 反力取得フラグを生成するフローチャートである。 アクセルペダルの反力と反力取得フラグの関係を示す図である。 踏力値と反力取得フラグの生成の関係を示す図である。 暫定的反力上限値を算出するフローチャートである。 踏力値と目標値設定用基準値とフラグ取得時反力上限値との関係を示す図である。 新たな反力上限値を算出するフローチャートである。 新たな反力上限値の評価を行うフローチャートである。 踏力値と反力目標値との関係を示す図である。 新たな目標値設定用基準値の評価を行うフローチャートである。 運転者に加速意図があるにもかかわらず、運転者の踏力が反力上限値に到達しない状態を示す説明図である。 運転者に加速意図がないにもかかわらず、車速が車速目標値を超える状態を示す図である。
A.一実施形態
以下、この発明の一実施形態に係る反力装置を搭載した車両について図面を参照して説明する。
1.車両10の構成
図1は、この実施形態に係る反力装置12を搭載した車両10のブロック図である。車両10は、例えば、四輪車である。車両10は、反力装置12に加え、アクセルペダル14と、アクセルペダル14に反力Fr_sp[N]を付与するリターンスプリング16とを備える。
反力装置12は、踏込み量センサ18と、車速センサ20と、反力付与開始スイッチ22と、ナビゲーションシステム24(推奨車速判定部)と、ECU(electric control unit)26と、アクチュエータ28と、電流センサ30(踏力センサ)とを備える。
踏込み量センサ18は、アクセルペダル14の原位置からの踏込み量(踏込み量θ)[度]を検出し、ECU26に出力する。車速センサ20は、車両10の車速V[km/時]を測定し、ECU26に出力する。
反力付与開始スイッチ22(以下、「スイッチ22」とも称する。)は、運転者の操作により、アクチュエータ28からアクセルペダル14に対する反力Fr[N]の付与の開始をECU26に対して指令するものである。すなわち、運転者がスイッチ22をオンにすると、スイッチ22から反力付与の開始を指示する反力付与開始信号SsがECU26に送信される。ECU26は、受信した反力付与開始信号Ssを契機として反力Frの付与を開始する。
ナビゲーションシステム24は、GPS(Global Positioning System)を用いて車両の位置を検出可能であると共に、各道路の属性に関する情報(道路属性情報Ir)を記憶したメモリ32を備えている。道路属性情報Irとしては、例えば、「一般道路」、「高速道路」及び「その他の道路」が含まれる。そして、ナビゲーションシステム24は、検出した車両10の位置に応じた道路属性情報IrをECU26に通知する。
ECU26は、車速Vの目標値である車速目標値Vtgt[km/時]に応じて、反力Frを付与する特性(反力付与特性Cfr)を設定し、この反力付与特性Cfrと踏込み量θを用いて、アクチュエータ28からアクセルペダル14に付与する反力Fr[N]を算出する。そして、算出した反力Frを示す制御信号Srをアクチュエータ28に送信する。反力付与特性Cfrは、車速目標値Vtgt毎に踏込み量θと反力Frとの関係を規定したものであり、ECU26のメモリ34に記憶されている。なお、本実施形態では、反力付与特性Cfrにおける反力Frの上限値(反力上限値Fmax)と目標値設定用基準値α(以下「基準値α」ともいう。)を更新することで反力付与特性Cfrを調整することができる(詳細は後述する。)。
アクチュエータ28は、アクセルペダル14に連結された図示しないモータからなり、ECU26から受信した制御信号Srに応じた反力Frをアクセルペダル14に付与する。これにより、アクセルペダル14には、リターンスプリング16による反力Fr_spに加えてアクチュエータ28からの反力Frが付加される。アクチュエータ28は、その他の駆動力生成手段(例えば、空気圧アクチュエータ)であってもよい。
電流センサ30は、アクチュエータ28が消費する電流(消費電流Ia)[A]を検出してECU26に通知する。この電流Iaは、アクチュエータ28の出力に応じて変化するものであり、ECU26は、電流Iaに基づいてアクチュエータ28が生成した反力Frを判定することができる。
2.反力上限値Fmaxと目標値設定用基準値αの更新
[反力付与特性Cfr]
上述の通り、本実施形態では、反力上限値Fmaxと基準値αを更新することで反力付与特性Cfrを調整することができる。
図2には、アクセルペダル14の踏込み量θと、リターンスプリング16による反力Fr_spとアクチュエータ28による反力Frとの関係が示されている。図2に示すように、リターンスプリング16による反力Fr_spは、踏込み量θの増加に応じて上昇する。また、アクチュエータ28による反力Frは、踏込み量θがθ1になるまでは下限値Fmin(本実施形態では、ゼロ)であり、踏込み量θ1から踏込み量θ2の間は、反力Frが増加する。以下では、踏込み量θ1から踏込み量θ2まで領域を反力増大領域Rfrという。そして、踏込み量θがθ2になると、反力Frは上限値(反力上限値Fmax)となり、踏込み量θがθ2を超えると、反力上限値Fmaxを維持し続ける(或いは、反力Frを徐々に減少させてもよい。)。
本実施形態では、車両10の定速走行時における反力Frの目標値(反力目標値Ftgt)[N]を設定する。反力目標値Ftgtは、例えば、運転者が楽に足を添えておけると感じる反力Frであり、車両10の定速走行中における反力Frと一致するように調整する。本実施形態では、車両10の運転中にこの反力目標値Ftgtを調整することができる。また、反力目標値Ftgtに対応するペダル踏込み量θをペダル踏込み量目標値θtgtと呼ぶ。
本実施形態において、反力目標値Ftgtは、反力上限値Fmaxと基準値αの差として定義される(Ftgt=Fmax−α)。従って、基準値αは、反力目標値Ftgtを設定するための値である。また、後述するように、反力上限値Fmaxと基準値αをそれぞれ更新すると共に、これらの更新により、反力目標値Ftgtも更新することができる。従って、運転者に応じた適切な反力上限値Fmax及び反力目標値Ftgtを設定することができる。
[反力上限値Fmaxと基準値αの更新の概要]
図3には、本実施形態において、反力上限値Fmaxと基準値αを更新するフローチャートが示されている。
ステップS1において、ECU26は、今回の処理がスイッチ22をオンにした後、1回目の処理であるかどうかを判定する。今回の処理が1回目の処理である場合(S1:YES)、ステップS2において、ECU26は、各種の初期値を設定してステップS3に進む。ここでの初期値には、反力上限値Fmaxの初期値及び評価並びに基準値αの初期値及び評価が含まれる。反力上限値Fmax及び基準値αの評価については後述する。今回の処理が1回目の処理でない場合(S1:NO)、ステップS3に進む。
ステップS3において、ECU26は、運転者がアクセルペダル14を踏み込む力である踏力値Fcrr[N]を取得する。すなわち、ECU26は、電流センサ30からアクチュエータ28の消費電流Iaの値を受信し、この消費電流Iaの値にローパスフィルタをかける。この消費電流Iaは、アクチュエータ28の出力(すなわち、アクチュエータ28が発生した反力Fr)に対応するものである。そして、ECU26は、消費電流Iaが示す反力Frに基づいて踏力値Fcrrを算出する。
続くステップS4において、ECU26は、ナビゲーションシステム24から通知された道路属性情報Irに基づいて道路属性を判定する。本実施形態における道路属性には、「一般道路」、「高速道路」及び「その他の道路」が含まれる。
ステップS5において、ECU26は、車両10の走行状態、すなわち、車両10が定速直進走行をしているかどうかを判定する。具体的には、車速Vの単位時間当たりの変化量(変化量ΔV)[V/sec]の絶対値が、定速走行を判定するための閾値THΔV以下であるかどうかを判定することにより、車両10が定速走行をしているかどうかを判定する。また、図示しないステアリングの舵角θs[度]の絶対値が、直進走行を判定するための閾値THθs以下であるかどうかを判定することにより、車両10が直進しているかどうかを判定する。或いは、ナビゲーションシステム24からの位置情報に基づいて定速直進走行をしているかどうかを判定してもよい。
ステップS6において、ECU26は、アクセルペダル14が停止状態にあるかどうかを判定する。具体的には、アクセルペダル14の踏込み量θの単位時間当たりの変化量Δθ[度/sec]の絶対値が、アクセルペダル14の停止状態を判定するための閾値THΔ以下であるかどうかを判定することにより、アクセルペダル14が停止状態にあるかどうかを判定する。ステップS5における定速直進走行状態の判定のみでは、坂道等においてアクセルペダル14の操作により定常直進走行が行われている場合を排除できないため、本ステップS6において、そのような場合を排除することができる。
ステップS7において、ECU26は、反力上限値Fmax及び基準値αを更新するための学習処理の可否を判定する。ステップS8において、ECU26は、新たな反力上限値Fmaxの候補としての暫定反力上限値Ftmaxと新たな基準値αを算出する。ステップS9において、ECU26は、反力上限値Fmaxの評価を行う。ステップS10において、ECU26は、基準値αの評価を行う。ステップS7〜S10の詳細については後述する。
ステップS11において、ECU26は、ステップS9、S10の評価結果に基づき、反力上限値Fmaxと基準値αを更新する。すなわち、反力上限値Fmaxが適切なものでなければ、暫定反力上限値Ftmaxを新たな反力上限値Fmaxとして設定し、反力上限値Fmaxが適切なものであれば、それまでの反力上限値Fmaxをそのまま新たな反力上限値Fmaxとして用いる。
[学習の可否の判定(ステップS7)の詳細]
図4は、反力上限値Fmax及び基準値αを更新するための学習の可否を判定するフローチャートである。ステップS21において、ECU26は、アクセルペダル14が停止中であるかどうかを判定する。当該判定は、ステップS6の判定結果を用いて行う。アクセルペダル14が停止中である場合(S21:YES)、ステップS22において、ECU26は、車両10が定速直進中であるかどうかを判定する。当該判定は、ステップS5の判定結果を用いて行う。車両10が定速直進中である場合(S22:YES)、ステップS23において、ECU26は、学習可と判定する。アクセルペダル14が停止中でない場合(S21:NO)又は車両10が定速直進中でない場合(S22:NO)、ステップS24において、ECU26は、学習不可と判定する。
[暫定反力上限値Ftmaxと基準値αの算出(ステップS8)の詳細]
図5は、新たな暫定反力上限値Ftmaxと基準値αを算出するフローチャートである。
ステップS31において、ECU26は、新たな基準値αを算出する。図6には、新たな基準値αを算出するフローチャートが示されている。ステップS41において、ECU26は、前回処理における基準値α(以下「基準値α(前回)」ともいう。)の評価(S10)が「適切」であったかどうかを確認する。評価が「適切」の場合(S41:YES)、ステップS42において、ECU26は、基準値α(前回)をそのまま今回処理における基準値α(以下「基準値α(今回)」ともいう。)とする。
ステップS41において評価が「適切」ではない場合(S41:NO)、ステップS43において、ECU26は、基準値α(前回)の評価が「過大」であるかどうかを判定する。評価が「過大」の場合(S42:YES)、ステップS44において、ECU26は、基準値α(前回)から0.5Nを引いたものを基準値α(今回)とする。基準値α(前回)の評価が「過大」ではない場合(S43:NO)、当該評価は「過小」である。そこで、ステップS45において、ECU26は、基準値α(前回)に0.5Nを足したものを基準値α(今回)とする。
図5に戻り、ステップS32において、ECU26は、反力取得フラグFlg(以下「フラグFlg」ともいう。)を生成する。図7には、反力取得フラグFlgを生成するフローチャートが示されている。ステップS51において、ECU26は、反力上限値Fmaxを更新するための学習が可能であるかどうかを判定する。当該判定は、ステップS7の判定結果に基づいて行う。当該学習が可能である場合(S51:YES)、ステップS52に進む。また、当該学習が不可である場合(S51:NO)、ステップS56において、ECU26は、反力取得フラグFlgを取得せずに今回の処理を終える。
ステップS52において、ECU26は、ステップS3で取得した踏力値Fcrrを読み出す。続くステップS53において、ECU26は、踏力値Fcrrが安定しているかどうかを判定する。当該判定は、前回の踏力値Fcrr(以下「踏力値Fcrr(前回)」ともいう。)と今回の踏力値Fcrr(以下「踏力値Fcrr(今回)」ともいう。)の差の絶対値が、閾値THfcrr以下である状態が、所定時間THsbl続いているかどうかにより判定する。ここでの閾値THfcrr及び所定時間THsblは、踏力値Fcrrの安定状態を判定するための閾値及び時間である。所定時間THsblの代わりに、踏力値Fcrrの安定状態を判定するための回数を用いてもよい。
ステップS53において踏力値Fcrrが安定である場合(S53:YES)、ステップS54において、ECU26は、反力取得フラグFlgを取得する(図8参照)。このフラグFlgは、暫定反力上限値Ftmaxを算出するための反力上限値算出用踏力値Ft(以下「踏力値Ft」ともいう。)の取得の可否を規定するものである。フラグFlgが立ったとき、踏力値Ftの取得が許可され、フラグFlgが立っていないとき、踏力値Ftの取得が許可されない。
ステップS53において踏力値Fcrrが安定でない場合(S53:NO)、ステップS55において、ECU26は、踏力値Fcrrが極大値であるかどうかを判定する。当該判定は、踏力値Fcrr(前回)と踏力値Fcrr(今回)との差が閾値THics以上である状態が所定時間THics続いた後に、当該差が閾値THdcs以下になったかどうかにより判定する。ここでの閾値THics及び所定時間THicsは、踏力値Fcrrの上昇を判定する閾値及び時間であり、閾値THdcsは、踏力値Fcrrの下降を判定する閾値である。所定時間THicsの代わりに、踏力値Fcrrの上昇を判定する回数を用いてもよい。
ステップS55において踏力値Fcrrが極大値である場合(S55:YES)、ステップS54において、ECU26は、反力取得フラグFlgを取得する(図8参照)。踏力値Fcrrが極大値でない場合(S55:NO)、ステップS56において、ECU26は、反力取得フラグFlgを取得せずに今回の処理を終える。
図5に戻り、ステップS33において、ECU26は、暫定反力上限値Ftmaxを算出する。図9には、暫定反力上限値Ftmaxを算出するフローチャートが示されている。ステップS61において、ECU26は、ステップS3で取得した踏力値Fcrrを読み出す。ステップS62において、ECU26は、ステップS31で算出した新たな基準値αを読み出す。
ステップS63において、ECU26は、反力取得フラグFlgが取得されたかどうかを確認する。フラグFlgが取得されている場合(S63:YES)、ステップS64に進む。フラグFlgが取得されていない場合(S63:NO)、ステップS65において、ECU26は、前回の反力上限値Fmaxを今回の暫定反力上限値Ftmaxとして設定する。
ステップS64において、ECU26は、フラグFlgを取得した時点の踏力値Fcrrと基準値αの和を反力上限値算出用踏力値Ftとして設定する。例えば、図10では、時点t1において踏力値Fcrrが極大値となると、その時点における踏力値Fcrrと基準値αの和が反力上限値算出用踏力値Ft1として取得される。時点t2において踏力値Fcrrが安定状態となると、その時点における踏力値Fcrrと基準値αの和が反力上限値算出用踏力値Ft2として取得される。同様に、時点t3、t4において踏力値Fcrrが極大値となると、その時点における踏力値Fcrrと基準値αの和が反力上限値算出用踏力値Ft3、Ft4として取得される。
続くステップS66において、ECU26は、今回の処理における道路属性が「一般道路」であるかどうかを判定する。道路属性が「一般道路」である場合(S66:YES)、ステップS67において、ECU26は、メモリ34内に構成された一般道路用データベース(以下「一般道路用DB」という。)に今回の踏力値Ftを保存する。一般道路用DBは、ファーストイン・ファーストアウト式のデータベースであり、10個の踏力値Ftを保存する。
ステップS68において、ECU26は、一般道路用DBに保存されている10個の踏力値Ftの平均値である踏力平均値Faveを算出する。続くステップS69において、ECU26は、ステップS68で算出した踏力平均値Faveを新たな暫定反力上限値Ftmaxに設定する。
ステップS66に戻り、道路属性が一般道路でない場合(S66:NO)、ステップS70において、ECU26は、道路属性が「高速道路」であるかどうかを判定する。道路属性が「高速道路」である場合(S70:YES)、ステップS71において、ECU26は、メモリ34内に構成された高速道路用データベース(以下「高速道路用DB」という。)に今回の踏力値Ftを保存する。高速道路用DBは、ファーストイン・ファーストアウト式のデータベースであり、10個の踏力値Ftを保存する。
ステップS72において、ECU26は、高速道路用DBに保存されている10個の踏力値Ftの平均値である踏力平均値Faveを算出する。続くステップS73において、ECU26は、ステップS72で算出した踏力平均値Faveを新たな暫定反力上限値Ftmaxに設定する。
ステップS70に戻り、道路属性が「高速道路」でない場合(S70:NO)、道路属性は「その他の道路」である。そこで、ステップS74において、ECU26は、メモリ34内に構成されたその他の道路用データベース(以下「その他の道路用DB」という。)に今回の踏力値Ftを保存する。その他の道路用DBは、ファーストイン・ファーストアウト式のデータベースであり、10個の踏力値Ftを保存する。
ステップS75において、ECU26は、その他の道路用DBに保存されている10個の踏力値Ftの平均値である踏力平均値Faveを算出する。続くステップS76において、ECU26は、ステップS75で算出した踏力平均値Faveを新たな暫定反力上限値Ftmaxに設定する。
図5に戻り、ステップS34において、ECU26は、暫定反力上限値Ftmaxの採用の可否を判断する。図11には、暫定反力上限値Ftmaxの採用の可否を判断するフローチャートが示されている。ステップS81において、ECU26は、前回の反力上限値Fmax(以下「反力上限値Fmax(前回)」という。)を読み出す。ステップS82において、ECU26は、今回の暫定反力上限値Ftmax(以下「暫定反力上限値Ftmax(今回)」という。)を読み出す。
ステップS83において、ECU26は、アクセルペダル14の踏込み速度Vθ[度/sec]が大きいかどうかを判定する。踏込み速度Vθは、アクセルペダル14の踏込み量θを用いて求める。また、大きい踏込み速度Vθとは、運転者に加速意図がある場合の踏込み速度Vθを意味する。踏込み速度Vθが大きくない場合(S83:NO)、ステップS84において、ECU26は、反力上限値Fmax(前回)の評価が「適切」であったかどうかを確認する。この確認は、前回の処理におけるステップS9の結果に基づいて行う。反力上限値Fmax(前回)の評価が「適切」でなかった場合(S84:NO)、ステップS85において、ECU26は、暫定反力上限値Ftmax(今回)を反力上限値Fmax(今回)として設定する。
ステップS83において踏込み速度Vθが大きい場合(S83:YES)又はステップS84において反力上限値Fmax(前回)の評価が「適切」であった場合(S84:YES)、ステップS86において、ECU26は、反力上限値Fmax(前回)をそのまま反力上限値Fmax(今回)として用いる。
[反力上限値Fmaxの評価(ステップS9)の詳細]
図12には、反力上限値Fmaxの評価を行うフローチャートが示されている。ステップS91において、ECU26は、ステップS3で取得した踏力値Fcrr(今回)を読み出す。ステップS92において、ECU26は、ステップS8で算出した反力上限値Fmax(今回)を読み出す。ステップS93において、ECU26は、ステップS8で算出した今回の基準値α(以下「基準値α(今回)」という。)を読み出す。
ステップS94において、ECU26は、今回の反力目標値Ftgt(以下「反力目標値Ftgt(今回)」という。)と踏力値Fcrr(今回)の偏差(偏差Fd)[N]を算出する。上述の通り、反力目標値Ftgtは、反力上限値Fmaxから基準値αを差し引いた値(Ftgt=Fmax−α)である。このため、偏差Fdは、反力上限値Fmaxから基準値αを差し引いた値からさらに踏力値Fcrr(今回)を差し引いた値の絶対値として算出可能である(Fd=|(Fmax−α)−Fcrr|)。
ステップS95において、ECU26は、比較的短い期間における反力上限値Fmaxの信頼性を評価するための偏差Fdの閾値(偏差閾値THfd)を、偏差Fdが上回っているかどうかを判定する。例えば、図13の時点t11では、直前の反力上限値Fmaxと基準値αの差(Fmax−α)と踏力値Fcrrとの偏差Fdは偏差閾値THfdを上回っている。一方、時点t12では、直前の反力上限値Fmaxと基準値αの差(Fmax−α)と踏力値Fcrrとの偏差Fdは偏差閾値THfdを上回っている。
偏差Fdが偏差閾値THfdを上回っている場合(S95:YES)、ステップS96において、ECU26は、反力上限値Fmax(今回)が「不適切」であると判定する。偏差Fdが偏差閾値THfd以下である場合(S95:NO)、ステップS97に進む。
ステップS97において、ECU26は、偏差Fdの移動平均値である偏差平均値Fdaveを算出する。続くステップS98において、ECU26は、比較的長い期間における反力上限値Fmaxの信頼性を評価するための偏差平均値Fdaveの閾値(偏差平均閾値THfdave)を偏差平均値Fdaveが上回っているかどうかを判定する。例えば、図13の時点t12から時点t13までの偏差平均値Tdaveが、偏差平均閾値THfdaveを上回っているかどうかを判定する。
偏差平均値Fdaveが偏差平均閾値THfdaveを上回っている場合(S98:YES)、ステップS99において、ECU26は、反力上限値Fmax(今回)は不適切であると判定する。偏差平均値Fdaveが偏差平均閾値THfdave以下である場合(S98:NO)、ステップS100において、ECU26は、反力上限値Fmax(今回)は適切であると判定する。
[基準値αの評価(ステップS10)の詳細]
図14には、新たな基準値αの評価を行うフローチャートが示されている。ステップS101において、ECU26は、車速目標値Vtgtを読み出す。ステップS102において、ECU26は、車速Vを読み出す。ステップS103において、ECU26は、最大上限値Fmax(今回)を読み出す。ステップS104において、ECU26は、基準値α(今回)を読み出す。ステップS105において、ECU26は、踏力値Fcrr(今回)を読み出す。
ステップS106において、ECU26は、アクセルペダル14の踏込み量θを用いてアクセルペダル14の踏込み速度Vθ[度/sec]を取得する。ステップS107において、ECU26は、車速Vと車速目標値Vtgtの偏差(車速偏差Vd)を算出する(Vd=V−Vtgt)。
ステップS108において、ECU26は、反力偏差Fddを算出する。反力偏差Fddは、反力上限値Fmaxと踏力値Fcrrの差の絶対値である(Fdd=|Fmax−Fcrr|)。
ステップS109において、ECU26は、反力偏差Fddが偏差閾値THfdd(例えば、1.5N)を下回る状態が踏力不足判定期間THfl(例えば、3秒)以上継続し、且つ踏込み速度Vθが踏込み速度閾値THvθを上回っているかどうかを判定する。踏力不足判定期間THflは、運転者に加速意図があるにもかかわらず、運転者の踏力が不足しているために踏力値Fcrrが反力上限値Fmaxに到達しない状態を判定するための期間である。
例えば、図15において、時点t21までは、反力上限値Fmaxと踏力値Fcrrとの偏差Fddが偏差閾値THfddを上回っていたが、時点t21になると、偏差Fddが偏差閾値THfddと等しくなる。そして、時点t22において、偏差Fddが偏差閾値THfddを下回っている期間が踏力不足判定期間THflと等しくなり、ステップS109の条件のうち、反力偏差Fddが偏差閾値THfddを踏力不足判定期間THfl以上下回っているとの条件は満たされる。なお、踏込み速度Vθが踏込み速度閾値THvθを上回っているかどうかは、偏差Fddが偏差閾値THfdd以下となった時点で満たしていればよい。
ステップS109の全ての条件が満たされる場合(S109:YES)、運転者には加速意図があるが、反力Frが大き過ぎて反力上限値Fmaxまで到達できないと考えられる。そこで、ステップS110において、ECU26は、基準値αが過大であると判定する。
ステップS109のいずれかの条件が満たされなかった場合(S109:NO)、ステップS111において、ECU26は、車速偏差Vdが車速偏差閾値THvdを上回る状態が反力不足判定期間THrl(例えば15秒)以上継続しており、且つ踏込み速度Vθが踏込み速度閾値THvθを下回っているかどうかを判定する。反力不足判定期間THrlは、運転者に加速意図がないにもかかわらず、反力Frが不足しているために踏力値Fcrrが反力目標値Ftgtを超え、その結果、車速偏差Vdが車速偏差閾値THvdを超えている状態を判定するための期間である。
例えば、図16において、時点t31までは、車速Vが車速目標値Vtgtを下回っていたが、時点t31になると、車速Vが車速目標値Vtgtと等しくなる。そして、時点t32において、車速偏差Vdが車速偏差閾値THvdを上回り、時点t33において、車速偏差Vdが車速偏差閾値THvdを上回っている期間が反力不足判定期間THrlと等しくなり、ステップS111の条件のうち、車速偏差Vdが車速偏差閾値THvdを反力不足判定期間THrl以上上回っているとの条件は満たされる。なお、踏込み速度Vθが踏込み速度閾値THvθを下回っているかどうかは、例えば、反力不足判定期間THrlにおいて常に満たしている必要がある。
ステップS111の両方の条件が満たされる場合、反力Frが小さすぎるため、アクセルペダル14が車速目標値を超えてしまうことが簡単にできてしまう。そこで、ステップS111の条件が全て満たされた場合(S111:YES)、ステップS112において、ECU26は、基準値α(今回)は過小であると判定する。ステップS111の条件のいずれかが満たされない場合(S111:NO)、ステップS113において、ECU26は、基準値α(今回)は適切であると判定する。
3.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、反力取得フラグFlgを取得したとき、すなわち、踏力値Fcrrが安定状態のとき又は極大値のとき、その時点の踏力値Fcrrに基準値αを加えた値を新たな反力上限値Fmaxとして設定する。その結果、新たな反力目標値Ftgtは、その時点における踏力値Fcrrと等しくなる。このため、反力目標値Ftgtをより適切に設定することが可能となる。また、踏込み速度Vθが踏込み速度閾値THvθを上回り運転者に加速意図があるにもかかわらず、運転者の踏力が不足しているために踏力値Fcrrが反力上限値Fmaxに到達しないとき、基準値αを減少させる。その結果、反力上限値Fmaxも減少させる。このため、反力上限値Fmaxをより適切に設定することが可能となる。
本実施形態において、ECU26は、一般道路用DB、高速道路用DB及びその他の道路用DBを利用した移動平均処理を用いて新たな反力上限値Fmaxを設定する(図9参照)。これにより、反力上限値Fmaxが急に大きく変更され、運転者に違和感を与えることを避けることが可能となる。
本実施形態において、ECU26は、ナビゲーションシステム24により判定された道路属性毎に新たな反力上限値算出用踏力値Ftを記憶し、この踏力値Ftを用いて反力上限値Fmaxを算出する。これにより、車両10の加減速に影響を与える道路属性に応じて新たな反力上限値Fmaxを設定することが可能となる。
B.変形例
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
上記実施形態では、反力Frを付与する対象としてアクセルペダル14を用いたが、ブレーキペダルであってもよい。例えば、図1の構成において、アクセルペダル14の代わりにブレーキペダルを用いることで、ブレーキペダルに反力を付与する構成に本発明を適用してもよい。ブレーキペダルに反力を付与する目的としては、特許文献2に記載のように、オートクルーズ制御(ACC)等に用いることが可能である。
10…車両 12…反力装置
14…アクセルペダル 16…リターンスプリング
18…踏込み量センサ 20…車速センサ
24…ナビゲーションシステム
26…ECU(反力制御部、踏込み速度判定部、車速目標値設定部)
28…アクチュエータ 30…電流センサ(踏力判定部)
Fcrr…踏力値 Fmax…反力上限値
Fr…反力 Ftgt…反力目標値
THfl…踏力不足判定期間 THvθ…踏込み速度閾値
V…車速 Vtgt…車速目標値
Vθ…アクセルペダルの踏込み速度 α…目標値設定用基準値
θ…アクセルペダルの踏込み量

Claims (5)

  1. 車両用ペダルに対してアクチュエータにより反力を付与する反力装置であって、
    前記反力装置は、
    前記アクチュエータが生じる反力を制御する反力制御部と、
    前記車両用ペダルの踏力を判定する踏力判定部と、
    前記車両用ペダルの踏込み速度を判定する踏込み速度判定部と
    を備え、
    前記反力制御部は、
    前記反力の上限値である反力上限値と、
    車両の定速走行時における前記反力の目標値である反力目標値と前記反力上限値との差を規定する目標値設定用基準値と、
    前記踏込み速度の閾値である踏込み速度閾値と、
    前記踏力と前記反力目標値との偏差の閾値である偏差閾値と
    を設定し、
    さらに、前記反力制御部は、
    前記反力上限値と前記目標値設定用基準値との差から前記反力目標値を算出し、
    前記踏込み速度が前記踏込み速度閾値を下回り、且つ前記踏力と前記反力目標値との偏差が前記偏差閾値を上回っているとき、前記踏力と前記目標値設定用基準値の和を新たな反力上限値として設定し、
    前記踏力が前記反力目標値を上回り且つ前記反力上限値を下回る状態が所定時間以上続いたとき、前記目標値設定用基準値を減少させる
    ことを特徴とする反力装置。
  2. アクセルペダルに対してアクチュエータにより反力を付与する反力装置であって、
    前記反力装置は、
    前記アクチュエータが生じる反力を制御する反力制御部と、
    前記アクセルペダルの踏力を判定する踏力判定部と、
    前記アクセルペダルの踏込み速度を判定する踏込み速度判定部と、
    車両の車速を判定する車速判定部と、
    前記車両の車速目標値を設定する車速目標値設定部と
    を備え、
    前記反力制御部は、
    前記反力の上限値である反力上限値と、
    車両の定速走行時における前記反力の目標値である反力目標値と前記反力上限値との差を規定する目標値設定用基準値と、
    前記踏込み速度の閾値である踏込み速度閾値と、
    前記踏力と前記反力目標値との偏差の閾値である偏差閾値と
    を設定し、
    さらに、前記反力制御部は、
    前記反力上限値と前記目標値設定用基準値との差から前記反力目標値を算出し、
    前記踏込み速度が前記踏込み速度閾値を下回り、且つ前記踏力と前記反力目標値との偏差が前記偏差閾値を上回っているとき、前記踏力と前記目標値設定用基準値の和を新たな反力上限値として設定し、
    前記踏力が前記反力目標値を上回り且つ前記車速が前記車速目標値を上回る状態が所定時間以上続いたとき、前記目標値設定用基準値を増加させる
    ことを特徴とする反力装置。
  3. 請求項1又は2記載の反力装置において、
    前記反力制御部は、前記踏力と前記反力目標値との偏差が前記偏差閾値を上回っているかどうかの判定を、前記踏力と前記反力目標値との偏差の平均値に基づいて行う
    ことを特徴とする反力装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の反力装置において、
    前記反力制御部は、移動平均処理を用いて前記新たな反力上限値を設定する
    ことを特徴とする反力装置。
  5. 請求項4記載の反力装置において、
    前記反力装置は、さらに、前記車両の加減速操作に影響を与える道路属性を判定する道路属性判定部を備え、
    前記反力制御部は、前記道路属性判定部により判定された道路属性毎に前記新たな反力上限値を記憶する
    ことを特徴とする反力装置。
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