JP2010250599A - 組合せ最適解を求めるデータ処理方法およびデータ処理装置 - Google Patents

組合せ最適解を求めるデータ処理方法およびデータ処理装置 Download PDF

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【課題】電力系統の最適電圧分布を求める処理において組合せ最適化問題を高速に解ことができるデータ処理方法を提供する。
【解決手段】状態を構成する要素(制御変数)のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させるとともに、評価関数値を複数の評価要素(各ノードの電圧違反値)に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させることにより、極小解からの効率的な脱出を可能とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、組合せ最適解を求めるデータ処理方法および組合せ最適解を求めるデータ処理装置に係わり、特に、電力系統の最適電圧分布を求めるデータ処理方法およびデータ処理装置に関するものである。
従来の組合せ最適化問題の解法を図3により説明する。
図3は、例えば、電気学会技術報告第647号 「新しい電力システム計画手法」(第51頁−第53頁)に掲載の「シミュレーテッドアニーリング法」による組合せ最適化問題解法のフローチャートを示している。
図3において、処理ステップ1では、組合せ状態を表すxと温度を表すTの初期値(初期解x、初期温度T)を設定する。
処理ステップ2では、xの隣接解である近接解yを生成する。
処理ステップ3では、yとxの目的関数(評価関数)の変化量ΔE(ΔE=f(x)−f(y))を計算する。
処理ステップ4では、ΔEが負(yの方がxより良い解)なら処理ステップ6に遷移させ、ΔEが非負なら処理ステップ5に遷移させる。
処理ステップ5では、区間[0,1]の一様乱数γを発生させ、“Exp(−ΔE/T)>γ”が成立するか否かの判定を行い、成立する場合には解の悪化を許容し、処理ステップ6に遷移させ、成立しない場合にはxの更新を行わないこととして、処理ステップ7に遷移する。
なお、“Exp(−ΔE/T)>γ”が成立する確率は、ΔEが小さく(xに比べたyの解の悪化度合いが小さく)、温度Tが大きいほど大きくなる。
処理ステップ6では、xをyに更新する(xをyに遷移させる)。即ち、処理ステップ6では、近似解yを採用する。
処理ステップ7では、平衡状態(多数回この判定を行ってもxに変化がない状態)になっているか否かの判定を行い、平衡状態でない場合には、処理ステップ2に戻し、平衡状態の場合には、温度Tを下げるために処理ステップ8に遷移させる。
処理ステップ8では、温度Tを下げるためにTをρ(0<ρ<1)倍する。
処理ステップ9では、基底状態(充分に温度Tが低い状態)になったか否かの判定を行い、基底状態と判定される場合にはその時点のxを最適解として処理を終了し、その他の場合には、処理ステップ2に戻す。
以上説明した方法によれば、より悪い状態への遷移が確率的に許されており、組合せ状態を表すxが極小解に到達しても、極小解に捕まらずに遷移(即ち、探索)を継続することが可能となり、より良い解を見つけ出すことが可能となっている。
このように、探索方法を用いて組合せ最適化問題を解く上での最大の技術課題は、いかに極小解から脱出し探索を継続するかにあり、従来から様々な方法が提案されている。
これらを大きく分類すると下記となる。
1)ある確率でより悪い状態への遷移を許す(上述の方法)
2)許される遷移の中で「最良の状態への遷移を繰り返す(極小解においては評価関数値が悪化する遷移が発生する)」こととし、遷移に伴い組合せの内容に変化のあった部分に関しては、ある期間、逆向きの変化を禁止することにより、通過した極小解へ戻ることを抑制する。
3)各状態について、探索過程で発見した極小解からの状態間の距離で定まる値(距離が大きいほど遷移判定関数値が良くなる方向)と、その状態の評価関数値の和で構成される遷移判定関数値を定義し、遷移すべき状態の決定を評価関数値の大小比較で行う。(特開2006−195530号公報)
特開2006−195530号公報
電気学会技術報告第647号「新しい電力システム計画手法」 財団法人電気学会、1997年8月8日発行、第51頁−第53頁(4.5.2シミュレーテッドアニーリング)
これらの従来方法では、探索の効率が隣接状態の定義および初期解の選択に大きく依存し、一部の極小解周辺の探索に探索時間の大部分を費やし、より評価関数値の良い準最適解を見逃すことが多々あり、探索の効率が悪いという問題点があった。
この発明は、上述したような問題点を解決するためになされたものであり、電力系統の最適電圧分布を求めるためのデータ処理において、上述したような探索方法を用いて組合せ最適化問題を解く上での最大の技術課題である「いかに極小解から脱出し、探索を継続するか」に関して、従来の方法とは異なった新しい効率的な方法あるいは装置を提供することを目的とする。
この発明に係る組合せ最適解を求めるデータ処理方法あるいはデータ処理装置は、計算対象とする電力系統全体の各ノードの評価関数値が最良となる各電圧制御機器の組合せ状態を求めるために、初期の組合せ状態から出発し、隣の状態と定義された組合せ状態の中から遷移すべき組合せ状態を決定し、順次、組合せ状態の遷移を繰返す探索を行うにあたり、状態を構成する制御変数のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させると共に、前記評価関数値を複数の評価要素に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させることにより、極小解からの脱出を図ることを特徴とするものである。
この発明によれば、電力系統の最適電圧分布を求める際に、全体の評価関数値の改善に拘らず、部分の改善に主眼を置いて極小解からの脱出を図ることになるので、極小解脱出局面での無駄な状態遷移を減らし、結果として広い状態空間を効率的に探索すること可能になる。
また、この発明は評価関数の形式によらないため、どのような形式の評価関数に対しても適用可能であるという利点と、アルゴリズムが単純で実施が容易という利点がある。
本発明を実現するためのデータ処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1による組合せ最適解を求めるデータ処理方法のアルゴリズムを示すフローチャートである。 従来の組合せ最適解問題の解法例を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明を実現するためのデータ処理装置の構成を示すブロック図であり、後述するデータ処理アルゴリズムを記述したプログラムに従ってデータ処理を行うCPU1と、プログラム部21およびデータ部22を含むメモリ2とが設けられている。
プログラム部21には、各実施の形態のデータ処理アルゴリズムを記述したプログラムが格納されている。
また、データ部22には、入出力データとデータ処理過程のデータが格納される。
図2は、実施の形態1による「組合せ最適解を求めるデータ処理方法」のアルゴリズムを示すフローチャートである。
本実施の形態は、最小化問題の解法例、すなわち、「評価関数値のより小さな状態を求める問題の解法例」であるが、最大化問題の解法例についても同様である。
図2において、処理ステップ101では、その時点の組合せの状態を表す現在解に初期状態(初期解)を設定し、その評価関数値を算出する。
処理ステップ102では、現在解を最良解として保存する。
なお、状態(解)とは、電力系統の電圧を決定する制御変数(変圧器のタップの位置、調相設備装置の入り切り、発電機端子電圧値など)の組合せのうちの1つを表し、例えば、電力系統に存在する複数の変圧器のうち、何れかの変圧器のタップの位置が異なれば、別の状態(解)として扱う。
処理ステップ103では、極小解脱出時定数を0とする。
ここで、極小解脱出時定数とは、遷移判定関数値を算出するにあたって使用する係数であり、遷移判定関数値とは、現在解の遷移を決定するために使用する値である。
処理ステップ104から処理ステップ107では、現在解の全ての隣接解から遷移判定関数値の最も小さい隣接解を探す。
処理ステップ104では現在解の全ての隣接状態に順次着目し、処理ステップ105では、隣接解の遷移判定関数値を所定の下式により算出する。
遷移判定関数値 =
(変化回数関数値×W1−部分改善関数値×W2)×極小解脱出時定数+評価関数値
ここで、変化回数関数値は、今回変更しようとする制御変数の変化回数が多いほど値の大きな関数値である。
W1は、変化回数関数値に対する重み係数である。
部分改善関数値は、現在解と隣接解の評価関数要素値を比較し、改善された評価関数要素値のみについて改善値を加算することにより算出する。
W2は、部分改善関数値に対する重み係数である。
極小解脱出時定数は、極小解到達時点で一定値が加算され、極小解から探索を進めるに従い徐々に減算される値である。
評価関数値は、隣接解の評価関数値である。
処理ステップ106では、隣接解のうちで遷移判定関数値の最も小さい隣接解を更新保存する。
処理ステップ107では、現在解の全ての隣接解に着目したかどうかを判定し、着目していない隣接解が残っていれば(noであれば)、処理を処理ステップ104に戻し、全ての隣接解に着目済みであれば(yesであれば)、処理ステップ108へ進む。
処理ステップ108では、「隣接解のうち最小の遷移判定関数値は、現在解の遷移判定関数値よりも小さいか否か」を判定し、“yes”であれば次の処理ステップ109へ進み、“no”であれば処理ステップ113へ進む。
処理ステップ109では、遷移判定関数値が最小の隣接解に、現在解を遷移させる。
次に、処理ステップ110では、現在解の遷移に対応して制御変数毎の変化回数を更新する。即ち、変更した制御変数の変化回数をカウントアップする。
処理ステップ111では、極小解脱出時定数が0でなければ極小解脱出時定数から一定値を差し引く。
処理ステップ112では、現在解の評価関数値が最良解より小さければ、現在解を最良解として保存する。
処理ステップ113では、極小解脱出時定数に一定値を加算する。
処理ステップ114では、探索終了条件を満たしたかどうかを判定し、満たしていれば処理を終了し、満たしていなければステップ104へ処理を戻して探索を継続する。
探索終了条件判定は、例えば「現在解の遷移を所定回数実施したかどうか」で判定する。
以上説明したデータ処理動作を要約すると次のとおりである。
即ち、本実施の形態による組合せ最適解を求めるデータ処理方法では、次の2点に着目して極小解からの脱出を図る。
(a)状態を構成する要素(制御変数)のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させる。
(b)評価関数値を複数の評価要素(各ノードの電圧違反値)に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させる。
具体的には、評価関数値に従った探索が極小解に達した時点で、上記a、bおよび評価関数値を重み付け加算した遷移判定関数値に基づき、一定の時定数を考慮(即ち、a、bの重みの割合を徐々に軽減する)しつつ探索を継続する。
これにより、効率的に極小解を脱出し、短時間で広い問題空間を探索することが可能となる。
なお、本実施例は電力系統の最適電圧分布を求める問題に対する適用例であるが、他にも、電力系統のネットワーク形状決定問題、発電機運用停止計画問題等、種々の組合せ最適化問題に適用可能である。
本実施の形態による「組合せ最適解を求めるデータ処理方法」は、電力系統の最適電圧分布を求める処理に関して、計算対象とする電力系統全体の各ノードの電圧上下限逸脱量合計値等で表現される評価関数値が最良(最小あるいは最大)となる各電圧制御機器への指令値(組合せ状態)を求めるために、初期の組合せ状態から出発し、隣の状態と定義された組合せ状態の中から遷移すべき組合せ状態を決定し、順次、組合せ状態の遷移を繰返す探索を行うにあたり、状態を構成する要素(制御変数)のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させるとともに、評価関数値を複数の評価要素(各ノードの電圧違反値)に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させることにより、極小解からの脱出を図る。
以上説明したように、本実施の形態による「組合せ最適解を求めるデータ処理方法」は、計算対象とする電力系統全体の各ノードの評価関数値が最良となる各電圧制御機器の組合せ状態を求めるために、初期の組合せ状態から出発し、隣の状態と定義された組合せ状態の中から遷移すべき組合せ状態を決定し、順次、組合せ状態の遷移を繰返す探索を行うにあたり、状態を構成する制御変数のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させると共に、前記評価関数値を複数の評価要素(各ノードの電圧違反値)に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させることにより、極小解からの脱出を図る。
また、本実施の形態による「組合せ最適解を求めるデータ処理方法」は、電力系統の最適電圧分布を求めるためのデータ処理方法であって、現在解を初期設定し、評価関数値を算出するステップ101と、現在解を最良解として保存するステップ102と、極小解脱出時定数を0とするステップ103と、現在解の全ての隣接状態に順次着目するステップ104と、隣接解の遷移判定関数値を所定の式に基づいて算出するステップ105と、隣接解のうちで遷移判定関数値の最も小さい隣接解を更新保存するステップ106と、現在解の全ての隣接解に着目したかどうかを判定し、着目していない隣接解が残っていればステップ104に戻し、全ての隣接解に着目済みであれば次のステップへ進めるステップ107と、隣接解のうち最小の遷移判定関数値は現在解の遷移判定関数値よりも小さいかを判定し、yesであれば次のステップへ進め、noであればステップ113へ進めるステップ108と、遷移判定関数値が最小の隣接解に現在解を遷移させるステップ109と、現在解の遷移に対応して、制御変数毎の変化回数を更新するステップ110と、極小解脱出時定数が0でなければ極小解脱出時定数から一定値を差し引くステップ111と、現在解の評価関数値が最良解より小さければ、現在解を最良解として保存するステップ112と、極小解脱出時定数に一定値を加算するステップ113と、探索終了条件を満たしたかどうかを判定し、満たしていれば処理を終了し、満たしていなければステップ104へ処理を戻して探索を継続させるステップ114とを有している。
また、本実施の形態による「組合せ最適解を求めるデータ処理装置」は、計算対象とする電力系統全体の各ノードの評価関数値が最良となる各電圧制御機器の組合せ状態を求めるために、初期の組合せ状態から出発し、隣の状態と定義された組合せ状態の中から遷移すべき組合せ状態を決定する第1の手段と、順次、組合せ状態の遷移を繰返す探索を行うにあたり、状態を構成する制御変数のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させる第2の手段と、前記評価関数値を複数の評価要素に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させることによって、極小解からの脱出を図る第3の手段を備えている。
本実施の形態によれば、状態を構成する要素(制御変数)のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させるとともに、評価関数値を複数の評価要素(各ノードの電圧違反値)に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させることにより、電力系統の最適電圧分布を求める際に、極小解からの効率的な脱出を可能とする。即ち、電力系統の最適電圧分布を求める際に、全体の評価関数値の改善に拘らず、部分の改善に主眼を置いて極小解からの脱出を図ることになるため、極小解脱出局面における無駄な状態遷移を減らし、広い状態空間を効率的に探索することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、評価関数の形式によらないため、どのような形式の評価関数に対しても適用可能であり、更に、アルゴリズムが単純で実施が容易である。
極小解脱出局面での無駄な状態遷移を減らし、広い状態空間を効率的に探索することが可能な組合せ最適解を求めるデータ処理方法の時差源に有用である。
101 現在解を初期設定し、評価関数値を算出するステップ
102 現在解を最良解として保存するステップ
103 極小解脱出時定数を0とするステップ
104 現在解の全ての隣接状態に順次着目するステップ
105 隣接解の遷移判定関数値を所定の式に基づいて算出するステップ
106 隣接解のうちで遷移判定関数値の最も小さい隣接解を更新保存するステップ
107 現在解の全ての隣接解に着目したかどうかを判定するステップ
108 隣接解のうち最小の遷移判定関数値は現在解の遷移判定関数値よりも小さいかを判定するステップ
109 遷移判定関数値が最小の隣接解に現在解を遷移させるステップ
110 現在解の遷移に対応して制御変数毎の変化回数を更新するステップ
111 極小解脱出時定数が0でなければ該時定数から一定値を差し引くステップ
112 現在解の評価関数値が最良解より小さければ、現在解を最良解として保存するステップ
113 極小解脱出時定数に一定値を加算するステップ
114 探索終了条件を満たしたかどうかを判定するステップ

Claims (4)

  1. 計算対象とする電力系統全体の各ノードの評価関数値が最良となる各電圧制御機器の組合せ状態を求めるために、初期の組合せ状態から出発し、隣の状態と定義された組合せ状態の中から遷移すべき組合せ状態を決定し、順次、組合せ状態の遷移を繰返す探索を行うにあたり、状態を構成する制御変数のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させると共に、前記評価関数値を複数の評価要素に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させることにより、極小解からの脱出を図ることを特徴とする組合せ最適解を求めるデータ処理方法。
  2. 電力系統の最適電圧分布を求めるためのデータ処理方法であって、
    現在解を初期設定し、評価関数値を算出するステップ101と、
    現在解を最良解として保存するステップ102と、
    極小解脱出時定数を0とするステップ103と、
    現在解の全ての隣接状態に順次着目するステップ104と、
    隣接解の遷移判定関数値を所定の式に基づいて算出するステップ105と、
    隣接解のうちで遷移判定関数値の最も小さい隣接解を更新保存するステップ106と、
    現在解の全ての隣接解に着目したかどうかを判定し、着目していない隣接解が残っていれば前記ステップ104に戻し、全ての隣接解に着目済みであれば次のステップへ進めるステップ107と、
    隣接解のうち最小の遷移判定関数値は現在解の遷移判定関数値よりも小さいかを判定し、yesであれば次のステップへ進め、noであればステップ113へ進めるステップ108と、
    遷移判定関数値が最小の隣接解に現在解を遷移させるステップ109と、
    現在解の遷移に対応して、制御変数毎の変化回数を更新するステップ110と、
    極小解脱出時定数が0でなければ極小解脱出時定数から一定値を差し引くステップ111と、
    現在解の評価関数値が最良解より小さければ、現在解を最良解として保存するステップ112と、
    極小解脱出時定数に一定値を加算するステップ113と、
    探索終了条件を満たしたかどうかを判定し、満たしていれば処理を終了し、満たしていなければ前記ステップ104へ処理を戻して探索を継続させるステップ114と
    を有したことを特徴とする組合せ最適解を求めるデータ処理方法。
  3. 前記所定の式は、
    遷移判定関数値 =
    (変化回数関数値×W1−部分改善関数値×W2)×極小解脱出時定数+評価関数値
    ここで、
    W1:変化回数関数値に対する重み係数
    W2:部分改善関数値に対する重み係数
    で表されることを特徴とする請求項2に記載の組合せ最適解を求めるデータ処理方法。
  4. 計算対象とする電力系統全体の各ノードの評価関数値が最良となる各電圧制御機器の組合せ状態を求めるために、初期の組合せ状態から出発し、隣の状態と定義された組合せ状態の中から遷移すべき組合せ状態を決定する第1の手段と、順次、組合せ状態の遷移を繰返す探索を行うにあたり、状態を構成する制御変数のうち、それまでの状態遷移で変化の少ない制御変数を優先的に変化させる第2の手段と、前記評価関数値を複数の評価要素に分解し、何れかのノードの電圧違反解消に大きく影響を与える制御変数を優先的に変化させることによって、極小解からの脱出を図る第3の手段を備えたことを特徴とする組合せ最適解を求めるデータ処理装置。
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