JP2010249226A - 円筒ころ軸受用保持器およびこれを備えた円筒ころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸受の組付け性を向上させることができる円筒ころ軸受用保持器およびこれを備えた円筒ころ軸受を提供する。
【解決手段】保持器1において、側板2、3の各ポケット形成面のポケットPCD側端部に、ポケット10側へ突出する凸状部12、13を周方向全長に亘って設ける。この凸状部12、13の先端面は曲形状とし、PPS、PA、PEEKなどのエンプラで成形する。なお、この保持器1は、両端部に径方向内側へ延びる鍔部51aが設けられた外輪51と、内輪52と、外輪51と内輪52との間に介在される円筒ころ53とを主要部とするNUタイプと呼称される円筒ころ軸受において、円筒ころ53を保持する保持器として使用する。
【選択図】図4
【解決手段】保持器1において、側板2、3の各ポケット形成面のポケットPCD側端部に、ポケット10側へ突出する凸状部12、13を周方向全長に亘って設ける。この凸状部12、13の先端面は曲形状とし、PPS、PA、PEEKなどのエンプラで成形する。なお、この保持器1は、両端部に径方向内側へ延びる鍔部51aが設けられた外輪51と、内輪52と、外輪51と内輪52との間に介在される円筒ころ53とを主要部とするNUタイプと呼称される円筒ころ軸受において、円筒ころ53を保持する保持器として使用する。
【選択図】図4
Description
本発明は、円筒ころ軸受用保持器、および、これを備えた円筒ころ軸受に関するものである。
円筒ころ軸受は、自動車のトランスミッションなどに使用される軸受装置で、動力伝達に関与する円筒ころの列数により単列、複列、四列が知られており、軌道輪である外輪や内輪に鍔部或は鍔輪が設けられているか否かで、Nタイプ(内輪に両鍔)やNUタイプ(外輪に両鍔)など数種類に分類される。また、円筒ころ軸受は、円筒ころと軌道面が線接触しており、ラジアル荷重(径方向荷重)が大きく、円筒ころは外輪又は内輪の鍔で案内されるので、高速回転に適している。この円筒ころ軸受の円筒ころを保持するのが円筒ころ軸受用保持器(以下、保持器と略する)である。
この保持器は、従来、軸方向2体、径方向抜き1体の合計3体の金型を用いて射出成形されていた。一方、この成形方法に対して、金型構造を簡略化するために、2体の金型で射出成形する方法が知られている。この成形方法により作成される保持器について、添付の図面(図8〜図11)を参照して説明する。
この保持器101は、環状を成し、周方向に延びる側板102、103と、この側板102、103を連結する支持柱106とで主要部が構成されている。支持柱106は、側板102、103を外径側で連結する上方部106aと内径側で連結する下方部106bとで構成されている。上記した側板102、103と、側板102、103を連結する支持柱106(図面に示された支持柱106の上方部106aと下方部106b、および、この支持柱106と隣り合う図示しない支持柱106の上方部106aと下方部106b)とでポケット110が形成されている。このポケット110に円筒ころ(図示省略)が収容される(特許文献1を参照)。
この保持器101は、樹脂などを金型に注入して射出成形される。これについて具体的に説明すると、重ね合わせた金型の上型部で側板102および支持柱106の上方部106aを成形し、下型部で側板103と支持柱106の下方部106bを成形する。これにより、保持器101は、金型の上型部と下型部の合わせ部で側板102、103と支持柱106(上方部106a、下方部106b)とがそれぞれ一体に結合するようにして成形される。この成形により、金型の上型部と下型部の合わせ部となる部位、つまり、側板102の内径側と側板103の外径側に、ポケット110の軸方向開口部104、105が形成される。なお、図9に保持器101の斜視図を示した。
なお、円筒ころ軸受用保持器としては、図に示すもの以外に、特許文献2に記載のものが知られている。
しかし、前記した図8に示す保持器101は、この保持器101を備えた図10に示す円筒ころ軸受150を組付ける際に問題がある。これについて以下に説明する。
この軸受150は、両端部に径方向内側へ延びる鍔部151aを有する外輪151と、内輪152と、外輪151と内輪152との間に介在された円筒ころ153と、これを保持する保持器101とを備えたNUタイプ(外輪に両鍔)と呼称される円筒ころ軸受である。なお、外輪151と内輪152は互いに相対回転する。
軸受150の組立ては、まず、円筒ころ153を保持器101のポケット110へ収容させて、この保持器101を外輪151に固定して軸受サブユニットUを組立て、次に、図11の左側に矢印Xで示すように、軸受サブユニットUへ内輪152を内嵌することにより行う。
ここで、軸受150の保持器101は、側板102の内径側および側板103の大径側に前述したポケット110の軸方向開口部104、105が形成されている。そのため、上記した軸受150の組立て工程において、外輪151と保持器110の軸受サブユニットUへ内輪152を内嵌する際、図11の右側に示すように、円筒ころ153がポケット110の側板103側の軸方向開口部105へ傾いて、内輪152の組付け側(内径側)へ突出する場合がある。そのため、この突出した部分が内輪152に当たって、軸受150の組付け性(組立て作業時の作業効率)が低下するおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、軸受の組付け性を向上させることができる円筒ころ軸受用保持器およびこれを備えた円筒ころ軸受を提供するものである。
上記の課題を解決するための本発明に係る円筒ころ軸受用保持器は、リング状を成す一対の側板と、両側板を連結する複数の支持柱とを備え、一対の前記側板と複数の支持柱により円筒ころを収容するためのポケットが周方向の複数箇所に形成され、そのポケットの軸方向開口部が、前記一方の側板の大径側および他方の側板の小径側に形成されている円筒ころ軸受用保持器であって、前記一対の側板のうち少なくとも一方の各ポケット形成面に、軸受組付け時に円筒ころがポケットの軸方向開口部へ傾くのを抑制する位置規制手段が設けられていることを特徴とする。ここで「各ポケット形成面」とは、側板において、支持柱で仕切られたポケット側を構成する面のそれぞれを意味する。
既に述べたように、円筒ころ軸受用保持器を構成する側板の外径側または内径側にポケットの軸方向開口部が形成されている保持器であると、軸受の組立て時において、保持器のポケットに円筒ころを収容させた後、その保持器を軸受の外輪又は内輪に固定した軸受サブユニットに相手輪を組み付ける際、円筒ころがポケットの軸方向開口部へ傾いて、相手輪の組付け側(内径側又は外径側)へ突出する場合がある。ここで「相手輪」とは、初めに保持器を外輪に固定する場合の内輪を意味し、初めに保持器を内輪に固定する場合の外輪を意味する。
しかし、このような保持器であっても、本発明のように、保持器の側板のポケット形成面に円筒ころの傾きを抑える位置規制手段を設けることにより、保持器を外輪又は内輪に固定した軸受サブユニットに相手輪を組み付ける際、円筒ころがポケットの軸方向開口部へ傾こうとしても、その側板の各ポケット形成面に設けた位置規制手段により傾くのを規制して位置決めできる。そのため、円筒ころは、ポケットの軸方向開口部へ傾くことにより、相手輪の組付け側へ突出することがない。この結果、円筒ころの突出部分が相手輪に当たって、その組付けが困難になることがない。
前記位置規制手段は、例えば、ポケット側へ突出する凸状部とすることができる。
この場合、凸状部により、保持器を外輪又は内輪を固定した軸受サブユニットに相手輪を組み付ける際、円筒ころがポケットの軸方向開口部へ傾こうとしても、円筒ころが側板のポケット形成面に設けた凸状部に接触して、円筒ころの傾きを規制できる。そのため、円筒ころがポケット開口部側へ傾くことにより、相手輪の組付け側へ突出することがなく、これに伴い、この突出した部分が、相手輪の組み付け時に、その相手輪に当たることがない。この結果、軸受の組付け性を向上させることができる。
位置規制手段を凸状部とする上記発明において、凸状部の先端面は、曲形状とするのが望ましい。この場合、円筒ころが凸状部に接触した際、円筒ころが凸状部に対して滑らかに摺動するため、円筒ころの転動が円滑になり、軸受の作動性を向上させることができる。
前記位置規制手段は、両側板のポケット形成面に設けるのが望ましい。この場合、円筒ころが両側板に形成されたポケットの軸方向開口部のどちらに傾いても、この傾きを規制することができる。
側板に位置規制手段を設ける前記発明において、その位置規制手段は、側板のポケット形成面におけるポケットPCD側の端部に設けるのが望ましい。ここでいう「ポケットPCD」とは、ポケット中心を結んでできる円のピッチ円径を指す。
円筒ころが軸受の組付け時に傾く際、円筒ころは、まず、ポケット形成面のポケットPCD側の端部に接触しようとする。そのため、本発明のように、保持器の側板におけるポケットPCD側の端部に位置規制手段を設けることで、軸受組付け時に円筒ころが傾こうとした際、この傾きを早期に抑えることができる。
前記位置規制手段は、前記側板のポケット形成面の周方向全長に亘って設けるのが望ましい。このようにすると、位置規制手段の形状が単調になるため、保持器の成形が容易になる。
或いは、前記位置規制手段は、前記側板のポケット形成面の複数箇所に設けるのが望ましい。この場合、軸受の組付け時に円筒ころがポケットの軸方向開口部へ傾こうとしても、複数の位置規制手段のいずれかで傾きを規制できるため、軸受の組付け性向上に貢献することができる。
位置規制手段の素材としては、PPS(ポリフェニレンスルファイド)や、PA(ポリアミド)、或いは、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などのエンジニアプラスチック(エンプラ)を使用するのが望ましい。PPSやPEEKは、熱可塑性樹脂であり、PPSは、耐熱性や耐摩耗性に優れ、PEEKは、加工性に優れている。また、PAは、柔軟性や耐衝撃性に優れている。
これまでに述べた本発明に係る保持器は、互いに相対回転する外輪および内輪と、前記外輪と前記内輪との間に介在された円筒ころとを備えた円筒ころ軸受に適用することができる。
この例としては、外輪又は内輪の両端部に、径方向へ延びる鍔部が設けられているNタイプ(内輪に両鍔)やNUタイプ(外輪に両鍔)と呼称される円筒ころ軸受がある。或いは、外輪又は内輪の両端部に径方向へ延びる鍔部が設けられ、その鍔部が設けられた外輪又は内輪の相手輪の一端部に鍔輪が設けられているNPタイプやNUPタイプと呼称される軸受がある。なお、ここでいう「相手輪」とは、外輪の両端部に鍔部を設ける場合の内輪を意味し、内輪の両端部に鍔部を設ける場合の外輪を意味する。
本発明の円筒ころ軸受用保持器およびこれを備えた円筒ころ軸受は、側板と支持柱のうち少なくともいずれかに設けた位置規制手段により、外輪又は内輪に保持器を固定した軸受サブユニットに相手輪を組付ける際、円筒ころは、ポケットの開口部へ傾いて相手輪の組付け側へ突出することにより、相手輪に接触することがない。この結果、軸受の組付け性を向上させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面(図1〜図7)を参照して説明する。
図1に本実施形態に係る保持器を示す。この保持器1は、リング状をなす一対の側板2、3と、この側板2、3を連結する複数の支持柱6とで主要部が構成されている。支持柱6は、側板2、3を外径側で連結する上方部6aと内径側で連結する下方部6bとで構成されている。なお、図6に保持器1の斜視図を示し、この図6のα部分の断面図を図7に示した。
また、上記した側板2、3と、側板2、3を連結する支持柱6(図面に示された支持柱6の上方部6aと下方部6b、および、この支持柱6と隣り合う図示しない支持柱6の上方部6aと下方部6b)とでポケット10が形成されている。このポケット10に円筒ころ(図示省略)が収容される。
この保持器1は、樹脂などを金型に注入して射出成形する。重ね合わせた金型の上型部で側板2および支持柱6の上方部6aを成形し、下型部で側板3と下方部6bを成形する。これにより、金型の上型部と下型部の合わせ部で側板2、3と支持柱6(上方部6a、下方部6b)とがそれぞれ一体に結合するようにして成形する。この成形により、金型の上型部と下型部の合わせ部となる側板2の内径側と側板3の外径側に、ポケット10の軸方向開口部4、5が形成される。
以下に本発明の特徴となる点について述べる。
保持器1の側板2、3の各ポケット形成面2a、3aにおけるポケットPCD側端部に、ポケット10側に向けて突出する凸状部12、13を周方向全長に亘って設ける。この凸状部12、13の先端面は、曲形状にする。ここで、「各ポケット形成面」とは、側板2a、3aにおいて、支持柱6で仕切られたポケット側の面のそれぞれを指し、「ポケットPCD」とは、ポケット10の中心を結んでできる円のピッチ円径を指す。なお、図1のA部拡大図を図2に示した。
この保持器1は、例えば、図4に示すように、両端部に径方向内側へ突出する鍔部51aが設けられた外輪51と、内輪52と、外輪51と内輪52との間に介在された円筒ころ53とを主要部とする円筒ころ軸受50に適用できる。この円筒ころ軸受50は、NUタイプ(外輪51に両鍔)と呼称され、この軸受50の円筒ころ53を保持器1で保持する。なお、外輪51と内輪52は互いに相対回転する。以下、この軸受50の組立て工程について説明する。
まず、保持器1のポケット10に円筒ころ53を収容させ、この保持器1を外輪51に固定して軸受サブユニットUを組立てる。次に、図5の左側に矢印Xで示すように、軸受サブユニットUに内輪52を内嵌する。
この内輪52の内嵌の際、図5の右側に示すように、円筒ころ53がポケット10の側板3側の軸方向開口部5へ傾こうとする。しかし、この際、凸状部13が、円筒ころ53に接触して傾きを抑え、円筒ころ53の位置規制手段として機能する。そのため、円筒ころ53は、ポケット10の軸方向開口部5へ傾くことにより内径側へ突出して、内輪52に接触することがない。この結果、内輪52の内嵌が容易になり、軸受50の組付け性を向上させることができる。
また、保持器1の側板2にも凸状部12を設けるため、図5に示す場合とは軸方向逆側(図面下側)に円筒ころ53が傾こうとしても、円筒ころ53と凸状部12が接触するため、円筒ころ53が傾くのを規制して、内径側へ突出するのを防止することができる。そのため、内輪52の組付けが容易になる。
さらに、凸状部12、13の先端面は曲形状とするため、円筒ころ53が凸状部13に接触した際、円筒ころは凸状部12、13に対して滑らかに摺動する。そのため、円筒ころ53の転動が円滑になり、軸受50の作動性が向上させることができる。なお、凸状部12、13の先端面の形状は、本実施形態のような曲形状に限らず、平坦面としてもよい。
そして、凸状部12、13は、側板2、3の各ポケット形成面2a、3aの周方向全長に亘って設けるため、凸状部12、13の形状が単調になり、保持器1の成形が容易になる。
円筒ころ53は、軸受の組付け時に傾く際、まず、保持器1の側板2、3のポケット形成面2a、3aにおけるポケットPCD側端部に接触する。そのため、本発明のように、保持器1の側板2、3のポケット形成面2a、3aにおけるポケットPCD側端部、換言すれば、ポケット10の軸方向開口部側の端部に位置規制手段である凸状部12、13を設けることで、軸受組付け時に円筒ころ53が傾こうとしても、この傾きを早期に抑えることができる。なお、図4および図5の右側において、凸状部12、13周辺の拡大図をH〜Kで示した。
凸状部12、13を含む保持器1は、PPS(ポリフェニレンスルファイド)、PA(ポリアミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などのエンジニアプラスチックで成形する。PPS・PEEKは熱可塑性樹脂であり、PPSは、耐熱・耐薬・耐摩耗性に優れ、強度や剛性にも優れている。また、PEEKは、加工性に富んでおり、PAは耐衝撃性や柔軟性に富んでいる。
本実施形態にかかる保持器1は、図4に示したNPタイプ(外輪51に両鍔)の軸受以外の円筒ころ軸受にも適用することが可能であり、例えば、内輪の両端部に径方向外側へ延びる鍔部が設けられたNタイプ(内輪に両鍔)と呼称されるものにも適用することができる。この場合、保持器のポケットに円筒ころを収容させた後、その保持器を内輪に固定した軸受サブユニットに外輪を外嵌する際、円筒ころは、ポケットの軸方向開口部へ傾いて外径側へ突出することにより、外輪に接触することがない。そのため、外輪の組付けが容易になる
或いは、保持器1は、外輪の両端部に径方向内側へ延びる鍔部が設けられると共に、内輪の一端部に鍔輪が取り付けられ、かつ、前記内輪の他端部に径方向外側へ延びる鍔部が設けられているNUPタイプと呼称される軸受に適用することができる。また、保持器1は、内輪の両端部に径方向外側へ延びる鍔部が設けられると共に、外輪の一端部に鍔輪が取り付けられ、かつ、前記外輪の他端部に径方向内側へ延びる鍔部が設けられているNPタイプと呼称される軸受にも適用することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これに限られることはなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想を逸脱しない範囲内で適宜に変更が可能である。
例えば、本実施形態では、側板2、3のポケット形成面2a、3aに周方向全長に亘って延びる凸状部12、13を一つ形成したが、この形状の凸状部をポケット形成面2a、3aに径方向で複数設けるようにしても良い。
なお、ここで挙げた実施形態では、軸受組付け時に円筒ころが傾くのを抑える位置規制手段としての凸状部12、13を保持器1の側板2、3の周方向全長に亘って設けた。しかし、凸状部は、側板2、3の局所に設けるようにしてもよい。
1 保持器
2、3 側板
2a、3a ポケット形成面
4、5 軸方向開口部(ポケット)
6 支持柱
6a 上半部
6b 下半部
10 ポケット
12、13 凸状部(円筒ころの位置規制手段)
51 外輪
51a 鍔部
52 内輪
53 円筒ころ
2、3 側板
2a、3a ポケット形成面
4、5 軸方向開口部(ポケット)
6 支持柱
6a 上半部
6b 下半部
10 ポケット
12、13 凸状部(円筒ころの位置規制手段)
51 外輪
51a 鍔部
52 内輪
53 円筒ころ
Claims (11)
- リング状を成す一対の側板と、両側板を連結する複数の支持柱とを備え、両側板と複数の支持柱により円筒ころを収容するためのポケットが周方向の複数箇所に形成され、そのポケットの軸方向開口部が、前記一方の側板の大径側および他方の側板の小径側に形成されている円筒ころ軸受用保持器であって、
前記一対の側板のうち少なくとも一方の各ポケット形成面に、軸受組付け時に円筒ころがポケットの軸方向開口部へ傾くのを抑制する位置規制手段が設けられていることを特徴とする円筒ころ軸受用保持器。 - 前記位置規制手段は、ポケット側へ突出する凸状部である請求項1に記載の円筒ころ軸受用保持器。
- 前記凸状部の先端面は、曲形状である請求項2に記載の円筒ころ軸受用保持器。
- 前記位置規制手段は、両側板のポケット形成面に設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の円筒ころ軸受用保持器。
- 前記位置規制手段は、前記側板のポケット形成面におけるポケットPCD側の端部に設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の円筒ころ軸受用保持器。
- 前記位置規制手段は、前記側板のポケット形成面の周方向全長に亘って設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の円筒ころ軸受用保持器。
- 前記位置規制手段は、前記側板のポケット形成面の複数箇所に設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の円筒ころ軸受用保持器。
- 前記位置規制手段は、PPSとPAとPEEKのうちから選択される一の素材で成形されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の円筒ころ軸受用保持器。
- 互いに相対回転する外輪および内輪と、前記外輪と前記内輪との間に介在された円筒ころと、その円筒ころを保持する請求項1〜8のいずれか一項に記載の保持器とを備えた円筒ころ軸受。
- 前記外輪又は前記内輪の両端部に、径方向へ延びる鍔部が設けられている請求項9に記載の円筒ころ軸受。
- 前記外輪または前記内輪の両端部に径方向へ延びる鍔部が設けられ、その鍔部が設けられた外輪又は内輪の相手輪の一端部に鍔輪が設けられている請求項9に記載の円筒ころ軸受。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009099234A JP2010249226A (ja) | 2009-04-15 | 2009-04-15 | 円筒ころ軸受用保持器およびこれを備えた円筒ころ軸受 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017101832A (ja) * | 2013-05-07 | 2017-06-08 | バルドー・エレクトリツク・カンパニー | 円筒状の案内接触面及び半径方向外向きに向けられた内側フランジを備える球面ころ軸受ケージ |
CN108138847A (zh) * | 2015-10-06 | 2018-06-08 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 滚动轴承的保持架区段 |
-
2009
- 2009-04-15 JP JP2009099234A patent/JP2010249226A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108138847A (zh) * | 2015-10-06 | 2018-06-08 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 滚动轴承的保持架区段 |
CN108138847B (zh) * | 2015-10-06 | 2019-12-24 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 滚动轴承的保持架区段 |
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