JP2010247750A - 船外機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクコンバータを備え、加速終了後に生じる減速感をトリム角を調整することで軽減させると共に、その後トリム角を必要に応じて初期角度に戻すようにした船外機の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関(エンジン)とドライブシャフトの間に介挿されるトルクコンバータと、船体に対するトリム角を調整するトリム角調整機構とを備える船外機の制御装置において、トルクコンバータの入力回転数と出力回転数からトルクコンバータの速度比eを算出し、算出された速度比eが所定値erefb以上のとき(時点t3)、トリム角調整機構を作動させてトリム角θtrmを所定角度に調整すると共に、トリム角θtrmを所定角度に調整した後、スロットル弁が閉弁方向に駆動されていると判断されるとき(時点t5)、トリム角調整機構を作動させてトリム角θtrmを初期角度に戻す。
【選択図】図10

Description

この発明は船外機の制御装置に関し、より詳しくはトルクコンバータを備えた船外機の制御装置に関する。
近年、船外機において、トルクコンバータを内燃機関とドライブシャフトの間に介挿し、内燃機関の出力トルクを増幅させてドライブシャフトに伝達させることで、加速性能などを向上させるようにした技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。尚、特許文献1記載の技術において、トルクコンバータはロックアップクラッチを有する。
特開2007−315498号公報
特許文献1記載の技術のようなトルクコンバータを備える船外機にあっては、加速が終了すると、ロックアップクラッチをオン(係合)させてトルクコンバータの滑りに起因する伝達ロスを防止するように構成される。しかしながら、ロックアップクラッチがオンされると、トルクコンバータによるトルクの増幅が行われなくなるため、ドライブシャフトに伝達されるトルクは減少し、操船者に減速感を与えるという不都合が生じていた。
そこで、ロックアップクラッチがオンされる前に、トリムアップしてトリム角を所定角度に調整するように構成し、船体の推力を増加させて船速を上昇させることで、減速感を軽減させることが考えられる。しかしながら、上記の如くトリム角を所定角度に調整するように構成すると、その後トリム角を元の初期角度に戻す場合、操船者は操縦席に設けられたスイッチ(パワーチルトトリムスイッチ)を手動で操作してトリムダウンする必要があり、その作業が煩瑣であった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、トルクコンバータを備え、加速終了後に生じる減速感をトリム角を調整することで軽減させると共に、その後トリム角を必要に応じて初期角度に戻すようにした船外機の制御装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、内燃機関とプロペラを接続するドライブシャフトと、前記内燃機関と前記ドライブシャフトの間に介挿されるトルクコンバータと、船体に対するトリム角を調整するトリム角調整機構とを備える船外機の制御装置において、前記トルクコンバータの入力回転数と出力回転数を検出し、前記検出された入力回転数と出力回転数から前記トルクコンバータの速度比を算出する速度比算出手段と、前記内燃機関のスロットル弁が閉弁方向に駆動されているか否か判断するスロットル弁駆動方向判断手段と、前記算出された速度比が所定値以上のとき、前記トリム角調整機構を作動させて前記トリム角を所定角度に調整すると共に、前記トリム角を前記所定角度に調整した後、前記スロットル弁が閉弁方向に駆動されていると判断されるとき、前記トリム角調整機構を作動させて前記トリム角を初期角度に戻すトリム角調整機構作動手段とを備える如く構成した。
請求項2に係る船外機の制御装置にあっては、前記トリム角調整機構作動手段によって前記トリム角が前記所定角度に調整された後、前記検出された入力回転数の変化量が既定値以下のとき、前記トルクコンバータに設けられたロックアップクラッチをオンするクラッチ制御手段を備える如く構成した。
請求項3に係る船外機の制御装置にあっては、操船者に手動操作自在に設けられるスイッチを備えると共に、前記トリム角調整機構作動手段は、前記スイッチが操作されるとき、前記トリム角調整機構を作動させる如く構成した。
請求項1に係る船外機の制御装置にあっては、トルクコンバータの入力回転数と出力回転数からトルクコンバータの速度比を算出し、算出された速度比が所定値以上のとき、トリム角調整機構を作動させてトリム角を所定角度に調整するように構成したので、例えば所定値を加速が終了してロックアップクラッチがオンされる直前の状態に相当する値に設定すると共に、所定角度を船体の推力が増加するような値にしてトリムアップさせることも可能となり、よってロックアップクラッチがオンされる前にトリムアップして船体の速度を上昇させることができる。それにより、例えば加速終了後にクラッチがオンされてドライブシャフトに伝達されるトルクが減少するときであっても、船体の速度はトリム角を調整することで上昇させられているため、操船者に減速感を与え難い、換言すれば、減速感を軽減させることができる。
また、トリム角を所定角度に調整した後、スロットル弁が閉弁方向に駆動されていると判断されるとき、即ち、船体を減速させるような状態にあると判断されるとき、トリム角調整機構を作動させてトリム角を初期角度に戻すように構成したので、所定角度に調整されたトリム角を、船外機の運転状態に応じた適宜なタイミングで初期角度に戻すことができると共に、操船者によるスイッチ(パワーチルトトリムスイッチ)の手動操作(トリムダウン作業)を不要にすることができる。さらに、トリム角を初期角度に戻すように構成したので、トリム角を次回調整する際、初期角度からトリムアップできるため、現在のトリム角を検出する必要はなく、よってトリム角を確実かつ容易に所定角度にすることができる。
請求項2に係る船外機の制御装置にあっては、トリム角が所定角度に調整された後、トルクコンバータの入力回転数の変化量が既定値以下のとき、トルクコンバータに設けられたロックアップクラッチをオンするように構成したので、上記した効果に加え、加速が終了した時点を正確に検出(検知)でき、その状態のときにロックアップクラッチをオンすることで速度性を向上させることができる。
請求項3に係る船外機の制御装置にあっては、操船者に手動操作自在に設けられるスイッチを備えると共に、スイッチが操作されるとき、トリム角調整機構を作動させるように構成したので、上記した効果に加え、操船者はスイッチを操作することでトリム角調整機構を作動させることができ、よってトリム角の調整を常に行うことが可能となる。
この発明の実施例に係る船外機の制御装置を船体も含めて全体的に示す概略図である。 図1に示す船外機の部分断面拡大側面図である。 図1に示す船外機の拡大側面図である。 図2に示すトルクコンバータ付近を拡大して示す拡大断面図である。 図2に示すトルクコンバータや油圧ポンプなどを模式的に示す油圧回路図である。 図1に示す電子制御ユニットの制御を示すフロー・チャートである。 図6のロックアップクラッチ動作実行判定処理のサブ・ルーチン・フロー・チャートである。 図6のトリムアップ実行判定処理のサブ・ルーチン・フロー・チャートである。 図6のトリムダウン実行判定処理のサブ・ルーチン・フロー・チャートである。 図6フロー・チャートの処理を説明するタイム・チャートである。 図6フロー・チャートの処理を説明する説明図である。
以下、添付図面に即してこの発明に係る船外機の制御装置を実施するための形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る船外機の制御装置を船体も含めて全体的に示す概略図である。また、図2は図1に示す船外機の部分断面拡大側面図であり、図3は船外機の拡大側面図である。
図1から図3において、符号10は船外機を示す。船外機10は、図示の如く、船体(艇体)12の船尾(後尾)12aに取り付けられる(固定される)。
船外機10は、図2に示すように、スイベルケース14、チルティングシャフト16およびスターンブラケット18を介して船体12に取り付けられる。また、船外機10はマウントフレーム20とシャフト部22を備え、シャフト部22がスイベルケース14の内部に鉛直軸回りに回転自在に収容されることで、船外機10は船体12に対して鉛直軸回りに回転自在とされる。マウントフレーム20は、その上端と下端が船外機10の本体を構成するフレーム(図示せず)に固定される。
スイベルケース14の付近には、シャフト部22を駆動する操舵用電動モータ24と、船外機10の船体12に対するチルト角およびトリム角を調節するパワーチルトトリムユニット(トリム角調整機構)26が配置される。操舵用電動モータ24の回転出力は減速ギヤ機構28、マウントフレーム20を介してシャフト部22に伝達され、よって船外機10はシャフト部22を操舵軸として左右に(鉛直軸回りに)操舵される。
パワーチルトトリムユニット26はチルト角調整用の油圧シリンダ26aとトリム角調整用の油圧シリンダ26bを一体的に備え、油圧シリンダ26a,26bを伸縮させることで、スイベルケース14がチルティングシャフト16を回転軸として回転させられ、船外機10はチルトアップ/ダウンあるいはトリムアップ/ダウンさせられる。尚、油圧シリンダ26a,26bは、船外機10に配置された図示しない油圧回路に接続されて作動油の供給を受けて伸縮させられる。
船外機10の上部には、内燃機関(以下「エンジン」という)30が搭載される。エンジン30は火花点火式の水冷ガソリンエンジンで、排気量2200ccを備える。エンジン30は水面上に位置し、エンジンカバー32によって覆われる。
エンジン30の吸気管34には、スロットルボディ36が接続される。スロットルボディ36はその内部にスロットル弁38を備えると共に、スロットル弁38を開閉駆動するスロットル用電動モータ40が一体的に取り付けられる。
スロットル用電動モータ40の出力軸は減速ギヤ機構(図示せず)を介してスロットル弁38に接続され、スロットル用電動モータ40を動作させることでスロットル弁38が開閉され、エンジン30の吸気量が調量されてエンジン回転数が調節される。
船外機10は、鉛直軸と平行に配置されて回転自在に支持されるドライブシャフト(バーチカルシャフト)42と、エンジン30とドライブシャフト42の間に介挿されるトルクコンバータ44と、ドライブシャフト42に取り付けられると共に、エンジン30の潤滑部、パワーチルトトリムユニット26およびトルクコンバータ44などに作動油(オイル)を圧送する油圧ポンプ46と、その作動油を貯留するリザーバ50とを備える。
ドライブシャフト42の上端にはエンジン30のクランクシャフト52がトルクコンバータ44を介して接続される一方、下端にはシフト機構54を介して水平軸回りに回転自在に支持されたプロペラシャフト56が接続される。プロペラシャフト56は、パワーチルトトリムユニット26の初期状態において、その軸線56aが船体12の進行方向に対して略平行となるように配置される。プロペラシャフト56の一端にはプロペラ60が取り付けられる。このように、ドライブシャフト42はエンジン30とプロペラ60を接続する。
図4は、図2に示すトルクコンバータ44付近を拡大して示す拡大断面図である。
図4に示す如く、トルクコンバータ44は、クランクシャフト52にドライブプレート62を介して接続されるポンプ・インペラ44aと、ポンプ・インペラ44aに対向配置されて作動油が給排されると共に、ドライブシャフト42に接続されるタービン・ランナ44bと、ポンプ・インペラ44aとタービン・ランナ44bの間に配置されるステータ44cと、ロックアップクラッチ44dなどからなる。
図5は、トルクコンバータ44や油圧ポンプ46などを模式的に示す油圧回路図である。
図5を参照しつつトルクコンバータ44や油圧ポンプ46などについて説明すると、油圧ポンプ46はエンジン30によって駆動され、リザーバ50の作動油を汲み上げて第1の油路64aに圧送する。第1の油路64aに圧送された作動油は、エンジン30の潤滑部やパワーチルトトリムユニット26(図5で省略)などに供給された後、第2の油路64bを介してリザーバ50へ還流される。
第1の油路64aには第1の油路64aと油圧ポンプ46の吸入口とを接続する第3の油路64cが設けられ、その途中にはエンジン30に供給される作動油の圧力が規定圧力以上のとき開弁する一方、規定圧力未満のときに閉弁するリリーフ弁66が介挿される。
第1の油路64aにおいて油圧ポンプ46の吐出口と第3の油路64cの分岐点との間には、トルクコンバータ44に供給される作動油を流通させる第4の油路64dが接続される。また、第3の油路64cにおいてリリーフ弁66の下流側には、トルクコンバータ44から油圧ポンプ46へ戻る作動油を流通させる第5の油路64eが接続される。第4、第5の油路64d,64eには、ロックアップクラッチ44dの動作を制御するロックアップ制御弁70が設けられる。
ロックアップ制御弁70は電磁弁からなり、その出力は一方ではトルクコンバータ44のロックアップクラッチ44dのピストン室44d1に接続されると共に、他方ではその背面側の室44d2に接続される。従って、ロックアップ制御弁70が励磁・消磁されるときに油路を切替え、それによってロックアップクラッチ44dのオン(係合)・オフ(解放)が制御される。
具体的には、ロックアップクラッチ44dにあっては、ロックアップ制御弁70が励磁されて作動油がピストン室44d1に供給される一方、背面側の室44d2から排出されると、オン(係合)される。また、ロックアップ制御弁70が消磁されると(図5に示す状態。初期状態)、作動油は背面側の室44d2に供給されると共に、ピストン室44d1から排出され、ロックアップクラッチ44dがオフ(解放)される。尚、上記したトルクコンバータ44の詳細は、特許文献1に開示されているので、これ以上の説明を省略する。
図2の説明に戻ると、シフト機構54は、ドライブシャフト42に接続されて回転させられる前進ベベルギヤ54aと後進ベベルギヤ54b、プロペラシャフト56を前進ベベルギヤ54aと後進ベベルギヤ54bのいずれかに係合自在とするクラッチ54cなどからなる。
エンジンカバー32の内部にはシフト機構54を駆動するシフト用電動モータ72が配置され、その出力軸は、減速ギヤ機構(図示せず)を介してシフト機構54のシフトロッド54dの上端に接続自在とされる。シフト用電動モータ72を駆動することにより、シフトロッド54dとシフトスライダ54eが適宜に変位させられ、それによってクラッチ54cを動作させてシフトポジションがフォワード、リバースおよびニュートラルの間で切り替えられる。
シフトポジションがフォワードあるいはリバースのとき、ドライブシャフト42の回転はシフト機構54を介してプロペラシャフト56に伝達され、よってプロペラ60は回転させられ、船体12を前進あるいは後進させる方向の推力を生じる。尚、船外機10はエンジン30に取り付けられたバッテリなどの電源(図示せず)を備え、それから各電動モータ24,40,72などに動作電源が供給される。
図3に示す如く、スロットル弁38の付近にはスロットル開度センサ74が配置され、スロットル弁38の開度TH(以下「スロットル開度」という)を示す出力を生じる。シフトロッド54dの付近には、シフト位置センサ80が配置されてシフトポジション(ニュートラル、フォワードおよびリバース)に応じた信号を示す出力すると共に、ニュートラルスイッチ82も配置されてシフトポジションがニュートラルであるときにオン信号を、フォワードあるいはリバースであるときにオフ信号を出力する。
エンジン30のクランクシャフト52の付近にはクランク角センサ84が取り付けられ、所定のクランク角度ごとにパルス信号を出力する。また、ドライブシャフト42の付近にはドライブシャフト回転数センサ86が取り付けられ、ドライブシャフト42の回転数に応じた信号を出力する。
スイベルケース18の付近にはトリム角センサ(回転角センサ)88が配置され、船外機10のトリム角θtrm(具体的には、船体12に対する船外機10のピッチ軸回りの回転角)に応じた出力を生じる。
上記した各センサやスイッチの出力は、船外機10に搭載された電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)90に入力される。ECU90はCPUやROM、RAMなどを備えたマイクロ・コンピュータからなり、船外機10のエンジンカバー32の内部に配置(搭載)される。
図1に示す如く、船体12の操縦席92の付近には、図示しない操船者によって回転操作自在なステアリングホイール94が配置される。ステアリングホイール94のシャフト(図示せず)には操舵角センサ96が取り付けられ、操船者によって入力されたステアリングホイール94の操舵角に応じた信号を出力する。
操縦席92付近にはリモートコントロールボックス100が配置され、そこには操船者の操作自在に配置されるシフト・スロットルレバー102が設けられる。シフト・スロットルレバー102は、初期位置から前後方向に揺動操作自在とされ、操船者からのシフトチェンジ指示とエンジン回転数の調節指示を入力する。リモートコントロールボックス100の内部にはレバー位置センサ104が取り付けられ、操船者によって操作されたシフト・スロットルレバー102の位置に応じた信号を出力する。
操縦席92付近にはさらに、操船者に手動操作自在に設けられると共に、船外機10のチルト角およびトリム角の調整指示を入力するパワーチルトトリムスイッチ(スイッチ)106が配置され、操船者によって入力された船外機10のチルトアップ/ダウンおよびトリムアップ/ダウンの指示に応じた信号を出力する。これら操舵角センサ96、レバー位置センサ104およびパワーチルトトリムスイッチ106の出力もECU90に入力される。
ECU90は、上記したセンサやスイッチの出力に基づいて各電動モータの動作を制御すると共に、トルクコンバータ44のロックアップクラッチ44dのオン・オフを制御し、さらにパワーチルトトリムユニット26を作動させてトリム角を調整する。
図6は、図1に示すECU90の制御を示すフロー・チャートである。図示のプログラムは、ECU90によって所定の周期(例えば100msec)ごとに実行される。
以下説明すると、先ずS10において、ロックアップクラッチ44dの動作を実行すべきか否かの判定処理(具体的には、ロックアップクラッチ44dのオン・オフの制御)を行う。
図7は、そのロックアップクラッチ動作実行判定処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。同図を参照して説明すると、先ずS100において、シフトポジションがニュートラルか否か判断する。この判断は、ニュートラルスイッチ82からオン信号が出力されているか否か検出することで行う。S100で否定されるとき、即ち、インギヤのときはS102に進み、スロットル開度THをスロットル開度センサ74の出力から検出(算出)し、S104に進んで検出されたスロットル開度THの所定時間(例えば500msec)当たりの変化量(変動量)DTHを算出する。
次いでS106に進み、スロットル弁38が閉弁方向に駆動されているか否か(即ち、船体12を減速させる状態(以下「減速状態」という)にあるか否か)判断する。この判断は、スロットル開度THの変化量DTHが0deg未満か否か判定することで行われる。即ち、変化量DTHが負値の場合、スロットル弁38が閉弁方向に駆動されている(減速状態にある)と判断する一方、0または正値の場合はスロットル弁38が停止あるいは開弁方向に駆動されている(即ち、船体12を定速で走行させる状態あるいは加速させる状態にある)と判断する。
S106で否定されるときはS108に進み、トルクコンバータ44の加速済み判定フラグ(後述。以下「トルコン加速済み判定フラグ」という)のビットが0か否か判断する。トルコン加速済み判定フラグは初期値が0とされるため、最初のプログラムループにおいてS108の判断は通例肯定されてS110に進み、トルクコンバータ44の増幅判定フラグ(以下「トルコン増幅判定フラグ」という)のビットが0か否か判断する。
このトルコン増幅判定フラグのビットは、後述する如く、トルクコンバータ44においてエンジン30の出力トルクを増幅させてドライブシャフト42に伝達させる状態(即ち、船外機10がトルクコンバータ44でトルクを増幅させる領域(トルクの増幅領域)にあって船体12を加速させる状態)のとき、1にセットされる一方、エンジン30の出力トルクを増幅させないとき(即ち、船外機10がトルクの増幅領域外にあるとき)、0にリセットされる。
トルコン増幅判定フラグも初期値が0とされるため、最初のプログラムループにおいてS110の判断は通例肯定されてS112に進み、スロットル弁38が開弁方向に駆動されているか否か(即ち、船体12を加速させる状態(以下「加速状態」という)にあるか否か)判断する。具体的には、上記で算出されたスロットル開度THの変化量DTHとスロットル用所定値(しきい値)DTHrefとを比較し、変化量DTHがスロットル用所定値DTHref以上のとき、スロットル弁38が開弁方向に駆動されている(加速状態にある)と判断する。従って、スロットル用所定値DTHrefは、加速状態にあると判断できる値、例えば0.5degに設定される。
S112で否定されるとき、即ち、減速・加速のいずれの状態でもなく、船体12を一定速度で走行させる状態と判断されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS114に進み、トルクコンバータ44をロックアップオフモードで制御する。ロックアップオフモードでは、ロックアップ制御弁70を消磁し、トルクコンバータ44のロックアップクラッチ44dをオフする。これにより、エンジン30の出力トルクはトルクコンバータ44によって増幅させられてドライブシャフト42に伝達され、加速性能が向上する。
次いでS116に進み、トルコン増幅判定フラグのビットを1にセットし、S118に進んでトリムアップ許可フラグ(初期値0。後述)のビットを1にセットする。S116でトルコン増幅判定フラグのビットが1にセットされると、次回以降のプログラム実行時はS110で否定されてS120に進む。
このように、トルコン増幅判定フラグのビットが1にセットされる、即ち、船外機10においてエンジン30の出力トルクをトルクコンバータ44で増幅させて船体12を加速させる状態にあるときは、S110で否定されてS120以降の処理を実行する。
S120では、トルクコンバータ44の入力回転数NINと出力回転数NOUTを検出(算出)する。トルクコンバータ44の入力側はエンジン30のクランクシャフト52に接続されるため、入力回転数NINは、エンジン回転数と同一であり、よってクランク角センサ84の出力パルスをカウントすることで検出(算出)する。出力回転数NOUTはドライブシャフト回転数センサ86の出力から検出(算出)する。
次いでS122に進み、入力回転数NINと出力回転数NOUTからトルクコンバータ44の速度比eを算出する。ここで速度比eとは、次式に示す如く、トルクコンバータ44の出力回転数NOUTを入力回転数NINで除した値である。
速度比e=(出力回転数NOUT)/(入力回転数NIN)
次いでS124に進み、トルクコンバータ44においてトルクの増幅領域が終了したか否か(詳しくは、トルクの増幅領域(加速領域)が飽和して加速が終了したか否か)判断する。具体的には、算出された速度比eを規定値erefaと比較し、速度比eが規定値erefa以上のとき、トルクの増幅領域が終了したと判断する。従って、規定値erefaは、トルクコンバータ44においてトルクの増幅領域が終了したか否か判定できるような値、例えば0.7に設定される。
S124で肯定されるときはS126に進み、入力回転数NINの変化量DNIN(換言すれば、エンジン回転数の変化量(変動量))を算出する。変化量DNINは、前回のプログラムループで検出された入力回転数NINから今回検出されたそれを減算して求める。
次いでS128に進み、加速終了後、船体12の速度(船速)が最高速付近で安定しているか否か判断する。これは、算出された入力回転数NINの変化量DNINの絶対値を既定値(しきい値)DNINrefと比較し、変化量DNINの絶対値が既定値DNINref以下のとき、船速が最高速付近で安定していると判断することで行う。従って、既定値DNINrefは、加速終了後に船速が最高速付近となって運転状態が安定している、別言すれば、変化量DNINが比較的少ない状態であると判定できるような値、例えば500rpmに設定される。
S128で肯定されるときはS130に進み、トルクコンバータ44をロックアップオンモードで制御する。ロックアップオンモードでは、ロックアップ制御弁70を励磁し、ロックアップクラッチ44dをオンする。これにより、エンジン30のクランクシャフト52とドライブシャフト42が直結されるため、トルクコンバータ44において滑りが生じず、結果として船速が(エンジン性能上の)最高速度に到達し、速度性が向上する。
S130の処理後、S132に進んでトルコン増幅判定フラグのビットを0にリセットする。次いでS134に進み、上記したトルコン加速済み判定フラグのビットを1にセットし、S136に進んでトリムアップ許可フラグのビットを0にリセットする。
以上から分かるように、トルコン加速済み判定フラグは、トルクコンバータ44によるトルクの増幅を利用した加速が終了してロックアップクラッチ44dがオンされた状態のとき、1にセットされる一方、それ以外のときは、後述するように0にリセットされるフラグである。また、トリムアップ許可フラグのビットが1にセットされることは船体12を加速させる状態にあって、後述する如く速度比eに応じて行われるトリムアップの実行が許可されていることを、0にリセットされることは船体12を加速させる状態になく、トリムアップの必要がないことを意味する。
尚、S124およびS128で否定されるときはトルクコンバータ44によるトルクの増幅領域が終了(飽和)していない、あるいは船体12の速度が最高速付近で安定していないと判断されるため、S130からS136の処理などをスキップしてプログラムを終了する。また、S134でトルコン加速済み判定フラグのビットが1にセットされると、次回以降のプログラム実行時においてはS108で否定されてS110からS136までの処理をスキップする。
他方、S106で肯定されるとき、即ち、スロットル弁38が閉弁方向に駆動されていると判断されるとき(減速状態にあるとき)はS138に進み、トルクコンバータ44をロックアップオフモードで制御する。その後、S140に進んでトルコン増幅判定フラグのビットを1にセットし、S142に進んでトルコン加速済み判定フラグのビットを0にリセットする。
次いでS144に進み、トリムアップ許可フラグのビットを0にリセットし、S146に進んでトリムダウン許可フラグのビットを1にセットする。トリムダウン許可フラグは初期値が0とされ、スロットル弁38が閉弁方向に駆動されていると判断されるとき1にセットされる。
また、S100で肯定されるとき、即ち、シフトポジションがニュートラルのときはS148に進み、トルクコンバータ44をロックアップオンモードで制御する。次いでS150に進み、トルコン増幅判定フラグのビットを0にリセットし、S152,S154に進んでトルコン加速済み判定フラグとトリムアップ許可フラグのビットも0にリセットする。
図6フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS12に進み、船外機10のトリムアップを実行すべきか否かの判定処理を行う。
図8は、そのトリムアップ実行判定処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。図8に示す如く、先ずS200においてトリムアップ許可フラグのビットが1か否か判断する。S200で肯定されるとき、換言すれば、船体12を加速させる状態にあるときはS202に進み、トルクコンバータ44においてトルクの増幅領域が終了する直前か否か(詳しくは、トルクの増幅領域(加速領域)が飽和して加速が終了する直前か否か)判断する。
具体的には、トルクコンバータ44の速度比eを、前記した規定値erefaより小さい値に設定される所定値erefbと比較し、速度比eが所定値erefb以上のとき、トルクの増幅領域が終了する直前であると判断する。従って、所定値erefbは、トルクコンバータ44においてトルクの増幅領域が終了する直前であると判断できるような値、例えば0.6に設定される。
S202で肯定されるときはS204に進み、パワーチルトトリムユニット26を作動させ、トリム角センサ88の出力から検出(算出)されるトリム角θtrmが所定角度θtrm1となるように調整し、船外機10をトリムアップする。尚、後に詳しく説明するが、この所定角度θtrm1は船体12の推力を増加させるような値に設定される。
他方、S200またはS202で否定されるときはS206に進み、トリムアップを実行している場合はそれを停止し、プログラムを終了する。
このように構成することで、ロックアップクラッチ44dがオンされる前に、パワーチルトトリムユニット26を作動させてトリム角θtrmを所定角度θtrm1に調整でき、それによって船体12の推力を増加させ、船速を上昇させることができる。
尚、S202においては、前記したパワーチルトトリムスイッチ106が操船者によって操作されてトリム角などの調整指示に応じた信号が入力されたか否かも同時に判断され、信号が入力されるときはトルクコンバータ44の速度比eに拘わらず、入力された信号に応じてパワーチルトトリムユニット26を作動させる。これにより、操船者はパワーチルトトリムスイッチ106を操作することでパワーチルトトリムユニット26を作動させることができ、トリム角θtrmの調整を常に行うことができる。
図6フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS14に進み、船外機10のトリムダウンを実行すべきか否かの判定処理を行う。
図9は、そのトリムダウン実行判定処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。図9に示すように、S300においてトリムダウン許可フラグのビットが1か否か判断する。S300で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるとき、即ち、スロットル弁38が閉弁方向に駆動されて減速状態にあるときはS302に進み、トリム角θtrmが初期角度(例えば0deg)か否か判断する。
S302で否定されるとき、別言すれば、S204で行われたトリムアップによってトリム角θtrmが所定角度θtrm1のときはS304に進み、パワーチルトトリムユニット26を作動させてトリム角θtrmを初期角度に戻し、船外機10をトリムダウンする。
一方、S302で肯定されるとき、例えばS304のトリムダウンによってトリム角θtrmが所定角度θtrm1から初期角度に戻ったときはS306に進み、トリムダウンを停止し、次いでS308に進んでトリムダウン許可フラグのビットを0にリセットし、プログラムを終了する。
図10は上記した処理を説明するタイム・チャートであり、図11は上記処理の説明図である。尚、図11において符号yは船外機10の前後方向を、符号zは上下方向を示し、符号Wは海水あるいは淡水を、符号Sはその水面を示す。前後方向yと上下方向zは、船外機10における前後、上下を意味し、船外機10のチルト角やトリム角によっては必ずしも重力方向あるいは水平方向とは一致しない。
以下、図10タイム・チャートについて図11を参照しつつ説明すると、先ず時点t1において操船者のシフト・スロットルレバー102の操作によってシフトポジションがニュートラルからインギヤとなり(S100)、その後スロットル弁38が徐々に開弁させられ、時点t2において加速状態にあると判断されると、ロックアップクラッチ44dをオフする(S112,S114)。このとき、トリムアップ許可フラグのビットを1にセットする(S118)。
図11にあっては、時点t1のときは(a)に示す如く、船体12と船外機10は共に水平状態にあり、時点t2以降の加速によって船速が上昇すると、船体12は、図11(b)に示す如く、船首12bが持ち上がる一方、船尾12aが沈み込む、いわゆるハンプ状態となる。同図から分かるように、このときのプロペラシャフト56の軸線56aの方向は船体12の進行方向に対して平行とならない。
その後も加速が継続され、トルクコンバータ44の速度比eが所定値erefb以上になると(時点t3)、船外機10のトリムアップを開始してトリム角θtrmを所定角度θtrm1に調整する(S202,S204)。このトリム角θtrmが所定角度θtrm1に調整された状態を図11(c)に示す。
図11(c)から分かるように、トリム角θtrmを所定角度θtrm1に調整することで、プロペラシャフト56の軸線56aの方向(換言すれば、船外機10の推力の向き)は船体12の進行方向と略平行とされ、船体12の推力を増加できると共に、水面Sから受ける船体12の抵抗を減少させることができ、よって船体12の速度を上昇させることができる。従って、所定角度θtrm1は、プロペラシャフト56の軸線56aの方向を船体12の進行方向と略平行にし、船体12の推力を増加させるような値、例えば5degに設定される。
トリム角θtrmが所定角度θtrm1に調整された後、時点t4において速度比eが規定値erefa以上になり、かつ入力回転数NINの変化量DNINが既定値DNINref以下のとき、ロックアップクラッチ44dをオンする(S124,S128,S130)。尚、このとき、トリムアップ許可フラグのビットを0にリセットする(S136)。
その後、操船者によってシフト・スロットルレバー102が操作され、時点t5においてスロットル弁38が閉弁方向に駆動されている(減速状態にある)と判断されるときはロックアップクラッチ44dをオフすると共に、トリムダウン許可フラグのビットを1にセットし、船外機10のトリムダウンを開始してトリム角θtrmを初期角度に戻す(S106,138,S146,S300〜S304)。トリム角θtrmを初期角度に戻した状態を図11(d)に示す。そして、トリム角θtrmが初期角度に戻される時点t6においてトリムダウン許可フラグのビットを0にリセットする(S302,S308)。
以上の如く、この発明の実施例にあっては、内燃機関(エンジン)30とプロペラ60を接続するドライブシャフト42と、前記内燃機関と前記ドライブシャフトの間に介挿されるトルクコンバータ44と、船体12に対するトリム角θtrmを調整するトリム角調整機構(パワーチルトトリムユニット)26とを備える船外機の制御装置において、前記トルクコンバータ44の入力回転数NINと出力回転数NOUTを検出し、前記検出された入力回転数NINと出力回転数NOUTから前記トルクコンバータ44の速度比eを算出する速度比算出手段と(ECU90。S10,S120,S122)、前記内燃機関30のスロットル弁38が閉弁方向に駆動されているか否か判断するスロットル弁駆動方向判断手段と(ECU90。S10,S106)、前記算出された速度比eが所定値erefb以上のとき、前記トリム角調整機構26を作動させて前記トリム角θtrmを所定角度θtrm1に調整すると共に、前記トリム角θtrmを前記所定角度θtrm1に調整した後、前記スロットル弁38が閉弁方向に駆動されていると判断されるとき、前記トリム角調整機構26を作動させて前記トリム角θtrmを初期角度に戻すトリム角調整機構作動手段(ECU90。S10〜S14,S106,S146,S202,S204,S300〜S304)とを備えるように構成した。
このように、トルクコンバータ44の入力回転数NINと出力回転数NOUTからトルクコンバータ44の速度比eを算出し、算出された速度比eが所定値erefb以上のとき、パワーチルトトリムユニット26を作動させてトリム角θtrmを所定角度θtrm1に調整するように構成したので、例えば所定値erefbを加速が終了してロックアップクラッチ44dがオンされる直前の状態に相当する値に設定すると共に、所定角度θtrm1を船体12の推力が増加するような値にしてトリムアップさせることも可能となり、よってロックアップクラッチ44dがオンされる前にトリムアップして船体12の速度を上昇させることができる。それにより、例えば加速終了後にクラッチ44dがオンされてドライブシャフト42に伝達されるトルクが減少するときであっても、船体12の速度はトリム角θtrmを調整することで上昇させられているため、操船者に減速感を与え難い、換言すれば、減速感を軽減させることができる。
また、トリム角θtrmを所定角度θtrm1に調整した後、スロットル弁38が閉弁方向に駆動されていると判断されるとき、即ち、船体12を減速させるような状態にあると判断されるとき、パワーチルトトリムユニット26を作動させてトリム角θtrmを初期角度に戻すように構成したので、所定角度θtrm1に調整されたトリム角θtrmを、船外機10の運転状態に応じた適宜なタイミングで初期角度に戻すことができると共に、操船者によるパワーチルトトリムスイッチ106の手動操作(トリムダウン作業)を不要にすることができる。さらに、トリム角θtrmを初期角度に戻すように構成したので、トリム角θtrmを次回調整する際、初期角度からトリムアップできるため、現在のトリム角θtrmを検出する必要はなく、よってトリム角θtrmを確実かつ容易に所定角度θtrm1にすることができる。
また、前記トリム角調整機構作動手段によって前記トリム角θtrmが前記所定角度θtrm1に調整された後、前記検出された入力回転数NINの変化量DNINが既定値DNINref以下のとき、前記トルクコンバータ44に設けられたロックアップクラッチ44dをオンするクラッチ制御手段(ECU90。S10,S128,S130)を備えるように構成したので、加速が終了した時点を正確に検出(検知)でき、その状態のときにロックアップクラッチ44dをオンすることで速度性を向上させることができる。
また、操船者に手動操作自在に設けられるスイッチ(パワーチルトトリムスイッチ)106を備えると共に、前記トリム角調整機構作動手段は、前記スイッチ106が操作されるとき、前記トリム角調整機構26を作動させるように構成したので(S202)、操船者はパワーチルトトリムスイッチ106を操作することでパワーチルトトリムユニット26を作動させることができ、よってトリム角θtrmの調整を常に行うことができる。
尚、上記において、規定値erefaや所定値erefb、所定角度θtrm1、既定値DNINref、エンジン30の排気量などを具体的な値で示したが、それらは例示であって限定されるものではない。
10 船外機、12 船体、26 パワーチルトトリムユニット(トリム角調整機構)、30 エンジン(内燃機関)、38 スロットル弁、42 ドライブシャフト、44 トルクコンバータ、44d ロックアップクラッチ、60 プロペラ、90 ECU(電子制御ユニット)、106 パワーチルトトリムスイッチ(スイッチ)

Claims (3)

  1. 内燃機関とプロペラを接続するドライブシャフトと、前記内燃機関と前記ドライブシャフトの間に介挿されるトルクコンバータと、船体に対するトリム角を調整するトリム角調整機構とを備える船外機の制御装置において、
    a.前記トルクコンバータの入力回転数と出力回転数を検出し、前記検出された入力回転数と出力回転数から前記トルクコンバータの速度比を算出する速度比算出手段と、
    b.前記内燃機関のスロットル弁が閉弁方向に駆動されているか否か判断するスロットル弁駆動方向判断手段と、
    c.前記算出された速度比が所定値以上のとき、前記トリム角調整機構を作動させて前記トリム角を所定角度に調整すると共に、前記トリム角を前記所定角度に調整した後、前記スロットル弁が閉弁方向に駆動されていると判断されるとき、前記トリム角調整機構を作動させて前記トリム角を初期角度に戻すトリム角調整機構作動手段と、
    を備えることを特徴とする船外機の制御装置。
  2. d.前記トリム角調整機構作動手段によって前記トリム角が前記所定角度に調整された後、前記検出された入力回転数の変化量が既定値以下のとき、前記トルクコンバータに設けられたロックアップクラッチをオンするクラッチ制御手段、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の船外機の制御装置。
  3. e.操船者に手動操作自在に設けられるスイッチ、
    を備えると共に、前記トリム角調整機構作動手段は、前記スイッチが操作されるとき、前記トリム角調整機構を作動させることを特徴とする請求項1または2記載の船外機の制御装置。
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