JP2010247355A - 配送伝票 - Google Patents

Abstract

【課題】宅配便などで商品を届けた際に、同時に広告を提供でき、配送伝票に備え付けの葉書を利用して申し込みを行えるようにした配送伝票を提供する。
【解決手段】裏面に粘着剤層が形成された基材シートと、前記粘着剤層に貼付された剥離シートと、基材シートよりも長い横幅寸法を有する矩形状の表示用シートと、からなり、前記表示用シートは、貼付票部と配送票部と情報表示部と葉書部とが並んで設けられ、貼付票部と、配送票部と、情報表示部と、のそれぞれの堺にはスリットが形成され、情報表示部と葉書部との堺にはミシン目が形成され、葉書部の右端縁に沿った領域に両面粘着テープが貼付され、葉書部には、両面粘着テープが設けられた部分を切り取るための切り取りミシン目が形成され、基材シートと表示用シートとは、貼付票部が基材シートと剥離できない状態で接着され、配送票部及び情報表示部が基材シートと剥離可能な状態で擬似接着されている。
【選択図】 図１

Description

本発明は、宅配荷物や配送商品を運送業者が配送する際に、それらの配送物に貼付して使用する配送伝票に関する。

従来、宅配荷物や配送商品を運送業者が配送する際に、それらの配送物に配送伝票を貼付するなどして処理している。
それらの配送伝票としては、種々の構成のものが知られている。（例えば、特許文献１〜４、参照）
近年、インターネットなどの通信技術の発展も影響して、特にネット上で商品の購入を行い、それらの購入商品を、宅配便を使用して届ける通信販売の利用が増えていることからも、運送会社が取り扱う配送物も多くなっており、運送業者は、取り扱う多くの配送物を、いかに効率的に短時間で処理すべきかといった課題を抱えている。

例えば、配送物に貼付させて使用する配送伝票には、配送物のお届け先を記載して、配送物に貼付させた状態のまま、受取人に渡すことで、受取人が配送物を受け取り後にも、その配送物が誰から送ってきたものであるのかを確認可能とするための貼付票や、また、運送業者が配送物を受取人に配送した際に、その受取人が受け取ったことを証明するサインや捺印をもらうための受領印欄などが表示された配送票が設けられている。

近年、配送伝票は、コスト削減や省資源化などを図ることからも、できるだけ少ない表示用シートにより目的を達成するために、１枚のシート状の配送伝票を用いる傾向がある。
これらのシート状の配送伝票では、受領票を剥離可能な状態とするために、配送伝票の基材シート上に設けた受領票との間を全面的に擬似接着させることで、必要に応じて受領票を摘み上げることで受領票を剥がせる構成としている場合が多い。

特に、通信販売による販売で申し込みがあった商品に関連した商品についても販売促進を図る場合には、商品を申込者の自宅などに宅配便で届けた際に、その届けた商品に関連した商品に関する広告を行って、顧客の購買意欲を高めるようにすることが大切である。
しかしながら、従来の配送伝票では広告を表示する領域がとれないので、後日にあらためてダイレクトメールなどを顧客に郵送するなどして販売促進を行うなどしなければならず、顧客に対してタイミングよく効率的な販売促進を行うことができないという問題がある。

特開２００１−３５３９８６号公報 特開２００２−１２７６４４号公報 特開２００２−１４４７６７号公報 特開２００８−１２６９２号公報

そこで、本発明は、宅配便などで顧客の自宅に商品を届けた際に、同時に商品やサービスなどの広告を表示できるようにすると共に、その顧客がその広告で知った商品やサービスなどの申し込みの手続きを行う場合でも、簡単に、配送伝票に備え付けの葉書を利用して申し込みを行えるようにした配送伝票を提供する。

本発明の配送伝票は、裏面に粘着剤層が形成された矩形状の基材シートと、前記粘着剤層に剥離可能に貼付された剥離シートと、前記基材シートの上側に重ね合わされ、該基材シートよりも長い横幅寸法を有する矩形状の表示用シートと、からなり、前記表示用シートは、貼付票部と、配送票部と、情報表示部と、葉書部と、が横方向に並んで設けられ、前記貼付票部と、前記配送票部と、前記情報表示部と、のそれぞれの堺にはスリットが形成され、前記情報表示部と、前記葉書部と、の堺にはミシン目が形成され、前記葉書部の上面であって、該葉書部の右端縁に沿った領域に粘着剤層が設けられた両面粘着テープが貼付され、更に、該葉書部には、前記両面粘着テープが設けられた部分を切り取るための切り取りミシン目が形成され、前記基材シートと前記表示用シートとは、前記貼付票部が、前記基材シートと剥離できない状態で接着され、前記配送票部及び前記情報表示部が、前記基材シートと剥離可能な状態で擬似接着されていることを特徴とする。

また、本発明の配送伝票は、前記情報表示部の表面には、広告情報が表示され、更に、前記葉書部の葉書表面には、宛先情報が表示され、前記葉書部の葉書裏面には、申込記入欄が表示されていることを特徴とする。

更に、本発明の配送伝票は、前記情報表示部の左下側の角部分には、三角形状の切り欠き部が形成され、前記葉書部の横幅寸法が、前記ミシン目から該葉書部を折り畳んで前記情報表示部と重ね合わせた場合に、切り欠き部と重ならない寸法となっていることを特徴とする。

したがって、本発明の配送伝票は、基材シートの上側に貼付された表示用シートに情報表示部及び葉書部が設けられ、配送伝票を配送物に貼付させて配送する際に、情報表示部及び葉書部も受取人に送ることができるので、配送物の依頼人が、受取人に対して伝達させたい情報を、予め情報表示部に表示させておくことで配送物を届ける際に一緒に伝達することができると共に、配送物の受取人から依頼人に連絡を行う場合でも、備え付けの葉書部を用いて簡単に連絡を行うことができるという効果がある。

また、本発明の配送伝票は、情報表示部の表面に広告情報が表示され、葉書部の葉書表面に宛先情報が表示され、葉書部の葉書裏面に申込記入欄が表示されているので、受取人に広告情報を提供するとともに、受取人が申込記入欄に申込情報を記入して、葉書により簡単に申し込みを行なえるという効果がある。

更に、本発明の配送伝票は、情報表示部の左下側の角部分に設けられた切り欠き部から、簡単に情報表示部と葉書部とを剥離させて、切り取りミシン目から葉書部を切り取ることができ、簡単に、配送伝票に備え付けの葉書を利用して申し込みを行えるという効果がある。

本発明の実施形態に係る配送伝票の表面側の平面図である。 本発明の実施形態に係る配送伝票を構成する表示用シートと基材シートとを分離させた図であって、（ａ）は、表示用シートの表面側の平面図、（ｂ）は、基材シートの表面側の平面図である。 図１のＡ−Ａ線断面図である。 本発明の実施形態に係る配送伝票を配送物に貼付させて使用する使用方法を説明するための断面図である。 本発明の実施形態に係る配送伝票を配送物に貼付させた状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る配送伝票を配送物に貼付させた後、基材シートから情報表示部及び葉書部を剥離させた状態を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る配送伝票において、基材シートから情報表示部及び葉書部を剥離させた後、粘着剤層に沿って形成されている切り取りミシン目から切り取り、葉書部を見開いた状態を示す図である。 図７に示す情報表示部及び葉書部について、切り取りミシン目から葉書部を切り離した状態を示す平面図である。

以下、本発明の実施形態に係る配送伝票を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る配送伝票１は、図３に示すように、裏面に粘着剤層５が形成された矩形状の基材シート２と、前記粘着剤層５に剥離可能に貼付された剥離シート３と、前記基材シート２の上側に重ね合わされ、該基材シート２よりも長い横幅寸法を有する矩形状の表示用シート４と、から構成されている。
そして、図１に示すように、表示用シート４は、貼付票部４ａ、配送票部４ｂ、情報表示部４ｃ、葉書部４ｄ、が横方向に順番に並んで設けられている。
また、貼付票部４ａ、配送票部４ｂ、情報表示部４ｃ、のそれぞれの堺にはスリット６ａ，６ｂが形成され、情報表示部４ｃ、葉書部４ｄ、の堺にはミシン目７が形成されている。

基材シート２よりも長い横幅寸法を有する矩形状の表示用シート４は、葉書部４ｄの部分だけが、基材シート２の横幅寸法に対して長く形成されているために、基材シート２の上方に表示用シート４が重ね合わされた場合に、葉書部４ｄの部分だけが基材シート２と重ならない状態となり横方向にはみ出している。

基材シート２や表示シート４としては、充分な強度とプリンタによる印字適性及び搬送適性を有するものであれば使用でき、例えば、上質紙、クラフト紙、複写表示用シート、グラシン紙、パーチメント紙、レーヨン紙、コート紙、合成紙、樹脂フィルムによりラミネートされた紙等の紙が好適に用いられるが、セロファン、延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の樹脂フィルムであってもよい。
基材シート２や表示シート４の厚さは、通常は２０〜２００μｍ程度が好ましい。
更に、控票などを配送伝票１の上に重ねた場合に、複写特性をもたせるために、表示シート４にロイコ系染料などからなる感熱発色層を設けてもよい。

基材シート２の葉書部４ｄの上面であって、該葉書部４ｄの右端縁に沿った領域には、粘着剤層８ａ，８ｃが設けられた両面粘着テープ８が貼付されている。
この両面粘着テープ８は、図３に示すように、テープ基材８ｂの上下面に設けられた粘着剤層８ａ，８ｃと、テープ基材８ｂの上面に設けられた粘着剤層８ｂに対して剥離可能に貼付された剥離用テープ８ｄと、から構成されており、テープ基材８ｂの下面に設けられた粘着剤層８ａにより葉書部４ｄの上面に貼付されている。
そして、図４に示すように、剥離用テープ８ｄを剥離させた後に、ミシン目７から葉書部４ｄを情報表示部４ｃの上面側に折り畳んで、粘着剤層８ｃにより葉書部４ｄの一部と情報表示部４ｃとを貼り付けることができるようになっている。

また、基材シート２の葉書部４ｄには、両面粘着テープ８が設けられた部分を切り取るための切り取りミシン目９が、両面粘着テープ８に沿って形成されている。
基材シート２と表示用シート４とは、表示用シート４の貼付票部４ａだけが基材シート２と剥離できない状態で接着されている。
また、表示用シート４の配送票部４ｂ及び情報表示部４ｃが基材シート２と剥離可能な状態で擬似接着されており、必要に応じて基材シート２から配送票部４ｂや情報表示部４ｃを引き剥がすことができるように構成されている。

これらの接着構成や擬似接着構成については、既に公知の接着構成の中から選択して適応すればよいが、本発明の実施形態に係る配送伝票１では、図３に示すように、基材シート２の上側に形成した接着剤層１０と、基材シート２の配送票部４ｂ及び情報表示部４ｃの裏面に設けた剥離剤層１１とにより構成されている。
したがって、表示用シート４の貼付票部４ａの裏面側には、剥離剤層１１が設けられていないので、基材シート２から貼付票部４ａを剥離できない構成となっているが、配送票部４ｂ及び情報表示部４ｃについては、裏面側に剥離剤層１１が設けられているので基材シート２から配送票部４ｂ及び情報表示部４ｃを引き剥がせるように構成されている。
また、基材シート２の上面であって、接着剤層１０の下側には接着剤が基材シート２に浸透することを防止する目的で目止め剤層１２を設けることが好ましい。

剥離剤層１１の剥離剤としては、配送票部４ｂ及び情報表示部４ｃが基材シート基材２から容易に剥離できるような接着性の低い樹脂を使用することが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のオレフィン系（共）重合体を用いることが最も好ましいが、他にも、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、セルロース樹脂等の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物からなるフィルムでもよい。
また、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等から形成されたフィルムを用いてもよい。
さらに、所望に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、フィラー等が添加されていてもよい。
剥離剤層１１を形成するための樹脂の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は０．１〜１０μｍである。

粘着剤層５は、配送物１７に配送伝票１を貼付可能とする層であり、アクリル系粘着剤が最も好ましいが、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤等でもよい。
粘着剤層５を形成するための粘着剤の塗布量・塗布厚は特に限定されないが、好ましくは、塗布量は０．１〜５０ｇ／ｍ²であり、塗布厚は０．１〜５０μｍである。
配送物１７に対する粘着剤層５の接着力は、接着剤層１０と剥離剤層１１との接着剤力よりも大きくする必要がある。

基材シート２の情報表示部４ｃの表面には、図１に示すように、種々の商品やサービスの販売促進を行うための広告情報１３が予め表示されている。
また、基材シート２の葉書部４ｄの葉書表面には、図５に示すように、広告情報１３で表示されている種々の商品やサービスの申し込み先である宛名情報１４が表示されている。
更に、基材シート２の葉書部４ｄの葉書裏面には、広告情報１３で表示されている種々の商品やサービスの申し込み内容を記入するための申込記入欄１５が表示されている。
これにより、配送伝票１が貼付された配送物の受取人は、基材シート２の葉書部４ｄを利用して広告情報１３で表示されている種々の商品やサービスの申し込みを簡単に行なえるように構成されている。

これらの基材シート２の情報表示部４ｃに表示された広告情報１３や、葉書部４ｄの表面に表示された宛名情報１４や、葉書部４ｄの裏面に表示された申込記入欄１５などは、個々の配送伝票１ごとに、プリンタにより所望の情報をプリント出力することで、配送伝票１を使用する者が任意の情報を表示することもできる。
また、基材シート２の配送票部４ｂ及び情報表示部４ｃの左下側の角部分には、それぞれ三角形状の切り欠き部１６ａ，１６ｂが形成されている。
そして、基材シート２の葉書部４ｄの横幅寸法は、ミシン目７から該葉書部４ｄを折り畳んで情報表示部４ｃと重ね合わせた場合に、葉書部４ｄが切り欠き部１６ｂと重ならない寸法となっている。

次に、本発明の実施形態に係る配送伝票１の使用方法について説明する。
まず、配送伝票１の使用者は、基材シート４の貼付票部４ａ及び配送票部４ｂの表面に受取人の宛先や送り人の住所、氏名などの必要事項を記入する。
そして、図４及び図５に示すように、剥離シート３を剥離させた後に、粘着剤層５により配送物１７の所定位置に配送伝票１を貼り付けると共に、両面粘着テープ８の剥離用テープ８ｄを剥離させた後に、ミシン目７から葉書部４ｄを情報表示部４ｃの上側に折り畳んで、粘着剤層８ｃを押し付けることで、葉書部４ｄと情報表示部４ｃとを一部で貼り付いた状態にする。
そして、配送伝票１は、配送物１７に貼付された状態で受取人に送られる。

次に、配送業者により配送物１７が受取人に届けられた際に、配送業者は、配送票４ｂを基材シート２上から剥離させると共に、受取人から配送票部４ｂの受取人捺印欄に押印してもらった後、配送票部４ｂだけを持ち帰る。
その後、受取人は、図６に示すように、配送物１７に貼付されている配送伝票１から情報表示部４ｃを剥離させることで、情報表示部４ｃと共に葉書部４ｄも剥離させる。
そして、図７に示すように、切り取りミシン目９から葉書部４ｄの両面粘着テープ８が設けられた部分を切り取ることで開封させる。
これにより、受取人は、情報表示部４ｃに表示されている広告情報を見ることができる。

そして、受取人が情報表示部４ｃに表示されている広告情報を見た後に、それらの広告情報の商品やサービスの申し込みを行なう場合には、葉書部４ｄの裏面に表示された申込記入欄１５に申し込みを行なうための記入を行う。
次に、ミシン目７から切り取ることで、情報表示部４ｃと葉書部４ｄとを分離させて、葉書部４ｄをポストに投函するなどして郵送して申し込み手続きを行う。

上記のように、本発明の配送伝票１は、基材シートの上側に貼付された表示用シートに情報表示部及び葉書部が設けられ、配送伝票を配送物に貼付させて配送する際に、情報表示部及び葉書部も受取人に送ることができるので、配送物の依頼人が、受取人に対して伝達させたい情報を、予め情報表示部に表示させておくことで配送物を届ける際に一緒に伝達することができると共に、配送物の受取人から依頼人に連絡を行う場合でも、備え付けの葉書部を用いて簡単に連絡を行うことができる。

１ 配送伝票
２ 基材シート
３ 剥離シート
４ 表示用シート
４ａ 貼付票部
４ｂ 配送票部
４ｃ 情報表示部
４ｄ 葉書部
５ 粘着剤層
６ａ，６ｂ スリット
７ ミシン目
８ 両面粘着テープ
８ａ，８ｃ 粘着剤層
８ｂ テープ基材
８ｄ 剥離用テープ
９ 切り取りミシン目
１０ 接着剤層
１１ 剥離剤層
１２ 目止め剤層
１３ 広告情報
１４ 宛名情報
１６ａ，１６ｂ 切り欠き部
１７ 配送物

Claims (3)

1. 裏面に粘着剤層が形成された矩形状の基材シートと、前記粘着剤層に剥離可能に貼付された剥離シートと、前記基材シートの上側に重ね合わされ、該基材シートよりも長い横幅寸法を有する矩形状の表示用シートと、からなり、
   前記表示用シートは、貼付票部と、配送票部と、情報表示部と、葉書部と、が横方向に並んで設けられ、前記貼付票部と、前記配送票部と、前記情報表示部と、のそれぞれの堺にはスリットが形成され、前記情報表示部と、前記葉書部と、の堺にはミシン目が形成され、前記葉書部の上面であって、該葉書部の右端縁に沿った領域に粘着剤層が設けられた両面粘着テープが貼付され、更に、該葉書部には、前記両面粘着テープが設けられた部分を切り取るための切り取り用ミシン目が形成され、
   前記基材シートと前記表示用シートとは、前記貼付票部が、前記基材シートと剥離できない状態で接着され、前記配送票部及び前記情報表示部が、前記基材シートと剥離可能な状態で擬似接着されていることを特徴とする配送伝票。
2. 前記情報表示部の表面には、広告情報が表示され、更に、前記葉書部の葉書表面には、宛先情報が表示され、前記葉書部の葉書裏面には、申込記入欄が表示されていることを特徴とする請求項１記載の配送伝票。
3. 前記情報表示部の左下側の角部分には、三角形状の切り欠き部が形成され、前記葉書部の横幅寸法が、前記ミシン目から該葉書部を折り畳んで前記情報表示部と重ね合わせた場合に、切り欠き部と重ならない寸法となっていることを特徴とする請求項１記載の配送伝票。
   

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