JP2010246655A - 液体化粧料塗布容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シゴキ片8の表面は、二分割したシゴキ片分割部8a間の境界に挿嵌孔9の内周縁9aからシゴキ本体7の内周面7a方向へ段差8bを形成することにより塗布体12収納時には、固持軸11の側面11aとシゴキ片8の表面の段差8bとにより形成される空気流通路14により塗布容器本体2内のシゴキ6内の空気を円滑に排出できるので圧縮空気は発生せず、ポンプアップ現象や液体化粧料の噴出を防止することができるとともに、シゴキはその形状が単純化されて簡易かつ安価に製造することができる。
【選択図】図1
Description
そのため、液体化粧料塗布容器を構成する蓋体に固定軸を介して固持される塗布体を取り出す際には、該蓋体に一体となる固定軸及び該固定軸の先端に固持された塗布体の表面に対して弾性体であるシゴキ片が密着するため、固定軸及び該固定軸の先端に固持された塗布体の表面に過剰に付着した液体化粧料は適度に拭い去られ、液だれ等の発生を防止できる。
そのため、塗布容器本体内におけるシゴキ内では、挿入した固定軸及び該固定軸の先端に固持された塗布体の体積分だけ空気が圧縮される。
その結果、シゴキ内の圧縮空気の反発により蓋体が飛び出してしまう、いわゆるポンプアップ現象が発生し、又は塗布容器本体内に貯留する液体化粧料が噴出することがある。
その上、塗布容器本体内に貯留する液体化粧料がリップグロス等の油性の液体化粧料であってはシゴキ片の固持軸の側面に対する摩擦力が低下し、上記ポンプアップ現象や液体化粧料の噴出が顕著に発生し易くなる。
液体化粧料を貯留するとともに、外周面に雄ネジ部を螺設し、その内部に弾性を有するシゴキを内装する開口部を形成する塗布容器本体と、その開口部内に雌ネジ部を螺設するとともに、その根元部を挿嵌する固持軸の先端に塗布体を固持してなるキャップとから構成され、
上記シゴキは、塗布容器本体の開口部内に挿嵌保持される略円筒状のシゴキ本体と、該シゴキ本体の内周面全周にわたり、その先端の内周縁を前記固定軸の外径よりも略小径とする挿嵌孔を配設してなる逆円錐台形状に形成されたシゴキ片とからなり、
該シゴキ片の表面は、挿嵌孔の内周縁からシゴキ本体の内周面方向へ単数又は複数の段差を形成するものである。
そして、該シゴキの表面には単数又は複数の段差が形成されているので、固持軸の側面とシゴキの表面に形成される該段差とにより空間が形成される。しかも、シゴキの表面に形成される前記段差はシゴキの挿嵌孔の内周縁からシゴキ本体の内周面方向へ形成されているので、固持軸の側面と該シゴキの表面の段差とで形成される空間は、塗布容器本体の開口部内に内装するシゴキ内と外部とを連通する空気流通路となる。
その結果、シゴキ内の空気は塗布体の挿入に応じて空気流通路より外部へ排出可能となるので、塗布体をシゴキを通して塗布容器本体内に収納しても、圧縮空気は発生せず、キャップのポンプアップ現象や液体化粧料の噴出を防止することができる。
液体化粧料を貯留するとともに、外周面に雄ネジ部を螺設し、その内部に弾性を有するシゴキを内装する開口部を形成する塗布容器本体と、その開口部内に雌ネジ部を螺設するとともに、その根元部を挿嵌する固持軸の先端に塗布体を固持してなるキャップとから構成され、
上記シゴキは、塗布容器本体の開口部内に挿嵌保持される略円筒状のシゴキ本体と、該シゴキ本体の内周面全周にわたり、その先端の内周縁を前記固定軸の外径よりも略小径とする挿嵌孔を配設してなる逆円錐台形状に形成されたシゴキ片とからなり、
該シゴキ片の表面は、複数のシゴキ片分割部に分割し、複数のシゴキ片分割部のうち隣り合うシゴキ片分割部との境界に挿嵌孔の内周縁からシゴキ本体の内周面方向へ複数の段差を形成するものである。
液体化粧料を貯留するとともに、外周面に雄ネジ部を螺設し、その内部に弾性を有するシゴキを内装する開口部を形成する塗布容器本体と、その開口部内に雌ネジ部を螺設するとともに、その根元部を挿嵌する固持軸の先端に塗布体を固持してなるキャップとから構成され、
上記シゴキは、塗布容器本体の開口部内に挿嵌保持される略円筒状のシゴキ本体と、該シゴキ本体の内周面全周にわたり、その先端の内周縁を前記固定軸の外径よりも略小径とし、その一部に内径方向へ突出して形成される小径部を有する挿嵌孔を配設してなる逆円錐台形状に形成されたシゴキ片とからなり、
該シゴキ片の表面は、シゴキ片の挿嵌孔の内周縁に形成される小径部に連なる突条部を挿嵌孔の内周端縁からシゴキ本体の内周面方向へ突設することで、該突条部の両側に沿って複数の段差を形成するものである。
上記キャップ内に根元部を挿嵌し、その先端に塗布体を固持する固持軸の側面に係合部を、シゴキを構成するシゴキ本体の内周面において、該固持軸の側面の係合部と密嵌する被係合部を配設してなるものである。
ここで、該シゴキ6は、塗布容器本体2の開口部4内に挿嵌保持される略円筒状のシゴキ本体7と、該シゴキ本体7の内周面7a全周にわたり、その先端における内周縁9aの内径を前記固定軸11の外径よりも略小径とする挿嵌孔9を配設してなる逆円錐台形状に形成されたシゴキ片8とからなるものである。
そして、該シゴキ片8の表面は、二分割したシゴキ片分割部8a間の境界に挿嵌孔9の内周縁9aからシゴキ本体7の内周面7a方向へ段差8bを形成してなるものである。
なお、シゴキ片8の表面は、上述のように二分割して二つのシゴキ片分割部8aとするだけではなく、例えば四分割して四つのシゴキ片分割部8a’として四本の段差8b’を互いに対向する位置に形成するものとしても良いものである(図4参照)。
さらに、シゴキ本体7の内周面7aにはキャップ10の固持軸11に外装されるシール体13の本体部13aの側面に有する嵌合部としての突周縁13bが密嵌することとなる被嵌合部としての嵌合溝7bが溝設されている。
なお、塗布体12を収納した後に塗布容器本体2内に貯留する液体化粧料3が後述の空気流通路14を通して外部へ漏出することを防止するため、該空気流通路14を確実に閉塞する必要がある。そこで、シゴキ片8の表面に密着するように逆円錐台形状に形成された本体部13aと、該本体部13aの側面において、シゴキ本体7の内周面7aに溝設される被嵌合部としての嵌合溝7bと密嵌する固持軸11の側面11aにおいて径方向へ突出する嵌合部としての突周縁13bとからなるシール体13を外装している。従って、塗布体12を塗布容器本体2内に収納すると、固持軸11のシール体13の本体部13aはシゴキ片8と密着するとともに、該本体部13aの側面に有する突周縁13bがシゴキ本体7の内周面7aに溝設する嵌合溝7bと密嵌して固持軸11の側面11aとシゴキ片8の表面に形成される段差8bとにより形成される空気流通路14を閉塞する。その結果、塗布容器本体2内に貯留される液体化粧料3は空気流通路14を通じて外部へ漏出することを防止できる。
そして、固持軸11の側面11aと密着するシゴキ6のシゴキ片8の表面は、二分割されたシゴキ片分割部8a間の境界に挿嵌孔9の内周縁9aからシゴキ本体7の内周面7a方向へ段差8bが形成されている。
そのため、固持軸11の側面11aと、該シゴキ片8の表面に形成される段差8bとにより塗布容器本体2内においてシゴキ6内と外部とを連通してなる空気流通路14が形成されることになる。
従って、固持軸11の側面11aとシゴキ6のシゴキ片8とが密着しているにもかかわらず、塗布体12をシゴキ6を通じて塗布体容器本体2内へ挿入するとシゴキ6内の空気は空気流通路14を通して外部に排出されて圧縮空気は発生することはない。
その結果、キャップ10のポンプアップ現象や液体化粧料3の噴出を確実に防止することができる。
その上で、キャップ10の開口部10a内に螺設される雌ネジ部10bと塗布容器本体2の開口部4の外周面に螺設する雄ネジ部5とを螺合させることによりキャップ10と塗布容器本体2とを一体にすると、該固持軸11の側面11aに外装されるシール体13の本体部13aはシゴキ片8と密着すると同時に、シール体13の本体部13aの側面に突設する突周縁13bはシゴキ本体7の内周面に溝設する嵌合溝7bと密嵌する。そのため、塗布容器本体2内に貯留するリップグロス等の液体化粧料3は空気流通路14を通して外部へ漏出することはない。
しかしながら、塗布容器本体2の開口部4内に内装されるシゴキ6’、特にシゴキ本体7’とともにシゴキ6’を形成するシゴキ片8’が相違する。
即ち、上記シゴキ6’は、塗布容器本体2の開口部4内に挿嵌保持される略円筒状のシゴキ本体7’と、該シゴキ本体7’の内周面7a’全周にわたり、その先端における内周縁9a’を前記固定軸11の外径よりも略小径とし、その一部に内径方向へ突出して形成される小径部15を有する挿嵌孔9’を配設してなる逆円錐台形状に形成されたシゴキ片8’とからなる。
そして、該シゴキ片8’の表面では、シゴキ片8’の挿嵌孔9’の内周縁9a’において1/2を占めるように形成される小径部15に連なる突条部16を挿嵌孔9’の内周縁からシゴキ本体7’の内周面7a’方向へ形成する。従って、該突条部16の両側に沿って段差8b’が形成されるものとなる。
なお、シゴキ片8’の挿嵌孔9’の内周縁9a’において形成される小径部15に連なるシゴキ片8’の表面の突条部16は、先端に塗布体12を固持する固持軸11の太さや液体化粧料3の性状によって、図8(イ)乃至(ニ)に示すように、シゴキ片8’の表面に占める突条部16の位置や面積を可変させ又は、突条部16を複数形成することを適宜選択するものである。
従って、塗布体容器本体2内に塗布体12をシゴキ6’を通じて挿入しても、シゴキ6’内の空気は円滑に外部へ排出されるので、圧縮空気は発生しないものである。
その結果、キャップ10のポンプアップ現象やリップグロス等の液体化粧料3の噴出を確実に防止することができる。
2 塗布容器本体
3 液体化粧料
4 開口部
5 雄ネジ部
6、6’ シゴキ
7、7’ シゴキ本体
7a、7a’ 内周面
8、8’ シゴキ片
8a、8a’ シゴキ片分割部
8b、8b’ 段差
9、9’ 挿嵌孔
9a、9a’ 内周縁
10 キャップ
11 固持軸
12 塗布体
13 シール体
13a 本体部
13b 突周縁
14 空気流通路
15 小径部
16 突条部
Claims (4)
- 液体化粧料を貯留するとともに、外周面に雄ネジ部を螺設し、その内部に弾性を有するシゴキを内装する開口部を形成する塗布容器本体と、その開口部内に雌ネジ部を螺設するとともに、その根元部を挿嵌する固持軸の先端に塗布体を固持してなるキャップとから構成され、
上記シゴキは、塗布容器本体の開口部内に挿嵌保持される略円筒状のシゴキ本体と、該シゴキ本体の内周面全周にわたり、その先端の内周縁を前記固定軸の外径よりも略小径とする挿嵌孔を配設してなる逆円錐台形状に形成されたシゴキ片とからなり、
該シゴキ片の表面は、挿嵌孔の内周縁からシゴキ本体の内周面方向へ単数又は複数の段差を形成する
ことを特徴とする液体化粧料塗布容器。 - 液体化粧料を貯留するとともに、外周面に雄ネジ部を螺設し、その内部に弾性を有するシゴキを内装する開口部を形成する塗布容器本体と、その開口部内に雌ネジ部を螺設するとともに、その根元部を挿嵌する固持軸の先端に塗布体を固持してなるキャップとから構成され、
上記シゴキは、塗布容器本体の開口部内に挿嵌保持される略円筒状のシゴキ本体と、該シゴキ本体の内周面全周にわたり、その先端の内周縁を前記固定軸の外径よりも略小径とする挿嵌孔を配設してなる逆円錐台形状に形成されたシゴキ片とからなり、
該シゴキ片の表面は、複数のシゴキ片分割部に分割し、複数のシゴキ片分割部のうち隣り合うシゴキ片分割部との境界に挿嵌孔の内周縁からシゴキ本体の内周面方向へ複数の段差を形成する
ことを特徴とする液体化粧料塗布容器。 - 液体化粧料を貯留するとともに、外周面に雄ネジ部を螺設し、その内部に弾性を有するシゴキを内装する開口部を形成する塗布容器本体と、その開口部内に雌ネジ部を螺設するとともに、その根元部を挿嵌する固持軸の先端に塗布体を固持してなるキャップとから構成され、
上記シゴキは、塗布容器本体の開口部内に挿嵌保持される略円筒状のシゴキ本体と、該シゴキ本体の内周面全周にわたり、その先端の内周縁を前記固定軸の外径よりも略小径とし、その一部に内径方向へ突出して形成される小径部を有する挿嵌孔を配設してなる逆円錐台形状に形成されたシゴキ片とからなり、
該シゴキ片の表面は、シゴキ片の挿嵌孔の内周縁に形成される小径部に連なる突条部を挿嵌孔の内周端縁からシゴキ本体の内周面方向へ突設することで、該突条部の両側に沿って複数の段差を形成する
ことを特徴とする液体化粧料塗布容器。 - 上記キャップ内に根元部を挿嵌し、その先端に塗布体を固持する固持軸の側面に係合部を、シゴキを構成するシゴキ本体の内周面において、該固持軸の側面の係合部と密嵌する被係合部を配設してなる
ことを特徴とする請求項1乃至3記載の液体化粧料塗布容器。
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