JP2010246329A - 制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御装置1では、電圧検出回路15の第1抵抗151と第2抵抗152の接続点Jの電位Vjがマイコン4に入力される。メモリ41は、電位Vjを1msecでサンプリングし、そのサンプリング値を順に記憶する。演算部42は、記憶されたサンプリング値のうち新しい方から4個分のサンプリング値の移動平均値Sを算出する。判定部43は、閾値Ha≦移動平均値S≦閾値Hbであるか否かを判定する。Ha≦移動平均値S≦閾値Hbのとき、マイコン4は駆動IC5への信号出力を継続し、移動平均値S≦閾値Ha、或は閾値Hb≦移動平均値Sのとき、マイコン4は、駆動IC5への信号出力を停止する。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置と三相モータとの接続を示す回路図である。図1において、制御装置1は、三相モータ200の回転数を制御するために、電源回路10、リレー回路9、マイコン4およびインバータ装置2を備えている。三相モータ200は、例えば、冷凍装置の送風機や圧縮機等を回転させるブラシレスモータであり、駆動コイルを内蔵する固定子と、固定子に対向するマグネットを有する回転子とから成る。なお、この制御装置1では、シャント抵抗16に発生する電圧波形により三相モータ200の回転子の回転数を検出することができる。
インバータ装置2は、インバータ回路20と駆動IC5とを含んでいる。インバータ回路20は6つのスイッチング素子で構成されたブリッジ回路であり、このスイッチング素子にはIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)21,22,23,31,32,33が採用されている。
マイコン4は、CPUとメモリを内蔵し、三相モータ200が所定の回転数になるようにパルス幅変調(PWM)方式で変更する。PWM方式は、三相モータ200へ入力する電圧のオン時間とオフ時間との比率(以後、デューティ比とよぶ)を変更して回転数を変更する方式であり、マイコン4から駆動IC5にデューティ比を制御する制御信号(以後、デューティ比制御信号とよぶ)が入力される。
マイコン4は、駆動IC5を介してインバータ回路20を制御している。駆動IC5には、IGBT21,22,23,31,32,33を駆動する駆動用電源Vbの正極が接続されている。また、ブートストラップ回路6のコンデンサ6aの高電位側の極から分岐したラインも接続されている。ブートストラップ回路6はコンデンサ6a、抵抗6b及びダイオード6cで構成されている。コンデンサ6aの一端は、上アーム側のIGBT21,22,23のエミッタと下アーム側のIGBT31,32,33のコレクタとの接続点に繋がっている。コンデンサ6aの他端は、抵抗6bとダイオード6cを介して駆動用電源Vbの正極と繋がっている。抵抗6bは、コンデンサ6aの充電電流を制限するために設けられ、ダイオード6cは抵抗6bを介してコンデンサ6aが放電されないよう、その順方向を駆動電源Vbの正極からコンデンサ6a側へと向けている。
リレー回路9は、商用電源100と電源回路10とを結ぶラインを電気的に開閉するリレー接点9aと、リレー接点9aを動作させるリレーコイル9bと、リレーコイル9bへの通電と非通電とを行うトランジスタ9cとを含んでいる。リレーコイル9bの一端は、駆動用電源Vbの正極に接続され、他端はトランジスタ9cのコレクタ側に接続されている。マイコン4は、リトランジスタ9cのゲート電位を切り換えて、コレクタとエミッタ間をオンオフし、リレーコイル9bへの通電と非通電を行う。
電源回路10では、商用電源100から変圧器13を介して駆動用電源Vb及びロジック用電源Vcが生成される。駆動用電源Vbはインバータ装置2に駆動電圧を供給し、ロジック用電源Vcはマイコン4へ制御電圧を供給する。
電圧検出回路15は、駆動用電源Vbから出力される電圧を分圧するため、第1抵抗151と第2抵抗152によって抵抗分圧回路を構成している。第1抵抗151と第2抵抗152とは直列に接続され、その接続点Jの電位が負荷抵抗153を介してマイコン4に入力される。例えば、駆動用電源Vbの出力電圧がVo(以後、駆動電圧Voとよぶ)で、第1抵抗151および第2抵抗152それぞれの抵抗値がR1、R2で、接続点Jの電位がVjの場合、マイコン4にはVj=Vo・R1/(R1+R2)が入力される。したがって、予め接続点Jの電位の閾値が設定されていれば、マイコン4に入力される接続点Jの電位とその閾値とを比較することによって、駆動電圧Voの過不足を判定することができる。
また、マイコン4側では、ノイズ等による過渡的異常値の影響を抑制するため、接続点Jの電位をそのまま閾値と比較するのではなく、所定時間t秒ごとに接続点Jの電位をサンプリングし、そのサンプリング値をメモリ41に記憶する。次に、演算部42が、メモリ41に記憶されているサンプリング値の新しい方から所定個数n個分の移動平均を算出する(以後、その値を移動平均値Sとよぶ)。そして、判定部43が、移動平均値Sと閾値とを比較する。マイコン4は、移動平均値Sと閾値との比較結果に基づいて、IGBT21,22,23,31,32,33のゲートへの電圧の供給可否を決定する。
制御装置1では、電圧検出回路15の第1抵抗151と第2抵抗152の接続点Jの電位Vjがマイコン4に入力される。メモリ41は、電位Vjを1msecでサンプリングし、そのサンプリング値を順に記憶する。演算部42は、記憶されたサンプリング値のうち新しい方から4個分のサンプリング値の移動平均値Sを算出する。判定部43は、閾値Ha≦移動平均値S≦閾値Hbであるか否かを判定する。Ha≦移動平均値S≦閾値Hbのとき、マイコン4は駆動IC5への信号出力を継続し、移動平均値S≦閾値Ha、或は閾値Hb≦移動平均値Sのとき、マイコン4は、駆動IC5への信号出力を停止する。その結果、サンプリング時にノイズ等の影響で変化の大きい電位Vjを検出された場合でも、サンプリング値の移動平均によって、そのような突発的な電位の変動が平滑されるので、電圧の過不足が正確に判定される。
上記実施形態では、接続点Jの電位Vjが閾値Ha以下、或は電位Vjが閾値Hb以上のとき、マイコン4は、駆動IC5への信号出力を停止しているが、それに限定されず、例えば、リレー回路9のトランジスタ9cのベースへの信号出力を停止してもよい。その結果、リレー回路9のリレーコイル9bに駆動電圧Voが供給されなくなるので、リレー接点9aがオフし、商用電源100から電源回路10へ電力が供給されなくなり、制御装置1全体が保護される。
4 制御部
9 リレー回路
10 電源回路
15 電圧検出回路
20 インバータ回路
21,22,23 上アーム側のIGBT
31,32,33 下アーム側のIGBT
41 メモリ
42 演算部
43 判定部
100 商用電源
151 第1抵抗
Claims (6)
- 上アーム側のスイッチング素子(21,22,23)と下アーム側のスイッチング素子(31,32,33)とで形成されるインバータ回路(20)と、
前記スイッチング素子を動作させるための駆動電圧を供給する電源回路(10)と、
前記駆動電圧に応じた電圧を生じさせる部分の両端の電位差を検出する電圧検出回路(15)と、
検出された前記電位差を所定の演算条件で処理した演算値を予め設定されている閾値と比較することによって、前記インバータ回路(20)の保護の要否を決定する制御部(4)と、
を備えた制御装置(1)。 - 前記電圧検出回路(15)は、前記駆動電圧に比例した電圧を生じさせる分圧抵抗(151)を有している、
請求項1に記載の制御装置(1)。 - 前記制御部(4)は、
前記分圧抵抗(151)の両端の電位差を所定周期でサンプリングして得られたサンプリング値を順に記憶する記憶部(41)と、
記憶された前記サンプリング値のうち新しい方から所定個数分の前記サンプリング値に基づいて移動平均値を算出する演算部(42)と、
前記移動平均値が前記閾値で形成される所定範囲内にあるか否かを判定する判定部(43)と、
を有している、
請求項2に記載の制御装置(1)。 - 前記制御部(4)は、前記判定部(43)で前記移動平均値が前記所定範囲内にないと判定されたとき、前記スイッチング素子への前記駆動電圧の供給を停止する、
請求項3に記載の制御装置(1)。 - 前記駆動電圧が供給されることによってオン動作し、前記電源回路(10)と商用電源(100)とを結ぶラインを電気的に接続するリレー回路(9)をさらに備え、
前記制御部(4)は、前記判定部(43)で前記移動平均値が前記所定範囲内にないと判定されたとき、前記リレー回路(9)への前記駆動電圧の供給を停止する、
請求項3に記載の制御装置(1)。 - 前記スイッチング素子がIGBTである、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の制御装置(1)。
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