JP2010246219A - 二次電池収容装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】充電を自動化しつつ未充電の二次電池と充電済みの二次電池を区分け保管する。
【解決手段】充電池ストッカ1の電池投入口15より、非接触充電に対応した円筒状の二次電池2が投入される。二次電池2には、二次側コイルと二次電池本体が内蔵されている。充電池ストッカ1は、未充電の二次電池2を収容する前段収容部11と、前段収容部11から送られてきた二次電池2を保持する電池保持部12と、電池保持部12に保持された二次電池2の二次側コイルと磁気結合する一次側コイルを含む送電部23と、電池保持部12から送られてきた二次電池2を収容する後段収容部13と、を備える。電池保持部12にて充電が完了した二次電池2が後段収容部13に送られた後、自動的に、前段収容部11内の他の二次電池2が電池保持部12上に配置され、充電が繰り返し実行される。
【選択図】図4
【解決手段】充電池ストッカ1の電池投入口15より、非接触充電に対応した円筒状の二次電池2が投入される。二次電池2には、二次側コイルと二次電池本体が内蔵されている。充電池ストッカ1は、未充電の二次電池2を収容する前段収容部11と、前段収容部11から送られてきた二次電池2を保持する電池保持部12と、電池保持部12に保持された二次電池2の二次側コイルと磁気結合する一次側コイルを含む送電部23と、電池保持部12から送られてきた二次電池2を収容する後段収容部13と、を備える。電池保持部12にて充電が完了した二次電池2が後段収容部13に送られた後、自動的に、前段収容部11内の他の二次電池2が電池保持部12上に配置され、充電が繰り返し実行される。
【選択図】図4
Description
本発明は、二次電池の充電機能をも備えた二次電池収容装置に関する。
近年、単三型の二次電池や単四型の二次電池が広く普及している。通常、ユーザは、残容量が少ない或いは残容量のない二次電池を汎用の充電器を用いて充電し、充電済みの二次電池を用いて電子機器等を駆動させる。
ところが、未充電の二次電池と充電済みの二次電池を外見で見分けることができないため、それらが混ざってしまった場合、残量チェッカなどを用いなければそれらを分けることが困難である。未充電の二次電池と充電済みの二次電池を混在させた状態では適切に電子機器等を駆動させることができないし、また、満充電に近い二次電池を未充電の二次電池であると誤認識して再度充電すると二次電池の特性劣化を招くこともある。
尚、下記特許文献1には、投入された応答器を充電して保管する充電ボックスが開示されている。但し、この充電ボックスは、二次電池に比べて容量の小さいコンデンサへの充電を目的として構成されたものでって、充電は応答器がスロープ上を滑り落ちる間に行われる。このため、二次電池のような容量が大きなものに対しては十分な充電ができない。また、この充電ボックスには、未充電の充電対象物(特許文献1において応答器)を保管するスペースがないため、連続的に複数の充電対象物が投入された場合に充電が適切に行えないこともある。このような場合に備えて、充電ボックスでは、スロープ上を滑り落ちた後の、本来充電が完了しているはずの充電対象物に対しても充電を行うようにしている。しかしながら、この方法を二次電池に適用した場合、満充電の二次電池をも再充電してしまうことになり、二次電池の特性劣化を招く。このように、特許文献1の技術は、二次電池の充電及び保管に適さない。
そこで本発明は、未充電の二次電池及び充電済みの二次電池の保管の便宜を図る二次電池収容装置を提供することを目的とする。
本発明に係る二次電池収容装置は、投入部より投入された未充電の二次電池を収容する第1収容部と、前記第1収容部内又は前記第1収容部より送られた未充電の二次電池を充電対象電池として保持して、該充電対象電池としての二次電池の充電を行う充電部と、前記充電部より送られた充電済みの二次電池を収容する第2収容部と、を備えたことを特徴とする。
これにより、ユーザに負担をかけることなく、未充電の二次電池と充電済みの二次電池を分けて保管することが可能となり、両者が混ざってしまうことによる不都合の発生が解消される。
具体的には例えば、前記投入部に投入されるべき前記二次電池は、二次側コイル及び該二次側コイルに接続された二次電池本体を有し、前記二次電池本体が充電されることで当該二次電池の充電がなされ、前記充電部は、一次側コイルを有し、前記一次側コイルを用いて前記充電対象電池としての二次電池内の二次側コイルに誘導起電力を生じさせることで前記充電対象電池としての二次電池内の二次電池本体を非接触で充電する。
充電方式として非接触式を採用することで、機械的な可動部位を減らすことができ、結果、コスト低減及び保守の簡素化が図られる。
また例えば、当該二次電池収容装置は、前記第2収容部に収容された二次電池の二次側コイルに前記一次側コイルの発生磁束が鎖交することを抑制するための磁気シールドを、更に備えている。
これにより、第2収容部に収容された充電済みの二次電池の二次側コイルに一次側コイルの発生磁束が鎖交することによる、二次電池の特性劣化が抑制される。
また例えば、前記投入部に投入されるべき前記二次電池として複数種類の二次電池が存在し、前記充電部は、前記充電対象電池の種類に応じて充電条件を制御する。
これにより、二次電池の種類に応じた適切な充電条件にて充電を行うことが可能となる。
また例えば、前記投入部に投入されるべき前記二次電池として複数種類の二次電池が存在し、前記充電部は、二次電池の種類ごとに前記充電対象電池の充電を行うための複数の専用充電部を有し、前記投入部に投入された未充電の二次電池は、種類ごとに分別されて対応する専用充電部に送られ、前記第2収容部は、二次電池の種類ごとに充電済みの二次電池を収容するための複数の専用収容部を有する。
これにより、複数種類の二次電池を混ぜて投入しても、種類ごとに分けた状態で二次電池が充電されて保管されるため、ユーザの便宜が図られる。
また例えば、前記充電部にて複数の未充電の二次電池を複数の充電対象電池として保持して同時に充電することが可能であり、前記充電部にて複数の充電対象電池を同時に充電する場合において、前記充電部は、充電中の充電対象電池の充電状態を個別に判断して、充電が完了したと判断される充電対象電池のみを充電済みの二次電池として前記第2収容部に送る。
これにより、各充電対象電池に対して過不足のない充電が可能となる。
本発明によれば、未充電の二次電池及び充電済みの二次電池の保管の便宜が図られる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。以下に第1〜第6実施形態を説明するが、矛盾なき限り、或る実施形態の説明において記載した事項を他の実施形態に適用することもできる。この適用の際、同一名称部位間の符号の相違は、適宜、無視される。例えば、この適用の際、第1及び第2実施形態における充電池ストッカの符号である“1”と“101”との相違は、適宜、無視される(図1及び図19参照)。尚、或る物体の断面図においては、図20のように一般的に該物体の断面部位に対して斜線が施されるが、後に参照される一部の断面図(例えば図13)においては、図示煩雑化の防止のため、該斜線の図示を省略することがある。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態を説明する。図1は、一次側機器とも言うべき、第1実施形態に係る充電池ストッカ1の外観斜視図である。図2は、二次側機器とも言うべき二次電池2の外観斜視図である。二次電池2は、非接触式の充電に対応した二次電池であって、汎用の単三型又は単四型の乾電池における筐体と同様の、円筒状の筐体を有する。図3は、充電池ストッカ1内に二次電池2が1つも収容されていない時における充電池ストッカ1の内部構成図である。図4は、充電池ストッカ1内に7つの二次電池2が収容されている時における充電池ストッカ1の内部構成図である。図3及び図4において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している(後述の図6、図8及び図16についても同様)。
本発明の第1実施形態を説明する。図1は、一次側機器とも言うべき、第1実施形態に係る充電池ストッカ1の外観斜視図である。図2は、二次側機器とも言うべき二次電池2の外観斜視図である。二次電池2は、非接触式の充電に対応した二次電池であって、汎用の単三型又は単四型の乾電池における筐体と同様の、円筒状の筐体を有する。図3は、充電池ストッカ1内に二次電池2が1つも収容されていない時における充電池ストッカ1の内部構成図である。図4は、充電池ストッカ1内に7つの二次電池2が収容されている時における充電池ストッカ1の内部構成図である。図3及び図4において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している(後述の図6、図8及び図16についても同様)。
充電池ストッカ1は、内部に空洞を有する概ね箱状(直方体形状)の主筐体10を備え、主筐体10内に、未充電の二次電池2を収容するための前段収容部11と、前段収容部11から送られてきた未充電の二次電池2を保持する電池保持部12を含み且つ該保持した二次電池2の充電を行う充電部と、該充電部にて充電された二次電池2を収容するための後段収容部13と、が設けられている。尚、図3及び図4は、主筐体10の一側面を除去した時に観測される、充電池ストッカ1の内部構成図である(後述の図6、図8及び図16についても同様)。但し、この一側面は、鉛直面と平行であって且つ充電池ストッカ1内の二次電池2の中心軸に直交する側面であるとする。
符号14は、主筐体10の上面に相当する蓋を表している。蓋14はヒンジを介して開閉自在となっており、主筐体10の蓋14を開けることで開口される電池投入口15に二次電池2を投入することにより、その二次電池2は重量により落下して一時的に前段収容部11に収容される。尚、蓋14を閉じると電池投入口15は十分に小さくなり、電池投入口15に二次電池2を挿入することができなくなる。図3及び図4では、蓋14が開けられている状態が示されており、後述の図6及び図8では、蓋14が閉じられている状態が示されている。
前段収容部11は、蓋14と、蓋14の下方側に位置するスロープ16及び17と、主筐体10の側方内壁と、スロープ16及び17の下端に位置する電池保持部12とで囲まれた、複数の二次電池2を収容可能な空間である。スロープ16の上端は主筐体10の側方内壁に接合されていると共に、スロープ17の上端は、スロープ16と主筐体10とが接合される側方内壁の反対側の、主筐体10の側方内壁に接合されている。スロープ16及び17は傾きを有する板状体であり、スロープ16の下端とスロープ17の下端との間に、電池保持部12が配置される。電池投入口15に投入された二次電池2は、前段収容部11を経由し、重力により、スロープ16又は17の傾斜に沿って転がりながら電池保持部12上に配置される、或いは、スロープ16又は17の傾斜に沿うことなく電池保持部12上に直接落下して配置される。
図5は、電池保持部12の外観斜視図である。電池保持部12は、円柱状筐体に1個分の二次電池2を収容するだけの窪み部24を設けて得られる保持部筐体20と、主筐体10に固定された回転軸21と、保持部筐体20内に埋め込まれた一次側コア及び一次側コイルから成る送電部23(図4参照;図5において不図示)と、を備える。二次電池2が電池保持部12上に配置されるとは、窪み部24上に二次電池2が配置されることを意味する。
詳細は後述するが、二次電池2は、送電部23から送電される電力を受電する二次側コイルと該二次側コイルに接続されて充電される二次電池本体を備えており、窪み部24上に配置された二次電池2は非接触にて充電される。
電池保持部12にて充電がなされた二次電池2は、回転機構の働きにより、電池保持部12の下方に設けられたスロープ34の上端へと送られる。この回転機構の働きにより、回転軸21周りの保持部筐体20の回転角は、図4に示すような前段収容部11からの二次電池2を窪み部24に受け入れ可能な角度(以下、電池受入角度という)と、図6に示すような窪み部24上の二次電池2をスロープ34側に送るための角度(以下、電池排出角度という)との間を遷移する。尚、保持部筐体20の回転角は、通常、電池受入角度とされる。図6は、保持部筐体20の回転角が電池排出角度であって且つスロープ34上を二次電池2が転がっている状態における、充電池ストッカ1の内部構成図である。図7は、蓋14を取り除いた充電池ストッカ1を、斜め上方から見た透過図である。但し、図7の透過図では、図示の煩雑化防止のため、電池保持部12と上記回転機構のみが示されている。
上記回転機構は、保持部筐体20における外周部分に設けられたギアと噛み合うギア31と、主筐体10に固定されたギア31の回転軸32と、ギア31を回転軸32周りに回転させることによって保持部筐体20を回転軸21周りに回転させるモータ33と、を有する。回転軸21及び32は、水平面に対して平行である。上記の回転機構の構造は、以下の他の実施形態における、回転機構にも適用される。
スロープ34上の二次電池2は、図6に示す如く、スロープ34の傾斜と重力の働きによってスロープ34の下端側に向かって転がり、スロープ34の下端と主筐体10の側方内壁との間の隙間を通って後段収容部13へと送られる。回転機構を用いて窪み部24上の二次電池2をスロープ34へと送るときにおいて、前段収容部11内の二次電池2が窪み部24及びスロープ34側に落ちることが防がれるような外形形状を、保持部筐体20は有している。窪み部24上の二次電池2をスロープ34へと送るべく保持部筐体20を回転させた後、窪み部24上の二次電池2がスロープ34側に落ちるのに十分な時間が経過すると、上記回転機構の働きにより、保持部筐体20の回転角は上記電池排出角度から上記電池受入角度へと戻される。すると、保持部筐体20によって落下がせき止められていた、前段収容部11内の二次電池2の1つが新たに電池保持部12上に落下し、その新たな二次電池2に対する非接触充電が新たに開始される。
後段収容部13は、スロープ34及び電池保持部12の下方に位置し、主筐体10の側方内壁及び下面と磁気シールド35とに囲まれた概ね直方体形状の空間であり、複数の二次電池2を収容可能である。主筐体10には、引き出し部36が設けられており、引き出し部36内に後段収容部13としての空間が存在する。図8に示す如く、ユーザは、引き出し部36を開けることにより(即ち、主筐体10から引き出し部36を引き出すことにより)、後段収容部13内の二次電池2を取り出すことができる。
尚、二次電池2の充電中において、蓋14又は引き出し36が開放された場合、保持部筐体20の回転角を電池受入角度に保って充電中の二次電池2を電池保持部12上に保持しつつ、安全確保のため一時的に充電を停止するようにしてもよい。引き出し36の開放の検出は、引き出し36が開けられた時にのみオンとなる公知の接触式センサ38(図8参照)を用いて行われる。蓋14の開放検出も同様である。
磁気シールド35は、送電部23(送電部23内の一次側コイル)から発生した磁束が後段収容部13内の二次電池2に向かうのを遮蔽する磁気シールドであり、送電部23と後段収容部13との間に設けられた磁性材料(強磁性体)より形成される。磁気シールド35によって、後段収容部13に収容された充電済みの二次電池2内の二次側コイル(後述の図12等に示される二次側コイル53)に、送電部23の発生磁束(後述の図9(a)等に示される一次側コイル42の発生磁束)が鎖交することが抑制される。
尚、送電部23よりも後段収容部13の近くに磁気シールド35を設置した方が、送電部23が磁気シールド35に対して発生する磁束の量が減るため、充電の高効率化が図られる。また、後段収容部13が送電部23から十分に離れており、磁気シールド35がなくても、送電部23の発生磁束が後段収容部13内の二次電池2を鎖交しない場合は、磁気シールド35の設置を省略することが可能である。
図9(a)は、送電部23の外観斜視図である。送電部23は、磁性材料(強磁性体)から成る一次側コア41と、一次側コア41に巻かれた一次側コイル42と、を備える。一次側コア41は、板状のコア(例えばフェライトコア)である。図9(a)に示す如く、一次側コア41の中心軸の1つと一致する、一次側コイル42の中心軸を符号CX1によって参照する。一次側コイル42は、一次側コア41の外周面に沿って中心軸CX1周りに巻かれている。また、図9(b)に示す如く、一次側コア41の厚み方向に伸びる、一次側コア41の他の中心軸を符号CX1’によって参照する。軸CX1’は、一次側コア41の中心を通り、且つ、軸CX1に直交する。
図10〜図12を参照して、二次電池2の構造を説明する。図10は、二次電池2の外観正面図である。図11は、二次電池2の外形形状である円筒の軸方向に沿った、二次電池2の断面図である。図12は、二次電池2の分解図である。二次電池2の外形形状は、汎用の乾電池の外形形状と同じとなっており、二次電池2を汎用の乾電池と同じように用いることができる。
以下の説明では、特に記述なき限り、二次電池2の外形形状が、単三型又は単四型の乾電池のそれと同じであることを想定する。二次電池2の外形形状が単三型の乾電池の外形形状及び単四型の乾電池の外形形状の何れであっても二次電池2を充電できるように、充電池ストッカ1は設計される。以下、必要に応じて、外形形状が単三型の乾電池のそれと同じである二次電池2を単三型の二次電池2と呼び、外形形状が単四型の乾電池のそれと同じである二次電池2を単四型の二次電池2と呼ぶ。
図11及び図12に示すように、二次電池2には、2つの外装部材50a、二次電池本体51、磁性フィルム52、二次側コイル53及びフレキシブル基板54が設けられている。
二次電池本体51は、ニッケル水素二次電池等の二次電池そのものである。二次電池本体51として、任意の形状を有する二次電池を利用することができる。但し、二次電池本体51として、汎用の二次電池を用いることも可能である。例えば、図10〜図12に示す構成とは異なるが、二次電池本体51として単四型の二次電池を用いると共に二次電池2の外形を単三型の乾電池のそれと同じにし、更に、二次電池本体51の正及び負の電極に接続された2つの電極を二次電池2の両端に設けておくようにしてもよい。これにより、二次電池2を汎用の単三型二次電池と同じように使用することができる。
以下の説明では、汎用の乾電池及び二次電池と同様、二次電池本体51の外形が円筒形状であって、その円筒の両端面に二次電池本体51の正及び負の電極が設けられていることを想定する。更に、二次電池本体51の正及び負の電極がそのまま二次電池2の正及び負の電極として用いられることを想定する。二次電池本体51の外形形状である円筒の軸(中心軸)を、中心軸CX2と呼ぶ。
磁性フィルム52は、磁性材料(強磁性体)を用いて形成された可撓性を有するフィルムであり、二次電池本体51の外周面に沿って中心軸CX2周りに巻かれている。この磁性フィルム52上に二次側コイル53が中心軸CX2周りに巻かれている。磁性フィルム52は、一次側コイル42によって誘導される、二次側コイル53の鎖交磁束の磁束密度を大きくするための二次側コアとして機能する。尚、磁性フィルム52の代わりに、剛性を有する二次側コア(例えばフェライトコア)を磁性フィルム52と同じ位置に設けるようにしても構わない。
磁性フィルム52は二次電池本体51の外周面の一部に巻かれている。二次電池本体51の外周面の残部にはフレキシブル基板54が巻きつけてある。フレキシブル基板54には、整流回路を含む電気回路が実装される。
絶縁素材から成る2つの外装部材50aを結合することで、二次電池2の外周筐体が形成される。2つの外装部材50aを結合した時にできる該外周筐体の内部空間に、二次電池本体51、磁性フィルム52、二次側コイル53及びフレキシブル基板54が収容される。尚、2つの外装部材50aにて二次電池2の外周筐体を形成するのではなく、内部が空洞となっている、円筒形状を有する1つの外装部材にて二次電池2の外周筐体を形成するようにしてもよい。
図13は、二次電池2が電池保持部12の窪み部24上に配置されている状態における電池保持部12及び二次電池2の断面図である。二次電池2が窪み部24上にて静止している時、一次側コイル42の中心軸CX1と二次電池2の中心軸CX2は平行であると共に中心軸CX1、CX2及びCX1’は同一平面上にのる(図9(b)も参照)。二次電池2が窪み部24上に配置されている時、一次側コイル42と二次側コイル53は磁気的に結合しており、それらは一次側コア41及び磁性フィルム52と共に磁気回路(電磁結合回路)を形成する。尚、図13では、図示の簡略化上、磁気フィルム52等の図示を省略している。
後述の他の実施形態における説明を含む以下の説明において、電池保持部に配置されている二次電池(本実施形態では、電池保持部12に配置されている二次電池2)を、特に充電対象電池ともいう。
また、充電池ストッカ1において、送電部と充電対象電池としての二次電池2は、以下の第1及び第2配置条件を満たす。第1条件及び第2条件における送電部は、充電対象電池を充電するための送電部を指し、本実施形態では送電部23である。第1配置条件は、送電部の中心軸CX1と充電対象電池としての二次電池2の中心軸CX2とが平行である、という条件である。第2配置条件は、送電部の中心軸CX1及びCX1’に平行な面であって且つ充電対象電池としての二次電池2の中心軸CX2を通る面が送電部の一次側コア41を横切る、という条件である。第1及び第2配置条件を満たすことによって、一次側コイル42と二次側コイル53が良好に磁気結合される。
充電池ストッカ1では、充電池ストッカ1内で生成された直流電圧が発振回路を用いて交流電圧に変換される。この交流電圧が一次側コイル42に印加されて交流の励磁電流が一次側コイル42に流れることで、電磁誘導によって二次側コイル53に誘導起電力が生じる。この誘導起電力にて二次電池本体51を充電することができる。図13において、破線曲線59は、一次側コイル42に励磁電流を流すことによって生じる磁束の流れを表している。本明細書において、非接触充電式の二次電池2を充電するとは、二次電池本体51を充電することを意味しており、二次電池本体51の充電によって二次電池2の充電が成される。
交流の励磁電流を一次側コイル42に流すことで二次側コイル53に誘導起電力を生じさせて該誘導起電力にて二次電池本体51を充電することができる任意の回路を、充電池ストッカ1及び二次電池2に搭載することができる。例として、図14に、本実施形態にて採用される充電池ストッカ1及び二次電池2の概略的な電気回路図を示す。符号61〜65及びCTL1によって参照される各部位は充電池ストッカ1に設けられる。符号71〜74によって参照される各部位は、フレキシブル基板54上に実装される。
図14に示す例では、ハーフブリッジ共振型インバータ回路が採用されている。直流電圧源61から出力される直流電圧が発振回路を用いて交流電圧に変換される。この交流電圧が一次側コイル42に印加されて交流の励磁電流が一次側コイル42に流れることにより、二次側コイル53の両端間に誘導起電力が生じる。この誘導起電力が、ダイオード71及び72から成る整流回路により直流に変換されて二次電池本体51が充電される。
図14に示される回路についてより詳細に説明する。符号60は、ハーフブリッジ共振型インバータ回路における一次側回路を表しており、一次側回路60は、コンデンサ62及び63並びにFET64及び65を含む。一次側回路60に、一次側コイル42及び/又は制御部CTL1が含まれていると考えることも可能であるし、一次側コイル42及び/又は制御部CTL1が含まれていないと考えることも可能である。尚、二次側回路は、図14のダイオード71及び72並びにコンデンサ73を含む回路であり、一次側回路及び二次側回路が機能することによって一次側コイル42から二次側コイル53への電力伝達が実現される。
充電池ストッカ1にはACプラグ(不図示)が設けられており、ACプラグを介して充電池ストッカ1に供給された電力を下に、電気的制御及び機構部の駆動がなされる(後述の他の実施形態の充電池ストッカにおいても同様)。直流電圧源61は、ACプラグを介して供給された商用交流電圧を整流回路(不図示)を用いて直流電圧に変換することにより形成される。
直流電圧源61の正側の出力端子は、コンデンサ62の一端とPチャンネル型の電界効果トランジスタであるFET64のソースに接続されており、直流電圧源61の負側の出力端子は、コンデンサ63の一端とNチャンネル型の電界効果トランジスタであるFET65のソースに接続されている。コンデンサ62の他端及びコンデンサ63の他端は一次側コイル42の一端に共通接続されており、FET64のドレインとFET65のドレインは一次側コイル42の他端に共通接続されている。制御部CTL1が、FET64及び65を交互にオンとすることにより、一次側コイル42に交流の励磁電流が流れる。
二次側コイル53の一端及び他端は、それぞれダイオード71及び72のアノードに接続されており、ダイオード71及び72のカソードは二次電池本体51の正の電極に接続されている。また、共振コンデンサ74が二次側コイル53に対して並列に接続されている。二次側コイル53の巻き線中央部には引き出し線(所謂センタータップ)が設けられており、その引き出し線は二次電池本体51の負の電極に接続されている。また、二次電池本体51に対して並列に平滑化コンデンサ73が設けられている。
二次電池2の正の電極が図13の右側に配置される場合と左側に配置される場合とで、二次側コイル53に生じる誘導起電力の極性が反転するが、上記のような接続関係を有するダイオード71及び72を含む整流回路を設けることにより、極性の向きに関係なく、二次電池本体51を充電することができる。
単三型の二次電池2における二次電池本体51の容量及び形状的な大きさは単四型のそれらよりも大きい。また、単三型の二次電池2における二次側コイル53の自己インダクタンスLB3は、単四型の二次電池2における二次側コイル53の自己インダクタンスLB4よりも大きい。単三型の二次電池2における二次電池本体51の大きさが単四型のそれよりも大きいことに対応して、単三型の二次電池2における磁性フィルム52の大きさ及び二次側コイル53の巻数が単四型のそれらよりも大きいために、上記のようなインダクタンスの相違が生じる
尚、図14の回路では、図示及び説明の簡単化のため、ダイオード71及び72のカソードと上記引き出し線が二次電池本体51の電極に直接接続されているが、必要に応じて、ダイオード71及び72のカソード並びに引き出し線と二次電池本体51の電極との間に、過充電防止回路等を含む充電電流制御回路を設けるようにしても良い。
次に、図15を参照して、充電池ストッカ1における動作の流れを説明する。図15は、充電池ストッカ1における動作の流れを表すフローチャートである。図15に示される各ステップの処理は、制御部CTL1の制御の下で実行される。充電池ストッカにおける制御部(本実施形態において、充電池ストッカ1における制御部CTL1)は、回転機構の制御及び充電の制御を含む、充電池ストッカ内の各部位の制御を実行する(後述の他の実施形態において同様)。
まず、ステップS11において、制御部CTL1は、保持部筐体20の回転角が図4に示すような電池受入角度となるように回転機構を制御し、その後、ステップS12において電池有無検出を行う。電池有無検出では、電池保持部12に二次電池2が配置されているか否かの検出、即ち充電対象電池の有無の検出を行うが、その詳細な検出方法の説明は後に設ける。
電池有無検出の結果に基づき、電池保持部12に二次電池2が配置されていないと判断されると(ステップS13のN)、所定の待機時間(例えば、1分間)だけ待機した後(ステップS14)、ステップS12に戻って電池有無検出が再度行われる。この待機が行われている期間では、一次側回路60の駆動は停止される(即ち、図14のFET64及び65のオン/オフによる励磁電流の供給は停止される)。
一方、電池有無検出の結果に基づき、電池保持部12に二次電池2が配置されていると判断されると(ステップS13のY)、ステップS15において、制御部CTL1は、更に電池種類判別を行う。電池種類判別では、現在の充電対象電池(電池保持部12に配置されている二次電池2)が単三型の二次電池2であるのか或いは単四型の二次電池2であるのかの判別を行うが、その詳細な判別方法の説明は後に設ける。
電池種類判別によって、現在の充電対象電池が単三型の二次電池2であると判断した場合は、現在の充電対象電池に対して単三型用の充電条件を採用した上で該充電対象電池に対する充電を開始する一方、現在の充電対象電池が単四型の二次電池2であると判断した場合は、現在の充電対象電池に対して単四型用の充電条件を採用した上で該充電対象電池に対する充電を開始する(ステップS16〜S18)。充電は、上述したように、FET64及び65のオン/オフによる、一次側コイル42への励磁電流の供給によって実現される(図14参照)。単三型用の充電条件と単四型用の充電条件の違いは、後述の電池種類判別の説明文中にて述べられる。
制御部CTL1は、この充電の開始時点から、制御部CTL1内のタイマを用いて充電時間の計測を開始する(ステップS19)。その計測の開始後、所定の充電満了時間(例えば600分)が経過した時点で、制御部CTL1は、充電対象電池の充電が完了したと判断し、蓋14及び引き出し部36が閉じている場合に限って、保持部筐体20の回転角が図6に示すような電池排出角度となるように回転機構を制御する(ステップS20〜S22)。充電対象電池の充電が完了したと判断された場合であっても、蓋14及び引き出し部36の何れか一方又はそれらの双方が開いている時には、保持部筐体20の回転角が上記電池排出角度へと変更されず、双方が閉じていることが確認されてから該変更が行われる。蓋14が閉じていることを確認することで、保持部筐体20が回転している時に上方から電池保持部12に電池が入ってくることが防止される。引き出し部36が閉じていることを確認することで、引き出し部36が開いている時に電池が電池保持部12から転がり落ちてきて該電池が後段収容部13に収容されなくなるといった事態の発生が防止される。保持部筐体20の回転角を電池排出角度にしてから、電池排出に十分な一定時間が経過すると、ステップS11に戻る。即ち、保持部筐体20の回転角が電池受入角度に戻されて上述の各ステップの処理が繰り返される。これにより、前段収容部11内の二次電池2の全てが電池保持部12にて順次充電されて後段収容部13に送られる。
上述のステップS12及びS15にて実行される電池有無検出及び電池種類判別の方法を説明する。送電部23と磁気フィルム52及び二次側コイル53を含む受電部とから成る磁気回路をトランスとみなすことができるが、充電対象電池の有無及び種類の変化は、該トランスの二次側負荷の変化として現れ、二次側負荷の変化は該トランスの一次側電流の変化となって現れる。一次側電流とは、一次側コイル42に励磁電流を供給するために直流電圧源61から一次側回路60に供給される電流を指す。
制御部CTL1は、電流センサ又はシャント抵抗等を用いて、直流電圧源61から一次側回路60に供給される電流の大きさを検出する。検出されるべき電流の大きさを入力電流値と呼び、その値を記号IINによって表す。本例では図14に示すようなハーフブリッジ共振型インバータ回路を採用しており、一次側コイル42に供給される励磁電流の周波数に相当する駆動周波数を、可聴域の上限周波数(約20kHz)以上としつつも、ハーフブリッジ共振型インバータ回路の共振周波数以上に設定する必要がある。
共振周波数は、1/(2π√LC)にて表される。ここで、√LCは、(L×C)の正の平方根を表している。Cは、共振用コンデンサであるコンデンサ62及び63の静電容量によって定まる静電容量である(図14参照)。Lは、一次側コイル42及び二次側コイル53の自己インダクタンスに依存するインダクタンスであり、その値は、二次電池2の種類によって変化する。Lが小さいほど、上記共振周波数は増大する。
電池保持部12に二次電池2が配置されている時には、それが配置されていない時と比べて、上記トランスの二次側負荷が重くなるため、入力電流値IINが大きくなる。電池保持部12に単三型の二次電池2が配置されている時には、電池保持部12に単四型の二次電池2が配置されている時と比べて、上記トランスの二次側負荷が重くなるため、入力電流値IINが大きくなる。
従って、制御部CTL1は、二次側負荷に依存する入力電流値に基づいて電池有無検出及び電池種類判別を実現することができる。具体的には以下のように処理すればよい。
電池有無検出では、一次側回路60の駆動周波数を所定周波数f0に固定した上で励磁電流を一次側コイル42に供給し、この時に検出される入力電流値IINを所定の基準電流値ITH1と比較する。そして、入力電流値IINが基準電流値ITH1よりも大きい場合は、電池保持部12に二次電池2が配置されていると判断する一方、入力電流値IINが基準電流値ITH1以下である場合は、電池保持部12に二次電池2が配置されていないと判断する。
電池種類判別では、一次側回路60の駆動周波数を所定周波数f0に固定した上で励磁電流を一次側コイル42に供給し、この時に検出される入力電流値IINを所定の基準電流値ITH2と比較する。ここで、ITH2>ITH1>0、である。そして、入力電流値IINが基準電流値ITH2よりも大きい場合は、充電対象電池が単三型の二次電池2であると判断する一方で、入力電流値IINが基準電流値ITH1よりも大きいものの基準電流値ITH2よりも小さい場合は、充電対象電池が単四型の二次電池2であると判断する。基準電流値ITH1及びITH2は、電池保持部12上の二次電池2の有無及び種類と入力電流値IINとの関係を、予め実験によって調べておくことで決定される。
尚、上述の方法と異なる方法によって、電池有無検出及び電池種類判別を実現するようにしてもよい。例えば、電池保持部12上に二次電池2が存在する時にのみ該二次電池2と接触してオンとなる接触式センサを電池保持部12に設けておき、該接触式センサの出力を用いて電池有無検出を行うようにしてもよい。また、電池保持部12の窪み部24上の物体の重量を検出する重量センサを用いて電池有無検出及び電池種類判別を行うことも可能である。
図15のフローチャートの説明で述べた単三型用の充電条件と単四型用の充電条件との間で、上記の駆動周波数を異ならせることができる。具体的には、単三型用の充電条件における駆動周波数は、単四型用の充電条件における駆動周波数よりも低い。駆動周波数を減少させると、駆動周波数がハーフブリッジ共振型インバータ回路の共振周波数に近づいて、一次側コイル42から二次側コイル53への単位時間当たりの電力伝達量が増大し、結果、二次電池本体51に対する単位時間当たりの充電電流の大きさが増大する。このように、電池種類に応じて充電電流を調整することで充電条件の最適化がなされ、例えば、充電に必要な時間を充電対象電池の種類に関係なく一定にすることも可能である。但し、電池種類判別の実行及びそれに基づく充電条件の調整を省略することも可能である。この場合、例えば、充電対象電池の種類の如何に関らず、一定の駆動周波数にて励磁電流を供給すればよい。
本実施形態によれば、複数の二次電池の充電が自動化され、充電に関わるユーザの負担が軽減される。ユーザは、電池の極性や種類を気にすることなく、充電池ストッカの対応二次電池を電池投入口から投入するだけで充電が可能となる。また、ユーザに何ら負担をかけることなく、未充電電池と充電済み電池を区別して保管することができる。また、非接触の充電方式を採用することで、電池保持部における機械的な可動部位を減らすことができ、結果、コスト低減及び保守の簡素化が図られる。
また、磁気シールドを設けておくことで、充電用に発生した磁束が充電済み電池を鎖交することに起因する、電池の特性劣化が防止される。また、電池有無検出によって充電対象電池の不存在が検出された場合に一次側回路60の駆動を停止することにより、消費電力の低減が図られる(無駄な電力消費が抑制される)。
尚、上述の例では、1組の一次側コイル及び一次側コアから成る送電部が1つだけ設けられているが、2以上の送電部を用いて電池保持部12上の二次電池2の充電を行うようにしても良い。即ち、例えば、充電池ストッカ1の構造を図16に示すように変形しても良い。図16は、この変形がなされた充電池ストッカ1aの内部構成図である。充電池ストッカ1aの電池保持部12には2つの送電部(即ち、第1及び第2の送電部23)が設けられており、各送電部23の発生磁束が充電対象電池内の二次側コイル53を鎖交する。充電池ストッカ1aにおける第1の送電部23と第2の送電部23は、保持部筐体20内における配置位置が異なるだけで同様のものである。第1及び第2の送電部23における一次側コイル42を、並列に接続することができる。夫々の一次側コイル42は、充電対象電池内の二次側コイル53と磁気的に結合する。
また、図17及び図18を参照して別の変形例を説明する。電池保持部12において、回転軸21方向における保持部筐体20の両端に存在する、円盤状の部分筐体を符号20A及び20Bによって参照する。部分筐体20A若しくは20Bの内部に、又は、それらの双方の内部に、回転軸21を中心軸とする渦巻状コイルを設けるようにし、この渦巻状コイルを一次側コイル42として用いるようにしてもよい(この場合、送電部23は削除される)。
図18に、筐体部分20Aにのみ一次側コイル42としての渦巻状コイル81を設けたときの、電池保持部12と磁気シールド82及び83との位置関係を示す。渦巻状コイル81が設けられる場合は、図4の磁気シールド35の代わりに磁気シールド82及び83が充電池ストッカ1に設けられる。図18における左右方向は、回転軸21の方向と一致している。磁気シールド82及び83は、磁性材料から形成され、回転軸21方向における保持部筐体20の両端面に対向するように配置される。これにより、渦巻状コイル81にて発生した磁束は、電池保持部12上の二次電池2を鎖交した後、磁気シールド83及び82を経由して渦巻状コイル81に戻る。つまり、回転軸21に直交する方向に渦巻状コイル81の発生磁束が殆ど漏れなくなる。
図4に示すような磁気シールド35を設ける構成では、一次側コイル42から磁気シールド35に向かう、充電に寄与しない磁束が比較的多くなるが、渦巻状コイル81、磁気シールド82及び83を設けた構成では、そのような充電に寄与しない磁束が比較的少なくなるため、充電効率が向上する(発生磁束が、より有効利用される)。但し、前者の構成では、一次側コイル及び二次側コイルの中心軸間の多少のずれは充電効率に殆ど影響しないが、後者の構成では、そのずれが充電効率に比較的大きく影響する。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。図19は、一次側機器とも言うべき、第2実施形態に係る充電池ストッカ101の外観斜視図である。図20は、鉛直面に沿った、充電池ストッカ101の断面図である。図21(a)〜(e)の夫々は、充電池ストッカ101における二次電池102の充電工程を説明するための、二次電池102を収容した充電池ストッカ101の透過図である。尚、図20及び図21(a)〜(e)では、図示の煩雑化防止のため、入口弁114及び出口弁115を支持する支持部材116及び117の図示を省略している。また、図21(a)〜(e)における斜線部分は、充電用の機構部材(電極等)の配置部分を表している。図19、図20及び図21(a)〜(e)において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している
本発明の第2実施形態を説明する。図19は、一次側機器とも言うべき、第2実施形態に係る充電池ストッカ101の外観斜視図である。図20は、鉛直面に沿った、充電池ストッカ101の断面図である。図21(a)〜(e)の夫々は、充電池ストッカ101における二次電池102の充電工程を説明するための、二次電池102を収容した充電池ストッカ101の透過図である。尚、図20及び図21(a)〜(e)では、図示の煩雑化防止のため、入口弁114及び出口弁115を支持する支持部材116及び117の図示を省略している。また、図21(a)〜(e)における斜線部分は、充電用の機構部材(電極等)の配置部分を表している。図19、図20及び図21(a)〜(e)において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している
二次電池102は、汎用のニッケル水素二次電池等の二次電池そのものであり、汎用の単三型又は単四型の乾電池における外形と同様の、円筒状の外形を有する。従って、二次電池102の充電は、接触式にて行われる。
充電池ストッカ101は、内部に空洞を有し且つ断面が概ねL字状の主筐体110を備え、主筐体110内に、未充電の二次電池102を収容するための前段収容部111と、前段収容部111から送られてきた未充電の二次電池102を保持する電池保持部112を含み且つ該保持した二次電池102の充電を行う充電部と、該充電部にて充電された二次電池102を収容するための後段収容部113と、が設けられている。図20において、符号111、112及び113が付された破線枠内が、夫々、前段収容部111、電池保持部112及び後段収容部113を表している。
主筐体110内の空洞は、水平面から傾いた概ね直方体形状の空間である。その空間は入口弁114及び出口弁115によって3つの空間に分離され、その分離によって得られた、入口弁114の斜め上方に位置する第1の空間が前段収容部111として機能し、入口弁114及び出口弁115間に挟まれた第2の空間が電池保持部112として機能し、出口弁115の斜め下方に位置する第3の空間が後段収容部113として機能する。主筐体110の設置面を基準として、電池保持部112は後段収容部113の斜め上方に位置し、前段収容部111は電池保持部112の更に斜め上方に位置する。前段収容部111の上端部において主筐体110には電池投入口118としての開口部が設けられており、後段収容部113の下端部において主筐体110には電池取出口119としての開口部が設けられている。
入口弁114及び出口弁115が共に開いていたならば、電池投入口118より投入された二次電池102は、重力により主筐体110内の空洞を転がり落ちて、前段収容部111、電池保持部112及び後段収容部113をこの順番で通過し、後段収容部113の下端部で停止する。ユーザは、この停止した二次電池102を、電池取出口119より取り出すことができる。
図21(a)に示す如く入口弁114が閉じている時、前段収容部111としての第1の空間と電池保持部112としての第2の空間は分離されて、前段収容部111内の二次電池102の、電池保持部112への移動が不可となるが、図21(b)に示す如く入口弁114が開いている時には、それらの空間が結合されて、前段収容部111内の二次電池102の、重力による電池保持部112への移動が可能となる。
図21(c)に示す如く出口弁115が閉じている時、電池保持部112としての第2の空間と後段収容部113としての第3の空間は分離されて、電池保持部112内の二次電池102の、後段収容部113への移動が不可となるが、図21(d)に示す如く出口弁115が開いている時には、それらの空間が結合されて、電池保持部112内の二次電池102の、重力による後段収容部113への移動が可能となる。入口弁114及び出口弁115の開閉は、第1実施形態で述べた回転機構と同様の回転機構を用いて実現される。
図22に示すように、充電池ストッカ101には、制御部CTL2及び充電回路160が備えられている。充電回路160は、電池保持部112にて保持されている二次電池102に充電電流を供給して該二次電池102を充電するための回路である。制御部CTL2は、回転機構を用いた入口弁114及び出口弁115の開閉制御並びに充電回路160を用いた充電制御を含む、充電池ストッカ101内の各種制御を実行する。
図21(a)〜(e)を参照して、二次電池102の充電動作の流れを説明する。前段収容部111、電池保持部112及び後段収容部113の何れにも二次電池102が存在していない初期状態においては、入口弁114及び出口弁115は閉じられている。この初期状態を起点として、電池投入口118より二次電池102を投入すると、二次電池102は重力によって前段収容部111内を転がり落ちた後、入口弁114によりせき止められて静止する。図21(a)は、5つの二次電池102が入口弁114によりせき止められている時における、電池位置状態を示している。
制御部CTL2は、入口弁114に加重がかかったことを公知のセンサを用いて検出すると、入口弁114を一時的に開け(図21(b)参照)、前段収容部111内の二次電池102が電池保持部112へと転がり落ちるのに十分な時間が経過した後、入口弁114を閉じる(図21(c)参照)。この後、電池保持部112に保持されている1又は複数の二次電池102の充電が開始される。充電池ストッカ101では、電池保持部112にて最大4つの二次電池102を同時に保持して充電することが可能となっている。勿論、電池保持部112にて同時に保持及び充電される二次電池102の個数は4以外であってもよい(1個でもよい)。
制御部CTL2は、電池保持部112にて保持されている二次電池102の充電が完了したと判断すると、入口弁114を閉じた状態で出口弁115を開く(図21(d)参照)。これにより、電池保持部112にて保持されていた充電済みの二次電池102が重力により後段収容部113へと転がり落ちる。出口弁115を開いた後、充電済みの二次電池102が後段収容部113へと転がり落ちるのに十分な時間が経過すると、出口弁115を閉じる。以後、前段収容部111内に未だ二次電池102が残存していれば上述の動作を繰り返し、前段収容部111内に二次電池102が残存していなければ上記初期状態に戻って新たな二次電池102の投入を待機する。
また、電池取出口119から二次電池102を適切に取り出さない場合、上述の動作の繰り返しにより、後段収容部113にて収容可能な二次電池102の最大個数を超える個数の二次電池102が、電池保持部112から後段収容部113に送られることがある。この場合、出口弁115は、図21(e)に示す如く、電池保持部112より後段収容部113に送られるべき二次電池102と接触して閉じることができなくなる。制御部CTL2は、出口弁115が閉じることが不可能になっている状態を検知すると、この状態が解消されるまで、新たな充電動作の実行を停止する。
図23(a)及び(b)を参照して、充電時の電極の接触方法などを説明する。図23(a)及び(b)は、電池保持部112及び電池保持部112の周辺部を、上方から見た拡大透過図である。本実施形態において、電池保持部112内における4つの二次電池102を、第1、第2、第3及び第4の充電対象電池と呼ぶ。
充電池ストッカ101には、第1の充電対象電池の電極と接触すべき充電用電極E1A及びE1Bと、第2の充電対象電池の電極と接触すべき充電用電極E2A及びE2Bと、第3の充電対象電池の電極と接触すべき充電用電極E3A及びE3Bと、第4の充電対象電池の電極と接触すべき充電用電極E4A及びE4Bとが備えられている。充電用電極E1A〜E4Aは、第1〜第4の充電対象電池における一方の電極と接触するように、電池保持部112内の、主筐体110の側方内壁に固定されている。第1〜第4の充電対象電池における他方の電極と接触すべき充電用電極E1B〜E4Bは、バネ材SP1〜SP4を介してバネ支持板121に固定されている。各充電対象電池の中心軸方向において第1〜第4の充電対象電池を挟み込むように、充電用電極E1A〜E4Aと充電用電極E1B〜E4Bは対向配置される。充電用電極E1A〜E4A及びE1B〜E4Bは、図22の充電回路160に電気的に接続されている。バネ材SP1〜SP4は、各充電対象電池の中心軸方向に伸縮可能なバネである。
バネ支持板121は、並進移動機構によって各充電対象電池の中心軸方向に移動可能である。並進移動機構の構造は、図24にも示されている。並進移動機構は、モータ122、回転軸123、レール124、ギア125、平面ギア126、ギア127及び軸受け128を有して構成され、例えば、図19の支持部材116内に内蔵される。回転軸123は軸受け128(図24参照)によって支持されている。ギア127を用いてモータ122の発生トルクにより回転軸123を軸受け128上で回転させると共に回転軸123に接合されたギア125を回転させ、そのギア125の回転力をレール124上の平面ギア126に与えることで、平面ギア126の端部に結合されたバネ支持板121を各充電対象電池の中心軸方向に移動させることができる。
図23(a)は、入口弁114が開いている状態から閉じている状態に遷移した直後における、電池保持部112の様子を示している。この時、バネ材SP1〜SP4は伸びきっていると共に、充電用電極E1A〜E4Aと充電用電極E1B〜E4Bとの間の距離は単三型の二次電池102の長さ(二次電池102の中心軸方向における長さ)よりも大きく、充電用電極E1A〜E4A及びE1B〜E4Bと各充電対象電池の電極との電気的な接触は確保されていない(但し、偶然、部分的にそれらが接触することもある)。
入口弁114を閉じてから一定時間が経過すると、制御部CTL2は、並進移動機構を用いてバネ支持板121を充電対象電池側に並進移動させることにより、図23(b)に示す如く、バネ材SP1〜SP4の力を利用して充電用電極E1A〜E4A及びE1B〜E4Bを第1〜第4の充電対象電池の両電極に押し付ける。この押し付けによる充電用電極E1A〜E4A及びE1B〜E4Bと第1〜第4の充電対象電池の両電極との電気的接触は、充電か完了されるまで保持される。
図22の充電回路160は、この電気的接触が得られると、まず、充電用電極EiA及びEiB間の電圧の極性を検出することで第iの充電対象電池の極性を検出する(ここで、iは1、2、3又は4)。即ち、第iの充電対象電池における正の電極が、充電用電極EiA及びEiBのどちらに接触しているかを検出する。その後、各充電対象電池の極性に適合する向きの充電電流を各充電対象電池に供給することで充電を行う。
第iの充電対象電池の充電が完了したか否かは充電用電極EiA及びEiB間の電圧値に基づいて判断される。制御部CTL2は、充電対象電池ごとに充電が完了したか否かを判断し、充電が完了した充電対象電池への充電電流の供給が停止されるように充電回路160を制御する。そして、第1〜第4の充電対象電池の充電が全て完了したと判断すると、並進移動機構を用いてバネ支持板121を充電対象電池から遠ざかる方向に並進移動させることで充電用電極EiA及びEiBと第iの充電対象電池の電極との接触を解消し、その後、出口弁115を開けることで充電済みの各充電対象電池を後段収容部113に送る。
尚、図23(a)及び(b)は、各充電対象電池が単三型の二次電池102であることを想定した図であるが、第iの充電対象電池が単三型及び単四型の二次電池102の何れであっても、充電用電極EiA及びEiBと第iの充電対象電池の電極との電気的接触が確保されるような十分な伸縮量を有するバネ材SP1〜SP4が用いるとよい。
また、第iの充電対象電池の長さが単三型のそれと単四型のそれの何れに近いかを検出する手段を設けることで第iの充電対象電池の種類を判別し、その判別結果に応じて第iの充電対象電池に対する充電条件(例えば、充電電流)を制御するようにしてもよい。例えば、図23(a)に示す状態からバネ支持板121を所定量だけ各充電対象電池側に並進移動させた時に充電用電極EiA及びEiB間の電圧を検出し、一定の電圧値以上の電圧が検出されたならば、第iの充電対象電池が単三型の二次電池102であると判断することができる。一方、一定の電圧値以上の電圧が検出されなかったならば、バネ支持板121を更に所定量だけ各充電対象電池側に並進移動させてから充電用電極EiA及びEiB間の電圧を再検出し、この再検出によって一定の電圧値以上の電圧が検出されたならば、第iの充電対象電池が単四型の二次電池102であると判断することができ、検出されなかったならば、第iの充電対象電池が存在しないと判断することができる。制御部CTL2は、第iの充電対象電池が単三型の二次電池102であると判断した場合、第iの充電対象電池に対する充電電流が単三型の二次電池102に適したそれとなるように充電回路160を制御し、第iの充電対象電池が単四型の二次電池102であると判断した場合、第iの充電対象電池に対する充電電流が単四型の二次電池102に適したそれとなるように充電回路160を制御することができる。
入口弁114及び出口弁115の開閉は、図24に示す如く、充電池ストッカ101に内蔵されたモータの発生トルクを直接的に用いることで実現することもできるし、その実現にギアを用いるようにしても構わない。図24は、入口弁114及び出口弁115の周辺構造を説明するための透過図である。図24には、上述の並進移動機構の構成部材も示されている。支持部材116に内蔵されたモータ141の発生トルクを回転軸142を介して入口弁114に与えることで入口弁114の開閉が実現され、支持部材116に内蔵されたモータ143の発生トルクを回転軸144を介して出口弁115に与えることで出口弁115の開閉が実現される。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、接触式で充電を行うことにより、非接触式充電に対応していない一般的な二次電池に対しても充電が可能である。
但し、非接触式にて充電が可能となるように充電池ストッカ101を変形するようにしても構わない。例えば、図9(a)の一次側コア41及び一次側コイル42から成る送電部23を、電池保持部112近傍の主筐体110内部、又は、入口弁114若しくは出口弁115内部に格納しておく。この際、第1実施形態と同様に、充電池ストッカ101内の送電部23と電池保持部112に保持されている各二次電池2との間で上述の第1及び第2配置条件が満たされるように、送電部23の配置位置が決定される。更に、図14の一次側回路60を充電池ストッカ101に設けておくと共に、制御部CTL1の機能を制御部CTL2にも持たせておく。これにより、電池保持部112に保持された各二次電池2を非接触にて充電することが可能である。また更に、送電部23の代わりに第1実施形態で述べた渦巻状コイルを、充電用電極が配置されるべき位置に設けておき、その渦巻状コイルに励磁電流を供給することによって、電池保持部112に保持された二次電池2を非接触充電するようにしてもよい。
<<第3実施形態>>
本発明の第3実施形態を説明する。図25は、一次側機器とも言うべき、第3実施形態に係る充電池ストッカ201の外観斜視図である。
本発明の第3実施形態を説明する。図25は、一次側機器とも言うべき、第3実施形態に係る充電池ストッカ201の外観斜視図である。
充電池ストッカ201は、内部に空洞を有する概ね箱状(直方体形状)の主筐体210を備えている。主筐体210の上面250には、単三型の二次電池を投入するための開口部である電池投入口211と単四型の二次電池を投入するための開口部である電池投入口231が別個に設けられている。充電池ストッカ201は、非接触充電に対応している二次電池2(図11参照)を充電可能である。本実施形態の説明を含む以下の説明において、単三型の二次電池2と単四型の二次電池2を特に区別する場合は、前者を符号2Aによって表し、後者を符号2Bによって表す。
図26は、充電池ストッカ201内に複数の二次電池2A及び2Bが収容されている時における充電池ストッカ201の内部構成図である。図26において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している(後述の図27(a)及び(b)においても同様)。尚、図26は、主筐体210の一側面を除去した時に観測される、充電池ストッカ201の内部構成図である(後述の図27(a)及び(b)においても同様)。但し、この一側面は、鉛直面と平行であって且つ充電池ストッカ201内の二次電池2の中心軸に直交する側面であるとする。
主筐体210内には、電池投入口211より投入された未充電の二次電池2Aを保持する電池保持部212を含み且つ該保持した二次電池2Aの充電を行う単三型用の充電部と、該単三型用の充電部にて充電された二次電池2Aを収容するための単三型用の収容部213と、電池投入口231より投入された未充電の二次電池2Bを保持する電池保持部232を含み且つ該保持した二次電池2Bの充電を行う単四型用の充電部と、該単四型用の充電部にて充電された二次電池2Bを収容するための単四型用の収容部233と、が設けられている。収容部231と収容部233は仕切り板251にて区分けされており、充電済みの二次電池2Aと二次電池2Bが混ざらないようになっている。尚、主筐体210から収容部213及び233を引き出すことが可能となっており、ユーザは、収容部213及び233を引き出すことによって収容部213及び233内における充電済みの二次電池2A及び2Bを取り出すことができる。
充電池ストッカ201の構造及び動作をより詳細に説明する。充電池ストッカ201において、電池投入口211の直下には、水平面に対して傾斜した板状部材であるスロープ214が設けられており、電池投入口211から投入された二次電池2Aは弁215と接するまで、或いは、既に弁215と接触している他の二次電池2Aと接触するまで、重力によりスロープ214上を転がり落ちる。図27(a)に示す如く弁215が開いている状態においては、電池保持部212における二次電池2Aが重力により落下して電池保持部212の下方に位置する収容部213に移動するが、図26に示す如く弁215が閉じている状態においては、この移動は生じない。通常、弁215は閉じている。電池保持部212は、上面250とスロープ214と弁215と主筐体210の内壁とで囲まれた空間であり、電池投入口211より投入された未充電の二次電池2Aを収容する前段収容部としての機能も有する。
図28は、符号250、214、216、218、234、236及び238によって参照される各部位を取り去った時における充電池ストッカ201を、上方から見た平面図である。充電池ストッカ201内に設けられたモータ219の発生トルクを、回転軸220、ギア221、ギア222及び回転軸252を介して弁215に伝えることにより、弁215の開閉が実現される。尚、図28において、符号253は、充電池ストッカ201に電力を供給するためのACケーブルであり、符号217及び237は、各種の電気回路が実装される基板である。
スロープ214の下方に、図9(a)に示す送電部23と同様の送電部216が設けられている。この際、第1実施形態と同様に、送電部216と電池保持部212に保持されている各二次電池2Aとの間で上述の第1及び第2配置条件が満たされるように、送電部216の配置位置が決定される。送電部216における一次側コア41の端部(一次側コイル42が存在していない部分)が、止め具を用いてスロープ214の下面に固定される。該止め具は、非磁性材料である樹脂等から形成される。
充電池ストッカ201に設けられた制御部を符号CTL3によって参照する。制御部CTL3は、弁215及び235の開閉制御並びに電池保持部212及び232上の二次電池の充電制御を含む、充電池ストッカ201内の各種制御を実行する。制御部CTL3を担う回路を基板217又は237に実装することができる。
基板217上に、図14の一次側回路60と同様の一次側回路が設けられており、制御部CTL3は、基板217上の一次側回路と送電部216を用いて電池保持部212上の二次電池2Aを充電する。二次電池2Aの充電が完了したと判断すると、制御部CTL3は、弁215を一時的に開けることにより、充電済みの二次電池2Aを電池保持部212から収容部213へと送る。
磁気シールド218は、送電部216(送電部216内の一次側コイル)から発生した磁束が収容部213内の二次電池2Aに向かうのを遮蔽する磁気シールドであり、送電部216と収容部213との間に設けられた磁性材料(強磁性体)より形成される。また、基板217は、磁気シールド218と収容部213との間に配置されている。磁気シールド218によって、収容部213に収容された充電済みの二次電池2A内の二次側コイル53に、送電部216の発生磁束が鎖交することが抑制される。また、磁気シールド218を基板217と送電部216との間に設けることで、基板217上に流れる電流に送電部216からの磁束が鎖交することが防止される。
単四型用の二次電池の充電機構は、単三型用のそれと同様である。即ち、充電池ストッカ201において、電池投入口231の直下には、水平面に対して傾斜した板状部材であるスロープ234が設けられており、電池投入口231から投入された二次電池2Bは弁235と接するまで、或いは、既に弁235と接触している他の二次電池2Bと接触するまで、重力によりスロープ234上を転がり落ちる。図27(b)に示す如く弁235が開いている状態においては、電池保持部232における二次電池2Bが重力により落下して電池保持部232の下方に位置する収容部233に移動するが、図26に示す如く弁235が閉じている状態においては、この移動は生じない。通常、弁235は閉じている。電池保持部232は、上面250とスロープ234と弁235と主筐体210の内壁とで囲まれた空間であり、電池投入口231より投入された未充電の二次電池2Bを収容する前段収容部としての機能も有する。
充電池ストッカ201内に設けられたモータ239の発生トルクを、回転軸240、ギア241、ギア242及び回転軸252を介して弁235に伝えることにより、弁235の開閉が実現される(図28も参照)。
スロープ234の下方に、図9(a)に示す送電部23と同様の送電部236が設けられている。この際、第1実施形態と同様に、送電部236と電池保持部232に保持されている各二次電池2Bとの間で上述の第1及び第2配置条件が満たされるように、送電部236の配置位置が決定される。送電部236における一次側コア41の端部(一次側コイル42が存在していない部分)が、止め具を用いてスロープ234の下面に固定される。該止め具は、非磁性材料である樹脂等から形成される。
基板237上に、図14の一次側回路60と同様の一次側回路が設けられており、制御部CTL3は、基板237上の一次側回路と送電部236を用いて電池保持部232上の二次電池2Bを充電する。二次電池2Bの充電が完了したと判断すると、制御部CTL3は、弁235を一時的に開けることにより、充電済みの二次電池2Bを電池保持部232から収容部233へと送る。
磁気シールド238は、送電部236(送電部236内の一次側コイル)から発生した磁束が収容部233内の二次電池2Bに向かうのを遮蔽する磁気シールドであり、送電部236と収容部233との間に設けられた磁性材料(強磁性体)より形成される。また、基板237は、磁気シールド238と収容部233との間に配置されている。磁気シールド238によって、収容部233に収容された充電済みの二次電池2B内の二次側コイル53に、送電部236の発生磁束が鎖交することが抑制される。また、磁気シールド238を基板237と送電部236との間に設けることで、基板237上に流れる電流に送電部236からの磁束が鎖交することが防止される。
制御部CTL3は、第1実施形態に係る制御部CTL1と同様の機能を備えている。従って、制御部CTL3は、間欠的に基板217上の一次側回路を駆動して、その時の該一次側回路への入力電流値に基づき電池有無検出を行うことができる。即ち、基板217上の一次側回路への入力電流値に基づき、電池保持部212に二次電池2Aが存在しているか否かを判断することができる。この判断の方法は、第1実施形態で述べた電池有無検出の方法と同様である。制御部CTL3は、電池保持部212に二次電池2Aが存在していないと判断した場合、基板217上の一次側回路の駆動を停止する一方、電池保持部212に二次電池2Aが存在していると判断した場合、基板217上の一次側回路の駆動による二次電池2Aの充電を開始し、一定時間の経過後、その充電が完了したと判断して弁215を一時的に開放する。単四型用の充電動作も同様である。即ち、制御部CTL3は、間欠的に基板237上の一次側回路を駆動して、その時の該一次側回路への入力電流値に基づき、電池保持部232に二次電池2Bが存在しているか否かを判断することができる。そして、電池保持部232に二次電池2Bが存在していないと判断した場合、基板237上の一次側回路の駆動を停止する一方、電池保持部232に二次電池2Bが存在していると判断した場合、基板237上の一次側回路の駆動による二次電池2Bの充電を開始し、一定時間の経過後、その充電が完了したと判断して弁235を一時的に開放する。
制御部CTL3は、単三型用の二次電池2Aに対する充電条件と単四型用の二次電池2Bに対する充電条件とを異ならせることができる。前者と後者を異ならせる方法として、第1実施形態で述べた方法を利用可能である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、単純な機構で複数種類の二次電池を種類ごとに分けて充電及び保管することができ、種類ごとに分けた保管によってユーザの便宜が図られる。
尚、上述の例では、電池保持部212の下方に設けられた送電部216を用いて二次電池2Aを非接触にて充電しているが、送電部216の代わりに第1実施形態で述べた渦巻状コイルを、渦巻状コイルの中心軸と電池保持部212内の二次電池2Aの中心軸とが一致するように配置しておき、その渦巻状コイルに励磁電流を供給することによって電池保持部212内の二次電池2Aを非接触充電するようにしてもよい。二次電池2Bについても同様である。或いは、第2実施形態で述べた機構を充電池ストッカ201に設けておくことにより、接触式にて電池保持部212内の単三型の二次電池(例えば、第2実施形態で述べた単三型の二次電池102)及び電池保持部232内の単四型の二次電池(例えば、第2実施形態で述べた単四型の二次電池102)を充電するようにしてもよい。
<<第4実施形態>>
本発明の第4実施形態を説明する。一次側機器とも言うべき、第4実施形態に係る充電池ストッカを符号301によって表す。図29は、充電池ストッカ301内に複数の二次電池2が収容されている時における充電池ストッカ301の内部構成図である。充電池ストッカ301は、非接触充電に対応している二次電池2(図11参照)を充電可能である。図29において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している(後述の図30〜図33についても同様)。尚、図29等において、符号341が付された破線円は、モータ340によって回転駆動されるギアを表しており、符号343〜345が付された破線円は、モータ342によって回転駆動されるギアを表している。ギア341及び343〜345の回転軸は、図29の紙面に対して直交している。
本発明の第4実施形態を説明する。一次側機器とも言うべき、第4実施形態に係る充電池ストッカを符号301によって表す。図29は、充電池ストッカ301内に複数の二次電池2が収容されている時における充電池ストッカ301の内部構成図である。充電池ストッカ301は、非接触充電に対応している二次電池2(図11参照)を充電可能である。図29において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している(後述の図30〜図33についても同様)。尚、図29等において、符号341が付された破線円は、モータ340によって回転駆動されるギアを表しており、符号343〜345が付された破線円は、モータ342によって回転駆動されるギアを表している。ギア341及び343〜345の回転軸は、図29の紙面に対して直交している。
充電池ストッカ301は、内部に空洞を有する概ね箱状(直方体形状)の主筐体310を備え、主筐体310内に、未充電の二次電池2を収容するための前段収容部311と、前段収容部311から送られてきた未充電の二次電池2を必要に応じて移動させつつ保持する電池保持部としてのコンベア312を有し且つ該保持した二次電池2の充電を行う充電部と、該充電部にて充電された二次電池2Aを収容するための後段収容部313及び該充電部にて充電された二次電池2Bを収容するための後段収容部314と、が設けられている。主筐体310の上面には、二次電池2A又は二次電池2Bを投入するための開口部である電池投入口315が設けられている。尚、図29は、主筐体310の一側面を除去した時に観測される、充電池ストッカ301の内部構成図である(後述の図30及び図31についても同様)。但し、この一側面は、鉛直面と平行であって且つ充電池ストッカ301内の二次電池2の中心軸に直交する側面であるとする。
収容部313と収容部314は仕切り板351にて区分けされており、充電済みの二次電池2Aと二次電池2Bが混ざらないようになっている。尚、主筐体310から収容部313及び314を引き出すことが可能となっており、ユーザは、収容部313及び314を引き出すことによって収容部313及び314内における充電済みの二次電池2A及び2Bを取り出すことができる。
図30において、符号311が付された破線領域内が、充電池ストッカ301の前段収容部を表している。前段収容部311は、電池投入口315の下方に位置する複数の二次電池2を収容可能な空間である。電池投入口315の直下には、水平面に対して傾斜した板状部材であるスロープ316が設けられており、電池投入口315から投入された二次電池2は重力によりスロープ316上を転がり落ちてコンベア312へと送られる。前段収容部311としての空間は、電池投入口315から投入された二次電池2がコンベア312に至るまでに通過する空間を含む。
コンベア312は、2つの二次電池2をコンベア312上の互いに異なる位置にて同時に保持することができる。便宜上、1つの二次電池2が保持されるべきコンベア312上の一方の位置を第1保持位置と呼ぶと共に、1つの二次電池2が保持されるべきコンベア312上の他方の位置を第2保持位置と呼ぶ。図29は、第1保持位置に二次電池2Aが保持され且つ第2保持位置に二次電池2Bが保持されている状態が示されている。
前段収容部311内及びコンベア312上に二次電池2が存在していない状態において電池投入口315に第1及び第2の二次電池2が投入されると、投入された第1及び第2の二次電池2は重力によりスロープ316上を転がり落ちて1つずつコンベア312上に送られ、コンベア312は、第1及び第2の二次電池2をそれぞれ第1及び第2保持位置へと移動させた後で停止する。即ち、第1及び第2の二次電池2の位置が第1及び第2保持位置にて固定され、この状態で、第1保持位置の上方に固定された送電部317及び第2保持位置の上方に固定された送電部318を用いて第1及び第2の二次電池2に対する非接触充電が行われる。
送電部317及び318の夫々は、第1実施形態に係る送電部23と同様のものである(図9(a)参照)。第1実施形態と同様に、送電部317と第1保持位置に配置された二次電池2との間で上述の第1及び第2配置条件が満たされるように、且つ、送電部318と第2保持位置に配置された二次電池2との間で上述の第1及び第2配置条件が満たされるように、送電部317及び318の配置位置が決定される。
第1及び第2保持位置の夫々に二次電池2が配置されている状態において、コンベア312を駆動すると、第1及び第2保持位置に配置されていた二次電池2は順次重力によりコンベア312から落下して後段収容部313又は314に移動する。この際、各保持位置に配置されていた二次電池2は、図29に示す如く弁319が開いているならば後段収容部313へと落下し、図31に示す如く弁319が閉じているならば弁319の表面を経由して後段収容部314へと落下する。モータ342の発生トルクを、ギア343、344及び345を介して弁319に伝えることにより、弁319の開閉が実現される。
図29は、弁319が開いている状態における充電池ストッカ301の内部構成図であり、図31は、弁319が閉じている状態における充電池ストッカ301の内部構成図である。尚、図31は、図29におけるコンベア312上の二次電池2A及び二次電池2Bの内、二次電池2Aのみがコンベア312の駆動によりコンベア312の下方に落下した状態を表している。
充電池ストッカ301に設けられた制御部を符号CTL4によって参照する。制御部CTL4は、第1実施形態に係る制御部CTL1と同様の機能を備えていると共に、弁319の開閉制御、コンベア312の駆動制御及びコンベア312上の二次電池2の充電制御を含む、充電池ストッカ301内の各種制御を実行する。制御部CTL4を担う回路を基板319に実装することができる。本例において、基板319は、主筐体310の上面の下側に固定されている。
基板319上に、図14の一次側回路60と同様の一次側回路が2つ分設けられている。基板319上に設けられた2つの一次側回路は、送電部317用の一次側回路と送電部318用の一次側回路である。制御部CTL4は、送電部317用の一次側回路と送電部317を用いて第1保持位置における二次電池2を非接触にて充電し、送電部318用の一次側回路と送電部318を用いて第2保持位置における二次電池2を非接触にて充電する。
制御部CTL4は、前段収容部311内の二次電池2を第1又は第2保持位置に配置させるべく、コンベア312を駆動させる。本実施形態では、第1及び第2保持位置の夫々における二次電池2が、充電対象電池である。
制御部CTL4は、送電部317及び318用の一次側回路を駆動した状態における該一次側回路への入力電流値に基づき、充電対象電池の有無を判断する(即ち、第1及び/又は第2保持位置に二次電池2が存在しているか否かを判断する)。この判断の方法は、第1実施形態で述べた電池有無検出の方法と同様である。第1及び第2保持位置の何れにも充電対象電池が存在していないと判断した場合は、充電対象電池の存在が確認されるまで、充電対象電池の有無判断が繰り返し実行される。
一方、第1及び第2保持位置の何れか一方に又は双方に充電対象電池が存在していると判断した場合、コンベア312の駆動を停止して非接触充電を開始する。即ち、
第1保持位置にのみ充電対象電池が存在していると判断した場合は、その充電対象電池の位置を第1保持位置に固定した状態で、送電部317用の一次側回路のみの駆動による、第1保持位置における充電対象電池の非接触充電を行い、
第2保持位置にのみ充電対象電池が存在していると判断した場合は、その充電対象電池の位置を第2保持位置に固定した状態で、送電部318用の一次側回路のみの駆動による、第2保持位置における充電対象電池の非接触充電を行い、
第1及び第2保持位置に第1及び第2充電対象電池が存在していると判断した場合は、第1及び第2充電対象電池の位置を第1及び第2保持位置に固定した状態で、送電部317及び318用の一次側回路の駆動による、第1及び第2保持位置における第1及び第2充電対象電池の非接触充電を行う。
第1保持位置にのみ充電対象電池が存在していると判断した場合は、その充電対象電池の位置を第1保持位置に固定した状態で、送電部317用の一次側回路のみの駆動による、第1保持位置における充電対象電池の非接触充電を行い、
第2保持位置にのみ充電対象電池が存在していると判断した場合は、その充電対象電池の位置を第2保持位置に固定した状態で、送電部318用の一次側回路のみの駆動による、第2保持位置における充電対象電池の非接触充電を行い、
第1及び第2保持位置に第1及び第2充電対象電池が存在していると判断した場合は、第1及び第2充電対象電池の位置を第1及び第2保持位置に固定した状態で、送電部317及び318用の一次側回路の駆動による、第1及び第2保持位置における第1及び第2充電対象電池の非接触充電を行う。
非充電充電の開始後、一定時間が経過すると、充電対象電池の充電が完了したと判断してコンベア312の駆動を再開し、コンベア312上の充電対象電池を後段収容部313又は314に移動させる。制御部CTL4は、電池種類判別によって各充電対象電池の種類を判別することができる。電池種類判別の方法として、第1実施形態で述べた方法を利用可能である。即ち例えば、送電部317用の一次側回路を駆動した状態における該一次側回路への入力電流値に基づき、第1保持位置における充電対象電池の種類を判別することができる(第2保持位置の充電対象電池に対する電池種類判別も同様)。
制御部CTL4は、電池種類判別の結果に基づき、単三型の二次電池2Aが後段収容部313に送られ且つ単四型の二次電池2Bが後段収容部314に送られるように、弁319の開閉を制御する。充電済みの二次電池2を後段収容部313又は314に送るべくコンベア312を駆動した際、前段収容部311に他の二次電池2が存在していたならば、該他の二次電池2が新たに充電対象電池としてコンベア312上に送られ、上述の動作が繰り返される。
尚、第1実施形態で述べたように、電池種類判別の結果に基づいて充電条件を制御するようにしてもよい。即ち、電池種類判別の結果に基づき、第1保持位置における充電対象電池が単三型の二次電池2Aであると判断した場合は、第1保持位置における充電対象電池に対して単三型用の充電条件を採用した上で該充電対象電池に対する充電を行う一方、第1保持位置における充電対象電池が単四型の二次電池2Bであると判断した場合は、第1保持位置における充電対象電池に対して単四型用の充電条件を採用した上で該充電対象電池に対する充電を行うようにしてもよい。第2保持位置における充電対象電池についても同様である。単三型用及び単四型用の充電条件は、第1実施形態で述べた通りである。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、複数種類の二次電池を混ぜて投入しても、種類ごとに分けた状態で充電済みの二次電池が保管されるため、ユーザの便宜が図られる。
尚、上述の例では、送電部317及び318がコンベア312の上方に配置されているが、図32に示す如く、送電部317及び318をコンベア312の内部に配置するようにしても構わない。送電部317及び318をコンベア312の内部に配置すれば、一次側コイルと充電対象電池との間隔が狭まって充電効率が向上する。但し、この場合、送電部317及び318と後段収容部313及び314との間の間隔が狭まるため、送電部317及び318と後段収容部313及び314との間に必要に応じて磁気シールドを設けると良い。コンベア312の内部に配置されるべき送電部317の一次側コアは、自身の端部(図32の紙面直交方向における端部)を主筐体310の内壁に差し込むことによって固定される、或いは、自身の端部を非磁性材料から成る止め具を用いて主筐体310に接合することで固定される。コンベア312の内部に配置されるべき送電部318の一次側コアについても同様である。
また、一次側回路への入力電流値に基づいて電池種類判別を行う例を上述したが、二次電池2の特性によっては、該入力電流値から電池種類判別を行うことが困難な場合もある。このような場合、二次電池2の大きさの相違に基づいて電池種類判別を行うようにしてもよい。例えば、図33に示す如く、第1保持位置に配置された充電対象電池が単三型の二次電池2である場合に該単三型の二次電池2の外周と接触してオンとなり、第1保持位置に配置された充電対象電池が単四型の二次電池2である場合にオフとなる接触式センサ370を、第1保持位置の上方に配置しておき、接触式センサ370のオン又はオフの状態から電池種類判別を行うようにしてもよい(第2保持位置に配置された充電対象電池についても同様)。尚、図33の破線円2A’及び2B’は、夫々、第1保持位置に配置されるべき単三型及び単四型の二次電池2の外周円を表している。
また、送電部317の代わりに第1実施形態で述べた渦巻状コイルを、渦巻状コイルの中心軸と第1保持位置における充電対象電池の中心軸とが一致するように配置しておき、その渦巻状コイルに励磁電流を供給することによって第1保持位置における充電対象電池を非接触充電するようにしてもよい。送電部318及び第2保持位置における充電対象電池についても同様である。或いは、第2実施形態で述べた機構を充電池ストッカ301に設けておくことにより、接触式にて充電対象電池(例えば、第2実施形態で述べた二次電池102)を充電するようにしてもよい。
<<第5実施形態>>
本発明の第5実施形態を説明する。一次側機器とも言うべき、第5実施形態に係る充電池ストッカを符号401によって表す。図34は、充電池ストッカ401内に複数の二次電池2が収容されている時における充電池ストッカ401の内部構成図である。充電池ストッカ401は、非接触充電に対応している二次電池2(図11参照)を充電可能である。図34において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している(後述の図35、図37、図38及び図39(a)〜(d)についても同様)。充電池ストッカ401は、内部に空洞を有する概ね箱状(直方体形状)の主筐体410を備えている。図34は、充電池ストッカ401の主筐体410の一側面を除去した時に観測される、充電池ストッカ401の内部構成図である。但し、この一側面は、鉛直面と平行であって且つ充電池ストッカ401内の二次電池2の中心軸に直交する側面であるとする。
本発明の第5実施形態を説明する。一次側機器とも言うべき、第5実施形態に係る充電池ストッカを符号401によって表す。図34は、充電池ストッカ401内に複数の二次電池2が収容されている時における充電池ストッカ401の内部構成図である。充電池ストッカ401は、非接触充電に対応している二次電池2(図11参照)を充電可能である。図34において、図面の上から下へ向かう方向が重力の働く方向に一致している(後述の図35、図37、図38及び図39(a)〜(d)についても同様)。充電池ストッカ401は、内部に空洞を有する概ね箱状(直方体形状)の主筐体410を備えている。図34は、充電池ストッカ401の主筐体410の一側面を除去した時に観測される、充電池ストッカ401の内部構成図である。但し、この一側面は、鉛直面と平行であって且つ充電池ストッカ401内の二次電池2の中心軸に直交する側面であるとする。
図35は、図34の内部構成図に、2つの前段収容部及び2つの電池保持部を図示するための破線を追加した図である。図35において、符号411が付された破線領域内が充電池ストッカ401における単三型用の前段収容部を表しており、符号431が付された破線領域内が充電池ストッカ401における単四型用の前段収容部を表しており、符号412が付された破線領域内が充電池ストッカ401における単三型用の電池保持部を表しており、符号432が付された破線領域内が充電池ストッカ401における単四型用の電池保持部を表している。但し、これらの破線領域の外形は、前段収容部411及び431の外形並びに電池保持部412及び432の外形を概略的に表すものである。従って、例えば、破線領域411及び431外にも未充電の二次電池2は収容されうる。
図34及び図35を参照して、充電池ストッカ401の主筐体410内には、未充電の二次電池2Aを収容するための前段収容部411と、前段収容部411から送られてきた未充電の二次電池2Aを保持する電池保持部412を含み且つ該保持した二次電池2Aの充電を行う単三型用の充電部と、該単三型用の充電部にて充電された二次電池2Aを収容するための単三型用の後段収容部413と、未充電の二次電池2Bを収容するための前段収容部431と、前段収容部431から送られてきた未充電の二次電池2Bを保持する電池保持部432を含み且つ該保持した二次電池2Bの充電を行う単四型用の充電部と、該単四型用の充電部にて充電された二次電池2Bを収容するための単四型用の後段収容部433と、が設けられている。
後段収容部413と後段収容部433は仕切り板451にて区分けされており、充電済みの二次電池2Aと二次電池2Bが混ざらないようになっている。尚、主筐体410から後段収容部413及び433を引き出すことが可能となっており、ユーザは、後段収容部413及び433を引き出すことによって後段収容部413及び433内における充電済みの二次電池2A及び2Bを取り出すことができる。
主筐体410の上面に二次電池2を投入するための開口部である電池投入口452が設けられており、主筐体410の内部であって且つ電池投入口452の直下に、コンベア453が設置されている。図36は、コンベア453の外観斜視図である。コンベア453は、コンベア453上の物体をコンベア453に隣接して配置されたスロープ415に運ぶ。但し、コンベア453には、二次電池2Bを通すが二次電池2Aを通さない複数の穴が設けられている。
従って、図37に示す如く、電池投入口452に投入された単三型の二次電池である二次電池2Aは、コンベア453によってスロープ415上に運ばれる一方、電池投入口452に投入された単四型の二次電池である二次電池2Bは、重力によりコンベア453の穴を経由してコンベア453の下方に位置するスロープ435(図34参照)へと落下する。
スロープ415は水平面に対して傾斜した面であるため、スロープ415上に運ばれた二次電池2Aは、重力によりスロープ415上を転がり落ちて、概ねSの字状の前段収容部411に向かって移動する。この移動は、移動対象である二次電池2Aが、既に前段収容部411又は電池保持部412内に位置している他の二次電池2Aと接触するまで、或いは、入口弁416と接触するまで継続する。前段収容部411及び電池保持部412に二次電池2Aが存在していない場合において、スロープ415上に二次電池2Aが運ばれた場合、その二次電池2Aは、重力によりスロープ415上を転がり落ちた後、更に、スロープ415の下方に設置された面であって且つ水平面に対して傾斜した面であるスロープ418上を転がり落ちて入口弁416と接触した状態で停止する。
図35に示される電池保持部412は、スロープ418上に設けられた、最大2つの二次電池2Aを保持可能な空間であり、その空間は、入口弁416によって2つの空間に分割される。分割によって得られた2つの空間の内、入口弁416より上方に位置する空間を特に入口側空間と呼び、入口弁416より下方に位置する空間を特に出口側空間と呼ぶ。電池保持部412における出口側空間は、入口弁416と入口弁416の斜め下方に位置する出口弁417とに挟まれた空間である。電池保持部412において、入口側空間と出口側空間に1つずつの二次電池2Aを保持することが可能である。
電池保持部412において、入口弁416が開いている状態においては、入口側空間から出口側空間への二次電池2Aの移動が許可され、入口弁416が閉じている状態においては、該移動は禁止される。電池保持部412において、出口弁417が開いている状態においては、出口側空間から出口側空間の下方への二次電池2Aの移動が許可され、出口弁417が閉じている状態においては、該移動は禁止される。出口弁417が開いている時、出口側空間における二次電池2Aは、重力に従い、スロープ418の下端と主筐体410の内壁との間に設けられた隙間を通って後段収容部413へと落下する。
スロープ418の下方に、図9(a)に示す送電部23と同様の送電部419が設けられている。この際、第1実施形態と同様に、送電部419と電池保持部412に保持されている各二次電池2Aとの間で上述の第1及び第2配置条件が満たされるように、送電部419の配置位置が決定される。
前段収容部411に未充電の二次電池2Aが多く溜まり過ぎると、コンベア453の駆動に支障をきたす可能性がある。このため、スロープ415の下端に二次電池2Aとの接触を検出する接触式センサ420を設けておき、接触式センサ420と二次電池2Aとの接触が継続的に検出された場合、二次電池2Aの投入数が多すぎることをユーザに報知する。
単四型用の二次電池の充電機構は、単三型用のそれと同様である。即ち、充電池ストッカ401において、コンベア453の直下には、水平面に対して傾斜した面であるスロープ435が設けられており、コンベア453の穴を介してスロープ435上に運ばれた二次電池2Bは、重力によりスロープ435上を転がり落ちて、概ねコの字状の前段収容部431に向かって移動する。この移動は、移動対象である二次電池2Bが、既に前段収容部431又は電池保持部432内に位置している他の二次電池2Bと接触するまで、或いは、入口弁436と接触するまで継続する。前段収容部431及び電池保持部432に二次電池2Bが存在していない場合において、スロープ435上に二次電池2Bが運ばれた場合、その二次電池2Bは、重力によりスロープ435上を転がり落ちた後、更に、スロープ435の下方に設置された面であって且つ水平面に対して傾斜した面であるスロープ438上を転がり落ちて入口弁436と接触した状態で停止する。
図35に示される電池保持部432は、スロープ438上に設けられた、最大3つの二次電池2Aを保持可能な空間であり、その空間は、入口弁436によって2つの空間に分割される。分割によって得られた2つの空間の内、入口弁436より上方に位置する空間を特に入口側空間と呼び、入口弁436より下方に位置する空間を特に出口側空間と呼ぶ。電池保持部432における出口側空間は、入口弁436と入口弁436の斜め下方に位置する出口弁437とに挟まれた空間である。電池保持部432において、入口側空間に2つの二次電池2Bを保持することが可能であり、出口側空間に1つの二次電池2Bを保持することが可能である。
電池保持部432において、入口弁436が開いている状態においては、入口側空間から出口側空間への二次電池2Bの移動が許可され、入口弁436が閉じている状態においては、該移動は禁止される。電池保持部432において、出口弁437が開いている状態においては、出口側空間から出口側空間の下方への二次電池2Bの移動が許可され、出口弁437が閉じている状態においては、該移動は禁止される。出口弁437が開いている時、出口側空間における二次電池2Bは、重力に従い、スロープ438の下端と主筐体410の内壁との間に設けられた隙間を通って後段収容部433へと落下する。
スロープ438の下方に、図9(a)に示す送電部23と同様の送電部439が設けられている。この際、第1実施形態と同様に、送電部439と電池保持部432に保持されている各二次電池2Bとの間で上述の第1及び第2配置条件が満たされるように、送電部439の配置位置が決定される。
前段収容部431に未充電の二次電池2Bが多く溜まり過ぎると、コンベア453の駆動に支障をきたす可能性がある。このため、スロープ435の下端に二次電池2Bとの接触を検出する接触式センサ440を設けておき、接触式センサ440と二次電池2Bとの接触が継続的に検出された場合、二次電池2Bの投入数が多すぎることをユーザに報知する。
充電池ストッカ401に設けられた制御部を符号CTL5によって参照する。制御部CTL5は、弁416、417、436及び437の開閉制御、コンベア453の駆動制御並びに電池保持部412及び432内の二次電池2の充電制御を含む、充電池ストッカ401内の各種制御を実行する。制御部CTL5を担う回路は、例えば磁気シールド454と後段収容部413及び433との間に配置された図示されない基板上に実装され、該基板上に、図14の一次側回路60と同様の一次側回路が2つ分設けられている。この2つの一次側回路は、送電部419用の一次側回路と送電部439用の一次側回路である。制御部CTL5は、送電部419用の一次側回路と送電部419を用いて、充電対象電池としての電池保持部412における各二次電池2Aを非接触にて充電し、送電部439用の一次側回路と送電部439を用いて、充電対象電池としての電池保持部432における各二次電池2Bを非接触にて充電する。
磁気シールド454は、送電部419及び439(送電部419及び439内の一次側コイル)から発生した磁束が後段収容部413及び433内の二次電池2A及び2Bに向かうのを遮蔽する磁気シールドであり、送電部419及び439と後段収容部413及び433との間に設けられた磁性材料(強磁性体)より形成される。磁気シールド454によって、後段収容部413及び433に収容された充電済みの二次電池2A及び2B内の二次側コイル53に、送電部419及び439の発生磁束が鎖交することが抑制される。
尚、各弁416、417、436及び437の開閉動作は、充電池ストッカ401に設けられたモータ及びギアを用いて実現される。例として、図38に、入口弁436近傍の拡大構成図を示す。充電池ストッカ401において、入口弁436の下方側面にはギア460の歯と噛み合う歯が形成されており、図示されないモータの発生トルクにてギア460を回転させることにより入口弁436の開閉が実現される。弁417、436及び437についても同様である。
図39(a)〜(d)を参照して、二次電池2Bの充電動作の流れを説明する。通常、入口弁436及び出口弁437は閉じられており、前段収容部431及び電池保持部432の何れにも二次電池2Bが存在していない初期状態においても入口弁436及び出口弁437は閉じられている。この初期状態を起点として、電池投入口452より二次電池2Bを投入すると、二次電池2Bはコンベア453の穴及びスロープ435を経由して前段収容部431内を転がり落ち、入口弁436によりせき止められて静止する。図39(a)は、3つの二次電池2Bが入口弁436によりせき止められている時における、電池位置状態を示している。図39(a)の状態においては、2つの二次電池2Bが電池保持部432(図35参照)の入口側空間に配置されている。
制御部CTL5は、第1実施形態で述べた電池有無検出の方法を利用して、送電部439用の一次側回路への入力電流値に基づき電池保持部432内に1つ以上の二次電池2Bが存在していることを検知すると、入口弁436を一時的に開け(図39(b)参照)、電池保持部432の入口側空間に位置していた二次電池2Bが電池保持部432の出口側空間へと転がり落ちるのに十分な時間が経過した後、入口弁436を閉じる(図39(c)参照)。この状態においては、2つの二次電池2Bが電池保持部432の入口側空間に配置されていると共に1つの二次電池2Bが電池保持部432の出口側空間に配置されている。
この後、制御部CTL5は、電池保持部432に保持されている各二次電池2Bの充電を開始する。今の例では、電池保持部432にて保持されている3つの二次電池2Bが同時に充電開始される。尚、電池保持部432にて同時に保持及び充電可能な二次電池2Bの個数が3以外となるように、充電池ストッカ401を変形しても構わない。
制御部CTL5は、電池保持部432の出口側空間にて保持されている二次電池2Bの充電が完了したと判断すると、入口弁436を閉じた状態で出口弁437を開く(図39(d)参照)。これにより、電池保持部432の出口側空間に保持されていた充電済みの二次電池2Bが後段収容部433へと転がり落ちる。出口弁437を開いた後、電池保持部432の出口側空間に保持されていた二次電池2Bが後段収容部433へと転がり落ちるのに十分な時間が経過すると、出口弁437を閉じる。以後、電池保持部432の入口側空間に二次電池2Bが残存していることが検知されれば上述の動作を繰り返し、電池保持部432の入口側空間に二次電池2Bが残存していることが検知されなければ上記初期状態に戻って新たな二次電池2Bの投入を待機する。
制御部CTL5は、第1実施形態と同様、充電対象電池に対して行われた充電の時間長さに基づいて、充電対象電池の充電が完了したか否かを判断する。即ち、充電対象電池に対する充電の開始後、所定の充電満了時間(例えば600分)が経過した時点で、充電対象電池の充電が完了したと判断する。図39(a)〜(d)に対応する例では、3つの充電対象電池としての3つの二次電池2Bに対する充電が同時に開始されているため、該3つの二次電池2Bに対する充電の開始後、所定の充電満了時間が経過した時点で、該3つの二次電池2Bの充電が完了したと判断して、入口弁436及び出口弁437の開閉動作により該3つの二次電池2Bを略同時に後段収容部433へ送る。
但し、複数の二次電池2Bが相応の時間間隔をおいて充電池ストッカ401に投入された場合、その複数の二次電池2Bに対する充電は同時に開始されない。このような場合においても、夫々の二次電池2Bに対する充電の完了を検知すべく、制御部CTL5に本数判別処理を実行させるとよい。
図40を参照しつつ、本数判別処理を説明する。図40は、送電部439用の一次側回路に対する駆動周波数を所定周波数f0に固定した場合における、電池保持部432に保持されている二次電池2Bの本数と送電部439用の一次側回路への入力電流値との関係を示している。駆動周波数がf0である場合において、上記本数を0本から1本に増大させると入力電流値はI0からI1へと増大し、更に、上記本数を1本から2本に増大させると入力電流値はI1からI2へと増大し、更に、上記本数を2本から3本に増大させると入力電流値はI2からI3へと増大する(当然、I0<I1<I2<I3)。電池保持部432に保持されている二次電池2Bの磁気フィルム52及び二次側コイル53を含む受電部と送電部439とから成る磁気回路をトランスとみなすことができるが、上記本数の増大は上記トランスの二次側負荷の増大に相当するからである。
上記本数と入力電流値との関係を予め調べておけば、入力電流値に基づいて充電対象電池の本数を検出することができる。具体的には例えば、不等式「I0<ITHA<I1<ITHB<I2<ITHC<I3」を満たす基準電流値ITHA、ITHB及びITHCを予め実験等を介して設定しておき、送電部439用の一次側回路に対する駆動周波数を周波数f0にした上で、送電部439用の一次側回路への入力電流値IINと基準電流値ITHA、ITHB及びITHCを比較すればよい。不等式「IIN<ITHA」、「ITHA≦IIN<ITHB」、「ITHB≦IIN<ITHC」、「ITHC≦IIN」が成立する場合において、電池保持部432に保持されている二次電池2Bの本数は、夫々、0本、1本、2本、3本であると検出することができる。
今、送電部439を用いて充電されるべき3本の二次電池2Bを第1〜第3の二次電池2Bと呼び、前段収容部431及び電池保持部432の何れにも二次電池2Bが存在していない初期状態を起点として、第1の二次電池2B、第2の二次電池2B、第3の二次電池2Bが、この順番で電池投入口452に投入された場合を考える。但し、第1の二次電池2Bの充電中に第2及び第3の二次電池2Bが電池投入口452に投入されるものとする。また、送電部439用の一次側回路に対する駆動周波数が周波数f0に固定されているものとする。
送電部439用の一次側回路への入力電流値IINと基準電流値ITHA、ITHB及びITHCとの比較において、第1の二次電池2Bの投入前では不等式「IIN<ITHA」が成立しているが、第1の二次電池2Bが投入されて電池保持部432に到達すると第1不等式「ITHA≦IIN<ITHB」が成立し、次に第2の二次電池2Bが投入されて電池保持部432に到達すると第2不等式「ITHB≦IIN<ITHC」が成立し、更に第3の二次電池2Bが投入されて電池保持部432に到達すると第3不等式「ITHC≦IIN」が成立する。
制御部CTL5には、第1〜第3の二次電池2Bの充電時間を計測するための第1〜第3のタイマが設けられる。制御部CTL3は、上記の第1、第2、第3不等式の成立時点を、夫々、第1、第2及び第3の二次電池2Bの充電開始時点であるとみなし、第1〜第3のタイマを用いて、第1、第2及び第3の二次電池2Bの充電時間の長さを個別に計測する。そして、第iの二次電池2Bの充電時間が所定の充電満了時間に達した時点で第iの二次電池2Bのみが後段収容部433に送られるように、入口弁436及び出口弁437を駆動制御する(ここで、iは1、2又は3)。つまり、複数の二次電池2Bを同時に充電しながらも、充電中の二次電池2Bの充電状態を個別に判断して、充電が完了したと判断される二次電池2Bのみを充電済みの二次電池2Bとして後段収容部433に送る。
図39(a)〜(d)及び図40を参照して、二次電池2Bに対する本数判別処理の説明を含む二次電池2Bの充電動作説明を行ったが、送電部419を用いた二次電池2Aに対する充電動作も同様である。但し、制御部CTL5は、二次電池2Aに対する充電条件と二次電池2Bに対する充電条件とを異ならせることができる。前者と後者を異ならせる方法として、第1実施形態で述べた方法を利用可能である。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、複数種類の二次電池を混ぜて投入しても、種類ごとに分けた状態で二次電池が充電されて保管されるため、ユーザの便宜が図られる。また、第1の充電対象電池の充電中に第2の充電対象電池が投入された場合、第1及び第2の充電対象電池が同時に充電されるが、仮に、第1及び第2の充電対象電池を同時刻に後段収容部に移動させる制御を行ったならば、第1の充電対象電池に対する充電が過剰となる、或いは、第2の充電対象電池に対する充電が不足する。これを考慮し、本実施形態では、同時に充電されるべき複数の充電対象電池の充電状態を個別に検出して充電が完了したと判断される充電対象電池のみを後段収容部に送る。これにより、各充電対象電池に対して過不足のない充電が可能となる。
尚、上述の例では、電池保持部412の下方に設けられた送電部419を用いて二次電池2Aを非接触にて充電しているが、送電部419の代わりに第1実施形態で述べた渦巻状コイルを、渦巻状コイルの中心軸と電池保持部412内の二次電池2Aの中心軸とが一致するように配置しておき、その渦巻状コイルに励磁電流を供給することによって電池保持部412内の二次電池2Aを非接触充電するようにしてもよい。二次電池2Bについても同様である。或いは、第2実施形態で述べた機構を充電池ストッカ401に設けておくことにより、接触式にて電池保持部412内の単三型の二次電池(例えば、第2実施形態で述べた単三型の二次電池102)及び電池保持部432内の単四型の二次電池(例えば、第2実施形態で述べた単四型の二次電池102)を充電するようにしてもよい。尚、接触式にて充電対象電池としての二次電池を充電する場合は、充電対象電池の両電極と接触すべき2つの充電用電極間の電圧を検出することで、充電対象電池の本数の検出及び充電対象電池の充電の完了検出が可能であるため、上述のようなタイマは不要である。
<<第6実施形態>>
1つの二次電池を充電する或いは複数の二次電池を同時に充電する充電部が1つしかない充電池ストッカにおいて、単三型の二次電池及び単四型の二次電池を本数に隔たりなく電池投入口に投入しているにも関らず、単三型の二次電池ばかりが先行して充電されたり、単四型の二次電池ばかりが先行して充電されたりすると、ユーザにとって不都合が生じる場合がある。そこで、単三型の二次電池と単四型の二次電池が平等に充電されるような機構を充電池ストッカに設けておくようにしても良い。この技術内容を、第6実施形態として説明する。
1つの二次電池を充電する或いは複数の二次電池を同時に充電する充電部が1つしかない充電池ストッカにおいて、単三型の二次電池及び単四型の二次電池を本数に隔たりなく電池投入口に投入しているにも関らず、単三型の二次電池ばかりが先行して充電されたり、単四型の二次電池ばかりが先行して充電されたりすると、ユーザにとって不都合が生じる場合がある。そこで、単三型の二次電池と単四型の二次電池が平等に充電されるような機構を充電池ストッカに設けておくようにしても良い。この技術内容を、第6実施形態として説明する。
例えば、図29に示される充電池ストッカ301を、以下のように変形しても良い。電池投入口315と前段収容部311との間に分類収容部(不図示)を設けておく。電池投入口315に投入された各二次電池は、一旦、分類収容部に収容される。分類収容部は、電池投入口315に投入された二次電池2Aと二次電池2Bを区別する機能を備える。そして、分類収容部に収容された複数の二次電池の中に二次電池2Aと二次電池2Bが混在している場合に、分類収容部は、分類収容部に収容された二次電池2Aと二次電池2Bを交互に前段収容部311へと送る。これにより、二次電池2Aと二次電池2Bが交互にコンベア312に送られて、二次電池2Aと二次電池2Bが交互に充電される。このような構成を採用することにより、二次電池2Aを使用したい時に二次電池2Bしか充電できていないといった事態の発生を回避することができる(逆も同様)。
電池投入口315に投入された二次電池2Aと二次電池2Bを区別する機能の実現方法は任意である。例えば、二次電池2Bを通すが二次電池2Aを通さない穴を電池投入口315の直下に設けておき、電池投入口315に投入された二次電池2をスロープ等を用いて該穴に導く。そして、該穴を通過しない二次電池(即ち二次電池2A)を分類収容部内の第1空間に一時的に収容する一方で該穴を通過する二次電池(即ち二次電池2B)を分類収容部内の第2空間に一時的に収容する。ここで、第1及び第2空間は、充電池ストッカ301の主筐体310内に設けられた、互いに異なる空間である。その後、第1空間から前段収容部311への二次電池2Aの移動を許可/禁止する弁(不図示)、及び、第2空間から前段収容部311への二次電池2Bの移動を許可/禁止する弁(不図示)を開閉制御することにより、二次電池2Aと二次電池2Bを交互に前段収容部311へと送ればよい(それらの弁は、分類収容部に設けられる)。
尚、当然ではあるが、分類収容部に収容された二次電池が全て二次電池2A又は二次電池2Bである場合は、二次電池2A又は二次電池2Bのみが連続的にコンベア312に送られて充電される。
<<変形等>>
上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1及び注釈2を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1及び注釈2を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
上述の各実施形態では、二次電池の外形形状が単三型又は単四型の乾電池のそれと同一であることを想定したが、充電池ストッカ内で充電されるべき二次電池の外形形状は、単三型及び単四型以外の汎用の乾電池(例えば、単一型又は単二型の乾電池)のそれと同じであっても良く、更に、汎用の乾電池のそれと異ならせることも可能である。但し、充電池ストッカ内で充電されるべき二次電池の外形形状は、円筒状であるとする。
上述の各実施形態では、二次電池の外形形状が単三型又は単四型の乾電池のそれと同一であることを想定したが、充電池ストッカ内で充電されるべき二次電池の外形形状は、単三型及び単四型以外の汎用の乾電池(例えば、単一型又は単二型の乾電池)のそれと同じであっても良く、更に、汎用の乾電池のそれと異ならせることも可能である。但し、充電池ストッカ内で充電されるべき二次電池の外形形状は、円筒状であるとする。
[注釈2]
例えば、以下のように考えることができる。本発明に係る充電池ストッカ(二次電池収容装置)は、投入部より投入された未充電の二次電池を収容する第1収容部と、第1収容部内又は第1収容部より送られた未充電の二次電池を充電対象電池として保持して、該充電対象電池としての二次電池の充電を行う充電部と、充電部より送られた充電済みの二次電池を収容する第2収容部と、を備えている。
例えば、以下のように考えることができる。本発明に係る充電池ストッカ(二次電池収容装置)は、投入部より投入された未充電の二次電池を収容する第1収容部と、第1収容部内又は第1収容部より送られた未充電の二次電池を充電対象電池として保持して、該充電対象電池としての二次電池の充電を行う充電部と、充電部より送られた充電済みの二次電池を収容する第2収容部と、を備えている。
第1収容部は、充電池ストッカ1においては前段収容部11(図1参照)、充電池ストッカ101においては前段収容部111(図20参照)、充電池ストッカ201においては電池保持部212及び232(図26参照)、充電池ストッカ301においては前段収容部311(図29参照)、充電池ストッカ401においては前段収容部411及び431(図35参照)に対応している。
第2収容部は、充電池ストッカ1においては後段収容部13(図1参照)、充電池ストッカ101においては後段収容部113(図20参照)、充電池ストッカ201においては収容部213及び233(図26参照)、充電池ストッカ301においては後段収容部313及び314(図29参照)、充電池ストッカ401においては後段収容部413及び433(図35参照)に対応している。
第2収容部は、充電池ストッカ1においては後段収容部13(図1参照)、充電池ストッカ101においては後段収容部113(図20参照)、充電池ストッカ201においては収容部213及び233(図26参照)、充電池ストッカ301においては後段収容部313及び314(図29参照)、充電池ストッカ401においては後段収容部413及び433(図35参照)に対応している。
充電池ストッカ1における充電部は、電池保持部12、送電部23、送電部23に対する一次側回路60及び制御部CTL1を含む部位である、と考えることができる(図1及び図14参照)。
充電池ストッカ101における充電部は、電池保持部112、充電用電極E1A〜E4A及びE1B〜E4B、充電用電極E1A〜E4A及びE1B〜E4Bを充電対象電池の電極に押し付けるための部材(バネ支持板121等)、充電回路160及び制御部CTL2を含む部位である、と考えることができる(図20、図22及び図23参照)。
充電池ストッカ201における充電部は、電池保持部212及び232、送電部216及び236、送電部216及び236に対する一次側回路及び制御部CTL3を含む部位である、と考えることができる(図26参照)。
充電池ストッカ301における充電部は、電池保持部としての機能をも有するコンベア312、送電部317及び318、送電部317及び318に対する一次側回路及び制御部CTL4を含む部位である、と考えることができる(図29参照)。
充電池ストッカ401における充電部は、電池保持部412及び432、送電部419及び439、送電部419及び439に対する一次側回路及び制御部CTL5を含む部位である、と考えることができる(図35参照)。
充電池ストッカ101における充電部は、電池保持部112、充電用電極E1A〜E4A及びE1B〜E4B、充電用電極E1A〜E4A及びE1B〜E4Bを充電対象電池の電極に押し付けるための部材(バネ支持板121等)、充電回路160及び制御部CTL2を含む部位である、と考えることができる(図20、図22及び図23参照)。
充電池ストッカ201における充電部は、電池保持部212及び232、送電部216及び236、送電部216及び236に対する一次側回路及び制御部CTL3を含む部位である、と考えることができる(図26参照)。
充電池ストッカ301における充電部は、電池保持部としての機能をも有するコンベア312、送電部317及び318、送電部317及び318に対する一次側回路及び制御部CTL4を含む部位である、と考えることができる(図29参照)。
充電池ストッカ401における充電部は、電池保持部412及び432、送電部419及び439、送電部419及び439に対する一次側回路及び制御部CTL5を含む部位である、と考えることができる(図35参照)。
1、101、201、301、401 充電池ストッカ
2、2A、2B、102 二次電池
10、110、210、310、410 主筐体
11、111、311、411、431 前段収容部
12、112、212、232、412、432 電池保持部
13、113、313、314、413、433 後段収容部
213、233 収容部
14 蓋
15、118、211、231、315、452 電池投入口
23、216、236、317、318、419、439 送電部
2、2A、2B、102 二次電池
10、110、210、310、410 主筐体
11、111、311、411、431 前段収容部
12、112、212、232、412、432 電池保持部
13、113、313、314、413、433 後段収容部
213、233 収容部
14 蓋
15、118、211、231、315、452 電池投入口
23、216、236、317、318、419、439 送電部
Claims (6)
- 投入部より投入された未充電の二次電池を収容する第1収容部と、
前記第1収容部内又は前記第1収容部より送られた未充電の二次電池を充電対象電池として保持して、該充電対象電池としての二次電池の充電を行う充電部と、
前記充電部より送られた充電済みの二次電池を収容する第2収容部と、を備えた
ことを特徴とする二次電池収容装置。 - 前記投入部に投入されるべき前記二次電池は、二次側コイル及び該二次側コイルに接続された二次電池本体を有し、前記二次電池本体が充電されることで当該二次電池の充電がなされ、
前記充電部は、一次側コイルを有し、前記一次側コイルを用いて前記充電対象電池としての二次電池内の二次側コイルに誘導起電力を生じさせることで前記充電対象電池としての二次電池内の二次電池本体を非接触で充電する
ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池収容装置。 - 前記第2収容部に収容された二次電池の二次側コイルに前記一次側コイルの発生磁束が鎖交することを抑制するための磁気シールドを、更に備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の二次電池収容装置。 - 前記投入部に投入されるべき前記二次電池として複数種類の二次電池が存在し、
前記充電部は、前記充電対象電池の種類に応じて充電条件を制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の二次電池収容装置。 - 前記投入部に投入されるべき前記二次電池として複数種類の二次電池が存在し、
前記充電部は、二次電池の種類ごとに前記充電対象電池の充電を行うための複数の専用充電部を有し、
前記投入部に投入された未充電の二次電池は、種類ごとに分別されて対応する専用充電部に送られ、
前記第2収容部は、二次電池の種類ごとに充電済みの二次電池を収容するための複数の専用収容部を有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の二次電池収容装置。 - 前記充電部にて複数の未充電の二次電池を複数の充電対象電池として保持して同時に充電することが可能であり、
前記充電部にて複数の充電対象電池を同時に充電する場合において、前記充電部は、充電中の充電対象電池の充電状態を個別に判断して、充電が完了したと判断される充電対象電池のみを充電済みの二次電池として前記第2収容部に送る
ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の二次電池収容装置。
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---|---|---|---|
JP2009090868A JP2010246219A (ja) | 2009-04-03 | 2009-04-03 | 二次電池収容装置 |
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JP2009090868A Pending JP2010246219A (ja) | 2009-04-03 | 2009-04-03 | 二次電池収容装置 |
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JP (1) | JP2010246219A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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WO2021199778A1 (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | Fdk株式会社 | 自動充電器 |
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-
2009
- 2009-04-03 JP JP2009090868A patent/JP2010246219A/ja active Pending
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