JP2010242876A - 車両運動制御システム - Google Patents

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Yoshio Uragami
芳男 浦上
Yoshinori Maeda
義紀 前田
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明洋 細川
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Abstract

【課題】所定の予備制御により左右駆動力配分制御の応答性を向上させ得る車両運動制御システムを提供すること。
【解決手段】この車両運動制御システム1は、左右の駆動輪11RR、11RLに対して所定の配分比にて駆動力を配分する左右駆動力配分制御を行うことができる。この車両運動制御システムでは、過去の走行データから左右駆動力配分制御が行われる可能性が高い走行路が先方にあるときに、この走行路への突入に先立って、左右駆動力配分制御の応答性を高めるための予備制御が行われている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両運動制御システムに関し、さらに詳しくは、所定の予備制御により左右駆動力配分制御の応答性を向上させ得る車両運動制御システムに関する。
近年の車両運動制御システムでは、左右の駆動輪に対して所定の配分比にて駆動力を配分する左右駆動力配分制御が行われており、これにより、車両の運動あるいは挙動が適正に制御されている。また、左右駆動力配分制御にあたり所定の予備制御を行うことにより、左右駆動力配分制御の応答性が高められている。かかる構成を採用する従来の車両運動制御システムとして、特許文献1に記載される技術が知られている。
特開2008−281117号公報
この発明は、所定の予備制御により左右駆動力配分制御の応答性を向上させ得る車両運動制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる車両運動制御システムは、左右の駆動輪に対して所定の配分比にて駆動力を配分する左右駆動力配分制御を行い得る車両運動制御システムであって、過去の走行データから前記左右駆動力配分制御が行われる可能性が高い走行路が先方にあるときに、前記走行路への突入に先立って前記左右駆動力配分制御の予備制御が行われることを特徴とする。
この発明にかかる車両運動制御システムでは、過去の走行データから左右駆動力配分制御が行われる可能性が高い走行路が先方にあるときに、この走行路への突入に先立って左右駆動力配分制御の予備制御が行われる。かかる構成では、左右駆動力配分制御が行われる可能性が高い走行路に車両が突入するときに、これに先立って左右駆動力配分制御の予備制御が行われる。これにより、左右駆動力配分制御の応答性が向上して、車両運動制御が適正に行われる。
図1は、この発明の実施例にかかる車両運動制御システムを示す構成図である。 図2は、図1に記載した車両運動制御システムの駆動力配分装置を示す構成図である。 図3は、図1に記載した車両運動制御システムの作用を示すフローチャートである。 図4は、図1に記載した車両運動制御システムの変形例1の作用を示すフローチャートである。 図5は、図1に記載した車両運動制御システムの変形例2の作用を示すフローチャートである。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[車両運動制御システム]
この車両運動制御システム1は、車両10の運動あるいは挙動の制御(車両運動制御)を行うシステムであり、駆動力配分制御装置2と、制御ユニット3とを備える(図1参照)。なお、この実施例では、車両10がエンジン12を動力源とする4WD(four-wheel drive)方式を採用している。また、後輪11RR、11RLにて左右駆動力配分制御が可能となっている。
駆動力配分制御装置2は、右後輪11RRおよび左後輪11RL間にて駆動力の配分比を制御する装置であり、制御ディファレンシャル21により構成される。制御ディファレンシャル21は、エンジン12側から伝達された駆動力を左右の後輪11RR、11RLに配分して伝達する機構である。この駆動力配分制御装置2では、まず、エンジン12に発生した駆動力が自動変速機13およびプロペラシャフト14を介して制御ディファレンシャル21に伝達される。そして、この駆動力が制御ディファレンシャル21から左右のドライブシャフト15R、15Lを介して右後輪11RRおよび左後輪11RLにそれぞれ伝達される。このとき、駆動力が制御ディファレンシャル21にて所定の配分比に配分されて左右のドライブシャフト15R、15Lに伝達される。これにより、右後輪11RRおよび左後輪11RLへの駆動力配分が行われる(左右駆動力配分制御)。なお、駆動力配分制御装置2の具体的構造については、後述する。
制御ユニット3は、ECU(Electronic Control Unit)31と、センサ群321、322とを有する。ECU31は、車両の操舵角を判定する操舵角判定部311、ドライバーの顔画像から特定のドライバーを認証判定する顔認証判定部312、左右駆動力配分制御時にて駆動力配分制御装置2を駆動するために必要な処理を行う左右駆動力配分制御部313などを有する。各種センサ321、322には、例えば、GPS(Global Positioning System)情報を取得するためのGPSセンサ(図示省略)車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ、ステアリング16の操舵角を検出する操舵角センサ321、ドライバーの顔認証用の画像を取得する顔認証カメラ322などが含まれる。この制御ユニット3では、ECU31がセンサ群321、322の出力値に基づいて駆動力配分制御装置2およびクラッチ213R、213Lを駆動制御する。これにより、上記の左右駆動力配分制御ならびに後述する左右駆動力配分制御の予備制御が行われる。
[駆動力配分制御装置の具体例構造]
また、この車両運動制御システム1では、駆動力配分制御装置2が以下の構成を有する(図2参照)。まず、制御ディファレンシャル21が、差動装置211と、変速装置212と、一対のクラッチ213R、213Lおよびブレーキ214とを有する。差動装置211は、駆動力を左右のドライブシャフト15R、15Lに配分して伝達する装置である。この差動装置211は、リングギア、複数のピニオンギア、キャリアおよびサンギアから成るダブルピニオン型の遊星歯車機構により構成される。なお、この実施例では、差動装置211のギヤ比ρ(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)がρ=0.5に設定されている。また、差動装置211が傘歯車215を有し、この傘歯車215にてプロペラシャフト14に連結されている。変速装置212は、駆動力を変速して差動装置211に伝達する装置であり、一対のクラッチ213R、213Lおよびブレーキ214を介して差動装置211に連結される。この変速装置212は、例えば、サンギア、ピニオンギア、キャリアおよびリングギアから成るシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成される。一対のクラッチ213R、213Lおよびブレーキ214は、変速装置212の出力を差動装置211に選択的に伝達する係合要素である。これらのクラッチ213R、213Lおよびブレーキ214は、トルク移動切換用の係合要素であり、例えば、スリップ係合できる多板式の摩擦係合機構により構成される。なお、クラッチ213R、213Lおよびブレーキ214は、油圧機構あるいは電磁機構(図示省略)により駆動される。
この駆動力配分制御装置2では、エンジン12からの駆動力がプロペラシャフト14を介して差動装置211に入力される。そして、この駆動力が差動装置211から左右のドライブシャフト15R、15Lに伝達されて、左右の後輪11RR、11Rが駆動される。また、ECU31からの制御指令がクラッチ213R、213Lおよびブレーキ214の油圧機構(あるいは電磁機構)に入力されて、クラッチ213R、213Lおよびブレーキ214が駆動される。そして、クラッチ213R、213Lおよびブレーキ214の係合/解放ならびにスリップ係合時の伝達トルク量が制御されることにより、変速装置212から差動装置211への駆動力伝達が制御される。これにより、右後輪11RRおよび左後輪11RLへの駆動力配分が制御される。
[左右駆動力配分制御の予備制御]
ここで、左右駆動力配分制御の実行時には、制御ディファレンシャルのクラッチのクリアランス(ガタ)が問題となる。すなわち、クラッチのクリアランスが大きいと、左右駆動力配分制御の応答性が低下(応答遅れが発生)するおそれがある。逆に、クラッチのクリアランスが小さいと、燃費が悪化するおそれがある(いわゆるクラッチの引きずり状態)。
このため、左右駆動力配分制御が必要となる可能性が高い場合には、左右駆動力配分制御の応答性を向上させるための予備制御が行われることが好ましい。例えば、大きな旋回半径を有する先方コーナーがあるときには、クラッチのクリアランスを小さくする制御(ガタ詰め制御)が行われることが好ましい。また、その一方で、左右駆動力配分制御が不必要な場合には、燃費を向上させるために、かかる予備制御が行われない(禁止される)ことが好ましい。
そこで、この車両運動制御システム1では、以下のように左右駆動力配分制御の予備制御が行われている(図3参照)。
ステップST11では、車両の進行方向先方に旋回路(先方コーナー)があるか否かが判定される。この判定は、例えば、制御ユニット3の記憶装置(図示省略)に記憶された地理的情報とGPSセンサにより取得された情報とに基づいて行われる。このステップST11にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST12に進み、否定判定が行われた場合には、ステップST16に進む。
ステップST12では、先方コーナーの旋回半径が所定の閾値以下か否かの判定が行われる。先方コーナーの旋回半径は、例えば、制御ユニット3の記憶装置に記憶された地理的情報に基づいて取得される。所定の閾値は、例えば、過去の走行データから左右駆動力配分制御が実施される可能性がある範囲に設定される。このステップST12にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST13に進み、否定判定が行われた場合には、ステップST16に進む。
ステップST13では、左右駆動力配分制御の予備制御の実施中か否かが判定される。この判定は、予備制御実施フラグのON/OFFに基づいて判定される。このステップST13にて、肯定判定が行われた場合には、処理が終了され、否定判定が行われた場合には、ステップST14に進む。
ステップST14では、左右駆動力配分制御の予備制御実施フラグがONに設定される。このステップST14の後にステップST15に進む。
ステップST15では、左右駆動力配分制御の予備制御が実施される。すなわち、車流の進行方向に大きな旋回半径を有する先方コーナーがあるときには、左右駆動力配分制御の予備制御が行われる。例えば、左右駆動力配分制御の予備制御として、クラッチ213R、213Lのガタ詰め制御が行われる。これにより、先方コーナーへの突入に先立って所定の予備制御が行われるので、左右駆動力配分制御の応答性が向上する。なお、このガタ詰め制御は、クラッチ213R、213Lが油圧機構により駆動される構成では、クラッチ213R、213Lの棚圧制御により行われ、クラッチ213R、213Lが電磁機構により駆動される構成では、クラッチ213R、213Lのプレトルク指示制御により行われる。このステップST15の後に、処理が終了される。
ステップST16では、左右駆動力配分制御の予備制御の実施中か否かが判定される。この判定は、予備制御実施フラグのON/OFFに基づいて判定される。このステップST16にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST17に進み、否定判定が行われた場合には、処理が終了される。
ステップST17では、左右駆動力配分制御の予備制御実施フラグがOFFに設定される。このステップST17の後にステップST18に進む。
ステップST18では、左右駆動力配分制御の予備制御が実施解除される。すなわち、先方コーナーの旋回半径が小さいときは、左右駆動力配分制御の予備制御が禁止される。これにより、車両の燃費が向上する。このステップST18の後に処理が終了される。
[効果]
以上説明したように、この車両運動制御システム1では、大きな旋回半径を有する先方コーナーがあるときに、この先方コーナーへの突入前に左右駆動力配分制御の予備制御(ST15)が行われる(図3参照)。車両が大きな旋回半径を有する先方コーナーに突入するときには、これと同時に左右駆動力配分制御が開始される可能性が高い。このとき、先方コーナーへの突入に先立って所定の予備制御が行われているので、左右駆動力配分制御の応答性が向上する。
[変形例1]
なお、この車両運動制御システム1では、過去の走行データから左右駆動力配分制御が行われる可能性が高い走行路が先方にあるときに、この走行路への突入に先立って左右駆動力配分制御の予備制御が行われても良い。かかる構成では、左右駆動力配分制御が行われる可能性が高い走行路に車両が突入するときに、これに先立って左右駆動力配分制御の予備制御が行われる。これにより、左右駆動力配分制御の応答性が向上して、車両運動制御が適正に行われる。特に、かかる構成では、車両の旋回時にのみ予備制御が行われる構成(図示省略)と比較して、旋回路以外の走行路(例えば、路面の凹凸によってヨーレート偏差が大きく変動する直線路)の走行時にも、左右駆動力配分制御の応答性を向上させ得る利点がある。なお、過去の走行データには、例えば、ヨーレート偏差などの車両挙動の履歴データが用いられ得る。
例えば、この変形例1の車両運動制御システム1では、左右駆動力配分制御の予備制御が以下のように行われている(図4参照)。
ステップST201では、車両の進行方向に先方コーナーがあるか否かが判定される。この判定は、例えば、制御ユニット3の記憶装置(図示省略)に記憶された地理的情報とGPSセンサにより取得された情報とに基づいて行われる。このステップST201にて、肯定判定が行われた場合には、図3のステップST12に進み、否定判定が行われた場合には、ステップST202に進む。
ステップST202では、車両のヨーレートの振動成分が所定の閾値以上か否かが判定される。この判定では、例えば、車両のヨーレートがヨーレートセンサの出力値として取得され、このヨーレートにバイパスフィルタ処理を施して抽出された成分がヨーレートの振動成分(ヨーレート偏差)として用いられる。そして、この振動成分の絶対値が所定の回数(Nγ回)継続して所定の閾値以上となったときに、肯定判定が行われる。このステップST202にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST203に進み、否定判定が行われた場合には、ステップST208に進む。
ステップST203では、現在の走行位置におけるヨーレート偏差の振動が過去の走行時にも発生したか否かが判定される。この判定は、過去の走行データに基づいて行われる。このステップST203にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST204に進み、否定判定が行われた場合には、ステップST211に進む。
ステップST204では、現在の走行位置におけるヨーレート偏差の振動が過去の走行時にて所定の回数(N回)以上発生しているか否かが判定される。このステップST204にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST205に進み、否定判定が行われた場合には、ステップST211に進む。
ステップST205では、左右駆動力配分制御の予備制御の実施中(予備制御実施フラグがON)か否かが判定される。この判定は、予備制御実施フラグのON/OFFに基づいて判定される。このステップST205にて、肯定判定が行われた場合には、処理が終了され、否定判定が行われた場合には、ステップST206に進む。
ステップST206では、左右駆動力配分制御の予備制御実施フラグがONに設定される。このステップST206の後にステップST207に進む。
ステップST207では、左右駆動力配分制御の予備制御が実施される。すなわち、過去の走行データから現在の走行位置におけるヨーレート偏差が算出され、このヨーレート偏差の振動が過去の走行時にて所定の回数(N回)以上発生しているとき(ST201〜ST204の肯定判定)には、その後、左右駆動力配分が行われる可能性が高い。そこで、かかる場合には、車両の進行方向に旋回路(先方コーナー)が無い場合であっても、左右駆動力配分制御の予備制御が行われる。これにより、左右駆動力配分制御の応答性が向上する。なお、予備制御の内容は、上記した予備制御(ST15)の内容と同じである。
ステップST208では、左右駆動力配分制御の予備制御の実施中か否かが判定される。この判定は、予備制御実施フラグのON/OFFに基づいて判定される。このステップST208にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST209に進み、否定判定が行われた場合には、処理が終了される。
ステップST209では、左右駆動力配分制御の予備制御実施フラグがOFFに設定される。このステップST209の後にステップST210に進む。
ステップST210では、左右駆動力配分制御の予備制御が実施解除される。すなわち、車両の進行方向に先方コーナーが無く且つヨーレート偏差の振動が小さいとき(ステップST201の否定判定かつステップST202の否定判定)には、左右駆動力配分制御の予備制御が禁止される。これにより、無用な予備制御が省略されるので、車両の燃費が向上する。このステップST210の後に処理が終了される。
ステップST211では、現在の走行位置におけるヨーレート偏差の振動の履歴がイクリメントされて記憶される。このステップST211の後に、処理が終了される。
[変形例2]
また、この車両運動制御システム1では、ドライバーに応じて左右駆動力配分制御の予備制御が禁止されても良い。すなわち、ドライバーが一定の運転スキルを有する場合には、ドライバーのステアリング操作により安定的な走行が実現されるため、予備制御の必要性が低い。そこで、所定の運転スキルを有するドライバーの運転時には、左右駆動力配分制御の予備制御が禁止される。かかる構成では、無用な予備制御が省略されるので、車両の燃費が向上する利点がある。
例えば、この変形例2の車両運動制御システム1では、左右駆動力配分制御の予備制御が以下のように行われている(図5参照)。
ステップST31では、車両の進行方向における路面形状が取得される。路面形状の予測は、例えば、制御ユニット3の記憶装置に記憶された地理的情報とGPSセンサにより取得された情報とに基づいて行われる。なお、このとき、左右駆動力配分制御を必要とする路面形状か否かが車両の挙動(例えば、ヨーレート偏差の振動)に基づき判定されて学習されても良い。このステップST31の後に、ステップST32に進む。
ステップST32では、左右駆動力配分制御の予備制御の実施中か否かが判定される。この判定は、予備制御実施フラグのON/OFFに基づいて判定される。このステップST32にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST33に進み、否定判定が行われた場合には、処理が終了される。
ステップST33では、ドライバーが所定の運転スキルを有するか否かが判定される。ドライバーの運転スキルの有無の判定は、例えば、個々のドライバーとそのドライバーの運転スキルとを関連づけたデータベースが設けられ、このデータベースと顔認証カメラ322から取得されたドライバーの顔画像との照合結果に基づいて行われる。また、かかる判定は、生体認証、カード認証あるいはキー認証、運転者によるスイッチ操作、その他の個人認証手段により行われても良い。このステップST33にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST34に進み、否定判定が行われた場合には、処理が終了される。
ステップST34では、左右駆動力配分制御の予備制御が実施される。なお、予備制御の内容は、上記した予備制御(ST15)の内容と同じである。車両の進行方向に左右駆動力配分制御を必要とする走行路があり且つドライバーの運転スキルが無いとき(ステップST32の否定判定かつステップST33の否定判定)に、左右駆動力配分制御の予備制御が実施される。これにより、左右駆動力配分制御の応答性が向上して、車両運動制御が適正に行われる利点がある。また、言い換えれば、車両の進行方向に左右駆動力配分制御を必要とする走行路がないとき(ステップST32の肯定判定)や、ドライバーの運転スキルが有るとき(ステップST33の肯定判定)には、左右駆動力配分制御の予備制御が行われない。これにより、無用な予備制御が省略されるので、車両の燃費が向上する利点がある。このステップST34の後に、処理が終了される。
以上のように、この発明にかかる車両運動制御システムは、所定の予備制御により左右駆動力配分制御の応答性を向上させ得る点で有用である。
1 車両運動制御システム、10 車両、11RR、11RL 後輪(駆動輪)、12 エンジン、13 自動変速機、14 プロペラシャフト、15R、15L ドライブシャフト、16 ステアリング、2 駆動力配分制御装置、21 制御ディファレンシャル、211 差動装置、212 変速装置、213R、213L クラッチ、214 ブレーキ、215 傘歯車、3 制御ユニット、311 操舵角判定部、312 顔認証判定部、313 左右駆動力配分制御部、31 ECU、321 操舵角センサ、322 顔認証カメラ

Claims (2)

  1. 左右の駆動輪に対して所定の配分比にて駆動力を配分する左右駆動力配分制御を行い得る車両運動制御システムであって、
    過去の走行データから前記左右駆動力配分制御が行われる可能性が高い走行路が先方にあるときに、前記走行路への突入に先立って前記左右駆動力配分制御の予備制御が行われることを特徴とする車両運動制御システム。
  2. ドライバーに応じて前記予備制御が禁止される請求項1に記載の車両運動制御システム。
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