JP2010241605A - 段差解消機のフラップ起伏駆動装置 - Google Patents

段差解消機のフラップ起伏駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フラップを起立させるに必要な大きな駆動力が得られ、且つ、倒伏時には設置面に凹凸や傾斜があってもフラップ先端を確実に設置面に接触させた状態で停止させる。
【解決手段】一端がフラップの側面に、他端が揺動旋回アームにそれぞれ枢着されて揺動旋回アームによりクランク運動させられるクランクアームと、揺動旋回アームを駆動する駆動装置とから構成する。フラップは自重により倒伏方向に旋回するよう重心位置を調整しておく。駆動装置はフラップを起立させる際は自重による旋回力に抗してフラップを起立させる方向に揺動旋回アームを押して旋回させ、フラップを倒伏させる際は揺動旋回アームに作用する旋回力を受け止める力で揺動旋回アームを押した状態で揺動旋回アームを反対方向に旋回させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、家庭の玄関床と地面の間、車両の床と地面間等の高低差のある部分を車椅子が移動する際に使用する段差解消機の乗降口に取り付けられるフラップを起伏動作させるための段差解消機のフラップ起伏駆動装置に関する。
歩行に困難を伴う人の移動手段として車椅子が使用される。この車椅子は段差のある部分、例えば、家庭の玄関床と地面の間、車両の床と地面間等の高低差の大きい部分を通過できない。そうした個所では車椅子に乗車したままで昇降テーブルに乗り、昇降テーブルを昇降させて段差を安全に通過する車椅子用段差解消機が用いられる。
昇降テーブルは最下端に降下した状態でも昇降テーブルと地面の間には僅かな高低差が残るため、車椅子にとってはその部分の通過も容易ではない。その部分の通過を容易にするため昇降テーブルの端には通常、起伏可能なフラップが装備される。フラップは乗降時には倒伏してスロープとして、昇降時には起立して車椅子の落下を防ぐ安全柵として使用される。
このフラップの起伏動作は、フラップに取り付けたハンドルを手動操作して行なわれることもあるが、近年は手動によらない方法が採用されている。図7は従来の段差解消機のフラップ駆動機構の一例を模式図にしたものである。フラップ51は昇降テーブル52の端部に起伏自在に取り付けられてアクチュエータ53により起伏駆動される。アクチュエータ53は直動式でロッド54の先端がフラップ51に、本体の一端が昇降テーブル52側にそれぞれ枢着されている。ロッド54が引き込まれるとフラップ51は起立し、ロッド54が伸びるとフラップ51は倒伏する。しかし、このような方式では直動式のアクチュエータ53を駆動するために空圧あるいは油圧源が必要となる。電動式も可能であるが、大きな力を発揮させるアクチュエータ53は本体が大型になる。また、地面に凹凸がある場合には、倒伏したフラップ51先端が地面に接触した状態で静止させることに困難が伴う。
別の方法として、特許文献1にはフラップの一側部に一体的に突出するアームを取り付け、昇降テーブルの一端側の一側部には垂直方向に上下動可能でガススプリングにより下方に付勢された押し付け部材を取り付け、その押し付け部材には第1端面と第1端面に連続し第1端面に対して略垂直な第2端面と接地部とを設け、フラップの起立時にはアームが第1端面に当接し、フラップの倒伏時にはアームが第2端面に当接するように構成されたフラップ起伏装置が開示されている。
この装置では、昇降テーブルが上昇するとガススプリングの付勢力により押し付け部材が下降し、その第1端面がフラップに取り付けられたアームに当接して反時計方向に回転させ、そのアームに一体的に取り付けられたフラップが反時計方向に回転して起立姿勢となる。反対に昇降テーブルが下降すると押し付け部材の下端が地面に接触することによりガススプリングの付勢力に抗して上昇し、第1端面がアームから離れることによりフラップは自重により倒伏方向に旋回してアームが第2端面に当接した倒伏姿勢になる。この装置の場合は動力を必要としないが、起立、倒伏の移行動作が第1端面、第2端面間の曲面、アーム端部の曲面に依存する。そのため、地面に凹凸があったり傾斜があったりした場合には、倒伏したフラップ先端が地面に接触した状態にならないことが起こりうる。また、起立、倒伏の駆動力が十分でない問題がある。
特開2001−302189号公報
本発明は、従来技術のこうした問題点を解決するためになされたもので、その課題は段差解消機のフラップを起立状態にするための大きな駆動力が得られ、且つ、倒伏状態にしたときには設置面に凹凸や傾斜があってもフラップ先端を確実に設置面に当接させてフラップ先端と設置面間に段差を生じさせない段差解消機のフラップ起伏駆動装置を提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、車椅子を載せて昇降する昇降テーブルと該昇降テーブルの一端部に起伏自在に取り付けられ昇降テーブルが最下位置にあるときには倒伏して昇降テーブルと設置面との間の渡りスロープとして、また昇降テーブルの昇降時には起立して車椅子の落下を防ぐ柵として利用されるフラップを備えた段差解消機のフラップ起伏装置であって、フラップの起伏旋回中心から偏心した側面に一端が枢着されてフラップの起伏動作時にクランク運動するクランクアームと、先端部にクランクアームの他端が枢着されフラップの起伏旋回軸に平行な軸心回りに揺動旋回する揺動旋回アームと、該揺動旋回アームを駆動する駆動装置とから構成され、フラップは自重により倒伏方向に旋回するように重心位置が調整してあり、駆動装置はフラップを起立動作させる際はフラップの自重による旋回力に抗してフラップを起立させる方向にのみクランクアームがクランク運動するように揺動旋回アームに一方向の旋回力を与えて起立させ、フラップを倒伏動作させる際はフラップの自重による倒伏方向の旋回力がクランクアームを介して揺動旋回アームに作用する力を受け止めるだけの一方向の旋回力を揺動旋回アームに与えた状態で起立時とは反対方向に揺動旋回アームを旋回させて倒伏させ、フラップの先端が設置面に当接する等してフラップの自重による倒伏方向の旋回力が生じなくなった状態では揺動旋回アームに旋回力を付与しないように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ起伏装置である。
本構成の駆動装置は揺動旋回アームに対してフラップを起立させる方向の力のみを与える。フラップを倒伏させる際は、フラップが自重により倒伏方向に旋回しようとする力を受け止めるに必要な一方向の力のみを揺動旋回アームに与えた状態で揺動旋回アームを旋回させてフラップを倒伏させる。そしてフラップが倒伏してその先端が設置面に当接してフラップの自重による倒伏方向の旋回力が生じなくなった瞬間から揺動旋回アームにはフラップを起立させる方向の力が付与されなくなる。これによりフラップは先端を設置面に当接させた状態で自然に静止する。従って、フラップの先端が設置面に接触した瞬間を検知して揺動旋回アームの動作を停止させる必要はなく、設置面に勾配や凹凸があっても確実にフラップの先端を設置面に当接させた状態で静止させることができる。また、フラップの倒伏動作中にフラップが障害物に当接する等してフラップに自重による倒伏方向の旋回力が働かなくなった場合、フラップには強制的に倒伏させる方向の力が働くことがないためトラブルの発生が防止される。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の段差解消機のフラップ起伏装置において、駆動装置は減速機付可逆モータにより駆動されるピニオンにより直線往復運動させられるラックと、該ラックに取り付けられて直線往復運動する直進カムと、揺動旋回アームと旋回軸を共通にして一体旋回する旋回アームと、を備えて構成され、該旋回アームはフラップの自重による倒伏方向の旋回力に起因する力をクランクアーム、揺動旋回アーム、共通の旋回軸を介して受け止め、旋回の際に前記力を受け止める側の旋回方向側面を直進カムに当接させて受け止めに必要な反力を直進カムから得るように取り付けられており、フラップを起立動作させる際には減速機付可逆モータを駆動して直進カムを一方向に移動動作させ、該移動動作に伴って直進カムのカム面に当接している旋回アームをフラップの自重による倒伏方向の旋回力に起因して旋回アームに働く力に抗してフラップを起立させる方向にカム面によって強制旋回させ、フラップを倒伏動作させる際には減速機付可逆モータを駆動して直進カムを反対方向に移動動作させ、該移動動作中はフラップの自重による倒伏方向の旋回力に起因して旋回アームに働く力を受け止めるだけの反対方向旋回力をカム面によって旋回アームに付与した状態で前記強制旋回とは反対方向に旋回させるように構成されていることを特徴とする段差解消機のフラップ起伏装置である。
このような構成によりフラップを起立させる場合も倒伏させる場合も旋回アームには一方向のみの力を直進カムによって与えている。従って、カム面の形状を調整しておくことで直進カムは等速移動させてフラップの起立、倒伏速度を自由に制御できる。また、フラップの倒伏動作中にフラップが障害物に当接する等してフラップに自重による倒伏方向の旋回力が働かなくなった場合、フラップには強制的に倒伏させる方向の力が働くことがないためトラブルの発生が防止される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の段差解消機のフラップ起伏装置において、前記カム面は旋回アームがフラップを水平面に対して所定角度以上の起立状態にさせないように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ起伏装置である。
このような構成によれば、フラップが必要以上に起立状態になることが防止される。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の段差解消機のフラップ起伏装置において、前記駆動装置はフラップが許容される最倒伏姿勢にて静止して旋回アームにフラップの自重による倒伏方向の旋回力に起因する力が働かなくなった後も所定距離だけ移動を継続するように構成され、該所定距離の間においてはカム面は旋回アームに接触しないようにそのカム面が形成されていることを特徴とする段差解消機のフラップ起伏装置である。
このような構成によれば、フラップの倒伏動作中にフラップが障害物に当接したり、先端が設置面に当接したりしてフラップに自重による倒伏方向の旋回力が働かなくなった場合、フラップには強制的に倒伏させる方向の力が働くことがないためトラブルの発生が防止される。また、フラップの先端が設置面に当接したことを検出することなく先端が設置面に当接した状態で静止されることができる。
本発明に係る段差解消機のフラップ起伏装置を備えた段差解消機1の外観図である。 フラップ3が倒伏状態にあるときの段差解消機1の側面斜視図である。 フラップ3が起立状態にあるときの段差解消機1の側面斜視図である。 揺動駆動アーム17を駆動する駆動装置20の構成図である。 駆動装置20の動作を説明する図である。 フラップ3が倒伏して先端が設置面35に当接した状態の図である。 従来の段差解消機のフラップ駆動機構の一例である。
以下、本発明に係る段差解消機のフラップ起伏装置の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る段差解消機のフラップ起伏装置を備えた段差解消機の一例の外観である。段差解消機1は車椅子を載せて昇降する昇降テーブル2、地面側フラップ3、室内側フラップ4、左右の手摺り5、駆動装置を収納する制御盤7、昇降テーブル2の下側に取り付けられた昇降機構(図示せず)を備えて構成されている。室内側フラップ4は、高位の室内床面と昇降テーブル2との間を車椅子が渡る際に使用される起伏自在のフラップである。
地面側フラップ3は、昇降テーブル2が最下降位置にあるときに車椅子が昇降テーブル2へ乗り降りする際に使用されるフラップ(以下、単に「フラップ」というときは地面側フラップ3を指す。)である。フラップ3は昇降テーブル2の一端部に起伏自在に取り付けられている。段差解消機1がその基台も含めて地面あるいは床面上に設置された場合には、昇降テーブル2が最下降位置にある状態でも昇降テーブル2と設置面との間には僅かな段差が残る。フラップ3はその段差の乗り越えを容易にするため、倒伏して下り勾配の渡りスロープとして使用される。その一方、昇降テーブル2の昇降時には、フラップ3は起立状態にされて車椅子の落下を防ぐ柵として利用される。
図2、図3は図1中の矢印方向から見た段差解消機1の側面斜視図であり、図2はフラップ3が倒伏状態、図3はフラップ3が起立状態にあるときを示す。フラップ3の側面にはブラケット11が固定取り付けしてあり、そのブラケット11が起伏旋回軸10の回りに起伏旋回するとフラップ3も起伏旋回軸10の回りに起伏旋回する。起伏旋回軸10は昇降テーブル2の左右隅に立設された手摺り5の垂直基部に取り付けられている。
ブラケット11には、その先端近くにクランクアーム16の一端が回動自在に取り付けられている。クランクアーム16の他端は、制御盤7内に設置された駆動装置20により揺動駆動される揺動駆動アーム17の先端部に回動自在に取り付けられている。揺動駆動アーム17は、フラップ3の起伏旋回軸10に平行な軸心回りに揺動旋回してクランクアーム16をクランク運動させる。揺動駆動アーム17が制御盤7方向に動くクランク運動を行なうとブラケット11は引き起こされ、ブラケット11に固定されたフラップ3は起立方向に旋回する。反対に揺動駆動アーム17がフラップ3方向に動くクランク運動を行なうと、ブラケット11は押し倒されてフラップ3は倒伏方向に旋回する。なお、本実施形態ではフラップ3をブラケット11に固定し、そのブラケット11をクランクアーム16で動かしてフラップ3を起立、倒伏旋回させているが、クランクアーム16の先端をフラップ3の側面に枢着して直接にフラップ3を起立、倒伏旋回させるように構成してもよい。
フラップ3の起伏旋回軸10はフラップ3の縁よりも外に設けられているので、フラップ3の重心は起伏旋回軸10よりもフラップ3の先端側に寄っている。そのためフラップ3の先端が設置面に当接していない状態では、フラップ3はその自重により常に倒伏方向に旋回しようする。フラップ3に働くこの倒伏方向旋回力はブラケット11を介してクランクアーム16をフラップ3方向に引っ張る。クランクアーム16の他端が取り付けられた揺動駆動アーム17はアーム先端が下方に向かう範囲で揺動旋回するようにしてある。従って、クランクアーム16に働く前記引っ張り力は揺動駆動アーム17を図2の矢印で示す半時計方向に旋回させようとする。
図4は揺動駆動アーム17を駆動する駆動装置20の構成を支持機構を省略して示した図である。駆動装置20は直進カム機構として構成してあり、ピニオン21、ラック22、直進カム23と、その直進カム23に運動を伝える旋回アーム24とを主要構成部品として構成されている。
ピニオン21は減速機付可逆モータ26により鉛直軸回りに旋回駆動される。ラック22は水平片側側面がピニオン21と歯合し、反対側側面は水平旋回する2個のローラ27にて押さえられて水平方向に直進往復運動を行なう。ラック22の両端近くにはラック22の上下方向へのずれを防止するガイド金具28が配置されている。直進カム23はラック22の上面に取り付けられている。直進カム23は細長の鋼板製で、長手方向約1/2部分の幅は残り部分の幅の約2倍に形成されている。この約2倍の幅に形成された幅広部分が旋回アーム24に運動を伝えるカム(原節)として利用される。
原節である直進カム23の運動は従節である旋回アーム24に伝えられる。旋回アーム24は直進カム23の上方に直進カム23の前後進方向とは直角、且つ水平に取り付けられた旋回軸30に固定されて旋回する。旋回軸30は制御盤7の外にまで突出しており、突出した端部に揺動駆動アーム17が取り付けられている。揺動駆動アーム17はアーム先端を下方に向けて揺動旋回し、その先端部にクランクアーム16の端が枢着されている。
前述したフラップ3の重心位置の関係でフラップ3は先端が設置面に当接しているとき以外は倒伏方向に旋回しようとする。その旋回力はクランクアーム16をフラップ3方向に引っ張る。クランクアーム16はその力を受けて揺動駆動アーム17を旋回させ、旋回軸30を図4においては半時計方向に旋回させる。旋回軸30が半時計方向に旋回すると旋回軸30に固定された旋回アーム24も半時計方向に旋回する。このようにフラップ3が倒伏方向に旋回しようとする力に起因して旋回アーム24には半時計方向に旋回させる力が働く。旋回アーム24が半時計方向に旋回すると、その旋回方向側面が前記直進カム23の幅広部分、又は幅広部分と幅狭部分との境界に当接する。従って、直進カム23が停止状態では旋回アーム24は旋回方向側面を直進カム23に当接させた状態で停止する。旋回アーム24が停止状態になると旋回軸30、揺動駆動アーム17も旋回停止状態になりクランクアーム16も静止状態、フラップ3も動きを停止した状態となる。このような関係から旋回アーム24の旋回角度とフラップ3の傾動角度との間には一義的な関係があり、旋回アーム24の旋回角度を直進カム23によって制御することによりフラップ3の傾動角度を制御することができる。
旋回アーム24が直進カム23に当接する方向に旋回しようとする力はフラップ3が自重により旋回しようとする力に起因していることから大きな力である。それに抗して旋回アーム24を揺動旋回させるには直進カム23に大きな前進力を与える必要がある。減速機付可逆モータ26はラックピニオン機構を介して必要とされる大きな前進力を直進カム23に与える。
次に、このような構成を備えた段差解消機のフラップ起伏装置の動作について図5を参照して説明する。図5は、駆動装置20をクランクアーム16側から見た側面図であり、クランクアーム16、揺動駆動アーム17、旋回アーム24及びラック22に取り付けた直進カム23の動きを模式的に表したものである。図5の直進カム23については、黒く塗りつぶした部分が幅広のカムが形成された部分、白抜き部分が幅狭のカムが形成された部分を表している。
最初に、図6に示すようにフラップ3が倒伏して先端が設置面35に当接して静止している状態を考える。この状態ではフラップ3がクランクアーム16をフラップ3方向に引かないため、クランクアーム16は水平方向の力を受けずに静止している。このときの駆動装置20内の状態を図5の(1)に示す。直進カム23は予め十分に後退(図の右手方向)させてあったとする。揺動駆動アーム17はフラップ3方向に傾き、旋回アーム24は直進カム23に接触することなく直進カム23の後退方向に少し傾いた状態で静止している。そのような姿勢になるように旋回軸30への取り付けが調整してあるためである。
この状態から減速機付可逆モータ26を駆動して直進カム23を前進(矢印方向)させる。図5の(2)は、直進カム23の幅広部分と幅狭部分との境界が旋回アーム24の旋回方向側面に接触した瞬間の状態を示している。図5の(1)から図5の(2)に至るまでの直進カム23の前進中は、旋回アーム24、揺動駆動アーム17、クランクアーム16の姿勢は変化せず、フラップ3は先端を設置面35に当接させた倒伏姿勢を維持する。
直進カム23が図5の(2)の状態から更に前進を続けると、旋回アーム24は反時計方向旋回側面が直進カム23の幅広部分と幅狭部分との境界部分により押されて時計方向に旋回する。図5の(3)は旋回アーム24が鉛直下方にまで旋回した状態を示している。旋回アーム24がこのように旋回すると旋回軸30に取り付けられた揺動駆動アーム17も同じ角度だけ旋回して先端に取り付けられたクランクアーム16をフラップ3とは反対方向に引く。これによりフラップ3は引き起こされて起立方向に旋回動作する。
直進カム23が更に前進動作を継続すると、やがて図5の(4)に示すように旋回アーム24の先端が直進カム23の幅広部分と幅狭部分との境界部分に接触した状態となる。旋回アーム24の先端がこのような状態になったときにフラップ3は水平面に対して最も起立した状態になる。直進カム23が図5の(4)の状態から更に前進動作を継続したとしても、図5の(5)に示すように旋回アーム24の先端は直進カム23の幅広部分の表面を滑るのみで旋回角度は変化しない。従って、フラップ3の起立角度も変化せず、最も起立した姿勢が維持される。
図5の(5)の状態から直進カム23を後退動作させた場合には、前記動作とは逆の動作となる。図5の(4)に示す旋回アーム24の先端が直進カム23の幅広部分と幅狭部分との境界部分に接触した時点から旋回アーム24は反時計方向に旋回動作を開始し、フラップ3は最も起立した姿勢から倒伏方向に旋回動作を開始する。フラップ3が倒伏方向に旋回していくと、やがてその先端が設置面35に当接する。図5の(2)はその瞬間の状態である。先端が設置面35に当接すると、それ以上には倒伏しないため旋回アーム24は図5の(2)に示す角度で旋回動作を停止して静止する。直進カム23を更に後退動作させると図5の(1)に示すように旋回アーム24は静止したままで直進カム23だけが後退し、旋回アーム24は直進カム23に接触しない状態となる。
以上説明したような本実施形態の段差解消機のフラップ起伏装置では、フラップ3の起立動作はフラップ3にて旋回アーム24を押して時計方向に旋回させることにより行なう。フラップ3が最も起立した姿勢になるのは旋回アーム24が図5の(4)乃至(5)の旋回角度のときである。従って、フラップ3が最も起立した姿勢になったときに旋回アーム24の先端が直進カム23の幅広部分に接触した状態となるように直進カム23の幅広部分を形成しておくことにより、フラップ3が必要以上に起立した姿勢になることを防ぐことができる。また、フラップ3が最も起立した瞬間を検出して直進カム23の前進動作を停止させる制御を必要としないので制御が容易となる利点を有する。
また、フラップ3の倒伏動作は、フラップ3が自重により倒伏方向に旋回しようとする旋回力に起因して旋回アーム24が反時計方向に旋回しようとする力を直進カム23の幅広部分と幅狭部分との境界部分で受け止めながら直進カム23を後退させることで行なう。そのためフラップ3の先端が設置面35に当接した時点でフラップ3の倒伏動作は自然に停止するためフラップ3の先端が設置面35に接触した瞬間に直進カム23の後退動作を停止させる制御を必要としない。また、フラップ3の先端が接触する設置面が段差解消機本体の設置面と同一面上になくても問題を生じない。従って、制御が容易である利点を有する。
図面中、1は段差解消機、2は昇降テーブル、3はフラップ、16はクランクアーム、17は揺動旋回アーム、20は駆動装置、21はピニオン、22はラック、23は直進カム、24は旋回アーム、26は減速機付可逆モータ、30は回転軸を示す。

Claims (4)

  1. 車椅子を載せて昇降する昇降テーブルと該昇降テーブルの一端部に起伏自在に取り付けられ昇降テーブルが最下位置にあるときには倒伏して昇降テーブルと設置面との間の渡りスロープとして、また昇降テーブルの昇降時には起立して車椅子の落下を防ぐ柵として利用されるフラップを備えた段差解消機のフラップ起伏装置であって、
    前記フラップの起伏旋回中心から偏心した側面に一端が枢着されて前記フラップの起伏動作時にクランク運動するクランクアームと、
    先端部に前記クランクアームの他端が枢着され前記フラップの起伏旋回軸に平行な軸心回りに揺動旋回する揺動旋回アームと、
    該揺動旋回アームを駆動する駆動装置とから構成され、
    前記フラップは自重により倒伏方向に旋回するように重心位置が調整してあり、前記駆動装置は前記フラップを起立動作させる際はフラップの自重による旋回力に抗してフラップを起立させる方向にのみ前記クランクアームがクランク運動するように前記揺動旋回アームに一方向の旋回力を与えて起立させ、前記フラップを倒伏動作させる際は前記フラップの自重による倒伏方向の旋回力が前記クランクアームを介して前記揺動旋回アームに作用する力を受け止めるだけの一方向の旋回力を揺動旋回アームに与えた状態で起立時とは反対方向に揺動旋回アームを旋回させて倒伏させ、前記フラップの先端が設置面に当接する等して前記フラップの自重による倒伏方向の旋回力が生じなくなった状態では揺動旋回アームに旋回力を付与しないように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ起伏装置。
  2. 請求項1に記載の段差解消機のフラップ起伏装置において、前記駆動装置は、減速機付可逆モータにより駆動されるピニオンにより直線往復運動させられるラックと、
    該ラックに取り付けられて直線往復運動する直進カムと、
    前記揺動旋回アームと旋回軸を共通にして一体旋回する旋回アームと、を備えて構成され、
    該旋回アームは前記フラップの自重による倒伏方向の旋回力に起因する力を前記クランクアーム、揺動旋回アーム、前記共通の旋回軸を介して受け止め、旋回の際に前記力を受け止める側の旋回方向側面を前記直進カムに当接させて前記受け止めに必要な反力を直進カムから得るように取り付けられており、
    前記フラップを起立動作させる際には前記減速機付可逆モータを駆動して前記直進カムを一方向に移動動作させ、該移動動作に伴って前記直進カムのカム面に当接している前記旋回アームを前記フラップの自重による倒伏方向の旋回力に起因して旋回アームに働く力に抗して前記フラップを起立させる方向に前記カム面によって強制旋回させ、
    前記フラップを倒伏動作させる際には前記減速機付可逆モータを駆動して前記直進カムを反対方向に移動動作させ、該移動動作中は前記フラップの自重による倒伏方向の旋回力に起因して前記旋回アームに働く力を受け止めるだけの反対方向旋回力をカム面によって旋回アームに付与した状態で前記強制旋回とは反対方向に旋回させるように構成されていることを特徴とする段差解消機のフラップ起伏装置。
  3. 請求項1又は2に記載の段差解消機のフラップ起伏装置において、前記カム面は、前記旋回アームが前記フラップを水平面に対して所定角度以上の起立状態にさせないように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ起伏装置。
  4. 請求項1又は2に記載の段差解消機のフラップ起伏装置において、前記駆動装置は前記フラップが許容される最倒伏姿勢にて静止して前記旋回アームにフラップの自重による倒伏方向の旋回力に起因する力が働かなくなった後も所定距離だけ移動を継続するように構成され、該所定距離の間においては前記カム面は前記旋回アームに接触しないようにそのカム面が形成されていることを特徴とする段差解消機のフラップ起伏装置。
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