JP2010241127A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】払拭部材の交換頻度を低減させることができるとともに、装置全体の構成をコンパクト化することができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】傾斜して設置されたヘッドのノズル面を払拭ウェブ110で払拭清掃する場合において、払拭ウェブ110をノズル面に押圧当接させる押圧ローラ118をノズル面と平行に設置する。一方、払拭ウェブ110を繰り出す繰出軸114と、払拭ウェブ110を巻き取る巻取軸116とを水平に設置する。そして、繰出軸114と巻取軸116との間を走行する払拭ウェブ110が、傾斜した押圧ローラ118に巻き掛けられるように、押圧ローラ118の前後に払拭ウェブ110の走行方向を転換する前段ガイド120と後段ガイド122とを設置する。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に水平面に対してノズル面が傾斜して設置されたヘッドのノズル面を清掃するクリーナを備えたインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置では、連続して記録作業を行うと、インクがノズル付近に付着、堆積し、ノズルが目詰まりを起こすことがある。このため、インクジェット記録装置では、定期的にノズル面の清掃が行われる。
このノズル面を清掃する装置(クリーナ)として、従来、一方の軸(繰出軸)から他方の軸(巻取軸)に巻き取られて走行する帯状の払拭部材を押圧ローラでヘッドのノズル面に押し当てることにより、走行する払拭部材でノズル面に付着しているインクを拭き取って清掃する装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−212351号公報
しかしながら、従来のクリーナは、繰出軸、巻取軸、押圧ローラが互いに平行に配置されているため、ヘッドが傾けて設置されていると、クリーナも傾けて設置しなければならず、ヘッドの前後方向に大きな設置スペースが必要になるという欠点がある。
また、払拭部材の交換頻度を下げるためには、払拭部材を長くする必要があるが、払拭部材を長くすると、その分、巻取軸に巻き取る払拭部材の径が大きくなり、この結果、更に大きな設置スペースが必要になるという欠点がある。
また、記録媒体の搬送にドラム搬送方式(記録媒体をドラムの周面に巻き付けて回転搬送する方式)を採用するインクジェット記録装置では、ドラム周面に各色(たとえば、イエロ、シアン、マゼンタ、クロ)のヘッドが互いに異なる方向に傾けられて設置されるため、従来のクリーナをそのまま設置しようとしても、互いに干渉して設置できないという欠点がある。そして、これを回避しようとすると、清掃時に各ヘッドをドラムから大きく退避させなければならず、装置全体が大型化するという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、払拭部材の交換頻度を低減させることができるとともに、装置全体の構成をコンパクト化することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、水平面に対してノズル面が傾斜して設置されたヘッドの前記ノズル面を清掃するクリーナを備えたインクジェット記録装置において、前記クリーナは、前記水平面と平行に設けられた繰出軸と、前記繰出軸と平行に設けられた巻取軸と、ロール状に巻回されて前記繰出軸に装着され、所定の走行経路を走行して、前記巻取軸に巻き取られる帯状の払拭部材と、前記ノズル面と平行に設けられ、周面に前記払拭部材が巻き掛けられる押圧ローラと、前記繰出軸と前記押圧ローラとの間に配置され、前記繰出軸から繰り出された前記払拭部材が、前記押圧ローラと直交する方向に走行するようにガイドする前段ガイド手段と、前記押圧ローラと前記巻取軸との間に配置され、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭部材が、前記巻取軸と直交する方向に走行するようにガイドする後段ガイド手段と、を備え、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭部材を前記ノズル面に当接させて、前記ノズル面を清掃することを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、水平面に対してノズル面が傾斜して設置されたヘッドに対して、ノズル面と平行に設けられた押圧ローラによって払拭部材をノズル面に押し当てて、ノズル面を払拭清掃する。払拭部材は、帯状に形成されており、ロール状に巻回されて繰出軸に装填される。繰出軸は、水平面と平行に設けられており、繰出軸から繰り出された払拭部材は、前段ガイド手段で所要の方向転換がなされて、押圧ローラに巻き掛けられる。そして、押圧ローラに巻き掛けられた払拭部材は、後段ガイド手段で所要の方向転換がなされて、水平面と平行に設けられた巻取軸に巻き取られる。このように、押圧ローラの部分をノズル面に合わせて傾斜させる構成とすることにより、水平面に対して傾斜したノズル面を清掃する場合であっても、クリーナを直立させた状態で設置することができる。これにより、ヘッドの前後方向の設置スペースをコンパクトにすることができ、インクジェット記録装置全体のコンパクト化を図ることができる。また、払拭部材の巻径が大きくなっても、ヘッドの前後方向に必要な設置スペースは変わらないため、巻きの大きな払拭部材(=長さの長い払拭部材)を用いることができ、払拭部材の交換頻度も低減させることができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記押圧ローラは、前記ノズル面に対して垂直方向に揺動可能に支持され、前記ノズル面に当接させると、該ノズル面に倣うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、押圧ローラがノズル面に対して垂直方向に揺動可能に支持される。これにより、ノズル面と押圧ローラとの傾きが多少ずれていても、ノズル面の傾斜に押圧ローラが倣うことができ、払拭部材をノズル面に確実に接触させることができる。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記前段ガイド手段は、前記払拭部材が巻き掛けられる複数の前段ガイド部材で構成され、前記払拭部材の走行方向を段階的に切り換えて、前記繰出軸から繰り出された前記払拭部材が、前記押圧ローラと直交する方向に走行するようにガイドし、前記後段ガイド手段は、前記払拭部材が巻き掛けられる複数の後段ガイド部材で構成され、前記払拭部材の走行方向を段階的に切り換えて、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭部材が、前記巻取軸と直交する方向に走行するようにガイドすることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、前段ガイド手段は、払拭部材が巻き掛けられる複数の前段ガイド部材で構成され、払拭部材の走行方向を段階的に切り換えることにより、水平な繰出軸から繰り出された払拭部材が、傾けて設置された押圧ローラの周面に巻き掛けられるようにガイドする。同様に後段ガイド手段は、払拭部材が巻き掛けられる複数の前段ガイド部材で構成され、傾けて設置された押圧ローラに巻き掛けられた払拭部材が、水平に設置された巻取軸に巻き取れるようにガイドする。これにより、傾けて設置された押圧ローラに対して水平な繰出軸から繰り出された払拭部材を無理なく巻きかけることができる。また、傾けて設置された押圧ローラに巻き掛けられた払拭部材を水平に設置された巻取軸に無理なく巻き取ることができる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、前記前段ガイド手段は、前記払拭部材が巻き掛けられて、前記払拭部材の走行方向を前記繰出軸と直交する方向から前記押圧ローラと略直交する方向に切り換える第1前段ガイド部材と、前記第1前段ガイド部材と前記押圧ローラとの間に配置され、前記払拭部材が、前記1前段ガイド部材と前記押圧ローラとに巻き掛けられるようにガイドする第2前段ガイド部材と、からなり、前記後段ガイド手段は、前記払拭部材が巻き掛けられて、前記払拭部材の走行方向を前記押圧ローラと略直交する方向から前記巻取軸と直交する方向に切り換える第1後段ガイド部材と、前記第1後段ガイド部材と前記押圧ローラとの間に配置され、前記払拭部材が、前記1後段ガイド部材と前記押圧ローラとに巻き掛けられるようにガイドする第2後段ガイド部材と、からなることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、前段ガイド手段が、第1前段ガイド部材と第2前段ガイド部材とで構成され、後段ガイド手段が、第1後段ガイド部材と第2後段ガイド部材とで構成される。水平な繰出軸から繰り出された払拭部材は、まず、第1前段ガイド部材によって、走行方向が大まかに方向転換される。そして、第2前段ガイド部材によって、押圧ローラに巻き掛けられるように、走行方向が微調整される。押圧ローラに巻き掛けられた払拭部材は、第1後段ガイド部材で巻取軸に巻き取れるように方向転換されるが、その前に第2後段ガイド部材によって、第1後段ガイド部材に巻き掛けられるように微調整される。これにより、必要最小限のガイド部材で無理なく押圧ローラに払拭部材を巻き掛けることができる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記第2前段ガイド部材と前記第2後段ガイド部材とが、それぞれフランジを有するガイドローラで構成され、走行する前記払拭部材の縁部が前記フランジに係合して、斜行が防止されることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、第2前段ガイド部材と第2後段ガイド部材とが、それぞれフランジを有するガイドローラで構成される。この第2前段ガイド部材と第2後段ガイド部材とに巻き掛けられて走行する払拭部材は、縁部がフランジに係合することにより、斜行が防止される。これにより、払拭部材を安定走行させることができる。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記第1前段ガイド部材と前記押圧ローラと前記第1後段ガイド部材とからなる第1構造体が、前記第2前段ガイド部材と前記第2後段ガイド部材とからなる第2構造体に対して、鉛直方向に相対的に移動可能に設けられ、前記第1構造体を前記第2構造体に対して所定の使用位置から所定の退避位置に退避可能に設けられることを特徴とする請求項4−5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、第1前段ガイド部材と押圧ローラと第1後段ガイド部材とからなる第1構造体が、第2前段ガイド部材と第2後段ガイド部材とからなる第2構造体に対して、鉛直方向に相対的に移動可能に設けられる。すなわち、第1前段ガイド部材と押圧ローラと第1後段ガイド部材とに対して、第2前段ガイド部材と第2後段ガイド部材とを離間させることができる。これにより、払拭部材を交換する際、各部材に払拭部材を容易に巻き掛けることができ、交換作業を簡便に行うことができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、前記クリーナは、インクジェット記録装置本体に設けられたラックに収容して、前記インクジェット記録装置本体の所定位置にセットされ、該ラックに収容されると、該ラックに設けられた係合部が、前記第1構造体に連結された被係合部に係合して、前記第1構造体を前記所定の使用位置に強制的に位置させることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、クリーナは、インクジェット記録装置本体に設けられたラックに収容して、インクジェット記録装置本体の所定位置にセットされる。この際、クリーナは、ラックに収容すると、ラックに設けられた係合部が、第1構造体に連結された被係合部に係合して、第1構造体が所定の使用位置に強制的に位置する。これにより、押圧ローラを所定の設置位置(インクジェット記録装置上で押圧ローラを設置すべき位置をいう。清掃するヘッドのノズル面との関係で定まる。)に容易に位置決めして設置することができる。また、インクジェット記録装置本体に設けられたラックを基準にして、押圧ローラの位置決めが行われるため、常に一定の設置位置に押圧ローラを位置させることができる。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、前記巻取軸には、ギアが連結され、該ギアは、前記クリーナを前記ラックに収容すると、該ラック内に設けられた駆動ギアに噛み合わされ、該駆動ギアから駆動力を得て回転することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、巻取軸に巻取軸を回転駆動するためのギアが連結される。このギアは、クリーナをラックに収容すると、ラック内に設けられた駆動ギアに噛み合わされる。そして、この駆動ギアから駆動力を得て回転する。このように、駆動源を分離することにより、クリーナの構成を簡素化することができる。
請求項9に係る発明は、前記目的を達成するために、前記繰出軸と前記巻取軸とが、前記押圧ローラの鉛直方向下方位置に上下に並列して配置されることを特徴とする請求項1−8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、繰出軸と巻取軸とが、押圧ローラの鉛直方向下方位置に上下に並列して配置される。これにより、ヘッドの幅方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項10に係る発明は、前記目的を達成するために、前記ヘッドは、記録媒体を回転搬送するドラムの周囲に配設されることにより、ノズル面が水平面に対して傾斜して設置されることを特徴とする請求項1−9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置を
提供する。
本発明によれば、ヘッドがドラムの周囲に配設される。このように、ヘッドがドラムの周囲に配置される場合であっても、本発明では、各ヘッドの前後方向のコンパクト化が図られているため、各クリーナを干渉させずに設置することができる。
請求項11に係る発明は、前記目的を達成するために、前記払拭部材は、巻芯にロール状に巻回され、該巻芯を前記繰出軸に取り付けることにより、該繰出軸に装着され、前記巻取軸に取り付けられた巻芯に巻き取られることを特徴とする請求項1−10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置を提供する。
本発明によれば、払拭部材は、巻芯にロール状に巻回され、この巻芯を繰出軸に取り付けることにより、繰出軸に装着される。また、巻取軸に取り付けられた巻芯にロール状に巻き取られる。これにより、払拭部材の交換作業を容易に行うことができる。
本発明によれば、払拭部材の交換頻度を低減させることができる。また、インクジェット記録装置全体の構成をコンパクト化することができる。
インクジェット記録装置の描画部の概略構成を示す側面図 インクジェット記録装置の描画部の正面図 ヘッドクリーニングユニットの構成を示す側面図 クリーナの平面図 クリーナの側面部分断面図 クリーナの正面部分断面図 クリーナの背面図 押圧ローラの軸部を支持する軸支持部の構成を示す正面部分断面図 図8の9−9断面図 図6の10−10断面図 クリーナにおける払拭ウェブの使用時(a)と交換時(b)の状態を示す説明図 昇降テーブルを昇降移動させる連動機構の説明図
以下、添付図面に従って本発明に係るインクジェット記録装置の好ましい実施の形態について詳説する。
[インクジェット記録装置(描画部)の構成]
図1は、本発明が適用されたインクジェット記録装置の描画部の概略構成を示す側面図である。
同図に示すように、本実施の形態のインクジェット記録装置では、描画部10において、用紙(記録媒体)12が描画ドラム14の周面に吸着保持されて回転搬送される。そして、描画ドラム14によって回転搬送される用紙12に対して、描画ドラム14の周囲に配置された4本のラインヘッド16C、16M、16Y、16KからC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、K(クロ)の各色のインクの液滴を吐出させて、用紙12の記録面にカラー画像を描画する。
用紙12を回転搬送する描画ドラム14は、円筒状に形成されており、その両端から突出して設けられた回転軸18をインクジェット記録装置の本体フレーム20に設けられた軸受22に軸支されて(図2参照)、水平に設置されている。この回転軸18には、図示しない回転伝達機構を介してモータが連結されており、描画ドラム14は、このモータに駆動されて回転する。
また、この描画ドラム14の周面には、グリッパ24が設けられている(本例では、外周面上の2カ所に設置)。用紙12は、このグリッパ24に先端部を把持されて、描画ドラム14の外周面上に保持される。
さらに、この描画ドラム14の周面には、図示しない吸着穴が所定の配列パターンで多数形成されており、内部に向けてエアが吸引されている。描画ドラム14の周面に巻き掛けられた用紙12は、この吸着穴から内部に向けてエアが吸引されることにより、描画ドラム14の外周面上に吸着保持される。
なお、本実施の形態のインクジェット記録装置において、用紙12は、前段の工程(たとえば、用紙12の記録面にインク中の色材を凝集させる機能を有する処理液を付与する工程)から搬送ドラム26を介して、描画ドラム14に受け渡される。搬送ドラム26は、描画ドラム14に並列して配置されており、タイミングを合わせて、描画ドラム14に用紙12を受け渡す。
また、描画後の用紙12は、搬送ドラム28を介して、後段の工程(たとえば、インクを乾燥させる工程)に受け渡される。搬送ドラム28は、描画ドラム14に並列して配置されており、タイミングを合わせて、描画ドラム14から用紙12を受け取る。
4本のラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、用紙幅に対応して形成されており、描画ドラム14の回転軸18を中心とした同心円上に一定の間隔をもって放射状に配置されている。
なお、本例では、4本のラインヘッド16C、16M、16Y、16Kが、描画ドラム14を挟んで対称になるように配置されている。すなわち、描画ドラム14の中心を通る鉛直な線分に対してシアンのラインヘッド16Cとクロのラインヘッド16Kとが対称に配置されるとともに、マゼンタのラインヘッド16Mとイエロのラインヘッド16Yとが対称に配置されている。
このように配置された各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、それぞれそのノズル面30C、30M、30Y、30Kが、描画ドラム14の外周面に対向して配置されるとともに、それぞれそのノズル面30C、30M、30Y、30Kが、描画ドラム14の外周面から所定高さの位置に位置する(描画ドラム14の外周面とノズル面30C、30M、30Y、30Kとの間に同じ量のギャップが形成される。)。また、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kに形成されたノズル列が、用紙12の搬送方向と直交して配置される。
そして、このように配置された各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kからは、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kに形成されたノズル列から描画ドラム14の外周面に向けて垂直にインクの液滴が吐出される。
描画部10は、以上のように構成される。この描画部10において、用紙12は、前段の工程から搬送ドラム26を介して描画ドラム14に受け渡され、描画ドラム14の周面に吸着保持されながら回転搬送される。そして、その搬送過程で各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kの下を通過し、通過時に各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kから吐出されたインクの液滴が記録面に打滴されて、記録面にカラー画像が形成される。画像記録が終了した用紙12は、描画ドラム14から搬送ドラム28に受け渡され、後段の工程に搬送される。
さて、以上のように構成される描画部10において、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、図2に示すように、ヘッド支持フレーム40に取り付けられている。
ヘッド支持フレーム40は、描画ドラム14の回転軸18と直交するようにして設けられた一対のサイドプレート42L、42Rと、その一対のサイドプレート42L、42Rを上端部において連結する連結フレーム44とで構成されている。
一対のサイドプレート42L、42Rは、板状に形成されており、描画ドラム14を挟んで互いに対向するようにして配置されている。この一対のサイドプレート42L、42Rの内側面には、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kを取り付けるための取付部46C、46M、46Y、46Kが設けられている(図2では、取付部46Y、46Kのみ図示)。
取付部46C、46M、46Y、46Kは、描画ドラム14の回転軸18を中心とした同心円上に一定の間隔をもって放射状に配置されている。各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、その両端に形成された被取付部48C、48M、48Y、48K(図2では、被取付部48Y、48Kのみ図示)を取付部46C、46M、46Y、46Kに固定することにより、ヘッド支持フレーム40に取り付けられる。そして、このヘッド支持フレーム40に取り付けられることにより、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、描画ドラム14の回転軸18を中心とした同心円上に一定の間隔をもって放射状に配置される。
この各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kを取り付けるためのヘッド支持フレーム40は、図示しないガイドレールにガイドされて、描画ドラム14の回転軸18と平行な方向(水平方向)にスライド移動自在に設けられている。そして、図示しないリニア駆動手段に駆動されて、図2に実線で示す「描画位置」と図2に破線で示す「メンテナンス位置」との間を移動自在に設けられている。
各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、ヘッド支持フレーム40を描画位置に位置させると、描画ドラム14の周囲に配置され、描画可能な状態になる。
一方、ヘッド支持フレーム40をメンテナンス位置に位置させると、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、描画ドラム14から退避する。このメンテナンス位置には、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kを保湿するための保湿ユニット50が設けられている。長時間使用しない場合は、ヘッド支持フレーム40をメンテナンス位置に位置させ、保湿ユニット50によって各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kを保湿する。これにより、乾燥による不吐出が防止される。
描画位置とメンテナンス位置との間には、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kのノズル面30C、30M、30Y、30Kを清掃するためのヘッドクリーニングユニット60が設けられている。各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、描画位置からメンテナンス位置に移動する際、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kに払拭ウェブが押圧当接され、これにより、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが払拭清掃される。以下、このヘッドクリーニングユニット60の構成について説明する。
[ヘッドクリーニングユニットの構成]
図3は、ヘッドクリーニングユニットの構成を示す側面図である。同図に示すように、ヘッドクリーニングユニット60は、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kに対応して設けられたクリーナ100C、100M、100Y、100Kと、そのクリーナ100C、100M、100Y、100Kがセットされるラック70とで構成されている。
ラック70は、上端部が開口した箱状に形成されており、その内部に各クリーナ100C、100M、100Y、100Kを装着するための装着部72C、72M、72Y、72Kが形成されている。各クリーナ100C、100M、100Y、100Kは、各装着部72C、72M、72Y、72Kの上端開口部から鉛直下向きに差し込むことにより、各装着部72C、72M、72Y、72Kにセットされる。
このラック70は、インクジェット記録装置の装置本体フレームに設けられた図示しない昇降装置に支持されて、水平面に対して垂直に昇降移動自在に設けられている。
[クリーナの構成]
次に、クリーナ100C、100M、100Y、100Kの構成について説明する。
なお、各クリーナ100C、100M、100Y、100Kの基本構成は共通しているので、ここでは、クリーナ100として、その構成を説明する。
図4はクリーナの平面図、図5はクリーナの側面部分断面図、図6はクリーナの正面部分断面図、図7はクリーナの背面図である。
図4〜7に示すように、クリーナ100は、傾斜して設置された押圧ローラ118に帯状に形成された払拭ウェブ110を巻き掛け、この押圧ローラ118に巻き掛けた払拭ウェブ110をラインヘッドのノズル面に押圧当接させることにより、ラインヘッドのノズル面を払拭清掃する。
このクリーナ100は、ケース112と、払拭ウェブ110を繰り出す繰出軸114と、払拭ウェブ110を巻き取る巻取軸116と、繰出軸114から繰り出された払拭ウェブ110が押圧ローラ118に巻き掛けられるようにガイドする前段ガイド120と、押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110が巻取軸116に巻き取られるようにガイドする後段ガイド122と、払拭ウェブ110を駆動する駆動ローラ124とを備えて構成されている。
ケース112は、ケース本体126と蓋128とで構成されている。ケース本体126は、縦方向に長い長方形の箱状に形成されており、上端部と前面部とが開口して形成されている。蓋128は、ヒンジ130を介して、ケース本体126の前面部に取り付けられている。ケース本体126は、この蓋128によって前面部が開閉される。
なお、蓋128には弾性変形可能なロック爪132が設けられており、このロック爪132をケース本体126に形成された爪受部134に弾性変形させて係合させることにより、ケース本体126に固定される。
繰出軸114は、水平に配設されており、その基端部をケース本体126に設けられた軸受部136に回動自在に支持されている。この繰出軸114には、基端部にフランジ138aを有する繰出リール138が装着されている。繰出リール138は、繰出軸114に固定して取り付けられており、繰出軸114と一体的に回転する。
後述するように、巻芯110Aにロール状に巻回された払拭ウェブ110は、この繰出リール138に巻芯110Aを嵌め込むことにより、繰出軸114に装着される。
巻取軸116は、繰出軸114の下方位置に水平に配設されている。すなわち、巻取軸116と繰出軸114とは、上下に並列して配置されている。この巻取軸116は、その基端部近傍をケース本体126に設けられた軸受部140に回動自在に支持されている。
巻取軸116には、基端部にフランジ142aを有する巻取リール142が取り付けられている。この巻取リール142は、軸部の内周に滑り部材144が取り付けられており、回転方向に一定以上の負荷が掛かると、巻取軸116に対して滑るように構成されている。
後述するように、払拭ウェブ110の先端に取り付けられた巻芯110Bは、この巻取リール142に嵌め込むことにより、巻取軸116に装着される。
また、この巻取軸116は、基端部がケース本体126の外側に突出して設けられている。そして、その突出した基端部に巻取ギア158が固着されている。巻取軸116は、この巻取ギア158が回転駆動されることにより回転する。なお、この駆動システムについては後述する。
押圧ローラ118は、繰出軸114の上方に配置されており(本例では、押圧ローラ118と繰出軸114と巻取軸116とが同一直線上に配置されている。)、水平面に対して所定角度傾斜して配置されている。すなわち、この押圧ローラ118は、払拭ウェブ110をラインヘッドのノズル面に押圧当接させるものであるため、清掃の対象とするラインヘッドのノズル面の傾きに合わせて配置されている(ノズル面と平行に配置されている)。
押圧ローラ118は、その両端部に軸部118L、118Rが突出して設けられており、この軸部118L、118Rを一対の軸支持部146L、146Rに軸支されて、回動自在かつ揺動自在に支持されている。
図8は、押圧ローラ118の軸部118L、118Rを支持する軸支持部の構成を示す正面部分断面図であり、図9は、その9−9断面図である。
同図に示すように、軸支持部146L、146Rは、水平に設けられた昇降ステージ170の上に設けられている。この軸支持部146L、146Rは、ともにステージ170に垂直に立設された柱部150L、150Rと、その柱部150L、150Rの先端に屈曲して設けられた支持部152L、152Rとで構成されている。
支持部152L、152Rは、押圧ローラ118の軸と直交するように設けられており、その内側に凹部154L、154Rが形成されている。凹部154L、154Rは、押圧ローラ118の軸部118L、118Rの幅とほぼ同じ幅を有する長方形状に形成されており、清掃の対象とするラインヘッドのノズル面に対して直交して形成されている(図9参照)。押圧ローラ118は、その両端の軸部118L、118Rが、この支持部152L、152Rの凹部154L、154Rに遊嵌されている。この結果、押圧ローラ118は、清掃の対象とするラインヘッドのノズル面に対して直交する面内で揺動自在に支持される。
凹部154L、154Rの内側には、バネ156L、156Rが収容されており、凹部154L、154R内に遊嵌された押圧ローラ118の軸部118L、118Rは、このバネ156L、156Rによって上方に付勢されている。これにより、清掃の対象とするラインヘッドのノズル面に倣って、押圧ローラ118の周面をノズル面に密着させることができる。
前段ガイド120は、第1前段ガイド160と、第2前段ガイド162とで構成され、繰出軸114から繰り出された払拭ウェブ110が、傾斜して設置された押圧ローラ118に巻き掛けられるようにガイドする。
一方、後段ガイド122は、第1後段ガイド164と、第2後段ガイド166とで構成され、傾斜して設置された押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110が、水平に設置された巻取軸116に巻き取れるようにガイドする。
この前段ガイド120と後段ガイド122は、押圧ローラ118を挟んで対称に配置されている。すなわち、第1前段ガイド160と第1後段ガイド164とが押圧ローラ118を挟んで対称に配置されるとともに、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とが押圧ローラ118を挟んで対称に配置されている。
第1前段ガイド160は、所定の幅を有する板状に形成されており、昇降ステージ170の上に垂直に立設されている。この第1前段ガイド160は、上縁部160Aが、払拭ウェブ110の巻き掛け部として形成されており、その表面が円弧状に形成されている。また、この上縁部160Aは、水平面に対して所定角度傾斜して形成されており、これにより、払拭ウェブ110の走行方向が変換される。
第1後段ガイド164は、第1前段ガイド160と同じ構成である。すなわち、所定の幅を有する板状に形成されており、昇降ステージ170の上に垂直に立設されている。そして、その上縁部164Aが、払拭ウェブ110の巻き掛け部として形成され、円弧状に形成されるとともに、水平面に対して所定角度傾斜して形成されている。
この第1前段ガイド160と第1後段ガイド164とが、押圧ローラ118を挟んで対称に配置されている。繰出軸114から繰り出された払拭ウェブ110は、第1前段ガイド160に巻き掛けられることにより、繰出軸114と直交する方向から押圧ローラ118と略直交する方向に方向転換される。また、後述する第2後段ガイド166に巻き掛けられた払拭ウェブ110は、第1後段ガイド164に巻き掛けられることにより、巻取軸116と直交する方向に方向転換される。
第2前段ガイド162は、両端部にフランジ部162L、162Rを有するガイドローラとして構成されている。この第2前段ガイド162は、第1前段ガイド160と押圧ローラ118との間に配置され、第1前段ガイド160に巻き掛けられた払拭ウェブ110が、押圧ローラ118に巻き掛けられるようにガイドする。すなわち、第1前段ガイド160によって押圧ローラ118と略直交する方向に方向転換された払拭ウェブ110が、押圧ローラ118と直交する方向に走行するように、払拭ウェブ110の走行方向を微調整する。また、両端のフランジ部162L、162Rによって、払拭ウェブ110の斜行を防止する。
この第2前段ガイド162は、一端をブラケット168Aに片持ち支持されて、所定角度傾斜して設けられている。ブラケット168Aは、図7及び図10に示すように、先端が屈曲したプレート状に形成されており、その基端部がケース本体126の背面上端部に固定されている。そして、そのケース本体126の上端部から上方に向けて垂直に突出して設けられている。第2前段ガイド162は、このブラケット168Aの先端の屈曲部に片持ち支持されて回動自在に支持されている。
第2後段ガイド166は、第2前段ガイド162と同じ構成である。すなわち、両端部にフランジ166L、166Rを有するガイドローラとして構成され、一端をブラケット168Bに片持ち支持されて、所定角度傾斜して設けられている。ブラケット168Bは、先端が屈曲したプレート状に形成されており、その基端部がケース本体126の背面上端部に固定されている。第2後段ガイド166は、このブラケット168Bの先端の屈曲部に片持ち支持されて回動自在に支持されている。
この第2後段ガイド166は、押圧ローラ118と第1後段ガイド164との間に配置され、押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110が、第1後段ガイド164に巻き掛けられるようにガイドする。
この第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とが、押圧ローラ118を挟んで対称に配置されている。第1前段ガイド160によって押圧ローラ118と略直交する方向に方向転換された払拭ウェブ110は、第2前段ガイド162に巻き掛けられることにより、押圧ローラ118と直交する方向に走行するように、走行方向が微調整される。また、押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110は、第1後段ガイド164に巻き掛けられるように、第2後段ガイド166によって走行方向が微調整される。そして、第1後段ガイド164に巻き掛けられることにより、巻取軸116と直交する方向に方向転換される。
このように、前段ガイド120と後段ガイド122は、段階的に払拭ウェブ110の走行方向を切り換えることにより、払拭ウェブ110が、無理なく押圧ローラ118に巻き掛けられるようにガイドする。
このため、第1前段ガイド160の傾斜角度に比べて第2前段ガイド162の傾斜角度は押圧ローラ118の傾斜角度に近い角度となっており、同様に、第1後段ガイド164の傾斜角度に比べて第2後段ガイド166の傾斜角度は押圧ローラ118の傾斜角度に近い角度となっている。
ところで、上記のように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164(第1構造体:第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とで構成)は、それぞれ昇降ステージ170の上に設けられている。この昇降ステージ170は、水平面に対して垂直方向に昇降移動自在に設けられている。
図5に示すように、昇降ステージ170には、その下部にガイド軸172が一体的に取り付けられている。ガイド軸172は、昇降ステージ170の下面部から鉛直下向きに延びており、ケース本体126内に配置されたガイドブッシュ174に嵌合されている。ガイドブッシュ174は、支持部材176を介してケース本体126の内壁面に固定されており、ガイド軸172を水平面に対して垂直にガイドする。
このように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164が設けられた昇降ステージ170は、水平面に対して垂直に昇降移動自在に設けられている。このため、図11に示すように、この昇降ステージ170を昇降移動させることにより、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とを、固定して設置された第2前段ガイド162と第2後段ガイド166(第2構造体:第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とで構成)に対して、進退移動させることができる。これにより、払拭ウェブ110の交換を簡単に行うことができる。
すなわち、昇降ステージ170を下降させることにより、図11(b)に示すように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164を、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とに対して下方へ退避させることができ、その間のスペースを大きく確保することができる。これにより、各部への払拭ウェブ110の巻き掛け作業を簡単に行うことができる。また、各部に払拭ウェブ110を巻き掛ける場合は、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164を下方に退避させた状態で、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164に払拭ウェブ110を巻き掛け、その後、昇降ステージ170を上昇させるだけで済む。すなわち、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164に払拭ウェブ110を巻き掛け、その後、昇降ステージ170を上昇させると、図11(a)に示すように、自動的に第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とに払拭ウェブ110が巻き掛けられる。
このように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164を、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166に対して、進退可能とすることにより、払拭ウェブ110の交換作業を簡単に行うことができる。
なお、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164は、使用に際して、所定の使用位置(図11(a)の位置)に位置させる必要があるが、この第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164の使用位置への移動は、ラック70へのクリーナ100の装着に連動して行われる。
ここで、この連動機構について説明する。図5及び図7に示すように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とが設けられた昇降ステージ170には、背部に昇降レバー(係合部)178が設けられている。この昇降レバー178は、ケース本体126の背面に形成された切欠き部180を介してケース本体126の背面から突出して設けられている。昇降ステージ170は、この昇降レバー178をスライドさせることにより、昇降移動する。
一方、図12に示すように、クリーナ100がセットされるラック70の装着部72(72C、72M、72Y、72K)には、その内側にピン(被係合部)182が突出して設けられている。このピン182は、クリーナ100が、装着部72に装着されると、クリーナ100に設けられた昇降レバー178に係合するように設けられている。
以上の構成により、図12に示すように、クリーナ100をラック70の装着部72に差し込むと、昇降レバー178がピン182に係合し、強制的に所定位置まで上昇させられる。この結果、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とが、所定の使用位置に位置決めされる。
このように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164の使用位置への移動は、ラック70へのクリーナ100の装着に連動して行われる。
駆動ローラ124は、ケース本体126の底面部近傍であって、第1後段ガイド164の下方位置に配置されている。この駆動ローラ124は、第1後段ガイド164によって巻取軸116と直交する方向に方向転換された払拭ウェブ110が、巻取軸116に巻き取られるように、駆動を与えながらガイドする。
この駆動ローラ124は、巻取軸116と平行(=水平面と平行)に設けられており、その基端部近傍をケース本体126に設けられた軸受部184に回動自在に支持されている。
また、この駆動ローラ124は、その回転軸の基端部がケース本体126の外側に突出して設けられている。そして、その突出した回転軸の基端部にローラ駆動ギア186が固着されている。駆動ローラ124は、このローラ駆動ギア186が回転駆動されることにより回転する。
ここで、この駆動ローラ124を含むクリーナ100の駆動系について説明する。
本実施の形態のクリーナ100では、巻取軸116を回転駆動するとともに、駆動ローラ124を回転駆動することにより、払拭ウェブ110を繰出軸114から巻取軸116に向けて走行させる。
上記のように、巻取軸116の基端部には巻取ギア158が固着されており、駆動ローラ124の回転軸の基端部にはローラ駆動ギア186が固着されている。この巻取ギア158とローラ駆動ギア186は、図7に示すように、アイドルギア188に噛み合わされている。
アイドルギア188は、その回転軸が水平に設けられており、ケース本体126に設けられた軸受部190に回動自在に支持されている。巻取ギア158とローラ駆動ギア186は、このアイドルギア188を回転させることにより、ともに同じ方向に回転する。
このアイドルギア188は、クリーナ100をラック70の装着部72に装着すると、装着部72内に設けられた駆動ギア192に噛み合わされる。すなわち、図12に示すように、装着部72には、その底部に駆動源となるモータ194が設けられており、アイドルギア188は、クリーナ100をラック70の装着部72に装着すると、このモータ194の出力軸に固着された駆動ギア192に噛み合わされる。
このように、クリーナ100は、ラック70の装着部72に装着すると、そのアイドルギア188が、装着部72に設けられた駆動ギア192に噛み合わされる。そして、この駆動ギア192をモータ194で回転させることにより、アイドルギア188が回転し、このアイドルギア188の回転が、巻取ギア158とローラ駆動ギア186とに伝達されて、巻取軸116と駆動ローラ124が回転する。そして、この巻取軸116と駆動ローラ124が回転することにより、繰出軸114から払拭ウェブ110が繰り出され、所定の走行経路を通って巻取軸116に巻き取られる。
なお、上記のように、巻取軸116に装着された巻取リール142は、その軸部の内周に滑り部材144が取り付けられており、回転方向に一定以上の負荷が掛かると、巻取軸116に対して滑るように構成されている。したがって、巻取軸116と駆動ローラ124との間に速度差が生じる場合は、この滑り部材144が滑るので、常に一定速度で払拭ウェブ110を走行させることができる。
クリーナ100は、以上のように構成される。
[クリーナの作用]
次に、以上のように構成された本実施の形態のクリーナ100を用いたラインヘッドの
清掃方法について説明する。
[払拭ウェブの装着]
まず、クリーナ100への払拭ウェブ110の装着方法について説明する。
払拭ウェブ110は、所定の幅をもって帯状に形成されており、その両端部に巻芯110A、110Bが取り付けられている。払拭ウェブ110は、一方の巻芯110Aにロール状に巻回された状態で提供される。
まず、クリーナ100をラック70から取り出し、ケース112の蓋128を開ける。蓋128を開けると、繰出軸114に装着された繰出リール138と、巻取軸116に装着された巻取リール142とが露出するので、この繰出リール138と巻取リール142に払拭ウェブ110の巻芯110A、110Bを装着する。この際、払拭ウェブ110を第1前段ガイド160、押圧ローラ118、第1後段ガイド164、駆動ローラ124に巻き掛けながら、払拭ウェブ110の巻芯110A、110Bを繰出リール138と巻取リール142に装着する。
具体的には、まず、払拭ウェブ110がロール状に巻回された巻芯110Aを繰出リール138に装着する。
次いで、払拭ウェブ110を巻芯110Aから所定量引き出し、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166の下を通して、払拭ウェブ110を第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164の上に巻き掛ける。この際、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164への払拭ウェブ110の巻き掛けは、昇降ステージ170を下降させた状態、すなわち、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164を下方に退避させた状態で行う。これにより、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166との間に十分なスペースを確保することができ、その第2前段ガイド162と第2後段ガイド166の下を通して、払拭ウェブ110を第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164に巻き掛けやすくすることができる。
第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164に巻き掛けた払拭ウェブ110は、さらに駆動ローラ124に巻き掛け、最後に先端の巻芯110Bを巻取リール142に装着する。これにより、払拭ウェブ110の装着が完了する。この後、必要に応じて払拭ウェブ110を巻芯110Aに巻き戻し、払拭ウェブ110の弛みを取り除き、ケース112の蓋128を閉める。
[ラックへのセッティング]
次に、払拭ウェブ110が装着されたクリーナ100をラック70にセットする。
ラック70へのクリーナ100のセッティングは、ラック70に形成された装着部72にクリーナ100を垂直に差し込むことにより行われる。
そして、このラック70の装着部72にクリーナ100がセットされると、図12(b)に示すように、クリーナ100のアイドルギア188が、装着部72に設けられた駆動ギア192に噛み合わされ、その駆動ギア192に連結されたモータ194で回転駆動可能になる。
また、このラック70の装着部72にクリーナ100がセットされると、昇降ステージ170に設けられた昇降レバー178が、装着部72に設けられたピン182に係合し、昇降ステージ170が強制的に所定位置まで上昇させられる。この結果、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とが、所定の使用位置に位置決めされる。そして、この第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とが、所定の使用位置に位置決めされることにより、第1前段ガイド160と押圧ローラ118との間に配置された第2前段ガイド162に払拭ウェブ110が巻き掛けられるとともに、押圧ローラ118と第1後段ガイド164との間に配置された第2後段ガイド166に払拭ウェブ110が巻き掛けられる。これにより、押圧ローラ118の周面に弛みなく払拭ウェブ110が巻き掛けられる。
以上により、ラック70へのクリーナ100のセッティングが完了する。
このようにして、ラック70にセットされたクリーナ100は、モータ194を駆動することにより、繰出軸114から払拭ウェブ110が繰り出され、所定の走行経路を通って巻取軸116に巻き取られる。
また、図3に示すように、水平面に対してノズル面30C、30M、30Y、30Kが傾斜して設けられたラインヘッド16C、16M、16Y、16Kに対して、対応するクリーナ100C、100M、100Y、100Yの押圧ローラ118が、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに対して平行に位置する。これにより、各押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110を対応するノズル面30C、30M、30Y、30Kに密着させることができる。
[清掃動作]
ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、描画位置からメンテナンス位置に移動する過程で、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kに払拭ウェブ110が押圧当接されて、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが払拭清掃される。具体的には、次のように清掃される。
上記のように、ヘッドクリーニングユニット60は、昇降装置に支持されて、水平面に対して垂直に昇降移動自在に設けられている。通常、ヘッドクリーニングユニット60は、所定の待機位置に待機している。
まず、ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kが、描画位置からメンテナンス位置に向けて所定量移動される。この結果、ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kのメンテナンス位置側の端部が、待機位置に位置したヘッドクリーニングユニット60の上方に位置する。
ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kが停止すると、ヘッドクリーニングユニット60が、待機位置から所定量上昇する。この結果、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kのノズル面30C、30M、30Y、30Kに、押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110が押圧当接される。
なお、上記のように、押圧ローラ118は、バネ156L、156Rを介して、揺動自在に支持されているため、ノズル面30C、30M、30Y、30Kと完全に平行に設けられていなくても、ノズル面30C、30M、30Y、30Kの傾きに倣って、払拭ウェブ110をノズル面30C、30M、30Y、30Kに密着させることができる。
ヘッドクリーニングユニット60が所定量上昇され、押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110が、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに押圧当接されると、各クリーナ100C、100M、100Y、100Kのモータ194が駆動される。これにより、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに押圧当接された払拭ウェブ110が走行する。
払拭ウェブ110の走行が開始されると、ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kがメンテナンス位置に向かって所定の移動速度で移動を開始する。この結果、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが、走行する払拭ウェブ110によって払拭清掃される。
ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、メンテナンス位置に到着すると停止し、これにより、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが払拭ウェブ110によって払拭清掃される。
ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kがメンテナンス位置に到着すると、モータ194の駆動が停止され、払拭ウェブ110の走行が停止される。
この後、ヘッドクリーニングユニット60は、所定量下降して、所定の待機位置に退避する。
このように、ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kは、描画位置からメンテナンス位置に移動する過程で、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kに払拭ウェブ110が押圧当接されて、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが払拭清掃される。
以上説明したように、本実施の形態のインクジェット記録装置では、ノズル面30C、30M、30Y、30Kを清掃するクリーナ100C、100M、100Y、100Kにおいて、押圧ローラ118の部分だけをノズル面30C、30M、30Y、30Kに合わせて傾斜させている。これにより、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが傾いて設置されている場合であっても、クリーナ自体は傾けて設置する必要がなくなり、設置に必要なスペース(ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kの前後方向(図1において左右方向)のスペース)をコンパクトにすることができる。このことは、特に本実施の形態のインクジェット記録装置のように、各ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kが、描画ドラム14の周囲に一定の間隔をもって配置される場合に有効に作用する。
また、本実施の形態のクリーナによれば、払拭ウェブ110の巻き径を大きくしても、設置に必要なスペース(ラインヘッド16C、16M、16Y、16Kの前後方向のスペース)は変わらないため、払拭ウェブ110の巻き径を大きくすることができる(払拭ウェブ110の長さを長くすることができる)。これにより、払拭ウェブ110の交換頻度も低減させることができる。
なお、本実施の形態では、前段ガイド120を第1前段ガイド160と第2前段ガイド162とで構成し、後段ガイド122を第1後段ガイド164と第2後段ガイド166とで構成しているが、さらに多くのガイド部材を用いて構成してもよい。この場合、各ガイド部材の傾斜角度を段階的に押圧ローラの傾斜角度に合わせるように構成することで、段階的に払拭ウェブ110の走行方向を切り換えて、押圧ローラ118に巻き掛ける構成とすることが好ましい。
なお、本実施の形態のクリーナのように、前段ガイド120を第1前段ガイド160と第2前段ガイド162とで構成し、後段ガイド122を第1後段ガイド164と第2後段ガイド166とで構成することにより、傾斜して設置された押圧ローラ118に対して、必要最小限のガイド部材で無理なく巻き掛けることができる。
また、本実施の形態では、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とを昇降移動可能としているが、固定した構成としてもよい。
また、本実施の形態では、固定された第2前段ガイド162と第2後段ガイド166に対して、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164と移動させる構成としているが、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164と固定し、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166を昇降移動させる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、クリーナのラックへの装着に連動させて、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とを所定の使用位置に移動させる構成としているが、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とを所定の使用位置に固定する手段を設けてもよい。たとえば、ケース本体126に昇降ステージ170をロックする手段を設け、このロック手段で昇降ステージ170をロックして、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とを所定の使用位置に固定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、払拭ウェブ110の交換時に第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とを下方に退避させているが、退避させた状態で昇降ステージ170をロックする手段を設けてもよい。これにより、より簡単に払拭ウェブ110の交換を行うことができる。
また、本実施の形態では、第1前段ガイド160と第1後段ガイド164とを所定の幅を有する板状に形成しているが、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166と同様にガイドローラで構成してもよい。
また、上記実施の形態では、本発明をラインヘッドのノズル面を清掃する場合を例に説明したが、シャトルスキャン方式のヘッドのノズル面を清掃する場合にも同様に適用することができる。
10…描画部、12…用紙、14…描画ドラム、16(16C、16M、16Y、16K)…ラインヘッド、18…回転軸、20…フレーム本体、22…軸受、24…グリッパ、26…搬送ドラム、28…搬送ドラム、30(30C、30M、30Y、30K)…ノズル面、40…ヘッド支持フレーム、42L、42R…サイドプレート、44…連結フレーム、46C、46M、46Y、46K…取付部、48C、48M、48Y、48K…取付部、50…保湿ユニット、60…ヘッドクリーニングユニット、70…ラック、72(72C、72M、72Y、72K)…装着部、100(100C、100M、100Y、100K)…クリーナ、110…払拭ウェブ、110A、110B…巻芯、112…ケース、114…繰出軸、116…巻取軸、118…押圧ローラ、118L、118R…軸部、120…前段ガイド、122…後段ガイド、124…駆動ローラ、126…ケース本体、128…蓋、130…ヒンジ、132…ロック爪、134…爪受部、136…軸受部、138…繰出リール、138a…フランジ、140…軸受部、142…巻取リール、144…滑り部材、146L、146R…軸支持部、150L、150R…柱部、152L、152R…支持部、154L、154R…凹部、156L、156R…バネ、158…巻取ギア、160…第1前段ガイド、160A…上縁部、162…第2前段ガイド、162L、162R…フランジ部、164…第1後段ガイド、164A…上縁部、166…第2後段ガイド、166L、166R…フランジ部、168A、168B…ブラケット、170…昇降ステージ、172…ガイド軸、174…ガイドブッシュ、176…支持部材、178…昇降レバー、180…切欠き部、182…ピン、184…軸受部、186…ローラ駆動ギア、188…アイドルギア、190…軸受部、192…駆動ギア、194…モータ

Claims (11)

  1. 水平面に対してノズル面が傾斜して設置されたヘッドの前記ノズル面を清掃するクリーナを備えたインクジェット記録装置において、
    前記クリーナは、
    前記水平面と平行に設けられた繰出軸と、
    前記繰出軸と平行に設けられた巻取軸と、
    ロール状に巻回されて前記繰出軸に装着され、所定の走行経路を走行して、前記巻取軸に巻き取られる帯状の払拭部材と、
    前記ノズル面と平行に設けられ、周面に前記払拭部材が巻き掛けられる押圧ローラと、
    前記繰出軸と前記押圧ローラとの間に配置され、前記繰出軸から繰り出された前記払拭部材が、前記押圧ローラと直交する方向に走行するようにガイドする前段ガイド手段と、
    前記押圧ローラと前記巻取軸との間に配置され、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭部材が、前記巻取軸と直交する方向に走行するようにガイドする後段ガイド手段と、
    を備え、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭部材を前記ノズル面に当接させて、前記ノズル面を清掃することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記押圧ローラは、前記ノズル面に対して垂直方向に揺動可能に支持され、前記ノズル面に当接させると、該ノズル面に倣うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記前段ガイド手段は、前記払拭部材が巻き掛けられる複数の前段ガイド部材で構成され、前記払拭部材の走行方向を段階的に切り換えて、前記繰出軸から繰り出された前記払拭部材が、前記押圧ローラと直交する方向に走行するようにガイドし、
    前記後段ガイド手段は、前記払拭部材が巻き掛けられる複数の後段ガイド部材で構成され、前記払拭部材の走行方向を段階的に切り換えて、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭部材が、前記巻取軸と直交する方向に走行するようにガイドすることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記前段ガイド手段は、
    前記払拭部材が巻き掛けられて、前記払拭部材の走行方向を前記繰出軸と直交する方向から前記押圧ローラと略直交する方向に切り換える第1前段ガイド部材と、
    前記第1前段ガイド部材と前記押圧ローラとの間に配置され、前記払拭部材が、前記1前段ガイド部材と前記押圧ローラとに巻き掛けられるようにガイドする第2前段ガイド部材と、
    からなり、
    前記後段ガイド手段は、
    前記払拭部材が巻き掛けられて、前記払拭部材の走行方向を前記押圧ローラと略直交する方向から前記巻取軸と直交する方向に切り換える第1後段ガイド部材と、
    前記第1後段ガイド部材と前記押圧ローラとの間に配置され、前記払拭部材が、前記1後段ガイド部材と前記押圧ローラとに巻き掛けられるようにガイドする第2後段ガイド部材と、
    からなることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第2前段ガイド部材と前記第2後段ガイド部材とが、それぞれフランジを有するガイドローラで構成され、走行する前記払拭部材の縁部が前記フランジに係合して、斜行が防止されることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1前段ガイド部材と前記押圧ローラと前記第1後段ガイド部材とからなる第1構造体が、前記第2前段ガイド部材と前記第2後段ガイド部材とからなる第2構造体に対して、鉛直方向に相対的に移動可能に設けられ、前記第1構造体を前記第2構造体に対して所定の使用位置から所定の退避位置に退避可能に設けられることを特徴とする請求項4〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記クリーナは、インクジェット記録装置本体に設けられたラックに収容して、前記インクジェット記録装置本体の所定位置にセットされ、該ラックに収容されると、該ラックに設けられた係合部が、前記第1構造体に連結された被係合部に係合して、前記第1構造体を前記所定の使用位置に強制的に位置させることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記巻取軸には、ギアが連結され、該ギアは、前記クリーナを前記ラックに収容すると、該ラック内に設けられた駆動ギアに噛み合わされ、該駆動ギアから駆動力を得て回転することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記繰出軸と前記巻取軸とが、前記押圧ローラの鉛直方向下方位置に上下に並列して配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記ヘッドは、記録媒体を回転搬送するドラムの周囲に配設されることにより、ノズル面が水平面に対して傾斜して設置されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記払拭部材は、巻芯にロール状に巻回され、該巻芯を前記繰出軸に取り付けることにより、該繰出軸に装着され、前記巻取軸に取り付けられた巻芯に巻き取られることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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