JP2010240900A - トンネルゲート式成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂成形のための金型において、トンネルゲートを採用することによる利点を維持したまま、トンネルゲートの問題点を解消する。
【解決手段】スプルー54に注入された溶融樹脂が、金型のパーティング面30に対して傾斜するランナー56からトンネルゲート58を通って個々のキャビティ32に達する構成のトンネルゲート式成形金型であって、固定型10に中空形状のスプルーブッシュ14が組み込まれ、かつ、このスプルーブッシュの中に溶融樹脂を加熱するための加熱体40が組み込まれている。スプルーブッシュと加熱体との間の空間部によって、スプルー54と該スプルー54から個々のキャビティ32に向かうランナー56とが構成されている。そして、スプルーブッシュ14に各ランナー56から個々のキャビティ32に通じるトンネルゲート58がそれぞれ構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、スプルーに注入された溶融樹脂がランナーからトンネルゲートを通ってキャビティに達するトンネルゲート式成形金型に関する。
この種のトンネルゲートを用いた樹脂成形用の金型は、例えば特許文献1に開示された技術が既に知られている。この技術で示すように、スプルーに注入された溶融樹脂がランナーからトンネルゲートを通ってキャビティに流入する金型では、成形後の型開きによって製品とゲート部とが自動でカットされ、かつ、ゲート跡が目立たないことから仕上げ加工が不要になるといった利点を有する。
特開平6−328511号公報
しかし、トンネルゲートは通路の径が0.8〜2.0mmと小さいことから、樹脂の硬化に伴うゲートシールが早く、キャビティ内に保圧をかけにくい。また、薄肉の製品を成形する場合には、ゲート箇所から欠けが生じやすい。
本発明は、上記の課題を解決しようとするもので、その目的は、トンネルゲートを採用することによる利点を維持したまま、トンネルゲートの問題点を解消することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
第1の発明は、固定型と可動型とからなるツープレート形式の金型内に複数のキャビティが構成されているとともに、固定型のスプルーに注入された溶融樹脂が、金型のパーティング面に対して傾斜するランナーからトンネルゲートを通って個々のキャビティに達する構成のトンネルゲート式成形金型であって、固定型に中空形状のスプルーブッシュが組み込まれ、かつ、このスプルーブッシュの中に溶融樹脂を加熱するための加熱体が組み込まれている。スプルーブッシュと加熱体との間の空間部によって、スプルーと該スプルーから個々のキャビティに向かうランナーとが構成されている。そして、スプルーブッシュに、各ランナーから個々のキャビティに通じるトンネルゲートがそれぞれ構成されている。
この構成においては、一般に通路の径が小さいトンネルゲートを採用しているにもかかわらず、キャビティ内に封入された樹脂が硬化し始めた時点でも加熱体によってランナーおよびトンネルゲートの部分の樹脂を溶融状態に保つことができる。この結果、トンネルゲートの長所であるゲートカットの自動化、ゲート跡の仕上げ加工が不要といった利点を維持したまま、トンネルゲートの短所であるキャビティ内に対する保圧をかけにくい、薄肉の製品ではゲート箇所から欠けが生じるといった問題点を解消することができる。
第2の発明は、第1の発明において、固定型に組み込まれているスプルーブッシュの端部が、パーティング面から突出して可動型の凹部に嵌り合う嵌合部になっている。
これにより、スプルーブッシュを金型のコッターピンと兼用することができ、金型の構造の簡素化を図ることができる。
トンネルゲート式成形金型を表した断面図である。 図1の一部を拡大して表した断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
図1で示されている成形金型は、図面上側の固定型10と図面下側の可動型20とを備えたツープレート形式のものである。これらの固定型10および可動型20は、個々の取付け板12,22に固定されている。固定型10は後述する構成のスプルー54を有し、このスプルー54の周囲には、固定型10と可動型20とによって複数個(4〜6個)のキャビティ32が構成されている。これらのキャビティ32に溶融樹脂を封入して硬化させることにより、樹脂製の製品60がそれぞれ成形される。
なお、図面で示す製品60は、車載用のオーバーヘッドコンソールにおけるアクリル製のマップランプ用レンズである。
可動型20は、その取付け板22を通じて金型のパーティング面30と垂直な方向(図面の下方向)へ作動することができ、それによって金型は図面で示す型締め状態から型開き状態に切替えられる。可動型20と取付け板22との間には、スペーサ24によって所定のスペースが確保されている。このスペース内に組み込まれている突き出しプレート26は、可動型20の作動に対して相対的に移動することが可能である。また、突き出しプレート26は二枚合わせになっており、それによって複数本の突き出しピン28の基端が固定されている。これらの突き出しピン28は可動型20を貫通し、それぞれの先端が個々に対応するキャビティ32の可動型20側の底面に達している。
固定型10の内部には、中空形状のスプルーブッシュ14が組み込まれている。このスプルーブッシュ14は、固定型10の上面側から内部に挿入されている。そして、スプルーブッシュ14は、その上端のフランジ部16が固定型10と取付け板12とによって挟み付られた状態で固定されており、その下端の嵌合部18は可動型20の凹部34に嵌り合っている。したがって、金型の型開き状態でのスプルーブッシュ14の嵌合部18は、固定型10のパーティング面30から突出している。
なお、嵌合部18の外周面と、凹部34の内周面とはテーパーコーン面になっており、型締め時に嵌合部18が凹部34に嵌り合うことで、この嵌合部18は金型のコッターピンとして機能する。
スプルーブッシュ14は、通常「入れ子」と称されるもので、縦割りに二分割された構造になっている。そして、スプルーブッシュ14の内部には、つぎに説明する加熱体40と共にスプルー54、このスプルー54から個々のキャビティ32に向かうランナー56とが構成される。また、スプルーブッシュ14の周壁には、図2で明らかなように各ランナー56と各キャビティ32とを連通させるためのトンネルゲート58がそれぞれ構成される。このようにスプルーブッシュ14の内部には、スプルー54、ランナー56およびトンネルゲート58を構成するための加工が必要であるが、スプルーブッシュ14が縦割りに分割されていることから、精度の高い加工が可能である。
スプルーブッシュ14の中空内には、加熱体40が組み込まれている。この加熱体40の基部42は、固定型10に対して取付け板12の上面側において固定されている。この基部42には、射出機構(図示省略)のノズルから溶融樹脂が注入される注入口50と、この注入口50からスプルーブッシュ14内のスプルー54に通じる通路52とが設けられている(図1)。
基部42と一体の軸部44は、電気ヒーターを絶縁した状態で内蔵している。この軸部44は、スプルーブッシュ14の中において該スプルーブッシュ14と同軸上に位置しているとともに、軸部44の先端部分48はスプルーブッシュ14における嵌合部18の軸心部に内面側から嵌り合うことで支持されている。しかも軸部44は、その先端寄りの外周面から各キャビティ32に向かって突出した嘴形状の突出部分46を備えている。
スプルーブッシュ14の内周面と加熱体40における軸部44の外周面との間の空間部は、金型内で溶融樹脂の流路を構成するスプルー54になっている。また、スプルーブッシュ14の内部は、加熱体40における軸部44の各突出部分46が収まる形状になっており、これらの空間部がそれぞれランナー56になっている。各ランナー56は、突出部分46の外面形状とスプルーブッシュ14の内面形状とにより、パーティング面30に対して所定の傾斜角度(45°程度)を有するように設定されている。そして、各ランナー56は小径(直径0.8〜2.0mm)のトンネルゲート58を通じて個々のキャビティ32に連通している。
つづいて、樹脂成形について説明する。
図面で示す金型の型締め状態において、注入口50から通路52を通じてスプルー54に注入された溶融樹脂は、各ランナー56からトンネルゲート58を経て個々のキャビティ32に流入する。このとき、スプルー54およびランナー56を流れる溶融樹脂は、加熱体40(軸部44)によって加熱された状態に保たれおり、成形金型は「ホットランナー方式」として機能している。
各キャビティ32に充満した溶融樹脂が冷却するにつれて硬化し、それによって複数個の製品60が同時に成形される。成形後は、可動型20を図1の下方へ作動させることにより、パーティング面30において固定型10から可動型20が離れて金型の型開きが行われる。この型開きによって可動型20側に残る各製品60と、固定型10側の各ランナー56とは、個々のトンネルゲート58の部分で相互の結合が自動的にカットされる。
これと併行して可動型20の作動に伴い、突き出しプレート26が図1の上方へ相対的に変位することになり、各突き出しピン28によって個々の製品60が可動型20の成形面から突上げられて脱型される。
このように、トンネルゲート58とホットランナー方式とを併用することにより、キャビティ32内において溶融樹脂が冷却して硬化し始めた時点でも、ランナー56およびトンネルゲート58の部分の樹脂を溶融状態に保つことができる。このため、ゲートシールを遅らせてキャビティ32内に充分な保圧をかけることが可能となり、また、製品60が薄肉であっても型開き時にゲート部分の箇所から欠けが生じるといった不具合も解消される。そして、トンネルゲート58を採用したことによる長所、つまりゲートカットの自動化あるいはゲート跡が目立たないため仕上げ加工が不要になる等の利点は維持される。
10 固定型
14 スプルーブッシュ
20 可動型
30 パーティング面
32 キャビティ
40 加熱体
54 スプルー
56 ランナー
58 トンネルゲート

Claims (2)

  1. 固定型と可動型とからなるツープレート形式の金型内に複数のキャビティが構成されているとともに、固定型のスプルーに注入された溶融樹脂が、金型のパーティング面に対して傾斜するランナーからトンネルゲートを通って個々のキャビティに達する構成のトンネルゲート式成形金型であって、
    固定型に中空形状のスプルーブッシュが組み込まれ、かつ、このスプルーブッシュの中に溶融樹脂を加熱するための加熱体が組み込まれ、スプルーブッシュと加熱体との間の空間部によって、スプルーと該スプルーから個々のキャビティに向かうランナーとが構成され、スプルーブッシュに各ランナーから個々のキャビティに通じるトンネルゲートがそれぞれ構成されているトンネルゲート式成形金型。
  2. 請求項1に記載されたトンネルゲート式成形金型であって、
    固定型に組み込まれているスプルーブッシュの端部が、パーティング面から突出して可動型の凹部に嵌り合う嵌合部になっているトンネルゲート式成形金型。
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