JP2010239688A - 分散型電源遮断システム、監視制御装置及び分散型電源制御装置 - Google Patents

分散型電源遮断システム、監視制御装置及び分散型電源制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大量の分散型電源が連系された電力系統において、上位系統の故障につながる分散型電源を確実に遮断する。
【解決手段】分散型電源遮断システム1は、電力系統2、監視制御システム3及び分散型電源制御システム4を備える。電力系統2は、送電端側変電所、送電線、受電端側変電所、配電線からなり、電力を需要家の受電設備に供給するために変電、送電、配電を行う一連のシステムである。監視制御システム3は、送電線や各母線に備えられた遮断器CBや断路器LSの開閉状態及び保護装置Ryの動作状態に応じて、太陽光発電装置PV(分散型電源)を解列させる指示を分散型電源制御システム4に出す。分散型電源制御システム4は、通常は配電線W2経由で太陽光発電装置PVに対する固有の制御信号を送信し、監視制御システム3から解列指示を受けた場合には制御信号の送信を中断して太陽光発電装置PVを解列する。
【選択図】図1

Description

本発明は、変電所等の上位系統に発生した故障に対応して、配電線につながる太陽光発電装置等の分散型電源を自動遮断するシステムに関する。
配電線に連系される太陽光発電設備等の分散型電源を系統側異常時に自動遮断・転送遮断するための主な方法には、次に示すものがある。
(1)分散型電源の配電系統との連系点における電気量の変化により、系統側の異常状態を検出して自動遮断する。
(2)配電系統の故障発生時、配電線の保護装置から出力される故障情報により、転送遮断する。
なお、特許文献1には、商用電力の通電停止を需要家側で容易に検出し、需要家側を商用電力供給系統から確実かつ自動的に解列できるようにしたシステムが開示されている。また、特許文献2には、分散型電源の解列方法の一例が開示されている。
特開平5−115121号公報 特開2008−172897号公報
上記の従来技術のうち、(1)においては、系統側異常を判定する条件として電力量や電圧を用いている。また、(2)においては、配電線故障時及びこれに伴う自動再閉路を考慮しているものの、変電所等上位系統の故障時については、その判定条件として、一般に配電線が引き出される変電所等の母線電圧の低下を用いている。
このため、太陽光発電設備が大量に連系された配電系統においては、それらによる発電量と、当該母線から供給する負荷とがバランスした場合に、当該母線の電圧が低下せず、太陽光発電設備に対する遮断指令を発出することができない。
このような状態になると、故障点が充電状態のまま放置されるおそれがあり、また、上位系統の復旧操作に支障を及ぼすことになる。さらに、太陽光発電設備には負荷追従能力がないことから、当該発電設備の出力変動・負荷変動によって、需要家へ品質の低下した電気を届けてしまうことも懸念される。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、大量の分散型電源が連系された電力系統において、上位系統の故障につながる分散型電源を確実に遮断することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、分散型電源遮断システムであって、配電線に電力を搬送する電力系統の電力線の開路及び閉路を行う開閉装置と、前記電力系統の所定の範囲における故障を検知する保護装置と、前記電力系統における前記電力線、前記開閉装置及び前記範囲の接続構成データを予め記憶し、前記開閉装置から当該開閉装置による閉路を示す閉路信号を取得し、前記保護装置から故障を示す故障信号を取得するとともに、前記接続構成データ、前記閉路信号及び前記故障信号に基づいて、前記配電線が前記保護装置の検知した故障範囲から電力搬送を受けていたか否かを判定し、電力搬送を受けていた場合に前記配電線につながる分散型電源の解列指示を発する監視制御装置と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、電力系統に故障が発生した場合に、その故障範囲から電力搬送を受けていた配電線の分散型電源を解列させるので、上位系統の故障範囲に影響する分散型電源を確実に遮断することができる。なお、特許請求の範囲における監視制御装置は、実施の形態における監視制御システム3に対応する。また、接続構成データは、電力線の系統状態と、その電力線に設けられた開閉装置の位置と、保護装置が故障を検知する電力系統の範囲とを示したデータである。
また、本発明は、分散型電源遮断システムであって、前記監視制御装置が、前記配電線が前記故障範囲から電力搬送を受けていたか否かを判定する際に、前記接続構成データ及び前記閉路信号から前記電力系統のうち実際に電力を搬送する経路を特定し、前記故障信号から前記故障範囲を特定し、前記配電線が前記経路を通じて前記故障範囲につながっているか否かを判定することを特徴とする。
この構成によれば、その時点における電力搬送の経路を特定し、その経路上で故障範囲につながっている配電線の分散型電源を解列させるので、上位系統の故障範囲に影響する分散型電源を確実に遮断することができる。
また、本発明は、分散型電源遮断システムであって、前記監視制御装置が、各開閉装置の前記閉路信号及び各保護装置の前記故障信号を入力し、前記配電線につながる分散型電源の解列指示を発すべき旨を示す解列信号を出力する判定回路を備え、前記判定回路が、前記範囲と、前記配電線との間に設けられた前記開閉装置の閉路信号及び当該範囲の故障を検知する前記保護装置の故障信号を入力し、当該2つの信号の論理積を前記解列信号として出力するAND回路を含むことを特徴とする。
この構成によれば、保護装置が故障を検知する範囲と、電力搬送を受ける配電線との間に開閉装置が設けられている場合に、保護装置が当該範囲の故障を検知し、かつ、開閉装置が閉路になっているときに解列信号を出力する。これによれば、上位系統の故障範囲に配電線の分散型電源が実際に影響するときに限り、当該分散型電源を解列させることができる。
また、本発明は、分散型電源遮断システムであって、前記判定回路が、前記配電線につながっている複数の範囲の故障信号を入力し、当該複数の故障信号の論理和を前記解列信号として出力するOR回路を含むことを特徴とする。
この構成によれば、複数の範囲が配電線につながっている場合に、保護装置が少なくとも1つの範囲の故障を検知したときに解列信号を出力する。これによれば、1つの故障範囲であっても配電線の分散型電源が影響するときには、当該分散型電源を解列させることができる。
また、本発明は、分散型電源遮断システムであって、通常時には分散型電源を投入状態にする制御信号を配電線に送信し、前記監視制御装置から解列指示を受けた場合には該当する前記配電線への制御信号の送信を停止する分散型電源制御装置をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、通常は配電線に制御信号を送信しているのを停止することにより、当該配電線につながる分散型電源を安全かつ確実に解列させることができる。なお、特許請求の範囲における分散型電源制御装置は、実施の形態における分散型電源制御システム4に対応する。
なお、本発明は、監視制御装置及び分散型電源制御装置を含む。その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、大量の分散型電源が連系された電力系統において、上位系統の故障につながる分散型電源を確実に遮断することができる。
分散型電源遮断システム1の構成を示す図である。 、上位系統で故障が発生した場合に配電線W2につながる分散型電源を転送遮断するか否かを出力する判定回路を示す図である。 個別受電形態において太陽光発電装置が解列される故障の保護装置の範囲を示す図である。 送電線1回線受電形態において太陽光発電装置が解列される故障の保護装置の範囲を示す図である。 送電線1回線・変圧器1台停止形態において太陽光発電装置が解列される故障の保護装置の範囲を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。本発明の実施の形態に係る分散型電源遮断システムは、電力系統における開閉装置の閉路信号及び保護装置の故障信号に基づいて、当該電力系統から電力の搬送を受ける配電線の分散型電源を解列させるものである。
受電端側変電所については、変電所及び送電線の保護装置から出力される故障検出信号及び開閉装置の「入/切」条件を用いて分散型電源の解列信号を作成する。
送電端側変電所については、送電線引出口の開閉装置、系統用変圧器1次・2次側開閉装置等の系統連系情報及び各種保護装置から出力される故障検出情報に基づいて、送電端側変電所、送電線等の上位系統の故障による分散型電源の解列信号を作成する。
なお、太陽光発電装置等の分散型電源に対する解列信号の作成対象となる、変電所保護装置や送電線保護装置により検出する故障には、以下のようなものがある。まず、変電所関係故障には、変圧器重故障、変圧器短絡、受電短絡・地絡、6kV母線短絡・地絡、6kV母線電圧低下、送電端側電気所停電等がある。次に、送電線関係故障には、送電線短絡・地絡、送電線欠相、送電線電圧低下等がある。そして、配電線関係故障には、配電線短絡・地絡等がある。
≪システムの構成と概要≫
図1は、分散型電源遮断システム1の構成を示す図である。分散型電源遮断システム1は、電力系統2、監視制御システム3及び分散型電源制御システム4を備える。電力系統2は、送電端側変電所、送電線、受電端側変電所、配電線からなり、電力を需要家の受電設備に供給するために変電、送電、配電を行う一連のシステムである。監視制御システム3は、送電線や各母線に備えられた遮断器や断路器の開閉状態及び保護装置の動作状態に応じて、分散型電源を解列させる指示を分散型電源制御システム4に出す。分散型電源制御システム4は、監視制御システム3からの解列指示を受けて、該当する配電線に対する制御信号の送信を停止する。
以下、分散型電源遮断システム1について詳細に説明する。
電力系統2は、1号系及び2号系に分かれている。1号系では、電力線として送電母線A1、送電線L1、受電母線B1、変圧器Tr1及び6kV母線C1がつながり、6kV母線C1に各配電線W1が接続される。保護装置RyS1が送電母線A1に対応して設置され、送電母線A1の範囲における機械的故障や過電流を検知し、リレーとして動作するなお、他の保護装置も同様に自装置の管轄範囲における機械的故障や過電流を検知し、リレーとして動作する。保護装置RyLs1及び遮断器CBS1が送電線L1の送電端側に設置され、保護装置RyLr1及び遮断器CB11が送電線L1の受電端側に設置される。保護装置Ry11が受電母線B1に対応して設置され、保護装置RyTr1が変圧器Tr1に対応して設置される。保護装置Ry21及び遮断器CB21が6kV母線C1に対応して設置される。配電線W1にもそれぞれ遮断器が設置される。2号系についても同様である。なお、配電線W2には、太陽光発電装置PVが接続され、各配電線W2に対応して遮断器及び保護装置RyFが設置される。
1号系と、2号系とを連絡するものとして、遮断器CBS0が送電母線A1と、A2との間を開閉する。断路器LS10が受電母線B1と、B2との間を開閉する。遮断器CB20が6kV母線C1と、C2との間を開閉する。遮断器CBS0及びCB20、断路器LS10の開閉によって、送電端側変電所から配電線W1及びW2への電力供給の経路が変わり、換言すれば、配電線W1及びW2につながる分散型電源を解列するトリガになる遮断器や保護装置が異なる。
監視制御システム3は、各遮断器と断路器の入切信号(閉路信号)及び保護装置のリレー動作信号(故障信号)を取得し、判定回路によって配電線W1又はW2につながる分散型電源を解列すべきか否かを判定し、解列すべき場合には、当該解列指示を分散型電源制御システム4に対して発する。なお、監視制御システム3は、送電線L1等の電力線の系統状態と、その電力線に設けられた遮断器CB及び断路器LSの位置と、保護装置Ryが故障を検知する電力系統2の範囲とを示した接続構成データを記憶しているものとする。
分散型電源制御システム4は、通常は分散型電源に対する固有の制御信号(配電線搬送信号)を配電線W1及びW2経由で送信し、分散型電源を投入状態にしているが、監視制御システム3から解列指示を受けた場合には該当する配電線W1又はW2への制御信号の送信を中断することにより、配電線W1又はW2につながる分散型電源を解列する。
≪判定回路の構成と動作≫
図2は、上位系統で故障が発生した場合に配電線W2につながる分散型電源を転送遮断するか否かを出力する判定回路を示す図である。図1に示すように、変電所等の上位系統から太陽光発電装置PV等の分散型電源装置の連系する配電線W2が引き出されている。その上位系統で故障が発生した場合、監視制御システム3が判定回路Dを用いて配電線W2が電力系統2の故障の範囲につながっているか否かを判定し、その判定結果に応じて解列指示を発し、分散型電源制御システム4がその解列指示を受けて該当する分散型電源装置を転送遮断する。
判定回路Dは、以下のように機能する。
(1)受電端側変電所については、送電線、変圧器や母線の保護装置から出力される故障検出信号及び受電端、変圧器の1次・2次側の遮断器等の各開閉装置の入切状態を用いて、配電線W2につながる分散型電源を解列すべきか否かを判定する。
(2)送電端側変電所については、送電線引出口の開閉装置、系統用変圧器1次・2次側開閉装置等の入切状態及び各種保護装置から出力される故障検出信号に基づいて、送電端側変電所や送電線等上位系統の故障によって配電線W2につながる分散型電源を解列すべきか否かを判定する。
上記(1)及び(2)に基づく判定回路Dについて以下に説明する。
図2に示すように、判定回路Dは、各遮断器CB及び断路器LSからの「入」信号(閉路信号)の入力線、各保護装置Ryからのリレー動作信号(故障信号)の入力線、各入力線の信号の論理積を出力するAND回路及び各入力線の信号の論理和を出力するOR回路から構成される。「入」信号は、母線や送電線の間が閉路になっており、その経路を通じて電力が搬送可能であることを示す。リレー動作信号は、当該保護装置Ryの管轄範囲内で機械的故障や過電流が発生したことを示す。そして、「入」信号及びリレー動作信号に基づいて、配電線W2につながる分散型電源を解列すべき旨を示す解列信号を各回路が出力する。
回路D1〜D5は、送電端側変電所から2号系の送電線L2までの経路で発生した故障に対応して信号を出力する(以下、簡単に「故障の信号を出力する」と表現する)。回路D1は、保護装置RyS1及び遮断器CBS0の信号をANDすることにより、遮断器CBS0が入の場合に送電端側変電所の1号系における故障の信号を出力する。回路D2は、回路D1の出力信号と、保護装置RyS2の信号とをORすることにより、送電端側変電所内の1号系又は2号系における故障の信号を出力する。回路D3は、回路D2の出力信号と、遮断器CBS2の信号とをANDすることにより、遮断器CBS2が入の場合に送電端側変電所の故障の信号を出力する。回路D4は、回路D3の出力信号、保護装置RyLs2及びRyLr2の信号をORすることにより、送電端側変電所から送電線L2までの経路における故障の信号を出力する。回路D5は、回路D4の出力信号及び遮断器CB12の信号をANDすることにより、遮断器CB12が入の場合に送電端側変電所から送電線L2までの経路における故障の信号を出力する。
回路D6〜D11は、送電端側変電所から1号系の変圧器Tr1までの経路における故障の信号を出力する。回路D6は、保護装置RyS2及び遮断器CBS0の信号をANDすることにより、遮断器CBS0が入の場合に送電端側変電所の2号系における故障の信号を出力する。回路D7は、回路D6の出力信号と、保護装置RyS1の信号とをORすることにより、送電端側変電所内の1号系又は2号系における故障の信号を出力する。回路D8は、回路D7の出力信号と、遮断器CBS1の信号とをANDすることにより、遮断器CBS1が入の場合に送電端側変電所の故障の信号を出力する。回路D9は、回路D8の出力信号、保護装置RyLs1及びRyLr1の信号をORすることにより、送電端側変電所から送電線L1までの経路における故障の信号を出力する。回路D10は、回路D9の出力信号と、遮断器CB11の信号とをANDすることにより、遮断器CB11が入の場合に送電端側変電所から送電線L1までの経路における故障の信号を出力する。回路D11は、回路D10の出力信号、保護装置Ry11及びRyTr1の信号をANDすることにより、1号系の受電母線B1及び変圧器Tr1までの故障の信号を出力する。
回路D12〜D14は、送電端側変電所から送電線L1と断路器L210及び送電線L2をそれぞれ経由して変圧器Tr2までの経路における故障の信号を出力する。回路D12は、回路D11の出力信号と、断路器LS10の信号とをANDすることにより、断路器LS10が入の場合に、送電端側変電所から送電線L1を経由して1号系の変圧器Tr1までの間の故障の信号を出力する。回路D13は、回路D5及びD12の出力信号、保護装置Ry12及びRyTr2の信号をANDすることにより、送電端側変電所から送電線L1と断路器LS10及び送電線L2をそれぞれ経由して2号系の受電母線B2及び変圧器Tr2までの経路の故障の信号を出力する。回路D14は、回路D13の出力信号と、遮断器CB22の信号とをANDすることにより、遮断器CB22が入の場合に送電端側変電所から変圧器Tr2までの経路の故障の信号を出力する。
回路D15〜D17は、送電端側変電所から送電線L1を経由して1号系の6kV母線C1までの経路における故障の信号を出力する。回路D15は、回路D11の出力信号と、遮断器CB21の信号とをANDすることにより、遮断器CB21が入の場合に1号系の変圧器Tr1までの故障の信号を出力する。回路D16は、回路D15の出力信号と、保護装置Ry21の信号とをORすることにより、1号系の6kV母線C1までの故障の信号を出力する。回路D17は、回路D16の出力信号と、遮断器CB20の信号とをANDすることにより、遮断器CB20が入の場合に1号系の6kV母線C1までの故障の信号を出力する。
回路D18は、回路D14及びD17の出力信号、保護装置Ry22の信号をORすることにより、送電端側変電所から送電線L2、送電線L1と断路器L210及び送電線L1と遮断器CB20をそれぞれ経由して6kV母線C2までの経路における故障の信号を出力する。
なお、実際には、監視制御システム3は、図2の判定回路Dの出力信号と、配電線W2ごとに対応して設置された保護装置RyFの信号とをORして出力する回路をさらに設けることにより、その回路の出力信号が1の場合に、当該配電線W2につながる分散型電源の解列指示を発する。また、1号系の配電線W1につながる分散型電源を解列すべきか否かを判定する回路も図2に示す回路と同様に実現することができる。
≪各種運転形態(例)における転送遮断の条件となる保護装置≫
図3〜図5では、分散型電源装置の連系する配電線が引出される変電所の各種運転形態において、転送遮断の条件となる保護装置を灰色の網掛けで示す。また、遮断器CB及び断路器LSの「入」状態を白丸で示し、「切」状態を黒丸で示す。
図3は、個別受電形態において太陽光発電装置が解列される故障の保護装置の範囲を示す図である。個別受電形態は、配電線W2が、送電端側変電所から送電線L2を通じて電力搬送を受ける形態であり、遮断器CBS0が「入」(閉路)状態になっていて、断路器LS10及び遮断器CB20が「切」(開路)状態になっている。この形態において、配電線W2につながる分散型電源を転送遮断する条件となる保護装置は、RyS1、RyS2、RyLs2、RyLr2、Ry12、RyTr2及びRy22である。この形態に対応する判定回路は、図2の判定回路Dのうち、回路D1〜D5、D13、D14及びD18に相当する。なお、断路器LS10が「切」状態なので、回路D12の出力信号は0である。また、遮断器CB20が「切」状態なので、回路D17の出力信号は0である。
図4は、送電線1回線受電形態において太陽光発電装置が解列される故障の保護装置の範囲を示す図である。送電線1回線受電形態は、配電線W2が、送電端側変電所から送電線L1及び断路器LS10を通じて電力搬送を受ける形態であり、遮断器CBS0及び断路器LS10が「入」状態になっていて、遮断器CB20が「切」状態になっている。また、遮断器CBS2及びCB12が「切」状態になっている。この形態において、配電線W2につながる分散型電源を転送遮断する条件となる保護装置は、RyS1、RyS2、RyLs1、RyLr1、Ry11、RyTr1、Ry12、RyTr2及びRy22である。この形態に対応する判定回路は、図2の判定回路Dのうち、回路D6〜D14及びD18に相当する。なお、遮断器CB12が「切」状態なので、回路D5の出力信号は0である。また、遮断器CB20が「切」状態なので、回路D17の出力信号は0である。
図5は、送電線1回線・変圧器1台停止形態において太陽光発電装置が解列される故障の保護装置の範囲を示す図である。送電線1回線・変圧器1台停止形態は、配電線W2が、送電端側変電所から送電線L1及び遮断器CB20を通じて電力搬送を受ける形態であり、遮断器CBS0及び遮断器CB20が「入」状態になっていて、断路器LS10が「切」状態になっている。また、遮断器CBS2、CB12及びCB22が「切」状態になっている。この形態において、配電線W2につながる分散型電源を転送遮断する条件となる保護装置は、RyS1、RyS2、RyLs1、RyLr1、Ry11、RyTr1、Ry21及びRy22である。この形態に対応する判定回路は、図2の判定回路Dのうち、回路D6〜D11、D15〜D18に相当する。なお、遮断器CB22が「切」状態なので、回路D14の出力信号は0である。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、電力系統2に故障が発生した場合に、その故障の箇所から電力搬送を受けていた配電線W2の太陽光発電装置PVを解列させるので、故障箇所に影響する分散型電源を確実に遮断することができる。詳細には、その時点における電力搬送の経路を特定し、その経路上で故障箇所につながっている配電線W2の分散型電源を解列させる。
これによれば、太陽光発電装置PVが大量に連系された電力系統2において、それによる発電量と、当該母線から供給する負荷とがバランスするような状況下において、変電所や上位系統における系統側故障が発生した場合、当該母線の電圧が低下しない(そのため、従来技術では太陽光発電装置PVに対する遮断指令を発出できない)ときであっても、太陽光発電装置PV等の分散型電源を確実に遮断することができる。
以上によれば、故障箇所を充電状態に晒すこと、上位系統の復旧操作に支障を及ぼすこと、需要家へ品質の低下した電気を届けてしまうこと等を防ぐことができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1 分散型電源遮断システム
2 電力系統
3 監視制御システム(監視制御装置)
4 分散型電源制御システム(分散型電源制御装置)
CB 遮断器(開閉装置)
LS 断路器(開閉装置)
Ry 保護装置
A1、A2 送電母線(電力線)
L1、L2 送電線(電力線)
B1、B2 受電母線(電力線)
C1、C2 6kV母線(電力線)
W1、W2 配電線
D 判定回路
D1〜D18 回路(AND回路、OR回路)

Claims (10)

  1. 配電線に電力を搬送する電力系統の電力線の開路及び閉路を行う開閉装置と、
    前記電力系統の所定の範囲における故障を検知する保護装置と、
    前記電力系統における前記電力線、前記開閉装置及び前記範囲の接続構成データを予め記憶し、前記開閉装置から当該開閉装置による閉路を示す閉路信号を取得し、前記保護装置から故障を示す故障信号を取得するとともに、前記接続構成データ、前記閉路信号及び前記故障信号に基づいて、前記配電線が前記保護装置の検知した故障範囲から電力搬送を受けていたか否かを判定し、電力搬送を受けていた場合に前記配電線につながる分散型電源の解列指示を発する監視制御装置と、
    を備えることを特徴とする分散型電源遮断システム。
  2. 請求項1に記載の分散型電源遮断システムであって、
    前記監視制御装置は、前記配電線が前記故障範囲から電力搬送を受けていたか否かを判定する際に、前記接続構成データ及び前記閉路信号から前記電力系統のうち実際に電力を搬送する経路を特定し、前記故障信号から前記故障範囲を特定し、前記配電線が前記経路を通じて前記故障範囲につながっているか否かを判定する
    ことを特徴とする分散型電源遮断システム。
  3. 請求項2に記載の分散型電源遮断システムであって、
    前記監視制御装置は、各開閉装置の前記閉路信号及び各保護装置の前記故障信号を入力し、前記配電線につながる分散型電源の解列指示を発すべき旨を示す解列信号を出力する判定回路を備え、
    前記判定回路は、前記範囲と、前記配電線との間に設けられた前記開閉装置の閉路信号及び当該範囲の故障を検知する前記保護装置の故障信号を入力し、当該2つの信号の論理積を前記解列信号として出力するAND回路を含む
    ことを特徴とする分散型電源遮断システム。
  4. 請求項3に記載の分散型電源遮断システムであって、
    前記判定回路は、前記配電線につながっている複数の範囲の故障信号を入力し、当該複数の故障信号の論理和を前記解列信号として出力するOR回路を含む
    ことを特徴とする分散型電源遮断システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の分散型電源遮断システムであって、
    通常時には分散型電源を投入状態にする制御信号を配電線に送信し、前記監視制御装置から解列指示を受けた場合には該当する前記配電線への制御信号の送信を停止する分散型電源制御装置
    をさらに備えることを特徴とする分散型電源遮断システム。
  6. 電力系統における電力線と、前記電力線の開路及び閉路を行う開閉装置と、保護装置が故障を検知する前記電力系統の範囲との接続構成データを予め記憶する手段と、
    前記開閉装置から当該開閉装置による閉路を示す閉路信号を取得する手段と、
    前記保護装置から故障を示す故障信号を取得する手段と、
    前記接続構成データ、前記閉路信号及び前記故障信号に基づいて、前記配電線が前記保護装置の検知した故障範囲から電力搬送を受けていたか否かを判定し、電力搬送を受けていた場合に前記配電線につながる分散型電源の解列指示を発する手段と、
    を備えることを特徴とする監視制御装置。
  7. 請求項6に記載の監視制御装置であって、
    前記配電線が前記故障範囲から電力搬送を受けていたか否かを判定する際に、前記接続構成データ及び前記閉路信号から前記電力系統のうち実際に電力を搬送する経路を特定し、前記故障信号から前記故障範囲を特定し、前記配電線が前記経路を通じて前記故障範囲につながっているか否かを判定する
    ことを特徴とする監視制御装置。
  8. 請求項7に記載の監視制御装置であって、
    各開閉装置の前記閉路信号及び各保護装置の前記故障信号を入力し、前記配電線につながる分散型電源の解列指示を発すべき旨を示す解列信号を出力する判定回路を備え、
    前記判定回路は、前記範囲と、前記配電線との間に設けられた前記開閉装置の閉路信号及び当該範囲の故障を検知する前記保護装置の故障信号を入力し、当該2つの信号の論理積を前記解列信号として出力するAND回路を含む
    ことを特徴とする監視制御装置。
  9. 請求項8に記載の監視制御装置であって、
    前記判定回路は、前記配電線につながっている複数の範囲の故障信号を入力し、当該複数の故障信号の論理和を前記解列信号として出力するOR回路を含む
    ことを特徴とする監視制御装置。
  10. 配電線につながる分散型電源の解列指示を発する監視制御装置と通信可能であり、
    通常時には分散型電源を投入状態にする制御信号を配電線に送信し、前記監視制御装置から解列指示を受けた場合には該当する前記配電線への制御信号の送信を停止する
    ことを特徴とする分散型電源制御装置。
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